説明

表示装置

【課題】 本発明は、回路基板の実装密度を高めつつ表示パネルを固定するホルダー(ケース)と回路基板とを簡単に固定保持することのできる表示装置を提供すること。
【解決手段】 表示パネル1と、ホルダー3と、回路基板4と、を備えた表示装置において、回路基板4の外周縁部4Aから一体に突き出し形成され組み付け操作可能な突出耳片44と、ホルダー3から一体に設けられ回路基板4の外周縁部4Aに係合する係合部材35と、を備えてなることにより、組み付け作業時において、作業者は回路基板4の突出耳片44を持ちながら、ホルダー3に設けられた係合部材35を回路基板4の外周縁部4Aと簡単に係合保持することができ、電子部品41の損傷の発生を未然に防ぐことが可能な表示装置を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の実装構造に関し、特に表示装置の表示パネルを保持するホルダー(ケース)と回路基板との固定構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の表示装置として、たとえば表示パネルとして液晶パネルを用いた表示装置が広く知られている。かかる表示装置の多くは、ライトボックスと称されるホルダー(ケース)を通じて表示パネルが支持されるとともに、ホルダーの背後側に回路基板が配設されて支持され、回路基板に装着した光源(LED)にて表示パネルがバックライト照明される。また表示パネルと回路基板とは、表示パネルに設けられた電極端子と回路基板に設けられた回路パターンとが適宜接続部材にて導通接続され、回路基板を通じて表示パネルに駆動信号を供給し、表示パネルに所定の表示を行わせるように構成している。
【0003】
表示パネルを保持するホルダーと回路基板との固定構造としては、たとえば特許文献1や特許文献2などに示されている。特許文献1においては、ホルダー(ケース)に表示パネルを保持するとともに、表示パネル側に信号を伝達するための回路基板をホルダー(ケース)の背後に配設してホルダー(ケース)に設けたL字状の係止爪を回路基板に差し込んでその先端を折り曲げることにより固定したり、特許文献2においては、ホルダー(ケース)に設けた係合部材(先端に爪片を形成)を回路基板に設けた固定用孔(取付穴)に差し込んで係合部材の爪片を回路基板の固定用孔(取付穴)に係合保持することによって、表示パネル,ホルダー,回路基板の各組み付け要素となる部品を組み付け実装するようにしている。
【特許文献1】特開平5−188388号公報
【特許文献2】特開2000−47175号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述した特許文献1などにあっては、ホルダー(ケース)に設けたL字状の係止爪を回路基板に差し込んでその先端を折り曲げることにより固定するため、組み付け時に係止爪の先端部をそれぞれ折り曲げて固定保持する必要があり、組み付け作業の効率が悪いという問題がある。また特許文献2などにあっては、ホルダー(ケース)に設けた係合部材の爪片を回路基板の固定用孔に係合保持することによって、比較的に簡単に固定保持することができるというメリットがある反面、回路基板上の中央部に固定のための固定用孔(取付穴)を設ける必要があるため、回路パターンの配線に固定用孔(取付穴)を迂回しながら引き回し配線しなければならないため、回路基板上の実装密度を高める上において障害となっている。また回路基板上に固定用孔(取付穴)を設けているために、特許文献1や特許文献2などに設けられた係止爪や係合部材の爪片などの先端部分が回路基板上の配線パターン箇所と接触することによって基板上の配線パターン箇所を傷めてしまう虞もあり、場合によっては、回路基板の損傷による導通不良を発生させてしまうなどの問題を有している。
【0005】
また、回路基板の表面上に配線パターンを全面的に設けるとともに、電子部品を回路基板の外周端縁に近い箇所(回路基板縁部近傍)に実装しようとすると、回路基板を持ちながらホルダーの係止爪や爪片を設けた係合部材に対して回路基板の固定用孔(取付穴)に差し込んで固定する際に、回路基板に実装されている電子部品に接触する虞があり、電子部品を傷めてしまうという問題を有している。
【0006】
本発明は前述した問題点に着目し、回路基板の配線パターン箇所や電子部品の損傷を予防し、かつ回路基板の実装密度を高めつつ、表示パネルを固定保持するホルダー(ケース)と回路基板とを簡単に固定保持することのできる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前述した課題を解決するため、請求項1では、表示パネルと、この表示パネルを保持するホルダーと、このホルダーの背後側に配設され前記表示パネル側と電気的に接続される回路基板と、を備えた表示装置において、前記回路基板の外周縁部から一体に突き出し形成され組み付け操作可能な突出耳片と、前記ホルダーから一体に設けられ前記回路基板の外周縁部に係合する係合部材と、を備えてなることを特徴とする表示装置である。
【0008】
このように構成することにより、ホルダーと回路基板との組み付け作業時において、作業者は回路基板の突出耳片を持ちながら、ホルダーに設けられた係合部材を回路基板の外周縁部と係合するように沿わせて送り込むことにより、回路基板とホルダーとを簡単に組み付け保持することができ、回路基板上に実装される電子部品に接触することを予防することによって電子部品の損傷の発生を未然に防ぐことが可能な表示装置を提供することができる。また、従来のように回路基板上に固定用孔を設けることなく、回路基板の外周縁部にホルダーに設けた係合部材を係合するように構成することによって、係合部材の先端部分が回路基板上の配線パターン箇所と接触することを未然に防ぐことができ、これにより回路基板上の配線パターン箇所を傷めてしまうという問題も解決することができるという効果がある。加えて、回路基板の中央箇所に固定用孔を設けることなく回路基板とホルダーとを固定保持することができるため、回路基板の実装密度を従来に比して高めることが可能となる。
【0009】
また請求項2では、請求項1に記載の表示装置において、前記突出耳片は、前記回路基板の少なくとも対向する辺にそれぞれ設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
このように構成することにより、回路基板の両端である対向する辺に突出耳片が形成されているため、回路基板の両端の突出耳片を持ちながら安定した状態にてホルダー側に対して組み付け保持することができる。
【0011】
また請求項3では、請求項1または請求項2に記載の表示装置において、前記突出耳片は、前記回路基板の電子部品が実装されていない空き領域であることを特徴とするものである。
【0012】
このように構成することにより、回路基板上に実装される電子部品との接触を未然に防ぐことができ、これにより回路基板電子部品を傷めてしまうという問題も解決することができるという効果がある。
【0013】
また請求項4では、請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示装置において、前記突出耳片の少なくとも一部には、組み付け案内用の位置決め孔を設け、この位置決め孔と対向する前記ホルダーには、ガイド部材を一体に突き出し形成してなることを特徴とするものである。
【0014】
このように構成することにより、組み付け案内用の位置決め孔を回路基板の外周縁部から突出している領域である突出耳片の一部に設けたことによって回路基板上の配線パターン箇所の引き回しに悪影響を与えることもなく形成することができ、加えて組み付け時においてホルダーに設けられたガイド部材を回路基板の外周端縁部に設けた位置決め孔に簡単に沿わせて送り込むことができ、これにより組み付け作業の効率を高めることが可能となる。
【0015】
また請求項5では、請求項1から請求項4のいずれかに記載の表示装置において、前記回路基板の裏面側および前記ホルダーの側面部分を覆うアンダーカバーを設けてなることを特徴とするものである。
【0016】
このように構成することにより、ホルダーに組み付け実装される回路基板の外周部分をアンダーカバーにて覆うことにより、回路基板の外部側から実装されている電子部品や回路基板上に引き回し形成された配線パターン箇所を保護することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明では、表示パネルと、この表示パネルを保持するホルダーと、このホルダーの背後側に配設され前記表示パネル側と電気的に接続される回路基板と、を備えた表示装置において、前記回路基板の外周縁部から一体に突き出し形成され組み付け操作可能な突出耳片と、前記ホルダーから一体に設けられ前記回路基板の外周縁部に係合する係合部材と、を備えてなることを特徴とする表示装置であるため、ホルダーと回路基板との組み付け作業時において、作業者は回路基板の突出耳片を持ちながら、ホルダーに設けられた係合部材を回路基板の外周端縁と係合するように沿わせて送り込むことにより、回路基板とホルダーとを簡単に組み付け保持することができ、回路基板上に実装される電子部品に接触することを予防することによって電子部品の損傷の発生を未然に防ぐことが可能な表示装置を提供することができる。また、従来のように回路基板上に固定用孔を設けることなく、回路基板の外周端縁部にホルダーに設けた係合部材を係合するように構成することによって、係合部材の先端部分が回路基板上の配線パターン箇所と接触することを未然に防ぐことができ、回路基板上の配線パターン箇所を傷めてしまうという問題も解決することができるという効果がある。加えて、回路基板の中央箇所に固定用孔を設けることなく回路基板とホルダーとを固定保持することができるため、回路基板の実装密度を従来に比して高めることが可能となるものであり、これにより初期の目的を達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の対象とする表示装置として、車両用の表示装置を例にして詳述する。以下本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1から図7は本発明の第1実施形態を示すもので、図1は液晶素子からなる表示パネルを用いた表示装置の全体の分解斜視図であり、図2は、図1の要部であるホルダーと回路基板とを示す拡大分解斜視図であり、図3は、図2の背面側から見たホルダーと回路基板との要部を示す分解斜視図であり、図4は、図1の表示装置の組み付け状態を示したA−A線断面図であり、図5は、図1の表示装置の組み付け状態を示したB−B線断面図であり、図6は、図1の表示装置の組み付け状態を示すC−C線断面図であり、図7は、図1の表示装置の組み付け状態を示すD−D線断面図である。
【0019】
本実施形態における表示装置は、透過型の液晶表示素子からなる矩形状の表示パネル1と、この表示パネル1の裏面側に配置され光透過性を有する拡散板2と、表示パネル1および拡散板2が支持される合成樹脂材料からなるホルダー3と、表示パネル1の背後に配置された硬質の回路基板4と、この回路基板4上に実装され液晶表示素子からなる表示パネル1を背後から照明する光源としての発光ダイオード5を備えている。また表示パネル1側と回路基板4側とを電気的に接続する可撓性の配線板であるフレキシブル配線板6が設けられている。
【0020】
また、表示パネル1の前面側には表示パネル1の周縁を覆う枠状の縁部を有する金属性のパネル抑え7が設けられており、ホルダー3に設けた係合突起3Aに対してパネル抑え7に枠状の係止部7Aが切り起こし形成され、ホルダー3に設けられた係合突起3Aにパネル押え7の係止部7Aが嵌め込み固定される。
【0021】
また、表示装置にはホルダー3の周面部分と底面部分を被いつつ、回路基板4の裏面側およびフレキシブル配線板6を被いながら保護するための合成樹脂製のアンダーカバー8がホルダー3の下側から嵌め込みながら固定保持することができるように設けられている。この際、ホルダー3に設けられた係合爪部3Bに対してアンダーカバー8に切り欠き孔からなる係止穴部8Aが設けられ、アンダーカバー8の係止穴部8Aにホルダー3の係合爪部3Bが嵌め込み固定される。
【0022】
表示装置における表示パネル1は、たとえば一対のガラス基板間に液晶分子を封入した液晶パネルからなり、その端部にはフレキシブル配線板6と導通接続される複数の電極端子(図示せず)が設けられている。
【0023】
ホルダー3は白色の合成樹脂からなり、底壁30と、その底壁30から連続して設けられる側周壁31と、側周壁31の上端側にて水平方向に延びて表示パネル1および拡散板2が載置される載置部32が設けられている。また載置部32の適所には拡散板2を位置決め保持するための位置決めピン33が設けられている。この位置決めピン33の位置に合わせて拡散板2には、その周縁部から部分的に突出し、固定支持される位置決め孔20が設けられている。
【0024】
またホルダー3の載置部32から奥まった位置において、たとえば白色で発光する発光ダイオード5が点灯すると、発光ダイオード5側からの照射光がホルダー3内へと導かれて発光し、これらの光が拡散板2で拡散されて、たとえば表示部(図示せず)を除いた表示パネル1をほぼ均一に照明するようになっている。なお、満足する照明が得られないようであれば、拡散板2の背後、すなわち拡散板2と光源である発光ダイオード5との間に導光板(図示せず)を配設するようにしても良い。
【0025】
回路基板4は、たとえばガラスエポキシ系材料からなる硬質の基板で形成されており、その所定箇所にはフレキシブル配線板6を介して表示パネル1の各電極端子(図示せず)と導通接続される。この際、表示パネル1に駆動信号を供給する複数の回路パターン40が回路基板4上に設けられており、回路基板4上の回路パターン40上に電子部品41が実装されている。また回路基板4から引き出し形成された複数の電極端子(図示せず)と回路基板4に実装されたコネクタ42とを電気的に接続し、コネクタ42を介してフレキシブル配線板6の電極端子(図示せず)と接続するように構成している。また回路基板4の裏面側には外部へと電気的に引き回し形成するための外部接続用コネクタ43が設けられている。
【0026】
表示パネル1を背後から照明する光源としての発光ダイオード5は、ホルダー3の内部側にて複数個の発光ダイオード5がほぼ等間隔にて配置されており、この発光ダイオード5は回路基板4の回路パターン40上に実装されている。この際、光源である発光ダイオード5はホルダー3の底壁30に設けられた開口穴部30Aから表示パネル1,拡散板2を臨むように配置されている。
【0027】
フレキシブル配線板7は、合成樹脂製の樹脂フィルムに所望の導電回路パターンを形成したものであり、この場合、表示パネル1に設けられた図示しない電極端子と回路基板4に設けられた回路パターン40とが適宜接続部材にて導通接続され、回路基板4を通じて表示パネル1に駆動信号を供給し、表示パネル1に所定の表示を行わせるようになっている。
【0028】
ところで、この第1実施形態にあっては、ホルダー3に対して回路基板4を組み付け易くするために、回路基板4の対向する外周縁部4Aの辺から一体に組み付け操作可能な突出耳片44がそれぞれ左右に2箇所ずつ突き出し形成されている。また第1実施形態では、回路基板4の外周縁部4Aの縁部一辺には所定の間隔を隔てて2個の突出耳片44が形成され、その一箇所には位置決め孔45が左右の外周縁部4Aにそれぞれ設けられており、突出耳片44箇所は、電子部品41が実装されていない空き領域として形成されている。
【0029】
また回路基板4の突出耳片44に設けられた位置決め孔45と対向するホルダー3側には、ピン状のガイド部材34が一体に突き出し形成されるとともに、回路基板4の外周縁部4A箇所と係合する係合部材である弾性を有する係合爪片35がホルダー3から一体に設けられている。
【0030】
第1の実施形態における表示装置は、以下のように組み付けられる。ホルダー3の前面側においては、ホルダー3の載置部32上に拡散板2と予めフレキシブル配線板6が導通接続された表示パネル1を載せ、次に枠状の縁部を有するパネル抑え7を表示パネル1の上側からホルダー3を被せ、ホルダー3に設けた係合突起3Aに対してパネル抑え7を嵌め込み固定することにより表示パネル1が固定される。
【0031】
この際、拡散板2はホルダー3の位置決めピン33を目安にして拡散板2の位置決め孔20を沿わせて送り込むことにより位置合わせしながら簡単に組み付け保持される。
【0032】
またホルダー3の背面側においては、ホルダー3に回路基板4を組み付ける際、作業者は回路基板4の外周縁部4Aに設けた突出耳片44を持ちながら、ホルダー3に形成されたピン状のガイド部材34に沿って回路基板4の突出耳片44に形成された位置決め孔45を位置合わせしつつ送り込むことにより、ホルダー3に設けた係合部材となる係合爪片35が回路基板4の外周縁部4A箇所に係合保持され、これにより回路基板4とホルダー3とを簡単に組み付け保持することができる。この際、回路基板4上に実装される電子部品41に接触することを未然に防ぎながら送り込んで組み付け固定することが可能となる。
【0033】
この場合、従来のように回路基板上に固定用孔を設けることなく、回路基板4の外周端縁4Aにホルダー3に設けた係合部材である係合爪片35を係合するように構成することによって、係合爪片35の先端部分が回路基板4上の配線パターン40箇所と接触することを未然に防ぐことができ、これにより回路基板4上の配線パターン40箇所を傷めてしまうという問題も解決することができるという効果がある。加えて、回路基板4の中央箇所に固定用孔を設けることなく回路基板4とホルダー3とを固定保持することができるため、回路基板4の実装密度を従来に比べて高めることが可能となる。
【0034】
また突出耳片44は、回路基板4の少なくとも対向する辺にそれぞれ設けることにより、回路基板4の両端である対向する辺に突出耳片44が形成されているため、回路基板4の両端の突出耳片44を持ちながら安定した状態にてホルダー3側に対して組み付け保持することができる。
【0035】
また突出耳片44を回路基板4の電子部品41が実装されていない空き領域として形成することにより、作業者が持ちながら組み付ける際あるいは図示はしないが自動化を進める上で回路基板4を挟着爪にて挟着保持しながらホルダー3側に自動供給するにして組み付ける場合であっても、回路基板4上に実装される電子部品41との接触を未然に防ぐことができ、これにより回路基板4上の電子部品41を傷めてしまうという問題も解決することができるという効果がある。
【0036】
また回路基板4の裏面側およびホルダー3の側面部分をアンダーカバー8によって覆うように設けてなることにより、ホルダー3に組み付け実装される回路基板4の外周部分、回路基板4の外部側から実装されている電子部品41や回路基板4上に引き回し形成された配線パターン40箇所を保護することができる。この際、ホルダー3に設けた係合爪片35がアンダーカバー8の係止穴部8Aに嵌め込まれることによって簡単に組み付け保持することができる。
【0037】
なお本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。たとえば、第1実施形態においては、回路基板4の外周縁部4Aに一体に突き出し形成する突出耳片44を外周縁部4Aの一辺に2個設けていたが、操作可能な幅を有する突出耳片44を1箇所設けるようにしても同様な効果を得ることが可能であり、場合によっては位置決め孔45を設けることなく回路基板4の外周縁部4Aの凹凸を利用しながら突出耳片44と位置合わせすることも可能である。またホルダー3と回路基板34との固定保持手段として、係合部材として弾性を有する係合爪部35を採用していたが、擬宝珠形状からなる圧入ピンと係合穴部とによる圧入固定手段を用いても良いものである。またホルダー3に対してアンダーカバー8を係合爪部3Bと係止穴部8Aとの係合固定により固定保持していたが、擬宝珠形状からなる圧入ピンと係合孔とによる圧入固定によって保持するようにしても良いものであり、この際、固定手段としてビスなどの個別の固定手段を追加することなく簡単な係脱機構を採用すると組み付け作業を簡便に行うことが可能となる。また表示パネル3と回路基板4との電気的な接続手段として、本実施形態ではフレキシブル配線板6を用いていたが、たとえばラバーコネクタ(導電ゴム)を適用しても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態である液晶表示パネルによる表示装置の全体を示す分解斜視図。
【図2】図2は、図1の要部であるホルダーと回路基板とを示す分解斜視図。
【図3】図3は、図2の背面側から見たホルダーと回路基板との要部を示す分解斜視図。
【図4】図4は、図1の表示装置の組み付け状態を示すA−A線断面図。
【図5】図5は、図1の表示装置の組み付け状態を示すB−B線断面図。
【図6】図6は、図1の表示装置の組み付け状態を示すC−C線断面図。
【図7】図7は、図1の表示装置の組み付け状態を示すD−D線断面図。
【符号の説明】
【0039】
1 表示パネル
2 拡散板
3 ホルダー
3A 係合突起
3B 係合爪部
4 回路基板
4A 外周縁部
5 発光ダイオード(光源)
6 フレキシブル配線板
7 パネル抑え
7A 係止部
8 アンダーカバー
8A 係止穴部
20 位置決め孔
30 底壁
30A 開口穴部
31 側周壁
32 載置部
33 位置決めピン
34 ガイド部材
35 係合爪片(係合部材)
40 回路パターン
41 電子部品
42 コネクタ
43 外部接続用コネクタ
44 突出耳片
45 位置決め孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、この表示パネルを保持するホルダーと、このホルダーの背後側に配設され前記表示パネル側と電気的に接続される回路基板と、を備えた表示装置において、前記回路基板の外周縁部から一体に突き出し形成され組み付け操作可能な突出耳片と、前記ホルダーから一体に設けられ前記回路基板の外周縁部に係合する係合部材と、を備えてなることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記突出耳片は、前記回路基板の少なくとも対向する辺にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載に記載の表示装置。
【請求項3】
前記突出耳片は、前記回路基板の電子部品が実装されていない空き領域であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記突出耳片の少なくとも一部には、組み付け案内用の位置決め孔を設け、この位置決め孔と対向する前記ホルダーには、ガイド部材を一体に突き出し形成してなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示装置において、前記回路基板の裏面側および前記ホルダーの側面部分を覆うアンダーカバーを設けてなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−192762(P2009−192762A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−32610(P2008−32610)
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(000231512)日本精機株式会社 (1,561)
【Fターム(参考)】