説明

蛍光管ホルダおよびその製造方法

【課題】 複数の蛍光管を保持する蛍光管ホルダにおいて、長尺であっても強度が高く、しかも導電部と外部の金属部との絶縁性を向上できるようにする。
【解決手段】 複数のソケット31と第1の帯板32および第2の帯板33は同じ金属板から形成され、ソケット31の基部と第1の帯板32および第2の帯板33は、合成樹脂で形成された絶縁ベース20に埋設されている。絶縁ベース20は、複数のソケット31が間隔を空けて配置されて長尺形状であるが、第1の帯板32と第2の帯板33で補強されているので、作業中などに破損しにくい。第1の帯板32と第2の帯板33は通電路として使用されているが、帯板32,33が絶縁ベース20の合成樹脂内に埋め込まれているため、帯板32,33と金属製の本体ベース2との絶縁を確保しやすい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置用のバックライト装置などに使用される複数本の蛍光管の電極部を保持する蛍光管ホルダおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョンやパーソナルコンピュータのディスプレイに使用されている液晶表示装置は、透過型の液晶セルの背部にバックライト装置が設けられている。このバックライト装置は、互いに平行に配置された複数の蛍光管と、それぞれの蛍光管の両端部に形成された電極部を保持する蛍光管ホルダと、前記蛍光管ホルダを支持する本体ベースとで構成されている。
【0003】
前記蛍光管ホルダは長尺形状であり、複数の蛍光管の両側に配置されて、長手方向が蛍光管と直交する向きに延びている。この蛍光管ホルダには、それぞれの蛍光管の電極部が嵌着される導電性のソケットが、長手方向に間隔を空けて配置されているとともに、それぞれのソケットに接続されている通電用の導電路が設けられている。
【0004】
以下の特許文献1に記載されているように、従来の蛍光管ホルダは、長方形の板材で形成された基板の表面に、独立して形成された前記ソケットが、個別に固定されている。ソケットはプラスチック材料で形成されたハウジングに金属製の接点保持部が取り付けられているものであり、それぞれのハウジングの底部に設けられた凸部が前記基板に形成された取付け穴に嵌合されることで、基板上でソケットが位置決めされて固定されている。
【0005】
また、それぞれのソケットへ通電するための導電路は、基板の表面に形成された導電性金属の薄膜で構成されている。
【特許文献1】特開2006−344602号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の蛍光管ホルダは、長尺形状で薄い基板の表面に、長手方向に並ぶ複数のソケットが固定された構造であるため、隣り合うソケットの間において強度が低く、作業中などにおいて基板が折れる心配がある。
【0007】
また、従来の蛍光管ホルダは、ソケットが独立して形成されているものであり、それぞれのソケットを基板に位置決めして取り付けることが必要であるため、組み立て作業に時間を要する。さらに、それぞれのソケットに通電するための導電路が導電性金属の薄膜で形成されているため、基板が極端に曲がったときに損傷しやすいなどの問題がある。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、長尺形状であっても全体として強度が高く、作業中などに損傷しにくい蛍光管ホルダを提供することを目的としている。
【0009】
また、本発明は、組み立てが容易であり、またそれぞれのソケットへ通電するための導電路を頑丈で安定した形状とすることが可能な蛍光管ホルダを提供することを目的としている。
【0010】
さらに、本発明は、複数のソケットが絶縁ベースに固定され、しかもこの絶縁ベースが補強された構造の蛍光管ホルダを容易に製造することができる蛍光管ホルダの製造方法を
提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、蛍光管の端部に設けられた電極部を保持する導電性のソケットが、複数個配列された蛍光管ホルダにおいて、
合成樹脂材料で形成された長尺状の絶縁ベースが設けられて、前記ソケットが前記絶縁ベースの長手方向に沿って間隔を空けて配置され、それぞれの前記ソケットの基部が前記絶縁ベースに埋設されており、
前記絶縁ベースには、複数個の前記ソケットの側方を通過して前記絶縁ベースの長手方向に沿って延びる金属製の帯板が設けられており、前記帯板は少なくともその一部が前記絶縁ベースに埋設されていることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の蛍光管ホルダは、それぞれのソケットの基部が合成樹脂製の絶縁ベースの内部に埋設されているため、絶縁ベースに対するそれぞれのソケットの取付け強度を高くできる。また、隣り合うソケットとソケットとの間には、金属製の帯板が埋設されているため、隣り合うソケットの間で絶縁ベースの強度を高くでき、折れたり曲がるのを防止しやすい。
【0013】
前記帯板は、給電部や構造上やむを得ない部分を除くほとんどの部分が絶縁ベースに埋設されていることが好ましい。例えば、ソケットの基部の側方では帯板が絶縁ベースの内部に完全に埋設されていることが好ましく、隣り合うソケットとソケットの間では、帯板の少なくとも一部が絶縁ベースの埋設されていることが好ましい。
【0014】
本発明は、前記帯板が複数個の前記ソケットに導通され、前記帯板がそれぞれの前記ソケットへの通電路とされている。この場合に、複数個の前記ソケットと前記帯板とが、互いに連続する金属板材で形成されていることが好ましい。あるいは、前記帯板とそれぞれの前記ホルダとの間にコンデンサ素子が取り付けられて、前記帯板がそれぞれの前記ソケットへの通電路とされているものであってもよい。
【0015】
前記蛍光管ホルダは、いずれも絶縁ベースの強度を高めている帯板を通じてそれぞれのソケットに通電できる。そして、導電路が帯板で形成されているために、導電路の断線も生じにくい。さらに、導電路を構成する帯板が合成樹脂材料で形成された絶縁ベースに埋設され、それぞれのソケットの基部も絶縁ベースに埋設されているため、この蛍光管ホルダが金属製の本体ベース上に固定されていたとしても、前記ソケットの基部や前記帯板と金属製の本体ベースとの間の絶縁耐圧を高めることが可能である。
【0016】
また、本発明は、前記ソケットは、前記蛍光管の前記電極部を保持する電極保持部と、前記電極保持部の下に敷かれた支持板部とを有し、前記電極保持部が前記支持板部の上に固定されて前記支持板部が前記絶縁ベース内に埋設されており、前記支持板部が前記帯板と同じ金属板材で形成され、前記電極保持部が、前記金属材料とは相違する板ばね材料で形成されているものとして構成できる。
【0017】
ソケットの電極保持部は、蛍光管の電極部が着脱自在に嵌着されるものであるため、ばね性の高い板ばね材料で形成することが必要である。この電極保持部を支持板部および帯板と独立して形成しているため、支持板部や帯板を前記電極保持部よりもばね性の劣る材料で形成することができる。このようにばね性の高い材料を電極保持部にのみ使用することで、製造コストを低減することができる。
【0018】
なお、本明細書において、「ばね性が高い」とは、異なる材料を同じ形状にして同じ加重を同じ場所に与えたときに、歪み量が大きく且つ降伏点が高いことを意味する。
【0019】
また、本発明は、前記絶縁ベースの前記ソケットが配置されている表面に、前記ソケットに保持された蛍光管の電極部の端部に対向する絶縁壁が起立して形成されているものが好ましい。
【0020】
前記絶縁壁が形成されていると、この絶縁壁が金属製の本体ベースの側板などに対向している場合に、蛍光管の電極部の端部と前記側板との間の絶縁耐圧を高めることができる。
【0021】
さらに、本発明は、前記絶縁ベースの前記ソケットが配置されているのと逆側の裏面には、前記帯板が露出していない、すなわち裏面では、帯板が露出することなく絶縁ベースのベースで覆われていることが好ましい。
【0022】
前記のように帯板は少なくとも一部が絶縁ベースに埋設されているが、絶縁ベースの裏面においては帯板の全面が樹脂で覆われて帯板が露出していないことが好ましい。このように構成すると、絶縁ベースの裏面を金属製の本体ベースの底板に接近させて固定しても、帯板と本体ベースとの間の絶縁耐圧を高めることができる。
【0023】
また、本発明は、前記ソケットに保持された蛍光管の本体部が延びる方向を延出側としたときに、前記帯板は、それぞれの前記ソケットの前記延出側の側方を通過しているものが好ましい。
【0024】
上記構成では、帯板は、金属製の本体ベースに形成された側板から離れた位置に配置できるため、帯板と前記側板との間の絶縁耐圧を高めることができる。
【0025】
本発明は、蛍光管の端部に設けられた電極部を保持する導電性のソケットが、複数個配列された蛍光管ホルダの製造方法において、
複数個の前記ソケットを間隔を空けて配列するとともに、複数の前記ソケットの側方を通過して前記ソケットの配列方向に沿って延びる金属製の帯板を配置し、複数個の前記ソケットの基部が埋設され且つ前記帯板が埋設された絶縁ベースを合成樹脂材料で形成することを特徴とするものである。
【0026】
上記の製造方法は、ソケットの基部と帯板とを同時に絶縁ベース内に埋設させることができるため、基板に個々のソケットを位置決めして取り付ける必要もなく、長尺形状の蛍光管ホルダを短時間で量産できるようになる。
【0027】
この場合に、複数個の前記ソケットと前記帯板とを、同じ金属板材で連続して形成し、前記金属板材の一部を曲げて前記ソケットの電極保持部を形成することが可能である。
【0028】
ソケットと帯板を同じ金属材料で連続して形成することで、ソケットの基部と帯板を絶縁ベース内へ埋設させる作業をさらに容易に行うことができる。
【0029】
また、本発明は、同じ金属板材から複数個の支持板部と前記帯板とを連結させて形成し、複数個の前記支持板部を前記帯板から切断して分離させて、それぞれの支持板部を前記帯板から離れた位置に配置し、この支持板部上に前記ソケットを形成する電極保持部を固定し、その後に、複数個の前記支持板部が埋設され且つ前記帯板が埋設された前記絶縁ベースを形成することも可能である。
【0030】
上記のように、支持板部を帯板とを一体に形成するとともに、支持板部を帯板から切断し帯板から離して絶縁ベース内に埋設することにより、支持板部と帯板を打ち抜く際の金
属板材の幅寸法を小さくでき、打ち抜きの無駄をなくし、歩留まりを向上させることが可能となる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の蛍光管ホルダは、全体が長尺な絶縁ベースに複数のソケットが取り付けられている構造であるが、ソケットの基部を絶縁ベースに埋設しているために、絶縁ベース上のソケットの取付け強度を高めることができる。しかも、隣り合うソケットの間には長手方向に延びる帯板が設けられ、この帯板が絶縁ベースに埋設されているために、長尺形状の絶縁ベースの曲げ剛性を高めることができ、作業中に折れるなどの問題が生じにくい。
【0032】
また、前記帯板をそれぞれのソケットへの通電路として使用することができる。この場合に、帯板が合成樹脂製の絶縁ベースに埋設されているため、蛍光管ホルダを支持する本体ベースが金属製であっても、通電路である前記帯板と本体ベースとの絶縁耐圧を向上させることが可能である。
【0033】
本発明の蛍光管ホルダの製造方法は、ソケットの基部と帯板とを、同時に合成樹脂材料の絶縁ベース内に埋設できるため、長尺形状の蛍光管ホルダを短時間で量産しやすくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
図1はバックライト装置の平面図、図2は、図1のバックライト装置をII−II線で切断した断面を示す拡大断面図である。図3は前記バックライト装置に使用されている第1の実施の形態の蛍光管ホルダを示す拡大斜視図、図4は、図3に示す蛍光管ホルダの絶縁ベース内に埋設されている金属部を示す拡大斜視図である。図5(A)は、図3に示す蛍光管ホルダをVa矢視方向から見た拡大正面図、図5(B)は、図4に示す金属部をVb矢視方向から見た拡大正面図である。
【0035】
図2に示すように、バックライト装置1は液晶セル5の背面に配置される。液晶セル5はフルカラー表示が可能な透過型である。バックライト装置1から発せられる光によって、液晶セル5の映像を鮮明に目視することが可能になる。
【0036】
図1と図2に示すように、バックライト装置1は金属製の本体ベース2を有している。本体ベース2は圧延鋼板などの鉄板を折り曲げて形成されている。本体ベースは浅い箱型であり、長方形の底板2aと、底板2aのそれぞれの長辺から直角に折り曲げられた長側板2b,2cと、底板2aのそれぞれの短辺から直角に折り曲げられた短側板2d,2eを有している。
【0037】
本体ベース2を構成している金属板は、表面がメッキされまたは表面が塗装されたものであるが、さらに底板2aの蛍光管70に向く内面2fが反射面として機能できるように処理されている。例えば、前記内面2fに、薄い白色シートが敷設され、または薄い金属シートが敷設され、または白色や金属色の塗装が施されている。
【0038】
前記本体ベース2の底板2aの内面2fには、一対の長尺形状の蛍光管ホルダ10,10が固定されている。一方の蛍光管ホルダ10は、本体ベース2の短側板2dのすぐ内側において前記底板2aに固定されており、他方の蛍光管ホルダ10は、本体ベースの短側板2eのすぐ内側において前記底板2aに固定されている。短側板2dの内側に配置されている蛍光管ホルダ10と、短側板2dの内側に配置されている蛍光管ホルダ10は、全く同じものであるが、その配置の向きが180度相違している。
【0039】
蛍光管ホルダ10は、図3に示す合成樹脂材料で形成された絶縁ベース20の内部に、
図4に示す金属部30が埋設されて構成されている。前記金属部30の一部によってソケット31が形成されている。前記ソケット31は、絶縁ベース20の表面21から上方へ露出しており、ソケット31は、絶縁ベース20の長手方向へ一定の間隔を空けて設けられている。
【0040】
図1に示すように、短側板2dの内側に設けられた蛍光管ホルダ10と短側板2eの内側に設けられた蛍光管ホルダ10は、それぞれソケット31が左右の同じ位置に対向するように配置される。そして両側の蛍光管ホルダ10の間に蛍光管70が保持される。蛍光管70は、発光管71とその両側に設けられた電極部72,72とを有している。両側の電極部72,72が、図1に示す右側の蛍光管ホルダ10のソケット31と左側の蛍光管ホルダ10のソケット31に嵌着されることで、図2に示すように、蛍光管70は、本体ベース2の底板2aの内面2fから少し離れた位置に配置される。
【0041】
複数の蛍光管70のそれぞれの電極部72が、蛍光管ホルダ10に設けられた全てのソケット31に嵌着されており、図1に示す実施の形態では、本体ベース2内に、合計で12本の蛍光管70が取り付けられている。
【0042】
図1と図3に示されている蛍光管70は、EEFL型であり、点灯時の電圧を発生するコンデンサが電極部72の内部に組み込まれており、蛍光管ホルダ10にコンデンサを取り付ける必要はない。
【0043】
図4に示すように、絶縁ベース20内に埋設されている金属部30は、一枚の金属板を打ち抜き且つ折り曲げることで形成されている。金属部30を構成している金属板は導電性であり且つ強度の高い圧延鋼板などの鉄板である。この鉄板の表面にメッキが施されたものが好ましく使用される。
【0044】
図4に示すように、金属部30には、蛍光管ホルダ10の長手方向に向けて平行に延びる第1の帯板32と第2の帯板33とが設けられ、第1の帯板32と第2の帯板33は、その間に形成されたソケット31を介して互いに連結されている。
【0045】
前記ソケット31には、第1の帯板32と第2の帯板33とを連結する連結板部34が形成されている。図4に示すように、連結板部34の中央部には、第1の帯板32および第2の帯板33と平行に延びる突出片35aが一体に形成されている。図5(B)に示すように、突出片35aに連続する折り返し部35bは、前記突出片35aから裏側に向けて180度折り返されており、この折り返し部35bに支持板部36が一体に形成されている。
【0046】
また、第1の帯板32の内側には、前記連結板部34の両側部から折り曲げられて互いに対向する電極保持片37aと電極保持片37bとが設けられ、第2の帯板33の内側には、前記連結板部34の両側部から折り曲げられて互いに対向する電極保持片37cと電極保持片37dとが設けられている。電極保持片37aと電極保持片37bおよび電極保持片37cと電極保持片37dとで、ソケット31の電極保持部37が形成されている。そして、前記支持板部36は、この電極保持部37の下側に敷かれている。
【0047】
前記支持板部36および電極保持片37a,37b,37c,37dは、連結板部34と一体であり、第1の帯板32と第2の帯板33との間から切り出される。そのため、第1の帯板32と第2の帯板33との間で且つ隣り合う電極保持部37の間に、切欠き部38が形成されている。
【0048】
また、第1の帯板32の端部には、コネクタ電極39が設けられている。このコネクタ
電極39は、第1の帯板32などを形成する金属板とは別の導電性の金属板で折り曲げ形成されており、前記第1の帯板32の上面に溶接により固定されている。
【0049】
図3に示すように、前記金属部30の第1の帯板32と第2の帯板33およびソケット31の支持板部36ならびに突出片35aと折り返し部35bは、絶縁ベース20の内部に埋設されている。絶縁ベース20の表面21には、長方形の開口部22が長手方向に間隔を空けて配置されており、それぞれのソケット31を構成する電極保持片37a,37b,37c,37dは前記開口部22の内部に存在し、且つそれぞれの電極保持片37a,37b,37c,37dは、絶縁ベース20の表面21から上方へ突出している。
【0050】
図3に示すように、蛍光管70の電極部72は、電極保持片37aと電極保持片37bとの間、ならびに電極保持片37cと電極保持片37dとの間に挟みこまれて装着される。
【0051】
長尺状の絶縁ベース20は、本体ベース2の短側板2dに対向する対向側縁部20aと、ソケット31に保持された蛍光管70が延出する延出側縁部20bを有している。
【0052】
絶縁ベース20の表面21には、前記延出側縁部20b側においてほぼ垂直に立ち上がる絶縁壁23が一体に形成されている。図5(A)にも示すように、複数の絶縁壁23は、それぞれ、ソケット31に対して延出側縁部20bの側から対向している。よって、ソケット31の電極保持部37に蛍光管70の電極部72が装着されると、電極部72の端面72aが、絶縁壁23に対向する。
【0053】
図4に示すように、絶縁ベース20の表面21には、端部から上方へ隆起するコネクタ部24が一体に形成されている。コネクタ部24はコネクタハウジング24aと、コネクタハウジング24a内に形成された差込み空間24bとを有しており、前記差込み空間24bの内部に、図4に示すコネクタ電極39が現れている。
【0054】
また、絶縁ベース20には、表裏を貫通する複数の取付け穴25が形成されている。
この蛍光管ホルダ10は、第2の帯板33が、絶縁ベース20の内部においてそのほぼ全長にわたって埋設されており、第2の帯板33は、全てのソケット31に連結され且つ全てのソケット31の側部を通過している。図3に示すように、絶縁ベース20の対向側縁部20aには、長手方向の途中に凹部26が形成されており、第1の帯板32は前記凹部26において2つに分離されている。それぞれの第1の帯板32は、前記凹部26を挟んだ一方と他方において、ソケット31の側部を通過し、且つそれぞれのソケット31と連結されている。
【0055】
図2に示すように、第1の帯板32と第2の帯板33は、その全長にわたって絶縁ベース20の表面21と裏面27に露出していない。さらに、第1の帯板32は、その全長にわたって絶縁ベースの対向側縁部20aの端面28から露出していない。すなわち、裏面27において第1の帯板32と第2の帯板33は合成樹脂で完全に覆われており、前記端面28において第1の帯板32が合成樹脂で覆われている。
【0056】
図1に示すように、前記蛍光管ホルダ10は長尺形状で絶縁ベース20が合成樹脂で形成されているが、その内部に長手方向にわたって第1の帯板32と第2の帯板33が埋設されているため、第1の帯板32と第2の帯板33とで長尺形状の絶縁ベース20の強度を高めることができる。特に、第1の帯板32と第2の帯板33は、複数のソケット31の側部を通過し、隣り合うソケット31とソケット31との間には、必ず金属製の帯板が形成されているため、作業中などに絶縁ベース20が曲げ応力により損傷する確率をきわめて低くできる。
【0057】
図1に示すように、蛍光管ホルダ10は、本体ベース2の底板2aの上に設置され、複数の取付け穴25に挿通された取付けねじが前記底板2aに螺着されて固定される。そして、電力供給用のプラグがコネクタ部24に装着されて、コネクタ電極39に電力が供給される。コネクタ電極39に与えられた電力は、第1の帯板32および第2の帯板33を介してそれぞれのソケット31に与えられる。第1の帯板32と第2の帯板33が、それぞれの通電路として機能するため、図4に示す金属部30を、コネクタ電極39を除いて全て同じ金属板からプレス成形できるため、製造が容易である。なお、前記コネクタ電極39を、第1の帯板32または第2の帯板33から一体に折り曲げ成形してもよい。
【0058】
蛍光管ホルダ10は、絶縁ベース20の表面21からソケット31を構成する電極保持片37a,37b,37c,37dが露出しているが、絶縁ベース20の裏面27では、第1の帯板32と第2の帯板33が露出しておらず、本体ベース2の底板2aと2つの帯板32,33との間には、全長にわたって合成樹脂の層が存在しているため、前記底板2aと2つの帯板32,33との絶縁耐圧を高く確保することができる。
【0059】
さらに、図2に示すように、絶縁ベース20の対向側縁部20aでは、第1の帯片32が端面28から露出していない。よって、第1の帯板32と本体ベース2の短側板2dとの絶縁耐圧も高く維持できる。さらに、ソケット31に装着される蛍光管70の電極部72の端面72aと金属製の短側板2dとの間に、合成樹脂製の絶縁壁23が立ち上がっているため、電極部72と本体ベース2との絶縁も十分に確保できるようになる。
【0060】
次に、前記蛍光管ホルダ10の製造方法を説明する。
図4に示すように、連続する帯状の金属板をプレス工程でトリミングし曲げ加工して、第1の帯板32と第2の帯板33およびソケット31を形成する。ソケット31は、第1の帯板32と第2の帯板33との間の板片を切り抜いて且つ折り曲げるプレス工程によって形成される。このプレス工程によって、連結板部34およびこの連結板部34から180度折り返された支持板部36と、前記連結板部34の両側部から板部を折り曲げた電極保持片37a,37b,37c,37dを形成する。また、ソケット31の加工の後で、第1の帯部32の上にコネクタ電極39を取り付ける。
【0061】
図4に示す金属部30は、インサート成型工程に送られる。インサート成型工程では、金属部30が成形型のキャビティの内部に保持され、キャビティの内分に溶融樹脂が射出され、その樹脂が冷却されて、図3に示す絶縁ベース20が形成される。
【0062】
インサート成型工程では、それぞれのソケット31の電極保持片37a,37b,37c,37dが、成形型の内面に形成された枠体の凹部内に保持され、前記枠体の縁部がソケット31の支持板部36に突き当てられた状態でキャビティ内に溶融樹脂が射出される。よって、離型後に、前記枠体の形状に対応した開口部22が形成される。
【0063】
また、インサート成型では、上下の型のそれぞれに、進退自在な支持入子が設けられ、第1の帯板32と第2の帯板33および支持板部36が、キャビティ内で上下から支持入子で支持され、この支持状態で、キャビティ内に溶融樹脂が射出される。溶融樹脂が射出された後に、キャビティ内で溶融樹脂が完全に硬化する前に、第1の帯板32と第2の帯板33および支持板部36を下側から支持している支持入子をキャビティ内から抜き出す。これにより、支持入子が存在してた部分に溶融樹脂が入り込み、溶融樹脂が硬化した時点で、第1の帯板32と第2の帯板33の下面の全域が合成樹脂で覆われる。よって、絶縁ベース20の裏面27に、第1の帯板32や第2の帯板33ならびに支持板部36の裏面に通じる穴などが存在しなくなり、前記裏面27側に第1の帯板32と第2の帯板33および支持板部36の裏面が露出しなくなる。
【0064】
図6は本発明の第2の実施の形態の蛍光管ホルダ110を示す斜視図、図7は前記蛍光管ホルダ110の絶縁ベース120内に埋設されている金属部130の斜視図である。図8は前記金属部130の製造方法を示す斜視図である。
【0065】
第2の実施の形態の蛍光管ホルダ110は、図7に示す金属部130が図6に示す合成樹脂製の絶縁ベース120の内分に埋設され、絶縁ベース120の表面121に、長手方向に間隔を空けて金属製のソケット131が現れている。
【0066】
蛍光管ホルダ110には、CCFL型の蛍光管170が装着される。この蛍光管170は、細長い発光管171と、この発光管171の両端部から突出する線状の電極部172とを有している。CCFL型の蛍光管170は電極部にコンデンサを有していないため、蛍光管ホルダ110には、通電部とそれぞれのソケット131との間に介在するコンデンサ160が設けられている。図6と図7では、右側の2つのソケット131に接続されるコンデンサ160が図示されているが、実際は、蛍光管ホルダ110の全てのソケット131にコンデンサ160が接続されている。
【0067】
図7に示すように、金属部130は、蛍光管ホルダ110の長手方向に連続して延びる帯板133と、この帯板133から右側へ少し距離を空けて配置されたソケット131とを有している。ソケット131は、蛍光管ホルダ110の長手方向に向けて一定の間隔で配置されている。
【0068】
ソケット131は支持板部136と電極保持部137とを有している。支持板部136は前記帯板133と同じ金属板で形成されている。電極保持部137は、帯板133および前記支持板部136を形成する金属板とは異なる板ばね材料で形成されている。この板ばね材料は前記帯板133と前記支持板部136を形成している金属板よりもばね性が優れている。すなわち、前記板ばね材料と前記金属板とを同じ寸法とし、同じ加重を与えたときに、板ばね材料の方が歪み量が大きく且つ降伏点も高い。
【0069】
前記電極保持部137は、前記板ばねを折り曲げて形成された互いに対向する電極保持片137aと電極保持片137bとを有している。また電極保持部137は支持板部136の上に設置されて溶接などで固定されている。蛍光管170の電極部172は、電極保持片137aと電極保持店137bとの間に挟持される。
【0070】
第2の実施の形態の蛍光管ホルダ110の金属部130は、電極保持部137のみばね性の高い比較的高価な板ばね材料で形成され、他の帯板133と支持板部136が圧延鋼板などで形成されているため、金属部130の全体のコストを低減できる。また、帯板133を強度の高い金属材料で形成できるようになる。
【0071】
図7に示すように、帯板133には長手方向へ一定の間隔を空けて対を成す電極部133aが形成されており、ソケット131の支持板部136にもそれぞれ対を成す電極部136a,136aが形成されている。図6に示すように、支持板部136のいずれか一方の電極部136aとこれに対向する帯板133の電極部133aが、絶縁ベース120の表面121の開口部123に現れている。それぞれの開口部123内にコンデンサ160が設置され、コンデンサ160の一方の端子が電極部133aに半田付けされ、他方の端子が電極部136aに半田付けされる。
【0072】
図7に示すように、帯板133にはコネクタ電極139が設けられている。このコネクタ電極139は、帯板133とは別体のばね性の高い導電性の板ばね材料で形成され、コネクタ電極139は、帯板133の上面に溶接手段などで固定されている。
【0073】
図6に示す蛍光管ホルダ110は、図3に示した蛍光管ホルダ10と同様にインサート成形工程で製造される。すなわち、図3に示す金属部130の帯板133が図6に示す合成樹脂製の絶縁ベース120の内部に埋設される。絶縁ベース120を形成する際に、表面121に前記開口部123が形成され、この開口部123内に前記電極部133aと電極部136aとが露出し、絶縁ベース120が形成された後に、開口部123内に前記コンデンサ160を装着することが可能となる。
【0074】
また、それぞれのソケット131の電極保持部137が、絶縁ベース120の表面121から上方へ突出する。電極保持部137よりも左側には、絶縁ベース120と一体の管保持部124が突出形成されている。この管保持部124は、U字状の保持溝を有している。図6に示すように、蛍光管170の発光管171の端部が合成樹脂製の前記管保持部124に保持されるとともに、線状の電極部172が板ばね材料で形成された電極保持部137に挟持されて保持される。
【0075】
さらに、絶縁ベース120には、その上面から突出する対を成す挟持片125a,125bが一体に形成されている。片方の挟持片125aは、電極保持部137の一方の電極保持片137aの外側に設けられ、他方の挟持片125bは他方の電極保持片137bの外側に設けられている。蛍光管170の電極部172が電極保持片137aと電極保持片137bとの間に挟持された後に、挟持片125aと挟持片125bでそれぞれの電極保持片137a、137bを挟み込むようにして、挟持片125aの先部と挟持片125bの先部を凹凸嵌合させる。これにより、電極保持片137aと電極保持片137bとによる電極部172の保持状態が安定させられる。
【0076】
図6に示すように、絶縁ベース120の表面121には通電用のコネクタ部126が一体に形成されており、このコネクタ部126に、前記コネクタ電極139が現れている。さらに、絶縁ベース120には、複数箇所に取付け穴128が貫通して形成されている。
【0077】
図6に示す蛍光管ホルダ110も、長尺形状の絶縁ベース120内に金属製の帯板133が埋設されている。この帯板133は絶縁ベース120の長手方向のほぼ全長に渡って設けられ、また帯板133がそれぞれのソケット131の側部を通過して、隣り合うソケット131の間に帯板133が存在している。よって、長尺形状の合成樹脂製の絶縁ベース120が補強され、作業時などに絶縁ベース120が折れるなどの不都合を防止できる。
【0078】
蛍光管ホルダ110は、コネクタ電極139に通電されると、その電力が帯板133に伝達され、それぞれのコンデンサ160を介してソケット131の電極保持部137に与えられる。
【0079】
図3に示した蛍光管ホルダ10と同様に、帯板133は絶縁ベース120内に埋設されており、絶縁ベース120の裏面127には、帯板133が露出していない。よって、蛍光管ホルダ10が、金属製の本体ベース2の底板2aの上に設置されたときに、帯板133と底板2aとの絶縁耐圧を高く確保できる。
【0080】
また、帯板133は、それぞれのソケット131よりも左側、すなわち、ソケット131よりも蛍光管170の発光管171が延出する側に配置されている。よって、通電路である帯板133と、本体ベース2の短側板2dとの距離を長く保つことができ、帯板133と短側板2dとの絶縁を保ちやすくなる。また、図7に示すように、帯板133が1つだけ左側に配置され、ソケット131が長手方向に間隔を空けて配置されているため、隣り合うソケット131の間のスペースを有効利用でき、この部分に取付け穴などを形成し
やすくなる。
【0081】
次に、前記蛍光管ホルダ110の製造方法を説明する。
図8に示すように、金属板200に開口部201と開口部202を交互に打ち抜くとともに、支持板部136および電極部136aと電極部133aを打ち抜く。この時点では、支持板部136は、電極部136aを介して帯板133に連結されている。
【0082】
金属板200から前記各部分を打ち抜き成形した後に、電極部136aと帯板133との境界部で金属板を分離し、それぞれの支持板部136を帯板133から離す。前記分離の後、あるいは分離の前に、それぞれの支持板部136の上に電極保持部137を乗せて溶接などで固定する。
【0083】
その後に、支持板部136の間に延びている連結片203を切断して分離し、個々に分離された支持板部136を帯板133と共に、成形型のキャビティ内に保持し、キャビティ内に溶融樹脂を射出して、図6に示すように、帯板133と支持板部136が埋設された絶縁ベース120が成形される。
【0084】
あるいは、支持板部136が連結片203で連結されている状態で、この連結対と帯板133とをキャビティ内に保持し、キャビティ内に溶融樹脂を射出して絶縁ベース120を形成する。このとき、連結片203が絶縁ベース120から露出するように絶縁ベース120の形状を決め、絶縁ベース120から露出した連結片203を切断する。切断後に金属部が絶縁ベース120から一部露出するので、この露出部分をさらに樹脂で覆うことが好ましい。
【0085】
また、図3に示す実施の形態と同様に、帯板133とそれぞれの支持板部136を下側から支えていた支持入子を、キャビティ内の樹脂が硬化する前に抜き取ることで、帯板133の裏面と支持板部136の裏面を絶縁ベース120を形成する樹脂で完全に覆うことができ、帯板133や支持板部136が絶縁ベース120の裏面127に露出しなくなる。
【0086】
なお、帯板は、図4に示す第2の帯板33や図8に示す帯板133のように、蛍光管ホルダの長手方向のほぼ全長にわたって連続して延びていることが好ましいが、図4に示す第1の帯板32のように、帯板が蛍光管ホルダの長手方向の途中まで延び、蛍光管ホルダ内に複数の帯板が間欠的に並んで配列しているものであってもよい。すなわち、帯板は、複数のソケットの側方を通過するように配置されていれば、帯板が設けられている長さの範囲内において、隣り合うソケットの間を帯板で補強することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】液晶表示装置の背部に配置されるバックライト装置の平面図、
【図2】図のバックライト装置をII−II線で切断した拡大断面図、
【図3】本発明の第1の実施の形態の蛍光管ホルダを示す斜視図、
【図4】第1の実施の形態の蛍光管ホルダの絶縁ベースに埋設されている金属部を示す斜視図、
【図5】(A)は図3に示す蛍光管ホルダをVa矢視方向から見た拡大側面図、(B)は図5に示す金属部をVb矢視方向から見た拡大側面図、
【図6】本発明の第2の実施の形態の蛍光管ホルダを示す斜視図、
【図7】第2の実施の形態の蛍光管ホルダの絶縁ベースに埋設されている金属部を示す斜視図、
【図8】第2の実施の形態の蛍光管ホルダの製造方法を示す説明図、
【符号の説明】
【0088】
1 バックライト装置
2 本体ベース
2a 底板
2d,2e 短側板
5 液晶セル
10 蛍光管ホルダ
20 絶縁ベース
21 表面
22 開口部
23 絶縁壁
24 コネクタ部
27 裏面
30 金属部
31 ソケット
32 第1の帯板
33 第2の帯板
34 連結部
36 支持板部
37 電極保持部
37a,37b,37c,37d 電極保持片
39 コネクタ電極
70 蛍光管
72 電極部
110 蛍光管ホルダ
120 絶縁ホルダ
121 表面
124 管保持部
130 金属部
133 帯板
131 ソケット
136 支持板
137 電極保持部
137 コネクタ電極
170 蛍光管
172 電極部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛍光管の端部に設けられた電極部を保持する導電性のソケットが、複数個配列された蛍光管ホルダにおいて、
合成樹脂材料で形成された長尺状の絶縁ベースが設けられて、前記ソケットが前記絶縁ベースの長手方向に沿って間隔を空けて配置され、それぞれの前記ソケットの基部が前記絶縁ベースに埋設されており、
前記絶縁ベースには、複数個の前記ソケットの側方を通過して前記絶縁ベースの長手方向に沿って延びる金属製の帯板が設けられており、前記帯板は少なくともその一部が前記絶縁ベースに埋設されていることを特徴とする蛍光管ホルダ。
【請求項2】
前記帯板が複数個の前記ソケットに導通され、前記帯板がそれぞれの前記ソケットへの通電路とされている請求項1記載の蛍光管ホルダ。
【請求項3】
複数個の前記ソケットと前記帯板とが、互いに連続する金属板材で形成されている請求項2記載の蛍光管ホルダ。
【請求項4】
前記帯板とそれぞれの前記ホルダとの間にコンデンサ素子が取り付けられて、前記帯板がそれぞれの前記ソケットへの通電路とされている請求項1記載の蛍光管ホルダ。
【請求項5】
前記ソケットは、前記蛍光管の前記電極部を保持する電極保持部と、前記電極保持部の下に敷かれた支持板部とを有し、前記電極保持部が前記支持板部の上に固定されて前記支持板部が前記絶縁ベース内に埋設されており、
前記支持板部が前記帯板と同じ金属板材で形成され、前記電極保持部が、前記金属材料とは相違する板ばね材料で形成されている請求項2ないし4のいずれかに記載の蛍光管ホルダ。
【請求項6】
前記絶縁ベースの前記ソケットが配置されている表面に、前記ソケットに保持された蛍光管の電極部の端部に対向する絶縁壁が起立して形成されている請求項2ないし5のいずれかに記載の蛍光管ホルダ。
【請求項7】
前記絶縁ベースの前記ソケットが配置されているのと逆側の裏面には、前記帯板が露出していない請求項2ないし6のいずれかに記載の蛍光管ホルダ。
【請求項8】
前記ソケットに保持された蛍光管の本体部が延びる方向を延出側としたときに、前記帯板は、それぞれの前記ソケットの前記延出側の側方を通過している請求項2ないし7のいずれかに記載の蛍光管ホルダ。
【請求項9】
蛍光管の端部に設けられた電極部を保持する導電性のソケットが、複数個配列された蛍光管ホルダの製造方法において、
複数個の前記ソケットを間隔を空けて配列するとともに、複数の前記ソケットの側方を通過して前記ソケットの配列方向に沿って延びる金属製の帯板を配置し、複数個の前記ソケットの基部が埋設され且つ前記帯板が埋設された絶縁ベースを合成樹脂材料で形成することを特徴とする蛍光管ホルダの製造方法。
【請求項10】
複数個の前記ソケットと前記帯板とを、同じ金属板材で連続して形成し、前記金属板材の一部を曲げて前記ソケットの電極保持部を形成する請求項9記載の蛍光管ホルダの製造方法。
【請求項11】
同じ金属板材から複数個の支持板部と前記帯板とを連結させて形成し、複数個の前記支持板部を前記帯板から切断して分離させて、それぞれの支持板部を前記帯板から離れた位置に配置し、この支持板部上に前記ソケットを形成する電極保持部を固定し、その後に、複数個の前記支持板部が埋設され且つ前記帯板が埋設された前記絶縁ベースを形成する請求項9記載の蛍光管ホルダの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−259495(P2009−259495A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−104930(P2008−104930)
【出願日】平成20年4月14日(2008.4.14)
【特許番号】特許第4277054号(P4277054)
【特許公報発行日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】