説明

衛生紙の収納容器

【課題】ティッシュボックスが目の高さより上にある場合でも、取り出しやすい衛生紙の収納容器を提供する。
【解決手段】上面10と側面12bを備え、またポップアップ状に積み重ねられた衛生紙の束を内部より取り出すための開口部OP7を備え、シートが重ね合わせられて作られている直方体形状の容器BX7において、切り込み線と折線L7で構成される当該開口部OP7の切り込み線が、折線L7の一端から、側面12bに向かって、箱部1の上面10を延在し、箱部1の側面12bでは、切り込み線は、U字状に延在し、そして、再び、箱部1の上面10で、折線L7の他端まで延在する線に沿って構成され、また折線L7が辺であることで、折線L7を回転軸として回転する開閉可能な蓋80を備える開口部OP7とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衛生紙の収納容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から衛生紙の収納容器に関しては、様々な観点から改良が重ねられている(特許文献1乃至3参照)。特に、近年においては、日常生活のあらゆる場面で ティッシュボックスが使用されることもあり、この点を考慮したよりユーザーフレンドリーな構造を消費者に提案することが強く望まれている。また、これと同 時に、近年の環境問題を背景として、よりエコフレンドリーな構造も強く求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許文献1及び特許文献2には、いわゆるフィルムレスなティッシュボックスが開示されている。また、特許文献3には、衛生紙の取り出し性能を改善したティッシュボックスが開示されている。
【特許文献1】特開2006−51975号公報
【特許文献2】特開2004−352336号公報
【特許文献3】特開2006−115883号公報
【0004】
上述のように、今日に至っては、ティッシュボックスは、生活のあらゆる場面にて使用されているが、上面から取り出す物である。
【0005】
この場合、ティッシュの取り出し方向が、上方にのみ限定されて、箱より目の位置等が低い時、腕を箱より上に上げなくてはいけなくなり不便である。
このことは、後述する段落0064にその旨書いておいた。
【0006】
また、フイルムレスのティッシュボックスであると、取り出し口の開口部から、ゴミが入りやすい。このことは後述する図19にも示されている。またこの内容は段落0101にも書いておいた。
【0007】
また一般的に ポップアップ式のティッシュボックスでなく、1枚1枚を単に積み重ねてあるだけのティッシュ(いわゆる平積み)は、ティッシュを毎回ティッシュボックスの中に手を入れて外に取り出さなければならないので、使い勝手が悪くなる。
【0008】
一方、ポップアップ式であると、図16に示したように、一度取り出した後に次のティッシュが箱の外に出てきているので。次のティッシュを取り出しやすい。このことは段落0102にも書いておいた。
【0009】
また図15に示されるように、取り出し口の上にL型フラップがあると、取り出し口から。汚染源が入りにくくなっているのでティッシュボックスの中は衛生的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述のように、収納容器(ティッシュボックス)の取り出し口が上面に限定されていることで、手が収納容器の上方向に引き上げなければならず、寝ている人とか、そのような体の動きがしにくい人にとっては収納容器(ティッシュボックス)からの衛生紙 (ティッシュ)のスムーズな取出しの実現に障害となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(発明101)
上面から下面に向けて垂直に延びる上フラップと下面から上面に向けて垂直に延びる下フラップとが重ねあわせられる部分を持つことにより端側面が構成され、またポップアップ状に積み重ねられた衛生紙の束を内部より取り出すための開口部(P)を備え、またシートが重ね合わせられて作られている直方体形状の容器において、切り込み線(Y)と折線(Z)で構成される当該開口部の切り込み線(Y) が、容器の1面上の点(A)及び点(B)と、当該面に連なる端側面(N)上の点(C)及び点(D)において、点(A)よりはじまり点(B)、また点 (C)、また点(D)の順に通過し、再び点(A)に交差することなく戻る線(X)に沿って、点(B)より点(A)迄構成され、また折線(Z)が、点(A)から始まり点(B)に至る辺 (AB)であることで、開口部が折線(Z)を回転軸として回転する開閉可能な蓋を備える開口部となることを特徴とする衛生紙の収納容器の発明101が優れている。
(発明102)
また発明101において、開口部を構成する切り込み線(Y)が、前記シートが重ねられていない領域に配置される、又は前記シートが3層以上重ねられている領域には配置されないことを特徴とする衛生紙の収納容器の発明102が優れている。
(発明103)
また発明102において、新たな開口部(Q)が上面に設けられていることを特徴とする衛生紙の収納容器の発明103が優れている。
(発明104)
また発明103において、開口部(Q)に対向する面に支持部(S)が設けられ、衛生紙の束が端側面(N)と支持部(S)の間に挟まれて、ずれないように配置されていることを特徴とする衛生紙の収納容器の発明104が優れている。
(発明105)
また発明104において、衛生紙の束に向けて凹の形状となる折り曲げ線と折り曲げ線の両端部を衛生紙の束に向かって凸状に結ぶ切り込み線によって構成されていることを特徴とする衛生紙の収納容器の発明105が優れている。
【0012】
(発明201)
開口部を介して取り出される衛生紙が重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前記衛生紙に応じた所定の厚みを有する束を内部に収納する箱部と、前記箱部の内部に向けて突出するように、かつ前記束の厚みに相当する前記束の側面に当接するように構成される支持部と、を備え、前記束は、前記支持部と前記箱部の内面との間に、又は前記支持部同士の間に保持され、前記開口部に対してずれないように配置される、衛生紙の収納容器の発明201が優れている。
(発明202)
前記開口部の周縁の少なくとも一部は、前記箱部にあらかじめ形成された折曲線により規定され、前記折曲線に基づいて前記箱部が部分的に前記箱部の外側に折り曲げられることで形成された蓋部が、前記開口部の周縁の少なくとも一部に設けられることを特徴とする発明201記載の衛生紙の収納容器の発明202が優れている。
(発明203)
前記開口部が設けられる前記箱部の第1面は、第1軸線に沿って延在する面であって、前記開口部は、実質的に平行関係にある2つの前記折曲線を含んで規定されるとともに、前記第1軸線に沿って延在するに従って前記第1軸線に近づくように構成されることを特徴とする発明201又は発明202記載の衛生紙の収納容器の発明203が優れている。
(発明204)
前記開口部は、前記箱部の第1面と当該第1面に対向する第2面とを結ぶ面にも設けられることを特徴とする発明201乃至発明203記載の衛生紙の収納容器の発明204が優れている。
(発明205)
前記束は、前記衛生紙の一方が他方を挟むようにして重ねられて構成されることを特徴とする発明201乃至発明204記載の衛生紙の収納容器の発明205が優れている。
(発明206)
前記支持部は、前記箱部の部分が、前記箱部の内側に折り曲げされることにより構成されることを特徴とする発明201乃至発明205記載の衛生紙の収納容器の発明206が優れている。
(発明207)
前記箱部の部分が前記箱部の内側に折り曲げられることにより前記箱部の外面には開口又は凹みが設けられることを特徴とする発明206記載の衛生紙の収納容器の発明207が優れている。
(発明208)
前記支持部は、前記開口部が設けられる前記箱部の第1面又は当該第1面に対向する第2面に設けられ、前記束の前記側面に当接するように構成される前記支持部の面は、前記箱部の外面を構成していた面であることを特徴とする発明201乃至発明207記載の衛生紙の収納容器の発明208が優れている。
(発明209)
前記支持部は、前記開口部が設けられる前記箱部の第1面及び当該第1面に対向する第2面を結ぶ側面から規定される縁に設けられ、前記束の前記側面に当接するように構成される前記支持部の面は、前記箱部の内面を構成していた面であることを特徴とする発明201乃至発明207記載の衛生紙の収納容器の発明209が優れている。
(発明210)
前記支持部は、前記開口部が設けられる前記箱部の第1面及び当該第1面に対向する第2面を結ぶ側面に設けられ、前記束の前記側面に当接するように構成される前記支持部の面は、前記箱部が部分的に切断されることで露出する面を含むことを特徴とする発明201乃至発明207記載の衛生紙の収納容器の発明210が優れている。
(発明211)
複数の衛生紙が交互に重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前記衛生紙の枚数に応じた所定の厚みを有する束と、前記衛生紙の取り出し用の開口部を有し、かつ前記束を内部に収納する箱部と、前記箱部の内部に向けて突出する支持部と、を備え、前記支持部は、前記束の厚みに相当する前記束の側面に当接し、前記束は、前記支持部と前記箱部の内面との間に、又は前記支持部同士の間に保持される、衛生紙の収納容器の発明211が優れている。
(発明212)
前記開口部は、前記箱部が部分的に切断されることにより構成され、かつ、第2の衛生紙が第1の衛生紙及び第3の衛生紙を内側に挟み込んだ態様が現れる前記束の側面に対向する前記箱部の面に設けられることを特徴とする発明211に記載の収納容器の発明212が優れている。
(発明213)
前記箱部は、シートが部分的に重ね合わされることで形成される部材であって、前記開口部は、前記箱部に形成された切断線が切断されることによって形成され、当該切断線は、前記シートが重ねあわされていない領域に配置される、又は前記シートが3層以上重ねあわされている領域には配置されないことを特徴とする発明211乃至発明212記載の収納容器の発明213が優れている。
【発明の効果】
【0013】
段落0012で述べたこれらの発明により、上面からだけ取り出すことへの不便さが生じることが抑制される。
よって収納容器(ティッシュボックス)からの衛生紙 (ティッシュ)のよりスムーズな取出しを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形態は、説明の便宜上、簡略化されている。図面は簡略的なものであるから、 図面の記載を根拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。図面は、もっぱら技術的事項の説明のためのものであり、図面に示された要素の正確な 大きさ等は反映していない。同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。上下左右といった方向を示す言葉は、図面を正面視した 場合を前提として用いるものとする。
【0015】
〔第1の実施の形態〕

従来から衛生紙の収納容器に関しては、様々な観点から改良が重ねられている(特許文献1乃至3参照)。特に、近年においては、日常生活のあらゆる場面でティッシュボックスが使用されることもあり、この点を考慮したよりユーザーフレンドリーな構造を消費者に提案することが強く望まれている。また、これと同時に、近年の環境問題を背景として、よりエコフレンドリーな構造も強く求められている。
特許文献1及び特許文献2には、いわゆるフィルムレスなティッシュボックスが開示されている。また、特許文献3には、衛生紙の取り出し性能を改善したティッシュボックスが開示されている。
【特許文献1】特開2006−51975号公報
【特許文献2】特開2004−352336号公報
【特許文献3】特開2006−115883号公報 上述のように、今日に至っては、ティッシュボックスは、生活のあらゆる場面にて使用されているが、ティッシュボックスの内部に設けられる遊びの空間(ティッシュボックスの内面とティッシュの束の外面との間の空間)により、ティッシュボックス内でティッシュの束が動いてしまう問題がある。 ティッシュの束がティッシュボックス内で動いてしまうと、ティッシュボックスに設けられた取出口からティッシュをスムーズに取出すことができない場合がある。これは、ティッシュの束が、ティッシュボックスの中心部分からずれた位置にある場合、ティッシュボックスの取出口を介してティッシュボックスからティッシュを取出す際に、取出されるティッシュと取出口との間に生じる摩擦がより大きなものとなる場合があるためである。結果として、商品の購入者はティッシュボックスからスムーズにティッシュを取出すことができない場合がある。かかる点は、例えば、磁力等を利用して、ティッシュボックスを冷蔵庫等の扉に固定させるような場合に特に問題となる。 なお、ティッシュボックスに設けられる上述の遊びの空間は、ロボット等の自動生産技術を利用してティッシュボックスを製造する場合には、ティッシュボックスの製造歩留まりを一定以上に保つために必要なものである。 図31に、ティッシュボックス内におけるティッシュの束の動きを説明するための説明図を示す。図31(a)は、理想的な場合である。図31(b)及び(c)は、ティッシュボックス内でティッシュの束がずれた場合である。 図31(a)に示すように、理想的な場合には、ティッシュボックス内にあるティッシュの束は、ティッシュボックス内で略中央に配置される。かかる場合は、ティッシュボックスを設計した者の意図した場合であって、ティッシュボックスの略中央に設けられた取出口から、ティッシュは好適に取り出されることが可能である。 他方、図31(b)に示すように、ティッシュボックス内でティッシュの束が紙面に向かって左方向にずれた場合は、ティッシュボックスを設計した者の意図しない場合であって、ティッシュボックスの取出口から好適にティッシュが取り出されることができない場合がある。図31(b)の場合は、図31(a)の場合と比べて、取り出されるティッシュと取出口との間で、設計者の意図に反して、より大きな摩擦力が生じる場合があるからである。場合によっては、取り出されるティッシュが部分的に破れることもある。なお、取出口は、図31(a)の場合を想定して、ティッシュボックスの上面の所定領域に設けられることが一般的である。なお、図31(c)のように、紙面に向かって右方向にティッシュの束がずれた場合も、図31(b)の場合の説明と同様である。重複する説明は省略する。 上述のように、収納容器(ティッシュボックス)の内部に設けられる遊びの空間(ティッシュボックスの内面とティッシュボックス内のティッシュの束の外面との間の空間)により、衛生紙(ティッシュ)の束が、収納容器(ティッシュボックス)内で動いてしまうことが、収納容器(ティッシュボックス)からの衛生紙(ティッシュ)のスムーズな取出しの実現に障害となっていた。 本発明にかかる衛生紙の収納容器は、開口部を介して取り出される衛生紙が重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前記衛生紙に応じた所定の厚みを有する束を内部に収納する箱部と、前記箱部の内部に向けて突出するように、かつ前記束の厚みに相当する前記束の側面に当接するように構成される支持部と、を備え、前記束は、前記支持部と前記箱部の内面との間に、又は前記支持部同士の間に保持され、前記開口部に対してずれないように配置される。本発明にかかる衛生紙の収納容器は、複数の衛生紙が交互に重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前記衛生紙の枚数に応じた所定の厚みを有する束と、前記衛生紙の取り出し用の開口部を有し、かつ前記束を内部に収納する箱部と、 前記箱部の内部に向けて突出する支持部と、を備え、前記支持部は、前記束の厚みに相当する前記束の側面に当接し、前記束は、前記支持部と前記箱部の内面との間に、又は前記支持部同士の間に保持される。 束が、支持部と箱部の内面との間に、又は支持部同士の間に保持されることで、開口部に対して位置ずれが生じることが抑制される。よって、商品の購入者は、よりスムーズに衛生紙を取り出すことができる。 収納容器(ティッシュボックス)の内部に設けられる遊びの空間(ティッシュボックスの内面とティッシュボックス内のティッシュの束の外面との間の空間)により、衛生紙(ティッシュ)の束が、収納容器(ティッシュボックス)内で動いてしまうことが抑制され、収納容器(ティッシュボックス)からの衛生紙(ティッシュ)のよりスムーズな取出しを実現できる。図1乃至図5を用いて、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、ティッシュボックスBX1の概略的な斜視図である。図2(a)は、ティッシュボックスBX1の上面図であり、図2(b)は、ティッシュボックスBX1の下面図である。図3は、図1のX−X間の概略的な断面図である。図4は、ティッシュが重ねられることで構成されるティッシュの束の構成を説明するための説明図である。図5は、ティッシュボックスBX1内でのティッシュの束の移動が抑制されることを説明するための説明図である。
【0016】
図1に、 ティッシュボックス(収納容器)BX1を示す。ティッシュボックスBX1は、軸線(第1軸線)AXに沿って延在する長尺な直方体状の箱部1を有する。箱部 1は、上面10、下面11(不図示)、側面12を有する。上面(第1面)10は、軸線AXに沿って延在する面である。下面(第2面)11は、上面10に対向する面であり、上面10と同様に、軸線AXに沿って延在する面である。側面12は、上面10の縁と下面11の縁とを結ぶ面として構成される。箱部1は、 矩形状の上面10及び下面11に対応して、4つの側面12を有する。
【0017】
図1に 示すように、箱部1の上面10には、折曲線L1、L2が設けられる。また、箱部1の上面10には、切断線DL1、DL2、DL3が設けられる。なお、本実 施形態にかかるティッシュボックスBX1は、いわゆる取出口(開口部)にフィルムが設けられていないフィルムレスなティッシュボックスである。
【0018】
切断線DL1〜DL3が切断されることにより、箱部1の上面10には、箱部1の内部に収納されるティッシュの取出口OP1が形成される。なお、箱部1の上 面10に設けられる取出口OP1は、折曲線L1、切断線DL1、折曲線L2、切断線DL2によって規定される。取出口OP1は、軸線AXに沿って延在する 長尺な開口である。
【0019】
切断線DL1〜DL3が切断された後、箱部1の上面10を構成していた部分が、折曲線L1を軸として箱部1の外側に起立されることにより蓋部15が形成さ れる。同様に、箱部1の上面10を構成していた部分が、折曲線L2を軸として箱部1の外側に起立させることにより蓋部16が形成される。蓋部15、16 は、ティッシュボックスの取出口OP1の周縁に設けられる。そして、次に取出されるティッシュを挟持するとともに、ティッシュボックスの取出口にゴミ等の 異物が進入することを抑制する。
【0020】
本実施形態においては、図1に 示すように、箱部1の上面10には、切断線DL7、折曲線L5、が設けられる。切断線DL7が切断された後、箱部1の上面10を構成していた部分が、折曲 線L5を軸として箱部1の内側に起立されることにより、箱部1の内側に突出する支持部17が形成される。尚、起立されたときの支持部17の概略形状は、円 形の一部が欠けた形状である。
【0021】
支持部17は、箱部1の内部に突出するように構成され、箱部1の外面を構成していた面で、ティッシュの束24の側面を当接するように構成される。かかる構 造により、ティッシュの束は、支持部17の面と箱部1の内面との間に挟まれて所定の位置に固定される。このように、ティッシュの束24が、箱部1内の所定 の位置に配置(固定)されることにより、購入者は、箱部1の取出口OP1からスムーズにティッシュを取出すことができる。これは、ティッシュの束24が所 定の位置に配置されることで、ティッシュの束は、箱部1に設けられる取出口に対してずれることが抑制されるためである。
【0022】
なお、図2を参酌すれば明らかなように、箱部1の下面11には、上述の上面10で説明したものと同様の構造が設けられる。
【0023】
図2(a)に、ティッシュボックスBX1の上面10の構成図を示す。図2(b)に、ティッシュボックスBX1の下面11の構成図を示す。なお、図2(a)は、左利きの購入者向けのものである。図2(b)は、右利きの購入者向けのものである。ティッシュボックスBX1の表裏に、右利き用の面、左利き用の面を設けることにより、購入者の利き手がどちらの場合であっても対応することが可能なティッシュボックスを提供することができる。なお、図2(a)の構成が左利きの方に適することの理由、図2(b)の構成が右利きの方に適する理由、については後述する。但し、どちらの利き手に適するかどうかは人の好みも影響するものであるから、図2(a)の構成が右利きの方に適する場合、図2(b)の構成が左利きの方に適する場合も考えられる。このような場合であっても、本実施形態のように、ティッシュボックスBX1の表面及び裏面のそれぞれに対称的な取出口を設ければ何ら問題は生じない。
【0024】
図1での説明と重複するが、図2(a)に示すように、箱部1の上面10には、折曲線L1、L2が設けられる。また、箱部1の上面10には、切断線DL1、DL2、DL3が設けられる。
【0025】
上述した蓋部15は、切断線DL1〜DL3が切断された状態で、折曲線L1を軸として、箱部1の上面10を構成していた部分を箱部1の外側に折り曲げることにより形成される。このように形成された蓋部15は、折曲線L1を軸として揺動可能に構成され、通常の使用状態では、物理的な復元力に基づいて、箱部1 の上面10に倒れるように構成される。箱部1の上面10に設けられる蓋部16は、上述の蓋部15に対応する。但し、折曲線L1には折曲線L2が対応する。 取出されるティッシュは、蓋部15と蓋部16により挟まれることにより、次に簡単に引き出されることができるように構成されている。
【0026】
折曲線L1及びL2は、軸線AXに沿って延在するに従って、軸線AXに近づくように構成される(図1を 併せて参照)。かかる構成により、箱部1の上面10に設けられる取出口は、上面10の長手方向に沿って傾斜するように構成される。なお、箱部1の上面10 は、軸線AXに沿って軸線AXに対して平行に延在する面である。このように取出口が構成されることにより、取出口が上面10の長手方向に平行に構成される 場合と比較して、取り出されるティッシュは、より好適に取出口に保持される。
【0027】
上述のように、箱部1の上面10に設けられる取出口OP1は、折曲線L1、切断線DL1、折曲線L2、切断線DL2によって規定される。そして、本実施形 態においては、取出口にはフィルムが設けられていない。箱部1の取出口から取出されるティッシュは、折曲線L1又は折曲線L2のいずれかに沿って、蓋部 15又は蓋部16と箱部1の上面10との間の縁にガイドされながら取出される。フィルムレスな取出口とすることにより、ティッシュボックスのリサイクル化 が促進されるとともに、消費者はティッシュボックスに取出口を設ける際にゴミが発生することも抑制される。
【0028】
また、左利きの購入者は、図2(a) の場合、より少ない負担で、箱部1の内部に収納されたティッシュを取出すことができる。これは、利き手のひじを支点として、利き手を体の内側方向に引き込んでティッシュを取出すよりも、利き手のひじを支点として、利き手を体から外側方向に放り出すようにティッシュを取出すことのほうが身体的に楽と感じる場 合があるからである。
【0029】
なお、この点に関しては、人の好みの影響も強く影響する点は上述したとおりである。従って、利き手のひじを支点として、利き手を体から外側方向に放り出す ようにティッシュを取り出すことよりも、利き手のひじを支点として、利き手を体から内側方向に引き込んでティッシュ取り出すほうが身体的に楽と感じる場合 もある。この場合には、図2(a)の場合は、右利きの購入者向けとなる。本実施形態のように、ティッシュボックスBX1の表裏に、右利き用の面、左利き用の面を設けることにより、購入者の好みがどちらの場合であっても対応することが可能である。
【0030】
本実施形態においては、箱部1の上面10に、折曲線L5、切断線DL7が設けられる。上述のように、切断線DL7が切断された状態で、箱部1の上面10を 構成していた部分が、折曲線L5を軸として箱部1の内側に起立されることにより、箱部1の内部に突出する支持部17が形成される。
【0031】
図2(b)に示すように、箱部1の下面11には、折曲線L3、L4が設けられる。また、箱部1の下面11には、切断線DL4、DL5、DL6が設けられる。また、箱部1の下面11に、折曲線L6、切断線DL8が設けられる。
【0032】
図2(b)に示した下面の構成は、図2(a) に示した上面の構成と略等しい。折曲線L3は折曲線L2に対応し、折曲線L4は折曲線L1に対応し、切断線DL4は切断線DL2に対応し、切断線DL5は 切断線DL1に対応し、切断線DL6は切断線DL3に対応する。蓋部19は蓋部15に対応し、蓋部29は蓋部16に対応する。支持部18は、支持部17に 対応する。
【0033】
図2(a)で説明した点とは異なり、図2(b)に示した下面11の場合には、折曲線L3及びL4は、軸線AXに沿って延在するに従って、軸線AXから離れるように構成される。他の点は同様であるから重複する説明は省略する。
【0034】
図3に、図1のX−X間の概略的な断面図を示す。なお、図3には、箱部1の上面10に設けられた切断線DL1〜DL3は切断され、折曲線L1を軸として蓋部15が起立させられ、折曲線L2を軸として蓋部16が起立させられた状態であるものとする。なお、図3には、蓋部15、16は、いずれも図示されていない。また、箱部1の下面11に設けられた切断線DL8が切断され、折曲線L6を軸として支持部18が箱部1の内側に起立された状態であるものとする。すなわち、図3には、左利きの購入者が、ティッシュボックスBX1を使用状態とした場合の図が示されている。
【0035】
図3に示すように、ティッシュボックスBX1は、箱部1、ティッシュが重ねられて構成された束24を有する。
【0036】
箱部1は、基部20、側部21、突出部22を有する箱状の部材である。基部20は、箱部1の内面に相当する面20aと箱部1の外面に相当する面20bを有 する板状の部材である。基部20には、ティッシュの束24が載置される。側部21は、基部20の周縁部分を基点として、ティッシュの束24の厚み方向に 沿って延在する部材である。側部21は、箱部1の内面に相当する面21aと箱部1の外面に相当する面21bを有する板状の部材である。突出部22は、側部 21の頂端から、基部20に載置されたティッシュの束24側に向かって延在する部材である。突出部22は、箱部1の内面に相当する面22aと箱部1の外面 に相当する面22bとを有する。箱部1に設けられる取出口OP1は、突出部22の頂端を含んで領域として規定される。
【0037】
箱部1は、基部20から箱部1の内部に突出する支持部18を有する。支持部18は、箱部1の内面に相当する面18a、箱部1の外面に相当する面18bを有 する板状の部材である。なお、支持部18は、箱部1の基部20が折り曲げられることにより形成される。なお、箱部1の基部20の所定部分が起立されること で支持部18が形成されると同時に、箱部1の基部20には開口OP2が形成される。なお、開口OP2は、適宜シール性の材料等により密閉すると良い。ま た、支持部18は、箱部1とは別の部材で構成してもよい。
【0038】
ティッシュ(衛生紙)が複数段重ねられることにより構成される束24は、箱部1の下面11に載置される。なお、束24は、重ねられるティッシュの段数に応じた厚み(所定の厚み)を有する。なお、ティッシュは、衛生紙の一例である。衛生紙は、ペーパータオル、ワッティング(紙綿)、ちり紙等、他の様々な使い 捨てタイプの紙状の材料を含む概念である。なお、衛生紙は、紙状の部材であれば良く、植物繊維(パルプ)を材料とするものに限られない。また、その具体的 な形状は任意である。
【0039】
ここで、図4を参照して、ティッシュの束24(以下、単に束24と呼ぶこともある。)の構成について具体的に説明する。なお、図4には、支持部18の面18b(箱1の側面12b)から見た構成図である。
【0040】
図4に示すように、束24は、複数のティッシュが、幾段にも重ねられることにより構成される。このとき、下段のティッシュが上段に積まれるティッシュを挟み込む態様で重ねられていく。
【0041】
図4に 示すように、1段目のティッシュPep1は、2段目のティッシュPep2を挟む。2段目のティッシュPep2は、3段目のティッシュPep3を挟む。3段 目のティッシュPep3は、4段目のティッシュPep4を挟む。5段目のティッシュPep5は、6段目のティッシュPep6を挟む。以下、同様にして、下 段のティッシュが上段に積まれるティッシュを挟み込む態様で重ねられていく。そして、このような態様で、幾段にも重ねられたティッシュは圧縮されてティッ シュの束24として構成される。よって、ティッシュの束24は、重ねられるティッシュの段数に応じた厚みを有する。本明細書では、このティッシュの束24 の厚みに相当する面を、ティッシュの束24の側面とする。ティッシュの束24の側面は、ティッシュが重ねられることで形成される面である。なお、重ねられ るティッシュは矩形状(正方形状又は長方形状)であるものとする。
【0042】
再び、図3に戻って説明する。図3に示すように、支持部18の面18bは、束24の側面24aに当接されるように構成される。また、このとき、箱部1の側部21の面21aは、束24の側面24bに当接されるように構成される。
換言すると、束24の側面24aは支持部18の面18bに対向し、束24の側面24bは側部21の面21aに対向して配置される。なお、束24の側面24bは、束24の側面24aに対向する側面である。
【0043】
かかる構成により、束24は、支持部18の面18bと側部21の面21aとの間に保持される。換言すると、束24は、支持部18と箱部1の内面により保持 される。そして、箱部1に設けられる取出口OP1に対して束24がずれることが抑制される。例えば、ティッシュボックスBX1が、冷蔵庫の扉部分にマグ ネット等により取り付けられたとしても、束24が箱部1の内部で、取出口OP1に対してずれることが抑制される。なお、図面上は明らかではないが、束24 は、多少の遊びをもって、支持部18の面18bと側部21の面21aとの間に保持されるものとする。
【0044】
なお、この場合、図3に 示すように、束24の側面24aから取出口OP1までの範囲の突出部22の長さL1は、束24の側面24bから取出口OP1までの範囲の突出部22の長さ L2と実質的に等しく設定される。これによって、取出口OP1は、束24の幅(側面24aから側面24bまでの幅)の略中央に配置される。よって、ティッ シュは、取出口OP1からスムーズに取り出されることができる。
【0045】
最後に、図5を用いて、ティッシュボックスBX1内でのティッシュの束24の移動が抑制されることを説明する。図5に示すように、箱部1の軸線AX(図1参照)に沿う幅をW3とし、束24の軸線AXに沿う幅をW2とし、箱部1の内面と束24の側面との間の空間の軸線AXに沿う幅をW3とする。
【0046】
図5か ら明らかなように、W2は、W3よりも小さい(W2<W3)。よって、箱部1の内面と束24の側面との間にはW1に応じた空間が形成される。つまり、箱部 1の内部に収納されるティッシュの束24は、W1(W1=W3−W2)に応じた範囲で、軸線AXに沿って移動することが可能に構成されてしまう。
【0047】
本実施形態では、上述のように、箱部1の下面11には支持部18が設けられる。束24は、支持部18と箱部1の内面とにより保持されることで、箱部1の下 面11の所定の位置に配置される。このように保持された束24は、取出口OP1に対してずれることが抑制される。よって、商品の購入者は、上述したよう に、よりスムーズにティッシュボックスからティッシュを取出すことができる。
【0048】
本実施形態においては、箱部1に設けられる取出口OP1の周縁にフィルムが設けられていない。このような場合には、箱部1の取出口OP1に対するティッ シュの束24の位置ずれにより、取出されるティッシュと取出口OP1の周縁との間に強い摩擦力が生じる場合がある。しかしながら、本実施の形態によれば、 このように取出口OP1の周縁にフィルムが設けられていないものであっても、箱部1内での束24のずれ自体が抑制されるため、取出されるティッシュと取出 口OP1の周縁との間の摩擦力が問題となることが抑制される。また、起立された蓋部を再び箱部に伏した状態とすれば、蓋部により箱部内に異物が入り込むことが抑制される。従って、本実施形態の場合には、長期使用に適したティッシュボックスを提供することができる。
【0049】
また本実施形態においては、箱部1の上面10又は下面11に取出口を設けることが可能である。従って、商品の購入者の利き手がどちらの場合であっても対応 することができる。また、上面10に取出口を設けた場合には、下面11に設けることができる取出口は、束24の底上げに用いることができる。すなわち、上 面10に取出口を設けて使用した結果、束24の厚みが減少すると、ティッシュがスムーズに取り出すことができない。かかる場合には、束24を持ち上げるための支持部として、下面11に設けられた取出口用の蓋部19、29を用いることができる。
【0050】
また、本実施形態においては、支持部18は、箱部1の基部20の一部が、円弧状に構成された折曲線L6を軸として、箱部1の内側に起立されることにより構成される。折曲線L6が円弧状に構成される(図2(b)参照のこと)ことにより、束24から受ける力によって、起立された支持部18が箱部1の基部20に倒れこむことが好適に抑制される。
【0051】
〔第2の実施の形態〕
図6及び図7を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は、ティッシュボックスBX2の斜視図である。図7は、ティッシュボックスBX2内でのティッシュの束24の移動が抑制されることを説明するための説明図である。
【0052】
図6に示すように、本実施形態では、ティッシュの束24を箱部1の下面11の所定の位置に配置するための手段として、支持部30及び支持部31を採用している。ここでは、説明の便宜上、図6に示すように、箱部1の4つの側面のある面を側面12aとし、箱部1の4つの側面の他の面を側面12bとする。尚、側面12bは、側面12aと隣り合う側面である。
【0053】
図6に 示すように、支持部30は、側面12aと側面12bとの縁に設けられる。支持部30は、箱部1の側面12aの一部及び箱部1の側面12bの一部が、箱部1 の内部に折り曲げられることにより構成される。換言すると、支持部30は、箱部1の側面12aと側面12bとから規定される縁に部分的に凹みが設けられる ことにより形成される。
【0054】
尚、支持部30は、側面12aの一部に相当する部分30aと、側面12bの一部に相当する部分30bとを有する。部分30aと部分30bから規定される縁は、箱部1の側面12aと側面12bとから規定される縁に等しい。
【0055】
図6に 示すように、側面12aには折曲線L21が設けられ、側面12bには折曲線L20が設けられる。折曲線L20の一端と折曲線L21の一端とは、切取線 DL20aにより連絡されている。同様に、折曲線L20の他端と折曲線L21の他端とは、切取線DL20bにより連絡されている。
【0056】
支持部30は、切断線DL20a、DL20bが切断された状態で、側面12a、12bの一部(部分30a、部分30b)が、折曲線L20、L21を軸とし て、箱部1の内側に折り曲げられることにより構成される。このようにして、支持部30は、側面12a(箱部1の外面)を構成していた部分30aと、側面 12b(箱部1の外面)を構成していた部分30bとから構成される。
【0057】
支持部30は、箱部1の内部に収納されるティッシュの束24の側面に当接するように、箱部1の内部に向けて突出する。かかる構成により、後述のように、箱部1の内部に収納されるティッシュの束24は、箱部1の下面11の所定の箇所に好適に保持される。
【0058】
なお、支持部31の構成は、支持部30の構成と略等しい。異なる点は、箱部1の側面12から規定される異なる縁に配置される点である。支持部31の構成は、上述の支持部30の説明に基づけば明確に理解できるため、ここでは説明は省略する。
【0059】
図7を用いて、ティッシュボックスBX2内でのティッシュの束24の移動が抑制されることを説明する。なお、図7には、軸線AXに沿う方向のティッシュボックスBX2の断面図が示されている。
【0060】
図7に 示すように、本実施形態では、支持部30、支持部31が、箱部1の内側に向けて突出する。支持部30の部分30aの内面(箱部1の内面と等しい)は、束 24の側面24aに当接するように構成される。支持部31の部分31aの内面(箱部1の内面と等しい)は、束24の側面24aに当接するように構成され る。換言すると、支持部30の面30a及び支持部31の面31aは、束24の側面24aに対向するように配置される。
【0061】
かかる構成により、箱部1の下面11に載置される束24は、支持部30、31と箱部1の側部21の面21aとの間に好適に保持され、箱部1の下面11の所 定の位置に配置される。このように保持された束24は、取出口OP1に対してずれることが抑制される。よって、商品の購入者は、よりスムーズにティッシュ ボックスからティッシュを取出すことができる。なお、取出口OP1は、上述の所定の位置に束24が配置されるものとして設定されているものとする。
【0062】
本実施形態では、第1の実施の形態の場合と比較して、束24の厚み方向に沿う幅がより広い支持部により束24を支持することができる。よって、第1の実施 の形態の場合と比較して、ティッシュの束24は、より安定に支持部と箱部の内面との間に保持される。また、箱部1の側面から規定される縁が凹むことにより、意匠的な効果も得ることができる。
【0063】
〔第3の実施の形態〕
図8及び図9を用いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。図8は、ティッシュボックスBX3の斜視図である。図9は、ティッシュボックスBX3内でのティッシュの束の移動が抑制されることを説明するための説明図である。
【0064】
本実施の形態では、箱部1の内部に収納されたティッシュは、箱部1の上面10から図8の矢印D1に従って取出されることに加えて、箱部1の側面12bから図8の矢印D2に従って取出されることができるように構成されている。よって、例えば、商品の購入者は、ティッシュボックスBX3を目元より高い場所に置いたとしても、その側面方向からティッシュを好適に取出すことができる。
【0065】
本実施の形態では、第2の実施の形態と異なり、切断線DL1は、箱部1の上面10ではなく箱部1の側面12bに設けられる。折曲線L1は、箱部1の上面 10のみではなく箱部1の側面12bにも延在する。折曲線L2についても、折曲線L1と同様に、箱部1の上面10のみではなく箱部1の側面12bにも延在 する。また、切断線DL3も、箱部1の上面10のみではなく箱部1の側面12bにも延在する。
【0066】
なお、蓋部15も、同様に、箱部1の上面10のみではなく箱部1の側面12bにも設けられる。蓋部16も、蓋部15と同様に、箱部1の上面10のみではなく箱部1の側面12bにも設けられる。支持部30、31が形成される箇所は、第2の実施の形態と同様であるから説明は省略する。
【0067】
図9を用いて、ティッシュボックスBX3内でのティッシュの束24の移動が抑制されることを説明する。なお、図9には、軸線AXに沿う方向のティッシュボックスBX3の断面図が示されている。
【0068】
図9に 示すように、本実施形態では、第2の実施の形態と同様に、支持部30、支持部31が、箱部1の内側に向けて突出する。支持部30の面30aは、束24の側 面24aに当接するように構成される。支持部31の面31aは、束24の側面24aに当接するように構成される。換言すると、束24の側面24aは、支持 部30の面30a及び支持部31の面31aに対向するように配置される。なお、第2の実施の形態と同様に、箱部1の内面は、束24の側面24bに当接する ように構成される。
【0069】
かかる構成により、箱部1の下面11に載置される束24は、支持部30、31と箱部1の内面との間に好適に保持され、箱部1の下面11の所定の位置に配置 される。このように保持された束24は、取出口OP1に対してずれることが抑制される。よって、商品の購入者は、よりスムーズにティッシュボックスから ティッシュを取出すことができる。
【0070】
特に本実施の形態では、図9に示すように、図9の 矢印D2に従って、ティッシュボックスBX3に収納されたティッシュが取出される場合がある。本実施形態の場合にように支持部30、31を設けない場合に は、ティッシュを取り出す際に、取り出されるティッシュに応じて束24が取出口OP1方向に移動し、側面12bに設けられた取出口OP1と束24とが近接 してしまう。そして、取出されるティッシュと側面12bの取出口OP1との間に大きな摩擦が生じてしまう場合がある。このような場合、商品の購入者は、 ティッシュボックスからスムーズにティッシュを取出すことができない。
【0071】
本実施形態においては、上述の問題点に対して、支持部30、31が設けられている。支持部30は、側面12aと側面12bとの間の縁部分が箱部1の内部に 折り曲げられることにより構成される。同様に、支持部31は、側面12bと側面12bに隣り合う他の側面との間の縁部分が箱部1の内部に折り曲げられるこ とにより構成される。換言すると、支持部30、31は、側面方向からのティッシュの取出を可能とする取出口OP1が設けられた側面12bに設けられ、箱部 1の内部に向けて突出するように構成される。
【0072】
よって、図9に 示すように、束24の側面24aと当該側面24aに対向する箱部1の内壁との間には、幅W1分の空間が生じる。幅W1分の空間は、箱部1の側面12bに設 けられた取出口OP1を介して、ティッシュがスムーズに取出されるためには必要なものである。そして、取出されるティッシュは、幅W1分の空間及び箱部1 の側面12bに設けられた取出口OP1を介して、好適に箱部1から取出されることができる。
【0073】
この点は、図4に示したように束24の場合に特に有効である。なお、図4に示したようにティッシュが重ねられる場合には、一度、図8の矢印D1に従って、箱部1の上方向にあるティッシュを取出した後、次に引き出されるティッシュを図8の矢印D2に従って引き出すことにより、その次に引き出されるティッシュは、好適に箱部1の側面12bにある取出口OP1に引き出されることができる。
【0074】
また、上述のように、箱部1の上面10の取出口は、上面10の延在方向に対して斜めに設けられている。かかる構成により、箱部1の側面12bから見て、 ティッシュを引き出す際には、次に引き出されるティッシュは回転しながら部分的に引き出される。従って、次に引き出されるティッシュの取り出しを、よりス ムーズに構成することができる。
【0075】
〔第4の実施の形態〕
図10を用いて、本発明の第4の実施の形態について説明する。図10は、ティッシュボックスBX4の斜視図である。
【0076】
本実施の形態においては、第3の実施の形態と異なり、箱部1の上面10に設けられる取出口と箱部1の側面12bに設けられる取出口とは別々に構成されている。すなわち、箱部1の上面10に設けられる取出口と箱部1の側面12bに設けられる取出口との間は、箱部1の側面12bと箱部1の上面10との間の縁が 存在する。かかる構成により、第3の実施の形態におけるティッシュボックスBX3と比較して、ティッシュボックスBX4の機械的な強度を増加させることが できる。すなわち、箱部1の上面10に設けられる取出口と箱部1の側面12bに設けられる取出口とは、必ずしも一体の取出口として構成される必要はない。
【0077】
〔第5の実施の形態〕
図11を用いて、本発明の第5の実施の形態について説明する。図11は、ティッシュボックスBX5の斜視図である。
【0078】
本実施の形態においては、第3の実施の形態と異なり、箱部1の側面12bに、支持部35及び支持部36が設けられる。支持部35及び支持部36は、箱部1の側面12bの実質的に中央の部分に配置される。
【0079】
支持部35は、切断線DL35が切断された状態で、箱部1の側面12bを構成していた部分が、折曲線L35を軸として箱部1の内側に起立されることにより 構成される。支持部36は、切断線DL36が切断された状態で、箱部1の側面12bを構成していた部分が、折曲線L36を軸として箱部1の内側に起立されることにより構成される。支持部35が起立される軸となる折曲線L35と支持部36が起立される軸となる折曲線L36とは隣り合って配置される。切断線 DL35と切断線DL36とは、折曲線L35と折曲線L36を挟んで配置される。
【0080】
ここでは、箱部1の内部に収納されるティッシュの束24は、箱部1の側面に設けられた支持部35、36と箱部1の内面との間に保持される。支持部35、 36は、束24の側面に当接するように、箱部1の内部に突出する。束24の側面には、支持部35、36の頂部(箱部が部分的に切り取られることで露出する 面)が当接するように構成される。 このような場合であっても、第3の実施の形態と同様に効果を得ることができる。尚、図11に示すように、折曲線L35、L36が、リッジ状(山の稜線を描くような状態)に構成されることにより、支持部35、36を好適に起立させることができる。
【0081】
なお、本実施形態では、第3の実施の形態の場合と比較して、束24から受ける力により、支持部35、36は、箱部1の側面12b側に倒れやすい。しかしな がら、この様な点は、例えば、隣り合って配置された支持部35と支持部36とを互いに係止させれば解消することができる。支持部35と支持部36とを互い に係止させる手段は様々な手法があるが、例えば、支持部35の頂部と支持部36の頂部とをシール性の部材で糊付けすれば良い。具体的な構造については図示 することはしないが、たとえば、支持部35と支持部36とが起立されるときと同時に、支持部35又は支持部36の一方又は双方の箱部1の内側の面にシール 性の材料が露出するような構成を採用すれば良い。そして、箱部1の内面に相当する支持部35の面と、箱部1の内面に相当する支持部36の面とを張り合わせ ればよい。
【0082】
また、例えば、支持部35に切断線を設け、支持部35に設けられた切断線が切断されることで生じる隙間(開口)に挟み込まれる突出部を支持部35に設けて もよい。支持部35の切断線を切断させることで生じた隙間に、支持部36の突出部を差し込むことで、支持部35に対して支持部36を係止させることができ る。箱部の内部で支持部同士を互いに係止させる方法は、他にも様々な手法が考えうる。
【0083】
〔第6の実施の形態〕
図12を用いて、本発明の第6の実施の形態について説明する。図12は、ティッシュボックスBX6の斜視図である。
【0084】
第1の実施の形態と異なる点は、箱部1の側面12bが箱部1の内部に突出されることにより支持部70が構成される点である。換言すると、支持部70は、箱 部1の側面12bが箱部1の内部に凹まされることにより構成される。なお、箱部1の側面12bの全面を箱部1の内部に突出させる方法としては、箱部1の側 面12bの周縁に相当する縁付近の箱部1の上面10、下面11、側面12a、側面12bに隣り合う他の側面に切込線を設けると良い。これらの面に設けられた切込線に基づいて、箱部1の側面12bは箱部1の内側に好適に凹まされることができる。
【0085】
なお、支持部70は、箱部1の内部に延在する部分70a、部分70aが延在する方向と実質的に垂直な方向に延在する部分70bを有する。部分70a、部分 70bは、いずれも箱部1の側面12bを構成していた部分である。部分70bは、束24の側面24aと当接するように構成される。部分70bは、束24の 側面24aに対向する面を有する。よって、他の実施の形態と比較して、より好適に束24を保持することができる。また、箱部1の側面12bが、箱部1の内 側に凹むことにより、特異な形状とすることができるため、意匠的な効果もある。
【0086】
〔その他の実施の形態〕
図13、図14を用いて、本発明のその他の実施の形態について説明する。図13は、ティッシュボックスBX1の上面10のバリエーションを説明するための図である。図14も、図13と同様に、ティッシュボックスBX1の上面10のバリエーションを説明するための図である。
【0087】
図13(a) に示すように、起立されたときの支持部17aの形状を矩形状としても良い。このような場合であっても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。 すなわち、起立されたときの支持部の形状は、円形が部分的に欠けたような形状には限られない。支持部17aの具体的な大きさにもよるが、起立したときの支 持部の形状を矩形状とすることにより、第1の実施の形態よりも、より広い範囲で、束24の側面24aに、支持部17aを当接させることができる。
【0088】
なお、支持部17aは、折曲線L5から延びる側辺51、折曲線L5から延びる側辺52、側辺51と側辺52とを結ぶ頂辺53とを有する。側辺51と側辺52とは、実質的に等しい長さである。なお、側辺51、52、頂辺53は、切取線DL7と一致する。
【0089】
図13(b) に示すように、起立されたときの支持部17bの形状を、矩形状が部分的にカットされた形状としてもよい。具体的には、支持部17bは、折曲線L5から延びる側辺51、折曲線L5から延びる側辺52、側辺51と側辺52とを結ぶ頂辺53とを有する。側辺51は、側辺52よりも長い辺である。よって、頂辺53 は、側辺51から側辺52に向けて下斜めに延在するように構成される。なお、側辺51、52、頂辺53は、切取線DL7と一致する。
【0090】
また、図14(a)に示すように、箱部1の上面10に、2つの(複数の)支持部17c、17dを隣り合うように設けてもよい。これにより、箱部1の内部に収納される束24を、より確実に箱部1の所定の位置に配置することができる。
【0091】
また、図14(b)に示すように、箱部1の上面10に、2つの支持部17e、17fを隣り合うように設けてもよい。ただし、図14(a) とは、支持部17e、17fが起立される方向が異なる。このような場合であっても支持部17を構成する材料や支持部17の厚みなどを適宜調整することにより、束24を支持することができる。支持部は箱部1の所定部分が折り曲げられることにより構成されることが最も簡易であるが、それ以外の方法も採用しう る。例えば、支持部17として、プラスチック材料等からなる箱部1とは別の部材を採用しても良い。かかる場合には、当該部材の一部を、起立された状態で固定することにより、確実に束24を箱部1の内部の所定の位置に保持することができる。
【0092】
さらに、図14(c)に示すように、図14(a)の構成に、箱部1の上面10に設けられる取出口OP1を挟むような態様で、支持部17g、17hを設けても良い。
【0093】
かかる場合には、箱部1の内面と支持部とにより、束24が箱部1内の所定の場所に保持されることはなく、支持部同士の間で、束24は箱部1内の所定の場所 に保持される。具体的には、支持部17c、17dは、束24の側面24aに当接するように構成される。支持部17g、17hは、束24の側面24bに当接 するように構成される。換言すると、束24の側面24aと支持部17c、17dとは対向して配置される。束24の側面24bと支持部17g、17hとは対向して配置される。
【0094】
このように、支持部と同士の間で、束24を保持してもよい。但し、箱部1の内面と束24の外面との間の隙間がさほど広くないこと(1cm〜2cm)が一般的であることを考慮すると、支持部と箱部の内面との間で、束24を保持したほうが効果的である。
【0095】
〔第7の実施の形態〕
改めて、図15及び図16を用いて、本発明の第7の実施の形態について説明する。図15に、本実施の形態にかかるティッシュボックスBX7の概略的な斜視図を示す。図16に、本実施の形態にかかるティッシュボックスBX7の構成を説明するための説明図を示す。
【0096】
図15に示すように、本実施形態にかかるティッシュボックスBX7においては、ティッシュボックスBX7の側面方向からティッシュが取り出される。換言すると、ティッシュボックスBX7の側面に設けられた取出口からティッシュが取り出される。
【0097】
ティッシュボックスからティッシュを取り出す場合、ティッシュボックスの上面(図1の 上面10)からティッシュを取り出すことが一般的である。しかしながら、ティッシュボックスの配置態様によっては、ティッシュボックスの上面からティッ シュを取り出すことが容易ではない場合がある。ティッシュボックスの側面からもティッシュを取り出すことができるようにしておけば、よりユーザーフレンド リーなティッシュボックスを提供することができる。
【0098】
また、本実施形態におけるティッシュボックスBX7においても、図4で説明したような構成のティッシュの束が収納される。換言すると、ティッシュボックスBX7は、ポップアップ式でティッシュが積まれた束を収納する。従って、ティッシュボックスBX7の側面方向から、ティッシュを順次取り出すことができる。なお、本実施形態の場合でも、図4は、側面12b側から束24を見た図でもある。
【0099】
以下、より具体的に、ティッシュボックスBX7の構成について説明する。
【0100】
図15に示すように、箱部1に取出口OP7が設けられる。取出口OP7は、箱部1の側面12bから上面10に亘って形成される。取出口OP7は、箱部1が部分的に切り取られることで構成される蓋部80に対応して形成される。
【0101】
蓋部80は、箱部1の側面12bを構成していた部分80a、箱部1の上面10を構成していた部分80bとから構成される。蓋部80は、箱部1の上面10の 折曲線L7を軸として開閉可能に構成される。蓋部80が設けられることにより、箱部1の内部に収納される束24が外部の汚染源によって汚染されることが抑制される。
【0102】
なお、上述のように、箱部1は、ポップアップ式で積層されたティッシュの束24を収納する。図15のティッシュPepが箱部1から取り出されると、次に取り出されるティッシュPepが、図15に示すように、箱部1の外部に部分的に露出する。従って、箱部1の側面方向からティッシュを取り出す場合であっても、順次ティッシュをスムーズに取り出すことができる。
【0103】
図16を用いて、ティッシュボックスBX7の構成について説明する。図16(a)は、ティッシュボックスBX7の上面10の構成図である。図16(b)は、ティッシュボックスBX7の側面12bの構成図である。図16(c)は、ティッシュボックスBX7の下面11の構成図である。
【0104】
図16(a)に示すように、箱部1の上面10には、折曲線L7及び切断線DL9が設けられる。図16(b) に示すように、箱部1の側面12bには、切断線DL9が設けられる。切断線DL9の一端は、折曲線L7の一端に設けられる。切断線DL9の他端は、折曲線 L7の他端に設けられる。切断線DL9は、折曲線L7の一端から、側面12bに向かって、箱部1の上面10を延在する。箱部1の側面12bでは、切断線 DL9は、U字状に延在する。そして、再び、切断線DL9は、箱部1の上面10で、折曲線L7の他端まで延在する。形成されるべき取出口OP7の形状に応 じて、切断線DL9は設定される。なお、切断線DL9が切断されることによって、上述の蓋部80は構成される。ここでは、取出口OP7の開口形状は、切断 線DL9及び折曲線L7によって規定される。側面12bにおけるU字状の切断線DL9の頂点部分に凹状の切断線を設けてもよい。この場合、ユーザーは、箱 部1の切断線DL9に沿って、より簡易に箱部1を切断することができる。
【0105】
また、上述の実施形態と同様に、本実施形態においても、図16(a)に示すように、切断線DL10と折曲線L8が形成される。切断線DL10が切断された状態で、箱部1の上面10の部分が、折曲線L8を軸として、箱部1の内側に折り曲げられ、束24の側面と当接する支持部54が構成される。また、図16(c) に示すように、切断線DL11と折曲線L9が形成される。切断線DL11が切断された状態で、箱部1の上面10の部分が、折曲線L9を軸として、箱部1の 内側に折り曲げられ、束24の側面と当接する支持部55が構成される。なお、支持部54又は支持部55の一方のみであっても構わない。支持部54及び支持 部55は、後述の中央線CL1を境界として、蓋部80が設けられていない側に設けられる。なお、支持部を設ける箇所、支持部の個数は任意である。
【0106】
また、図16(b) に示すように、切断線DL9が切断されることで形成される蓋部80の部分80aは、側面12bの中央線CL1からずれた位置に配置される。換言すると、蓋 部80の部分80aの中央線CL2は、側面12bの中央線CL1とは一致しない。蓋部80の部分80aの中央線CL2と側面12bの中央線CL1とが一致 する場合には、図4の 束24からティッシュを取り出すときの摩擦抵抗が大きくなるおそれがある。蓋部80の部分80aの中央線CL2と側面12bの中央線CL1とが一致しない ようにすることによって、ティッシュを取り出すときの摩擦抵抗を最小限に留めることができる。これは、特に上述のポップアップ式でティッシュが積層された 場合に有効である。但し、摩擦が大きくなっても構わない場合には、中央線CL1と中央線CL2とが一致しても構わない。なお、図16から明らかなように、取出口OP7の周りには、フィルムは配置されていない。また、中央線CL1は、側面12bを正面視した場合の横幅w5の中心に位置する。中央線CL2は、蓋部80の部分80aを正面視した場合の横幅w6の中心に位置する。
【0107】
なお、本実施形態における取出口OP7を、上述の実施の形態に示した取出口に付加的に設けてもよい。
【0108】
〔第8の実施の形態〕
図17及び図18を用いて、本発明の第8の実施の形態について説明する。図17に、本実施の形態にかかるティッシュボックスBX8の概略的な斜視図を示す。図18に、本実施の形態にかかるティッシュボックスBX8の構成を説明するための説明図を示す。
【0109】
本実施形態では、蓋部81は、箱部1の側面12bが部分的に切断されることで構成される。また、蓋部81に対応して形成される取出口OP8は、箱部1の側 面12bに形成される。このような構成によっても、第7の実施の形態において説明したものと同様の効果を得ることができる。但し、取出口OP8を形成した 後に、はじめてティッシュを取り出す場合のティッシュの取り出しやすさは、第7の実施の形態のほうが優れている。
【0110】
〔その他の実施の形態〕
図19及び図20を用いて、本発明の他の実施の形態について説明する。図19は、第7の実施の形態にかかるティッシュボックスBX7のバリエーションを説明するための斜視図である。図20は、第8の実施の形態にかかるティッシュボックスBX8のバリエーションを説明するための斜視図である。
【0111】
図19においては、蓋部80が完全に箱部1から取り離されている。このような場合においても、第7の実施の形態と同様の効果を得ることができる。図20においては、蓋部81が完全に箱部1から取り離されている。このような場合においても、第8の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0112】
〔第9の実施の形態〕
改めて、図21を用いて、本発明の第9の実施の形態について説明する。図21に、 第9の実施の形態にかかるティッシュボックスBX9の構成を説明するための説明図である。第9の実施の形態においても、上述の第7の実施の形態と同様に、 ティッシュボックスBX9の側面方向からティッシュが取り出される。換言すると、ティッシュボックスBX9の側面に設けられた取出口からティッシュが取り 出される。但し、第9の実施の形態においては、第7の実施の形態とは異なる部分に取出口が設けられる。従って、この異なる点についてのみ説明する。
【0113】
図21(b) に示すように、本実施形態においては、側面12bを正面視したとき、取出口の中央線CL2は、側面12bにおける中央線CL1と実質的に一致する。換言すると、側面12bを正面視したとき、切断線DL9は、次のように延在する。切断線DL9は、まず、中央線CL1の左側を下方に延在する。次に、切断線 DL9は、中央線CL1を跨ぐ。そして、切断線DL9は、中央線CL1の右側を上方に延在する。このような構成によって、消費者はスムーズに切断線DL9 に沿って、箱部1を部分的に切断させ、取出口を作成することができる。また、ティッシュボックスBX9の生産者も簡易に切断線DL9を製作することができ る。なぜなら、切断線DL9は、一枚のシートから箱部1が組み立てられる際に、シート同士が重ね合わされる領域には設けられていないからである。
【0114】
この点について図21(b)を用いて説明する。図21(b) に模式的に示すように、側面12bは、領域R1乃至領域R4を有する。領域R1は、上述のシートが2層重ねあわされている部分(重ね合わせ領域)である。 領域R2は、領域R1と同様である。領域R3は、上述のシートが1層の部分(非重ね合わせ領域)である。領域R4は、領域R3と同様である。ここでは、切 断線DL9は、領域R3に設けられている。切断線DL9は、領域R1及び領域R2には設けられていない。
【0115】
切断線DL9は、図面の構成から明らかなように、複数の切り込みが一定の間隔をあけて箱部1に線状に配置されて構成される。切断線DL9が重ね合わせ領域 に配置される場合、2層分の切り込みを箱部1の側面に形成する必要がある。2層分の切り込みを箱部1に形成することは、既存の生産技術を活用することができないおそれもあり、ティッシュボックスの生産性を損なうおそれがある。また、消費者は、より強い力で、切断線DL9に沿って箱部1を部分的に切断する必 要がある。本実施形態においては、上述のように、切断線DL9は、非重ね合わせ領域に設けられている。従って、生産者及び消費者の双方にとってメリットが ある。
【0116】
なお、領域R1は、図21(a)に示した箱部1の側面12cが延出した部分と、図21(a)に示した箱部1の上面10が延出した部分とが重ね合わされた部分を含む。また、領域R1は、図21(a)に示した箱部1の側面12cが延出した部分と、図21(c)に示した箱部1の下面11が延出した部分とが重ね合わされた部分を含む。
【0117】
領域R2は、図21(a)に示した箱部1の側面12aが延出した部分と、図21(a)に示した箱部1の上面10が延出した部分とが重ね合わされた部分を含む。また、領域R1は、図21(a)に示した箱部1の側面12aが延出した部分と、図21(c)に示した箱部1の下面11が延出した部分とが重ね合わされた部分を含む。領域R3は、箱部1の上面10が延出した部分を含む。領域R3は、図21(a)に示した箱部1の側面12aが延出した部分と、図21(a)に示した箱部1の側面12cが延出した部分とを含まない。領域R4は、箱部1の下面11が延出した部分を含む。領域R4は、図21(a)に示した箱部1の側面12aが延出した部分と、図21(a)に示した箱部1の側面12cが延出した部分とを含まない。
【0118】
〔第10の実施の形態〕
図22を用いて、本発明の第10の実施の形態について説明する。図22は、 第10の実施の形態にかかるティッシュボックスBX10の構成を説明するための説明図である。第10の実施の形態は、上述した第2の実施の形態と略等し い。但し、第10の実施の形態においては、第2の実施形態とは異なる部分に取出口が設けられる。従って、この異なる点についてのみ説明する。
【0119】
本実施形態においては、支持部30、31によって束24が支持された状態のとき、図22に 示すように、取出口の一端は束24と重ならない領域に配置される。従って、側面12b側からティッシュを引き出そうとするとき、よりスムーズにティッシュ を取出口から取り出すことができる。上述のように、そもそも取出口の具体的な形状等は任意である。しかしながら、本実施の形態のように、適宜取出口の形状 を変化させることで、特定の方向からティッシュをよりスムーズに取り出すことができるように設定できる。
【0120】
〔第11の実施の形態〕
図23乃至図25を用いて、本発明の第11の実施の形態について説明する。図23は、ティッシュボックスBX11の概略的な斜視図である。図24は、ティッシュボックスBX11の各面を正面視した場合の構成の説明図である。図24(a)は、ティッシュボックスBX11の概略的な上面図である。図24(b)は、ティッシュボックスBX11の概略的な側面図である。図24(c)は、ティッシュボックスBX11の概略的な他の側面図である。図24(d)は、ティッシュボックスBX11の概略的な下面図である。図25は、ティッシュボックスBX11の変形例に係る斜視図である。
【0121】
図23に 示すように、本実施形態においては、箱部1に蓋部82が開閉可能に設けられる。蓋部82が閉じられた状態のとき、ティッシュは箱部1の内部に収納される。 蓋部82が開かれた状態のとき、ティッシュは箱部1の内部から取り出し可能となる。このような特徴点な蓋部82を設けることにより意匠的な効果が優れた ティッシュボックスを実現することができる。また、蓋部82によって、ティッシュの取り出し方向が拡大される。すなわち、箱部1の側面12b側からであれ ば、任意の方向にティッシュを連続してスムーズに引き出すことができる。従って、箱部1の側面12bを上面としてティッシュボックスBX11を配置した場 合には、消費者は極めてスムーズにティッシュを取り出すことができる。
【0122】
図24を用いて、ティッシュボックスBX11の構成について説明する。図24(a)に示すように、箱部1の上面10には切断線DL12が設けられる。図24(b)に示すように、箱部1の側面12bには切断線DL13が設けられる。図24(c)に示すように、箱部1の下面11には切断線DL14が設けられる。図24(d)に示すように、箱部1の側面12aには折曲線L10が設けられる。
【0123】
図24(a)の切断線DL12は、点P1から点P2まで延在する。図24(b)の切断線DL13は、点P2から点P3まで延在する。図24(c)の切断線DL14は、点P3から点P4まで延在する。図24(d) の折曲線L10は、点P4から点P1まで延在する。切断線DL12乃至DL14が切断されることによって、蓋部82が構成される。なお、点P1は、上面 10の長辺上の点である。点P2は、上面10の短辺上の点である。点P3は、下面11の短辺上の点である。点P4は、下面11の長辺上の点である。
【0124】
また、蓋部82は、箱部1の上面10の一部、箱部1の下面11の一部、箱部1の側面12aの一部、箱部1の側面12bの一部を含んで構成される。換言すると、蓋部82は、箱部1の4つの面を含んで構成される。
【0125】
本実施形態においては、上述の実施の形態と同様に、箱部1の下面11には支持部55が設けられる。従って、ティッシュの取り出しに際して、束24が移動することが抑制される。支持部に関する説明は、上述の実施の形態の説明がそのまま当てはまる。従って、重複する説明は省略する。
【0126】
最後に、図25に、ティッシュボックスBX11の変形例に係る斜視図を示す。図25の場合には、折曲線L10は、箱部1の側面12bに設けられる。このように蓋部82を構成してもよい。
【0127】
〔その他の実施の形態〕
図26乃至図29を 用いて、特に、箱部1に設けられる蓋部の変形例について説明する。上述の実施の形態において説明したように、箱部が切断線に沿って部分的に切断されたとき 蓋部は構成される。そして、蓋部は、折曲線を軸として箱部に対して開閉可能に構成される。蓋部の構成、すなわち切断線及び折曲線をどのように設けるかは、 適宜変更可能なものである。この点をより明確にするため、図26乃至図28を用いて説明する。なお、図26乃至図28の箱部1の上面10又は下面11に、上述の実施の形態において説明した支持部(不図示)が設けられているものとする。
【0128】
図26(a) の場合には、折曲線は、点N1と点N2の間に設けられてもよい。また、折曲線は、点N2と点N3の間に設けられてもよい。折曲線は、点N3と点N4の間に 設けられてもよい。折曲線は、点N4と点N5の間に設けられてもよい。折曲線は、点N5と点N6の間に設けられてもよい。折曲線は、点N1と点N6の間に 設けられてもよい。
【0129】
図26(b)の場合も、図26(a)の場合と同様である。図26(c)の場合には、折曲線は、点N1と点N2との間に設けられることはない。折曲線は、点N1と点N6との間に設けられることはない。その他は、図26(a)の場合と同様である。
【0130】
図27(a)の場合には、折曲線は、点N1と点N2の間に設けられてもよい。また、折曲線は、点N2と点N3の間に設けられてもよい。折曲線は、点N3と点N1の間に設けられてもよい。図27(b)に示すように、点N1と点N2とが外側に膨らむ円弧状のラインにより接続される場合、折曲線は、点N1と点N2との間に設けられる。蓋部83をスムーズに開閉可能なものとするためである。
【0131】
図28(a)の場合には、折曲線は、点N1と点N2の間に設けられてもよい。また、折曲線は、点N2と点N3の間に設けられてもよい。折曲線は、点N3と点N4の間に設けられてもよい。折曲線は、点N4と点N1の間に設けられてもよい。
【0132】
図28(b)の場合は、図28(a)の場合と同様である。図28(c) の場合は、折曲線は、点N1と点N2の間に設けられてもよい。また、折曲線は、点N2と点N3の間に設けられてもよい。折曲線は、点N3と点N4の間に設 けられてもよい。折曲線は、点N4と点N5の間に設けられてもよい。折曲線は、点N5と点N6の間に設けられてもよい。折曲線は、点N6と点N7の間に設 けられてもよい。折曲線は、点N7と点N8の間に設けられてもよい。折曲線は、点N8と点N1の間に設けられてもよい。
【0133】
なお、図28(a)乃至(c)に示された蓋部83は、ティッシュボックスの業界においては、非常に意匠的に斬新である。上述のように、束24は支持部に よって支持されるため、このような自由な蓋部を構成することもできる。すなわち、支持部は、箱部1に設けられる蓋部の構成の自由度をも極端に向上させるこ とができる。なお、いうまでもなく、図28(a)乃至(c)に示された蓋部83は、それ自体、ティッシュのスムーズな取り出しを実現することにも寄与す る。
【0134】
図29(a)の場合には、折曲線は、点N1と点N2の間に設けられてもよい。また、折曲線は、点N2と点N3の間に設けられてもよい。折曲線は、点N3と点N4の間に設けられてもよい。折曲線は、点N4と点N1の間に設けられてもよい。
【0135】
図29(b)の場合には、折曲線は、点N1と点N2の間に設けられてもよい。また、折曲線は、点N2と点N3の間に設けられてもよい。折曲線は、点N3と 点N4の間に設けられてもよい。折曲線は、点N4と点N5の間に設けられてもよい。折曲線は、点N5と点N6の間に設けられてもよい。折曲線は、点N6と 点N1の間に設けられてもよい。図29(c)の場合には、折曲線は、点N1と点N2の間に設けられてもよい。また、折曲線は、点N2と点N3の間に設けられてもよい。折曲線は、点N3と点N4の間に設けられてもよい。折曲線は、点N4と点N1の間に設けられてもよい。
【0136】
なお、図29(a)乃至(c)に示された蓋部83も、ティッシュボックスの業界においては、非常に意匠的に斬新である。上述のように、束24は支持部に よって支持されるため、このような自由な蓋部を構成することもできる。すなわち、支持部は、箱部1に設けられる蓋部の構成の自由度をも極端に向上させることができる。なお、いうまでもなく、図29(a)乃至(c)に示された蓋部83は、それ自体、ティッシュのスムーズな取り出しを実現することにも寄与す る。
【0137】
〔第11の実施の形態〕
改めて、図30を用いて、本発明の第11の実施の形態について説明する。図30に、第11の実施の形態にかかるティッシュボックスBX11の構成を説明するための説明図である。第11の実施の形態においても、上述の第9の実施の形態と同様に、ティッシュボックスBX11の側面方向からティッシュが取り出さ れる。換言すると、ティッシュボックスBX11の側面に設けられた取出口からティッシュが取り出される。但し、第11の実施の形態においては、第9の実施 の形態とは、箱部1の折りたたみ構造が異なる。従って、この異なる点についてのみ説明する。
【0138】
本実施形態においても、第9の実施の形態と同様、一枚のシートから箱部1が組み立てられる。但し、本実施形態においては、シート同士が3層重ね合わされる 領域が設けられる。具体的には、図30(b)に示すように、領域R5及び領域R6には、シートが3層重ね合わされる。領域R5は、側面12cが延出した部 分、上面10が延出した部分、下面11が延出した部分、を含む。領域R6は、側面12aが延出した部分、上面10が延出した部分、下面11が延出した部 分、を含む。このような場合、切取線DL9を領域R5又は領域R6を跨いで延在させることは好ましくない。なぜなら、消費者にとっては、取出口を簡易に箱 部1に形成することができないことにつながり、生産者にとっては、簡易に切取線を箱部1に形成することができないからである。
【0139】
従って、本実施形態においては、切断線DL9は、領域R5及び領域R6以外の領域に設けられている。換言すると、切断線DL9は、領域R3、領域R4、領 域R7に設けられている。なお、領域R3は、上面10が延出した部分のみを含む。領域R4は、下面11が延出のみを含む。領域R7は、上面10が延出した 部分、下面11が延出した部分を含む。このように切断線DL9を設けることにより、上述の不都合を招くことはなく、消費者及び生産者の双方にとってメリッ トがある。
【0140】
なお、上述の説明から明らかではあるが、本実施形態においては、箱部1の側面12bは、次のようにシートが折りたたまれることで構成される。まず、側面 12aが延出する部分と側面12cが延出する部分とが内側に折りたたまれる。次に、下面11が延出する部分が内側に折りたたまれる。次に、上面10が延出 する部分が内側に折りたたまれる。このように構成することによって、領域R5は、箱部1の内側から、側面12aが延出する部分、下面11が延出する部分、 上面10が延出する部分、がこの順番で積層される。領域R6は、箱部1の内側から、側面12cが延出する部分、下面11が延出する部分、上面10が延出す る部分、がこの順番で積層される。 なお、上面10を下面11よりも先に内側に折りたたんでもよいことは言うまでもない。また、シートが重なり合う部分は、接着剤などにより接着される。
【0141】
〔その他の実施の形態〕
図31を用いて、さらに、箱部1に設けられる蓋部の変形例について説明する。図31(a)〜(c)の場合には、折曲線は、点N1と点N2の間に設けられて もよい。また、折曲線は、点N2と点N3の間に設けられてもよい。折曲線は、点N3と点N4の間に設けられてもよい。折曲線は、点N4と点N1の間に設けられてもよい。また、図31(a)〜(c)に示すように、折曲線を外側に膨らむ円弧状としてもよい。
【0142】
本発明の実施の形態は、上述したものに限定されない。箱部の形状は任意であり、必ずしも直方体に限られない。束の形状は任意であり、直方体に限られない。 束は、トイレットペーパーのような円柱状のものであっても構わない。衛生紙が積層される態様は任意である。支持部は、箱部と別部材で構成されていともよ く、箱部と同一の部材(材料)から構成される必要はない。支持部の具体的な形状は任意である。フィルムレスな取出口のときに、本発明は特に有効であるが、 箱部に設けられる取出口には、フィルムが貼られていても構わない。支持部は、箱部の側面に設けてもよい。上面と下面とのそれぞれに取出口を設けて、上面と 下面とのどちらの方向からもティッシュを取り出すことができるように構成してもよい。

【図面の簡単な説明】
【0143】
【図1】第1の実施の形態にかかるティッシュボックスBX1の概略的な斜視図である。
【図2】(a)は、ティッシュボックスBX1の概略的な上面図であり、(b)は、ティッシュボックスBX1の概略的な下面図である。
【図3】図1のX−X間の概略的な断面図である。
【図4】ティッシュが重ねられることで構成されるティッシュの束24の構成を説明するための説明図である。
【図5】ティッシュボックスBX1内でのティッシュの束の移動が抑制されることを説明するための説明図である。
【図6】第2の実施の形態にかかるティッシュボックスBX2の概略的な斜視図である。
【図7】ティッシュボックスBX2内でのティッシュの束の移動が抑制されることを説明するための説明図である。
【図8】第3の実施の形態にかかるティッシュボックスBX3の斜視図である。
【図9】ティッシュボックスBX3内でのティッシュの束の移動が抑制されることを説明するための説明図である。
【図10】第4の実施の形態にかかるティッシュボックスBX4の概略的な斜視図である。
【図11】第5の実施の形態にかかるティッシュボックスBX5の概略的な斜視図である。
【図12】第5の実施の形態にかかるティッシュボックスBX5の概略的な斜視図である。
【図13】ティッシュボックスBX1の上面10のバリエーションを説明するための概略図である。
【図14】ティッシュボックスBX1の上面10のバリエーションを説明するための概略図である。
【図15】第7の実施の形態にかかるティッシュボックスBX7の概略的な斜視図である。
【図16】第7の実施の形態にかかるティッシュボックスBX7の構成を説明するための説明図である。
【図17】第8の実施の形態にかかるティッシュボックスBX8の概略的な斜視図である。
【図18】第8の実施の形態にかかるティッシュボックスBX8の構成を説明するための説明図である。
【図19】第7の実施の形態にかかるティッシュボックスBX7のバリエーションを説明するための斜視図である。
【図20】第8の実施の形態にかかるティッシュボックスBX8のバリエーションを説明するための斜視図である。
【図21】第9の実施の形態にかかるティッシュボックスBX9の構成を説明するための説明図である。
【図22】第10の実施の形態にかかるティッシュボックスBX10の構成を説明するための説明図である。
【図23】ティッシュボックスBX11の概略的な斜視図である。
【図24】(a)は、ティッシュボックスBX11の概略的な上面図である。(b)は、ティッシュボックスBX11の概略的な側面図である。(c)は、ティッシュボックスBX11の概略的な他の側面図である。(d)は、ティッシュボックスBX11の概略的な下面図である。
【図25】ティッシュボックスBX11の変形例に係る斜視図である。
【図26】箱部に設けられる蓋部の変形例に係る説明図である。
【図27】箱部に設けられる蓋部の変形例に係る説明図である。
【図28】箱部に設けられる蓋部の変形例に係る説明図である。
【図29】箱部に設けられる蓋部の変形例に係る説明図である。
【図30】第11の実施の形態にかかるティッシュボックスBX11の構成を説明するための説明図である。
【図31】箱部に設けられる蓋部の変形例に係る説明図である。
【図32】ティッシュボックス内におけるティッシュの束の動きを説明するための説明図である。また本出願の図の番号と図の内容は 特願2007- 16357における図の番号および図と同じである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面から下面に向けて垂直に延びる上フラップと下面から上面に向けて垂直に延びる下フラップとが重ねあわせられる部分を持つことにより端側面が構成され、またポップアップ状に積み重ねられた衛生紙の束を内部より取り出すための開口部(P)を備え、またシートが重ね合わせられて作られている直方体形状の容器において、切り込み線(Y)と折線(Z)で構成される当該開口部の切り込み線(Y) が、容器の1面上の点(A)及び点(B)と、当該面に連なる端側面(N)上の点(C)及び点(D)において、点(A)よりはじまり点(B)、また点 (C)、また点(D)の順に通過し、再び点(A)に交差することなく戻る線(X)に沿って、点(B)より点(A)迄構成され、また折線(Z)が、点(A)から始まり点(B)に至る辺 (AB)であることで、開口部が折線(Z)を回転軸として回転する開閉可能な蓋を備える開口部となることを特徴とする衛生紙の収納容器。
【請求項2】
請求項1に記載の収納容器において、開口部を構成する切り込み線(Y)が、前記シートが重ねられていない領域に配置される、又は前記シートが3層以上重ねられている領域には配置されないことを特徴とする衛生紙の収納容器。
【請求項3】
請求項1あるいは請求項2に記載の衛生紙の収納容器において、新たな開口部(Q)が上面に設けられていることを特徴とする衛生紙の収納容器。
【請求項4】
請求項3に記載の収納容器において、開口部(Q)に対向する面に支持部(S)が設けられ、衛生紙の束が端側面(N)と支持部(S)の間に挟まれて、ずれないように配置されていることを特徴とする衛生紙の収納容器。
【請求項5】
請求項4に記載の収納容器において、支持部(S)が、衛生紙の束に向けて凹の形状となる折り曲げ線と折り曲げ線の両端部を衛生紙の束に向かって凸状に結ぶ切り込み線によって構成されていることを特徴とする衛生紙の収納容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2013−63804(P2013−63804A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−223816(P2012−223816)
【出願日】平成24年10月9日(2012.10.9)
【分割の表示】特願2007−16357(P2007−16357)の分割
【原出願日】平成19年1月26日(2007.1.26)
【出願人】(506369933)有限会社あんど企画 (8)
【Fターム(参考)】