説明

表示装置、画像形成装置、カスタマイズ方法、プログラム

【課題】1つの機能に関係した設定を、ユーザにとって使いやすいUIとなるようにカスタマイズできる表示装置等を提供すること。
【解決手段】アプリの機能の設定情報が配置された機能設定部品(ビュー)を、1つ以上配置した操作画面201を表示する表示装置100であって、操作画面201における1以上の機能設定部品のレイアウトを規定したレイアウト規定情報76と、機能毎に、設定情報、及び、設定情報の表示態様を定めた表示態様情報71と、アプリケーションソフトウェア毎に機能の一覧を表示する機能一覧表示手段62と、機能設定部品が一覧表示された機能設定部品一覧画面203を生成する画面生成手段63と、機能設定部品一覧画面から選択を受け付けた配置対象機能設定部品の、操作画面における配置を決定し、配置対象機能設定部品が配置されたレイアウトで前記レイアウト規定情報を更新する配置決定手段64と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作キーを表示する表示装置等に関し、特に、ユーザが操作キーをカスタマイズできる表示装置、画像形成装置、カスタマイズ方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶などを用いた表示装置に各種の操作キーを表示して、タッチパネルやポインティングデバイスを介してユーザの操作を受け付けるユーザインターフェイス(以下、UIという)が知られている。比較的大きな画素数を備えた表示装置を利用するPC(Personal Computer)であれば、多くの操作キーを1つの画面に表示することができるので、画面の有効利用に関するニーズは多くない。これに対し、例えば組み込み型の装置では機能の多様化に伴い1つの画面に表示したい操作キーの数が増大しているのに対し、表示装置の大きさを十分に大きくすることができないという制約を抱えている。組み込み型の装置には、例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置、これらの機能の1つ以上を搭載したMFP(以下、画像形成装置という)、ナビゲーション装置、又は、携帯電話等が挙げられる。
【0003】
ユーザにとって使いやすいUIを保ちながら限られた表示領域に数多くの操作キーを配置するため、各メーカは操作キーの大きさや配置を工夫しているが、1つの画面にユーザが操作可能な全ての操作キーを表示することが物理的に困難な場合もある。
【0004】
また、1つの画面にユーザが操作可能な全ての操作キーを表示することが可能な場合でも、ユーザがよく使用する機能に対応した操作キーは一部であることから、ユーザが操作可能な全ての操作キーを表示する必要がないことも少なくない。
【0005】
そこで、UIを各ユーザがカスタマイズできる表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、画面上に配置可能な、機能に対応した操作キーのリストを表示し、ユーザがリストから選択した操作キーを所望の位置に配置することでカスタマイズさせる画像形成装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された画像形成装置では、機能の配置はカスタマイズできるが機能において設定可能な設定値のカスタマイズについて考慮されていない。このため、機能の配置や数はカスタマイズできても、機能毎に設定可能な設定値の数や内容のカスタマイズが困難であるという問題がある。また、特許文献1では、機能を1つ1つ自由に配置できてしまうため、カスタマイズの自由度が高い反面、ユーザがカスタマイズを面倒に感じるおそれがある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑み、1つの機能に関係した設定を、ユーザにとって使いやすいUIとなるようにカスタマイズできる表示装置、画像形成装置、カスタマイズ方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、アプリケーションソフトウェアの機能の設定情報が配置された機能設定部品を、1つ以上配置した操作画面を表示する表示装置であって、操作画面における1以上の前記機能設定部品のレイアウトを規定したレイアウト規定情報を記憶するレイアウト規定情報記憶手段と、機能毎に、前記設定情報、及び、前記設定情報の表示態様を定めた表示態様情報を記憶する表示情報記憶手段と、アプリケーションソフトウェア毎に機能の一覧を表示する機能一覧表示手段と、前記一覧から機能の選択を受け付け、該機能の前記機能設定部品が一覧表示された機能設定部品一覧画面を生成する画面生成手段と、前記機能設定部品一覧画面から選択を受け付けた配置対象機能設定部品の、前記操作画面における配置を決定し、前記配置対象機能設定部品が配置されたレイアウトで前記レイアウト規定情報を更新する配置決定手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
1つの機能に関係した設定を、ユーザにとって使いやすいUIとなるようにカスタマイズできる表示装置、画像形成装置、カスタマイズ方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】カスタマイズの手順を模式的に説明する図の一例である。
【図2】カスタマイズの具体例を説明する図の一例である。
【図3】画像形成装置のハードウェア構成図の一例である。
【図4】操作パネルの一例を示す図である。
【図5】画像形成装置のソフトウェア構成図の一例である。
【図6】表示装置の機能ブロック図の一例である。
【図7】ユーザ情報保存部に記憶されているユーザ情報の一例を示す図である。
【図8】グラフィックデータを模式的に説明する図の一例である。
【図9】グリッドについて説明する図の一例である。
【図10】設定値テーブルの一例を模式的に説明する図である。
【図11】カスタマイズデータの一例を示す図である。
【図12】インストールデータの一例を示す図である。
【図13】利用頻度データの一例を示す図である。
【図14】ユーザがUIをカスタマイズする際、操作パネルに表示される画面の遷移例を示す図である。
【図15】ユーザがUIをカスタマイズする際、操作パネルに表示される画面の遷移例を示す図である。
【図16】カスタマイズ機能選択部が、図14(a)の簡単コピーの操作画面から、図14(b)の機能一覧画面を表示する手順を示すシーケンス図の一例である。
【図17】ビュー情報選択部等が、図14(b)の機能一覧画面から、図15(a)のビュー選択画面を表示する手順を示すシーケンス図の一例である。
【図18】ビュー情報選択部が、利用頻度をカウントする手順を示すシーケンス図の一例である。
【図19】画面配置場所選択部が、ビューの配置を決定する手順を説明するフローチャート図の一例である。
【図20】作業パレットと、各ビューの配置の関係を模式的に示す図の一例である。
【図21】選択されたビューが属する機能のビューを複数表示することができない場合の画面遷移例を示す。
【図22】選択されたビューを配置するスペースが複数ある場合の画面遷移例を示す。
【図23】既存のビューを配置換えして、選択されたビューを配置する場合の画面遷移例を示す。
【図24】利用頻度データを参照して、消去するビューを決定する場合の画面遷移例を示す。
【図25】画像形成装置とPCとが接続されたカスタマイズシステムの概略構成図の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、カスタマイズの手順を模式的に説明する図の一例である。画像形成装置200には、複数のアプリケーションが搭載されている。アプリケーションは、例えば、「画像形成装置200が備える複数の入力手段の1つと複数の出力手段の1つの組み合わせに応じて、一連の処理を提供するソフトウェア」と定義できる。アプリケーションには種々のものがあるが、図1では、コピーアプリ、スキャナアプリ、ファクシミリアプリ(送信アプリ)、及び、データ蓄積アプリをアプリケーションとした。例えば、コピーアプリの入力手段は、スキャナエンジンによる原稿の読み取り、出力手段はプリントエンジンによる紙媒体への印刷である。また、例えば、スキャナアプリの入力手段は、スキャナエンジンによる原稿の読み取り、出力手段は画像データの記憶装置への記憶である。このように、入力手段と出力手段の組み合わせにより、画像形成装置200は種々のアプリケーションをユーザに提供できる。
【0012】
内部的には、アプリケーションとハードウェア資源の間に、複数のアプリケーションが共通に利用できる、コントロールサービス等とプラットホームが備えられ、このコントロールサービスとプラットホームが、操作パネルの画面制御、ハードウェア資源の管理、実行制御等の各種サービスを提供する。ユーザは、アプリケーション毎に異なる操作画面から、そのアプリケーションにて利用可能な機能を選択するが、内部で作動するコントロールサービスを意識する必要はない。
【0013】
各機能は、さらに詳細な動作を指定するための設定が可能になっており、アプリケーションの操作画面には、そのアプリケーションにて利用可能な機能A、B、C…(区別しない場合、以下、単に「機能」という)の設定値が表示される。設定値は、ユーザが機能毎に設定可能なパラメータである。機能が「カラー選択」の場合の代表的な設定値は「白黒」「フルカラー」「2色」「単色」「自動カラー選択」等であり、設定値とは、例えば、アプリケーションが機能を用いて出力する際にその出力結果を制御する情報と表現することができる。
【0014】
したがって、機能と設定値が一体に表示されていれば、ユーザにとっても操作方法を視覚的に把握でき、操作性が向上すると考えられる。本実施形態では、この機能と設定値を一体に(ひとかたまりに)表示するアイコンを「ビュー」と称す(特許請求の範囲の「機能設定部品」に相当する)。本実施形態の画像形成装置200は、ユーザが1つの機能について複数のビューから1つのビューを選択可能にする。
【0015】
例えば、コピーアプリが、機能Aを提供する場合、ユーザは機能Aのビューとして、ビューA、ビューB…(区別しない場合、以下、単に「ビュー」という)の中から選択することができる。各ビューは、選択可能な対象として表示される設定値の数が異なり、また、設定値が同じ数であっても表示される設定値の1つ以上が異なっている(同じ設定値を1つのビューに配置してもよい)。例えば、ビューAは、設定値A、設定値B、設定値Cの3つの設定値を有し、ビューBは、設定値Aと設定値Bの2つの設定値を有する。したがって、ユーザは、自分がその機能でよく使う設定値を過不足なく含むビューを選択することで、間単に操作画面をカスタマズすることができる。
【0016】
本実施形態の表示装置は、ユーザが選択したビューを操作画面に配置する際の、配置を決定する手順に特徴がある。この手順では、操作画面におけるビューの配置の決定、他のビューの再配置、他のビューとの置き換え、等が実行される。
【0017】
図2は、カスタマイズの具体例を説明する図の一例である。図2(a)はコピーアプリの操作画面の一例を示す図である。図2(a)のコピーアプリでは、「カラー選択」機能のビュー1、「変倍」機能のビュー2、「給紙トレイ」機能のビュー3、「仕上げ」機能のビュー4,5、「両面」機能のビュー6,7が表示されている。ユーザが画像形成装置を操作してカスタマイズを開始すると、図2(b)のコピーアプリが有する機能の一覧(機能一覧画面202)が表示される。図2(b)では、ユーザが「カラー選択」機能を選択したとする。
【0018】
図2(c)は、「カラー選択」という機能のビューの一覧(ビュー選択画面203)を示す図の一例である。例えば、「カラー選択」には5つのビューa〜eが用意されている(画面をスクロールさせることで、5つより多くのビューを表示することもできる)。「カラー選択」機能の設定値は、例えば「白黒」「フルカラー」「2色」「単色」「自動カラー選択」であり、これらの設定値の組み合わせや配置に応じて、予めビューが用意されている。
【0019】
ユーザは、図2(c)の5つのビューa〜eの中から所望のビューを選択することができる。ユーザが左上のビューa(「白黒」「フルカラー」「2色」「単色」「自動カラー選択」の設定値がある)を選択した場合、そのビューaには5つの設定値が含まれていることになる。
【0020】
表示装置100は、ユーザによるビューaの選択を受け付けると、ビューaの配置処理を実行する。すなわち、表示装置100はビューaを図2(a)の操作画面のどこかに配置する必要があるため、ビューaの位置を決定する処理を実行する。
【0021】
配置処理が終了すると、表示装置100は図2(d)のようなカスタマイズ結果確認画面206を表示する。カスタマイズ結果確認画面206は操作画面201とほぼ同じであり、ユーザはカスタマイズ結果を確認することができる。ユーザが「次に」ボタン2061を押下すると、表示装置100はその操作を受け付け、ビューaの配置を確定する。また、ユーザが「前に」ボタン2062を押下すると、表示装置100はその操作を受け付け、図2(c)のビュー選択画面203を再度表示する。
【0022】
図2(d)では、図2(a)の操作画面201のビュー1がビューaに置き換わっている。このように、表示装置100はユーザが選択したビューを好適な位置に配置することができる。
【0023】
〔画像形成装置200〕
画像形成装置200について説明する。本実施形態では、画像形成装置200に搭載される表示装置100を例にして画面のカスタマイズを説明するが、画面の大きさに制約のある装置(例えば、カーナビゲーション装置、携帯電話、スマートフォン、PDA、音楽再生機等)に、本実施形態の表示装置100を好適に搭載することができる。
【0024】
図3は、画像形成装置200のハードウェア構成図の一例を示す。画像形成装置200は、CPU18、パネル制御部12、エンジン制御部14、記憶装置ドライブ16、通信制御部22、補助記憶装置21、ROM20及びRAM19がバスにより接続された構成を有する。パネル制御部12には操作パネル11が、エンジン制御部14にはスキャナエンジン13、プリントエンジン15及びFAXエンジン17が、それぞれ接続されている。
【0025】
操作パネル11は主にハードキーとタッチパネルとを有し、パネル制御部12は、ユーザによる操作パネル11の操作を受け付けると共に、タッチパネルに各種の画面を表示する。
【0026】
スキャナエンジン13は、コンタクトガラス越しの原稿を光源で照らし、その反射光をミラー及びレンズの光学系を介してCCD等の光電変換素子でデジタルデータ化する。デジタル化された原稿の画像データは、不図示のASIC(Application Specific Integrated Circuit)やCPU18が実行するソフト的なプロセスにより画像処理される。
【0027】
プリントエンジン15は、像担持体であるドラム状の感光体ドラムと、感光体ドラムを帯電させる帯電装置と、感光体ドラムを露光する露光装置と、現像装置と、クリーニング装置とにより、画像データから形成されたトナー像を用紙に転写し、さらに定着装置で用紙に定着させる。
【0028】
FAXエンジン17は、電話回線からのファクシミリデータを復調して画像データを生成し補助記憶装置21に記憶したり、FAXアプリが起動している際はスキャナエンジン13で読み取った画像データをファクシミリ用に変調して電話回線から出力する。電話回線でなくIPネットワークを使用してFAXを送受信することもできる。
【0029】
記憶装置ドライブ16は、記憶媒体23からデータを読み出し、また、CPU18から受け取ったデータを記憶媒体23に書き込む。記憶媒体23は、フラッシュメモリを採用したメモリカード等の半導体メモリ、CD−ROM等の光ディスク等である。
【0030】
通信制御部22は、例えばイーサネット(登録商標)カードであり、HTTP等に従うデータをネットワークに接続されたルータに送信する。ルータはデータが含むIPアドレスに基づきデータを目的のサーバ等までルーティングする。
【0031】
ROM20は、OSを起動するためのプログラムやI/Oシステムを記憶している。補助記憶装置21は、例えば、ハードディスクドライブやフラッシュドライブであり、アプリケーション、OSを含むプラットホーム、デバイスドライバ、及び、操作画面201をカスタマイズするためのプログラム24を記憶している。RAM19は、CPU18がOSやプログラム24を実行するための作業メモリであり、一時的な記憶場所として利用される。
【0032】
プログラム24は、補助記憶装置21に記憶された状態で画像形成装置200と共に出荷されることが多いが、プログラム24の一部又は全部を記憶媒体23に記憶された状態で配布することもできる。また、プログラム24は、通信制御部22が不図示のサーバから受信して補助記憶装置21にインストールする形態で配布されることもできる。
【0033】
図4は、操作パネル11の一例を示す図である。操作パネル11は、固定されたハードキーである、初期設定キー111、コピーキー112、スキャナキー113、プリンタキー114、ファクシミリキー115、データ蓄積キー116、テンキー121、リセットキー118、プログラムキー119、クリア/ストップキー123、スタートキー122、及び、液晶表示部117を有する。液晶表示部117は、タッチパネルを一体に有し、タッチパネルには各種の画面に応じてソフトキーとしての操作キーが形成される。初期設定キー111は、各アプリ毎にユーザが操作画面201のアイコンの表示/非表示を設定したり、認証機能のオン/オフなど各種設定をするために使用される。
【0034】
コピーキー112、スキャナキー113、ファクシミリキー115、データ蓄積キー116は、各アプリケーションを切り替えるためのキーである。テンキー121は印刷枚数やFAX番号をユーザが入力するためのキーである。リセットキー118は、各アプリケーションの操作のために設定された設定値を初期値に戻すためのキーである。プログラムキー119は、画像形成装置200にプログラムを登録、呼び出し又は消去するためのキーである。クリア/ストップキー123は、入力した数値を取り消したり、読み取りや印刷を中断するためのキーである。スタートキー122は、コピーの実行や、ファクシミリ送信を開始するための実行キーである。
【0035】
図5は、画像形成装置200のソフトウェア構成図の一例を示す。画像形成装置200は、アプリケーション51と、API(Application Programming Interface)52と、コントロールサービス53と、リソース管理部54と、プラットホーム55と、ハードウェア資源56とを有する。
【0036】
アプリケーション51は、上述してきたコピーアプリ31、スキャナアプリ32、FAXアプリ33、プリンタアプリ34及び蓄積データアプリ35である。この他、Webアプリ、ネットワークアプリ等を有していてもよい。アプリケーション51の各プロセス、コントロールサービス53の各プロセスは、関数呼び出しとその戻り値の取得や、メッセージの送受信によってプロセス間通信を行い、コピー、スキャナ、ファクシミリ、データ蓄積などのサービスを提供する。
【0037】
また、コントロールサービス53は、ECS(エンジンコントロールサービス)36と、OCS(オペレーションパネルコントロールサービス)37と、FCS(ファックスコントロールサービス)38と、NCS(ネットワークコントロールサービス)39と、SCS(システムコントロールサービス)40の各プロセスを有する。ECS36のプロセスは、エンジンI/F71を介して接続されたプリントエンジン15、スキャナエンジン13及びFAXエンジン17を制御する。OCS37のプロセスは、ユーザと画像形成装置200との間で情報伝達手段となる操作パネル11の制御を行う。OCS37のプロセスは、操作パネル11からハードキーやソフトキーをキーイベントとして取得し、取得したキーに対応したキーイベント関数をSCS40に通知する。FCS38のプロセスは、PSTN/ISDN網を利用したファクシミリ送受信、補助記憶装置に記憶されている各種ファクシミリデータの登録/引用、送信用の画像データ読み取り、受信したファクシミリの印刷等を行うためのインターフェイスを提供する。NCS39のプロセスは、ネットワークを介して送受信するアプリケーション51に対して共通に通信サービスを提供する。例えば、アプリケーション51からデータを受け取り通信制御部22にネットワーク側に送信するよう要求し、ネットワーク側から通信制御部22が受信したデータを各アプリケーション51に振り分ける。この他、画像形成装置200は、ユーザ情報を管理するユーザ情報制御部、ユーザ認証を管理するユーザ認証管理部、補助記憶装置21に蓄積されている文書データやファイルの登録、配送、削除、移動などの制御を行うファイル制御部等の、各プロセスを有していてもよい。
【0038】
また、SCS40のプロセスは、アプリ管理、セッション管理、システム画面表示、LED表示、リソース管理、割り込みによるアプリ制御などを行う。また、SCS40は、OCS37から通知されたイベント関数に基づき描画関数を呼び出し操作パネル11に各種画面を描画し、さらに、アプリケーション51又はコントロールサービス53からの要求により描画関数を呼び出して操作パネル11に各種画面を描画する。
【0039】
メモリリソース管理部41は、RAM19の使用状況を監視して、RAM19の開放又は確保等を行う。エンジンリソース管理部42は、SCS40と共に、ハードウェア資源56を利用する上位層からの要求の調停を行い、実行を制御する。エンジンリソース管理部42は、要求されたハードウェア資源56が利用可能であるか否かを判定し、利用可能であれば要求した上位層にその旨を伝える。
【0040】
アプリケーション51は、API52を介して、コントロールサービス53に機能の提供を要求する。コントロールサービス53は、アプリケーション51からの処理要求を解釈して、ハードウェア資源56の獲得要求を発生させる。メモリリソース管理部41又はエンジンリソース管理部42は、これらの獲得要求を調停する。また、OS(例えば、LINUX(登録商標))43は、アプリケーション51及びコントロールサービス53の各ソフトウェアをプロセスとして並列実行する。
【0041】
また、デバイスドライバ44は、エンジンI/F45と操作部I/F48を利用して、ハードウェア資源56に対し処理を要求する。このような構成により、画像形成装置200は、各アプリケーション51で共通に必要な処理をコントロールサービス53以下のプロセスで一元的に処理することができる。
【0042】
〔表示装置100の機能〕
図6は、本実施形態の表示装置100の機能ブロック図の一例を示す。図6の機能ブロックは、パネル部60と本体コントローラ部70とに分かれているが、主に、パネル部60は操作パネル11とパネル制御部12に対応し、本体コントローラ部70はCPU18や不図示のASICが対応する。
【0043】
まず、パネル部60は、CPU18がプログラム24を実行して実現される、パネル管理部61、カスタマイズ機能選択部62、ビュー情報選択部63、画面配置場所選択部64、機能UI制御部66、及び、画面構築部68を有する。また、保存部69は、パネル部60が有する不揮発メモリや補助記憶装置21を実体とし、グラフィックデータ71及び設定値テーブル72を記憶している。
【0044】
パネル管理部61は、ユーザからの操作を受け付ける。すなわち、ユーザが押下したハードキーの識別情報、ソフトキーの識別情報、又は、ユーザが押下した位置の位置情報を受け付ける。
【0045】
カスタマイズ機能選択部62は、ユーザが選択できるようにカスタマイズ対象の機能を一覧表示した機能一覧画面202を操作パネル11に表示する。このため、カスタマイズ機能選択部62は、インストールデータ77とユーザ情報を利用して、カスタマイズ対象となる機能をインストール管理部73から取得する。なお、カスタマイズ機能選択部62は、自らの機能が呼び出された状態であること、すなわち、ユーザが操作画面201をカスタマイズ中であることをフラグなどで保持し、ユーザが操作画面201のカスタマイズを終了するとこのフラグをオフにする。こうすることで、表示装置100がどちらの状態(通常操作又はカスタマイズ中)かを各機能ブロックが判断できるようになる。
【0046】
ビュー情報選択部63は、ビューの生成や表示に関する機能を提供する。具体的には、ビュー情報選択部63は、機能に対応する機能UI制御部66を生成し、この機能UI制御部66がグラフィックデータ71から後述する「ビュー部品」を生成し、ビュー部品の各設定値領域に設定値を配置することで各ビューを生成する。このため、機能UI制御部66は、各ビュー部品のグラフィックデータ71を利用できる。
【0047】
グラフィックデータ71は、機能UI制御部66がビュー部品の生成のために使用するデータであり、ビューの形状、サイズ(大きさ)、領域の区分、区分された領域とそれを識別する番号の対応情報等を規定する。
【0048】
また、ビュー情報選択部63はビュー選択画面203を生成し、ユーザによるビューの選択を受け付ける。なお、ビュー情報選択部63は、カスタマイズ機能選択部62で選択された機能ごとに画面を用意することができる。
【0049】
なお、ビュー情報選択部63は、操作画面201のカスタマイズだけに利用されるのでなく、通常操作、すなわち、各アプリケーションにおいて操作画面201から各ビューの設定値の選択を受け付ける操作においても動作する。したがって、操作画面201のために新たにビュー情報選択部63を実装する必要がなくコスト増を抑制し、開発期間を短縮できる。また、操作画面201に表示されるビュー(見た目)と同様のビューがカスタマイズ時に表示されるので、ユーザにとって分かりやすいカスタマイズが可能になる。
【0050】
画面配置場所選択部64は、カスタマイズ対象のビューを操作画面201のどこに配置するかを決定する。画面配置場所選択部64については後述する。
【0051】
画面構築部68は、各機能のビューの位置を定めたデフォルトのレイアウト情報、又は、レイアウト情報がカスタマイズされたカスタマイズデータ76に基づき操作画面201を構築する。
【0052】
また、本体コントローラ70は、CPU18がプログラム24を実行して実現される、インストール管理部73を有する。また、ユーザ情報保存部74とインストールデータ保存部75は、補助記憶装置21を実体とし、ユーザ情報保存部74はカスタマイズデータ76、ユーザ情報及び利用頻度データ79を有し、インストールデータ保存部75はインストールデータ77を有する。
【0053】
インストール管理部73は、画像形成装置200にインストールされている機能を、インストールデータ77としてアプリケーション51毎に管理している。ユーザ情報保存部74は、ユーザに関連する情報を保持している。カスタマイズデータ76は、ユーザごとの操作画面201のカスタマイズ結果を含むデータであり、具体的には、ユーザ名(ユーザID)に対応づけられた、各ビューの場所情報(操作画面201における配置位置)を含む。なお、各データの記憶場所は一例に過ぎない。
【0054】
〔各データについて〕
以下、本実施形態の表示装置100が扱うデータについて説明する。
【0055】
図7は、ユーザ情報保存部74に記憶されているユーザ情報78の一例を示す図である。ユーザ情報78には、ユーザ名に対応づけて「メールアドレス」「利用制限機能」等が登録されている。「メールアドレス」はユーザへ各種の情報を送信するためのものであり、IPアドレス等でもよい。「利用制限機能」は、そのユーザに対し使用が許可されていない機能である。
【0056】
図8は、「カラー選択」という機能のグラフィックデータ71を模式的に説明する図の一例である。グラフィックデータ71をビットマップデータとして記憶しておいてもよいが、グラフィックデータ71を、大きさや形を指定するデータとして記憶しておくことで、設定値とグラフィックデータ71の関係を柔軟に運用できる。例えば、グラフィックデータ71はオブジェクト指向言語の抽象データ型(より具体的には「クラス」)として用意されている。
【0057】
図8では、「グラフィックデータ名」に対応づけて、グラフィックデータ71と「サイズ情報」が登録されている。「カラー選択」という機能において、ユーザが6つのビューから選択可能とすると、「ColorSelect1〜6」に対応づけてそれぞれグラフィックデータ71が登録されている。以下、設定情報が配置されていないビューを「ビュー部品」という。
【0058】
図8には各ビュー部品のサイズ情報(単位はピクセル)が登録されているが。このサイズ情報も実際にはクラスの変数(メンバ)として指定される。例えば、「ColorSelect1」の縦の長さは15ピクセルで、横の長さは20ピクセルである。表示装置100は、このサイズ情報を利用して、ユーザが選択したビューを囲む枠線等を表示することができる。
【0059】
なお、アプリケーション51が異なっても、操作画面201の機能は共通に表示すべきなので、同じ機能であればグラフィックデータ名も同じになる。
【0060】
また、各ビュー部品は、もう1つのサイズ情報を有する。このサイズ情報の単位は、グリッド数である。
図9は、グリッドについて説明する図の一例である。操作パネル11を同じ形状の矩形で分割した際の各矩形領域がグリッドである。したがって、図では、横に4つのグリッド、縦に8個のグリッドが配置され、各グリッドには行番号と列番号で指定される座標情報(0,0)〜(3,7)が付与されている。この座標情報は、ビュー部品の位置を指定する際に利用される。
【0061】
例えば、サイズ情報が幅2、高さ4であれば、そのビュー部品は横方向にグリッドの2つ分を縦方向に4つ分を必要とすることを意味する。
【0062】
図8に戻り、各ビュー部品は、1つ以上の設定値領域を有する。図では、設定値領域に識別するための番号(1〜6)が付されているが、この番号は機能UI制御部66が設定値を配置するために利用する。よってユーザが意識しなくてもよい。
【0063】
図8から「ColorSelect1」のグラフィックデータ71は5つの設定値を表示できること、「ColorSelect2」のグラフィックデータ71は2つの設定値を表示できること、「ColorSelect3」と「ColorSelect4」のグラフィックデータ71は3つの設定値を表示できること、「ColorSelect5」のグラフィックデータ71は4つの設定値を表示できること、「ColorSelect6」のグラフィックデータ71は2つの設定値を表示できること、を意味する。
【0064】
また、図8には複数表示が可能(OK)、不可能(NG)が機能毎に登録されている。機能毎であるので、複数表示の可否はその機能に共通である。例えば、「カラー選択」という機能では複数表示が「NG」なので、「ColorSelect1〜6」のビューは1つの操作パネル11に1つしか表示できない。
【0065】
これに対し、不図示であるが、例えば「仕上げ」という機能では、複数表示に「OK」が登録されており、1つの操作パネル11に2つ以上のビューを表示することができる。なお、複数表示が「OK」な機能でも、上限の個数を登録しておくことができる。
【0066】
複数表示が「NG」か「OK」かは、複数のビューを配置することでユーザの操作性が向上しやすいか否かにより予め決定されている。各ユーザが複数表示を「NG」又は「OK」にカスタマイズ可能としてもよい。
【0067】
また、保存部69には、設定値領域と設定値を対応づけるための設定値テーブル72が記憶されている。
図10は、設定値テーブル72の一例を模式的に説明する図である。図では、「グラフィックデータ名」と設定値領域を識別するための番号に対応づけて、設定値領域に記述される各設定値が登録されている。したがって、機能UI制御部66は、ビュー部品の各設定値領域に、設定値テーブル72から読み出した設定値を設定することができる。なお、設定値には「∴」などのアイコンも含まれる。これにより、図2(a)のような操作画面201や図2(b)のようなビュー選択画面203が生成される。なお、これらの設定値はプログラムの中に設定値領域と対応づけて記述されていてもよい。
【0068】
また、本実施形態では詳細を説明しないが、ユーザは各ビュー部品毎に、設定値の割り当てや設定値そのものをカスタマイズすることもできる。例えば、ColorSelect1の1番の設定値領域に「フルカラー」を、2番に「白黒」を配置するなど、ユーザは、設定値領域と設定値の関係をカスタマイズすることができる。
【0069】
図11は、カスタマイズデータ76の一例を示す図である。カスタマイズデータ76には、「ユーザ名」と「アプリ名」に対応づけて、「機能名」「グラフィックデータ名」「配置(グリッド単位)」が登録されている。「機能名」の列には、コピーアプリの操作画面201において配置される各ビューの機能名が登録され、「グラフィックデータ名」の列には、各機能のビューを特定するため「グラフィックデータ名」が登録され、「配置」にはユーザがカスタマイズしたビューの位置がグリッド単位で登録されている。
【0070】
各ユーザは、アプリ毎に1つの、又は、アプリ毎に複数のカスタマイズデータ76を生成して、ユーザ情報保存部74に登録しておくことができる。こうすることで、画面構築部68はログインしたユーザのユーザ名に基づきカスタマイズデータ76を読み出して、操作画面201を再生することができる。
【0071】
なお、画面構築部68は、デフォルト用の操作画面201を構築するため、操作画面201に配置されるデフォルトのビューと、それらのビューのレイアウト情報を保持している。
【0072】
図12は、インストールデータ77の一例を示す図である。画像形成装置200にインストールされている機能がアプリケーション51毎に登録されている。機能名が特定されれば、カスタマイズデータ76からその機能の「グラフィックデータ名」が明らかになるので、ユーザが機能を選択すれば図8のような各ビュー部品が特定可能になる。なお、アプリケーション51が異なっても、同じ機能は共通に登録される。
【0073】
図13(a)は、ビュー毎の利用頻度データ79の一例を、図13(b)は機能毎の利用頻度データ79の一例を、それぞれ示す。図13(a)では、機能毎かつビュー毎に利用頻度が登録されており、図13(b)では機能毎に利用頻度が登録されている。したがって、図13(a)の機能毎の各ビューの利用頻度の合計が、図13(b)の機能毎の利用頻度に対応する。
【0074】
操作画面201のカスタマイズは、各ユーザが好みで行うものなので、ビューや機能の利用頻度もユーザ毎に統計を取ることが好適となる。図13でもユーザ名毎(「Suzuki」)に利用頻度がカウントされている。また、グループや部署毎に利用頻度をカウントしてもよい。
【0075】
また、利用頻度は、過去の所定期間のビュー又は機能の選択回数(実行回数でもよい)とすることができる。過去の所定期間は、画像形成装置200が設置されてからの全期間、過去1年〜数年の間、など、比較的長い期間である。こうすることで、選択回数が多いビュー又は機能は、利用頻度が高いと推定することができる。
【0076】
なお、利用頻度は、操作画面201がカスタマイズされる毎に初期化される。これは、新たに配置されたビューの利用頻度はゼロなので、ユーザが利用しようとして配置したビューの利用頻度が小さい状況で、再度、カスタマイズされる場合があるためである。この場合、次にユーザがビュー選択画面203から何らかのビューを選択した場合、その前にユーザが選択したビューの利用頻度が小さいままなので、新たに選択されたビューと置き換えられる対象となってしまう。
【0077】
操作画面201がカスタマイズされる毎に初期化されることで、全てのビュー又は機能の利用頻度がゼロになるので、ユーザが選択して時間が経過していないビューが置き換えられる対象となることを防止できる。
【0078】
また、利用頻度データ79は、ユーザ毎の情報なので、カスタマイズデータ76と共にユーザ情報保存部74に記憶される。この保存先は一例であって、ビュー毎の利用頻度データ79をグラフィックデータ71と共に保存部に記憶して、機能毎の利用頻度データ79をインストールデータ77と共に保存部に記憶してもよい。
【0079】
〔カスタマイズの全体的な手順〕
図14は、ユーザがUIをカスタマイズする際、操作パネル11に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0080】
画像形成装置200の起動直後、又は、ユーザが操作パネル11のコピーキー112を押下すると、OCS37がこれを検出してSCS40に通知することで、SCS40は図14(a)に示すコピーアプリ31の操作画面201を表示する。したがって、SCS40は、アプリケーション51毎に図14(a)のようにアプリケーション51の初期画面を表示することができる。
【0081】
コピーアプリ31の場合、「簡単コピー」という操作画面201と「詳細コピー」という操作画面201が用意されているが、いずれの操作画面201に対しても本実施形態のカスタマイズを好適に適用することができる。「詳細コピー」の操作画面201は、一覧表示される機能の数が「簡単コピー」よりも多い。「簡単コピー」と「詳細コピー」の操作画面201は、ユーザがタブを選択することで切り替えることができる。以下では、「簡単コピー」の操作画面201を例に説明する。
【0082】
「簡単コピー」の操作画面201は、機能一覧部2012をメインに、設定部2011と、書誌的事項表示部2013とを有する。ユーザは、機能一覧部2012の各ビューに新たにビューを追加したり、1つの以上のビューを削除することができる。1つのビューには直接選択できる設定値が表示されている。例えば、「カラー選択」機能のビュー1には「フルカラー」「白黒」という2つの設定値が、「給紙トレイ」機能というビュー3には「トレイ1」という設定値の1つだけが、それぞれ選択可能になっている。これに対し、「変倍」機能というビュー2では「141%」「等倍」「8×13→A4、B4JIS→A4」「8×13→A4、B4JIS→A4」「用紙指定変倍」の5つの設定値から設定値を選択可能になっている。
【0083】
ユーザは、「カラー選択」という機能に関し、「フルカラー」という設定値も「白黒」という設定値も画面を遷移させることなく選択することができ、「変倍」という機能に関し「141%」という設定値も「等倍」という設定値も画面を遷移させることなく選択することができる。このように設定値を含む各機能のビューが一覧表示されることで、操作性が向上する。
【0084】
なお、図14(a)では、機能によっては同じ機能に属する複数のビューが表示されている。例えば、「両面」機能について、「片面→両面」というビュー6と、「両面→両面」というビュー7が、それぞれ表示されている。同様に、「仕上げ」機能について、「左上1箇所」というビューと、「左2箇所」というビュー5が、それぞれ表示されている。機能一覧部2012に同じ機能に属するビューが複数個、表示か否かは、上記のグラフィックデータ71に予め定められている。
【0085】
なお、同じ機能の設定値が複数のビューに分けられているのは、ユーザの選択のしやすさ(使いやすさ)を考慮したためであって、「両面」や「仕上げ」の機能に関し複数の設定値をひとかたまりのビューにまとめて表示してもよいし、「変倍」という機能の各設定値を別々のビューに表示するよう、操作画面201を設計することもできる。
【0086】
ビューの配置をカスタマイズしたいユーザは、設定部2011の「何でもメニュー」キーを押下する。このキーは画像形成装置200に関する種々の設定を受け付けるキーであり、ユーザがその中から不図示の「カスタマイズキー」を押下することで、図14(b)の機能一覧画面202が表示される。
【0087】
図14(b)はコピーアプリ31においてカスタマイズ可能な機能の一覧の一例を示す図である。カスタマイズ機能選択部62は、コピーアプリ31のインストールデータ77を読み出して、図14(b)のように機能一覧を表示する。ユーザがスクロールバー2022を操作すると、さらに多くの機能が表示される。図14(b)では、コピーアプリ31でユーザが設定可能な設定値を含む各種の機能が一覧表示されている。コピーアプリ31以外でユーザが使用可能な機能であれば、コピーアプリ31以外のアプリケーション51の操作画面201をカスタマイズする際にも表示される。
【0088】
続いて、ユーザが機能一覧から「カラー選択」を押下した場合、図15(a)のビュー選択画面203が表示される。ビュー情報選択部63は、グラフィックデータ71を参照して図15(a)のようなビュー選択画面203を表示する。図9にて説明したように、カラー選択という機能のビュー部品は6つあるが、図15(a)では5つのビューが表示されている。
【0089】
ユーザはカラー選択の機能でよく使用する設定値を考慮して、その設定値が含まれるビューを選択する。選択後、ユーザが「次へ」キー2031を押下すると、「配置処理」が実行された後、図15(b)のカスタマイズ結果確認画面206が表示される。
【0090】
図15(b9では、図14(a)のカラー選択の機能のビュー1の代わりに、図15(a)で選択されたビューaが配置されている。ユーザが確認後「次へ」キー2061を押下すると、例えばカスタマイズが完了したことを示す画面が表示される。
【0091】
このように、ユーザは機能毎に表示する設定値の組み合わせや数を選択できる。そして、選択されたビューの配置位置を表示装置100が決定するので、選択されたビューの位置をユーザが決定する必要がなく、ユーザはカスタマイズを容易に実行することができる。
【0092】
〔動作手順〕
以下、図14の手順をシーケンス図を用いて詳細に説明する。
<操作画面201→機能一覧画面202>
図16は、カスタマイズ機能選択部62が、図14(a)の簡単コピーの操作画面201から、図14(b)の機能一覧画面202を表示する手順を示すシーケンス図の一例である。図16のシーケンス図は、ユーザが「何でもメニュー」キーを押下して表示された不図示の画面からスタートする。ユーザはコピーアプリ31を選択している。また、図14(a)の操作画面201が表示されている際、ユーザは画像形成装置200にログインしている。したがって、パネル管理部61は、ユーザ名とアプリケーション51の識別情報(以下、アプリケーション名という)を保持している。
【0093】
ユーザが操作パネル11に表示された操作キーである「画面カスタマイズ」キーを押下すると、パネル管理部61は「画面カスタマイズ」キーが押下されたことをカスタマイズ機能選択部62に通知する。通知されるパラメータ(引数)は、ユーザ名とアプリケーション名である。
【0094】
カスタマイズ機能選択部62は、操作画面201のカスタマイズ要求を受け付ける(S11)。つまり、カスタマイズ機能選択部62は、操作画面201のカスタマイズ要求を図14(b)の機能一覧画面202の呼び出し要求として受け付ける。
【0095】
カスタマイズ機能選択部62は、図14(b)の機能一覧画面202を生成するため、インストール管理部73にインストール済み機能一覧の取得要求を通知する(S12)。カスタマイズ機能選択部62は、ユーザ名とアプリケーション名をインストール管理部73に通知する。
【0096】
インストール管理部73は、このアプリケーション51に対しインストールされている機能を特定するため、アプリケーション名をキーにしてインストールデータ77を参照する(S13)。インストール管理部73は、コピーアプリ31に対しインストールされている「カラー選択」「原稿設定」等のインストールデータを取得できる(S14)。
【0097】
次に、インストール管理部73は、ログインしているユーザによる使用が禁止されている機能を特定するため、ユーザ名をキーにしてユーザ情報保存部74にユーザ情報の取得を要求する(S15)。インストール管理部73が要求する情報は「利用制限機能」であるので、この情報だけを要求してもよい。ユーザ情報保存部74はログインしているユーザのユーザ情報78をインストール管理部73に通知する(S16)。
【0098】
インストール管理部73は、インストールデータから利用制限機能により使用が制限された機能を消去して、インスール済み機能一覧(インストールデータ)をカスタマイズ機能選択部62に通知する(S17)。ユーザが使用可能な機能のみをカスタマイズできるようになるので、ユーザが使用できる機能か否かを判断する必要をなくし操作性を向上できる。
【0099】
カスタマイズ機能選択部62は、インストール管理部73から通知を受けてインストールデータの各機能名を表示する図14(b)のような機能一覧画面202を生成し、操作パネル11に表示する(S18)。図14(b)に示したように、各機能名がセル状に一覧表示される。
【0100】
以上のように、カスタマイズ機能選択部62は、アプリケーション51毎かつユーザ毎に図14(b)の機能一覧画面202を表示することができる。
【0101】
<機能一覧画面202→ビュー選択画面203 >
図17は、ビュー情報選択部63等が、図14(b)の機能一覧画面202から、図15(a)のビュー選択画面203を表示する手順を示すシーケンス図の一例である。
【0102】
ユーザが図14(b)の機能一覧画面202からカスタマイズしたい機能を選択すると、パネル管理部61は選択された機能の識別情報又は押下された位置情報をカスタマイズ機能選択部62に通知する(S21)。いずれにしてもカスタマイズ機能選択部62はユーザが選択した機能を取得する。
【0103】
次いで、カスタマイズ機能選択部62は選択された機能に対応したビューを表示するため、ビュー情報選択部63にビュー選択画面203の表示を要求する(S22)。この時、通知されるパラメータは機能名である。
【0104】
機能に対応したビュー情報選択部63が呼び出され、呼び出されたビュー情報選択部63は機能に対応した機能UI制御部66を生成する(S23)。機能UI制御部66は各機能で表示可能なビューを表示する(ビューを生成する)機能を提供する。ここで生成するとしたのは、オブジェクト指向言語におけるインスタンスの生成を意味し、例えば所定の「クラス」から機能UI制御部66のインスタンスを生成することに相当する。機能UI制御部66はビュー毎に生成される。例えば、1つの機能で5つのビューをユーザが選択可能であれば、機能UI制御部66は5つ生成される。
【0105】
各機能UI制御部66は、グラフィックデータ71を参照する(S24)。各機能UI制御部66はそれぞれのビュー部品のグラフィックデータ71を取得する(S25)。各機能UI制御部66は、機能名に基づき図8から各ビュー部品のグラフィックデータ71を読み出す。
【0106】
各機能UI制御部66は、図10の設定値テーブル72を参照して各設定値をグラフィックデータ71の各領域に配置することで、各ビューを生成する(S26)。
【0107】
なお、ビュー選択画面203の各ビュー部品に配置する設定値を、ユーザが設定値の表示順をカスタマイズした所定のデータから読み出してもよい。
【0108】
ついで、ビュー情報選択部63は、ビュー毎に選択用レイヤを生成する(S27)。選択用レイヤとは、ユーザによるビューの選択を、画面のカスタマイズでなく通常操作を司るシステム(例えば、SCS40)から横取りするためのレイヤである。レイヤは、例えばプログラム上の記述を実体とする。機能UI制御部66が生成したビュー自体は、図14(a)のようにユーザが操作する操作画面201においても表示されるものなので、単にビューを表示してユーザがビューの設定値を選択すると、ビューの設定値の押下に応じて予め定まったイベント(カラー選択等)が画像形成装置200により受け付けられてしまう。
【0109】
これではユーザは操作画面201をカスタマイズできないので、ビュー情報選択部63は上記の選択用レイヤを生成する。選択用レイヤの大きさはビューの大きさと同程度かやや大きい程度であり、透明なボタン等(ユーザの操作を受け付けるメソッドであればよい)で構成されているので、ユーザは選択用レイヤを意識することなくビューの全体を選択できる。選択用レイヤを押下したことによるイベントは、システムが受け付けるよりも先に実行されるので、ビュー情報選択部63はユーザの操作を横取りすることができる。
【0110】
ビュー情報選択部63は、画像データとして生成されたビューに選択用レイヤを重畳したビュー選択画面203を操作パネル11に表示する(S28)。以上により、図15(a)のビュー選択画面203が表示される。
【0111】
次に、ユーザが所望のビューを1つ押下する(選択する)と、パネル管理部61は選択されたビューの位置情報をビュー情報選択部63に通知する(S29)。そして、ビュー情報選択部63は位置情報に基づきユーザが選択したビューを特定する(S30)。なお、これらの処理は、ユーザが選択したビューを操作パネル11に枠線2032等で明示するためである。
【0112】
ビュー情報選択部63は、特定したビューのサイズ情報を機能UI制御部66に通知するよう要求する(S31)。グラフィックデータ71にビューのサイズ情報が保持されているので、ビューのサイズ情報(縦の長さ、横の長さ)は、機能UI制御部66にとって既知である。機能UI制御部66はビューのサイズ情報をビュー情報選択部63に通知する(S32)。
【0113】
ビュー情報選択部63は、選択状態を示す枠線2032を操作パネル11に表示する(S33)。図15(a)では、選択状態を示す枠線2032が、ユーザが選択したビューを囲むように表示されている。枠線2032の他、選択したビューの輝度を上げてもよいし、色を変えて表示してもよい。
【0114】
このように選択用レイヤを配置することで、操作時と同じビューを表示しても、ユーザのカスタマイズ操作を受け付けることができる。
【0115】
なお、選択用レイヤを生成することなく、ビューの選択を受け付けることもできる。個の場合、機能UI制御部66は画像形成装置200の状態が、操作画面201のカスタマイズ中か、画像形成装置200の使用中かを判別する。判別の方法はいくつかあるが、例えば、機能UI制御部66は、カスタマイズ機能選択部62が生成したフラグを参照する。カスタマイズ機能選択部62は、画面のカスタマイズ中に呼び出される機能なのでカスタマイズ機能選択部62が起動していることをフラグが示せば、機能UI制御部66は、画像形成装置200の状態がカスタマイズ中であると判別できる。
【0116】
また、その他、ビュー情報選択部63は、画像形成装置200の状態を保持する機能やフラグを適宜参照して、画像形成装置200の状態を判別してもよい。
【0117】
<利用頻度をカウントする手順>
図18は、ビュー情報選択部が、利用頻度をカウントする手順を示すシーケンス図の一例である。すでに、機能UI制御部が生成されており、画面構築部68が操作画面(すなわち、通常操作のための操作画面)201を操作パネル11に表示している。
【0118】
ユーザが操作画面201から所望のビューを1つ押下する(選択する)と、パネル管理部61は選択されたビューの位置情報をビュー情報選択部63に通知する(S410)。
【0119】
そして、ビュー情報選択部63は位置情報に基づきユーザが選択したビューを特定する(S420)。
【0120】
ビュー情報選択部63は、特定したビューに対応する機能UI制御部66に、ビューが選択されたことを通知することで設定値に基づく処理を要求する(S430)。これにより、機能UI制御部は、ユーザ操作を受け付け、出力条件の設定などを開始する。
【0121】
また、ビュー情報選択部63は、ユーザ情報保存部74にログインしているユーザのビュー及び機能の利用頻度を要求し(S440)、ユーザ情報保存部74からビュー及び機能の利用頻度を取得する(S450)。
【0122】
そして、ビュー情報選択部63は、ユーザが選択したビューの利用頻度及びビューが属する機能の利用情報をインクリメントし(S460)、インクリメントしたビュー及び機能の利用頻度をユーザ情報保存部74に送出する(S470)。ユーザ情報保存部74はユーザ毎に利用頻度を更新する(S480)。
【0123】
〔ビュー選択画面203 → 配置処理〕
配置処理について説明する。ユーザがビューを選択した後、図15(a)のビュー選択画面203から「次へ」キー2031を押下すると、パネル管理部61は「次へ」キー2031が選択されたことを画面配置場所選択部64に通知する。
【0124】
図19は、画面配置場所選択部64が、ビューの配置を決定する手順を説明するフローチャート図の一例である。図19の手順の具体的な適用例は画面例を用いて後述する。
【0125】
<S110>
まず、画面配置場所選択部64は、作業パレットを生成し、現在の操作画面201に対応したビューを配置する。作業パレットは、ビューの配置の決定を視覚的に説明するための2次元平面であり、グリッドにより区分されている。また、画面配置場所決定部64は作業パレットのグリッドを座標情報(0,0)〜(3,7)にて指定することができる。なお、配置処理において、作業パレットをRAM等のメモリに生成する必要は必ずしもなく、図19のロジックに従ってビューの配置を決定することができる。
【0126】
図20は、作業パレットと、各ビューの配置の関係を模式的に示す図の一例である。画面配置場所選択部64は、現在の操作画面(例えば、デフォルトの操作画面、過去にユーザがカスタマイズした操作画面)201の、各ビューの配置(グリッド単位)をカスタマイズデータ76等から読み出し、図示するように配置する。
【0127】
<S120>
次に、画面配置場所選択部64は、選択されたビューが属する機能を複数表示することが可能か否かを判定する。画面配置場所選択部64は、例えばビュー情報選択部63から選択されたビューの通知を取得し、そのビューのグラフィックデータ71を読み出す。グラフィックデータ71には複数表示の可否「OK」「NG」が登録されているので、画面配置場所選択部64は「複数表示」が「OK」か「NG」かに基づき判定する。
【0128】
複数表示が可能なら(S120のYes)、作業パレットに既に配置されている、選択されたビューと同じ機能に属するビューを消去しなくてもよい。この場合、処理はステップS140に進む。
【0129】
<S130>
複数表示が可能でない場合(S120のNo)、同じ機能のビューを一度に複数個、操作画面201に表示できないことになるので、画面配置場所選択部64は、作業パレットから、選択されたビューが属する機能と同じ機能のビューを消去する。
【0130】
<S140>
そして、画面配置場所選択部64は、作業パレットにおいて、連続して空いているスペースを全て探す。連続して空いているとは、グリッドとグリッドが行又は列方向に連続して空いていることをいい、グリッドの角同士が連続していることを含まない。
【0131】
図20では、(2,0)(3,0)のグリッドが連続したスペース1と、(2,0)(3,0)のグリッドが連続したスペース1と、(2,7)(3,7)のグリッドが連続したスペース2、が検出される。
【0132】
<S150>
画面配置場所選択部64は、選択されたビューが配置可能なスペースがあるか否かを判定する。このため、画面配置場所選択部64は、グラフィックデータ71から、選択されたビューのサイズ情報(グリッド単位)を読み出し、スペースのサイズと比較する。
【0133】
(a1)ビューのたて方向のグリッド数<スペースのたて方向のグリッド数
(a2)ビューのよこ方向のグリッド数<スペースのよこ方向のグリッド数
が両方とも成立する場合、画面配置場所選択部64は選択されたビューが配置可能なスペースがあると判定する。
【0134】
選択されたビューが配置可能なスペースがない場合(S150のNo)、処理はステップS210に進む。
【0135】
<S160>
なお、画面配置場所選択部64は、選択されたビューが配置可能なスペースが複数あれば全て抽出する。したがって、画面配置場所選択部64はステップS150の判定を、全てのスペースに対して実行する。S160の判定が必要なのは、同一の機能のビューを隣接して配置するためである。
【0136】
<S170>
画面配置場所選択部64は、選択されたビューが属する機能と同じ機能のビューに隣接したスペースがあるか否かを判定する。ステップS110において、画面配置場所選択部64は、作業パレットの各ビューが属する機能を特定しているので、選択されたビューが属する機能のビューが、既に作業パレットに配置されているか否かを判定できる。選択されたビューが属する機能と同じ機能のビューが存在する場合、そのビューにスペースが隣接しているか否かを判定すればよい。
【0137】
<S180>
選択されたビューが属する機能と同じ機能のビューに隣接したスペースがある場合(S170のYes)、画面配置場所選択部64はそのスペースに選択されたビューを配置する。こうすることで、選択されたビューを、同じ機能のビューに隣接して配置でき、操作画面201の意匠性や操作性を向上させることができる。
【0138】
<S190>
選択されたビューが属する機能と同じ機能のビューに隣接したスペースがない場合(S170のNo)、画面配置場所選択部64は空いているスペースに選択されたビューを配置する。こうすることで、新たに選択されたビューを作業パレットのスペースに配置できたことになる。
【0139】
なお、この後、ステップS240に進み、同じ機能に属する複数のビューを隣接するように配置換えすることが好ましい。
【0140】
<S210>
選択されたビューが配置可能なスペースがない場合(S150のNo)、画面配置場所選択部64は、既存のビューを配置換えして、選択されたビューが配置可能なスペースができるか否かを判定する。この判定は、例えば、以下の条件が成立するか否かにより行う。
【0141】
(b1)スペースの合計のグリッド数≧選択されたビューのグリッド数
この(b1)条件が成立しても、スペースが連続するように既存のビューを移動できない場合があり得る。したがって、(b1)の条件は必要条件となる。
(b2)1つのスペースのサイズ≧既存の最小のビューのサイズ
1つのスペースのサイズ(例えば図20の(2,0)(3,0))が既存のビューのサイズ以上の場合(図20では成立しない)、そのスペースに既存のビューを配置することで、連続したスペースが得られる。しかし、この場合も、選択されたビューのサイズが大きい場合など、既存のビューを配置して得られたスペースに選択されたビューを配置できるとは限らない。このため、(b2)も十分条件とはならない。
【0142】
しかし、グリッドの形状や大きさを好ましく設計することで(b1)と(b2)の条件が成立すれば、選択されたビューが配置可能なスペースが得られる可能性が高い。そこで、画面配置場所選択部64は(b1)と(b2)の条件が成立する場合に、既存のビューを配置換えして、選択されたビューが配置可能なスペースができると判定する。なお、(b1)のみで判定してもよい。
【0143】
<S220>
既存のビューを配置換えして、選択されたビューが配置可能なスペースができると判定した場合(S210のYes)、画面配置場所選択部64は既存のビューを配置換えする。
【0144】
画面配置場所選択部64は、例えば、
(c1)作業パレットのあるビューに着目し、着目したビューが配置可能なスペースを探し、そのスペースに着目したビューを配置する。
(c2)作業パレットのあるビューに着目し、着目したビューに隣接したスペースがある場合、そのスペースに着目したビューを移動する。
【0145】
このような作業を繰り返して、画面配置場所選択部64は最もサイズの大きいスペースが得られるように、既存のビューを配置換えする。
【0146】
<S230>
画面配置場所選択部64は、配置換えにより空いたスペースに、選択されたビューを仮おきする。仮おきの際、選択されたビューと同じ機能のびビューに隣接したスペースを優先的に選択する。仮おきにより、少なくとも作業パレット上に、選択されたビューが配置されたことになる。
【0147】
仮に、配置換えにより空いたスペースのサイズが、選択されたビューのサイズよりも小さい場合、処理はステップS310に進む。
【0148】
<S240>
次に、画面配置場所選択部64は、同じ機能のビューが複数ある場合、それらが隣接するように配置換えする。こうすることで、選択されたビューを、同じ機能のビューに隣接して配置でき、操作画面201の意匠性や操作性を向上させることができる。
【0149】
例えば、同じ機能に属する2つのビューのいずれか1つ以上に隣接し、かつ、同じ機能に属するビューと同じサイズのビューを、一時的に作業パレットから取り出し、そこに同じ機能に属する2つのビューの一方を配置する。そして、一時的に作業パレットから取り出したビューを、同じ機能に属する2つのビューの一方が移動する前の位置に配置する。こうすることで、同じ機能の複数のビューを隣接させることができる。
【0150】
<S310>
そして、既存のビューを配置換えしても、選択されたビューが配置可能なスペースができないと判定した場合(S210のNo)、画面配置場所選択部64は利用頻度データ79を参照して、消去するビューを決定する。
【0151】
画面配置場所選択部64は、例えば、次のような条件に基づき、消去するビューを決定する。
(d1)ビューの利用頻度のうち、最も利用頻度の小さいビューを、消去するビューに決定する。
(d2)機能の利用頻度のうち、最も利用頻度の小さい機能を特定し、その機能に属するビューを消去するビューに決定する。
(d3)選択されたビューと同じ機能に属するビューのうち、最も利用頻度の小さいビューを消去するビューに決定する。
【0152】
(d1)を条件とした場合、図13(a)から「仕上げ」機能の「Finish3」というビューが消去するビューに決定される。したがって、最も利用頻度の低いビューを消去することができ、消去による不都合を最小限にできる。
【0153】
(d2)を条件とした場合、図13(b)から「カラー選択」機能が特定され、作業パレットのビューの内、「カラー選択」機能に属するビューが消去するビューに決定される。「カラー選択」機能に属するビューが作業パレットにない場合、次に、利用頻度の小さい機能を特定し、その機能に属するビューを消去するビューに決定する。あまり利用しない機能に属するビューを消去できるので、操作画面201にユーザがよく利用する機能のビューだけを配置できるようになる。
【0154】
(d3)を条件とした場合、選択されたビューが「カラー選択」の機能に属するビューの場合、図13(a)から「ColorSelect2」のビューが消去するビューに決定される。この場合、操作画面201に同じ機能のビューが数多く配置されることを防止できる。
【0155】
なお、利用頻度の低いビューでなく、例えば、最後に使用された時から最も時間が経過しているビューを優先的に消去してもよい。
【0156】
<S320>
そして、画面配置場所選択部64は、利用頻度に基づき決定したビューを作業パレットから消去する。具体的には、カスタマイズデータ76からそのビューを消去すればよい。
【0157】
次いで、処理はステップS140に進み、画面配置場所選択部64は、作業パレットにおいて、連続して空いているスペースを探し、選択されたビューの配置を試みる。S140以下の処理を繰り返すことで、最終的には必ず選択されたビューを作業パレットに配置できることになる。
【0158】
<S330>
選択されたビューの配置が決まると、画面配置場所選択部64は、ログインしているユーザのカスタマイズデータ76を更新して図19の処理を終了する。
【0159】
なお、スペースが足りない場合、表示装置100がビューを削除するのでなく、ユーザが削除することを許可してもよい。ユーザは消去するビューを選択して消去する。消去によりスペースが生まれれば、表示装置100は選択されたビューを配置することができる。
【0160】
<カスタマイズ結果確認画面206>
画面配置場所選択部64がカスタマイズデータ76を更新すると、画面構築部68はカスタマイズデータ76を読み出して、カスタマイズ結果確認画面206を操作パネル11に表示する。これにより、ユーザは、操作画面201を確定することができる。
【0161】
〔図19の手順の具体的な適用例〕
図19の手順を、具体的な画面例を用いて説明する。
【0162】
<主にS120,S130>
図21は、選択されたビューが属する機能のビューを複数表示することができない場合の画面遷移例を示す。
【0163】
図21(a)の作業パレットには、「カラー選択」機能のビュー1、「変倍」機能のビュー2、「両面」機能のビュー3,4が配置されている。
【0164】
図21(b)の機能一覧画面では、ユーザが「カラー選択」機能を選択した。このため、図21(c)では、「カラー選択」機能のビュー選択画面が表示されている。ビュー選択画面には、ビューa〜dが表示されており、ユーザがビューaを選択する。
【0165】
すると、画面配置場所選択部64は、ビューaのグラフィックデータ71を読み出し、ビューaが複数表示可能なビューか否かを「複数表示」に対応づけられた「OK」又は「NG」に基づき判定する。「カラー選択」機能では「複数表示」は「NG」なので、画面配置場所選択部64は、作業パレットから、選択されたビューaが属する機能と同じ機能のビュー1を消去する。
【0166】
消去により、選択されたビューが配置可能なスペースが得られたので、画面配置場所選択部64は空いているスペースに選択されたビューaを配置する。
図21(d)は、カスタマイズされた作業パレットの一例を示す。図21(d)では、図21(a)のビュー1がビューaによって置き換えられていることがわかる。
【0167】
<主にS160〜S180>
図22は、選択されたビューを配置するスペースが複数ある場合の画面遷移例を示す。
【0168】
図22(a)の作業パレットには、「カラー選択」機能のビュー1、「変倍」機能のビュー2、「両面」機能のビュー3,4、「仕上げ」機能のビュー5、「給紙」機能のビュー6が配置されている。
【0169】
図22(b)の機能一覧画面では、ユーザが「仕上げ」機能を選択した。このため、図22(c)では、「仕上げ」機能のビュー選択画面が表示されている。ビュー選択画面には、ビューa〜iが表示されており、ユーザはビューaを選択する。
【0170】
画面配置場所選択部64は、ビューaのグラフィックデータ71からサイズ情報を読み出し、それとスペースのサイズを比較して、選択されたビューaが配置可能なスペースを2個抽出する。図22(a)のスペース1と2が、抽出されたスペースである。
【0171】
複数のスペースがあるため、画面配置場所選択部64は、選択されたビューaが属する機能と同じ機能のビューに隣接したスペースがあるか否かを判定する。スペース2は、「仕上げ」機能のビュー5と隣接しているので、画面配置場所選択部64は、スペース2を選択されたビューaが属する機能と同じ機能のビューに隣接したスペースであると判定する。
【0172】
よって、画面配置場所選択部64は空いているスペース2に選択されたビューaを配置する。図22(d)は、カスタマイズされた作業パレットの一例を示す。図22(d)では、図22(a)のスペース2にビューaが配置されていることがわかる。
【0173】
<主にS210〜S240>
図23は、既存のビューを配置換えして、選択されたビューを配置する場合の画面遷移例を示す。
【0174】
図23(a)の作業パレットには、「仕上げ」機能のビュー1、2、「変倍」機能のビュー3、「カラー選択」機能のビュー4、「両面」機能のビュー5、「給紙」機能のビュー6が配置されている。
【0175】
図23(b)の機能一覧画面では、ユーザが「両面」機能を選択した。このため、図23(c)では、「両面」機能のビュー選択画面が表示されている。ビュー選択画面には、ビューa〜fが表示されており、ユーザはビューfを選択する。
【0176】
画面配置場所選択部64は、ビューfのグラフィックデータ71からサイズ情報を読み出し、それとスペースのサイズを比較して、選択されたビューfがそのままでは配置できないと判定する一方、既存のビューを配置換えして、選択されたビューfが配置可能であると判定する。
【0177】
そこで、画面配置場所選択部64は既存ビューを配置換えする。図23(d)は既存のビューが配置換えされた作業パレットの一例を示す。図23(a)と比較して「仕上げ」機能のビュー1が、配置換えされている。
【0178】
次に、画面配置場所選択部64は、配置換えにより空いたスペースに、選択されたビューfを仮おきする。図23(e)はビューfを仮おきした作業パレットの一例を示す。図23(d)と比較してスペースにビューfが配置されている。
【0179】
次に、画面配置場所選択部64は、同じ機能のビューが複数ある場合、それらが隣接するように配置換えする。図23(e)では、「両面」機能のビュー5と、仮に配置されたビューfが共に、同じ「両面」機能に属する。よって、画面配置場所選択部64は、「両面」機能のビュー5又はビューfのいずれかを、互いに隣接するように配置換えする。
【0180】
図23(f)は、ビュー5が配置換えされた作業パレットの一例を示す。図23(e)と比べて、ビュー5とビュー1,2が互いに入れ替わっていることがわかる。
【0181】
<主にS310、S320>
図24は、利用頻度データ79を参照して、消去するビューを決定する場合の画面遷移例を示す。
【0182】
図24(a)の作業パレットには、「両面」機能のビュー1、2、「変倍」機能のビュー3、「カラー選択」機能のビュー4、「仕上げ」機能のビュー5、6、「給紙」機能のビュー7が配置されている。すなわち、図24(a)ではスペースがない。
【0183】
図24(b)の機能一覧画面では、ユーザが「給紙」機能を選択した。このため、図24(c)では、「給紙」機能のビュー選択画面が表示されている。ビュー選択画面には、ビューa、bが表示されており、ユーザはビューbを選択する。
【0184】
画面配置場所選択部64は、ビューbのグラフィックデータ71からサイズ情報を読み出し、それとスペースのサイズ(図24ではゼロ)を比較する。そして、既存のビューを配置換えしても、選択されたビューbが配置できないと判定する。
【0185】
そこで、画面配置場所選択部64は利用頻度データ79を参照して、消去するビューを決定する。ここでは、(d1)を条件にして、利用頻度から消去するビューを決定する。
【0186】
画面配置場所選択部64は、例えば「両面」機能のビュー1の利用頻度が最も少ないと判定し、画面配置場所選択部64はビュー1を消去すると決定する。図24(d)は、ビュー1が消去された作業パレットの一例を示す。
【0187】
次いで、画面配置場所選択部64は、ビューbのグラフィックデータ71からサイズ情報を読み出し、それとスペースのサイズを比較する。しかし、未だに、既存のビューを配置換えしても、選択されたビューbが配置できないと判定する。
【0188】
画面配置場所選択部64は、「両面」機能のビュー2の利用頻度が最も少ないと判定し、画面配置場所選択部64はビュー2を消去すると決定する。図24(e)は、ビュー2が消去された作業パレットの一例を示す。
【0189】
画面配置場所選択部64は、ビューbのグラフィックデータ71からサイズ情報を読み出し、それとスペースのサイズを比較する。しかし、未だに、既存のビューを配置換えしても、選択されたビューbが配置できないと判定する。
【0190】
画面配置場所選択部64は、「カラー選択」機能のビュー4の利用頻度が最も少ないと判定し、画面配置場所選択部64はビュー4を消去すると決定する。図24(f)は、ビュー4が消去された作業パレットの一例を示す。
【0191】
これにより、画面配置場所選択部64は、ビューbを配置可能なスペースがあると判定できる。よって、画面配置場所選択部64は、スペースに選択されたビューbを配置する。図24(g)は、カスタマイズされた作業パレットの一例を示す。図24(g)では、図24(a)のビュー1、2、4がビューbによって置き換えられていることがわかる。
【0192】
以上説明したように、ユーザは、機能と設定値が一体に表示されたビューを選択するだけで操作画面201をカスタマイズすることができる。また、ユーザが配置場所を指定することなく、同じ機能に属するビューに隣接させて選択されたビューを配置することができる。また、ビューを配置するスペースがない場合、表示装置100は利用頻度に基づいてスペースを空けることができる。この場合も、表示装置100は、同じ機能に属するビューに隣接させて選択されたビューを配置することができる。したがって、カスタマイズに必要な操作回数を最小限にすることができる。
【0193】
〔別の形態〕
なお、本実施形態では、ユーザが操作パネル11を直接操作して、画面のカスタマイズを行ったが、PC(パーソナルコンピュータ)300から画像形成装置200の画面をカスタマイズすることもできる。
【0194】
図25は、画像形成装置200とPC300とが接続されたカスタマイズシステムの概略構成図の一例を示す。ネットワークを介して画像形成装置200とPC300とが接続されている。画像形成装置200はWebサーバ機能を有し、PC300はWebブラウザを有する。ユーザがPC300からユーザ名とパスワードを画像形成装置200に送信すると画像形成装置200がユーザを認証して、上記のカスタマイズが可能になる。
【0195】
ユーザがPC300を操作して、アプリケーションを指定すると共に、図14(b)の機能一覧画面202のHTMLファイルを送信するよう画像形成装置200に要求する。画像形成装置200は機能一覧画面202のHTMLファイルをPC300に送信する。
【0196】
PC300のWebブラウザが機能一覧画面202を表示すると、ユーザはマウスなどのポインティングデバイスを用いて1つの機能を選択する。PC300は機能の選択結果と、図15(a)のビュー選択画面203のHTMLファイルを送信するよう画像形成装置200に要求する。画像形成装置200はビュー選択画面203のHTMLファイルをPC300に送信する。
【0197】
PC300のWebブラウザがビュー選択画面203を表示すると、ユーザはマウスなどのポインティングデバイスを用いて1つのビューを選択する。PC300はビューの選択結果の画面のHTMLファイルを送信するよう画像形成装置200に要求する。画像形成装置200はビューの選択結果が反映されたビュー選択画面203のHTMLファイルをPC300に送信する。
【0198】
ユーザがマウスやキーボードを用いて「次へ」ボタン2031を選択すると、PC300は配置処理を画像形成装置200に要求する。画像形成装置200は配置処理を実行し、選択されたビューの配置を決定し、カスタマイズ結果確認画面206のHTMLファイルをPC300に送信する。
【0199】
PC300のWebブラウザがカスタマイズ結果確認画面206を表示することで、ユーザは選択した機能が選択したビューで表示されること、及び、ビューが同じ機能に隣接した配置されていること、を確認することができる。
【0200】
このように、本実施形態の表示装置100は、画像形成装置200とPC300が通信可能であれば、PC300を用いても適用できる。
【符号の説明】
【0201】
11 操作パネル
24 プログラム
31 コピーアプリ
32 スキャナアプリ
33 FAXアプリ
34 プリンタアプリ
35 蓄積データアプリ
51 アプリケーション
52 API
53 コントロールサービス
54 リソース管理部
55 プラットホーム
56 ハードウェア資源
61 パネル管理部
62 カスタマイズ機能選択部
63 ビュー情報選択部
64 画面配置場所選択部
66 機能UI制御部
67 設定順変更選択部
68 画面構築部
69 保存部
71 グラフィックデータ
72 設定値テーブル
73 インストールデータ管理部
74 ユーザ情報保存部
75 インストールデータ保存部
76 カスタマイズデータ
77 インストールデータ
78 ユーザ情報
79 利用頻度データ
100 表示装置
117 液晶表示部
200 画像形成装置
201 操作画面
202 機能一覧画面
203 ビュー選択画面
206 カスタマイズ結果確認画面
【先行技術文献】
【特許文献】
【0202】
【特許文献1】特開2007−249863号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションソフトウェアの機能の設定情報が配置された機能設定部品を、1つ以上配置した操作画面を表示する表示装置であって、
操作画面における1以上の前記機能設定部品のレイアウトを規定したレイアウト規定情報を記憶するレイアウト規定情報記憶手段と、
機能毎に、前記設定情報、及び、前記設定情報の表示態様を定めた表示態様情報を記憶する表示情報記憶手段と、
アプリケーションソフトウェア毎に機能の一覧を表示する機能一覧表示手段と、
前記一覧から機能の選択を受け付け、該機能の前記機能設定部品が一覧表示された機能設定部品一覧画面を生成する画面生成手段と、
前記機能設定部品一覧画面から選択を受け付けた配置対象機能設定部品の、前記操作画面における配置を決定し、前記配置対象機能設定部品が配置されたレイアウトで前記レイアウト規定情報を更新する配置決定手段と、
を有することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記配置決定手段は、
前記レイアウト規定情報に、前記配置対象機能設定部品と同じ機能の前記機能設定部品が登録されている場合、該機能設定部品を消去して前記配置対象機能設定部品を配置する、
ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記配置決定手段は、
前記表示情報記憶手段に記憶された、前記配置対象機能設定部品のサイズ情報、に基づき、
前記配置対象機能設定部品を配置可能な、前記操作画面の空きスペースを検出する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の表示装置。
【請求項4】
前記配置決定手段は、
前記レイアウト規定情報に、前記配置対象機能設定部品と同じ機能の前記機能設定部品が登録されている場合、該機能設定部品に隣接した前記空きスペースに前記配置対象機能設定部品を配置する、
ことを特徴とする請求項3記載の表示装置。
【請求項5】
前記配置決定手段は、
前記操作画面のスペースと、前記配置対象機能設定部品のサイズ情報に基づき、既に前記操作画面に配置されている前記機能設定部品を配置換えすることで、前記空きスペースを生じさせることができるか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項3記載の表示装置。
【請求項6】
前記配置決定手段は、
前記レイアウト規定情報に、前記配置対象機能設定部品と同じ機能の前記機能設定部品が登録されている場合、
前記空きスペースを生じさせた後、該機能設定部品に隣接した前記空きスペースに前記配置対象機能設定部品を配置する、
ことを特徴とする請求項5記載の表示装置。
【請求項7】
前記配置決定手段は、
前記配置対象機能設定部品と同じ機能の前記機能設定部品が登録されているが、該機能設定部品に隣接した前記空きスペースがない場合、
前記空きスペースに前記配置対象機能設定部品を配置してから、前記配置対象機能設定部品と同じ機能の機能設定部品が隣接するように前記配置対象機能設定部品又は前記機能設定部品の少なくとも一方の配置を決定する、
ことを特徴とする請求項6記載の表示装置。
【請求項8】
前記配置決定手段は、
既に前記操作画面に配置されている前記機能設定部品を配置換えすることで、前記空きスペースを生じさせることができないと判定した場合、
前記機能設定部品の利用頻度情報に基づき、利用頻度が小さい前記機能設定部品から順に前記操作画面から消去して、前記空きスペースを生成する、
ことを特徴とする請求項6記載の表示装置。
【請求項9】
前記配置決定手段は、
既に前記操作画面に配置されている前記機能設定部品を配置換えすることで、前記空きスペースを生じさせることができないと判定した場合、
前記機能の利用頻度情報に基づき、利用頻度が小さい前記機能に属する前記機能設定部品から順に前記操作画面から消去して、前記空きスペースを生成する、
ことを特徴とする請求項6記載の表示装置。
【請求項10】
請求項1〜9いずれか1項記載の表示装置と、
記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
アプリケーションソフトウェアの機能の設定情報が配置された機能設定部品の、操作画面における配置をカスタマイズするカスタマイズ方法であって、
機能一覧表示手段が、アプリケーションソフトウェア毎に機能の一覧を表示するステップと、
の画面生成手段が、前記一覧から機能の選択を受け付け、
機能毎に、前記設定情報、及び、前記設定情報の表示態様を定めた表示態様情報を記憶する表示情報記憶手段から、前記設定情報及び前記表示態様情報を読み出し、前記機能の前記機能設定部品が一覧表示された機能設定部品一覧画面を生成するステップと、
配置決定手段が、前記機能設定部品一覧画面から選択を受け付けた配置対象機能設定部品の、前記操作画面における配置を決定するステップと、
レイアウト規定情報記憶手段に記憶された、操作画面における1以上の前記機能設定部品のレイアウトを規定したレイアウト規定情報を、前記配置対象機能設定部品が配置されたレイアウトで更新するステップと、
を有することを特徴とするカスタマイズ方法。
【請求項12】
アプリケーションソフトウェアの機能の設定情報が配置された機能設定部品を、1つ以上配置した操作画面を表示する表示装置のCPUに、
アプリケーションソフトウェア毎に機能の一覧を表示するステップと、
前記一覧から機能の選択を受け付け、
機能毎に、前記設定情報、及び、前記設定情報の表示態様を定めた表示態様情報を記憶する表示情報記憶手段から、前記設定情報及び前記表示態様情報を読み出し、前記機能の前記機能設定部品が一覧表示された機能設定部品一覧画面を生成するステップと、
前記機能設定部品一覧画面から選択を受け付けた配置対象機能設定部品の、前記操作画面における配置を決定するステップと、
レイアウト規定情報記憶手段に記憶された、操作画面における1以上の前記機能設定部品のレイアウトを規定したレイアウト規定情報を、前記配置対象機能設定部品が配置されたレイアウトで更新するステップと、を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2011−186626(P2011−186626A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−49361(P2010−49361)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】