説明

表示装置および表示装置の画面データ作成装置

【課題】表示設定を修正した後でも修正前の小単位に容易に戻すことのできる表示装置を提供すること。
【解決手段】表示設定を記憶する不揮発性メモリ(記憶部)6と、画面構成に関係づけて単数または複数の表示部品の表示設定を小単位として管理する管理情報変更モジュール(管理手段)S15と、表示設定の内容を修正する修正受け付けモジュール(修正手段)S11と、修正された表示設定を含む新たな小単位を修正前の古い小単位と異なる領域に新旧の順序付けて記憶する小単位保存モジュール(保存手段)S12と、新たな小単位と古い小単位とを関連付ける新旧小単位連結モジュール(連結手段)S14と、関連付けられた複数の小単位のうち、指定された順番の小単位に属する表示設定で表示をする表示部5とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ロボットや数値制御装置などの自動制御を行うコントローラなどの外部装置から受信した装置情報をコントローラのメモリ内の領域であるデバイスに対応してあらかじめ作成された外部装置の状況を表示するための表示設定を修正できる表示装置および表示装置で修正された表示設定を受信する画面データ作成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
生産ラインに設置されたロボットや数値制御装置、工作機械などを、コントローラによって自動制御を行うシステムにおいては、コントローラによって制御されるこれらの装置の稼動状況を表示させるようにするためには、コントローラから得られる装置情報を表示装置に表示させるための設定がなされる。
【0003】
以下に、図20に示されるコントローラによって制御される生産ラインのシステムを例に挙げて、その生産ラインのシステムに用いられる表示装置に表示させるための設定について説明する。この生産ラインのシステムは2本のコンベアを主体とした構成になっており、そのうち1本のラインはスイッチ50によってコンベア52の稼動の開始を行い、また、コンベア52が稼動するとコンベア52上を加工物53が移動し、コンベア52に設置されたセンサ51を加工物53が通過することによって、センサ51からコントローラ3へ信号が入力されるようになっている。また、他方の1本のラインも同様に、スイッチ54によってコンベア56の稼動の開始を行い、また、コンベア56が稼動するとコンベア56上を加工物57が移動し、コンベア56に設置されたセンサ55を加工物57が通過することによって、センサ55からコントローラ3へ信号が入力されるようになっている。ここで、コントローラ3には、スイッチ50からの入力によってコンベア52へ信号を出力するプログラム、センサ51からの入力を計数するプログラム、スイッチ54からの入力によってコンベア56へ信号を出力するプログラム、および、センサ55からの入力を計数するプログラムの4つのプログラムが書き込まれているものとする。そして、表示装置25は、コントローラ3に書き込まれたこれらのプログラムによって動作する生産ラインのシステムの装置情報を受信し、この装置情報に対応してあらかじめ作成された装置の状況を表示するための表示設定にもとづいて表示を行う。
【0004】
従来、表示設定は、コントローラ3が接続された表示装置25に、さらに接続された画面データ作成装置によって作成される。図21は、この表示設定を作成するためのモニタシステムのハードウェアブロック図を示している。このモニタシステムにおいては、コントローラ3、表示装置25、そして画面データ作成装置26Bが装備されている。
【0005】
コントローラ3には、コントローラ3によって制御される外部装置の装置情報を格納するためのメモリ4が含まれる。このメモリ4は複数の領域に区切られており、各領域はデバイスと呼ばれる。ユーザは、あらかじめ、1つの装置情報に対して1つ以上のデバイスを該装置情報の記憶領域として割り当てる。デバイスには、たとえば「0」または「1」の2種類の状態を表現するビットデバイスと、値を表現するワードデバイスがある。図20に示される生産ラインのシステムの例では、コントローラ3によるコンベア52あるいはコンベア56への信号の出力状況は出力しているか否かの2種類の状態を表現するものであるのでビットデバイスに格納される。以下、この明細書において、コントローラ3のメモリ4における複数のビットデバイスと複数のワードデバイスを、それぞれ、ビットデバイス1,2,・・・・、ワードデバイス1,2,・・・・と呼ぶことにする。このように複数の装置情報にメモリ4内のデバイスを割り当てることによって、コントローラ3はより複雑な制御を行うことが可能となる。
【0006】
画面データ作成装置26Bは、外部装置の装置情報を表示装置25で表示するための表示設定を含む画面データの作成などを行う装置であり、パーソナルコンピュータなどの計算装置を用いることができる。この画面データ作成装置26Bは、CPU35、メモリ36、キーボード37、表示装置25との間でデータを送受信するための表示装置インターフェース(以下、表示装置I/Fという)38とシステムプログラムおよび作成された画面データを格納するための補助記憶装置27を含む。CPU35は補助記憶装置27に格納されている画面データを作成するためのシステムプログラムを解釈しながらユーザによるキーボード37の操作を受け付け、ワークメモリとしてメモリ36を使用したデータ読み書きを実施し、補助記憶装置27に画面データを作成する。キーボード37は数字およびアルファベットのキーを持っている。ここで、画面データはユーザが設定するデータであり、たとえば、画面の輝度、ブザーの音量、ユーザが作成した表示設定などを意味している。画面データ作成装置は生産ラインが稼動しているときには不要なので、一般的に生産ラインが稼動中には画面データ作成装置は表示装置とつながっておらず、生産ラインがある工場とは異なる棟の事務所に保管されていることも多い。
【0007】
表示装置25は、液晶などの表示部5と、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ6と、画面データ作成装置インターフェース(以下、作成装置I/Fという)9と、コントローラインターフェース(以下、コントローラI/Fという)10と、モード切り換えスイッチ8と、時計32と、メモリ11と、CPU28とROM31とを含むように構成されている。ここで、不揮発性メモリ6には、画面データ格納領域(図示されていない)が存在し、画面データ格納領域には表示設定を含む画面データが格納され、画面データは小単位に区切られ、各小単位には表示設定あるいは画面の輝度、ブザーの音量が属している。作成装置I/F9は、画面データ作成装置26Bとの間でデータの送受信を行い、コントローラI/F10は、コントローラ3との間でデータの送受信を行う。メモリ11には、表示装置25がコントローラI/F10とのデータを受け渡しするためのデータ領域、デバイス種別領域、デバイス番号領域(いずれも図示されていない)がある。ROM31にはシステムプログラムが格納されている。メモリ11には表示中小単位アドレス格納領域があるものとする(図示されていない)。
【0008】
以下のモニタシステムにおいて、外部装置から受信した装置情報と、この装置情報に対応してあらかじめ作成された表示設定情報とにもとづいて必要な表示を行う表示装置25には表示設定を含む画面データは必須であるので、画面データの作成を行う画面データ作成装置26Bは表示装置25の一部とみなすこともできる。
【0009】
図22は不揮発性メモリ6に格納される表示設定の設定例を示し、図23は図22に示される表示設定情報の各項目(表示部品)に格納される値の規定内容の一例を示している。ユーザによって作成された小単位B1には単数あるいは複数の表示設定M1が属している。表示設定M1は、設定番号m1、デバイス種別m2−1、デバイス番号m2−2、表示色m4、表示図形m5および表示位置m6を格納する領域を含む。この小単位B1および表示設定M1は、ユーザが作成した数だけ存在する。また、複数の小単位B1は小単位1、2、・・・・のように番号が振られている。
【0010】
デバイス種別m2−1は、コントローラ3のメモリ4中に割り当てたデバイスがビットデバイスであるかワードデバイスであるかを示すものである。この例では、「0」はビットデバイスを示し、「1」はワードデバイスを示すものとする。デバイス番号m2−2はコントローラ3のメモリ4中に複数存在するデバイスに付された番号を示すものであり、数値で表現できる。
【0011】
表示色m4は表示する表示部品の色を定めるものであり、この例では、「1」は赤を、「2」は青を、そして3は「白」を示すものとする。
【0012】
表示図形m5は、表示部5に表示する表示部品の図形を定めるものであり、この例では、「1」は円を、「2」は正方形を、「3」は数値を示すものとする。表示位置m6は、表示図形m5を表示部5上のどの位置に表示するかを定めるものであり、この例では、図24に示されるように表示部5上に矩形で区切られた領域に付された数値で表現される。
【0013】
また、不揮発性メモリ6には小単位が格納されているアドレスが記憶された管理情報A1の領域が図25のように存在し、CPU28が表示する表示設定が属する小単位を不揮発性メモリ6から取り出せるよう管理されている。管理情報A1にはすべての小単位B1のアドレスが小単位1から順に記憶されている。CPU28が画面データ作成装置26Bで作成された画面データを作成装置I/F9を介して受信し、不揮発性メモリ6へ保存するときには、小単位1、2、・・・・と保存するときに、保存したアドレスを管理情報A1に小単位1から順に記憶する。
【0014】
図20に示される生産ラインのシステムにおいて、コントローラ3から得られる装置情報を表示装置25に表示するために、
(A)コントローラ3のメモリ4のビットデバイス1にコンベア52への信号の出力状況を割り当て、ビットデバイス1の値が「1」のときには青い円の表示部品を表示する。
(B)コントローラ3のメモリ4のワードデバイス2にセンサ51からの入力を計数した値を割り当て、加工物53の生産数を赤の数値の表示部品で表示する。
(C)コントローラ3のメモリ4のビットデバイス3にコンベア56への信号の出力状況を割り当て、ビットデバイス3の値が「1」のときには青い円の表示部品を表示する。
(D)コントローラ3のメモリ4のワードデバイス4にセンサ55からの入力を計数した値を割り当て、加工物57の生産数を赤の数値の表示部品で表示する。
の4つの表示設定情報を画面データ作成装置26Bで設定するものとする。
【0015】
さらに、表示設定(A)と表示設定(B)は小単位(1)に属し、表示設定(C)と表示設定(D)は小単位(2)に属するように、画面データ作成装置26Bで設定し、コンベア52側のラインの情報を表示するときには小単位(1)を、コンベア56側のラインの情報を表示するときには小単位(2)を表示するものとする。
【0016】
図26は、上述した規定内容にしたがって作成され、表示装置25の不揮発性メモリ6に格納された2つの小単位1、2および4つの表示設定(A)、(B)、(C)、(D)を示している。この図26の左側の小単位1が上述した小単位1に対応し、右側の小単位2が同じく小単位2に対応している。また、小単位1内の上側の表示設定Aが上述した表示設定(A)に対応し、下側の表示設定Bが同じく表示設定(B)に対応している。同様に、小単位2内の上側の表示設定Cが上述した表示設定(C)に対応し、下側の表示設定Dが同じく表示設定(D)に対応している。
【0017】
また、たとえばタッチパネル7上の左上角がタッチされたときには小単位1を、右上角がタッチされたときには小単位2を表示するようにROM31のシステムプログラムに記載されているものとすると、ユーザが図20に示される生産ラインのシステムでコンベア52側の情報を表示するよう表示装置25が操作するときにはユーザはタッチパネル7上の左上角をタッチする。CPU28はタッチパネル7上の左上角がタッチされたことを認識し、管理情報A1から小単位1のアドレスを取得する。次にCPU28はメモリ11の表示中小単位アドレス格納領域に小単位1のアドレスを格納する。さらにCPU28はメモリ11の表示中小単位アドレス格納領域から小単位1を得て小単位1に属する表示設定を表示部5に表示する。また、コンベア56側の情報を表示するよう表示装置25が操作するときにはユーザはタッチパネル7の右上角をタッチする。CPU28はタッチパネル7上の右上角がタッチされたことを認識し、管理情報A1から小単位2のアドレスを取得する。次にメモリ11の表示中小単位アドレス格納領域に小単位2のアドレスを格納する。さらにCPU28はメモリ11の表示中小単位アドレス格納領域から小単位2を得て小単位2に属する表示設定を表示部5に表示する。
【0018】
しかし、ユーザが画面データ作成装置26Bで表示設定を作成するときに設定を間違うことがある。たとえば、図26の表示設定Aのデバイス番号m2−2として「5」が設定されたときには、コンベア52が稼動中でも青い円が表示されない。設定を間違ったときには、ユーザは、表示装置がある工場に画面データ作成装置26Bを持ち込み、表示装置25と接続し、表示設定を修正したあと画面データ作成装置26Bから作成装置I/F6を経由して修正された表示設定を含む画面データを表示装置へ送信し、不揮発性メモリ6に記憶する必要がある。
【0019】
あるいは、たとえば、ユーザがモード切り換えスイッチ8を操作することによって表示装置で表示設定の修正が可能になるようROM31のシステムプログラムに記載されているならば、CPU28がモード切り換えスイッチ8が操作されたことを認識したときに不揮発性メモリ6に記憶された小単位のうち表示部5に表示されている小単位をメモリ11に複製し、ユーザがメモリ11に複製された小単位内の表示設定を修正したあと、再びモード切り換えスイッチ8を操作し、CPU28が再びモード切り換えスイッチ8が操作されたことを認識したときにメモリ11に記憶された修正された表示設定を含む小単位を不揮発性メモリ6に書き戻すことで、画面データ作成装置26Bの機能を表示装置2に持たせることができ、画面データ作成装置26Bを表示装置がある工場に持ち込まずに表示設定を修正することもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】特開2001−282598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
しかし、上述したとおり、画面データ作成装置は表示装置とデータの送受信が可能なので画面データ作成装置を表示装置がある工場に持ち込んで画面データ作成装置を表示装置につなげば、表示装置に格納されている小単位および表示設定を取得することができる。表示装置に格納されている小単位および表示設定は生産ラインの構成を示す重要な情報であり、この情報を取得できることはその生産ラインを持つ会社外にその情報が漏れる懸念が生じる。よって、昨今、画面データ作成装置を生産ラインのある工場に持ち込むことが制限されていることも多く、画面データ作成装置を工場に持ち込む際の手続きに時間がかかり、画面データ作成装置を持ち込んで表示設定を修正することが難しくなってきた。
【0022】
また、上述したとおり、表示装置に画面データ作成装置の機能を持たせれば画面データ作成装置を工場に持ち込む必要はなくなるが、表示設定を修正するつもりがさらに間違い、生産ラインの稼動に重大な影響を及ぼしたために、すぐに修正前の表示設定に戻す必要が生じる場合がある。画面データ作成装置を工場に持ち込む場合は、修正前のすべての小単位および表示設定を画面データ作成装置の補助記憶装置にバックアップデータとして保存しておき、表示設定を修正後でもバックアップデータを表示装置に送信することで修正前の状態に戻すことができるが、表示装置に画面データ作成装置の機能を持たせて同じことをしようとすれば、表示装置の不揮発性メモリに格納されたすべての小単位と表示設定のバックアップデータを格納することになり、バックアップデータのために容量の大きな不揮発性メモリが必要になり、表示装置のコスト増大につながる問題がある。
【0023】
特許文献1で表示設定を修正したときに修正前との差分のみ格納する画面データ管理方法が提案されているが、修正後の表示設定を含む小単位を得るためには、修正前の小単位に対して差分として格納されている修正内容が1つずつ適応される必要があり、表示装置で表示しようとするたびにそのような差分が適応される処理が実行される必要があり、表示するまでに時間がかかるという問題がある。また、修正が複数回繰り返されたときに、差分が増えていき、やはり不揮発性メモリの容量を圧迫してしまう。修正された表示設定を使用してシステムの正常な稼動が確認されたときには修正前の小単位は不要であり削除したくなるが、特許文献1で提案された画面データ管理方法では修正前の小単位を削除すると差分を適用する元の小単位がなくなり修正後の表示設定を含む小単位を得ることができなくなる。よって、不揮発性メモリの容量の圧迫を回避したくても修正前の小単位を削除できない問題がある。
【0024】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、表示設定を修正したあとでも修正前の小単位に容易に戻すことを可能にし、かつ、不揮発性メモリの容量の圧迫を最小限にし、さらに、適時修正前の表示設定を含む小単位を削除にして不揮発性メモリの容量の圧迫を回避することが可能な表示装置、および、任意時期の表示装置の不揮発性メモリに格納された表示装置で表示可能な小単位と表示設定を再現することのできる画面データ作成装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0025】
上記の目的を達成するため、この発明にかかる表示装置は、外部に接続された外部機器から入力する外部信号に対応した表示部品を画面上で変化させることにより外部機器の動作状況を表示し、表示部品の表示方法は表示設定に基づいたものとする表示装置であり、表示設定を記憶する記憶部と、画面構成に関係づけて単数または複数の表示部品の表示設定を小単位として管理する管理手段と、表示設定の内容を修正する修正手段と、修正された表示設定を含む新たな小単位を、記憶部の、修正前の古い小単位と異なる領域に新旧の順序付けて記憶する保存手段と、新たな小単位と古い小単位とを関連付ける連結手段と、関連付けられた複数の小単位のうち、指定された所定の順番の小単位に属する表示設定に基づいて表示部品を表示する表示部とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
この発明によれば、修正された表示設定が属する小単位が修正前の小単位とは異なる領域に記憶する保存手段を備え、修正された表示設定が属する小単位と修正前の小単位の両方を記憶できるようにしている。また、修正前の小単位と修正された表示設定を含む小単位を関連付ける連結手段を設け、関連付けられた小単位のうちどの小単位を表示するか指定した上で表示を行い、表示する小単位を切り換えることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】図1は、実施の形態1におけるこの発明に係る表示装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、この発明に係る実施の形態1の表示装置の不揮発性メモリに格納される小単位の一例を示す図である。
【図3】図3は、この発明に係る実施の形態1の表示装置のシステムプログラムのモジュール構成の一例を示す図である。
【図4】図4は、この発明に係る実施の形態1の表示装置の修正受け付けモジュールにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図5は、この発明に係る実施の形態1の表示装置の小単位保存モジュールにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図6は、この発明に係る実施の形態1の表示装置の新旧小単位連結モジュールにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、この発明に係る実施の形態1の表示装置の小単位復帰モジュールにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図8は、この発明に係る実施の形態1の表示装置の小単位削除モジュールにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図9は、この発明に係る実施の形態1の表示装置の不揮発性メモリに格納される画面データの一例を示す図である。
【図10】図10は、この発明に係る実施の形態1の表示装置の不揮発性メモリに格納される修正されたあとの表示設定を含む画面データの一例を示す図である。
【図11】図11は、この発明に係る実施の形態1の表示装置の不揮発性メモリに格納される修正されたあとの表示設定を含む画面データの一例を示す図である。
【図12】図12は、この発明に係る実施の形態1の表示装置の不揮発性メモリに格納される修正された表示設定を含む小単位を保存するモジュール実行後の小単位の一例を示す図である。
【図13】図13は、この発明に係る実施の形態1の表示装置の不揮発性メモリに格納される小単位を復帰させるモジュール実行後の小単位の一例を示す図である。
【図14】図14は、この発明に係る実施の形態1の表示装置の不揮発性メモリに格納される小単位を削除するモジュール実行後の小単位の一例を示す図である。
【図15】図15は、実施の形態2におけるこの発明の画面データ作成装置のシステムプログラムのモジュール構成の一例を示す図である。
【図16】図16は、この発明に係る実施の形態2の画面データ作成装置の補助記憶装置に格納される管理情報の一例を示す図である。
【図17】図17は、この発明に係る実施の形態2の画面データ作成装置の補助記憶装置に格納される小単位の一例を示す図である。
【図18】図18は、この発明に係る実施の形態2の画面データ作成装置の旧小単位要求モジュールにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図19】図19は、この発明に係る実施の形態2の画面データ作成装置の小単位抽出モジュールにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図20】図20は、コントローラによって制御される生産ラインのシステムの構成を示す図である。
【図21】図21は、従来例のモニタシステムのブロック図である。
【図22】図22は、従来例の表示装置の不揮発性メモリに格納される小単位の一例を示す図である。
【図23】図23は、図22の表示設定の各項目に格納される値の規定内容の一例を示す図である。
【図24】図24は、表示部上の位置を表現するための一例を示す図である。
【図25】図25は、従来例の表示装置の不揮発性メモリに格納される管理情報の一例を示す図である。
【図26】図26は、従来正の表示装置の不揮発性メモリに格納された画面データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる表示装置および画面データ作成装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に説明するこの発明の実施の形態において上述した従来技術と同一の構成要素については、上述した従来技術に付した符号と同一の符号を付して、その説明を省略している。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0029】
この実施の形態では、修正前の小単位と修正された表示設定が属する小単位のうちどの小単位に属する表示設定を表示するのかを領域指定手段によって指定可能にすること、修正前の小単位と修正された表示設定が属する小単位を関連付けすること、および、小単位が記憶されるときに記憶される時期を特定できる新旧情報を新旧情報保存手段に記憶することを特徴とする。これにより、ユーザが表示装置の表示設定を修正したあとでも、任意の時期の表示設定を使用して表示することが可能になり、よって表示設定の修正内容に問題があってもすぐに修正前の状態に復旧することが容易になる。
【0030】
実施の形態1.
図1は、表示装置の構成の一例を示すブロック図である。この実施の形態においては、表示装置25に対する表示設定の修正を、この図1に示されるように、表示装置25とコントローラ3との組み合わせによって実施することができる。そのため、従来の技術の図21と比較して画面データ作成装置26Bが不要になっている。また、表示装置25は時計32を持っており、CPU28は時計32から日時を読み出すことができる。この日時はCPU28の動作したときの新旧が認識できれば良いので、たとえば、CPU28が動作するたびにカウントアップさせた値を不揮発性メモリ(記憶部)6に書き込み、その書き込まれた値を日時として使用することも可能である。また、メモリ11には上記従来の技術で記載された表示中小単位アドレス格納領域だけでなく、小単位保存候補領域、注目小単位番号保存領域、単位アドレス一時保存領域および日時保存領域も確保されているものとする(いずれも図示されていない)。
【0031】
次に、表示装置25による表示設定の修正の手順について説明するが、この発明においても、表示設定および小単位は、従来の技術と同様に画面データ作成装置26Bによって行われ、作成された表示設定および小単位は、作成装置I/F9を介して不揮発性メモリ6に図2のように格納される。また、小単位ごとに、新旧情報T1、次の小単位領域N1、および、前の小単位領域P1を記憶する領域が不揮発性メモリ6の小単位の一部として存在し、表示装置25が作成装置I/F9を介して受信した表示設定および小単位を不揮発性メモリ6に格納するときには、時計32から日時を読み出して新旧情報T1に格納し、さらに次の小単位領域N1および前の小単位領域P1には「なし」を格納する。また、従来の技術と同様に小単位が格納されるアドレスは図25のように不揮発性メモリ6内の管理情報A1に記憶される。
【0032】
図2に示される表示設定の各項目に格納される値の規定内容は図23の例と同様である。図3は、この発明にかかる表示装置のシステムプログラムのモジュール構成を示している。この表示装置のシステムプログラムは、修正された表示設定を含む小単位を保存するモジュール61、小単位を復帰させるモジュール62および小単位を削除するモジュール63とからなる。
【0033】
まず、修正された表示設定を含む小単位を保存するモジュール61について説明する。小単位を保存するモジュール61は、修正受け付けモジュール(修正手段)S11と、小単位保存モジュール(保存手段)S12と、新旧情報保存モジュール(新旧情報保存手段)S13と、新旧小単位連結モジュール(連結手段)S14と、管理情報変更モジュール(管理手段)S15を含んで構成されている。
【0034】
この例では、タッチパネル7はタッチされずにモード切り換えスイッチ8が操作されることによって表示設定の修正を開始し、さらにモード切り換えスイッチ8の操作によって表示設定の修正を終了するものとする。
【0035】
ユーザがタッチパネル7をタッチせずに表示装置25のモード切り換えスイッチ8を操作すると、CPU28がタッチパネル7はタッチされずにモード切り換えスイッチ8が操作されたことを認識し、修正受け付けモジュールS11を実行する。修正受け付けモジュールS11はユーザによる表示設定の修正操作を受け付け、修正された表示設定を含む小単位をメモリ11を経由して小単位保存ジュールS12に渡す工程である。
【0036】
[修正受け付けモジュール(修正手段)]
図4は、修正受け付けモジュールS11における処理手順を示すフローチャートである。まず、CPU28はメモリ11の表示中小単位アドレス格納領域からアドレスを取得する(ステップS41)。また、不揮発性メモリ6に記憶された小単位のうちステップS41で取得したアドレスに格納された小単位をメモリ11に複製する(ステップS42)。次に、CP28はユーザによる表示部5に表示された表示設定への修正操作を受け付け、修正された表示設定をステップ42で複製されたメモリ11の小単位の表示設定に反映する(ステップS43)。CPU28は再びモード切り換えスイッチ8が操作されたと認識するまで、ユーザによる表示部5に表示された表示設定への修正操作を受け付け、修正された表示設定をステップS42で複製したメモリ11の小単位の表示設定に反映することを繰り返す(ステップS44)。ユーザが再び表示装置25のモード切り換えスイッチ8を操作すると、CPU28が再びモード切り換えスイッチ8が操作されたことを認識し、修正受け付けモジュールS11の終了を終える。このようにして、修正受け付けモジュールS11が実行されることでメモリ11にはユーザが修正した表示設定を含む小単位が保存されることになる。
【0037】
修正受け付けモジュールS11が実行されたあと、小単位保存モジュールS12が実行される。小単位保存モジュールS12は、修正受け付けモジュールS11がメモリ11に保存したユーザが修正した表示設定を含む小単位を不揮発性メモリ6に保存する工程である。
【0038】
[小単位保存モジュール(保存手段)]
図5は、小単位保存モジュールS12における処理手順を示すフローチャートである。まず、CPU28は不揮発性メモリ6内の画面データ格納領域の先頭アドレスをメモリ11の小単位保存候補領域に保存する(ステップS71)。次に、CPU28はメモリ11の注目小単位番号保存領域に「1」を保存する(ステップS72)。さらに、CPU28は不揮発性メモリ6内の管理情報A1にある小単位のアドレスのうち、注目小単位番号保存領域に保存された値で指定される小単位1のアドレスをメモリ11の小単位アドレス一時保存領域へ保存する(ステップS73)。小単位アドレス一時保存領域にアドレスが保存されると、CPU28は小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレスで指定される小単位B1の前の小単位領域P1を参照し(ステップ75)、小単位領域P1の値が「なし」以外ならば前の小単位領域P1の値として保存されているアドレスを小単位アドレス一時保存領域に保存し(ステップS76)、再びステップ75で小単位アドレス一時保存領域のアドレスで指定される小単位B1の前の小単位領域P1を参照する。
【0039】
ステップS75で小単位アドレス一時保存領域のアドレスで指定される小単位B1の前の小単位領域P1が「なし」のときには、メモリ11の小単位保存候補領域に保存されたアドレスと小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレスを比較し(ステップS77)、一致するときにはメモリ11の小単位保存候補領域に保存されたアドレスを次に進めて小単位保存候補領域に保存しなおし(ステップS78)、再びステップS73を実行する。
【0040】
ステップS77にて小単位保存候補領域に保存されたアドレスと小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレスが一致しないときには小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレスで指定される小単位B1の次の小単位領域N1を参照し(ステップS79)、小単位B1の次の小単位領域N1が「なし」以外ならば次の小単位領域N1の値として保存されているアドレスを小単位アドレス一時保存領域に保存し(ステップS80)、再びステップS77で小単位保存候補領域に保存されたアドレスと小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレスとを比較する。
【0041】
ステップS79で小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレスで指定される小単位B1の次の小単位領域N1が「なし」のときには、不揮発性メモリ6内の管理情報A1に注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号の小単位のアドレスを格納する領域があるか調べ(ステップS81)、次の番号の小単位のアドレスを格納する領域があるときには注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号を注目小単位番号保存領域に保存しなおし(すなわち、注目小単位番号保存領域に保存された番号を次の領域の番号に進める。以下同様)(ステップS82)、ステップS73を実行する。
【0042】
ステップS71からS82を実行し、ステップS81で注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号の小単位のアドレスを格納する領域がないときには、小単位が保存されていない空き領域を示すアドレスが小単位保存候補領域に保存されている。よって、ステップS81で注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号の小単位のアドレスを格納する領域がないときに、小単位保存候補領域に保存されているアドレスが不揮発性メモリ6内の画面データ格納領域内かチェックし(ステップS85)、画面データ格納領域内ならば小単位保存候補領域に保存されたアドレスに修正受け付けモジュールS11でメモリ11に保存した小単位を保存すれば(ステップS83)、不揮発性メモリ6内の画面データ格納領域内で小単位が保存されていない空き領域にユーザが修正した表示設定を含む小単位を保存することができる。
【0043】
ステップS83で不揮発性メモリ6内の画面データ格納領域内の空き領域にユーザが修正した表示設定を含む小単位を保存すると小単位保存モジュールS12は終了し、新旧情報保存モジュールS13が実行される。また、ステップS85で小単位保存候補領域に保存されているアドレスが不揮発性メモリ6内の画面データ格納領域外ならば、ユーザによって修正された表示設定を含む小単位は保存することができないので小単位保存候補領域に保存されているアドレスを「なし」に変更し(ステップS86)、新旧情報保存モジュールS13、新旧小単位連結モジュールS14、および、管理情報変更モジュールS15は実行しない。ユーザによって修正された表示設定を含む小単位を保存することができないときには後述する小単位を復帰させるモジュールか、あるいは、小単位を削除するモジュールを実行し、不揮発性メモリ6内の画面データ格納領域内に空き領域を確保する必要がある。
【0044】
新旧情報保存モジュールS13では、CPU28は小単位保存候補領域に保存されているアドレスを参照して小単位保存モジュールが不揮発性メモリ6に保存した小単位B1のアドレスを取得し、小単位B1の新旧情報T1に時計32から呼び出した日時を保存する。
【0045】
小単位B1の新旧情報T1が保存されると、次に新旧小単位連結モジュールS14にて、ユーザが修正した表示設定を含む小単位と修正前の小単位に関連付け情報を保存する。
【0046】
[新旧小単位連結モジュール(連結手段)]
図6は、新旧小単位連結モジュールS14における処理手順を示すフローチャートである。CPU28はメモリ11の表示中小単位アドレス格納領域に保存されたアドレスを小単位保存候補領域に格納されたアドレスで指定される小単位保存モジュールS12が不揮発性メモリ6に保存した小単位B1の前の小単位領域P1に保存する(ステップS96)。さらに、CPU28は同じく小単位B1の次の小単位領域N1に「なし」を保存する(ステップS97)。また、CPU28は小単位保存モジュールS12が保存した小単位の不揮発性メモリ6内のアドレスを、メモリ11の表示中小単位アドレス格納領域に保存されたアドレスで指定される小単位B1の次の小単位N1に保存し(ステップS98)、新旧小単位連結モジュールの処理を終了する。このようにして修正された表示設定を含む小単位と修正前の小単位とをつなぐ情報を小単位に保存することによって、この情報をたどって起源が同じ小単位をすべて探すことができる。また、上述のように小単位B1の次の小単位領域N1には修正された小単位のアドレス、さらに、小単位B1の前の小単位領域P1には修正前の小単位のアドレスが保存されているので、小単位B1の前の小単位領域P1のアドレスで指定される小単位は小単位B1より古く、小単位B1の次の小単位領域N1のアドレスで指定される小単位は小単位B1より新しい。
【0047】
[管理情報変更モジュール(管理手段)]
新旧小単位連結モジュールS14が実行されたあと、管理情報変更モジュールS15が実行される。管理情報変更モジュールS15では、CPU28は不揮発性メモリ6内の管理情報A1の中でメモリ11の注目小単位番号保存領域に保存された値で指定される位置に小単位保存モジュールS12が不揮発性メモリ6に保存した小単位のアドレス、つまり、小単位保存候補領域に格納されたアドレスを保存する。
【0048】
上記のように、不揮発性メモリ6内の管理情報A1に格納されたアドレスが修正された表示設定を含む小単位のアドレスへ変更されることで、CPU28が表示部5に表示するときに不揮発性メモリ6内の管理情報A1に格納されたアドレスから修正された表示設定を含む小単位のアドレスが参照され、修正された表示設定を含む小単位が表示されるのである。
【0049】
続いて、この発明にかかる表示装置25による小単位を復帰させるモジュール62について説明する。小単位を復帰させるモジュール62は、日時受け付けモジュール(時期指定手段)S21と小単位復帰モジュール(復帰手段)S22を含んで構成されている。この例では、タッチパネル7の右下角をタッチしながらモード切り換えスイッチを操作することで、表示部5に日時入力を促す表示がされ、ユーザからの復帰させる日時の指定を受け付けることができるものとする。
【0050】
[日時受け付けモジュール(時期指定手段)]
ユーザが表示装置25のタッチパネル7の右下角をタッチしながらモード切り換えスイッチを操作すると、CPU28は右下角をタッチしながらモード切り換えスイッチが操作されたことを認識し、日時受け付けモジュールS21を実行する。日時受け付けモジュールS21は、表示装置25の表示部5に日時入力を促す表示をし、ユーザが日時を入力すると、入力された日時をメモリ11の日時保存領域へ保存する工程である。
【0051】
メモリ11の日時保存領域に日時が保存されると、CPU28は小単位復帰モジュールS22を実行する。小単位復帰モジュールS22は、不揮発性メモリ6内の画面データ格納領域でメモリ11の日時保存領域に保存された日時よりも古い日時を持つ小単位のうち最新の小単位を表示部5に表示できるようにする工程である。
【0052】
[小単位復帰モジュール(復帰手段)]
図7は、小単位復帰モジュールS22における処理手順を示すフローチャートである。まず、CPU28はメモリ11の注目小単位番号保存領域に「1」を保存する(ステップS111)。次に、CPU28は不揮発性メモリ6内の管理情報A1にある小単位のアドレスのうち、メモリ11の注目小単位番号保存領域に保存された値で指定される小単位1のアドレスをメモリ11の小単位アドレス一時保存領域へ保存する(ステップS112)。小単位アドレス一時保存領域へアドレスが保存されると、CPU28は小単位アドレス一時保存領域に保存されているアドレスで指定される小単位B1の新旧情報T1に保存されている日時とメモリ11の日時保存領域に保存されている日時を比較し(ステップS113)、新旧情報T1に保存されている日時の方が新しいときには、小単位B1の前の小単位領域P1に保存されているアドレスを小単位アドレス一時保存領域へ保存し(ステップS114)、再びステップS113の比較を実行する。ステップS113で新旧情報T1に保存されている日時の方が古い、あるいは、日時保存領域に保存されている日時に等しいときには、小単位アドレス一時保存領域に保存されているアドレスで指定される小単位B1の次の小単位領域N1の値として「なし」を保存する(ステップS115)。
【0053】
さらに、CPU28は不揮発性メモリ6内の管理情報A1にある小単位のアドレスのうち、注目小単位番号保存領域に保存された値で指定される位置に保存されているアドレスを小単位アドレス一時保存領域に保存されているアドレスに書きかえる(ステップS116)。このように管理情報A1に保存されているアドレスを変更することで、CPU28が表示部5に小単位B1を表示するときに不揮発性メモリ6内の管理情報A1に格納されたアドレスが参照され、ステップS113からステップS114で得られた小単位が表示部5に表示されるようになり、またこのとき、得られた小単位より新しい小単位は不要で、得られた小単位より新しい小単位の領域は空き領域になる。さらに、不揮発性メモリ6内の管理情報A1に、注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号の小単位のアドレスを格納する領域があるか調べ(ステップS117)、次の番号の小単位のアドレスを格納する領域があるときには注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号を保存しなおし(ステップS118)、ステップS112を実行する。また、ステップS117で管理情報A1に注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号の小単位のアドレスを格納する領域がないときには処理を終了する。
【0054】
上記のように、ステップS111からステップS118を実行することで、管理情報A1に格納されていたアドレスをユーザによって指定された日時の管理情報A1の状態に戻すことができ、CPU28が表示部5に小単位を表示するときには修正前の表示設定が使用されることになる。また、上記の例ではステップS115で小単位B1の次の小単位領域N1の値として「なし」を保存することで、ユーザに指定された日時よりあとに修正された小単位が保存されていた領域を空きにして、さらに表示設定が修正されたときに小単位を保存する領域を確保するようにしているが、ステップS115で小単位B1の次の小単位領域N1の値を変更しなければ、修正された表示設定を含む小単位を再び表示できるように変更することが可能なことは明らかである。
【0055】
次に、この発明にかかる表示装置25による小単位を削除するモジュール63について説明する。小単位を削除するモジュール63は、日時受け付けモジュール(時期指定手段)S31、小単位削除モジュール(削除手段)S32を含んで構成されている。この例では、タッチパネル7の左下角をタッチしながらモード切り換えスイッチを操作することで、表示部5に日時入力を促す表示がされ、ユーザからの削除する日時の指定を受け付けることができるものとする。
【0056】
[日時受け付けモジュール(時期指定手段)]
ユーザが表示装置25のタッチパネル7の左下角をタッチしながらモード切り換えスイッチを操作すると、CPU28は左下角をタッチしながらモード切り換えスイッチが操作されたことを認識し、日時受け付けモジュールS31を実行する。日時受け付けモジュールS31は、前述の小単位を復帰させるモジュール内の日時受け付けモジュールS21と同様に、表示装置25の表示部5に日時入力を促す表示をし、ユーザが日時を入力すると、入力された日時をメモリ11の日時保存領域へ保存する工程である。
【0057】
メモリ11の日時保存領域に日時が保存されると、CPU28は小単位削除モジュールS32を実行する。小単位削除モジュールS32は、不揮発性メモリ6内の画面データ格納領域でメモリ11の日時保存領域に保存された日時よりも古い日時を持つ小単位を削除する工程である。
【0058】
[小単位削除モジュール(削除手段)]
図8は、小単位削除モジュールS32における処理手順を示すフローチャートである。まず、CPU28はメモリ11の注目小単位番号保存領域に「1」を保存する(ステップS131)。次に、CPU28は不揮発性メモリ6内の管理情報A1にある小単位のアドレスのうち、メモリ11の注目小単位番号保存領域に保存された値で指定される小単位1のアドレスをメモリ11の小単位アドレス一時保存領域へ保存する(ステップS132)。小単位アドレス一時保存領域へアドレスが保存されると、CPU28は小単位アドレス一時保存領域のアドレスで指定される小単位B1の新旧情報T1に保存されている日時とメモリ11の日時保存領域に保存されている日時を比較し(ステップS133)、新旧情報T1に保存されている日時の方が新しいときには、小単位B1の前の小単位領域P1に保存されているアドレスを小単位アドレス一時保存領域へ保存し(ステップS134)、再びステップS133の比較を実行する。新旧情報T1に保存されている日時の方が古い、あるいは、日時保存領域に保存されている日時に等しいときには、小単位アドレス一時保存領域のアドレスで指定される小単位B1の次の小単位領域N1の値を調べ(ステップS135)、値が「なし」のときにはステップS137を実行する。値が「なし」以外のときには、小単位アドレス一時保存領域に保存されているアドレスで指定される小単位B1の次の小単位領域N1に格納されているアドレスで指定される小単位B1の前の小単位領域P1の値として「なし」を保存する(ステップS136)。
【0059】
さらに、CPU28は不揮発性メモリ6内の管理情報A1に注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号の小単位のアドレスを格納する領域があるか調べ(ステップS137)、次の番号の小単位のアドレスを格納する領域があるときには注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号を保存しなおし(ステップS138)、ステップS132を実行する。また、ステップS137で注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号の小単位のアドレスを格納する領域がないときには処理を終了する。
【0060】
上記のように、ステップS131からステップS138を実行することで、ユーザによって指定された日時より古い小単位が保存されている領域で、かつ、次の小単位領域に値が保存されている領域は、前述の修正された表示設定を含む小単位を保存するモジュールにおいて修正された表示設定を含む小単位を保存可能な領域、つまり、空き領域になる。また、次の小単位領域に値が保存されていない領域は、ユーザによって指定された日時よりも古い小単位であっても空き領域にはならない。
【0061】
以上説明したように、本実施の形態1の表示装置25は、表示設定を記憶する不揮発性メモリ(記憶部)6と、画面構成に関係づけて単数または複数の表示部品の表示設定を小単位として管理する管理情報変更モジュール(管理手段)S15と、表示設定の内容を修正する修正受け付けモジュール(修正手段)S11と、修正された表示設定を含む新たな小単位を、不揮発性メモリ6の、修正前の古い小単位と異なる領域に新旧の順序付けて記憶する小単位保存モジュール(保存手段)S12と、新たな小単位と古い小単位とを関連付ける新旧小単位連結モジュール(連結手段)S14と、関連付けられた複数の小単位のうち、指定された所定の順番の小単位に属する表示設定に基づいて表示部品を表示する表示部5とを備えており、外部に接続されたコントローラ(外部機器)3から入力する外部信号に対応した表示部品を画面上で変化させることによりコントローラ(外部機器)3の動作状況を表示する。そして、表示部品の表示方法は表示設定に基づいたものとする。そのため、表示設定を修正した後でも修正前の小単位の表示設定に容易に戻すことができる。
【0062】
[具体例]
以下では、具体例として、従来の技術と同様に図20に示される生産ラインのシステムおいて設定された小単位2の表示設定(C)と表示設定(D)の修正を行う場合について説明する。なお、以下の説明では、小単位1の表示設定情報(A)、(B)および、小単位2の表示設定(C)、(D)は、従来の技術と同様に画面データ作成装置26によって作成され、これらの作成された小単位1の表示設定情報(A)、(B)および、小単位2の表示設定(C)、(D)は作成装置I/F9を介して日時「0」に不揮発性メモリ6の画面データ格納領域に図9のように格納されているものとする。また、不揮発性メモリ6の画面データ格納領域には4つの小単位を格納することが可能で、小単位を格納できる領域のアドレスは1、2、3、4とし、小単位1と小単位2はそれぞれアドレス1と2で指定される領域に保存されているものとする。また、CPU28が作成装置I/F9を介して受信した小単位を不揮発性メモリ6の画面データ格納領域に保存するときに、小単位1の新旧情報T1として「0」、小単位1の次の小単位領域N1として「なし」、小単位1の前の小単位領域P1として「なし」、小単位2の新旧情報T1として「0」、小単位2の次の小単位領域N1として「なし」、小単位2の前の小単位領域P1として「なし」が保存されたものとする。さらに、管理情報A1は小単位の番号「2」までを格納することが可能で、小単位1のアドレスとして「1」、小単位2のアドレスとして「2」が記憶されたものとする。
【0063】
まず、ユーザはタッチパネル7上の右上角をタッチし、表示部5に小単位2に属する表示設定を表示させる。このとき、メモリ11の表示中小単位アドレス格納領域には小単位2のアドレスである「2」が格納される。次にユーザは、タッチパネル7をタッチせずにモード切り換えスイッチ8を操作し、表示設定の修正を開始する。このとき、修正受け付けモジュールS11がメモリ11の表示中小単位アドレス格納領域から表示部5に表示している小単位2のアドレス「2」を取得し、アドレス「2」に保存されている表示設定(C)と(D)を含む小単位2をメモリ11に複製する。ここで、ユーザが表示設定(C)を表示設定(C)の表示位置m6に記憶されている図24で示す「27」の位置から「47」の位置へ移動するとメモリ11に複製された小単位2が持つ表示設定(C)の表示位置m6の値が「47」へ変更される。ここで、ユーザによって表示位置m6が変更された表示設定(C)を表示設定(C2)と呼び、表示設定(C2)を含む小単位2を小単位2−2と呼ぶことにする。
【0064】
ユーザが再びモード切り換えスイッチ8を操作すると、小単位保存モジュールS12が実行される。ここで、本具体例における小単位保存モジュールS12の動作を、再び図5に沿って説明する。まず、不揮発性メモリ6内の画面データ格納領域の先頭アドレスである「1」がメモリ11の小単位保存候補領域に保存される(ステップS71)。次に、メモリ11の注目小単位番号保存領域に「1」が保存される(ステップS72)。さらに、不揮発性メモリ6内の管理情報A1にある注目小単位番号領域に保存された「1」で指定される小単位1のアドレスである「1」が小単位アドレス一時保存領域へ保存される(ステップS73)。
【0065】
小単位アドレス一時保存領域にアドレスが保存されると、小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレス「1」で指定される不揮発性メモリ6内の小単位1の前の小単位領域P1を参照し(ステップS75)、小単位1の前の小単位領域P1の値は「なし」なのでメモリ11の小単位保存候補領域に保存されたアドレスである「1」と小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレス「1」を比較し(ステップS77)、一致するのでメモリ11の小単位保存候補領域に保存されたアドレスを「1」から「2」へ進め、小単位保存候補領域に保存し(ステップS78)、再びステップS73を実行すると、管理情報A1にある注目小単位番号領域に保存された「1」で指定される小単位1のアドレスである「1」が小単位アドレス一時保存領域に再び保存される。
【0066】
また、ステップS75では小単位1の前の小単位領域P1の値は「なし」なので、メモリ11の小単位保存候補領域に保存されたアドレスである「2」と小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレス「1」を比較し(ステップS77)、不一致なので小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレス「1」で指定される小単位1の次の小単位領域N1の値を参照し(ステップS79)、小単位1の次の小単位領域N1の値は「なし」なので、不揮発性メモリ6内の管理情報A1内に注目小単位番号保存領域に保存された「1」の次の番号である「2」の小単位、つまり、小単位2のアドレスを格納する領域があるかを調べられ(ステップS81)、小単位の番号が「2」以下ならばアドレスを格納する領域があるので注目小単位番号保存領域に保存された「1」の次の番号である「2」が注目小単位番号保存領域に保存される。
【0067】
注目小単位番号保存領域に保存された値が「2」のときも同様に、ステップS73からステップS79までを実行すると、ステップS81を実行するときには小単位保存候補領域に「3」が保存されている。このとき注目小単位番号保存領域に保存された値「2」の次の値である「3」は、管理情報A1内にアドレスが保存される小単位の最大番号「2」より大きいのでステップS85が実行される。
【0068】
小単位保存候補領域に保存されたアドレス「3」は、不揮発性メモリ6の画面データ格納領域のアドレスである1、2、3、4の範囲内なので、メモリ11に複製されユーザによって修正された表示設定(C2)を含む小単位2−2は、小単位保存候補領域に保存されたアドレス「3」に保存される(ステップS83)。
【0069】
上記のように、修正された表示設定を含む小単位が不揮発性メモリ6に保存されると、新旧情報保存モジュールS13が実行され、不揮発性メモリ6に保存された小単位2−2の新旧情報T1に時計32から呼び出された日時が保存される。ここでは、日時「1」に保存されたものとする。
【0070】
次に、新旧小単位連結モジュールS14によって、メモリ11の表示中小単位アドレス格納領域に保存されたアドレス「2」が小単位保存候補領域に保存されたアドレス「3」で指定される小単位2−2が持つ前の小単位領域P1に保存される。また、小単位2−2が持つ次の小単位領域N1には「なし」が保存される。さらに、メモリ11の表示中小単位アドレス格納領域に保存されたアドレス「2」で指定される小単位2の次の小単位領域N1には小単位保存候補領域に保存されたアドレス「3」が保存される。
【0071】
さらに、管理情報変更モジュールS15によって、不揮発性メモリ6内の管理情報A1の中で、メモリ11の注目小単位番号保存領域に保存された値「2」の小単位、つまり、小単位2のアドレスが格納されている領域に小単位保存候補領域に格納された小単位2−2のアドレス「3」を保存する。
【0072】
図10は、小単位2がユーザによって修正されたあとに本発明によって不揮発性メモリ6に保存された小単位2−2と小単位2を示している。図10では小単位1は省略している。また、表示設定(C2)に対応して表示設定C2が示されている。上述のように、小単位2−2が持つ表示設定C2の表示位置m6にはユーザによる修正を反映した値である「47」が保存されている。小単位2の次の小単位領域N1には小単位2−2のアドレスを示す「3」、小単位2−2の前の小単位領域P1には小単位2のアドレスを示す「2」が保存されている。さらに、管理情報A1で小単位2のアドレスが格納されている2番目の値は小単位2−2のアドレスを示す「3」になっているので、CPU28が表示部5に小単位2に属する表示設定を表示するために管理情報A1の2番目の値を参照するとアドレス「3」が得られ、その結果、表示部5には小単位2の代わりに小単位2−2に属する表示設定が表示されるのである。
【0073】
図11は、時計32から呼び出される日時が「2」のときに、さらにユーザが小単位2−2の表示設定(D)の表示位置を図24で示す「67」から「77」に修正したときに上述の修正された表示設定を含む小単位を保存するモジュールの実行例と同様に不揮発性メモリ6に保存される小単位を示している。ここで、ユーザによって表示位置m6が修正された表示設定(D)を表示設定(D2)と呼び、表示設定(D2)を含む小単位2−2を小単位2−3と呼ぶことにする。図11では小単位1および小単位2は省略している。また、表示設定(D2)に対応して表示設定D2が示されている。
【0074】
小単位2−3の表示設定D2の表示位置m6は前述のユーザの修正操作に従って値として「77」が保存されている。また、小単位2−3の新旧情報T1にはユーザが小単位2−2に属する表示設定を修正し小単位2−3が保存された日時「2」が保存され、小単位2−3の前の小単位領域P1には修正前の表示設定を含む小単位である小単位2−2が保存されているアドレス「3」が保存され、さらに、小単位2−3の次の小単位領域N1には「なし」が保存されている。また、小単位2−2の次の小単位領域N1には小単位2−2が持つ表示設定が修正された小単位2−3が保存されているアドレス「4」が保存されている。
【0075】
さらに、管理情報A1で小単位2のアドレスが格納されている2番目の値は小単位2−3のアドレスを示す「4」になっているので、CPU28が表示部5に小単位2に属する表示設定を表示するために管理情報A1の2番目の値を参照するとアドレス「4」が得られ、その結果、表示部5には小単位2の代わりに小単位2−3が属する表示設定が表示されるのである。
【0076】
図12は、本具体例で日時「2」のときに不揮発性メモリ6の画面データ格納領域に保存されている小単位を示したものである。アドレス1、2、3、4で示される領域にそれぞれ小単位1、2、2−2、2−3が保存され、空きの領域はない。よって、ユーザがさらに表示設定を修正しても修正された表示設定を含む小単位を不揮発性メモリ6に保存することはできず、保存するためには小単位を復帰させるモジュールあるいは小単位を削除するモジュールが実行される必要がある。
【0077】
続いて、ユーザがタッチパネル7上の右下角をタッチしながらモード切り換えスイッチ8を操作すると、小単位を復帰させるモジュールが実行される。小単位を復帰させるモジュールが実行されると、まず小単位を復帰させるモジュール内の日時受け付けモジュールS21が実行され、表示部5に日時入力をユーザに促す表示がされる。本具体例では、ユーザがその表示に従い、復帰させる日時として「1」を入力するものとする。ユーザが復帰させる日時を入力すると、入力された日時「1」がメモリ11の日時保存領域に保存される。
【0078】
メモリ11の日時保存領域に日時が保存されると、小単位復帰モジュールS22が実行される。ここで、本具体例における小単位復帰モジュールS22の動作を、再び図7に沿って説明する。まず、メモリ11の注目小単位番号保存領域に「1」が保存される(ステップS111)。さらに、不揮発性メモリ6内の管理情報A1にある注目小単位番号領域に保存された「1」で指定される小単位1のアドレスである「1」が小単位アドレス一時保存領域へ保存される(ステップS112)。
【0079】
小単位アドレス一時保存領域にアドレスが保存されると、小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレス「1」で指定される不揮発性メモリ6内小単位1の新旧情報T1の値「0」とメモリ11の日時保存領域に保存されている値「1」を比較し(ステップS113)、値が等しい、つまり、小単位1の新旧情報T1の値が新しくないので、小単位1の前の小単位領域P1の値として「なし」を保存するが(ステップS115)、小単位1の前の小単位領域P1の値はすでに「なし」になっていたので値は変化しない。さらに、不揮発性メモリ6内の管理情報A1の中で注目小単位番号保存領域に保存された値「1」で指定される小単位、つまり、小単位1のアドレス「1」を小単位アドレス一時保存領域に保存されているアドレス「1」に書きかえるが(ステップS116)、やはり値は変化しない。
【0080】
次に、不揮発性メモリ6内の管理情報A1に、注目小単位番号保存領域に保存された番号「1」の次の番号「2」は管理情報A1に保存される小単位の最大番号「2」以下なので、小単位2のアドレスを格納する領域が存在すると判定され(ステップS117)、よって、注目小単位番号保存領域に保存された番号「1」の次の番号「2」が注目小単位番号保存領域に保存され、ステップS112が再び実行される。
【0081】
再び実行されるステップS112では、不揮発性メモリ6内の管理情報A1にある注目小単位番号領域に保存された「2」で指定される小単位2のアドレスを格納する領域に格納されている小単位2−3のアドレス「4」が小単位アドレス一時保存領域へ保存される。ステップS113で小単位2−3の新旧情報T1の値「2」とメモリ11の日時保存領域に保存されている値「1」が比較されると、小単位2−3の新旧情報T1の値が新しいので、ステップS114にて小単位2−3の前の小単位領域P1に保存されているアドレス「3」が小単位アドレス一時保存領域へ保存され、再びステップS113で小単位アドレス一時保存領域に保存されているアドレス「2」で指定される小単位2−2の新旧情報T1の値「1」と日時保存領域に保存されている値「1」が比較されると、値が等しい、つまり、小単位2−2の新旧情報T1の値が新しくないので、ステップS115で小単位2−2の次の小単位領域N1の値として「なし」が保存される。
【0082】
さらに、ステップS116で不揮発性メモリ6内の管理情報A1にある小単位のアドレスのうち、注目小単位番号保存領域に保存された値「2」で指定される小単位2のアドレスが格納されているアドレスを小単位アドレス一時保存領域に保存されているアドレス「2」に変更される。次に、注目小単位番号保存領域に保存された番号「2」の次の番号「3」は不揮発性メモリ6内の管理情報A1に保存される最大番号「2」より大きいので不揮発性メモリ6内の管理情報A1に小単位3を格納する領域はないと判定され(ステップS117)、処理を終了する。この後、ユーザがタッチパネル7の右上角をタッチし、表示部5に小単位2に属する表示設定を表示しようとしたときには、不揮発性メモリ6内の管理情報A1の小単位2のアドレスが格納される領域には小単位2−2のアドレスが格納されているので、小単位2−2に属する表示設定が表示部5に表示される。また、ユーザがタッチパネル7の左上角をタッチし、表示部5に小単位1に属する表示設定を表示しようとしたときには、不揮発性メモリ6内の管理情報A1の小単位1のアドレスが格納されている領域には小単位1のアドレスが格納されているので、小単位1に属する表示設定が表示部5に表示される。
【0083】
このように本具体例で小単位を復帰させるモジュールが実行された後、ユーザが表示設定を修正し、修正された表示設定を含む小単位を保存するモジュールが実行されると、小単位2−3が保存されているアドレス「4」に修正された表示設定を含む小単位が保存されることになる。つまり、小単位を復帰させるモジュールが実行されたあとは図13のように図12において小単位2−3が保存されているアドレス「4」は空き領域と見なされていることになる。
【0084】
前述のように小単位を復帰させるモジュールを実行するためにユーザがタッチパネル7上の右下角をタッチしながらモード切り換えスイッチを操作する代わりにユーザがタッチパネル7上の左下角をタッチしながらモード切り換えスイッチを操作すると、不揮発性メモリ6の画面データ格納領域には図12のように小単位が格納されている状態で小単位を削除するモジュールが実行される。小単位を削除するモジュールが実行されると、まず小単位を削除するモジュール内の日時受け付けモジュールS31が実行され、表示部5に日時入力をユーザに促す表示がされる。本具体例では、ユーザがその表示に従い、削除する小単位の日時として「1」を入力するものとする。ユーザが削除する小単位の日時を入力すると、入力された日時「1」がメモリ11の日時保存領域に保存される。
【0085】
メモリ11の日時保存領域に日時が保存されると、小単位削除モジュールS32が実行される。ここで、本具体例における小単位削除モジュールS32の動作を、再び図8に沿って説明する。まず、メモリ11の注目小単位番号保存領域に「1」が保存される(ステップS131)。さらに、不揮発性メモリ6内の管理情報A1にある注目小単位番号領域に保存された「1」で指定される小単位1のアドレスである「1」が小単位アドレス一時保存領域へ保存される(ステップS132)。
【0086】
小単位アドレス一時保存領域にアドレスが保存されると、小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレス「1」で指定される不揮発性メモリ6内小単位1の新旧情報T1の値「0」とメモリ11の日時保存領域に保存されている値「1」が比較され(ステップS133)、小単位1の新旧情報T1の値が新しくないので、小単位1の次の小単位領域N1に格納されている値を参照し(ステップS135)、値が「なし」なのでステップS136は実行されない。
【0087】
次に、不揮発性メモリ6内の管理情報A1に、注目小単位番号保存領域に保存された番号「1」の次の番号「2」は管理情報A1に保存された小単位の最大番号「2」以下なので、小単位2のアドレスを格納する領域が存在すると判定され(ステップS137)、よって、注目小単位番号保存領域に保存された番号「1」の次の番号「2」が注目小単位番号保存領域に保存され、ステップS132が再び実行される。
【0088】
再び実行されるステップS132では、不揮発性メモリ6内の管理情報A1にある注目小単位番号領域に保存された「2」で指定される小単位2のアドレスを格納する領域に格納されている小単位2−3のアドレス「4」が小単位アドレス一時保存領域へ保存される。ステップS133で小単位2−3の新旧情報T1の値「2」とメモリ11の日時保存領域に保存されている値「1」が比較されると、小単位2−3の新旧情報T1の値が新しいので、ステップS134で小単位2−3の前の小単位領域P1の値「3」が小単位アドレス一時保存領域へ保存され、再びステップS133で小単位2−2の新旧情報T1の値「1」とメモリ11の日時保存領域に保存されている値「1」が比較されると、値が等しい、つまり小単位2−2の新旧情報T1の値が新しくないのでステップS135で小単位2−2の次の小単位領域N1に格納されている値を参照し、値が小単位2−3のアドレスを示す「4」であり「なし」ではないのでステップS136で小単位2−3の前の小単位領域N1に格納されている値を「なし」に変更する。
【0089】
さらに、ステップS137で注目小単位番号保存領域に保存された番号「2」の次の番号「3」は不揮発性メモリ6内の管理情報A1にアドレスが保存される小単位の最大番号「2」より大きいか調べられ、注目小単位番号保存領域に保存された番号「2」の次の番号「3」は大きいので次の番号の小単位はないと判定され処理が終了される。
【0090】
このように本具体例で小単位を削除するモジュールが実行された後、ユーザが表示設定を修正し、修正された表示設定を含む小単位を保存するモジュールが実行されると、小単位2が保存されているアドレス「2」に修正された表示設定を含む小単位が保存されることになる。さらに、ユーザが表示設定を修正し、修正された表示設定を含む小単位を保存するモジュールが実行されると、小単位2−2が保存されているアドレス「3」に修正された表示設定を含む小単位が保存されることになる。つまり、小単位を削除するモジュールが実行されたあとは図14のように図12において小単位2−2が保存されていたアドレス「3」だけでなく小単位2が保存されていたアドレス「2」も空き領域と見なされていることになる。また、小単位1の新旧情報T1の値は「0」でユーザが削除する小単位に指定した「1」よりも古いが、小単位1は空き領域とはならない。このため、ユーザがタッチパネル7の左上角をタッチし、表示部5に小単位1に属する表示設定を表示しようとしたときには小単位1に属する表示設定が表示部5に表示されるのである。
【0091】
上述の例では、小単位が保存される領域を特定するのにアドレスを使用しているが、それぞれの小単位が不揮発性メモリ6にファイルとして保存されており、アドレスの代わりにファイル名を使用して不揮発性メモリ6に保存される領域を特定しても本発明の実施が可能であることは明らかである。
【0092】
以上のように、本実施の形態の表示装置は、外部に接続された外部機器から入力する外部信号に対応した表示部品を画面上で変化させることにより外部機器の動作状況を表示し、表示部品の表示方法は表示設定に基づいたものとする表示装置であり、表示設定を記憶する記憶部と、画面構成に関係づけて単数または複数の表示部品の表示設定を小単位として管理する管理手段と、表示設定の内容を修正する修正手段と、修正された表示設定を含む新たな小単位を、記憶部の、修正前の古い小単位と異なる領域に新旧の順序付けて記憶する保存手段と、新たな小単位と古い小単位とを関連付ける連結手段と、関連付けられた複数の小単位のうち、指定された所定の順番の小単位に属する表示設定に基づいて表示部品を表示する表示部とを備えているので、画面データ作成装置を用いることなく、外部機器の動作状況の表示部品を修正する前の表示方法で容易に表示することができるという効果を有する。
【0093】
また、保存手段によって小単位が記憶されるときに、その時期を特定する情報である新旧情報を小単位に関連付けて記憶部に記憶する新旧情報保存手段をさらに備えているので、修正された時期を保存できるという効果を有する。
【0094】
さらに、指定された時期に基づき、連結手段で関連付けられた小単位の中で、指定された時期よりも古い新旧情報を持つ小単位を削除し、かつ、連結手段で関連付けられた小単位がない小単位は削除しない削除手段をさらに備えているので、連結手段によって関連付けられた小単位の中で記憶された時期よりも古い新旧情報を持つ小単位を削除する一方、連結手段によって関連付けられた小単位がない小単位は、たとえ時期指定手段によって指定された時期よりも古い時期が新旧情報として保存されていても削除しないという効果を有する。
【0095】
さらにまた、指定された時期に基づき、連結手段で関連付けられた小単位の中で、指定された時期よりも古い新旧情報を持つ小単位の中で最も新しい新旧情報を持つ小単位を指定された小単位とするので、連結手段によって関連付けられた小単位の中で、さらに指定された記憶された時期よりも古い新旧情報を持つ小単位の中で最も新しい新旧情報を持つ小単位の記憶手段内の領域を領域指定手段で指定できるようにすることよって、指定された時期に表示装置が表示可能であった小単位の表示設定を再現できるという効果を有する。
【0096】
実施の形態2.
実施の形態2では、上述した実施の形態1と異なる機能について述べることとし、上述した従来の技術および実施の形態1と同一の構成要素については、上述した従来の技術および実施の形態1と同一の符号を付して、その説明を省略している。
【0097】
実施の形態2においては、従来の技術と同様に図21がこの発明にかかる表示装置の構成の一例であり、実施の形態1の図1と比較して、画面データ作成装置26が追加されている。また、不揮発性メモリ6に格納されているシステムプログラムには、実施の形態1と同様に、修正された表示設定を含む小単位を保存するモジュールが含まれているものとする。よって、実施の形態2においても不揮発性メモリ6に保存された小単位には図2のように新旧情報T1、次の小単位領域N1、および、前の小単位領域P1を含んでいる。また、画面データ作成装置26のメモリ36内には注目小単位番号保存領域(図示されていない)が存在する。
【0098】
画面データ作成装置26は、従来の技術の画面データ作成装置26Bと同じ機器構成となっており、表示設定を含む画面データの編集・表示などを行う装置であり、パーソナルコンピュータなどの計算装置を用いることができる。この画面データ作成装置26は、CPU35、メモリ36、キーボード37、表示装置25との間でデータを送受信するための表示装置インターフェース(送受信手段:以下、表示装置I/Fという)38とシステムプログラムおよび作成された画面データを格納するための補助記憶装置27を含む。CPU35は補助記憶装置27に格納されている画面データを作成するためのシステムプログラムを解釈しながらユーザによるキーボード37の操作を受け付け、ワークメモリとしてメモリ36を使用したデータ読み書きを実施し、補助記憶装置27に画面データを作成する。キーボード37は数字およびアルファベットのキーを持っている。CPU35及びキーボード37は、表示設定を編集する編集手段を構成している。
【0099】
図15は、本発明における画面データ作成装置のシステムプログラムのモジュール構成を示している。この画面データ作成装置のシステムプログラムは、画面データを取り出すモジュール71と画面データを再構成するモジュール72とからなる。また、画面データ作成装置26の補助記憶装置27には表示装置25の不揮発性メモリ6と同様に画面データを格納する領域が存在する。また、一般的に表示装置25の不揮発性メモリ6内のアドレスと画面データ作成装置26の補助記憶装置27内のアドレスは一致しないが、CPU35が補助記憶装置27内のアドレスを使用するときに表示装置25の不揮発性メモリ6内のアドレスとの差分を考慮してアドレスを計算することで、仮想的にCPU35が補助記憶装置27内のアドレスを表示装置25の不揮発性メモリ6内のアドレスと一致しているように使用することができる。よって、以降の記述ではCPU35が補助記憶装置27内のアドレスを使用するときには表示装置25の不揮発性メモリ6内のアドレスとの差分を考慮してアドレス計算しているものとする。
【0100】
まず、画面データを取り出すモジュール71について説明する。画面データを取り出すモジュール71は、管理情報要求モジュール(管理情報要求手段)S211と、新小単位要求モジュール(新小単位要求手段)S212と、旧小単位要求モジュール(旧小単位要求手段)S213とを含んで構成されている。この例では、キーボード37の「R」キーを押すことによって画面データ作成装置26は表示装置25へ画面データの送信を要求するものとする。
【0101】
[管理情報要求モジュール(管理情報要求手段)]
ユーザが、キーボード37の「R」キーを押すと、CPU35はキーボード37の「R」キーが押されたことを認識し、管理情報要求モジュールS211を実行する。管理情報要求モジュールS211では、CPU35は表示装置インターフェース(送受信手段:以下、表示装置I/Fという)38を介して表示装置25に不揮発性メモリ6に格納されている管理情報を送信するよう要求し、表示装置25より送信された管理情報を表示装置I/F38を介して受信すると、補助記憶装置27に保存する。この結果、図16のように補助記憶装置27内にも不揮発性メモリ6内と同様に管理情報A1が存在することになる。
【0102】
[新小単位要求モジュール(新小単位要求手段)]
補助記憶装置27に管理情報が保存されると、CPU35は新小単位要求モジュールS212を実行する。新小単位要求モジュールS212では、CPU35は補助記憶装置27に保存された管理情報に格納されたアドレスで指定される小単位を表示装置25に送信するよう表示装置I/F38を介して要求し、表示装置25から送信された小単位を表示装置I/F38を介して受信すると、補助記憶装置27内で管理情報に格納されているアドレスと同じアドレスに受信した小単位を保存することを、管理情報にアドレスが格納されている小単位1、2、3、とすべての小単位が保存できるまで繰り返す。この結果、補助記憶装置27には表示装置25のCPU28が表示部5に表示設定を表示するときに不揮発性メモリ6の管理情報に格納されてアドレスを参照して得る表示設定を含む小単位がすべて保存される。よって、図17のように補助記憶装置27に保存された各小単位内には不揮発性メモリ6の小単位B1と同様に表示設定M1、新旧情報T1、次の小単位領域N1および前の小単位領域P1が属している。また図17に示される表示設定の各項目に格納される値の規定内容は図2の例と同様になる。
【0103】
[旧小単位要求モジュール(旧小単位要求手段)]
次に、CPU35は旧小単位要求モジュールS213を実行する。旧小単位要求モジュールS213は、CPU35が補助記憶装置27に保存された小単位の修正前の小単位を送信するよう表示装置25へ要求し、表示装置25から送信された小単位を補助記憶装置27に保存する工程である。この処理を実行するためにメモリ36内には小単位アドレス一時保存領域が確保されているものとする。
【0104】
図18は、旧小単位要求モジュールS213における処理手順を示すフローチャートである。まず、CPU35はメモリ36内の注目小単位番号保存領域に「1」を保存する(ステップS331)。次に、CPU35は補助記憶装置27内の管理情報A1にある小単位のアドレスのうち、メモリ36の注目小単位番号保存領域に保存された値で指定される小単位1のアドレスをメモリ36の小単位アドレス一時保存領域へ保存する(ステップS332)。小単位アドレス一時保存領域へアドレスが保存されると、CPU35はメモリ36の小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレスで指定される小単位B1の前の小単位領域P1の値を参照し(ステップS335)、値が「なし」のときにはステップS340を実行する。小単位B1の前の小単位領域P1の値が「なし」以外のときには、CPU35は小単位B1の前の小単位領域P1の値として保存されているアドレスを表示装置I/F38を介して表示装置25へ送信することで表示装置25の不揮発性メモリ6内で送信されたアドレスに格納されている小単位を要求し、表示装置25から小単位を表示装置I/F38を介して受信すると(ステップS336)、補助記憶装置27内で小単位B1の前の小単位領域P1の値として格納されているアドレスに受信した小単位を保存する(ステップS337)。さらに、CPU35はメモリ36内の小単位アドレス一時保存領域に小単位B1の前の小単位領域の値を保存し(ステップS338)、ステップS335を再び実行する。
【0105】
このようにステップS335からステップS338を繰り返すことによって、表示装置25の不揮発性メモリ6に保存されているメモリ36内の注目小単位番号保存領域で指定された小単位の修正前の小単位のすべてが補助記憶装置27に保存される。
【0106】
ステップS335において、小単位B1の前の小単位領域の値が「なし」のときには、CPU35は補助記憶装置27内の管理情報A1にメモリ36内の注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号の小単位のアドレスを格納する領域があるか調べ(ステップS340)、次の番号の小単位のアドレスを格納する領域がないときには処理を終了するが、次の番号の小単位のアドレスを格納する領域があるときにはメモリ36内の注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号をメモリ36内の注目小単位番号保存領域に保存しなおし(ステップS341)、ステップS332を実行する。
【0107】
上記のように、ステップS331からステップS341を実行することで、表示装置25の不揮発性メモリ6に保存された修正された表示設定を含む小単位、および、修正前の小単位のすべてが画面データ作成装置26の補助記憶装置27内に再現される。
【0108】
続いて、この発明にかかる画面データ作成装置26による画面データを再構成するモジュール72について説明する。画面データを再構成するモジュール72は、日時受け付けモジュール(時期指定手段)S221と小単位抽出モジュール(抽出手段)S222とを含んで構成されている。ユーザがキーボード37の持つ数字のキーを押すと、押された数字を再構成する日時として受け付けることができるものとする。また、メモリ36には日時保存領域が確保されているものとする(図示されていない)。
【0109】
[日時受け付けモジュール(時期指定手段)]
ユーザが画面データ作成装置26のキーボード37の数字のキーを押すと、CPU35はキーボード37の数字のキーが押されたことを認識し、日時受け付けモジュールS221を実行する。日時受け付けモジュールS221は、ユーザが押したキーボードの数字のキーの数字に対応する日時をメモリ36の日時保存領域へ保存する工程である。
【0110】
メモリ36の日時保存領域に日時が保存されると、CPU35は小単位抽出モジュールS222を実行する。小単位抽出モジュールS222は、各番号の小単位のうちユーザによって指定された日時より古い小単位の中で最も新しい小単位を抽出し、補助記憶装置27に保存する工程である。
【0111】
[小単位抽出モジュール(抽出手段)]
図19は、小単位抽出モジュールS222における処理手順を示すフローチャートである。まず、CPU35は補助記憶装置27内の管理情報A1を補助記憶装置27内に複製する(ステップS350)。以降、複製された管理情報A1を管理情報A2と呼ぶ。次に、メモリ36の注目小単位番号保存領域に「1」を保存する(ステップS351)。次に、CPU35は補助記憶装置27内の管理情報A2にある小単位のアドレスのうち、メモリ36の注目小単位番号保存領域に保存された値で指定された小単位1のアドレスをメモリ36の小単位アドレス一時保存領域へ保存する(ステップS352)。メモリ36の小単位アドレス一時保存領域へアドレスが保存されると、CPU35は小単位アドレス一時保存領域に保存されているアドレスで指定される小単位B1の新旧情報T1に保存されている日時とメモリ36の日時保存領域に保存されている日時を比較し(ステップS353)、新旧情報T1に保存されている日時の方が新しいときには、補助記憶装置27内の小単位B1の前の小単位領域P1に保存されているアドレスをメモリ36の小単位アドレス一時保存領域へ保存し(ステップS354)、再びステップS353の比較を実行する。
【0112】
ステップS353で新旧情報T1に保存されている日時が古い、あるいは、メモリ36の日時保存領域に保存されている日時に等しいときには、メモリ36の小単位アドレス一時保存領域に保存されたアドレスで指定される小単位B1を補助記憶装置27に複製する(ステップS355)。また、補助記憶装置27内にある管理情報A2のメモリ36の注目小単位番号保存領域に保存された番号で指定される値を複製された小単位B1のアドレスに変更する(ステップS356)。
【0113】
次に、補助記憶装置27内の管理情報A2に、メモリ36の注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号の小単位のアドレスを格納する領域があるか調べ(ステップS357)、次の番号の小単位のアドレスを格納する領域があるときにはメモリ36の注目小単位番号保存領域にメモリ36の注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号を保存しなおし(ステップS358)、ステップS352を実行する。また、ステップS357でメモリ36の注目小単位番号保存領域に保存された番号の次の番号の小単位のアドレスを格納する領域がないときには処理を終了する。
【0114】
上記のように、ステップS350からステップS358を実行することで、補助記憶装置27内の管理情報A1の複製である管理情報A2と、ユーザが指定した日時よりも古い小単位の中で最も新しい小単位が、補助記憶装置27内に生成される。これら複製された管理情報と小単位が表示装置25の不揮発性メモリ6内にあれば、CPU28が表示部5に表示設定を表示するときに管理情報A2に格納されたアドレスで指定された小単位に属する表示設定を表示することになるので、上記の画面データを再構成するモジュール72によって補助記憶装置27内に得られた管理情報と小単位はユーザが指定した日時に表示装置25で表示可能であった表示設定と小単位を復元したことになる。
【0115】
以上のように、本実施の形態の画面データ作成装置によれば、表示装置との間で小単位を関連付けられたものも含めて送受信する送受信手段と、表示設定を編集する編集手段と、時期を指定する時期指定手段と、指定された時期に基づき、関連付けられた小単位の中で、指定された時期よりも古い新旧情報を持つ小単位のうち、最も新しい新旧情報を持つ小単位を指定された小単位とする抽出手段とを備え、指定された小単位に属する表示設定に基づいて表示装置が表示する対象とした表示設定を再現できるので、表示装置が表示するのに使用していた指定された時期の表示設定を画面データ作成装置で再現できるという効果を有する。
【産業上の利用可能性】
【0116】
以上のように、本発明にかかる表示装置は、外部に接続された外部機器から入力する外部信号に対応した表示部品を画面上で変化させることにより外部機器の動作状況を表示する表示装置に有用であり、特に、表示部品の表示方法を表示設定に基づいたものとする表示装置に最適なものである。
【符号の説明】
【0117】
3 コントローラ
4,11,36 メモリ
5 表示部
6 不揮発性メモリ(記憶部)
7 タッチパネル
8 モード切り換えスイッチ
9 画面データ作成装置インターフェース
10 コントローラインターフェース
25 表示装置
26、26B 画面データ作成装置
27 補助記憶装置
28,35 CPU(編集手段)
31 ROM
32 時計
37 キーボード(編集手段)
38 表示装置インターフェース(送受信手段)
50 スイッチ
51,55 センサ
52,56 コンベア
53,57 加工物
61 小単位を保存するモジュール
62 小単位を復帰させるモジュール
63 小単位を削除するモジュール
71 画面データを取り出すモジュール
72 画面データを再構成するモジュール
S11 修正受け付けモジュール(修正手段)
S12 小単位保存モジュール(保存手段)
S13 新旧情報保存モジュール(新旧情報保存手段)
S14 新旧小単位連結モジュール(連結手段)
S15 管理情報変更モジュール(管理手段)
S211 管理情報要求モジュール(管理情報要求手段)
S212 新小単位要求モジュール(新小単位要求手段)
S213 旧小単位要求モジュール(旧小単位要求手段)
S221 日時受け付けモジュール(時期指定手段)
S222 小単位抽出モジュール(抽出手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部に接続された外部機器から入力する外部信号に対応した表示部品を画面上で変化させることにより前記外部機器の動作状況を表示し、前記表示部品の表示方法は表示設定に基づいたものとする表示装置であり、
前記表示設定を記憶する記憶部と、
画面構成に関係づけて単数または複数の表示部品の表示設定を小単位として管理する管理手段と、
前記表示設定の内容を修正する修正手段と、
修正された表示設定を含む新たな小単位を、前記記憶部の、修正前の古い小単位と異なる領域に新旧の順序付けて記憶する保存手段と、
前記新たな小単位と前記古い小単位とを関連付ける連結手段と、
前記関連付けられた複数の小単位のうち、指定された所定の順番の前記小単位に属する前記表示設定に基づいて前記表示部品を表示する表示部と、を備えた
ことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記保存手段によって前記小単位が記憶されるときに、その時期を特定する情報である新旧情報を前記小単位に関連付けて前記記憶部に記憶する新旧情報保存手段を、さらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
指定された時期に基づき、前記連結手段で関連付けられた小単位の中で、前記指定された時期よりも古い新旧情報を持つ小単位を削除し、かつ、前記連結手段で関連付けられた前記小単位がない前記小単位は削除しない削除手段を、さらに備えた
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
指定された時期に基づき、前記連結手段で関連付けられた小単位の中で、前記指定された時期よりも古い新旧情報を持つ前記小単位の中で最も新しい新旧情報を持つ前記小単位を指定された前記小単位とする
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
請求項2あるいは請求項4に記載の表示装置に接続される画面データ作成装置であり、 前記表示装置との間で前記小単位を関連付けられたものも含めて送受信する送受信手段と、
前記表示設定を編集する編集手段と、
時期を指定する時期指定手段と、
指定された時期に基づき、関連付けられた前記小単位の中で、前記指定された時期よりも古い新旧情報を持つ前記小単位のうち、最も新しい新旧情報を持つ前記小単位を指定された前記小単位とする抽出手段と、
指定された前記小単位に属する前記表示設定に基づいて前記表示装置が表示する対象とした表示設定を再現する
ことを特徴とする表示装置の画面データ作成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate


【公開番号】特開2012−141854(P2012−141854A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255(P2011−255)
【出願日】平成23年1月4日(2011.1.4)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】