説明

表示制御プログラム、情報処理装置および方法

【課題】クライアント装置において受信情報に応じた入力操作を短時間で実行できるようにする。
【解決手段】表示データ送信部11は、主画面領域40に主画像41を表示するための表示データ4をクライアント装置2に送信し、プログラム送信部12は、主画像41に対応する画像を副画面領域50に表示させる表示制御プログラム5をクライアント装置2に送信する。表示制御プログラム5は、主画像41を主画面領域40に表示させる処理が完了する前に、副画面領域50を表示させて、主画像41に含まれる第1の情報入力部に対応する第2の情報入力部を副画面領域50に表示させ、副画面領域50の表示を終了する際に、第2の情報入力部に対してユーザ操作に応じて入力された入力情報を、主画像41内の第1の情報入力部に格納させる処理を、クライアント装置2に実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に情報を表示させるための表示制御プログラム、この表示制御プログラムを送信する情報処理装置、およびその情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上には無数のWebページが公開されており、インターネットの利用者は、これらのWebページから様々な情報やサービスの提供を受けることが可能になっている。また、Webページには、単に文書や画像を表示するだけでなく、ユーザの操作により入力された情報を表示して、その入力情報をWebサーバ側に送信できるようになっているものもある。
【0003】
ところで、Webページの表示の際には、Webサーバは、クライアント装置からのリクエストに応じて、HTML(Hyper Text Markup Language)などの言語で記述されたデータを送信する。クライアント装置では、ブラウザプログラムの処理により、Webサーバからの受信データを基にWebページが表示される。
【0004】
しかしながら、例えば、Webページ内に表示される画像のサイズが大きい場合や、多くの画像が表示される場合などには、Webサーバからクライアント装置に送信されるデータ容量が大きくなる。このような場合、クライアント装置でのデータのダウンロードに長い時間がかかることがある。また、送信データの容量が小さい場合であっても、Webサーバの状態や通信状態などによっては、データのダウンロードに長時間を要することがある。このような場合、ユーザは、Webページが表示されるまでの間、何もできずに長時間待たされてしまう。
【0005】
なお、上記に関連する技術として、ホスト装置と接続した文字入力装置において、ホスト装置から受信したコマンド実行結果を表示画面に表示した後、ユーザ操作により入力された文字を先行入力画面に表示し、コマンドの入力が完了すると、その入力文字を表示画面に表示するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、別の関連技術として、シンクライアントシステムのクライアント端末において、サーバとの通信が切断された状態では、ログバッファに蓄積していたドキュメント情報を基にドキュメント画像を表示し、その間、ユーザ操作により発生した入力イベントを先行入力バッファに保持して、通信が再開したときにその入力イベントをサーバに送信するものがあった(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平4−149724号公報
【特許文献2】特開2007−34687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述のWebページのように、サーバ装置から送信された情報を基に画像を表示する場合には、その表示に長い時間がかかることがあった。特に、表示された画像を閲覧したユーザが、その画像内の情報を基に入力操作を行うような場合、画面の表示に時間がかかると、その分だけユーザの入力操作が遅れてしまい、作業効率が悪化するという問題があった。
【0009】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、クライアント装置において受信情報に応じた入力操作を短時間で実行できるようにした表示制御プログラム、情報処理装置および方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、コンピュータに次のような処理を実行させる表示制御プログラムが提供される。この表示制御プログラムは、サーバ装置から送信された表示データに基づく主画像を表示装置に表示された主画面領域に表示させる処理が完了する前に、前記表示装置に副画面領域を表示させて、前記主画像に含まれる第1の情報入力部に対応する第2の情報入力部を前記副画面領域に表示させ、前記副画面領域の表示を終了する際に、前記第2の情報入力部に対してユーザ操作に応じて入力された入力情報を、前記主画像内の前記第1の情報入力部に格納させる処理を、コンピュータに実行させる。
【0011】
このような表示制御プログラムを実行するコンピュータは、表示装置に副画面領域を表示させる。この副画面領域の表示は、サーバ装置から送信された表示データに基づく主画像を、表示装置に表示された主画面領域に表示させる処理が完了する前に、実行される。また、副画面領域には、主画像に含まれる第1の情報入力部に対応する第2の情報入力部が表示される。そして、コンピュータは、副画面領域の表示を終了する際に、第2の情報入力部に対してユーザ操作に応じて入力された入力情報を、主画像内の第1の情報入力部に格納させる。
【0012】
また、上記目的を達成するために、クライアント装置からの要求に応じて、表示装置に表示させた主画面領域に主画像を表示するための表示データを、前記クライアント装置に送信する表示データ送信部と、前記表示データ送信部により送信された表示データに基づく前記主画像に対応する画像を、前記表示装置に表示させた副画面領域に表示させるための表示制御プログラムを、前記クライアント装置に送信するプログラム送信部と、を有する情報処理装置が提供される。また、前記表示制御プログラムは、対応する前記主画像を前記主画面領域に表示させる処理が完了する前に、前記表示装置に前記副画面領域を表示させて、前記主画像に含まれる第1の情報入力部に対応する第2の情報入力部を前記副画面領域に表示させ、前記副画面領域の表示を終了する際に、前記第2の情報入力部に対してユーザ操作に応じて入力された入力情報を、前記主画像内の前記第1の情報入力部に格納させる処理を、前記クライアント装置に実行させる。
【0013】
ここで、表示データ送信部は、クライアント装置からの要求に応じて、表示装置に表示させた主画面領域に主画像を表示するための表示データをクライアント装置に送信する。プログラム送信部は、表示データ送信部により送信された表示データに基づく主画像に対応する画像を、表示装置に表示させた副画面領域に表示させるための表示制御プログラムを、クライアント装置に送信する。表示制御プログラムを受信して実行したクライアント装置は、表示装置に副画面領域を表示させる。この副画面領域の表示は、対応する主画像を主画面領域に表示させる処理が完了する前に実行される。また、副画面領域には、主画像に含まれる第1の情報入力部に対応する第2の情報入力部が表示される。そして、クライアント装置は、副画面領域の表示を終了する際に、第2の情報入力部に対してユーザ操作に応じて入力された入力情報を、主画像内の第1の情報入力部に格納させる。
【発明の効果】
【0014】
上記の表示制御プログラムによれば、この表示制御プログラムを実行したコンピュータにおいて、受信情報に応じた入力操作を短時間で実行できるようになる。
また、上記の情報処理装置によれば、クライアント装置において、受信情報に応じた入力操作を短時間で実行できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1の実施の形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【図2】第2の実施の形態に係る情報処理システムのシステム構成例を示す図である。
【図3】Webサーバのハードウェア構成例を示す図である。
【図4】Webサーバが備える機能を示すブロック図である。
【図5】ユーザ端末が備える機能を示すブロック図である。
【図6】情報入力部を含むWebページが表示される際の画面遷移の例を示す図である。
【図7】Webサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】Web閲覧処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】アプレット実行部の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】第3の実施の形態において、情報入力部を含むWebページが表示される際の画面遷移の例を示す図である。
【図11】Web閲覧処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】アプレット実行部の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】第4の実施の形態に係るユーザ端末が備える機能を示す図である。
【図14】関数テーブルに登録される情報の例を示す図である。
【図15】Webサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図16】Web閲覧処理部の処理手順を示すフローチャート(その1)である。
【図17】Web閲覧処理部の処理手順を示すフローチャート(その2)である。
【図18】アプレット実行部の処理手順を示すフローチャートである。
【図19】情報入力部の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【0017】
図1に示す情報処理システムでは、サーバ装置1とクライアント装置2とが、例えばネットワークなどを通じて接続されている。また、クライアント装置2には、画像を表示する表示装置3が接続されている。
【0018】
サーバ装置1は、主として、表示装置3に表示された所定の画面領域(ウィンドウ)に画像を表示するための表示データ4を、クライアント装置2に対して提供するものである。ここで、表示データ4に基づいて表示装置3に表示される画像を“主画像”、この主画像が表示される画面領域を“主画面領域”と呼ぶ。
【0019】
サーバ装置1は、主画像の表示のための表示データ4を、クライアント装置2からの要求に応じて送信する表示データ送信部11と、表示制御プログラム5をクライアント装置2に送信するプログラム送信部12とを備えている。なお、これらの機能は、例えば、サーバ装置1において所定のプログラムが実行されることにより実現される。
【0020】
表示制御プログラム5は、表示装置3における上記の主画面領域とは別の画面領域に画像を表示させる処理を、クライアント装置2に実行させるものである。ここで、表示制御プログラム5を実行することで画像が表示される画面領域を“副画面領域”と呼ぶ。
【0021】
表示制御プログラム5は、主画面領域に表示される主画像に、ユーザ操作に応じた入力情報が表示される情報入力部が含まれている場合に、この主画像内の情報入力部に対応する情報入力部を、副画面領域に表示させる。すなわち、副画面領域に表示された情報入力部には、対応する主画像内の情報入力部と同じ情報を入力可能になっている。また、表示制御プログラム5は、副画面領域への情報入力部の表示を、対応する主画像を主画面領域に表示する処理が完了する前に実行させる。さらに、表示制御プログラム5は、副画面の表示を終了する際に、この副画面領域内の情報入力部に対して入力された情報を、主画像内の情報入力部に格納させる。
【0022】
クライアント装置2は、主画像表示制御部21および副画像表示制御部22を備えている。
主画像表示制御部21は、表示装置3に主画面領域を表示させるとともに、表示データ4に基づく主画像を主画面領域に表示させる。この主画像表示制御部21の機能は、例えば、主画面領域に画像を表示するための所定の表示プログラムが、クライアント装置2において実行されることにより実現される。
【0023】
一方、副画像表示制御部22は、サーバ装置1から受信した表示制御プログラム5が、クライアント装置2において実行されることにより実現される。副画像表示制御部22は、表示制御プログラム5に従い、表示装置3に副画面領域を表示させるとともに、この副画面領域に情報入力部を表示させる。そして、副画面領域の表示を終了する際に、この副画面領域内の情報入力部に対して入力された情報を主画像表示制御部21に受け渡し、その入力情報を主画像内の情報入力部に格納して表示させる。
【0024】
ここで、図1には、表示装置3に表示される主画面領域40および副画面領域50の例を示している。これらの例を用いて、上記の情報処理システムでの処理手順を具体的に説明する。
【0025】
クライアント装置2の主画像表示制御部21は、サーバ装置1の表示データ送信部11から送信された表示データ4を受信すると、この表示データ4に基づく主画像41を、主画面領域40に表示させる。ここで、主画像41には、例として4つの情報入力部42a〜42dが含まれているものとする。なお、主画像41には、その他に例えば、文字や写真などが含まれていてもよい。
【0026】
主画像表示制御部21により、主画像41の表示処理が開始されると、その表示処理が完了するより前に、副画像表示制御部22の処理により副画面領域50が表示される。この副画面領域50には、主画像41に含まれる情報入力部42a〜42dにそれぞれ対応する情報入力部51a〜51dが表示される。クライアント装置2を操作するユーザは、副画面領域50に表示された情報入力部51a〜51dに対して、情報を入力することが可能である。なお、副画面領域50は、主画面領域40に遮られない状態で、表示装置3に表示される。
【0027】
その後、副画像表示制御部22は、副画面領域50の表示を終了する際に、情報入力部51a〜51dに入力された情報を、それぞれ対応する情報入力部42a〜42dに表示させるように主画像表示制御部21に要求する。これにより、表示装置3では、副画面領域50の表示が消えるとともに、情報入力部51a〜51dに入力されていた情報が、それぞれ対応する情報入力部42a〜42dに移動されて表示される。
【0028】
以上の処理によれば、クライアント装置2を操作するユーザは、主画面領域40における主画像41の表示が完了するより前に、副画面領域50内の情報入力部51a〜51dに対して情報を入力することが可能になる。従って、ユーザは、クライアント装置2での受信情報に応じた入力操作を、無駄な時間を過ごすことなく、短時間で実行できるようになる。
【0029】
ところで、プログラム送信部12は、例えば、対応する主画像を表示するための表示データ4が表示データ送信部11から送信された後に、その主画像に対応する表示制御プログラム5をクライアント装置2に送信する。この場合、1つの主画像を表示するための表示データ4に対して、この主画像の表示完了より先に情報入力を可能とするための1つの表示制御プログラム5が用意される。
【0030】
より具体的な処理例としては、前述の情報入力部を含む主画像を表示するための表示データ4がクライアント装置2に送信された後、クライアント装置2から対応する表示制御プログラム5の送信がサーバ装置1に要求される。プログラム送信部12は、この要求に応じて、対応する表示制御プログラム5をクライアント装置2に送信する。
【0031】
このような処理例では、クライアント装置2から情報入力部を含む主画像の表示がサーバ装置1に要求されるたびに、対応する表示制御プログラム5がクライアント装置2に送信される。表示制御プログラム5は、1つの主画像に対応する情報入力部のみを副画面領域に表示させるものであるので、表示制御プログラム5を実行するためのクライアント装置2の処理負荷が小さくなる。また、サーバ装置1からクライアント装置2に送信される表示制御プログラム5のデータ量が小さくなる。
【0032】
一方、情報入力部を含む主画像を表示するための表示データ4をクライアント装置2に送信するより前に、表示制御プログラム5をクライアント装置2に送信するようにしてもよい。例えば、まず、サーバ装置1の表示データ送信部11から、第1の主画像を表示するための第1の表示データがクライアント装置2に送信され、第1の主画像が表示装置3内の主画面領域に表示される。この第1の主画像は、前述の情報入力部を含まないものであってよい。
【0033】
第1の表示データを受信したクライアント装置2からは、表示制御プログラム5の送信が要求され、サーバ装置1のプログラム送信部12は、この要求に応じて表示制御プログラム5をクライアント装置2に送信する。このとき送信される表示制御プログラム5は、この後にサーバ装置1に対して要求される1つ以上の主画像のそれぞれに含まれる情報入力部を、副画面領域に表示させることを可能にするものである。
【0034】
副画像表示制御部22は、受信した表示制御プログラム5に従い、上記の第1の主画像以外の、情報入力部を含む主画像の表示が、ユーザ操作などにより要求されるのを待機する。そして、情報入力部を含む主画像(“第2の主画像”とする)の表示が要求されると、副画面領域を表示装置3に表示させて、第2の主画像に含まれる情報入力部を副画面領域に表示させる。
【0035】
このとき、主画像表示制御部21は、第2の主画像の表示をサーバ装置1に要求し、サーバ装置1の表示データ送信部11からは、第2の主画像を表示するための第2の表示データが、クライアント装置2に送信される。クライアント装置2の主画像表示制御部21は、受信した第2の表示データに基づく第2の主画像を主画面領域に表示させる。なお、第2の主画像が表示される主画面領域は、主画像表示制御部21の制御下にある同種の画面領域であれば、第1の主画像が表示された主画面領域と必ずしも同じでなくてよい。
【0036】
主画面領域に対する第2の主画像の表示処理が実行されている間、ユーザは、副画面領域に表示された情報入力部に対して情報を入力することが可能である。そして、副画面領域の表示が終了される際に、副画面領域内の情報入力部に入力された情報が、第2の主画像内の対応する情報入力部に格納されて表示される。
【0037】
このような処理例では、クライアント装置2からサーバ装置1に対して、情報入力部を含む主画像の表示が要求されたときには、表示制御プログラムがサーバ装置1から送信されないので、対応する情報入力部を含む副画面領域が短時間で表示される。従って、クライアント装置2を操作するユーザは、情報入力部への入力操作をより早いタイミングで実行可能となり、ユーザの作業効率が向上する。
【0038】
次に、上記の主画像の例としてWebページを表示するためのシステムについて、具体的に説明する。
〔第2の実施の形態〕
図2は、第2の実施の形態に係る情報処理システムのシステム構成例を示す図である。
【0039】
図2に示す情報処理システムでは、Webサーバ100と、複数のユーザ端末200とが、ネットワーク300を通じて互いに接続されている。ネットワーク300は、例えばインターネットなどのいわゆるIP(Internet Protocol)網であり、Webサーバ100およびユーザ端末200はWWW(World Wide Web)システムを構成している。
【0040】
Webサーバ100は、ユーザ端末200からの要求に応じて、Webページを表示するためのデータを送信する。ユーザ端末200は、Webページサービスの提供を受けるユーザによって操作される端末装置であり、例えばパーソナルコンピュータなどとして実現される。ユーザ端末200は、ユーザによる操作入力に応じて、Webサーバ100にWebページの提供を要求し、Webサーバ100から送信されたデータに基づくWebページ画像を、表示装置に表示させる。
【0041】
図3は、Webサーバのハードウェア構成例を示す図である。
Webサーバ100は、例えば、図3に示すようなコンピュータによって実現される。このコンピュータは、CPU101、RAM102、HDD103、グラフィック処理部104,入力I/F105、読み取り部106および通信I/F107を備えており、これらの各部はバス108によって相互に接続されている。
【0042】
CPU101は、HDD103に記憶された各種プログラムを実行することにより、このコンピュータ全体を統括的に制御する。RAM102は、CPU101に実行させるプログラムの少なくとも一部や、このプログラムによる処理に必要な各種データを一時的に記憶する。HDD103は、CPU101により実行されるプログラムやその実行に必要な各種のデータなどを記憶する。
【0043】
グラフィック処理部104には、モニタ104aが接続されている。このグラフィック処理部104は、CPU101からの命令に従って、モニタ104aの画面上に画像を表示させる。入力I/F105には、キーボード105aやマウス105bが接続されている。この入力I/F105は、キーボード105aやマウス105bからの信号を、バス108を介してCPU101に送信する。
【0044】
読み取り部106は、可搬型の記録媒体106aからデータを読み取り、バス108を介してCPU101に送信する。記録媒体106aとしては、例えば、光ディスクなどを適用可能である。通信I/F107は、図示しないコネクタを介して、ユーザ端末200などの外部装置とネットワーク300を通じて接続し、外部装置との間でデータの送受信を行う。
【0045】
なお、図示しないが、ユーザ端末200も、基本的に、図3と同様のハードウェア構成を有するコンピュータとして実現可能である。
図4は、Webサーバが備える機能を示すブロック図である。
【0046】
Webサーバ100は、通信制御部110およびデータベース120を備えている。なお、通信制御部110の機能は、例えば、Webサーバ100が備えるCPUが所定のプログラムを実行することにより実現される。また、データベース120は、例えば、Webサーバ100に接続されたHDDなどの不揮発性記憶装置に構築される。この記憶装置は、ネットワーク300を通じてWebサーバ100に接続されていてもよい。
【0047】
データベース120には、ユーザ端末200においてWebページを表示させるための表示データや、その表示に関連してユーザ端末200で実行されるプログラムなどが記憶されている。表示データとしては、例えば、Webページの構造などをHTMLで記述したHTMLデータ121や、Webページ上に表示される写真などに対応する画像データ122などが含まれる。また、本実施の形態では、ユーザ端末200で実行されるプログラムとして、Java(登録商標)などの言語で記述されたアプレット123が含まれる。
【0048】
通信制御部110は、ユーザ端末200からのリクエストメッセージを受信し、そのメッセージによって指定されたURL(Uniform Resource Locator)に対応するデータをデータベース120から読み出す。そして、レスポンスメッセージを生成し、データベース120から読み出したデータとともにユーザ端末200に対して送信する。
【0049】
通信制御部110は、通常、ユーザ端末200から新たなWebページの表示を要求するリクエストメッセージを受信した場合、まず、そのWebページに対応するHTMLデータ121をデータベース120から読み出し、ユーザ端末200に対して送信する。その後、送信されたHTMLデータ121に記述された情報を基にユーザ端末200からリクエストメッセージが送信され、通信制御部110は、そのメッセージにより指定された画像データ122やアプレット123などをデータベース120から読み出して、ユーザ端末200に送信する。
【0050】
図5は、ユーザ端末が備える機能を示すブロック図である。
ユーザ端末200は、Web閲覧処理部210およびアプレット実行部220の各機能を備えている。Web閲覧処理部210は、ユーザ端末200のCPUがWebブラウザプログラムを実行することにより実現される機能である。一方、アプレット実行部220は、ユーザ端末200のCPUが仮想マシン(VM:Virtual Machine)プログラムを実行することにより実現される機能である。このVMプログラムは、Webサーバ100から受信したアプレット123を、Web閲覧処理部210からの起動要求に応じて、ユーザ端末200のプラットフォーム上で実行するためのプログラムである。
【0051】
Web閲覧処理部210は、通信制御部211、HTML解析部212、表示制御部213およびスクリプト実行部214を備えている。また、Web閲覧処理部210は、キャッシュ215に接続している。
【0052】
通信制御部211は、HTML解析部212からの要求に応じて、Webページの表示に必要な情報を要求するためのリクエストメッセージを生成し、このメッセージをWebサーバ100に対して送信する。また、リクエストメッセージに応じてWebサーバ100から送信されたデータを受け付け、そのデータの種類を判別し、HTML解析部212、アプレット実行部220などに振り分ける。
【0053】
さらに、通信制御部211は、HTML解析部212から要求されたデータがキャッシュ215に格納されていた場合には、そのデータをキャッシュ215から読み込むこともできる。なお、キャッシュ215を実現する記憶領域は、例えば、ユーザ端末200が備えるHDDなどの記憶装置に形成される。
【0054】
HTML解析部212は、Webサーバ100から送信されたHTMLデータ121を通信制御部211を通じて受け取り、そのHTMLデータ121を解析して、必要な処理の実行を他の機能に対して要求する。HTML解析部212は、例えば、HTMLデータ121を先頭から1行ずつ解析し、Webページのレイアウトを表示制御部213に指定して、Webページの表示を要求する。また、HTMLデータ121から画像データ122やアプレット123を要求するためのタグを抽出すると、そのタグに含まれていたURLを通信制御部211に通知して、対応するデータの送信をWebサーバ100に要求させる。
【0055】
さらに、HTML解析部212は、表示されたWebページに対するユーザからの入力操作を検知し、その入力操作に応じた処理を実行する。例えば、HTML解析部212は、新たなWebページの表示を要求するための入力操作を検知すると、その入力操作により指定されたURLを通信制御部211に通知し、対応するデータの送信をWebサーバ100に要求させる。また、HTML解析部212は、表示されたWebページに含まれる情報入力部に対して情報を入力するための入力操作を検知すると、その情報を対応する情報入力部に格納して表示するように、表示制御部213に要求する。また、HTML解析部212は、情報入力部に格納する情報を、スクリプト実行部214を通じてアプレット実行部220から受け取ることも可能になっている。
【0056】
表示制御部213は、HTML解析部212からの要求に応じて、文書や画像などを配置したWebページを生成し、ユーザ端末200に接続されたモニタに表示させる。
スクリプト実行部214は、HTMLデータ121に簡易プログラムであるスクリプトが記述されていた場合に、このスクリプトをHTML解析部212から受け取って実行する。スクリプトとしては、例えばJavaスクリプトを適用可能である。また、本実施の形態では、スクリプト実行部214は、Web閲覧処理部210がアプレット実行部220と連携して動作するためのインタフェースとして機能する。このような機能は、例えば、“LiveConnect”と呼ばれる技術を用いて実現することができる。
【0057】
一方、アプレット実行部220は、アプレット123を実行することによりそれぞれ機能する表示制御部221および入力処理部222を備えている。
表示制御部221は、新たに表示されるWebページに対応する先行入力ウィンドウを生成し、ユーザ端末200に接続されたモニタに表示させる。このとき、先行入力ウィンドウは、Webページを表示したウィンドウに遮られない状態で表示されるように要求される。
【0058】
入力処理部222は、先行入力ウィンドウ内の情報入力部に対して情報を入力するためのユーザからの入力操作を検知すると、入力された情報を表示制御部221に通知する。表示制御部221は、通知された情報を、先行入力ウィンドウ内の対応する情報入力部に格納して表示させる。また、表示制御部221は、先行入力画像の表示を終了する際に、情報入力部に格納した情報を、スクリプト実行部214を通じて表示制御部213に通知する。
【0059】
次に、情報入力部を含むWebページの表示が要求される場合の処理について、詳しく説明する。まず、図6は、情報入力部を含むWebページが表示される際の画面遷移の例を示す図である。
【0060】
図6(A)は、ブラウザウィンドウ250の中に、所定のWebページが閲覧された状態を示している。この図6(A)では、ブラウザウィンドウ250に表示されたWebページには、次のWebページへのリンクを要求するためのリンクボタン251が含まれている。なお、リンクボタン251によりリンクされるWebページには、情報入力部が含まれているものとする。
【0061】
ここで、例えば、マウスポインタ252がリンクボタン251上に配置され、マウスに対するクリック操作が行われると、図6(B)に示すように、ブラウザウィンドウ250においてリンク先のWebページの表示処理が開始される。これとともに、情報入力部を表示した先行入力ウィンドウ260が表示される。
【0062】
この先行入力ウィンドウ260は、ブラウザウィンドウ250により遮られないように表示されることが望ましい。この例では、先行入力ウィンドウ260は、ブラウザウィンドウ250とは別のウィンドウとして、ブラウザウィンドウ250の上側(画面手前側)に重ねて表示されている。ただし、例えば、先行入力ウィンドウ260に対応する表示領域が、ブラウザウィンドウ250内の一部に組み込まれていてもよい。
【0063】
先行入力ウィンドウ260に表示された情報入力部は、現在表示処理中のWebページに含まれる情報入力部に対応している。図6(B)の例では、先行入力ウィンドウ260には、情報入力部の例として、テキスト入力部261および選択部262,263が含まれている。
【0064】
テキスト入力部261には、テキストを入力して表示させることができる。選択部262は、“コンボボックス”などと呼ばれる情報入力部であり、情報表示部262aと一覧表示ボタン262bとを備えている。一覧表示ボタン262bがクリック操作されると、情報表示部262aに複数の情報が並列表示され、それらの中から1つの情報を選択可能になる。選択部263は、2つのラジオボタン263a,263bを備え、ユーザ操作によりいずれか1つを選択可能になっている。図6(B)の例では、ラジオボタン263aが選択されている。
【0065】
ここで、ブラウザウィンドウ250において、リンク先のWebページの表示処理が完了すると、先行入力ウィンドウ260の表示が自動的に終了される。図6(C)は、先行入力ウィンドウ260の表示が終了され、ブラウザウィンドウ250のみが表示された状態を示している。
【0066】
図6(C)に示すように、ブラウザウィンドウ250に表示されたリンク先のWebページには、情報入力部として、テキスト入力部253および選択部254,255が含まれている。テキスト入力部253は、先行入力ウィンドウ260内のテキスト入力部261に対応しており、選択部254,255は、それぞれ先行入力ウィンドウ260内の選択部262,263に対応している。例えば、選択部254は、選択部262が備える情報表示部262aおよび一覧表示ボタン262bにそれぞれ対応する情報表示部254a,254bを備えている。また、選択部255には、選択部263が備えるラジオボタン263a,263bにそれぞれ対応するラジオボタン255a,255bを備えている。
【0067】
そして、テキスト入力部253には、先行入力ウィンドウ260の表示終了時点において、テキスト入力部261に入力されていたものと同じ情報が格納される。同様に、選択部254,255では、先行入力ウィンドウ260の表示終了時点において、選択部262,263においてそれぞれ選択されていたものと同じ情報または項目が選択されている。
【0068】
以上のように画面が遷移する場合、ユーザは、リンクボタン251をクリック操作して次のWebページへのリンクを要求した後、リンク先のWebページの表示処理が完了するまでの間、先行入力ウィンドウ260に表示された情報入力部に対する入力操作を行うことが可能になる。そして、リンク先のWebページの表示処理が完了したとき、その時点で先行入力ウィンドウ260の情報入力部に入力してあった情報が、リンク先のWebページ内の対応する情報入力部に自動的に格納される。従って、リンク先のWebページの表示処理が完了するまでの時間を有効に活用でき、作業効率が向上する。
【0069】
なお、上記の画面遷移例では、図6(B),(C)に示したWebページは図6(A)に示したWebページと同一のブラウザウィンドウ250に表示されていたが、これらは別のブラウザウィンドウに表示されてもよい。例えば、図6(A)の状態から次のWebページへのリンクが要求されたとき、新たなブラウザウィンドウが表示されて、そのウィンドウにリンク先のWebページが表示されてもよい。
【0070】
次に、上記のように画面が遷移する場合の情報処理システムの処理について、フローチャートを用いて詳しく説明する。まず、図7は、Webサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【0071】
[ステップS1]Webサーバ100の通信制御部110は、ユーザ端末200から、次のWebページへのリンクを要求するリクエストメッセージを受信する。
[ステップS2]通信制御部110は、リクエストメッセージに付加されたURLに対応するHTMLデータをデータベース120から読み込み、そのHTMLデータをレスポンスメッセージとともにユーザ端末200に送信する。
【0072】
レスポンスメッセージを受信したユーザ端末200は、HTMLデータに従って、リンク先のWebページの表示処理を開始する。また、HTMLデータから、アプレットの実行を要求するためのアプレットタグが検出されると、アプレットタグから抽出したURLが、リクエストメッセージとともにWebサーバ100に送信される。
【0073】
[ステップS3]通信制御部110は、アプレットの送信を要求するリクエストメッセージを受信する。
[ステップS4]通信制御部110は、リクエストメッセージに付加されたURLに対応するアプレットをデータベース120から読み込み、そのアプレットをレスポンスメッセージとともにユーザ端末200に送信する。
【0074】
レスポンスメッセージを受信したユーザ端末200は、アプレットを実行する。これにより、前述した情報入力部を含む先行入力ウィンドウが表示される。
なお、図示しないが、ステップS2以降、ユーザ端末200は、例えば、HTMLデータに従って、Webページの表示に必要なデータ(例えば、画像データ)をWebサーバ100に要求する。Webサーバ100は、要求に応じて、対応するデータをデータベース120から読み込み、ユーザ端末200に送信する。
【0075】
次に、ユーザ端末200での処理について説明する。ここでは、Webブラウザプログラムの実行に伴うWeb閲覧処理部210の処理手順と、アプレットの実行に伴うアプレット実行部220の処理手順とを、個別に説明する。
【0076】
図8は、Web閲覧処理部の処理手順を示すフローチャートである。この図8は、次のWebページへのリンクが要求され、そのリンク先のWebページが表示されるまでの処理を示している。
【0077】
[ステップS11]Web閲覧処理部210のHTML解析部212は、ユーザ操作などにより次のWebページへのリンクが要求されたことを検知する。例えば、現在表示中のWebページ内のリンク画像に対するクリック操作が検知される。HTML解析部212は、要求されたWebページに対応するURLを通信制御部211に通知し、Webサーバ100への送信を要求する。通信制御部211は、リクエストメッセージを生成して、通知されたURLとともにWebサーバ100に送信する。なお、このときのWebサーバ100での処理は、図7のステップS1,S2に対応する。
【0078】
[ステップS12]通信制御部211は、Webサーバ100からHTMLデータを受信し、HTML解析部212に転送する。HTML解析部212は、例えば、HTMLデータを先頭から順に解析する。そして、このHTMLデータに従って、表示制御部213に対してWebページの表示を開始させる。
【0079】
なお、図示しないが、HTML解析部212は、HTMLデータに、画像や音声などのデータファイルを要求するためのタグが含まれていた場合には、それらのデータファイルに対応するURLを通信制御部211に通知して、Webサーバ100に送信を要求させる。
【0080】
[ステップS13]HTML解析部212の解析により、HTMLデータにアプレットの実行を要求するためのアプレットタグが含まれていた場合には、ステップS14の処理が実行される。また、アプレットタグが含まれていなかった場合には、Webページが表示されて、処理が終了する。なお、アプレットタグは、HTMLデータの先頭に近い領域に記述されていることが望ましい。
【0081】
[ステップS14]HTML解析部212は、アプレットタグに記述されたURLを通信制御部211に通知して、Webサーバ100に対してアプレットの送信を要求させる。通信制御部211は、アプレットの送信を要求するためのリクエストメッセージをWebサーバ100に送信する。なお、このときのWebサーバ100での処理は、図7のステップS3,S4に対応する。
【0082】
通信制御部211は、リクエストメッセージに応じてWebサーバ100から送信されたアプレットを、ユーザ端末200内の記憶領域に記録する。HTML解析部212は、VMプログラムを呼び出して起動させ、アプレットを実行させる。これにより、図5に示したアプレット実行部220の機能が起動され、図6(B)に示したように、先行入力ウィンドウの表示が開始される。
【0083】
なお、このステップS14では、通信制御部211は、送信を要求されたアプレットがキャッシュ215に記憶されていた場合には、Webサーバ100に送信を要求することなく、アプレットをキャッシュ215から読み込んでもよい。また、通信制御部211は、Webサーバ100からアプレットを受信した場合には、このアプレットをキャッシュ215に格納してもよい。
【0084】
[ステップS15]HTML解析部212は、HTMLデータからスクリプトタグを検出すると、そのタグ内に記述されたスクリプトをスクリプト実行部214に引き渡して、実行を要求する。スクリプト実行部214は、スクリプトを実行する。
【0085】
[ステップS16]スクリプト実行部214は、表示制御部213においてWebページの表示処理が完了するまで待機する。
[ステップS17]スクリプト実行部214は、HTML解析部212を通じて、Webページの表示処理が完了したことを検知すると、アプレット実行部220の表示制御部221に対して、表示処理が完了したことを通知する。後述するように、この通知を受けたアプレット実行部220は、先行入力ウィンドウの表示を終了させる。
【0086】
[ステップS18]スクリプト実行部214は、アプレット実行部220の表示制御部221から、先行入力ウィンドウの情報入力部に入力された情報が通知された場合には、この情報を取得して、HTML解析部212に通知する。HTML解析部212は、通知された入力情報をWebページ内の対応する情報入力部に格納して表示させるよう、表示制御部213に対して要求する。これにより、図6(C)に示したように、Webページ内の情報入力部に、先行入力ウィンドウに入力された情報が格納される。
【0087】
図9は、アプレット実行部の処理手順を示すフローチャートである。
[ステップS21]図8のステップS14においてアプレットの実行が開始されると、アプレット実行部220の表示制御部221は、先行入力ウィンドウを表示させる。前述の通り、先行入力ウィンドウには、現在表示処理中のWebページに含まれるものに対応する情報入力部が表示される。
【0088】
[ステップS22]表示制御部221は、Web閲覧処理部210のスクリプト実行部214から、Webページの表示処理が完了したことの通知を受けたか否かを判定する。通知を受けた場合にはステップS24の処理が実行され、受けていない場合にはステップS23の処理が実行される。
【0089】
[ステップS23]入力処理部222は、先行入力ウィンドウ内の情報入力部へのユーザ操作に応じた情報入力を受け付け可能な状態となる。すなわち、この状態では、入力処理部222は、ユーザ操作に応じた入力情報を受け付けると、その入力情報を表示制御部221に通知して、対応する情報入力部に表示するよう要求する。
【0090】
なお、上記のステップS22の処理は、一定時間ごとに実行され、スクリプト実行部214から表示処理の完了が通知されない間、情報入力部への情報入力が可能になる。
[ステップS24]表示制御部221は、先行入力ウィンドウの表示を終了させる。
【0091】
[ステップS25]表示制御部221は、先行入力ウィンドウ内の情報入力部に入力されていた情報を、その入力された場所を示す情報とともにスクリプト実行部214に通知する。これにより、入力情報が、Webページ内の対応する情報入力部に入力される(図8のステップS18に対応)。
【0092】
以上説明した第2の実施の形態では、ユーザ操作により次のWebページへのリンクが要求されたとき、そのWebページの表示処理が完了するまでの間、先行入力ウィンドウが表示されて、その先行入力ウィンドウ内の情報入力部への情報入力が可能になる。そして、リンク先のWebページの表示処理が完了したとき、その時点で先行入力ウィンドウの情報入力部に入力してあった情報が、Webページ内の対応する情報入力部に自動的に格納される。
【0093】
このような処理により、ユーザは、リンク先のWebページの表示処理が完了しておらず、そのWebページ内の情報入力部への情報入力ができない状態であっても、代わりに先行入力ウィンドウ内の情報入力部に対して情報入力を行うことができる。従って、リンク先のWebページの表示処理が完了するまでの時間を有効に活用して、事前に情報入力を行うことができ、作業効率が向上する。
【0094】
また、HTMLデータからアプレットタグが検知されたとき、対応するアプレットがキャッシュ215に記憶されていれば、そのアプレットを実行することで、先行入力ウィンドウを短時間で表示できるようになる。従って、この場合には、作業効率をさらに向上させることができる。
【0095】
なお、HTMLデータにアプレットタグが含まれていた場合に、先行入力ウィンドウを表示させるか否かについては、ユーザによって任意に設定可能とされていてもよい。例えば、ステップS14において、先行入力ウィンドウを表示させないことを示す設定情報が事前に記憶されていた場合には、HTML解析部212はこのタグを無視して、アプレットの送信および実行を要求しないようにしてもよい。
【0096】
また、アプレットには、例えば、対応するWebページに含まれる情報入力部の数や、各情報入力部の種類などの情報が記述されている。この場合、アプレットが実行されると、これらの情報を基に、先行入力ウィンドウ内に情報入力部が表示される。先行入力ウィンドウに表示される情報入力部の形態(例えば、大きさ、位置など)は、同じ情報を入力可能であれば、対応するWebページ内の情報入力部と全く同一である必要はない。従って、アプレットには、情報入力部の数や種類など、情報入力部の表示に必要な最低限の情報のみが記述されていればよい。
【0097】
また、それらの情報は、例えば、Webページ内の対応する情報入力部を表示するためのタグがHTMLデータに記述された順に、アプレットに記述されればよい。この方法により、先行入力ウィンドウ内の情報入力部に入力された情報がWeb閲覧処理部210に対して順に渡されるだけで、入力情報をWebページ内の対応する情報入力部に確実に格納できるようになる。さらに、情報入力部に関する情報を上記のようにアプレットに記述しておくことにより、アプレットのプログラム構造が簡略化されるので、アプレットのダウンロード起動に要する時間が短縮され、先行入力ウィンドウを短時間で表示させることが可能になる。
【0098】
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態に係る情報処理システムでは、そのシステム構成や、システム内のWebサーバ100およびユーザ端末200のハードウェア構成などは、第2の実施の形態と同じである。また、Webサーバ100およびユーザ端末200がそれぞれ備える機能についても、基本的に第2の実施の形態と同じである。
【0099】
図10は、第3の実施の形態において、情報入力部を含むWebページが表示される際の画面遷移の例を示す図である。なお、図10では、図6に対応する構成要素には同じ符号を付して示してあり、それらの説明を省略する。
【0100】
図10では、情報入力部を含むWebページへのリンクが要求された後に、先行入力ウィンドウ内に表示される情報が、第2の実施の形態と異なっている。図10において、先行入力ウィンドウ260aには、図6と同様のテキスト入力部261および選択部262,263に加えて、終了ボタン264が表示されている。
【0101】
ユーザ操作により終了ボタン264がクリック操作されると、先行入力ウィンドウ260aの表示が終了される。先行入力ウィンドウ260aの表示が終了されると、第2の実施の形態と同様に、先行入力ウィンドウ260a内の情報入力部に入力されていた情報が、Webページ内の情報入力部に格納されて表示される。図10(C)は、このときのブラウザウィンドウ250の様子を示している。
【0102】
なお、上記の画面遷移例では、図10(B),(C)に示したWebページは図10(A)に示したWebページと同一のブラウザウィンドウ250に表示されていたが、これらは別のブラウザウィンドウに表示されてもよい。
【0103】
以上のように画面が遷移する場合、ユーザは、次のWebページへのリンクを要求した後、リンク先のWebページの表示処理が完了するまでの間、先行入力ウィンドウ260aに表示された情報入力部に対する入力操作を行うことが可能になる。そして、先行入力ウィンドウ260a内の終了ボタン264をクリック操作することで、先行入力ウィンドウ260aの情報入力部に入力した情報を、リンク先のWebページ内の対応する情報入力部に格納させることができる。従って、リンク先のWebページの表示処理が完了するまでの時間を有効に活用でき、作業効率が向上する。また、ユーザは、任意のタイミングで先行入力ウィンドウ260aの表示を終了させることができるので、例えば、情報入力操作の途中で先行入力ウィンドウ260aの表示が終了されることがなくなり、ユーザの操作性が向上する。
【0104】
なお、ユーザ操作により先行入力ウィンドウ260aの表示終了を要求するための処理としては、上記のように終了ボタン264を用いた処理に限ったことではない。例えば、入力処理部222は、キーボード上の特定のキーが押下されたとき、先行入力ウィンドウ260aの表示終了が要求されたことを認識してもよい。
【0105】
次に、上記のように画面が遷移する場合のユーザ端末200での処理について、フローチャートを用いて詳しく説明する。
図11は、Web閲覧処理部の処理手順を示すフローチャートである。この図11は、次のWebページへのリンクが要求され、そのリンク先のWebページが表示されるまでの処理を示している。
【0106】
[ステップS31〜S34]図8に示したステップS11〜S16の処理とそれぞれ同じであるので、ここでは説明を省略する。ただし、ステップS34で受信されるアプレットにおいては、ユーザ操作に応じて先行入力ウィンドウの表示を終了させることができるようにプログラムが記述されている。
【0107】
[ステップS35]HTML解析部212は、HTMLデータからスクリプトタグを検出すると、そのタグ内に記述されたスクリプトをスクリプト実行部214に引き渡して、実行を要求する。スクリプト実行部214は、スクリプトを実行する。
【0108】
[ステップS36]スクリプト実行部214は、アプレット実行部220の表示制御部221から、先行入力ウィンドウの表示が終了したことの通知を受ける。このとき、表示終了とともに、先行入力ウィンドウの情報入力部に入力された情報が通知された場合には、この情報を取得してHTML解析部212に通知する。HTML解析部212は、通知された入力情報をWebページ内の対応する情報入力部に格納して表示させるよう、表示制御部213に対して要求する。これにより、Webページ内の情報入力部に、先行入力ウィンドウに入力された情報が格納される。
【0109】
図12は、アプレット実行部の処理手順を示すフローチャートである。
[ステップS41]図11のステップS34においてアプレットの実行が開始されると、アプレット実行部220の表示制御部221は、先行入力ウィンドウを表示させる。前述の通り、先行入力ウィンドウには、現在表示処理中のWebページに含まれるものに対応する情報入力部と、表示の終了を要求するための終了ボタンとが表示される。
【0110】
[ステップS42]入力処理部222は、先行入力ウィンドウ内の情報入力部へのユーザ操作に応じた情報入力を受け付け可能な状態となる。すなわち、この状態では、入力処理部222は、ユーザ操作に応じた入力情報を受け付けると、その入力情報を表示制御部221に通知して、対応する情報入力部に表示するよう要求する。
【0111】
[ステップS43]入力処理部222は、先行入力ウィンドウの表示終了を要求するための操作があったか否かを判定する。本実施の形態では、図10に示した終了ボタン264へのクリック操作があったか否かが判定される。このような操作が行われた場合にはステップS44の処理が実行され、行われなかった場合にはステップS42の処理が実行される。ここで、ステップS43の処理は、一定時間ごとに実行され、表示終了のための操作が行われるまでの間、情報入力部への情報入力が可能になる。
【0112】
[ステップS44]表示制御部221は、先行入力ウィンドウの表示を終了させる。
[ステップS45]表示制御部221は、Web閲覧処理部210のスクリプト実行部214に対して、先行入力ウィンドウの表示が終了したことを通知する。また、先行入力ウィンドウ内の情報入力部に情報が入力されていた場合には、この情報もスクリプト実行部214に通知する。これにより、入力情報が、Webページ内の対応する情報入力部に入力される(図11のステップS36に対応)。
【0113】
なお、例えば、ユーザ操作により先行入力ウィンドウの表示終了が要求されたとき、リンク先のWebページの表示処理が完了していない場合には、先行入力ウィンドウの表示を終了できないようにしてもよい。このようにすることで、先行入力ウィンドウ内の情報入力部に入力された情報を、Webページ内の対応する情報入力部に確実に格納して表示させることができる。
【0114】
以上説明した第3の実施の形態では、ユーザ操作により次のWebページへのリンクが要求されたとき、そのWebページの表示処理が完了するまでの間、先行入力ウィンドウが表示されて、その先行入力ウィンドウ内の情報入力部への情報入力が可能になる。そして、例えば、リンク先のWebページが表示されたとユーザが判断したとき、ユーザが先行入力ウィンドウの表示を終了させることで、その時点で先行入力ウィンドウの情報入力部に入力してあった情報が、Webページ内の対応する情報入力部に自動的に格納される。
【0115】
このような処理により、ユーザは、リンク先のWebページの表示処理が完了しておらず、そのWebページ内の情報入力部への情報入力ができない状態であっても、代わりに先行入力ウィンドウ内の情報入力部に対して情報入力を行うことができる。従って、リンク先のWebページの表示処理が完了するまでの時間を有効に活用して、事前に情報入力を行うことができ、作業効率が向上する。また、ユーザは、先行入力ウィンドウの表示終了タイミングを自分の意思で決定できるので、先行入力ウィンドウへの入力操作の操作性が向上する。
【0116】
〔第4の実施の形態〕
上記の第2,第3の実施の形態では、情報入力部を含むWebページへのリンクが要求されると、このWebページに対応するアプレットがWebサーバ100からユーザ端末200に対してダウンロードされていた。これに対して、第4の実施の形態では、情報入力部を含むWebページへのリンクが要求される前に、あらかじめアプレットがユーザ端末200にダウンロードされ、ユーザ端末200で実行される。
【0117】
以下の説明では、例として、複数のWebページを提供するWebサイトの代表ページであるトップページへのリンクが要求された際に、アプレットがユーザ端末200にダウンロードされるものとする。そして、トップページと同じWebサイト内の別のWebページへのリンクが要求され、そのWebページの表示処理が開始されるときに、すでにダウンロードされていたアプレットの処理により、情報入力部を含む先行入力ウィンドウが表示される。
【0118】
図13は、第4の実施の形態に係るユーザ端末が備える機能を示す図である。なお、この図13では、図5に対応する構成要素には同じ符号を付して示しており、それらの説明は省略する。
【0119】
ユーザ端末200aは、Web閲覧処理部210aおよびアプレット実行部220aの各機能を備えている。Web閲覧処理部210aの機能は、Webブラウザプログラムが実行されることで実現され、アプレット実行部220aの機能は、VMプログラム上でアプレットが実行されることで実現される。
【0120】
Web閲覧処理部210aは、通信制御部211、HTML解析部212、表示制御部213およびスクリプト実行部214aを備えている。通信制御部211、HTML解析部212および表示制御部213の各機能は、図5において説明した通りである。スクリプト実行部214aは、図5のスクリプト実行部214と同様に、HTML解析部212からの要求に応じて、HTMLデータに記述されたスクリプトを実行する。ただし、本実施の形態において実行されるスクリプトの内容は、第2,第3の実施の形態とは異なっている。例えば、スクリプト実行部214aは、スクリプトの実行により、リンク先を識別するための情報をHTML解析部212から取得して、アプレット実行部220aに通知することが可能になっている。
【0121】
アプレット実行部220aは、表示制御部221、入力処理部222およびリンク先判定部223を備えている。表示制御部221および入力処理部222の各機能は、基本的に第2の実施の形態と同じである。ただし、これらの表示制御部221および入力処理部222は、アプレットに記述された関数のうち、リンク先のWebページに応じてリンク先判定部223により選択された関数が実行されることにより実現される。
【0122】
リンク先判定部223は、関数テーブル224を参照可能になっている。関数テーブル224は、Webサーバ100からダウンロードされたアプレットに記載されている。関数テーブル224には、リンク先を識別する情報と、実行すべき関数を識別する情報とが対応付けて保持されている。
【0123】
リンク先判定部223は、スクリプト実行部214aから、リンク先のWebページを識別するための情報を取得する。そして、関数テーブル224を参照して、そのリンク先に対応する関数を選択し、選択した関数を実行させる。この関数の実行により、表示制御部221および入力処理部222が起動される。
【0124】
図14は、関数テーブルに登録される情報の例を示す図である。
図14の例では、リンク先のWebページを識別するための情報として、そのWebページを示す画面IDを適用している。画面IDは、HTML解析部212において、受信したHTMLデータに記述されたリンク要求タグごとに付与されるIDである。なお、Webブラウザプログラムには、このような画面ID付与機能を備えているものが多い。
【0125】
関数テーブル224には、画面IDと、関数を識別するための関数IDとが対応付けられて登録されている。ここで、関数IDにより識別される関数は、それぞれ、対応するWebページごとに異なる情報入力部を備えた先行入力ウィンドウを表示するためのものである。
【0126】
なお、ここでは例として、関数テーブル224に登録された画面IDに対応するWebページには、すべて情報入力部が含まれているものとする。この場合には、関数テーブル224に登録されたすべての画面IDに対して、それぞれ関数IDが対応付けて登録されている。ただし、対応するWebページが情報入力部を含むか否かに関係なく、Webサイト内のすべてのWebページに対応する画面IDが関数テーブル224に登録される場合には、情報入力部を含むWebページに対応する画面IDに対してのみ、関数IDが対応付けて登録される。
【0127】
次に、本実施の形態に係る情報処理システムの処理手順について、フローチャートを用いて説明する。まず、図15は、Webサーバの処理手順を示すフローチャートである。
[ステップS51]Webサーバ100の通信制御部110は、ユーザ端末200から、所定のWebサイトのトップページへのリンクを要求するリクエストメッセージを受信する。
【0128】
[ステップS52]通信制御部110は、リクエストメッセージに付加されたURLに対応するHTMLデータをデータベース120から読み込み、そのHTMLデータをレスポンスメッセージとともにユーザ端末200に送信する。
【0129】
レスポンスメッセージを受信したユーザ端末200は、HTMLデータに従って、リンク先のWebページの表示処理を開始する。また、HTMLデータから、アプレットの実行を要求するためのアプレットタグが検出されると、アプレットタグから抽出したURLが、リクエストメッセージとともにWebサーバ100に送信される。
【0130】
[ステップS53]通信制御部110は、アプレットの送信を要求するリクエストメッセージを受信する。
[ステップS54]通信制御部110は、リクエストメッセージに付加されたURLに対応するアプレットをデータベース120から読み込み、そのアプレットをレスポンスメッセージとともにユーザ端末200に送信する。このアプレットは、トップページからジャンプすることが可能な1つ以上のWebページにそれぞれ対応する情報入力部を先行入力ウィンドウに表示させる処理を、ユーザ端末200に実行させるものである。レスポンスメッセージを受信したユーザ端末200は、アプレットを実行する。
【0131】
なお、図示しないが、ステップS52の実行からステップS55の実行前までの期間では、ユーザ端末200は、例えば、ステップS52で送信されたHTMLデータに従って、トップページの表示に必要なデータ(例えば、画像データ)をWebサーバ100に要求する。Webサーバ100は、要求に応じて、対応するデータをデータベース120から読み込み、ユーザ端末200に送信する。
【0132】
[ステップS55]Webサーバ100の通信制御部110は、ユーザ端末200から、次のWebページへのリンクを要求するリクエストメッセージを受信する。ここでは、このリンク先のWebページは、トップページからジャンプ可能な同一Webサイト内のWebページであるものとする。
【0133】
[ステップS56]通信制御部110は、リクエストメッセージに付加されたURLに対応するHTMLデータをデータベース120から読み込み、そのHTMLデータをレスポンスメッセージとともにユーザ端末200に送信する。レスポンスメッセージを受信したユーザ端末200は、HTMLデータに従って、リンク先のWebページの表示処理を開始する。また、図示しないが、ユーザ端末200は、HTMLデータに従い、そのWebの表示に必要なデータをWebサーバ100に要求し、そのデータをWebサーバ100から受信する。
【0134】
なお、この後さらに、同一Webサイト内の別のWebページへのリンクが要求された場合には、ステップS55,S56の処理が繰り返される。
次に、ユーザ端末200aの処理手順について説明する。なお、ここでは例として、図6(B),(C)において説明したように、先行入力ウィンドウの表示は、対応するWebページの表示処理が終了したときに自動的に終了されるものとする。
【0135】
図16,図17は、Web閲覧処理部の処理手順を示すフローチャートである。
[ステップS61]Web閲覧処理部210aのHTML解析部212は、ユーザ操作などによりトップページへのリンクが要求されたことを検知すると、トップページに対応するURLを通信制御部211に通知し、Webサーバ100への送信を要求する。通信制御部211は、リクエストメッセージを生成して、通知されたURLとともにWebサーバ100に送信する。なお、このときのWebサーバ100での処理は、図15のステップS51,S52に対応する。
【0136】
[ステップS62]通信制御部211は、Webサーバ100からHTMLデータを受信し、HTML解析部212に転送する。HTML解析部212は、HTMLデータに従って、表示制御部213に対してWebページの表示を要求する。なお、図示しないが、HTML解析部212は、HTMLデータに、画像や音声などのデータファイルを要求するためのタグが含まれていた場合には、それらのデータファイルに対応するURLを通信制御部211に通知して、Webサーバ100に送信を要求させる。このような処理により、ブラウザウィンドウ内にトップページが表示される。
【0137】
[ステップS63]HTML解析部212は、HTMLデータからアプレットタグを検出すると、アプレットタグに記述されたURLを通信制御部211に通知して、Webサーバ100に対してアプレットの送信を要求させる。通信制御部211は、アプレットの送信を要求するためのリクエストメッセージをWebサーバ100に送信する。なお、このときのWebサーバ100での処理は、図15のステップS53,S54に対応する。
【0138】
通信制御部211は、リクエストメッセージに応じてWebサーバ100から送信されたアプレットを、ユーザ端末200内の記憶領域に記録する。HTML解析部212は、VMプログラムを呼び出して起動させ、アプレットを実行させる。これにより、図13に示したアプレット実行部220aの機能のうち、リンク先判定部223が起動される。
【0139】
なお、このステップS63では、通信制御部211は、送信を要求されたアプレットがキャッシュ215に記憶されていた場合には、Webサーバ100に送信を要求することなく、アプレットをキャッシュ215から読み込んでもよい。また、通信制御部211は、Webサーバ100からアプレットを受信した場合には、このアプレットをキャッシュ215に格納してもよい。
【0140】
[ステップS64]HTML解析部212は、HTMLデータからスクリプトタグを検出すると、そのタグ内に記述されたスクリプトをスクリプト実行部214aに引き渡して、実行を要求する。スクリプト実行部214aは、受け取ったスクリプトを実行して、次のWebページへのリンク要求の発生を待機する。
【0141】
[ステップS65]HTML解析部212により、次のWebページへのリンク要求が検知された場合には、ステップS66の処理が実行される。一方、リンク要求が例えば一定時間検知されなかった場合には、ステップS74の処理が実行される。
【0142】
なお、このステップS65で要求されるリンク先は、例えば、同一Webサイト内のWebページであるものとする。また、このリンク要求は、例えば、この時点で表示されていたWebページ内のリンク表示へのユーザによるクリック操作によって検知される。
【0143】
[ステップS66]スクリプト実行部214aは、HTML解析部212から、要求されたリンク先に対応する画面IDを取得し、アプレット実行部220aのリンク先判定部223に通知する。後述するように、アプレット実行部220aでは、通知された画面IDに対応する関数が実行される。これにより、表示制御部221および入力処理部222の機能が起動され、先行入力ウィンドウの表示処理が開始される。
【0144】
[ステップS67]HTML解析部212は、要求されたリンク先に対応するURLを通信制御部211に通知し、Webサーバ100への送信を要求する。通信制御部211は、リクエストメッセージを生成して、通知されたURLとともにWebサーバ100に送信する。なお、このときのWebサーバ100での処理は、図15のステップS55,S56に対応する。
【0145】
[ステップS68]通信制御部211は、Webサーバ100からHTMLデータを受信し、HTML解析部212に転送する。HTML解析部212は、HTMLデータに従って、表示制御部213に対してWebページの表示を要求する。これにより、リンク先のWebページの表示処理が開始される。なお、図示しないが、HTML解析部212は、HTMLデータに、画像や音声などのデータファイルを要求するためのタグが含まれていた場合には、それらのデータファイルに対応するURLを通信制御部211に通知して、Webサーバ100に送信を要求させる。
【0146】
[ステップS69]HTMLデータにスクリプトタグが含まれていた場合には、ステップS70の処理が実行される。また、スクリプトタグが含まれていなかった場合には、先行入力ウィンドウが表示されることなく、Webページの表示が続行され、ステップS74の処理が実行される。
【0147】
[ステップS70]HTML解析部212は、スクリプトタグに記述されたスクリプトをスクリプト実行部214aに引き渡して、実行を要求する。スクリプト実行部214aは、受け取ったスクリプトを実行する。
【0148】
[ステップS71]スクリプト実行部214aは、表示制御部213においてWebページの表示処理が完了するまで待機する。
[ステップS72]スクリプト実行部214aは、Webページの表示処理が完了したことをHTML解析部212を通じて検知すると、アプレット実行部220aの表示制御部221aに対して、表示処理が完了したことを通知する。後述するように、この通知を受けたアプレット実行部220aは、先行入力ウィンドウの表示を終了させる。
【0149】
[ステップS73]先行入力ウィンドウ内の情報入力部に情報が入力されていた場合には、スクリプト実行部214aは、この入力情報をアプレット実行部220aから取得し、HTML解析部212に通知する。これにより、図6(C)に示したように、Webページ内の情報入力部に、先行入力ウィンドウに入力された情報が格納される。
【0150】
なお、以上のステップS71〜S73の処理は、図8のステップS16〜S18にそれぞれ対応している。
[ステップS74]Web閲覧処理部210aは、Webページの表示処理の終了が要求されたか否かを判定する。このような判定は、例えば、ブラウザプログラムの実行終了要求などの入力操作を検知したか否かにより行われる。表示処理の終了が要求されていなければ、ステップS65に戻り、次のWebページへのリンク要求の有無が判定される。
【0151】
図18は、アプレット実行部の処理手順を示すフローチャートである。
図16のステップS63の処理がWeb閲覧処理部210aにより実行されると、アプレットの実行が開始されて、アプレット実行部220aの機能のうちリンク先判定部223が起動される。このとき、関数テーブル224と、このテーブル内の関数IDに対応する関数とが、ユーザ端末200a内の記憶装置に記憶された状態となっている。このような状態において、Web閲覧処理部210aにおいて次のWebページへのリンク要求が検知されたときに、以下の処理が実行される。
【0152】
[ステップS81]リンク先判定部223は、Web閲覧処理部210aのスクリプト実行部214aから、リンク先のWebページを識別する情報として画面IDを取得する。なお、スクリプト実行部214aによる画面IDの送信処理は、図16のステップS66に対応している。
【0153】
[ステップS82]リンク先判定部223は、関数テーブル224を参照して、取得した画面IDに対応する先行入力ウィンドウを表示するか否かを判定する。先行入力ウィンドウを表示すると判定された場合には、ステップS83の処理が実行される。一方、先行入力ウィンドウを表示しないと判定された場合には、処理が終了される。
【0154】
このステップS82では、リンク先判定部223は、取得した画面IDが関数テーブル224に登録されていた場合に、先行入力ウィンドウを表示すると判定する。ただし、関数テーブル224にWebサイト内のすべてのWebページに対応する画面IDが登録されている場合には、リンク先判定部223は、取得した画面IDに対応する関数IDが登録されていた場合に、先行入力ウィンドウを表示すると判定する。
【0155】
[ステップS83]リンク先判定部223は、関数テーブル224を参照して、取得した画面IDに対応する関数IDを認識し、その関数IDに対応する関数を実行させる。これにより、表示制御部221および入力処理部222が起動される。表示制御部221は、情報入力部を含む先行入力ウィンドウを表示させる。この情報入力部は、画面IDに対応するWebページ、すなわち現在表示処理中のWebページに含まれる情報入力部に対応している。
【0156】
[ステップS84]表示制御部221は、スクリプト実行部214aから、Webページの表示処理が完了したことの通知を受けたか否かを判定する。なお、この完了通知は、図17のステップS72において実行されるものである。通知を受けた場合にはステップS86の処理が実行され、受けていない場合にはステップS85の処理が実行される。
【0157】
[ステップS85]入力処理部222は、先行入力ウィンドウ内の情報入力部へのユーザ操作に応じた情報入力を受け付け可能な状態となる。すなわち、この状態では、入力処理部222は、ユーザ操作に応じた入力情報を受け付けると、その入力情報を表示制御部221に通知して、対応する情報入力部に表示するよう要求する。
【0158】
なお、上記のステップS84の処理は、一定時間ごとに実行され、スクリプト実行部214aから表示処理の完了が通知されない間、情報入力部への情報入力が可能になる。
[ステップS86]表示制御部221は、先行入力ウィンドウの表示を終了させる。
【0159】
[ステップS87]表示制御部221は、先行入力ウィンドウ内の情報入力部に入力されていた情報を、その入力された場所を示す情報とともにスクリプト実行部214aに通知する。これにより、入力情報が、Webページ内の対応する情報入力部に入力される。
【0160】
なお、以上のステップS83〜S87の処理は、図9のステップS21〜S25の処理にそれぞれ対応している。
以上説明した第4の実施の形態では、情報入力部を含むWebページへのリンクが要求されたとき、ユーザ端末200aは、それ以前にダウンロードされていたアプレットの処理により、対応する先行入力ウィンドウを表示させることができる。このため、第2,第3の実施の形態と比較して、先行入力ウィンドウをより短時間で表示させることができ、ユーザは、無駄な時間を過ごすことなく、情報入力部への入力操作を即座に開始できるようになる。
【0161】
また、特定のWebページ(上記の例ではトップページ)の表示の際に、情報入力部を備える複数のWebページに対応する先行入力ウィンドウを表示するためのプログラムが一括してダウンロードされる。このため、先行入力ウィンドウを短時間で表示できるという上記の効果が、例えば同一Webサイト内のWebページなど、複数のWebページの閲覧の際に得られるようになる。
【0162】
なお、上記の第4の実施の形態では、図6(B),(C)に示した画面遷移と同様、リンク先のWebページの表示処理が終了したときに、先行入力ウィンドウの表示が自動的に終了されるものとしていた。しかし、その代わりに、図10(B),(C)に示したように、先行入力ウィンドウの表示を終了するためのユーザ操作がなされたときに、先行入力ウィンドウの表示が終了されるものとしてもよい。この場合、図17のフローチャートにおいて、ステップS71,S72の処理は不要となる。また、図18のフローチャートでは、ステップS84〜S87の処理の代わりに、図12のステップS42〜S45の処理が実行されればよい。
【0163】
次に、上記各実施の形態において、Webページ内および先行入力ウィンドウ内にそれぞれ表示させる情報入力部の他の例を挙げる。図19は、情報入力部の他の例を示す図である。
【0164】
図19において、テキストエリア271には、比較的長いテキスト文書の入力を受け付け、そのテキスト文書を表示させることが可能になっている。
チェック部272には、この領域に対するクリック操作を受けることで、所定のチェック画像が表示される。
【0165】
リストボックス273には、1つ以上の情報があらかじめ並列して表示される。そして、並列された各情報に対する選択/非選択を、クリック操作により切り替えることが可能になっている。
【0166】
ボタン274は、例えば、クリック操作されるごとに、色、文字の濃さ、枠の太さなどが変化するようになっており、これにより選択/非選択の状態を切り替えることが可能になっている。
【0167】
ファイル参照部275には、パス表示部275aと参照ボタン275bとが設けられている。参照ボタン275bに対するクリック操作が行われると、ユーザ端末200の内部などのディレクトリ構造が表示され、ユーザ操作によりその中からファイルが選択されると、そのファイルのパスがパス表示部275aに表示される。
【0168】
なお、上記各実施の形態におけるサーバ側装置(サーバ装置1およびWebサーバ100)、クライアント側装置(クライアント装置2およびユーザ端末200,200a)がそれぞれ有する機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合には、上記機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そして、そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。
【0169】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録された光ディスクなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、そのプログラムを、サーバコンピュータからネットワークを介して他のコンピュータに転送することもできる。
【0170】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【符号の説明】
【0171】
1 サーバ装置
2 クライアント装置
3 表示装置
4 表示データ
5 表示制御プログラム
11 表示データ送信部
12 プログラム送信部
21 主画像表示制御部
22 副画像表示制御部
40 主画面領域
41 主画像
42a〜42d,51a〜51d 情報入力部
50 副画面領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
サーバ装置から送信された表示データに基づく主画像を表示装置に表示された主画面領域に表示させる処理が完了する前に、前記表示装置に副画面領域を表示させて、前記主画像に含まれる第1の情報入力部に対応する第2の情報入力部を前記副画面領域に表示させ、
前記副画面領域の表示を終了する際に、前記第2の情報入力部に対してユーザ操作に応じて入力された入力情報を、前記主画像内の前記第1の情報入力部に格納させる、
処理を実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
【請求項2】
前記副画面領域の表示処理は、対応する前記主画像を表示するための表示データのうち、少なくとも、前記主画像に含まれる画像部品の表示構造を記述した構造データを、前記コンピュータが前記サーバ装置から受信した後に開始されることを特徴とする請求項1記載の表示制御プログラム。
【請求項3】
前記構造データには、前記主画像に対応する前記第2の情報入力部を前記副画面領域に表示させるために必要な副画面情報が含まれており、
前記副画面領域の表示処理は、前記コンピュータが備える構造データ処理手段から、前記構造データから抽出した前記副画面情報を基に前記副画面領域への前記第2の情報入力部の表示が要求されたときに、実行されることを特徴とする請求項2記載の表示制御プログラム。
【請求項4】
前記サーバ装置から送信された第1の表示データを基に第1の主画像が前記表示装置に表示されると、前記第1の情報入力部を含む第2の主画像の表示要求を待機し、
前記第2の主画像の表示がユーザの入力操作により要求されると、前記サーバ装置から送信された第2の表示データに基づく前記第2の主画像を前記主画面領域に表示させる処理が完了する前に、前記第2の主画像に対応する前記第2の情報入力部を前記副画面領域に表示させ、
前記副画面領域の表示を終了する際に、前記副画面領域内の前記第2の情報入力部に対してユーザ操作に応じて入力された入力情報を、前記第2の主画像内の前記第1の情報入力部に格納させる、
処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1記載の表示制御プログラム。
【請求項5】
前記副画面領域に前記第2の情報入力部を表示させた後、前記副画面領域の表示終了がユーザ操作により要求されると、前記副画面領域の表示を終了させるとともに、前記副画面領域内の前記第2の情報入力部に入力された入力情報を、対応する前記主画像内の前記第1の情報入力部に格納させる処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示制御プログラム。
【請求項6】
前記副画面領域に前記第2の情報入力部を表示させた後、対応する前記主画像の前記主画面領域への表示が完了すると、前記副画面領域の表示を終了させるとともに、その時点で前記副画面領域内の前記第2の情報入力部に入力されていた入力情報を、対応する前記主画像内の前記第1の情報入力部に格納させる処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示制御プログラム。
【請求項7】
クライアント装置からの要求に応じて、表示装置に表示させた主画面領域に主画像を表示するための表示データを、前記クライアント装置に送信する表示データ送信部と、
前記表示データ送信部により送信された表示データに基づく前記主画像に対応する画像を、前記表示装置に表示させた副画面領域に表示させるための表示制御プログラムを、前記クライアント装置に送信するプログラム送信部と、
を有し、
前記表示制御プログラムは、対応する前記主画像を前記主画面領域に表示させる処理が完了する前に、前記表示装置に前記副画面領域を表示させて、前記主画像に含まれる第1の情報入力部に対応する第2の情報入力部を前記副画面領域に表示させ、前記副画面領域の表示を終了する際に、前記第2の情報入力部に対してユーザ操作に応じて入力された入力情報を、前記主画像内の前記第1の情報入力部に格納させる処理を、前記クライアント装置に実行させることを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
前記プログラム送信部は、対応する前記主画像を表示するための表示データのうち、少なくとも、前記主画像に含まれる画像部品の表示構造を記述した構造データが、前記表示データ送信部により前記クライアント装置に送信された後、前記クライアント装置からの要求に応じて、前記主画像に対応する前記第2の情報入力部を前記副画面領域に表示させるための前記表示制御プログラムを、前記クライアント装置に送信することを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記構造データには、前記表示制御プログラムの送信を当該情報処理装置に要求するために必要な情報が含まれていることを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記構造データには、前記副画面領域内の前記第2の情報入力部に入力された情報を取得して、前記主画像内の前記第1の情報入力部に格納した状態で表示させる処理を、前記クライアント装置に実行させる情報取得プログラムが含まれていることを特徴とする請求項8または9記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記プログラム送信部は、前記表示データ送信部により第1の主画像を表示するための表示データが前記クライアント装置に送信された後、前記クライアント装置からの要求に応じて前記表示制御プログラムを前記クライアント装置に送信し、
前記表示データ送信部は、前記表示制御プログラムが前記クライアント装置に送信された後、前記クライアント装置から第2の主画像の表示要求を受けると、前記第2の主画像を表示するための表示データを前記クライアント装置に送信し、
前記表示制御プログラムは、前記第2の主画像の表示要求が当該情報処理装置に送信されたとき、前記第2の主画像を前記主画面領域に表示させる処理が完了する前に、前記第2の主画像に対応する前記第2の情報入力部を前記副画面領域に表示させ、前記副画面領域の表示を終了する際に、前記第2の情報入力部に対してユーザ操作に応じて入力された入力情報を、前記第2の主画像内の前記第1の情報入力部に格納させる処理を、前記クライアント装置に実行させることを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
【請求項12】
情報処理装置が、クライアント装置からの要求に応じて、表示装置に表示させた主画面領域に主画像を表示するための表示データを、前記クライアント装置に送信し、
前記情報処理装置が、送信された表示データに基づく前記主画像に対応する画像を、前記表示装置に表示させた副画面領域に表示させるための表示制御プログラムを、前記クライアント装置に送信する、
処理を含み、
前記表示制御プログラムは、対応する前記主画像を前記主画面領域に表示させる処理が完了する前に、前記表示装置に前記副画面領域を表示させて、前記主画像に含まれる第1の情報入力部に対応する第2の情報入力部を前記副画面領域に表示させ、前記副画面領域の表示を終了する際に、前記第2の情報入力部に対してユーザ操作に応じて入力された入力情報を、前記主画像内の前記第1の情報入力部に格納させる処理を、前記クライアント装置に実行させることを特徴とする情報処理方法。
【請求項13】
情報処理装置が、第1の主画像を表示装置に表示するための表示データをクライアント装置に送信し、
前記情報処理装置が、前記クライアント装置からの要求に応じて表示制御プログラムを前記クライアント装置に送信し、
前記情報処理装置が、前記クライアント装置から第2の主画像の表示要求を受けると、前記表示装置に表示させた主画面領域に前記第2の主画像を表示するための表示データを前記クライアント装置に送信する、
処理を含み、
前記表示制御プログラムは、前記第2の主画像の表示要求が前記情報処理装置に送信されたとき、前記第2の主画像を前記主画面領域に表示させる処理が完了する前に、前記表示装置に副画面領域を表示させて、前記第2の主画像に含まれる第1の情報入力部に対応する第2の情報入力部を前記副画面領域に表示させ、前記副画面領域の表示を終了する際に、前記第2の情報入力部に対してユーザ操作に応じて入力された入力情報を、前記第2の主画像内の前記第1の情報入力部に格納させる処理を、前記クライアント装置に実行させることを特徴とする情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−277478(P2010−277478A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−131460(P2009−131460)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】