説明

衛生的発信器付きの賢い使い捨ておむつ

おむつ製品は、複数の材料層の第1層の上にセンサー素子を第1に備え付ける工程と、複数の材料層の第1層の上に吸収性材料層を第2に備え付ける工程と、センサー素子が上に備え付けられた複数の材料層の第1層と吸収性材料層との組合せを、使い捨ておむつ製品に形成する工程とによって形成される。電気接点はセンサー素子と連絡している。発信器が、互いに枢動可能に接合された第1部分と第2部分とを有する発信器ハウジングの内部に備え付けられ、センサー素子と、おむつの選択可能な状態の継続時間に対応する所定の期間の継続とに応答する信号を発信するように配置されている。受信器が所定の発信器に応答し、各発信器はそれぞれの患者に対応している。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2004年11月23日に出願された米国特許出願第10/997825号の一部継続特許出願である2005年9月9日に出願された米国特許出願第11/223895号の継続出願である。米国特許出願第10/997825号は、米国を指定する2004年8月31日に出願された国際特許出願第PCT/US/2004/028464号の一部継続特許出願であり、2003年9月2日に出願された米国仮特許出願第60/499191号の利益を主張する2003年11月25日に出願された米国特許出願第10/723604号の一部継続特許出願である。これらの出願のすべての開示内容は参照によって本明細書に組み込まれている。
本発明は、広くは隔れた箇所から濡れた状態を判定するためのシステムに関し、より詳細には、遠隔モニターにおいておむつの濡れた状態を報知するための簡単で経済的なシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
汚れたおむつを検出し介護者へ遠隔通知することは、長い間必要とされてきた。このことは、汚れたおむつの状態で長時間放置されるとおむつかぶれをひき起こす赤ん坊の場合に重要であり、また付添い人と連絡できない失禁成人の場合にはさらに重要である。成人もおむつかぶれになりやすく、成人では、これは赤ん坊の場合よりも処置と治療がより困難であるさらに重大な状態となる。成人養護施設ではおむつを「ブリーフ」と呼ぶこともある。しかし本明細書では、これらの考案品をすべて包含するために「おむつ」という用語を適用する。
【0003】
託児所では、おむつは通常ある一定時間間隔で取り換えられるが、換えた直後に赤ん坊がそのおむつをすぐに汚す可能性があるので、これはおむつかぶれの問題を解決することにならず、赤ん坊は次の決められたおむつ取り換えまで汚れたおむつを着けたままでいなければならない。もちろん、解決しがたいこの状態は、失禁成人にも該当する。さらに、歩けるが排尿コントロールと股間部の感覚を失った成人も多い。このような成人はおむつから漏れ出して初めて汚れたことを知り、困惑することに成る。
【0004】
失禁防止の形態の一つは、患者の下に敷く実質的におむつと同じ機能を果す「アンダーパッド」と呼ばれる吸収性の長方形シートである。この既知の考案品は、アンダーパッドが濡れたり汚れたりしても介護者に通知されないというおむつの同じ欠点を有する。
【0005】
遠隔通知能力を提供するために、いくつかの試みが従来の技術においてなされてきたが、いずれも公衆に受け入れられなかった。消費者と製造者に受け入れられるためには、システム全体は、少なくとも下記の基本的基準を満たさなければならない。すなわち、
(a)非常に安価なこと、
(b)付添い人にとって使用が容易であること、
(c)清掃が容易な発信器を有すること、
(d)実用的な動作範囲を有すること、
(e)おむつ着用者または付添い人のどちらの動作を制約しないこと、および
(f)従来のおむつ製造装置に大きな機械設備改善を必要とすることなく、容易に製造されること
である。
【0006】
この分野における製品は、おむつのための「アフターマーケット」考案品であったがこれらの要件を満たすことができなかった。これらのアフターマーケット製品は、各おむつ取り換えの間に取り付けることを必要とし、したがって、付き添いの介護者にかなりの負担をかけることになる。具体的には、介護者がおむつ取り換え中に追加の仕事を行うことが必要になり、この仕事の中には困難なものもあり、これらの仕事はおむつを1日に8〜10回取り換えるという事実によって増大する。したがって、小さな追加の負担でも何倍にもなる。失禁者介護よく知られた方法の1つは、2時間ごとなど所定の時間間隔でおむつを取り換えることである。よくあるのは、乾燥したおむつが取り換えられ、患者が取り換え直後に新しいおむつを濡らすことである。おむつの取り換えそれ自体が濡らすすなわち汚すことを促す可能性があり、したがって患者は次の予定おむつ取り換えまで濡れたすなわち汚れたおむつの状態でほぼ2時間も待つことになる。このパターンが繰り返されると、かぶれが起きたり感染症に罹る患者のリスクは増加する。
上記に加えて、保健製品としては、清掃が容易である発信器を有することの重要性を強調し過ぎることはない。感染および疾患の拡大を抑制するというこの観点は、これまで知られているアフターマーケット製品では見逃されてきた。
【特許文献1】米国特許出願第10/997825号
【特許文献2】米国特許出願第11/223895号
【特許文献3】国際特許出願第PCT/US/2004/028464号
【特許文献4】米国仮特許出願第60/499191号
【特許文献5】米国特許出願第10/723604号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって本発明の目的は、かぶれの発生を減少させる、簡単で経済的な体液閉じ込め装置および通知システムを提供することである。
本発明の別の目的は、感染と疾患の拡大を減少させる、簡単で経済的な体液閉じ込め装置および通知システムを提供することである。
【0008】
本発明のさらに別の目的は、清掃と維持が容易な、簡単で経済的な体液閉じ込め装置および通知システムを提供することである。
本発明のさらに別の目的は、おむつかぶれの発生を減少させる、簡単で経済的なおむつ装置および通知システムを提供することである。
【0009】
その他に、本発明の目的は、おむつが濡れたすなわち汚れた期間を示す、簡単で経済的なおむつ装置および通知システムを提供することである。
本発明の別の目的は、おむつが乾燥したすなわち汚れていない期間を示す、簡単で経済的なおむつ装置および通知システムを提供することである。
【0010】
本発明のさらに別の目的は、発信器とおむつ製品との間の信頼性の高い電気相互接続をもたらす、簡単で経済的なおむつ装置および通知システムを提供することである。
本発明のさらに別の目的は、所定の患者または赤ん坊に関連する所定のコード化信号に応答する、簡単で経済的なおむつ装置および通知システムを提供することである。
本発明のさらに別の目的は、所定のコード化信号にのみ応答するように容易にプログラミングすることができる、簡単で経済的なおむつ装置および通知システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の各目的およびその他の目的は、生物が使用するための複数の材料層を有するおむつ製品を提供する、本発明によって達成される。おむつ製品は、本発明によれば、
複数の材料層の第1の層の上にセンサー素子を備え付ける工程と、
前記複数の材料層の第1の層の上に吸収性材料層を備え付ける工程と、
センサー素子が上に備え付けられた複数の材料層の第1層と吸収性材料層との組合せを、複数の材料層を有する使い捨ておむつ製品に形成する工程と
によって形成される。
【0012】
これに加えて、第1電気接点を取り付けてセンサー素子と電気的に連絡する工程が設けられる。センサー素子が第1導電性素子と第2導電性素子とを含む実施形態では、取り付ける工程は、第1電気接点を取り付けてセンサー素子の第1導電性素子と電気的に連絡するために実施され、次に第2電気接点を取り付けてセンサー素子の第2導電性素子と電気的に連絡するさらなる工程が設けられる。センサー素子は、複数の材料層の第1層が乾燥しているときには第1の電気的特性を有し、複数の材料層の第1層が濡れているときには第2の電気的特性を有する。
【0013】
好ましい一実施形態では、第1材料層は第1層材料の連続ウェブから形成され、センサー素子を第1材料層の上に備え付ける工程は、第1層材料の連続ウェブの上に導電性材料のストリップを付着させる工程を含む。導電性材料のストリップは、いくつかの実施形態ではホット・メルト導電性材料であり、または印刷された導電性材料であってもよい。
【0014】
本発明の特定の例証的一実施形態では、第1材料層はおむつ製品の外層である。或いは、第1材料層は、導電性材料のストリップが上に付着された濡れセンサーを形成するための基板である。
【0015】
本発明によれば、電気接点と電気的に連絡するように配置された発信器ハウジングが提供される。発信器ハウジングは、互いに枢動可能に接合された第1部分と第2部分とを含み、これらの第1部分および第2部分は、発信器ハウジングが備え付けられると、第1材料層の上に置かれるように構成されている。発信器ハウジングの第1部分および第2部分は弾性クランプ要素により閉じた状態になる。弾性クランプ要素は、本発明の特定の例証的実施形態では磁性要素である。
【0016】
さらに本発明によれば、発信器ハウジングの内部に設置された発信器が提供される。発信器は、センサー素子に応答する信号を発信するように配置されている。別の実施形態では、発信器は、センサー素子と所定の長さの継続時間とに応答する信号をさらに発信する。この期間は、おむつの濡れ状態の持続時間、またはおむつの乾燥状態の持続時間に対応し、したがって患者に関する重大な医学的問題を示すことになる。
【0017】
発信器を防水材料の中に包むことによって高度の衛生状態が達成される。好ましい一実施形態では、防水材料は発信器ハウジングを構成し、さらに延びて発信器ハウジングの第1部分と第2部分とを互いに枢動可能に接合する弾性蝶番を形成する。弾性蝶番には、細菌を宿す裂け目が実質的にない。
【0018】
形成工程を実施する前に、センサー素子と生物の皮膚とが接触するのを防止する不透過性シールドを設置するさらなる工程がある。センサー中には危険な電圧はないが、これは患者を導電性材料との接触から保護する働きをする。いくつかの実施形態では、吸収性材料層は、センサー素子と生物の皮膚が接触しないように構成される。
【0019】
本発明のおむつ濡れモニタリング・システムの一態様によれば、おむつの一縁部をまたぐよう互いに枢動可能に接合された第1部分と第2部分とを備えた発信器ハウジングを有する発信器構成が提供される。弾性クランプ要素により、発信器ハウジングの第1部分および第2部分が、おむつを間に挟んで閉じた状態になる。発信器は発信器ハウジングの内部に備え付けられ、発信器は、第1部分と第2部分のどちらか(選択可能)の上に設置された電気接点に電気的に結合されている。電気接点は、弾性クランプ要素の力で、おむつの対応する電気接点と電気的に連絡するように配置されている。
【0020】
おむつモニタリング・システムの一実施形態では、弾性クランプ要素は磁性素子を含む。発信器は発信器ハウジングの第1部分の内部に備え付けられ、電気接点は、閉じた状態にあるときに第1部分と第2部分との中間にあるように発信器ハウジングの第1部分の外部に配置されている。接点と発信器との間には、電気相互接続構成がさらに設けられている。
【0021】
おむつモニタリング・システムの好ましい一実施形態では、発信器は、防水格納装置の中に包みこまれ、この防水格納装置は、発信器の第1部分と第2部分とを互いに枢動可能に接合する蝶番を形成するために発信器ハウジングの外側に延びている。防水格納装置には、細菌の生育に隠れ場所を与え得る裂け目まったくない。防水格納装置が発信器ハウジングをすっぽり包むことが好ましい。
【0022】
本発明の好ましい一実施形態では、発信器は、その発信器と独自に関連するデータを含む信号を発信するように構成されている。さらに、発信器と独自に関連するデータを含む信号を受信するための受信器が備えられている。受信器は、発信器と独自に関連する、発信器から受けたデータを認識するように構成されている。
【0023】
本発明の特定の例証的一実施形態では、発信器の動作には活動モードと静止モードがあり、発信器の1つのモードの継続時間を計るためのタイマーをさらに設ける。体液閉じ込め環境では、吸収性層の濡れ期間の継続時間ならびに乾燥期間の継続時間を知ることが望ましい。
【0024】
本発明のさらに別の態様によれば、生物のための体液閉じ込め製品が提供され、この体液閉じ込め製品は複数の製造段階において形成される。体液閉じ込め製品は、体液と連通するための吸収性内層と、体液を保持するための不透水性外層とを備えている。濡れセンサーは吸収性内層と不透水性外層との中間に配置され、吸収性内層、不透水性外層および濡れセンサーは、製造中に同時に組み合わされる。さらに、電気接点が濡れセンサーに電気的に結合される。
【0025】
非常に安価で、介助者にとって使いやすいという条件は、センサーがおむつと一体となっていることによって達成される。このような一体化は、おむつ製造中の1つのプロセス工程として行われることが好ましい。本発明はこの問題を、おむつそれ自体を「賢く」することによって根底から解決する。したがって、使用者がおむつを購入するときには、濡れセンサーは既に製品の中に組み込まれている。
【0026】
おむつは、1分間に約900フィートで運転される非常に安価な完全自動機械によって製造される。本技術は、これまで知られている機械に比較的小さな変更を行うことによって実施され、したがって実施するためには商業的に実用的かつ経済的である。
【0027】
使い捨て型のおむつは、いくつかの層と区画とから構成されている。プラスチックで形成されているが布のような外観と感触に作られる外側層がある。これは「不織」材料と呼ばれる。次の層はポリプロピレンまたはポリエチレンで形成され、湿気には不透性である。次いで、吸収性フロック材料の層が備えられる。この上に、一般的には、柔軟で患者の皮膚に触れる層である別の多孔質材料層が備えられる。これらの層は製造過程中に大きなロールから始まり、これらのロールはおむつ製造機の中に送り込まれる。この機械は、切断、形状化、および糊の噴霧も含めて、切片を処理することによってロールを加工し、糊は各層を一緒に保持し、最終おむつ製品を作り出す。組み合わせた2枚の外層は、本明細書では「外層」と呼ばれ、フロック材料は多孔質内層と一緒になって「吸収性層」と呼ばれる。アンダーパッドは基本的に同じ構造を有する。
【0028】
本システムは3つの基本的構成部分を有する。1つの構成部分は、外部発信器と直接連絡するために必要な濡れセンサーと電気接続部とを含む賢い使い捨ておむつである。別の1つの構成部分は、濡れたおむつから清潔なおむつへ容易に移動させることができるハウジングの中に装着された発信器であり、第3の構成部分は、個別のおむつに選択的に応答するように設計された受信器である。本発明によれば、用途に応じていくつかの形式の受信器が顧客のために市販されている。それでも、受信器はすべて、個別のおむつコードを学習し、その後学習したコードのみに応答するように設計されている。
【0029】
おむつの中のセンサーは、本発明の実用向きの実施形態では、おむつの外層の内表面の上に直接置かれるか、または可撓性プラスチックの個別の細いストリップの上に置かれてから外層の内表面に取り付けられる、導電性材料の2本のストリップとして構成される。これらのストリップは、吸収性層と外層との間に位置し、したがって着用者の皮膚に直接接触しない。おむつの着用者が排尿すると、尿は吸収性層の中にしみ通り、その後すぐにストリップと接触し、これによってこの間のインピーダンスを低下させる。排便は排尿を伴うので濡れセンサーは両形式の排泄物を検出する。吸収性層は小さな尿滴または汗滴がセンサーに到達することを防ぎ、これによってシステムの誤作動を防ぐ。
【0030】
ストリップは、股部からおむつの前部を通っておむつのウエストバンドまで、縦方向に設けられている。ストリップの股部近くの部分は、濡れセンサーとして機能する。ウエストバンドの近くのストリップの部分は、外部発信器への接続を行うための接点として機能する。股と接点との間に位置するストリップの部分は、濡れセンサーと接点との間の電気接続部を構成する。
【0031】
発信器は、蝶番式フラップを装備した完全に密封された防水ハウジングの中に装着されることが好ましい。フラップとフラップに面するハウジングの側との上に可撓性磁石が置かれている。このハウジング組立体は、フラップをおむつ材料の一方の側の上に、発信器を他の側にして、ウエストバンドをまたぐようにおむつの上に装着される。フラップと発信器ハウジングの本体との間の磁気引力によって、発信器ハウジングは適所に確実に保持される。多重発信器システムにおける発信器は、製造中に、数十年間は繰り返す必要がないように十分に長いビット・ストリームによって個別に漸進的にコード化される。
【0032】
一実施形態では、発信器は無線周波数識別(「RFID」)技術を使用する。さらに、いくつかの実施形態における発信器は各々、2年を越えることもある動作寿命を有する取り換え不可能なバッテリーを含む。
【0033】
本発明の範囲内では3つの形式の受信器が企画される。両親は携帯式のベルト装着式ポケベル受信器を携帯することができる。このポケベル受信器は、数個の個別の発信器に応答するように、例証的には3つの発信器に応答するように設計されている。同時におむつを着けた赤ん坊を2人以上、または双子の赤ん坊とさらに1人の赤ん坊がいることは稀ではないからである。託児所および成人介護施設では、多くのおむつ使用者を取り扱うことができる複数のユニット受信器を使用することになる。赤ん坊介護受信器は両親の受信器と同じコードを学習することができ、したがって、赤ん坊介護受信器を日中に起動する発信器は、夕方に親の受信器を起動することになる。病院および大きな患者介護施設には、より精巧な特色を有する受信器が必要である。
【0034】
おむつ製造機はいくつかの会社から市販されている。2つの上記実施形態の間の選択は、いずれの個別機械のためにも必要とされる変更の容易性と費用によって決定される。おむつ製造機はおむつに対する改善に順応するためにしばしば変更され、本発明によって必要とされる変更は、一般的にはこのような機械に対して行われる変更の範囲内にある。
【0035】
本発明の賢いおむつは、製造業者の観点ならびに使用者の観点の両方から、濡れ感知に関するいくつかの主要な利点を提供する。これらのおむつは大きな商業的価値を有する。これ以外のおむつの遠隔濡れ感知のための取り組みは、アフターマーケット製品を使用しており、したがって大規模製造で成功したものはない。さらに具体的には、これらは先に述べた要件を満たしていない。
【0036】
製造の観点からは、これらのおむつは孔または金属接点の追加などの困難な作業を必要としないので、変更されたおむつ製造機で本発明のおむつを製造することは、安価で容易である。外部発信器と接触させることを目的として導電性ストリップを使用する本発明の方法は、接点と導電性ストリップとを確実に位置合せするための方法も含めて、非常に効果的である。これは独特であり、非常に安価で、孔や複雑な位置合せ法も使用しない。本発明の位置合せ方法は簡単で、発信器の位置を示すために発信器の上の広い接点とおむつの外側をマークする外形線を使用する。これは高度に自動化されたおむつ製造機のための唯一の実用的方法である。本発明は、吸収性層の皮膚と接しない側に(濡れ感知のための)導電性ストリップを置くことによって、誤作動を防ぐ。これは、アフターマーケット製品にまさる大きな利点である。アフターマーケット製品では本質的に、吸収性層の上記の側に行くことはできず、吸収性層の皮膚側に位置しなければならない。
【0037】
使用者の観点から、本発明のおむつは、センサーと接点が両方とも既にはめ込まれているので、追加の負担が使用者にかからないという利点がある。本発明のおむつは汗や尿滴に感応しないので、間違った濡れの指示を出さない。導電性ストリップは着用者の皮膚とは接触していない。このおむつは安価でワイヤを含んでいない。ワイヤは使用者の心理的な拒否反応を生じさせる。そのうえ、発信器は、特に防水材料の容器の中に収納されているときには裂け目はなく、清潔に保つことが容易である。
本発明は、添付の図面に関連して下記の詳細な説明を読むことによって、容易に理解されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
図1、3、および5は、本発明のおむつ製品の一実施形態の概略図を示す。おむつは開いた状態で、完成までの連続的な製造状態にある。様々な図において、対応する同様な構造要素には同様に表示されている。
【0039】
脚開口部3は、着用者(図示せず)の脚(図示せず)に順応するように、おむつの股部域に形成されている。図1〜5に示すおむつの下端部15は、前方および上方へ折り畳まれ(この図では示されていない)、おむつの前部を構成する。上端部16はおむつの背部に対応する。端部15および16は、おむつが着用者に当てられたときに腰レベル(図示せず)にあるように構成され、したがっておむつのウエストバンド(図示せず)の一部を形成する。
【0040】
本発明のセンサー部分の一実施形態を図1および3に示す。図1は、1対の導電性ストリップ1が溶着された外層2を示す。導電性ストリップは、おむつ製造機(図示せず)に備え付けられたホットメルトガン(図示せず)によってまたは印刷システム(図示せず)によって、外層2の上に配置される。おむつ製造機でストリップを作るにあたり、ホットメルトガンは急速に開始および停止することができ、時間設定することができる。ストリップの印刷は、印刷および位置合せ法(図示せず)によって達成される。(特定されていない)股部域近くのストリップ12の部分は、濡れ感知部分を形成する。ウエストバンド(縁部15)の近くに位置するストリップ部分10は、外部発信器(この図には図示せず)用の電気接点を形成する。図2は吸収性層4を示す。図3は、導電性ストリップ1、吸収性層4、およびおむつの上に置かれた(輪郭で示された)発信器6の位置関係を示す。これは図11に示されて図11に関しては以下で述べる。発信器6は通常、おむつ製品と同時には製造されない。本発明の赤ん坊用おむつの一実施形態では、外層2は約7インチの幅と18インチの長さを有する。
【0041】
導電性ストリップ1と連絡している2つの発信器接点7が示されている。導電性ストリップは、おむつの背後(縁部16)では吸収性層の先まで延びていない。おむつの前部(縁部15)では、導電性ストリップ1は吸収性層の縁部の先まで延びているので、発信器6の接点7に達している。吸収性層の端部と発信器との間の導電性ストリップ1の部分は露出しており、着用者の皮膚(図示せず)に触れることができる。しかし、このような皮膚接触を防ぐために、小さな不透過性のシールド5が、本発明のこの特定の例証的実施形態では、吸収性層4と発信器6の位置の下で、外層2に直接接着されている。
【0042】
本発明の別の実施形態を図4および5に示す。図4では、薄膜8の縁近くに、この実施形態では薄膜8の同じ側に、2つの導電性ストリップ9が付けられている。本発明の特定の例証的実施形態では、薄膜8は約半インチ幅のポリエチレンまたはポリプロピレンによって形成されている。本発明の実施では、薄膜8とその上の導電性ストリップ9は、おむつ製造機(図示せず)の外部の印刷機械(図示せず)によって製造される。次に薄膜8はロール(図示せず)に形成されて、次いでこれはおむつ製造機に給送される。巻かれた薄膜は、他のおむつ層を形成するために使用される他のロール(図示せず)と同様に、おむつ製造機によって別の層として処理される。
【0043】
本発明によれば、発信器6はおむつにおける2本の導電性ストリップの間のインピーダンスを感知する。このようなシステムの2つの実施形態を図6および7に示す。図6では、発信器(この図には図示せず)はハウジング21の中に入っている。図7では、発信器(この図には図示せず)はハウジング26の中に備え付けられている。これらの実施形態では、それぞれのフラップ23および24、ならびにそれぞれのフラップに面するハウジング21および26のそれぞれの表面は、下に論述するように、その中に可撓性磁性ストリップを組み込んでいる。使用中は、導電性ストリップを含むおむつ材料はフラップとそれぞれの発信器ハウジングとの間に置かれる。磁性ストリップはフラップをハウジングに引き寄せ、この引き寄せの圧力は2つの機能を実施する。第1に、これはハウジングを適所にしっかりと保持し、接点27(図8および9)が導電性ストリップと良好に電気的に接続することを助ける。本発明のこの特定の例証的実施形態では、接点27は約1000分の10インチの厚さを有し、これらの縁部の周りに水密シールを有するように形成されている。
【0044】
図6の実施形態では、接点27(図示せず)は、フラップ23に面する発信器ハウジング21の側に備え付けられている。ハウジングの内部に含まれる発信器回路(図示せず)との電気的連絡(図示せず)がなされる。おむつの上に取り付ける際は、ハウジング21はおむつ(この図には図示せず)の内部に位置し、これによって接点27はおむつの中の導電性ストリップ(この図には図示せず)と連絡する。
【0045】
図7の実施形態では、接点27(図示せず)は、フラップ24の内部表面の上に備え付けられている。接点27とハウジング26の内部に含まれる電子発信器回路(図示せず)との間に電気的接続(図示せず)が形成される。本発明のこの実施形態では、電気的接続が、蝶番25を通っている導線(図示せず)を使用して確立される。
【0046】
図6に示す実施形態の有利な態様は、電子装置を含むハウジングの上に電気接点を直接置くことができることであり、したがって、蝶番に沿ってフラップへ導線を経路指定する必要はない。一方、接点をフラップの上に有する図7の実施形態は、フラップがおむつの内側に配置されて、フラップはハウジングよりも薄くなるという利点を提供する。この構成を好む顧客もいるかもしれない。現在の技術によって発信器は非常に小さく作ることができ、いくつかの実施形態では、発信器ハウジングの厚さを3分の1インチ程度にすることもできる。これによって、不快さを生じさせることなくハウジングをおむつの中に置くことができる。患者の快適さという観点からは、ハウジングが内側にあるか外側にあるかの間の差は、フラップとハウジングを組み合わせた厚さは同じままであるから、ごくわずかであり、これは患者の快適感に重大な効果を作り出すものである。いずれの構成でもおむつのウエストバンドを覆って蝶番35が位置する。
【0047】
本発明の発信器組立体は、従来の技術の構成にまさるいくつかの利点を提供する。これは特別のホルダを必要とせず、賢いおむつの上に備え付けることが容易で、取外しが容易である。可撓性磁性ストリップを使用して発信器を適所に保持することで、いくつかの問題が解決される。これは両接点とのすぐれた電気的接続を確証する。一方、フラップを閉じる目的でばねを使用するとすれば、電気的接続の質は、フラップをハウジングの表面に完璧に平行にする蝶番に依存することになろう。さらに具体的には、不均一がすこしでもあると1つの接点が他の接点よりも前にその対応するストリップと接触することになり、その後フラップがさらに移動することを妨げ、第2ストリップと第2接点との間の連絡を阻止することになろう。製造許容差を調整することによりこの問題を修正するためには、各接点を弾性的に作ることが必要になり、この結果製造費は増すことになる。磁性フラップの可撓性は、蝶番またはおむつの凹凸の程度には関係なく、両接点のために良好な均質の圧力を保証する。また磁石によってハウジング組立体を清潔に保つことが容易になる。磁性フラップは、図12に示すように実質的に平坦な表面として180°開くことができる。
【0048】
図8および9は、図7の実施形態のフラップ24の概略図である。解りやすくするために、発信器ハウジング26は図示されていない。蝶番25はこれがハウジングに接触する点までのみ示されている。薄いビニルフィルム28が可撓性磁性ストリップ29を包んでいる。ビニル30の縁部は、この実施形態では熱と圧力を受けて水密シールを達成する。図示するように、ビニルは延ばされて蝶番25を形成する。蝶番はハウジングの本体に取り付けられている(図示せず)。一実施形態では、ビニルフィルムと縁部シーリングをさらに蝶番の先まで延ばして、発信器ハウジング全体を覆ってもよい。この実施形態では、ハウジングをなくしてビニル被覆で電子構成部分を覆って収容してもよい。この場合、ビニルは発信器ハウジングを構成する。金属製接点27は、画鋲に似た特別の金めっきのユニットの形を呈する。「画鋲」のピン(図示せず)は、蝶番25を通ってハウジング26へ経路指定された導線(図示せず)によって発信器ハウジングの中に位置する発信器(図示せず)に電気的に接続されている。
【0049】
図6の実施形態では、フラップは接点を含んでいないが、その他の点ではフラップの構造は図9(b)に示すものと同様である。
好ましい一実施形態では、発信器ハウジングはまた、フラップに面する表面の上にビニルなどの防水材料の中に包まれた磁性ストリップを有する。両実施形態において、磁性ストリップを含むフラップを含めて、ハウジングのケーシング全体は、表面が円滑で汚物または微生物の隠れ場所となり得る裂け目がまったくない衛生的な構造である。
【0050】
本明細書において説明するように使用されるとき、発信器はウエストバンドの近くに位置し、概しておむつ取り換えの間に汚れることはない。しかし、発信器は時折清掃を必要とする。フラップは、清掃を容易にするために図12に示すように180°開いて平坦な形になるように設計されている。
【0051】
図11は、おむつ36のウエストバンドを覆って適所に配置された発信器37を示す概略図である。蝶番35はウエストバンドの頂部を覆って位置し、これによって発信器ハウジングの第1部分と第2部分はウエストバンドをまたぐ。両実施形態(発信器ハウジングがおむつの内側にあるものと、発信器ハウジングがおむつの外側にあるもの)がこの図によって概略的に示されている。発信器ハウジングの上の接点27と、おむつ上の接点10を正しく整列させることを容易にするために、外形線38がウエストバンドの外側表面の上に任意に印刷される。
【0052】
有用性の観点から、おむつの上の導電性ストリップと連絡するための本フラップ構成は、ばねクリップを備える公知のハウジングよりもはるかに有利である。このような公知のばねクリップは、布おむつと共にのみ使用可能であるから、本発明のおむつと共には使用できない。より具体的には、知られているばね接点(バイアス・クリップ)は、挿入中に導電性ストリップの上を滑るので導電性ストリップにかき傷を付けることになる。これはストリップを損傷し、電気的接続を不確実にすることになる。一方、本発明の接点は、電気的に接触する過程で導電性ストリップに向かって実質的に直角に(枢動式に弧状に)移動する。したがって、電気的接続の全体性を損なわせる滑り移動またはひっかき移動はない。そのうえ、フラップ内の可撓性磁石は、ハウジングの輪郭とおむつ材料に順応することができ、いくつかの従来の技術の構成におけるような位置合せ「プロング」または「接点プロング」を使用する複雑な構成なしに、固体接点が良好な電気的接続を行うことができるようにする。従来技術の構成は製造および備え付けが高価であり、清潔に保つことを困難にする裂け目を有する。
【0053】
本発明を使用するおむつの交換中には、次の手順が用いられる:付添い人はまず汚れたおむつから発信器ハウジングを取り外し、これを清潔なおむつの上の正しい位置に取り付ける。次に付添い人は汚れたおむつを除去して、患者を洗い、(取り付けられる発信器が備えられた)清潔なおむつを患者に備え付ける。発信器組立体はおむつ取り換えの間に清掃を必要としない。
【0054】
発信器(図示せず)は、いくつかの実施形態では、無線周波数識別(「RFID」)技術を使用し、接点27に与えられるインピーダンスを検知する回路(図示せず)を含む。このインピーダンスが所定のレベルより下に落ちると、発信器は規則的な間隔で短いバーストの無線周波数信号を放出するように起動される。製造中に、各発信器は多数のビットを使用して固有のコードを割り当てられる。コードの反復は数十年間発生しない。受信器は特定のコードに応答するようにプログラミングされている。したがって、受信器が発信を受信すると、受信器は入ってくるコードをそれ自体の基準コードで検査する。入ってくるコードが受信器の所定の内部コードの1つと一致した場合には、受信器は適切なLEDをフラッシュさせ、可聴音または電子信号を放出するか、もしくは機械的に振動するかまたは、受信器が発信されたコードを正確に解読したという何かその他の指示を提供する。発信器は、約2年間の推定寿命を有する取り換え不可能なバッテリー(図示せず)を備えた防水ケースの中に収納されている。バッテリー寿命が終わると、発信器は廃棄される。
【0055】
図10は、ベルト(図示せず)の上に携帯するか、または卓上(図示せず)に置かれるように設計された受信器の1つの概略図である。受信器は、約1年間の寿命を有する取り換え可能な一次電池(図示せず)で動作する。バッテリーがその寿命の終わりに近づくと、受信器は一実施形態では所定のビーッという音で指示を出す。受信器は、スロット31を通じて外部的に可聴である音響デバイス(図示せず)を有する。そのうえ、3個の発光ダイオード(「LED」)33、3個(各LEDに1個)の付属スイッチ34、および3つの名前タグ39が備えられている。名前タグには、モニタリングされる患者または赤ん坊の名前を手書きで入れることができる。受信器が濡れたおむつを検出するといつでも、対応するLEDがフラッシュして可聴警報が鳴る。
【0056】
受信器は、個別の発信器からのコードを認識するように構成されている。認識順序を先導するために、使用者は濡れた指を発信器接点の全体にわたってのせ、同時に学習ボタン34の1個を押す。対応するLED33がフラッシュして、認識過程が完了したことを示す。使用者は認識ボタンを解除して、濡れた指を発信器から外す。適正に学習が行われたことを確認するために、使用者は数秒間待ってから、再び2つの接点に濡れた指で触れる。発信器は可聴警報を出し、対応するLEDがフラッシュする。このユニットは3つの個々の発信器からの信号を認識して、1組の双子を含む、おむつを着けた2人以上の赤ん坊が同時に存在するという状況に順応する。
【0057】
本発明は、公知のシステムおよび方法にまさるいくつかの利点を有する。センサーと発信器への接続部はおむつの付属品ではなくておむつの固有部品であるから、先に指摘したように費用はかなり低減されて商業的実用性を達成する。そのうえ、発信器は、おむつの中に金属製接点または孔を使用することなく、おむつの中でセンサーに接続している。金属製接点または孔の備え付けは、1分間に約900フィートで稼働する形式のおむつ製造機を使用するときは、困難で費用が高くなる。さらにまた、あるおむつ製造機は壊れた機械部品を識別するために金属検知器を備えており、これによっておむつ自体の中での金属部品の使用を不可能にする。
【0058】
本発明を特定の実施形態と用途に関して説明したが、当業者は、この教示に照らして、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲を超えることなく、または精神から逸脱することなく、追加の実施形態を作り出すこともできる。したがって、本開示における図面および説明は本発明の理解を容易にするために提供されたものであり、本発明の範囲を制限するものと解釈してはならないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】2つの導電性ストリップが示されている、開いたおむつの外層の内側の概略図である。
【図2】吸収性層の概略図である。
【図3】濡れセンサーを含む組立体の概略図である。
【図4】ストリップの外縁部の近くに位置する導電性ストリップを有する可撓性ストリップの概略図である。
【図5】図4の可撓性ストリップによって形成された濡れセンサーを含む組立体の概略図である。
【図6】おむつの内側にハウジングを、外側にフラップを伴って使用されることになる、発信器ハウジングおよびフラップの概略図である。
【図7】おむつの内側にフラップを、外側にハウジングを伴って使用されることになる、発信器ハウジングおよびフラップの概略図である。
【図8】ハウジングに面する図7のフラップの表面の概略図である。
【図9】図9(a)はフラップの表面の概略図であり、図9(b)は図9(a)のフラップの側面図である。
【図10】介護者のベルトの上に携帯することができるビーパー受信器の概略図である。
【図11】おむつのウエストバンドに備え付けられた発信器の概略図である。
【図12】フラップが180°開いた発信器ハウジングの概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生物が使用するための複数の材料層を有するおむつ製品であって、
前記複数の材料層の第1層の上にセンサー素子を第1に備え付ける工程、
前記複数の材料層の前記第1層の上に吸収性材料層を第2に備え付ける工程、および
前記センサー素子が上に備え付けられた前記複数の材料層の前記第1層と前記吸収性材料層との組合せを、複数の材料層を有する使い捨ておむつ製品に形成する工程、によって形成されるおむつ製品。
【請求項2】
第1電気接点を第1に取り付けて前記センサー素子と電気的に連絡する工程が設けられる請求項1に記載のおむつ製品。
【請求項3】
前記センサー素子が第1導電性素子と第2導電性素子とを含み、前記第1に取り付ける工程が前記第1電気接点を取り付けて前記センサー素子の前記第1導電性素子と電気的に連絡するために実施され、第2電気接点を第2に取り付けて前記センサー素子の前記第2導電性素子と電気的に連絡するさらなる工程が設けられ、前記センサー素子は、前記複数の材料層の前記第1層が乾燥しているときには第1電気的特性を有し、前記複数の材料層の前記第1層が濡れているときには第2電気的特性を有する請求項2に記載のおむつ製品。
【請求項4】
前記第1材料層が第1層材料の連続ウェブから形成され、前記センサー素子を第1材料層の上に第1に備え付ける工程が、前記第1層材料の連続ウェブの上に導電性材料のストリップを付着させる工程を含む請求項1に記載のおむつ製品。
【請求項5】
前記導電性材料のストリップがホット・メルト導電性材料である請求項4に記載のおむつ製品。
【請求項6】
前記導電性材料のストリップが印刷された導電性材料である請求項4に記載のおむつ製品。
【請求項7】
前記第1材料層が前記おむつ製品の外層である請求項4に記載のおむつ製品。
【請求項8】
前記第1材料層が、前記導電性材料のストリップが上に付着された濡れセンサーを形成するための基板である請求項4に記載のおむつ製品。
【請求項9】
前記電気接点と電気的に連絡するように配置された発信器ハウジングがさらに設けられる請求項2に記載のおむつ製品。
【請求項10】
前記発信器ハウジングが、互いに枢動可能に接合された第1部分と第2部分とによって構成され、前記第1部分および第2部分は、前記発信器ハウジングが備え付けられると、前記第1材料層の上に置かれるように構成される請求項9に記載のおむつ製品。
【請求項11】
前記発信器ハウジングの前記第1部分および第2部分を閉じた状態にするための弾性クランプ要素がさらに設けられる請求項10に記載のおむつ製品。
【請求項12】
前記弾性クランプ要素が磁性要素を含む請求項11に記載のおむつ製品。
【請求項13】
前記発信器ハウジングの内部に備え付けられる発信器がさらに設けられる請求項10に記載のおむつ製品。
【請求項14】
前記発信器が、前記センサー素子に応答する信号を発信するように配置される請求項13に記載のおむつ製品。
【請求項15】
前記発信器が、前記センサー素子と所定の長さの継続時間とに応答する信号を発信するように配置される請求項13に記載のおむつ製品。
【請求項16】
前記発信器ハウジングが、前記発信器を包む防水材料で形成される請求項13に記載のおむつ製品。
【請求項17】
前記防水材料が、前記発信器ハウジングの前記第1部分と第2部分とを互いに枢動可能に接合する弾性蝶番を形成するために延在する請求項16に記載のおむつ製品。
【請求項18】
前記弾性蝶番には、細菌の隠れ場所となり得る裂け目が実質的にない請求項17に記載のおむつ製品。
【請求項19】
前記形成する工程を実施する前に、前記センサー素子と前記生物の皮膚との間の接触を排除する不透過性のシールドを第3に備え付けるさらなる工程が設けられる請求項1に記載のおむつ製品。
【請求項20】
前記吸収性材料層が、前記センサー素子と前記生物の皮膚との間の接触を排除するように構成される請求項1に記載のおむつ製品。
【請求項21】
おむつ濡れモニタリング・システムにおける発信器構成であって、
おむつの一縁部をまたぐために互いに枢動可能に接合された第1部分と第2部分とを有する発信器ハウジング、
前記発信器ハウジングの前記第1部分および第2部分を、これらの部分の間におむつを挟んで閉じた状態にするための弾性クランプ要素、および
前記発信器ハウジングの内部に備え付けられた発信器であって、前記第1部分と第2部分の選択可能な1つの上に備え付けられた電気接点に電気的に結合されており、該電気接点が、前記弾性クランプ要素に応答して、前記おむつの対応する電気接点と電気的に連絡するように配置されている発信器、を含む発信器構成。
【請求項22】
前記弾性クランプ要素が磁性要素を含む請求項21に記載の発信器構成。
【請求項23】
前記発信器が前記発信器ハウジングの前記第1部分の内部に備え付けられ、前記電気接点は、閉じた状態にあるときに前記第1部分と第2部分との中間にあるように前記発信器ハウジングの前記第1部分の外部に配置され、前記接点と前記発信器との間に電気相互接続構成がさらに設けられる請求項21に記載の発信器装置。
【請求項24】
前記発信器が防水格納装置の中に包み込まれ、前記防水格納装置は、前記発信器ハウジングの前記第1部分と第2部分を包み込み、これらの部分の間に延在して蝶番を形成し、前記蝶番は前記発信器ハウジングの前記第1部分と第2部分とを互いに枢動可能に接合する請求項21に記載の発信器構成。
【請求項25】
前記防水格納装置には、細菌の成長の隠れ場所となり得る裂け目がまったくない請求項24に記載の発信器構成。
【請求項26】
前記防水格納装置が前記発信器ハウジングを包む込む請求項24に記載の発信器構成。
【請求項27】
前記発信器が前記発信器と独自に関連するデータを含む信号を発信するように配置される請求項21に記載の発信器構成。
【請求項28】
前記発信器と独自に関連するデータを含む前記信号を受信するための受信器がさらに設けられる請求項27に記載の発信器構成。
【請求項29】
前記受信器が、前記発信器と独自に関連する、前記発信器から受信した前記データを認識するように構成される請求項28に記載の発信器構成。
【請求項30】
前記発信器が活動モードと静止モードの動作を有し、前記発信器の1つのモードの継続時間を計るためのタイマーがさらに設けられる請求項21に記載の発信器構成。
【請求項31】
複数の製造段階によって形成される生物のための体液閉じ込め製品であって、
前記体液と連絡するための吸収性内層、
前記体液を含むための不透水性外層、
前記吸収性内層と前記不透水性外層との中間に配置された濡れセンサー(前記吸収性内層、前記不透水性外層、および前記濡れセンサーは製造中に同時に組み合わされる)、および
前記濡れセンサーに電気的に結合された電気接点、を含む体液閉じ込め製品。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公表番号】特表2008−520399(P2008−520399A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543560(P2007−543560)
【出願日】平成17年11月23日(2005.11.23)
【国際出願番号】PCT/US2005/042881
【国際公開番号】WO2006/058276
【国際公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(507169082)
【Fターム(参考)】