説明

表示装置及びその制御方法、入力装置及びその制御方法、並びにプログラム

【課題】入出力ディスプレイに近接している物体が映っている転写画像をより鮮明な画像として生成する。
【解決手段】トリガ検出部51は、キャプチャボタン12に対する入力または入出力ディスプレイ11のキャプチャボタンの領域に対する入力をトリガとして検出し、画像生成部52は、検出されるトリガに基づいて、入出力ディスプレイ11での受光に基づく受光画像から、入出力ディスプレイ11に近接している物体が映っている転写画像を生成し、表示制御部53は、生成される転写画像に基づく表示画像を入出力ディスプレイ11に表示させる。本発明は、例えば、入出力ディスプレイを有する表示装置に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置及びその制御方法、入力装置及びその制御方法、並びにプログラムに関し、特に、例えば、入出力ディスプレイを有する表示装置において、入出力ディスプレイに近付いている物体が映っている転写画像をより鮮明な画像として生成することができるようにする表示装置及びその制御方法、入力装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置を構成するディスプレイには、外部からの光を光センサにより受光する機能を有する入出力ディスプレイと呼ばれるものがある(例えば、特許文献1や特許文献2を参照)。この入出力ディスプレイは、例えばバックライトにより光を照射するとともに、入出力ディスプレイに近付いている物体で反射して戻ってくる光を受光する。あるいは、この入出力ディスプレイは、光源を有する物体が照射する光を受光する。
【0003】
この入出力ディスプレイを有する表示装置において、入出力ディスプレイによる受光に基づく受光画像から、入出力ディスプレイに近付いている物体が映っている、いわばその物体を転写した転写画像を生成し、例えばその転写画像を入出力ディスプレイへの表示画像とすることが提案されている。
【0004】
例えば、図1の例では、透明の長方形として図示されている入出力ディスプレイに対して、転写対象とするスタンプのハート形のスタンプ面を、入出力ディスプレイの向こう側から近付けている。このとき、図1に示すような理想的な例では、入出力ディスプレイへの表示画像(例えば、転写画像そのもの)におけるスタンプ面の部分(図中の黒いハート形の部分)は、本来のスタンプ面の形状によく一致した鮮明なものとなる。
【特許文献1】特開2000−019478号公報
【特許文献2】特開2004−127272号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した入出力ディスプレイを有する表示装置では、例えば、受光画像を平均する等して転写画像を生成するものとすると、図2Aや図2Bに示すように、入出力ディスプレイへの表示画像(例えば、転写画像そのもの)における転写対象のスタンプ面の部分(図中の黒いハート形の部分)は、近付ける過程におけるスタンプ面の軌跡となり、本来のスタンプ面に一致しない不鮮明なものとなってしまう。また、例えば、受光画像をそのまま転写画像にするとしても、転写対象のスタンプ面が入出力ディスプレイに対して動いていると、転写画像におけるスタンプ面の部分は、やはりぶれた不鮮明なものとなってしまう。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、入出力ディスプレイを有する表示装置において、入出力ディスプレイに近付いている物体が映っている転写画像をより鮮明な画像として生成することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の側面の表示装置は、画像の表示と、外部からの光の受光を行う表示受光手段を備える表示装置において、入力部に対する入力または前記表示受光手段の所定の領域に対する入力をトリガとして検出するトリガ検出手段と、前記トリガ検出手段により検出される前記トリガに基づいて、前記表示受光手段での受光に基づく受光画像から、前記表示受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段により生成される前記転写画像に基づく表示画像を前記表示受光手段に表示させる表示制御手段とを備える。
【0008】
本発明の第1の側面の制御方法またはプログラムは、画像の表示と、外部からの光の受光を行う表示受光手段を備える表示装置の制御方法または制御処理をコンピュータに実行させるプログラムであり、入力部に対する入力または前記表示受光手段の所定の領域に対する入力をトリガとして検出するトリガ検出ステップと、前記トリガ検出ステップの処理により検出される前記トリガに基づいて、前記表示受光手段での受光に基づく受光画像から、前記表示受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成ステップと、前記画像生成ステップの処理により生成される前記転写画像に基づく表示画像を前記表示受光手段に表示させる表示制御ステップとを含む制御方法または制御処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【0009】
本発明の第2の側面の入力装置は、外部からの光の受光を行う受光手段を備える入力装置において、前記受光手段での受光に基づく受光画像であって、そのときのフレームと前記フレームに時間的に近いフレームの前記受光画像どうしの差分を示す差分値が所定の範囲になったことをトリガとして検出するトリガ検出手段と、前記トリガ検出手段により検出される前記トリガに基づいて、前記受光画像から、前記受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成手段とを備える。
【0010】
本発明の第2の側面の入力装置には、前記画像生成手段により生成される前記転写画像を記憶する記憶手段をさらに設けることができる。
【0011】
本発明の第2の側面の入力装置には、記憶装置が接続され、前記画像生成手段により生成される前記転写画像を、前記記憶装置に送信する送信手段をさらに設け、前記記憶装置には、前記入力装置の前記送信手段から送信された前記転写画像を受信させて記憶させることができる。
【0012】
本発明の第2の側面の入力装置には、表示装置が接続され、前記画像生成手段により生成される前記転写画像を、前記表示装置に送信する送信手段をさらに設け、前記表示装置には、前記入力装置の前記送信手段から送信された前記転写画像を受信させ、その前記転写画像に基づく表示画像を表示部に表示させることができる。
【0013】
本発明の第2の側面の入力装置には、前記画像生成手段により生成される前記転写画像に基づく表示画像を表示部に表示させる表示制御手段をさらに設けることができる。
【0014】
本発明の第2の側面の制御方法またはプログラムは、外部からの光の受光を行う受光手段を備える入力装置の制御方法または制御処理をコンピュータに実行させるプログラムであり、前記受光手段での受光に基づく受光画像であって、そのときのフレームと前記フレームに時間的に近いフレームの前記受光画像どうしの差分を示す差分値が所定の範囲になったことをトリガとして検出するトリガ検出ステップと、前記トリガ検出ステップの処理により検出される前記トリガに基づいて、前記受光画像から、前記受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成ステップとを含む制御方法または制御処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【0015】
本発明の第3の側面の入力装置は、外部からの光の受光を行う受光手段を備える入力装置において、前記受光手段での受光に基づく受光画像から枠状のパターンを検出することによりトリガを検出するトリガ検出手段と、前記トリガ検出手段により検出される前記トリガに基づいて、前記受光画像から、前記受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成手段とを備える。
【0016】
本発明の第3の側面の入力装置には、前記画像生成手段により生成される前記転写画像を記憶する記憶手段をさらに設けることができる。
【0017】
本発明の第3の側面の入力装置には、記憶装置が接続され、前記画像生成手段により生成される前記転写画像を、前記記憶装置に送信する送信手段をさらに設け、前記記憶装置には、前記入力装置の前記送信手段から送信された前記転写画像を受信させて記憶させることができる。
【0018】
本発明の第3の側面の入力装置には、表示装置が接続され、前記画像生成手段により生成される前記転写画像を、前記表示装置に送信する送信手段をさらに設け、前記表示装置には、前記入力装置の前記送信手段から送信された前記転写画像を受信させ、その前記転写画像に基づく表示画像を表示部に表示させることができる。
【0019】
本発明の第3の側面の入力装置には、前記画像生成手段により生成される前記転写画像に基づく表示画像を表示部に表示させる表示制御手段をさらに設けることができる。
【0020】
本発明の第3の側面の制御方法またはプログラムは、外部からの光の受光を行う受光手段を備える入力装置の制御方法または制御処理をコンピュータに実行させるプログラムであり、前記受光手段での受光に基づく受光画像から枠状のパターンを検出することによりトリガを検出するトリガ検出ステップと、前記トリガ検出ステップの処理により検出される前記トリガに基づいて、前記受光画像から、前記受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成ステップとを含む制御方法または制御処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【0021】
本発明の第1の側面においては、入力部に対する入力または前記表示受光手段の所定の領域に対する入力がトリガとして検出され、検出される前記トリガに基づいて、前記表示受光手段での受光に基づく受光画像から、前記表示受光手段に近接している物体が映っている転写画像が生成され、生成される前記転写画像に基づく表示画像が前記表示受光手段に表示される。
【0022】
本発明の第2の側面においては、受光手段での受光に基づく受光画像であって、そのときのフレームと前記フレームに時間的に近いフレームの前記受光画像どうしの差分を示す差分値が所定の範囲になったことがトリガとして検出され、検出される前記トリガに基づいて、前記受光画像から、前記受光手段に近接している物体が映っている転写画像が生成される。
【0023】
本発明の第3の側面においては、受光手段での受光に基づく受光画像から枠状のパターンを検出することによりトリガが検出され、検出される前記トリガに基づいて、前記受光画像から、前記受光手段に近接している物体が映っている転写画像が生成される。
【発明の効果】
【0024】
本発明の第1乃至第3の側面によれば、例えば、入出力ディスプレイに近接している物体が映っている転写画像をより鮮明な画像として生成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0026】
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について説明する。
【0027】
図3は、本発明を適用した表示装置1の外観構成例を示す図である。
【0028】
表示装置1には、例えばその前面(図中正面)に入出力ディスプレイ11が設けられるとともに、この前面の入出力ディスプレイ11を囲む部分のうちの図中左下にキャプチャボタン12が設けられている。
【0029】
例えば、ユーザは、転写対象とする例えば図1等に示したスタンプのスタンプ面を入出力ディスプレイ11に近づけ、例えば、そのスタンプ面が入出力ディスプレイ11に対して平行になるように近接している(接触しているかあるいは短い距離だけ離れて近付いている)と判断したとき、キャプチャボタン12に対して入力を行う。
【0030】
表示装置1は、キャプチャボタン12に対する入力をトリガとして検出し、そのトリガに基づく受光画像から、入出力ディスプレイ11に近接している物体(この例ではスタンプ面)が映っている転写画像を生成し、その転写画像に基づいて入出力ディスプレイ11に表示画像を表示する第1の転写画像生成表示処理を行う。
【0031】
次に、図4を参照して、表示装置1の内部構成例について説明する。
【0032】
表示装置1は、キャプチャボタン12、入出力パネル31、制御部32、及び画像メモリ54から構成される。
【0033】
キャプチャボタン12は、例えば、ユーザがキャプチャボタン12を押すことや押してから離すことにより行われるキャプチャボタン12に対する入力があったとき、そのことを示す入力信号を制御部32に供給する。
【0034】
入出力パネル31は、入出力ディスプレイ11を内蔵しており、制御部32から供給される表示画像の表示データに基づいて、入出力ディスプレイ11に表示画像の表示を行うとともに、入出力ディスプレイ11での外部からの光の受光に基づく受光画像を生成して制御部32に供給する。
【0035】
制御部32は、例えばCPU(Central Processor Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、表示装置1の各部の制御を行う。例えば、制御部32は、キャプチャボタン12から供給される入力信号に基づいて、トリガを検出し、入出力パネル31から供給される受光画像のうちの検出したトリガに基づく受光画像から転写画像を生成して記憶するとともに、その転写画像に基づいて、表示画像の表示データを生成し、入出力パネル31に供給する。
【0036】
入出力パネル31は、入出力ディスプレイ11、受光信号処理部41、及び表示信号処理部42から構成される。
【0037】
入出力ディスプレイ11は、表示信号処理部42から供給される表示信号に基づいて、表示画像の表示を行う。また、入出力ディスプレイ11は、入出力ディスプレイ11全体に分布している複数の光センサ11Aを内蔵しており、光センサ11Aによる外部からの光の受光量に対応する受光信号を生成して、受光信号処理部41に供給する。
【0038】
受光信号処理部41は、入出力ディスプレイ11から供給される受光信号に基づいて、例えば、入出力ディスプレイ11の物体が近接している部分の輝度が高く(低く)、何も近接していない部分の輝度が低い(高い)受光画像をフレームごとに生成して制御部32に供給する。
【0039】
表示信号処理部42は、制御部32から供給される表示画像の表示データに所定の処理を施し、その結果得られる表示信号を、入出力ディスプレイ11に供給する。
【0040】
制御部32は、トリガ検出部51、画像生成部52、表示制御部53、及び画像メモリ54から構成される。
【0041】
トリガ検出部51は、キャプチャボタン12から供給される入力信号に基づいて、トリガを検出する。
【0042】
画像生成部52は、トリガ検出部51でトリガが検出されると、入出力パネル31から供給される受光画像のうちのトリガに基づく受光画像から転写画像を生成し、表示制御部53及び画像メモリ54及びに供給する。
【0043】
表示制御部53は、画像生成部52から供給される転写画像に基づいて、表示画像の表示データを生成し、入出力パネル31の表示信号処理部42に供給する。
【0044】
画像メモリ54は、画像生成部52から供給される転写画像等を記憶する。
【0045】
次に、図5のフローチャートを参照して、第1の転写画像生成表示処理における表示装置1の動作について説明する。
【0046】
ステップS1において、表示装置1の制御部32のトリガ検出部51は、キャプチャボタン12から供給される入力信号に基づいて、トリガがあったか否かを判定する。例えば、トリガ検出部51は、キャプチャボタン12に対する入力があったことを示す入力信号が供給されたか否かにより、トリガがあったか否かを判定する。ステップS1において、トリガが無かったと判定された場合、ステップS1に戻り、以降の処理が同様に行われる。
【0047】
一方、ステップS1において、トリガがあったと判定された場合(すなわち、トリガが検出された場合)、ステップS2において、画像生成部52は、入出力パネル31から供給される受光画像のうちのトリガに基づく受光画像から転写画像を生成し、表示制御部53及び画像メモリ54に供給する。
【0048】
具体的には、例えば、画像生成部52は、入出力パネル31から供給される受光画像のうちのトリガに基づく受光画像から、平均処理等を施した処理画像を生成し、その処理画像から、所定の部分を抽出したものを転写画像として生成する。
【0049】
すなわち例えば、画像生成部52は、処理画像として、トリガが検出されたときのフレームの受光画像や、トリガが検出されたときのフレームよりn(n>0)フレーム前の受光画像、トリガが検出されたときのフレームよりm(m>0)フレーム後の受光画像、トリガが検出されたときより前の所定数のフレームの受光画像を平均した画像、トリガが検出されたときより前の所定数のフレームの受光画像を所定の重みで重み付け平均した画像、トリガが検出されたときより後の所定数のフレームの受光画像を平均した画像、トリガが検出されたときより後の所定数のフレームの受光画像を所定の重みで重み付け平均した画像、トリガが検出されたときの前後の所定数のフレームの受光画像を平均した画像、トリガが検出されたときの前後の所定数のフレームの受光画像を所定の重みで重み付け平均した画像等を生成する。
【0050】
そして、画像生成部52は、生成した処理画像における物体が映っている物体部分のうちの面積が最大の物体部分のみや、生成した処理画像における前記物体が映っている物体部分のうちの面積が所定の閾値以上の物体部分のみ、生成した処理画像における物体が映っている物体部分のうちの面積が上位N個の物体部分のみ、または処理画像全体を、転写画像として抽出する。
【0051】
ステップS3において、表示制御部53は、画像生成部52から供給される転写画像に基づいて、例えば、その転写画像の物体が映っている部分を前景とし、例えば何もない画像を背景とした表示画像を作成し、その表示データを入出力パネル31の表示信号処理部42に供給する。このようにして、表示制御部53は、画像生成部52から供給される転写画像に基づいて、入出力ディスプレイ11に表示画像を表示させる。
【0052】
そして、ステップS1に戻り、以降の処理が同様に行われる。
【0053】
以上のように、表示装置1は、キャプチャボタン12に対する入力をトリガとして検出するようにしたので、すなわち、入出力ディスプレイ11に近接している物体が転写に適した状態にあると想定されるときにトリガを検出するようにしたので、そのトリガに基づく受光画像から転写画像を生成することで、例えば、より鮮明な転写画像を生成することができる。
【0054】
次に、図6を参照して、表示装置71の外観構成例について説明する。
【0055】
なお図6において、図3における対応する部分には同じ符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0056】
図6の表示装置71は、図3における表示装置1のキャプチャボタン12を削除したものであり、表示装置71では、キャプチャボタン12が設けられる代わりに、画像としてのキャプチャボタンが入出力ディスプレイ11の図中左下に表示されている。
【0057】
例えば、ユーザは、転写対象とする例えば図1等に示したスタンプのスタンプ面を入出力ディスプレイ11に近付け、例えば、そのスタンプ面が入出力ディスプレイ11に対して平行になるように近接していると判断したとき、入出力ディスプレイ11上のキャプチャボタンの表示領域に対して入力を行う。
【0058】
表示装置71は、キャプチャボタンの表示領域に対する入力をトリガとして検出し、そのトリガに基づく受光画像から、入出力ディスプレイ11に近接している物体が映っている転写画像を生成し、その転写画像に基づいて入出力ディスプレイ11に表示画像を表示する第2の転写画像生成表示処理を行う。
【0059】
次に、図7を参照して、表示装置71の内部構成例について説明する。
【0060】
なお、図7において、図4における対応する部分には同じ符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0061】
表示装置71は、入出力パネル31及び制御部81から構成される。
【0062】
図7の制御部81には、図4における制御部32のトリガ検出部51に代えてトリガ検出部91が設けられている。
【0063】
トリガ検出部91は、入出力パネル31から供給される受光画像に基づいてトリガを検出する。
【0064】
次に、図8のフローチャートを参照して、第2の転写画像生成表示処理における表示装置71の動作について説明する。
【0065】
ステップS21において、表示装置71の制御部81のトリガ検出部91は、入出力パネル31から供給される受光画像に基づいて、トリガがあったか否かを判定する。例えば、トリガ検出部91は、入出力ディスプレイ11上のキャプチャボタンの表示領域に対する入力があったか否か、すなわち例えば、入出力パネル31からの受光画像のうちのキャプチャボタンの表示領域に対応する部分の輝度値が所定の範囲か否かにより、トリガがあったか否かを判定する。ステップS21において、トリガが無かったと判定された場合、ステップS1に戻り、以降の処理が同様に行われる。
【0066】
一方、ステップS21において、トリガがあったと判定された場合(すなわち、トリガが検出された場合)、ステップS22において、画像生成部52は、図5のステップS2と同様に、入出力パネル31から供給される受光画像のうちのトリガに基づく受光画像から転写画像を生成し、表示制御部53及び画像メモリ54に供給する。
【0067】
ステップS23において、表示制御部53は、図5のステップS3と同様に、画像生成部52から供給される転写画像に基づいて、例えば、その転写画像に映っている物体部分を前景とし、例えば何もない画像を背景とした表示画像を作成し、その表示データを入出力パネル31の表示信号処理部42に供給する。このようにして、表示制御部53は、画像生成部52から供給される転写画像に基づいて、入出力ディスプレイ11に表示画像を表示させる。
【0068】
そして、ステップS21に戻り、以降の処理が同様に行われる。
【0069】
以上のように、表示装置71は、キャプチャボタンに対する入力をトリガとする代わりに、キャプチャボタンの表示領域に対する入力をトリガとして検出するようにしたので、キャプチャボタンを設ける必要がなくなり、例えば、より簡単に鮮明な転写画像を生成することができる。
【0070】
次に、図9を参照して、表示装置111の構成例について説明する。
【0071】
なお、図9において、図7における対応する部分には同じ符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0072】
例えば、ユーザは、転写対象とする例えば図1等に示したスタンプのスタンプ面を入出力ディスプレイ11に近付ける。
【0073】
表示装置111は、入出力パネル31からの受光画像であって、そのときのフレームとそのフレームに時間的に近いフレームの受光画像どうしの差分を示す差分値が所定の範囲になることをトリガとして検出し、そのトリガに基づく受光画像から転写画像を生成し、その転写画像に基づいて、入出力ディスプレイ11に表示画像を表示する第3の転写画像生成表示処理を行う。
【0074】
表示装置111は、入出力パネル31及び制御部121から構成される。
【0075】
図9の制御部121には、図7における制御部81のトリガ検出部91に代えてトリガ検出部131が設けられている。
【0076】
トリガ検出部131は、入出力パネル31から供給される受光画像に基づいてトリガを検出する。
【0077】
トリガ検出部131は、差分演算部131A及びトリガ検出部131Bから構成される。
【0078】
差分演算部131Aは、入出力パネル31から供給される所定の受光画像どうしの差分を演算する。
【0079】
トリガ検出部131Bは、差分演算部131Aで演算された受光画像どうしの差分に基づいてトリガを検出する。
【0080】
次に、図10のフローチャートを参照して、第3の転写画像生成表示処理における表示装置111の動作について説明する。
【0081】
なお、この例では、入出力パネル31から、入出力ディスプレイ11に物体が近接している部分の値が1で、何も近接していない部分の値が0の2値画像の受光画像が供給されるものとする。
【0082】
ステップS41において、表示装置111の制御部121のトリガ検出部131の差分演算部131Aは、入出力パネル31から供給される受光画像であって、そのときのフレームとそのフレームに時間的に近いフレームの受光画像どうしの差分を演算する。
【0083】
具体的には、例えば、2値画像の受光画像を用いる場合、受光画像どうしの差分は、受光画像どうしの排他的論理和(XOR(Exclusive OR))をとることに等価であるので、差分演算部131Aは、受光画像どうしのXORをとることにより、受光画像どうしの差分を演算する。
【0084】
すなわち例えば、差分演算部131Aは、図11Aに示す時刻N−1の第N−1フレームの受光画像と、図11Bに示す第N−1フレームより1つ後の時刻Nの第Nフレームの受光画像とのXORをとることにより、図11Cに示すそれらの受光画像どうしの差分を演算する。
【0085】
ステップS42において、トリガ検出部131Bは、差分演算部131Aで演算された受光画像どうしの差分に基づいて、その受光画像どうしの差分を示す差分値を求め、その差分値に基づいてトリガがあったか否かを判定する。
【0086】
具体的には、例えば、トリガ検出部131Bは、受光画像どうしの差分を示す差分値として、受光画像どうしの差分のうちの値が例えば1の部分の画素数を求め、その差分値が所定の範囲内(例えば、所定の閾値以下)になったか否かにより、トリガがあったか否かを判定する。
【0087】
例えば、トリガ検出部131Bは、図11Cに示すそれらの受光画像どうしの差分を示す差分値として、値が例えば1の部分(図中の黒い部分)の画素数を求める。
【0088】
ステップS42において、トリガが無かったと判定された場合、次のフレームの受光画像が入出力パネル31から供給されるのを待って、ステップS41に戻り、以降の処理が同様に行われる。
【0089】
一方、ステップS42において、トリガがあったと判定された場合(すなわち、トリガが検出された場合)、ステップS43において、画像生成部52は、図5のステップS2と同様に、入出力パネル31から供給される受光画像のうちのトリガに基づく受光画像から転写画像を生成し、表示制御部53及び画像メモリ54に供給する。
【0090】
ステップS43において、表示制御部53は、図5のステップS3と同様に、画像生成部52から供給される転写画像に基づいて、例えば、その転写画像に映っている物体部分を前景とし、例えば何もない画像を背景とした表示画像を作成し、その表示データを入出力パネル31の表示信号処理部42に供給する。このようにして、表示制御部53は、画像生成部52から供給される転写画像に基づいて、入出力ディスプレイ11に表示画像を表示させる。
【0091】
そして、ステップS41に戻り、以降の処理が同様に行われる。
【0092】
以上のように、表示装置111は、そのときのフレームとそのフレームに時間的に近いフレームの受光画像どうしの差分を示す差分値が所定の範囲になったことをトリガとして検出するようにしたので、すなわち、入出力ディスプレイ11に近接している物体が転写に適した状態にあると想定されるときにトリガを検出するようにしたので、そのトリガに基づく受光画像から転写画像を生成することで、例えば、より鮮明な転写画像を生成することができる。
【0093】
さらに、表示装置111は、外部からの入力に基づかずにフレームごとに生成される受光画像から自動的にトリガを検出するようにしたので、例えば、より容易に鮮明な転写画像を生成することができる。
【0094】
なお、トリガ検出部131Bは、受光画像どうしの差分を示す差分値が1フレームだけ所定の範囲内になっただけでもそのことをトリガとして検出するようにしたが、その他、受光画像どうしの差分を示す差分値がn(n>1)フレーム連続して所定の範囲内になったことをトリガとして検出するようにしてもよい。このようにすることで、例えば、入出力ディスプレイ11に近接している物体が転写に適した状態にあるとより確実に想定されるときにトリガを検出することが可能となる。
【0095】
この例では、受光画像は、2値画像であるものとしたが、その他、例えばグレー画像やカラー画像等であってもよい。
【0096】
このグレー画像の受光画像を用いる場合の第3の転写画像生成表示処理について説明する。
【0097】
この場合、ステップS41で、差分演算部131Aは、入出力パネル31から供給されるグレー画像の受光画像に対して所定の閾値で2値化処理を施し、その結果得られる2値画像の受光画像について、そのときのフレームとそのフレームに時間的に近いフレームの2値画像の受光画像どうしの差分を演算する。
【0098】
具体的には、差分演算部131Aは、入出力パネル31からのグレー画像の受光画像に対して、例えば、輝度値(画素値)が所定の閾値以上の部分(すなわち、入出力ディスプレイ11に物体が近接している部分)の値を1とし、輝度値(画素値)が所定の閾値より小さい部分(すなわち、何も近接していない部分)の値を0とする2値化処理を施す。
【0099】
ステップS42で、トリガ検出部131Bは、差分演算部131Aで演算された2値画像の受光画像どうしの差分に基づいて、2値画像の受光画像どうしの差分を示す差分値を求め、その差分値に基づいてトリガがあったか否かを判定する。
【0100】
ステップS42で、トリガが無かったと判定された場合、次のフレームの受光画像が入出力パネル31から供給されるのを待って、ステップS41に戻り、以降の処理が同様に行われる。
【0101】
一方、ステップS42で、トリガがあったと判定された場合(すなわち、トリガが検出された場合)、ステップS43で、画像生成部52は、図5のステップS2と同様に、入出力パネル31から供給されるグレー画像の受光画像のうちのトリガに基づくグレー画像の受光画像からグレー画像の転写画像を生成し、表示制御部53及び画像メモリ54に供給する。
【0102】
ステップS43で、表示制御部53は、図5のステップS3と同様に、画像生成部52から供給されるグレー画像の転写画像に基づいて、例えば、そのグレー画像の転写画像に映っている物体部分を前景とし、例えば何もない画像を背景とした表示画像を作成し、その表示データを入出力パネル31の表示信号処理部42に供給する。このようにして、表示制御部53は、画像生成部52から供給されるグレー画像の転写画像に基づいて、入出力ディスプレイ11に、例えば図12に示すような、グレー画像の表示画像を表示させる。
【0103】
そして、ステップS41に戻り、以降の処理が同様に行われる。
【0104】
次に、カラー画像の受光画像を用いる場合の第3の転写画像生成表示処理について説明する。
【0105】
なお、ここでいうカラー画像とは、例えば、RGB(red green blue)表色系のカラー画像であり、各色画像(R画像,G画像,B画像)から構成されている。
【0106】
この場合、ステップS41で、差分演算部131Aは、入出力パネル31から供給されるカラー画像の受光画像について、そのときのフレームとそのフレームに時間的に近いフレームのカラー画像の受光画像どうしの差分を演算する。
【0107】
具体的には、差分演算部131Aは、入出力パネル31からのカラー画像の受光画像の各色画像について、そのときのフレームとそのフレームに時間的に近いフレームの色画像どうしの差分を演算する。
【0108】
ステップS42で、トリガ検出部131Bは、差分演算部131Aで演算されたカラー画像の受光画像どうしの差分に基づいて、そのカラー画像の受光画像どうしの差分を示す差分値を求め、その差分値に基づいてトリガがあったか否かを判定する。
【0109】
具体的には、例えば、トリガ検出部131Bは、差分演算部131Aで演算された各色画像どうしの差分の絶対値が所定の範囲(例えば、所定の閾値以上)の画素数を、カラー画像の受光画像どうしの差分を示す差分値として求める。
【0110】
ステップS43以降の処理は、上述したグレー画像の受光画像を用いる場合の第3の転写画像生成表示処理におけるグレー画像をカラー画像に置き換えた処理であり、説明を省略する。
【0111】
次に、カラー画像の受光画像を用いる場合の第3の転写画像生成表示処理の他の例について説明する。
【0112】
この例では、ステップS41で、差分演算部131Aは、入出力パネル31から供給されるカラー画像の受光画像に対して、例えばHSV(hue saturation value)やHLS(hue saturation lightness)等の輝度画像を有する表色系への変換を施し、その結果得られる輝度画像に対して、さらに所定の閾値で2値化処理を施し、その結果得られる2値画像の受光画像について、そのときのフレームとそのフレームに時間的に近いフレームの2値画像の受光画像どうしの差分を演算する。
【0113】
ステップS42で、トリガ検出部131Bは、差分演算部131Aで演算された2値画像の受光画像どうしの差分に基づいて、2値画像の受光画像どうしの差分を示す差分値を求め、その差分値に基づいてトリガがあったか否かを判定する。
【0114】
ステップS43以降の処理は、上述したグレー画像の受光画像を用いる場合の第3の転写画像生成表示処理におけるグレー画像をカラー画像に置き換えた処理であり、説明を省略する。なお、この第3の転写画像生成表示処理により、カラー画像の転写画像が生成され、そのカラー画像の転写画像に基づいて、入出力ディスプレイ11には、例えば図13に示すような、カラー画像の表示画像が表示される。
【0115】
以上のように、表示装置111は、グレー画像やカラー画像の受光画像から、グレー画像やカラー画像の転写画像を生成するとともに、グレー画像やカラー画像の表示画像を表示することができる。
【0116】
なお、表示装置111は、転写画像を生成すると、受光画像が所定の条件を満たすまで、転写画像の生成を行わないようにしてもよい。
【0117】
例えば、表示装置111は、例えば、図14に示すような、転写画像(表示画像)に映っている物体の部分(図中のハート形の黒い部分)を含む所定の大きさの部分(図中の破線の正方形で囲まれた部分)に対応する部分の受光画像の画素値(輝度値)が所定の範囲(例えば所定の閾値以下)になるまで、転写画像の生成を行わないようにする。
【0118】
次に、図15を参照して、表示装置151の構成例について説明する。
【0119】
なお、図15において、図7における対応する部分には同じ符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0120】
例えば、ユーザは、転写対象とする例えば図1等に示したスタンプのスタンプ面を入出力ディスプレイ11に近付ける。
【0121】
表示装置151は、入出力パネル31からの受光画像から、図16Aや図16Bに示すような、転写対象とするスタンプ面を囲む円形の枠や六角形等の枠状のパターンを検出することによりトリガを検出し、そのトリガに基づく受光画像から転写画像を生成し、その転写画像に基づいて、入出力ディスプレイ11に表示画像を表示する第4の転写画像生成表示処理を行う。
【0122】
表示装置151は、入出力パネル31及び制御部161から構成される。
【0123】
図15の制御部161には、図7における制御部81のトリガ検出部91に代えてトリガ検出部171が設けられている。
【0124】
トリガ検出部171は、入出力パネル31から供給される受光画像から所定のパターンを検出することによりトリガを検出する。
【0125】
次に、図17のフローチャートを参照して、第4の転写画像生成表示処理における表示装置151の動作について説明する。
【0126】
ステップS61において、表示装置151の制御部161のトリガ検出部171は、例えば、入出力パネル31から供給される受光画像に対して、例えば図16Aや図16Bに示したような、円形や六角形の枠状のパターンを検出対象とするパターンマッチングを行い、そのパターンマッチングによりその枠状のパターンが検出されたか否かにより、トリガがあったか否かを判定する。ステップS61において、トリガが無かったと判定された場合、ステップS61に戻り、以降の処理が同様に行われる。
【0127】
一方、ステップS61において、トリガがあったと判定された場合(すなわち、トリガが検出された場合)、ステップS62において、画像生成部52は、入出力パネル31から供給される受光画像のうちのトリガに基づく受光画像から転写画像を生成し、表示制御部53及び画像メモリ54に供給する。
【0128】
具体的には、例えば、画像生成部52は、入出力パネル31から供給される受光画像から生成される前述した処理画像のうちの、トリガ検出部171で検出された円形や六角形の枠状のパターンの内側に映っている物体の部分のみを、転写画像として抽出する。
【0129】
ステップS63において、表示制御部53は、図5のステップS3と同様に、画像生成部52から供給される転写画像に基づいて、例えば、その転写画像に映っている物体部分を前景とし、例えば何もない画像を背景とした表示画像を作成し、その表示データを入出力パネル31の表示信号処理部42に供給する。このようにして、表示制御部53は、画像生成部52から供給される転写画像に基づいて、入出力ディスプレイ11に表示画像を表示させる。
【0130】
そして、ステップS61に戻り、以降の処理が同様に行われる。
【0131】
以上のように、表示装置151は、入出力パネル31から供給される受光画像から所定のパターンを検出することによりトリガを検出するようにしたので、すなわち、入出力ディスプレイ11に近接している物体が転写に適した状態にあると想定されるときにトリガを検出するようにしたので、そのトリガに基づく受光画像から転写画像を生成することで、例えば、より鮮明な転写画像を生成することができる。
【0132】
なお、表示装置151は、生成した転写画像を、自身で記憶したり表示したりするようにしたが、その他、例えば、表示装置151に接続された他の装置で記憶したり表示したりするようにしてもよい。
【0133】
例えば、図18の例では、表示装置151には、ネットワーク182を介してPC181が接続されている。表示装置151は、生成した転写画像を、PC181に送信し、PC181は、表示装置151から送信された転写画像を受信し、その転写画像を図示せぬ記憶部に記憶したり、その転写画像に基づく表示画像をディスプレイ181Aに表示したりする。
【0134】
以上においては、表示制御部53は、図19Aに示すように、転写画像の物体が映っている物体部分をそのまま表示画像とするようにしたが、その他、その物体部分に所定の画像処理を施して表示画像とするようにしてもよい。
【0135】
例えば、図19Bの例では、表示制御部53は、転写画像の物体が映っている物体部分を拡大し、所定の位置に移動する画像処理を施して表示画像としており、図19Cの例では、表示制御部53は、転写画像の物体が映っている物体部分を縮小し、所定の位置に移動する画像処理を施して表示画像としている。図19Dの例では、表示制御部53は、転写画像の物体が映っている物体部分を反時計回りに90度回転し、所定の位置に移動する画像処理を施して表示画像としており、図19Eの例では、表示制御部53は、転写画像の物体が映っている物体部分を拡大し、反時計回りに90度回転し、所定の位置に移動する画像処理を施して表示画像としている。図19Fの例では、表示制御部53は、転写画像の物体が映っている物体部分を反時計回りに90度回転し、縮小し、所定の位置に移動する画像処理を施して表示画像としており、図19Gの例では、表示制御部53は、転写画像の物体が映っている物体部分を上下方向に反転する画像処理を施して表示画像としている。
【0136】
なお、表示制御部53は、転写画像の物体が映っている物体部分に対して、これらの任意の拡大率での拡大若しくは任意の縮小率での縮小、任意の回転角での回転、任意の位置への移動、及び、左右方向の反転若しくは上下方向の反転のうちの複数を組み合せた画像処理を行うようにしてもよい。
【0137】
また、表示制御部53は、図20に示すように、転写画像の物体が映っている物体部分に対して異なる画像処理を施して得られる複数の画像を合成して表示画像とするようにしてもよい。
【0138】
なお、入出力ディスプレイ11は、例えば、それに近接している物体に光を照射するとともに、その物体で反射して戻ってくる光を受光する。その場合、転写対象とする物体には、入出力ディスプレイ11の受光しやすい周波数の光を反射しやすいものを用いるようにする。また、入出力ディスプレイ11は、近接している物体に照射する光として、赤外光等の不可視光を照射するようにしてもよい。そのようにすることで、入出力ディスプレイ11が画像の表示のために照射する可視光と、この物体への照射用の光とを分けて扱うことが可能になる。
【0139】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0140】
図21は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0141】
コンピュータにおいて、CPU191,ROM(Read Only Memory)192,RAM193は、バス194により相互に接続されている。
【0142】
バス194には、さらに、入出力インタフェース195が接続されている。入出力インタフェース195には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部196、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部197、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部198、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部199、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア201を駆動するドライブ200が接続されている。
【0143】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU191が、例えば、記憶部198に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース195及びバス194を介して、RAM193にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0144】
コンピュータ(CPU191)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア201に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、ディジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
【0145】
そして、プログラムは、リムーバブルメディア201をドライブ200に装着することにより、入出力インタフェース195を介して、記憶部198にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部199で受信し、記憶部198にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM192や記憶部198に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0146】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0147】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】入出力ディスプレイに近付いている物体を転写する様子を示す図である。
【図2】転写画像(表示画像)の例を示す図である。
【図3】本発明を適用した表示装置1の外観構成例を示す図である。
【図4】表示装置1の内部構成例を示す図である。
【図5】第1の転写画像生成表示処理における表示装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】表示装置71の外観構成例を示す図である。
【図7】表示装置71の内部構成例を示す図である。
【図8】第2の転写画像生成表示処理における表示装置71の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】表示装置111の構成例を示す図である。
【図10】第3の転写画像生成表示処理における表示装置111の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】差分演算部131Aによる差分演算を説明するための図である。
【図12】グレー画像の転写画像(表示画像)の例を示す図である。
【図13】カラー画像の転写画像(表示画像)の例を示す図である。
【図14】転写画像の生成を制限する条件を説明するための図である。
【図15】表示装置151の構成例を示す図である。
【図16】枠状のパターンの例を示す図である。
【図17】第4の転写画像生成表示処理における表示装置151の動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】表示装置151に接続されたPC181に転写画像に基づく表示画像を表示する様子を示す図である。
【図19】表示制御部53による画像処理の例を示す図である。
【図20】表示制御部53による画像処理の例を示す図である。
【図21】本発明を適用したコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0149】
1 表示装置, 11 入出力ディスプレイ, 11A 光センサ, 12 キャプチャボタン, 31 入出力パネル, 32 制御部, 41 受光信号処理部, 42 表示信号処理部, 51 トリガ検出部, 52 画像生成部, 53 表示制御部, 54 画像メモリ, 71 表示装置, 81 制御部, 91 トリガ検出部, 111 表示装置, 121 制御部, 131 トリガ検出部, 131A 差分演算部, 131B トリガ検出部, 151 表示装置, 161 制御部, 171 トリガ検出部, 181 PC, 181A ディスプレイ, 182 ネットワーク, 191 CPU, 192 ROM, 193 RAM, 194 バス, 195 入出力インタフェース, 196 入力部, 197 出力部, 198 記憶部, 199 通信部, 200 ドライブ, 201 リムーバブルメディア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像の表示と、外部からの光の受光を行う表示受光手段を備える表示装置において、
入力部に対する入力または前記表示受光手段の所定の領域に対する入力をトリガとして検出するトリガ検出手段と、
前記トリガ検出手段により検出される前記トリガに基づいて、前記表示受光手段での受光に基づく受光画像から、前記表示受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段により生成される前記転写画像に基づく表示画像を前記表示受光手段に表示させる表示制御手段と
を備える表示装置。
【請求項2】
前記入力部は、ボタンであり、
前記入力部に対する入力は、ユーザが前記ボタンを押すことまたは前記ボタンを押した後に離すことによりなされる入力である
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記画像生成手段は、
前記トリガが検出されたときのフレームの前記受光画像、
前記トリガが検出されたときのフレームよりn(n>0)フレーム前の前記受光画像、
前記トリガが検出されたときのフレームよりm(m>0)フレーム後の前記受光画像、
前記トリガが検出されたときのフレームより前の所定数のフレームの前記受光画像を平均した画像、
前記トリガが検出されたときのフレームより前の所定数のフレームの前記受光画像を重み付け平均した画像、
前記トリガが検出されたときのフレームより後の所定数のフレームの前記受光画像を平均した画像、
前記トリガが検出されたときのフレームより後の所定数のフレームの前記受光画像を重み付け平均した画像、
前記トリガが検出されたときのフレームを含む所定数のフレームの前記受光画像を平均した画像、
または、前記トリガが検出されたときのフレームを含む所定数のフレームの前記受光画像を重み付け平均した画像
である処理画像から、前記転写画像を生成する
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記画像生成手段は、
前記処理画像における前記物体が映っている物体部分のうちの面積が最大の前記物体部分のみ、
前記処理画像における前記物体が映っている物体部分のうちの面積が所定の閾値以上の前記物体部分のみ、
前記処理画像における前記物体が映っている物体部分のうちの面積が上位N個の前記物体部分のみ、
または、前記処理画像全体
を前記転写画像として抽出する
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記転写画像の物体が映っている物体部分に対して、
任意の拡大率での拡大若しくは任意の縮小率での縮小、
任意の回転角での回転、
任意の位置への移動、
及び、左右方向の反転若しくは上下方向の反転
のうちの1つまたは複数を組み合せた画像処理を施して前記表示画像として前記表示受光手段に表示させる
請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記転写画像の物体が映っている物体部分に対して異なる前記画像処理を施して得られる複数の画像を合成して前記表示画像とする
請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記受光画像は、2値画像、グレー画像、またはカラー画像である
請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示受光手段は、前記物体に光を照射するとともに、前記物体で反射して戻ってくる光を受光する
請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記物体には、前記表示受光手段の受光しやすい周波数の光を反射しやすいものを用いる
請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記表示受光手段は、赤外光を照射する
請求項8に記載の表示装置。
【請求項11】
画像の表示と、外部からの光の受光を行う表示受光手段を備える表示装置の制御方法において、
入力部に対する入力または前記表示受光手段の所定の領域に対する入力をトリガとして検出するトリガ検出ステップと、
前記トリガ検出ステップの処理により検出される前記トリガに基づいて、前記表示受光手段での受光に基づく受光画像から、前記表示受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成ステップと、
前記画像生成ステップの処理により生成される前記転写画像に基づく表示画像を前記表示受光手段に表示させる表示制御ステップと
を含む制御方法。
【請求項12】
画像の表示と、外部からの光の受光を行う表示受光手段を備える表示装置の制御処理をコンピュータに実行させるプログラムであり、
入力部に対する入力または前記表示受光手段の所定の領域に対する入力をトリガとして検出するトリガ検出ステップと、
前記トリガ検出ステップの処理により検出される前記トリガに基づいて、前記表示受光手段での受光に基づく受光画像から、前記表示受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成ステップと、
前記画像生成ステップの処理により生成される前記転写画像に基づく表示画像を前記表示受光手段に表示させる表示制御ステップと
を含む制御処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項13】
外部からの光の受光を行う受光手段を備える入力装置において、
前記受光手段での受光に基づく受光画像であって、そのときのフレームと前記フレームに時間的に近いフレームの前記受光画像どうしの差分を示す差分値が所定の範囲になったことをトリガとして検出するトリガ検出手段と、
前記トリガ検出手段により検出される前記トリガに基づいて、前記受光画像から、前記受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成手段と
を備える入力装置。
【請求項14】
前記トリガ検出手段は、前記差分値がnフレーム連続して前記所定の範囲内になったことをトリガとして検出する
請求項13に記載の入力装置。
【請求項15】
前記画像生成手段は、
前記トリガが検出されたときのフレームの前記受光画像、
前記トリガが検出されたときのフレームよりn(n>0)フレーム前の前記受光画像、
前記トリガが検出されたときのフレームよりm(m>0)フレーム後の前記受光画像、
前記トリガが検出されたときのフレームより前の所定数のフレームの前記受光画像を平均した画像、
前記トリガが検出されたときのフレームより前の所定数のフレームの前記受光画像を重み付け平均した画像、
前記トリガが検出されたときのフレームより後の所定数のフレームの前記受光画像を平均した画像、
前記トリガが検出されたときのフレームより後の所定数のフレームの前記受光画像を重み付け平均した画像、
前記トリガが検出されたときのフレームを含む所定数のフレームの前記受光画像を平均した画像、
または、前記トリガが検出されたときのフレームを含む所定数のフレームの前記受光画像を重み付け平均した画像
である処理画像から、前記転写画像を生成する
請求項13に記載の入力装置。
【請求項16】
前記画像生成手段は、
前記処理画像における前記物体が映っている物体部分のうちの面積が最大の前記物体部分のみ、
前記処理画像における前記物体が映っている物体部分のうちの面積が所定の閾値以上の前記物体部分のみ、
前記処理画像における前記物体が映っている物体部分のうちの面積が上位N個の前記物体部分のみ、
または、前記処理画像全体
を前記転写画像として抽出する
請求項15に記載の入力装置。
【請求項17】
前記画像生成手段により生成される前記転写画像を記憶する記憶手段をさらに備える
請求項13に記載の入力装置。
【請求項18】
前記入力装置には、記憶装置が接続され、
前記画像生成手段により生成される前記転写画像を、前記記憶装置に送信する送信手段をさらに備え、
前記記憶装置は、前記入力装置の前記送信手段から送信された前記転写画像を受信して記憶する
請求項13に記載の入力装置。
【請求項19】
前記入力装置には、表示装置が接続され、
前記画像生成手段により生成される前記転写画像を、前記表示装置に送信する送信手段をさらに備え、
前記表示装置は、前記入力装置の前記送信手段から送信された前記転写画像を受信し、その前記転写画像に基づく表示画像を表示部に表示する
請求項13に記載の入力装置。
【請求項20】
前記画像生成手段により生成される前記転写画像に基づく表示画像を表示部に表示させる表示制御手段をさらに備える
請求項13に記載の入力装置。
【請求項21】
前記表示制御手段は、前記転写画像の物体が映っている物体部分に対して、
任意の拡大率での拡大若しくは任意の縮小率での縮小、
任意の回転角での回転、
任意の位置への移動、
及び、左右方向の反転若しくは上下方向の反転
のうちの1つまたは複数を組み合せた画像処理を施して前記表示画像として前記表示部に表示させる
請求項20に記載の入力装置。
【請求項22】
前記表示制御手段は、前記転写画像の物体が映っている物体部分に対して異なる前記画像処理を施して得られる複数の画像を合成して前記表示画像とする
請求項21に記載の入力装置。
【請求項23】
前記受光画像は、2値画像、グレー画像、またはカラー画像である
請求項13に記載の入力装置。
【請求項24】
前記画像生成手段は、前記転写画像を生成すると、その前記転写画像における前記物体が映っている物体部分を含む所定の大きさの部分に対応する部分の前記受光画像の画素値が所定の範囲になるまで、前記転写画像の生成を行わない
請求項13に記載の入力装置。
【請求項25】
前記表示受光手段は、前記物体に光を照射するとともに、前記物体で反射して戻ってくる光を受光する
請求項13に記載の入力装置。
【請求項26】
前記物体には、前記表示受光手段の受光しやすい周波数の光を反射しやすいものを用いる
請求項25に記載の入力装置。
【請求項27】
前記表示受光手段は、赤外光を照射する
請求項25に記載の表示装置。
【請求項28】
外部からの光の受光を行う受光手段を備える入力装置の制御方法において、
前記受光手段での受光に基づく受光画像であって、そのときのフレームと前記フレームに時間的に近いフレームの前記受光画像どうしの差分を示す差分値が所定の範囲になったことをトリガとして検出するトリガ検出ステップと、
前記トリガ検出ステップの処理により検出される前記トリガに基づいて、前記受光画像から、前記受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成ステップと
を含む制御方法。
【請求項29】
外部からの光の受光を行う受光手段を備える入力装置の制御処理をコンピュータに実行させるプログラムであり、
前記受光手段での受光に基づく受光画像であって、そのときのフレームと前記フレームに時間的に近いフレームの前記受光画像どうしの差分を示す差分値が所定の範囲になったことをトリガとして検出するトリガ検出ステップと、
前記トリガ検出ステップの処理により検出される前記トリガに基づいて、前記受光画像から、前記受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成ステップと
を含む制御処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項30】
外部からの光の受光を行う受光手段を備える入力装置において、
前記受光手段での受光に基づく受光画像から枠状のパターンを検出することによりトリガを検出するトリガ検出手段と、
前記トリガ検出手段により検出される前記トリガに基づいて、前記受光画像から、前記受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成手段と
を備える入力装置。
【請求項31】
前記画像生成手段は、
前記トリガが検出されたときのフレームの前記受光画像、
前記トリガが検出されたときのフレームよりn(n>0)フレーム前の前記受光画像、
前記トリガが検出されたときのフレームよりm(m>0)フレーム後の前記受光画像、
前記トリガが検出されたときのフレームより前の所定数のフレームの前記受光画像を平均した画像、
前記トリガが検出されたときのフレームより前の所定数のフレームの前記受光画像を重み付け平均した画像、
前記トリガが検出されたときのフレームより後の所定数のフレームの前記受光画像を平均した画像、
前記トリガが検出されたときのフレームより後の所定数のフレームの前記受光画像を重み付け平均した画像、
前記トリガが検出されたときのフレームを含む所定数のフレームの前記受光画像を平均した画像、
または、前記トリガが検出されたときのフレームを含む所定数のフレームの前記受光画像を重み付け平均した画像
である処理画像から、前記転写画像を生成する
請求項30に記載の入力装置。
【請求項32】
前記画像生成手段は、前記処理画像のうちの、前記枠状のパターンの内側にある前記物体が映っている物体部分のみを、前記転写画像として抽出する
請求項31に記載の入力装置。
【請求項33】
前記画像生成手段により生成される前記転写画像を記憶する記憶手段をさらに備える
請求項30に記載の入力装置。
【請求項34】
前記入力装置には、記憶装置が接続され、
前記画像生成手段により生成される前記転写画像を、前記記憶装置に送信する送信手段をさらに備え、
前記記憶装置は、前記入力装置の前記送信手段から送信された前記転写画像を受信して記憶する
請求項30に記載の入力装置。
【請求項35】
前記入力装置には、表示装置が接続され、
前記画像生成手段により生成される前記転写画像を、前記表示装置に送信する送信手段をさらに備え、
前記表示装置は、前記入力装置の前記送信手段から送信された前記転写画像を受信し、その前記転写画像に基づく表示画像を表示部に表示する
請求項30に記載の入力装置。
【請求項36】
前記画像生成手段により生成される前記転写画像に基づく表示画像を表示部に表示させる表示制御手段をさらに備える
請求項30に記載の入力装置。
【請求項37】
前記表示制御手段は、前記転写画像の物体が映っている物体部分に対して、
任意の拡大率での拡大若しくは任意の縮小率での縮小、
任意の回転角での回転、
任意の位置への移動、
及び、左右方向の反転若しくは上下方向の反転
のうちの1つまたは複数を組み合せた画像処理を施して前記表示画像として前記表示部に表示させる
請求項36に記載の入力装置。
【請求項38】
前記表示制御手段は、前記転写画像の物体が映っている物体部分に対して異なる前記画像処理を施して得られる複数の画像を合成して前記表示画像とする
請求項37に記載の入力装置。
【請求項39】
前記受光画像は、2値画像、グレー画像、またはカラー画像である
請求項30に記載の入力装置。
【請求項40】
前記表示受光手段は、前記物体に光を照射するとともに、前記物体で反射して戻ってくる光を受光する
請求項30に記載の入力装置。
【請求項41】
前記物体には、前記表示受光手段の受光しやすい周波数の光を反射しやすいものを用いる
請求項40に記載の入力装置。
【請求項42】
前記表示受光手段は、赤外光を照射する
請求項40に記載の表示装置。
【請求項43】
外部からの光の受光を行う受光手段を備える入力装置の制御方法において、
前記受光手段での受光に基づく受光画像から枠状のパターンを検出することによりトリガを検出するトリガ検出ステップと、
前記トリガ検出ステップの処理により検出される前記トリガに基づいて、前記受光画像から、前記受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成ステップと
を含む制御方法。
【請求項44】
外部からの光の受光を行う受光手段を備える入力装置の制御処理をコンピュータに実行させるプログラムであり、
前記受光手段での受光に基づく受光画像から枠状のパターンを検出することによりトリガを検出するトリガ検出ステップと、
前記トリガ検出ステップの処理により検出される前記トリガに基づいて、前記受光画像から、前記受光手段に近接している物体が映っている転写画像を生成する画像生成ステップと
を含む制御処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−169794(P2009−169794A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−8768(P2008−8768)
【出願日】平成20年1月18日(2008.1.18)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】