説明

表示装置用ウインドー部材及びこれを含む表示装置

【課題】光センサー部から出射された光の乱反射を防止する表示装置用ウインドー部材及びこれを含む表示装置が提供される。
【解決手段】本発明の一実施形態による表示装置用ウインドー部材は、表示領域及び前記表示領域の少なくとも一部に隣接する非表示領域が定義されたベース部材と、前記ベース部材の一面の上に前記非表示領域の少なくとも一部に対応するように配置され、第1開口部を具備した第1カラー層と、前記ベース部材及び前記第1カラー層の上に前記第1カラー層の少なくとも一部に対応するように配置され、前記第1開口部と対応する第2開口部を具備した第2カラー層と、前記第1及び第2開口部に向かって入射した赤外線光が前記第1及び第2カラー層の中の少なくとも1つによって反射されることを防止する第3カラー層とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置用ウインドー部材及びこれを含む表示装置に関し、より詳細には表示装置用ウインドー部材、及び前記ウインドー部材と光センサー部とを含む表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ、携帯電話機、ナビゲーション、コンピューターモニター、ゲーム機等のような多様な表示装置が開発されている。
【0003】
前記表示装置は表示パネル、ウインドー部材、及び光センサー部を含む。前記光センサー部は前記ウインドー部材の下部に配置され、光発生部と光受信部とを含む。前記光発生部から前記ウインドー部材の方向へ出射される光が、隣接する使用者等によって反射されて前記光受信部で認識されるか否かによって、前記表示パネルの表示の可否を決定する。前記光は主に赤外線光である。前記光センサー部が含まれた表示装置によって電力消耗を減少させることができる。
【0004】
前記ウインドー部材は表示装置の外側に配置されて、表示パネル等が外力によって損傷することを防止する。前記ウインドー部材は表示パネルの非表示領域に対応する前記ウインドー部材の内側一部に黒色のカラー層を配置して表示装置の内部が見えないようにしている。
【0005】
しかし、最近表示装置のデザインを考慮して前記カラー層が黒色でない他の色(特に、白色)を有する表示装置が開発されている。
【0006】
従来の表示装置には、前記カラー層が黒色でない他の色を有する場合に、白色は黒色に比べて光を反射させる性質が強いので、前記光発生部から出射された前記光がカラー層によって乱反射して、隣接する使用者がいない場合にも前記光受信部において前記乱反射された前記光が認識されて、前記光センサー部の誤作動を生じる問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国特許公開第10−2011−0019157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、光センサー部から出射された光の乱反射を防止する表示装置用ウインドー部材を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、光センサー部から出射された内部光の乱反射を防止する表示装置用ウインドー部材を含む表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態による表示装置用ウインドー部材は、表示領域及び前記表示領域の少なくとも一部分に隣接する非表示領域が定義されたベース部材と、前記ベース部材の一面の上に前記非表示領域の少なくとも一部に対応するように配置され、第1開口部を具備した第1カラー層と、前記ベース部材及び前記第1カラー層の上に前記第1カラー層の少なくとも一部に対応するように配置され、前記第1開口部と対応する第2開口部を具備した第2カラー層と、少なくとも前記第1開口部の内壁に配置された第3カラー層とを含む。
【0011】
本発明の他の実施形態による表示装置用ウインドー部材では、前記第3カラー層は前記第2開口部の内壁の少なくとも一部にさらに配置され得る。
【0012】
本発明のその他の実施形態による表示装置用ウインドー部材では、平面視で、前記第2開口部は前記第1開口部より大きい面積を有し、前記第2開口部は前記第1カラー層の一部を露出させ得る。前記第3カラー層は前記第1カラー層の露出した前記一部にさらに配置され得る。
【0013】
本発明のその他の実施形態による表示装置用ウインドー部材では、前記第3カラー層は前記第2開口部の内壁にさらに配置され得る。
【0014】
本発明のその他の実施形態による表示装置用ウインドー部材では、前記第3カラー層は前記第2カラー層の露出した一面の少なくとも一部にさらに配置され得る。
【0015】
本発明の様々な実施形態による表示装置用ウインドー部材では、前記第1カラー層は実質的にホワイトカラーを有することができる。また、前記第3カラー層は実質的にブラックカラーを有することができる。
【0016】
本発明の一実施形態による表示装置は映像を表示する表示パネル、前記表示パネルを収納するハウジング、及び前記表示パネルの上に配置されたウインドー部材を含む。前記ウインドー部材は本発明の様々な実施形態による表示装置用ウインドー部材が適用され得る。
【0017】
本発明の他の実施形態による表示装置は前記ハウジングに収納され、前記第2開口部に対応するように配置された光センサー部をさらに包含できる。前記光センサー部は光を発生させる光発生部、及び前記光発生部において発生した前記光を受信する光受信部を含む。前記光は赤外線光であり得る。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一実施形態による表示装置用ウインドー部材は、第1及び第2カラー層の中の少なくとも1つへ入射する光が乱反射されることを防止する。
【0019】
本発明の一実施形態による表示装置用ウインドー部材及び光センサー部を含む表示装置は、前記光センサー部において前記第1及び第2カラー層の中の少なくとも1つへ入射する光が乱反射されることを防止する。前記乱反射を防止することによって、前記光センサー部の誤作動を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態による表示装置の分解斜視図である。
【図2】本発明の様々な実施形態による表示装置用ウインドー部材を示した斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による表示装置用ウインドー部材を図2のI−I’に沿って切断した断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態による表示装置用ウインドー部材を図2のI−I’に沿って切断した断面図である。
【図5】本発明のその他の実施形態による表示装置用ウインドー部材を図2のI−I’に沿って切断した断面図である。
【図6】本発明のその他の実施形態による表示装置用ウインドー部材を図2のI−I’に沿って切断した断面図である。
【図7】本発明のその他の実施形態による表示装置用ウインドー部材を図2のI−I’に沿って切断した断面図である。
【図8】本発明のその他の実施形態による表示装置用ウインドー部材を図2のI−I’に沿って切断した断面図である。
【図9】本発明のその他の実施形態による表示装置用ウインドー部材を図2のI−I’に沿って切断した断面図である。
【図10】図9に図示された表示装置用ウインドー部材と光センサー部とを示した斜視図である。
【図11A】隣接する使用者がいない場合に図10のII−II’を沿って切断した断面図である。
【図11B】隣接する使用者がいる場合に図10のII−II’を沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は多様な変更を加え、様々な形態を有することができるので、特定実施形態を図面に例示し、本文に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むこととして理解しなければならない。
【0022】
以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態をより詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の一実施形態による表示装置である。
【0024】
図1において、本発明の一実施形態による表示装置は携帯電話を例示的に図示している。しかし、本発明による表示装置は携帯電話に限定されず、テレビ、ナビゲーション、コンピューターモニター、ゲーム機等多様な情報提供装置を含む。
【0025】
本発明の一実施形態による表示装置は表示パネル100、前記表示パネル100を収納するハウジング200、及び前記表示パネル100の上に配置されたウインドー部材300を含む。
【0026】
前記表示パネル100は映像を表示する。前記表示パネルは特別に限定されるものではなく、例えば、有機発光表示パネル(organic light emitting display panel)、液晶表示パネル(liquid crystal display panel)、プラズマ表示装置(plasma display panel)、電気泳動表示パネル(electrophoretic display panel)、及びエレクトロ・ウェッティング表示パネル(electrowetting display panel)等の多様な表示パネルを包含できる。
【0027】
前記ハウジング200は前記表示パネル100を収納する。図1に、1つの部材から構成されたハウジングを例示的に図示している。しかし、前記ハウジング200は2つ以上の部材が結合されて構成されることもあり得る。以下、1つの部材に構成されたハウジングを例示的に説明する。
【0028】
前記ハウジング200は前記表示パネル100以外に複数の能動素子(図示せず)及び/又は複数の受動素子(図示せず)が実装された回路基板PCBをさらに収納する。また、表示装置の種類にしたがってバッテリーのような電源部(図示せず)をさらに収納することができる。
【0029】
前記ウインドー部材300は前記表示パネル100の上に配置され、前記ハウジング200に結合して、前記ハウジング200と共に表示装置の外面を構成する。この際、前記表示パネル100は前記ウインドー部材300に結合され得る。
【0030】
前記ウインドー部材300は、平面の上に前記表示パネル100において生成された映像が表示される表示領域ARと、前記表示領域ARの少なくとも一部に隣接する非表示領域NARとを含む。
【0031】
前記非表示領域NARでは前記映像が表示されない。また、前記非表示領域NARの中の少なくとも一部が光センサー領域NAR−IRとして定義される。前記光センサー領域NAR−IRは後述するように、第1印刷層310の第1開口部OP1が配置された領域である。
【0032】
前記表示装置は、前記ハウジング200に収納されて前記光センサー領域NAR−IRに光を提供し、提供した前記光の一部を受信する光センサー部400をさらに包含できる。前記光センサー部400は、前記光センサー部400内部において発生した光が前記ウインドー部材300外部へ進行する途中に隣接する使用者等によって反射されて、前記光の一部が前記光センサー部400において受信されたか否かにしたがって、表示パネル100の表示の可否を決定する。前記光は赤外線光であり得る。
【0033】
図1には図示されないが、前記表示装置はタッチパネルをさらに包含できる。前記タッチパネルには抵抗式タッチパネル又は静電容量式タッチパネル等が採用できる。
【0034】
図2は、図1に図示された表示装置の様々な実施形態によるウインドー部材を示した斜視図であり、図3乃至図8は、本発明の様々な実施形態として図2のI−I’に沿って切断した断面図である。図3乃至図8における同一の構成要素には、同一の参照符号を付する。
【0035】
以下、図2及び図3を参照して本発明の一実施形態による前記ウインドー部材300に対してより詳細に検討する。
【0036】
前記ウインドー部材300はベース部材310、第1開口部OP1を具備した第1カラー層320、第2開口部OP2を具備した第2カラー層330、及び第3カラー層340を含む。
【0037】
前記ベース部材310は透明な板形状の部材であり、平面の上で前記映像が透過する表示領域ARと、前記表示領域ARの少なくとも一部に隣接する非表示領域NARとを含む。
【0038】
図2に図示されたように、前記表示領域ARは前記非表示領域NARによって囲まれる。しかし、これに限定されず、前記非表示領域NARは平面の上で前記表示領域ARを介して2つの領域に分割され得る。
【0039】
前記ベース部材310にはガラスを採用することができ、通常のガラスより硬度が高い強化ガラスを採用することが望ましい。また、プラスチックを採用することができ、プラスチックの中でもポリカーボネートのような透明な強化プラスチックを採用することが望ましい。
【0040】
前記第1カラー層320は前記ベース部材310の一面の上に配置され、前記非表示領域NARの少なくとも一部に対応するように配置される。図2は、前記第1カラー層320が前記非表示領域NARの全部分に対応するように配置されたことを例示的に図示している。前記第1カラー層320は、前記ベース部材310の他面の上から入射する光を吸収するか、或いは反射する。
【0041】
前記第1カラー層320は実質的にホワイトカラーを有することができる。しかし、前記ホワイトカラーは光を反射する程度が最も大きいので、本発明の一実施形態の効果が大きく表れるという意味で選択されたカラーに過ぎず、本発明はこれに制限されない。例えば前記第1カラー層320は、全て光を吸収するブラックカラーを除外したレッド、グリーン、ブルー、ブラウン、グレー、ピンク、イエロー等のカラーを有することができる。
【0042】
前記第1カラー層320は複数の層の形で提供され得る。一例として、ホワイトカラーは他のカラーに比べて外部の光を遮断する効果が弱いので、他のカラーよりも多層の形で提供され得る。
【0043】
前記第1カラー層320は第1開口部OP1を具備する。前記第1開口部OP1は前記光センサー領域NAR−IRに対応する。図2は、1つの第1開口部OP1を具備した第1カラー層320を含むウインドー部材300を例示的に図示している。図2では、前記第1開口部OP1は平面の上で円形であることを図示したが、光が通過することができれば、形状に制限されず三角形、四角形、楕円形及び不規則形であり得る。
【0044】
前記第2カラー層330は前記ベース部材310及び前記第1カラー層320の上に配置されるとともに、前記第1カラー層320の少なくとも一部に対応するように配置される。前記第2カラー層330は前記第1カラー層320と共に、前記ベース部材310の他面の上から入射する光を吸収するか、或いは反射させる。
【0045】
前記第2カラー層330はグレー等のカラーを有するが、これに制限されない。前記第2カラー層330は、前記ベース部材310の他面の上から入射して前記第1カラー層320を通過した光によって前記表示装置外部から認識できるので、前記第1カラー層320のカラーを維持できる何らかのカラーも有することができる。
【0046】
前記第2カラー層330は複数の層の形で提供され得る。
【0047】
前記第2カラー層330は第2開口部OP2を具備する。前記第2開口部OP2は前記第1開口部OP1に対応する。前記第2開口部OP2は平面の上で円形であるが、光が通過することができれば、形状は制限されず、三角形、四角形、楕円形及び不規則形とし得る。
【0048】
前記第3カラー層340は、前記第1及び第2開口部OP1、OP2に向かって入射した光が前記第1及び第2カラー層320、330の中の少なくとも1つによって反射されることを防止するために配置される。
【0049】
前記第3カラー層340は前記第1開口部OP1内壁に配置される。前記第3カラー層340は前記第1開口部OP1に連結された第1カラー層320の側壁が露出することを防止する。
【0050】
前記第3カラー層340は実質的にブラックカラーを有することができる。しかし、これに制限されることはなく、前記第1及び第2開口部OP1、OP2に向かって入射した光が前記第1及び第2カラー層320、330の中の少なくとも1つによって反射されることを防止することができれば、何らかのカラーも有することができる。
【0051】
前記第3カラー層340は複数の層の形で提供され得る。
【0052】
以下、図4乃至図8に図示された本発明の様々な実施形態によるウインドー部材300は、ベース部材310、第1カラー層320、第2カラー層330、及び第3カラー層340を含む。前記図4乃至図8に図示された本発明の様々な実施形態によるウインドー部材300は、図3に図示された本発明の一実施形態によるウインドー部材300と実質的に同一のベース部材310及び第1カラー層320を有するので、具体的な説明を省略し、第2カラー層330及び第3カラー層340に対して詳細に検討する。
【0053】
以下、図2及び図4を参照して本発明の他の実施形態によるウインドー部材300に対して検討する。
【0054】
前記第2カラー層330は、図3に図示された本発明の一実施形態の前記第2カラー層330と実質的に同一であるので、具体的な説明を省略する。
【0055】
前記第3カラー層340は前記第1及び第2開口部OP1、OP2に向かって入射された光が前記第1及び第2カラー層320、330の中の少なくとも1つによって反射されることを防止するために配置される。
【0056】
前記第3カラー層340は前記第1開口部OP1の内壁と、前記第2開口部OP2の内壁の少なくとも一部とに配置される。前記第3カラー層340は、前記第1開口部OP1に連結された第1カラー層320の側壁と、第2開口部OP2に連結された第2カラー層330の一部とが露出することを防止する。
【0057】
前記第3カラー層340は実質的にブラックカラーを有することができる。しかし、これに制限されることはなく、前記第1及び第2開口部OP1、OP2に向かって入射した光が前記第1及び第2カラー層320、330の中の少なくとも1つによって反射されることを防止することができれば、何らかのカラーも有することができる。
【0058】
前記第3カラー層340は複数の層の形で提供され得る。
【0059】
以下、図2及び図5を参照して本発明のその他の実施形態によるウインドー部材300に対して検討する。
【0060】
前記第2カラー層330は、前記ベース部材310及び前記第1カラー層320の上に配置されるとともに、前記第1カラー層320の少なくとも一部に対応するように配置される。前記第2カラー層330は前記第1カラー層320と共に前記ベース部材310の他面の上から入射する光を吸収するか、或いは反射させる。
【0061】
前記第2カラー層330はグレー等のカラーを有するが、これに制限されない。前記第2カラー層330は前記ベース部材310の他面の上から入射して前記第1カラー層320を通過した光によって前記表示装置の外部から認識できるので、前記第1カラー層320のカラーを維持できる何らかのカラーも有することができる。
【0062】
前記第2カラー層330は第2開口部OP2を具備する。前記第2開口部OP2は前記第1開口部OP1に対応する。平面の上で前記第2開口部OP2は前記第1開口部OP1より大きい面積を有する。前記第2開口部OP2は前記第1カラー層320の一部を露出させる。前記第2開口部OP2は平面の上で円形であるが、光が通過することができれば、形状は制限されず、三角形、四角形、楕円形及び不規則形であり得る。
【0063】
前記第2カラー層330は複数の層の形で提供され得る。
【0064】
前記第3カラー層340は、前記第1及び第2開口部OP1、OP2に向かって入射した光が前記第1及び第2カラー層320、330の中の少なくとも1つによって反射されることを防止するために配置される。
【0065】
前記第3カラー層340は、前記第1開口部OP1の内壁及び前記第1カラー層の露出した前記一部に配置される。前記第3カラー層340は前記第1開口部OP1に連結された第1カラー層320の側壁、前記第1カラー層320の露出した前記一部、及び第2開口部OP2に連結された第2カラー層320の一部が露出することを防止する。
【0066】
前記第3カラー層340は実質的にブラックカラーを有することができる。しかし、これに制限されることはなく、前記第1及び第2開口部OP1、OP2に向かって入射した光が前記第1及び第2カラー層320、330の中の少なくとも1つによって反射されることを防止することができれば、何らかのカラーも有することができる。
【0067】
前記第3カラー層340は複数の層の形で提供され得る。
【0068】
以下、図2及び図6を参照して本発明のその他の実施形態によるウインドー部材300に対して検討する。
【0069】
前記第2カラー層330は、図5に図示された本発明のその他の実施形態の前記第2カラー層330と実質的に同一であるので、具体的な説明を省略する。
【0070】
前記第3カラー層340は、前記第1及び第2開口部OP1、OP2に向かって入射した光が前記第1及び第2カラー層320、330の中の少なくとも1つによって反射されることを防止するために配置される。
【0071】
前記第3カラー層340は前記第1開口部OP1の内壁、前記第2開口部OP2によって露出した前記第1カラー層の一部、及び前記第2開口部OP2の内壁に配置される。前記第3カラー層340は、前記第1開口部OP1に連結された第1カラー層320の側壁、前記第1カラー層320の露出した前記一部、及び第2開口部OP2に連結された第2カラー層320の一部が露出することを防止する。
【0072】
前記第3カラー層340は実質的にブラックカラーを有することができる。しかし、これに制限されることはなく、前記第1及び第2開口部OP1、OP2に向かって入射した光が前記第1及び第2カラー層320、330の中の少なくとも1つによって反射されることを防止することができれば、何らかのカラーも有することができる。
【0073】
前記第3カラー層340は複数の層の形で提供され得る。
【0074】
以下、図2及び図7を参照して本発明のその他の実施形態によるウインドー部材300に対して検討する。
【0075】
前記第2カラー層330は、図5に図示された本発明のその他の実施形態の前記第2カラー層330と実質的に同一であるので、具体的な説明を省略する。
【0076】
前記第3カラー層340は、前記第1及び第2開口部OP1、OP2に向かって入射した光が前記第1及び第2カラー層320、330の中の少なくとも1つによって反射されることを防止するために配置される。
【0077】
前記第3カラー層340は、前記第1開口部OP1の内壁、前記第2開口部OP2によって露出した前記第1カラー層の一部、前記第2開口部OP2の内壁、及び前記第2カラー層330の露出した一面の少なくとも一部に配置される。前記第3カラー層340は前記第1開口部OP1に連結された第1カラー層320の側壁、前記第1カラー層320の露出した前記一部、及び第2開口部OP2に連結された第2カラー層320の一部が露出することを防止する。
【0078】
前記第3カラー層340は実質的にブラックカラーを有することができる。しかし、これに制限されることはなく、前記第1及び第2開口部OP1、OP2に向かって入射した光が前記第1及び第2カラー層320、330の中の少なくとも1つによって反射されることを防止することができれば、何らかのカラーも有することができる。
【0079】
前記第3カラー層340は複数の層の形で提供され得る。
【0080】
以下、図2及び図8を参照して本発明のその他の実施形態によるウインドー部材300に対して検討する。
【0081】
前記第2カラー層330は、図5に図示された本発明のその他の実施形態の前記第2カラー層330と実質的に同一であるので、具体的な説明を省略する。
【0082】
前記第3カラー層340は、前記第1及び第2開口部OP1、OP2に向かって入射した光が前記第1及び第2カラー層320、330の中の少なくとも1つによって反射されることを防止するために配置される。
【0083】
前記第3カラー層340は前記第1開口部OP1の内壁、前記第2開口部OP2によって露出した前記第1カラー層の一部、前記第2開口部OP2の内壁、及び前記第2カラー層330の露出した一面に配置される。前記第3カラー層340は前記第1開口部OP1に連結された第1カラー層320の側壁、前記第1カラー層320の露出した前記一部、及び第2開口部OP2に連結された第2カラー層320が露出することを防止する。
【0084】
前記第3カラー層340は実質的にブラックカラーを有することができる。しかし、これに制限されることはなく、前記第1及び第2開口部OP1、OP2に向かって入射した光が前記第1及び第2カラー層320、330の中の少なくとも1つによって反射されることを防止することができれば、何らかのカラーも有することができる。
【0085】
前記第3カラー層340は複数の層の形で提供され得る。
【0086】
以下、図2及び図9を参照して本発明のその他の実施形態による表示装置用ウインドー部材300に対して検討する。
【0087】
図9に図示された表示装置用ウインドー部材300は、ベース部材310、第1カラー層320、第2カラー層330、第3カラー層340、及び第4カラー層350を含む。前記図9に図示された本発明のその他の実施形態によるウインドー部材300は、図7に図示されたウインドー部材300と実質的に同一のベース部材310、第1カラー層320、第2カラー層330、及び第3カラー層340を有するので、具体的な説明を省略し、第4カラー層350に対して詳細に検討する。
【0088】
前記第4カラー層350は、前記第1開口部OP1に向かって入射した光の一部を透過させる。前記第4カラー層350のカラー、及び厚さによって、前記入射された光の透過率を調節することができる。
【0089】
前記第4カラー層350は、前記第1カラー層320が配置された前記ベース部材310の一面の上に、前記第1開口部OP1に対応する領域に配置され得る。前記第4カラー層350は、前記第1開口部OP1に対応するのみでなく前記第2開口部OP2に対応する領域にも配置され得る。前記第4カラー層350は前記第1乃至第3カラー層320、330、340の厚さの合計より薄い厚さを有することができる。
【0090】
前記第4カラー層350は、前記第1開口部OP1に向かって入射する前記光の透過率を調節することができれば、カラーに制限されない。前記第4カラー層350は複数の層の形で提供され得る。
【0091】
図10は、図9に図示された表示装置のウインドー部材300と光センサー部400とを示した斜視図であり、図11A及び図11Bは図10のII−II’に沿って切断した断面図である。図10、図11A、及び図11Bにおいて、同一の構成要素は同一の参照符号を付する。
【0092】
図10、図11A、及び図11Bに図示された前記ウインドー部材300は図9に図示された前記ウインドー部材300と実質的に同一であるので、具体的な説明を省略し、以下では前記光センサー部400と関連する部分のみを詳細に説明する。
【0093】
図10、図11A、及び図11Bを参照すれば、前記ウインドー部材300は平面の上に表示領域ARと前記表示領域ARの少なくとも一部に隣接する非表示領域NARとを含む。前記非表示領域NARの中の少なくとも一部が光センサー領域NAR−IRとして定義される。図11A及び図11Bには、前記光センサー領域NAR−IRは1つの領域であることを図示したが、これに制限されることはなく、前記光センサー領域NAR−IRは複数の領域であり得る。
【0094】
前記光センサー部400は表示装置の内部に前記光センサー領域NAR−IRに対応するように配置される。前記光センサー部400は光発生部410と光受信部420とを含む。図11A及び図11Bにおいて、前記光発生部410と前記光受信部420とは1つの前記光センサー領域NAR−IRに対応することを図示したが、本発明の他の実施形態による表示装置では、前記光発生部410と前記光受信部420とは互いに異なる光センサー領域に各々対応するように配置され得る。
【0095】
前記光発生部410は表示装置内部から第1及び第2開口部OP1、OP2を通じて前記ウインドー部材300の上方へ光を出射する。前記光は赤外線光であり得る。この際、前記ウインドー部材300の上方へ出射された前記光の一部は前記第4カラー層350を通過し、前記第4カラー層350によって光透過率が調節される。前記第4カラー層350が無い場合には、前記光発生部410において発生して前記ベース部材310を通過した赤外線光は約90%透過する。しかし、第4カラー層350を通過した赤外線光は75%〜85%透過し得る。前記第4カラー層350によって赤外線透過率を調節することによって、前記赤外線光がウインドー部材300の上方へ過度に出射されることを防止する。前記光発生部410において発生して前記ウインドー部材300の上方へ出射された光の少なくとも一部は、隣接する使用者500によって反射されて前記第1及び第2開口部OP1、OP2を通じて入射し、前記光受信部420は入射した光を受信する。前記光受信部420に光が受信されるか否かによって表示パネルの表示の可否を決定する。
【0096】
図11Aは隣接する使用者がいない際の光センサー部400の動作を示した、ウインドー部材300及び光センサー部400の断面図であり、図11Bは隣接する使用者500がいる際の光センサー部400の動作を示した、ウインドー部材300及び光センサー部400の断面図である。
【0097】
図11Aを参照すれば、隣接する使用者がいない場合、前記光発生部410において発生した光の一部は前記第1及び第2開口部OP1、OP2を通じて前記ウインドー部材300の上方へ出射される。前記光発生部410において発生した光の他の一部は前記第1乃至第3カラー層320、330、340に入射して、前記第3カラー層340によって大部分吸収される。
【0098】
前記光発生部410において出射された光が前記光受信部420において受信されないので、表示装置はオン(ON)モードの状態で動作できる。
【0099】
図11Bを参照すれば、隣接する使用者500がいる場合、前記光発生部410において発生して前記ウインドー部材300の上方へ出射された光の一部は隣接する使用者500によって反射されて前記第1及び第2開口部OP1、OP2を通じて表示装置内部へ入射し、前記光受信部420に受信される。前記光発生部410において発生した光の他の一部は前記第1乃至第3カラー層320、330、340に入射し、前記第3カラー層340によって大部分吸収される。
【0100】
前記隣接する使用者500は前記光発生部410で発生して前記ウインドー部材300の上方へ出射された光の一部を反射させ得る何らかの実施形態も可能である。例えば、使用者のタッチや使用者が所定距離離隔された実施形態も可能であり、また、使用者ではない物体が適用され得る。
【0101】
前記光発生部410で出射された光が前記光受信部420で受信されないので、表示装置はオフ(OFF)モードの状態で動作できる。
【0102】
一方、本発明は記載された実施形態に限定されることがなく、本発明の思想及び範囲を逸脱することなく多様に修正及び変形可能であることは、この技術分野で通常の知識を有する者には明確である。したがって、このような変形形態又は修正例は本発明の特許請求の範囲に属することと解釈できる。
【符号の説明】
【0103】
100 表示パネル
200 ハウジング
300 ウインドー部材
310 ベース部材
320 第1カラー層
330 第2カラー層
340 第3カラー層
400 光センサー部
410 光発生部
420 光受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域と、前記表示領域の少なくとも一部分に隣接する非表示領域とが定義されたベース部材と、
前記ベース部材の一面の上に、前記非表示領域の少なくとも一部に対応するように配置され、第1開口部を具備した第1カラー層と、
前記ベース部材及び前記第1カラー層の上に、前記第1カラー層の少なくとも一部に対応するように配置され、前記第1開口部に対応する第2開口部を具備した第2カラー層と、
少なくとも前記第1開口部の内壁に配置された第3カラー層と、を含むことを特徴とする表示装置用ウインドー部材。
【請求項2】
前記第3カラー層は前記第2開口部の内壁の少なくとも一部にさらに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置用ウインドー部材。
【請求項3】
平面視で、前記第2開口部は前記第1開口部より大きい面積を有し、
前記第2開口部は前記第1カラー層の一部を露出させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置用ウインドー部材。
【請求項4】
前記第3カラー層は前記第1カラー層の露出した前記一部にさらに配置されていることを特徴とする請求項3に記載の表示装置用ウインドー部材。
【請求項5】
前記第3カラー層は前記第2開口部の内壁にさらに配置されていることを特徴とする請求項4に記載の表示装置用ウインドー部材。
【請求項6】
前記第3カラー層は前記第2カラー層の露出した一面の少なくとも一部にさらに配置されていることを特徴とする請求項5に記載の表示装置用ウインドー部材。
【請求項7】
前記第1カラー層が配置された前記ベース部材の一面の上に、前記第1開口部に対応するように配置され、前記第1開口部に向かって入射した光の一部を透過させる第4カラー層をさらに含む請求項6に記載の表示装置用ウインドー部材。
【請求項8】
前記第1カラー層は実質的にホワイトカラーを有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置用ウインドー部材。
【請求項9】
前記第3カラー層は実質的にブラックカラーを有することを特徴とする請求項8に記載の表示装置用ウインドー部材。
【請求項10】
映像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルを収納するハウジングと、
前記表示パネルの上に配置されたウインドー部材と、を含み、
前記ウインドー部材は、
前記映像を透過する表示領域と、前記表示領域の少なくとも一部分に隣接する非表示領域とが定義されたベース部材と、
前記ベース部材の一面の上に、前記非表示領域の少なくとも一部に対応するように配置され、前記光センサー部に対応する第1開口部を具備した第1カラー層と、
前記ベース部材及び前記第1カラー層の上に、前記第1カラー層の少なくとも一部に対応するように配置され、前記第1開口部に対応する第2開口部を具備した第2カラー層と、
少なくとも前記第1開口部の内壁に配置された第3カラー層と、を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項11】
前記ハウジングに収納され、前記第2開口部に対応するように配置された光センサー部をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記光センサー部は、
光を発生する光発生部と、
前記光発生部において発生した前記光を受信する光受信部と、を含むことを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記光は赤外線光であることを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第3カラー層は前記第2開口部の内壁の少なくとも一部にさらに配置されていることを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項15】
平面視で、前記第2開口部は前記第1開口部より大きい面積を有し、
前記第2開口部は前記第1カラー層の一部を露出させることを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項16】
前記第3カラー層は前記第1カラー層の露出した前記一部にさらに配置されていることを特徴とする請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記第3カラー層は前記第2開口部の内壁にさらに配置されていることを特徴とする請求項16に記載の表示装置。
【請求項18】
前記第3カラー層は前記第2カラー層の露出した一面の上にさらに配置されていることを特徴とする請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記第1カラー層が配置された前記ベース部材の一面の上に、前記第1開口部に対応するように配置され、前記第1開口部に向かって入射した光の一部を透過させる第4カラー層をさらに含む請求項18に記載の表示装置用ウインドー部材。
【請求項20】
表示領域と、前記表示領域の少なくとも一部分に隣接する非表示領域とが定義されたベース部材と、
前記ベース部材の一面の上に、前記非表示領域の少なくとも一部に対応するように配置され、第1開口部を具備した第1カラー層と、
前記ベース部材及び前記第1カラー層の上に、前記第1カラー層の少なくとも一部に対応するように配置され、前記第1開口部と対応する第2開口部を具備した第2カラー層と、
前記第1及び第2開口部に向かって入射した赤外線光が前記第1及び第2カラー層の中の少なくとも1つによって反射されることを防止する第3カラー層と、を含むことを特徴とする表示装置用ウインドー部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【公開番号】特開2013−88806(P2013−88806A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−107537(P2012−107537)
【出願日】平成24年5月9日(2012.5.9)
【出願人】(512187343)三星ディスプレイ株式會社 (73)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】95,Samsung 2 Ro,Giheung−Gu,Yongin−City,Gyeonggi−Do,Korea
【Fターム(参考)】