説明

表示端末装置

【課題】表示端末装置の表示画面を複写する場合に、コピー機の読取領域と、表示端末装置の表示画面とを最適な位置に容易に合わせることができる表示端末装置を提供する。
【解決手段】コピー機100の読取領域と、表示端末装置1の表示画面とが対向するように、表示端末装置1をコピー機100の原稿台101に載置する。そして、原稿台101の上方から見て、表示画面の短辺の位置を示す直線状の背面識別マーク11と、原稿台101の短辺である短辺基準線107とが直線状につながるように表示端末装置1の位置合わせを行う。また、表示画面の長辺の位置を示す直線状の背面識別マーク12と、原稿台101の長辺である長辺基準線108とが直線状につながるように表示端末装置1の位置合わせを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体に表示画面が設けられた表示端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スケジュールおよび書籍等の情報を不揮発性メモリに記憶して、表示画面に表示する電子機器である表示端末装置が普及している。この表示端末装置は、コンパクト、かつ軽量であるため、持ち運びが容易である。このような表示端末装置の表示画面に表示される情報を印刷したい場合、ユーザは、ケーブルを用いてプリンタに表示端末装置を直接接続して印刷する。しかし、プリンタに接続して印刷設定を行う手間をかけず、簡易に表示端末装置の表示画面に表示された情報を出力したい場合がある。その様な場合に、コピー機の原稿の読取個所である原稿台上に、原稿台と表示画面とが対向するように表示端末装置を載置し、表示画面に表示される情報を複写することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−254224号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に記載の表示端末装置では、原稿台上での表示画面の位置をコピー機の読取領域に合わせようとしても、表示端末装置の表示画面をユーザは直接視認できない。従って、コピー機の読取領域と、表示端末装置の表示画面とを最適な位置に合わせることが困難であるという問題点があった。その結果、表示画面が全部複写できない場合があるという問題点もあった。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、表示端末装置の表示画面を複写する場合に、コピー機の読取領域と、表示端末装置の表示画面とを最適な位置に容易に合わせることができる表示端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の表示端末装置は、正面および背面を少なくとも有する筐体の前記正面に情報を表示する表示画面が設けられた表示端末装置であって、前記正面以外の面に、前記正面における前記表示画面の位置を識別するための識別マークが設けられていることを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係る発明の表示端末装置は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記識別マークは、前記背面に設けられていることを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係る発明の表示端末装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記筐体は側面を有し、前記識別マークは、前記側面に設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に係る発明の表示端末装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記表示画面は平面視略四角形であり、前記識別マークは、前記表示画面の輪郭線の隣り合う二辺の位置を示すことを特徴とする。
【0009】
また、請求項5に係る発明の表示端末装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記表示画面は平面視略四角形であり、前記識別マークは、前記表示画面の輪郭線の少なくとも一つの角の位置を示すことを特徴とする。
【0010】
また、請求項6に係る発明の表示端末装置は、請求項5に記載の発明の構成に加えて、前記識別マークは、前記少なくとも一つの角の位置として前記表示画面の輪郭線の左上の角の位置を示すことを特徴とする。
【0011】
また、請求項7に係る発明の表示端末装置は、請求項6に記載の発明の構成に加えて、前記識別マークは、前記少なくとも一つの角の位置として前記表示画面の輪郭線の右下の角の位置を示すことを特徴とする。
【0012】
また、請求項8に係る発明の表示端末装置は、請求項5に記載の発明の構成に加えて、前記識別マークは、前記少なくとも一つの角の位置として前記表示画面の輪郭線の四つの角の位置を示すことを特徴とする。
【0013】
また、請求項9に係る発明の表示端末装置は、請求項5に記載の発明の構成に加えて、前記識別マークは、前記少なくとも一つの角の位置として前記表示画面の輪郭線の上部の角および下部の角を示し、前記上部の角および前記下部の角でそれぞれ異なるマークであることを特徴とする。
【0014】
また、請求項10に係る発明の表示端末装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記識別マークは、前記表示画面を前記背面に投影した領域の輪郭線であることを特徴とする。
【0015】
また、請求項11に係る発明の表示端末装置は、請求項1乃至10のいずれかに記載の構成に加えて、前記識別マークは、前記表示画面の中心の位置を示すことを特徴とする。
【0016】
また、請求項12に係る発明の表示端末装置は、請求項1乃至11のいずれかに記載の構成に加えて、前記識別マークは、線で構成されていることを特徴とする。
【0017】
また、請求項13に係る発明の表示端末装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載の構成に加えて、前記識別マークは、前記識別マークが設けられた前記背面および側面の少なくとも一方の端部まで到達することを特徴とする。
【0018】
また、請求項14に係る発明の表示端末装置は、請求項1乃至13のいずれかに記載の構成に加えて、前記識別マークは、前記筐体の外面に対して凹部として形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に係る発明の表示端末装置には、正面および背面を少なくとも有する筐体の正面に情報を表示する表示画面が設けられ、正面以外の面に、表示画面の位置を識別するための識別マークが設けられている。よって、ユーザは、表示端末装置の表示画面を視認困難な場合でも、識別マークを目安として、表示端末装置をコピー機の原稿台に載置することにより、コピー機の読取領域に対して最適な位置に表示画面の位置合わせを行うことができる。
【0020】
また、請求項2に係る発明の表示端末装置では、識別マークは、背面に設けられている。表示端末装置の表示画面とコピー機の原稿台とが対向する様に表示端末装置を載置した状態であっても、背面は視認できる。よって、請求項1に記載の発明の効果に加え、ユーザは、表示端末装置の表示画面を視認困難な場合でも、視認可能な背面に設けられた識別マークを目安として、表示端末装置をコピー機の原稿台に載置することにより、コピー機の読取領域に対して表示画面の位置合わせを行うことができる。
【0021】
また、請求項3に係る発明の表示端末装置では、筐体は側面を有し、識別マークは、側面に設けられている。表示端末装置の表示画面とコピー機の原稿台とが対向する様に表示端末装置を載置し、原稿カバーを閉じた状態であっても側面は視認できる。よって、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ユーザは、表示端末装置の表示画面を視認できない場合でも、視認可能な側面に設けられた識別マークを目安として、表示端末装置をコピー機の原稿台に載置することにより、コピー機の読取領域に対して表示画面の位置合わせを行うことができる。
【0022】
また、請求項4に係る発明の表示端末装置では、表示画面は四角形であり、識別マークは、表示画面の輪郭線の隣り合う二辺の位置を示す。隣り合う二辺は方向が異なり、例えば、上下方向および左右方向の二方向の目安となる。よって、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、ユーザは、表示画面の輪郭線の隣り合う二辺を示す識別マークを目安として、表示端末装置をコピー機の原稿台に載置することにより、コピー機の読取領域に対して表示画面を二方向から精度良く合わせることができる。
【0023】
また、請求項5に係る発明の表示端末装置では、表示画面は四角形であり、識別マークは、表示画面の輪郭線の少なくとも一つの角の位置を示す。よって、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、表示画面の輪郭線の少なくとも一つの角を示す識別マークを目安として、表示端末装置をコピー機の原稿台に載置することにより、コピー機の読取領域に対して表示画面の位置合わせを行うことができる。
【0024】
また、請求項6に係る発明の表示端末装置では、識別マークは、表示画面の輪郭線の左上の角の位置を示す。通常、表示画面の左上の角は、表示の基準点であることが多い。よって、請求項5に記載の発明の効果に加え、ユーザは、表示画面の輪郭線の左上の角の位置を示す識別マークを目安として、表示端末装置をコピー機の原稿台に載置することにより、コピー機の読取領域に対して表示画面の位置合わせを行うことができる。さらに、表示の基準点を、コピー機の読取領域内の任意の位置に指定することができる。
【0025】
また、請求項7に係る発明の表示端末装置では、識別マークは、表示画面の輪郭線の右下の角の位置を示す。表示画面の右下の角は、表示画面の左上の角の対角に位置する。よって、請求項6に記載の発明の効果に加え、ユーザは、左上の角および右下の角の位置をそれぞれ示す識別マークの位置関係により、表示画面のサイズを把握することができる。
【0026】
また、請求項8に係る発明の表示端末装置では、識別マークは、表示画面の輪郭線の四つの角の位置を示す。よって、請求項5に記載の発明の効果に加え、ユーザは表示画面の位置を容易に把握でき、表示画面の四つの角の位置を示す識別マークを目安として、表示端末装置をコピー機の原稿台に載置することにより、コピー機の読取領域に対して表示画面の位置合わせを容易に行うことができる。
【0027】
また、請求項9に係る発明の表示端末装置では、識別マークは、表示画面の輪郭線の上部の角および下部の角を示し、上部の角および下部の角でそれぞれ異なる識別マークを形成している。よって、請求項5に記載の発明の効果に加え、ユーザは、表示画面が視認できない場合でも、識別マークにより表示端末装置のどちらが上かを判断することができる。
【0028】
また、請求項10に係る発明の表示端末装置では、識別マークは、表示画面を背面に投影した領域の輪郭線である。よって、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ユーザは表示画面の全体の位置を容易に把握でき、背面に設けられた輪郭線を目安として、表示端末装置をコピー機の原稿台に載置することにより、コピー機の読取領域に対して表示画面の位置合わせを容易に行うことができる。
【0029】
また、請求項11に係る発明の表示端末装置では、識別マークは、表示画面の中心の位置を示す。よって、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明の効果に加え、ユーザは、表示画面の中心の位置を示す識別マークを目安として、表示端末装置をコピー機の原稿台に載置することにより、コピー機の読取領域の中心に対して表示画面の位置合わせを行うことができる。
【0030】
また、請求項12に係る発明の表示端末装置では、識別マークは、線で構成されている。よって、請求項1乃至11のいずれかに記載の発明の効果に加え、識別マークを簡便に低コストで構成することができる。
【0031】
また、請求項13に係る発明の表示端末装置では、識別マークは、識別マークが設けられた背面および側面の少なくとも一方の端部まで到達する。よって、請求項1乃至12のいずれかに記載の発明の効果に加え、コピー機の読取領域に対して表示画面の位置合わせをする場合に、識別マークとコピー機側の基準位置とを直に突き合わせることができるので精度良く合わせることができる。
【0032】
また、請求項14に係る発明の表示端末装置では、識別マークは筐体の外面に対して凹部として形成されている。よって、請求項1乃至13のいずれかに記載の発明の効果に加え、表示端末装置の表示画面とコピー機の原稿台とが対向する様に表示端末装置を載置した状態で、ユーザ原稿カバーを閉めたとしても、識別マークと原稿カバーとが干渉することなく、原稿カバーを安定して閉じることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明に係る表示端末装置1の実施形態について図面を参照して説明する。まず、表示端末装置1の物理的構成について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、表示端末装置1の正面側斜め上方から見た斜視図である。図2は、上側面181、左側面183および背面19に側面識別マークおよび背面識別マークが設けられた表示端末装置1の背面側斜め上方から見た斜視図である。図3は、下側面182、右側面184および背面19に側面識別マークおよび背面識別マークが設けられた表示端末装置1の背面側斜め下方から見た斜視図である。なお、図1において、紙面の左右方向が表示端末装置1の左右方向、紙面の上下方向が表示端末装置1の上下方向と定められている。
【0034】
図1に示すように、表示端末装置1は正面17、上側面181、下側面182、左側面183、右側面184および背面19を有する略直方体形状の筐体40を備えている。表示端末装置1の正面17には情報を表示する平面視長方形状の表示画面10が設けられている。表示画面10のサイズは、例えばA5縦サイズであり、表示画面10の左上の角23が情報を表示する基準の位置である。表示画面10の短辺は、表示端末装置1の左右方向に形成され、表示画面10の長辺は、表示端末装置1の上下方向に形成される。そして、表示画面10の右側の長辺の中央の外周部24には、複数のボタンから構成される操作部20が設けられている。この操作部20は、ユーザが表示端末装置1に各種指示を入力するためのものである。また、図示しないが、表示端末装置1の左側面183にはメモリカード36(図4参照)を挿入する挿入口が設けられている。
【0035】
図2に示すように、表示端末装置1の背面19には、背面識別マーク11および12が設けられている。背面識別マーク11および12は、表示画面10(図1参照)の位置を表示端末装置1の背面19から示す直線状の識別マークである。なお、直線状の識別マークは印刷により形成しても良いし、溝状に形成しても良い。後述する他の識別マークについても同様である。背面識別マーク11は、表示画面10の上部の短辺21(図1参照)の位置を示す。具体的には、表示画面10を背面19に投影した場合に短辺21に対応する直線である。また、背面識別マーク12は、表示画面10の左側の長辺22(図1参照)の位置を示す。具体的には、表示画面10を背面19に投影した場合に長辺22に対応する直線である。背面識別マーク11および背面識別マーク12は、表示画面10の表示画面10を背面19に投影した場合に、表示画面10の左上の角23を示す位置で直交する。背面識別マーク11および背面識別マーク12は、それぞれ表示端末装置1の背面19の両端にまで到達している。
【0036】
また、図2および図3に示すように、表示端末装置1の上側面181、左側面183、右側面184および下側面182には、側面識別マーク13、14、15および16が設けられている。側面識別マーク13、14、15および16は、表示画面10の位置を表示端末装置1の側面181〜184から示す直線状の識別マークである。側面識別マーク13および16は、表示画面10の長辺22の位置を示す直線である。具体的には、側面識別マーク13および16は、表示画面10を背面19に投影した場合に、長辺22に対応する直線を上側面181および下側面182にまでそれぞれ延長した直線である。側面識別マーク14および15は、表示画面10の短辺の位置を示す直線である。具体的には、側面識別マーク14および15は、表示画面10を背面19に投影した場合に、短辺21に対応する直線を左側面183および右側面184にまでそれぞれ延長した直線である。側面識別マーク13、14、15および16は、背面識別マーク11および12と同様、それぞれ、表示端末装置1の側面181〜184の両端にまで到達しており、背面識別マーク11および12とつながっている。なお、詳細は後述するが、表示端末装置1の背面19および側面181〜184に設けられた識別マークは、表示画面10をコピー機100(図5参照)で複写する際の位置合わせに使用される。
【0037】
次に、表示端末装置1の電気的構成について、図4を参照して説明する。図4は、表示端末装置1の電気的構成を示すブロック図である。図4に示すように、この表示端末装置1は、表示端末装置1の制御を司るCPU31を備えている。CPU31には、バス38を介してROM32、RAM33、EEPROM34、表示画面10、メモリカードI/F35および操作部20が接続されている。そして、メモリカードI/F35には、メモリカード36が接続可能になっている。以下、CPU31、ROM32、RAM33、EEPROM34およびメモリカード36について説明する。
【0038】
CPU31は、表示端末装置1の主制御を司り、ROM32に記憶された制御プログラムに従って、表示端末装置1の表示画面10に画像を出力するための各種演算および処理を実行する。ROM32は、CPU31が実行するBIOS等のプログラムを記憶する読み出し専用の記憶装置である。RAM33は、任意に読み書き可能な記憶素子であり、ROM32やEEPROM34から読み出された各種設定値、CPU31が演算処理した演算結果を収容する各種記憶エリアが必要に応じて設けられている。EEPROM34は、読み書き可能な、電源を切ってもデータが消えない不揮発性記憶素子である。メモリカード36は、例えば、表示画面10に表示させる各種の情報(コンテンツ)を記憶する外部記憶媒体である。ユーザは、メモリカード36に記憶されたコンテンツや、外部からダウンロードしたコンテンツを表示画面10に表示させ、閲覧することができる。
【0039】
次に、図5および図6を参照して、ユーザが、コピー機100でコンテンツが表示された表示端末装置1の表示画面10(図1参照)を複写する場合の複写方法について説明する。図5は、表示端末装置1が原稿台101に載置されたコピー機100を右斜め上方から見た斜視図である。図6は、表示端末装置1が原稿台101に載置された状態で原稿カバー103が閉じられたコピー機100を左斜め上方から見た斜視図である。
【0040】
まず、図5を参照してコピー機100について説明する。図5に示すコピー機100は周知のコピー機であり、記録用紙などに画像、文字および記号などを複写することが可能なコピー機である。また、コピー機100は例示であり、複写機能の他、ファクシミリ機能、プリンタ機能およびスキャナ機能などを備えた複合機であっても良い。なお、図5において、紙面の左斜め下方向がコピー機100の正面方向、紙面の右斜め上方向がコピー機100の背面方向、紙面の右斜め下方向がコピー機100の右方向、および紙面の左斜め上方向がコピー機100の左方向と定められている。
【0041】
コピー機100の正面側には、複写の開始をコピー機100に指示するための複写ボタン104、および用紙サイズの設定、拡大・縮小率の設定などが可能な液晶パネル105が設けられている。そして、液晶パネル105の背面側には、透明なガラスで構成される平面視長方形状の原稿台101が設けられている。原稿台101には複写対象が載置される。また、原稿台101に載置された複写対象を押圧可能な原稿カバー103が、原稿台101に対して、蝶番102を介して回動開閉可能に設けられている。蝶番106は、コピー機100の上面の背面端部に設けられている。このコピー機100は端基準を採用している。端基準とは、原稿台101に複写対象を載置する際、複写対象を原稿台101の左側の短辺である短辺基準線107、および原稿台101の背面側の長辺である長辺基準線108とで構成される左奥の角に突き当てる方式を言う。
【0042】
以下、表示端末装置1の表示画面10の複写方法について説明する。図5に示すように、ユーザは、表示端末装置1を原稿台101の左奥の角と重なる状態で、原稿台101と表示画面10(図1参照)とが対向するように原稿台101に載置する。このとき、原稿台101の上方から、表示端末装置1の背面19に設けられた背面識別マーク11および12と、原稿台101に設けられた短辺基準線107および長辺基準線108とを確認する。そして、背面識別マーク11と短辺基準線107とが直線でつながるように、また、背面識別マーク12と長辺基準線108とが直線でつながるように表示端末装置1の位置合わせを行う。なお、図5に示すように、表示端末装置1の右側面184に設けられた側面識別マーク15、および下側面182に設けられた側面識別マーク16を用いて、コピー機100の読取領域と、表示端末装置1の表示画面10との位置合わせを行うこともできる。
【0043】
次いで、ユーザは、原稿カバー103を閉じる。ユーザは、表示画面10のサイズ(例えばA5)を把握している場合は、液晶パネル105に設けられたタッチパネルにより、表示画面10のサイズ(例えばA5)を用紙サイズとして設定する。そして、複写ボタン104を押下すると、表示画面10に表示された文字などの情報が用紙に複写される。この場合、前述したように、原稿台101の左奥の角と表示画面10の角の位置が適切に合わせられているので、複写されるのは表示画面10の領域のみとなる。なお、ユーザが表示画面10のサイズを把握していない場合は、原稿台101に設けられた目盛(A4R、A3など)を見て、筐体40の右側面184および下側面182の位置から適切な用紙サイズを選択すれば良い。また、コピー機100は、原稿カバー103を閉じることにより、原稿台101に載置された複写対象のサイズを検知して複写対象のサイズに適合する用紙サイズが自動的に選択される機能を備えている。この機能を利用する場合も、表示端末装置1の原稿台101に載置された部分よりも大きいサイズの用紙サイズが選択されるので、表示画面10を確実に全部複写することができる。
【0044】
また、図6に示すように、原稿カバー103が閉じられた状態においても、表示端末装置1は厚みを有するため、僅かに原稿台101が視認可能である。この場合、表示端末装置1の背面19は視認困難であるが、側面181〜184は視認可能である。このような場合の表示端末装置1の位置合わせ方法について説明する。前述したように、表示端末装置1の右側面184には、側面識別マーク15が設けられ、下側面182(図5参照)には、側面識別マーク16が設けられている。よって、ユーザは、例えば、原稿カバー103を閉じた後に表示端末装置1の位置合わせを行う場合、又は原稿カバー103を閉じた際に表示端末装置1の位置がずれた場合に、側面識別マーク15および16を利用して位置合わせを行うことができる。具体的には、表示端末装置1の右側面184に設けられた側面識別マーク15、および下側面182に設けられた側面識別マーク16と、短辺基準線107および長辺基準線108とを確認する。そして、側面識別マーク15と短辺基準線107とが直線でつながるように、また、側面識別マーク16と長辺基準線108とが直線でつながるように表示端末装置1を移動する。
【0045】
このように、表示端末装置1の背面19が視認困難な場合でも、側面181〜184に設けられた識別マークにより、コピー機100の読取領域と、表示端末装置1の表示画面10との位置合わせを容易に行うことができる。なお、例えば、図6に示すように、コピー機100の側面に原稿台101の長辺基準線108、短辺基準線107の位置を示す目印である側面合わせマーク110および120が設けられていれば、コピー機100の読取領域と、表示端末装置1の表示画面10との位置合わせをさらに容易に行うことができる。
【0046】
このように、識別マーク(11乃至16)を利用すれば、原稿台101に表示端末装置1を載置する際、表示画面10の全体を確実に複写できる最適な位置に表示端末装置1を合わせることができる。そして、ユーザが表示画面10の大きさを把握している場合は、表示画面10のみを複写することができ、複写結果の見栄えも良い。また、表示画面10の識別マークを直線で形成することにより、簡便に低コストで識別マークを構成することができる。
【0047】
以下に、図7乃至14を参照して、背面19および側面181〜184の少なくとも一方に識別マークを設けた他の実施形態について説明する。
【0048】
図7に示すように、表示端末装置50の背面19のみに矢印識別マーク51および52が設けられていても良い。図7は、背面19に矢印識別マーク51および52が設けられた表示端末装置50の背面側斜め上方から見た斜視図である。表示端末装置50の背面19には、表示画面10(図1参照)の位置を矢印で示す矢印識別マーク51および52が設けられている。具体的には、矢印識別マーク51は、前述の背面識別マーク11と同様、表示画面10の短辺21(図1参照)の位置を示し、背面19の右側面184(図3参照)と接する側の端を指す矢印である。矢印識別マーク52は、前述の背面識別マーク12と同様、表示画面10の長辺22(図1参照)の位置を示し、背面19の下側面182(図3参照)と接する側の端を指す矢印である。
【0049】
表示端末装置50の表示画面10を複写する場合、ユーザは、矢印識別マーク51と短辺基準線107とが直線でつながるように、また、矢印識別マーク52と長辺基準線108とが直線でつながるように表示端末装置50の位置を合わせれば良い。このように、矢印で表示端末装置50の表示画面10の短辺21および長辺22の位置を示すことで、ユーザは表示画面の位置を容易に把握でき、コピー機100の読取領域と表示画面10との位置合わせを容易に行うことができる。
【0050】
また、図8に示すように、表示端末装置55の側面(182および184)のみに識別マークが設けられていても良い。図8は、右側面184および下側面182にそれぞれ側面識別マーク56および57が設けられた表示端末装置55の背面側斜め下方から見た斜視図である。表示端末装置55の右側面184および下側面182には、表示画面10(図1参照)の位置を示す直線状の側面識別マーク56および57が設けられている。側面識別マーク56は表示画面10の短辺21の位置を示し、側面識別マーク57は表示画面10の長辺22の位置を示す。また、側面識別マーク56および57は、それぞれ表示端末装置55の右側面184および下側面182の両端にまで到達している。つまり、側面識別マーク56および57は、前述の側面識別マーク15および16と同一の構成を有する。よって、表示端末装置55の複写方法については、図6を参照して説明した側面識別マーク15および16を用いた複写方法と同様であるため、説明は省略する。
【0051】
このように、表示端末装置55の側面(182および184)のみに識別マークを設けることによっても、容易にコピー機100の読取領域と、表示端末装置55の表示画面10との位置合わせを行うことができる。
【0052】
また、図9に示すように表示端末装置60の背面19に背面識別マーク61および62が設けられていても良い。図9は、背面19に背面識別マーク61および62が設けられた表示端末装置60の背面側斜め上方から見た斜視図である。表示端末装置60の背面19には、表示画面10(図1参照)の位置を直線状に示す背面識別マーク61および62が設けられている。具体的には、背面識別マーク61は、表示画面10の短辺21(図1参照)の位置を示し、表示画面10の左上の角23(図1参照)を示す位置から、背面19の上端部に到達する直線である。背面識別マーク62は、表示画面10の長辺22(図1参照)の位置を示し、表示画面10の左上の角23を示す位置から、背面19の左端部に到達する直線である。よって、表示画面10の左上の角23を示す位置において、背面識別マーク61および62は直角を形成している。
【0053】
表示端末装置60の表示画面10を複写する場合、ユーザは、原稿台101の上方から見て、背面識別マーク61および62で形成される、表示端末装置60の表示画面10の左上の角23を示す角が、原稿台101の左奥の角と重なるように、表示端末装置60の位置を合わせれば良い。
【0054】
このように、表示端末装置60の背面19に設けられた背面識別マーク61および62で表示画面10の左上の角23の位置を示すことで、ユーザは、表示画面10の位置を容易に把握でき、コピー機100の読取領域と表示端末装置60の表示画面10との位置合わせを容易に行うことがきる。
【0055】
また、図10に示すように表示端末装置65の背面19に正方形識別マーク66が設けられていても良い。図10は、背面19に正方形識別マーク66が設けられた表示端末装置65の背面側斜め上方から見た斜視図である。表示端末装置65の背面19には、表示画面10(図1参照)の位置を示す正方形状の正方形識別マーク66が設けられている。正方形識別マーク66は、例えば1cm角の正方形の外形を示す線である。
【0056】
次に、表示端末装置65の表示画面10を複写する場合、ユーザは、原稿台101の上方から見て、正方形識別マーク66と原稿台101の左奥の角とが重なるように、表示端末装置60の位置を合わせれば良い。
【0057】
このように、正方形で表示端末装置65の表示画面10の左上の角23の位置を示すことで、ユーザは、コピー機100の読取領域と表示端末装置65の表示画面10の位置合わせを容易に行うことができる。
【0058】
また、図11に示すように表示端末装置70の背面19に十字識別マーク71および正方形識別マーク72が設けられていても良い。図11は、背面19に十字識別マーク71および正方形識別マーク72が設けられた表示端末装置70の背面側斜め上方から見た斜視図である。表示端末装置70の背面19には表示端末装置70の表示画面10(図1参照)の左上の角23の位置を示す十字識別マーク71、および表示端末装置70の表示画面10の右下の角25(図1参照)の位置を示す正方形識別マーク72が設けられている。十字識別マーク71は、十字に交差する、例えば各1cm程度の長さを有する2本の直線から構成される。正方形識別マーク72は、図10に示した正方形識別マーク66と同様のマークである。
【0059】
表示端末装置70の表示画面を複写する場合、ユーザは、原稿台101の上方から見て、十字識別マーク71と原稿台101の左奥の角とが重なるように、表示端末装置70を位置合わせすれば良い。さらに、ユーザは、表示端末装置65の背面から正方形識別マーク72により表示画面10の右下の角25の位置を把握できる。よって、ユーザは、予め表示画面10のサイズを把握していなくても、「A4R」および「A3」などの用紙サイズを示す、原稿台101の外周部に設けられた表示と、正方形識別マーク72とを比較することにより、表示端末装置70の背面19から表示画面10のサイズを確認することができる。この場合、ユーザは、最適な用紙サイズを指定することにより、表示画面10のみを複写できる。また、ユーザは、表示画面10のサイズが分かるので、拡大・縮小時の倍率を適切に指定することができる。
【0060】
また、表示端末装置70に設けられる識別マークを表示端末装置70の上下方向で異なる識別マーク(十字識別マーク71および正方形識別マーク72)とすることで、ユーザは、表示端末装置70の上下方向を表示端末装置70の背面19から容易に把握することができる。これにより、表示画面10を最適な位置で複写することができる。
【0061】
また、図12に示すように、表示端末装置85に表示画面10(図1参照)の輪郭線を示す凹部識別マーク86が設けられていても良い。図12は、背面19に凹部識別マーク86が設けられた表示端末装置85の背面側斜め上方から見た斜視図である。表示端末装置85の背面19には、表示画面10の全体の位置を示し、筐体40の外面に対して凹部として形成されている背面視長方形状の凹部識別マーク86が設けられている。具体的には、凹部識別マーク86は、表示画面10を背面19に投影した場合に、表示画面10の輪郭線で囲まれる凹部である。なお、凹部識別マーク86は、表示画面10の短辺21を示す短辺87、および表示画面10の長辺22を示す長辺88を有している。
【0062】
表示端末装置85の表示画面10を複写する場合、原稿台101の上方から見て、凹部識別マーク86の背面視で右上の角と、原稿台101の左奥の角とが重なるように、表示端末装置85を載置する。この時、ユーザは、短辺87と短辺基準線107(図5参照)とが同一直線上に載るように、また、長辺88と長辺基準線108(図5参照)とが同一直線上に載るように表示端末装置85の位置合わせを行えば良い。
【0063】
このように、凹部識別マーク86により表示端末装置85の表示画面10の輪郭線を示すことで、ユーザは、明確に表示画面10の位置を把握できる。そして、コピー機100の読取領域と、表示端末装置85の表示画面との位置合わせを容易に行うことができる。また、凹部識別マーク86は凹形状である。よって、コピー機100の原稿台101と表示端末装置85の表示画面10とが対向するように表示端末装置を載置し、原稿カバー103(図5参照)を閉じた時に、凹部識別マーク86と原稿カバー103とが干渉することなく、原稿カバー103を安定して閉じることができる。
【0064】
また、図13に示すように、表示端末装置75の背面19および側面181〜184に表示画面10(図1参照)の外形および中心26(図1参照)の位置を示す識別マークが設けられていても良い。図13は、背面19および上側面181および左側面183に表示画面10の外形および中心26の位置を示す識別マークが設けられた表示端末装置75の背面側斜め上方から見た斜視図である。表示端末装置75の背面19には、表示画面10の長手方向の中心の位置を示す直線状の背面横中心識別マーク76、表示画面10の短手方向の中心の位置を示す直線状の背面縦中心識別マーク77が設けられている。具体的には、背面横中心識別マーク76は、表示画面10を背面19に投影した場合に表示画面10の長手方向の中心線に対応する直線である。背面縦中心識別マーク77は、表示画面10を背面19に投影した場合に表示画面10の短手方向の中心線に対応する直線である。よって、背面横中心識別マーク76および背面縦中心識別マーク77は、表示画面10の中心26に対応する位置で直交する。また、表示端末装置75の背面19には、表示画面10の輪郭線を示す輪郭識別マーク91が設けられている。具体的には、輪郭識別マーク91は、表示画面10を背面19に投影した場合に表示画面10の輪郭線に対応する線である。
【0065】
そして、表示端末装置75の上側面181および左側面183にはそれぞれ、側面縦中心識別マーク79および側面横中心識別マーク78が設けられている。また、図13に示すように、表示端末装置75の下側面182および右側面184にはそれぞれ、側面縦中心識別マーク83および側面横中心識別マーク82が設けられている。
【0066】
次に、図14を参照して、表示端末装置75の表示画面10の複写方法について説明する。図14は、表示端末装置75が原稿台201に載置されたコピー機200を右斜め上方から見た斜視図である。図14に示すコピー機200の原稿台201は中央基準を採用している。中央基準とは、原稿台201に複写対象を載置する際、原稿台201の左側の短辺の直線である短辺基準線207の中央の目印の中央線209と、短辺基準線207に当接される複写対象の一辺の中央とを合わせる方式を言う。
【0067】
以下、表示端末装置75の表示画面10の複写方法について説明する。図14に示すように、ユーザは、表示端末装置1を原稿台201の短辺基準線207と重なる状態で、原稿台201と表示画面10(図1参照)とが対向するように原稿台201に載置する。このとき、原稿台201の上方から、表示端末装置75の背面に設けられた輪郭識別マーク91および背面縦中心識別マーク77と、原稿台201に設けられた短辺基準線207および中央線209とを確認する。そして、輪郭識別マーク91の上辺部分と短辺基準線207とが直線でつながるように、また、背面縦中心識別マーク77と中央線209とが直線でつながるように、表示端末装置75の位置合わせを行う。そして、ユーザは原稿カバー203を閉じ、複写ボタン204を押下することにより複写を行う。
【0068】
このように、表示画面10の中心26の位置を示す識別マークを有する表示端末装置75を用いることにより、中央基準のコピー機200にも対応でき、コピー機200の読取領域と、表示端末装置75の表示画面10との位置合わせを行うことができる。また、表示端末装置75の側面181〜184にも、表示画面10の中心26の位置を示す識別マークが設けられている。側面縦中心識別マーク79(図13参照)を用いれば、原稿カバー203が閉じられ、表示端末装置75の背面19が視認困難な場合でも中央基準のコピー機200において、コピー機200の読取領域と表示画面10の位置合わせを行うことができる。
【0069】
さらに、輪郭識別マーク91を用いれば、図5に示す端基準のコピー機100においても、コピー機100の読取領域と表示画面10の位置合わせを行うこともできる。つまり、表示端末装置75は、コピー機の端基準および中央基準を問わず用いることができる。よって、表示端末装置75を用いることにより、ユーザは、自分にとって位置合わせをし易い識別マークを選択して位置合わせを行うことができる。
【0070】
なお、図1に示す短辺21および長辺22が、本発明の「隣り合う二辺」に相当し、図14に示す凹部識別マーク86が、本発明の「凹部」に相当する。
【0071】
なお、上記の実施形態に示される表示端末装置の構成は例示であり、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。
【0072】
前述の実施の形態では、表示端末装置1は、正面17、側面(181〜184)および背面19を有する略直方体形状であったが、図15に示すように、実質的に側面が存在しないシート状の表示端末装置90であっても良い。図15は、変形例に係る表示端末装置90の斜視図である。表示端末装置90は表面27および裏面29から形成され、実質的に側面を有さない平面視長方形状である。そして、コピー機100(図5参照)の読取領域と、表示端末装置90の表示画面10(図1参照)との位置合わせを行うための識別マークは、裏面29にのみ設けられる。この場合、識別マークは、表示画面10の短辺21(図1参照)および長辺22(図1参照)を示す直線状の識別マークでも良いし、表示画面10の中心26を示す識別マークでも良いし、表示画面10の輪郭線を示す識別マークでも良い。また、表示画面10の四つの角のうち少なくとも1つを示す識別マークでも良い。
【0073】
また、前述の実施形態では、正方形識別マーク66および72は、約1cm角の正方形であったが、正方形の一辺の長さは1cmに限らない。また、前述の実施形態では、表示画面10の角を示す識別マークは、十字および正方形であったが、形状はこれに限らない。例えば、長方形、三角形、平行四辺形およびひし形などでも良い。
【0074】
また、前述の実施形態では、表示画面10の位置を直線で示す識別マークは、背面19又は側面181〜184の端部の両端まで到達していたが、直線で示す識別マークは、背面19又は側面181〜184の端部の片方にのみ到達していても良い。
【0075】
また、前述の実施形態では、表示画面10の上下方向で異なる形状の識別マークを付すことを1つの例として説明したが、識別マークを上下、同形状にして、色を異なるものとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】表示端末装置1の正面側斜め上方から見た斜視図である。
【図2】上側面181、左側面183および背面19に側面識別マークおよび背面識別マークが設けられた表示端末装置1の背面側斜め上方から見た斜視図である。
【図3】下側面182、右側面184および背面19に側面識別マークおよび背面識別マークが設けられた表示端末装置1の背面側斜め下方から見た斜視図である。
【図4】表示端末装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】表示端末装置1が原稿台101に載置されたコピー機100を右斜め上方から見た斜視図である。
【図6】表示端末装置1が原稿台101に載置された状態で原稿カバー103が閉じられたコピー機100を左斜め上方から見た斜視図である。
【図7】背面19に矢印識別マーク51および52が設けられた表示端末装置50の背面側斜め上方から見た斜視図である。
【図8】下側面182および右側面184にそれぞれ側面識別マーク56および57が設けられた表示端末装置55の背面側斜め下方から見た斜視図である。
【図9】背面19に背面識別マーク61および62が設けられた表示端末装置60の背面側斜め上方から見た斜視図である。
【図10】背面19に正方形識別マーク66が設けられた表示端末装置65の背面側斜め上方から見た斜視図である。
【図11】背面19に十字識別マーク71および正方形識別マーク72が設けられた表示端末装置70の背面側斜め上方から見た斜視図である。
【図12】背面19に凹部識別マーク86が設けられた表示端末装置85の背面側斜め上方から見た斜視図である。
【図13】背面19および上側面181および左側面183に表示画面10の外形および中心26の位置を示す識別マークが設けられた表示端末装置75の背面側斜め上方から見た斜視図である。
【図14】表示端末装置75が原稿台201に載置されたコピー機200を右斜め上方から見た斜視図である。
【図15】変形例に係る表示端末装置90の斜視図である。
【符号の説明】
【0077】
1、50、55、60、65、70、75、85、90 表示端末装置
10 表示画面
17 正面
19 背面
11、12、61、62、87、88 背面識別マーク
13、14、15、16、56、57 側面識別マーク
21、87 短辺
22、88 長辺
23 左上の角
25 右下の角
26 中心
40 筐体
51、52 矢印識別マーク
66、72 正方形識別マーク
71 十字識別マーク
76 背面横中心識別マーク
77 背面縦中心識別マーク
78、82 側面横中心識別マーク
79、83 側面縦中心識別マーク
86 凹部識別マーク
181 上側面
182 下側面
183 左側面
184 右側面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面および背面を少なくとも有する筐体の前記正面に情報を表示する表示画面が設けられた表示端末装置であって、
前記正面以外の面に、前記正面における前記表示画面の位置を識別するための識別マークが設けられていることを特徴とする表示端末装置。
【請求項2】
前記識別マークは、前記背面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の表示端末装置。
【請求項3】
前記筐体は側面を有し、
前記識別マークは、前記側面に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示端末装置。
【請求項4】
前記表示画面は平面視略四角形であり、
前記識別マークは、前記表示画面の輪郭線の隣り合う二辺の位置を示すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示端末装置。
【請求項5】
前記表示画面は平面視略四角形であり、
前記識別マークは、前記表示画面の輪郭線の少なくとも一つの角の位置を示すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示端末装置。
【請求項6】
前記識別マークは、前記少なくとも一つの角の位置として前記表示画面の輪郭線の左上の角の位置を示すことを特徴とする請求項5に記載の表示端末装置。
【請求項7】
前記識別マークは、前記少なくとも一つの角の位置として前記表示画面の輪郭線の右下の角の位置を示すことを特徴とする請求項6に記載の表示端末装置。
【請求項8】
前記識別マークは、前記少なくとも一つの角の位置として前記表示画面の輪郭線の四つの角の位置を示すことを特徴とする請求項5に記載の表示端末装置。
【請求項9】
前記識別マークは、前記少なくとも一つの角の位置として前記表示画面の輪郭線の上部の角および下部の角を示し、前記上部の角および前記下部の角でそれぞれ異なるマークであることを特徴とする請求項5に記載の表示端末装置。
【請求項10】
前記識別マークは、前記表示画面を前記背面に投影した領域の輪郭線であることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示端末装置。
【請求項11】
前記識別マークは、前記表示画面の中心の位置を示すことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の表示端末装置。
【請求項12】
前記識別マークは、線で構成されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の表示端末装置。
【請求項13】
前記識別マークは、前記識別マークが設けられた前記背面および側面の少なくとも一方の端部まで到達することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の表示端末装置。
【請求項14】
前記識別マークは、前記筐体の外面に対して凹部として形成されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の表示端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−141793(P2010−141793A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−318323(P2008−318323)
【出願日】平成20年12月15日(2008.12.15)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】