説明

表示板用クリップ

【課題】脚部のない表示板であっても、育苗ポット又はポット収容トレイに取り付けられる表示板用クリップを提供する。
【解決手段】表示板用クリップ3は、ポット収容トレイ1の挿入孔16に挿入されフランジ14に係合する脚壁32と、脚壁32から上方に立設され表示板2の表示面2aに対向する中央壁34と、その中央壁34との間に間隔L1を空けて脚壁32から立設し表示板2の裏面2cに対向する一対の側壁33とで構成されている。よって、脚壁43が挿入孔16に挿入されることにより、中央壁34と一対の側壁33とで表示板2を挟持する表示板用クリップ3がポット収容トレイ1に取り付けられる。従って、表示板2に脚部を形成する必要がないので、脚部のない表示板2であっても、ポット収容トレイ1に取り付けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示板用クリップに関し、特に、脚部のない表示板であっても、育苗ポット又はポット収容トレイに取り付けられる表示板用クリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、育苗ポット又はその育苗ポットを収容するポット収容トレイには、育苗ポットで育苗される苗の情報を表示する表示部と、その表示部から下方に延設される脚部とから構成される表示板が取り付けられる。
【0003】
特許文献1には、かかる表示板を育苗ポットに取り付ける従来の取付方法が開示されている。具体的には、脚部をポット収容トレイのフランジに形成された孔に差込むことにより、表示板を育苗ポットに取り付ける。かかる脚部には切れ込みが形成されているので、脚部がフランジに形成された孔に差込まれると、フランジと脚部の切れ込みとが係合した状態で表示板が育苗ポットに取付けられる。従って、育苗ポットから表示板を引き抜き難くすることができると共に、表示板の取り付け作業を簡単に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平7−46128号公報(図1等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の取付方法では、表示板の脚部を育苗ポット又はポット収容トレイのフランジに差し込んで、表示板を育苗ポット又はポット収容トレイに保持するので、脚部のない表示板は育苗ポット又はポット収容トレイに取り付けられないという問題点があった。
【0006】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、脚部のない表示板であっても、育苗ポット又はポット収容トレイに取り付けられる表示板用クリップを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、請求項1記載の表示板用クリップは、育苗ポット又は複数の育苗ポットが収容されるポット収容トレイに、所定の情報が表示される表示板を取り付けるものであって、前記ポット収容トレイのフランジ又は前記育苗ポットに穿設される挿入孔に挿入されその挿入孔に係合する脚部と、その脚部から立設され前記表示板が取付けられる取付部とを備えている。
【0008】
請求項2記載の表示板用クリップは、請求項1記載の表示板用クリップにおいて、前記取付部は、前記脚部から立設し前記表示板の一方の面に対向する第1保持部と、その第1保持部との間に所定間隔を空けて前記脚部から立設し前記表示板の他方の面に対向する第2保持部とを備えている。
【0009】
請求項3記載の表示板用クリップは、請求項2記載の表示板用クリップにおいて、前記第1保持部は、前記第2保持部より前記脚部からの高さが高く形成されている。
【0010】
請求項4記載の表示板用クリップは、請求項2又は3記載の表示板用クリップにおいて、前記所定間隔は、前記第1保持部の前記表示板と対向する面と前記第2保持部の前記表示板と対向する面との間に形成されている。
【0011】
請求項5記載の表示板用クリップは、請求項2から4のいずれかに記載の表示板用クリップにおいて、前記所定間隔は、前記表示板の板厚以下に形成されている。
【0012】
請求項6記載の表示板用クリップは、請求項2から5のいずれかに記載の表示板用クリップにおいて、前記第1保持部は、前記第1保持部は、前記表示板の一方の面に対向する本体と、その本体の一端側から前記脚部に向けて屈曲して前記脚部と連結する屈曲部とを備えている。
【0013】
請求項7記載の表示板用クリップは、請求項1から6のいずれかに記載の表示板用クリップにおいて、前記挿入孔は前記育苗ポットのフランジに穿設され、前記ポット収容トレイのフランジ又は育苗ポットのフランジは、前記挿入孔の内壁から突出する突出縁を備え、前記脚部は、前記挿入孔に挿入された場合に前記突出縁を挟む間隔を空けて配置される一対のリブを備えている。
【0014】
請求項8記載の表示板用クリップは、請求項1から7のいずれかに記載の表示板用クリップにおいて、前記取付部又は前記脚部に連設され、前記脚部が前記挿入孔に挿入された場合に前記ポット収容トレイのフランジ又は前記育苗ポットのフランジに当接する基部を備え、前記取付部は、前記基部の前記フランジと当接する面に対して折曲形成されている。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の表示板用クリップによれば、育苗ポット(又はポット収容トレイのフランジ)に穿設される挿入孔に脚部が挿入されると、その脚部と挿入孔とが係合し、脚部から立設する取付部に表示板が取付けられる。よって、表示板用クリップを介して表示板が育苗ポット又はポット収容トレイに取り付けられる。従って、表示板に脚部を形成する必要がないので、脚部のない表示板であっても、育苗ポット又はポット収容トレイに取り付けられるという効果がある。
【0016】
請求項2記載の表示板用クリップによれば、請求項1記載の表示板用クリップの奏する効果に加え、脚部から立設し表示板の一方の面に対向する第1保持部と、その第1保持部との間に所定間隔を空けて脚部から立設し表示板の他方の面に対向する第2保持部との間に表示板が配置されることにより、表示板が表示板用クリップの取付部に取り付けられる。よって、表示板を表示板用クリップの取付部に差し込むことにより、その表示板を表示板用クリップに簡易に取り付けることができ、表示板の取付作業を簡易に行うことができるという効果がある。
【0017】
請求項3記載の表示板用クリップによれば、請求項2記載の表示板用クリップの奏する効果に加え、第1保持部は第2保持部より脚部からの高さが高く形成されるので、第2保持部の先端と表示板とを干渉させることなく、表示板に穿設された穿設孔に第1保持部の先端を挿入して第1保持部と第2保持部との間に表示板を保持することができる。従って、第1保持部を表示板の穿設孔に簡易に挿入できるので、表示板用クリップに表示板を取り付ける取付作業を簡易に行うことができるという効果がある。
【0018】
請求項4記載の表示板用クリップによれば、請求項2又は3に記載の表示板用クリップの奏する効果に加え、所定間隔は、第1保持部の表示板と対向する面と第2保持部の表示板と対向する面との間に形成されるので、表示板が湾曲することなく表示板の表示面が真っ直ぐの状態で第1保持部と第2保持部との間に配置される。
【0019】
よって、第1保持部と第2保持部とで表示板を見易い状態で保持することができるので、表示板を作業者又は購買者に対して認識し易い状態で育苗ポット又はポット収容トレイに取り付けられるという効果がある。
【0020】
請求項5記載の表示板用クリップによれば、請求項2から4のいずれかに記載の表示板用クリップの奏する効果に加え、所定間隔は表示板の板厚以下に形成されるので、第1保持部と第2保持部との間に配置された表示板は第1保持部と第2保持部とで挟持される。よって、表示板を表示板用クリップに強固に固定することができるという効果がある。
【0021】
請求項6記載の表示板用クリップによれば、請求項2から5のいずれかに記載の表示板用クリップの奏する効果に加え、第1保持部は、本体と、その本体から脚部に向けて屈曲して連結する屈曲部とを備えるので、表示板に穿設された穿設孔に屈曲部が貫通するように本体を挿入する。これにより、屈曲部によって第1保持部が表示板の穿設孔から抜けることが抑制されるので、表示板を表示板用クリップに確実に固定できるという効果がある。
【0022】
請求項7記載の表示板用クリップによれば、請求項1から6のいずれかに記載の表示板用クリップの奏する効果に加え、一対のリブはポット収容トレイのフランジ又は育苗ポットのフランジの挿入孔の内壁から突出する突出縁を挟む間隔を空けて配置されるので、一対のリブで突出縁を挟むように脚部を挿入孔に挿入すると、挿入孔に対して脚部の挿入位置が正しく規定される。よって、脚部を挿入孔に挿入する際に一対のリブを突出縁に対する位置決めガイドとして利用できる。従って、脚部を挿入孔に挿入する挿入作業を簡易に行えるという効果がある。
【0023】
請求項8記載の表示板用クリップによれば、請求項1から7のいずれかに記載の表示板用クリップの奏する効果に加え、脚部を挿入孔に挿入すると、取付部又は脚部に連設される基部がポット収容トレイのフランジ(又は育苗ポットのフランジ)に当接する。ここで、取付部は基部のフランジと当接する面に対して折曲形成されるので、取付部がポット収容トレイの収容空間(育苗ポットの収容空間)側に傾くように脚部を挿入孔に挿入すれば、表示板が収容空間側に傾けられた状態で取付部に取り付けられる。
【0024】
従って、作業者又は購入者の目の高さより低い位置に育苗ポット又はポット収容トレイが配置される場合であっても、作業者等が表示板に表示された育苗ポットの情報を認識し易い状態で、表示板を育苗ポット又はポット収容トレイに取り付けられるという効果がある。

【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】(a)本発明の一実施の形態における表示板用クリップを使用して表示板が取り付けられるポット収容トレイの斜視図であり、(b)は、表示板に取り付けられる表示板用クリップの裏面図であり、(c)は、図1(a)の矢印Ic方向から視たポット収容トレイの側面図である。
【図2】(a)は、表示板用クリップの拡大正面図であり、(b)は、表示板用クリップの拡大下面図であり、(c)は、図2(a)のIIc―IIc線における表示板用クリップの断面図であり、(d)は、図2(a)のIId―IId線における表示板用クリップの断面図である。
【図3】(a)は、挿入孔の部分におけるポット収容トレイの拡大平面図であり、(b)は、図3(a)のIIIb―IIIb線におけるポット収容トレイの断面図であり、(c)は、図1(a)のIIIc―IIIc線におけるポット収容トレイの断面図であり、(d)は、図3(b)のIIId―IIId線におけるポット収容トレイの断面図である。
【図4】(a)は、表示板の上部に穿設された穿設孔に表示板用クリップの中央壁が挿入されることにより、表示板が取り付けられるポット収容トレイの斜視図であり、(b)は、図4(a)の矢印IVb方向から視たポット収容トレイの側面図である。
【図5】(a)は、表示板用クリップが直接取り付けられる育苗ポットの斜視図であり、(b)は、図5(a)の矢印Vb方向から視た育苗ポットの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1から図3を参照して、本発明の第1実施の形態における表示板用クリップ3、及びその表示板用クリップ3を使用して表示板2が取り付けられるポット収容トレイ1について説明する。
【0027】
図1(a)は、ポット収容トレイ1の斜視図であり、図1(b)は、表示板2に取り付けられる表示板用クリップ3の裏面図であり、図1(c)は、図1(a)の矢印Ic方向から視たポット収容トレイ1の側面図である。図2(a)は、表示板用クリップ3の拡大正面図であり、図2(b)は、表示板用クリップ3の拡大下面図であり、図2(c)は、図2(a)のIIc―IIc線における表示板用クリップ3の断面図であり、図2(d)は、図2(a)のIId―IId線における表示板用クリップ3の断面図である。
【0028】
また、図1(b)において表示板2の図示が一部省略され、図1(c)においてポット収容トレイ1及び表示板2の図示が一部省略されている。なお、図1(a)のXで示す部分について拡大図示され、図2(c)のZで示す部分について拡大図示されている。
【0029】
図1(a)及び図1(c)に示すように、本発明の表示板用クリップ3を使用することにより、表示板2がポット収容トレイ1に取り付けられる。従って、表示板2に脚部を形成する必要がないので、脚部のない表示板2であっても、ポット収容トレイ1に取り付けることができる。
【0030】
図1(a)に示すように、ポット収容トレイ1は、ブラスチック等で形成されると共に、上方が開口したメッシュ状の箱状部材であって、底壁11と、その底壁11の縁から上方(図1(a)上方)に立設する収容壁12と、その収容壁12および底壁11とで囲まれる空間であって育苗ポット(図示せず)が収容される収容空間13と、収容壁12の上端から収容空間13の外側に伸びるフランジ14と、そのフランジの外側の縁から下方に伸びる縦壁15と、フランジ14に穿設される孔であって、後述する表示板用クリップ3が差し込まれる挿入孔16とを備えている。なお、挿入孔16については、図3(a)及び図3(b)を参照して、後に詳しく説明する。
【0031】
図1(a)に示すように、表示板2は、ポット収容トレイ1に取り付けられるプレートであって、矩形状の表示面2aにポット収容トレイ1の収容空間13に収容される育苗ポット(図示せず)で育苗される苗の名称、栽培方法、成長後の様子を表す図形や写真等の苗に関する情報が表示され、その表示面2aの反対側に裏面2cが形成され、表示板2の下部に穿設孔2bが穿設されている。
【0032】
図1(b)に示すように、表示板2は、表示板2の裏面2c側(図1(b)紙面手前側)から、表示板2の穿設孔2bに、後述する表示板用クリップ3の中央壁34が矢印Y方向に挿入されると、その中央壁34と後述する側壁33とで挟持されるので、表示板用クリップ3に取り付けられる。
【0033】
また、上述したように、育苗ポット(図示せず)で育苗される苗に関する情報が表示板2の表示面2aに表示されるので、購入者は、表示面2aに表示された育苗ポット(図示せず)の情報を認識することにより、ポット収容トレイ1に収容された育苗ポットの種類を簡易に識別できる。
【0034】
図1及び図2を参照して、表示板用クリップ3について詳しく説明する。表示板用クリップ3は、表示板2をポット収容トレイ1に取り付ける小型の留め具であり、樹脂で構成される。また、表示板用クリップ3は、ポット収容トレイ1の挿入孔16に挿入されフランジ14に係合する脚壁32と、脚壁32から上方(図2(a)上方)に立設され表示板2の表示面2aに対向する中央壁34と、その中央壁34との間に表示板2の板厚より若干大きく設定される間隔L1を空けて脚壁32から立設し表示板2の裏面2cに対向する一対の側壁33と、脚壁32(中央壁34及び一対の側壁33)に連設され脚壁32が挿入孔16に挿入された場合にポット収容トレイ1のフランジ14に当接するステージ31とで構成されている。
【0035】
図2(a)に示すように、脚壁32は、舌状に形成される板状の部材であって、その先端部分(図2(a)下端部分)の両角が切り取られた六角形状に形成される。よって、脚壁32の先端部分は他の部分に比べて幅狭に形成される。また、脚壁の最大幅は、挿入孔16の開口長さ(挿入孔16の長手方向の長さ)と若干小さくなるように設定されている。
【0036】
よって、脚壁32が挿入孔16に挿入される場合に、挿入孔16と脚壁32の先端部分とが干渉しないので、挿入孔16に脚壁32を挿入する挿入作業を簡単に行うことができる。
【0037】
また、脚壁32には、その中央壁34側(図2(a)紙面手前側)の壁面から離間距離L2を空けて一対の突出リブ35が同一形状で突設される。図2(c)及び図2(d)に示すように、各突出リブ35は、側面視三角形状に形成される。
【0038】
ステージ31は、表示板用クリップ3の動きを規制するストッパであり、その全長(図2(a)左右方向の長さ)が後述する挿入孔16の開口長さ(挿入孔16の長手方向の長さ)よりも長尺に形成される。よって、図1(a)及び図1(c)に示すように、表示板用クリップ3の取付状態でステージ31と挿入孔16の周囲のフランジ14とが当接することにより、表示板用クリップ3の下方(図1(c)下方)への移動が規制される。
【0039】
この場合、ステージ31の下面(図1(c)下面)とフランジ14の上面(図1(c)上面)とが当接するので、表示板用クリップ3がぐらつくことなくポット収容トレイ1に安定した状態で取り付けられる。
【0040】
また、突出リブ35は、ステージ31と脚壁32とに連結される。よって、脚壁32を挿入孔16の開口幅(挿入孔16の長手方向に直交する方向の長さ)に対応させてステージ31より薄肉に形成した場合であっても、脚壁32の剛性を確保することができる。従って、脚壁32が折曲破損することを防止できる。
【0041】
図2(a)、図2(c)及び図2(d)で示すように、一対の側壁33は、後述する中央壁34と一緒に表示板2を挟持する部分であり、同一形状でステージ31の両端から上方(図2(c)及び図2(d)上方)に立設される。かかる一対の側壁33は、ステージ31のフランジ14と当接する下面に対して折曲形成される。
【0042】
図2(a)、図2(c)及び図2(d)で示すように、中央壁34は、一対の側壁33と一緒に表示板2を挟持すると共に表示板2の穿設孔2bを保持する部分であり、一対の側壁33と脚壁32の幅方向(図2(a)左右方向)で重ならないように一対の側壁33の間でステージ31の中央に位置している。かかる中央壁34は、ステージ31のフランジ14と当接する下面に対して一対の側壁33と同じ方向(図2(c)及び図2(d)右方向)に折曲形成される。
【0043】
かかる中央壁34は、表示板2の表示面2aに対向する本体34aと、その本体34aの下端側(図2(c)及び図2(d)下端側)から脚壁32に向けて屈曲してステージ31と連結する突設部34bとで構成される。よって、表示板2に穿設された穿設孔2bに突設部34bが貫通するように本体34aを挿入すると、突設部34bが表示板2の表示面2aから突出する。
【0044】
従って、突設部34bにより中央壁34が表示板2の穿設孔2bから抜けることが抑制されるので、表示板2を表示板用クリップ3に確実に固定できる。例えば、業者が表示板2に表示板用クリップ3を取り付けた状態でホームセンター等の納品先に表示板2と表示板用クリップ3とを同時に納品する場合等において、運搬中に表示板用クリップ3から表示板2が抜け落ちるの防止でき、納品作業の作業性を向上できる。
【0045】
また、図2(a)に示すように、中央壁34の突設部34bは、その両角部が曲線状に形成される。よって、図1(b)に示すように、表示板2の穿設孔2bに挿入した中央壁34をさらにY方向に押し込む際に、中央壁34の突設部34bが穿設孔2bの縁と干渉することを防止できる。従って、表示板2を表示板用クリップ3に取り付ける作業性を向上できる。
【0046】
図2(c)及び図2(d)に示すように、中央壁34の本体34aには、曲げ部34cが形成される。かかる曲げ部34cより下側の本体34aは、ステージ31に対して一対の側壁33側(図2(c)及び図2(d)右側)に傾斜するように形成される。一方、かかる曲げ部34cより上側の本体34aは、曲げ部34cより下側の本体34aに対して一対の側壁33と離間する側(図2(c)及び図2(d)左側)に傾斜するように形成される。
【0047】
かかる曲げ部34cより上側の本体34aは、曲げ部34cより下側の本体34aに対して一対の側壁33と離間する側(図2(c)及び図2(d)左側)に傾斜するように形成されるので、表示板2の穿設孔2bに本体34aの先端を簡易に挿入できる。よって、表示板2を表示板用クリップ3に取り付ける作業性を向上できる。
【0048】
また、曲げ部34cより下側の本体34aは、ステージ31に対してだけでなく一対の側壁33に対しても一対の側壁33側(図2(c)及び図2(d)右側)に傾斜するように構成される。よって、本体34aの曲げ部34cは、側面視(図2(c)及び図2(d)紙面手前から視て)で側壁33と重なるように形成される。
【0049】
従って、表示板2の板厚より若干大きく設定される間隔L1は、上方(図2(c)及び図2(d)上方)に向かうに従って小さくなるように設定され、本体34aの曲げ部34cでゼロに設定される。よって、本体34aの曲げ部34cと一対の側壁33の上部とか側面視で重なる。
【0050】
従って、図1(c)に示すように、間隔L1に挿入された表示板2は、中央壁34の曲げ部34cによって、表示板用クリップ3の後側(図2(c)及び図2(d)右側)に押圧され、本体34aの曲げ部34cと一対の側壁33の上部とにより、表示板2が挟持される。よって、表示板2を表示板用クリップ3に強固に固定することができ、一対の中央壁34と側壁33との間で表示板2がぐらつくことを防止できる。
【0051】
また、中央壁34の本体34aは、脚壁32の幅方向(図2(a)左右方向)で一対の側壁33と重ならないように一対の側壁33の間でステージ31の中央に位置する。よって、中央壁34及び一対の側壁33と当接する表示板2には、中央壁34及び一対の側壁33が表示板2を押圧する押圧方向に対して反対方向に作用する反発力が作用しない。よって、中央壁34及び一対の側壁33で表示板2を強固に挟持できる。
【0052】
図2(c)及び図2(d)に示すように、中央壁34の本体34aは、側壁33のより脚壁32からの高さが高く形成される。よって、一対の側壁33が表示板2と干渉することなく、表示板2の穿設孔2bに中央壁34の本体34aの先端を挿入し、中央壁34の本体34aと一対の側壁33との間に表示板2を保持することができる。従って、中央壁34の本体34aを表示板2の穿設孔2bに簡易に挿入できるので、表示板用クリップ3に表示板2を取り付ける取付作業を簡易に行うことができる
上述したように、表示板用クリップ3の脚壁32が挿入孔16に挿入されることにより、表示板用クリップ3がポット収容トレイ1に取り付けられる。よって、ポット収容トレイ1の挿入孔16へ挿入する脚部を表示板2に形成する必要がないので、脚部のない表示板2であってもポット収容トレイ1に取り付けることができる。
【0053】
また、表示板用クリップ3の中央壁34が、表示板2の裏面2c側から表示板2の穿設孔2bに挿入されることにより、表示板2の穿設孔2bの部分が中央壁34の突設部34bで保持されると共に、表示板2が一対の側壁33と中央壁34とで挟持される。
【0054】
これにより、表示板2は一対の側壁33と中央壁34とで確実に保持されるので、表示板2が表示板用クリップ3から抜け落ちることを防止でき、ポット収容トレイ1に表示板2を確実に取り付けることができる。しかも、表示板用クリップ3の中央壁34を表示板2の穿設孔2bに挿入することより、表示板2を表示板用クリップ3に簡易かつ確実に取り付けることができ、表示板2の取付作業を簡易に行うことができる。
【0055】
また、脚壁32を挿入孔16に挿入すると、ステージ31がポット収容トレイ1のフランジ14に当接する。ここで、一対の側壁33はステージ31のフランジ14と当接する下面に対して折曲形成されるので、一対の側壁33がポット収容トレイ1の収容空間13側(図1(c)右側)に傾くように脚壁32を挿入孔16に挿入すれば、表示板2が収容空間側13に傾けられた状態で一対の側壁33と中央壁34とに保持される。
【0056】
従って、作業者又は購入者の目の高さより低い位置にポット収容トレイ1が配置される場合であっても、作業者等が表示板2に表示された育苗ポット(図示せず)の情報を認識し易い状態で、表示板2をポット収容トレイ1に取り付けることができる。
【0057】
また、一対の側壁33と中央壁34との間には、一対の側壁33が表示板2の裏面2c(図1参照)と対向する面と、中央壁34が表示板2の表示面2aと対向する面との間に間隔L1が形成される。よって、一対の側壁33と中央壁34とは、千鳥状に配置されている。
【0058】
一方、一対の側壁33が表示板2の裏面2cと対向する面と、中央壁34が表示板2の表示面2aと対向する面との間に間隔が形成されない場合、即ち一対の側壁33と中央壁34とが脚壁32の幅方向(図2(a)左右方向)で一直線上に並ぶように直列に配置される場合には、表示板2が湾曲した状態で一対の側壁33と中央壁34とで挟持される。
【0059】
この場合、表示板2には、表示面2a側に凸となる部分と、裏面2c側に凸となる部分とが形成されるので、表示面2aが真っ直ぐの状態で表示板2が一対の側壁33と中央壁34とで挟持される場合に比べて、表示板2の表示面2aが視認し難い。
【0060】
これに対し、本発明の表示板用クリップ3では、一対の側壁33と中央壁34とは千鳥状に配置されている。よって、図1(c)に示すように、表示板2の裏面2c側から中央壁34が表示板2の穿設孔2bに挿入されることにより、表示板2は表示板2の表示面2aが真っ直ぐの状態で一対の側壁33と中央壁34との間の間隔L1に配置される。
【0061】
このように表示面2aが真っ直ぐの状態で間隔L1に配置されることで、一対の側壁33と中央壁34とで表示板2を見易い状態で保持することができるので、表示板2を作業者又は購買者に対して認識し易い状態でポット収容トレイ1に取り付けることができる。
【0062】
図3を参照して、ポット収容トレイ1のフランジ14に穿設される挿入孔16について説明する。図3(a)は、挿入孔16の部分におけるポット収容トレイ1の拡大平面図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIb―IIIb線におけるポット収容トレイ1の断面図であり、図3(c)は、図1(a)のIIIc―IIIc線におけるポット収容トレイ1の断面図であり、図3(d)は、図3(b)のIIId―IIId線におけるポット収容トレイ1の断面図である。また、図3(c)及び図3(b)において、表示板用クリップ3の取付状態を理解し易くするために、表示板2の図示が省略されている。
【0063】
図3(a)に示すように、挿入孔16では、平面視で(図3(a)紙面手前から視て)両端が矩形状に形成されると共に、中央が平凹レンズ形状に形成される。即ち、挿入孔16の中央には、その挿入孔16の反収容空間側(図3(a)左側)の内壁から収容空間13(図3(a)右側)に突出する突出縁16aが形成される。
【0064】
よって、挿入孔16は、中央部の間隙が最も小さく形成され、その中央部の間隙は、表示板用クリップ3の脚壁32の板厚より若干小さく設定されるので、表示板用クリップ3の脚壁32は、挿入孔16に圧入される。また、ステージ31の下面とフランジ14の上面とが当接する。
【0065】
従って、表示板用クリップ3がフランジ14の挿入孔16に確実に固定されるので、表示板用クリップ3のぐらつきを抑制でき、表示板用クリップ3が安定した状態でポット収容トレイ1に確実に取り付けることができる。結果として、表示板2を作業者又は購買者に対して認識し易い状態でポット収容トレイ1に取り付けることができる。
【0066】
また、図3(b)に示すように、突出縁16aには、外側リブ18が連結され、収容空間13側(図3(b)右側)のフランジ14には、内側リブ19が連結される。外側リブ18は、突出縁16aと縦壁15とを連結する。よって、突出縁16aの剛性を向上させることができる。従って、突出縁16aと表示板用クリップ3の脚壁32とが繰り返し干渉した場合であっても、突出縁16aが欠ける等の突出縁16aの破損を防止できる。
【0067】
内側リブ19は、挿入孔16の長手方向(図3(a)上下方向)で外側リブ18の両端に同一形状(台形)で形成されるリブである。また、内側リブ19には、挿入孔16から略垂直に下降する垂直部19aが形成される。よって、図3(c)に示すように、挿入孔16から挿入された表示板用クリップ3を反収容空間側(図3(c)左側)へ傾けようとしても、表示板用クリップ3の脚壁32が内側リブ19の垂直部19aに当接すると、表示板2の反収容空間側への傾きが規制される。従って、表示板用クリップ3によって表示板2を収容空間13(図3(c)右側)に確実に傾けられる。
【0068】
また、上述したフランジ14の突出縁16aは、挿入孔16の長手方向(図3(a)上下方向)全長が一対の離間距離L2より短く形成されるので、脚壁32を挿入孔16に挿入された場合に、一対の突出リブ35は、突出縁16aを挟むように配置される。よって、突出縁16aと一対の突出リブ35とを利用することにより、脚壁32を簡易に挿入孔16に挿入できる。
【0069】
即ち、図3(d)に示すように、一対の突出リブ35で突出縁16aを挟むように脚壁32を挿入孔16に挿入すると、挿入孔16に対して脚壁32の挿入位置が正しく規定される。よって、脚壁32を挿入孔16に挿入する際に一対の突出リブ35を突出縁16aに対する位置決めガイドとして利用できる。従って、脚壁32を挿入孔16に挿入する挿入作業を簡易に行える。
【0070】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0071】
例えば、図4(a)は、表示板102の上部に穿設された穿設孔102bに表示板用クリップ3の中央壁34が挿入されることにより、表示板102が取り付けられるポット収容トレイ1の斜視図であり、図4(b)は、図4(a)の矢印IVb方向から視たポット収容トレイ1の側面図である。また、図4(b)においてポット収容トレイ1及び表示板102の図示が一部省略される。なお、図4(a)のUで示す部分について拡大図示されている。
【0072】
本発明の第1実施の形態である表示板用クリップ3では、表示板2の下部に穿設された穿設孔2bに中央壁34が挿入されるが、これに限られず、図5に示すように、表示板102の上部に穿設された穿設孔102bに中央壁34が挿入されてもよい。即ち、表示板102の上部に穿設孔102bが穿設されてもよい。
【0073】
これにより、下部に穿設孔2bが穿設される表示板2に比べて、表示板102の表示面202aをポット収容トレイ1の下方(図5(b)下方)に位置させることができる。よって、ポット収容トレイ1に収容された育苗ポット(図示せず)と表示板202とが重なることなく表示板用クリップ3をポット収容トレイ1にとりつけることができる。従って、育苗ポットに育苗される苗の視認を阻害することなく、作業者及び購買者に対して、表示板2を視認し易い状態でポット収容トレイ1に取り付けられる。
【0074】
また、図5(a)は、表示板用クリップ3が直接取り付けられる育苗ポット101の斜視図であり、図5(b)は、図5(a)の矢印Vb方向から視た育苗ポット101の側面図である。また、図5(b)において育苗ポット101及び表示板202の図示が一部省略される。なお、図4(a)のWで示す部分について拡大図示されている。
【0075】
本実施の形態である表示板用クリップ3では、ポット収容トレイ1のフランジ14に穿設された挿入孔16に中央壁34が挿入されるが、これに限られず、図5に示すように、育苗ポット101のフランジ114に穿設された挿入孔116に中央壁34が挿入されてもよい。
【0076】
即ち、育苗ポット101は、底壁111と、その底壁111の縁から上方(図2(b)上方)に立設する収容壁112と、その収容壁112および底壁111とで囲まれる空間であって培土(図示せず)が収容される収容空間113と、収容壁112の上端から収容空間113の外側に伸びるフランジ114と、そのフランジ114の外側の縁から下方に伸びる縦壁115と、フランジ114に穿設される孔であって、表示板用クリップ3の脚壁32が差し込まれる挿入孔116とを備えており、育苗ポット101に表示板202を直接取り付けられる。
【0077】
このように、本実施の形態である表示板用クリップ3を用いて表示板202を各育苗ポット101に取り付けることにより、例えば、ポット収容トレイ1に異なる種類の育苗ポット101を複数収容する場合であっても、各育苗ポット101の種類を表示板202により認識できる。よって、育苗ポット101を取り扱う作業者の作業性を向上できると共に、需要者がその欲する育苗ポット101を認識する視認性を向上できる。
【0078】
また、本実施の形態である表示板用クリップ3では、中央壁34の本体34aの脚壁32からの高さが側壁33より高く形成されるが、これに限られず、中央壁の本体と側壁との脚壁からの高さが同一に形成される場合であってもよい。
【0079】
この場合は、中央壁の上部を側壁に対して直交する方向に延設させることが望ましい。これにより、穿設孔の貫通方向と中央壁の上部の延設方向とを一致させることができるので、中央壁の上部を穿設孔に挿入する作業の作業性を向上でき、表示板を表示板用クリップに簡単に取り付けることができる。
【0080】
本実施の形態である表示板用クリップ3は、育苗ポット101のフランジ114に穿設された挿入孔116に挿入されるが、これに限られず、収容壁112に挿入孔を穿設し、かかる挿入孔に表示板用クリップ3の脚壁32が挿入されてもよい。これにより、表示板用クリップ3の取付位置の自由度を確保できる。
【0081】
加えて、本実施の形態である表示板用クリップ3では、突出縁16aが挿入孔16の反収容空間側(図3(a)左側)の内壁から収容空間13(図3(a)右側)に突出するように形成されるが、これに限られず、突出縁16aが挿入孔16の収容空間13側(図3(a)右側)の内壁から反収容空間(図3(a)左側)に突出するように形成されてもよい。この場合は、脚壁32の側壁33側(図2(a)紙面奥側)の壁面から一対の突出リブ35を突設されることが好ましい。
【0082】
さらに、本実施の形態である表示板用クリップ3では、中央壁34の突設部34bがポット収容トレイ1のフランジ14より反収容空間側に突出しないように設定されるが、これに限られず、フランジ14より反収容空間側に突出するように中央壁34の突設部34bの突設量を大きく形成してもよい。
【0083】
これにより、表示板用クリップ3をポット収容トレイ1に取付けた状態であっても、中央壁34の突設部34bが表示板2の穿設孔2bから突設配置される。これにより、中央壁34の突設部34bが表示板2の穿設孔2bの縁と干渉するので、表示板用クリップ3の取付け後においても中央壁34が穿設孔2bから抜けることを防止でき、表示板2を表示板用クリップ3に確実に取り付けることができる。
【0084】
また、本実施の形態である表示板用クリップ3には、一対(2つ)の側壁33と1つの中央壁34とが形成されるが、これに限られず、一対(2つ)の中央壁34と1つの側壁33とが形成される場合であってもよい。
【0085】
この場合は、表示板2の穿設孔2bが2つ穿設される。よって、2つの中央壁34が表示板2の2つの穿設孔2bに挿入されるので、表示板用クリップ3は、2つの突設部34bで表示板2の2つの穿設孔2bを保持する。従って、1つの中央壁34が表示板2の穿設孔2bに挿入されることにより1つの突設部34bで表示板2の穿設孔2bを保持する場合に比べて、中央壁34が表示板2の穿設孔2bから抜けることを確実に防止でき、表示板用クリップ3に表示板2をより強固に取り付けることができる。
【0086】
加えて、一対の側壁33と中央壁34とで表示板2を挟持するだけであってもよい。この場合は、表示板2の穿設孔2bに中央壁34を挿入する作業を省略できるので、表示板2を表示板用クリップ3に取り付ける作業を簡易化できる。
【0087】
さらに、本実施の形態である表示板用クリップ3では、一対の側壁33と中央壁34とは、千鳥状に配置されるが、これに限られず、1つの側壁33と中央壁34とが(又は複数の側壁33と複数の中央壁34)とが脚壁32の厚み方向(図2(a)紙面手前から奥方向)で一直線上に並ぶように並列に配置されてもよい。
【0088】
1つの側壁33と中央壁34とが(又は複数の側壁33と複数の中央壁34)とが脚壁32の厚み方向(図2(a)紙面手前から奥方向)で一直線上に並ぶように並列に配置される場合において、側壁33と中央壁34とで表示板2を挟持するだけであってもよい。
【符号の説明】
【0089】
1 ポット収容トレイ
101 育苗ポット
2,102 表示板
3 表示板用クリップ
14 フランジ
16 挿入孔
16a 突出縁
31 ステージ(基部)
32 脚部
33 側壁(第2保持部,取付部)
34 中央壁(第1保持部,取付部)
34a 本体
34b 突設部(屈曲部)
35 突出リブ35(リブ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
育苗ポット又は複数の育苗ポットが収容されるポット収容トレイに、所定の情報が表示される表示板を取り付ける表示板用クリップであって、
前記ポット収容トレイのフランジ又は前記育苗ポットに穿設される挿入孔に挿入されその挿入孔に係合する脚部と、その脚部から立設され前記表示板が取付けられる取付部とを備えることを特徴とする表示板用クリップ。
【請求項2】
前記取付部は、前記脚部から立設し前記表示板の一方の面に対向する第1保持部と、その第1保持部との間に所定間隔を空けて前記脚部から立設し前記表示板の他方の面に対向する第2保持部とを備えることを特徴とする請求項1記載の表示板用クリップ。
【請求項3】
前記第1保持部は、前記第2保持部より前記脚部からの高さが高く形成されることを特徴とする請求項2記載の表示板用クリップ。
【請求項4】
前記所定間隔は、前記第1保持部の前記表示板と対向する面と前記第2保持部の前記表示板と対向する面との間に形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の表示板用クリップ。
【請求項5】
前記所定間隔は、前記表示板の板厚以下に形成されることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の表示板用クリップ。
【請求項6】
前記第1保持部は、前記表示板の一方の面に対向する本体と、その本体の一端側から前記脚部に向けて屈曲して前記脚部と連結する屈曲部とを備えることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の表示板用クリップ。
【請求項7】
前記挿入孔は前記育苗ポットのフランジに穿設され、
前記ポット収容トレイのフランジ又は育苗ポットのフランジは、前記挿入孔の内壁から突出する突出縁を備え、
前記脚部は、前記挿入孔に挿入された場合に前記突出縁を挟む間隔を空けて配置される一対のリブを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の表示板用クリップ。
【請求項8】
前記取付部又は前記脚部に連設され、前記脚部が前記挿入孔に挿入された場合に前記ポット収容トレイのフランジ又は前記育苗ポットのフランジに当接する基部を備え、
前記取付部は、前記基部の前記フランジと当接する面に対して折曲形成されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の表示板用クリップ。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−197454(P2010−197454A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−39102(P2009−39102)
【出願日】平成21年2月23日(2009.2.23)
【出願人】(390017260)日本ポリ鉢販売株式会社 (12)
【Fターム(参考)】