説明

衣服

【課題】女性がおんぶ紐等を使用して子供をおんぶした際の強調されたバストラインを隠す事ができ、更に、マタニティウエア、着用者が子供を抱っこ具等で抱っこまたはおんぶの際の衣服、及び一般服としての着用が可能であり、且つ着用者のファッション性の幅を狭める事無く容易に着用できる衣服を提供する。
【解決手段】首の外周に位置する環状の襟と、正面視前側に前襟(1A)が位置し、この前襟(1A)に取り付けられた少なくとも第1(5)等のボタンと、少なくとも第1(1)等のボタンホールとを有し、前記第1のボタン(5)は、前記第1のボタンホール(1)に係止又は、非係止し、前記第2のボタン(6)は、前記第2のボタンホール(4)に係止又は、非係止することを特徴とする衣服。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣服であり、前記衣服着用者のみまたは、前記衣服着用者が子供をおんぶ又は抱っこ時、また、妊娠中も使用可能なサイズ調整ができる衣服に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、おんぶ時の女性は、バストラインが強調される事により、他人にそれを見られる事をガマンしながら装着するか、装着をやめるしかなかった。また、妊婦専用マタニティウエア、おんぶ紐などの使用時のおんぶ、または抱っこ具などを使用した抱っこ時の外出専用防寒コート、一般衣服とそれぞれ用途に応じた衣服を必要に応じて用意する必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭60−110413号公報
【特許文献2】特開2002−161406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
女性がおんぶ紐等を使用して子供をおんぶする際に、上記衣服を着用する場合には、前記女性の強調されたバストラインを隠す事ができ、これまで諦めていた屋外での装着等のおんぶ紐等でのおんぶの機会を増やす事が目的である。
【0005】
従来は、妊婦専用マタニティウエア、おんぶ紐などの使用時のおんぶ、または抱っこ具などを使用した抱っこ時の外出専用防寒コート、一般衣服とそれぞれ用途に応じて衣服が存在しているが、上記衣服は、1着で多数の用途を満たし、複数の専用衣服を用意する必要がなく、使用者の金銭的負担の軽減、環境への配慮も目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を解決する本発明の第1の衣服は、首の外周に位置する環状の襟と、
この襟の内、正面視前側に前襟(1A)が位置し、この前襟(1A)に取り付けられた少なくとも第1(5)、第2(6)のボタンと、
この前襟(1A)に設けられた少なくとも第1(1)、第2(4)のボタンホールとを有し、
前記第1のボタン(5)は、前記第1のボタンホール(1)に係止又は、非係止し、
前記第2のボタン(6)は、前記第2のボタンホール(4)に係止又は、非係止することを特徴とする。
【0007】
上記目的を解決する本発明の第2の衣服は、首の外周に位置する環状の襟と、
この襟の内、背面視後側に後襟(1A)が位置し、この後襟(1A)に取り付けられた少なくとも第1(5)、第2(6)のボタンと、
この後襟(1A)に設けられた少なくとも第1(1)、第2(4)のボタンホールとを有し、
前記第1のボタン(5)は、前記第1のボタンホール(1)に係止又は、非係止し、
前記第2のボタン(6)は、前記第2のボタンホール(4)に係止又は、非係止することを特徴とする。
【0008】
上記目的を解決する本発明の第3の衣服は、首の外周に位置する環状の襟と、
この襟の内、正面視前側に前襟(1A)が位置し、この前襟(1A)に取り付けられた少なくとも第1(5)、第2(6)のボタンと、
この前襟(1A)に設けられた少なくとも第1(1)、第1’(2)、第2’(3)、第2(4)のボタンホールとを有し、
前記第1のボタン(5)は、前記第1のボタンホール(1)に係止又は、非係止するかあるいは、前記第1’のボタンホール(2)に係止又は非係止し、
前記第2のボタン(6)は、前記第2のボタンホール(4)に係止又は、非係止しするかあるいは、前記第2’のボタンホール(3)に係止又は、非係止することを特徴とする。
【0009】
上記目的を解決する本発明の第4の衣服は、首の外周に位置する環状の襟と、
この襟の内、背面視後側に後襟(1A)が位置し、
この後襟(1A)に取り付けられた少なくとも第1(5)、第2(6)のボタンと、
この後襟(1A)に設けられた少なくとも第1(1)、第1’(2)、第2’(3)、第2(4)のボタンホールとを有し、
前記第1のボタン(5)は、前記第1のボタンホール(1)に係止又は、非係止しするかあるいは、前記第1’のボタンホール(2)に係止又は非係止し、
前記第2のボタン(6)は、前記第2のボタンホール(4)に係止又は、非係止しするかあるいは、前記第2’のボタンホール(3)に係止又は、非係止することを特徴とする。
【0010】
また、上記本発明の衣服において、前記第1のボタン(5)および前記第2のボタン(6)は、非係止の状態でも係止した状態でも視認可能なものであってもよい。
【0011】
さらに、前記前襟(1A)を前記後襟(1A)として着用することができるものであってもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、上述したように、女性がおんぶした時の前記女性の強調されたバストラインを隠す上記衣服により、育児中のおんぶ紐等による子供をおんぶする機会が増え、家事・育児の助けとなる。また上記衣服1着で、妊娠中から産後、育児中のおんぶ、抱っこ時、一般衣服としても着用できる上記衣服により、育児中、さらに妊娠中から一般衣服としても使える点で、複数の専用衣服を用意する必要がなく、着用者の金銭的負担の軽減および、環境への配慮ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の形態を示した説明図である。
【図2】本発明の実施例を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、添付図を参照して本発明衣服の実施の形態例について説明する。添付図において、図2に示すEは,本発明衣服で、おんぶ紐などの使用時のおんぶ又は抱っこ具などを使用した抱っこした状態で衣服を着用している正面又は背面を表す図である。図2に示すFは、本考案衣服で、妊娠時又は、一般衣服として着用している正面又は背面を表す図である。
【符号の説明】
【0015】
1 ボタンホール
2 ボタンホール
3 ボタンホール
4 ボタンホール
5 ボタン
6 ボタン
7 衣服本体
1A 襟
A 使用例(全開)
B 使用例(第一段階)
C 使用例(第二段階)
D 使用例(全係止)
E 衣服使用例(おんぶ紐又は抱っこ具等使用時)
F 衣服使用例(マタニティ又は一般服として)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
首の外周に位置する環状の襟と、
この襟の内、正面視前側に前襟(1A)が位置し、この前襟(1A)に取り付けられた少なくとも第1(5)、第2(6)のボタンと、
この前襟(1A)に設けられた少なくとも第1(1)、第2(4)のボタンホールとを有し、
前記第1のボタン(5)は、前記第1のボタンホール(1)に係止又は、非係止し、
前記第2のボタン(6)は、前記第2のボタンホール(4)に係止又は、非係止することを特徴とする衣服。
【請求項2】
首の外周に位置する環状の襟と、
この襟の内、背面視後側に後襟(1A)が位置し、この後襟(1A)に取り付けられた少なくとも第1(5)、第2(6)のボタンと、
この後襟(1A)に設けられた少なくとも第1(1)、第2(4)のボタンホールとを有し、
前記第1のボタン(5)は、前記第1のボタンホール(1)に係止又は、非係止し、
前記第2のボタン(6)は、前記第2のボタンホール(4)に係止又は、非係止することを特徴とする衣服。
【請求項3】
首の外周に位置する環状の襟と、
この襟の内、正面視前側に前襟(1A)が位置し、この前襟(1A)に取り付けられた少なくとも第1(5)、第2(6)のボタンと、
この前襟(1A)に設けられた少なくとも第1(1)、第1’(2)、第2’(3)、第2(4)のボタンホールとを有し、
前記第1のボタン(5)は、前記第1のボタンホール(1)に係止又は、非係止するかあるいは、前記第1’のボタンホール(2)に係止又は非係止し、
前記第2のボタン(6)は、前記第2のボタンホール(4)に係止又は、非係止しするかあるいは、前記第2’のボタンホール(3)に係止又は、非係止することを特徴とする衣服。
【請求項4】
首の外周に位置する環状の襟と、
この襟の内、背面視後側に後襟(1A)が位置し、
この後襟(1A)に取り付けられた少なくとも第1(5)、第2(6)のボタンと、
この後襟(1A)に設けられた少なくとも第1(1)、第1’(2)、第2’(3)、第2(4)のボタンホールとを有し、
前記第1のボタン(5)は、前記第1のボタンホール(1)に係止又は、非係止しするかあるいは、前記第1’のボタンホール(2)に係止又は非係止し、
前記第2のボタン(6)は、前記第2のボタンホール(4)に係止又は、非係止しするかあるいは、前記第2’のボタンホール(3)に係止又は、非係止することを特徴とする衣服。
【請求項5】
前記第1のボタン(5)および前記第2のボタン(6)は、非係止の状態でも係止した状態でも視認可能なものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の衣服
【請求項6】
前記前襟(1A)を前記後襟(1A)として着用することができる請求項1又は3記載の衣服。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−242285(P2010−242285A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−134970(P2010−134970)
【出願日】平成22年6月14日(2010.6.14)
【分割の表示】特願2008−324876(P2008−324876)の分割
【原出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(308039654)株式会社JC Link (2)
【Fターム(参考)】