説明

表示装置およびテレビジョン装置

【課題】前部筐体に対して表示セル部を精度よく位置決めしながら、前部筐体を基準に表示セル部を前側から順番に積み上げて組み立てることが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】この液晶テレビジョン装置(表示装置)100は、液晶セル部21と、液晶セル部21の表示領域21aを露出させる開口部1aと、液晶セル部21の少なくとも一辺に当接して液晶セル部21を位置決めするX方向位置決め部12とを含む前部筐体1とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示装置およびテレビジョン装置に関し、特に、表示セル部を備える表示装置およびテレビジョン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表示セル部を備える表示装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、ベゼルレス液晶基板(表示セル部)と、ベゼルレス液晶基板の前面側の縁部を押さえるシールド枠と、ベゼルレス液晶基板の表示領域を露出させる開口部を有するフロントキャビネット体(前部筐体)とを備えた液晶表示装置が開示されている。この液晶表示装置では、フロントキャビネット体にシールド枠を位置決めするシールド枠載置部が設けられ、シールド枠にベゼルレス液晶基板を位置決めする位置規制手段が設けられている。これにより、上記特許文献1の液晶表示装置では、フロントキャビネット体(前部筐体)に対してシールド枠を位置決めして積み上げるとともに、シールド枠に対してベゼルレス液晶基板を位置決めして積み上げることができるので、フロントキャビネット体を基準にシールド枠およびベゼルレス液晶基板を順次積み上げて組み立てることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−17480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の液晶表示装置(表示装置)では、シールド枠がフロントキャビネット体に対して位置決めされ、そのシールド枠に対してベゼルレス液晶基板が位置決めされるので、ベゼルレス液晶基板がシールド枠を介してフロントキャビネット体に対して間接的に位置決めされる。このため、ベゼルレス液晶基板(表示セル部)のフロントキャビネット体(前部筐体)に対する位置決め精度が低いという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、前部筐体に対して表示セル部を精度よく位置決めしながら、前部筐体を基準に表示セル部を前側から順番に積み上げて組み立てることが可能な表示装置およびテレビジョン装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の局面による表示装置は、表示セル部と、表示セル部の表示領域を露出させる開口部と、表示セル部の少なくとも一辺に当接して表示セル部を位置決めする第1位置決め部とを含む前部筐体とを備える。
【0008】
この第1の局面による表示装置では、上記のように、前部筐体に、表示セル部の少なくとも一辺に当接して表示セル部を位置決めする第1位置決め部を設けることによって、第1位置決め部により表示セル部を前部筐体に対して位置決めすることができるので、前部筐体を基準に表示セル部を前側から順番に積み上げて組み立てることができる。また、第1位置決め部により、表示セル部を前部筐体に対して直接的に位置決めすることができるので、前部筐体に対して表示セル部を精度よく位置決めすることができる。したがって、この表示装置では、前部筐体に対して表示セル部を精度よく位置決めしながら、前部筐体を基準に表示セル部を前側から順番に積み上げて組み立てることができる。また、組み立て時に前部筐体を基準に表示セル部を積み上げることによって、表示セル部の前方側を前部筐体により押さえることができるので、表示セル部の前方側を押さえるためのベゼルを減らすことができる。
【0009】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、第1位置決め部は、表示セル部の少なくとも一辺に沿って延びる当接面を有し、当接面が表示セル部の側面に当接することにより表示セル部を位置決めするように構成されている。このように構成すれば、第1位置決め部の当接面が表示セル部の辺の側面に面接触した状態で表示セル部の辺に沿って延びるので、表示セル部をより精度よく位置決めすることができる。
【0010】
この場合、好ましくは、第1位置決め部の当接面は、前部筐体の内面から後方に突出するとともに、表示セル部の辺に沿って延びる方向の幅が後方への突出高さよりも大きくなるように形成されている。このように構成すれば、表示セル部の辺の側面がより広い範囲で第1位置決め部の当接面に面接触状態で当接されるので、第1位置決め部の当接面により、表示セル部をさらに精度よく位置決めすることができる。
【0011】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、第1位置決め部は、表示セル部の第1の方向において一方側のみに設けられ、表示セル部の第1の方向における一方側面に当接して表示セル部を片寄せ状態で位置決めするように構成されている。このように構成すれば、表示セル部の第1の方向において他方側に位置決め部を設けることなく、第1位置決め部により、容易に、表示セル部を片寄せ状態で位置決めすることができる。これにより、位置決め部を簡素化しながら表示セル部の位置決めを行うことができる。
【0012】
この場合、好ましくは、第1位置決め部は、表示セル部の第1の方向において一方側のみに設けられるとともに、表示セル部の第1の方向に直交する第2の方向において一方側のみに設けられ、表示セル部の第1の方向における一方側面および第2の方向における一方側面に当接することにより、表示セル部を第1の方向および第2の方向に対して片寄せ状態で位置決めするように構成されている。このように構成すれば、表示セル部の第1の方向の他方側および第2の方向の他方側には位置決め部を設けることなく、第1位置決め部により、容易に、表示セル部を互いに直交する2方向に対して片寄せ状態で位置決めすることができる。これにより、位置決め部を簡素化しながら表示セル部を互いに直交する2方向に対して位置決めすることができる。
【0013】
上記表示セル部を第1の方向および第2の方向に対して片寄せ状態で位置決めする構成において、好ましくは、第1位置決め部は、表示セル部の第1の方向における一方側面の両端部近傍に当接するとともに、表示セル部の第2の方向における一方側面の両端部近傍に当接することにより、表示セル部を第1の方向および第2の方向に対して片寄せ状態で位置決めするように構成されている。このように構成すれば、第1位置決め部により、表示セル部の第1の方向および第2の方向のそれぞれの一方側面の両端部近傍が位置決めされるので、表示セル部を互いに直交する2方向に対してより精度よく位置決めすることができる。
【0014】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、第1位置決め部は、前部筐体に一体的に形成されている。このように構成すれば、第1位置決め部を前部筐体とは別個に形成する場合と異なり、部品点数の増加を防止することができる。
【0015】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、表示セル部の縁部を押さえるとともに、表示セル部を位置決めする第2位置決め部が一体的に形成されたベゼルをさらに備え、前部筐体の第1位置決め部は、表示セル部の第1の方向において一方側のみに設けられ、ベゼルの第2位置決め部は、表示セル部の第1の方向に直交する第2の方向において一方側のみに設けられ、表示セル部は、第1の方向における一方側面および第2の方向における一方側面がそれぞれ第1位置決め部および第2位置決め部に当接されることにより、第1の方向および第2の方向に対して片寄せ状態で位置決めされるように構成されている。このように構成すれば、表示セル部の第1の方向の他方側および第2の方向の他方側には位置決め部を設けることなく、前部筐体の第1位置決め部およびベゼルの第2位置決め部を用いて、容易に、表示セル部を互いに直交する2方向に対して片寄せ状態で位置決めすることができる。
【0016】
この場合、好ましくは、表示セル部を後方から支持する枠状に形成されたセル支持部をさらに備え、前部筐体には、セル支持部およびベゼルの両方を前部筐体に対して位置決めする第3位置決め部が設けられている。このように構成すれば、第3位置決め部がセル支持部およびベゼルの両方の位置決めに兼用されるので、セル支持部およびベゼルのそれぞれの位置決め部を互いに別個に設ける必要がない。これにより、セル支持部およびベゼルの位置決め構造を簡素化することができる。
【0017】
この発明の第2の局面によるテレビジョン装置は、テレビジョン放送を受信可能な受信部と、受信部により受信されたテレビジョン放送が表示される表示セル部と、表示セル部の表示領域を露出させる開口部と、表示セル部の少なくとも一辺に当接して表示セル部を位置決めする位置決め部とを含む前部筐体とを備える。
【0018】
この第2の局面によるテレビジョン装置では、上記のように、前部筐体に、表示セル部の少なくとも一辺に当接して表示セル部を位置決めする位置決め部を設けることによって、位置決め部により表示セル部を前部筐体に対して位置決めすることができるので、前部筐体を基準に表示セル部を前側から順番に積み上げて組み立てることができる。また、位置決め部により、表示セル部を前部筐体に対して直接的に位置決めすることができるので、前部筐体に対して表示セル部を精度よく位置決めすることができる。したがって、このテレビジョン装置では、前部筐体に対して表示セル部を精度よく位置決めしながら、前部筐体を基準に表示セル部を前側から順番に積み上げて組み立てることができる。また、組み立て時に前部筐体を基準に表示セル部を積み上げることによって、表示セル部の前方側を前部筐体により押さえることができるので、表示セル部の前方側を押さえるためのベゼルを減らすことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、上記のように、前部筐体に対して表示セル部を精度よく位置決めしながら、前部筐体を基準に表示セル部を前側から順番に積み上げて組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置を前側から見た全体斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置を後側から見た全体斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置を示した分解斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置の前部筐体の内面側を示した拡大分解斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置の前部筐体を内面側から見た平面図である。
【図6】本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置の液晶セル部を位置決めした状態を示した図である。
【図7】本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置の前部筐体の位置決め部を示した図である。
【図8】本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置の前部筐体の位置決め部を示した拡大斜視図である。
【図9】本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置のホールドプレートを積み上げた状態を示した図である。
【図10】本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置のリアフレームを積み上げた状態を示した図である。
【図11】図10の300−300線に沿った断面図である。
【図12】本発明の第2実施形態による液晶テレビジョン装置の前部筐体の内面側を示した拡大分解斜視図である。
【図13】本発明の第2実施形態による液晶テレビジョン装置の液晶セル部を位置決めした状態を示した図である。
【図14】本発明の第2実施形態による液晶テレビジョン装置の前部筐体の位置決め部およびベゼルの位置決め部を示した拡大斜視図である。
【図15】本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置の変形例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1〜図11を参照して、本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置100の構成について説明する。なお、第1実施形態では、本発明の「表示装置」および「テレビジョン装置」を、液晶テレビジョン装置100に適用する例について説明する。
【0023】
本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置100は、図1および図2に示すように、枠状の前部筐体1と、前部筐体1の後ろ側(Y2方向側)に配置される液晶モジュール2と、液晶テレビジョン装置100全体を支持するスタンド部材3とを備えている。
【0024】
前部筐体1は、図1に示すように、液晶モジュール2の矩形形状の表示領域21a(図1参照)を露出させるための略矩形形状の開口部1aを有している。また、図3〜図5に示すように、前部筐体1の内面1b(Y2方向側の表面)には、縁部に沿って複数のネジ螺合部11が前部筐体1に一体的に形成されている。
【0025】
ここで、第1実施形態では、図4および図5に示すように、前部筐体1の内面1b(Y2方向側の表面)には、開口部1aのX2方向側の一辺の両端部近傍に互いに間隔を隔てて2つのX方向位置決め部12が形成されている。なお、X方向は、本発明の「第1の方向」の一例であり、X方向位置決め部12は、本発明の「第1位置決め部」の一例である。2つのX方向位置決め部12は、図3〜図5に示すように、前部筐体1の内面1bから後方に突出するように形成されている。また、2つのX方向位置決め部12は、図5〜図8に示すように、後述する矩形形状の液晶セル部21(図6および図8参照)のX2方向側の側面211に当接する当接面121を有している。当接面121は、液晶セル部21のX2方向側の一辺に沿ってZ方向に延びるように形成されている。
【0026】
詳細には、当接面121は、前部筐体1の内面1bから後方に突出している。また、当接面121は、図7に示すように、液晶セル部21のX2方向側の一辺に沿って延びる方向(Z方向)の幅W1が後方(Y2方向)への突出高さH1よりも大きくなるように形成されている。また、当接面121は、図7および図8に示すように、当接面121の背面側(X2方向側)に設けられた3つの補強リブ122により支持されている。3つの補強リブ122は、当接面121が液晶セル部21のX2方向側の一辺に沿って延びる方向(Z方向)に互いに所定の間隔を隔てて隣接するように配置されている。
【0027】
また、図6に示すように、2つのX方向位置決め部12は、それぞれ、当接面121が液晶セル部21のX2方向側の側面211の両端部近傍に当接するように構成されている。また、2つのX方向位置決め部12は、当接面121が液晶セル部21のX2方向側の側面211に当接することによって、X方向において液晶セル部21をX2方向側への片寄せ状態で位置決めするように構成されている。また、2つのX方向位置決め部12は、前部筐体1に一体的に形成されている。なお、前部筐体1の開口部1aのX1方向側には、液晶セル部21を位置決めする位置決め部は設けられていない。
【0028】
また、前部筐体1の内面1b(Y2方向側の表面)には、開口部1aの下方側(Z2方向側)の一辺の両端部近傍に互いに間隔を隔てて2つのZ方向位置決め部13が形成されている。なお、Z方向は、本発明の「第2の方向」の一例であり、Z方向位置決め部13は、本発明の「第1位置決め部」の一例である。2つのZ方向位置決め部13は、図3〜図5に示すように、前部筐体1の内面1bから後方に突出するように形成されている。また、2つのZ方向位置決め部13は、上記X方向位置決め部12と同様の構成を有している。
【0029】
具体的には、2つのZ方向位置決め部13は、図5〜図8に示すように、後述する矩形形状の液晶セル部21の下方側(Z2方向側)の側面212(図6および図8参照)に当接する当接面131を有している。当接面131は、液晶セル部21のZ2方向側の一辺に沿ってX方向に延びるように形成されている。詳細には、当接面131は、前部筐体1の内面1bから後方に突出している。また、当接面131は、図7に示すように、液晶セル部21のZ2方向側の一辺に沿って延びる方向(X方向)の幅W2が後方(Y2方向)への突出高さH2よりも大きくなるように形成されている。また、当接面131は、図5〜図8に示すように、当接面131の背面側(Z2方向側)に設けられた3つの補強リブ132により支持されている。3つの補強リブ132は、当接面131が液晶セル部21のZ2方向側の一辺に沿って延びる方向(X方向)に互いに所定の間隔を隔てて隣接するように配置されている。
【0030】
また、図6に示すように、2つのZ方向位置決め部13は、それぞれ、当接面131が液晶セル部21の下方側(Z2方向側)の側面212の両端部近傍に当接するように構成されている。また、2つのZ方向位置決め部13は、当接面131が液晶セル部21の下方側(Z2方向側)の側面212に当接することによって、Z方向において液晶セル部21をZ2方向側への片寄せ状態で位置決めするように構成されている。すなわち、2つのX方向位置決め部12と2つのZ方向位置決め部13とにより、液晶セル部21をX方向およびZ方向に対して片寄せ状態で位置決めすることが可能である。また、2つのZ方向位置決め部13は、前部筐体1に一体的に形成されている。なお、前部筐体1の開口部1aの上方側(Z1方向側)には、液晶セル部21を位置決めする位置決め部は設けられていない。
【0031】
また、前部筐体1の内面1b(Y2方向側の表面)には、図3〜図6に示すように、4つの十字形状のボス14が形成されている。なお、ボス14は、本発明の「第3位置決め部」の一例である。4つのボス14は、略矩形形状の開口部1aのコーナ部近傍に配置されている。また、ボス14は、後述するベゼル4aおよび4bと、後述する樹脂フレーム23とを位置決めするために設けられている。ボス14は、前部筐体1に一体的に形成されている。また、ボス14は、前部筐体1の内面1bから後方に突出するように形成されている。
【0032】
液晶モジュール2は、図3に示すように、液晶セル部21と、光源22と、樹脂フレーム23と、光学部材24と、枠状のホールドプレート25と、板金製のリアフレーム26とを含んでいる。具体的には、リアフレーム26から前部筐体1の方向(矢印Y1方向)に向かって、ホールドプレート25、光学部材24、枠状の樹脂フレーム23、液晶セル部21の順で配置されている。また、樹脂フレーム23のX2方向側の側面には、複数のLEDから構成される光源22が配置されている。なお、液晶セル部21は、本発明の「表示セル部」の一例であり、樹脂フレーム23は、本発明の「セル支持部」の一例である。
【0033】
液晶セル部21は、液晶表示パネルを構成するとともに、液晶セルや電極シートなどにより構成されている。また、液晶セル部21は、後述する受信部(チューナ)28aにより受信されたテレビジョン放送に応じて駆動されてテレビジョン放送を表示するように構成されている。また、液晶セル部21は、平面視で矩形形状に形成されている。
【0034】
また、液晶セル部21は、図3および図4に示すように、前面21b側(Y1方向側)の縁部の2つの辺が2つのベゼル4aおよび4bにより押さえられるとともに、他の2つの辺がクッション材5により押さえられるように構成されている。具体的には、図3、図4および図6に示すように、矩形形状の液晶セル部21の縁部のうち、液晶セル部21の駆動回路213(図3および図6参照)が設けられる上方側の辺(Z1方向側の辺)に沿ってベゼル4aが設けられ、液晶セル部21の他の駆動回路(図示せず)が設けられるX1方向側の辺に沿ってベゼル4bが設けられている。また、図3および図4に示すように、液晶セル部21の下方側の辺(Z2方向側の辺)と、液晶セル部21のX2方向側の辺とに沿ってクッション材5が設けられている。
【0035】
ベゼル4aおよび4bは、略L字状の断面形状を有する板金からなり、樹脂フレーム23との間に液晶セル部21の縁部を挟み込んで液晶セル部21の前面を押さえるように構成されている。また、2つのベゼル4aおよび4bは、それぞれ、液晶セル部21の対応する辺に沿って延びるように形成されている。また、ベゼル4a(4b)の両端部近傍には、図4および図6に示すように、前部筐体1のボス14が挿入される孔部41a(41b)が形成されている。これにより、前部筐体1のボス14をベゼル4aおよび4bの孔部41aおよび41bに挿入して、2つのベゼル4aおよび4bを前部筐体1に対して位置決めすることが可能である。
【0036】
クッション材5は、ゴム部材からなり、非導電性の弾性部材である。また、クッション材5は、前部筐体1の内面1b(Y2方向側の表面)と液晶セル部21の前面21bとの両方に当接するように設けられている。これにより、前部筐体1と液晶セル部21との間で生じるビビリ音を低減することが可能である。また、2つのクッション材5は、それぞれ、液晶セル部21の対応する辺に沿って延びるように形成されている。
【0037】
また、駆動回路213は、図3および図6に示すように、複数のフレキシブルケーブル213aにより液晶セル部21に接続されるとともに、液晶セル部21の後面に配置されている。具体的には、駆動回路213は、図9に示すように、フレキシブルケーブル213aがU字状に折り曲げられることによって液晶セル部21の後方に配置される枠状のホールドプレート25の後面(Y2方向側の表面)にネジ9により取り付けられるように構成されている。
【0038】
樹脂フレーム23は、図3および図4に示すように、枠状に形成されており、液晶セル部21の縁部を後ろ側(Y2方向側)から支持するように構成されている。また、図4に示すように、樹脂フレーム23には、前部筐体1の4つのボス14に対応する位置に、ボス14が挿入される円形状の4つの孔部23aが形成されている。これにより、前部筐体1の4つのボス14を樹脂フレーム23の4つの孔部23aに挿入して、樹脂フレーム23を前部筐体1に対して位置決めすることが可能である。すなわち、4つのボス14により、2つのベゼル4aおよび4bと樹脂フレーム23との両方が前部筐体1に対して位置決めされる。
【0039】
光学部材24は、光反射シート、導光板、拡散シートおよびレンズシートなどから構成されている。また、光学部材24は、樹脂フレーム23とホールドプレート25とにより前後方向(Y方向)から挟み込まれることによって保持されている。ホールドプレート25の外周部には、前部筐体1の複数のネジ螺合部11に対応する位置に複数の切欠部251が形成されている。
【0040】
リアフレーム26は、図2および図3に示すように、平面視で略矩形形状を有している。また、リアフレーム26は、図3に示すように、複数の基板取付用ネジ穴26aを有し、リアフレーム26の背面26b(Y2方向側の表面)に、装置全体に電力を供給するための回路基板27と、テレビジョン放送を受信可能な受信部(チューナ)28aが設けられた信号処理用の回路基板28とを取り付け可能に構成されている。また、図2および図3に示すように、リアフレーム26は、複数のカバー取付用ネジ穴26cを有し、回路基板27および28を覆うように凹形状に形成されたカバー部材6が取り付けられるように構成されている。カバー部材6は、後方(Y2方向側)から見て、略矩形形状を有しているとともにリアフレーム26よりも小さく形成されている。これにより、図2に示すように、リアフレーム26の背面26bのうち、縁部近傍の部分は露出される。すなわち、カバー部材6と、カバー部材6から露出されるリアフレーム26の縁部近傍の部分とにより、液晶テレビジョン装置100の後部筐体が構成されている。
【0041】
また、図2、図3および図10に示すように、リアフレーム26の露出された縁部近傍の部分には、複数のネジ9を挿入可能な複数のネジ挿入穴26dが形成されている。リアフレーム26は、図3に示すように、ネジ挿入穴26dに挿入されるネジ9が前部筐体1のネジ螺合部11に螺合されることによって前部筐体1に取り付けられるように構成されている。また、リアフレーム26の背面26b側には、2つのスピーカ7が設けられている。スピーカ7は、スピーカ取付部材8を介してリアフレーム26とカバー部材6とにより挟み込まれることによって保持されるように構成されている。
【0042】
次に、図3、図4、図6および図8〜図11を参照して、液晶テレビジョン装置100の組み立て手順について説明する。第1実施形態においては、前部筐体1を基準に前側から順番に液晶モジュール2の各構成要素を積み上げることにより液晶テレビジョン装置100を組み立てる。以下、詳細に説明する。
【0043】
まず、図6に示すように、ボス14を孔部41aおよび41bに挿入してベゼル4aおよび4bを前部筐体1に対して位置決めしながら、2つのベゼル4aおよび4bを前部筐体1の内面1b上に載置するとともに、2つのクッション材5(図3および図4参照)を前部筐体1の内面1b上に載置する。その後、矩形形状の液晶セル部21を積み重ねる。この際、図6および図8に示すように、液晶セル部21のX2方向側の側面211を2つのX方向位置決め部12の当接面121に当接させてX方向に対して片寄せ状態で位置決めする。また、液晶セル部21のZ2方向側の側面212を2つのZ方向位置決め部13の当接面131に当接させてZ方向に対して片寄せ状態で位置決めする。すなわち、液晶セル部21をX方向およびZ方向に対して片寄せ状態で位置決めする。
【0044】
そして、液晶セル部21が前部筐体1に対して位置決めされた状態で、図4に示すように、ベゼル4aおよび4bを位置決めしたボス14を孔部23aに挿入して樹脂フレーム23を前部筐体1に対して位置決めしながら、樹脂フレーム23を積み重ねる。その後、図3および図9に示すように、樹脂フレーム23との間に光学部材24を挟み込んだ状態で、複数の切欠部251(図9参照)が前部筐体1の複数のネジ螺合部11に対応するように枠状のホールドプレート25を積み重ねる。そして、図10および図11に示すように、リアフレーム26を積み重ねてネジ9(図10参照)によりリアフレーム26を前部筐体1に固定する。このようにして第1実施形態の液晶テレビジョン装置100では、図11に示すように、前部筐体1を基準に前側から順番に液晶モジュール2の各構成要素を積み上げ方式で組み立てることが可能である。その後、リアフレーム26との間にスピーカ7を挟み込んだ状態でカバー部材6を取り付けるとともに、スタンド部材3を取り付ける。
【0045】
第1実施形態では、上記のように、液晶セル部21に当接して液晶セル部21を位置決めするX方向位置決め部12(Z方向位置決め部13)を前部筐体1に設けることによって、X方向位置決め部12(Z方向位置決め部13)により液晶セル部21を前部筐体1に対して位置決めすることができるので、前部筐体1を基準に液晶セル部21を前側から順番に積み上げて組み立てることができる。また、X方向位置決め部12(Z方向位置決め部13)により、液晶セル部21を前部筐体1に対して直接的に位置決めすることができるので、前部筐体1に対して液晶セル部21を精度よく位置決めすることができる。したがって、この液晶テレビジョン装置100では、前部筐体1に対して液晶セル部21を精度よく位置決めしながら、前部筐体1を基準に液晶セル部21を前側から順番に積み上げて組み立てることができる。また、組み立て時に前部筐体1を基準に液晶セル部21を積み上げることによって、液晶セル部21の前方側を前部筐体1により押さえることができるので、液晶セル部21の前方側を押さえるためのベゼルを減らすことができる。
【0046】
また、第1実施形態では、上記のように、液晶セル部21の辺に沿って延びる当接面121(131)をX方向位置決め部12(Z方向位置決め部13)に設け、当接面121(131)を液晶セル部21の側面211(212)に当接させることにより液晶セル部21を位置決めする。これにより、X方向位置決め部12(Z方向位置決め部13)の当接面121(131)が液晶セル部21の側面211(212)に面接触した状態で液晶セル部21の辺に沿って延びるので、液晶セル部21をより精度よく位置決めすることができる。
【0047】
また、第1実施形態では、上記のように、液晶セル部21の辺に沿って延びる方向の幅W1(W2)が後方への突出高さH1(H2)よりも大きくなるようにX方向位置決め部12(Z方向位置決め部13)の当接面121(131)を形成する。これにより、液晶セル部21の側面211(212)がより広い範囲でX方向位置決め部12(Z方向位置決め部13)の当接面121(131)に面接触状態で当接されるので、X方向位置決め部12(Z方向位置決め部13)の当接面121(131)により、液晶セル部21をさらに精度よく位置決めすることができる。
【0048】
また、第1実施形態では、上記のように、液晶セル部21のX2方向側の側面211に当接して液晶セル部21を片寄せ状態で位置決めするようにX方向位置決め部12を構成する。これにより、液晶セル部21のX方向において他方側(X1方向側)に位置決め部を設けることなく、X方向位置決め部12により、容易に、液晶セル部21を片寄せ状態で位置決めすることができる。これにより、位置決め部を簡素化しながら液晶セル部21の位置決めを行うことができる。
【0049】
また、第1実施形態では、上記のように、液晶セル部21のX2方向の側面211およびZ2方向の側面212に当接することにより、液晶セル部21をX方向およびZ方向に対して片寄せ状態で位置決めするようにX方向位置決め部12およびZ方向位置決め部13を構成する。これにより、液晶セル部21のX方向の他方側(X1方向側)およびZ方向の他方側(Z1方向側)には位置決め部を設けることなく、X方向位置決め部12およびZ方向位置決め部13により、容易に、液晶セル部21を互いに直交する2方向に対して片寄せ状態で位置決めすることができる。これにより、位置決め部を簡素化しながら液晶セル部21を互いに直交する2方向に対して位置決めすることができる。
【0050】
また、第1実施形態では、上記のように、X方向位置決め部12を液晶セル部21のX2方向の側面211の両端部近傍に当接させるとともに、Z方向位置決め部13を液晶セル部21のZ2方向の側面212の両端部近傍に当接させ、液晶セル部21をX方向およびZ方向に対して片寄せ状態で位置決めするようにX方向位置決め部12およびZ方向位置決め部13を構成する。これにより、X方向位置決め部12およびZ方向位置決め部13により、液晶セル部21のX方向およびZ方向のそれぞれの一方側面211および212の両端部近傍が位置決めされるので、液晶セル部21を互いに直交する2方向に対してより精度よく位置決めすることができる。
【0051】
また、第1実施形態では、上記のように、X方向位置決め部12(Z方向位置決め部13)を前部筐体1に一体的に形成する。これにより、X方向位置決め部12(Z方向位置決め部13)を前部筐体1とは別個に形成する場合と異なり、部品点数の増加を防止することができる。
【0052】
(第2実施形態)
次に、図12〜図14を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、液晶セル部21の下方側の辺に沿って配置されたベゼル4cに、液晶セル部21をZ方向に対して位置決めするZ方向位置決め部42cを設ける構成について説明する。なお、Z方向位置決め部42cは、本発明の「第2位置決め部」の一例である。
【0053】
図12に示すように、第2実施形態では、前部筐体1の開口部1aのX2方向側には、上記第1実施形態と同様に、液晶セル部21を位置決めするための2つのX方向位置決め部12が設けられている一方、開口部1aの下方側(Z2方向側)には液晶セル部21を位置決めする位置決め部が設けられていない。また、第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、2つのX方向位置決め部12により、X方向において液晶セル部21をX2方向側への片寄せ状態で位置決めするように構成されている。なお、前部筐体1の開口部1aのX1方向側には、上記第1実施形態と同様に、液晶セル部21を位置決めする位置決め部は設けられていない。また、X方向位置決め部12は、本発明の「位置決め部」の一例である。
【0054】
また、図12および図13に示すように、第2実施形態では、液晶セル部21の上方側の辺に沿ってベゼル4aが設けられ、液晶セル部21の下方側の辺に沿ってベゼル4cが設けられている。また、図12に示すように、液晶セル部21のX1方向側の辺とX2方向側の辺とに沿ってクッション材5が設けられている。また、ベゼル4cの両端部近傍には、ベゼル4aと同様に、前部筐体1のボス14が挿入される孔部41cが形成されている。これにより、前部筐体1のボス14をベゼル4aおよび4cの孔部41aおよび41cに挿入して、2つのベゼル4aおよび4cを前部筐体1に対して位置決めすることが可能である。また、第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、ボス14により、2つのベゼル4aおよび4cと樹脂フレーム23との両方が前部筐体1に対して位置決めされる。
【0055】
また、液晶セル部21の下方側に配置されるベゼル4cは、図12〜図14に示すように、液晶セル部21の下方側(Z2方向側)の側面212の両端部近傍に当接する2つの位置決め部42cを有している。2つの位置決め部42cは、切り起こしによりベゼル4cに一体的に形成されている。また、図13および図14に示すように、2つの位置決め部42cは、液晶セル部21の下方側の側面212に当接する当接面43cを有し、当接面43cは、液晶セル部21の側面212に沿ってX方向に延びるように形成されている。また、2つの位置決め部42cは、当接面43cが液晶セル部21の下方側(Z2方向側)の側面212に当接することによって、Z方向において液晶セル部21をZ2方向側への片寄せ状態で位置決めするように構成されている。すなわち、第2実施形態では、前部筐体1の2つのX方向位置決め部12と、ベゼル4cの2つの位置決め部42cとにより、液晶セル部21をX方向およびZ方向に対して片寄せ状態で位置決めすることが可能である。なお、前部筐体1の開口部1aの上方側(Z1方向側)に配置されるベゼル4aには、液晶セル部21を位置決めする位置決め部は設けられていない。
【0056】
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0057】
第2実施形態では、上記のように、前部筐体1のX方向位置決め部12およびベゼル4cのZ方向位置決め部42cを、それぞれ、液晶セル部21のX2方向の側面211およびZ2方向の側面212に当接させ、前部筐体1のX方向位置決め部12およびベゼル4cのZ方向位置決め部42cにより、X方向およびZ方向に対して片寄せ状態で液晶セル部21を位置決めする。このように構成すれば、液晶セル部21のX方向の他方側(X1方向側)およびZ方向の他方側(Z1方向側)には位置決め部を設けることなく、前部筐体1のX方向位置決め部12およびベゼル4cのZ方向位置決め部42cを用いて、容易に、液晶セル部21を互いに直交する2方向に対して片寄せ状態で位置決めすることができる。
【0058】
また、第2実施形態では、上記のように、前部筐体1に、樹脂フレーム23およびベゼル4cの両方を前部筐体1に対して位置決めするボス14を設ける。このように構成すれば、ボス14が樹脂フレーム23およびベゼル4cの両方の位置決めに兼用されるので、樹脂フレーム23およびベゼル4cのそれぞれの位置決め部を互いに別個に設ける必要がない。これにより、樹脂フレーム23およびベゼル4cの位置決め構造を簡素化することができる。
【0059】
なお、第2実施形態においても、上記第1実施形態の場合と同様に、液晶セル部21に当接して液晶セル部21を位置決めするX方向位置決め部12を前部筐体1に設けることによって、前部筐体1に対して液晶セル部21を精度よく位置決めしながら、前部筐体1を基準に液晶セル部21を前側から順番に積み上げて組み立てることができる。
【0060】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0061】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0062】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、本発明の「表示装置」を、液晶テレビジョン装置に適用する例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、パーソナルコンピュータのモニタなど、液晶テレビジョン装置以外の表示装置にも本発明を適用可能である。
【0063】
また、上記第1および第2実施形態では、略矩形形状の液晶セル部の縁部のうちの2つの辺にベゼルを設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、略矩形形状の液晶セル部の縁部の4つの辺のいずれにもベゼルを設けない構成であってもよい。また、液晶セル部の縁部の4つの辺のうち、1つだけにベゼルを設けてもよいし、3つまたは4つの辺にベゼルを設けてもよい。
【0064】
また、上記第1実施形態では、前部筐体のX方向位置決め部およびZ方向位置決め部(第1位置決め部)を、液晶セル部(表示セル部)の4つの辺のうちベゼルが設けられていない辺に設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図15に示すように、前部筐体の位置決め部(第1位置決め部)が設けられる辺にベゼル4dを設けてもよい。この場合、ベゼル4dに切り欠きまたは孔からなる位置決め部の逃げ部41dを設けることが好ましい。
【0065】
また、上記第1および第2実施形態では、本発明の表示セル部を液晶セル部に適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明の表示セル部は、液晶セル部以外の表示セル部にも広く適用可能である。
【0066】
また、上記第1および第2実施形態では、本発明の表示セル部としての液晶セル部を、互いに直交する2方向(X方向およびZ方向)のそれぞれの一方側(X2方向側およびZ2方向側)にのみ配置された位置決め部により位置決めする例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、位置決め部を互いに直交する2方向(X方向およびZ方向)のそれぞれの両側(X1(Z1)方向側とX2(Z2)方向側)に設けて、矩形形状の表示セル部を4辺で位置決めしてもよい。
【符号の説明】
【0067】
1 前部筐体
1a 開口部
1b 内面
4c ベゼル
12 X方向位置決め部(第1位置決め部、位置決め部)
13 Z方向位置決め部(第1位置決め部)
14 ボス(第3位置決め部)
21 液晶セル部(表示セル部)
21a 表示領域
23 樹脂フレーム(セル支持部)
28a 受信部
42c Z方向位置決め部(第2位置決め部)
100 液晶テレビジョン装置(表示装置、テレビジョン装置)
121、131 当接面
211、212 側面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示セル部と、
前記表示セル部の表示領域を露出させる開口部と、前記表示セル部の少なくとも一辺に当接して前記表示セル部を位置決めする第1位置決め部とを含む前部筐体とを備える、表示装置。
【請求項2】
前記第1位置決め部は、前記表示セル部の少なくとも一辺に沿って延びる当接面を有し、前記当接面が前記表示セル部の側面に当接することにより前記表示セル部を位置決めするように構成されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1位置決め部の当接面は、前記前部筐体の内面から後方に突出するとともに、前記表示セル部の辺に沿って延びる方向の幅が後方への突出高さよりも大きくなるように形成されている、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1位置決め部は、前記表示セル部の第1の方向において一方側のみに設けられ、前記表示セル部の前記第1の方向における一方側面に当接して前記表示セル部を片寄せ状態で位置決めするように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1位置決め部は、前記表示セル部の前記第1の方向において一方側のみに設けられるとともに、前記表示セル部の前記第1の方向に直交する第2の方向において一方側のみに設けられ、前記表示セル部の前記第1の方向における一方側面および前記第2の方向における一方側面に当接することにより、前記表示セル部を前記第1の方向および前記第2の方向に対して片寄せ状態で位置決めするように構成されている、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1位置決め部は、前記表示セル部の前記第1の方向における一方側面の両端部近傍に当接するとともに、前記表示セル部の前記第2の方向における一方側面の両端部近傍に当接することにより、前記表示セル部を前記第1の方向および前記第2の方向に対して片寄せ状態で位置決めするように構成されている、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1位置決め部は、前記前部筐体に一体的に形成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示セル部の縁部を押さえるとともに、前記表示セル部を位置決めする第2位置決め部が一体的に形成されたベゼルをさらに備え、
前記前部筐体の前記第1位置決め部は、前記表示セル部の第1の方向において一方側のみに設けられ、
前記ベゼルの前記第2位置決め部は、前記表示セル部の前記第1の方向に直交する第2の方向において一方側のみに設けられ、
前記表示セル部は、前記第1の方向における一方側面および前記第2の方向における一方側面がそれぞれ前記第1位置決め部および前記第2位置決め部に当接されることにより、前記第1の方向および前記第2の方向に対して片寄せ状態で位置決めされるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記表示セル部を後方から支持する枠状に形成されたセル支持部をさらに備え、
前記前部筐体には、前記セル支持部および前記ベゼルの両方を前記前部筐体に対して位置決めする第3位置決め部が設けられている、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
テレビジョン放送を受信可能な受信部と、
前記受信部により受信されたテレビジョン放送が表示される表示セル部と、
前記表示セル部の表示領域を露出させる開口部と、前記表示セル部の少なくとも一辺に当接して前記表示セル部を位置決めする位置決め部とを含む前部筐体とを備える、テレビジョン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−92655(P2013−92655A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234766(P2011−234766)
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】