説明

表示装置、表示方法、コンピュータプログラム及び記録媒体

【課題】他の構成要素を必要としない簡単な構成であり、かつ、手動でなく、自動的に画像等に対してグループ化が行われる表示装置、表示方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】表示部7に表示すべき複数の画像に対して、キーワード取得部12によって取得されたキーワードを用いて、分類部11がグループに分類を行い、該グループの分類の結果に基づき、表示制御部8が前記複数の画像をグループに分けて表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の画像を取得して表示する表示装置、表示方法、コンピュータプログラム及び該コンピュータプログラムを記録している記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の人がアイデアを出し合ういわゆるアイデア会議にはKJ法が一般に用いられていた。KJ法とは、ブレインストーミング等によって抽出されたアイデア、意見等を1つずつカードに書き込み、それらの内容について、内容の近いもの同士を集めて分類するグループ化を繰り返し、グループ間の関係性を整理するという方法である。
【0003】
このような、KJ法については、例えば、特許文献1には、小型内蔵カメラ、メモリ、イメージプロセッサ、通信ユニットを備えた入力デバイスと、該入力デバイスによってどの紙のどの位置に情報が記入されたか等の情報を識別するための情報が埋め込まれ、無線タグが取り付けられている用紙(カード及び台紙)とを用い、机上でブレインストーミング又はKJ法を行うことが出来るアイデア抽出支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−123265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したような特許文献1のアイデア抽出支援システムにおいては、小型内蔵カメラ、メモリ、イメージプロセッサ、通信ユニットを備えた入力デバイス、情報が埋め込まれ、無線タグが取り付けられている用紙等の他の構成要素を必要とし、コストがかかる。
【0006】
更に、特許文献1のアイデア抽出支援システムでは、KJ法におけるグループ化を手動にて行われる構成であり、利用者の手間がかかるという問題もあった。
【0007】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、分類手段を備え、表示部に表示すべき複数の画像に対してグループに分類を行い、該グループの分類の結果に基づき、前記複数の画像をグループに分けて表示することにより、他の構成要素を必要としない簡単な構成であり、かつ、手動でなく、自動的に前記複数の画像に対するグループ化が行われる表示装置、表示方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る表示装置は、複数の画像を取得して表示する表示部を備える表示装置において、前記複数の画像をグループに分類する分類手段と、該分類手段によるグループの分類の結果に基づき、前記複数の画像をグループに分けて表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、前記表示部に表示すべき複数の画像に対して、前記分類手段がグループに分類を行い、前記表示手段は、該分類手段によるグループの分類の結果に基づき、前記複数の画像をグループに分けて表示する。
【0010】
本発明に係る表示装置は、前記分類の結果に係るグループの配置指定を受け付ける配置受付手段を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、前記配置受付手段が前記分類の結果に係るグループの配置指定を利用者から受け付け、該配置受付手段が受け付けた配置指定に基づき、前記表示手段は、前記分類の結果に係るグループを分けて表示する。
【0012】
本発明に係る表示装置は、前記分類に係るキーワードを取得する取得手段を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、前記取得手段が前記分類に係るキーワードを取得し、該取得手段が取得したキーワードを用いて前記分類手段が前記複数の画像をグループに分類する。
【0014】
本発明に係る表示装置は、各画像に含まれる文字を認識する文字認識手段と、該文字認識手段による認識の結果に基づき、前記分類手段が前記複数の画像をグループに分類するように構成されていることを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、前記文字認識手段は前記複数の画像の夫々に含まれる文字を認識する。このような、各画像に対する文字の認識の結果に基づき、前記分類手段が前記複数の画像をグループに分類する。
【0016】
本発明に係る表示装置は、前記取得手段はインターネットを介してキーワードを取得できるように構成されていることを特徴とする。
【0017】
本発明にあっては、前記取得手段が前記分類に係るキーワードをインターネットを介して取得し、該取得手段が取得したキーワードを用いて前記分類手段が前記複数の画像をグループに分類する。
【0018】
本発明に係る表示方法は、複数の画像を取得してグループに分けて表示する表示方法において、各画像に含まれる文字を認識するステップと、前記認識の結果に基づき、前記複数の画像をグループに分類するステップとを含むことを特徴とする。
【0019】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の画像を取得してグループに分けて表示させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、各画像に含まれる文字を認識させるステップと、コンピュータに、前記認識の結果に基づき、前記複数の画像をグループに分類させるステップとを実行させることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、前記複数の画像の夫々に含まれる文字が認識される。これによって、各画像に対して認識された文字に基づき、前記複数の画像がグループに分類される。
【0021】
本発明に係る記録媒体は、前述の発明のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、前記記録媒体に前述のコンピュータプログラムを記録する。コンピュータが前記記録媒体からコンピュータプログラムを読み出して、前述の表示装置、及び表示方法がコンピュータにより実現される。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、前記分類手段により、前記表示部に表示すべき複数の画像に対してグループに分類を行い、該グループの分類の結果に基づき、前記複数の画像をグループに分けて表示するので、他の構成要素を必要としない簡単な構成である上に、手動でなく、自動的に前記複数の画像に対するグループ化が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施の形態1の電子黒板装置の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1における電子黒板装置の記憶部のキーワードテーブルの一例を示す例示図である。
【図3】本発明の実施の形態1における電子黒板装置の記憶部のキーワードテーブルの一例を示す例示図である。
【図4】本発明の実施の形態1の電子黒板装置における、グループ分け操作メニューの操作を説明する説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1の電子黒板装置における、グループ分け操作メニューの操作を説明する説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1の電子黒板装置における、グループ分け操作メニューの操作を説明する説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1の電子黒板装置における、グループ分け表示の処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態1の電子黒板装置の表示部に、取得画像に基づく複数の画像が表示されている例を示す例示図である。
【図9】本発明の実施の形態1の電子黒板装置において、グループ分けの操作メニューの表示操作を説明する説明図である。
【図10】本発明の実施の形態1の電子黒板装置における、グループ分け表示の処理結果を示す例示図である。
【図11】本発明の実施の形態2の電子黒板装置の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態2の電子黒板装置における、グループ分け表示の処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態2の電子黒板装置におけるグループ分け操作メニューの操作を説明する説明図である。
【図14】本発明の実施の形態3の電子黒板装置の要部構成を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に、本発明の実施の形態に係る、表示装置、表示方法及びコンピュータプログラム及び記録媒体を、いわゆる電子黒板装置に適用した場合を例として、図面に基づいて詳述する。
【0026】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の電子黒板装置100の要部構成を示す機能ブロック図である。電子黒板装置100はCPU1、ROM2及びRAM3を備えている。
【0027】
ROM2には各種の制御プログラム(例えば、電子黒板アプリケーション、描画用アプリケーション等)が予め格納されており、RAM3はデータを一時的に記憶し、記憶順、記憶位置等に関係なく読み出すことが可能である。また、RAM3は、例えば、ROM2から読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生する各種データ等を記憶する。
【0028】
CPU1は、ROM2に予め格納されている制御プログラムをRAM3上にロードして実行することによって、バスNを介して以下の各種ハードウェアの制御を行い、装置全体を本発明の電子黒板装置100として動作させる。
【0029】
また、電子黒板装置100は、表示部7と、該表示部7への文字、画像等の表示を制御する表示制御部8と、後述するペン形入力器92を介して利用者から表示部7上の位置指定、選択等の入力を受け付けるペン入力部9と、該ペン入力部9による入力の受付を制御するペン入力制御部10と、表示部7に表示すべき画像をグループ毎に分類する分類部11と、該分類部11による分類に係るキーワード又は分類基準を取得するキーワード取得部12と、表示部7に表示すべき画像に含まれる文字を認識する文字認識部13と、分類部11による分類の結果に係るグループの表示部7への配置指定を受け付ける配置受付部14と、外部と画像の送受信を行う通信部6とを備えている。
【0030】
更に、電子黒板装置100は、例えば、ハードディスク等の不揮発性の半導体メモリであり、後述する取得画像が記憶される記憶部4と、所定時刻からの時間の経過を測る計時部5とを備えている。
【0031】
記憶部4には、キーワードテーブルが記憶されている。該キーワードテーブルには、分類部11が分類処理を行う際に用いるキーワード又は分類基準が記憶されている。キーワード取得部12は、記憶部4のキーワードテーブルに基づき、分類部11が分類処理を行う際に用いるキーワード又は分類基準を取得する。
【0032】
図2及び図3は本発明の実施の形態1における電子黒板装置100の記憶部4のキーワードテーブルの一例を示す例示図である。
【0033】
図2に示すキーワードテーブルには、表示すべき画像を、動物/植物にグループ分けするためのキーワード、アジア/ヨーロッパに分類するためのキーワード等が書き込まれている。
【0034】
図3に示すキーワードテーブルには、表示すべき画像を、カラー/白黒、当該画像の原稿のサイズ、メモ書きの有/無などを基準に分類するためのキーワード等が書き込まれている。
【0035】
例えば、利用者が、キーワード又は分類基準を用いて分類を実行させる場合、表示部7には後述するグループ分け操作メニューが表示される。該グループ分け操作メニューには、記憶部4のキーワードテーブルに基づき、選択項目が表示される。
【0036】
表示部7は、例えばLCDモニタであり、表示部7には、例えば、接続された外部(画像読取装置200)から送信され、通信部6を介して取得された取得画像が表示される。また、表示部7には、電子黒板装置100にて動作するソフトウエアを選択して起動させるためのインターフェース画面等が表示されている。
【0037】
表示制御部8は、分類部11によって分類された、複数の取得画像をグループに分けて表示部7に表示させる。
詳しくは、表示部7に表示すべき複数の取得画像に対して、キーワード取得部12によって取得されたキーワードを用いて、分類部11が分類処理を行う。一方、配置受付部14が、分類部11による分類処理の結果に係るグループの配置指定を受け付ける。表示制御部8は、分類部11による分類処理の結果、及び配置受付部14が受け付けたグループの配置指定に基づき、前記複数の取得画像を表示部7に表示する。
【0038】
ペン入力部9は、いわゆるタッチパネルであり、利用者から表示部7の表示画面上における位置指定を受け付ける位置指定受付部91と、ペン形状を有しており、利用者による該位置指定の際に用いるペン形入力器92とを備えている。ペン入力部9は、これらを介して、利用者から表示部7上の位置指定を受け付け、ペン入力部9が受け付けた位置指定に基づき、CPU1は、利用者による所定の選択として受け付ける。
【0039】
ペン入力制御部10は、ペン入力部9による位置指定の受付に関する制御を行ない、また、ペン入力部9の位置指定受付部91を介して受け付けられる位置指定に係る座標(以下、指定座標と言う)をCPU1に送出する。
【0040】
CPU1は、ペン入力制御部10から指定座標を取得して、該指定座標に対応する、例えば、前記インターフェース画面の所定のソフトキーが選択されたものと認識する。
【0041】
ペン入力部9の位置指定受付部91は、表示部7の表示画面上に重ねて設置される。本実施の形態では位置指定受付部91がいわゆる光遮断型であるものとする。該光遮断型においては、入力はペン形入力器92の先端が位置指定受付部91表面の直近に近づいたことに応じて、位置指定受付部91により光遮断が検出されることによって実現される。なお、ペン形入力器92に限るものでなく、利用者の指によって操作可能に構成しても良い。
【0042】
文字認識部13は、取得画像に含まれる文字を認識する。例えば、文字認識部13は該取得画像にOCR処理を施し、該OCR処理によって取得できるテキストデータに対応する文字を認識する。
【0043】
キーワード取得部12は、上述したように、記憶部4のキーワードテーブルに基づき、分類部11が分類処理を行う際に用いるキーワード又は分類基準を取得する。分類部11は、キーワード取得部12によって取得されたキーワード又は分類基準に基づいて分類処理を行う。例えば、分類部11は、文字認識部13による文字認識の結果に基づき、当該キーワードを含む画像と、該キーワードを含まない画像とに分類することができ、動物/植物のように、夫々異なるグループに分類することも可能である。
【0044】
分類部11は、キーワード取得部12によって取得されたキーワードを用いて分類処理のみでなく、画像の形式などの分類基準を用いて、分類処理を行う。従って、カラー/白黒のように、夫々異なる形式に分類することも可能である。すなわち、キーワード取得部12は、分類部11が分類処理を行う際に用いるキーワードを取得し、かつ、分類部11が分類処理を行う際に用いる分類基準を取得する。該分類基準とは、例えば、記憶部4のキーワードテーブルに記憶されているように、表示すべき画像に係る原稿がカラーか/白黒か、該原稿のサイズ(A4、A3、B4等)、該原稿がテキストであるか/イメージであるかなどが例に挙げられる。
【0045】
配置受付部14は、分類部11による分類処理の結果に係るグループの配置指定を受け付ける。すなわち、分類部11による分類処理の結果に係るグループが複数ある場合、これら複数のグループを、上下対向表示、左右対向表示、又はシーツ毎表示等の配置指定を受け付ける。表示制御部8は、配置受付部14が受け付けたグループの配置指定に基づき、前記複数の取得画像を、グループに分けて表示部7に表示する。
【0046】
通信部6は、外部の画像読取装置200と接続されており、画像読取装置200が読み取った画像を取得し、記憶部4に送る。
【0047】
図4から図6は本発明の実施の形態1の電子黒板装置100における、前記グループ分け操作メニューの操作を説明する説明図である。
例えば、利用者が表示部7のインターフェース画面を適宜操作することにより、表示部7には、図4に示すように、グループ分け操作メニューが表示される。
【0048】
前記グループ分け操作メニューには「グループ分け条件選択」の項目と、「グループ配置選択」との項目が設けられている。利用者は、何れかの項目に係るラジオボタンをチェックすることによって、当該項目を選択することができる。
【0049】
例えば、利用者によって「グループ分け条件選択」の項目が選択された場合は、図5に示すように、「キーワードで分ける」の項目と、「形式でわける」との項目が設けられているサブメニューが表示される。また、夫々の項目にはサブ項目を表示するためのプルダウンメニューが設けられている。例えば、プルダウンメニューから「動物/植物」の項目が利用者によって選択された場合は、キーワード取得部12は、前記キーワードテーブルに基づき、動物グループ及び植物グループの夫々に該当するキーワードを取得する。
【0050】
更に、前記サブメニューには「分類開始」のソフトキーが設けられており、利用者が該「分類開始」のソフトキーを操作することによって、キーワード取得部12が取得したキーワード又は分類基準に基づく分類が開始される。
【0051】
すなわち、利用者は、前記グループ分け操作メニューを適宜操作してグループ分けの条件を選択し、キーワード取得部12は前記グループ分け操作メニューを介して当該分類係るキーワード又は分類基準を取得する。なお、これに限るものでなく、利用者が所定のキーワードを自ら入力(例えば、ペン形入力器92を用いた手書き)できるように構成しても良い。
【0052】
一方、例えば、利用者によって「グループ配置選択」との項目が選択された場合は、図6に示すように、「上/下」の項目と、「左/右」との項目と、「左上/右下」の項目と、「右上/左下」との項目と、「シート別」との項目が設けられているサブメニューが表示される。例えば、プルダウンメニューから「上/下」の項目が利用者によって選択された場合は、配置受付部14は、上/下にグループを配置する旨の配置指定を受け付ける。
【0053】
すなわち、利用者は、前記グループ分け操作メニューを適宜操作して分類部11による分類処理の結果に係るグループの配置指定を行い、配置受付部14は前記グループ分け操作メニューを介して、該グループの配置指定を受け付ける。
【0054】
図7は本発明の実施の形態1の電子黒板装置100における、グループ分け表示の処理を示すフローチャートである。説明の便宜上、利用者はグループ分け表示の操作に先立って、画像読取装置200による原稿の読取を指示するものとする。
【0055】
画像読取装置200は前記原稿の読取を行い、画像読取装置200によって読み取られた複数の画像は、通信部6によって取得され(S101)、記憶部4に記憶される。表示制御部8は記憶部4に記憶されている複数の画像を表示部7に表示している。図8は本発明の実施の形態1の電子黒板装置100の表示部7に、取得画像に基づく複数の画像が表示されている例を示す例示図である。
【0056】
斯かる際、例えば、前記複数の画像の大きさが異なる場合には、表示制御部8が、図8に示すように、前記複数の画像を均一の大きさに縮小/拡大して表示するように構成しても良い。
【0057】
次いで、利用者は前記インターフェース画面を適宜操作して、グループ分けの操作メニューの表示を指示する。図9は本発明の実施の形態1の電子黒板装置100において、前記グループ分けの操作メニューの表示操作を説明する説明図である。
【0058】
図9に示すインターフェース画面の所定のソフトキー(図中、矢印にて表示)を、例えば、利用者がペン形入力器92を用いて2回タッチ操作した場合、CPU1は、該タッチ操作に斯かる指定座標をペン入力制御部10から取得し、これによって、CPU1は前記グループ分けの操作メニューの表示の指示を受け付ける(S102)。その後、CPU1は表示制御部8に指示し、図4に示したグループ分けの操作メニューを表示部7に表示する(S103)。
【0059】
ついで、利用者は、図5に示す前記グループ分けの操作メニューのサブメニューを適宜操作してキーワード又は分類基準の取得を指示する。キーワード取得部12は前記グループ分けの操作メニューを介してキーワード又は分類基準の取得の指示を受け付け、記憶部4のキーワードテーブルに基づき、キーワード又は分類基準を取得する(S104)。キーワード取得部12によるキーワード又は分類基準の取得については、上述したとおりであり、詳しい説明は省略する。(以下においては、説明の便宜上、キーワード取得部12がキーワードを取得した場合を例として説明する。)
【0060】
また、利用者は、図6に示す前記グループ分けの操作メニューのサブメニューを適宜操作して、分類部11による分類処理の結果に係るグループの配置を指定する。配置受付部14は前記グループ分けの操作メニューを介して前記グループの配置指示を受け付け(S105)。配置受付部14による位置指定の受付については、上述したとおりであり、詳しい説明は省略する。
【0061】
キーワード又は分類基準の取得の指示、並びにグループの配置指定の後、利用者は図5又は図6のサブメニューに設けられた「分類開始」のソフトキーを操作する。CPU1は該サブメニューの「分類開始」のソフトキーを介して分類を開始する指示を受け付ける(S106)。
【0062】
次いで、CPU1は、S101にて取得した取得画像に含まれる文字の認識を文字認識部13に指示する。CPU1の指示に応じて、文字認識部13は該取得画像にOCR処理を施し、該OCR処理によって取得したテキストデータに対応する文字を認識する(S107)。
【0063】
この後、分類部11が分類処理を行う(S108)。すなわち、分類部11は、キーワード取得部12によって取得されたキーワードと、文字認識部13によって認識された各画像に含まれる文字とを比較することによって、分類処理を行う。例えば、分類部11は当該キーワードを文字として含む画像と、該キーワードを含まない画像とに分類する。
【0064】
分類部11による分類処理が終了した後、CPU1は、分類部11による分類処理の結果に係るグループに分けて、前記取得画像を表示するように、表示制御部8に指示する。表示制御部8は、CPU1の指示に応じて、配置受付部14が受け付けたグループの配置指定に基づき、前記取得画像をグループに分けて表示する(S109)。
【0065】
図10は本発明の実施の形態1の電子黒板装置100における、グループ分け表示の処理結果を示す例示図である。説明の便宜上、S105にて、配置受付部14は分類処理結果に係るグループを上/下に配置する旨の配置指示を受け付けており、分類部11による分類の結果、所定のキーワードを含む画像と、該キーワードを含まない画像とに分類されたものとする。
【0066】
当該処理前における、図9に示した前記複数の取得画像は、本発明に係るグループ分け表示の処理によって、図10に示すように、所定のキーワードを含む画像と、該キーワードを含まない画像とに分けられ、夫々表示部7上/下に対向配置されている。
【0067】
本発明に係る表示装置の構成は、以上の記載に限るものでない。例えば、画像読取装置200が電子黒板装置100に内蔵されるように構成してもよく、CPU1が電子黒板装置100の外部に設けられるように構成しても良い。
【0068】
(実施の形態2)
図11は本発明の実施の形態2の電子黒板装置100の要部構成を示す機能ブロック図である。実施の形態2の電子黒板装置100は、実施の形態1の電子黒板装置100と略同様の構成であるが、通信部6を介して画像読取装置200のみでなく、インターネット300にも接続されている。従って、実施の形態2の電子黒板装置100はインターネットからキーワードを取得することができる。
【0069】
図12は本発明の実施の形態2の電子黒板装置100における、グループ分け表示の処理を示すフローチャートである。
【0070】
利用者はグループ分け表示の操作に先立って、画像読取装置200による原稿の読取を指示する。画像読取装置200は前記原稿の読取を行い、画像読取装置200によって読み取られた複数の画像は、通信部6によって取得され(S201)、記憶部4に記憶される。表示制御部8は記憶部4に記憶されている複数の画像を表示部7に表示している。
【0071】
次いで、利用者は前記インターフェース画面を適宜操作して、グループ分けの操作メニューの表示を指示する。これによって、CPU1は前記グループ分けの操作メニューの表示の指示を受け付ける(S202)。その後、CPU1は表示制御部8に指示し、図4に示したグループ分けの操作メニューを表示部7に表示する(S203)。
【0072】
ついで、利用者は図13に示すグループ分けの操作メニューのサブメニューを適宜操作してキーワード又は分類基準の取得を指示する。該サブメニューには、実施の形態1の場合と異なり、「インターネットから取得」の項目が更に設けられている。以下においては、説明の便宜上、利用者が前記サブメニューの「インターネットから取得」の項目のラジオボタンをチェックした場合を例として説明する。
【0073】
利用者が前記サブメニューの「インターネットから取得」の項目のラジオボタンをチェックした場合、CPU1は、通信部6にインターネット300との接続を指示する。CPU1の指示に応じて通信部6はインターネット300と接続する(S204)。
【0074】
次いで、キーワード取得部12は、インターネット300からキーワードを取得する(S205)。例えば、キーワード取得部12は通信部6を介してGoogle(登録商標)に接続し、1位の検索語をキーワードとして取得する。
【0075】
以降における処理は、実施の形態1におけるS105からS109の処理と同様であり、詳しい説明を省略する。
【0076】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0077】
(実施の形態3)
図14は本発明の実施の形態3の電子黒板装置100の要部構成を示す機能ブロック図である。実施の形態3の電子黒板装置100は、動作を行うためのコンピュータプログラムが、I/F15を介してCD−ROM等の可搬型記録媒体Aで提供することも可能であるように構成されている。さらに、実施の形態3の電子黒板装置100は、前記コンピュータプログラムを、図示しない外部装置から通信部6を介してダウンロードすることも可能であるように構成されている。以下に、その内容を説明する。
【0078】
実施の形態3の電子黒板装置100は外装(又は内装)の記録媒体読み取り装置(図示せず)を備えており、該記録媒体読み取り装置に、各画像に含まれる文字を認識させ、該認識の結果に基づき、複数の画像をグループに分類させるプログラム等が記録された可搬型記録媒体Aを挿入して、例えば、CPU1がROM2にこのプログラムをインストールする。かかるプログラムはRAM3にロードして実行される。これにより、実施の形態1及び実施の形態2の本発明の電子黒板装置100として機能する。
【0079】
前記記録媒体としては、いわゆるプログラムメディアであっても良く、磁気テープ及びカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク及びハードディスク等の磁気ディスク並びにCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。
【0080】
通信部6を介してネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0081】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【符号の説明】
【0082】
1 CPU
6 通信部
7 表示部
8 表示制御部(表示手段)
11 分類部
12 キーワード取得部
13 文字認識部
14 配置受付部
100 電子黒板装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像を取得して表示する表示部を備える表示装置において、
前記複数の画像をグループに分類する分類手段と、
該分類手段によるグループの分類の結果に基づき、前記複数の画像をグループに分けて表示する表示手段と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記分類の結果に係るグループの配置指定を受け付ける配置受付手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記分類に係るキーワードを取得する取得手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
各画像に含まれる文字を認識する文字認識手段と、
該文字認識手段による認識の結果に基づき、前記分類手段が前記複数の画像をグループに分類するように構成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の表示装置。
【請求項5】
前記取得手段はインターネットを介してキーワードを取得できるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項6】
複数の画像を取得してグループに分けて表示する表示方法において、
各画像に含まれる文字を認識するステップと、
前記認識の結果に基づき、前記複数の画像をグループに分類するステップと
を含むことを特徴とする表示方法。
【請求項7】
コンピュータに、複数の画像を取得してグループに分けて表示させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、各画像に含まれる文字を認識させるステップと、
コンピュータに、前記認識の結果に基づき、前記複数の画像をグループに分類させるステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−108609(P2012−108609A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−255181(P2010−255181)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】