説明

表示パネル支持装置

【課題】可動部材と固定部材との間に入った人体の一部が可動部材と固定部材との間に挟まれて怪我等することを防止でき、安全性の高い表示パネル支持装置を提供する。
【解決手段】鉛直な被固定面にその背面が沿うように固定される固定部材5を備える。前面側に表示パネル3が取り付けられる可動部材6を備える。固定部材5と可動部材6とを連結すると共に可動部材6が固定部材5に近接した位置から前方に出た位置まで移動自在となるよう駆動する連結支持部材7を備える。可動部材6の後面側又は固定部材5の前面側のうちの少なくともいずれか一方が障害物に接触したことを検知するための接触検知手段29を備える。接触検知手段29により障害物との接触を検知した際に可動部材6のそれ以上の後退動作を規制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液晶テレビやプラズマテレビ等の平面状の表示パネルを支持する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶テレビやプラズマテレビ等の表示パネルを建物の壁に沿わせた状態で設置するための表示パネル支持装置が知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
特許文献1に示される表示パネル支持装置は、建物の壁面に沿ってその背面が固定される固定部材と、前面側に表示パネルが取り付けられる可動部材と、固定部材と可動部材とを連結する連結支持部材とを備え、可動部材は固定部材に対して前後位置や向きを変更できるよう連結支持部材によって支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−148504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に示される表示パネル支持装置は、可動部材の背面側が死角になりやすく、前方に移動した可動部材の背面側に体の一部が入り、この際に可動部材が不意にあるいはいたずら等により後方に動かされたとき、可動部材と固定部材とで体の一部が挟まれることが懸念される。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、可動部材と固定部材との間に入った人体の一部が可動部材と固定部材との間に挟まれて怪我等することを防止でき、安全性の高い表示パネル支持装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明の表示パネル支持装置は以下の構成を有する。鉛直な被固定面にその背面が沿うように固定される固定部材5と、前面側に表示パネル3が取り付けられる可動部材6を備える。また、固定部材5と可動部材6とを連結すると共に可動部材6が固定部材5に近接した位置から前方に出た位置まで移動自在となるよう駆動する連結支持部材7を備える。そして、可動部材6の後面側又は固定部材5の前面側のうちの少なくともいずれか一方が障害物に接触したことを検知するための接触検知手段29を備え、接触検知手段29により障害物との接触を検知した際に可動部材6のそれ以上の後退動作を規制する。
【0008】
この構成を有することで、前に出た位置に配置された可動部材6と固定部材5との間に人体の一部や物が入って可動部材6の後面側や固定部材5の前面側に接触した際には、これを接触検知手段29により検知して、可動部材6のそれ以上の後退動作を規制する。このため、可動部材6と固定部材5との間に入った人体の一部が可動部材6と固定部材5との間に挟まれて怪我等することを防止でき、安全性を高めることができる。
【0009】
また、本発明の好ましい形態の表示パネル支持装置は、可動部材6を電動で前後動させるための電動駆動手段を備え、可動部材6の後退動作時において前記接触検知手段29により障害物との接触を検知した際に、電動駆動手段により可動部材6を前方へ反転駆動するようになっている。
【0010】
この構成により、可動部材6の後方への移動時において可動部材6の後面側又は固定部材5の前面側が人体の一部と接触した際には、これが接触検知手段により検知されて可動部材6が前方に反転駆動される。このため、可動部材6と固定部材5との間に入った人体の一部や物を容易に出すことができ、より安全性を高めることができる。
【0011】
また、本発明の好ましい形態の表示パネル支持装置は、可動部材6の後面又は固定部材5の前面のうちの少なくともいずれか一方に突出状態で設けられる接触体32を備え、前記接触検知手段29が接触体32が障害物に接触して凹んだ際に障害物に接触したことを検知する。そして、前記接触体32の障害物との接触時の衝撃を和らげる緩衝手段を備えている。
【0012】
この場合、接触体32が人体の一部と接触した時の衝撃を和らげることができ、より安全性を高めることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明にあっては、可動部材と固定部材との間に入った人体の一部が可動部材と固定部材との間に挟まれて怪我等することを防止でき、安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態の表示パネル支持装置の設置状態を示す平面図であり、(a)は可動部材を固定部材に近接した後端位置に配置した状態であり、(b)は可動部材を平面視で右回りで回動して前方に出した状態であり、(c)は可動部材を平面視で左回りで回動して前方に出した状態である。
【図2】同上の表示パネル支持装置の前斜め上方より見た全体斜視図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】枢支手段の係合状態を説明するための、被枢支係合部を前斜め上方より見た要部斜視図である。
【図5】枢支手段の離脱状態を説明するための、被枢支係合部を前斜め上方より見た要部斜視図である。
【図6】同上の検知ブロックの斜視図である。
【図7】同上の検知ブロックの断面図であり、(a)は接触体が障害物と接触していない状態であり、(b)は接触体が障害物と接触した状態である。
【図8】他例の表示パネル支持装置の設置状態を示す平面図であり、(a)は可動部材を固定部材に近接した位置に配置した状態であり、(b)は可動部材を平面視で右回りで回動して前方に出した状態であり、(c)は可動部材を平面視で左回りで回動して前方に出した状態である。
【図9】他の実施形態の表示パネル支持装置の基本的構造を示し、可動部材を前進位置に配置したときの表示パネル支持装置を前側から見た斜視図である。
【図10】同上の表示パネル支持装置を後側から見た斜視図である。
【図11】同上の表示パネル支持装置の平面図である。
【図12】同上の連結支持部材の分解斜視図である。
【図13】同上の可動部材を後退位置に配置した状態を示す平面図である。
【図14】同上の前進位置に配置した可動部材を回動させた状態を示す平面図である。
【図15】(a)は図11の要部拡大図であり、(b)は図14の要部拡大図である。
【図16】同上のスライド機構部の分解斜視図である。
【図17】(a)は同上のスライド機構部の平面図であり、(b)は(a)のB−B断面図であり、(c)は(a)のA−A断面図である。
【図18】同上の主ラック部と主ラック噛合部、及び副ラック部と副ラック噛合部とを噛み合わせた状態を示し、(a)は図17(b)に対応する断面図であり、(b)は図17(c)に対応する断面図である。
【図19】同上の可動部材の要部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
まず、図2〜5に基づいて本実施形態の表示パネル支持装置1の基本的構成について説明する。
【0016】
表示パネル支持装置1は、図2、図3に示されるように、鉛直な被固定面に沿って取り付けられ、液晶テレビやプラズマテレビ、コンピュータのディスプレイ等の薄型で平面状の表示パネル3を前後動可能に支持するものである。なお、本実施形態の被固定面は部屋の壁面2であるが、壁面に沿って設けられてテレビのラックに用いられる家具の前面等であってもよいものとする。
【0017】
表示パネル支持装置1の主体は、壁面2に固定される固定部材5と、表示パネル3が固定される可動部材6と、固定部材5と可動部材6とを連結する連結支持部材7と、可動部材6の側端部を固定部材5に対して枢支する枢支手段と、可動部材6を電動で前後動させる電動駆動手段と、で構成されている。
【0018】
なお、以下の説明では、固定部材5の壁面2に固定される面を背面とし、部屋内を向く面を前面とする。また、部屋内の方を前方(矢印F)とすると共に壁面2の方を後方(矢印B)とし、後方を向いた時に壁面2に沿う横方向を左右方向(矢印Lが左、矢印Rが右)とする。
【0019】
壁面2には正面視で表示パネル3と略同大同形の収納凹所8が凹設され、表示パネル3は前面を壁面2と略面一とした状態で収納凹所8に収納される。
【0020】
可動部材6は、正面視略矩形の板状をしたもので、前面側に表示パネル3が取付けられている。
【0021】
固定部材5は部屋の壁面2に固定され、支持固定部材11と、可動部材6の横方向の両側端部が枢支される枢支固定部材12と、で構成されている。
【0022】
支持固定部材11はSUS等の金属からなる板によって構成され、収納凹所8の奥面中央部に形成された別の収納凹所9の奥面にビス等の固着具を用いて固定されている。
【0023】
支持固定部材11の前面には、連結支持部材7の一方の側端部を枢支するための枢支部16と、電動駆動手段とが設けられている。
【0024】
連結支持部材7は、可動部材6が固定部材5に対して可動となるよう固定部材5と可動部材6とを連結し、且つ、可動部材6及び表示パネル3の重量を固定部材5に支持させる部材である。
【0025】
連結支持部材7は、二つのアーム17aが互いに枢支されてなる二組の支持アーム17にて構成されている。アーム17aの両側端部にはそれぞれ枢支部が設けられている。二つのアーム17aの隣接する側端部の枢支部同士が連結されて支持アーム17が構成され、支持アーム17は前記連結された枢支部において回動して折れ曲がる。
【0026】
各支持アーム17の一方の側端部の枢支部が前記支持固定部材11の前面に設けられた枢支部16に枢支されるもので、各支持アーム17の枢支部としての軸受を連通させて、支持固定部材11の枢支部16としての一つの軸が軸受に挿入されて枢支される。
【0027】
各支持アーム17の他方の側端部の枢支部は、可動部材6の背面に設けられる枢支部(図示せず)に枢支されるもので、各支持アーム17の枢支部としての軸受を連通させて、可動部材6の枢支部としての一つの軸が軸受に挿入されて枢支される。支持アーム17の軸と可動部材6の軸受は、上下端部の二箇所に設けてあり、上下の中間部はアーム17aが切欠されていて枢支されない。
【0028】
連結支持部材7を設けたことで、可動部材6が固定部材5から自在に前進したり後退して収納状態となり、且つ前進した時に固定部材5となす角度を自在に変化させることができる。
【0029】
電動駆動手段は、可動部材6を固定部材5に対して離接方向に進退させるもので、両方の側端部がそれぞれ可動部材6と固定部材5とに略水平方向に回動自在に枢支される駆動アーム18と、駆動アーム18の略水平方向の長さを伸縮させる手段とで構成されている。
【0030】
駆動アーム18は、中央部で互いに枢支される二つの壁側アーム18aと、一端部が二つの壁側アーム18aの一端部にそれぞれ枢支されるパネル側アーム18bと、で構成されている。二つの壁側アーム18aの一端部はそれぞれ、固定部材5に上下に移動自在で且つ略水平方向に回動自在に枢支される二つの枢支部材19に、上下方向に回動自在に(すなわち回動軸が略水平となるように)枢支されている。二つの壁側アーム18aの他端部はそれぞれ、二つのパネル側アーム18bの一端部に、上下方向に回動自在に枢支されている。二つのパネル側アーム18bの他端部は、可動部材6に、上下方向に回動自在に枢支されている。
【0031】
支持固定部材11の前面において、上下に設けられ支持アーム17を枢支する前記軸受の間には、前方に突出する上下二つの突片20が設けられ、両突片20の間には上下に長い回転軸21が回転自在に架設されている。
【0032】
回転軸21は、モータからなる駆動源22により回転駆動され、駆動源22はマイクロコンピュータ等からなる制御部(図示せず)により制御される。回転軸21の外面には、上半部21aと下半部21bに、右ねじ部と左ねじ部の一方と他方をそれぞれ螺設して逆ねじが形成してある。また二つの枢支部材19には、前記右ねじ部と左ねじ部の一方と他方にそれぞれ対応する雌ねじが上下に貫通するように形成してあり、上半部21aと下半部21bとに螺合している。
【0033】
駆動源22により回転軸21を回転させると、二つの枢支部材19は互いに上下逆向きに移動する。二つの枢支部材19が互いに離間する方向に移動すると、二つの壁側アーム18aが起立していってパネル側の端部が壁側に引き寄せられ、二つのパネル側アーム18bも同様に起立していってパネル側の端部が壁側に引き寄せられ、可動部材6が壁側に近ついていく。逆に、二つの枢支部材19が互いに近づく方向に移動すると、二つの壁側アーム18aが倒れていって表示パネル3側の端部が壁側から遠ざけられ、二つのパネル側アーム18bも同様に倒れていって表示パネル3側の端部が壁側から遠ざけられ、可動部材6が壁側から離間していく。つまり、回転軸21、駆動源22、及び枢支部材19により駆動アーム18を伸縮させる手段が構成されている。
【0034】
枢支固定部材12は、表示パネル3の収納状態において表示パネル3の四隅が位置する部分にそれぞれ固定される、正面視略矩形状をしたSUS等の板部材13とブラケット15とからなるもので、図示しないが穿設された固着具挿通孔を介してビス等の固着具を壁面2に螺着させることで固定されている。
【0035】
板部材13とブラケット15は、収納凹所8の奥面に設けられ、上下方向の外側に板部材13が設けられると共に、上下方向の内側にブラケット15が設けられ、上下に並設されている。
【0036】
ブラケット15の前面には、枢支手段が設けられている。枢支手段は、可動部材6の横方向の両側端部に設けられた枢支係合部23及びこれに対応する固定部材5に設けられた被枢支係合部24で構成されている。枢支係合部23及び被枢支係合部24は、係合状態で互いに回動可能となるもので、一方が軸23aで他方が前記軸23aが内部の係合溝24bに収容されるコ字状をした保持部材24aであり、枢支係合部23としての軸23aが可動部材6の両方の側端部のそれぞれ上下に計四つ設けられ、被枢支係合部24としての保持部材24aが、四つの枢支固定部材12(固定部材5)に一つずつ計四つ設けられている。軸23aは、可動部材6の背面から距離をあけて該背面と略平行に上下に設けられている。
【0037】
可動部材6は、上下縁が後方に折曲されて横片26が形成されて、可動部材6の両方の側端部において上下の横片26間に軸部材がそれぞれ架設してあり、軸部材の上下端部付近が枢支係合部23として利用される。
【0038】
保持部材24aは、平面視でコ字状となり、その内部の係合溝24bに軸を収容して、軸が壁面2から離れる方向(前方F)へ移動するのを規制するもので、ブラケット15に回動自在に設けられている。ブラケット15には、保持部材24aの一部が略水平に(上下軸回りに)回動自在となるように枢支され、更に、モータ等の動力源と、動力源の出力を保持部材24aの回動力として伝達する、歯車27aや伝達部材27bからなる動力伝達機構とが設けられ、動力源と動力伝達機構とで係脱手段が構成されている。
【0039】
軸23aと保持部材24aは、図4に示されるように保持部材24aの係合溝24bに軸23aが収容され(但し軸23aは図示せず)、軸23aの前方に保持部材24aが位置して、軸23aの前方への移動が規制される係合状態と、図5に示されるように、係合状態から保持部材24aが回動して、軸23aの前方に位置していた保持部材24aが前方へ移動して軸23aが前方に開放され、軸23aの前方への移動が可能な離脱状態と、が係脱手段により自在に選択できる。
【0040】
本実施形態では、制御部により動力源が駆動制御され、両方の側端部の軸23aと保持部材24aとが係合する状態と、左右の一方の側端部の軸23aと保持部材24aとが係合し他方の側端部の軸23aと保持部材24aとが離脱して、一方の側端部の軸23aが保持部材24aに枢支されて他方の側端部が回動する状態と、が可能となる。
【0041】
また固定部材5には、可動部材6の離脱している枢支係合部23が被枢支係合部24に近接しているか否かを検知する近接検知手段(図示せず)が設けられる。本実施形態では近接検知手段として、枢支固定部材12の板部材13に、可動部材6の横片26の有無を検知するフォトインタラプタが設けられている。
【0042】
収納状態では、表示パネル3及び可動部材6は壁面2に沿っていて、連結支持部材7の各支持アーム17は、二つのアーム17aが折り畳まれ、電動駆動手段の駆動アーム18も折り畳まれる。また、可動部材6の両方の側端部の枢支係合部23は、固定部材5の両方の側端部の被枢支係合部24にそれぞれ係合して保持される。
【0043】
表示パネル支持装置1は、図示しないが固定操作部や所謂リモコン等の操作部を備えており、操作部への入力に応じて制御部が動作を制御する。
【0044】
例えば使用者が、表示パネル3の左側の側端部を枢支軸として、右側の側端部を前方に回動させたい場合、操作部を操作することで、制御部により電動駆動手段が駆動されて二つの枢支部材19が近づく方向に移動すると共に、右側の被枢支係合部24の動力源が駆動されて可動部材6の右側の枢支係合部23が離脱する。左側の被枢支係合部24の動力源は駆動されず、可動部材6の左側の枢支係合部23との係合が維持される。これにより、可動部材6の左側の側端部が枢支軸となり、連結支持部材7が伸張して可動部材6及び表示パネル3が前進する。表示パネル3の前方への前進量(回動量)は、電動駆動手段の駆動量すなわち二つの枢支部材19の距離を変更することで任意に調節可能である。
【0045】
次に、表示パネル3を収納したい場合、操作部を操作することで、制御部により電動駆動手段が駆動されて二つの枢支部材19が離間する方向に移動し、連結支持部材7が収縮して可動部材6の右側の枢支係合部23が後退する。そして、近接検知手段により前記枢支係合部23の被枢支係合部24への近接が検知されると、右側の被枢支係合部24の動力源が駆動されて該被枢支係合部24により前記枢支係合部23が係合されて保持され、収納が完了する。なお、この収納状態においては連結支持部材7及び電動駆動手段は収納凹所9に収納される。
【0046】
また、可動部材6の右側の側端部を枢支軸として、左側の側端部を前方に回動させたい場合も、左右を逆にして同様にすることができる。
【0047】
なお、枢支手段がなくても、連結支持部材7のみで表示パネル3の重量を支持すると共に表示パネル3を壁面2から突出させたり壁面2に対して傾斜させることが可能である。
【0048】
ここで、本実施形態の表示パネル支持装置1にあっては、図1に示されるように固定部材5の前面側に障害物に接触したことを検知するための接触検知手段29を備え、この接触検知手段29により障害物との接触を検知した際に可動部材6のそれ以上の後退動作を規制するようにしている。
【0049】
前記支持固定部材11及び枢支固定部材12の夫々には、図6及び図7に示される検知ブロック30が設けられている。
【0050】
各検知ブロック30は、前方に開口したケース31と、ケース31の前開口部から前方に突出した状態で設けられる接触体32と、ケース31に内装されたばね33及び接触検知手段29を備えている。ケース31はその背面を両面テープ等で支持固定部材11又は枢支固定部材12の前面に貼り付ける等して固定される。
【0051】
接触体32の後部32aは前記ケース31の前開口部から突出する前部32bよりも膨大し、ケース31内に前後方向に移動自在に収納されている。後部32aは、ケース31の背面部31aとの間に介装されたばね33によって前方に付勢されている。
【0052】
接触検知手段29は、接触体32の後部32aとケース31の背面部31aとの間に介装されている。接触検知手段29は、リミットスイッチや、圧電センサー、ロードセル等で構成され、接触体32の後部32aとの接触の有無を検知することで、固定部材5の前面側に障害物が接触したことを検知するものである。
【0053】
接触体32は、図7(a)のように外力が加わっていない状態では、ばね33の付勢力により前進して前部32bがケース31の前方に大きく突出し、この状態では接触体32の後部32aが接触検知手段29と接触しない。
【0054】
そして、接触体32の前部32bに障害物が当たって後方に押圧されると、接触体32は、図7(b)のようにばね33に抗して後退し、凹んだ状態となる。すると、接触体32の後部32aが接触検知手段29と接触し、これによって固定部材5の前面側に障害物が接触したことが検知される。
【0055】
表示パネル支持装置1は図示しない制御部を備えている。この制御部は、1つでも接触検知手段29が障害物が接触したことを検知した際には、電動駆動手段による可動部材6のそれ以上の後退動作を規制するものである。具体的には、可動部材6の後退動作時において、障害物との接触を検知した際には、可動部材6を停止状態とする、あるいは、電動駆動手段により可動部材6を前方へ反転駆動する。
【0056】
このように制御することで、可動部材6と固定部材5との間に入った人体の一部が可動部材6と固定部材5との間に挟まれて怪我等することを防止でき、安全性を高めることができる。また、特に接触検知手段29により障害物が検知された際に可動部材6を前方に反転駆動するものにあっては、可動部材6と固定部材5との間に入った人体の一部や物を容易に出すことができ、より安全性を高めることができる。
【0057】
また、本実施形態の検知ブロック30は可動部材6の背方に位置して見え難い固定部材5の前面に設けられるため、見栄えを損なわない。また、検知ブロック30に設けたばね33は、接触体32が障害物と接触した時の衝撃を和らげる緩衝手段としての役割を果たし、より安全性を高めることができる。
【0058】
なお、前記固定部材5は図8のように支持固定部材11と枢支固定部材12とを一体に設けたり、平坦な鉛直面に沿って設けてもよい。この場合、前記検知ブロック30を図8のように固定部材5の左右方向の幅全長に亘って設けると、可動部材6の左右幅の略全体に亘る背方に入った障害物を検知でき、安全性をさらに高めることができる。
【0059】
また、本実施形態では、固定部材5の前面側にのみ接触検知手段29を設けたが、可動部材6の背面側にのみ接触検知手段29を設け、或いは固定部材5の前面側と可動部材6の背面側とに接触検知手段29を設け、これら接触検知手段29により障害物との接触を検知した際に可動部材6のそれ以上の後退動作を規制するようにしてもかまわない。なお、可動部材6の背面側に接触検知手段29を設ける場合は、例えば前記検知ブロック30を前後逆にして可動部材6の背面側に設ければよい。
【0060】
次に前記実施形態とは異なる実施形態について説明する。なお以下の説明では前記実施形態と同様の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
【0061】
図9〜図19に示す本実施形態の表示パネル支持装置1の可動部材6は、上下左右の金属製の枠材35を矩形状に枠組みしてなり、表示パネル3は左右の枠材35に形成された係止孔36に前方から引掛けることにより可動部材6に取り付けられる。
【0062】
図10に示されるように可動部材6の上下の枠材35には、背面の左右方向の中央部に軸受け40が夫々固着されている。また、可動部材6の上の枠材35の背面において軸受け40より左方に位置する部分にはスライド機構部38が設けられている。
【0063】
固定部材5は壁面2に沿って固定される正面視略矩形状の金属製のプレートによって構成されている。固定部材5には複数の固着具挿通孔39が穿設され、これら固着具挿通孔39に前方からビス等の固着具(図示せず)を挿通し、壁面2に固着することによって固定部材5は壁面2に固定される。
【0064】
図9に示されるように固定部材5の前面において左右方向の中央部の上下には軸受け37が固着され、また、固定部材5の前面において両軸受け37よりも左方の上下には、左右に長いガイドレール41が設けられている。
【0065】
連結支持部材7は、2個のアーム42a、42bの中間部同士を上下に長い連結縦軸45で縦軸回りに回動自在に連結してなり、両アーム42a、42bは平面視でX字状をなす。連結支持部材7は後端側が固定部材5に連結されると共に前端側が可動部材6を縦軸回りに回動自在に支持するものであり、可動部材6を固定部材5に対して前後方向に移動したとき、前後方向に伸縮するようになっている。
【0066】
図12に示されるように2個のアーム42a、42bのうちの一方のアームである第一アーム42aの両端部には回動縦軸44が設けられている。
【0067】
第一アーム42aの固定部材5側の回動縦軸44(以下、回動縦軸44aと記載する)の上下両端部は対応する軸受け37に縦軸回りに回動自在に支持されている。すなわち、第一アーム42aの一端部は、固定部材5に対して、縦軸回りに回動自在に連結されている。
【0068】
第一アーム42aの可動部材6側の回動縦軸44(以下、回動縦軸44bと記載する)の上端部は、図10に示される縦長棒状の操作レバー47の下端部に縦軸回りに回動自在に連結されている。
【0069】
操作レバー47は、第一アーム42aの可動部材6側の端部を連結する連結部を構成し、スライド機構部38に上方から挿入され、スライド機構部38に対して横方向にスライド自在となっている。すなわち、第一アーム42aの可動部材6側の端部は可動部材6に対して縦軸回りに回動自在に且つ横方向にスライド自在に連結されている。
【0070】
図11に示されるように操作レバー47はスライド機構部38の上面部を構成するガイド部48に形成されたガイド孔49に挿通され、ガイド部48によってそのスライド方向が規制される。
【0071】
ガイド孔49は、可動部材6の背面に沿う左右に長い直線状の孔からなる回動規制部50と、回動規制部50の右側端部に接続されて平面視で左方に向かって凸となる円弧状に形成された孔からなる回動許容部51とで構成されている。回動許容部51はその長手方向の中間部が回動規制部50に接続され、すなわちガイド孔49は右側端部で前後に分岐した孔となっている。
【0072】
他方、第二アーム42bは、図12のように両端部に回動縦軸53を設けたものである。第二アーム42bの可動部材6側の回動縦軸53(以下、回動縦軸53aと記載する)は、図11に示されるように平面視で回動許容部51の円弧の中心に位置している。回動縦軸53aの上下両端部は対応する軸受け40に縦軸回りに回動自在に支持されている。すなわち、第二アーム42bの一端部は、可動部材6に対して縦軸回りに回動自在に連結されている。
【0073】
図12のように第二アーム42bの固定部材5側の回動縦軸53の上下両端部には、縦軸回りに回転自在となるローラー55が設けられている。
【0074】
各ローラー55は、第二アーム42bの固定部材5側の端部を連結する連結部を構成し、図9のように前記固定部材5の対応するガイドレール41に左右方向に移動自在に収納されている。これによって第二アーム42bの固定部材5側の端部は固定部材5に対して縦軸回りに回動自在に且つ横方向にスライド自在に連結される。また、図示は省略するが、固定部材5には、各ローラー55の左右のスライド範囲を所定の範囲に制限するためのストッパーが設けられている。
【0075】
前記連結支持部材7により固定部材5に連結された可動部材6は、固定部材5に沿った図13に示す後退位置から図9〜図11に示す前方に出た前進位置までの範囲で移動自在となり、また、前進位置においては図14に示すように回動縦軸53aを中心に縦軸回りに回動自在となっている。
【0076】
図13に示すように後退位置にある可動部材6は、壁面2に最も近づいた状態となり、可動部材6及び表示パネル3の夫々の前面が壁面2と直交する前方を向く。
【0077】
可動部材6が後退位置にあるときには、連結支持部材7は両アーム42a、42bが壁面2に近接して沿った収縮状態となり、ガイドレール41に沿ってスライドする各ローラー55はそのスライド範囲における左側端部に配置され、また、ガイド部48に沿ってスライドする操作レバー47は回動規制部50の左側端部に配置される。
【0078】
後退位置に配置された可動部材6を前進位置に配置するには、操作レバー47を掴んで回動規制部50に沿って右方にスライドさせ、回動許容部51に至らせる。このようにすると、連結縦軸45で互いに連結された第一アーム42a及び第二アーム42bのうち、第一アーム42aが回動縦軸44aを中心として前方に回動すると共に、第二アーム42bが回動縦軸53aを中心として後方に回動する。同時に、第二アーム42bに設けられた各ローラー55がガイドレール41に沿って右方にスライドしてそのスライド範囲における右側端部に配置される。これによって連結支持部材7は伸長して、連結支持部材7の前側に連結された可動部材6が後端位置での正面視のまま(前面を壁面2に直交する前方に向けたまま)非回動状態で前進し、図11のように可動部材6が壁面2から前方に出た前進位置に配置される。
【0079】
このように可動部材6が前方を向けた状態のまま最も壁面2から離れた前進位置に配置されると、操作レバー47は回動許容部51の長手方向の中間部に配置されて、回動許容部51において前後両側に移動可能となり、この結果、可動部材6は図14のように両アーム42a、42bを固定部材5に対して回動することなく回動縦軸53aを中心として回動することが可能となる。
【0080】
例えば前進位置にある可動部材6を回動縦軸53aを中心に平面視で左回りで回動すると、操作レバー47は回動許容部51の後側に向かってスライドする。図14のように可動部材6を平面視で最大限左回りで回動させた状態では操作レバー47は回動許容部51の後端部に配置される。
【0081】
逆に可動部材6を回動縦軸53aを中心に平面視で右回りで回動すると、操作レバー47は回動許容部51の前側に向かってスライドする。可動部材6を平面視で最大限右回りで回動させた状態では操作レバー47は回動許容部51の前端部に配置される。なお、図14では、可動部材6を最大限右回りで回動させたときの表示パネル3を2点鎖線で示している。
【0082】
また、前進位置に配置された可動部材6を後退位置に配置するには、図11のように可動部材3の前面を壁面2と直交する前方に向けて、操作レバー47を回動許容部51の長手方向の中間部に位置させ、この後、操作レバー47を左方に移動して回動規制部50の左側端部に至らせる。
【0083】
このようにすると、第一アーム42aが回動縦軸44aを中心として後方に回動すると共に、第二アーム42bが回動縦軸53aを中心として前方に回動する。同時に各ローラー55がガイドレール41に沿って左方にスライドしてそのスライド範囲における左側端部に配置される。
【0084】
これによって連結支持部材7は収縮して、連結支持部材7の前側に連結された可動部材6が後端位置での正面視のまま非回動状態で後退し、図13のように可動部材6が壁面2に近接した後端位置である後退位置に配置される。
【0085】
また、表示パネル支持装置1は、固定部材5に対して前後方向に移動自在で且つ縦軸回りに回動自在となった可動部材6を前後方向の任意の位置で且つ任意の向きで固定(ロック)するためのロック手段を備えている。
【0086】
ロック手段は、前記スライド機構部38と、回動縦軸44bに設けられたモーター70により構成され、操作レバー47を駆動することにより、可動部材6をロックするものである。
【0087】
図16に示されるようにスライド機構部38の外郭は、左右に長い上方に開口した箱状のケース56と、ケース56の上開口を閉塞すると共に前記ガイド部48が形成された蓋57とで構成され、この外郭を可動部材6の背面に取り付けることでスライド機構部38は可動部材6に固定されている。
【0088】
図17に示されるようにスライド機構部38には、第一移動部材58、第二移動部材59、トリガー60、及びコイルばね61、62が内装されている。
【0089】
ケース56の底部上面の前後には、左右方向に多数並設された歯部からなる主ラック部63が形成されている。
【0090】
第一移動部材58は、ケース56に対して左右方向にスライド自在に設けられ、且つ、ケース56の底部上にコイルばね61を介して載置され、上方に付勢されている。
【0091】
第一移動部材58には、上下に貫通し、平面視で前記回動規制部50と同大同形の弧状孔65が形成されている。第一移動部材58の下面の前後には、前記主ラック部63に噛み合い可能な主ラック噛合部66が形成されている。また、第一移動部材58の上面には、前後方向に多数並設された歯部からなる副ラック部67が形成されている。
【0092】
第二移動部材59は、第一移動部材58にコイルばね62を介して載置され、上方に付勢され、また、第一移動部材58に対して前後方向に移動自在に設けられている。
【0093】
第二移動部材59には、上下に貫通する左右に長い長孔68が形成されている。第二移動部材59の下面には、前記副ラック部67に噛み合い可能な副ラック噛合部69が形成されている。
【0094】
トリガー60は縦筒状に形成され、その上部には外方に突出する鍔部71が形成されている。トリガー60は、鍔部71が第二移動部材59の上面に載置されると共に鍔部71よりも下方の部分が長孔68に左右方向にスライド自在に挿入されている。
【0095】
トリガー60の鍔部71よりも上方の部分は、ガイド孔49を通して蓋57の下方に突出した操作レバー47の下端部に挿入されている。トリガー60の鍔部71よりも下方の部分の後面には上下方向に多数並設された歯部からなるトリガーラック部72が形成されている。
【0096】
前記コイルばね61、第一移動部材58の弧状孔65、コイルばね62、第二移動部材59の長孔68、及びトリガー60には、下方からこの順序で回動縦軸44bの上端部が上下方向にスライド可能で且つ縦軸回りに回動自在に挿通され、これによって回動縦軸44bが操作レバー47に連結されている。
【0097】
回動縦軸44bの上部には縦軸回りに回動自在にモーター設置板73が設けられ、モーター設置板73上にはモーター70が設けられている。モーター70の出力軸にはギア74が設けてあり、ギア74は前記トリガーラック部72と噛み合っている。また、この噛み合いにより、回動縦軸44bが操作レバー20に対して縦軸回りに回動したとき、モーター設置板73は回動縦軸44bに対して縦軸回りに回動して、ギア74とトリガーラック部72とを噛み合わせた状態を維持する。モーター70によりギア74を一方向に回転駆動するとトリガー60が上昇し、反対方向に回転駆動するとトリガー60が下降するようになっている。
【0098】
通常、可動部材6は前記ロック手段にてロックされていない状態にあり、このアンロック状態では、図17に示されるように第一移動部材58及び第二移動部材59はコイルばね61、62により上方に付勢されて上昇位置に配置され、主ラック部63と主ラック噛合部66の噛み合いが外れると共に副ラック部67と副ラック噛合部69の噛み合いが外れた状態となっている。
【0099】
このアンロック状態では、操作レバー47及びこれに連結された回動縦軸44bは水平方向に移動可能となっている。したがって、可動部材6が後退位置から前進位置までの範囲において非回動状態にて前後動するときは、前記コイルばね61、第一移動部材58、コイルばね62、第二移動部材59、及びトリガー60は、回動縦軸44bと共に左右方向に移動する。また、可動部材6が前進位置にて回動するときには、回動縦軸44bが挿入されたコイルばね61、62、及びトリガー60は、回動縦軸44と同一方向に移動する。また、この際、回動縦軸44bは第一移動部材58の弧状孔65の孔縁に沿って前後に移動するため、第一移動部材58は水平方向には移動せず、また、トリガー60は第二移動部材59の長孔68を左右方向に移動するため、第二移動部材59は左右方向には移動せず、トリガー60により押圧されて前後方向に移動する。
【0100】
前記アンロック状態にある可動部材6をロックするには、モーター70を駆動させてトリガー60を下降させる。すると、まず第二移動部材59が鍔部71により押圧されてコイルばね62に抗して下降し、副ラック噛合部69が副ラック部67と噛み合い、これによって第二移動部材59が第一移動部材58に対して前後方向に移動不能に固定される。続いて、鍔部71により第二移動部材59を介して第一移動部材58が下方に押圧されて、第一移動部材58がコイルばね61に抗して下降し、主ラック噛合部66が主ラック部63に噛み合って第一移動部材58がケース56に対して左右方向に移動不能に固定され、しかして副ラック噛合部69が副ラック部67と噛み合い、且つ、主ラック噛合部66が主ラック部63と噛み合ったロック状態となる。
【0101】
このロック状態では操作レバー47と共に回動縦軸44bが水平方向に移動不能となり、この結果、可動部材6は前後移動不能で且つ回動不能状態となる。
【0102】
前記アンロック状態からロック状態への切替えは、操作レバー47がガイド孔49の回動規制部50及び回動許容部51のいずれに配置されているときにも行うことができ、すなわち可動部材6はその可動範囲におけるいずれの位置に配置されている状態においても固定部材5に対して移動不能なロック状態にできるようになっている。
【0103】
また、ロック状態からアンロック状態への切替えはモーター70を駆動してトリガー60を上昇させる。すると、第一移動部材58がコイルばね61の付勢力により上昇すると共に、第二移動部材59がコイルばね62の付勢力により上昇し、これによって副ラック噛合部69と副ラック部67との噛み合いが外れると共に、主ラック噛合部66と主ラック部63との噛み合いが外れた前記アンロック状態に復帰する。
【0104】
ここで、本実施形態では図19に示されるように可動部材6の背面の外周縁に沿って既述の検知ブロック30が複数設けてあり、これら検知ブロック30が有する接触検知手段29にて可動部材6の背面側に障害物が当たったことが検知された際には、制御部はモーター70を駆動してロック手段により可動部材6をロックするようになっている。このように制御することで、本実施形態でも可動部材6と固定部材5との間に入った人体の一部が可動部材6と固定部材5との間に挟まれて怪我等することを防止できる。
【0105】
なお、本実施形態では、可動部材6の背面側にのみ接触検知手段29を設けたが、固定部材5の前面側にのみ接触検知手段29を設け、或いは固定部材5の前面側と可動部材6の背面側とに接触検知手段29を設け、これら接触検知手段29により障害物との接触を検知した際にロック手段にて可動部材6をロックするようにしてもかまわない。
【0106】
また、前記各実施形態のように可動部材6と固定部材5とを金属製にしたものにあっては、前記接触検知手段29を可動部材6と固定部材5との間の静電容量を測定する静電容量式センサーで構成してもかまわない。
【0107】
また、連結支持部材7としては、可動部材6が固定部材5に沿った位置から前方に出た位置まで移動自在となるよう固定部材5と可動部材6とを連結するものであれば、その他の連結支持部材を用いても構わない。
【符号の説明】
【0108】
1 表示パネル支持装置
3 表示パネル
5 固定部材
6 可動部材
7 連結支持部材
29 接触検知手段
32 接触体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直な被固定面にその背面が沿うように固定される固定部材と、前面側に表示パネルが取り付けられる可動部材と、固定部材と可動部材とを連結すると共に可動部材が固定部材に近接した位置から前方に出た位置まで移動自在となるよう駆動する連結支持部材と、可動部材の後面側又は固定部材の前面側のうちの少なくともいずれか一方が障害物に接触したことを検知するための接触検知手段とを備え、接触検知手段により障害物との接触を検知した際に可動部材のそれ以上の後退動作を規制するようにしたことを特徴とする表示パネル支持装置。
【請求項2】
可動部材を電動で前後動させるための電動駆動手段を備え、可動部材の後退動作時において前記接触検知手段により障害物との接触を検知した際に、電動駆動手段により可動部材を前方へ反転駆動するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル支持装置。
【請求項3】
可動部材の後面又は固定部材の前面のうちの少なくともいずれか一方に突出状態で設けられる接触体を備え、前記接触検知手段が接触体が障害物に接触して凹んだ際に障害物に接触したことを検知するものであり、前記接触体の障害物との接触時の衝撃を和らげる緩衝手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示パネル支持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−48108(P2011−48108A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−196069(P2009−196069)
【出願日】平成21年8月26日(2009.8.26)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】