説明

衣料品の商品管理システム

【課題】 ハンガーにかけられた衣料品について顧客動向のきめ細かな情報収集を行なうことができる衣料品の商品管理システムを提供する。
【解決手段】 ハンガーラックには、溝部が形成され、非接触ICタグには、識別情報が記憶された記憶手段と通信手段とを有し、リーダ装置には、引っ掛け部と、非接触ICタグから識別情報の読み取りが可能な通信手段と、読取判別情報を管理サーバに送信する送信手段と、を有し、管理サーバは、受信手段と、非接触ICタグの記憶手段に記憶された識別情報と、商品情報とを関係付けて登録させた商品情報データベースと、受信手段により、読取判別情報を受信した際に、商品情報データベースに識別情報を特定する情報を登録する手段と、を有し、端末装置には、管理サーバの商品情報データベースに登録されている情報を受信する通信手段と、その通信手段で受信した登録情報を目視により確認可能な表示手段と、を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デパートや洋服店などの店舗において、ハンガーにかけられ、ハンガーラックに吊るされて展示販売される衣料品が、来店した顧客によって手に取られたことを情報収集することができる衣料品の商品管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デパートや洋服店などの店舗などで衣料品の販売が行なわれる場合に、販売する婦人服や紳士服などの衣料品をハンガーにかけ、そのハンガーをハンガーラックに吊るすなどして展示することが行なわれている。
そして、来店した顧客は、好みの衣料品を見つけた場合などに、ハンガーラックから、ハンガーにかけられた衣料品を取り出して、試着したり、衣料品のデザインを確認するなどして購入検討を行なったりしている。
【0003】
特に、衣料品業界は、流行の移り変わりが早いことから、常に顧客の趣向や好みがどのように変化しているのかといった顧客動向を察知することが販売促進を図る上で重要であり、顧客が店舗内でどの衣料品を手に取ったり、試着したり、購入したのかといったことを情報収集して、販売戦略を図ることが販売促進上も必要がある。
【0004】
このようなことから、従来技術として、FRIDを備えたハンガーと、FR受信器付きハンガーラックとにより、顧客がハンガーラックからハンガーを持ち出したことを情報収集する顧客動向情報収集システムなどが提案されている。(特許文献1参照)
【0005】
【特許文献1】特開2003−308429号公報
【0006】
しかしながら、上記の従来システムでは、ハンガーラックに備えた1台のFR受信器で、ハンガーラックに吊るされた複数のハンガーに対してFR受信器からの電波を送信することから、FR受信器からの電波の送信範囲を広く設定する必要がある。
FR受信器からの電波の送信範囲が広いということは、顧客が好みの衣料品を試着するなどする際、衣料品をハンガーごと持ち出した場合に、FR受信器からの電波の送信範囲の領域外まで移動させないと、顧客動向の情報収集が行なえないことになる。
つまり、顧客が、ハンガーラックに吊るされた状態のハンガーを、ハンガーラックから大きく移動させないで、その場で、少しだけ移動させただけでは、FR受信器からの電波の送信範囲内となり送受信に影響がないことになる。
例えば、そのハンガーに吊るされている衣料品をその場で、ハンガーを少し動かしながら衣料品を外すという行為を行なった場合には、FR受信器からの電波の送信範囲内でのハンガーの移動となり、顧客動向の情報収集を行なうことができないという問題がある。
【0007】
したがって、上記の従来のシステムでは、試着したり、購入したり、ハンガーラックからハンガーを大きく移動させて衣料品を見るなどした場合には、効果的であるが、試着段階や購入段階まではいかない場合、つまり、顧客が少しだけその衣料品に興味を持って、少しだけ衣料品を手で持つなどした場合に関して、それらの顧客動向についてきめ細かな情報収集ができないという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、ハンガーラックに吊るされ、ハンガーにかけられて展示された衣料品に関して、試着段階や購入段階までいった衣料品だけでなく、顧客が少しだけその衣料品に興味を持って、少しだけ衣料品を手で持つなどした場合に関しても、それらの顧客動向についてきめ細かな情報収集を行なうことができる衣料品の商品管理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の衣料品の商品管理システムは、商品である衣料品を吊るすハンガーと、前記ハンガーに備えられた非接触ICタグと、前記ハンガーを吊るすハンガーラックと、前記非接触ICタグに記憶された情報を非接触で読み取るリーダ装置と、前記リーダ装置と通信可能に接続された管理サーバと、前記管理サーバと通信可能に接続された端末装置と、からなる商品管理システムであって、前記ハンガーラックには、1つのハンガーと、1つのリーダ装置と、を近づけた状態で並べて吊るすことが可能な溝部が形成され、前記非接触ICタグには、識別情報が記憶された記憶手段と、前記リーダ装置と通信可能な第1の通信手段と、を有し、前記リーダ装置には、前記ハンガーラックの溝部に該リーダ装置を吊るすために設けられた引っ掛け部と、少なくとも前記ハンガーラックの溝部に前記ハンガーが吊るされている状態において、前記非接触ICタグの記憶手段に記憶されている識別情報の読み取りが可能な第2の通信手段と、前記第2の通信手段による識別情報の読み取り処理で、前記識別情報が読み取り可能な状態であるか、または読み取りできない状態であるかを判別可能な読取判別情報を前記管理サーバに送信する送信手段と、を有し、前記管理サーバは、前記リーダ装置から送信された読取判別情報を受信する受信手段と、前記非接触ICタグの記憶手段に記憶された識別情報と、前記ハンガーに吊るされた商品の商品情報とを関係付けて登録させた商品情報データベースと、前記受信手段により、前記リーダ装置から前記識別情報の読み取りができない状態であることを示す読取判別情報を受信した際に、前記商品情報データベースに読み取りができない状態となった識別情報を特定する情報を登録する手段と、を有し、前記端末装置には、前記管理サーバの商品情報データベースに登録されている情報を受信する通信手段と、その通信手段で受信した登録情報を目視により確認可能な表示手段と、を有していることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の衣料品の商品管理システムは、前記ハンガーラックの溝部が、曲線状に形成されていることを特徴とする。
【0011】
更に、本発明の衣料品の商品管理システムは、前記ハンガーラックの溝部には、前記ハンガーが吊るされていることを検知するセンサーが備えられ、前記センサーは、前記管理サーバと通信可能に接続され、ハンガーが吊るされているか否かを判別可能な検知信号を、前記サーバに送信する手段を有し、前記管理サーバは、前記センサーから前記ハンガーが吊るされていないことを示す検知信号を受信した際に、受信から所定時間後に前記リーダ装置に対して、該リーダ装置による読み取り処理を停止させる信号を送信する手段を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の衣料品の商品管理システムは、前記非接触ICタグが、前記ハンガーに取り外し可能に備えられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の本発明の衣料品の商品管理システムは、ハンガーラックの溝部に、リーダ装置とハンガーとが隣合わせで吊るすことができるので、ハンガーラックからハンガーを少しだけ移動させた場合に、リーダ装置がハンガーに備えられた非接触ICタグから情報を受信できないようにする構成を有しており、ハンガーラックに吊るされ、ハンガーにかけられて展示された衣料品に関して、試着段階や購入段階までいった衣料品だけでなく、顧客が少しだけその衣料品に興味を持って、少しだけ衣料品を手で持つなどした場合に関しても、それらの顧客動向についてきめ細かな情報収集を行なうことができるという効果がある。
【0014】
また、本発明の本発明の衣料品の商品管理システムは、ハンガーラックの溝部が、曲線状に形成されているので、ハンガーラックに吊るしたリーダ装置とハンガーとを至近距離で隣合わせで吊るすことができるので、リーダ装置からの送信電波の送信距離を短く設定して、ハンガーラックからハンガーが移動されたことを敏感に検知できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態に係る衣料品の商品管理システムを、図面に基づいて詳細に説明する。
図1には、実施形態に係る衣料品の商品管理システムのシステム構成の概要が示されている。
紳士服、婦人服、子供服などの衣料品を販売する店舗1には、それら商品である衣料品がハンガー2にかけられ、そのハンガー2がハンガーラック3に吊るされた状態で展示されている。
このハンガーラック3には、上側に、円弧を有する曲線状に形成されている溝部4が所定間隔で複数設けられている。
ハンガーラック3に設けられた溝部4が、円弧を有する曲線状にカーブした状態として形成されているので、ハンガーラック3にリーダ装置7とハンガー2とを吊るした場合に、リーダ装置7とハンガー2とを至近距離として、隣合わせで吊るすことができるように形成されている。
リーダ装置からの送信電波の送信距離を短く設定して、ハンガーラックからハンガーが移動されたことを敏感に検知できるようにしてある。
【0016】
また、ハンガー2には、非接触ICタグ5が備えられている。
ハンガー2に非接触ICタグ5を備える方法としては、どのような方法であってもよいが、この実施形態では、図2又は図4に示すように、非接触ICタグ5を、ハンガー取り付け部を有するタグケース6に入れ、このタグケース6をハンガー2の所定部分に引っ掛けることでハンガー2と非接触ICタグ5とを同時に移動できるようにしてある。
タグケース6は、非接触ICタグ5を入れるポケット部6aが設けられ、そのポケット部6aに入れた非接触ICタグ5を必要に応じて出し入れして取り替えることが可能に構成されている。
非接触ICタグ5には、識別情報が記憶された記憶手段と、非接触ICタグ5から識別情報の読み取りを行うリーダ装置と通信可能な第1の通信手段と、を有している。
【0017】
更に、ハンガーラック3に設けられた溝部4には、リーダ装置7が吊るされている。
ハンガーラック3に設けられた複数の溝部4には、溝部4ごとに1つのハンガー2と、1つのリーダ装置7とが一対として吊るされる。
そして、リーダ装置7からの送信電波の送信距離は、隣の溝部4に吊るされているハンガー2に備えられた非接触ICタグ5まで届かない状態となるように、複数の溝部4間の距離と、リーダ装置7の送信電波の送信距離との関係が設定されている。
つまり、1つのリーダ装置7は、そのリーダ装置7が吊るされている溝部4と、同じ溝部4に吊るされているハンガー2と非接触ICタグ5だけの識別情報の読み取り状況を検知できるようにしてある。
【0018】
ハンガーラック3に設けられた溝部4が、曲線状にカーブした状態として形成されていることで、ハンガーラック3にリーダ装置7とハンガー2とを吊るした場合に、自然にリーダ装置7とハンガー2とが隣合わせで吊るされることになり、その結果、リーダ装置7とハンガー2に設けられた非接触ICタグ5との距離が近い状態にすることができ、そのために、リーダ装置からの送信電波の送信距離を短く設定して、ハンガーラック3からハンガー2が移動されたことを敏感に検知できるようにしてある。
【0019】
リーダ装置7には、ハンガーラック3の曲線状の溝部4にリーダ装置7を吊るすために設けられた引っ掛け部13と、少なくともハンガーラック3の曲線状の溝部4にハンガー2が吊るされている状態において、ハンガー2に備えられた非接触ICタグ5の記憶手段に記憶されている識別情報の読み取りが可能な第2の通信手段と、前記第2の通信手段による識別情報の読み取り処理で、前記識別情報が読み取り可能な状態であるか、または読み取りできない状態であるかを判別可能な読取判別情報を、管理サーバ10に送信する送信手段と、を有している。
【0020】
図2には、ハンガーラック3からハンガー2が取られた状態が示され、また、図3には、ハンガー2をハンガーラック3に吊るした状態を正面側から見た状態が示されている。
リーダ装置7は、ハンガーラック3に常時吊るされた状態にあり、衣料品がかけられたハンガー2が顧客14によって手に取られることで、ハンガー2に設けられた非接触ICタグ5と、リーダ装置7との距離が遠く変化して、リーダ装置7による非接触ICタグ5との通信が可能な状態から、通信不能な状態となる。
【0021】
図4には、ハンガーラック3に吊るされたリーダ装置7と、ハンガー2の非接触ICタグ5との関係をわかりやすくするために、側面方向から見た状態が示されている。
リーダ装置7は、所定の距離まで読み取り可能な電波15が送信されている。
図4に示すように、ハンガーラック3にハンガー2が吊るされた状態の場合には、リーダ装置7の電波19の送信距離内にハンガー2が存在しており、ハンガー2に設けられた非接触ICタグ5に記憶されている識別情報の読み取りが可能となっている。
【0022】
これに対して、図5に示す場合には、顧客14が衣料品を試着などするためにハンガー2を手に取ったことで、ハンガーラック3に吊るされたリーダ装置7から、ハンガー2が離れ、リーダ装置7の電波19の送信距離の領域外に移動した状態が示されている。
この状態では、リーダ装置7は、非接触ICタグ5に記憶されている識別情報の読み取りができないので、リーダ装置7から管理サーバに対して、第2の通信手段による識別情報の読み取り処理で、識別情報が読み取りできないことを示す読取判別情報が送信される。
【0023】
また、図4に示すように、ハンガーラック3に設けられた溝部4には、ハンガー2が吊るされていることを検知するセンサー8が備えられている。
センサー8は、例えば重量センサーからなりハンガー2の重さの有無を検知することで、ハンガー2がハンガーラック3に吊るされているか否かがわかるようにしてある。
非接触ICタグに記憶された情報を非接触で読み取るリーダ装置7と、センサー8とは、通信線9を介して管理サーバ10と通信可能に接続され、また、管理サーバ10は、通信線9を介して端末装置12と接続されている。
センサー8で検知された情報は、管理サーバ10に送信される。
管理サーバ10は、センサー8からハンガー2が吊るされていないことを示す検知信号を受信した際に、受信から所定時間後にリーダ装置10に対して、該リーダ装置10による読み取り処理を停止させる信号を送信する手段を有する。
【0024】
このように、管理サーバ10は、リーダ装置7から送信された読取判別情報を受信する受信手段と、ハンガー2に設けられた非接触ICタグ5の記憶手段に記憶された識別情報と、ハンガー2に吊るされた商品である衣料品の商品情報とを関係付けて登録させた商品情報データベース11と、前記受信手段により、リーダ装置7から識別情報の読み取りができない状態であることを示す読取判別情報を受信した際に、商品情報データベース11に読み取りができない状態となった識別情報を特定する情報を登録する手段と、リーダ装置10による読み取り処理を停止させる信号を送信する手段と、時刻を測る計時手段などを有している。
【0025】
商品情報データベース11は、図6に示すように、ハンガー2に設けられた非接触ICタグ5の記憶手段に記憶された識別情報であるタグID15と、衣料品の商品情報16とが関係付けられて登録されており、また、リーダ装置7による非接触ICタグ5に記憶された識別情報であるタグIDの読み取り状況の情報17も、それらの情報と関係付けられて登録されている。
【0026】
端末装置12には、管理サーバ10の商品情報データベース11に登録されている情報を受信する通信手段と、その通信手段で受信した登録情報を目視により確認可能な表示手段と、を有している。
これにより、商品情報データベース11に登録されている情報を、端末装置12の表示手段に表示して商品の動向を確認することができる。
【0027】
尚、ハンガー2に設けられた非接触ICタグ5を入れたタグケース6は、ハンガー2に対して左右のどちら側にかけて設けてもよい。
図1、図2、図3に示す場合には、タグケース6がハンガー2に対して、リーダ装置7の反対側に設けた場合が示されており、また、図4、図5に示す場合には、タグケース6がハンガー2に対して、リーダ装置7に近い側に設けた場合が示されている。
【0028】
次に、本発明の実施形態に係る衣料品の商品管理システムの処理手順について説明する。
まず、店舗1では、図1や図4に示すように、商品である衣料品が、ハンガー2にかけられ、ハンガーラック3に吊るされた状態で展示販売されており、この状態では、リーダ装置7により、ハンガー2に設けられた非接触ICタグ5から、非接触ICタグ5に記憶されている識別情報としてタグIDが読み取りされている。(ステップS1)
リーダ装置7は、管理サーバ10に対して、タグIDの読み取りが可能な状態であることを示す読取判別情報を送信している。(ステップS2)
【0029】
その後、図5に示すように、顧客14が衣料品18をハンガー2と共に手に取ることで、ハンガーラック3に吊るされているリーダ装置7から離されて、リーダ装置7の送信電波19の送信距離の領域外に非接触ICタグ5が移動した場合に、リーダ装置7は、管理サーバ10に対して、タグIDの読み取りが不可能な状態であることを示す読取判別情報を送信する。(ステップS3)
【0030】
そして、管理サーバ10は、商品情報データベース11に登録されている情報の中から、そのタグIDと関係付けた状態で、タグIDの読み取りが不可能な状態となったことを示す情報を、その時刻情報と共に登録する。(ステップS4)
【0031】
また、ハンガーラック3に備えられたセンサー8は、ハンガー2がハンガーラック3から外されたことによる重量変化を検知する。(ステップS5)
そして、センサー8から管理サーバ10に対して、信号を送信する。(ステップS6)
管理サーバ10は、その信号を受信した場合に、予め設定された時間経過後にリーダ装置7に対して、電波の送信を停止させるための指示信号を送信する。(ステップS7)
リーダ装置7は、その指示信号を受信することで電波の送信を一時的に停止させる。(ステップS8)
【0032】
上記のようにして、管理サーバ10の商品情報データベース11には、商品ごとに何時、商品が顧客によって手に取られたのかが確認できるように、それらが履歴情報として登録される。
また、顧客14が、再度、ハンガーラック3に衣料品と共にハンガー2を戻して吊るした場合には、ハンガーラック3に備えられたセンサー8が、重量変化を検知することで、信号を管理サーバ10に送信することで、管理サーバ10からリーダ装置7に対して、再度、電波の送信を行なう指示信号が送信され、リーダ装置7による電波の送信による読み取りが行われる。
したがって、リーダ装置7は、ハンガーラック3にハンガー2がかけられていない状態にある場合には、無駄に電波の送信を行なわないようにしてある。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態に係る衣料品の商品管理システムのシステム構成の概要を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る衣料品の商品管理システムにおいて、リーダ装置が吊るされたハンガーラックから、非接触ICタグを備えたハンガーを移動させた状態を正面側から見た図である。
【図3】本発明の実施形態に係る衣料品の商品管理システムにおいて、リーダ装置が吊るされたハンガーラックに、非接触ICタグを備えたハンガーを吊るした状態を正面側から見た図である。
【図4】本発明の実施形態に係る衣料品の商品管理システムにおいて、リーダ装置が吊るされたハンガーラックに、非接触ICタグを備えたハンガーを吊るした状態を側面側から見た図である。
【図5】本発明の実施形態に係る衣料品の商品管理システムにおいて、リーダ装置が吊るされたハンガーラックから、非接触ICタグを備えたハンガーを移動させた状態を側面側から見た図である。
【図6】本発明の実施形態に係る衣料品の商品管理システムに利用する商品情報データベースを示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る衣料品の商品管理システムの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0034】
1 店舗
2 ハンガー
3 ハンガーラック
4 曲線状に形成されている溝部
5 非接触ICタグ
6 タグケース
7 リーダ装置
8 センサー
9 通信線
10 管理サーバ
11 商品情報データベース
12 端末装置
13 引っ掛け部
14 顧客
15 電波


【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品である衣料品を吊るすハンガーと、前記ハンガーに備えられた非接触ICタグと、前記ハンガーを吊るすハンガーラックと、前記非接触ICタグに記憶された情報を非接触で読み取るリーダ装置と、前記リーダ装置と通信可能に接続された管理サーバと、前記管理サーバと通信可能に接続された端末装置と、からなる衣料品の商品管理システムであって、
前記ハンガーラックには、1つのハンガーと、1つのリーダ装置と、を近づけた状態で並べて吊るすことが可能な溝部が形成され、
前記非接触ICタグには、識別情報が記憶された記憶手段と、前記リーダ装置と通信可能な第1の通信手段と、を有し、
前記リーダ装置には、前記ハンガーラックの溝部に該リーダ装置を吊るすために設けられた引っ掛け部と、少なくとも前記ハンガーラックの溝部に前記ハンガーが吊るされている状態において、前記非接触ICタグの記憶手段に記憶されている識別情報の読み取りが可能な第2の通信手段と、前記第2の通信手段による識別情報の読み取り処理で、前記識別情報が読み取り可能な状態であるか、または読み取りできない状態であるかを判別可能な読取判別情報を前記管理サーバに送信する送信手段と、を有し、
前記管理サーバは、前記リーダ装置から送信された読取判別情報を受信する受信手段と、前記非接触ICタグの記憶手段に記憶された識別情報と、前記ハンガーに吊るされた商品の商品情報とを関係付けて登録させた商品情報データベースと、前記受信手段により、前記リーダ装置から前記識別情報の読み取りができない状態であることを示す読取判別情報を受信した際に、前記商品情報データベースに読み取りができない状態となった識別情報を特定する情報を登録する手段と、を有し、
前記端末装置には、前記管理サーバの商品情報データベースに登録されている情報を受信する通信手段と、その通信手段で受信した登録情報を目視により確認可能な表示手段と、を有していることを特徴とする衣料品の商品管理システム。
【請求項2】
前記ハンガーラックの溝部が、曲線状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の衣料品の商品管理システム。
【請求項3】
前記ハンガーラックの溝部には、前記ハンガーが吊るされていることを検知するセンサーが備えられ、
前記センサーは、前記管理サーバと通信可能に接続され、ハンガーが吊るされているか否かを判別可能な検知信号を、前記サーバに送信する手段を有し、
前記管理サーバは、前記センサーから前記ハンガーが吊るされていないことを示す検知信号を受信した際に、受信から所定時間後に前記リーダ装置に対して、該リーダ装置による読み取り処理を停止させる信号を送信する手段を有することを特徴とする請求項1記載の衣料品の商品管理システム。
【請求項4】
前記非接触ICタグが、前記ハンガーに取り外し可能に備えられていることを特徴とする請求項1記載の衣料品の商品管理システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−234712(P2009−234712A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−82463(P2008−82463)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】