説明

表示装置

【課題】表示パネルの色度ばらつきを補償する際に、補償後の色度ばらつき範囲を小さく抑える。
【解決手段】表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の目標とする規格上の色度座標をRo、Go、Boとするとき、RoとGoを通る直線と、RoとBoを通る直線により、Roを中心座標とする所定の領域を領域Aないし領域Dの領域に分割し、色度座標変換の対象となる表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の色度座標をRi、Yi、Ziとするとき、Riが4つの領域のどの領域に存在するかを判定し、領域Aであれば、Roを色度座標変換の目標座標となし、領域Bであれば、RiとZiとを結ぶ直線と、RoとGoを結ぶ直線との交点Raを求め、Raを目標座標となし、領域Cであれば、RiとYiとを結ぶ直線と、RoとBoを結ぶ直線との交点Rbを求め、Rbを目標座標となし、領域Dであれば、Riを目標座標とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に係わり、特に、液晶表示パネルの色度ばらつきを補償する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、液晶表示パネルは、色再現性が、光の波長や、輝度に依存して変換する。そのため、液晶表示パネルに表示しようとする色(目標とする規格上の色)と、液晶表示パネルに実際に表示される色とは異なっている。
以下、本明細書では、このような、規格上の色と、液晶表示パネルに実際に表示される色の微妙な色ズレを色度ばらつきと称する。
特に、車載用の液晶表示パネルでは、この色度ばらつきの許容差は、色度座標上で、x、yともに±0.05と大きく、色度ばらつきの改善が要望されている。
本願の発明者は、このような色度ばらつきを改善するための方法を、下記特許文献1で提案済みである。この提案済みの特許文献1では、液晶の特性バラツキによる色度座標の補正を表示データの演算により行う場合の具体的な座標変換方法について記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2011−49748号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、液晶表示パネルの規格上の目標色度(目標とする規格上の色度)を、Ro(0.63、0.35)、Go(0.35、0.56)、Go(0.15、0.15)とし、公差が±0.05とするとバラツキを含めた範囲は、図11の点線の範囲となる。図11において、RGBそれぞれの点線で示す領域を、領域R(ERA−R)、領域G(ERA−G)、領域B(ERA−B)とする。
このばらつきに対し、前述の特許文献1で提案したような、データ変換により表示色度座標を変換する方法では、色度調整により目標色度への変換が可能なのは、図11で示す斜線で表示した範囲となる。
このように、前述の特許文献1で提案したデータ変換によりばらつきを抑えられる範囲は狭く、製品としての規格上の効果が見えづらい状況である。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、表示パネルの色度ばらつきを補償する際に、補償後の色度ばらつき範囲を小さく抑えることが可能となる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)表示パネルと、前記表示パネルを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段は、前記表示パネルの色度ずれを補償する色度補正手段を有する表示装置であって、前記駆動手段に入力される映像データは、少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データを含み、
前記色度補正手段は、色度座標上において、前記表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の目標とする規格上の色度座標を、Ro、Go、Boとするとき、RoとGoを通る直線と、RoとBoを通る直線により、Roを中心座標とする所定の領域を、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が大で、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小である領域Aと、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が大で、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Bと、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が小で、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小である領域Cと、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が小で、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Dの4つの領域に分割する手段1と、
色度座標変換の対象となる表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の色度座標をRi、Gi、Biとするとき、Riが前記領域Aないし領域Dの4つの4領域のどの領域に存在するかを判定する手段2と、
前記手段2で判定した結果、前記Riが領域Aに属していれば、Roを色度座標変換の際に使用する目標色度座標となし、前記Riが領域Bに属していれば、RiとBiとを結ぶ直線と、RoとGoを結ぶ直線との交点Raを求め、Raを色度座標変換の際に使用する目標色座標となし、前記Riが領域Cに属していれば、RiとGiとを結ぶ直線と、RoとBoを結ぶ直線との交点Rbを求め、Rbを色度座標変換の際に使用する目標色度座標となし、前記Riが領域Dに属していれば、Riを色度座標変換の際に使用する目標色度座標とする手段3と、
前記手段3で求めた目標色度座標を用いて、前記第1の色の入力データに対して色度座標変換を行い、前記第1の色の出力データを生成する手段4とを有する。
【0006】
(2)(1)において、前記所定の領域は、Roを中心として、x座標で±0.5、y座標で±0.5の範囲である。
(3)(1)において、前記手段3、手段4において、前記手段2で判定した結果、前記Riが領域Aに属していれば、前記Riに代えて予め求めた代表値RTaを使用し、前記Riが領域Bに属していれば、前記Riに代えて予め求めた代表値RTbを使用し、前記Riが領域Cに属していれば、前記Riに代えて予め求めた代表値RTcを使用する。
(4)(3)において、色度座標上において、予め、前記表示パネルの第1の色の分布データを取得しておき、領域Aないし領域C毎に分布データの平均値を求めて、その平均値をその領域の代表値とする。
(5)(1)において、前記手段2は、前記Riのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より小さいとき、および、RoとGoを通る直線上のy座標より大きく、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、前記Riは、前記領域Aに存在すると判定し、前記Riのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より大きいとき、前記Riは、前記領域Bに存在すると判定し、前記Riのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標より小さく、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、前記Riは、前記領域Cに存在すると判定する。
【0007】
(6)表示パネルと、前記表示パネルを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段は、前記表示パネルの色度ずれを補償する色度補正手段を有する表示装置であって、前記駆動手段に入力される映像データは、少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データを含み、
前記色度補正手段は、色度座標上において、前記表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の目標とする規格上の色度座標を、Ro、Go、Boとするとき、RoとGoを通る直線と、GoとBoを通る直線により、Goを中心座標とする所定の領域を、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が大で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Aと、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が大で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小である領域Bと、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が小で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Cと、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が小で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小である領域Dの4つの領域に分割する手段1と、
色度座標変換の対象となる表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の色度座標をRi、Gi、Biとするとき、Giが前記領域Aないし領域Dの4つの4領域のどの領域に存在するかを判定する手段2と、
前記手段2で判定した結果、前記Giが領域Aに属していれば、Goを色度座標変換の際に使用する目標色度座標となし、前記Giが領域Bに属していれば、GiとBiとを結ぶ直線と、RoとGoを結ぶ直線との交点Gaを求め、Gaを色度座標変換の際に使用する目標色座標となし、前記Riが領域Cに属していれば、RiとGiとを結ぶ直線と、GoとBoを結ぶ直線との交点Gbを求め、Gbを色度座標変換の際に使用する目標色度座標となし、前記Riが領域Dに属していれば、Riを色度座標変換の際に使用する目標色度座標とする手段3と、
前記手段3で求めた目標色度座標を用いて、前記第2の色の入力データに対して色度座標変換を行い、前記第1の色の出力データを生成する手段4とを有する。
【0008】
(7)(6)において、前記所定の領域は、Goを中心として、x座標で±0.5、y座標で±0.5の範囲である。
(8)(6)において、前記手段3、手段4において、前記手段2で判定した結果、前記Giが領域Aに属していれば、前記Giに代えて予め求めた代表値GTaを使用し、前記Giが領域Bに属していれば、前記Giに代えて予め求めた代表値GTbを使用し、前記Giが領域Cに属していれば、前記Giに代えて予め求めた代表値GTcを使用する。
(9)(8)において、色度座標上において、予め、前記表示パネルの第2の色の分布データを取得しておき、領域Aないし領域C毎に分布データの平均値を求めて、その平均値をその領域の代表値とする。
(10)(6)において、前記手段2は、前記Giのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より大きいとき、および、RoとGoを通る直線上のy座標より大きく、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、前記Giは、前記領域Aに存在すると判定し、前記Giのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より小さいとき、前記Giは、前記領域Bに存在すると判定し、前記Giのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標より小さく、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、前記Giは、前記領域Cに存在すると判定する。
【0009】
(11)表示パネルと、前記表示パネルを駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段は、前記表示パネルの色度ずれを補償する色度補正手段を有する表示装置であって、前記駆動手段に入力される映像データは、少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データを含み、
前記色度補正手段は、色度座標上において、前記表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の目標とする規格上の色度座標を、Ro、Go、Boとするとき、RoとBoを通る直線と、GoとBoを通る直線により、Boを中心座標とする所定の領域を、
RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Aと、
RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小である領域Bと、
RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Cと、
RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Dの4つの領域に分割する手段1と、
色度座標変換の対象となる表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の色度座標をRi、Gi、Biとするとき、Biが前記領域Aないし領域Dの4つの4領域のどの領域に存在するかを判定する手段2と、
前記手段2で判定した結果、前記Biが領域Aに属していれば、Boを色度座標変換の際に使用する目標色度座標となし、前記Biが領域Bに属していれば、GiとBiとを結ぶ直線と、RoとBoを結ぶ直線との交点Baを求め、Baを色度座標変換の際に使用する目標色座標となし、前記Riが領域Cに属していれば、RiとBiとを結ぶ直線と、GoとBoを結ぶ直線との交点Bbを求め、Bbを色度座標変換の際に使用する目標色度座標となし、前記Riが領域Dに属していれば、Riを色度座標変換の際に使用する目標色度座標とする手段3と、
前記手段3で求めた目標色度座標を用いて、前記第3の色の入力データに対して色度座標変換を行い、前記第1の色の出力データを生成する手段4とを有する。
【0010】
(12)(11)において、前記所定の領域は、Boを中心として、x座標で±0.5、y座標で±0.5の範囲である。
(13)(11)において、前記手段3、手段4において、前記手段2で判定した結果、前記Biが領域Aに属していれば、前記Biに代えて予め求めた代表値BTaを使用し、前記Biが領域Bに属していれば、前記Biに代えて予め求めた代表値BTbを使用し、前記Biが領域Cに属していれば、前記Biに代えて予め求めた代表値BTcを使用する。
(14)(13)において、色度座標上において、予め、前記表示パネルの第3の色の分布データを取得しておき、領域Aないし領域C毎に分布データの平均値を求めて、その平均値をその領域の代表値とする。
(15)(11)において、前記手段2は、前記Biのy座標が、GoとBoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より小さいとき、および、GoとBoを通る直線上のy座標より大きく、RoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、前記Biは、前記領域Aに存在すると判定し、前記Biのy座標が、GoとBoを通る直線上のy座標より小さく、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、前記Biは、前記領域Bに存在すると判定し、前記Biのy座標が、GoとBoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より大きいとき、前記Biは、前記領域Cに存在すると判定する。
【発明の効果】
【0011】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
本発明によれば、表示パネルの色度ばらつきを補償する際に、補償後の色度ばらつき範囲を小さく抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施例の液晶表示装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】色度座標上において、赤(R)の色度点が、規格上の色度点Roに対し、実際の液晶表示パネルでは、Raになった場合を説明するための図である。
【図3】本発明の実施例の色度補正手段の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例の色度補正方法の手順を示すフローチャートである。
【図5A】本発明の実施例1の色度補正方法において、赤(R)の目標座標を決定する方法を説明するためのグラフである。
【図5B】本発明の実施例1の色度補正方法において、緑(G)の目標座標を決定する方法を説明するためのグラフである。
【図5C】本発明の実施例1の色度補正方法において、青(B)の目標座標を決定する方法を説明するためのグラフである。
【図6】本発明の実施例の液晶表示パネルにおいて、色度座標変換後の色度座標を説明するためのグラフである。
【図7】特許文献1で提案した色度補正手段を説明するための概念図である。
【図8A】図7に示す出力R演算回路を説明するための図である。
【図8B】図7に示す実施例の出力G演算回路を説明するための図である。
【図8C】図7に示す出力B演算回路を説明するための図である。
【図9A】特許文献1で提案した、赤(R)の出力階調の演算方法を説明するためのグラフである。
【図9B】特許文献1で提案した、緑(G)の出力階調の演算方法を説明するためのグラフである。
【図9C】特許文献1で提案した、青(B)の出力階調の演算方法を説明するためのグラフである。
【図10】本発明の実施例2の色度補正方法において、目標座標を決定する方法を説明するためのグラフである。
【図11】液晶表示パネルの色度座標を説明するためのグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施例は、本発明の特許請求の範囲の解釈を限定するためのものではない。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例の液晶表示装置の基本構成を示すブロック図である。
本実施例の液晶表示装置は、液晶表示パネル(LCD)と、液晶駆動回路50と、フレキシブルプリント基板72と、バックライト700から構成される。液晶表示パネル(LCD)の一辺には、液晶駆動回路50が設けられており、この液晶駆動回路50により液晶表示パネル(LCD)に各種信号が供給される。液晶駆動回路50には外部からの信号を供給するためにフレキシブルプリント基板72が電気的に接続されている。
液晶表示パネル(LCD)は、薄膜トランジスタ610、画素電極611、対向電極(コモン電極)615等が形成される基板620(以下、TFT基板とも呼ぶ)と、カラーフィルタ等が形成される基板630(以下、フィルタ基板とも呼ぶ)とを、所定の間隙を隔てて重ね合わせ、該両基板間の周縁部近傍に枠状に設けたシール材(図示せず)により、両基板を貼り合わせると共に、シール材の内側に液晶組成物を封入、封止し、さらに、両基板の外側に偏光板を貼り付け、TFT基板620にフレキシブルプリント基板72を接続して構成される。
なお、本実施の形態は対向電極615がTFT基板620に設けられる所謂横電界方式の液晶表示パネルにも、対向電極615がフィルタ基板630に設けられる所謂縦電界方式の液晶表示パネルにも同様に適用される。
【0014】
図1においては、図中x方向に延在しy方向に並設される走査線(ゲート信号線とも呼ぶ)621と、y方向に延在しx方向に並設される映像線(ドレイン信号線とも呼ぶ)622とが設けられており、走査線621と映像線622とで囲まれる領域に画素部608が形成されている。また、図1では、図中x方向に延在しy方向に並設される対向電極信号線625も設けられている。
なお、液晶表示パネル(LCD)は多数の画素部608をマトリクス状に備えているが、図を解り易くするため、図1では画素部608を1つだけ示している。マトリクス状に配置された画素部608は表示領域609を形成し、各画素部608が表示画像の画素の役割をはたし、表示領域609に画像を表示する。
各画素部608の薄膜トランジスタ610は、ソースが画素電極611に接続され、ドレインが映像線622に接続され、ゲートが走査線621に接続される。この薄膜トランジスタ610は、画素電極611に表示電圧(階調電圧)を供給するためのスイッチとして機能する。
なお、ソース、ドレインの呼び方は、バイアスの関係で逆になることもあるが、ここでは、映像線622に接続される方をドレインと称する。また、画素電極611と対向電極615とは容量(液晶容量)を形成している。
液晶駆動回路50は、TFT基板620を構成する透明な絶縁基板(ガラス基板、樹脂基板等)に配置される。液晶駆動回路50は走査線621と映像線622と対向電極信号線625に接続している。
【0015】
TFT基板620には、フレキシブルプリント基板72が接続されている。また、フレキシブルプリント基板72にはコネクタ640が設けられている。コネクタ640は外部信号線と接続され外部からの信号が入力する。コネクタ640と液晶駆動回路50の間には配線631が設けられており、外部からの信号は液晶駆動回路50に入力する。
また、フレキシブルプリント基板72はバックライト700に定電圧を供給している。バックライト700は液晶表示パネル(LCD)の光源として使用される。なお、バックライト700は液晶表示パネル(LCD)の裏面または前面に設けられるが、図1では図を簡潔にするため、液晶表示パネル(LCD)と並べて表示している。
液晶駆動回路50は画素が表示すべき階調に対応する階調電圧を映像線622に出力する。薄膜トランジスタ610がオン状態(導通)になると、映像線622から階調電圧(映像信号)が画素電極611に供給される。その後、薄膜トランジスタ610がオフ状態となることで、画素が表示すべき映像に基づく階調電圧が、画素電極611に保持される。
対向電極615には、対向電極信号線625を介して一定の対向電極電圧が印加されており、液晶表示パネル(LCD)は画素電極611と対向電極615との間の電位差により、間に挟まれた液晶分子の配向方向を変化させ、光の透過率または反射率を変化させることで画像を表示する。
【0016】
図2は、色度座標上において、赤(R)の色度点が、規格上の目標とする色度点Roに対し、実際の液晶表示パネルでは、R1になった場合を説明するための図である。
図3は、本発明の実施例の色度補正手段の構成を示すブロック図である。
今、図2に示すように、たとえば、色度座標上において、赤(R)の色度点が、規格上の目標とする色度点Roに対して、実際の液晶表示パネル(LCD)では、Raになった場合に、これを補正する必要がある。
具体的には、図3に示すように、液晶表示パネル(LCD)の前段にデータ変換手段104と、不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)103を設け、図4に示すような手順で補正する。
即ち、始めに、ステップ111において、液晶表示パネル(LCD)の色度値を測定する。
次に、ステップ112において、色度座標上で目標とする色度と、液晶表示パネル(LCD)の実測値から、入力階調に対する出力階調の変換テーブルを求め、不揮発性メモリ103に格納する。
次に、ステップ113において、データ変換手段104が、不揮発性メモリ103内の変換テーブルを読み出し、これに従って、入力階調を出力階調に変換して、液晶表示パネル(LCD)に送り、液晶表示パネル(LCD)に表示する。
ここで、データ変換手段104に入力される表示データを(R,G,B)とし、データ変換手段104から出力される表示データを(R’,G’,B’)とすると、R’は、(R,G,B)の関数となる。同様に、G’,B’も、それぞれ別の(R,G,B)の関数として表すことができる。
【0017】
[実施例1]
前述したように、例えば、液晶表示パネルの規格上の目標色度をRo(0.63、0.35)、Go(0.35、0.56)、Go(0.15、0.15)とし、公差が±0.05とするとバラツキを含めた範囲は、図11の点線に示す範囲(領域R(ERA−R)、領域G(ERA−G)、領域B(ERA−B))となる。
本実施例では、図3の分割手段100が、赤(R)の色度点については、RoとGoとを通る直線(図5AのL1)と、RoとBoを通る直線(図5AのL2)により、領域R(ERA−R)を、下記の条件により、図5Aの領域A(ER−A)〜領域D(ER−D)の4つの領域に4分割する。
(a)領域A(ER−A);RoとGoを通る直線(図5AのL1)上のy座標より、y座標が大で、かつ、RoとBoを通る直線(図5AのL2)上のy座標より、y座標が小
(b)領域B(ER−B):RoとGoを通る直線(図5AのL1)上のy座標より、y座標が大で、かつ、RoとBoを通る直線(図5AのL2)上のy座標より、y座標が大
(c)領域C(ER−C):RoとGoを通る直線(図5AのL1)上のy座標より、y座標が小で、かつ、RoとBoを通る直線(図5AのL2)上のy座標より、y座標が小
(d)領域D(ER−D):RoとGoを通る直線(図5AのL1)上のy座標より、y座標が小で、かつ、RoとBoを通る直線(図5AのL2)上のy座標より、y座標が大
そして、色度座標変換の対象となる液晶表示パネル(LCD)のR、G、Bの色度座標を、それぞれRi、Gi、Biとするとき、図3の判定手段101が、Riが、図5Aの領域A(ER−A)〜領域D(ER−D)の4つの領域に対して、どの領域に存在するかを判定する。
【0018】
判定手段101での判定の結果、領域が領域A(ER−A)であれば、色度座標変換の目標座標をRoとする。
また、領域B(ER−B)であれば、RiとBiとを結ぶ直線(図5AのL4)と、RoとGoとを結ぶ直線(図5AのL1)との交点Raを求め、色度座標変換の目標座標をRaとする。
また、領域C(ER−C)であれば、RiとGiとを結ぶ直線(図5AのL3)と、RoとBoとを結ぶ直線(図5AのL2)の交点Rbを求め、色度座標変換の目標座標をRbとする。
さらに、領域D(ER−D)であれば、色度座標変換の目標座標をRiとする。
なお、判定手段101は、Riのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より小さいとき、および、RoとGoを通る直線上のy座標より大きく、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、Riは、領域A(ER−A)に存在すると判定する。
また、Riのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より大きいとき、Riは、領域B(ER−B)に存在すると判定する。
さらに、Riのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標より小さく、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、Riは、領域C(ER−C)に存在すると判定する。
【0019】
また、図3の分割手段100は、緑(G)の色度点については、RoとGoとを通る直線(図5BのL1)と、GoとBoを通る直線(図5BのL5)により、領域G(ERA−G)を、下記の条件により、図5Bの領域A(EG−A)〜領域D(EG−D)の4つの領域に4分割する。
(a)領域A(EG−A);RoとGoを通る直線(図5BのL1)上のy座標より、y座標が大で、かつ、GoとBoを通る直線(図5BのL5)上のy座標より、y座標が大
(b)領域B(EG−B):RoとGoを通る直線(図5BのL1)上のy座標より、y座標が大で、かつ、GoとBoを通る直線(図5BのL5)上のy座標より、y座標が小
(c)領域C(EG−C):RoとGoを通る直線(図5BのL1)上のy座標より、y座標が小で、かつ、GoとBoを通る直線(図5BのL5)上のy座標より、y座標が大
(d)領域D(EG−D):RoとGoを通る直線(図5BのL1)上のy座標より、y座標が小で、かつ、GoとBoを通る直線(図5BのL5)上のy座標より、y座標が小
そして、図3の判定手段101が、Giが、図5Bの領域A(EG−A)〜領域D(EG−D)の4つの領域に対して、どの領域に存在するかを判定する。
【0020】
判定手段101での判定の結果、領域が領域A(EG−A)であれば、色度座標変換の目標座標をGoとする。
また、領域B(EG−B)であれば、GiとBiとを結ぶ直線(図5BのL6)と、RoとGoとを結ぶ直線(図5AのL1)との交点Gaを求め、色度座標変換の目標座標をGaとする。
また、領域C(EG−C)であれば、RiとGiとを結ぶ直線(図5BのL3)と、GoとBoとを結ぶ直線(図5BのL5)の交点Gbを求め、色度座標変換の目標座標をGbとする。
さらに、領域D(EG−D)であれば、色度座標変換の目標座標をGiとする。
なお、判定手段101は、Giのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より大きいとき、および、RoとGoを通る直線上のy座標より大きく、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、Giは、領域A(EG−A)に存在すると判定する。
また、Giのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より小さいとき、Giは、領域B(EG−B)に存在すると判定する。
さらに、Giのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標より小さく、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、Giは、領域C(EGR−C)に存在すると判定する。
【0021】
さらに、図3の分割手段100は、青(R)の色度点については、RoとBoとを通る直線(図5CのL2)と、GoとBoを通る直線(図5CのL5)により、領域B(EBA−B)を、下記の条件により、図5Cの領域A(EB−A)〜領域D(EB−D)の4つの領域に4分割する。
(a)領域A(EB−A);RoとBoを通る直線(図5CのL2)上のy座標より、y座標が小で、かつ、GoとBoを通る直線(図5CのL5)上のy座標より、y座標が大
(b)領域B(EB−B):RoとBoを通る直線(図5CのL2)上のy座標より、y座標が小で、かつ、GoとBoを通る直線(図5CのL5)上のy座標より、y座標が小
(c)領域C(EB−C):RoとBoを通る直線(図5CのL2)上のy座標より、y座標が大で、かつ、GoとBoを通る直線(図5CのL5)上のy座標より、y座標が大
(d)領域D(EB−D):RoとBoを通る直線(図5CのL2)上のy座標より、y座標が大で、かつ、GoとBoを通る直線(図5CのL5)上のy座標より、y座標が大
そして、図3の判定手段101が、Biが、図5Cの領域A(EB−A)〜領域D(EB−D)の4つの領域に対して、どの領域に存在するかを判定する。
【0022】
判定手段101での判定の結果、領域が領域A(EB−A)であれば、色度座標変換の目標座標をBoとする。
また、領域B(EB−B)であれば、GiとBiとを結ぶ直線(図5CのL6)と、RoとBoとを結ぶ直線(図5CのL2)との交点Baを求め、色度座標変換の目標座標をBaとする。
また、領域C(EB−C)であれば、RiとBiとを結ぶ直線(図5CのL4)と、GoとBoとを結ぶ直線(図5CのL5)の交点Bbを求め、色度座標変換の目標座標をBbとする。
さらに、領域D(EB−D)であれば、色度座標変換の目標座標をBiとする。
なお、判定手段101は、Biのy座標が、RoとBoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より大きいとき、および、RoとBoを通る直線上のy座標より小さく、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、Biは、領域A(EB−A)に存在すると判定する。
また、Biのy座標が、RoとBoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より小さいとき、Biは、領域B(EB−B)に存在すると判定する。
さらに、Biのy座標が、RoとBoを通る直線上のy座標より大きく、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、Biは、領域C(EB−C)に存在すると判定する。
そして、図3のテーブル作成手段102が、色度座標上で目標とする目標色度と、液晶表示パネル(LCD)の実測値から、入力階調に対する出力階調の変換テーブルを作成し、不揮発性メモリ103に格納する。
【0023】
これらを基に、例えば、前述の特許文献1で提案したようなデータ変換により、色度座標の変換を行う。これにより、変換後の色度座標は、図6の斜線部で示す領域となり、変換前の領域R(ERA−A)、領域G(ERA−G)、領域B(ERA−B)と比較すると、ばらつき範囲を大幅に低減することが可能となる。
なお、本実施例では、色度座標の変換処理を、前述の特許文献1で提案したようなデータ変換に限らず、それ以外の良く知られた方法で行うことも可能であるが、以下、前述の特許文献1で提案した色度補正方法について説明する。
また、以下の説明では、入力される赤(R)、緑(G)、青(B)のデータは8ビットで、256階調のデータとする。
図7は、前述の特許文献1で提案した色度補正手段を説明するための概念図である。図7に示すように、前述の特許文献1で提案した色度補正手段は、出力R演算回路10と、出力G演算回路20と、出力B演算回路30とを有する。
出力R演算回路10は、緑(G)、青(B)の64(2の6乗)階調刻みの組み合わせで25個の赤(R)の変換テーブル11と、演算回路12とで構成される。25個の赤(R)の変換テーブル11には、緑(G)、青(B)がそれぞれの値のときに、赤(R)の入力階調に対する出力階調を予め格納しておく。すなわち、25個の赤(R)の変換テーブル11には、入力される赤(R)、緑(G)、青(B)の組み合わせに対し、色度座標変換を行い、所望の色度座標を表示するときに必要な、赤(R)の出力階調データを格納しておく。この場合に、液晶表示パネルの規格上の目標色度(Ro,Go,Go)に代えて、前述の方法で求めた目標座標を使用する。
【0024】
出力G演算回路20は、赤(R)、青(B)の64階調刻みの組み合わせで25個の緑(G)の変換テーブル(図8Bの21)と、演算回路(図8Bの22)とで構成される。25個の緑(G)の変換テーブル(図8Bの21)には、赤(R)、青(B)がそれぞれの値のときに、緑(G)の入力階調に対する出力階調を予め格納しておく。すなわち、25個の緑(G)の変換テーブル(図8Bの21)には、入力される赤(R)、緑(G)、青(B)の組み合わせに対し、色度座標変換を行い、所望の色度座標を表示するときに必要な、緑(G)の出力階調データを格納しておく。
出力B演算回路30は、赤(R)、緑(G)の64階調刻みの組み合わせで25個の青(B)の変換テーブル(図8Cの31)と、演算回路(図8Cの32)とで構成される。25個の青(B)の変換テーブル(図8Cの31)には、赤(R)、緑(R)がそれぞれの値のときに、青(B)の入力階調に対する出力階調を予め格納しておく。すなわち、25個の青(B)の変換テーブル(図8Cの31)には、入力される赤(R)、緑(G)、青(B)の組み合わせに対し、色度座標変換を行い、所望の色度座標を表示するときに必要な、青(B)の出力階調データを格納しておく。
なお、各変換テーブルは、不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)で構成される。
【0025】
以下、8ビットのRx,Gx,Bxの階調データが入力した場合について説明する。
ここで、Rx、Gx,Bxは、192≦Rx≦256、128≦Gx≦192、64≦Bx≦128であるとする。
前述の赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれの入力階調データについて、25個の赤(R)、緑(G)、青(B)の変換テーブル(11、21,31)の各変換テーブルのパラメータと、入力階調データとの大小関係により、図8AのA、図8BのB、図8CのCに示すように、この入力階調データを囲む変換テーブルを選択する。
以下、赤(R)の出力階調の演算方法について詳細に説明する。
128≦Gx≦192、64≦Bx≦128の大小関係より、図8AのAに示すように、出力R演算回路10内の『G=128,B=64』、『G=128,B=128』、『G=192,B=64』、『G=192,B=128』の変換テーブルを選択し、各々の変換テーブルについて、赤(R)の入力階調に対する出力階調の値を読み出す。
この値を、各々r00,r10,r01,r11とする。このときBx、Gxと、r00,r01,r10,r11を図示すると図9Aのグラフにように表される。
なお、図8Aは、図7に示す出力R演算回路10を説明するための図であり、図9Aは、前述の特許文献1で提案した、赤(R)の出力階調の演算方法を説明するためのグラフである。また、図8Aにおいて、R−INは、赤(R)の入力階調を、R−OUTは、赤(R)の出力階調を示し、図9Aにおいて、B−INは、緑(G)の入力階調を、R−OUTは、赤(R)の出力階調を示す。
図9Aのグラフにおいて、Bxに対する傾きは、下記(1)式で表され、Bx=64のときの赤(R)の出力階調の値は、下記(2)式で表される。
【0026】

・・・・・・・ (1)

【0027】
例えば、緑(G)を0階調で固定し、青(B)を32階調刻み変更した場合、赤(R)の入力階調に対する赤(R)の出力階調は、高階調側では直線的に変化するが、低階調側(128階調以下)では曲線的に変化する。
しかしながら、赤(R)の入力階調が一定の条件では、青(B)の変化に対して、赤(R)の出力階調は直線的(リニア)に変化する。
したがって、128≦Gx≦192、64≦Gx≦128の範囲において、Gx,Bxの変化に対し、赤(R)の出力階調が直線的(リニア)に変化するものと考えると、RXの赤(R)の入力階調に対する赤(R)の出力階調rxは、下記(3)式で計算することができ、(3)式を簡単にすると下記(4)式が得られる。
【0028】

・・・・・・・ (3)

・・・・・・・ (4)
【0029】
図8A〜図8Cに示すように、赤(R)、緑(G)、青(B)の変換テーブル(11、21,31)において、各変換テーブルを2のn(ここでは、n=6)乗の値に関して求めることにより、(4)式の割り算の分母は2のm(ここでは、m=6)乗の形になり、デジタル回路での構成が容易となる。
また、デジタル回路は、簡単な加減算および高々6ビットの掛け算となるので、(4)式は比較的簡単なデジタル回路で構成することが可能である。
緑(G)の出力階調、青(B)の出力階調についても、赤(R)の出力階調と同様に求めることできる。
即ち、192≦Rx≦256、64≦Bx≦128の大小関係より、図8BのBに示すように、出力G演算回路20内の『R=192,B=64』、『R=192,B=128』、『R=256,B=64』、『R=256,B=128』の変換テーブルを選択し、各々の変換テーブルについて、緑(G)の入力階調に対する出力階調の値を読み出す。この値を、各々g00,g10,g01,g11とするとき、Rx、Bxと、g00,g01,g10,g11を図示すると、図9Bのグラフにように表される。
なお、図8Bは、図7の出力G演算回路20を説明するための図であり、図9Bは、前述の特許文献1で提案した、緑(G)の出力階調の演算方法を説明するためのグラフである。また、図8Bにおいて、G−INは、緑(G)の入力階調を、G−OUTは、緑(G)の出力階調を示し、図9Bにおいて、B−INは、青(B)の入力階調を、G−OUTは、緑(G)の出力階調を示す。
そして、GXの緑(G)の入力階調に対する緑(G)の出力階調gxは下記(5)式で表される。
【0030】

・・・・・・・ (5)
【0031】
同様に、192≦Rx≦256、128≦Gx≦192の大小関係より、図8CのCに示すように、出力B演算回路30内の『R=192,G=128』、『R=192,G=192』、『R=256,G=128』、『R=256,G=192』の変換テーブルを選択し、各々の変換テーブルについて、青(G)の入力階調に対する出力階調の値を読み出す。この値を、各々b00,b10,b01,b11とするとき、Rx、Gxと、b00,b01,b10,b11を図示すると、図9Cのグラフにように表される。
なお、図8Cは、図7の出力B演算回路30を説明するための図であり、図9Cは、前述の特許文献1で提案した、青(B)の出力階調の演算方法を説明するためのグラフである。また、図8Cにおいて、B−INは、青(B)の入力階調を、CΒOUTは、青(B)の出力階調を示し、図9Cにおいて、G−INは、緑(G)の入力階調を、CΒOUTは、青(B)の出力階調を示す。
そして、BXの青(G)の入力階調に対する青(G)の出力階調bxは下記(6)式で表される。
【0032】

・・・・・・・ (6)
【0033】
なお、前述の説明において、256階調の赤(R)、緑(G)、青(B)の入力階調(R−IN,G−IN,B−IN)の値と、256階調の赤(R)、緑(G)、青(B)の出力階調(R−OUT,G−OUT,CΒOUT)の値は、演算で求められる値である。
さらに、前述の(4)〜(6)式において、rx、gx、bxの値が、小数点を含む場合、小数点以下は切り下げ、あるいは、四捨五入すればよい。
このように、前述の特許文献1で提案した色度補正方法によれば、比較的少ない変換テーブルのテーブル量で色度座標変換が可能となる。
従来の色度補正方法のように、1670万ワードの変換テーブルを持つ場合、1670万ワード×8ビット×3=400Mbitのメモリ量が必要となる。
これに対して、前述の特許文献1で提案した色度補正方法によれば、256ワード×8bit×25×3=154kbitのメモリ量で済み、従来よりもメモリ量を低減することが可能である。
【0034】
前述したように、例えば、緑(G)を0階調で固定し、青(B)を32階調刻み変更した場合、赤(R)の入力階調に対する赤(R)の出力階調は、高階調側では直線的に変化するが、低階調側(128階調以下)では曲線的に変化する。
そこで、赤(R)の変換テーブル11、緑(G)の変換テーブル21、および、青(B)の変換テーブル31の階調の刻み幅は、低階調側で小さく、高階調側で大きくすることも可能である。例えば、赤(R)の変換テーブル11は、緑(G)、青(B)がそれぞれ128階調以下の時に、緑(G)、青(B)の64(2の6乗)刻みの組み合わせ毎に、赤(R)の入力階調に対する出力階調を格納する変換テーブルと、緑(G)、青(B)がそれぞれ128階調以上のときには、緑(G)、青(B)の128(2の7乗)刻みの組み合わせ毎に、赤(R)の入力階調に対する出力階調を格納する変換テーブルとで構成して良い。
あるいは、赤(R)の変換テーブル11は、緑(G)、青(B)がそれぞれ128階調以下の時に、緑(G)、青(B)の32(2の5乗)刻みの組み合わせ毎に、赤(R)の入力階調に対する出力階調を格納する変換テーブルと、緑(G)、青(B)がそれぞれ128階調以上のときには、緑(G)、青(B)の128(2の7乗)刻みの組み合わせ毎に、赤(R)の入力階調に対する出力階調を格納する変換テーブルとで構成して良い。
【0035】
[実施例2]
例えば、前述した方法により、目標座標を決定し、前述の特許文献1で提案したようなデータ変換により色度座標変換を行う場合、液晶表示パネル(LCD)1台ごとに色度座標を測定し、それを基に、256ワード×8bit×25×3=154kbitのテーブルデータ値を計算する必要がある。
本実施例は、液晶表示パネル(LCD)1台ごとのテーブルデータ値の演算を簡略化する方法である。
具体的には、赤(R)の色データについては、前述実施例1で述べた領域A(ER−A)〜領域C(ER−C)について、予め、液晶表示パネル(LCD)の色データの分布データを取っておき、各領域毎の平均値を取ってその点をその領域の代表値とする。図10の例では、領域A(ER−A)〜領域C(ER−C)の代表値は、Ra〜Rcとなる。
前述の方法で決定した代表値に関し、前述の特許文献1で提案した色度変換方法におけるそのテーブルデータ値を演算する。
次に、色度変換を行う液晶表示パネル(LCD)1台毎に、その色度値(Ri)を測定し、それが領域A(ER−A)〜領域C(ER−C)のどれに相当するかを判定し、その領域の代表値(Ra〜Rc)に対するテーブルデータ値を決定する。図10の例では、領域A(ER−A)の代表値Raに対するテーブルデータ値で色度変換を行う。
緑(G)、青(B)についても同様の手順にてテーブルデータ値を決定し、それにしたがって色度座標変換を行う。
本実施例によれば、液晶表示パネル(LCD)1台ごとの測定結果に基づき、154kbitのテーブルデータ値を演算する必要がなくなるので、調整時間の短縮が可能となる。
【0036】
なお、前述の説明では、入力される映像データとして、RGBを使用する場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、XYZなどの他の色表示系を使用することも可能である。
また、前述の説明では、赤(R)、緑(G)、青(B)の全てについて、分割手段100、判定手段101、およびテーブル作成手段102を具備する場合について説明したが、赤(R)、緑(G)、青(B)の全てについて、分割手段100、判定手段101、およびテーブル作成手段102を具備する必要はない。少なくとも1つの色について、分割手段100、判定手段101、およびテーブル作成手段102を具備していれば、前述した本発明の効果を得ることができる。例えば、赤(R)の色度点のみ厳密に調整する必要がある場合は、赤(R)について、分割手段100、判定手段101、およびテーブル作成手段102を具備し、緑(G)、青(B)は具備しない構成にしてもよい。
また、本明細書では、本発明を液晶表示装置に適用した実施例について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、無機EL表示装置、あるいは、有機EL表示などのEL表示装置にも適用可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0037】
10 出力R演算回路
11 赤(R)の変換テーブル
12,22,32 演算回路
20 出力G演算回路
21 緑(G)の変換テーブル
30 出力B演算回路
31 青(B)の変換テーブル
50 液晶駆動回路
72 フレキシブルプリント基板
100 分割手段
101 判定手段
102 テーブル作成手段
103 不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)
104 データ変換手段
608 画素部
609 表示領域
610 薄膜トランジスタ
611 画素電極
615 対向電極(コモン電極)
620,630 基板
621 走査線(ゲート信号線とも呼ぶ)
622 映像線(ドレイン信号線とも呼ぶ)
625 対向電極信号線
631 配線
640 コネクタ
700 バックライト
LCD 液晶表示パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルを駆動する駆動手段とを備え、
前記駆動手段は、前記表示パネルの色度ずれを補償する色度補正手段を有する表示装置であって、
前記駆動手段に入力される映像データは、少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データを含み、
前記色度補正手段は、色度座標上において、前記表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の目標とする規格上の色度座標を、Ro、Go、Boとするとき、RoとGoを通る直線と、RoとBoを通る直線により、Roを中心座標とする所定の領域を、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が大で、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小である領域Aと、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が大で、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Bと、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が小で、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小である領域Cと、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が小で、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Dの4つの領域に分割する手段1と、
色度座標変換の対象となる表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の色度座標をRi、Gi、Biとするとき、Riが前記領域Aないし領域Dの4つの4領域のどの領域に存在するかを判定する手段2と、
前記手段2で判定した結果、前記Riが領域Aに属していれば、Roを色度座標変換の際に使用する目標色度座標となし、前記Riが領域Bに属していれば、RiとBiとを結ぶ直線と、RoとGoを結ぶ直線との交点Raを求め、Raを色度座標変換の際に使用する目標色座標となし、前記Riが領域Cに属していれば、RiとGiとを結ぶ直線と、RoとBoを結ぶ直線との交点Rbを求め、Rbを色度座標変換の際に使用する目標色度座標となし、前記Riが領域Dに属していれば、Riを色度座標変換の際に使用する目標色度座標とする手段3と、
前記手段3で求めた目標色度座標を用いて、前記第1の色の入力データに対して色度座標変換を行い、前記第1の色の出力データを生成する手段4とを有することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記所定の領域は、Roを中心として、x座標で±0.5、y座標で±0.5の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前述手段3、手段4において、前記手段2で判定した結果、前記Riが領域Aに属していれば、前記Riに代えて予め求めた代表値RTaを使用し、前記Riが領域Bに属していれば、前記Riに代えて予め求めた代表値RTbを使用し、前記Riが領域Cに属していれば、前記Riに代えて予め求めた代表値RTcを使用することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
色度座標上において、予め、前記表示パネルの第1の色の分布データを取得しておき、領域Aないし領域C毎に分布データの平均値を求めて、その平均値をその領域の代表値とすることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記手段2は、前記Riのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より小さいとき、および、RoとGoを通る直線上のy座標より大きく、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、前記Riは、前記領域Aに存在すると判定し、
前記Riのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より大きいとき、前記Riは、前記領域Bに存在すると判定し、
前記Riのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標より小さく、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、前記Riは、前記領域Cに存在すると判定することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
表示パネルと、
前記表示パネルを駆動する駆動手段とを備え、
前記駆動手段は、前記表示パネルの色度ずれを補償する色度補正手段を有する表示装置であって、
前記駆動手段に入力される映像データは、少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データを含み、
前記色度補正手段は、色度座標上において、前記表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の目標とする規格上の色度座標を、Ro、Go、Boとするとき、RoとGoを通る直線と、GoとBoを通る直線により、Goを中心座標とする所定の領域を、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が大で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Aと、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が大で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小である領域Bと、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が小で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Cと、
RoとGoを通る直線上のy座標より、y座標が小で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小である領域Dの4つの領域に分割する手段1と、
色度座標変換の対象となる表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の色度座標をRi、Gi、Biとするとき、Giが前記領域Aないし領域Dの4つの4領域のどの領域に存在するかを判定する手段2と、
前記手段2で判定した結果、前記Giが領域Aに属していれば、Goを色度座標変換の際に使用する目標色度座標となし、前記Giが領域Bに属していれば、GiとBiとを結ぶ直線と、RoとGoを結ぶ直線との交点Gaを求め、Gaを色度座標変換の際に使用する目標色座標となし、前記Riが領域Cに属していれば、RiとGiとを結ぶ直線と、GoとBoを結ぶ直線との交点Gbを求め、Gbを色度座標変換の際に使用する目標色度座標となし、前記Riが領域Dに属していれば、Riを色度座標変換の際に使用する目標色度座標とする手段3と、
前記手段3で求めた目標色度座標を用いて、前記第2の色の入力データに対して色度座標変換を行い、前記第1の色の出力データを生成する手段4とを有することを特徴とする表示装置。
【請求項7】
前記所定の領域は、Goを中心として、x座標で±0.5、y座標で±0.5の範囲であることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記手段3、手段4において、前記手段2で判定した結果、前記Giが領域Aに属していれば、前記Giに代えて予め求めた代表値GTaを使用し、前記Giが領域Bに属していれば、前記Giに代えて予め求めた代表値GTbを使用し、前記Giが領域Cに属していれば、前記Giに代えて予め求めた代表値GTcを使用することを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項9】
色度座標上において、予め、前記表示パネルの第2の色の分布データを取得しておき、領域Aないし領域C毎に分布データの平均値を求めて、その平均値をその領域の代表値とすることを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記手段2は、前記Giのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より大きいとき、および、RoとGoを通る直線上のy座標より大きく、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、前記Giは、前記領域Aに存在すると判定し、
前記Giのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より小さいとき、前記Giは、前記領域Bに存在すると判定し、
前記Giのy座標が、RoとGoを通る直線上のy座標より小さく、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、前記Giは、前記領域Cに存在すると判定することを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項11】
表示パネルと、
前記表示パネルを駆動する駆動手段とを備え、
前記駆動手段は、前記表示パネルの色度ずれを補償する色度補正手段を有する表示装置であって、
前記駆動手段に入力される映像データは、少なくとも第1の色データ、第2の色データ、第3の色データを含み、
前記色度補正手段は、色度座標上において、前記表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の目標とする規格上の色度座標を、Ro、Go、Boとするとき、RoとBoを通る直線と、GoとBoを通る直線により、Boを中心座標とする所定の領域を、
RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Aと、
RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が小である領域Bと、
RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Cと、
RoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大で、かつ、GoとBoを通る直線上のy座標より、y座標が大である領域Dの4つの領域に分割する手段1と、
色度座標変換の対象となる表示パネルの第1の色、第2の色、第3の色の色度座標をRi、Gi、Biとするとき、Biが前記領域Aないし領域Dの4つの4領域のどの領域に存在するかを判定する手段2と、
前記手段2で判定した結果、前記Biが領域Aに属していれば、Boを色度座標変換の際に使用する目標色度座標となし、前記Biが領域Bに属していれば、GiとBiとを結ぶ直線と、RoとBoを結ぶ直線との交点Baを求め、Baを色度座標変換の際に使用する目標色座標となし、前記Riが領域Cに属していれば、RiとBiとを結ぶ直線と、GoとBoを結ぶ直線との交点Bbを求め、Bbを色度座標変換の際に使用する目標色度座標となし、前記Riが領域Dに属していれば、Riを色度座標変換の際に使用する目標色度座標とする手段3と、
前記手段3で求めた目標色度座標を用いて、前記第3の色の入力データに対して色度座標変換を行い、前記第1の色の出力データを生成する手段4とを有することを特徴とする表示装置。
【請求項12】
前記所定の領域は、Boを中心として、x座標で±0.5、y座標で±0.5の範囲であることを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記手段3、手段4において、前記手段2で判定した結果、前記Biが領域Aに属していれば、前記Biに代えて予め求めた代表値BTaを使用し、前記Biが領域Bに属していれば、前記Biに代えて予め求めた代表値BTbを使用し、前記Biが領域Cに属していれば、前記Biに代えて予め求めた代表値BTcを使用することを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
【請求項14】
色度座標上において、予め、前記表示パネルの第3の色の分布データを取得しておき、領域Aないし領域C毎に分布データの平均値を求めて、その平均値をその領域の代表値とすることを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記手段2は、前記Biのy座標が、GoとBoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より小さいとき、および、GoとBoを通る直線上のy座標より大きく、RoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、前記Biは、前記領域Aに存在すると判定し、
前記Biのy座標が、GoとBoを通る直線上のy座標より小さく、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標と一致するとき、前記Biは、前記領域Bに存在すると判定し、
前記Biのy座標が、GoとBoを通る直線上のy座標と一致し、かつ、RoとBoを通る直線上のy座標より大きいとき、前記Biは、前記領域Cに存在すると判定することを特徴とする請求項11に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−242420(P2012−242420A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−109000(P2011−109000)
【出願日】平成23年5月16日(2011.5.16)
【出願人】(502356528)株式会社ジャパンディスプレイイースト (2,552)
【Fターム(参考)】