説明

表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム

【課題】記録媒体に記録された画像の表示に際してユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることが可能な表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】着脱可能な外部メモリを収納する外部メモリ収納部と、外部メモリに記憶される、外部メモリに記憶されている画像と画像に関する情報とが対応付けられて記録されるデータベースを認識するデータベース認識部と、データベース認識部における認識結果に基づいて、記憶されている第1の表示方法、またはデータベースを用いずに外部メモリに記憶された画像を表示する第2の表示方法のいずれかの表示方法を設定する表示方法設定部と、設定された表示方法に基づく表示方法によって、外部メモリに記憶された画像を表示させる表示制御部とを備える表示制御装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ(Digital still camera)や、本件出願人が商標権を有する「ハンディカム(Handycam)」などのデジタルビデオカメラ(Digital video camera)、デジタルカメラ機能を有する携帯電話など、静止画像および/または動画像を撮像する撮像機能を有する装置が普及している。撮像機能が、例えば携帯電話などの携帯型の装置に備わることにより、ユーザが撮像を行う頻度は増し、撮像される画像の数も増大している。また、撮像された画像を記憶する記録媒体の記憶容量も増大しており、より多くの画像を一つの記録媒体内に記録することが可能となっている。
【0003】
また、上記のような撮像機能を有する装置は、例えばメモリスティック(Memory Stick)などのような着脱可能な記録媒体に撮像した画像を記録することができる。上記のように着脱可能な記録媒体に画像が記録されることによって、画像を撮像した装置とは異なる他の装置においても、記録媒体に記録された画像の再生等が可能となっている。
【0004】
このような中、記録媒体に記録された画像の検索や一覧表示などにおける処理の効率化を図る技術が開発されている。画像と当該画像に関する情報とが対応付けられたデータベースを記録媒体内に記憶することによって、当該データベースを利用して画像の類似検索や所定の条件を満たす画像の一覧表示などに要する処理の効率化を図る技術としては、例えば、特許文献1が挙げられる。
【0005】
【特許文献1】特開2007−206918号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
記録媒体に記録された画像の検索や一覧表示などの処理の効率化を図る従来の技術が適用された装置は、データベースを利用することによって処理の効率化を図る。よって、従来の技術が適用された装置は、当該装置を使用するユーザに対して、画像の類似検索や所定の条件を満たす画像の一覧表示などの機能を提供することができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。しかしながら、従来の技術が適用された装置は、データベースが記録媒体に存在しない場合には処理の効率化を図ることができないので、常にユーザの利便性を向上させることができるとは限らない。
【0007】
また、従来の技術が適用された装置は、たとえ記録媒体内に画像が記録されているとしても、データベースを参照できない場合には記録されている画像を自動的に表示することができない恐れがある。上記の場合には、ユーザは、例えば、手動操作によって記録媒体に記録された画像を従来の技術が適用された装置に読み出させなければならないため、ユーザの操作性を著しく低下させてしまう。
【0008】
ここで、記録媒体にデータベースが存在しない場合においてユーザの利便性を向上させるための一の方法としては、例えば、当該記録媒体に記録された画像を読み出す装置が、以下の(a)〜(d)に示す処理を行うことが挙げられる。
【0009】
(a)記録媒体に記録された画像を読み出す装置は、記録媒体にデータベースがない場合には、データベースを新規に作成する。
(b)記録媒体に記録された画像を読み出す装置は、記録媒体に記録されている各画像を解析して画像に関する情報を導出する。
(c)記録媒体に記録された画像を読み出す装置は、上記(b)の処理において導出された画像に関する情報に基づいて、画像と画像に関する情報とを対応付けて上記(a)の処理において作成したデータベースに登録する。
(d)記録媒体に記録された画像を読み出す装置は、上記(c)の処理において登録されたデータベースを用いて、記録媒体に記録された画像を選択的に読み出す。
【0010】
上記(a)の処理〜(d)の処理が行われることによって、記録媒体に記録された画像を読み出す装置は、作成したデータベースを用いて画像の検索や一覧表示などの処理の効率化を図ることができる。よって、上記(a)の処理〜(d)の処理が行われることによって、記録媒体に記録された画像を読み出す装置では、ユーザの利便性を向上させる効果が期待される。また、上記(a)の処理〜(d)の処理が行われることによって、記録媒体に記録された画像を読み出す装置では、データベースを参照できない事態が生じる可能性を低くすることができるので、例えば上述したようなユーザの操作性を著しく低下させる事態が生じる可能性も併せて低くすることができる。
【0011】
しかしながら、記録媒体に記録された画像を読み出す装置が上記(a)の処理〜(d)の処理を行う場合には、記録媒体に記録されている画像を解析して画像に関する情報を導出する必要がある。ここで、例えば、記録媒体内に10000枚の静止画像が記録されている場合には、記録媒体に記録された画像を読み出す装置は、上記(a)〜(c)の処理を行うだけで数十分の時間を必要とする場合があるなど、処理に多くの時間を要する。上記のように数十分もの処理時間を要する場合には、記録媒体に記録された画像を読み出す装置が上記(a)の処理〜(d)の処理を行うことによってユーザの利便性を向上させることができたとしても、ユーザの操作性を著しく低下させることとなる。
【0012】
したがって、記録媒体に記録された画像の検索や一覧表示などの処理の効率化を図る従来の技術が適用された装置では、記録媒体に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができるとは限らない。
【0013】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、記録媒体に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることが可能な、新規かつ改良された表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、着脱可能な外部メモリを収納する外部メモリ収納部と、上記外部メモリに記憶される、上記外部メモリに記憶されている画像と上記画像に関する情報とが対応付けられて記録されるデータベースを認識するデータベース認識部と、上記データベース認識部における認識結果に基づいて、記憶されている第1の表示方法、または上記データベースを用いずに上記外部メモリに記憶された上記画像を表示する第2の表示方法のいずれかの表示方法を設定する表示方法設定部と、設定された上記表示方法に基づく表示方法によって、上記外部メモリに記憶された上記画像を表示させる表示制御部とを備える表示制御装置が提供される。
【0015】
かかる構成により、記録媒体に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0016】
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、画像と、上記画像および上記画像に関する情報が対応付けられて記録されるデータベースとを記憶可能な内部メモリと、上記内部メモリに記憶されているデータベースを認識するデータベース認識部と、上記データベース認識部における認識結果に基づいて、記憶されている第1の表示方法、または上記データベースを用いずに上記内部メモリに記憶された上記画像を表示する第2の表示方法のいずれかの表示方法を設定する表示方法設定部と、設定された上記表示方法に基づく表示方法によって、上記内部メモリに記憶された上記画像を表示させる表示制御部とを備える表示制御装置が提供される。
【0017】
かかる構成により、記録媒体に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0018】
また、上記目的を達成するために、本発明の第3の観点によれば、着脱可能な外部メモリを収納する外部メモリ収納部に収納された外部メモリを検出するステップと、上記検出するステップにおいて検出された上記外部メモリに記憶される、上記外部メモリに記憶されている画像と上記画像に関する情報とが対応付けられて記録されるデータベースを認識するステップと、上記認識するステップにおける認識結果に基づいて、記憶されている第1の表示方法、または上記データベースを用いずに上記外部メモリに記憶された上記画像を表示する第2の表示方法のいずれかの表示方法を設定するステップと、上記設定するステップにおいて設定された上記表示方法に基づく表示方法によって、上記外部メモリに記憶された上記画像を表示させるステップとを有する表示制御方法が提供される。
【0019】
かかる方法を用いることにより、記録媒体に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0020】
また、上記目的を達成するために、本発明の第4の観点によれば、画像と、上記画像および上記画像に関する情報が対応付けられて記録されるデータベースとを記憶可能な内部メモリに記憶されている上記データベースを認識するステップと、上記認識するステップにおける認識結果に基づいて、記憶されている第1の表示方法、または上記データベースを用いずに上記内部メモリに記憶された上記画像を表示する第2の表示方法のいずれかの表示方法を設定するステップと、上記設定するステップにおいて設定された上記表示方法に基づく表示方法によって、上記内部メモリに記憶された上記画像を表示させるステップとを有する表示制御方法が提供される。
【0021】
かかる方法を用いることにより、記録媒体に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0022】
上記目的を達成するために、本発明の第5の観点によれば、着脱可能な外部メモリを収納する外部メモリ収納部に収納された外部メモリを検出するステップ、上記検出するステップにおいて検出された上記外部メモリに記憶される、上記外部メモリに記憶されている画像と上記画像に関する情報とが対応付けられて記録されるデータベースを認識するステップ、上記認識するステップにおける認識結果に基づいて、記憶されている第1の表示方法、または上記データベースを用いずに上記外部メモリに記憶された上記画像を表示する第2の表示方法のいずれかの表示方法を設定するステップ、上記設定するステップにおいて設定された上記表示方法に基づく表示方法によって、上記外部メモリに記憶された上記画像を表示させるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【0023】
かかるプログラムを用いることにより、記録媒体に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0024】
上記目的を達成するために、本発明の第6の観点によれば、画像と、上記画像および上記画像に関する情報が対応付けられて記録されるデータベースとを記憶可能な内部メモリに記憶されている上記データベースを認識するステップ、上記認識するステップにおける認識結果に基づいて、記憶されている第1の表示方法、または上記データベースを用いずに上記内部メモリに記憶された上記画像を表示する第2の表示方法のいずれかの表示方法を設定するステップ、上記設定するステップにおいて設定された上記表示方法に基づく表示方法によって、上記内部メモリに記憶された上記画像を表示させるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【0025】
かかるプログラムを用いることにより、記録媒体に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、記録媒体に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0028】
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本発明の実施形態に係るアプローチ
2.本発明の実施形態に係る表示制御装置
3.本発明の実施形態の表示制御装置に係るプログラム
【0029】
なお、以下では、画像が記録される記録媒体として、表示制御装置から着脱可能な記録媒体(以下、「外部メモリ」とよぶ場合がある。)や、表示制御装置が備える記録媒体(後述する内部メモリ)を挙げて説明する。また、以下では、主に表示制御装置が外部メモリに記録された画像を表示するものとして説明するが、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る表示制御装置は、内部メモリに記録された画像を外部メモリに記録された画像と同様に表示することもできる。さらに、本発明の実施形態に係る画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。
【0030】
(本発明の実施形態に係るアプローチ)
本発明の実施形態に係る表示制御装置(以下、「表示制御装置1000」とよぶ場合がある。)の構成について説明する前に、まず、本発明の実施形態に係る記録媒体に記録された画像の表示における利便性および操作性の向上のためのアプローチについて説明する。
【0031】
上述したように、記録媒体に記録された画像の検索や一覧表示などの処理の効率化を図る従来の技術が適用された装置は、データベースを利用することによってユーザの利便性の向上を図ることができるが、操作性を損ねる恐れがある。また、上述したように、従来の技術が適用された装置が、上記(a)〜(c)の処理を行ったとしてもユーザの操作性を低下させる恐れがある。
【0032】
そこで、本発明の実施形態に係る表示制御装置1000は、記録媒体(外部メモリ/内部メモリ。以下、同様とする。)に記録された画像の表示における利便性および操作性の向上を図るために、例えば、以下の(A)〜(C)の処理を行う。
【0033】
[表示制御装置1000における処理の概要]
(A)記録媒体に記録されているデータベースの認識
表示制御装置1000は、所定の判定基準に基づいて、記録媒体に記録されているデータベースの認識を行う。ここで、表示制御装置1000における上記所定の判定基準としては、例えば、「記録媒体にデータベースが記録されているか」や、「データベースに登録されている画像の数が所定数を超えているか」などが挙げられるが、上記に限られない。
【0034】
(B)データベースの認識結果に基づく表示方法の設定
表示制御装置1000は、上記(A)の処理における認識結果に基づいて、画像の表示方法(以下、「表示モード」とよぶ場合がある。)を設定する。より具体的には、表示制御装置1000は、上記(A)の処理における認識結果に基づいて、所定の判定基準を満たしている場合には、記憶されている第1の表示方法を設定する。また、表示制御装置1000は、上記(A)の処理における認識結果に基づいて、所定の判定基準を満たしていない場合には、データベースを用いずに記録媒体に記憶された画像を表示する第2の表示方法を設定する。
【0035】
表示制御装置1000は、上記のように、上記(A)の処理における認識結果に基づいて所定の判定基準を満たしていると判定した場合には、例えば、直近に設定されていた表示方法など、記憶されている表示方法(第1の表示方法)を設定する。ここで、所定の判定基準を満たしている場合にはデータベースの使用が可能であるので、表示制御装置1000は、記憶されている表示方法がデータベースを使用するとしても、記録媒体に記録された画像をデータベースを用いて表示することができる。また、第1の表示方法が設定された場合には、表示制御装置1000は、記憶されている表示方法がデータベースを使用するものであったとしても、上述した(a)の処理〜(d)の処理を行う装置のように処理に多くの時間を要することはない。したがって、表示制御装置1000は、第1の表示方法が設定されることによって、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0036】
また、表示制御装置1000は、上記のように、上記(A)の処理における認識結果に基づいて、所定の判定基準を満たしていない場合には、データベースを用いない表示方法(第2の表示方法)を設定する。したがって、表示制御装置1000では、上述した従来の技術が適用された装置のように記録媒体に記録されている画像を自動的に表示することができないことは生じない。また、表示制御装置1000では、上述した(a)の処理〜(d)の処理を行う装置のように処理に多くの時間を要することはない。したがって、表示制御装置1000は、第2の表示方法が設定された場合であっても、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0037】
〔本発明の実施形態に係る表示方法の例〕
ここで、本発明の実施形態に係る表示方法の一例を示す。本発明の実施形態に係る表示方法は、大きく分類すると、〔B−1〕データベースを使用しない表示方法と、〔B−2〕データベースを使用する表示方法とに分類することができる。
【0038】
〔B−1〕データベースを使用しない表示方法の例(図1)
図1は、本発明の実施形態に係る表示方法の第1の例を示す説明図であり、データベースを使用しない表示方法の一例を示している。また、図2は、本発明の実施形態に係る表示方法の第2の例を示す説明図であり、例えば図1に示された画像の一覧のうちの一の画像をユーザが選択した場合の表示例を示している。
【0039】
表示制御装置1000は、データベースを使用しない表示方法として、例えば、DCF(Design rule for Camera File system)規格に則って管理されたフォルダ(または「ディレクトリ」ともよばれる。)に記憶された画像をフォルダごとに一覧表示する。ここで、図1は、フォルダ101に記憶された画像の一覧を示した例(いわゆる、サムネイル表示)を表している。以下では、画像をフォルダごとに表示する表示方法を、「フォルダビューモード」とよぶ。
【0040】
また、表示制御装置1000のユーザが、フォルダビューモードに示された画像(サムネイル画像)のうちの一枚を選択した場合には、表示制御装置1000は、図2に示すように、選択された画像を表示画面全体に表示させる。なお、表示制御装置1000が、例えば、ユーザの操作に応じて、図2の表示状態から図1に示すフォルダビューモードへと、または、後述する他の表示方法へと任意に遷移させることができることは、言うまでもない。
【0041】
〔B−2〕データベースを使用する表示方法
次に、本発明の実施形態に係るデータベースを使用する表示方法の例を示す。本発明の実施形態に係るデータベースを使用する表示方法としては、例えば、「日付ビューモード」や「お気に入りビューモード」が挙げられる。
【0042】
〔B−2−1〕日付ビューモード(図3)
図3は、本発明の実施形態に係る表示方法の第3の例を示す説明図であり、2007年10月10日に撮像された画像の一覧を示している。本発明の実施形態では、図3に示すように、記録媒体に記録された画像の中からある特定の日に撮像された画像を選択的に抽出して画像の一覧を示す表示方法を、日付ビューモードとよぶ。表示制御装置1000は、例えば、ユーザにより指定された日付に基づいてデータベースを参照することによって、図3に示すような日付ビューモードを実現することができる。ここで、上記データベースには、例えば、記録媒体に記録された画像と当該画像が撮像された日付の情報(画像に関する情報の一例)とが対応付けられて記録される。なお、本発明の実施形態に係るデータベースの具体例については、後述する。
【0043】
〔B−2−2〕お気に入りビューモード(図4)
図4は、本発明の実施形態に係る表示方法の第4の例を示す説明図であり、海において撮像された画像の一覧を示している。ここで、図4は、ユーザが海において撮像された画像を編集して「お気に入り1」という表示グループにまとめた結果表示される表示画面の一例を示している。表示制御装置1000は、例えば、記録媒体に記録された画像とお気に入りを示すフラグ(画像に関する情報の一例)とが対応付けられて記録されたデータベースを参照することによって、当該フラグが設定された特定の画像を選択的に表示することができる。ここで、お気に入りを示すフラグは、例えば、ユーザ操作によって直接設定されるが、上記に限られず、ユーザが指定した条件(例えば、“海が写っている画像”など)に基づいて、表示制御装置1000が間接的に設定することもできる。図4に示すように、お気に入りを示すフラグが設定された画像の一覧を示す表示方法を、本発明の実施形態では、お気に入りビューモードとよぶ。
【0044】
表示制御装置1000は、データベースを用いることによって、例えば、図3に示す日付ビューモードや図4に示すお気に入りビューモードのように、記録媒体に記録された画像の中から特定の条件に合致する画像を表示することができる。したがって、表示制御装置1000は、ユーザの利便性を向上させることができる。なお、本発明の実施形態に係るデータベースを使用する表示方法が、日付ビューモードおよびお気に入りビューモードに限られないことは、言うまでもない。例えば、表示制御装置1000は、データベースを使用する表示方法として、特定のイベントにおいて撮像された画像(例えば、所定のフラグが設定された画像)を選択的に表示する表示方法(いわゆる、イベントビューモード)を用いることもできる。
【0045】
表示制御装置1000では、例えば、上記〔B−1〕(フォルダビューモード)、〔B−2−1〕(日付ビューモード)、〔B−2−2〕(お気に入りビューモード)に示すような表示方法が用いられる。ここで、本発明の実施形態に係る第1の表示方法は、例えば、上記〔B−1〕(フォルダビューモード)、〔B−2−1〕(日付ビューモード)、〔B−2−2〕(お気に入りビューモード)のいずれかの表示方法に対応する。また、本発明の実施形態に係る第2の表示方法は、データベースを用いずに表示を行う表示方法であるので、例えば、上記〔B−1〕(フォルダビューモード)に対応する。
【0046】
(C)設定された表示方法に基づく表示制御
表示制御装置1000は、上記(B)の処理において設定された表示方法(第1の表示方法/第2の表示方法)に基づいて、表示画面への画像の表示を制御する。
【0047】
表示制御装置1000は、上記(A)の処理〜(C)の処理を行うことによって、記憶された第1の表示方法、またはデータベースを用いない第2の表示方法のいずれかの表示方法によって、記録媒体に記録された画像を表示画面に表示させる。
【0048】
ここで、表示制御装置1000は、第1の表示方法が設定された場合において記憶されている表示方法がデータベースを使用する表示モードであるときにはデータベースを用いて画像を表示する。ここで、表示制御装置1000は、記憶されている表示方法がデータベースを使用するものであったとしても、画像をデータベースへと登録する処理は行わないので、上述した(a)の処理〜(d)の処理を行う装置のように処理に多くの時間を要することはない。また、表示制御装置1000は、第1の表示方法が設定された場合において記憶されている表示方法がデータベースを使用しない表示モードであるときには、例えば、フォルダに記録された画像をフォルダごとに表示する(フォルダビューモード)。
【0049】
また、第2の表示方法が設定された場合には、表示制御装置1000は、データベースを使用して画像の表示を行わない。したがって、第2の表示方法が設定された場合において、表示制御装置1000では、上述した従来の技術が適用された装置のように、記録媒体に記録されている画像を自動的に表示することができないことは生じない。また、第2の表示方法が設定された場合において、表示制御装置1000は、画像をデータベースへと登録する処理は行わないので、上述した(a)の処理〜(d)の処理を行う装置のように処理に多くの時間を要することもない。
【0050】
したがって、表示制御装置1000は、上記(A)の処理〜(C)の処理を行うことによって、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0051】
[表示制御装置1000における処理の詳細]
次に、表示制御装置1000における処理についてより具体的に説明する。
【0052】
〔第1の例〕
図5は、本発明の実施形態に係る表示制御装置1000における処理の流れの第1の例を示す流れ図である。ここで、図5は、表示制御装置1000が外部メモリ(記録媒体)に記録された画像を表示する場合における処理の例を示している。
【0053】
表示制御装置1000は、外部メモリが検出されたか否かを判定する(S100)。表示制御装置1000は、例えば、外部メモリ収納部が備える外部メモリの挿入を検出する検出センサから伝達される検出信号に基づいて、外部メモリ収納部に外部メモリが収納されたときステップS100の判定を行う。上記検出センサとしては、例えば、発光ダイオードと、受光した光量に応じた検出信号を出力するフォトダイオードとで構成される光検出センサが挙げられるが、上記に限られない。上記検出センサが光検出センサである場合、例えば、外部メモリ収納部に外部メモリが挿入されることによって検出信号の信号レベルが変化するので、表示制御装置1000は、当該検出信号に基づいてステップS100の判定を行うことができる。
【0054】
なお、表示制御装置1000は、外部メモリ収納部に外部メモリが収納されたときに限られず、例えば、ユーザが所定の操作を行ったときにステップS100の判定を行うことができることは、言うまでもない。
【0055】
ステップS100において外部メモリが検出されたと判定されない場合には、表示制御装置1000は、処理を進めない。
【0056】
また、ステップS100において外部メモリが検出されたと判定された場合には、表示制御装置1000は、外部メモリにデータベースが存在するか否かを判定する(S102)。ここで、表示制御装置1000は、例えば、予め規定されたファイル名のファイル(あるいはファイル群)が存在するか否かによって、ステップS102の判定を行うことができるが、上記に限られない。
【0057】
<データベースが存在すると判定されない場合>
ステップS102において外部メモリにデータベースが存在すると判定されない場合には、表示制御装置1000は、フォルダビューモードに設定する(S110;第2の表示方法の設定)。そして、表示制御装置1000は、ステップS110において設定された表示モードに基づいて、外部メモリに記録された画像を表示する(S108)。
【0058】
なお、図5では示していないが、表示制御装置1000は、ステップS108において画像を表示する際に設定されている表示モードを表示制御装置1000が備える記憶部(後述する)に記憶させることができる。以下では、表示制御装置1000が、設定されている表示モードを“表示モード保持データ”として記憶部に記憶する場合を例に挙げて説明する。
【0059】
また、図5では示していないが、表示制御装置1000は、ステップS102において外部メモリにデータベースが存在すると判定されない場合には、データベースを新規に生成することもできる。ここで、上記の場合において生成されるデータベースは、例えば、外部メモリに記録された画像が登録されていない初期状態のデータベースに相当する。
【0060】
上記のように、ステップS102において外部メモリにデータベースが存在すると判定されない場合には、表示制御装置1000は、図1に示すようなフォルダビューモード(第2の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0061】
<データベースが存在すると判定された場合>
ステップS102において外部メモリにデータベースが存在すると判定された場合には、表示制御装置1000は、データベースが使用可能か否かを判定する(S104)。ここで、表示制御装置1000は、例えば、以下の(i)、(ii)に示す判断基準に基づいてデータベースが使用可能ではないと判定することができるが、判定基準は以下のものに限られない。
【0062】
(i)データベースのバージョンに基づく判定(互換性に基づく判定)
表示制御装置1000は、外部メモリから、外部メモリに記録されているデータベースに設定されているバージョンの情報(例えば、バージョン番号など)を読み出す。そして、表示制御装置1000は、読み出したバージョンの情報が示すデータベースのバージョンと、表示制御装置1000が対応しているデータベースのバージョンとを比較することによって、データベースが使用可能か否かを判定する。例えば、表示制御装置1000は、外部メモリから読み出したデータベースのバージョンが、表示制御装置1000が対応しているデータベースのバージョン以下である場合には、データベースを使用可能であると判定する。また、表示制御装置1000は、例えば、外部メモリから読み出したデータベースのバージョンが、表示制御装置1000が対応しているデータベースのバージョンより高い場合には、データベースを使用可能であると判定しない。
【0063】
上記のように、データベースのバージョンに基づく判定を行うことによって、表示制御装置1000は、互換性のあるデータベースを使用して外部メモリに記録された画像の表示を行うことができる。また、表示制御装置1000がデータベースのバージョンに基づく判定を行うことによって、表示制御装置1000は、例えば、データベースに登録された情報を読み出せないことや、互換性のないデータベースを破壊してしまうなどの様々なエラーを防止することができる。
【0064】
(ii)データベースの読み出し結果に基づく判定
表示制御装置1000は、外部メモリからデータベースを読み出す。そして、表示制御装置1000は、読み出したデータベースが正常に読み出せたか否かに基づいてデータベースが使用可能か否かを判定する。ここで、表示制御装置1000が、データベースを正常に読み出せない例としては、例えば、外部メモリに記録されたデータベースがファイル名のみが正しいファイル(あるいはファイル群)である場合や、データベースがバイナリレベルで改変された場合が挙げられる。
【0065】
上記のように、データベースの読み出し結果に基づく判定を行うことによって、例えば、表示制御装置1000は、例えば、データベースに登録された情報を読み出せないなどのエラーを防止することができる。
【0066】
ステップS104においてデータベースが使用可能であると判定されない場合には、表示制御装置1000は、フォルダビューモードに設定する(S110;第2の表示方法の設定)。そして、表示制御装置1000は、ステップS110において設定された表示モードに基づいて、外部メモリに記録された画像を表示する(S108)。
【0067】
上記のように、ステップS104においてデータベースが使用可能であると判定されない場合には、表示制御装置1000は、図1に示すようなフォルダビューモード(第2の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0068】
また、ステップS104においてデータベースが使用可能であると判定された場合には、表示制御装置1000は、記憶されている表示モードに設定する(S106;第1の表示方法の設定)。ここで、表示制御装置1000は、例えば、後述する内部メモリに記憶された表示モード保持データに基づいて、ステップS106の処理を行うことができる。また、表示モード保持データが示す表示モードとしては、例えば、図1に示すフォルダビューモードや、図3に示す日付ビューモード、図4に示すお気に入りビューモードが挙げられるが、上記に限られない。
【0069】
そして、表示制御装置1000は、ステップS106において設定された表示モードに基づいて、外部メモリに記録された画像を表示する(S108)。
【0070】
上記のように、ステップS104においてデータベースが使用可能であると判定された場合には、表示制御装置1000は、記憶されている表示モード(第1の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0071】
図5に示す処理方法を用いることによって、表示制御装置1000は、データベースの存在の有無やデータベースが使用可能であるか否かに基づいて第1の表示方法または第2の表示方法を選択的に設定して、外部メモリに記録された画像を表示させることができる。したがって、表示制御装置1000は、図5に示す処理方法を用いることにより上述した(A)の処理〜(C)の処理を実現することができるので、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0072】
〔第2の例〕
図5に示す処理方法を用いることによって、表示制御装置1000は、上述した(A)の処理〜(C)の処理を実現することができる。しかしながら、本発明の実施形態に係る表示制御装置1000における処理方法は、図5に示す処理方法の第1の例に限られない。そこで、次に、表示制御装置1000における処理方法の第2の例について説明する。図6は、本発明の実施形態に係る表示制御装置1000における処理の流れの第2の例を示す流れ図である。ここで、図6は、表示制御装置1000が、図5に示す第1の例と同様に、外部メモリに記録された画像を表示する場合における処理の例を示している。
【0073】
表示制御装置1000は、図5に示すステップS100と同様に、外部メモリが検出されたか否かを判定する(S200)。ステップS200において外部メモリが検出されたと判定されない場合には、表示制御装置1000は、処理を進めない。
【0074】
また、ステップS200において外部メモリが検出されたと判定された場合には、表示制御装置1000は、図5に示すステップS102と同様に、外部メモリにデータベースが存在するか否かを判定する(S202)。
【0075】
<データベースが存在すると判定されない場合>
ステップS202において外部メモリにデータベースが存在すると判定されない場合には、表示制御装置1000は、データベースを新規に生成する(S212)。ここで、ステップS212において生成されるデータベースは、例えば、外部メモリに記録された画像が登録されていない初期状態のデータベースに相当する。
【0076】
ステップS212においてデータベースが生成されると、表示制御装置1000は、図5に示すステップS110と同様に、フォルダビューモードに設定する(S214;第2の表示方法の設定)。そして、表示制御装置1000は、ステップS214において設定された表示モードに基づいて、外部メモリに記録された画像を表示する(S210)。
【0077】
なお、図6では示していないが、表示制御装置1000は、ステップS210において画像を表示する際に設定されている表示モードを、表示モード保持データに記録することができる。
【0078】
上記のように、ステップS202において外部メモリにデータベースが存在すると判定されない場合には、表示制御装置1000は、図5に示す第1の例と同様に、図1に示すようなフォルダビューモード(第2の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0079】
なお、図6では、ステップS212において表示制御装置1000がデータベースを生成する方法を示したが、上記に限られない。例えば、表示制御装置1000は、ステップS202において外部メモリにデータベースが存在すると判定されない場合には、データベースを生成せずにステップS214の処理を行うことができる。また、ステップS212においてデータベースの生成を失敗した場合であっても、表示制御装置1000が、ステップS214の処理を行うことができることは、言うまでもない。
【0080】
<データベースが存在すると判定された場合>
ステップS202において外部メモリにデータベースが存在すると判定された場合には、表示制御装置1000は、図5のステップS104と同様に、データベースが使用可能か否かを判定する(S204)。
【0081】
ステップS204においてデータベースが使用可能であると判定されない場合には、表示制御装置1000は、フォルダビューモードに設定する(S214;第2の表示方法の設定)。そして、表示制御装置1000は、ステップS214において設定された表示モードに基づいて、外部メモリに記録された画像を表示する(S210)。
【0082】
上記のように、ステップS204においてデータベースが使用可能であると判定されない場合には、表示制御装置1000は、図5に示す第1の例と同様に、図1に示すようなフォルダビューモード(第2の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0083】
ステップS204においてデータベースが使用可能であると判定された場合には、表示制御装置1000は、“データベースに登録されている画像数>N(Nは、自然数)”であるか否かを判定する(S206)。ここで、上記Nの値は、予め規定された値(例えば、0(ゼロ))とすることができるが、上記に限られない。例えば、表示制御装置1000は、操作部(後述する)から伝達されるユーザ操作に応じた操作信号に応じて任意の値に設定することができる。
【0084】
上記のように、データベースに登録されている画像数に基づく判定を行うことによって、表示制御装置1000は、例えば、データベースに登録された情報を、情報が記録されていないことに起因して読み出せないなどのエラーを防止することができる。
【0085】
ステップS206において“データベースに登録されている画像数>N”であると判定されない場合には、表示制御装置1000は、フォルダビューモードに設定する(S214;第2の表示方法の設定)。そして、表示制御装置1000は、ステップS214において設定された表示モードに基づいて、外部メモリに記録された画像を表示する(S210)。
【0086】
上記のように、ステップS206においてデータベースに登録されている画像数が所定の閾値(N)より大きいと判定されない場合には、表示制御装置1000は、図1に示すようなフォルダビューモード(第2の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0087】
また、ステップS206において“データベースに登録されている画像数>N”であると判定された場合には、表示制御装置1000は、図5のステップS106と同様に、記憶されている表示モードに設定する(S208;第1の表示方法の設定)。そして、表示制御装置1000は、ステップS208において設定された表示モードに基づいて、外部メモリに記録された画像を表示する(S210)。
【0088】
上記のように、ステップS206においてデータベースに登録されている画像数が所定の閾値(N)より大きいと判定された場合には、表示制御装置1000は、図5に示す第1の例と同様に、記憶されている表示モード(第1の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0089】
図6に示す処理方法を用いることによって、表示制御装置1000は、データベースに登録されている画像数などに基づいて第1の表示方法または第2の表示方法を選択的に設定して、外部メモリに記録された画像を表示させることができる。したがって、表示制御装置1000は、図6に示す処理方法を用いることにより、図5に示す処理方法を用いる場合と同様に上述した(A)の処理〜(C)の処理を実現することができるので、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0090】
〔第3の例〕
上記では、表示制御装置1000における処理方法の第1の例および第2の例として、表示制御装置1000が、外部メモリに記録された画像を表示するときの処理方法を示した。しかしながら、本発明の実施形態に係る表示制御装置1000は、外部メモリに記録された画像を表示することに限られず、内部メモリ(記録媒体)に記録された画像を表示することもできる。ここで、内部メモリは、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などにように表示制御装置1000が備える固有の記録媒体(基本的に着脱して使用されない記録媒体)であり、ユーザは、一般的に内部メモリに自由にアクセスすることができる。つまり、ユーザは、例えば、DCF規格に則ったフォルダの作成や、内部メモリへのデータの記録、記録されたデータの削除、記録されたデータの改変、あるいは、内部メモリのフォーマットなど、内部メモリに対する様々な操作を行うことが可能である。よって、表示制御装置1000が、一の時点において内部メモリにデータベースを記憶していたとしても、例えば内部メモリのフォーマットやデータベースの削除や改変などにより、他の時点では、データベースを使用して画像を表示できるとは限らない。そこで、次に、表示制御装置1000における処理方法の第3の例として、内部メモリに記録された画像を表示する場合における処理について説明する。
【0091】
図7は、本発明の実施形態に係る表示制御装置1000における処理の流れの第3の例を示す流れ図である。ここで、図7は、表示制御装置1000が内部メモリ(記録媒体)に記録された画像を表示する場合における処理の例を示している。
【0092】
表示制御装置1000は、画像の表示を行うか否かを判定する(S300)。ここで、表示制御装置1000は、例えば、撮像を行う撮像モードから画像の再生を行う表示モードへと動作状態が変化したときに画像の表示を行うと判定するが、上記に限られない。例えば、表示制御装置1000は、ユーザ操作に応じて操作部(後述する)から伝達される所定の操作信号に基づいて、画像の表示を行うと判定することもできる。
【0093】
ステップS300において画像の表示を行うと判定されない場合には、表示制御装置1000は、処理を進めない。
【0094】
また、ステップS300において画像の表示を行うと判定された場合には、表示制御装置1000は、内部メモリにデータベースが存在するか否かを判定する(S302)。ここで、表示制御装置1000は、例えば、内部メモリに予め規定されたファイル名のファイル(あるいはファイル群)が存在するか否かによって、ステップS302の判定を行うことができるが、上記に限られない。例えば、表示制御装置1000は、所定の状態が検出されたときにデータベースの有無を認識して認識結果を保持し、保持された認識の結果に基づいて、ステップS302の判定を行うこともできる。上記所定の状態としては、例えば、表示制御装置1000とPC(Personal Computer)などの外部装置との接続(例えば、USB(Universal Serial Bus)接続やネットワーク接続)が切断(解除)された状態が挙げられるが、上記に限られない。
【0095】
<データベースが存在すると判定されない場合>
ステップS302において内部メモリにデータベースが存在すると判定されない場合には、表示制御装置1000は、フォルダビューモードに設定する(S310;第2の表示方法の設定)。そして、表示制御装置1000は、ステップS310において設定された表示モードに基づいて、内部メモリに記録された画像を表示する(S308)。
【0096】
なお、図7では示していないが、表示制御装置1000は、ステップS302において内部メモリにデータベースが存在すると判定されない場合には、データベースを新規に生成することもできる。ここで、上記の場合において生成されるデータベースは、例えば、内部メモリに記録された画像が登録されていない初期状態のデータベースに相当する。
【0097】
上記のように、ステップS302において内部メモリにデータベースが存在すると判定されない場合には、表示制御装置1000は、図5に示す第1の例と同様に、図1に示すようなフォルダビューモード(第2の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0098】
<データベースが存在すると判定された場合>
ステップS302において内部メモリにデータベースが存在すると判定された場合には、表示制御装置1000は、データベースが使用可能か否かを判定する(S304)。ここで、表示制御装置1000は、図5のステップS104と同様に、内部メモリに記録されたデータベースが使用可能か否かを判定することができる。
【0099】
ステップS304においてデータベースが使用可能であると判定されない場合には、表示制御装置1000は、フォルダビューモードに設定する(S310;第2の表示方法の設定)。そして、表示制御装置1000は、ステップS310において設定された表示モードに基づいて、内部メモリに記録された画像を表示する(S308)。
【0100】
上記のように、ステップS304においてデータベースが使用可能であると判定されない場合には、表示制御装置1000は、図5に示す第1の例と同様に、図1に示すようなフォルダビューモード(第2の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0101】
また、ステップS304においてデータベースが使用可能であると判定された場合には、表示制御装置1000は、図5のステップS106と同様に、記憶されている表示モードに設定する(S306;第1の表示方法の設定)。そして、表示制御装置1000は、ステップS306において設定された表示モードに基づいて、内部メモリに記録された画像を表示する(S308)。
【0102】
上記のように、ステップS304においてデータベースが使用可能であると判定された場合には、表示制御装置1000は、図5に示す第1の例と同様に、記憶されている表示モード(第1の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0103】
図7に示す処理方法を用いることによって、表示制御装置1000は、データベースの存在の有無やデータベースが使用可能であるか否かに基づいて第1の表示方法または第2の表示方法を選択的に設定して、内部メモリに記録された画像を表示させることができる。したがって、表示制御装置1000は、図7に示す処理方法を用いることにより上述した(A)の処理〜(C)の処理を実現することができるので、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0104】
〔第4の例〕
図8は、本発明の実施形態に係る表示制御装置1000における処理の流れの第4の例を示す流れ図である。ここで、図8は、表示制御装置1000が、図7に示す第3の例と同様に、内部メモリに記録された画像を表示する場合における処理の例を示している。
【0105】
表示制御装置1000は、図7に示すステップS300と同様に、画像の表示を行うか否かを判定する(S400)。ステップS400において画像の表示を行うと判定されない場合には、表示制御装置1000は、処理を進めない。
【0106】
また、ステップS400において画像の表示を行うと判定された場合には、表示制御装置1000は、図7に示すステップS302と同様に、内部メモリにデータベースが存在するか否かを判定する(S402)。
【0107】
<データベースが存在すると判定されない場合>
ステップS402において内部メモリにデータベースが存在すると判定されない場合には、表示制御装置1000は、データベースを新規に生成する(S412)。ここで、ステップS412において生成されるデータベースは、例えば、内部メモリに記録された画像が登録されていない初期状態のデータベースに相当する。
【0108】
ステップS412においてデータベースが生成されると、表示制御装置1000は、図5に示すステップS110と同様に、フォルダビューモードに設定する(S414;第2の表示方法の設定)。そして、表示制御装置1000は、ステップS414において設定された表示モードに基づいて、内部メモリに記録された画像を表示する(S410)。
【0109】
上記のように、ステップS402において内部メモリにデータベースが存在すると判定されない場合には、表示制御装置1000は、図5に示す第1の例と同様に、図1に示すようなフォルダビューモード(第2の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0110】
<データベースが存在すると判定された場合>
ステップS402において内部メモリにデータベースが存在すると判定された場合には、表示制御装置1000は、図7のステップS304と同様に、データベースが使用可能か否かを判定する(S404)。
【0111】
ステップS404においてデータベースが使用可能であると判定されない場合には、表示制御装置1000は、図7のステップS310と同様に、フォルダビューモードに設定する(S414;第2の表示方法の設定)。そして、表示制御装置1000は、ステップS414において設定された表示モードに基づいて、内部メモリに記録された画像を表示する(S410)。
【0112】
上記のように、ステップS404においてデータベースが使用可能であると判定されない場合には、表示制御装置1000は、図5に示す第1の例と同様に、図1に示すようなフォルダビューモード(第2の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0113】
ステップS404においてデータベースが使用可能であると判定された場合には、表示制御装置1000は、図6のステップS206と同様に、“データベースに登録されている画像数>N”であるか否かを判定する(S406)。
【0114】
上記のように、データベースに登録されている画像数に基づく判定を行うことによって、表示制御装置1000は、図6に示す第2の例と同様に、データベースに登録された情報を、情報が記録されていないことに起因して読み出せないなどのエラーを防止することができる。
【0115】
ステップS406において“データベースに登録されている画像数>N”であると判定されない場合には、表示制御装置1000は、図7のステップS310と同様に、フォルダビューモードに設定する(S414;第2の表示方法の設定)。そして、表示制御装置1000は、ステップS414において設定された表示モードに基づいて、内部メモリに記録された画像を表示する(S410)。
【0116】
上記のように、ステップS406においてデータベースに登録されている画像数が所定の閾値(N)より大きいと判定されない場合には、表示制御装置1000は、図6に示す第2の例と同様に、図1に示すようなフォルダビューモード(第2の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0117】
また、ステップS406において“データベースに登録されている画像数>N”であると判定された場合には、表示制御装置1000は、図5のステップS106と同様に、記憶されている表示モードに設定する(S408;第1の表示方法の設定)。そして、表示制御装置1000は、ステップS408において設定された表示モードに基づいて、内部メモリに記録された画像を表示する(S410)。
【0118】
上記のように、ステップS406においてデータベースに登録されている画像数が所定の閾値(N)より大きいと判定された場合には、表示制御装置1000は、図5に示す第1の例と同様に、記憶されている表示モード(第1の表示方法)で画像を表示させる。したがって、表示制御装置1000は、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0119】
図8に示す処理方法を用いることによって、表示制御装置1000は、図6に示す第2の例と同様に、データベースに登録されている画像数などに基づいて第1の表示方法または第2の表示方法を選択的に設定して、内部メモリに記録された画像を表示させることができる。したがって、表示制御装置1000は、図8に示す処理方法を用いることにより上述した(A)の処理〜(C)の処理を実現することができるので、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0120】
以上のように、表示制御装置1000は、例えば、図5〜図8に示す処理方法を用いることによって上述した(A)の処理〜(C)の処理を実現し、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0121】
なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置1000における処理方法は、図5〜図8に示す処理方法に限られない。例えば、表示制御装置1000は、図5に示す処理方法においてステップS104を行わない処理方法や、図6に示す処理方法においてステップS204を行わない処理方法を用いることもできる。また、表示制御装置1000は、図7、図8に示す処理方法についても同様に、それぞれステップS304、S404を行わない処理方法を用いることもできる。上記の処理方法を用いる場合であっても、表示制御装置1000は、上述した(A)の処理〜(C)の処理を実現し、画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることができる。
【0122】
(本発明の実施形態に係る表示制御装置)
次に、上述した(A)の処理〜(C)の処理を実現可能な本発明の実施形態に係る表示制御装置の構成について説明する。なお、以下では、本発明の実施形態に係る表示制御装置が、外部装置と通信を行うための通信機能、および静止画像および/または動画像を撮像する撮像機能を有する場合を例に挙げて説明するが、本発明の実施形態に係る表示制御装置の構成が上記に限られないことは、言うまでもない。
【0123】
[第1の実施形態]
図9は、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置100の構成の一例を示すブロック図である。ここで、図9は、外部メモリ(記録媒体)に記録された画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることが可能な、本発明の実施形態に係る表示制御装置の構成の一例を示している。
【0124】
図9を参照すると、表示制御装置100は、通信部102と、撮像部104と、内部メモリ106と、外部メモリ収納部108と、制御部110と、表示部112と、操作部114とを備える。
【0125】
また、表示制御装置100は、例えば、制御部110が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データが記録されたROM(Read Only Memory;図示せず)や、制御部110により実行されるプログラムなどを一次記憶するRAM(Random Access Memory;図示せず)などを備えてもよい。表示制御装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により上記各構成要素間を接続する。
【0126】
〔表示制御装置100のハードウェア構成例〕
図10は、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図10を参照すると、表示制御装置100は、レンズ/撮像素子150と、信号処理回路152と、MPU154と、ROM156と、RAM158と、記録媒体160と、入出力インタフェース162と、操作入力デバイス164と、表示デバイス166と、通信インタフェース168と、スロット170とを備える。また、表示制御装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス172で各構成要素間を接続する。
【0127】
レンズ/撮像素子150および信号処理回路152は、撮像部104として機能する。レンズ/撮像素子150は、例えば、光学系のレンズ(Lens)とCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子とを複数用いたイメージセンサで構成される。信号処理回路152は、例えば、AGC(Automatic Gain Control)回路やADC(Analog to Digital Converter)を備え、撮像素子により生成されたアナログ信号をデジタル信号(画像データ)に変換し、各種信号処理を行う。信号処理回路152が行う信号処理としては、例えば、White Balance補正処理、補間処理、色調補正処理、ガンマ補正処理、YCbCr変換処理、エッジ強調処理、およびJpegコーディング処理などが挙げられるが、上記に限られない。ここで、White Balance補正処理は、例えば、RAW画像データ(信号処理前の画像)に対して、RGB(Red Green Blue)の各色ごとに予め設定されたゲインをかけ、各画素(pixel)に対応する画素値を増幅する処理である。補間処理は、例えば、ベイヤー配列からすべての画素のRGBを作り出す処理である。色調補正処理は、例えば、画像の色調を補正する処理である。ガンマ補正処理は、例えば、RGBの信号を非線形変換し、視覚的なリニアリティ(linearity)を確保する処理である。YCbCr変換処理は、例えば、所定の変換式に基づいて、RGBをYCbCrに変換する処理である。ここで、Yは輝度(luminance)、Cbは色差(chrominance)、そして、Crは色差(chrominance)をそれぞれ表す。エッジ強調処理は、例えば、画像からエッジ部分を検出し、検出されたエッジ部分の輝度を高めることにより画像の濃淡を強調する処理である。そして、Jpegコーディング処理は、画像をJpeg(Joint Photographic Experts Group)形式の画像ファイルに変換する処理である。
【0128】
また、信号処理回路152は、信号処理された画像データに対して圧縮処理を施して各種記録媒体(例えば、内部メモリ106、後述する外部メモリ300)に記録することができる。さらに、信号処理回路152は、各種記録媒体から読み出した画像データに対して伸張処理を施して表示デバイス166(表示部112)に表示させることもできる。
【0129】
MPU154は、表示制御装置100全体を制御する制御部110として機能する。また、MPU154は、例えば、後述するデータベース認識部120、表示方法設定部122、および表示制御部124として機能することができる。
【0130】
ROM156は、MPU154が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶し、また、RAM158は、MPU154により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
【0131】
記録媒体160は、内部メモリ106として機能し、例えば、設定された表示モードを記憶する表示モード保持データや、アプリケーション、画像(画像データ)などを記憶する。ここで、記録媒体160としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)が挙げられるが、上記に限られない。
【0132】
入出力インタフェース162は、例えば、操作入力デバイス164や、表示デバイス166を接続する。操作入力デバイス164は、操作部114として機能し、また、表示デバイス166は、表示部112として機能する。ここで、入出力インタフェース162としては、例えば、USB端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子などが挙げられるが、上記に限られない。また、操作入力デバイス164は、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなど、表示制御装置100上に備えられ、表示制御装置100の内部で入出力インタフェース162と接続される。また、表示デバイス166は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)や有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display;または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)とも呼ばれる。)などからなり、表示制御装置100上に備えられる。そして、表示デバイス166は、例えば、表示制御装置100の内部で入出力インタフェース162と接続される。なお、入出力インタフェース162は、表示制御装置100の外部装置としての操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や、表示デバイス(例えば、外部ディスプレイなど)と接続することもできることは、言うまでもない。
【0133】
通信インタフェース168は、表示制御装置100が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)外部装置と無線/有線で通信を行うための通信部102として機能する。ここで、ネットワークとしては、例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの有線ネットワーク、基地局を介した無線WAN(WWAN;Wireless Wide Area Network)や無線MAN(WMAN;Wireless Metropolitan Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられるが、上記に限られない。また、表示制御装置100は、例えば、USB接続によって外部装置と直接的に通信を行うことができる。
【0134】
また、通信インタフェース168としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11bポートおよび送受信回路(無線通信)、LAN端子および送受信回路(有線通信)、あるいはUSBポートおよびUSBコントローラ(有線通信/無線通信)などが挙げられるが、上記に限られない。例えば、通信インタフェース168は、ネットワークに対応する構成とすることができる。
【0135】
スロット170は、着脱可能な外部メモリの差込口を有し、外部メモリ300を着脱可能に収納する外部メモリ収納部108として機能する。ここで、スロット170に挿入され収納される外部メモリ300としては、例えば、メモリスティックやSDメモリーカード(SD Memory Card)などが挙げられるが、上記に限られない。また、スロット170は、複数の外部メモリの規格に対応したマルチスロットとすることもできる。
【0136】
表示制御装置100は、図10に示すようなハードウェア構成によって、上述した(A)の処理(記録媒体に記録されているデータベースの認識)〜(C)の処理(設定された表示方法に基づく表示制御)を行う。したがって、表示制御装置100は、外部メモリ(記録媒体)に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0137】
なお、表示制御装置100のハードウェア構成は、図10に示す構成に限られない。例えば、表示制御装置100は、操作入力デバイス164および表示デバイス166を、タッチスクリーン(touch screen)で構成された一つの操作表示デバイスで実現することもできる。
【0138】
再度図9を参照して、表示制御装置100の構成について説明する。通信部102は、表示制御装置100が備える通信手段であり、外部装置と有線/無線で通信を行う役目を果たす。また、通信部102は、例えば、制御部110によってその通信が制御される。表示制御装置100は、通信部102を備えることによって、例えば、外部装置から画像やアプリケーションなどを取得することができ、また、外部装置に対して外部メモリ300に記録された画像を送信することができる。
【0139】
撮像部104は、表示制御装置100が備える撮像手段であり、撮像により画像を得ることができる。ここで、撮像により得られる画像としては、例えば、JPEGやビットマップ(bitmap)などの静止画フォーマットで記録された画像(静止画像)や、WMV(Windows Media Video)やH.264/MPEG−4 AVC(H.264/Moving Picture Experts Group phase-4 Advanced Video Coding)などの動画フォーマットで記録された画像(動画像)が挙げられるが上記に限られない。
【0140】
内部メモリ106は、表示制御装置100が備える記憶手段である。内部メモリ106は、例えば、設定された表示モードを記憶する表示モード保持データや、アプリケーション、画像(画像データ)などを記憶する。ここで、図9では、内部メモリ106が、表示モード保持データ130を記憶している例を示している。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置は、内部メモリ106にデータベースを記憶し、当該データベースを用いて内部メモリ106に記録された画像を表示することもできる。本発明の実施形態に係る上記の構成については、後述する。
【0141】
また、内部メモリ106としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0142】
外部メモリ収納部108は、外部メモリの差込口を有し、外部メモリを着脱可能に収納する。ここで、図9は、外部メモリ収納部108が外部メモリ300を収納している例を示している。なお、図9では、外部メモリ収納部108が1つの外部メモリ300を収納している例を示しているが、上記に限られない。例えば、外部メモリ収納部108は、複数の外部メモリを収納することもできる。
【0143】
[外部メモリ300]
外部メモリ300は、表示制御装置100が着脱可能に収納可能な記録媒体であり、例えば、画像(画像データ)や、画像と当該画像に関する情報とが対応付けられたデータベースなど、様々なデータを記憶する。ここで、図9は、外部メモリ300にデータベース302や画像データA310、画像データB312、画像データE314、…が記録されている例を示している。また、図9は、画像データA310、画像データB312がフォルダ101に記録され、画像データE314がフォルダ201に記録されている例を示している。表示制御装置100は、フォルダビューモードで画像を表示する場合には、フォルダ101やフォルダ201などの各フォルダに記録されている画像をフォルダごとに表示する。なお、図9では、データベース302が1つのファイルからなる例を示しているが、上記に限られない。例えば、データベース302は、複数のファイル(すなわち、ファイル群)から構成されてもよい。
【0144】
〔データベース302の一例〕
図11は、本発明の実施形態に係るデータベースの一例を示す説明図であり、図9に示すデータベース302の一例を示している。図11を参照すると、本発明の実施形態に係るデータベースは、例えば、以下の(1)〜(9)の情報を含む。ここで、以下の(3)の情報は、記録媒体に記録されている画像を特定する情報であり、例えば以下の(1)、(2)、(4)〜(9)の情報は、記録媒体に記録された画像の記録場所や内容などの各種情報を示す画像に関する情報に相当する。また、以下の(4)〜(9)の情報は、画像の属性を定める情報に相当する。
(1)画像それぞれを識別するための「ファイル名」(重複可能な識別子)
(2)画像が記録された場所を示す「ファイルパス」
(3)画像それぞれを一意に識別するための「ID」(ユニークな識別子)
(4)画像それぞれが撮像された(あるいは作成された)日付を規定する「日付」
(5)画像それぞれに含まれる被写体のうち、大人の数を規定する「大人」
(6)画像それぞれに含まれる被写体のうち、子供の数を規定する「子供」
(7)画像それぞれに含まれる被写体のうち、表情が笑顔の被写体の数を規定する「笑顔」
(8)画像が撮像された向き(例えば、縦/横)を規定する「向き」
(9)ユーザが指定するお気に入りの画像をグループ化するためのフラグとしての役目を果たす「お気に入り」
【0145】
なお、本発明の実施形態に係るデータベースに含まれる情報は、上記(1)〜(9)の情報に限られない。例えば、本発明の実施形態に係るデータベースは、各「お気に入り」グループを識別するための名称の情報、画像それぞれに含まれる被写体のうち、赤ちゃんの数を規定する情報などを含むこともできる。また、本発明の実施形態に係るデータベースのデータベース構造が図11に限られないことは、言うまでもない。
【0146】
表示制御装置100は、外部メモリ300を外部メモリ収納部108に収納することによって、例えば、撮像部104により撮像された画像を表す画像データを外部メモリ300に記録することができる。また、表示制御装置100は、外部メモリ300を外部メモリ収納部108に収納することによって、外部メモリ300に記録された画像を、例えば、フォルダビューモードや日付ビューモード、お気に入りビューモードにより表示することができる。
【0147】
再度図9を参照して、表示制御装置100の構成について説明する。制御部110は、例えば、MPUなどで構成され、表示制御装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部110は、データベース認識部120と、表示方法設定部122と、表示制御部124とを備える。
【0148】
データベース認識部120は、上記(A)の処理(記録媒体に記録されているデータベースの認識)を行う役目を果たし、所定の判定基準に基づいて、外部メモリ300に記録されているデータベースの認識を行う。そして、データベース認識部120は、データベースの認識の結果に応じて、第1の表示方法を設定させるための第1の認識結果、または、第2の表示方法を設定させるための第2の認識結果を選択的に出力する。ここで、データベース認識部120は、例えば、外部メモリ300が外部メモリ収納部108に挿入されたときや、撮像を行う撮像モードから画像の再生を行う表示モードへと動作状態が変化したときに、データベースの認識処理を行うが、上記に限られない。例えば、データベース認識部120は、ユーザ操作に応じて操作部114から伝達される所定の操作信号に基づいて、データベースの認識処理を行うこともできる。
【0149】
表示方法設定部122は、上記(B)の処理(データベースの認識結果に基づく表示方法の設定)を行う役目を果たす。より具体的には、表示方法設定部122は、データベース認識部120から伝達される第1の認識結果または第2の認識結果に基づいて、データベース認識部120における認識結果に応じた表示モード(第1の表示方法または第2の表示方法)を設定する。
【0150】
表示制御部124は、上記(C)の処理(設定された表示方法に基づく表示制御)を行う役目を果たし、表示方法設定部122において設定された表示モード(第1の表示方法/第2の表示方法)に基づいて、表示画面への画像の表示を制御する。ここで、表示制御部124は、表示部112に画像を表示させてもよいし、または、外部装置としての表示装置に画像を表示させることもできる。
【0151】
表示制御装置100は、データベース認識部120、表示方法設定部122、および表示制御部124を備えることによって、上述した(A)の処理〜(C)の処理を行うことができる。
【0152】
表示部112は、表示制御装置100が備える表示手段であり、表示画面に様々な情報を表示する。表示部112の表示画面に表示される画面としては、例えば、各種表示モードによる画像の表示画面や、所望する動作を表示制御装置100に対して行わせるための操作画面などが挙げられる。ここで、表示部112としては、例えば、LCDや有機ELディスプレイなどが挙げられるが、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、表示部112を、タッチスクリーンで構成することもできる。上記の場合には、表示部112は、ユーザ操作および表示の双方が可能な操作表示部として機能することとなる。
【0153】
操作部114は、ユーザによる所定の操作を可能とする表示制御装置100の操作手段である。表示制御装置100は、操作部114を備えることによって、表示制御装置100のユーザが所望する動作を表示制御装置100に対して行わせることができる。ここで、操作部114としては、例えば、キーボードやマウスなどの操作入力デバイスや、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0154】
表示制御装置100は、上記のような構成によって、上述した(A)の処理(記録媒体に記録されているデータベースの認識)、(B)の処理(データベースの認識結果に基づく表示方法の設定)、および(C)の処理(設定された表示方法に基づく表示制御)を行う。したがって、表示制御装置100は、上記のような構成によって、外部メモリ(記録媒体)に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0155】
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置100は、外部メモリ収納部108に収納された外部メモリ300(記録媒体)に記録されているデータベースを認識し、認識の結果に基づいて、第1の表示方法、または第2の表示方法を選択的に設定する。そして、表示制御装置100は、設定された表示方法(第1の表示方法または第2の表示方法)に基づいて、外部メモリ300に記録された画像を表示する。
【0156】
ここで、表示制御装置100は、第1の表示方法が設定された場合において記憶されている表示方法がデータベースを使用する表示モードであるときにはデータベースを用いて画像を表示する。上記の場合において、表示制御装置100は、外部メモリ300に記録された画像をデータベースへと登録する処理は行わないので、上述した(a)の処理〜(d)の処理を行う装置のように処理に多くの時間を要することはない。また、表示制御装置100は、第1の表示方法が設定された場合において記憶されている表示方法がデータベースを使用しない表示モードであるときには、例えば、フォルダに記録された画像をフォルダごとに表示する(フォルダビューモード)。
【0157】
また、第2の表示方法が設定された場合には、表示制御装置100は、データベースを使用して画像の表示を行わない。したがって、第2の表示方法が設定された場合において、表示制御装置100では、上述した従来の技術が適用された装置のように、外部メモリ300に記録されている画像を自動的に表示することができないことは生じない。また、第2の表示方法が設定された場合において、表示制御装置100は、外部メモリ300に記録された画像をデータベースへと登録する処理は行わないので、上述した(a)の処理〜(d)の処理を行う装置のように処理に多くの時間を要することもない。
【0158】
したがって、表示制御装置100は、外部メモリ(記録媒体)に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0159】
[第2の実施形態]
上記では、本発明の実施形態に係る表示制御装置として、外部メモリ300に記録された画像の表示を制御する表示制御装置100について説明した。しかしながら、本発明の実施形態に係る表示制御装置は、外部メモリ300に記録された画像の表示を制御する構成に限られない。そこで、次に、第2の実施形態に係る表示制御装置として、内部メモリに記録された画像の表示を制御する表示制御装置200について説明する。
【0160】
図12は、本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置200の構成の一例を示すブロック図である。ここで、図12は、内部メモリ(記録媒体)に記録された画像の表示におけるユーザの利便性および操作性の向上を図ることが可能な、本発明の実施形態に係る表示制御装置の構成の一例を示している。
【0161】
図12を参照すると、表示制御装置200は、通信部102と、撮像部104と、内部メモリ106と、制御部202と、表示部112と、操作部114とを備える。
【0162】
また、表示制御装置200は、例えば、制御部202が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データが記録されたROM(図示せず)や、制御部202により実行されるプログラムなどを一次記憶するRAM(図示せず)などを備えてもよい。表示制御装置200は、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
【0163】
〔表示制御装置200のハードウェア構成例〕
図13は、本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置200のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図13を参照すると、表示制御装置200は、レンズ/撮像素子150と、信号処理回路152と、MPU154と、ROM156と、RAM158と、記録媒体160と、入出力インタフェース162と、操作入力デバイス164と、表示デバイス166と、通信インタフェース168とを備える。また、表示制御装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス172で各構成要素間を接続する。
【0164】
ここで、レンズ/撮像素子150、信号処理回路152、MPU154、ROM156、RAM158、記録媒体160、入出力インタフェース162、操作入力デバイス164、表示デバイス166、および通信インタフェース168は、それぞれ図10に示す表示制御装置100と同様の構成を有することができる。よって、表示制御装置200は、図13に示すようなハードウェア構成によって、上述した(A)の処理(記録媒体に記録されているデータベースの認識)〜(C)の処理(設定された表示方法に基づく表示制御)を行うことができる。
【0165】
したがって、表示制御装置200は、図13に示すようなハードウェア構成によって、内部メモリ(記録媒体)に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0166】
再度図12を参照して、表示制御装置200の構成について説明する。通信部102、撮像部104、表示部112、および操作部114は、それぞれ図9に示す第1の実施形態に係る通信部102、撮像部104、表示部112、および操作部114と同様の構成をとることができる。
【0167】
内部メモリ106は、図9に示す第1の実施形態に係る内部メモリ106と同様に、表示制御装置200が備える記憶手段である。内部メモリ106は、例えば、設定された表示モードを記憶する表示モード保持データや、画像(画像データ)、画像および当該画像に関する情報が対応付けられたデータベース、アプリケーションなど、様々なデータを記憶する。ここで、図12は、内部メモリ106に表示モード保持データ130や、データベース302、画像データA310、画像データB312、画像データE314、…が記録されている例を示している。また、図12は、図9に示す外部メモリ300と同様に、画像データA310、画像データB312がフォルダ101に記録され、画像データE314がフォルダ201に記録されている例を示している。表示制御装置200は、フォルダビューモードで画像を表示する場合には、第1の実施形態に係る表示制御装置100と同様に、フォルダ101やフォルダ201などの各フォルダに記録されている画像をフォルダごとに表示する。
【0168】
表示制御装置200は、上記のように、図9に示す外部メモリ300と同様に画像(画像データ)やデータベース302を記憶する内部メモリ106を有する。また、内部メモリ106は、図9に示す内部メモリ106と同様に表示モード保持データ130を記憶する。したがって、表示制御装置200は、外部メモリ300に記録された画像を表示する第1の実施形態に係る表示制御装置100と同様に、内部メモリ106に記録された画像を、例えば、フォルダビューモードや日付ビューモードなどにより表示することができる。
【0169】
制御部202は、例えば、MPUなどで構成され、表示制御装置200全体を制御する役目を果たす。また、制御部202は、データベース認識部210と、表示方法設定部212と、表示制御部214とを備える。
【0170】
データベース認識部210は、上記(A)の処理(記録媒体に記録されているデータベースの認識)を行う役目を果たし、所定の判定基準に基づいて、内部メモリ106に記録されているデータベースの認識を行う。そして、データベース認識部210は、データベースの認識の結果に応じて、第1の表示方法を設定させるための第1の認識結果、または、第2の表示方法を設定させるための第2の認識結果を選択的に出力する。ここで、データベース認識部210は、例えば、撮像を行う撮像モードから画像の再生を行う表示モードへと動作状態が変化したときや、ユーザ操作に応じて操作部114から伝達される所定の操作信号に基づいてデータベースの認識処理を行うが、上記に限られない。例えば、データベース認識部210は、外部装置との接続(例えば、USB接続やネットワーク接続など)が切断されたとき、データベースの認識処理を行うこともできる。
【0171】
表示方法設定部212は、上記(B)の処理(データベースの認識結果に基づく表示方法の設定)を行う役目を果たす。より具体的には、表示方法設定部212は、データベース認識部210から伝達される第1の認識結果または第2の認識結果に基づいて、データベース認識部210における認識結果に応じた表示モード(第1の表示方法または第2の表示方法)を設定する。
【0172】
表示制御部214は、上記(C)の処理(設定された表示方法に基づく表示制御)を行う役目を果たし、表示方法設定部212において設定された表示モード(第1の表示方法/第2の表示方法)に基づいて、表示画面への画像の表示を制御する。ここで、表示制御部214は、表示部112に画像を表示させてもよいし、または、外部装置としての表示装置に画像を表示させることもできる。
【0173】
表示制御装置200は、データベース認識部210、表示方法設定部212、および表示制御部214を備えることによって、上述した(A)の処理〜(C)の処理を行うことができる。
【0174】
表示制御装置200は、上記のような構成によって、上述した(A)の処理(記録媒体に記録されているデータベースの認識)、(B)の処理(データベースの認識結果に基づく表示方法の設定)、および(C)の処理(設定された表示方法に基づく表示制御)を行う。したがって、表示制御装置100は、上記のような構成によって、内部メモリ(記録媒体)に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0175】
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置200は、内部メモリ106(記録媒体)に記録されているデータベースを認識し、認識の結果に基づいて、第1の表示方法、または第2の表示方法を選択的に設定する。そして、表示制御装置200は、設定された表示方法(第1の表示方法または第2の表示方法)に基づいて、内部メモリ106に記録された画像を表示する。
【0176】
ここで、表示制御装置200は、第1の表示方法が設定された場合において記憶されている表示方法がデータベースを使用する表示モードであるときには、第1の実施形態に係る表示制御装置100と同様に、データベースを用いて画像を表示する。上記の場合において、表示制御装置200は、内部メモリ106に記録された画像をデータベースへと登録する処理は行わないので、上述した(a)の処理〜(d)の処理を行う装置のように処理に多くの時間を要することはない。また、表示制御装置200は、第1の表示方法が設定された場合において記憶されている表示方法がデータベースを使用しない表示モードであるときには、第1の実施形態に係る表示制御装置100と同様に、例えば、フォルダに記録された画像をフォルダごとに表示する(フォルダビューモード)。
【0177】
また、第2の表示方法が設定された場合には、表示制御装置200は、第1の実施形態に係る表示制御装置100と同様に、データベースを使用して画像の表示を行わない。したがって、第2の表示方法が設定された場合において、表示制御装置200では、上述した従来の技術が適用された装置のように、内部メモリ106に記録されている画像を自動的に表示することができないことは生じない。また、第2の表示方法が設定された場合において、表示制御装置200は、内部メモリ106に記録された画像をデータベースへと登録する処理は行わないので、上述した(a)の処理〜(d)の処理を行う装置のように処理に多くの時間を要することもない。
【0178】
したがって、表示制御装置200は、内部メモリ(記録媒体)に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0179】
〔第2の実施形態に係る変形例〕
上記では、第2の実施形態に係る表示制御装置として、記録媒体としての内部メモリ106のみを有する表示制御装置200について説明した。しかしながら、本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置の構成は、上記に限られない。
【0180】
例えば、第2の実施形態に係る表示制御装置は、さらに外部メモリ収納部を備え、第1の実施形態に係る表示制御装置100と同様に、収納された外部メモリに記録された画像を表示することもできる。上記の場合であっても、第2の実施形態の変形例に係る表示制御装置は、上述した(A)の処理(記録媒体に記録されているデータベースの認識)、(B)の処理(データベースの認識結果に基づく表示方法の設定)、および(C)の処理(設定された表示方法に基づく表示制御)を行うことができる。
【0181】
したがって、第2の実施形態の変形例に係る表示制御装置は、外部メモリおよび/または内部メモリ(記録媒体)に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0182】
以上、本発明の実施形態として表示制御装置100、200を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、デジタルカメラやデジタルカメラ機能を有する携帯電話など撮像機能を有する撮像装置、PCなどのコンピュータ、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などの携帯型通信装置、WALK MAN(登録商標)などの映像/音楽再生装置、PlayStation Portable(登録商標)などの携帯型ゲーム機、など様々な機器に適用することができる。
【0183】
(本発明の実施形態の表示制御装置に係るプログラム)
[第1の実施形態に係るプログラム]
コンピュータを、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置100として機能させるためのプログラムによって、記録媒体に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0184】
[第2の実施形態に係るプログラム]
コンピュータを、本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置200として機能させるためのプログラムによって、記録媒体に記録された画像の表示に際して、ユーザに対する利便性と操作性との向上を併せて図ることができる。
【0185】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0186】
例えば、上記では、コンピュータを、本発明の実施形態に係る表示制御装置100、200として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本発明の実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記憶媒体も併せて提供することができる。
【0187】
上述した構成は、本発明の実施形態の一例を示すものであり、当然に、本発明の技術的範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【0188】
【図1】本発明の実施形態に係る表示方法の第1の例を示す説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係る表示方法の第2の例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係る表示方法の第3の例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係る表示方法の第4の例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係る表示制御装置における処理の流れの第1の例を示す流れ図である。
【図6】本発明の実施形態に係る表示制御装置における処理の流れの第2の例を示す流れ図である。
【図7】本発明の実施形態に係る表示制御装置における処理の流れの第3の例を示す流れ図である。
【図8】本発明の実施形態に係る表示制御装置における処理の流れの第4の例を示す流れ図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係るデータベースの一例を示す説明図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0189】
100、200 表示制御装置
106 内部メモリ
108 外部メモリ収納部
110、202 制御部
120、210 データベース認識部
122、212 表示方法設定部
124、214 表示制御部
300 外部メモリ
302 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱可能な外部メモリを収納する外部メモリ収納部と;
前記外部メモリに記憶される、前記外部メモリに記憶されている画像と前記画像に関する情報とが対応付けられて記録されるデータベースを認識するデータベース認識部と;
前記データベース認識部における認識結果に基づいて、記憶されている第1の表示方法、または前記データベースを用いずに前記外部メモリに記憶された前記画像を表示する第2の表示方法のいずれかの表示方法を設定する表示方法設定部と;
設定された前記表示方法に基づく表示方法によって、前記外部メモリに記憶された前記画像を表示させる表示制御部と;
を備える、表示制御装置。
【請求項2】
前記データベース認識部は、
前記外部メモリに前記データベースが記憶されている場合には、前記第1の表示方法を設定させるための第1の認識結果を出力し、
前記外部メモリに前記データベースが記憶されていない場合には、前記第2の表示方法を設定させるための第2の認識結果を出力する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記データベース認識部は、
前記外部メモリに前記データベースが記憶されており、前記データベースが使用可能な場合には、前記第1の認識結果を出力し、
前記データベースが使用可能ではない場合には、前記第2の認識結果を出力する、請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記データベース認識部は、
前記外部メモリに前記データベースが記憶されており、前記データベースに記録された画像数が所定の数より多い場合には、前記第1の認識結果を出力し、
前記データベースに記録された画像数が所定の数以下の場合には、前記第2の認識結果を出力する、請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項5】
画像と、前記画像および前記画像に関する情報が対応付けられて記録されるデータベースとを記憶可能な内部メモリと;
前記内部メモリに記憶されているデータベースを認識するデータベース認識部と;
前記データベース認識部における認識結果に基づいて、記憶されている第1の表示方法、または前記データベースを用いずに前記内部メモリに記憶された前記画像を表示する第2の表示方法のいずれかの表示方法を設定する表示方法設定部と;
設定された前記表示方法に基づく表示方法によって、前記内部メモリに記憶された前記画像を表示させる表示制御部と;
を備える、表示制御装置。
【請求項6】
前記データベース認識部は、
前記内部メモリに前記データベースが記憶されている場合には、前記第1の表示方法を設定させるための第1の認識結果を出力し、
前記内部メモリに前記データベースが記憶されていない場合には、前記第2の表示方法を設定させるための第2の認識結果を出力する、請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記データベース認識部は、
前記内部メモリに前記データベースが記憶されており、前記データベースが使用可能な場合には、前記第1の認識結果を出力し、
前記データベースが使用可能ではない場合には、前記第2の認識結果を出力する、請求項6に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記データベース認識部は、
前記内部メモリに前記データベースが記憶されており、前記データベースに記録された画像数が所定の数より多い場合には、前記第1の認識結果を出力し、
前記データベースに記録された画像数が所定の数以下の場合には、前記第2の認識結果を出力する、請求項6に記載の表示制御装置。
【請求項9】
着脱可能な外部メモリを収納する外部メモリ収納部に収納された外部メモリを検出するステップと;
前記検出するステップにおいて検出された前記外部メモリに記憶される、前記外部メモリに記憶されている画像と前記画像に関する情報とが対応付けられて記録されるデータベースを認識するステップと;
前記認識するステップにおける認識結果に基づいて、記憶されている第1の表示方法、または前記データベースを用いずに前記外部メモリに記憶された前記画像を表示する第2の表示方法のいずれかの表示方法を設定するステップと;
前記設定するステップにおいて設定された前記表示方法に基づく表示方法によって、前記外部メモリに記憶された前記画像を表示させるステップと;
を有する、表示制御方法。
【請求項10】
画像と、前記画像および前記画像に関する情報が対応付けられて記録されるデータベースとを記憶可能な内部メモリに記憶されている前記データベースを認識するステップと;
前記認識するステップにおける認識結果に基づいて、記憶されている第1の表示方法、または前記データベースを用いずに前記内部メモリに記憶された前記画像を表示する第2の表示方法のいずれかの表示方法を設定するステップと;
前記設定するステップにおいて設定された前記表示方法に基づく表示方法によって、前記内部メモリに記憶された前記画像を表示させるステップと;
を有する、表示制御方法。
【請求項11】
着脱可能な外部メモリを収納する外部メモリ収納部に収納された外部メモリを検出するステップ;
前記検出するステップにおいて検出された前記外部メモリに記憶される、前記外部メモリに記憶されている画像と前記画像に関する情報とが対応付けられて記録されるデータベースを認識するステップ;
前記認識するステップにおける認識結果に基づいて、記憶されている第1の表示方法、または前記データベースを用いずに前記外部メモリに記憶された前記画像を表示する第2の表示方法のいずれかの表示方法を設定するステップ;
前記設定するステップにおいて設定された前記表示方法に基づく表示方法によって、前記外部メモリに記憶された前記画像を表示させるステップ;
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
画像と、前記画像および前記画像に関する情報が対応付けられて記録されるデータベースとを記憶可能な内部メモリに記憶されている前記データベースを認識するステップ;
前記認識するステップにおける認識結果に基づいて、記憶されている第1の表示方法、または前記データベースを用いずに前記内部メモリに記憶された前記画像を表示する第2の表示方法のいずれかの表示方法を設定するステップ;
前記設定するステップにおいて設定された前記表示方法に基づく表示方法によって、前記内部メモリに記憶された前記画像を表示させるステップ;
をコンピュータに実行させるためのプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−295043(P2009−295043A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−149826(P2008−149826)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】