衛生ドレンバルブ
バルブアッセンブリは、内部キャビティと、タンク又は導管内のプロセスと連通するために内部キャビティと連通したオリフィスと、オリフィスを通って内部キャビティに進入するプロセス材料を、内部キャビティからそこを通して排出できる出口とを備えたバルブ本体を有する。バルブアクチュエータ本体は、シーリングチップを備えた作動シャフトを含み、この作動シャフトは、オリフィスをシールしたりシール解除したりするためにバルブアクチュエータ本体内で移動するように取り付けられている、ダイヤフラムがシーリングチップに取り付けられ、このダイヤフラムは、バルブ本体の底壁にシールするベースを含む。バルブ本体の底部は、作動シャフトを受け入れる穴を有する。ダイヤフラムは、バルブ本体の底壁に、穴を通して取り付けることができ且つ取り外すことができる。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
この非仮出願は、2004年12月23日に出願された米国仮特許出願第60/638,161号に基づく出願であって、米国特許法第119条(e)項の優先権を主張するものである。同特許出願に触れたことにより、この特許出願に開示された内容は本明細書中に含まれたものとする。
【技術分野】
【0002】
本発明は、材料をタンク又は導管から引き出す分野に関する。詳細には、本発明は、材料をタンク又は導管から引き出すためのバルブに関し、材料の保持を最少にして受動的に排出(ドレン)するバルブ及び/又はバルブの分解を最少にしてシールの交換を行うことができるバルブが望ましい。(注:これらのバルブは、「ドレンバルブ」として設計されているが、同様の有効性でタンクの側壁で、プロセスフローライン並びにプロセスの多くの他の場所で使用できる。)本発明は、更に、機器が最初に設置される時並びに使用される時及び後に機器の交換を必要とするとき、ユーザーフレンドリーであるのが望ましいということに関する。随意であるが、機器は、所有者又はオペレータの努力を最少にして新たな用途に適合するのに役立つ。
【背景技術】
【0003】
多くのバルブは、タンク又は導管の内容物を排出(ドレン)するための手段を提供する。しかしながらこれらのバルブは、作動シャフトとバルブ本体との間に、可撓性ダイヤフラム又は摺動オリフィス又はパッキングによって形成されたシールを備えている。シャフトとバルブ本体との間に形成されたシールは、バルブ本体の底壁に、底壁の第2非プロセス側の後方に取り付けられている。シールが実際にバルブ本体に形成される、底壁の第1プロセス側と、壁の第2非プロセス側との間の壁厚により、バルブ本体の底部に低いプール領域が形成され、この領域は、シールの直ぐ周囲のバルブ本体底壁がシール自体よりも高いため、排出(ドレン)できない。更に、このシールがバルブ本体の底壁に形成されているため、現存のドレンバルブ設計では、アクチュエータをバルブ本体の底外壁の取り付け点から取り外すことによってシールの交換が行われる。ダイヤフラムの交換を行うためにアクチュエータを取り外すには、更に、作動シャフトを取り外す必要がある。アクチュエータ及びアクチュエータシャフトの取り外しは、両方とも、時間がかかり且つ費用がかかるばかりでなく、シャフト及びアクチュエータを取り外すのに設置場所の周囲にかなりの空間があることを必要とする。
【0004】
材料の残留を最少にすると同時にダイヤフラムの交換を容易にできるバルブ設計が望ましい。バルブの大型化に従って、及びサブアッセンブリが更に大きく巨大になるに従って、アクチュエータを取り外すことなく交換できるシールが益々求められている。更に、アクチュエータを取り外すことなくダイヤフラムを交換することにより、バルブアクチュエータアッセンブリを、地面とタンク又はドレンのバルブ取り付け点との間の距離を遥かに小さくして、取り付けることができる。これもまた望ましい特徴である。更に、タンクを最終使用者に迅速に提供するため、バルブを手早く送出し設置する幾つかの場合では、バルブ本体は二部品に設計されるのが望ましい。この場合、上バルブ本体取り付けフランジは簡単であり且つ迅速に製造でき、及び従って、タンク又は導管の製造者にいつでも迅速に供給できる。最後に、所与の上バルブ本体に様々な形体の下バルブ本体及びアクチュエータを同様の方法で設置できるようにバルブ全体を設計するのが望ましい。所与の下バルブ本体及びアクチュエータは、様々な形体の上バルブ本体と組み合わせられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ニューバーグに付与された米国特許第6,601,823号及び米国特許第6,491,283号の改良である。これらの特許に触れたことにより、これらの特許に開示された内容は本明細書中に含まれたものとする。これらの特許に記載された様々な実施形態は、本発明にも適用できる。従って、これらの様々な実施形態は、本明細書中には特定的に説明しない。
【0006】
本発明の目的は、従来技術の欠点をなくした、プロセスから材料を取り出すことができる装置を提供することである。詳細には、本発明の目的は、材料をタンク又は導管から受動的に排出(ドレン)するための、排出の完了後にバルブに残留する材料の量を最少にするバルブを提供することである。更に、本発明の目的は、バルブの排出性(ドレン性)を改良すると同時に、バルブ本体又はバルブ本体アクチュエータアッセンブリの分解を必要とせずにダイヤフラムの交換を容易に行うことができるようにすることであり、これにより、地面との隙間を最少にしてバルブの設置及び保守を行うことができる。更に、本発明の目的は、完全に受動的に排液できるという性能を犠牲にすることなく、変更可能であり、二部品バルブ本体として製造できる設計を提供することである。二部品設計であり、二つの半部間の衛生シールをドレン出口の上方に位置決めすることにより、他の機器の製造及び設置作業を、これらが異なる現場に配置されるとしても遅滞させないように、バルブ本体のいずれかの部品を早期に迅速に且つ能率的に供給できる。更に、今日の半径方向ダイヤフラムタンク底部バルブ本体設計は、全て、一部品として製造されており、バルブ本体がその製造の全ての工程で存在することを必要とするが、本発明の二部品バルブ本体により、部品の製造、試験、輸送、及び貯蔵を別々に行うことができ、使用時まで、これらを一緒にする必要はない。この設計上のアプローチにより、様々な上半部を様々な下半部と組み合わせることができる。このため、エレメントが所定の配向で配置されており且つ特定の用途で使用するための専用の一部品ユニットとして衛生バルブ本体が製造される現状では得られない融通性が得られる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態は、二部品バルブ本体に関する。この実施形態では、タンク又は導管に取り付けるフランジが、バルブの上部分を形成し、タンク又は導管内のプロセスと連通するためのオリフィスを有し、このオリフィスの周囲に環状シール面が設けられ、タンク又は導管への第1連結部及びバルブ本体の下部分への第2連結部を備えている。バルブ本体の下部分は、バルブ本体の内部キャビティの底部及びバルブ本体からの出口を有し、バルブ本体の上部分のオリフィスを通ってバルブ本体に進入した材料が出口を通過し、組み立てたバルブ本体の内部キャビティから排出される。
【0008】
本発明の一実施形態は、更に、ダイヤフラムバルブに関する。この実施形態では、ダイヤフラムとバルブ本体との間に形成された定置周囲(固定された、取り付けられた)シールを幾つかの方法のうちの一つの方法で、バルブ本体を通した材料の残留を最少にすると同時にダイヤフラムをバルブ本体の底壁を通してバルブに取り付けることができ、及び/又はダイヤフラムをバルブ本体の底壁よりも上の位置からバルブ内に取り付けることができるように設計されるように形成できる。バルブは、ダイヤフラムの第1プロセス側のバルブ本体の底壁の幾つかの部分の間にシールが形成されたバルブ本体を含み、更に、
ダイヤフラム及びペデスタルの噛み合い方法及び配向には種々の変形があり、
拡張フランジシール面を持つ底部取り付けダイヤフラム、及び
ブッシュを含むダイヤフラム取り付け組み合わせを有する。
【0009】
本発明は、更に、バルブアッセンブリに関する。このバルブアッセンブリは、
内部キャビティと、タンク又は導管内のプロセスと連通するために内部キャビティと連通したオリフィスと、このオリフィスを通って内部キャビティに進入したプロセス材料を通し、内部キャビティから排出する出口とを備えたバルブ本体と、
シーリングチップを持つ作動シャフトを含むバルブアクチュエータ本体であって、作動シャフトは、オリフィスをシールしたりシール解除したりするために、バルブアクチュエータ本体内に移動するように取り付けられている、バルブアクチュエータ本体と、
シーリングチップに取り付けられており、バルブ本体の底壁をシールするベースを含むダイヤフラムとを有し、
バルブ本体の底壁には、作動シャフトを受け入れる穴が設けられ、ダイヤフラムは、バルブ本体の底壁に、穴を通して取り付けることができ且つ取り外すことができる。
【0010】
本発明は、更に、バルブ本体の内部キャビティにバルブ本体の側壁を通してアクセスするバルブ本体に関する。アクセスポートは、バルブ本体を上下のバルブ本体サブアッセンブリに分解する必要なしに、内部に取り付けられたダイヤフラムをバルブ本体の側壁を通して取り出したり、ダイヤフラムを再設置したりするのに十分に大きい。
【0011】
本発明は、更に、バルブ本体を二つの部品に分解することなく、ダイヤフラムの交換を行うことができるバルブ本体に関する。このバルブ本体は、更に、アクチュエータをバルブ本体から取り外す必要がなく、かくしてバルブの保守が簡単であり、バルブ本体及びアクチュエータの設置を、アクチュエータの底部とフロアとの間の隙間を最少にして行うことができる。
【0012】
本発明のこの他の適用範囲は、以下の説明から明らかになるであろう。しかしながら、詳細な説明及び特定の例は、本発明の好ましい実施形態を示すけれども、単なる例であるということは理解されるべきである。本発明の精神及び範囲内の様々な変形及び変更は、以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。
【0013】
本発明は、以下の詳細な説明及び添付図面から更によく理解されるであろう。以下の詳細な説明及び添付図面は、単なる例示として与えられたものであって、かくして本発明を限定するものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、添付図面を参照して本発明を説明する。添付図面では、幾つか図に亘り、同じ又は同様のエレメントに同じ参照番号が付してある。
【0015】
図1は、二つの半部27、29で製造されたバルブ本体19を示す。これらの半部の間にはジョイント(接合部)28(破線で示す)が設けられている。半部27は、溶接又は当業者に良く知られている他の手段によって、タンク又は導管2に取り付けることができる。半部27は、更に、オリフィス3を有し、このオリフィスを通して、タンク又は導管内のプロセスをシーリングチップ5によってシールできる。
【0016】
ジョイント28は、このジョイントが設けられている場合には、バルブ本体の出口30の上方に配置されており、更に、バルブ本体19への第2入口ポート31の上方に配置されている。第2入口ポート31は、一般的には、CIP又はSIPの溶液をバルブ本体19に供給するのに使用される。バルブ1は、バルブ本体19とバルブアクチュエータシャフト15との間にシールを形成するO−リング又はパッキング(図示せず)を備えていてもよい。このシールは、バルブ本体19内のプロセスを、バルブアクチュエータシャフト15を移動するバルブ1の機械的エレメントから遮断する。バルブ1はダイヤフラムバルブであってもよく、その場合、バルブ1は、図1に示すように、ダイヤフラム10のプロセス側表面33とバルブ本体19の底壁34の非プロセス側表面35との間に定置の周囲シールが形成されたダイヤフラム10を有する。別の態様では、図9に示すように、ダイヤフラム10のプロセス側表面33を底壁34のプロセス側表面36と噛み合わせて取り付けてもよい。図1に関し、底壁34のプロセス側表面36は、材料を内部キャビティ8内から出口30へ、完全に、受動的に排出(ドレン)を促すために、傾斜している。必要ではないけれども、図9は、更に、周囲底壁34から上方に延びるペデスタル18に取り付けられたダイヤフラム10を示し、ペデスタル18(底壁34)のプロセス側表面36は、内部キャビティ8の受動的排出(ドレン)を促すための傾斜した表面を有する。
【0017】
図1の詳細図である図1aには、ハンドル6とアクチュエータシャフト15との間の連結部の構成が示してある。
【0018】
図2は、ダイヤフラム10の周囲シールエレメント及びバルブ本体19の構成の変形例を示す。この図では、底壁34のプロセス側表面36はテーパしている。このテーパは、ダイヤフラムの下空所44に嵌着するブッシュ40のテーパとほぼ一致し、ブッシュ40を引っ込めたとき、ダイヤフラム10の横壁が二つの表面間に捕捉され、ダイヤフラムの壁が圧縮されることにより、ペデスタル18を用いるプロセスに対し、改良されたシールを形成する。
【0019】
図3、図4、及び図5は、ダイヤフラム10の空所44の内側に収容されたブッシュ40の下面とバルブ本体19の底壁34の表面との間に捕捉されたダイヤフラムのベースを示す。底壁34は、ダイヤフラム10のプロセス側表面33とシールを形成する、上方に面した構成要素を有する(ほぼ垂直であるが、内方に及び水平方向に対して上方に開放しており、垂直方向外方に面するということを意味する)。
【0020】
特に図4及び図5に関し、ダイヤフラム10のプロセス側表面33は、ダイヤフラム10が取り付けられたペデスタル18の外壁に滑らかに移行する。これにより、その場でクリーニングするのが困難なシールドゾーン即ち静粛ゾーンを小さくする。
【0021】
図6は、図1に示すバルブと非常に類似したバルブを示す。図6は、バルブ本体19の底壁34内にその底部から上方に向けて取り付けられたダイヤフラム10を示すことが図1と異なっている。この場合、ダイヤフラムシール座は、ダイヤフラム10のプロセス側表面33及びペデスタル18(底壁34)の非プロセス側表面35の切頭円錐形の噛み合い表面である。図6は、内部キャビティ8の完全に受動的な排出(ドレン)を促すように設計された、ペデスタル18の切頭円錐形のプロセス側表面36の概念を例示する。図6は、更に、この特徴を、ダイヤフラム10をバルブ本体の底壁34内に下方から容易に取り付けることができるダイヤフラム/バルブ本体底壁構成と組み合わせる方法を例示する。これは、底壁34の通穴が、ダイヤフラム10のシーリングチップ5を通過させるのに十分に大きいために行うことができる。
【0022】
図7及び図8は、バルブ本体19の底壁34に形成されたペデスタルを使用せずにバルブ1の受動的排出(ドレン)を行うことができるように、バルブ本体19の傾斜した底壁34に取り付けるため、ダイヤフラム10を非対称に形成する方法を示す。図8は、追加の指標整合肩部42を備えている。指標整合肩部42は、バルブ本体19の二つの半部27、29の間のジョイント(接合部)に、互いに対をなすフランジのところに形成される。
【0023】
図9は、過大な大きさの出口30を持つバルブ本体19を示す。過大な大きさの出口30は、幾つかの利点を提供する。第1の利点は、二つのフランジを備えたリデューサージョイントを取り外すと、出口30を通してダイヤフラム10の設置又は取り外しを行うことができるということである。第2の利点は、バルブ本体19の側壁を通してダイヤフラムの交換を行う上で、バルブ1をタンクや導管2から取り外す必要がないということである。更に、この構成は、アクチュエータシャフト15を取り外すことを必要としない。バルブ1は、(バルブ本体19が二つの半部27、29で形成されている上述の実施形態のバルブ本体19とは異なり)バルブ本体19が単一の部品で形成されているけれども、実際、タンクや導管2に溶接されていてもよい。更に、ダイヤフラム10の交換中にアクチュエータシャフト15やバルブ本体19を取り外す必要がないということは、バルブ1の設置、保守、及び作動を行う上で、隣接した機器との間に大きな隙間を必要としないということを意味する。最後に、バルブ本体19の側壁の過大な大きさの開口部30は、バルブ本体19を通る曲がりくねった流路を直線状にし、バルブ1を通る流量を増大する。
【0024】
ペデスタル18(本願の図9又は他の図に示してある)の概念は、バルブ本体19を変更できるという利点、詳細には、ダイヤフラム10を変える必要なしに短くしたり長くしたりできるという利点を提供するということに着目すべきである。例えば、バルブ本体19に沿ってタンクに第2アタッチメントを形成できるように、取り付けフランジと出口30との間のバルブ本体19の上部分即ちネックを長くすることができる。このような構造は、バルブ本体19をベッセルのジャケットに組み込もうとする場合に望ましい。ペデスタル18を延長する(長くする)ことによって、同じダイヤフラムを使用できる。
【0025】
一部品バルブ本体19を持つバルブ1で使用されるものとして図9を例示したが、図9の実施形態は、二部品バルブ本体でも使用できるということは理解されるべきである。更に、図9はペデスタル18を使用することを例示するが、図9の実施形態は、図10に例示する実施形態のように、ペデスタル18がない構成でも使用できる。更に、本明細書中上文中に説明した実施形態の各々の様々な特徴を、本発明の様々な実施形態で説明した任意の他の特徴とともに使用してもよいということは理解されるべきである。
【0026】
図10は、ダイヤフラムのベースシールをバルブ本体のペデスタル18の頂部に固定するダイヤフラムリテーナナット12を引っ込めると同時に、アクチュエータシャフト15が回転しないようにする一つの方法を示す。これらは全て、アクチュエータシャフト15をバルブ本体19から取り外さずに行うことができる。これは、ボルト/非対称カム組み合わせを回転することによって行われる。更に、アクチュエータシャフトが回転しないようにする特徴を備えたこの設計では、ボルトをこのボルトと噛み合うバルブ本体19のねじ内で回転させることにより、ボルト20のチップを延長してアクチュエータシャフト15の側部に設けられた平らな表面42に当て、アクチュエータシャフトの回転性を制限する。ボルト20を回転させることにより、ボルトに取り付けられた非対称なカム23で、ダイヤフラムリテーナナット12を引っ込め、ダイヤフラムベースをペデスタル18の頂部に固定する。
【0027】
図10は、バルブ本体19の側壁に設けられたねじと噛み合うボルト20を示す。このボルト20には、カム23がそのシャフトに沿って非対称に取り付けられている。ボルト20は平らな表面で終端し、この平らな表面は、アクチュエータシャフト15の側部に設けられた平らな表面42とぴったりと協働したとき、抗回転部材として役立つ。ボルト20を或る程度(例えば180°)回転させることによって、ボルトのチップ平坦部をアクチュエータシャフト15の直ぐ近くまで移動させ、シャフトが回転しないようにする。これと同時に、ボルト20の回転により、このボルトに取り付けられた非対称なカム23でリテーナボルト16の肩部25、26を押圧して下げ、リテーナボルト16の上端に取り付けられたねじ山を備えたダイヤフラムリテーナナット12でダイヤフラム10のベースをペデスタル18の頂部に押し付け、良好なシールを形成する。
【0028】
ダイヤフラム10を図10及び図11に示すように取り外し、取り付ける方法を以下に更に詳細に説明する。図11では、ダイヤフラム10は挿入体14を含む。短いシャフト13をこの挿入体14に設置できる(ここでは、ねじを使用して設置した状態で示してある)。更に、ダイヤフラム10の空所44にはリテーナナット12が設置されている。アクチュエータシャフト15を延長した状態で、短いシャフト13の底部に設けられたキャップ13aをアクチュエータシャフト15の頂部に設けられたスロット15aと噛み合わせることができる。次いで、リテーナリング12の雌ねじ12aをリテーナボルト16の雄ねじ17に螺着できるように、アクチュエータシャフト15を部分的に引っ込める(これは、ダイヤフラムの可撓性に応じて、必要である場合と必要でない場合がある)。特に小型のバルブについては、リテーナリング12をリテーナボルト16に、ダイヤフラム10の第1側とバルブ本体19の底壁(この場合、ペデスタル18の頂部)の上面との間にプロセスに対して確実なシールを形成するのに十分に手で締め付けることができる。しかしながら大型のバルブについては、ペデスタル18と有効なシールを形成するためにダイヤフラムのベース11に十分な圧縮力が確実に加えられるようにする上で、追加の機械的利点が必要とされる。圧縮力を加えるための機構の一例を図10に示す。これは、多くの方法のうちの一つの単なる例示であり、これは、当業者に明らかな方法で行うことができる。図10は、バルブ本体19の左半部の下側の一部、及びバルブ本体19の底部に部分的にしかし完全には取り付けられていない空気圧アクチュエータアッセンブリ22の左半部を示す。空気圧アクチュエータアッセンブリ22は、アクチュエータシャフト15を自動的に駆動し、バルブ本体19内で上下させるのに使用される。
【0029】
上文中に説明したように指で締め付けることによってダイヤフラムを設置した状態で(アクチュエータアッセンブリ22が取り付けられていようといまいと)、バルブ本体19の側壁に取り付けられたボルト20を回転することによって、ダイヤフラム10のベース11をペデスタル18に押し付けることができる。ボルト20には、非対称なカム23が取り付けられている(ボルトにピン24で取り付けられた状態で示す)。カム23を備えたボルト20の端部を、リテーナボルト16(図10aに詳細に示す)の2つの肩部25(上肩部)と26(下肩部)との間に位置決めする。ボルト20を180°回転することによって、カム23を、リテーナボルト16(及びこれに取り付けられたリテーナリング12)を押し上げた状態(ダイヤフラム10を取り外すことができるように)から、リテーナボルト16を引き下げ、ダイヤフラム10を捕捉し、シールを形成する状態まで移動できる。
【0030】
図11は、ダイヤフラム10を作動シャフト15上に組み立て、ペデスタル18の頂部に固定的にシールし、プロセスで有効なシールを形成する一つの手段を例示する。図11では、先ず最初に、短いアクチュエータシャフト13をダイヤフラムのチップ挿入体14内に取り付ける。この挿入体14の底部に設けられたキャップ13aを、延長したアクチュエータシャフト15のスロット15aに滑り込ませる。次いで、アクチュエータシャフト15を部分的に引っ込め、ダイヤフラムのリテーナナット12の頂部の雌ねじをリテーナボルト16の雄ねじの頂部に螺着できる。次いで、リテーナボルト16を、図10に示し且つ上文中に説明したように引っ込めることができる。
【0031】
図12は、図10及び図11の組み合わせの変形例の断面図である。ダイヤフラム10のシールを緩めるためのリテーナボルト16の詳細が含まれる。詳細には、リテーナボルト16は、図10に示す上下の肩部25、26でなく、全体に円形の穴を含む。
【0032】
図13a乃至図13gは、アクチュエータを含む単一のバルブ下半部29に関して形成できるバルブ本体の上半部27の例を示す。図13aは、バルブの下半部29を示す。標準的な溶接取り付けフランジ上半部27が、アクチュエータを備えたバルブ下半部29上の所定位置にある(しかし、取り付けられていない、即ち衛生クランプなしで示してある)。図13bは、下半部29から分離して示してあること以外、図13aと同じ標準的な溶接取り付けフランジ上半部27を示す。図13cは、ジャケット又は断熱材を備えたタンク2で使用するように設計された背の高い、即ち二重溶接フランジ上半部27である。このフランジは、更に、浅い円錐形の上面を含む。図13dは、浅い円錐形の上面と組み合わせた広幅溶接フランジ上半部27である。広幅フランジは、オリフィスの周囲のシール面を溶接中に変形しないように保護し、浅い円錐形の上面は、タンク2内の攪拌プロセスに対して開放しており、フランジオリフィスまで真っ直ぐ下方に混合を改善する。図13eは、バルブを、予め設置した噛み合うボルトフランジと噛み合わせることができるフランジ上半部27である。図13fは、「T」パイプ区分フランジ上半部27であり、これによりパイプから排出(ドレン)を行うことができる。図13gは、タンク又はパイプ(導管2)に設置した別の衛生フランジと噛み合うための衛生フランジを連結したフランジ上半部27である。
【0033】
図13a乃至図13gから理解できるように、上半部27は、多くの様々な形態をとることができ、これらは全て、同じ下半部29と噛み合うことができる。更に、各下半部29は様々な形態をとることができ、複数の異なる上半部27の各々と噛み合うことができる。更に、添付図面に示す特定の上半部27及び下半部29は網羅的ではなく、本発明の二部品バルブ本体19は、タンクに、様々な時期に、多くの様々な種類の下半部29とともに取り付けられてもよい多くの様々な上半部27を形成できるということを説明するために提供されたに過ぎないということを理解すべきである。
【0034】
図14a乃至14jは、バルブ本体の上半部27及び下半部29の両方に形成できる様々な可能な入口構成及び出口構成の例を示す。
【0035】
図15は、アクチュエータシャフト15をバルブ本体19から取り外すことなく、オペレータがダイヤフラム10を交換できる、アクチュエータシャフト15の別の実施形態を示す。
【0036】
図15を参照し、ダイヤフラム10をバルブ1から取り外すのに使用される工程を説明する。先ず最初に、図9の出口30等の過大な大きさの出口30を使用する状況では、バルブ1からダイヤフラム10を取り外すため、バルブ1をタンクや導管2に完全に取り付けることができるということに着目しなければならない。この場合、ダイヤフラムは、過大な大きさの出口30を通して簡単に取り外される。別の態様では、図15に示すように比較的小さい出口30が使用されている場合には、衛生クランプを取り外し、バルブ本体19の半部27を半部29から取り外す。この場合、ダイヤフラムは、内部キャビティの外に簡単に直接的に取り外される。勿論、過大な大きさの出口30及び二部品バルブの両方が一つの実施形態に設けられている場合には、バルブ1をタンクや導管2から取り出すことなく、ダイヤフラム10を過大な大きさの出口30を通して取り外すことができ、又は半部27及び29を取り外すことによってダイヤフラム10を取り外すことができる。
【0037】
先ず最初に、ハンドル6を反時計廻り方向に回転してバルブを約半分開放する。これにより、ダイヤフラム10に作用する圧力を解放し、その結果、ダイヤフラムを取り外すことができる。インジケータキャップ46を取り外し、ナット48及びアクチュエータシャフト15の六角形の端部50にアクセスできるようにする。第2に、ナット48を反時計廻り方向に回転してアクチュエータシャフト15を緩める。ナット48を完全に取り外す必要はない。アクチュエータシャフト15を自由に回転できるように、隙間を形成するのに十分なだけ、ナット48を緩めるので十分である。第3に、アクチュエータシャフト15の六角形の端部50を反時計廻り方向に回転し、アクチュエータシャフト15を挿入体14と螺着した状態から外す。第4に、リテーナスリーブ52を反時計廻り方向に回転し、リテーナボルト16を持ち上げ、これによってリテーナナット12及びダイヤフラム10のベース11を持ち上げる。この作用により、ダイヤフラム10のベース11とペデスタル18又は底壁34との間のシールを解放する。リテーナボルト16は、リテーナボルト16の回転を阻止するが軸線方向摺動を許容する抗回転機構(図示せず)を含む。第5に、及び最後に、ダイヤフラム10を、直接、内部キャビティの外に取り外すことができる(二部品バルブを使用した場合)か、或いは、出口10の外に取り外すことができる(過大な大きさの出口30を使用した場合)。新たなダイヤフラム10の設置は、取り外しとは逆の手順で行われる。
【0038】
本発明の様々な実施形態が提供する多くの利点を以下に簡単に説明する。
【0039】
現存のドレンバルブは、ダイヤフラムシール、O−リング、又はパッキング型シールのいずれを備えていようと、バルブの最下点であるバルブ本体の底壁にシールが位置決めされている。他方、バルブ本体の内部キャビティから排出(ドレン)するための出口は、バルブシールの位置の上方の所定の位置でバルブの側壁を通して設けられている。従って、プロセス材料を排出するためにバルブを開放したとき、バルブの底部のシール領域の周囲に或る程度の材料がどうしても残ってしまう。次のバッチに持ち越し汚染(carryover contamination) を生じることがないようにするため、これらのバルブを力強くフラッシングし、シールの周囲に溜まった材料を洗い落とし、バルブ本体から側方排出出口を通して出さなければならない。持ち越し汚染が起こらないようにすることが非常に重要な場合には、バルブの分解及び手作業によるシール領域のクリーニングという費用と時間のかかる手順に頼る必要がある。これは、大型のバルブの場合には、危険な仕事でもある。
【0040】
当該産業で現在存在する別の問題点は、ドレンバルブの配送スケジュールが長引くということである。多くのタンク製造者は、最終使用者への送出の遅れは、多くの場合、バルブ製造者からのドレンバルブの送出の遅れによると述べている。バルブ製造者は、費用のため、一般的には、ストックの量を少なくしておくことを好む。このことは、多くのバルブを注文に応じて製造する必要があるということを意味する。現在の一部品衛生ドレンバルブは、タンクに早期に溶接されるべき部品の形態で輸送することができない。設置は、バルブの完成まで設置を待たなければならない。バルブの製造には、通常8週間かかり、場合によっては14週間かかり、多くの注文がある場合にはそれよりもかかる。タンクは半分の時間で完成でき、タンクの底部のバルブの到着を待ち、タンクの圧力試験を行うことができる前に溶接され、次いで輸送される。
【0041】
ドレンバルブで持ち越し汚染が生じる可能性を小さくし、保守に要する費用を低減し、バルブの保守を簡単にするため、幾つかの設計上の改良をここに提案する。こうした改良には、
1)バルブ本体19の内部キャビティ8の点検及びダイヤフラム10の保守を行うためのアクセスを容易にできる二部品バルブ本体19。この二部品バルブ本体19の概念は、図6、図13、及び図14で、及び図15のバルブ全体の断面で、上下のバルブ本体半部27、29であると明瞭に理解できる。二部品バルブ本体の概念の追加の利点は、タンク又は配管の製造者に迅速に且つ能率的に供給される必要がある上半部27を、簡単に、比較的迅速に製造できるように、及び部品のストックに費用がかからないように設計できるということである。これらの部品は、多数を最少の投資でストックできる。この設計上のアプローチにより、困難で時間と費用が掛かる製造上の特徴を、バルブ本体19の下半部29に組み込み、バルブ本体19の下半部29を、後に、タンクや導管2が現場に設置され、設置の準備ができた後に組み付けるため、最終使用者に直接供給できる。
【0042】
2)ダイヤフラム10をバルブ本体19の底壁34内に従来の方法で取り付けることができるが、材料をバルブ内から出口30を通して外に受動的に排出(ドレン)するのを改良するため、バルブ本体19の底壁34を平らな形体から傾斜した形体を持つ構造に変えた、バルブ本体19の設計。これは、図1乃至図8、特に図7及び図8でわかる。図7及び図8は、底壁34に加えられた追加の特徴、ペデスタル18を含まないという点で、図6及び図9と異なる。ペデスタル18を追加することにより、ダイヤフラム10及びバルブ本体19のダイヤフラム10の座を半径方向で対称に形成できる。これにより、ダイヤフラム10及びおそらくはバルブ本体19を、高い排出性(ドレン性)を全く損なうことなく、更に容易に且つ安価に製造できる。ペデスタル18の設計は、ダイヤフラム10を変更する必要なしにバルブ本体の長さを変更できる(例えば、熱交換器や断熱ジャケットを通してバルブを延長するのが望ましい場合に必要であるようにタンクの壁厚を追加できるように長くする)という利点を提供する。バルブ本体19を長くする必要がある場合には、ペデスタル18を比例して長くするだけで、同じダイヤフラム10を使用できる。
【0043】
3)ダイヤフラム10が底壁34を通して設置されたバルブ1を、完全に傾斜しているように形成してもよい。従って、このようなバルブは、図7及び図8に示すように、ペデスタル18を設けることなく、受動的に排出(ドレン)する。しかしながら、これには、非対称なダイヤフラム10を使用する必要がある。非対称なバルブ本体19及び非対称なダイヤフラム10の製造費用は比較的高く、しかもダイヤフラム10の寿命はそれ程長くないが、ペデスタルを備えた設計を越える改良された排出性(ドレン性)を提供できる。
【0044】
4)底壁34を通して上方に設置されるダイヤフラム10を含むバルブ設計は、ダイヤフラムの交換が、特に小型の場合、比較的容易であるが、これらのバルブでは、ダイヤフラム10の周囲に小さなウェル領域が形成され、ここにバルブ本体19の底壁34との間に隙間を形成する。この痕跡のようなウェル領域をなくすため、図1乃至図5は、底壁34を通して上方に設置されるダイヤフラム10を含むが、このダイヤフラムは大きく又は小さく外方に膨張し、そのため、このウェル領域がダイヤフラムの材料で満たされる。
【0045】
5)ダイヤフラムがペデスタル18の頂部に着座した場所でのダイヤフラム10によるオーバーハング即ちいきなりの湾曲により、ペデスタル18と優れたシールを形成する。シールでのハングアップを最小に設計することにより、オーバーハングが静かなゾーンを形成し、このゾーンに材料が集まり、クリーニングが容易でない。従って、ダイヤフラム10とペデスタル18との間の理想的シール形体を外方に膨張させなければならず、ペデスタル18の上面全体を覆ってこれとシールを形成するが、ペデスタル18から突出せず、又はそうでない場合にはオーバーハングがいきなりではなく、どちらかというと開放した湾曲をなすようにペデスタル18の頂部に着座させなければならない。図1乃至図5には顕著なオーバーハングは示してないが、図5は、積極的シール特徴とオーバーハング及び持ち越し汚染につながる材料の捕捉の可能性が最小であることの良好な組み合わせを示す。バルブ底壁34を通して上方に挿入できるダイヤフラム10を備えており、ダイヤフラム10のベース11を外方に膨張させた後にペデスタル18の頂部に着座できるバルブサブアッセンブリを、干渉を生じずに、しかしその後干渉するように(図1及び図2の場合のように)設置できる簡単な受動的挿入体又はブッシュを含む多くの方法で形成できる。膨張リング等の能動的機械装置を使用することもできる。膨張リングは、この場合、隆起した圧縮器を形成でき、ペデスタルの縁部の周囲に理想的な線シールを形成するのに使用できる。この他の多くの変更は、当業者には明らかであろう。
【0046】
6)図9は、過大な大きさの出口が側壁に設けられたバルブ本体19を示す。この設計は、二部品アッセンブリとして形成されてもよいが、ここでは、単ユニット構造で形成されているように示してある。この設計で得られる幾つかの利点は、以下の通りである。
【0047】
隙間:ダイヤフラム10を交換するためにアクチュエータを取り外す必要がないため、及びアクチュエータシャフト15を多部品シャフトとして形成してもよく、アクチュエータシャフト15を取り外す必要がある場合には、アクチュエータシャフト15を下方及び側方に移動して取り外すのでなく側方に摺動できるため、このバルブを、床からほとんど隙間がない状態で、タンクや導管2に取り付けることができる。
【0048】
ダイヤフラムの交換の容易性:ダイヤフラム10を、バルブの内部キャビティ8への側方からのアクセス(フランジを取り外すことによって得られる)によって交換できるため、バルブをベッセルや導管2から取り外す必要がなく、アクチュエータシャフト15をバルブ本体19から取り外す必要がない。その結果、この設計は、保守に関して大きな利点を提供する。
【0049】
安全性:ダイヤフラム10の交換を行うのにバルブ1又はアクチュエータシャフト15を取り外す必要がないため、バルブ1の保守が更に安全になる。
【0050】
初期設置時間の節約:バルブ1をタンクや導管2に取り付けるための構成要素が、製造が比較的容易であり且つ迅速に供給できる構成要素である、二部品ユニットとしてバルブ本体19を形成できるため、このバルブ設計には、産業的供給に関して大きな利点がある。
【0051】
図10及び図11は、バルブ本体をアクチュエータから分解せずにダイヤフラム10を取り外し交換できる方法を示す。この構成を、バルブのドレン出口30を通した、又は別の側方ポートを通した、ダイヤフラム10の交換のためのアクセスと組み合わせることによって、バルブをタンクや導管2から分解せずに、又はアクチュエータシャフト15をバルブ本体19から分解せずに、ダイヤフラム10を交換できる。
【0052】
スロット及び噛み合いピンを持つ多部品アクチュエータシャフト15を使用し、エレメントを接合し、互いに係止できる。この際、最小の垂直方向隙間を必要とする。図11は、アクチュエータシャフト(短いシャフト13)の上部分を、バルブ本体のペデスタル18を通って上方に延びるアクチュエータシャフト15の下部分に連結する方法を示す。
【0053】
以上説明した本発明は、多くの方法で変更してもよいということは明らかである。このような変更は、本発明の精神及び範囲を逸脱すると見なさるものではなく、当業者に明らかな全てのこのような変更は全て、特許請求の範囲の範疇に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】図1は、本発明の一実施形態によるバルブの断面図である。
【図2】図2は、周囲シールエレメントの変形例を示す、図1のバルブの一部の断面図である。
【図3】図3は、周囲シールエレメントの変形例を示す、図1のバルブの一部の断面図である。
【図4】図4は、周囲シールエレメントの変形例を示す、図1のバルブの一部の断面図である。
【図5】図5は、周囲シールエレメントの変形例を示す、図1のバルブの一部の断面図である。
【図6】図6は、本発明の別の実施形態によるバルブの断面図である。
【図7】図7は、本発明の別の実施形態によるバルブの断面図である。
【図8】図8は、バルブ本体の二つの半部間の接合部に指標整合肩部が形成された、図7のバルブの断面図である。
【図9】図9は、本発明の別の実施形態によるバルブの断面図である。
【図10】図10は、ダイヤフラムリテーナボルトの構成を詳細に示す、本発明によるバルブの一部の断面図である。
【図11】図11は、ダイヤフラムをアクチュエータシャフトに組み立てる一つの方法を詳細に示す、本発明によるバルブの一部の断面図である。
【図12】図12は、本発明の別の実施形態によるバルブの断面図である。
【図13a】図13aは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図13b】図13bは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図13c】図13cは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図13d】図13dは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図13e】図13eは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図13f】図13fは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図13g】図13gは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14a】図14aは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14b】図14bは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14c】図14cは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14d】図14dは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14e】図14eは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14f】図14fは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14g】図14gは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14h】図14hは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14i】図14iは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14j】図14jは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図15】図15は、本発明の別の実施形態によるバルブの断面図である。
【関連出願の相互参照】
【0001】
この非仮出願は、2004年12月23日に出願された米国仮特許出願第60/638,161号に基づく出願であって、米国特許法第119条(e)項の優先権を主張するものである。同特許出願に触れたことにより、この特許出願に開示された内容は本明細書中に含まれたものとする。
【技術分野】
【0002】
本発明は、材料をタンク又は導管から引き出す分野に関する。詳細には、本発明は、材料をタンク又は導管から引き出すためのバルブに関し、材料の保持を最少にして受動的に排出(ドレン)するバルブ及び/又はバルブの分解を最少にしてシールの交換を行うことができるバルブが望ましい。(注:これらのバルブは、「ドレンバルブ」として設計されているが、同様の有効性でタンクの側壁で、プロセスフローライン並びにプロセスの多くの他の場所で使用できる。)本発明は、更に、機器が最初に設置される時並びに使用される時及び後に機器の交換を必要とするとき、ユーザーフレンドリーであるのが望ましいということに関する。随意であるが、機器は、所有者又はオペレータの努力を最少にして新たな用途に適合するのに役立つ。
【背景技術】
【0003】
多くのバルブは、タンク又は導管の内容物を排出(ドレン)するための手段を提供する。しかしながらこれらのバルブは、作動シャフトとバルブ本体との間に、可撓性ダイヤフラム又は摺動オリフィス又はパッキングによって形成されたシールを備えている。シャフトとバルブ本体との間に形成されたシールは、バルブ本体の底壁に、底壁の第2非プロセス側の後方に取り付けられている。シールが実際にバルブ本体に形成される、底壁の第1プロセス側と、壁の第2非プロセス側との間の壁厚により、バルブ本体の底部に低いプール領域が形成され、この領域は、シールの直ぐ周囲のバルブ本体底壁がシール自体よりも高いため、排出(ドレン)できない。更に、このシールがバルブ本体の底壁に形成されているため、現存のドレンバルブ設計では、アクチュエータをバルブ本体の底外壁の取り付け点から取り外すことによってシールの交換が行われる。ダイヤフラムの交換を行うためにアクチュエータを取り外すには、更に、作動シャフトを取り外す必要がある。アクチュエータ及びアクチュエータシャフトの取り外しは、両方とも、時間がかかり且つ費用がかかるばかりでなく、シャフト及びアクチュエータを取り外すのに設置場所の周囲にかなりの空間があることを必要とする。
【0004】
材料の残留を最少にすると同時にダイヤフラムの交換を容易にできるバルブ設計が望ましい。バルブの大型化に従って、及びサブアッセンブリが更に大きく巨大になるに従って、アクチュエータを取り外すことなく交換できるシールが益々求められている。更に、アクチュエータを取り外すことなくダイヤフラムを交換することにより、バルブアクチュエータアッセンブリを、地面とタンク又はドレンのバルブ取り付け点との間の距離を遥かに小さくして、取り付けることができる。これもまた望ましい特徴である。更に、タンクを最終使用者に迅速に提供するため、バルブを手早く送出し設置する幾つかの場合では、バルブ本体は二部品に設計されるのが望ましい。この場合、上バルブ本体取り付けフランジは簡単であり且つ迅速に製造でき、及び従って、タンク又は導管の製造者にいつでも迅速に供給できる。最後に、所与の上バルブ本体に様々な形体の下バルブ本体及びアクチュエータを同様の方法で設置できるようにバルブ全体を設計するのが望ましい。所与の下バルブ本体及びアクチュエータは、様々な形体の上バルブ本体と組み合わせられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ニューバーグに付与された米国特許第6,601,823号及び米国特許第6,491,283号の改良である。これらの特許に触れたことにより、これらの特許に開示された内容は本明細書中に含まれたものとする。これらの特許に記載された様々な実施形態は、本発明にも適用できる。従って、これらの様々な実施形態は、本明細書中には特定的に説明しない。
【0006】
本発明の目的は、従来技術の欠点をなくした、プロセスから材料を取り出すことができる装置を提供することである。詳細には、本発明の目的は、材料をタンク又は導管から受動的に排出(ドレン)するための、排出の完了後にバルブに残留する材料の量を最少にするバルブを提供することである。更に、本発明の目的は、バルブの排出性(ドレン性)を改良すると同時に、バルブ本体又はバルブ本体アクチュエータアッセンブリの分解を必要とせずにダイヤフラムの交換を容易に行うことができるようにすることであり、これにより、地面との隙間を最少にしてバルブの設置及び保守を行うことができる。更に、本発明の目的は、完全に受動的に排液できるという性能を犠牲にすることなく、変更可能であり、二部品バルブ本体として製造できる設計を提供することである。二部品設計であり、二つの半部間の衛生シールをドレン出口の上方に位置決めすることにより、他の機器の製造及び設置作業を、これらが異なる現場に配置されるとしても遅滞させないように、バルブ本体のいずれかの部品を早期に迅速に且つ能率的に供給できる。更に、今日の半径方向ダイヤフラムタンク底部バルブ本体設計は、全て、一部品として製造されており、バルブ本体がその製造の全ての工程で存在することを必要とするが、本発明の二部品バルブ本体により、部品の製造、試験、輸送、及び貯蔵を別々に行うことができ、使用時まで、これらを一緒にする必要はない。この設計上のアプローチにより、様々な上半部を様々な下半部と組み合わせることができる。このため、エレメントが所定の配向で配置されており且つ特定の用途で使用するための専用の一部品ユニットとして衛生バルブ本体が製造される現状では得られない融通性が得られる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態は、二部品バルブ本体に関する。この実施形態では、タンク又は導管に取り付けるフランジが、バルブの上部分を形成し、タンク又は導管内のプロセスと連通するためのオリフィスを有し、このオリフィスの周囲に環状シール面が設けられ、タンク又は導管への第1連結部及びバルブ本体の下部分への第2連結部を備えている。バルブ本体の下部分は、バルブ本体の内部キャビティの底部及びバルブ本体からの出口を有し、バルブ本体の上部分のオリフィスを通ってバルブ本体に進入した材料が出口を通過し、組み立てたバルブ本体の内部キャビティから排出される。
【0008】
本発明の一実施形態は、更に、ダイヤフラムバルブに関する。この実施形態では、ダイヤフラムとバルブ本体との間に形成された定置周囲(固定された、取り付けられた)シールを幾つかの方法のうちの一つの方法で、バルブ本体を通した材料の残留を最少にすると同時にダイヤフラムをバルブ本体の底壁を通してバルブに取り付けることができ、及び/又はダイヤフラムをバルブ本体の底壁よりも上の位置からバルブ内に取り付けることができるように設計されるように形成できる。バルブは、ダイヤフラムの第1プロセス側のバルブ本体の底壁の幾つかの部分の間にシールが形成されたバルブ本体を含み、更に、
ダイヤフラム及びペデスタルの噛み合い方法及び配向には種々の変形があり、
拡張フランジシール面を持つ底部取り付けダイヤフラム、及び
ブッシュを含むダイヤフラム取り付け組み合わせを有する。
【0009】
本発明は、更に、バルブアッセンブリに関する。このバルブアッセンブリは、
内部キャビティと、タンク又は導管内のプロセスと連通するために内部キャビティと連通したオリフィスと、このオリフィスを通って内部キャビティに進入したプロセス材料を通し、内部キャビティから排出する出口とを備えたバルブ本体と、
シーリングチップを持つ作動シャフトを含むバルブアクチュエータ本体であって、作動シャフトは、オリフィスをシールしたりシール解除したりするために、バルブアクチュエータ本体内に移動するように取り付けられている、バルブアクチュエータ本体と、
シーリングチップに取り付けられており、バルブ本体の底壁をシールするベースを含むダイヤフラムとを有し、
バルブ本体の底壁には、作動シャフトを受け入れる穴が設けられ、ダイヤフラムは、バルブ本体の底壁に、穴を通して取り付けることができ且つ取り外すことができる。
【0010】
本発明は、更に、バルブ本体の内部キャビティにバルブ本体の側壁を通してアクセスするバルブ本体に関する。アクセスポートは、バルブ本体を上下のバルブ本体サブアッセンブリに分解する必要なしに、内部に取り付けられたダイヤフラムをバルブ本体の側壁を通して取り出したり、ダイヤフラムを再設置したりするのに十分に大きい。
【0011】
本発明は、更に、バルブ本体を二つの部品に分解することなく、ダイヤフラムの交換を行うことができるバルブ本体に関する。このバルブ本体は、更に、アクチュエータをバルブ本体から取り外す必要がなく、かくしてバルブの保守が簡単であり、バルブ本体及びアクチュエータの設置を、アクチュエータの底部とフロアとの間の隙間を最少にして行うことができる。
【0012】
本発明のこの他の適用範囲は、以下の説明から明らかになるであろう。しかしながら、詳細な説明及び特定の例は、本発明の好ましい実施形態を示すけれども、単なる例であるということは理解されるべきである。本発明の精神及び範囲内の様々な変形及び変更は、以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。
【0013】
本発明は、以下の詳細な説明及び添付図面から更によく理解されるであろう。以下の詳細な説明及び添付図面は、単なる例示として与えられたものであって、かくして本発明を限定するものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、添付図面を参照して本発明を説明する。添付図面では、幾つか図に亘り、同じ又は同様のエレメントに同じ参照番号が付してある。
【0015】
図1は、二つの半部27、29で製造されたバルブ本体19を示す。これらの半部の間にはジョイント(接合部)28(破線で示す)が設けられている。半部27は、溶接又は当業者に良く知られている他の手段によって、タンク又は導管2に取り付けることができる。半部27は、更に、オリフィス3を有し、このオリフィスを通して、タンク又は導管内のプロセスをシーリングチップ5によってシールできる。
【0016】
ジョイント28は、このジョイントが設けられている場合には、バルブ本体の出口30の上方に配置されており、更に、バルブ本体19への第2入口ポート31の上方に配置されている。第2入口ポート31は、一般的には、CIP又はSIPの溶液をバルブ本体19に供給するのに使用される。バルブ1は、バルブ本体19とバルブアクチュエータシャフト15との間にシールを形成するO−リング又はパッキング(図示せず)を備えていてもよい。このシールは、バルブ本体19内のプロセスを、バルブアクチュエータシャフト15を移動するバルブ1の機械的エレメントから遮断する。バルブ1はダイヤフラムバルブであってもよく、その場合、バルブ1は、図1に示すように、ダイヤフラム10のプロセス側表面33とバルブ本体19の底壁34の非プロセス側表面35との間に定置の周囲シールが形成されたダイヤフラム10を有する。別の態様では、図9に示すように、ダイヤフラム10のプロセス側表面33を底壁34のプロセス側表面36と噛み合わせて取り付けてもよい。図1に関し、底壁34のプロセス側表面36は、材料を内部キャビティ8内から出口30へ、完全に、受動的に排出(ドレン)を促すために、傾斜している。必要ではないけれども、図9は、更に、周囲底壁34から上方に延びるペデスタル18に取り付けられたダイヤフラム10を示し、ペデスタル18(底壁34)のプロセス側表面36は、内部キャビティ8の受動的排出(ドレン)を促すための傾斜した表面を有する。
【0017】
図1の詳細図である図1aには、ハンドル6とアクチュエータシャフト15との間の連結部の構成が示してある。
【0018】
図2は、ダイヤフラム10の周囲シールエレメント及びバルブ本体19の構成の変形例を示す。この図では、底壁34のプロセス側表面36はテーパしている。このテーパは、ダイヤフラムの下空所44に嵌着するブッシュ40のテーパとほぼ一致し、ブッシュ40を引っ込めたとき、ダイヤフラム10の横壁が二つの表面間に捕捉され、ダイヤフラムの壁が圧縮されることにより、ペデスタル18を用いるプロセスに対し、改良されたシールを形成する。
【0019】
図3、図4、及び図5は、ダイヤフラム10の空所44の内側に収容されたブッシュ40の下面とバルブ本体19の底壁34の表面との間に捕捉されたダイヤフラムのベースを示す。底壁34は、ダイヤフラム10のプロセス側表面33とシールを形成する、上方に面した構成要素を有する(ほぼ垂直であるが、内方に及び水平方向に対して上方に開放しており、垂直方向外方に面するということを意味する)。
【0020】
特に図4及び図5に関し、ダイヤフラム10のプロセス側表面33は、ダイヤフラム10が取り付けられたペデスタル18の外壁に滑らかに移行する。これにより、その場でクリーニングするのが困難なシールドゾーン即ち静粛ゾーンを小さくする。
【0021】
図6は、図1に示すバルブと非常に類似したバルブを示す。図6は、バルブ本体19の底壁34内にその底部から上方に向けて取り付けられたダイヤフラム10を示すことが図1と異なっている。この場合、ダイヤフラムシール座は、ダイヤフラム10のプロセス側表面33及びペデスタル18(底壁34)の非プロセス側表面35の切頭円錐形の噛み合い表面である。図6は、内部キャビティ8の完全に受動的な排出(ドレン)を促すように設計された、ペデスタル18の切頭円錐形のプロセス側表面36の概念を例示する。図6は、更に、この特徴を、ダイヤフラム10をバルブ本体の底壁34内に下方から容易に取り付けることができるダイヤフラム/バルブ本体底壁構成と組み合わせる方法を例示する。これは、底壁34の通穴が、ダイヤフラム10のシーリングチップ5を通過させるのに十分に大きいために行うことができる。
【0022】
図7及び図8は、バルブ本体19の底壁34に形成されたペデスタルを使用せずにバルブ1の受動的排出(ドレン)を行うことができるように、バルブ本体19の傾斜した底壁34に取り付けるため、ダイヤフラム10を非対称に形成する方法を示す。図8は、追加の指標整合肩部42を備えている。指標整合肩部42は、バルブ本体19の二つの半部27、29の間のジョイント(接合部)に、互いに対をなすフランジのところに形成される。
【0023】
図9は、過大な大きさの出口30を持つバルブ本体19を示す。過大な大きさの出口30は、幾つかの利点を提供する。第1の利点は、二つのフランジを備えたリデューサージョイントを取り外すと、出口30を通してダイヤフラム10の設置又は取り外しを行うことができるということである。第2の利点は、バルブ本体19の側壁を通してダイヤフラムの交換を行う上で、バルブ1をタンクや導管2から取り外す必要がないということである。更に、この構成は、アクチュエータシャフト15を取り外すことを必要としない。バルブ1は、(バルブ本体19が二つの半部27、29で形成されている上述の実施形態のバルブ本体19とは異なり)バルブ本体19が単一の部品で形成されているけれども、実際、タンクや導管2に溶接されていてもよい。更に、ダイヤフラム10の交換中にアクチュエータシャフト15やバルブ本体19を取り外す必要がないということは、バルブ1の設置、保守、及び作動を行う上で、隣接した機器との間に大きな隙間を必要としないということを意味する。最後に、バルブ本体19の側壁の過大な大きさの開口部30は、バルブ本体19を通る曲がりくねった流路を直線状にし、バルブ1を通る流量を増大する。
【0024】
ペデスタル18(本願の図9又は他の図に示してある)の概念は、バルブ本体19を変更できるという利点、詳細には、ダイヤフラム10を変える必要なしに短くしたり長くしたりできるという利点を提供するということに着目すべきである。例えば、バルブ本体19に沿ってタンクに第2アタッチメントを形成できるように、取り付けフランジと出口30との間のバルブ本体19の上部分即ちネックを長くすることができる。このような構造は、バルブ本体19をベッセルのジャケットに組み込もうとする場合に望ましい。ペデスタル18を延長する(長くする)ことによって、同じダイヤフラムを使用できる。
【0025】
一部品バルブ本体19を持つバルブ1で使用されるものとして図9を例示したが、図9の実施形態は、二部品バルブ本体でも使用できるということは理解されるべきである。更に、図9はペデスタル18を使用することを例示するが、図9の実施形態は、図10に例示する実施形態のように、ペデスタル18がない構成でも使用できる。更に、本明細書中上文中に説明した実施形態の各々の様々な特徴を、本発明の様々な実施形態で説明した任意の他の特徴とともに使用してもよいということは理解されるべきである。
【0026】
図10は、ダイヤフラムのベースシールをバルブ本体のペデスタル18の頂部に固定するダイヤフラムリテーナナット12を引っ込めると同時に、アクチュエータシャフト15が回転しないようにする一つの方法を示す。これらは全て、アクチュエータシャフト15をバルブ本体19から取り外さずに行うことができる。これは、ボルト/非対称カム組み合わせを回転することによって行われる。更に、アクチュエータシャフトが回転しないようにする特徴を備えたこの設計では、ボルトをこのボルトと噛み合うバルブ本体19のねじ内で回転させることにより、ボルト20のチップを延長してアクチュエータシャフト15の側部に設けられた平らな表面42に当て、アクチュエータシャフトの回転性を制限する。ボルト20を回転させることにより、ボルトに取り付けられた非対称なカム23で、ダイヤフラムリテーナナット12を引っ込め、ダイヤフラムベースをペデスタル18の頂部に固定する。
【0027】
図10は、バルブ本体19の側壁に設けられたねじと噛み合うボルト20を示す。このボルト20には、カム23がそのシャフトに沿って非対称に取り付けられている。ボルト20は平らな表面で終端し、この平らな表面は、アクチュエータシャフト15の側部に設けられた平らな表面42とぴったりと協働したとき、抗回転部材として役立つ。ボルト20を或る程度(例えば180°)回転させることによって、ボルトのチップ平坦部をアクチュエータシャフト15の直ぐ近くまで移動させ、シャフトが回転しないようにする。これと同時に、ボルト20の回転により、このボルトに取り付けられた非対称なカム23でリテーナボルト16の肩部25、26を押圧して下げ、リテーナボルト16の上端に取り付けられたねじ山を備えたダイヤフラムリテーナナット12でダイヤフラム10のベースをペデスタル18の頂部に押し付け、良好なシールを形成する。
【0028】
ダイヤフラム10を図10及び図11に示すように取り外し、取り付ける方法を以下に更に詳細に説明する。図11では、ダイヤフラム10は挿入体14を含む。短いシャフト13をこの挿入体14に設置できる(ここでは、ねじを使用して設置した状態で示してある)。更に、ダイヤフラム10の空所44にはリテーナナット12が設置されている。アクチュエータシャフト15を延長した状態で、短いシャフト13の底部に設けられたキャップ13aをアクチュエータシャフト15の頂部に設けられたスロット15aと噛み合わせることができる。次いで、リテーナリング12の雌ねじ12aをリテーナボルト16の雄ねじ17に螺着できるように、アクチュエータシャフト15を部分的に引っ込める(これは、ダイヤフラムの可撓性に応じて、必要である場合と必要でない場合がある)。特に小型のバルブについては、リテーナリング12をリテーナボルト16に、ダイヤフラム10の第1側とバルブ本体19の底壁(この場合、ペデスタル18の頂部)の上面との間にプロセスに対して確実なシールを形成するのに十分に手で締め付けることができる。しかしながら大型のバルブについては、ペデスタル18と有効なシールを形成するためにダイヤフラムのベース11に十分な圧縮力が確実に加えられるようにする上で、追加の機械的利点が必要とされる。圧縮力を加えるための機構の一例を図10に示す。これは、多くの方法のうちの一つの単なる例示であり、これは、当業者に明らかな方法で行うことができる。図10は、バルブ本体19の左半部の下側の一部、及びバルブ本体19の底部に部分的にしかし完全には取り付けられていない空気圧アクチュエータアッセンブリ22の左半部を示す。空気圧アクチュエータアッセンブリ22は、アクチュエータシャフト15を自動的に駆動し、バルブ本体19内で上下させるのに使用される。
【0029】
上文中に説明したように指で締め付けることによってダイヤフラムを設置した状態で(アクチュエータアッセンブリ22が取り付けられていようといまいと)、バルブ本体19の側壁に取り付けられたボルト20を回転することによって、ダイヤフラム10のベース11をペデスタル18に押し付けることができる。ボルト20には、非対称なカム23が取り付けられている(ボルトにピン24で取り付けられた状態で示す)。カム23を備えたボルト20の端部を、リテーナボルト16(図10aに詳細に示す)の2つの肩部25(上肩部)と26(下肩部)との間に位置決めする。ボルト20を180°回転することによって、カム23を、リテーナボルト16(及びこれに取り付けられたリテーナリング12)を押し上げた状態(ダイヤフラム10を取り外すことができるように)から、リテーナボルト16を引き下げ、ダイヤフラム10を捕捉し、シールを形成する状態まで移動できる。
【0030】
図11は、ダイヤフラム10を作動シャフト15上に組み立て、ペデスタル18の頂部に固定的にシールし、プロセスで有効なシールを形成する一つの手段を例示する。図11では、先ず最初に、短いアクチュエータシャフト13をダイヤフラムのチップ挿入体14内に取り付ける。この挿入体14の底部に設けられたキャップ13aを、延長したアクチュエータシャフト15のスロット15aに滑り込ませる。次いで、アクチュエータシャフト15を部分的に引っ込め、ダイヤフラムのリテーナナット12の頂部の雌ねじをリテーナボルト16の雄ねじの頂部に螺着できる。次いで、リテーナボルト16を、図10に示し且つ上文中に説明したように引っ込めることができる。
【0031】
図12は、図10及び図11の組み合わせの変形例の断面図である。ダイヤフラム10のシールを緩めるためのリテーナボルト16の詳細が含まれる。詳細には、リテーナボルト16は、図10に示す上下の肩部25、26でなく、全体に円形の穴を含む。
【0032】
図13a乃至図13gは、アクチュエータを含む単一のバルブ下半部29に関して形成できるバルブ本体の上半部27の例を示す。図13aは、バルブの下半部29を示す。標準的な溶接取り付けフランジ上半部27が、アクチュエータを備えたバルブ下半部29上の所定位置にある(しかし、取り付けられていない、即ち衛生クランプなしで示してある)。図13bは、下半部29から分離して示してあること以外、図13aと同じ標準的な溶接取り付けフランジ上半部27を示す。図13cは、ジャケット又は断熱材を備えたタンク2で使用するように設計された背の高い、即ち二重溶接フランジ上半部27である。このフランジは、更に、浅い円錐形の上面を含む。図13dは、浅い円錐形の上面と組み合わせた広幅溶接フランジ上半部27である。広幅フランジは、オリフィスの周囲のシール面を溶接中に変形しないように保護し、浅い円錐形の上面は、タンク2内の攪拌プロセスに対して開放しており、フランジオリフィスまで真っ直ぐ下方に混合を改善する。図13eは、バルブを、予め設置した噛み合うボルトフランジと噛み合わせることができるフランジ上半部27である。図13fは、「T」パイプ区分フランジ上半部27であり、これによりパイプから排出(ドレン)を行うことができる。図13gは、タンク又はパイプ(導管2)に設置した別の衛生フランジと噛み合うための衛生フランジを連結したフランジ上半部27である。
【0033】
図13a乃至図13gから理解できるように、上半部27は、多くの様々な形態をとることができ、これらは全て、同じ下半部29と噛み合うことができる。更に、各下半部29は様々な形態をとることができ、複数の異なる上半部27の各々と噛み合うことができる。更に、添付図面に示す特定の上半部27及び下半部29は網羅的ではなく、本発明の二部品バルブ本体19は、タンクに、様々な時期に、多くの様々な種類の下半部29とともに取り付けられてもよい多くの様々な上半部27を形成できるということを説明するために提供されたに過ぎないということを理解すべきである。
【0034】
図14a乃至14jは、バルブ本体の上半部27及び下半部29の両方に形成できる様々な可能な入口構成及び出口構成の例を示す。
【0035】
図15は、アクチュエータシャフト15をバルブ本体19から取り外すことなく、オペレータがダイヤフラム10を交換できる、アクチュエータシャフト15の別の実施形態を示す。
【0036】
図15を参照し、ダイヤフラム10をバルブ1から取り外すのに使用される工程を説明する。先ず最初に、図9の出口30等の過大な大きさの出口30を使用する状況では、バルブ1からダイヤフラム10を取り外すため、バルブ1をタンクや導管2に完全に取り付けることができるということに着目しなければならない。この場合、ダイヤフラムは、過大な大きさの出口30を通して簡単に取り外される。別の態様では、図15に示すように比較的小さい出口30が使用されている場合には、衛生クランプを取り外し、バルブ本体19の半部27を半部29から取り外す。この場合、ダイヤフラムは、内部キャビティの外に簡単に直接的に取り外される。勿論、過大な大きさの出口30及び二部品バルブの両方が一つの実施形態に設けられている場合には、バルブ1をタンクや導管2から取り出すことなく、ダイヤフラム10を過大な大きさの出口30を通して取り外すことができ、又は半部27及び29を取り外すことによってダイヤフラム10を取り外すことができる。
【0037】
先ず最初に、ハンドル6を反時計廻り方向に回転してバルブを約半分開放する。これにより、ダイヤフラム10に作用する圧力を解放し、その結果、ダイヤフラムを取り外すことができる。インジケータキャップ46を取り外し、ナット48及びアクチュエータシャフト15の六角形の端部50にアクセスできるようにする。第2に、ナット48を反時計廻り方向に回転してアクチュエータシャフト15を緩める。ナット48を完全に取り外す必要はない。アクチュエータシャフト15を自由に回転できるように、隙間を形成するのに十分なだけ、ナット48を緩めるので十分である。第3に、アクチュエータシャフト15の六角形の端部50を反時計廻り方向に回転し、アクチュエータシャフト15を挿入体14と螺着した状態から外す。第4に、リテーナスリーブ52を反時計廻り方向に回転し、リテーナボルト16を持ち上げ、これによってリテーナナット12及びダイヤフラム10のベース11を持ち上げる。この作用により、ダイヤフラム10のベース11とペデスタル18又は底壁34との間のシールを解放する。リテーナボルト16は、リテーナボルト16の回転を阻止するが軸線方向摺動を許容する抗回転機構(図示せず)を含む。第5に、及び最後に、ダイヤフラム10を、直接、内部キャビティの外に取り外すことができる(二部品バルブを使用した場合)か、或いは、出口10の外に取り外すことができる(過大な大きさの出口30を使用した場合)。新たなダイヤフラム10の設置は、取り外しとは逆の手順で行われる。
【0038】
本発明の様々な実施形態が提供する多くの利点を以下に簡単に説明する。
【0039】
現存のドレンバルブは、ダイヤフラムシール、O−リング、又はパッキング型シールのいずれを備えていようと、バルブの最下点であるバルブ本体の底壁にシールが位置決めされている。他方、バルブ本体の内部キャビティから排出(ドレン)するための出口は、バルブシールの位置の上方の所定の位置でバルブの側壁を通して設けられている。従って、プロセス材料を排出するためにバルブを開放したとき、バルブの底部のシール領域の周囲に或る程度の材料がどうしても残ってしまう。次のバッチに持ち越し汚染(carryover contamination) を生じることがないようにするため、これらのバルブを力強くフラッシングし、シールの周囲に溜まった材料を洗い落とし、バルブ本体から側方排出出口を通して出さなければならない。持ち越し汚染が起こらないようにすることが非常に重要な場合には、バルブの分解及び手作業によるシール領域のクリーニングという費用と時間のかかる手順に頼る必要がある。これは、大型のバルブの場合には、危険な仕事でもある。
【0040】
当該産業で現在存在する別の問題点は、ドレンバルブの配送スケジュールが長引くということである。多くのタンク製造者は、最終使用者への送出の遅れは、多くの場合、バルブ製造者からのドレンバルブの送出の遅れによると述べている。バルブ製造者は、費用のため、一般的には、ストックの量を少なくしておくことを好む。このことは、多くのバルブを注文に応じて製造する必要があるということを意味する。現在の一部品衛生ドレンバルブは、タンクに早期に溶接されるべき部品の形態で輸送することができない。設置は、バルブの完成まで設置を待たなければならない。バルブの製造には、通常8週間かかり、場合によっては14週間かかり、多くの注文がある場合にはそれよりもかかる。タンクは半分の時間で完成でき、タンクの底部のバルブの到着を待ち、タンクの圧力試験を行うことができる前に溶接され、次いで輸送される。
【0041】
ドレンバルブで持ち越し汚染が生じる可能性を小さくし、保守に要する費用を低減し、バルブの保守を簡単にするため、幾つかの設計上の改良をここに提案する。こうした改良には、
1)バルブ本体19の内部キャビティ8の点検及びダイヤフラム10の保守を行うためのアクセスを容易にできる二部品バルブ本体19。この二部品バルブ本体19の概念は、図6、図13、及び図14で、及び図15のバルブ全体の断面で、上下のバルブ本体半部27、29であると明瞭に理解できる。二部品バルブ本体の概念の追加の利点は、タンク又は配管の製造者に迅速に且つ能率的に供給される必要がある上半部27を、簡単に、比較的迅速に製造できるように、及び部品のストックに費用がかからないように設計できるということである。これらの部品は、多数を最少の投資でストックできる。この設計上のアプローチにより、困難で時間と費用が掛かる製造上の特徴を、バルブ本体19の下半部29に組み込み、バルブ本体19の下半部29を、後に、タンクや導管2が現場に設置され、設置の準備ができた後に組み付けるため、最終使用者に直接供給できる。
【0042】
2)ダイヤフラム10をバルブ本体19の底壁34内に従来の方法で取り付けることができるが、材料をバルブ内から出口30を通して外に受動的に排出(ドレン)するのを改良するため、バルブ本体19の底壁34を平らな形体から傾斜した形体を持つ構造に変えた、バルブ本体19の設計。これは、図1乃至図8、特に図7及び図8でわかる。図7及び図8は、底壁34に加えられた追加の特徴、ペデスタル18を含まないという点で、図6及び図9と異なる。ペデスタル18を追加することにより、ダイヤフラム10及びバルブ本体19のダイヤフラム10の座を半径方向で対称に形成できる。これにより、ダイヤフラム10及びおそらくはバルブ本体19を、高い排出性(ドレン性)を全く損なうことなく、更に容易に且つ安価に製造できる。ペデスタル18の設計は、ダイヤフラム10を変更する必要なしにバルブ本体の長さを変更できる(例えば、熱交換器や断熱ジャケットを通してバルブを延長するのが望ましい場合に必要であるようにタンクの壁厚を追加できるように長くする)という利点を提供する。バルブ本体19を長くする必要がある場合には、ペデスタル18を比例して長くするだけで、同じダイヤフラム10を使用できる。
【0043】
3)ダイヤフラム10が底壁34を通して設置されたバルブ1を、完全に傾斜しているように形成してもよい。従って、このようなバルブは、図7及び図8に示すように、ペデスタル18を設けることなく、受動的に排出(ドレン)する。しかしながら、これには、非対称なダイヤフラム10を使用する必要がある。非対称なバルブ本体19及び非対称なダイヤフラム10の製造費用は比較的高く、しかもダイヤフラム10の寿命はそれ程長くないが、ペデスタルを備えた設計を越える改良された排出性(ドレン性)を提供できる。
【0044】
4)底壁34を通して上方に設置されるダイヤフラム10を含むバルブ設計は、ダイヤフラムの交換が、特に小型の場合、比較的容易であるが、これらのバルブでは、ダイヤフラム10の周囲に小さなウェル領域が形成され、ここにバルブ本体19の底壁34との間に隙間を形成する。この痕跡のようなウェル領域をなくすため、図1乃至図5は、底壁34を通して上方に設置されるダイヤフラム10を含むが、このダイヤフラムは大きく又は小さく外方に膨張し、そのため、このウェル領域がダイヤフラムの材料で満たされる。
【0045】
5)ダイヤフラムがペデスタル18の頂部に着座した場所でのダイヤフラム10によるオーバーハング即ちいきなりの湾曲により、ペデスタル18と優れたシールを形成する。シールでのハングアップを最小に設計することにより、オーバーハングが静かなゾーンを形成し、このゾーンに材料が集まり、クリーニングが容易でない。従って、ダイヤフラム10とペデスタル18との間の理想的シール形体を外方に膨張させなければならず、ペデスタル18の上面全体を覆ってこれとシールを形成するが、ペデスタル18から突出せず、又はそうでない場合にはオーバーハングがいきなりではなく、どちらかというと開放した湾曲をなすようにペデスタル18の頂部に着座させなければならない。図1乃至図5には顕著なオーバーハングは示してないが、図5は、積極的シール特徴とオーバーハング及び持ち越し汚染につながる材料の捕捉の可能性が最小であることの良好な組み合わせを示す。バルブ底壁34を通して上方に挿入できるダイヤフラム10を備えており、ダイヤフラム10のベース11を外方に膨張させた後にペデスタル18の頂部に着座できるバルブサブアッセンブリを、干渉を生じずに、しかしその後干渉するように(図1及び図2の場合のように)設置できる簡単な受動的挿入体又はブッシュを含む多くの方法で形成できる。膨張リング等の能動的機械装置を使用することもできる。膨張リングは、この場合、隆起した圧縮器を形成でき、ペデスタルの縁部の周囲に理想的な線シールを形成するのに使用できる。この他の多くの変更は、当業者には明らかであろう。
【0046】
6)図9は、過大な大きさの出口が側壁に設けられたバルブ本体19を示す。この設計は、二部品アッセンブリとして形成されてもよいが、ここでは、単ユニット構造で形成されているように示してある。この設計で得られる幾つかの利点は、以下の通りである。
【0047】
隙間:ダイヤフラム10を交換するためにアクチュエータを取り外す必要がないため、及びアクチュエータシャフト15を多部品シャフトとして形成してもよく、アクチュエータシャフト15を取り外す必要がある場合には、アクチュエータシャフト15を下方及び側方に移動して取り外すのでなく側方に摺動できるため、このバルブを、床からほとんど隙間がない状態で、タンクや導管2に取り付けることができる。
【0048】
ダイヤフラムの交換の容易性:ダイヤフラム10を、バルブの内部キャビティ8への側方からのアクセス(フランジを取り外すことによって得られる)によって交換できるため、バルブをベッセルや導管2から取り外す必要がなく、アクチュエータシャフト15をバルブ本体19から取り外す必要がない。その結果、この設計は、保守に関して大きな利点を提供する。
【0049】
安全性:ダイヤフラム10の交換を行うのにバルブ1又はアクチュエータシャフト15を取り外す必要がないため、バルブ1の保守が更に安全になる。
【0050】
初期設置時間の節約:バルブ1をタンクや導管2に取り付けるための構成要素が、製造が比較的容易であり且つ迅速に供給できる構成要素である、二部品ユニットとしてバルブ本体19を形成できるため、このバルブ設計には、産業的供給に関して大きな利点がある。
【0051】
図10及び図11は、バルブ本体をアクチュエータから分解せずにダイヤフラム10を取り外し交換できる方法を示す。この構成を、バルブのドレン出口30を通した、又は別の側方ポートを通した、ダイヤフラム10の交換のためのアクセスと組み合わせることによって、バルブをタンクや導管2から分解せずに、又はアクチュエータシャフト15をバルブ本体19から分解せずに、ダイヤフラム10を交換できる。
【0052】
スロット及び噛み合いピンを持つ多部品アクチュエータシャフト15を使用し、エレメントを接合し、互いに係止できる。この際、最小の垂直方向隙間を必要とする。図11は、アクチュエータシャフト(短いシャフト13)の上部分を、バルブ本体のペデスタル18を通って上方に延びるアクチュエータシャフト15の下部分に連結する方法を示す。
【0053】
以上説明した本発明は、多くの方法で変更してもよいということは明らかである。このような変更は、本発明の精神及び範囲を逸脱すると見なさるものではなく、当業者に明らかな全てのこのような変更は全て、特許請求の範囲の範疇に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】図1は、本発明の一実施形態によるバルブの断面図である。
【図2】図2は、周囲シールエレメントの変形例を示す、図1のバルブの一部の断面図である。
【図3】図3は、周囲シールエレメントの変形例を示す、図1のバルブの一部の断面図である。
【図4】図4は、周囲シールエレメントの変形例を示す、図1のバルブの一部の断面図である。
【図5】図5は、周囲シールエレメントの変形例を示す、図1のバルブの一部の断面図である。
【図6】図6は、本発明の別の実施形態によるバルブの断面図である。
【図7】図7は、本発明の別の実施形態によるバルブの断面図である。
【図8】図8は、バルブ本体の二つの半部間の接合部に指標整合肩部が形成された、図7のバルブの断面図である。
【図9】図9は、本発明の別の実施形態によるバルブの断面図である。
【図10】図10は、ダイヤフラムリテーナボルトの構成を詳細に示す、本発明によるバルブの一部の断面図である。
【図11】図11は、ダイヤフラムをアクチュエータシャフトに組み立てる一つの方法を詳細に示す、本発明によるバルブの一部の断面図である。
【図12】図12は、本発明の別の実施形態によるバルブの断面図である。
【図13a】図13aは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図13b】図13bは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図13c】図13cは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図13d】図13dは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図13e】図13eは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図13f】図13fは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図13g】図13gは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14a】図14aは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14b】図14bは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14c】図14cは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14d】図14dは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14e】図14eは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14f】図14fは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14g】図14gは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14h】図14hは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14i】図14iは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図14j】図14jは、複数の異なるバルブ本体下半部と協働する複数の異なるバルブ本体上半部の側面図の一つである。
【図15】図15は、本発明の別の実施形態によるバルブの断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブアッセンブリにおいて、
内部キャビティと、タンク又は導管内のプロセスと連通するために前記内部キャビティと連通したオリフィスと、前記オリフィスを通って前記内部キャビティに進入するプロセス材料を、前記内部キャビティからそこを通して排出できる出口と、を有するバルブ本体と、
シーリングチップを含む作動シャフトを有するバルブアクチュエータ本体であって、前記作動シャフトが、前記オリフィスをシールしたりシール解除したりするために前記バルブアクチュエータ本体内で移動するように取り付けられている、バルブアクチュエータ本体と、
前記シーリングチップに取り付けられたダイヤフラムであって、前記バルブ本体の底壁にシールするベースを含む、ダイヤフラムと、を備え、
前記バルブ本体の前記底部は、その中に前記作動シャフトを受け入れる穴を有し、前記ダイヤフラムが、前記バルブ本体の前記底壁に、前記穴を通して取り付けることができ且つ取り外すことができる、バルブアッセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記内部キャビティの底面は、前記出口に向かって下方に傾斜しており且つ前記アクチュエータシャフトの軸線に対して直交していない、バルブアッセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記バルブ本体は、更に、
第1バルブ本体部品であって、前記オリフィスと、前記第1バルブ本体部品を前記タンク又は導管に取り付けるための第1連結部と、第2連結部とを含み、前記内部キャビティの上部分を形成する、第1バルブ本体部品と、
第2バルブ本体部品であって、前記出口と、前記第2バルブ本体部品を前記バルブアクチュエータ本体に取り付けるための第1連結部と、第2連結部とを含み、前記内部キャビティの下部分を形成する、第2バルブ本体部品と、を有し、
前記第1バルブ本体部品の前記第2連結部及び前記第2バルブ本体部品の前記第2連結部は、前記第1及び第2のバルブ本体部品を互いに固定するために互いに取り付けることができる、バルブアッセンブリ。
【請求項4】
請求項2に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記バルブ本体は、更に、
第1バルブ本体部品であって、前記オリフィスと、前記第1バルブ本体部品を前記タンク又は導管に取り付けるための第1連結部と、第2連結部とを有し、前記内部キャビティの上部分を形成する、第1バルブ本体部品と、
第2バルブ本体部品であって、前記出口と、前記第2バルブ本体部品を前記バルブアクチュエータ本体に取り付けるための第1連結部と、第2連結部とを有し、前記内部キャビティの下部分を形成する、第2バルブ本体部品と、を有し、
前記第1バルブ本体部品の前記第2連結部及び前記第2バルブ本体部品の前記第2連結部は、前記第1及び第2のバルブ本体部品を互いに固定するために互いに取り付けることができる、バルブアッセンブリ。
【請求項5】
請求項1に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記穴は、前記バルブ本体の前記内部キャビティの前記底面にて第1直径を有し、前記内部キャビティの前記底面の下の位置にて第2直径を有し、半径方向内方に延びる肩部を形成し、前記ダイヤフラムは前記肩部の下に着座する、バルブアッセンブリ。
【請求項6】
請求項5に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記底壁は、そのほぼ中央に形成されたペデスタルを含み、前記ペデスタルは、前記底壁の盛り上がった部分であり且つその中に形成された前記穴を含み、前記ダイヤフラムは、前記ペデスタルに形成された前記穴を通して前記バルブ本体の前記底部に取り付けることができ且つ取り外すことができる、バルブアッセンブリ。
【請求項7】
請求項1に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記内部キャビティの底部は、前記出口が配置された前記内部キャビティの側部から前記出口とは反対側の前記内部キャビティの側部まで上方に傾斜しており、前記ダイヤフラムの前記ベースは、前記バルブ本体の前記傾斜した底部と全体に楕円形のシールを形成する、バルブアッセンブリ。
【請求項8】
請求項7に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記ダイヤフラムは、非対称な形状を持つように形成されている、バルブアッセンブリ。
【請求項9】
バルブアッセンブリにおいて、
内部キャビティと、タンク又は導管内のプロセスと連通するために前記内部キャビティと連通したオリフィスと、前記オリフィスを通って前記内部キャビティに進入するプロセス材料を、前記内部キャビティからそこを通して排出できる出口と、を有するバルブ本体と、
シーリングチップを含む作動シャフトを有するバルブアクチュエータ本体であって、前記作動シャフトが、前記オリフィスをシールしたりシール解除したりするために前記バルブアクチュエータ本体内で移動するように取り付けられている、バルブアクチュエータ本体と、
前記シーリングチップに取り付けられたダイヤフラムであって、前記バルブ本体の底部にシールするベースを含むダイヤフラムと、を備え、
前記ダイヤフラムの前記ベースは、前記バルブアクチュエータ本体又は前記作動シャフトを前記バルブ本体から取り外すことなく、前記バルブ本体の前記底部から取り外すことができる、バルブアッセンブリ。
【請求項10】
請求項9に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記バルブ本体は、更に、
第1バルブ本体部品であって、前記オリフィスと、前記第1バルブ本体部品を前記タンク又は導管に取り付けるための第1連結部と、第2連結部とを含み、前記内部キャビティの上部分を形成する、第1バルブ本体部品と、
第2バルブ本体部品であって、前記出口と、前記第2バルブ本体部品を前記バルブアクチュエータ本体に取り付けるための第1連結部と、第2連結部とを含み、前記内部キャビティの下部分を形成する、第2バルブ本体部品と、を有し、
前記第1バルブ本体部品の前記第2連結部及び前記第2バルブ本体部品の前記第2連結部は、前記第1及び第2のバルブ本体部品を互いに固定するために互いに取り付けることができ、前記ダイヤフラムは、前記第1及び第2のバルブ本体部品を互いから取り外すことによって前記内部キャビティから取り外すことができる、バルブアッセンブリ。
【請求項11】
請求項9に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記底壁は、そのほぼ中央に形成されたペデスタルを含み、前記ペデスタルは、前記底壁の盛り上がった部分であり且つ前記作動シャフトを受け入れるためにその中に形成された穴を含み、前記ダイヤフラムは、前記ペデスタルとシールを形成する、バルブアッセンブリ。
【請求項12】
請求項9に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記内部キャビティの底部は、前記出口が配置された前記内部キャビティの側部から前記出口とは反対側の前記内部キャビティの側部まで上方に傾斜しており、前記ダイヤフラムの前記ベースは、前記バルブ本体の前記傾斜した底部と全体に楕円形のシールを形成する、バルブアッセンブリ。
【請求項13】
請求項12に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記ダイヤフラムは、非対称な形状を持つように形成されている、バルブアッセンブリ。
【請求項14】
請求項9に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記バルブ本体の前記出口は、前記ダイヤフラムの寸法よりも大きい寸法を持つように形成されており、前記ダイヤフラムは、前記内部キャビティから前記出口を通して取り出すことができる、バルブアッセンブリ。
【請求項15】
バルブアッセンブリにおいて、
複数の異なる第1バルブ本体部品であって、各々が、タンク又は導管内のプロセスと連通するためのオリフィスと、前記第1バルブ本体部品を前記タンク又は導管に取り付けるための第1連結部と、第2連結部と、を備えており、各々が内部キャビティの上部分を形成する、複数の異なる第1バルブ本体部品と、
複数の異なる第2バルブ本体部品であって、各々が、前記オリフィスを通って前記内部キャビティに進入するプロセス材料を、前記内部キャビティからそこを通して排出できる出口と、前記第2バルブ本体部品をバルブアクチュエータ本体に取り付けるための第1連結部と、第2連結部と、を備えており、前記内部キャビティの下部分を形成する、複数の異なる第2バルブ本体部品と、を備え、
前記第1バルブ本体部品の前記第2連結部及び前記第2バルブ本体部品の前記第2連結部は、前記第1及び第2のバルブ本体部品を互いに固定するために互いに取り付けることができ、前記複数の異なる第1バルブ本体部品の各々は、異なるバルブアッセンブリを選択的に形成するために前記複数の異なる第2バルブ本体部品の各々に取り付けることができる、バルブアッセンブリ。
【請求項16】
ダイヤフラムをバルブアッセンブリから交換する方法において、
前記バルブのアクチュエータアッセンブリを前記バルブアッセンブリのバルブ本体から取り外すことなく、前記アクチュエータシャフトを前記ダイヤフラムのシーリングチップから係合解除する工程と、
前記アクチュエータアッセンブリを前記バルブ本体から取り外すことなく、前記ダイヤフラムのベースを前記バルブ本体の底壁から係合解除する工程と、
前記ダイヤフラムを前記バルブ本体から取り外す工程と、を備えた方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法において、更に、
前記作動シャフトが自由に回転できるように作動シャフト取り付けナットを少なくとも部分的に螺合解除して前記作動シャフトを緩める工程と、
前記作動シャフトを前記ダイヤフラムのチップから螺合解除して前記作動シャフトを前記ダイヤフラムの前記チップから取り外す工程と、
リテーナボルトを螺合解除して前記ダイヤフラムのリテーナナットをそこから取り外し、前記ダイヤフラムのベースと前記バルブアッセンブリのバルブ本体の底壁との間のシールを解放する工程と、を備えた方法。
【請求項18】
請求項16に記載の方法において、
前記バルブ本体は、
第1バルブ本体部品であって、タンク又は導管内のプロセスと連通するためのオリフィスと、前記第1バルブ本体部品を前記タンク又は導管に取り付けるための第1連結部と、第2連結部と、を含み、各々が内部キャビティの上部分を形成する、第1バルブ本体部品と、
第2バルブ本体部品であって、前記オリフィスを通って前記内部キャビティに進入するプロセス材料を、前記内部キャビティからそこを通して排出できる出口と、前記第2バルブ本体部品をバルブアクチュエータ本体に取り付けるための第1連結部と、第2連結部と、を含み、前記内部キャビティの下部分を形成する、第2バルブ本体部品と、を有し、
前記第1バルブ本体部品の前記第2連結部及び前記第2バルブ本体部品の前記第2連結部は、前記第1及び第2のバルブ本体部品を互いに固定するために互いに取り付けることができ、前記方法は、更に、
前記ダイヤフラムを前記バルブ本体から取り外す前に、前記第1バルブ本体部品を前記第2バルブ本体部品から取り外して前記バルブの前記内部キャビティ内の前記ダイヤフラムへのアクセスを得る工程を含む、方法。
【請求項19】
請求項16に記載の方法において、
前記バルブ本体の出口は、前記ダイヤフラムの寸法よりも大きい寸法を持つように形成されており、前記方法は、更に、
前記ダイヤフラムを前記内部キャビティから前記出口を通して取り外す工程を含む、方法。
【請求項1】
バルブアッセンブリにおいて、
内部キャビティと、タンク又は導管内のプロセスと連通するために前記内部キャビティと連通したオリフィスと、前記オリフィスを通って前記内部キャビティに進入するプロセス材料を、前記内部キャビティからそこを通して排出できる出口と、を有するバルブ本体と、
シーリングチップを含む作動シャフトを有するバルブアクチュエータ本体であって、前記作動シャフトが、前記オリフィスをシールしたりシール解除したりするために前記バルブアクチュエータ本体内で移動するように取り付けられている、バルブアクチュエータ本体と、
前記シーリングチップに取り付けられたダイヤフラムであって、前記バルブ本体の底壁にシールするベースを含む、ダイヤフラムと、を備え、
前記バルブ本体の前記底部は、その中に前記作動シャフトを受け入れる穴を有し、前記ダイヤフラムが、前記バルブ本体の前記底壁に、前記穴を通して取り付けることができ且つ取り外すことができる、バルブアッセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記内部キャビティの底面は、前記出口に向かって下方に傾斜しており且つ前記アクチュエータシャフトの軸線に対して直交していない、バルブアッセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記バルブ本体は、更に、
第1バルブ本体部品であって、前記オリフィスと、前記第1バルブ本体部品を前記タンク又は導管に取り付けるための第1連結部と、第2連結部とを含み、前記内部キャビティの上部分を形成する、第1バルブ本体部品と、
第2バルブ本体部品であって、前記出口と、前記第2バルブ本体部品を前記バルブアクチュエータ本体に取り付けるための第1連結部と、第2連結部とを含み、前記内部キャビティの下部分を形成する、第2バルブ本体部品と、を有し、
前記第1バルブ本体部品の前記第2連結部及び前記第2バルブ本体部品の前記第2連結部は、前記第1及び第2のバルブ本体部品を互いに固定するために互いに取り付けることができる、バルブアッセンブリ。
【請求項4】
請求項2に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記バルブ本体は、更に、
第1バルブ本体部品であって、前記オリフィスと、前記第1バルブ本体部品を前記タンク又は導管に取り付けるための第1連結部と、第2連結部とを有し、前記内部キャビティの上部分を形成する、第1バルブ本体部品と、
第2バルブ本体部品であって、前記出口と、前記第2バルブ本体部品を前記バルブアクチュエータ本体に取り付けるための第1連結部と、第2連結部とを有し、前記内部キャビティの下部分を形成する、第2バルブ本体部品と、を有し、
前記第1バルブ本体部品の前記第2連結部及び前記第2バルブ本体部品の前記第2連結部は、前記第1及び第2のバルブ本体部品を互いに固定するために互いに取り付けることができる、バルブアッセンブリ。
【請求項5】
請求項1に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記穴は、前記バルブ本体の前記内部キャビティの前記底面にて第1直径を有し、前記内部キャビティの前記底面の下の位置にて第2直径を有し、半径方向内方に延びる肩部を形成し、前記ダイヤフラムは前記肩部の下に着座する、バルブアッセンブリ。
【請求項6】
請求項5に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記底壁は、そのほぼ中央に形成されたペデスタルを含み、前記ペデスタルは、前記底壁の盛り上がった部分であり且つその中に形成された前記穴を含み、前記ダイヤフラムは、前記ペデスタルに形成された前記穴を通して前記バルブ本体の前記底部に取り付けることができ且つ取り外すことができる、バルブアッセンブリ。
【請求項7】
請求項1に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記内部キャビティの底部は、前記出口が配置された前記内部キャビティの側部から前記出口とは反対側の前記内部キャビティの側部まで上方に傾斜しており、前記ダイヤフラムの前記ベースは、前記バルブ本体の前記傾斜した底部と全体に楕円形のシールを形成する、バルブアッセンブリ。
【請求項8】
請求項7に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記ダイヤフラムは、非対称な形状を持つように形成されている、バルブアッセンブリ。
【請求項9】
バルブアッセンブリにおいて、
内部キャビティと、タンク又は導管内のプロセスと連通するために前記内部キャビティと連通したオリフィスと、前記オリフィスを通って前記内部キャビティに進入するプロセス材料を、前記内部キャビティからそこを通して排出できる出口と、を有するバルブ本体と、
シーリングチップを含む作動シャフトを有するバルブアクチュエータ本体であって、前記作動シャフトが、前記オリフィスをシールしたりシール解除したりするために前記バルブアクチュエータ本体内で移動するように取り付けられている、バルブアクチュエータ本体と、
前記シーリングチップに取り付けられたダイヤフラムであって、前記バルブ本体の底部にシールするベースを含むダイヤフラムと、を備え、
前記ダイヤフラムの前記ベースは、前記バルブアクチュエータ本体又は前記作動シャフトを前記バルブ本体から取り外すことなく、前記バルブ本体の前記底部から取り外すことができる、バルブアッセンブリ。
【請求項10】
請求項9に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記バルブ本体は、更に、
第1バルブ本体部品であって、前記オリフィスと、前記第1バルブ本体部品を前記タンク又は導管に取り付けるための第1連結部と、第2連結部とを含み、前記内部キャビティの上部分を形成する、第1バルブ本体部品と、
第2バルブ本体部品であって、前記出口と、前記第2バルブ本体部品を前記バルブアクチュエータ本体に取り付けるための第1連結部と、第2連結部とを含み、前記内部キャビティの下部分を形成する、第2バルブ本体部品と、を有し、
前記第1バルブ本体部品の前記第2連結部及び前記第2バルブ本体部品の前記第2連結部は、前記第1及び第2のバルブ本体部品を互いに固定するために互いに取り付けることができ、前記ダイヤフラムは、前記第1及び第2のバルブ本体部品を互いから取り外すことによって前記内部キャビティから取り外すことができる、バルブアッセンブリ。
【請求項11】
請求項9に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記底壁は、そのほぼ中央に形成されたペデスタルを含み、前記ペデスタルは、前記底壁の盛り上がった部分であり且つ前記作動シャフトを受け入れるためにその中に形成された穴を含み、前記ダイヤフラムは、前記ペデスタルとシールを形成する、バルブアッセンブリ。
【請求項12】
請求項9に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記内部キャビティの底部は、前記出口が配置された前記内部キャビティの側部から前記出口とは反対側の前記内部キャビティの側部まで上方に傾斜しており、前記ダイヤフラムの前記ベースは、前記バルブ本体の前記傾斜した底部と全体に楕円形のシールを形成する、バルブアッセンブリ。
【請求項13】
請求項12に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記ダイヤフラムは、非対称な形状を持つように形成されている、バルブアッセンブリ。
【請求項14】
請求項9に記載のバルブアッセンブリにおいて、
前記バルブ本体の前記出口は、前記ダイヤフラムの寸法よりも大きい寸法を持つように形成されており、前記ダイヤフラムは、前記内部キャビティから前記出口を通して取り出すことができる、バルブアッセンブリ。
【請求項15】
バルブアッセンブリにおいて、
複数の異なる第1バルブ本体部品であって、各々が、タンク又は導管内のプロセスと連通するためのオリフィスと、前記第1バルブ本体部品を前記タンク又は導管に取り付けるための第1連結部と、第2連結部と、を備えており、各々が内部キャビティの上部分を形成する、複数の異なる第1バルブ本体部品と、
複数の異なる第2バルブ本体部品であって、各々が、前記オリフィスを通って前記内部キャビティに進入するプロセス材料を、前記内部キャビティからそこを通して排出できる出口と、前記第2バルブ本体部品をバルブアクチュエータ本体に取り付けるための第1連結部と、第2連結部と、を備えており、前記内部キャビティの下部分を形成する、複数の異なる第2バルブ本体部品と、を備え、
前記第1バルブ本体部品の前記第2連結部及び前記第2バルブ本体部品の前記第2連結部は、前記第1及び第2のバルブ本体部品を互いに固定するために互いに取り付けることができ、前記複数の異なる第1バルブ本体部品の各々は、異なるバルブアッセンブリを選択的に形成するために前記複数の異なる第2バルブ本体部品の各々に取り付けることができる、バルブアッセンブリ。
【請求項16】
ダイヤフラムをバルブアッセンブリから交換する方法において、
前記バルブのアクチュエータアッセンブリを前記バルブアッセンブリのバルブ本体から取り外すことなく、前記アクチュエータシャフトを前記ダイヤフラムのシーリングチップから係合解除する工程と、
前記アクチュエータアッセンブリを前記バルブ本体から取り外すことなく、前記ダイヤフラムのベースを前記バルブ本体の底壁から係合解除する工程と、
前記ダイヤフラムを前記バルブ本体から取り外す工程と、を備えた方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法において、更に、
前記作動シャフトが自由に回転できるように作動シャフト取り付けナットを少なくとも部分的に螺合解除して前記作動シャフトを緩める工程と、
前記作動シャフトを前記ダイヤフラムのチップから螺合解除して前記作動シャフトを前記ダイヤフラムの前記チップから取り外す工程と、
リテーナボルトを螺合解除して前記ダイヤフラムのリテーナナットをそこから取り外し、前記ダイヤフラムのベースと前記バルブアッセンブリのバルブ本体の底壁との間のシールを解放する工程と、を備えた方法。
【請求項18】
請求項16に記載の方法において、
前記バルブ本体は、
第1バルブ本体部品であって、タンク又は導管内のプロセスと連通するためのオリフィスと、前記第1バルブ本体部品を前記タンク又は導管に取り付けるための第1連結部と、第2連結部と、を含み、各々が内部キャビティの上部分を形成する、第1バルブ本体部品と、
第2バルブ本体部品であって、前記オリフィスを通って前記内部キャビティに進入するプロセス材料を、前記内部キャビティからそこを通して排出できる出口と、前記第2バルブ本体部品をバルブアクチュエータ本体に取り付けるための第1連結部と、第2連結部と、を含み、前記内部キャビティの下部分を形成する、第2バルブ本体部品と、を有し、
前記第1バルブ本体部品の前記第2連結部及び前記第2バルブ本体部品の前記第2連結部は、前記第1及び第2のバルブ本体部品を互いに固定するために互いに取り付けることができ、前記方法は、更に、
前記ダイヤフラムを前記バルブ本体から取り外す前に、前記第1バルブ本体部品を前記第2バルブ本体部品から取り外して前記バルブの前記内部キャビティ内の前記ダイヤフラムへのアクセスを得る工程を含む、方法。
【請求項19】
請求項16に記載の方法において、
前記バルブ本体の出口は、前記ダイヤフラムの寸法よりも大きい寸法を持つように形成されており、前記方法は、更に、
前記ダイヤフラムを前記内部キャビティから前記出口を通して取り外す工程を含む、方法。
【図1】
【図1a】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図10a】
【図11】
【図12】
【図12a】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図13d】
【図13e】
【図13f】
【図13g】
【図14a】
【図14b】
【図14c】
【図14d】
【図14e】
【図14f】
【図14g】
【図14h】
【図14i】
【図14j】
【図15】
【図1a】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図10a】
【図11】
【図12】
【図12a】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図13d】
【図13e】
【図13f】
【図13g】
【図14a】
【図14b】
【図14c】
【図14d】
【図14e】
【図14f】
【図14g】
【図14h】
【図14i】
【図14j】
【図15】
【公表番号】特表2008−525740(P2008−525740A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548555(P2007−548555)
【出願日】平成17年12月23日(2005.12.23)
【国際出願番号】PCT/US2005/046901
【国際公開番号】WO2006/071807
【国際公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(506410659)ファーメンタ、インコーポレイテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】PHARMENTA, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年12月23日(2005.12.23)
【国際出願番号】PCT/US2005/046901
【国際公開番号】WO2006/071807
【国際公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(506410659)ファーメンタ、インコーポレイテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】PHARMENTA, INC.
【Fターム(参考)】
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