説明

表示装置及び該表示装置を用いる装置

【課題】 1個の発光素子でも、ライトガイドへ入射した光を効率よく表示部へ導くことができ、コンパクトで安価な構成で、視認性に優れた表示装置を提供する。
【解決手段】 発光素子をライトガイドの中心部の下に配置し、ライトガイドの上端部により表示部を形成し、ライトガイドの外壁面に発光素子側へ縮小する斜面を形成し、発光素子からの光をライトガイドの下部から入射するとともに斜面で反射させ、反射した光を表示部へ導く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報機器や画像形成装置等の装置の状態を表示するために装置の外装部に設けられる表示装置、並びに該表示装置を用いる画像形成装置や情報処理装置などの任意の装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ワープロ等の情報処理装置においては、装置の状態に関する各種情報を表示するための表示装置が使用されている。また、プリンタ、複写機、印刷装置、ファクシミリ、スキャナ等の画像記録装置や画像読取装置等を含む画像形成装置においても、同様の表示装置が使用されている。この表示装置は、一般に、装置の外装部の表面の視認しやすい場所に設けられる。近年、情報処理装置のパーソナル化と共に、装置の小型化や低価格化が進んできている。また、パーソナルコンピュータ、ワープロ、あるいはその出力装置であるプリンタ等では、従来机上で使用されていたものが、小型化により持ち運びが可能となっている。その結果、バッテリー駆動が可能な装置が使用されている。
【0003】
ところで、これら装置の外装部に設けられる表示パネルには、操作キーのオン/オフ等の動作をユーザーに知らせるために表示装置としての照光装置が組み込まれることが多い。照光装置では、一般的に、アクリル樹脂等からなるライトガイドの下側(奥側部)の端面を、発光ダイオード等の発光素子からなる光源に対向させる構成が採られている。そして、ライトガイドは下側の端面から入射される光を反対側の端面から出射する。この光出射用の端面によって表示装置の表示部が形成される。装置の操作キー等の操作手段においては、その周りに表示部を配置することにより操作のオン/オフ等の状態を表示する照光領域が構成されている。
【0004】
図10は従来の照光領域からなる表示部を有する表示装置の第1の構成例及びその光路を示す縦断面図である。図10において、外装部のパネル900に形成された開口905には、筒状のライトガイド800の内部に遮光用の円形部材850を収容配置した操作手段(操作キー等)が設けられている。パネル900の内部に配された回路基板950上には発光素子である発光ダイオード910が実装されている。発光ダイオードは筒状のライトガイド800の中心の下に配置されている。発光ダイオード910から発せられる放射状の光(光束)915はライトガイド800の下部から入射される。入射された光はライトガイド800内の導光部で屈折及び反射を繰り返した後、上端面の表示部810を形成する出射面に到達する。出射面810に到達した光はユーザーによって視認できる。この表示部810は操作手段(操作キー)のオン/オフの表示部である。このような表示部においては、光出射面810に到達する光が多いほど効率がよく視認性に優れている。
【0005】
図10において、(a)、(b)及び(c)はライトガイド800の下端面820と発光ダイオード910との軸方向(高さ方向)の距離をP、2×P及び3×Pと変化させたときの光路の状態を示す。(a)のようにライトガイド800と発光ダイオード910との距離が比較的小さいPである場合は、ライトガイド800内で反射される光量が多く、光出射面810に到達する光は比較的少ない。そこで、(b)のように距離を2倍の2×Pにすると、ライトガイド内の反射が減少し、表示部810に到達する光も、その分増加する。さらに、(c)のように距離を3倍の3×Pとまで大きくすると、ライトガイド800内の光の反射量がさらに減少し、表示部810に到達する光がさらに増加する。
【0006】
図11は、従来の光出射面からなる表示部を有する表示装置の第2の構成例及びその光路を示す縦断面図である。図10に示した従来例の課題を解決するために、図11に示すように、筒状のライトガイド800の下側に、ライトガイドの環状の下端面に沿って複数個の発光ダイオード910を配置する構成が提案されている。図11の構成は、この点で図10の構成と相違するが、その他の点では実質的に同じ構成をしている。
【特許文献1】特開2003−94765号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図10及び図11に示す従来の表示装置では、次のような課題があった。図10の構成では、ライトガイド800内での光の反射を少なくし、光出射面810に到達する光を増加させて視認性の向上させるためには、ライトガイド800と発光ダイオード910との距離を(b)及び(c)のように2倍、3倍と大きくする必要がある。このため、表示装置の視認性向上と薄型化を両立させることができず、装置の小型化が困難であるという課題があった。つまり、視認性を確保するためには、外装部のパネル内のスペースを大きくしていく必要があり、薄型でコンパクトな装置を構成する際の障害になっていた。
【0008】
図11の構成では、ライトガイド800内の光の反射を減少させることで、図10の構成の不都合を解決することができる。すなわち、ライトガイド800と発光ダイオード910との距離が小さい場合でも、ライトガイド800内での反射光量を減らすことで、光出射面810に到達する光量を十分に確保することができる。このため、薄型でコンパクトな表示装置であっても、光出射面810からなる表示部の視認性の十分に確保することができる。しかしながら、図11の構成では、1つの表示部810に対して複数個の発光ダイオード910が必要となり、コストの増大及び消費電力の増大を招くことになる。特に、バッテリー駆動のプリンタ等においては、消費電力が増えることによって装置の使用時間が短くなるという大きなデメリットであった。
【0009】
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、1個の発光素子でも、コンパクトで安価な構成で、視認性に優れた表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による表示装置は、上記目的を達成するため、装置の状態を表示するために該装置の外装部に設けられる表示装置において、前記外装部の開口部に配される筒状のライトガイドと、前記外装部内の基板に搭載されたスイッチ及び発光素子と、を備え、前記発光素子を前記ライトガイドの中心部の下に配置し、前記ライトガイドの上端部により表示部を形成し、前記ライトガイドの外壁面に前記発光素子側へ縮小する斜面を形成し、前記発光素子からの光を前記ライトガイドの下部から入射するとともに前記斜面で反射させ、反射した光を前記表示部へ導くことを特徴とする。
【0011】
また、本発明による表示装置は、上記目的を達成するため、装置の状態を表示するために該装置の外装部に設けられる表示装置において、前記外装部の開口部に配される筒状のライトガイドと、前記外装部内の基板に搭載されたスイッチ及び発光素子と、を備え、前記発光素子を前記ライトガイドの中心部の下に配置し、前記ライトガイドの上端部により表示部を形成し、前記ライトガイドの内壁面に前記発光素子側へ拡開する斜面を形成するとともに、該ライトガイドの外壁面に前記発光素子側へ縮小する斜面を形成し、前記発光素子からの光を前記ライトガイドの前記内壁面の斜面から入射し、入射した光を前記外壁面の斜面で反射させ、反射した光を前記表示部へ導くことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、1個の発光素子でも、ライトガイドへ入射した光を効率よく表示部へ導くことができ、コンパクトで安価な構成で、視認性に優れた表示装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明による表示装置を用いるのに好適な装置の一例としての画像形成装置の内部構成を示す斜視図である。なお、本実施形態では、画像形成装置が画像情報に基づいて記録ヘッドから記録用紙やフィルム等の記録媒体へインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置を例に挙げて説明する。図1において、画像形成装置は、給排紙トレイ部100、分離給排紙部200、記録手段300、画像形成部400、第1のローラ部500、第2のローラ部600及び駆動伝達部700を備えている。
【0014】
給排紙トレイ部100は、記録前の複数枚の記録用紙やフィルム等の記録媒体を積載するとともに記録された記録媒体を載置する積載手段である。分離給排紙部200は、記録媒体を1枚ずつ分離し装置内へ給送するとともに記録後の記録媒体を給排紙トレイ部100へ排出する給送排紙手段である。記録手段300は、画像情報に基づいて記録媒体に画像を記録していく記録ヘッドからなる記録手段である。本実施形態では、この記録手段は、記録媒体に沿って往復移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドで構成されている。画像形成部400は、記録媒体の搬送経路を構成するとともに搬送される記録媒体に記録ヘッドにより画像を記録していく領域である。
【0015】
第1のローラ部500は、画像形成部400の搬送方向上流側に配された搬送手段である。第2のローラ部600は画像形成部400の搬送方向下流側に配された搬送手段である。これらの搬送手段により、記録媒体は画像形成部を通して高精度で紙送りされる。駆動伝達部700は、分離給排紙部200の駆動源及び駆動伝達機構を含んでいる。本実施形態では、給排紙トレイ部100側が記録装置の前面(ユーザー操作側)であり、記録媒体のセットや排出は前面から行われる。
【0016】
図2は本発明による表示装置を備えた装置である画像形成装置の斜視図である。図3は図2の画像形成装置の平面図である。図2及び図3において、画像形成装置の外装部を構成する上部ケース40の上面には、操作兼表示用のパネル10が設けられている。パネル10には、装置の動作を操作するための操作キー20が設けられている。パネル10は、上部ケース40の支点41を中心に回動可能であり、リリースキー60を操作することにより開閉できる。装置の操作手段である操作キー20の表面は、遮光用の円形部材70とこれを囲む環状の表示部30aになっている。
【0017】
図4は本発明の第1の実施形態に係る表示装置を備えた操作キーの平面図である。図5は図4中の矢印5−5から見た側面図である。図6は図4の操作キーをパネルの裏面側から見た底面図である。図7は本発明の第1の実施形態に係る表示装置を備えた操作手段(操作キー)を図5中の線7−7に沿って断面した縦断面図である。図8は本発明の第1の実施形態に係る表示装置における光路を示す説明図である。図4〜図8において、装置の操作手段である操作キー20は、その中心部に位置する遮光用の円形部材70とその周囲に位置する表示部30aとを備えている。表示部30aは、装置の状態を照光によって表示する部分である。
【0018】
また、表示部30aは、遮光用の円形部材70を収容するような筒状をしたライトガイド30の上端部で形成されており、外装部のパネル10の表面に顔を出している。筒状のライトガイド30の断面形状は、円形であっても良く、多角形であっても良い。ライトガイド30は、外装部内に配置された回路基板81に搭載された発光素子50からの入射光を、導光部を通して表示部30aへ導き、表示部30aから出射させるものである。発光素子50としては、例えば発光ダイオードが使用される。回路基板部1上にはスイッチ80が実装されている。
【0019】
本実施形態では、操作キー20が装置の起動用操作手段であり、スイッチ80が起動用スイッチである場合を例示する。操作キー20を押すと、スイッチ80がオンになって装置が起動され、発光ダイオード50が発光することで装置の起動が表示される。発光ダイオード50からの光は、ライトガイド30を通して表示部30aへ導かれ、操作キー20の表示部30aから出射される。これによって、ユーザーは装置の起動を知ることができる。ここで、ライトガイド30は、拡散部材又は透明レンズ部材等で形成されている。拡散部材の場合は、例えば拡散粒子入りのポリエチレン樹脂やアクリル樹脂等の光透過率の高い材料で形成される。一方、透明レンズ部材の場合は、透明なアクリル樹脂等の光透過率の高い材料で形成される。
【0020】
本実施形態の表示部は、操作キー20のオン/オフの表示部であるが、これに限定されるものではなく、起動のオン/オフの他、装置の種々の状態や種々の操作状態を示すものであっても良い。例えば、プリンタの動作状態やプリンタ不具合発生等を表示するものであっても良い。このような発光素子を用いる表示装置は、卓上式の情報機器を含め、種々の用途の情報機器などの装置で使用される。つまり、最近のコンパクトで薄型な情報機器、あるいは卓上式のような小型の情報機器にも盛んに使用されている。このような小型で薄型の機器に好適に使用するためには、表示装置自体も薄型でコンパクトであることを要請される。そのためには、薄型でコンパクトな構成でライトガイド30の光出射部へ効率よく光を導く必要がある。つまり、視認性も同時に確保する必要がある。本発明による表示装置は、かかる要請に応えるように構成されている。
【0021】
図4〜図8において、操作兼表示用のパネル10上において、操作手段である操作キー20は、環状の表示部30aを持つ筒状のライトガイド30と、ライトガイド30に収容された遮光用の円形部材70とを備えている。この操作キー20は、パネル10に形成された開口部材10bに挿通されている。また、操作キー20は、スイッチ80に当接する押圧部20aと、スイッチ80の反対側に設けられた支持部20bとを備えている。本実施形態では、押圧部20a及び支持部20bはライトガイド30と一体に形成されている。パネル10の開口部10bの内部には、操作キーの支持部20bと係合可能なストッパ10aが設けられている。
【0022】
操作キー20を押すと支持部20bがストッパ10aに当接し、操作キー20は当接部を支点として回動する。これにより、操作キーの押圧部20aが基板81上のスイッチ80に当接する。このような回動可能な操作キー20によりスイッチ80のオン/オフ動作が行われる。図示の操作キー20では、スイッチ80がオンになると回路基板上の発光ダイオード50が発光する。この発光ダイオード50は、筒状のライトガイド30の中心線の下側であって、ライトガイドの下端面30bから比較的小さな距離Pの位置に配置されている。すなわち、発光ダイオード50は、ライトガイド30に指向性の強い光を入射するように、ライトガイドの入射部の近傍に配置されている。また、スイッチ80は発光ダイオード50の近傍に配置されている。
【0023】
なお、本実施形態では、操作キー20の遮光用の円形部材70と筒形のライトガイド30を別部品で構成した。例えば、柱状のライトガイドの中心部を印刷やスタンプあるいはメッキ処理等で遮光処理することにより、遮光用の円形部材70の部分と環状の表示部30aとを1部品で構成しても良い。あるいは、操作キー20を分割構造にし、円形部材70の部分を押し下げ可能なキー部材とし、表示部30aを有するライトガイド30を固定部材としても良い。
【0024】
そこで、本実施形態では、筒状のライトガイド30の外壁面の下端近傍には、発光素子側へ縮小する裁頭錐体表面からなる斜面30dが形成されている。次に、図8を用いて、発光ダイオード50から投光される光がライトガイド30へ入射され、ライトガイド内を導光された後、表示部30aから出射するまでの光路について説明する。図8において、操作キー20が押されてスイッチオンの状態になると、発光ダイオードからの光束50aがある範囲への指向性を持って投光される。ここで、ライトガイド30の下端面30bと発光ダイオード50との軸方向の距離は、図10及び図11の従来例における比較的小さい距離Pに設定されている。また、発光ダイオード50は、筒状のライトガイド30の中心の真下又はその近傍に配置されている。
【0025】
発光ダイオードからの光束50aはライトガイド30の内壁面30cの下部を入射部としてライトガイド内へ入射される。この入射された光は、ライトガイド30の外壁面30eに形成された斜面30dに当たってほぼ全反射する。この斜面30dは、発光ダイオード側へ縮小するテーパ面によって形成されている。斜面30dで反射した光は、ライトガイド内の光路を通った後、環状の表示部30aに到達し、ここから出射する。ライトガイド30の斜面30dの角度は、発光ダイオード50の指向性やライトガイドの材料の屈折率等に合わせて所定の値に設定される。この場合、斜面30dでほぼ全反射された光は、図示のように、途中で反射することなく表示部30aまでほぼ一直線に導かれる。
【0026】
本実施形態によれば、斜面30dを設けることで、筒状のライトガイド30と発光ダイオード50の軸方向の距離が小さい場合でも、1個の発光ダイオードを用いるだけで、入射した光を効率よく表示部30aに導くことができる。すなわち、筒状のライトガイドの内壁面を入射部とするとともに光の反射を少なくすることで、発光ダイオードと表示部との距離を小さくしても入射した光を効率よく表示部30aに導くことができる。これによって、表示装置及び装置の薄型化及びコンパクト化を図ることができる。同時に、図11の従来例のように複数個の発光ダイオードを必要とせず、1個のダイオードで光を効率よく表示部30aに導くことができる。これによって、表示装置を使用する装置のコスト低減を図ることができる。
【0027】
図9は本発明の第2の実施形態に係る表示装置における光路を示す説明図である。図9において、筒状のライトガイド30の内壁面30cに発光ダイオード50側へ拡開する方向にテーパした斜面30fが形成され、外壁面30eには発光ダイオード50側へ縮小する方向にテーパした斜面30dが形成されている。本実施形態の斜面30dは、外壁面のほぼ全体に形成されている。本実施形態では、発光ダイオード50から投光される光束50aは、ライトガイド30の内壁面の斜面30fから入射し、入射した光は外壁面の斜面30dでほぼ全反射する。ほぼ全反射した光は、ライトガイド内を通って表示部30aへ到達し、表示部30aから出射される。
【0028】
図9の第2の実施形態は、以上の点で第1の実施形態と相違するが、その他の点では実質的に同じ構成を有する。従って、対応する部分を同じ符号で示し、それらの詳細説明は省略する。この第2の実施形態においては、ライトガイド30の内壁面と外壁面の両方に斜面を設けることで、入射した光を効率よく表示部30aへ導くことができる。従って、第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様、ライトガイド30と発光ダイオード50の軸方向の距離が小さい場合でも、1個の発光ダイオードを用いるだけで、入射した光を効率よく表示部30aに導くことができる。これによって、表示装置の薄型化及びコンパクト化を図ることができる。また、複数個の発光ダイオードを必要とせず、1個のダイオードで光を効率よく表示部30aに導くことができるので、装置のコスト低減を図ることもできる。第2の実施形態におけるライトガイドの各斜面30d、30fの角度も、発光ダイオード50の指向性やライトガイド30の材料の屈折率等に合わせて所定の値に設定される。
【0029】
なお、以上の実施形態では、本発明による表示装置を、記録手段300の記録ヘッドの吐出面に形成される吐出口からインクを吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置に適用する場合を説明した。本発明による表示装置は、画像情報に基づいて画像形成手段により画像を形成する記録装置又は画像形成装置であれば、インクジェット記録装置以外の画像形成装置にも同様に適用可能なものである。さらに、本発明による表示装置は、画像形成装置以外の情報機器などの各種の装置にも同様に適用可能である。つまり、本発明は、画像記録装置や画像読取装置等を含む画像形成装置などの表示装置のみならず、情報処理装置などの表示装置にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明による表示装置を用いるのに好適な装置の一例としての画像形成装置の内部構成を示す斜視図である。
【図2】本発明による表示装置を備えた装置である画像形成装置の斜視図である。
【図3】図2の画像形成装置の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る表示装置を備えた操作キーの平面図である。
【図5】図4中の矢印5−5から見た側面図である。
【図6】図4の操作キーをパネルの裏面側から見た底面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る表示装置を備えた操作手段(操作キー)を図5中の線7−7に沿って断面した縦断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る表示装置における光路を示す説明図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る表示装置における光路を示す説明図である。
【図10】従来の表示装置の第1の構成例及びその光路を示す縦断面図である。
【図11】従来の表示装置の第2の構成例及びその光路を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0031】
100 給排紙トレイ部
200 分離給排紙部
300 記録手段
400 画像形成部
500 第1のローラ部
600 第2のローラ部
700 駆動伝達部
10 外装部のパネル
10a ストッパ
10b 開口部
20 操作手段(操作キー)
20a 押圧部
20b 支持部
30 ライトガイド
30a 表示部
30b ライトガイドの下端面
30c ライトガイドの内壁面
30d 外壁面の斜面
30e ライトガイドの外壁面
30f 内壁面の斜面
40 上部ケース(外装部)
50 発光素子(発光ダイオード)
50a 光束
70 遮光用の円形部材
80 スイッチ
81 基板


【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置の状態を表示するために該装置の外装部に設けられる表示装置において、
前記外装部の開口部に配される筒状のライトガイドと、前記外装部内の基板に搭載されたスイッチ及び発光素子と、を備え、
前記発光素子を前記ライトガイドの中心部の下に配置し、
前記ライトガイドの上端部により表示部を形成し、
前記ライトガイドの外壁面に前記発光素子側へ縮小する斜面を形成し、
前記発光素子からの光を前記ライトガイドの下部から入射するとともに前記斜面で反射させ、反射した光を前記表示部へ導くことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
装置の状態を表示するために該装置の外装部に設けられる表示装置において、
前記外装部の開口部に配される筒状のライトガイドと、前記外装部内の基板に搭載されたスイッチ及び発光素子と、を備え、
前記発光素子を前記ライトガイドの中心部の下に配置し、
前記ライトガイドの上端部により表示部を形成し、
前記ライトガイドの内壁面に前記発光素子側へ拡開する斜面を形成するとともに、該ライトガイドの外壁面に前記発光素子側へ縮小する斜面を形成し、
前記発光素子からの光を前記ライトガイドの前記内壁面の斜面から入射し、入射した光を前記外壁面の斜面で反射させ、反射した光を前記表示部へ導くことを特徴とする表示装置。
【請求項3】
前記装置の状態が該装置の外装部に設けられた操作手段の操作状態であることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記ライトガイドの一部に、前記操作手段を操作したときに前記外装部に設けられたストッパに当接する支持部を設け、前記ライトガイドの前記支持部と反対側の部位に、前記操作手段を操作したときに前記スイッチに当接する当接部を設けることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記発光素子は、前記ライトガイドに指向性の強い光を入射するように、該ライトガイドの入射部の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
画像情報に基づいて画像形成手段により画像を形成する画像形成装置において、請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
画像情報に基づいて記録手段により記録媒体に画像を形成する記録装置において、請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置を備えることを特徴とする記録装置。
【請求項8】
前記記録手段が吐出口からインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録手段であることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−163690(P2007−163690A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−357992(P2005−357992)
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】