説明

表示装置

【課題】積極的に覗き見を中断させることにより、覗き見されない環境を作りだすことが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、表示情報を表示する表示部26と、表示部26に表示される表示情報を視認可能な領域の少なくとも一部を示す撮像領域を撮像する撮像部と、撮像部によって撮像された撮像画像の中から、人物を検出する覗き見検出部21と、撮像画像における人物検出部21によって検出された人物の位置を算出する位置計算部23と、位置算出部23によって算出された位置に基づいて、撮像部により撮像を行った場合に上記人物が撮像領域外となる方向を提示する覗き見防止制御部10とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、特に、表示装置の一例である携帯電話やPDAなどの携帯端末装置の覗き見の中断に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ノートPCや携帯電話、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末装置を外出先で使用することが多くなり、メール内容などの個人情報を覗き見される機会が増えてきている。従来はこの覗き見防止をする方法の一例として、表示装置の表示画面にフィルムを貼り付ける方法が知られている。
【0003】
また、覗き見防止をする装置の一例として、表示手段を備える表示装置において、表示手段が表示する表示情報を視認可能な領域の少なくとも一部を撮影する撮影手段と、撮影手段が撮影した撮影画像の中から、顔の部分の画像である顔画像を検出する顔画像検出手段と、顔画像検出手段が検出した顔画像を係数する顔画像計数手段と、顔画像計数手段が計数した顔画像が複数である場合に、表示情報の覗き見を防止する動作を行う覗き見防止動作手段とを備える表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この表示装置は、例えば、カメラで撮影して登録している顔と不一致な人を検出したら、覗き見されていることを表示画面に表示させるものである。
【0004】
【特許文献1】特開2006−259930号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の構成では覗き見行為の事実を覗き見行為を行っている第三者に知らせることは可能であるが、覗き見している相手が覗き見を諦めることを待つことでしか、覗き見をやめさせることができず、ユーザが再度端末を操作可能になるまでの時間を考慮できていなかった。このようにユーザの操作に関する時間を考慮しないことは、メールなどのリアルタイム性があまり要求されないケースはそれほど問題にならないが、ワンセグや動画視聴など端末の画面視聴に対してリアルタイム性が要求されるケースでは、ユーザの使い勝手が悪くなってしまうことがある。
【0006】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであって、積極的に覗き見を中断させることにより、覗き見されない環境を作りだすことが可能な表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の表示装置は、表示情報を表示する表示部と、前記表示情報を視認可能な領域の少なくとも一部である撮像領域を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された撮像画像の中から、人物を検出する人物検出部と、前記撮像画像における前記人物検出部によって検出された人物の位置を算出する位置算出部と、前記位置算出部によって算出された位置に基づいて、前記撮像部により撮像を行った場合に前記人物が前記撮像領域外となる方向を提示するよう制御する制御部とを有する。
【0008】
この構成により、積極的に覗き見を中断させることにより、覗き見されない環境を作りだすことが可能である。すなわち、覗き見している人物を検出した後に単に警告表示を行うのみでなく、どのように覗き見防止できるかを通知することが可能となる。
【0009】
また、本発明の表示装置は、前記制御部が、提示した方向へ当該表示装置の少なくとも一部が所定距離以上移動されたことを検出した場合、前記方向を非提示とするよう制御する。
【0010】
この構成により、覗き見防止のために十分に表示装置を移動(例えば、所定方向への移動や開閉式の携帯端末装置においては所定以上筺体を閉じた状態とする操作)した場合には、例えば矢印による誘導を終了し、確実に覗き見防止可能な位置であることを知らせることができる。
【0011】
また、本発明の表示装置は、前記制御部が、前記位置算出部によって算出された前記人物の位置の情報を提示するよう制御する。
【0012】
この構成により、覗き見している人物を検出した後に単に警告表示を行うのみではなく、どのように覗かれているかをユーザに通知することが可能となる。
【0013】
また、本発明の表示装置は、前記人物検出部によって検出された人物の情報を含む覗き見履歴情報を記憶する記憶部を有し、前記制御部が、前記覗き見履歴情報を提示するよう制御する。
【0014】
この構成により、覗き見したユーザが覗きを継続しづらいような情報表示を行うことが可能となる。
【0015】
また、本発明の表示装置は、前記覗き見履歴情報が、前記人物の少なくとも一部を含む撮像画像の情報、当該人物が検出された時刻に関する時間情報、当該人物が検出された回数の情報の少なくとも1つを含む。
【0016】
この構成により、覗き見に関するデータを1つもしくは複数第三者に知らせることで、覗き見したユーザが覗きを継続しづらいような情報表示を行うことができる。
【0017】
また、本発明の表示装置は、前記制御部が、提示制御の対象となる提示情報を前記表示部に表示させる。
【0018】
この構成により、方向指示の情報、位置情報、履歴情報などの提示情報を視覚的に認識することができ、覗き見防止を行うためにユーザが行うべきことを直感的に把握することが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、端末側の表示などにより、覗き見を防止させるだけでなく、中断させることが可能となり、覗き見されてない環境を早期に作り出すことが出来る。これによりユーザが再度、端末操作するまでの時間が短縮される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態における表示装置について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
本発明の実施形態における表示装置としては、ノートPC、携帯端末装置、PDA、その他の表示装置が考えられる。本実施形態では、表示装置の一例として、携帯端末装置を例に説明する。
【0022】
図1は本発明の実施形態における携帯端末装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す携帯端末装置1は、覗き見防止制御部10、覗き見検出部21、覗き見防止設定部22、位置計算部23、記憶部24、タイマー25、表示部26、入力部27、マイク28、スピーカ29を有して構成される。
【0023】
覗き見防止制御部10は、ユーザ以外の第三者が表示部26を覗き見することを防止するために、各種制御を行う。
【0024】
覗き見検出部21は、例えば顔画像検出により、第三者が覗き見していることを検出する。この顔画像検出では、例えば、図示しない撮像手段により表示部26に表示される表示内容を視認可能な領域の少なくとも一部を撮像し、撮像画像の中から人間の顔と推定される部分を検出する。これは、肌色領域を検出したり、顔の輪郭を検出したり、顔の特徴点を検出したりすることにより可能である。なお、上記顔検出に限られず、人物が検出できればよい。
【0025】
覗き見防止設定部22は、第三者が覗き見することを防止するための各種設定を、入力部27の入力等に基づいて行う。例えば、覗き見を防止することで携帯端末装置1のユーザに不利益が生じないように、所定の条件を満たす場合に、覗き見防止を中止したり、ワンセグ放送の録画を行ったりするように設定する。
【0026】
位置計算部23は、覗き見している第三者が存在する位置を計算したり、覗き見を防止することが可能な位置を計算したりする。例えば、撮像手段により撮像された撮像画像における人物の位置を計算する。
【0027】
記憶部24は、各種情報を記憶する。例えば、覗き見履歴情報として、覗き見を行った第三者毎に、当該第三者の顔画像(顔画像以外の人物の撮像画像であってもよい)、覗き見回数、覗き見日時などの時間情報、覗き見毎の覗き見継続時間などを記憶することができる。
【0028】
タイマー25は、各種時間を計測する。
【0029】
表示部26は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)などであり、各種情報を表示する。例えば、携帯端末装置1でワンセグ放送信号を受信し、ワンセグ放送に係る情報等を表示する。
【0030】
入力部27は、入力キー、キーボード、タッチパネルや、マイク28などの音声入力手段などにより、各種情報を入力する。
【0031】
マイク28は、各種音声信号を入力する。例えば、携帯端末装置1の周囲音を集音する。また、ここでは、音声信号とは、音、声、音楽等の音に関する信号を広く含むものである。
【0032】
スピーカ29は、各種音声信号を出力する。
【0033】
次に、携帯端末装置1の動作の具体例について説明する。
図2は、本発明の実施の形態における携帯端末装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0034】
表示部26が表示処理を開始すると、覗き見検出部21は、第三者による覗き見検出を行う(ステップS11)。
【0035】
覗き見されていることが検出された場合、位置計算部23は、覗き見を行っている第三者がどの位置に存在するかを示す存在位置情報を算出する。そして、位置計算部23は、存在位置情報に基づいて、表示部26を覗き見することを防止可能な位置を示す防止位置情報を計算する(ステップS12)。例えば、撮像手段により撮像を行なった場合に、撮像対象となる第三者が撮像領域外となる位置を防止位置情報として計算する。したがって、存在位置情報が表示部26の右上方向から覗き見されていることを示している場合、防止位置情報として、左下方向へ携帯端末装置1を移動させれば覗き見防止可能であることを示す情報を提供することとなる。
【0036】
防止位置情報の計算に成功した場合(例えば、防止位置情報を計算可能であった場合)、覗き見防止制御部10は、表示部26に矢印を表示させ、携帯端末装置1のユーザが第三者による覗き見を防止可能な方向を提示する(ステップS13)。例えば、右上方向から覗き見されている場合には、左下方向への矢印を表示させる。これに従い、ユーザが携帯端末装置1を左下方向へ移動すると、携帯端末装置1の位置が撮像手段により撮像を行った場合に撮像対象外の位置となる。つまり、覗き見しようとする第三者から携帯端末装置1の表示部26の画面が見えない位置となる。
【0037】
防止位置情報の計算に失敗した場合(例えば、防止位置情報を計算不可能であった場合)、覗き見防止制御部10は、位置計算部23による防止位置情報の計算を再度行う否かを決定する(ステップS14)。この決定は、例えば、入力部27による入力に基づいて行う。防止位置情報の計算を再度行う場合には、ステップS11に戻る。
【0038】
防止位置情報の計算を再度行わない場合には、覗き見防止制御部10は、表示部26による表示処理を継続するか否かを決定する(ステップS15)。この決定は、例えば、入力部27による入力に基づいて行う。覗き見防止制御部10は、表示処理を継続しない場合には、表示処理を中断するよう表示部26へ指示し(ステップS16)、表示処理を継続する場合には、表示処理を継続するよう表示部26へ指示する(ステップS17)。
【0039】
このように、図2の処理では、携帯端末装置1は、覗き見検出後、携帯端末装置1または表示部26の表示画面をどのように動かせば覗き見が防止可能になるかを判断し、端末を動かすべき向きを矢印など(上下左右矢印、傾ける角度情報など)で表示画面に表示してユーザに通知する。また、表示部26の表示画面を複数有する場合には、覗き見防止制御部10によって情報を表示する表示画面を切り替えるようにしてもよい。
【0040】
このような図2の処理により、覗き見検出後に警告表示を行うだけでなく、どのよういすれば覗き見を防止できるかをユーザへ通知することができ、積極的に覗き見を中断させることにより覗き見されない環境を作り出すことが可能となる。
【0041】
図3は、本発明の実施の形態における携帯端末装置1の動作の他の一例を示すフローチャートである。
【0042】
表示部26が表示処理を開始すると、覗き見検出部21は、第三者による覗き見検出を行う(ステップS21)。
【0043】
覗き見されていることが検出された場合、位置計算部23は、覗き見を行っている第三者がどの位置に存在するかを示す存在位置情報を算出する(ステップS22)。
【0044】
続いて、覗き見防止制御部10は、覗き見が行われている位置を示す上記存在位置情報を通知する(ステップS23)。この場合、例えば、表示部26の表示画面上に、図示しない撮像手段によって撮像された覗き見を行っている第三者の顔写真を表示したり、携帯端末装置1のユーザを中心とした覗き見ユーザの位置情報を表示したりする。
【0045】
このように、図3の処理では、携帯端末装置1は、覗き見検出後、覗き見している第三者の位置が分かるような表示(表示画面上に上記第三者の顔写真などを分布表示、覗き見されているユーザを中心とした上記第三者の位置情報の表示)などを行う。これにより、覗き見されているユーザは後ろを振り向かずにさりげなく、第三者が覗き見できない位置に移動することが可能となる。
【0046】
このような図3の処理により、覗き見検出後に警告表示を行うだけでなく、どのように覗かれているかをユーザに通知することで、積極的に覗き見を中断させることにより覗き見されない環境を作り出すことが可能となる。
【0047】
図4は、本発明の実施の形態における携帯端末装置1の動作の更に他の一例を示すフローチャートである。
【0048】
表示部26が表示処理を開始すると、覗き見検出部21は、第三者による覗き見検出を行う(ステップS31)。
【0049】
覗き見されていることが検出された場合、覗き見防止制御部10は、記憶部24の覗き見履歴情報を検索する(ステップS32)。この場合、例えば、図示しない撮像手段により覗き見している第三者を撮像し、撮像された顔写真に基づいて、覗き見履歴情報として記憶された当該第三者の情報を特定することができる。
【0050】
覗き見履歴情報に当該第三者の情報が含まれている場合、覗き見防止制御部10は、今回の覗き見に関する情報(覗き見時刻などの時間情報、覗き見継続時間など)を記憶部24に新たに記憶させることで、覗き見履歴情報を更新する(ステップS33)。
【0051】
続いて、覗き見防止制御部10は、覗き見履歴情報を含む覗き見警告を表示部26に表示させる(ステップS34)。覗き見警告では、例えば、覗き見を行っている第三者の顔画像を表示画面上の当該第三者に分かるように表示することで警告を行う。また、あわせて覗き見履歴情報の表示を行っても良い。
【0052】
一方、覗き見履歴情報に当該第三者の情報が含まれていない場合、覗き見防止制御部10は、今回の覗き見冠する情報を記憶部24に新たに記憶させることで、当該第三者の覗き見履歴情報を新たに作成する(ステップS35)。
【0053】
続いて、覗き見防止制御部10は、覗き見警告を表示部26に表示させる(ステップS36)。
【0054】
このように、図4の処理では、携帯端末装置1は、覗き見検出後、覗き見している第三者をカメラ(撮像手段)で撮像し、当該第三者に分かるように表示画面に重ね合わせて表示する。これにより、覗き見している第三者は覗き見している画面に自信の顔写真が表示されるため、気まずくなり覗き見が防止される。さらに、覗き見継続時間、過去の覗き見履歴などの情報をあわせて表示することで、より気まずい状態とすることができる。
【0055】
このような図4の処理により、覗き見した第三者が覗き見を継続しづらいような情報表示を行うことで、積極的に覗き見を中断させることにより覗き見されない環境を作り出すことが可能となる。
【0056】
なお、図2〜図4のような覗き見防止を行った場合には、ユーザがワンセグ視聴を行っている際に支障をきたすことがある。そこで、例えば、覗き見防止制御部10が誘導矢印や覗き見している第三者の顔画像が表示画面上に一定時間表示され続けていることを検出した場合、当該第三者の位置などの所定の条件に基づいて、覗き見防止を中断するタイムシフトやワンセグ放送の録画が可能になるように、覗き見防止設定部22があらかじめ設定しておき、ユーザに不利益が発生しないようにしてもよい。
【0057】
次に、本発明の実施の形態における携帯端末装置1が図2〜図4の処理を行う際に、表示部26に表示される表示例について説明する。
【0058】
図5および図6は、携帯端末装置1が図2の処理を行う場合に、覗き見防止可能な方向を提示するための矢印の一例を示す図である。
【0059】
図5(a)では、表示部26に矢印501および矢印502が表示されている。矢印501は、携帯端末装置1の上下筺体をやや閉じるように指示するものである。また、矢印502は、携帯端末装置1を右に移動させるように指示するものである。図5(a)の矢印の指示に従い、覗き見防止可能な位置または状態へと携帯端末装置1を移動または操作したことを検出すると、図5(b)に示すように、矢印指示の表示は終了する。なお、上下筺体をやや閉じることは、図示しない開閉検出手段により検出可能である。また、右に移動させることは、図示しない移動検出手段により検出可能である。
【0060】
図6(a)では、表示部26に矢印601および矢印602が表示されている。矢印601は、携帯端末装置1の上下筺体をやや閉じるように指示するものである。また、矢印602は、携帯端末装置1の上筺体を右回りに回動させるように指示するものである。図6(a)の矢印の指示に従い、覗き見防止可能な状態とするために上下筺体をやや閉じる操作を行ったことを検出すると、図6(b)に示すように、矢印601の指示の表示は終了する。一方、右回りに回動させることが覗き見防止するために不十分である場合には、矢印602の指示の表示は終了せず、矢印表示は継続される。そして、さらに携帯端末装置1の上筺体を右回りに回動させることで、覗き見防止を行うことが可能であると判断された場合には、図6(c)に示すように、矢印602の指示の表示も終了する。
【0061】
このように、矢印により提示した方向へ携帯端末装置1の少なくとも一部が所定距離以上移動されたことを検出した場合、矢印により提示した方向を非提示とする。
【0062】
図7は、携帯端末装置1が図3の処理を行う場合に、覗き見している第三者の位置を通知するための表示の一例を示す図である。図7に示すように、覗き見している第三者の存在位置情報に基づいて、右斜め後ろ1m、左1mなどの表示を行うことにより、当該第三者の存在位置を容易に認識することが可能となる。
【0063】
図8は、携帯端末装置1が図4の処理を行う場合の覗き見履歴情報の一例を示す図である。図8に示すように、覗き見している第三者の過去の覗き見回数、覗き見時刻等を表示部26に表示することで、当該第三者は携帯端末装置1のユーザに覗き見していることを知られていると認識することで、覗き見を継続しづらくなる。覗き見履歴情報を表示する際には、図8に示すように、当該第三者の顔画像をあわせて表示するようにしてもよい。
このような携帯端末装置1によれば、積極的に覗き見を中断させることにより、覗き見されない環境を作り出すことが可能となる。また、ユーザが携帯端末装置1にてワンセグ視聴中であれば、再度ワンセグ視聴を可能になるまでの時間を短縮することが可能になる。また、覗き見しているユーザへ不快感を与えることにより、再度覗き見を防止させることも可能になる。例えば、覗き見検出時に覗き見ユーザの特徴を保存しておき履歴を表示することにより覗き見の常習を減らすことができる。
【0064】
さらに、携帯端末装置1における覗き見中断動作中の端末動作設定を設けることにより、覗き見されているユーザへの不利益が発生しないようにすることが可能になる。例えば覗き見中断処理発生時にワンセグ視聴中であれば自動でタイムシフトや録画を行うような設定を設けることが可能である。
【0065】
なお、本実施形態では、覗き見防止を行うための各種通知や提示を表示部26により表示することを主に説明したが、覗き見防止制御部10が、スピーカ29により音声出力させることも可能である。例えば、覗き見防止が可能な位置、覗き見している第三者の位置、覗き見履歴の情報を、音声出力によりユーザへ通知するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、積極的に覗き見を中断させることにより、覗き見されない環境を作りだすことが可能な携帯端末装置、表示装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施形態における携帯端末装置の構成の一例を示すブロック図
【図2】本発明の実施形態における携帯端末装置の動作の一例を示すフローチャート
【図3】本発明の実施形態における携帯端末装置の動作の一例を示すフローチャート
【図4】本発明の実施形態における携帯端末装置の動作の一例を示すフローチャート
【図5】本発明の実施形態における携帯端末装置が覗き見防止可能な方向を提示するための矢印の一例を示す図
【図6】本発明の実施形態における携帯端末装置が覗き見防止可能な方向を提示するための矢印の一例を示す図
【図7】本発明の実施形態における携帯端末装置が覗き見している第三者の位置を通知するための表示の一例を示す図
【図8】本発明の実施形態における携帯端末装置が表示する覗き見履歴情報の一例を示す図
【符号の説明】
【0068】
1 携帯端末装置
10 覗き見防止制御部
21 覗き見検出部
22 覗き見防止設定部
23 位置計算部
24 記憶部
25 タイマー
26 表示部
27 入力部
28 マイク
29 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示情報を表示する表示部と、
前記表示情報を視認可能な領域の少なくとも一部である撮像領域を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された撮像画像から人物を検出する人物検出部と、
前記撮像画像における前記人物検出部によって検出された人物の位置を特定する位置特定部と、
前記撮像部が撮像しているとき、前記位置特定部によって特定された位置に基づいて、前記人物が前記撮像領域外となる方向を提示するよう制御する制御部と
を有する表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記制御部は、当該表示装置の少なくとも一部が提示した方向へ所定距離以上移動されたことを検出した場合、前記方向を非提示とするよう制御する
表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記制御部は、前記位置特定部によって特定された前記人物の位置の情報を提示するよう制御する
表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の表示装置であって、更に、
前記人物検出部によって検出された人物の情報を含む覗き見履歴情報を記憶する記憶部を有し、
前記制御部は、前記覗き見履歴情報を提示するよう制御する
表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の表示装置であって、
前記覗き見履歴情報は、前記人物の少なくとも一部を含む撮像画像の情報、当該人物が検出された時刻に関する時間情報、当該人物が検出された回数の情報の少なくとも1つを含む
表示装置。
【請求項6】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の表示装置であって、
前記制御部は、提示制御の対象となる提示情報を前記表示部に表示させる
表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−15078(P2010−15078A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−176634(P2008−176634)
【出願日】平成20年7月7日(2008.7.7)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】