説明

行動情報処理装置、行動情報処理方法及びそのためのプログラム

【課題】 行動情報の精度が不明であるという問題点がある。
【解決手段】 特定の移動物に対応する特定の範囲の単位行動情報の内、行動分類が移動である単位行動情報について、2つの測位座標と2つの測位事項とに基づいて精度評価値を算出し、算出した精度評価値と単位行動情報とを関連付けて評価済み行動情報として出力する第1の行動情報評価部と、行動分類が滞留である単位行動情報について、2つの測位時刻に基づいて記精度評価値を算出し、算出した精度評価値と単位行動情報とを関連付けて評価済み行動情報として出力する第2の行動情報評価部とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、行動情報処理装置、行動情報処理方法及びそのためのプログラムに関し、特に移動及び滞留に関連する情報を扱う行動情報処理装置、行動情報処理方法及びそのためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、GPS(Global Positioning System)を搭載した端末や車両が、普及している。これにより、その端末を所持している或いはその車両に搭乗しているユーザの位置情報を取得することが可能となっている。
【0003】
このような位置情報を利用することで、様々なサービスが、提供されている。例えば、ユーザ周辺の地図の表示サービスや、或いは、現在地から目的地までの道案内サービスが提供されている。これらのサービスは、ユーザの現在の位置情報に基づいて提供されるサービスである。
【0004】
また、ユーザの測位履歴に基づいて、そのユーザが2地点間を移動した速度や、そのユーザが滞留した場所及び時間といった、ユーザの行動情報を、抽出する手法が提案されている。ユーザの測位履歴とは、ユーザの位置情報とその位置情報を取得した時刻を対応付けた測位データ(プローブデータとも呼ぶ)を記録したものである。
【0005】
ここで、行動情報について説明する。図2は、行動情報を構成する基本的な要素を示す図である。図2に示すように、行動情報は、トリップ(移動)とトリップエンド(移動端点)とを含む。トリップは、ユーザがある距離をある時間を掛けて移動したことを示す。トリップエンドはトリップの両端それぞれを示す。トリップの直後のトリップエンドから次のトリップエンドまでの間は、ユーザがその滞留したことを示す。尚、図2に示す測位点は、測位データに含まれる位置情報を1つ前の測位データに含まれる位置情報から距離に変換した移動距離と、時刻とを、移動距離と時刻を軸とする座標系にプロットしたものである。
【0006】
行動情報の利用は、ユーザの現在位置のみを使用する場合に比べて、ユーザの行動により関連の深い情報配信等を可能にする。
【0007】
特許文献1行動情報処理装置は、測位点データを蓄積し、これに基づいて被験者の行動を解析してトリップとトリップエンドと滞在トリップエンドとを自動的に抽出するプローブデータ解析システムを開示している。
【0008】
また、特許文献2は、トリップエンドをより正確に抽出するプローブデータ解析システムを開示している。このプローブデータ解析システムは、蓄積した測位点データに基づいて、速度が一定の測位点間が連続する範囲であるショートトリップを抽出する。そして、このプローブデータ解析システムは、抽出したショートトリップを利用して、蓄積した測位点データに基づいて、被験者の行動を解析してトリップとトリップエンドと滞在トリップエンドとを自動的に抽出する。
【0009】
特許文献3は、特異な状況で取得されたプローブ情報を除外して統計処理を行う交通状況演算システムを開示している。この交通状況演算システムは、VICS(Vehicle Information and Communication System、道路交通情報通信システム)からの情報に基づいて、収集したプローブ情報の内の特異なプローブ情報を抽出する。そして、この交通状況演算システムは、抽出したプローブ情報を除外して統計処理を行う。
【0010】
特許文献4は、特異な状況で取得したプローブデータを統計対象から除外する交通情報処理システムを開示している。この交通情報処理システムは、通行料金の変更時刻の情報、プローブデータを取得した位置と料金所との距離、及びそのプローブデータを取得した時刻に基づいて、収集したプローブデータのうちの特異なプローブデータを抽出する。そして、この交通情報処理システムは、抽出したプローブデータを統計対象から除外する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2008‐146248号公報
【特許文献2】特開2008‐146249号公報
【特許文献3】特開2008−234164号公報
【特許文献4】特開2009−217716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上述した先行技術文献に記載された技術においては、行動情報の精度が不明であるという問題点がある。
【0013】
特許文献1及び2に記載のプローブデータ解析システムは、一定時間間隔で測位点データが得られることを前提としている。そして、それらのプローブデータ解析システムは、測位点データが欠落している時間帯について、欠落の直前の位置と欠落の直後の位置との距離に基づいて、その時間帯を移動または滞留と見做すようにしている。
【0014】
即ち、測位点データを取得する時間間隔が例えば1分である場合、欠落時間帯を移動または滞留であると見做した行動情報の誤差は、前後併せて1分である。しかし、測位点データを取得する時間間隔が例えば5分である場合、欠落時間帯を移動または滞留であると見做した行動情報の誤差は、前後併せて10分である。この誤差の程度、即ち、行動情報の精度が不明である。
【0015】
また、特許文献3及び4に記載された特異な状況で取得された測位データを除外する技術は、行動情報の精度を向上させるものの1つではあるものの、測位データの欠落による行動情報の精度悪化を防止できるものではない。従って、この技術は、行動情報の精度が不明であることを解決することはできない。
【0016】
本発明の目的は、上述した問題点を解決できる行動情報処理装置、行動情報処理方法及びそのためのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
特定の移動物に対応する特定の範囲の、測位座標と測位時刻とを含む、複数の測位データの内の連続する2つの前記測位データのそれぞれの測位座標、それぞれの測位時刻及び前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて、前記連続する2つの前記測位データ間の前記移動物の行動を移動と滞留との内のいずれかに分類する行動分類とを少なくとも含む単位行動情報を受信し、
前記行動分類が前記移動である前記単位行動情報の前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて評価済み行動情報として出力する第1の行動情報評価部と、
前記単位行動情報を受信し、
前記行動分類が前記滞留である前記単位行動情報の前記測位時刻を示す情報に基づいて前記精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて前記評価済み行動情報として出力する第2の行動情報評価部と、を含む。
【0018】
本発明の行動情報処理方法は、特定の移動物に対応する特定の範囲の、測位座標と測位時刻とを含む、複数の測位データの内の連続する2つの前記測位データのそれぞれの測位座標、それぞれの測位時刻及び前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて、前記連続する2つの前記測位データ間の前記移動物の行動を移動と滞留との内のいずれかに分類する行動分類とを少なくとも含む単位行動情報を受信し、
前記行動分類が前記移動である前記単位行動情報の前記測位座標と前記測位情報とに基づいて精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて評価済み行動情報として出力し、
前記行動分類が前記滞留である前記単位行動情報の前記測位時刻に基づいて前記精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて前記評価済み行動情報として出力する。
【0019】
本発明のプログラムは、特定の移動物に対応する特定の範囲の、測位座標と測位時刻とを含む、複数の測位データの内の連続する2つの前記測位データのそれぞれの測位座標、それぞれの測位時刻及び前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて、前記連続する2つの前記測位データ間の前記移動物の行動を移動と滞留との内のいずれかに分類する行動分類とを少なくとも含む単位行動情報を受信し、
前記行動分類が前記移動である前記単位行動情報の前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて評価済み行動情報として出力し、
前記行動分類が前記滞留である前記単位行動情報の前記測位時刻に基づいて前記精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて前記評価済み行動情報として出力する処理とをコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、行動情報の精度を取得することを可能にするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1乃至第4の実施形態の行動情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】関連技術における行動情報を構成する基本的な要素を示す図である。
【図3】本発明の第1乃至第4の実施形態における測位データの例を示す図である。
【図4】本発明の第1乃至第4の実施形態における測位データリストの例を示す図である。
【図5】本発明の第1乃至第5の実施形態における単位行動情報の例を示す図である。
【図6】本発明の第1乃至第5の実施形態における評価済み行動情報リストの例を示す図である。
【図7】本発明の第1乃至第4の実施形態における行動情報リストの例を示す図である。
【図8】本発明の第1乃至第4の実施形態における行動情報リストの例を示す図である。
【図9】本発明の第1乃至第4の実施形態における端末の測位データ取得処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1乃至第4の実施形態における測位データ記憶装置の測位データ受信処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1乃至第4の実施形態における測位データ記憶装置の測位データ送信処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1乃至第4の実施形態における行動情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1乃至第4の実施形態における単位行動情報の2測位点間における時間及び距離の例を示す図である。
【図14】本発明の第1乃至第4の実施形態における評価値の算出式の例を示す図である。
【図15】本発明の第1乃至第4の実施形態における評価関数の例を示す図である。
【図16】本発明の第1乃至第4の実施形態における単位行動情報の2測位点間における時間及び距離の例を示す図である。
【図17】本発明の第1乃至第4の実施形態における評価値の算出式の例を示す図である。
【図18】本発明の第1乃至第4の実施形態における単位行動情報の2測位点間における時間の例を示す図である。
【図19】本発明の第1乃至第4の実施形態における評価値の算出式の例を示す図である。
【図20】本発明の第1乃至第4の実施形態における評価関数の例を示す図である。
【図21】本発明の第1の実施形態における評価済み行動情報リストの例を示す図である。
【図22】本発明の第1の実施形態における行動情報評価部の動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第1の実施形態における行動情報変換部の動作を示すフローチャートである。
【図24】本発明の第1の実施形態における行動情報変換部の動作を示すフローチャートである。
【図25】本発明の第2の実施形態における補完の概念を示す図である。
【図26】本発明の第2の実施形態における評価済み行動情報の例を示す図である。
【図27】本発明の第2の実施形態における変換済み行動情報の例を示す図である。
【図28】本発明の第3の実施形態における評価済み行動情報の例を示す図である。
【図29】本発明の第3の実施形態における変換済み行動情報の例を示す図である。
【図30】本発明の第4の実施形態における評価済み行動情報の例を示す図である。
【図31】本発明の第4の実施形態における変換済み行動情報の例を示す図である。
【図32】本発明の第5の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図33】本発明の第1の実施形態における、プログラムにより所定の処理をコンピュータに実行させる行動情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る行動情報処理システム1の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、行動情報処理システム1は、端末100、測位データ記憶装置200、行動情報処理装置300、及び行動情報参照装置400を含む。
【0024】
端末100と測位データ記憶装置200とは、図示しないネットワークにより接続され、互いに通信可能である。また、測位データ記憶装置200と行動情報処理装置300とは、図示しないネットワークにより接続され、互いに通信可能である。更に、行動情報処理装置300と行動情報参照装置400とは、図示しないネットワークにより接続され、互いに通信可能である。
【0025】
端末100は、ユーザが所持する、移動可能な情報端末である。本実施形態において、端末100は、携帯電話端末である。尚、端末100は、例えば、PDA(Personal Data Assistant)、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーションシステム端末、或いは、その他の情報端末であってよい。
【0026】
尚、図1には1台の端末100のみ記載されているが、端末100は複数であってよい。端末100は、端末100自身の位置情報(測位座標とも呼ぶ)を取得し、その位置情報を取得した測位時刻と併せて、図3に示すような測位データ111として出力する。
【0027】
図3は、測位データ111の例を示す図である。図3を参照すると、測位データ111は、測位を行った時刻(月/日 時:分)である測位時刻112と測位を行った位置(緯度;経度)である測位座標113とを含む。
【0028】
端末100は、測位データ取得部101を含む。
【0029】
測位データ取得部101は、GPSを利用して、端末100の位置情報を取得する。具体的には、端末100は、図示しないアンテナを備えており、図示されないGPS衛星から送信される電波を受信する。次に、測位データ取得部101は、その電波に含まれる情報に基づいて端末100の位置情報(測位座標113)を算出する。即ち、測位データ取得部101の算出する測位座標113は、端末100の位置である。測位データ取得部101は、測位座標113を算出すると同時に、その電波に含まれる情報に基づいて、測位時刻112を取得する。
【0030】
尚、測位データ取得部101は、測位座標113をGPSではなく、例えば、特定の場所(店舗等)に設置されたRFID(Radio Frequency IDentification)のリーダライタに付与された、当該リーダライタの設置位置の情報に基づいて算出してもよい。
【0031】
また、測位データ取得部101は、図示しない加速度センサや地磁気センサを内蔵し、これらから得られる情報に基づいて端末100の移動距離を推定し、推定した移動距離に基づいて測位座標113を算出してもよい。また、測位データ取得部101は、測位座標113を算出すると同時に、測位座標113に関連する他の情報(例えば、測位精度)を取得してもよい。
【0032】
また、測位時刻112は、例えば、端末100に内蔵された図示しない時計から取得してもよい。
【0033】
測位データ取得部101は、定期的に測位座標113を算出し、その測位座標113及び対応する112を含む測位データ111を測位データ記憶装置200へ送信する。
【0034】
測位データ取得部101が測位座標113を算出する時間間隔は、予め管理者により測位データ取得部101へ設定されてもよいし、ユーザが測位データ取得部101へ設定してもよい。
【0035】
また、測位座標113は、所定の座標軸上の座標で示されてもよいし、緯度及び経度に より示されてもよい。
【0036】
測位データ記憶装置200は、測位データ記憶部201を含む。
測位データ記憶装置200は、測位データ記憶部201を含む。
【0037】
測位データ記憶部201は、端末100から測位データ111を受信して記憶する。そして、測位データ記憶部201は、行動情報処理装置300からの測位データ取得要求に対応して、図4に示すような測位データリスト210を行動情報処理装置300に送信する。
【0038】
測位データ取得要求は、例えば、必要な測位データ111の範囲を指定する、期間(開始時刻及び終了時刻)、区域(緯度範囲及び経度範囲)及びユーザ識別情報の内の任意の1つ以上を含むようにしてよい。
【0039】
図4は、測位データリスト210の例を示す図である。図4を参照すると、測位データリスト210は、測位データ取得要求で指定された範囲(特定の範囲とも呼ぶ)の、複数の測位データ111を含む。
【0040】
尚、測位データ記憶装置200は、能動的に、測位データリスト210を行動情報処理装置300に送信するようにしてもよい。
【0041】
行動情報処理装置300は、測位データ参照部301、行動情報抽出部302、行動情報評価部303、行動情報変換部304、及び行動情報記憶部305を含む。
【0042】
測位データ参照部301は、測位データ記憶装置200から測位データリスト210を受信する。
【0043】
行動情報抽出部302は、測位データリスト210に含まれる測位データ111から、図5に示すような単位行動情報311を生成し、出力する。尚、行動情報抽出部302は、複数の単位行動情報311を、測位データ取得要求で指定した範囲でまとめた、単位行動情報リスト310を出力してもよい。
【0044】
例えば、単位行動情報リスト310は、1日の内の第1の特定時刻(9:00)から第2の特定時刻(18:30)までのユーザの行動を示す情報である。
【0045】
図5は、単位行動情報311の例を示す図である。図5を参照すると、単位行動情報311は、開始時刻332、開始位置334、終了時刻342、終了位置344、所要時間(所要時間を示す情報とも呼ばれる)321及び行動分類322を含む。単位行動情報311は、所要時間321を含んでいなくともよい。この場合、行動情報評価部303は、開始時刻332及び終了時刻342に基づいて、所要時間を算出するようにしてもよい。また、単位行動情報311は、開始位置334と終了位置344との間の距離を含むようにしてもよい。
【0046】
開始時刻332は、連続する2つの測位データ(第1の測位データと第2の測位データ)111それぞれに含まれる、測位時刻112の内の過去の方の測位時刻である。開始位置334は、開始時刻332を含む第1の測位データの、測位座標である。
【0047】
終了時刻342は、連続する2つの測位データ111それぞれに含まれる、測位時刻112の内の最近の方の測位時刻である。終了位置344は、終了時刻342を含む第2の測位データの、測位座標である。
【0048】
所要時間321は、開始時刻332と終了時刻342測位時刻112の差分であり、その単位は分である。
【0049】
行動分類322は、連続する2つの測位データ111間の、ユーザの行動をトリップ(移動とも呼ばれる)または滞留のいずれかに分類した情報である。
【0050】
尚、図5以降に示す図においては表の記載を簡略化するため、図4に示す測位データリスト210の例のように、測位座標113の緯度に変化が無いものと仮定し、緯度の表記を省略する。即ち、測位座標113は、「緯度;経度」の形式ではなく、「経度」の形式で表記する。
【0051】
行動情報評価部303は、第1行動情報評価部3031及び第2行動情報評価部3032を含む。行動情報評価部3031は、行動分類322がトリップである単位行動情報311に評価値(精度評価値とも呼ばれる)を付加した図6に示すような評価済み行動情報411を生成し、出力する。また、行動情報評価部3031は、行動分類322が滞留である単位行動情報311に評価値(精度評価値とも呼ばれる)を付加した図6に示すような評価済み行動情報411を生成し、出力する。尚、行動情報評価部303は、複数の評価済み行動情報411特定の範囲でまとめた、評価済み行動情報リスト410を出力してもよい。
【0052】
図6は、評価済み行動情報リスト410の例を示す図である。図6を参照すると、評価済み行動情報リスト410は、複数の評価済み行動情報411を含む。評価済み行動情報411は、所要時間321と行動分類322と評価値323と精度324とを含む。尚、例えば、評価済み行動情報(A1)411の「(A1)」は、評価済み行動情報411を個別に識別して説明する場合の識別子である。
【0053】
評価値323は、単位行動情報311の精度の評価値を示す。
【0054】
精度324は、対応する単位行動情報311の精度が高(評価値323が予め定められた値の範囲内)であるか、低(評価値323が予め定められた値の範囲外)であるかを示す。尚、範囲内は、境界の値を含み、範囲外は、境界の値を含まない。予め定められた値の範囲は、例えば、「行動分類322がトリップの場合、−90以上」、「行動分類322が滞留の場合、−900以上」である。
【0055】
尚、精度324は、評価値323と表現形式が異なる、単位行動情報311の精度の評価値であり、これもまた精度評価値とも呼ばれる。
【0056】
第1行動情報評価部3031は、行動分類322がトリップの場合、所要時間321と連続する2つの測位データ111間の距離とに基づいて評価値323を算出する。また、第2行動情報評価部3032は、行動分類322が滞留の場合、所要時間321に基づいて評価値323を算出する。
【0057】
同時に、第1行動情報評価部3031及び第2行動情報評価部3032は、評価値323が予め定められた値の範囲内であるか否かに基づいて、精度324を算出する。
【0058】
次に、第1行動情報評価部303及び第2行動情報評価部3032は、算出した評価値323及び精度324を、単位行動情報311に関連付けた評価済み行動情報411を出力する。
【0059】
尚、第1行動情報評価部3031と、第2行動情報評価部3031とは、一つの行動情報評価部303であって、行動分類322に基づいて、第1行動情報評価部3031及び第2行動情報評価部3032として動作するようにしてもよい。従って、例えば、単位行動情報311を受け取る部分、行動分類322がトリップであるか滞留であるかを判定する部分、及び評価済み行動情報411を評価済み行動情報リスト410にまとめる部分は、共用であってもよい。以下の説明では、特に、第1行動情報評価部3031及び第2行動情報評価部3032を区別する必要がある場合以外は、行動情報評価部303の処理として記載する。
【0060】
行動情報変換部304は、2以上の評価済み行動情報リスト410に含まれる評価済み行動情報411に基づいて、図7及び図8に示すような変換済み行動情報リスト510を生成する。そして、行動情報変換部304は、生成した変換済み行動情報リスト510を出力する。
【0061】
行動情報変換部304は、評価済み行動情報リスト410毎に算出される、精度324が「高」(即ち、評価値323が予め定められた値の範囲内)である評価済み行動情報411の、所要時間321の総和のいずれよりも、変換済み行動情報リスト510について算出される、精度324が「高」である変換済み行動情報511の、所要時間321の総和が、大きくなるように変換済み行動情報511を生成する。
【0062】
例えば、具体的には、行動情報変換部304は、対応する、複数の評価済み行動情報リスト410それぞれに含まれる、評価済み行動情報411の内の評価値323が大きい方を優先的に選択して、変換済み行動情報511とする。
【0063】
図7は、行動分類322がトリップである変換済み行動情報511からなる変換済み行動情報リスト510の例を示す図である。
【0064】
図8は、行動分類322が滞留である変換済み行動情報511からなる変換済み行動情報リスト510の例を示す図である。
【0065】
図7及び図8に示すように変換済み行動情報511は、開始時刻332、開始位置334、終了時刻342、終了位置344、所要時間321、行動分類322、評価値323及び精度324を含む。尚、行動情報変換部304は、変換済み行動情報511を特定の範囲(例えば、基である評価済み行動情報リスト410の開始時刻332及び終了時刻342を網羅する時刻の範囲)でまとめた、変換済み行動情報リスト510を出力してもよい。また、行動情報変換部304は、図7の変換済み行動情報リスト510と図8の変換済み行動情報リスト510とを結合して、1つの変換済み行動情報リスト510として出力してもよい。尚、例えば、変換済み行動情報(A1)511の「(A1)」は、変換済み行動情報511を個別に識別して説明する場合の識別子である。
【0066】
行動情報記憶部305は、変換済み行動情報リスト510を記憶する。
【0067】
また、行動情報記憶部305は、行動情報参照装置400から受信した単位行動情報311の取得要求に応答して、行動情報参照装置400に変換済み行動情報リスト510を送信する。
【0068】
行動情報参照装置400は、行動情報(単位行動情報、評価済み行動情報及び変換済み行動情報を含む)を利用するアプリケーションが動作するサーバである。ここで、アプリケーションは、行動情報を利用するものであればどのようなものでもよい。例えば、アプリケーションは、行動情報に含まれる、ユーザの滞留場所の情報に基づいて、広告配信サービス等を提供するアプリケーションでもよい。
【0069】
次に、本実施形態の動作について図を参照して詳細に説明する。
【0070】
はじめに、本実施形態における端末100の動作について説明する。図9は、本実施形態における端末100の測位データ取得処理を示すフローチャートである。
【0071】
端末100の測位データ取得部101は、衛星からの電波を受信して、定期的に測位座標113を算出する(ステップS101)。
【0072】
同時に、測位データ取得部101は、測位時刻112を取得する(ステップS102)。
【0073】
測位データ取得部101は、測位座標113、測位時刻112を含む測位データ111を、測位データ記憶装置200へ送信する(ステップS103)。
【0074】
次に、本実施形態における測位データ記憶装置200の動作について説明する。
【0075】
図10は、本実施形態における測位データ記憶装置200の測位データ受信処理を示すフローチャートである。
【0076】
測位データ記憶装置200の測位データ記憶部201は、端末100から測位データ111を受信する(ステップS201)。
【0077】
次に、測位データ記憶部201は、端末100から送信された測位データ111を記憶する(ステップS202)。
【0078】
図11は、本実施形態における測位データ記憶装置200の測位データ送信処理を示すフローチャートである。
【0079】
測位データ記憶201は、行動情報処理装置300から測位データ取得要求を受信する(ステップS211)。
【0080】
次に、測位データ記憶部201は、測位データリスト210を行動情報処理装置300に送信する(ステップS212)。
【0081】
次に、本実施形態における行動情報処理装置300の動作について説明する。
【0082】
図12は、本実施形態における行動情報処理装置300の動作を示すフローチャートである。
【0083】
まず、行動情報処理装置300の測位データ参照部301は、測位データ記憶装置200から第1の測位データリスト210及び第2の測位データリスト210を受信し、行動情報抽出部302へ出力する(ステップS301)。ここで、第1の測位データリストと第2の測位データリストは、異なる時刻及び異なる位置で測位されたデータである。
【0084】
具体的には、測位データ参照部301は、例えば、2つの測位データ取得要求を、必要な測位データ111の範囲として異なる期間と同一区域と同一ユーザ識別情報とを指定して、測位データ記憶部201に送信する。そして、測位データ参照部301は、測位データ記憶部201が2つの測位データ取得要求の応答として送信した、第1の測位データリスト210及び第2の測位データリスト210を受信する。
【0085】
尚、測位データ参照部301が受信し、出力する第2の測位データリスト210は、複数であってもよい。
【0086】
尚、測位データ参照部301は、測位データリスト210を1つずつ、要求して受信し、行動情報抽出部302へ出力してもよい。
【0087】
次に、行動情報抽出部302は、受け取った第1の測位データリスト210及び第2の測位データリスト210それぞれについて、第1の単位行動情報311及び第2の単位行動情報311を抽出する。そして、行動情報抽出部302は、抽出した第1の単位行動情報311からなる第1の単位行動情報リスト310及び第2の単位行動情報311からなる第2の単位行動情報リスト310を行動情報評価部303へ出力する(ステップS302)。
【0088】
本実施形態において、行動情報抽出部302は、測位座標113が変化している2測位データ111間の行動分類322をトリップとして、測位座標113に変化が無い2測位データ間の行動分類322を滞留として、単位行動情報311を抽出する。尚、単位行動情報を抽出する手法は、例えば、上述の関連技術で示した特許文献1及び2で開示されたもの始め、様々なものが提案されている。従って、行動情報抽出部302は、それらの手法を用いて行動情報を抽出してもよい。
【0089】
次に、行動情報評価部303は、受け取った第1の単位行動情報リスト310に含まれる第1の単位行動情報311及び第2の単位行動情報リスト310に含まれる第2の単位行動情報311それぞれに対応する、評価値323及び精度324を算出する。そして、行動情報評価部303は、算出した評価値323及び精度324を対応する第1の単位行動情報311及び第2の単位行動情報311に付加して、第1の評価済み行動情報411及び第2の評価済み行動情報411を生成する。続けて、行動情報評価部303は、生成した第1の評価済み行動情報411からなる第1の評価済み行動情報リスト410及び生成した第2の評価済み行動情報411からなる第2の評価済み行動情報リスト410を行動情報変換部304へ出力する。(ステップS303)。尚、第1の測位データリストと第2の測位データリストは、異なる時刻及び異なる位置で測位されたデータである。
【0090】
第1の評価済み行動情報411は、例えば図6に示す評価済み行動情報411である。また、第2の評価済み行動情報411は、例えば図21に示す評価済み行動情報411である。図21は、評価済み行動情報411の例を示す図であり、その構造は、既に説明した図6に示す評価済み行動情報411と同様である。
【0091】
ここで、評価値323の算出方法について説明する。図6に示す評価値323は、以下の算出方法で、行動情報評価部303により算出された評価値323である。
【0092】
まず、行動分類322が「トリップ」であって、対応する測位点の少なくとも一方がトリップエンドである単位行動情報311において、評価値323を算出する場合について説明する。例えば図5の単位行動情報リスト310において、対応する測位点の少なくとも一方がトリップエンドである単位行動情報311は、滞留している位置「135.30」を開始位置334または終了位置344に含む、単位行動情報(A4)311と単位行動情報(A10)311とである。
【0093】
図13は、行動分類322が「トリップ」であり、対応する測位点の少なくとも一方がトリップエンドである単位行動情報311の2測位点間における時間(dt、所要時間とも呼ばれる)及び距離(dl)の例を示す図である。nは、自然数である(以下同様)。nが同一の時間と距離とが、ある2測位点間の時間と距離とである。距離(dl)は、例えば、緯度差分と経度差分とをそれぞれ二乗し、それらを加算した値の平方根である。
【0094】
図14は、評価値323(VE)の算出式の例を示す図である。第1行動情報評価部3031は、時間(dt)と距離(dl)とを引数とする、評価関数(f(dl,dt))の値の符号を反転して評価値323(VE)を算出する。従って、評価関数の値が大きいほど、評価値323は小さくなる。
【0095】
図15は、評価関数の例を示す図である。図15に示す評価関数は、距離より時間の影響が大きく出る評価関数である。
【0096】
第1行動情報評価部3031は、例えば単位行動情報(A4)311について、以下のように評価値323を算出する。
【0097】
時間(dt)=60。
【0098】
距離(dl)=0.1。
【0099】
評価関数の値(f(dl,dt))=0.1×60×60=360。
【0100】
評価値323(VE)=−360。
【0101】
次に、行動分類322が「トリップ」であって、対応する測位点のいずれもがトリップエンドでない単位行動情報311において、評価値323を算出する場合について説明する。例えば図5の単位行動情報リスト310において、対応する測位点のいずれもがトリップエンドでない単位行動情報311は、単位行動情報(A1〜A3)311と単位行動情報(A11〜A13)311とである。
【0102】
図16は、行動分類322が「トリップ」であり、対応する測位点のいずれもがトリップエンドでない単位行動情報311の2測位点間における時間(dtn)、距離(dln)の例を示す図である。
【0103】
図17は、評価値323(VT)の算出式の例を示す図である。第1行動情報評価部3031は、時間(dt)と距離(dl)とを引数とする、評価関数(f(dl,dt))の値の符号を反転して評価値323(VE)を算出する。
【0104】
第1行動情報評価部3031は、例えば単位行動情報(A11)311について、以下のように評価値323を算出する。
【0105】
時間(dt)=30。
【0106】
距離(dl)=0.05。
【0107】
評価関数の値(f(dl,dt))=0.05×30×30=45。
【0108】
評価値323(VT)=−45。
【0109】
次に、行動分類322が滞留である単位行動情報311において、評価値323を算出する場合について説明する。
【0110】
図18は、行動分類322が「滞留」である単位行動情報311の2測位点間の時間(dt)の例を示す図である。
【0111】
図19は、評価値323(VS)の算出式の例を示す図である。第2行動情報評価部3032は、時間(dt)を引数とする、評価関数(f(dt))の値の符号を反転して評価値323(VS)を算出する。従って、評価関数の値が大きいほど、評価値323は小さくなる。
【0112】
図20は、評価関数の例を示す図である。行動分類322が滞留の場合、2測位点間の距離はほとんど無いため、評価関数の引数は時間(dt)のみとなる。
【0113】
第2行動情報評価部3032は、例えば単位行動情報(A5)311について、以下のように評価値323を算出する。
【0114】
時間(dt)=60。
【0115】
評価関数の値(f(dt))=60×60=3600。
【0116】
評価値323(VE)=−3600。
【0117】
図22は、以上説明した、行動情報評価部303の、評価値323を算出する、動作を示すフローチャートである。
【0118】
まず、行動情報評価部303は、単位行動情報311の行動分類322が「トリップ」であるか否かを確認する(ステップS401)。
【0119】
行動分類322が「トリップ」である場合(ステップS401でYES)、第1行動情報評価部3031は、距離(dl)を算出する(ステップS402)。
【0120】
行動分類322が「トリップ」でない場合(ステップS401でNO)、処理はステップS403へ進む。
【0121】
次に、第1行動情報評価部3031は、時間(dt)を算出する(ステップS403)。
【0122】
次に、第1行動情報評価部3031は、単位行動情報311の行動分類322が「トリップ」であるか否かを確認する(ステップS404)。
【0123】
行動分類322が「トリップ」である場合(ステップS404でYES)、第1行動情報評価部3031は、評価関数の値(f(dl,dt))を算出する(ステップS405)。
【0124】
行動分類322が「トリップ」でない場合(ステップS404でNO)、第2行動情報評価部3032は、評価関数の値(f(dt))を算出する(ステップS406)。
【0125】
次に、第2行動情報評価部3032は、算出した評価関数の値に基づいて、評価値323を算出する(ステップS407)。
【0126】
尚、第1行動情報評価部3031及び第2行動情報評価部3032は、常に同じ評価関数を使うのではなく、位置、時刻、ユーザ或いは行動情報の利用目的に応じて、異なるものを使用するようにしてもよい。
【0127】
以上で、評価値323の算出方法についての説明を終了する。
【0128】
次に、再び図12に戻って、行動情報変換部304は、受け取った第1の評価済み行動情報リスト410に含まれる第1の評価済み行動情報411と第2の評価済み行動情報リスト410に含まれる第2の評価済み行動情報411とに基づいて、変換済み行動情報リスト510を生成する(ステップS304)。
【0129】
ここで、図6、図7、図8及び図21を参照して、行動情報変換部304が変換済み行動情報リスト510を生成する具体的な例を説明する。
【0130】
図6は、第1の評価済み行動情報リスト410の例である。図21は、第2の評価済み行動情報リスト410の例である。
【0131】
まず、行動分類322が「トリップ」である変換済み行動情報511からなる変換済み行動情報リスト510を生成する動作を説明する。
【0132】
ここでは、行動情報変換部304は、開始位置334、開始時刻332、終了位置344及び終了時刻342との内の、開始位置334が一致する、図6に示す第1の評価済み行動情報411及び図21に示す第2の評価済み行動情報の内の精度324が高い方を優先的に選択することで、図7に示す変換済み行動情報511を生成する。
【0133】
こうすることで、行動情報変換部304は、第1の評価済み行動情報411の内の精度324が「高」であるものの所要時間321の総和、及び第2の評価済み行動情報411の内の精度324が「高」であるものの所要時間321の総和のいずれよりも、変換済み行動情報511の内の精度324が「高」であるものの所要時間321の総和が大きくなるように、変換済み行動情報511を生成する。
【0134】
まず、行動情報変換部304は、第1の評価済み行動情報リスト410から先頭の、行動分類322が「トリップ」である、評価済み行動情報411を検索し、評価済み行動情報(A1)411を検出する。尚、行動分類322が「トリップ」である変換済み行動情報511からなる変換済み行動情報リスト510を生成する動作においては、行動分類322が「滞留」である評価済み行動情報411は無視するように動作するものとする
次に、行動情報変換部304は、第2の評価済み行動情報リスト410について、「135.00」と同じ値を持つ開始位置334を含む、評価済み行動情報411を検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(B1)411を検出する。
【0135】
次に、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A1)411の精度324「高」と評価済み行動情報(B1)411の精度324「低」とを比較する。
【0136】
次に、行動情報変換部304は、精度324が高い方の評価済み行動情報(A1)411を選択し、変換済み行動情報(A1)511とする。
【0137】
次に、行動情報変換部304は、変換済み行動情報(A1)511の開始位置334「135.00」と終了位置344「135.05」の動線上の座標のいずれかと同じ値を持つ開始位置334を含む、評価済み行動情報411を、第1の評価済み行動情報リスト410について、検索する。但し、行動情報変換部304は、既に検出済みの評価済み行動情報411(ここでは、評価済み行動情報(A1)411)を除いて、その検索を行う(以下も同様であるが、以下では本記載を省略する)。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A2)411を検出する。
【0138】
次に、行動情報変換部304は、第2の評価済み行動情報リスト410について、同様に変換済み行動情報(A1)511の開始位置334「135.00」と終了位置344「135.05」の動線上の座標のいずれかと同じ値を持つ開始位置334を含む、評価済み行動情報411を検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報411を検出しない。
【0139】
次に、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A2)411を、変換済み行動情報(A2)511とする。
【0140】
次に、行動情報変換部304は、変換済み行動情報(A2)511の開始位置334「135.05」と終了位置344「135.15」の動線上の座標のいずれかと同じ値を持つ開始位置334を含む評価済み行動情報411を、第1の評価済み行動情報リスト410について、検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報411を検出しない。
【0141】
次に、行動情報変換部304は、第2の評価済み行動情報リスト410について、同様に変換済み行動情報(A2)511の開始位置334「135.05」と終了位置344「135.15」の動線上の座標のいずれかと同じ値を持つ開始位置334を含む評価済み行動情報411を検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(B2)411を検出する。
【0142】
次に、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(B2)411を、変換済み行動情報(B2)511とする。
【0143】
次に行動情報変換部304は、変換済み行動情報(B2)511の開始位置334「135.10」と終了位置344「135.20」の動線上の座標のいずれかと同じ値を持つ開始位置334を含む評価済み行動情報411を、第1の評価済み行動情報リスト410について、検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A3)411を検出する。
【0144】
次に、行動情報変換部304は、第2の評価済み行動情報リスト410について、同様に変換済み行動情報(B2)511の開始位置334「135.10」と終了位置344「135.20」の動線上の座標のいずれかと同じ値を持つ開始位置334を含む評価済み行動情報411を検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報411を検出しない。
【0145】
次に、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A3)411を、変換済み行動情報(A3)511とする。
【0146】
次に行動情報変換部304は、変換済み行動情報(A3)511の開始位置334「135.15」と終了位置344「135.20」の動線上の座標のいずれかと同じ値を持つ開始位置334を含む評価済み行動情報411を、第1の評価済み行動情報リスト410について、検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A4)411を検出する。
【0147】
次に、行動情報変換部304は、第2の評価済み行動情報リスト410について、同様に変換済み行動情報(A3)511の開始位置334「135.15」と終了位置344「135.20」の動線上の座標のいずれかと同じ値を持つ開始位置334を含む評価済み行動情報411を検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(B3)411を検出する。
【0148】
次に、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A4)411の精度324「低」と評価済み行動情報(B3)411の精度324「高」とを比較する。
【0149】
次に、行動情報変換部304は、精度324が高い方の評価済み行動情報(B3)411を選択し、変換済み行動情報(B3)511とする。
【0150】
続けて、行動情報変換部304は、第1の評価済み行動情報リスト410及び第2の評価済み行動情報リスト410の最後まで、同様の処理を実施し、図7に示す変換済み行動情報リスト510を生成する。
【0151】
図23及び図24は、以上説明した行動情報変換部304の、行動分類322が「トリップ」である変換済み行動情報511からなる変換済み行動情報リスト510を生成する、動作を示すフローチャートである。
【0152】
まず、行動情報変換部304は、第1の評価済み行動情報リスト410から先頭の、行動分類322が「トリップ」である、第1の評価済み行動情報411を検出する(ステップS501)。尚、処理がステップS513から戻ってきた場合、本ステップS501においても、行動情報変換部304は、既に検出済みの評価済み行動情報411を除いて検索を行い、第1の評価済み行動情報411を検出する。
【0153】
次に、行動情報変換部304は、第2の評価済み行動情報リスト410について、検出した第1の評価済み行動情報411と同じ値を持つ開始位置334を含む、第2の評価済み行動情報411を検索する(ステップS502)。
【0154】
次に、行動情報変換部304は、第2の評価済み行動情報411を検出したか否かを確認する(ステップS503)。
【0155】
検出した場合(ステップS503でYES)、行動情報変換部304は、検出した第1の評価済み行動情報411及び検出した第2の評価済み行動情報411それぞれの精度324を比較し、精度324が高い方の評価済み行動情報411を選択し、変換済み行動情報511とする(ステップS505)。
【0156】
検出しなかった場合(ステップS503でNO)、行動情報変換部304は、第1の評価済み行動情報411を、変換済み行動情報511とする(ステップS506)。
【0157】
次に、行動情報変換部304は、変換済み行動情報511とした評価済み行動情報411の開始位置334と終了位置344の動線上の座標のいずれかと同じ値を持つ開始位置334を含む、第1の評価済み行動情報411を検索する(ステップS508)。
【0158】
次に、行動情報変換部304は、第1の評価済み行動情報411を検出したか否かを確認する(ステップS509)。
【0159】
検出した場合(ステップS509でYES)、処理は、ステップS502へ戻る。
【0160】
検出しなかった場合(ステップS509でNO)、行動情報変換部304は、変換済み行動情報511とした評価済み行動情報411の開始位置334と終了位置344の動線上の座標のいずれかと同じ値を持つ開始位置334を含む、第2の評価済み行動情報411を検索する(ステップS510)。
【0161】
次に、行動情報変換部304は、第2の評価済み行動情報411を検出したか否かを確認する(ステップS511)。
【0162】
検出した場合(ステップS511でYES)、第2の評価済み行動情報411を、変換済み行動情報511とする(ステップS512)。そして、処理はステップステップS508へ戻る。
【0163】
検出しなかった場合(ステップS511でNO)、行動情報変換部304は、第1の評価済み行動情報リスト410及び第2の評価済み行動情報リスト410の最後まで、処理を実行したか否かを確認する(ステップS513)。
【0164】
最後まで処理を実行した場合(ステップS513でYES)、処理は終了する。
【0165】
最後まで処理を実行していない場合(ステップS513でNO)、処理はステップS501へ戻る。
【0166】
尚、以上の説明において、行動情報変換部304は、測位座標113をキーとして検索、比較及び選択を行うようにしたが、条件(本例の場合、経度が「135.00)から「135.55」の範囲)に合う測位データ111を含む測位データリスト210が多くある場合は測位座標113及び測位時刻112をキーとして検索、比較及び選択を行うようにしてもよい。
【0167】
以上で、行動分類322が「トリップ」である変換済み行動情報511からなる変換済み行動情報リスト510を生成する動作の説明を終了する。
【0168】
次に、行動分類322が「滞留」である変換済み行動情報511からなる変換済み行動情報リスト510を生成する動作を説明する。
【0169】
ここでは、行動情報変換部304は、開始位置334、開始時刻332、終了位置344及び終了時刻342との内の、開始時刻332が一致する、図6に示す第1の評価済み行動情報411及び図21に示す第2の評価済み行動情報の内の精度324が高い方を優先的に選択することで、図7に示す変換済み行動情報511を生成する。
【0170】
こうすることで、行動情報変換部304は、第1の評価済み行動情報411の内の精度324が「高」であるものの所要時間321の総和、及び第2の評価済み行動情報411の内の精度324が「高」であるものの所要時間321の総和のいずれよりも、変換済み行動情報511の内の精度324が「高」であるものの所要時間321の総和が大きくなるように、変換済み行動情報511を生成する。
【0171】
まず、行動情報変換部304は、第1の評価済み行動情報リスト410及び第2の評価済み行動情報リスト410から最も時刻の早い、行動分類322が「滞留」である、評価済み行動情報(B5)411を検索する。ここでは、行動情報変換部304は、第2の評価済み行動情報リスト410中の評価済み行動情報(B5)411を検出する。この評価済み行動情報(B5)411の開始時刻332は「11/28 12:00」である。
【0172】
尚、行動分類322が「滞留」である変換済み行動情報511からなる変換済み行動情報リスト510を生成する動作においては、行動分類322が「トリップ」である評価済み行動情報411は無視するように動作するものとする
次に、行動情報変換部304は、第1の評価済み行動情報リスト410について、時刻が「12:00」である開始時刻332を含む、評価済み行動情報411を検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A5)411を検出する。
【0173】
次に、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A5)411の精度324「低」と評価済み行動情報(B5)411の精度324「高」とを比較する。
【0174】
次に、行動情報変換部304は、精度324が高い方の評価済み行動情報(B5)411を選択し、変換済み行動情報(B5)511とする。
【0175】
次に、行動情報変換部304は、変換済み行動情報(B5)511の開始時刻332「11/28 12:00」と終了時刻「11/28 12:30」の間の時刻のいずれかと同じ時刻を持つ開始時刻332を含む評価済み行動情報411を、第1の評価済み行動情報リスト410について、検索する。尚、行動情報変換部304は、行動分類322が「トリップ」の場合の検索と同様に、既に検出済みの評価済み行動情報411を除いて、その検索を行う(以下も同様であるが、以下では本記載を省略する)。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報411を検出しない。
【0176】
次に、行動情報変換部304は、第2の評価済み行動情報リスト410について、同様に変換済み行動情報(B5)511の開始時刻332「11/28 12:00」と終了時刻「11/28 12:30」の間の時刻のいずれかと同じ時刻を持つ開始時刻332を含む評価済み行動情報411を検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(B6)411を検出する。
【0177】
次に、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(B6)411を、変換済み行動情報(B6)511とする。
【0178】
次に、行動情報変換部304は、変換済み行動情報(B6)511の開始時刻332「11/28 12:30」と終了時刻「11/28 13:30」の間の時刻のいずれかと同じ時刻を持つ開始時刻332を含む評価済み行動情報411を、第1の評価済み行動情報リスト410について、検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A6)411を検出する。
【0179】
次に、行動情報変換部304は、第2の評価済み行動情報リスト410について、同様に変換済み行動情報(B6)511の開始時刻332「11/28 12:30」と終了時刻「11/28 13:30」の間の時刻のいずれかと同じ時刻を持つ開始時刻332を含む評価済み行動情報411を検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報411を検出しない。
【0180】
次に、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A6)411を、変換済み行動情報(A6)511とする。
【0181】
次に、行動情報変換部304は、変換済み行動情報(A6)511の開始時刻332「11/27 13:00」と終了時刻「11/28 13:30」の間の時刻のいずれかと同じ時刻を持つ開始時刻332を含む評価済み行動情報411を、第1の評価済み行動情報リスト410について、検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A7)411を検出する。
【0182】
次に、行動情報変換部304は、第2の評価済み行動情報リスト410について、同様に変換済み行動情報(B6)511の開始時刻332「11/28 12:30」と終了時刻「11/28 13:30」の間の時刻のいずれかと同じ時刻を持つ開始時刻332を含む評価済み行動情報411を検索する。ここでは、行動情報変換部304は、評価済み行動情報411(B7)を検出する。
【0183】
次に、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A7)411の精度324「高」と評価済み行動情報(B7)411の精度324「低」とを比較する。
【0184】
次に、行動情報変換部304は、精度324が高い方の評価済み行動情報(A7)411を選択し、変換済み行動情報(A7)511とする。
【0185】
続けて、行動情報変換部304は、第1の評価済み行動情報リスト410及び第2の評価済み行動情報リスト410の最後まで、同様の処理を実施し、図8に示す変換済み行動情報リスト510を生成する。
【0186】
以上説明した、行動情報変換部304の、行動分類322が「滞留」である変換済み行動情報511からなる変換済み行動情報リスト510を生成する動作のフローチャートは、図23及び図24で示した行動分類322が「トリップ」である場合のフローチャートを参照して容易に導出できるため、省略する。
【0187】
以上で、行動分類322が「滞留」である変換済み行動情報511からなる変換済み行動情報リスト510を生成する動作の説明を終了する。
【0188】
次に、再び図12に戻って、行動情報記憶部305は、変換済み行動情報リスト510を保存する(ステップS305)。
【0189】
尚、行動情報処理装置300は、ステップS301からステップS305の処理を、予め定められた時間間隔で、定期的に実行してもよいし、行動情報参照装置400から受信した変換済み行動情報511の取得要求に応答して実行してもよい。
【0190】
以後、変換済み行動情報511は、行動情報参照装置400上のアプリケーションにより利用される。
【0191】
以上で、本実施形態の動作の説明を完了する。
【0192】
上述した本実施形態における第1の効果は、単位行動情報311の評価値323及び精度324を取得することが可能になる点である。
【0193】
その理由は、行動情報評価部303が、2測位点間の距離と所要時間とに基づいて評価値323を算出し、この評価値323に基づいて精度324を算出するようにしたからである。
【0194】
上述した本実施形態における第2の効果は、行動情報の精度を向上することが可能になる点である。
【0195】
その理由は、行動情報変換部304が、評価済み行動情報リスト410それぞれに含まれる、精度324が「低」である評価済み行動情報411の、所要時間321の総和のいずれよりも、精度324が「低」である変換済み行動情報511の、所要時間321の総和が小さくなるように、変換済み行動情報511を生成するようにしたからである。
【0196】
より具体的には、行動情報変換部304が、複数の評価済み行動情報リスト410に含まれる評価済み行動情報411を比較して、精度324が「高」である評価済み行動情報411を選択して変換済み行動情報511とするようにしたからである。
【0197】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0198】
第2の実施形態は、第1の実施形態と比較して、行動情報変換部304の動作が異なっている。
【0199】
本実施形態の行動情報変換部304は、第1の評価済み行動情報411の内の精度324が「低」である第1の評価済み行動情報411を、その第1の評価済み行動情報411の開始位置334と終了位置344との範囲に包含される開始位置334及び終了位置344を含み、かつ精度324が「高」である第2の評価済み行動情報411に基づいて、補完する変換済み行動情報511を生成する。尚、行動情報変換部304は、その精度324が「低」である第1の評価済み行動情報411の、開始時刻332と終了時刻342との範囲に包含される開始時刻332及び終了時刻342を含み、かつ精度324が「高」である第2の評価済み行動情報411に基づいて、補完する変換済み行動情報511を生成するようにしてもよい。更に、行動情報変換部304は、上述の条件の両方を満足する第2の評価済み行動情報411に基づいて、補完する変換済み行動情報511を生成するようにしてもよい。
【0200】
図25は、本実施形態の行動情報変換部304による補完の概念を示す図である。
【0201】
例えば、測位点801の測位データ111と測位点802の測位データ111との間、及び測位点803の測位データ111と測位点804の測位データ111との間の時間間隔は大きい。このような低精度の測位データ111では、滞留前後のトリップの時間幅805及び時間幅806が広い。従って、このような場合、滞留時間809は、実際よりも短く抽出される。
【0202】
本実施形態の行動情報変換部304は、例えば別の日の高精度の測位データ111を用いて、測位データ111が低精度である日の滞留地点に到着した時刻(推定点807の時刻)及び滞留地点を出発した時刻(推定点808の時刻)を補完する変換済み行動情報511を生成する。
【0203】
即ち、行動情報変換部304は、図25に示すように、より長い滞留時間810を提示する変換済み行動情報511を生成する。
【0204】
滞留時間の長さは、ユーザの行動を特徴付ける情報であるため、滞留時間の長い場所がより多く抽出されれば、アプリケーションはユーザの行動の特徴をより正確に把握できるようになる。
【0205】
次に具体的な例を上げて説明する。
【0206】
図26は、測位データ111の精度が低い日の評価済み行動情報411を含む評価済み行動情報リスト410の例を示す図である。図26
図26を参照すると、行動分類322が「滞留」である評価済み行動情報(C4)411の前後の、行動分類322が「トリップ」である評価済み行動情報(C3)411と評価済み行動情報(C5)411のトリップの所要時間321が比較的大きい(即ち、時間幅が広い)。
【0207】
このような場合、行動情報変換部304は、図6に示す評価済み行動情報リスト410及び図21に示す評価済み行動情報リスト410を用いて、評価済み行動情報(C4)411を補完する。図27
図26の評価済み行動情報(C3)411は、開始位置334「135.20」から終了位置344「135.30」への行動分類322「トリップ」で所要時間321「90」を示している。一方、図21の評価済み行動情報(B3)411は、開始位置334「135.20」から終了位置344「135.25」への行動分類322「トリップ」で所要時間321「30」分を示している。また評価済み行動情報(B4)411は、開始位置334「135.25」から終了位置344「135,30」への行動分類322「トリップ」で所要時間321「30」分を示している。
【0208】
これらの情報に基づいて、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(C3)411の測位座標113への図25到着時刻を11:00であると算出する。図26同様にして、行動情報変換部304は、滞留位置からの出発時刻を16:00であると算出する。そして、行動情報変換部304は、これらの算出結果に基づいて、変換済み行動情報511を生成して評価済み行動情報(C3)411を補完する。
【0209】
図27は、本実施形態の行動情報変換部304が生成する変換済み行動情報リスト510の例を示す図である。
【0210】
図26に示す評価済み行動情報(C3)411は、図27において、変換済み行動情報(B3)511と変換済み行動情報(B4)511と変換済み行動情報(C8)511とに変換されている。従って、評価済み行動情報(C3)411の所要時間321「90」は、変換済み行動情報(B3)511「30」と変換済み行動情報(B4)511「30」との合計である「60」に短縮されている。更に、滞留している時間は、追加された変換済み行動情報(C8)511により、「30」増加されている。
【0211】
同様に、行動情報変換部304は、図26に示す評価済み行動情報(C5)411は、図27に示す変換済み行動情報(C9)511と変換済み行動情報(A10)511と変換済み行動情報(A11)511と変換済み行動情報(A12)511とに変換されている。従って、滞留している時間は、追加された変換済み行動情報(C9)511により、「90」増加されている。更に、評価済み行動情報(C5)411の所要時間321「180」は、変換済み行動情報(A10)511「30」と変換済み行動情報(A11)511「30」と変換済み行動情報(A12)511「30」との合計である「90」に短縮されている。
【0212】
即ち、行動情報変換部304は、行動情報抽出部302が生成する単位行動情報311を参照して得られる経度135.30の180分の滞留時間に対して、更に120分長い滞留時間を得ることのできる変換済み行動情報511を生成する。
【0213】
上述した本実施形態における効果は、第1の実施液体の効果に加えて、比較して選択可能な評価済み行動情報411が無い場合についても、行動情報の精度を向上することが可能になる点である。
【0214】
その理由は、行動情報変換部304が、測位データ111が疎で精度324が「低」である評価済み行動情報411を、その評価済み行動情報411の時間帯に包含される時間帯及び区域に包含される区域の内の少なくともいずれかを含む評価済み行動情報411に基づいて、補完する変換済み行動情報511を生成するようにしたからである。
【0215】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0216】
第3の実施形態は、第1の実施形態と比較して、行動情報変換部304の動作が異なっている。
【0217】
本実施形態の行動情報変換部304は、第1の評価済み行動情報411の内の精度324が「低」である第1の評価済み行動情報411を、その第1の評価済み行動情報411の開始位置334と終了位置344との範囲を包含する開始位置334から終了位置344を含み、かつ精度324が「高」である第2の評価済み行動情報411に基づいて補完する変換済み行動情報511を生成する。尚、行動情報変換部304は、その精度324が「低」である第1の評価済み行動情報411の、開始時刻332と終了時刻342との範囲を包含する開始時刻332及び終了時刻342を含み、かつ精度324が「高」である第2の評価済み行動情報411に基づいて、補完する変換済み行動情報511を生成するようにしてもよい。更に、行動情報変換部304は、上述の条件の両方を満足する第2の評価済み行動情報411に基づいて、補完する変換済み行動情報511を生成するようにしてもよい。
【0218】
次に具体的な例を上げて説明する。
【0219】
図28は、第1の評価済み行動情報リスト410の例を示す図である。また、図21が、第2の評価済み行動情報リスト410を示す図である。また、図29は、変換済み行動情報リスト510を示す図である。
【0220】
図28の評価済み行動情報リスト410において、評価済み行動情報(D3)411は、開始位置334が「135.20」、終了位置344が「135.22」及び精度324が「低」である。
【0221】
一方、図21の評価済み行動情報リスト410において、評価済み行動情報(B3)411は、開始位置334が「135.20」、終了位置344が「135.25」及び精度324が「高」である。
【0222】
従って、評価済み行動情報(B3)411の開始位置334及び終了位置344は、評価済み行動情報(D3)411の開始位置334及び終了位置344を包含している。
【0223】
以上により、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(B3)411に基づいて、図29に示す評価済み行動情報(B31)411を生成する。具体的には、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(B3)411において開始位置334「135.20」から終了位置344「135.25」までの移動に30分を要していることに基づいて、開始位置334「135.20」から終了位置344「135.22」までの移動に12分を要することを算出する。
【0224】
こうして、行動情報変換部304は、開始位置334が「135.20」、終了位置344が「135.22」、開始時刻332が「11/30 10:00」、終了時刻342が「11/30 10:12」及び精度324が「高」の変換済み行動情報(B31)511を生成する。更に、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(D3)411に替わる変換済み行動情報(B31)511の生成に付随して、変換済み行動情報(D8)511を生成する。
【0225】
同様に、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(D5)411に替わる変換済み行動情報(B32)511及び変換済み行動情報(D9)511を生成する。
【0226】
上述した本実施形態における効果は、第1の実施形態の効果に加えて、比較して選択可能な評価済み行動情報411が無い場合についても、行動情報の精度を向上することが可能になる点である。
【0227】
その理由は、行動情報変換部304が、測位データ111が疎で精度324が「低」である評価済み行動情報411を、その評価済み行動情報411の時間及び区域を包含する時間及び区域を含む評価済み行動情報411に基づいて、補完する変換済み行動情報511を生成するようにしたからである。
【0228】
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0229】
第4の実施形態は、第1の実施形態と比較して、行動情報変換部304の動作が異なっている。
【0230】
本実施形態の行動情報変換部304は、行動分類322が「移動」であり、開始位置334と終了位置344との間に、予め定められた値以上の確率(例えば、0.8)で、滞留と判定される位置が含まれる第1の評価済み行動情報411を抽出する。次に、行動情報変換部304は、抽出した第1の評価済み行動情報411から、精度324が「高」である第2の評価済み行動情報411に基づいて、行動分類322が「滞留」である変換済み行動情報511を生成する。
【0231】
尚、予め定められた値以上の確率(例えば、0.8)で滞留と判定される位置は、例えば、第1の評価済み行動情報411に対応するユーザの、行動情報の履歴に基づいて、決定されているものとする。また、その位置は、例えば、第2の評価済み行動情報411に対応するユーザの、行動情報の履歴に基づいて、決定されてもよい。或いは、その位置は、例えば、地理的な条件から一般的に予測された位置であってもよい。
【0232】
次に具体的な例を上げて説明する。
【0233】
図30は、第1の評価済み行動情報リスト410の例を示す図である。また、図6が、第2の評価済み行動情報リスト410を示す図である。また、図31は、変換済み行動情報リスト510を示す図である。
【0234】
ここでは、例えば、位置「135.30」が、予め定められた値以上の確率(例えば、0.8)で滞留と判定される位置であるとする。
【0235】
図31の評価済み行動情報リスト410の評価済み行動情報(E4)411は、開始位置334が「135.30」、終了位置344「135.40」及び精度324が「低」である。
【0236】
一方、図6の評価済み行動情報リスト410の評価済み行動情報(A10)411は、開始位置334が「135.30」、終了位置344「135.35」及び精度324が「高」である。更に、図6の評価済み行動情報リスト410の評価済み行動情報(A11)411は、開始位置334が「135.35」、終了位置344「135.40」及び精度324が「高」である。
【0237】
以上により、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(A10)411及び評価済み行動情報(A11)411に基づいて、図31に示す変換済み行動情報(E8)511を生成する。
【0238】
具体的には、行動情報変換部304は、図30の評価済み行動情報(E4)411を、図6の評価済み行動情報(A10)411及び評価済み行動情報(A11)411に基づいて、変換済み行動情報(A10)511及び変換済み行動情報(A11)511に置き換える。この置き換えにより、位置「135.30」から位置「135.40」へのトリップは、時刻「16:00」から時刻「17:00」までとすることができる。
【0239】
従って、行動情報変換部304は、評価済み行動情報(E4)411の残りの、時刻「11:30」から時刻「16:00」までを、開始時刻332「12/1 11:30」、開始位置334「135.30」、終了時刻342「12/1 16:00」、終了位置344「135.30」、行動分類322「滞留」を含む変換済み行動情報(E8)511として生成する。
【0240】
上述した本実施形態における効果は、第1の実施形態の効果に加えて、連続する2つの測位データ111において測位座標113が同一のものが無く、滞留が認識できない場合においても、滞留を抽出することが可能になる点である。
【0241】
その理由は、行動情報変換部304が、行動分類322が「移動」であり、開始位置334と終了位置344との間に滞留と判定される位置を含む第1の評価済み行動情報411から、精度324が「高」である第2の評価済み行動情報411に基づいて、行動分類322が「滞留」である変換済み行動情報511を生成するようにしたからである。
【0242】
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0243】
図32は、第5の実施形態の構造を示すブロック図である。
【0244】
図32を参照すると、本実施形態に係る行動情報処理装置300は、第1行動情報評価部3031と第2行動情報評価部3032とを含む。
【0245】
第1行動情報評価部3031は、行動分類322が「移動」である単位行動情報311について、開始位置334と開始時刻332と終了位置344と終了時刻342とに基づいて評価値323及び精度324を算出する。次に、第1行動情報評価部3031は、算出した評価値323及び精度324と単位行動情報311とを関連付けて評価済み行動情報411として出力する。
【0246】
第2行動情報評価部3032は、行動分類322が「滞留」である単位行動情報311について、開始時刻332と終了時刻342とに基づいて評価値323及び精度324を算出する。次に、第2行動情報評価部3032は、算出した評価値323及び精度324と単位行動情報311とを関連付けて評価済み行動情報411として出力する。
【0247】
これらの評価済み行動情報411に含まれる評価値323及び精度324は、よりよい評価値323及び精度324を得られるように、測位データ111の取得の方法を改善するための、基礎データとしてもよい。また、これらの評価済み行動情報411に含まれる評価値323及び精度324は、第1乃至第4の実施形態で説明した行動情報変換部304の入力としてもよい。
【0248】
上述した本実施形態における効果は、単位行動情報311の評価値323及び精度324を取得することが可能になる点である。
【0249】
その理由は、第1行動情報評価部3031及び第2行動情報評価部3032それぞれが、2測位点間の距離と時間とに及び2測位点間の時間に基づいて、評価値323を算出し、この評価値323に基づいて精度324を算出するようにしたからである。
【0250】
以上説明した各実施形態の、行動情報処理装置300は、はん用的なコンピュータ装置によって構成されてもよい。
【0251】
例えば、図33は、プログラムにより所定の処理をコンピュータに実行させる行動情報処理装置700の構成を示すブロック図である。この行動情報処理装置700は、第1の実施形態において、図1に示す行動情報処理装置300に替わるものである。
【0252】
図33を参照すると、行動情報処理装置700(行動情報処理装置300)は、CPU(Central Processing Unit)710、ディスク装置720、記憶部730及び通信部750を備えている。
【0253】
記憶部は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びフラッシュメモリを含み、各装置の機能を実現するためのプログラムやデータを記憶する。
【0254】
行動情報処理装置300の測位データ参照部301、行動情報抽出部302、行動情報評価部303及び行動情報変換部304は、行動情報処理装置700のCPU710とディスク装置720と記憶部730とに対応する。また、行動情報処理装置300の行動情報記憶部305は、行動情報処理装置700の記憶部730に対応する。
【0255】
CPU710は、ディスク装置720に格納されたプログラムを、例えば記憶部730に展開し、展開したプログラムに基づいて、行動情報抽出部302、行動情報評価部303及び行動情報変換部304と同様の処理を実行する。
【0256】
ディスク装置720は、そのプログラムを記憶する。
【0257】
記憶部730は、展開されたそのプログラムを記憶する。また、記憶部730は、行動情報記憶部305と同様に、変換済み行動情報511を記憶する。
【0258】
通信部750は、測位データ参照部301、行動情報記憶部305に含まれる。
【0259】
尚、第2乃至第5の実施形態についても、同様に、行動情報処理装置は、はん用的なコンピュータ装置によって構成されてもよい。例えば、第5の実施形態の場合は、第1行動情報評価部3031と第2行動情報評価部3032とは、行動情報処理装置700のCPU710とディスク装置720と記憶部730とに対応する。
【0260】
尚、第1の実施形態の行動情報処理システム1においては、行動情報処理装置300は、端末100、測位データ記憶装置200、及び行動情報参照装置400とは異なる装置としている。
【0261】
しかしながら、行動情報処理装置300と、端末100、測位データ記憶装置200、及び行動情報参照装置400の内の1つ以上とが、1つの装置を構成してもよい。例えば、測位データ記憶装置200と行動情報処理装置300とが、1つの装置を構成してもよい。
【0262】
また、行動情報処理装置300の各構成部位は、物理的に異なる場所に配置され、ネットワークを介して接続されてもよい。
【0263】
つまり、図1に示す行動特徴抽出システム1の構成は、あくまで一例であり、端末100、測位データ記憶装置200、行動情報処理装置300、及び行動情報参照装置400のそれぞれが、いずれの構成部位を備えるかは柔軟に変更が可能である。
【0264】
以上の各実施形態で説明した各構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はない。例えば、各構成要素は、複数の構成要素が1個のモジュールとして実現されたり、一つの構成要素が複数のモジュールで実現されたりしてもよい。また、各構成要素は、ある構成要素が他の構成要素の一部であったり、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していたり、といったような構成であってもよい。
【0265】
また、以上説明した各実施形態では、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施形態を実施するときには、その複数の動作の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0266】
更に、以上説明した各実施形態では、複数の動作は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。例えば、ある動作の実行中に他の動作が発生したり、ある動作と他の動作との実行タイミングが部分的に乃至全部において重複していたりしていてもよい。
【0267】
更に、以上説明した各実施形態では、ある動作が他の動作の契機になるように記載しているが、その記載はある動作と他の動作の全ての関係を限定するものではない。このため、各実施形態を実施するときには、その複数の動作の関係は内容的に支障のない範囲で変更することができる。また各構成要素の各動作の具体的な記載は、各構成要素の各動作を限定するものではない。このため、各構成要素の具体的な各動作は、各実施形態を実施する上で機能的、性能的、その他の特性に対して支障をきたさない範囲内で変更されて良い。
【0268】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0269】
例えば、第1の実施形態では、端末100が取得した位置情報をもとに測位データ記憶装置200が測位データリスト210を抽出し、行動情報処理装置300が、測位データリスト210に基づいて単位行動情報311を抽出することを前提としている。しかしながら、行動情報処理装置300は、行動情報処理装置300に手動で入力された測位データリスト210に基づいて単位行動情報311を抽出するようにしてもよい。
【0270】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
特定の移動物に対応する特定の範囲の、測位座標と測位時刻とを含む、複数の測位データの内の連続する2つの前記測位データのそれぞれの測位座標、それぞれの測位時刻及び前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて、前記連続する2つの前記測位データ間の前記移動物の行動を移動と滞留との内のいずれかに分類する行動分類とを少なくとも含む単位行動情報を受信し、
前記行動分類が前記移動である前記単位行動情報の前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて評価済み行動情報として出力する第1の行動情報評価部と、
前記単位行動情報を受信し、
前記行動分類が前記滞留である前記単位行動情報の前記測位時刻を示す情報に基づいて前記精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて前記評価済み行動情報として出力する第2の行動情報評価部と、を含む
行動情報処理装置。
(付記2)
前記評価済み行動情報は第1の前記測位データに対応する第1の評価済み行動情報であって、
前記第1の評価済み行動情報と第2の前記測位データに対応する第2の評価済み行動情報とに基づいて、変換済み行動情報を生成する行動情報変換部を更に含み、
前記行動情報変換部は、前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記それぞれの測位時刻の差分に相当する所要時間を示す情報から算出した時間の総和、及び前記第2の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記所要時間を示す情報から算出した時間の総和のいずれよりも、変換済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記所要時間を示す情報から算出した時間の総和が大きくなるように、変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする付記1記載の行動情報処理装置。
(付記3)
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記行動情報変換部は、前記開始位置、前記終了位置、前記開始時刻及び前記終了時刻の内の少なくともいずれかが一致する前記第1の評価済み行動情報及び前記第2の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が高い方を優先的に選択することで、変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする付記2記載の行動情報処理装置。
(付記4)
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記行動情報変換部は、前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲外である前記第1の評価済み行動情報を、
前記第1の評価済み行動情報の前記開始位置と前記終了位置との範囲に包含される前記開始位置と前記終了位置、及び、前記第1の評価済み行動情報の前記開始時刻と前記終了時刻との範囲に包含される前記開始時刻と前記終了時刻、の内の少なくともいずれか一方を含み、かつ前記精度評価値が前記予め定められた値の範囲内である、前記第2の評価済み行動情報に基づいて、補完する前記変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする付記2または3記載の行動情報処理装置。
(付記5)
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記行動情報変換部は、前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲外である前記第1の評価済み行動情報を、
前記第1の評価済み行動情報の前記開始位置と前記終了位置との範囲を包含する前記開始位置と前記終了位置、及び、前記第1の評価済み行動情報の前記開始時刻と前記終了時刻との範囲を包含する前記開始時刻と前記終了時刻の内の少なくともいずれか一方を含み、かつ前記精度評価値が前記予め定められた値の範囲内である前記第2の評価済み行動情報に基づいて、補完する前記変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする付記2乃至4のいずれかに記載の行動情報処理装置。
(付記6)
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記行動情報変換部は、前記精度評価値が前記予め定められた値の範囲内である前記第2の評価済み行動情報に基づいて、
前記移動に分類され、前記開始位置と前記終了位置との間に、予め定められた値以上の確率で滞留と判定される位置が含まれ、前記精度評価値が予め定められた値の範囲外である前記第1の評価済み行動情報から、前記滞留に分類する前記変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする付記2乃至5のいずれかに記載の行動情報処理装置。
(付記7)
特定の移動物に対応する特定の範囲の、測位座標と測位時刻とを含む、複数の測位データの内の連続する2つの前記測位データのそれぞれの測位座標、それぞれの測位時刻及び前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて、前記連続する2つの前記測位データ間の前記移動物の行動を移動と滞留との内のいずれかに分類する行動分類とを少なくとも含む単位行動情報を受信し、
前記行動分類が前記移動である前記単位行動情報の前記測位座標と前記測位情報とに基づいて精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて評価済み行動情報として出力し、
前記行動分類が前記滞留である前記単位行動情報の前記測位時刻に基づいて前記精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて前記評価済み行動情報として出力する
行動情報処理方法。
(付記8)
前記評価済み行動情報は第1の前記測位データに対応する第1の評価済み行動情報であって、
前記第1の評価済み行動情報と第2の前記測位データに対応する第2の評価済み行動情報とに基づいて、前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記それぞれの測位時刻の差分に相当する所要時間を示す情報から算出した時間の総和、及び前記第2の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記所要時間を示す情報から算出した時間の総和のいずれよりも、変換済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記開始時刻と前記所要時間を示す情報から算出した時間の総和が大きくなるように、変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする付記7記載の行動情報処理方法。
(付記9)
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記変換済み行動情報の生成は、前記開始位置、前記終了位置、前記開始時刻及び前記終了時刻の内の少なくともいずれかが一致する前記第1の評価済み行動情報及び前記第2の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が高い方を優先的に選択する
ことを特徴とする付記8記載の行動情報処理方法。
(付記10)
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲外である前記第1の評価済み行動情報を、
前記第1の評価済み行動情報の前記開始位置と前記終了位置との範囲に包含される前記開始位置と前記終了位置、及び、前記第1の評価済み行動情報の前記開始時刻と前記終了時刻との範囲に包含される前記開始時刻と前記終了時刻、の内の少なくともいずれか一方を含み、かつ前記精度評価値が前記予め定められた値の範囲内である、前記第2の評価済み行動情報に基づいて、補完する前記変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする付記8または9記載の行動情報処理方法。
(付記11)
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲外である前記第1の評価済み行動情報を、
前記第1の評価済み行動情報の前記開始位置と前記終了位置との範囲を包含する前記開始位置と前記終了位置、及び、前記第1の評価済み行動情報の前記開始時刻と前記終了時刻との範囲を包含する前記開始時刻と前記終了時刻の内の少なくともいずれか一方を含み、かつ前記精度評価値が前記予め定められた値の範囲内である前記第2の評価済み行動情報に基づいて、補完する前記変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする付記8乃至10のいずれかに記載の行動情報処理方法。
(付記12)
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記精度評価値が前記予め定められた値の範囲内である前記第2の評価済み行動情報に基づいて、
前記移動に分類され、前記開始位置と前記終了位置との間に、予め定められた値以上の確率で滞留と判定される位置が含まれ、前記精度評価値が予め定められた値の範囲外である前記第1の評価済み行動情報から、前記滞留に分類する前記変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする付記8乃至11のいずれかに記載の行動情報処理方法。
(付記13)
特定の移動物に対応する特定の範囲の、測位座標と測位時刻とを含む、複数の測位データの内の連続する2つの前記測位データのそれぞれの測位座標、それぞれの測位時刻及び前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて、前記連続する2つの前記測位データ間の前記移動物の行動を移動と滞留との内のいずれかに分類する行動分類とを少なくとも含む単位行動情報を受信し、
前記行動分類が前記移動である前記単位行動情報の前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて評価済み行動情報として出力し、
前記行動分類が前記滞留である前記単位行動情報の前記測位時刻に基づいて前記精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて前記評価済み行動情報として出力する処理とを
コンピュータに実行させるプログラム。
(付記14)
前記評価済み行動情報は第1の前記測位データから抽出された第1の評価済み行動情報であって、
前記第1の評価済み行動情報と第2の前記測位データから抽出された第2の評価済み行動情報とに基づいて、前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記それぞれの測位時刻の差分に相当する所要時間を示す情報から算出した時間の総和、及び前記第2の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記所要時間を示す情報から算出した時間の総和のいずれよりも、変換済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記所要時間を示す情報から算出した時間の総和が大きくなるように、変換済み行動情報を生成する処理を
コンピュータに実行させることを特徴とする付記13記載のプログラム。
(付記15)
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記変換済み行動情報の生成する処理は、前記開始位置、前記終了位置、前記開始時刻及び前記終了時刻の内の少なくともいずれかが一致する前記第1の評価済み行動情報及び前記第2の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が高い方を優先的に選択する
ことを特徴とする付記14記載のプログラム。
(付記16)
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲外である前記第1の評価済み行動情報を、
前記第1の評価済み行動情報の前記開始位置と前記終了位置との範囲に包含される前記開始位置と前記終了位置、及び、前記第1の評価済み行動情報の前記開始時刻と前記終了時刻との範囲に包含される前記開始時刻と前記終了時刻、の内の少なくともいずれか一方を含み、かつ前記精度評価値が前記予め定められた値の範囲内である、前記第2の評価済み行動情報に基づいて、補完する前記変換済み行動情報を生成する処理を
コンピュータに実行させることを特徴とする付記14または15記載の行動情報処理方法。
(付記17)
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲外である前記第1の評価済み行動情報を、
前記第1の評価済み行動情報の前記開始位置と前記終了位置との範囲を包含する前記開始位置と前記終了位置、及び、前記第1の評価済み行動情報の前記開始時刻と前記終了時刻との範囲を包含する前記開始時刻と前記終了時刻の内の少なくともいずれか一方を含み、かつ前記精度評価値が前記予め定められた値の範囲内である前記第2の評価済み行動情報に基づいて、補完する前記変換済み行動情報を生成する処理を
コンピュータに実行させることを特徴とする付記14乃至16のいずれかに記載の行動情報処理方法。
(付記18)
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記精度評価値が前記予め定められた値の範囲内である前記第2の評価済み行動情報に基づいて、
前記移動に分類され、前記開始位置と前記終了位置との間に、予め定められた値以上の確率で滞留と判定される位置が含まれ、前記精度評価値が予め定められた値の範囲外である前記第1の評価済み行動情報から、前記滞留に分類する前記変換済み行動情報を生成する処理を
コンピュータに実行させることを特徴とする付記14乃至17のいずれかに記載の行動情報処理方法。
【符号の説明】
【0271】
100 端末
101 測位データ取得部
111 測位データ
112 測位時刻
113 測位座標
200 測位データ記憶装置
201 測位データ記憶部
210 測位データリスト
300 行動情報処理装置
301 測位データ参照部
302 行動情報抽出部
303 行動情報評価部
304 行動情報変換部
305 行動情報記憶部
310 単位行動情報リスト
311 単位行動情報
321 所要時間
322 行動分類
323 評価値
324 精度
332 開始時刻
334 開始位置
342 終了時刻
344 終了位置
400 行動情報参照装置
410 評価済み行動情報リスト
411 評価済み行動情報
510 変換済み行動情報リスト
511 変換済み行動情報
803 測位点
804 測位点
805 時間幅
806 時間幅
807 推定点
808 推定点
809 滞留時間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の移動物に対応する特定の範囲の、測位座標と測位時刻とを含む、複数の測位データの内の連続する2つの前記測位データのそれぞれの測位座標、それぞれの測位時刻及び前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて、前記連続する2つの前記測位データ間の前記移動物の行動を移動と滞留との内のいずれかに分類する行動分類とを少なくとも含む単位行動情報を受信し、
前記行動分類が前記移動である前記単位行動情報の前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて評価済み行動情報として出力する第1の行動情報評価部と、
前記単位行動情報を受信し、
前記行動分類が前記滞留である前記単位行動情報の前記測位時刻を示す情報に基づいて前記精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて前記評価済み行動情報として出力する第2の行動情報評価部と、を含む
行動情報処理装置。
【請求項2】
前記評価済み行動情報は第1の前記測位データに対応する第1の評価済み行動情報であって、
前記第1の評価済み行動情報と第2の前記測位データに対応する第2の評価済み行動情報とに基づいて、変換済み行動情報を生成する行動情報変換部を更に含み、
前記行動情報変換部は、前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記それぞれの測位時刻の差分に相当する所要時間を示す情報から算出した時間の総和、及び前記第2の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記所要時間を示す情報から算出した時間の総和のいずれよりも、変換済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記所要時間を示す情報から算出した時間の総和が大きくなるように、変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の行動情報処理装置。
【請求項3】
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記行動情報変換部は、前記開始位置、前記終了位置、前記開始時刻及び前記終了時刻の内の少なくともいずれかが一致する前記第1の評価済み行動情報及び前記第2の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が高い方を優先的に選択することで、変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする請求項2記載の行動情報処理装置。
【請求項4】
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記行動情報変換部は、前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲外である前記第1の評価済み行動情報を、
前記第1の評価済み行動情報の前記開始位置と前記終了位置との範囲に包含される前記開始位置と前記終了位置、及び、前記第1の評価済み行動情報の前記開始時刻と前記終了時刻との範囲に包含される前記開始時刻と前記終了時刻、の内の少なくともいずれか一方を含み、かつ前記精度評価値が前記予め定められた値の範囲内である、前記第2の評価済み行動情報に基づいて、補完する前記変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする請求項2または3記載の行動情報処理装置。
【請求項5】
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、
前記行動情報変換部は、前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲外である前記第1の評価済み行動情報を、
前記第1の評価済み行動情報の前記開始位置と前記終了位置との範囲を包含する前記開始位置と前記終了位置、及び、前記第1の評価済み行動情報の前記開始時刻と前記終了時刻との範囲を包含する前記開始時刻と前記終了時刻の内の少なくともいずれか一方を含み、かつ前記精度評価値が前記予め定められた値の範囲内である前記第2の評価済み行動情報に基づいて、補完する前記変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の行動情報処理装置。
【請求項6】
前記それぞれの測位時刻の内の過去の前記測位時刻は開始時刻であり、最近の前記測位時刻は終了時刻であり、前記それぞれの測位座標の内の前記開始時刻を含む前記測位データの前記測位座標は開始位置であり、前記終了時刻を含む前記測位データの前記測位座標は終了位置であって、、
前記行動情報変換部は、前記精度評価値が前記予め定められた値の範囲内である前記第2の評価済み行動情報に基づいて、
前記移動に分類され、前記開始位置と前記終了位置との間に、予め定められた値以上の確率で滞留と判定される位置が含まれ、前記精度評価値が予め定められた値の範囲外である前記第1の評価済み行動情報から、前記滞留に分類する前記変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の行動情報処理装置。
【請求項7】
特定の移動物に対応する特定の範囲の、測位座標と測位時刻とを含む、複数の測位データの内の連続する2つの前記測位データのそれぞれの測位座標、それぞれの測位時刻及び前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて、前記連続する2つの前記測位データ間の前記移動物の行動を移動と滞留との内のいずれかに分類する行動分類とを少なくとも含む単位行動情報を受信し、
前記行動分類が前記移動である前記単位行動情報の前記測位座標と前記測位情報とに基づいて精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて評価済み行動情報として出力し、
前記行動分類が前記滞留である前記単位行動情報の前記測位時刻に基づいて前記精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて前記評価済み行動情報として出力する
行動情報処理方法。
【請求項8】
前記評価済み行動情報は第1の前記測位データに対応する第1の評価済み行動情報であって、
前記第1の評価済み行動情報と第2の前記測位データに対応する第2の評価済み行動情報とに基づいて、前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記それぞれの測位時刻の差分に相当する所要時間を示す情報から算出した時間の総和、及び前記第2の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記所要時間を示す情報から算出した時間の総和のいずれよりも、変換済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記開始時刻と前記所要時間を示す情報から算出した時間の総和が大きくなるように、変換済み行動情報を生成する
ことを特徴とする請求項7記載の行動情報処理方法。
【請求項9】
特定の移動物に対応する特定の範囲の、測位座標と測位時刻とを含む、複数の測位データの内の連続する2つの前記測位データのそれぞれの測位座標、それぞれの測位時刻及び前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて、前記連続する2つの前記測位データ間の前記移動物の行動を移動と滞留との内のいずれかに分類する行動分類とを少なくとも含む単位行動情報を受信し、
前記行動分類が前記移動である前記単位行動情報の前記測位座標と前記測位時刻とに基づいて精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて評価済み行動情報として出力し、
前記行動分類が前記滞留である前記単位行動情報の前記測位時刻に基づいて前記精度評価値を算出し、
前記算出した精度評価値と前記単位行動情報とを関連付けて前記評価済み行動情報として出力する処理とを
コンピュータに実行させるプログラム。
【請求項10】
前記評価済み行動情報は第1の前記測位データから抽出された第1の評価済み行動情報であって、
前記第1の評価済み行動情報と第2の前記測位データから抽出された第2の評価済み行動情報とに基づいて、前記第1の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記それぞれの測位時刻の差分に相当する所要時間を示す情報から算出した時間の総和、及び前記第2の評価済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記所要時間を示す情報から算出した時間の総和のいずれよりも、変換済み行動情報の内の前記精度評価値が予め定められた値の範囲内であるものの前記所要時間を示す情報から算出した時間の総和が大きくなるように、変換済み行動情報を生成する処理を
コンピュータに実行させることを特徴とする請求項9記載のプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate


【公開番号】特開2012−185614(P2012−185614A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−47455(P2011−47455)
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】