蛍光ランプ及び蛍光ランプ接続システム
【課題】作業が煩雑となる半田付けを必要とせず、電気的接続に関して高い信頼性を維持するとともに、蛍光ランプの取り付けまで含めた組立工程の自動化への適用を容易にする蛍光ランプ及び蛍光ランプ接続システムを提供することを目的とする。
【解決手段】蛍光ランプ1のガラス管11は給電用のフィラメント111を端部に有し、ガラス管11の端部には口金2が設けられる。口金2は第1電極21及び第2電極22を有する。両電極はいずれも金属等の導電性材料からなる円筒形状を有し、それらは互いに同軸である。フィラメント111の端部112及び113はそれぞれ電極21及び22を挿通して、フィラメント接続部24及び25に半田付けやかしめ等により接続される。
【解決手段】蛍光ランプ1のガラス管11は給電用のフィラメント111を端部に有し、ガラス管11の端部には口金2が設けられる。口金2は第1電極21及び第2電極22を有する。両電極はいずれも金属等の導電性材料からなる円筒形状を有し、それらは互いに同軸である。フィラメント111の端部112及び113はそれぞれ電極21及び22を挿通して、フィラメント接続部24及び25に半田付けやかしめ等により接続される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶装置のバックライト等の照明装置に使用される蛍光ランプに関し、さらに当該蛍光ランプを照明装置に接続する接続システムに関する。
【背景技術】
【0002】
筺体等に収容されバックライト等として使用される蛍光ランプには、種々の形態がある。例えば特許文献1には、液晶表示装置を背面から照明するバックライト又は側面から照明するエッジライト等として使用される蛍光ランプが開示されている。この蛍光ランプへの電力供給は、端子金具を備えた給電線を蛍光ランプの端子に接続する構造により行われる。この構造では、コネクタに接続された2本の給電線の端部に、挿通孔を備えた端子金具を圧着し、端子金具の挿通孔に冷陰極管の両端のリード端子を挿入して半田付けすることにより、作業性の向上が図られている。
【0003】
半田付け作業は、一般に工数がかかりかつ自動化に不適である。そこで、例えば特許文献2には、各端部に2つの口金ピンを備えた蛍光ランプを半田付け等せずに着脱可能な蛍光ランプ用ソケットが開示されている。このソケットは、蛍光ランプ取り付け時に蛍光ランプの口金ピンに当接して回動する可動片を備えることにより、着脱を容易にするものである。
【0004】
着脱を容易にする他の例として、特許文献2に記載の一般的蛍光ランプの口金ピンを有さない蛍光ランプ用のソケットが開示されている。この蛍光ランプは、各端部に半球状の凸型接節部と環状の接電部とを備え、各接電部が、ソケット内に配置され蛍光ランプ方向に付勢されたピン状接電部と当接することにより給電されるものである。
【0005】
【特許文献1】特開2002−124308号公報
【特許文献2】特開平6−290620号公報
【特許文献3】特開2001−167856号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の構成で使用されているような半田付けは、電気的及び機械強度的には高い信頼性を有するが、その作業は個々に手作業で行う必要があり、煩雑である。一方特許文献2では半田付けは不要であるが、各端部に2つの口金ピンが並列配置された一般的蛍光ランプを対象としている。従って蛍光ランプをソケットに取り付ける際には、蛍光ランプの長手軸についての回転方向位置を合わせなければならず、故に特許文献2に記載の技術は、蛍光ランプの取り付けまで含めたバックライト装置等の組立工程の自動化への適用には不向きである。
【0007】
特許文献3の構成は、蛍光ランプの長手軸についての回転方向位置を意識する必要はないが、蛍光ランプのソケットに対する接続方向が蛍光ランプの長手方向に一致する。従ってこの場合も、蛍光ランプの取り付けまで含めた自動化への適用には不向きと言える。
【0008】
なお特許文献2又は3の構成では、固定されたソケットに蛍光ランプを着脱するものと考えられるため、基板等に対するソケットの位置決め誤差によっては、蛍光ランプ、特にその電極に不都合なストレスがかかる場合がある。また蛍光ランプを複数並べてバックライト装置等として使用する場合、蛍光ランプが配置される基板の上面にはなるべく蛍光ランプへの給電用の部品や配線を配置せず、基板の裏面に実装させたいことが多い。
【0009】
そこで本発明は、作業が煩雑となる半田付けを必要とせず、電気的接続に関して高い信頼性を維持するとともに、蛍光ランプの取り付けまで含めた組立工程の自動化への適用を容易にする蛍光ランプ及び蛍光ランプ接続システムを提供することを目的とする。また本発明は、着脱時に蛍光ランプの電極にストレスがかからず、かつ蛍光ランプが配置される基板の裏面に給電用の部品を配置することが容易な構成を備えた蛍光ランプ接続システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ガラス管と、前記ガラス管の少なくとも一方の端部に設けられる口金とを備え、前記口金は互いに絶縁された少なくとも2つの電極を有し、前記2つの電極は互いに同軸の円筒形状の導電性材料からなることを特徴とする、蛍光ランプを提供する。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蛍光ランプにおいて、前記ガラス管の少なくとも一方の端部から延びるフィラメントを有し、前記フィラメントの各端部が前記口金内を挿通して2つの電極にそれぞれ接続される、蛍光ランプを提供する。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の蛍光ランプにおいて、前記2つの電極は互いに異なる外径を有する、蛍光ランプを提供する。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蛍光ランプを基板に導通接続する蛍光ランプ接続システムであって、前記蛍光ランプを受容するとともに、前記基板上に配置されて前記蛍光ランプと前記基板とを導通接続する基板コネクタと、前記基板コネクタに係合して前記基板コネクタと協働して前記蛍光ランプを保持するカバーとを備える、蛍光ランプ接続システムを提供する。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の蛍光ランプ接続システムにおいて、前記基板コネクタは、導電性材料からなる少なくとも2つの端子を有し、前記少なくとも2つの端子の各々は、前記蛍光ランプの前記少なくとも2つの電極の各々の円筒形状側面を把持する電極把持部と、前記基板コネクタが基板上に配置されたときに前記基板に導通接続される基板接続部とを有する、蛍光ランプ接続システムを提供する。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の蛍光ランプ接続システムにおいて、前記基板コネクタは、前記蛍光ランプの前記少なくとも2つの電極の各々を収容するように構成された少なくとも2つの電極収容部を有し、前記少なくとも2つの電極収容部は、前記基板の面に略垂直な方向に開口し、かつ、前記カバーは前記基板の面に略垂直な方向に移動することにより前記基板コネクタに係合する、蛍光ランプ接続システムを提供する。
【0016】
また請求項7に記載の発明は、ガラス管及び前記ガラス管の少なくとも一方の端部に設けられる電極を有する蛍光ランプを基板に導通接続する蛍光ランプ接続システムであって、前記蛍光ランプの前記電極に一端が接続された可撓性のリード線と、前記リード線を被覆するとともに一端が前記蛍光ランプの電極に取り付けられる可撓性の絶縁チューブと、前記絶縁チューブの他端を保持するとともに前記リード線の他端に導通接続されるプラグコネクタと、前記プラグコネクタに係合するように構成され、前記基板に導通接続可能なソケットコネクタとを備える、蛍光ランプ接続システムを提供する。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の蛍光ランプ接続システムにおいて、前記ソケットコネクタは前記基板の前記蛍光ランプが取り付けられる側とは反対側の面に取り付け可能である、蛍光ランプ接続システムを提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る蛍光ランプは、その少なくとも2つの電極が蛍光ランプ長手軸についてのいずれの回転方向位置においても対称であるので、コネクタ等への取り付けの際に上記回転方向位置を考慮する必要がない。従って蛍光ランプの取り付けを含む組立工程の自動化への適用が容易である。
【0019】
上記蛍光ランプは、ガラス管の少なくとも一方の端部から延びるフィラメントを口金内を挿通してその各端部を2つの電極にそれぞれ接続することにより、簡易に構成できる。
【0020】
上記蛍光ランプは、基板上に配置され蛍光ランプを受容する基板コネクタと、基板コネクタに係合して基板コネクタと協働して蛍光ランプを保持するカバーとにより、容易に基板に導通接続することができる。
【0021】
蛍光ランプの各電極を把持する電極把持部と、基板コネクタが基板上に配置されたときに基板に導通接続される基板接続部とを有する端子を基板コネクタ内に配置することにより、さらに簡単に蛍光ランプと基板との導通接続を図ることができる。
【0022】
蛍光ランプの各電極を収容する基板コネクタの電極収容部を基板の面に略垂直な方向に開口し、かつ、カバーを基板の面に略垂直な方向に移動することにより基板コネクタに係合するように構成することにより、蛍光ランプ接続システムの組立工程における主たる操作方向を実質基板の面に垂直な方向に限定することができる。従って、組立工程の自動化を図ることが容易になる。
【0023】
蛍光ランプの電極とプラグコネクタとを可撓性絶縁チューブで被覆されたリード線で接続することにより、蛍光ランプ取り付け時に電極にストレスがかかることを防止できるとともに、プラグコネクタに係合するソケットコネクタを基板の任意の位置に配置することができ、設計の自由度が高まる。
【0024】
またソケットコネクタは基板の蛍光ランプ取り付け側である上面とは反対側の下面に配置することも可能であり、上面に部品を配置することをなるべく避けたいバックライト装置等の用途においては特に有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図1及び図2は、本発明に係る蛍光ランプ1を示す。ガラス管11は給電用のフィラメント111を端部に有し、ガラス管11の端部には口金2が設けられる。口金2は第1電極21及び第2電極22を有する。両電極はいずれも金属等の導電性材料からなる円筒形状の外側面211及び221をそれぞれ有し、それらは互いに同軸である。また両電極は互いに絶縁される必要があり、そのために絶縁材料からなる絶縁部23が両電極間に配置される。
【0026】
また口金2は、電極21及び22にフィラメント111の第1及び第2端部112及び113をそれぞれ接続するための第1及び第2フィラメント接続部24及び25を有する。フィラメント接続部24及び25において、フィラメントの端部112及び113はそれぞれ電極21及び22に接続される。なおフィラメント接続部は、対応するフィラメント端部と電極とを導通接続可能であればどの部位に配置されてもよいが、後述する基板コネクタに接続されたときに基板コネクタの端子に接触しないように、各円筒形状の端面部分に設けられることが好ましい。
【0027】
図3は、蛍光ランプ1の軸方向断面図である。フィラメント111の各端部112及び113は口金2内を挿通して、フィラメント接続部24及び25に至る。各フィラメント接続部では、フィラメントを半田付けやかしめ等により機械的かつ電気的に接続固定する。図示例では各フィラメント接続部は各電極の端面からいくらか突出しているが、後述する基板コネクタとの接続には使用されないので、端面と面一又はいくらか引き込まれるように形成されてもよい。なおフィラメントの材質としては、ジュメット線と呼ばれる鉄−ニッケル合金線の心材を銅層で被覆したものが挙げられる。
【0028】
次に、蛍光ランプ1を基板に接続するシステムについて説明する。図4は、蛍光ランプ1を収容する基板コネクタ3を示す。基板コネクタ3は、蛍光ランプ1の第1電極21及び第2電極22をそれぞれ収容する第1電極収容部31及び第2電極収容部32を有し、第1及び第2電極収容部内にはそれぞれ第1端子4及び第2端子5が配置される。第1及び第2端子4及び5は、銅合金等の導電性材料から作製され、第1及び第2電極21及び22の円筒状外側面211及び221をそれぞれ把持可能な第1及び第2電極把持部41及び51をそれぞれ有し、圧入等により対応する収容部内に固定される。
【0029】
第1電極収容部31と第2電極収容部32との間は第1壁33によって画定され、壁33は蛍光ランプ1の第2電極22を受容可能な溝331を有する。第1電極収容部31は、蛍光ランプ1の第1電極21を支持可能な支持面311を有する。また第2電極収容部32の第1壁33とは反対側は、第2壁34によって画定され、第2壁34は第2電極22の第2フィラメント接続部25を受容可能な溝341を有する。
【0030】
図5は、基板コネクタ3に収容された蛍光ランプ1を押圧するカバー6を示す。カバー6は、基板コネクタ3の外面に形成された穴等の係合部35(図4参照)に係合可能なラッチ61と、蛍光ランプ1の第1電極21を押圧して基板コネクタ3の第1収容部31内に固定するための第1電極押圧部62と、第2電極22を押圧して基板コネクタ3の第2収容部32内に固定するための第2電極押圧部63と、基板コネクタ3のガイド溝36(図4参照)に案内されるガイド部64とを有する。
【0031】
図6は、上述の基板コネクタ3及びカバー6を用いて基板7に蛍光ランプ1を導通接続するためのシステムの分解斜視図であり、図7は、蛍光ランプ1が基板コネクタ3内に収容された状態であって、カバー6を取り付けられる前の状態を示す図である。図6に示すように、基板コネクタ3内に固定される端子4及び5はそれぞれ、コネクタの下方から突出する基板接続部42及び52を有し、各接続部は基板7に形成されたスルーホール71に係合する。これにより、各端子と基板7との導通接続が図られる。なお基板7にスルーホールを設けず、表面実装により各端子と基板とを接続することもできる。
【0032】
図7に示すように、蛍光ランプ1の第1電極21は、基板コネクタ3の第1電極収容部31内で第1端子4に導通接続され、一方第2電極22は、第2電極収容部32内で第2端子5に導通接続される。詳細には、第1電極21の円筒状外側面211(図1参照)が電極把持部41に把持されて接触し、第2電極22の円筒状外側面221(図1参照)が電極把持部51に把持されて接触する。基板コネクタ3の第1壁33及び第2壁34の厚さを調節することにより、端子と電極との確実な接続や、各端子間又は各電極間の確実な絶縁が確保でき、さらに各電極のフィラメント接続部と基板コネクタとの干渉も効率的に回避することができる。
【0033】
上述のように蛍光ランプ1の2つの電極は同軸の円筒形状を有するため、蛍光ランプ1はその軸に関してあらゆる角度において実質回転対称と言える。従って、図6に示すように蛍光ランプ1を上方から基板コネクタ3内に収容し、さらにカバー6にて同じく上方から蛍光ランプ1を押圧すれば、回転軸に関する角度位置を気にすることなく確実な接続固定を行うことができる。従って、本発明に係る蛍光ランプは、実質上下方向の動作だけで基板コネクタへ接続固定可能であり、これは極めて作業性に優れ、自動化への適用も容易であることを意味する。
【0034】
図8は、基板コネクタ3とカバー6とが係合し、蛍光ランプ1の取り付けが完了した状態を示す。この状態では、基板コネクタ3の支持面311(図4参照)とカバー6の第1電極押圧部62(図5参照)とによって蛍光ランプ1の第1電極21が把持され、蛍光ランプのガラス部分には損傷を与えずに蛍光ランプを固定することができる。なお図示例ではカバー6は基板コネクタ3とは別部材であるが、上述の作用を有するものであれば、ヒンジ等の回転機構により基板コネクタに連結されてもよい。また、蛍光ランプ1の第1電極21を、電気的接続機能を有する部分と有さない(絶縁処理された)部分とに分け、後者が把持される構成とすることもできる。
【0035】
なお上記実施形態では第1電極21及び第2電極22は互いに同心かつ異なる外径を有するが、第1電極と第2電極とが、互いに同心かつ等しい外径を有し、蛍光ランプの長手方向に絶縁部分を介して隣接配置される構成(図示せず)も可能である。また外径が等しい場合、異なる場合のいずれにおいても、フィラメントとの接続部は電極の端面に配置することができる。接続部を電極の端面に配置することは、側面に配置することに比べ、口金の組立が容易になる点で有利である。さらに第2電極の外径を第1電極の外径よりも細くした場合は、各電極の端面にフィラメントとの接続部を配置でき、より簡単な電極(口金)構造とすることができる。
【0036】
なお図4に示すように、基板コネクタ3内の各端子の電極把持部は、各電極の円筒形状が多少歪であっても確実な導通接続が図れるように、片側2枚の板状部材を備えているが、所望の接続を実現できるものであれば1枚又は3枚以上でもよい。また図6に示すように、各端子は複数本の基板接続部を備えるが、この本数も所望の接続を実現できるように適宜選択可能である。
【0037】
図9は、図6〜図8に示した接続システムをバックライト用途に適用した例を示す。複数の蛍光ランプ1が1列に並べられ、各々が基板コネクタ3及びカバー6によって基板7に導通接続されている。本発明によれば、基板コネクタ3、蛍光ランプ1及びカバー6のいずれも、基板7の上面方向から下方への単純な動作で所定の位置に配置可能であり、かつ蛍光ランプ1についてはその長手方向軸の回転方向を意識する必要がない。従って組立作業性に優れ、自動化も容易である。なお図示例では複数の基板コネクタは各々別個の部材であるが、これらを一体化させたアレイ状とすることもできる。複数のカバーについても同様のことが言える。
【0038】
さて蛍光ランプと基板との導通接続については、蛍光ランプと基板との間に位置ずれが生じ、蛍光ランプに好ましくないストレスがかかる場合がある。そこで以降は、蛍光ランプ(特にそのガラス部分)をストレス無く簡便に基板に接続できる接続システムについて説明する。
【0039】
図10は、本発明の他の実施形態の接続システムに係る蛍光ランプ1aを示す。蛍光ランプ1aはその一端に、2本の可撓性のリード線3aとそれぞれ接合する2つの電極21aを備えた口金2aを有する。なお図示例の蛍光ランプは一端に2つの電極を備えた構成であるが、両端にそれぞれ1つの電極を設けた冷陰極管でもよい。電極21aの周囲には絶縁部22aが設けられる。本発明では、口金2aの電極21aから延びるリード線3aを、蛍光ランプへの送電用として利用することに特徴がある。以下、この構成について詳細に説明する。
【0040】
リード線3aの各々は、可撓性の絶縁チューブ4aによって被覆され、これにより電極間の絶縁が確保される。本実施形態では、電極21a自体は他の端子等と着脱自在に構成されないので、リード線3aと電極21aとの接合は半田付け、かしめ又は接着剤等の半永久的な接合手段を用いて確実に行うことが好ましい。また絶縁チューブ4aは、電極21aに取り付けてもよい。
【0041】
リード線及び絶縁チューブの材質は種々のものが可能であるが、例えばリード線の材質としては、ジュメット線と呼ばれる鉄−ニッケル合金線の心材を銅層で被覆したものが挙げられる。また絶縁チューブとしては、絶縁に加え耐熱性も要求されるので、例えばポリイミドが好適である。
【0042】
なお図10に示す例では電極21aにリード線3aが接続されているが、リード線3aを使用せず、蛍光ランプ1a内のフィラメント(図示せず)をそのまま電極から引き出す構成も可能である。しかし図10に示すように電極にリード線を接続する構成であれば、後述する組立時等にフィラメントに不都合な張力が伝わらないようにすることができる。
【0043】
図11は、図10の蛍光ランプ1aのリード線3aに接続可能なプラグコネクタ5aを示す。プラグコネクタ5aは樹脂材料からなるハウジング51aと、ハウジング51a内に圧入等により固定される2つの端子52aとを有する。ハウジング51aは、絶縁チューブ4aと係合する係合部(図示例では溝)511aと、後述するソケットコネクタと係合するラッチ512aとを有する。一方端子52aは、銅合金等の導電性材料から作製され、リード線2aと半田付け、かしめ等により接合する接合部521aと、ソケットコネクタの端子と接触する接触部(図示例では棒状部分)522aとを有する。リード線3a及び絶縁チューブ4aは、端子52aの接合部521aとハウジング51aの溝511aとによってプラグコネクタ5aに係止される。
【0044】
図12は、プラグコネクタ5aが係合するソケットコネクタ6aを示す。ソケットコネクタ6aは、樹脂材料からなるハウジング61aと、ハウジング61a内に圧入等により固定される2つの端子62aとを有する。ハウジング61aは、プラグコネクタ5aの溝511aと協働して絶縁チューブ4aを挟持する部分(図示例では突部)611aと、プラグコネクタ5aのラッチ512aと係合するラッチ係合部612aとを有する。一方端子62aは、銅合金等の導電性材料から作製され、プラグコネクタ5aの端子52aの接触部522aと接触する接触部(図示例では棒状部分522aを挟持可能な部分)621aと、後述する基板7aに導通接続されるテール部622aとを有する。
【0045】
図13は、プラグコネクタ5a及びソケットコネクタ6aを用いて蛍光ランプ1aを基板7aに導通接続する接続システムを示す分解斜視図である。図13は、基板7aの上面71aには部品等を配置しない構成例を示しており、この場合ソケットコネクタ6aは基板7aの下面72aに配置される。バックライト装置等の用途では、照明性能向上のために基板の上面(蛍光ランプを配置する側の面)には反射材を設けることがあり、上面に他の部品を配置することはあまり好ましくない。このような場合、ソケットコネクタ6aを容易に下面72aに配置できることは、非常に有利である。しかし何ら制約がなければ、ソケットコネクタ6aを上面71aに配置することももちろん可能である。
【0046】
基板7aの上面71aには、蛍光ランプから基板への熱伝導を抑制するための支柱73aが立設され、支柱73aの上にはランプホルダ8aが取り付けられる。ランプホルダ8aは、蛍光ランプ1aの口金2aを受容可能な溝81aと、蛍光ランプ1aに接続されたプラグコネクタ5aを挿通可能な開口部82aとを有する。このランプホルダ8aに適合する形状を有し、ランプホルダ8aと協働して蛍光ランプ1aを保持するカバー9aをランプホルダに係合させることにより、蛍光ランプ1aが適切に固定される。
【0047】
図14は、図13の接続システムが組み立てられた状態を示す。ランプホルダ8a及びカバー9aは協働して蛍光ランプ1aの口金2aを挟持するので、蛍光ランプをそのガラスを損傷せずに所定の位置に保持することができる。またランプホルダ8aの基板7a上への設置、蛍光ランプ1aのホルダ8a内への配置、さらにカバー9aのホルダ8aへの係合に係る動作はいずれも実質上下方向(基板上面に垂直な方向)に限定されるので、作業性に優れる。基板7aの上面71aに部品等が配置できない場合でも、プラグコネクタ5aは下面72aに配置されたソケットコネクタ6aに容易にアクセス可能である。
【0048】
一般に、図13のような構成ではランプホルダ8aは、基板7aの下面72a側から挿通されるネジ等によって支柱73aとともに固定されるため、基板7aに対する位置決め精度は高いとは言えず、相当量の位置ずれが生じる場合もある。しかし本発明では、蛍光ランプ1aへの給電は、可撓性を有するリード線3aに接続されたプラグコネクタ5aをソケットコネクタ6aに接続することにより達成されるので、ランプホルダ8aとソケットコネクタ6aとの位置ずれを容易に吸収することができる。従って、蛍光ランプ設置時に上記位置ずれによって蛍光ランプにストレスがかかることはないので、位置決め精度を気にする必要がない。またリード線3a(絶縁チューブ4a)の長さに応じてソケットコネクタ6aの配置位置を任意に定めることができる。
【0049】
リード線3aを被覆する絶縁チューブ4aは、その一端が蛍光ランプ1aの電極21aに取り付けられ、他端がプラグコネクタ5aの溝511aに係合することにより、プラグコネクタ5aの操作により電極21aにかかるストレスを低減することができる。またリード線3aは電極21aに接合された後に切り取られずにそのまま給電ラインとして利用されるので、無駄の少ない効率的なシステムを構成することができる。
【0050】
図15は、図13及び図14に示す接続システムをバックライト用途に応用した例を示す。複数の蛍光ランプ1aが1列に並べられ、各々がプラグコネクタ5a及びソケットコネクタ6aによって基板7aに導通接続されている。図示例では、上記ランプホルダ8aをアレイ状に構成したランプホルダ8bが上記支柱73aと同様の支柱73bにネジ止め等により固定され、上記カバー9aをアレイ状に構成した9bにより蛍光ランプ1aを保持する。通常ランプホルダ8bと基板7bに配置されたソケットコネクタ6aとの位置ずれは比較的大きい。しかし本発明は、上述のリード線及び絶縁チューブを備えた構成により、このような位置ずれでも十分に吸収できるという特徴を有する。また上記ランプホルダ8aとカバー9a、又はランプホルダ8bとカバー9bとを一体とし、部品点数を削減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る蛍光ランプの外観斜視図である。
【図2】図1の蛍光ランプの分解斜視図である。
【図3】図1の蛍光ランプの軸方向断面図である。
【図4】蛍光ランプを収容する基板コネクタの外観斜視図である。
【図5】基板コネクタと協働して蛍光ランプを保持するカバーの外観斜視図である。
【図6】基板コネクタ及びカバーを用いて基板に蛍光ランプを導通接続するシステムの分解斜視図である。
【図7】蛍光ランプが基板コネクタ内に収容された状態を示す図である。
【図8】図6の接続システムにおいて蛍光ランプの取り付けが完了した状態を示す図である。
【図9】図6〜図8に示した接続システムをバックライト用途に適用した例を示す図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る蛍光ランプの外観斜視図である。
【図11】図10の蛍光ランプ及び蛍光ランプのリード線に接続されたプラグコネクタの外観斜視図である。
【図12】プラグコネクタと係合するソケットコネクタの外観斜視図である。
【図13】プラグコネクタ及びソケットコネクタを用いて基板に蛍光ランプを導通接続するシステムの分解斜視図である。
【図14】図13の接続システムにおいて蛍光ランプの取り付けが完了した状態を示す図である。
【図15】図13及び図14に示した接続システムをバックライト用途に適用した例を示す図である。
【符号の説明】
【0052】
1、1a 蛍光ランプ
2、2a 口金
21、22、21a、22a 電極
3 基板コネクタ
4、5 端子
6、9a カバー
7、7a 基板
3a リード線
4a 絶縁チューブ
5a プラグコネクタ
6a ソケットコネクタ
8a ランプホルダ
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶装置のバックライト等の照明装置に使用される蛍光ランプに関し、さらに当該蛍光ランプを照明装置に接続する接続システムに関する。
【背景技術】
【0002】
筺体等に収容されバックライト等として使用される蛍光ランプには、種々の形態がある。例えば特許文献1には、液晶表示装置を背面から照明するバックライト又は側面から照明するエッジライト等として使用される蛍光ランプが開示されている。この蛍光ランプへの電力供給は、端子金具を備えた給電線を蛍光ランプの端子に接続する構造により行われる。この構造では、コネクタに接続された2本の給電線の端部に、挿通孔を備えた端子金具を圧着し、端子金具の挿通孔に冷陰極管の両端のリード端子を挿入して半田付けすることにより、作業性の向上が図られている。
【0003】
半田付け作業は、一般に工数がかかりかつ自動化に不適である。そこで、例えば特許文献2には、各端部に2つの口金ピンを備えた蛍光ランプを半田付け等せずに着脱可能な蛍光ランプ用ソケットが開示されている。このソケットは、蛍光ランプ取り付け時に蛍光ランプの口金ピンに当接して回動する可動片を備えることにより、着脱を容易にするものである。
【0004】
着脱を容易にする他の例として、特許文献2に記載の一般的蛍光ランプの口金ピンを有さない蛍光ランプ用のソケットが開示されている。この蛍光ランプは、各端部に半球状の凸型接節部と環状の接電部とを備え、各接電部が、ソケット内に配置され蛍光ランプ方向に付勢されたピン状接電部と当接することにより給電されるものである。
【0005】
【特許文献1】特開2002−124308号公報
【特許文献2】特開平6−290620号公報
【特許文献3】特開2001−167856号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の構成で使用されているような半田付けは、電気的及び機械強度的には高い信頼性を有するが、その作業は個々に手作業で行う必要があり、煩雑である。一方特許文献2では半田付けは不要であるが、各端部に2つの口金ピンが並列配置された一般的蛍光ランプを対象としている。従って蛍光ランプをソケットに取り付ける際には、蛍光ランプの長手軸についての回転方向位置を合わせなければならず、故に特許文献2に記載の技術は、蛍光ランプの取り付けまで含めたバックライト装置等の組立工程の自動化への適用には不向きである。
【0007】
特許文献3の構成は、蛍光ランプの長手軸についての回転方向位置を意識する必要はないが、蛍光ランプのソケットに対する接続方向が蛍光ランプの長手方向に一致する。従ってこの場合も、蛍光ランプの取り付けまで含めた自動化への適用には不向きと言える。
【0008】
なお特許文献2又は3の構成では、固定されたソケットに蛍光ランプを着脱するものと考えられるため、基板等に対するソケットの位置決め誤差によっては、蛍光ランプ、特にその電極に不都合なストレスがかかる場合がある。また蛍光ランプを複数並べてバックライト装置等として使用する場合、蛍光ランプが配置される基板の上面にはなるべく蛍光ランプへの給電用の部品や配線を配置せず、基板の裏面に実装させたいことが多い。
【0009】
そこで本発明は、作業が煩雑となる半田付けを必要とせず、電気的接続に関して高い信頼性を維持するとともに、蛍光ランプの取り付けまで含めた組立工程の自動化への適用を容易にする蛍光ランプ及び蛍光ランプ接続システムを提供することを目的とする。また本発明は、着脱時に蛍光ランプの電極にストレスがかからず、かつ蛍光ランプが配置される基板の裏面に給電用の部品を配置することが容易な構成を備えた蛍光ランプ接続システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ガラス管と、前記ガラス管の少なくとも一方の端部に設けられる口金とを備え、前記口金は互いに絶縁された少なくとも2つの電極を有し、前記2つの電極は互いに同軸の円筒形状の導電性材料からなることを特徴とする、蛍光ランプを提供する。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蛍光ランプにおいて、前記ガラス管の少なくとも一方の端部から延びるフィラメントを有し、前記フィラメントの各端部が前記口金内を挿通して2つの電極にそれぞれ接続される、蛍光ランプを提供する。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の蛍光ランプにおいて、前記2つの電極は互いに異なる外径を有する、蛍光ランプを提供する。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蛍光ランプを基板に導通接続する蛍光ランプ接続システムであって、前記蛍光ランプを受容するとともに、前記基板上に配置されて前記蛍光ランプと前記基板とを導通接続する基板コネクタと、前記基板コネクタに係合して前記基板コネクタと協働して前記蛍光ランプを保持するカバーとを備える、蛍光ランプ接続システムを提供する。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の蛍光ランプ接続システムにおいて、前記基板コネクタは、導電性材料からなる少なくとも2つの端子を有し、前記少なくとも2つの端子の各々は、前記蛍光ランプの前記少なくとも2つの電極の各々の円筒形状側面を把持する電極把持部と、前記基板コネクタが基板上に配置されたときに前記基板に導通接続される基板接続部とを有する、蛍光ランプ接続システムを提供する。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の蛍光ランプ接続システムにおいて、前記基板コネクタは、前記蛍光ランプの前記少なくとも2つの電極の各々を収容するように構成された少なくとも2つの電極収容部を有し、前記少なくとも2つの電極収容部は、前記基板の面に略垂直な方向に開口し、かつ、前記カバーは前記基板の面に略垂直な方向に移動することにより前記基板コネクタに係合する、蛍光ランプ接続システムを提供する。
【0016】
また請求項7に記載の発明は、ガラス管及び前記ガラス管の少なくとも一方の端部に設けられる電極を有する蛍光ランプを基板に導通接続する蛍光ランプ接続システムであって、前記蛍光ランプの前記電極に一端が接続された可撓性のリード線と、前記リード線を被覆するとともに一端が前記蛍光ランプの電極に取り付けられる可撓性の絶縁チューブと、前記絶縁チューブの他端を保持するとともに前記リード線の他端に導通接続されるプラグコネクタと、前記プラグコネクタに係合するように構成され、前記基板に導通接続可能なソケットコネクタとを備える、蛍光ランプ接続システムを提供する。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の蛍光ランプ接続システムにおいて、前記ソケットコネクタは前記基板の前記蛍光ランプが取り付けられる側とは反対側の面に取り付け可能である、蛍光ランプ接続システムを提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る蛍光ランプは、その少なくとも2つの電極が蛍光ランプ長手軸についてのいずれの回転方向位置においても対称であるので、コネクタ等への取り付けの際に上記回転方向位置を考慮する必要がない。従って蛍光ランプの取り付けを含む組立工程の自動化への適用が容易である。
【0019】
上記蛍光ランプは、ガラス管の少なくとも一方の端部から延びるフィラメントを口金内を挿通してその各端部を2つの電極にそれぞれ接続することにより、簡易に構成できる。
【0020】
上記蛍光ランプは、基板上に配置され蛍光ランプを受容する基板コネクタと、基板コネクタに係合して基板コネクタと協働して蛍光ランプを保持するカバーとにより、容易に基板に導通接続することができる。
【0021】
蛍光ランプの各電極を把持する電極把持部と、基板コネクタが基板上に配置されたときに基板に導通接続される基板接続部とを有する端子を基板コネクタ内に配置することにより、さらに簡単に蛍光ランプと基板との導通接続を図ることができる。
【0022】
蛍光ランプの各電極を収容する基板コネクタの電極収容部を基板の面に略垂直な方向に開口し、かつ、カバーを基板の面に略垂直な方向に移動することにより基板コネクタに係合するように構成することにより、蛍光ランプ接続システムの組立工程における主たる操作方向を実質基板の面に垂直な方向に限定することができる。従って、組立工程の自動化を図ることが容易になる。
【0023】
蛍光ランプの電極とプラグコネクタとを可撓性絶縁チューブで被覆されたリード線で接続することにより、蛍光ランプ取り付け時に電極にストレスがかかることを防止できるとともに、プラグコネクタに係合するソケットコネクタを基板の任意の位置に配置することができ、設計の自由度が高まる。
【0024】
またソケットコネクタは基板の蛍光ランプ取り付け側である上面とは反対側の下面に配置することも可能であり、上面に部品を配置することをなるべく避けたいバックライト装置等の用途においては特に有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図1及び図2は、本発明に係る蛍光ランプ1を示す。ガラス管11は給電用のフィラメント111を端部に有し、ガラス管11の端部には口金2が設けられる。口金2は第1電極21及び第2電極22を有する。両電極はいずれも金属等の導電性材料からなる円筒形状の外側面211及び221をそれぞれ有し、それらは互いに同軸である。また両電極は互いに絶縁される必要があり、そのために絶縁材料からなる絶縁部23が両電極間に配置される。
【0026】
また口金2は、電極21及び22にフィラメント111の第1及び第2端部112及び113をそれぞれ接続するための第1及び第2フィラメント接続部24及び25を有する。フィラメント接続部24及び25において、フィラメントの端部112及び113はそれぞれ電極21及び22に接続される。なおフィラメント接続部は、対応するフィラメント端部と電極とを導通接続可能であればどの部位に配置されてもよいが、後述する基板コネクタに接続されたときに基板コネクタの端子に接触しないように、各円筒形状の端面部分に設けられることが好ましい。
【0027】
図3は、蛍光ランプ1の軸方向断面図である。フィラメント111の各端部112及び113は口金2内を挿通して、フィラメント接続部24及び25に至る。各フィラメント接続部では、フィラメントを半田付けやかしめ等により機械的かつ電気的に接続固定する。図示例では各フィラメント接続部は各電極の端面からいくらか突出しているが、後述する基板コネクタとの接続には使用されないので、端面と面一又はいくらか引き込まれるように形成されてもよい。なおフィラメントの材質としては、ジュメット線と呼ばれる鉄−ニッケル合金線の心材を銅層で被覆したものが挙げられる。
【0028】
次に、蛍光ランプ1を基板に接続するシステムについて説明する。図4は、蛍光ランプ1を収容する基板コネクタ3を示す。基板コネクタ3は、蛍光ランプ1の第1電極21及び第2電極22をそれぞれ収容する第1電極収容部31及び第2電極収容部32を有し、第1及び第2電極収容部内にはそれぞれ第1端子4及び第2端子5が配置される。第1及び第2端子4及び5は、銅合金等の導電性材料から作製され、第1及び第2電極21及び22の円筒状外側面211及び221をそれぞれ把持可能な第1及び第2電極把持部41及び51をそれぞれ有し、圧入等により対応する収容部内に固定される。
【0029】
第1電極収容部31と第2電極収容部32との間は第1壁33によって画定され、壁33は蛍光ランプ1の第2電極22を受容可能な溝331を有する。第1電極収容部31は、蛍光ランプ1の第1電極21を支持可能な支持面311を有する。また第2電極収容部32の第1壁33とは反対側は、第2壁34によって画定され、第2壁34は第2電極22の第2フィラメント接続部25を受容可能な溝341を有する。
【0030】
図5は、基板コネクタ3に収容された蛍光ランプ1を押圧するカバー6を示す。カバー6は、基板コネクタ3の外面に形成された穴等の係合部35(図4参照)に係合可能なラッチ61と、蛍光ランプ1の第1電極21を押圧して基板コネクタ3の第1収容部31内に固定するための第1電極押圧部62と、第2電極22を押圧して基板コネクタ3の第2収容部32内に固定するための第2電極押圧部63と、基板コネクタ3のガイド溝36(図4参照)に案内されるガイド部64とを有する。
【0031】
図6は、上述の基板コネクタ3及びカバー6を用いて基板7に蛍光ランプ1を導通接続するためのシステムの分解斜視図であり、図7は、蛍光ランプ1が基板コネクタ3内に収容された状態であって、カバー6を取り付けられる前の状態を示す図である。図6に示すように、基板コネクタ3内に固定される端子4及び5はそれぞれ、コネクタの下方から突出する基板接続部42及び52を有し、各接続部は基板7に形成されたスルーホール71に係合する。これにより、各端子と基板7との導通接続が図られる。なお基板7にスルーホールを設けず、表面実装により各端子と基板とを接続することもできる。
【0032】
図7に示すように、蛍光ランプ1の第1電極21は、基板コネクタ3の第1電極収容部31内で第1端子4に導通接続され、一方第2電極22は、第2電極収容部32内で第2端子5に導通接続される。詳細には、第1電極21の円筒状外側面211(図1参照)が電極把持部41に把持されて接触し、第2電極22の円筒状外側面221(図1参照)が電極把持部51に把持されて接触する。基板コネクタ3の第1壁33及び第2壁34の厚さを調節することにより、端子と電極との確実な接続や、各端子間又は各電極間の確実な絶縁が確保でき、さらに各電極のフィラメント接続部と基板コネクタとの干渉も効率的に回避することができる。
【0033】
上述のように蛍光ランプ1の2つの電極は同軸の円筒形状を有するため、蛍光ランプ1はその軸に関してあらゆる角度において実質回転対称と言える。従って、図6に示すように蛍光ランプ1を上方から基板コネクタ3内に収容し、さらにカバー6にて同じく上方から蛍光ランプ1を押圧すれば、回転軸に関する角度位置を気にすることなく確実な接続固定を行うことができる。従って、本発明に係る蛍光ランプは、実質上下方向の動作だけで基板コネクタへ接続固定可能であり、これは極めて作業性に優れ、自動化への適用も容易であることを意味する。
【0034】
図8は、基板コネクタ3とカバー6とが係合し、蛍光ランプ1の取り付けが完了した状態を示す。この状態では、基板コネクタ3の支持面311(図4参照)とカバー6の第1電極押圧部62(図5参照)とによって蛍光ランプ1の第1電極21が把持され、蛍光ランプのガラス部分には損傷を与えずに蛍光ランプを固定することができる。なお図示例ではカバー6は基板コネクタ3とは別部材であるが、上述の作用を有するものであれば、ヒンジ等の回転機構により基板コネクタに連結されてもよい。また、蛍光ランプ1の第1電極21を、電気的接続機能を有する部分と有さない(絶縁処理された)部分とに分け、後者が把持される構成とすることもできる。
【0035】
なお上記実施形態では第1電極21及び第2電極22は互いに同心かつ異なる外径を有するが、第1電極と第2電極とが、互いに同心かつ等しい外径を有し、蛍光ランプの長手方向に絶縁部分を介して隣接配置される構成(図示せず)も可能である。また外径が等しい場合、異なる場合のいずれにおいても、フィラメントとの接続部は電極の端面に配置することができる。接続部を電極の端面に配置することは、側面に配置することに比べ、口金の組立が容易になる点で有利である。さらに第2電極の外径を第1電極の外径よりも細くした場合は、各電極の端面にフィラメントとの接続部を配置でき、より簡単な電極(口金)構造とすることができる。
【0036】
なお図4に示すように、基板コネクタ3内の各端子の電極把持部は、各電極の円筒形状が多少歪であっても確実な導通接続が図れるように、片側2枚の板状部材を備えているが、所望の接続を実現できるものであれば1枚又は3枚以上でもよい。また図6に示すように、各端子は複数本の基板接続部を備えるが、この本数も所望の接続を実現できるように適宜選択可能である。
【0037】
図9は、図6〜図8に示した接続システムをバックライト用途に適用した例を示す。複数の蛍光ランプ1が1列に並べられ、各々が基板コネクタ3及びカバー6によって基板7に導通接続されている。本発明によれば、基板コネクタ3、蛍光ランプ1及びカバー6のいずれも、基板7の上面方向から下方への単純な動作で所定の位置に配置可能であり、かつ蛍光ランプ1についてはその長手方向軸の回転方向を意識する必要がない。従って組立作業性に優れ、自動化も容易である。なお図示例では複数の基板コネクタは各々別個の部材であるが、これらを一体化させたアレイ状とすることもできる。複数のカバーについても同様のことが言える。
【0038】
さて蛍光ランプと基板との導通接続については、蛍光ランプと基板との間に位置ずれが生じ、蛍光ランプに好ましくないストレスがかかる場合がある。そこで以降は、蛍光ランプ(特にそのガラス部分)をストレス無く簡便に基板に接続できる接続システムについて説明する。
【0039】
図10は、本発明の他の実施形態の接続システムに係る蛍光ランプ1aを示す。蛍光ランプ1aはその一端に、2本の可撓性のリード線3aとそれぞれ接合する2つの電極21aを備えた口金2aを有する。なお図示例の蛍光ランプは一端に2つの電極を備えた構成であるが、両端にそれぞれ1つの電極を設けた冷陰極管でもよい。電極21aの周囲には絶縁部22aが設けられる。本発明では、口金2aの電極21aから延びるリード線3aを、蛍光ランプへの送電用として利用することに特徴がある。以下、この構成について詳細に説明する。
【0040】
リード線3aの各々は、可撓性の絶縁チューブ4aによって被覆され、これにより電極間の絶縁が確保される。本実施形態では、電極21a自体は他の端子等と着脱自在に構成されないので、リード線3aと電極21aとの接合は半田付け、かしめ又は接着剤等の半永久的な接合手段を用いて確実に行うことが好ましい。また絶縁チューブ4aは、電極21aに取り付けてもよい。
【0041】
リード線及び絶縁チューブの材質は種々のものが可能であるが、例えばリード線の材質としては、ジュメット線と呼ばれる鉄−ニッケル合金線の心材を銅層で被覆したものが挙げられる。また絶縁チューブとしては、絶縁に加え耐熱性も要求されるので、例えばポリイミドが好適である。
【0042】
なお図10に示す例では電極21aにリード線3aが接続されているが、リード線3aを使用せず、蛍光ランプ1a内のフィラメント(図示せず)をそのまま電極から引き出す構成も可能である。しかし図10に示すように電極にリード線を接続する構成であれば、後述する組立時等にフィラメントに不都合な張力が伝わらないようにすることができる。
【0043】
図11は、図10の蛍光ランプ1aのリード線3aに接続可能なプラグコネクタ5aを示す。プラグコネクタ5aは樹脂材料からなるハウジング51aと、ハウジング51a内に圧入等により固定される2つの端子52aとを有する。ハウジング51aは、絶縁チューブ4aと係合する係合部(図示例では溝)511aと、後述するソケットコネクタと係合するラッチ512aとを有する。一方端子52aは、銅合金等の導電性材料から作製され、リード線2aと半田付け、かしめ等により接合する接合部521aと、ソケットコネクタの端子と接触する接触部(図示例では棒状部分)522aとを有する。リード線3a及び絶縁チューブ4aは、端子52aの接合部521aとハウジング51aの溝511aとによってプラグコネクタ5aに係止される。
【0044】
図12は、プラグコネクタ5aが係合するソケットコネクタ6aを示す。ソケットコネクタ6aは、樹脂材料からなるハウジング61aと、ハウジング61a内に圧入等により固定される2つの端子62aとを有する。ハウジング61aは、プラグコネクタ5aの溝511aと協働して絶縁チューブ4aを挟持する部分(図示例では突部)611aと、プラグコネクタ5aのラッチ512aと係合するラッチ係合部612aとを有する。一方端子62aは、銅合金等の導電性材料から作製され、プラグコネクタ5aの端子52aの接触部522aと接触する接触部(図示例では棒状部分522aを挟持可能な部分)621aと、後述する基板7aに導通接続されるテール部622aとを有する。
【0045】
図13は、プラグコネクタ5a及びソケットコネクタ6aを用いて蛍光ランプ1aを基板7aに導通接続する接続システムを示す分解斜視図である。図13は、基板7aの上面71aには部品等を配置しない構成例を示しており、この場合ソケットコネクタ6aは基板7aの下面72aに配置される。バックライト装置等の用途では、照明性能向上のために基板の上面(蛍光ランプを配置する側の面)には反射材を設けることがあり、上面に他の部品を配置することはあまり好ましくない。このような場合、ソケットコネクタ6aを容易に下面72aに配置できることは、非常に有利である。しかし何ら制約がなければ、ソケットコネクタ6aを上面71aに配置することももちろん可能である。
【0046】
基板7aの上面71aには、蛍光ランプから基板への熱伝導を抑制するための支柱73aが立設され、支柱73aの上にはランプホルダ8aが取り付けられる。ランプホルダ8aは、蛍光ランプ1aの口金2aを受容可能な溝81aと、蛍光ランプ1aに接続されたプラグコネクタ5aを挿通可能な開口部82aとを有する。このランプホルダ8aに適合する形状を有し、ランプホルダ8aと協働して蛍光ランプ1aを保持するカバー9aをランプホルダに係合させることにより、蛍光ランプ1aが適切に固定される。
【0047】
図14は、図13の接続システムが組み立てられた状態を示す。ランプホルダ8a及びカバー9aは協働して蛍光ランプ1aの口金2aを挟持するので、蛍光ランプをそのガラスを損傷せずに所定の位置に保持することができる。またランプホルダ8aの基板7a上への設置、蛍光ランプ1aのホルダ8a内への配置、さらにカバー9aのホルダ8aへの係合に係る動作はいずれも実質上下方向(基板上面に垂直な方向)に限定されるので、作業性に優れる。基板7aの上面71aに部品等が配置できない場合でも、プラグコネクタ5aは下面72aに配置されたソケットコネクタ6aに容易にアクセス可能である。
【0048】
一般に、図13のような構成ではランプホルダ8aは、基板7aの下面72a側から挿通されるネジ等によって支柱73aとともに固定されるため、基板7aに対する位置決め精度は高いとは言えず、相当量の位置ずれが生じる場合もある。しかし本発明では、蛍光ランプ1aへの給電は、可撓性を有するリード線3aに接続されたプラグコネクタ5aをソケットコネクタ6aに接続することにより達成されるので、ランプホルダ8aとソケットコネクタ6aとの位置ずれを容易に吸収することができる。従って、蛍光ランプ設置時に上記位置ずれによって蛍光ランプにストレスがかかることはないので、位置決め精度を気にする必要がない。またリード線3a(絶縁チューブ4a)の長さに応じてソケットコネクタ6aの配置位置を任意に定めることができる。
【0049】
リード線3aを被覆する絶縁チューブ4aは、その一端が蛍光ランプ1aの電極21aに取り付けられ、他端がプラグコネクタ5aの溝511aに係合することにより、プラグコネクタ5aの操作により電極21aにかかるストレスを低減することができる。またリード線3aは電極21aに接合された後に切り取られずにそのまま給電ラインとして利用されるので、無駄の少ない効率的なシステムを構成することができる。
【0050】
図15は、図13及び図14に示す接続システムをバックライト用途に応用した例を示す。複数の蛍光ランプ1aが1列に並べられ、各々がプラグコネクタ5a及びソケットコネクタ6aによって基板7aに導通接続されている。図示例では、上記ランプホルダ8aをアレイ状に構成したランプホルダ8bが上記支柱73aと同様の支柱73bにネジ止め等により固定され、上記カバー9aをアレイ状に構成した9bにより蛍光ランプ1aを保持する。通常ランプホルダ8bと基板7bに配置されたソケットコネクタ6aとの位置ずれは比較的大きい。しかし本発明は、上述のリード線及び絶縁チューブを備えた構成により、このような位置ずれでも十分に吸収できるという特徴を有する。また上記ランプホルダ8aとカバー9a、又はランプホルダ8bとカバー9bとを一体とし、部品点数を削減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る蛍光ランプの外観斜視図である。
【図2】図1の蛍光ランプの分解斜視図である。
【図3】図1の蛍光ランプの軸方向断面図である。
【図4】蛍光ランプを収容する基板コネクタの外観斜視図である。
【図5】基板コネクタと協働して蛍光ランプを保持するカバーの外観斜視図である。
【図6】基板コネクタ及びカバーを用いて基板に蛍光ランプを導通接続するシステムの分解斜視図である。
【図7】蛍光ランプが基板コネクタ内に収容された状態を示す図である。
【図8】図6の接続システムにおいて蛍光ランプの取り付けが完了した状態を示す図である。
【図9】図6〜図8に示した接続システムをバックライト用途に適用した例を示す図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る蛍光ランプの外観斜視図である。
【図11】図10の蛍光ランプ及び蛍光ランプのリード線に接続されたプラグコネクタの外観斜視図である。
【図12】プラグコネクタと係合するソケットコネクタの外観斜視図である。
【図13】プラグコネクタ及びソケットコネクタを用いて基板に蛍光ランプを導通接続するシステムの分解斜視図である。
【図14】図13の接続システムにおいて蛍光ランプの取り付けが完了した状態を示す図である。
【図15】図13及び図14に示した接続システムをバックライト用途に適用した例を示す図である。
【符号の説明】
【0052】
1、1a 蛍光ランプ
2、2a 口金
21、22、21a、22a 電極
3 基板コネクタ
4、5 端子
6、9a カバー
7、7a 基板
3a リード線
4a 絶縁チューブ
5a プラグコネクタ
6a ソケットコネクタ
8a ランプホルダ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス管と、前記ガラス管の少なくとも一方の端部に設けられる口金とを備え、
前記口金は互いに絶縁された少なくとも2つの電極を有し、前記2つの電極は互いに同軸の円筒形状の導電性材料からなることを特徴とする、蛍光ランプ。
【請求項2】
前記ガラス管の少なくとも一方の端部から延びるフィラメントを有し、前記フィラメントの各端部が前記口金内を挿通して2つの電極にそれぞれ接続される、請求項1に記載の蛍光ランプ。
【請求項3】
前記2つの電極は互いに異なる外径を有する、請求項1に記載の蛍光ランプ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の蛍光ランプを基板に導通接続する蛍光ランプ接続システムであって、
前記蛍光ランプを受容するとともに、前記基板上に配置されて前記蛍光ランプと前記基板とを導通接続する基板コネクタと、
前記基板コネクタに係合して前記基板コネクタと協働して前記蛍光ランプを保持するカバーとを備える、蛍光ランプ接続システム。
【請求項5】
前記基板コネクタは、導電性材料からなる少なくとも2つの端子を有し、前記少なくとも2つの端子の各々は、前記蛍光ランプの前記少なくとも2つの電極の各々の円筒形状側面を把持する電極把持部と、前記基板コネクタが基板上に配置されたときに前記基板に導通接続される基板接続部とを有する、請求項4に記載の蛍光ランプ接続システム。
【請求項6】
前記基板コネクタは、前記蛍光ランプの前記少なくとも2つの電極の各々を収容するように構成された少なくとも2つの電極収容部を有し、前記少なくとも2つの電極収容部は、前記基板の面に略垂直な方向に開口し、かつ、前記カバーは前記基板の面に略垂直な方向に移動することにより前記基板コネクタに係合する、請求項4に記載の蛍光ランプ接続システム。
【請求項7】
ガラス管及び前記ガラス管の少なくとも一方の端部に設けられる電極を有する蛍光ランプを基板に導通接続する蛍光ランプ接続システムであって、
前記蛍光ランプの前記電極に一端が接続された可撓性のリード線と、
前記リード線を被覆するとともに一端が前記蛍光ランプの電極に取り付けられる可撓性の絶縁チューブと、
前記絶縁チューブの他端を保持するとともに前記リード線の他端に導通接続されるプラグコネクタと、
前記プラグコネクタに係合するように構成され、前記基板に導通接続可能なソケットコネクタとを備える、蛍光ランプ接続システム。
【請求項8】
前記ソケットコネクタは、前記基板の前記蛍光ランプが取り付けられる側とは反対側の面に取り付け可能である、請求項7に記載の蛍光ランプ接続システム。
【請求項1】
ガラス管と、前記ガラス管の少なくとも一方の端部に設けられる口金とを備え、
前記口金は互いに絶縁された少なくとも2つの電極を有し、前記2つの電極は互いに同軸の円筒形状の導電性材料からなることを特徴とする、蛍光ランプ。
【請求項2】
前記ガラス管の少なくとも一方の端部から延びるフィラメントを有し、前記フィラメントの各端部が前記口金内を挿通して2つの電極にそれぞれ接続される、請求項1に記載の蛍光ランプ。
【請求項3】
前記2つの電極は互いに異なる外径を有する、請求項1に記載の蛍光ランプ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の蛍光ランプを基板に導通接続する蛍光ランプ接続システムであって、
前記蛍光ランプを受容するとともに、前記基板上に配置されて前記蛍光ランプと前記基板とを導通接続する基板コネクタと、
前記基板コネクタに係合して前記基板コネクタと協働して前記蛍光ランプを保持するカバーとを備える、蛍光ランプ接続システム。
【請求項5】
前記基板コネクタは、導電性材料からなる少なくとも2つの端子を有し、前記少なくとも2つの端子の各々は、前記蛍光ランプの前記少なくとも2つの電極の各々の円筒形状側面を把持する電極把持部と、前記基板コネクタが基板上に配置されたときに前記基板に導通接続される基板接続部とを有する、請求項4に記載の蛍光ランプ接続システム。
【請求項6】
前記基板コネクタは、前記蛍光ランプの前記少なくとも2つの電極の各々を収容するように構成された少なくとも2つの電極収容部を有し、前記少なくとも2つの電極収容部は、前記基板の面に略垂直な方向に開口し、かつ、前記カバーは前記基板の面に略垂直な方向に移動することにより前記基板コネクタに係合する、請求項4に記載の蛍光ランプ接続システム。
【請求項7】
ガラス管及び前記ガラス管の少なくとも一方の端部に設けられる電極を有する蛍光ランプを基板に導通接続する蛍光ランプ接続システムであって、
前記蛍光ランプの前記電極に一端が接続された可撓性のリード線と、
前記リード線を被覆するとともに一端が前記蛍光ランプの電極に取り付けられる可撓性の絶縁チューブと、
前記絶縁チューブの他端を保持するとともに前記リード線の他端に導通接続されるプラグコネクタと、
前記プラグコネクタに係合するように構成され、前記基板に導通接続可能なソケットコネクタとを備える、蛍光ランプ接続システム。
【請求項8】
前記ソケットコネクタは、前記基板の前記蛍光ランプが取り付けられる側とは反対側の面に取り付け可能である、請求項7に記載の蛍光ランプ接続システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2008−277182(P2008−277182A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−120852(P2007−120852)
【出願日】平成19年5月1日(2007.5.1)
【出願人】(599056437)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (1,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月1日(2007.5.1)
【出願人】(599056437)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (1,802)
【Fターム(参考)】
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