説明

蛇腹式プッシュプルキャップ、及び蛇腹ホース内部のキャップ構造

【課題】開閉作業が容易で蛇腹ホースの伸縮作用に連動して開閉が可能なキャップ構造を提供する。
【解決手段】凹蓋1と凸蓋2は蛇腹ホース6に連結されており、蛇腹ホース6を伸縮することにより、凹蓋1と凸蓋2に設けられた栓体3と開け口4を連動して開閉することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明品は容器のプッシュプルキャップや蛇腹ホースに関するものであり、蛇腹ホース内部に開閉可能な栓を設けることで、開閉作業を容易にしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来のプッシュプルキャップには主に特許文献1〜4のような物が例として上げられる。いずれもオーバーキャップと呼ばれる上蓋とキャップ本体が分離されており、オーバーキャップをキャップ本体に装着させ、それを上下させることにより開け口を開閉する構造となっている。また、蛇腹ホース内部にキャップ構造を持つものは無い。
【特許文献1】特開2005−193915号公報
【特許文献2】特開2002−255212号公報
【特許文献3】特開2001−130616号公報
【特許文献4】特開2000−238822号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
開閉作業が容易で蛇腹ホースの伸縮作用に連動して開閉が可能なキャップ構造を提供する。
【課題を解決する為の手段】
【0004】
凹蓋1と凸蓋2は蛇腹ホース6に連結されており、蛇腹ホース6を伸縮することにより、凹蓋1と凸蓋2に設けられた栓体3と開け口4を連動して開閉することができる。
【発明の効果】
【0005】
これにより、蛇腹ホース6を伸縮するだけで簡単に栓体3の開閉作業をすることができる。また、従来のプッシュプルキャップ(特許文献1〜4参照)と比べ、蛇腹ホース6が折りたためる構造になっているため非常にコンパクトに収納が可能となる(図2参照)。そのため、小さめの容器にも適する構造となっている。
【発明を実地する為の最良の形態】
【0006】
凹蓋1と凸蓋2は用途によって使い分けることができる。例えば液体の流れる量が多量に必要な場合は、上から凸蓋2、凹蓋1と並べることにより、凹蓋1の内側に備えられた空気孔8(図3参照)で空気の流入が可能となり、多量に液体を流すことが可能となる(図5参照)。
【0007】
液体の流れる量が少量だけ必要な場合は上から凹蓋1、凸蓋2と並べて、凹蓋1の空気孔8を無くすことで、空気の流入が開け口のみとなり、少量しか流れ出ない(図1参照)。
【実地例】
【0008】
(図5)は蛇腹ホース内部のキャップ構造の開いた状態を示した図である。蛇腹ホース6を伸ばすと、凸蓋2に設けられた栓体3が持ち上がり、凹蓋1の開け口4が開封される。空気孔8も同時に開くので空気が流入しやすくなり、液体が流れやすくなる効果がある。
【0009】
(図6)は蛇腹ホース内部のキャップ構造の閉じた状態を示した図である。蛇腹ホース6を縮めることにより、凸蓋2の栓体3で、凹蓋1の開け口4を閉めることができ、空気孔8も閉じられるので液体は流れない。
【産業上の利用可能性】
【0010】
台所用液体洗剤容器、灯油容器のノズルホース、飲料用パックやストロー、ペットボトルなど液体や気体を使用する分野でならばいろいろ利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】蛇腹式プッシュプルキャップの開いた状態を示した正面断面図である。
【図2】蛇腹式プッシュプルキャップの閉じた状態を示した正面断面図である。
【図3】凹蓋1の詳細を示した平面断面図である。
【図4】凸蓋2の詳細を示した平面断面図である。
【図5】蛇腹ホース内部のキャップ構造の開いた状態を示した正面断面図である。
【図6】蛇腹ホース内部のキャップ構造の閉じた状態を示した正面断面図である。
【符号の説明】
【0012】
1凹蓋
2凸蓋
3栓体
4開け口
5注出口
6蛇腹ホース
7キャップ
8空気孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛇腹ホース6の内部に、凹蓋1と凸蓋2を設け、蛇腹ホース6を伸縮するとそれに連動して凹蓋1と凸蓋2に設けられた開け口4と栓体3が開閉することを特徴とする蛇腹式プッシュプルキャップ、及び蛇腹ホ−ス内部のキャップ構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−94484(P2008−94484A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−299623(P2006−299623)
【出願日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願人】(503394800)
【Fターム(参考)】