袋状容器の梱包構造
【課題】梱包材料の節約及び箱体の小型化が図れるとともに、注出口及び開閉部を有する部材を備えた複数の袋状容器を箱体内に注出口及び開閉部を有する部材をより確実に保護できる状態でロボット等により自動梱包をより容易に行うことのできる袋状容器の梱包構造を提供することである。
【解決手段】第2パウチグループGP2のパウチ10の数は、仕切り板111を介して下側となる第1パウチグループGP1のパウチ10の数より大きく、第1パウチグループGP1では、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って第1辺から連続的に各パウチ10が前のパウチの上にスパウトを乗せて重ねられ、第4辺の最後のパウチのスパウトと逆側の端部が第1辺のパウチ10の上に重ねられた構造となり、対向する2辺のパウチ10の数が同じであって、隣接する2辺のパウチ10の数の差が1または0である構成となる。
【解決手段】第2パウチグループGP2のパウチ10の数は、仕切り板111を介して下側となる第1パウチグループGP1のパウチ10の数より大きく、第1パウチグループGP1では、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って第1辺から連続的に各パウチ10が前のパウチの上にスパウトを乗せて重ねられ、第4辺の最後のパウチのスパウトと逆側の端部が第1辺のパウチ10の上に重ねられた構造となり、対向する2辺のパウチ10の数が同じであって、隣接する2辺のパウチ10の数の差が1または0である構成となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スパウト等の注出口及び線状ファスナ等の開閉部を有する部材を備えたパウチ等の袋状容器を内容物の充填された状態で箱体内に複数詰める際の当該袋状容器の梱包構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スパウト付きパウチ(注出口付き袋状容器)を液状の内容物が充填された状態で箱内に複数詰める際の当該スパウト付きパウチの梱包構造が提案されている(特許文献1参照)。この梱包構造では、複数のスパウト付きパウチを配列したパウチ組(パウチグループ)が箱内に仕切り部材によって形成された複数の収納空間のそれぞれに配置されている。そして、各段のパウチ組では、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺のそれぞれに1つのスパウト付きパウチが配置され、それらスパウト付きパウチが、前のパウチの上にスパウトを乗せて重ねれ、第4辺のスパウト付きパウチのスパウトと逆側の端部が第1辺のスパウト付きパウチの下に潜り込むようになっている。即ち、各段のパウチ組では、全てのスパウト付きパウチのスパウトが他のパウチの上に乗った状態で渦巻状(無端状)に配列される。
【0003】
このようなスパウト付きパウチの梱包構造によれば、全てのスパウト付きパウチのスパウトが内容物の充填された他のパウチ上に乗った状態で箱体内に梱包されるので、箱体が落下しても内容物(例えば、液材)の充填されたパウチの柔軟性によってスパウトへの衝撃が緩和され、スパウトの破損を防止することができるようになる。
【0004】
ところで、スパウトを下側にした状態で上側の所定部位に開閉可能な線状ファスナが設けられた構造のスパウト付きパウチが提案されている(特許文献2参照)。例えば、液材の充填されたこのようなスパウト付きパウチでは、スパウトを下方にして吊るし、当該スパウトから液材を滴下させている状態で、線状ファスナを開放して内部に液材を補充することができる。
【0005】
このようなスパウト及び線状ファスナの設けられたパウチを前述したような梱包構造にて箱体に詰めることができる。この場合、前述したように、箱が落下した場合、内容物の充填されたパウチの柔軟性によってスパウトへの衝撃が緩和され、スパウトの破損を防止することができることは勿論、各パウチ組の複数のパウチが仕切り部材によって上側のパウチ組からの荷重がかからないようになっているので、箱体が落下した際に、各パウチ内の内容物(液材)に大きな圧力がかかることがなく、内圧によってパウチの線状ファスナの部分が破損してしまうことが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−224400号公報
【特許文献2】国際公開WO2006/067880
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、前述した従来のスパウト付きパウチの梱包構造(特許文献1)では、複数のスパウト付きパウチで構成される各段のパウチ組が、仕切り板とそれを支持する複数の間隔保持部材とで構成された仕切り部材にて形成される空間内に配置される構造であることから、仕切り部材を構成する部材点数が比較的多くなりまた空間を形成するための高さを必要とし、梱包材料の節約及び箱体の小型化の観点から改善の余地がある。
【0008】
また、前述したスパウト及び線状ファスナの設けられたパウチを前述したような梱包構造(特許文献1)にて箱体に詰める場合、四角形の第1辺、第2辺及び第3辺ではパウチを順次重ねていけば各パウチの線状ファスナが他のパウチによって押え付けられて保護できるようになるが、第4辺のパウチは、その線状ファスナの部分を第1辺のパウチによって押え付けるようにするためにその線状ファスナの部分を第1辺のパウチの下に潜り込ませなければならない。このため、ロボットを用いた自動梱包が難しい。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、梱包材料の節約及び箱体の小型化が図れるとともに、注出口及び開閉部を有する部材を備えた複数の袋状容器を箱体内に注出口及び開閉部を有する部材をより確実に保護できる状態でロボット等により自動梱包をより容易に行うことのできる袋状容器の梱包構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る袋状容器の梱包構造は、袋体の一端部に注出口を備え、前記袋体の内側の所定部位に当該袋体内の空間を前記注出口の有る側と無い側とに分けるように開閉部を有する部材が設けられ、前記袋体内の前記注出口の有る側の空間に内容物が充填された袋状容器を複数箱体内に詰める際の当該袋状容器の梱包構造であって、複数の袋状容器が配列された第1袋状容器グループと、該第1袋状容器グループの上側に配置され、複数の袋状容器が配列された第2袋状容器グループとが仕切り板にて仕切られた状態で重ねられ、前記第2袋状容器グループの袋状容器の数は、前記第1袋状容器グループの袋状容器の数より大きく、前記第1袋状容器グループでは、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って前記第1辺から連続的に各袋状容器が前の袋状容器の上に注出口を乗せて重ねられ、第4辺の最後の袋状容器の注出口と逆側の端部が第1辺の袋状容器の上に重ねられた構造となり、対向する2辺の袋状容器の数が同じであって、隣接する2辺の袋状容器の数の差が1または0である構成となる。
【0011】
このような構成により、複数の袋状容器が配列された第1袋状容器グループと複数の袋状容器が配列された第2袋状容器グループとが仕切り板にて仕切られた状態で重ねられて箱体に詰められるので、第1袋状容器グループと第2袋状容器グループとの間に余分な空間を設けることなくそれらが重ねられるようになる。また、第1袋状容器グループを形成するために、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って前記第1辺から連続的に各袋状容器を前の袋状容器の上に注出口を乗せて重ね、第4辺の最後の袋状容器の注出口と逆側の端部を第1辺の袋状容器の上に重ねることになるので、袋状容器を1つずつ重ねていくことにより第1袋状容器グループを形成することができる。
【0012】
更に、第1袋状容器グループでは、対向する2辺の袋状容器の数が同じであって、隣接する2辺の袋状容器の数の差が1または0となるので、4つの辺に配列される袋状容器の全体としての凹凸や傾きを比較的小さい状態とすることができ、特に、他のパウチにて押え付けられない第4辺の最後の袋状容器が当該第4辺の袋状容器の数と同じまたは1つの差の数となる第1辺の袋状容器上に重ねられるので、その第4辺の最後の袋状容器の傾きも極端に大きくなることがない。そして、仕切り板を介して第1袋状容器グループの上に重なる第2袋状容器グループの袋状容器の数が当該第1袋状容器グループの袋状容器の数より大きいので、第1袋状容器グループにおいて前述したように極端に傾くことなく他の袋状容器が重なることのない前記第4辺の最後の袋状容器を仕切り板を介してより重い荷重にて押え付けることができるようになる。
【0013】
本発明に係る袋状容器の梱包構造において、前記第1袋状容器グループでは、対向する第2辺及び第4辺それぞれに配列される袋状容器の数は、対向する第1辺及び第3辺それぞれに配列される袋状容器の数より大きくでき、また、対向する第2辺及び第4辺それぞれに配列される袋状容器の数は、対向する第1辺及び第3辺それぞれに配列される袋状容器の数と同じにすることができる。
【0014】
また、本発明に係る袋状容器の梱包構造において、前記第1袋状容器グループの上側に配置される前記第2袋状容器グループでは、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って前記第1辺から連続的に各袋状容器が前の袋状容器の上に注出口を載せて重ねられ、第4辺の最後の袋状容器の注出口と逆側の端部が第1辺の袋状容器の上に重ねられた構造となる構成とすることができる。
【0015】
このような構成により、前記第1袋状容器グループの上側に配置される前記第2袋状容器グループを形成するために、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って前記第1辺から連続的に各袋状容器を前の袋状容器の上に注出口を乗せて重ね、第4辺の最後の袋状容器の注出口と逆側の端部を第1辺の袋状容器の上に重ねることになるので、袋状容器を1つずつ重ねていくことにより第2袋状容器グループを形成することができる。このため、ロボットにより第2袋状容器グループの自動梱包を容易に実現することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る袋状容器の梱包構造によれば、第1袋状容器グループと第2袋状容器グループとの間に余分な空間を設けることなく単に仕切り板を介してそれらが重ねられるようになるので、梱包材料の節約及び箱体の小型化を図ることができる。
【0017】
また、第1袋状容器グループを形成するために、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って袋状容器を1つずつ重ねていくことにより第1袋状容器グループを形成することができるようになるので、当該第1袋状容器グループの複数の袋状容器を箱体内にロボット等により自動梱包することができ、袋状容器の箱体内への自動梱包を容易に実現することができるようになる。
【0018】
更に、第1袋状容器グループにおいて、4つの辺に配列される袋状容器の全体としての凹凸や傾きが比較的小さい状態とすることができ、また、他の袋状容器が重なることのない第4辺の最後の袋状容器を仕切り板を介して第2袋状容器グループのより重い荷重にて押え付けることができるようになるので、その他の袋状容器が重なることのない第4辺の最後の袋状容器の開閉部を有する部材を仕切り板を介して有効に押え付けることができるようになる。その結果、箱体の落下時により大きな圧力が作用する下側の第1袋状容器グループにおいて、他の袋状容器によって押え付けられることのない第4辺の最後の袋状容器についても、他の袋状容器と同様に、注出口の保護とともにその開閉部を有する部材をより確実に保護できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る袋状容器の梱包構造によって箱体に詰められるべき袋状容器(パウチ)の一例を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る袋状容器の梱包構造を全体的に示す分解斜視図である。
【図3A】第1パウチグループGP1における第1辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図3B】第1パウチグループGP1における第1辺及び第2辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図3C】第1パウチグループGP1における第1辺、第2辺及び第3辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図3D】第1パウチグループGP1における第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図4A】第2パウチグループGP2における第1辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図4B】第2パウチグループGP2における第1辺及び第2辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図4C】第2パウチグループGP2における第1辺、第2辺及び第3辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図4D】第2パウチグループGP2における第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図5】図2、図3A乃至図3D及び図4A乃至図4Dに示すようにして複数のパウチが詰められた箱体の四角形の第4辺に沿って切った断面を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る袋状容器の梱包構造を全体的に示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0021】
箱体に詰められるべき袋状容器(パウチ)は、例えば、図1に示すような構造となっている。なお、図1に示すパウチ10の構造の構造は、国際公開WO2006/067880に詳細に記載されている。
【0022】
図1において、このパウチ10は、2枚のプラスチックフィルムの周辺部分を熱溶着によりシールしてなる袋状のパウチ本体11(袋体)の所定角部にパウチ本体11内部と外部とを連通するスパウト12(注出口)が設けられた構造となっている。パウチ本体11の周辺部分の熱溶着により形成されたシール部13のスパウト12に対向する角部は、広くシールされた吊り下げ部13aとして形成されており、その吊り下げ部13aに吊り下げ孔15が形成されている。パウチ本体11の吊り下げ部13aと対向するシール部13との間には、開閉部となる線状ファスナ14が設けられている。この線状ファスナ14を構成する部材が、パウチ本体11の内部に、スパウト12の有る側の空間SP1と無い側の空間SP2とを分けるように熱溶着されている。スパウト12の有る側の空間SP1には内容物、例えば、液材が充填されている。吊り下げ孔15をフックに引っかけることによりスパウト12が下方に、線状ファスナ14が上方に位置するようにしてパウチ10が吊り下げられた状態となる。シール部13の吊り下げ部13aに対向する部位には切欠き13bが形成されている。切欠き13bから線状ファスナ14に沿ってパウチ本体11を切り裂くことにより空間SP2が開放され、線状ファスナ14を開くことによりパウチ本体11の空間SP2に液材を補充することができる。
【0023】
上述したような構造のパウチ10(例えば、容量400ml用)は、図2に示すように、段ボール製の四角形状のカートン箱100に詰め込まれる(本発明の第1の実施の形態に係る袋状容器(パウチ)の梱包構造)。即ち、カートン箱100に、まず、段ボールで形成された台状の緩衝部材110が納められ、緩衝部材110上に8個(複数)のパウチ10が後述するように配列されて第1パウチグループGP1(第1袋状グループ)として詰め込まれる。第1パウチグループGP1(第1袋状容器グループ)の上に仕切り板111が乗せられ、更にその仕切り板111の上に、第1パウチグループGP1のパウチ10の数(8個)より多い数である10個のパウチ10が後述するように配列されて第2パウチグループGP2(第2袋状容器グループ)として詰め込まれる。そして、第2パウチグループGP2(第2袋状容器グループ)の上に段ボール製の押さえ板112が乗せられてカートン箱100の蓋が閉じられる。このようにして、合計18個のパウチ10がカートン箱100に詰め込まれる。
【0024】
前記第1パウチグループGP1では、図3A〜図3Dに示すように、8個のパウチ10が、カートン箱100の緩衝部材110上に四角形の第1辺S1、第2辺S2、第3辺S3及び第4辺S4に沿って順次各辺2個ずつ配列されつつ詰め込まれる。
【0025】
まず、図3Aに示すように、第1辺S1に沿って、パウチ10(1)が緩衝部材110上に置かれ、パウチ10(2)が、前のパウチ10(1)の上にスパウト12(1)を乗せて重ねられる。この状態で、パウチ10(1)の線状ファスナ14(1)は、パウチ10(2)によって押え付けられる。次いで、図3Bに示すように、第2辺S2に沿って、パウチ10(3)が、第1辺S1にある直前のパウチ10(2)の上にスパウト12(3)を乗せて重ねられ、パウチ10(4)が、前のパウチ10(3)の上にスパウト12(4)を乗せて重ねられる。この状態で、パウチ10(2)の線状ファスナ14(2)及びパウチ10(3)の線状ファスナ14(3)のそれぞれは、後のパウチ10(3)、10(4)によって押え付けられる。
【0026】
更に、図3Cに示すように、第3辺S3に沿って、パウチ10(5)が、第2辺S2にある直前のパウチ10(4)の上にスパウト12(5)を乗せて重ねられ、パウチ10(6)が前のパウチ10(5)の上にスパウト12(6)を乗せて順次重ねられる。この状態で、パウチ10(4)の線状ファスナ14(4)及びパウチ10(5)の線状ファスナ14(5)のそれぞれは、後のパウチ10(5)、10(6)によって押え付けられる。最後に、図3Dに示すように、第4辺S4に沿って、パウチ10(7)が、第3辺S3にある直前のパウチ10(6)の上にスパウト12(7)を乗せて重ねられ、パウチ10(8)が、前のパウチ10(7)の上にスパウト12(8)を乗せて重ねられるとともに、パウチ10(8)のスパウト12(8)と逆側の部分が第1辺S1のパウチ10(1)、10(2)のスパウト12(1)、12(2)のある部分の上に重ねられる。この状態で、パウチ10(7)の線状ファスナ14(7)は、後のパウチ10(8)によって押え付けられるが、パウチ10(8)の線状ファスナ14(8)は、他のパウチによって押え付けられていない。
【0027】
前記第2パウチグループGP2では、図4A〜図4Dに示すように、カートン箱100の仕切り板111上に、四角形の第1辺S1に沿って2個のパウチ10、第2辺S2に沿って3個のパウチ10、第3辺S3に沿って2個のパウチ10、第4辺に沿って3個のパウチ10の合計10個のパウチ10が順次配列されて詰め込まれる。
【0028】
図4A〜図4Dにおいて、各パウチ10は、第1パウチグループGP1の場合と同様に、四角形の連続する第1辺S1、第2辺S2、第3辺S3及び第4辺S4に沿って第1辺S1から連続的に前のパウチ10の上にスパウト14を乗せて重ねられる。そして、第4辺S4では、図4Dに示すように、パウチ10(8)が、第3辺S3にある直前のパウチ10(7)の上にスパウト12(8)を乗せて重ねられ、パウチ10(9)が、前のパウチ10(8)の上にスパウト12(9)を乗せて重ねられ、更に、パウチ(10)が、前のパウチ10(9)の上にスパウト12(10)を重ねて重ねられるとともに、パウチ10(10)のスパウト12(10)と逆側の部分が第1辺S1のパウチ10(1)、10(2)のスパウト12(1)、12(2)のある部分の上に重ねられる。
【0029】
前述したようなパウチ10の梱包構造では、第1パウチグループGP1と第2パウチグループGP2との間に余分な空間を設けることなく単に仕切り板111を介してそれらが重ねられるようになるので、梱包材料の節約及び箱体(カートン箱100)の小型化を図ることができる。
【0030】
また、緩衝部材110の上、及び仕切り板111の上に四角形の連続する第1辺S1、第2辺S2、第3辺S3及び第4辺S4に沿ってパウチを1つずつ重ねていくことにより第1パウチグループGP1及び第2パウチグループGP2を形成することができるようになるので、第1パウチグループGP1の8個のパウチ10及び第2パウチグループGP2の10個のパウチ10をカートン箱100内にロボット等により容易に自動梱包することができるようになる。
【0031】
更に、第1パウチグループGP1において、4つの辺S1、S2、S3、S4のそれぞれに配列されるパウチ10の数は、同じ2個であるので、8個のパウチ10の全体としての凹凸や傾きを小さい状態にすることができる。特に、第4辺S4においては、他のパウチによって線状ファスナ12(8)の部分が押え付けられない最後のパウチ10(8)については、線状ファスナ12(8)側の端部の下に2つのパウチ10(1)、10(2)が位置し、線状ファスナ12(8)と逆側の端部の下にパウチ10(6)によって多少持ち上げられた1つのパウチ10(7)が位置することから、その線状ファスナ12(8)側の端部とその逆側の端部とでの高低差は僅かなものとなり得る。このため、図5に示すように、第2パウチグループGP2による仕切り板111を介しての荷重により、他のパウチによって押え付けられることないパウチ10(8)の線状ファスナ14(8)の部分(図1における部分E2)が仕切り板111によって押え付けられるようになる。
【0032】
更に、第2パウチグループGP1のパウチ10の数は、10個で、第1パウチグループGP2おパウチ10の数(8個)より大きいので、第1パウチグループGP1のパウチの数と同数またはそれより少ない数の場合に比べて、第1パウチグループGP1の各パウチ10に対してより大きい荷重をかけることができる。従って、前述したように他のパウチによって押え付けられることない第4辺S4の最後のパウチ10(8)の線状ファスナ14(8)の部分(図1における部分E2)が仕切り板111によってより確実に押え付けられるようになる。
【0033】
その結果、カートン箱100が落下した場合に、第1パウチグループGP1における第4辺の最後のパウチ10(8)を除く各パウチ10については、スパウト12側の部分(図1における部分E1)が第2パウチグループGP2の荷重により押されても、線状ファスナ12の部分が他のパウチによって押え付けられているので、パウチ10の急激な内圧上昇によって線状ファスナ12が破損してしまうことを防止することができる。また、他のパウチによって押え付けられることのない第4辺のパウチ10(8)についても、第2パウチグループGP2の荷重がかかる仕切り板111によって確実に押え付けられているので、同様に、パウチ10の急激な内圧上昇によって線状ファスナ12が破損してしまうことを防止することができる。
【0034】
なお、第1パウチグループGP1において、第4辺S4の最後のパウチ10(8)のスパウト12(8)と逆側の部分が、第1辺S1に沿って配列された2つの(全ての)パウチ10(1)、10(2)に重なるものであったが、第1辺S1に沿って配列された一部のパウチ、例えば、パウチ10(1)だけに重なるものであってもよい。
【0035】
また、第1パウチグループGP1の上側に配置される第2パウチグループGP2の各パウチ10には、上方から荷重がかからない構造であるので、第4辺の最後のパウチ10(10)の線状ファスナ14(10)の部分が他のパウチによって押え付けられなくても、カートン箱100の落下時に、極端に大きい力が作用することがない。このため、線状ファスナ14(10)の破損には至らない。この第2パウチグループGP1を構成するパウチ10の配列は、図4A〜図4Bに示したものに限らず、自動梱包が可能であれば、どのようなものであてもよい。
【0036】
図1に示す構造のパウチ10(例えば、容量300ml用)は、図6に示すように、カートン箱100に詰め込むことができる(本発明の第2の実施の形態に係る袋状容器(パウチ)の梱包構造)。この場合、カートン箱100に、緩衝部材110が納められ、緩衝部材110上に10個(複数)のパウチ10が第1パウチグループGP1として詰め込まれ、更に、仕切り板111を挟んで、14個(複数)のパウチ10が第2パウチグループGP2として詰め込まれ、第2パウチグループGP2の上に押さえ板112が乗せられてカートン箱100の蓋が閉じられる。
【0037】
第2パウチグループGP2の荷重がかかる下段側の第1パウチグループGP1では、10個のパウチ10が、前述した第2パウチグループGP2の場合と同様に、図4A〜図4Dに示すように配列される。即ち、カートン箱100の仕切り板111上に、四角形の第1辺S1に沿って2個のパウチ10、第2辺S2に沿って3個のパウチ10、第3辺S3に沿って2個のパウチ10、第4辺に沿って3個のパウチ10の合計10個のパウチ10が順次配列されて詰め込まれる。そして、四角形の連続する第1辺S1、第2辺S2、第3辺S3及び第4辺S4に沿って第1辺S1から連続的に各パウチ10が前のパウチの上にスパウト12を乗せて重ねられ、第4辺S4の最後のパウチ10(10)のスパウト12(10)と逆側の端部が第1辺S1のパウチ10(1)、10(2)の上に重ねられている。
【0038】
第2パウチグループGP2では、カートン箱100の仕切り板111上に、四角形の第1辺S1に沿って3個のパウチ10、第2辺S2に沿って4個のパウチ10、第3辺S3に沿って3個のパウチ10、第4辺に沿って4個のパウチ10の合計14個のパウチ10が順次配列されて詰め込まれる。そして、第1パウチグループGP1と同様に、四角形の連続する第1辺S1、第2辺S2、第3辺S3及び第4辺S4に沿って第1辺S1から連続的に各パウチ10が前のパウチの上にスパウト12を乗せて重ねられ、第4辺S4の最後のパウチ10のスパウト12(10)と逆側の端部が第1辺S1の3つのパウチ10の上に重ねられている。
【0039】
本発明の第2の実施の形態に係る袋状容器(パウチ)の梱包構造によれば、第1の実施の形態の場合(図2〜図4D参照)と同様に、包装材料の節約及び箱体(カートン箱100)の小型化を図ることができるとともに、各パウチ10をカートン箱100内により容易に自動梱包することができるようになる。
【0040】
また、第1パウチグループGP1において(図4A〜図4D参照)、四角形の4つの辺S1、S2、S3、S4のうち、対向する第2辺S2及び第4辺S4に沿って配列されるパウチ10の数は3個で同じであり、対向する第1辺S1及び第3辺S3に沿って配列されるパウチ10の数も2個で同じある。その結果、第1辺S1及び第3辺S3のそれぞれに沿って配列されるパウチ10の数(2個)と、それに隣接する第2辺及び第4辺のそれぞれに配列されるパウチ10の数(3個)との差は1個となる。このように、対向する2辺のパウチ10の数が同じであって、隣接する2辺のパウチ10の数の差が1となるので、4つの辺S1、S2、S3、S4に配列される10個のパウチ10の全体としての凹凸や傾きを比較的小さい状態とすることができる。特に、第4辺S4においては、他のパウチによって線状ファスナ12(10)の部分が押え付けられない最後のパウチ10(10)については、線状ファスナ12(10)側の端部の下に2つのパウチ10(1)、10(2)が位置し、線状ファスナ12(10)と逆側の端部の下に2つのパウチ10(9)、10(8)が位置することから、その線状ファスナ12(10)側の端部とその逆側の端部とでの高低差は僅かなものとなり得る。このため、第1の実施の形態の場合(図5参照)と同様に、第2パウチグループGP2による仕切り板111を介しての荷重により、他のパウチによって押え付けられることないパウチ10(10)の線状ファスナ14(10)の部分(図1における部分E2)が仕切り板111によって押え付けられるようになる。
【0041】
更に、第2パウチグループGP1のパウチ10の数は、14個で、第1パウチグループGP2おパウチ10の数(10個)より大きいので、第1パウチグループGP1のパウチの数と同数またはそれより少ない数の場合に比べて、第1パウチグループGP1の各パウチ10に対してより大きい荷重をかけることができる。従って、前述したように他のパウチによって押え付けられることない第4辺S4の最後のパウチ10(10)の線状ファスナ14(10)の部分(図1における部分E2)が仕切り板111によってより確実に押え付けられるようになる。
【0042】
その結果、カートン箱100が落下した場合に、第1パウチグループGP1における第4辺の最後のパウチ10(10)についても、第2パウチグループGP2の荷重がかかる仕切り板111によって確実に押え付けられているので、パウチ10の急激な内圧上昇によって線状ファスナ12が破損してしまうことを防止することができる。
【0043】
なお、前述した各実施の形態では、複数のパウチ10が配列されたパウチグループは2つであったが、更に多くのパウチを更に多くのパウチグループに分けて梱包することができる。その場合、最上段のパウチグループ以外のパウチグループにおいては、その複数のパウチ10を、図3A〜図3Dや図4A〜図4Dに示すような方法にて配列することができる。また、各パウチグループのパウチ10の数は、前述した第1の実施の形態や第2の実施の形態の場合の数に限られるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上、説明したように、本発明に係る袋状容器の梱包構造は、梱包材料の節約及び箱体の小型化が図れるとともに、注出口及び開閉部を有する部材を備えた複数の袋状容器を箱体内に注出口及び開閉部を有する部材をより確実に保護できる状態でロボット等により自動梱包をより容易に行うことができるという効果を有し、パウト及び線状ファスナを備えたパウチを内容物の充填された状態で箱体内に詰める際の梱包構造として有用である。
【符号の説明】
【0045】
10 パウチ(袋状容器)
11 パウチ本体(袋体)
12 スパウト(注出口)
13 シール部
13a 吊り下げ部
13b 切欠き
14 線状ファスナ
15 吊り下げ孔
100 カートン箱
110 緩衝部材
111 仕切り板
112 押さえ板
GP1 第1パウチグループ(第1袋状容器)
GP2 第2パウチグループ(第2袋状容器)
【技術分野】
【0001】
本発明は、スパウト等の注出口及び線状ファスナ等の開閉部を有する部材を備えたパウチ等の袋状容器を内容物の充填された状態で箱体内に複数詰める際の当該袋状容器の梱包構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スパウト付きパウチ(注出口付き袋状容器)を液状の内容物が充填された状態で箱内に複数詰める際の当該スパウト付きパウチの梱包構造が提案されている(特許文献1参照)。この梱包構造では、複数のスパウト付きパウチを配列したパウチ組(パウチグループ)が箱内に仕切り部材によって形成された複数の収納空間のそれぞれに配置されている。そして、各段のパウチ組では、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺のそれぞれに1つのスパウト付きパウチが配置され、それらスパウト付きパウチが、前のパウチの上にスパウトを乗せて重ねれ、第4辺のスパウト付きパウチのスパウトと逆側の端部が第1辺のスパウト付きパウチの下に潜り込むようになっている。即ち、各段のパウチ組では、全てのスパウト付きパウチのスパウトが他のパウチの上に乗った状態で渦巻状(無端状)に配列される。
【0003】
このようなスパウト付きパウチの梱包構造によれば、全てのスパウト付きパウチのスパウトが内容物の充填された他のパウチ上に乗った状態で箱体内に梱包されるので、箱体が落下しても内容物(例えば、液材)の充填されたパウチの柔軟性によってスパウトへの衝撃が緩和され、スパウトの破損を防止することができるようになる。
【0004】
ところで、スパウトを下側にした状態で上側の所定部位に開閉可能な線状ファスナが設けられた構造のスパウト付きパウチが提案されている(特許文献2参照)。例えば、液材の充填されたこのようなスパウト付きパウチでは、スパウトを下方にして吊るし、当該スパウトから液材を滴下させている状態で、線状ファスナを開放して内部に液材を補充することができる。
【0005】
このようなスパウト及び線状ファスナの設けられたパウチを前述したような梱包構造にて箱体に詰めることができる。この場合、前述したように、箱が落下した場合、内容物の充填されたパウチの柔軟性によってスパウトへの衝撃が緩和され、スパウトの破損を防止することができることは勿論、各パウチ組の複数のパウチが仕切り部材によって上側のパウチ組からの荷重がかからないようになっているので、箱体が落下した際に、各パウチ内の内容物(液材)に大きな圧力がかかることがなく、内圧によってパウチの線状ファスナの部分が破損してしまうことが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−224400号公報
【特許文献2】国際公開WO2006/067880
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、前述した従来のスパウト付きパウチの梱包構造(特許文献1)では、複数のスパウト付きパウチで構成される各段のパウチ組が、仕切り板とそれを支持する複数の間隔保持部材とで構成された仕切り部材にて形成される空間内に配置される構造であることから、仕切り部材を構成する部材点数が比較的多くなりまた空間を形成するための高さを必要とし、梱包材料の節約及び箱体の小型化の観点から改善の余地がある。
【0008】
また、前述したスパウト及び線状ファスナの設けられたパウチを前述したような梱包構造(特許文献1)にて箱体に詰める場合、四角形の第1辺、第2辺及び第3辺ではパウチを順次重ねていけば各パウチの線状ファスナが他のパウチによって押え付けられて保護できるようになるが、第4辺のパウチは、その線状ファスナの部分を第1辺のパウチによって押え付けるようにするためにその線状ファスナの部分を第1辺のパウチの下に潜り込ませなければならない。このため、ロボットを用いた自動梱包が難しい。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、梱包材料の節約及び箱体の小型化が図れるとともに、注出口及び開閉部を有する部材を備えた複数の袋状容器を箱体内に注出口及び開閉部を有する部材をより確実に保護できる状態でロボット等により自動梱包をより容易に行うことのできる袋状容器の梱包構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る袋状容器の梱包構造は、袋体の一端部に注出口を備え、前記袋体の内側の所定部位に当該袋体内の空間を前記注出口の有る側と無い側とに分けるように開閉部を有する部材が設けられ、前記袋体内の前記注出口の有る側の空間に内容物が充填された袋状容器を複数箱体内に詰める際の当該袋状容器の梱包構造であって、複数の袋状容器が配列された第1袋状容器グループと、該第1袋状容器グループの上側に配置され、複数の袋状容器が配列された第2袋状容器グループとが仕切り板にて仕切られた状態で重ねられ、前記第2袋状容器グループの袋状容器の数は、前記第1袋状容器グループの袋状容器の数より大きく、前記第1袋状容器グループでは、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って前記第1辺から連続的に各袋状容器が前の袋状容器の上に注出口を乗せて重ねられ、第4辺の最後の袋状容器の注出口と逆側の端部が第1辺の袋状容器の上に重ねられた構造となり、対向する2辺の袋状容器の数が同じであって、隣接する2辺の袋状容器の数の差が1または0である構成となる。
【0011】
このような構成により、複数の袋状容器が配列された第1袋状容器グループと複数の袋状容器が配列された第2袋状容器グループとが仕切り板にて仕切られた状態で重ねられて箱体に詰められるので、第1袋状容器グループと第2袋状容器グループとの間に余分な空間を設けることなくそれらが重ねられるようになる。また、第1袋状容器グループを形成するために、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って前記第1辺から連続的に各袋状容器を前の袋状容器の上に注出口を乗せて重ね、第4辺の最後の袋状容器の注出口と逆側の端部を第1辺の袋状容器の上に重ねることになるので、袋状容器を1つずつ重ねていくことにより第1袋状容器グループを形成することができる。
【0012】
更に、第1袋状容器グループでは、対向する2辺の袋状容器の数が同じであって、隣接する2辺の袋状容器の数の差が1または0となるので、4つの辺に配列される袋状容器の全体としての凹凸や傾きを比較的小さい状態とすることができ、特に、他のパウチにて押え付けられない第4辺の最後の袋状容器が当該第4辺の袋状容器の数と同じまたは1つの差の数となる第1辺の袋状容器上に重ねられるので、その第4辺の最後の袋状容器の傾きも極端に大きくなることがない。そして、仕切り板を介して第1袋状容器グループの上に重なる第2袋状容器グループの袋状容器の数が当該第1袋状容器グループの袋状容器の数より大きいので、第1袋状容器グループにおいて前述したように極端に傾くことなく他の袋状容器が重なることのない前記第4辺の最後の袋状容器を仕切り板を介してより重い荷重にて押え付けることができるようになる。
【0013】
本発明に係る袋状容器の梱包構造において、前記第1袋状容器グループでは、対向する第2辺及び第4辺それぞれに配列される袋状容器の数は、対向する第1辺及び第3辺それぞれに配列される袋状容器の数より大きくでき、また、対向する第2辺及び第4辺それぞれに配列される袋状容器の数は、対向する第1辺及び第3辺それぞれに配列される袋状容器の数と同じにすることができる。
【0014】
また、本発明に係る袋状容器の梱包構造において、前記第1袋状容器グループの上側に配置される前記第2袋状容器グループでは、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って前記第1辺から連続的に各袋状容器が前の袋状容器の上に注出口を載せて重ねられ、第4辺の最後の袋状容器の注出口と逆側の端部が第1辺の袋状容器の上に重ねられた構造となる構成とすることができる。
【0015】
このような構成により、前記第1袋状容器グループの上側に配置される前記第2袋状容器グループを形成するために、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って前記第1辺から連続的に各袋状容器を前の袋状容器の上に注出口を乗せて重ね、第4辺の最後の袋状容器の注出口と逆側の端部を第1辺の袋状容器の上に重ねることになるので、袋状容器を1つずつ重ねていくことにより第2袋状容器グループを形成することができる。このため、ロボットにより第2袋状容器グループの自動梱包を容易に実現することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る袋状容器の梱包構造によれば、第1袋状容器グループと第2袋状容器グループとの間に余分な空間を設けることなく単に仕切り板を介してそれらが重ねられるようになるので、梱包材料の節約及び箱体の小型化を図ることができる。
【0017】
また、第1袋状容器グループを形成するために、四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って袋状容器を1つずつ重ねていくことにより第1袋状容器グループを形成することができるようになるので、当該第1袋状容器グループの複数の袋状容器を箱体内にロボット等により自動梱包することができ、袋状容器の箱体内への自動梱包を容易に実現することができるようになる。
【0018】
更に、第1袋状容器グループにおいて、4つの辺に配列される袋状容器の全体としての凹凸や傾きが比較的小さい状態とすることができ、また、他の袋状容器が重なることのない第4辺の最後の袋状容器を仕切り板を介して第2袋状容器グループのより重い荷重にて押え付けることができるようになるので、その他の袋状容器が重なることのない第4辺の最後の袋状容器の開閉部を有する部材を仕切り板を介して有効に押え付けることができるようになる。その結果、箱体の落下時により大きな圧力が作用する下側の第1袋状容器グループにおいて、他の袋状容器によって押え付けられることのない第4辺の最後の袋状容器についても、他の袋状容器と同様に、注出口の保護とともにその開閉部を有する部材をより確実に保護できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る袋状容器の梱包構造によって箱体に詰められるべき袋状容器(パウチ)の一例を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る袋状容器の梱包構造を全体的に示す分解斜視図である。
【図3A】第1パウチグループGP1における第1辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図3B】第1パウチグループGP1における第1辺及び第2辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図3C】第1パウチグループGP1における第1辺、第2辺及び第3辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図3D】第1パウチグループGP1における第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図4A】第2パウチグループGP2における第1辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図4B】第2パウチグループGP2における第1辺及び第2辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図4C】第2パウチグループGP2における第1辺、第2辺及び第3辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図4D】第2パウチグループGP2における第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺でのパウチの配列状態を示す斜視図である。
【図5】図2、図3A乃至図3D及び図4A乃至図4Dに示すようにして複数のパウチが詰められた箱体の四角形の第4辺に沿って切った断面を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る袋状容器の梱包構造を全体的に示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0021】
箱体に詰められるべき袋状容器(パウチ)は、例えば、図1に示すような構造となっている。なお、図1に示すパウチ10の構造の構造は、国際公開WO2006/067880に詳細に記載されている。
【0022】
図1において、このパウチ10は、2枚のプラスチックフィルムの周辺部分を熱溶着によりシールしてなる袋状のパウチ本体11(袋体)の所定角部にパウチ本体11内部と外部とを連通するスパウト12(注出口)が設けられた構造となっている。パウチ本体11の周辺部分の熱溶着により形成されたシール部13のスパウト12に対向する角部は、広くシールされた吊り下げ部13aとして形成されており、その吊り下げ部13aに吊り下げ孔15が形成されている。パウチ本体11の吊り下げ部13aと対向するシール部13との間には、開閉部となる線状ファスナ14が設けられている。この線状ファスナ14を構成する部材が、パウチ本体11の内部に、スパウト12の有る側の空間SP1と無い側の空間SP2とを分けるように熱溶着されている。スパウト12の有る側の空間SP1には内容物、例えば、液材が充填されている。吊り下げ孔15をフックに引っかけることによりスパウト12が下方に、線状ファスナ14が上方に位置するようにしてパウチ10が吊り下げられた状態となる。シール部13の吊り下げ部13aに対向する部位には切欠き13bが形成されている。切欠き13bから線状ファスナ14に沿ってパウチ本体11を切り裂くことにより空間SP2が開放され、線状ファスナ14を開くことによりパウチ本体11の空間SP2に液材を補充することができる。
【0023】
上述したような構造のパウチ10(例えば、容量400ml用)は、図2に示すように、段ボール製の四角形状のカートン箱100に詰め込まれる(本発明の第1の実施の形態に係る袋状容器(パウチ)の梱包構造)。即ち、カートン箱100に、まず、段ボールで形成された台状の緩衝部材110が納められ、緩衝部材110上に8個(複数)のパウチ10が後述するように配列されて第1パウチグループGP1(第1袋状グループ)として詰め込まれる。第1パウチグループGP1(第1袋状容器グループ)の上に仕切り板111が乗せられ、更にその仕切り板111の上に、第1パウチグループGP1のパウチ10の数(8個)より多い数である10個のパウチ10が後述するように配列されて第2パウチグループGP2(第2袋状容器グループ)として詰め込まれる。そして、第2パウチグループGP2(第2袋状容器グループ)の上に段ボール製の押さえ板112が乗せられてカートン箱100の蓋が閉じられる。このようにして、合計18個のパウチ10がカートン箱100に詰め込まれる。
【0024】
前記第1パウチグループGP1では、図3A〜図3Dに示すように、8個のパウチ10が、カートン箱100の緩衝部材110上に四角形の第1辺S1、第2辺S2、第3辺S3及び第4辺S4に沿って順次各辺2個ずつ配列されつつ詰め込まれる。
【0025】
まず、図3Aに示すように、第1辺S1に沿って、パウチ10(1)が緩衝部材110上に置かれ、パウチ10(2)が、前のパウチ10(1)の上にスパウト12(1)を乗せて重ねられる。この状態で、パウチ10(1)の線状ファスナ14(1)は、パウチ10(2)によって押え付けられる。次いで、図3Bに示すように、第2辺S2に沿って、パウチ10(3)が、第1辺S1にある直前のパウチ10(2)の上にスパウト12(3)を乗せて重ねられ、パウチ10(4)が、前のパウチ10(3)の上にスパウト12(4)を乗せて重ねられる。この状態で、パウチ10(2)の線状ファスナ14(2)及びパウチ10(3)の線状ファスナ14(3)のそれぞれは、後のパウチ10(3)、10(4)によって押え付けられる。
【0026】
更に、図3Cに示すように、第3辺S3に沿って、パウチ10(5)が、第2辺S2にある直前のパウチ10(4)の上にスパウト12(5)を乗せて重ねられ、パウチ10(6)が前のパウチ10(5)の上にスパウト12(6)を乗せて順次重ねられる。この状態で、パウチ10(4)の線状ファスナ14(4)及びパウチ10(5)の線状ファスナ14(5)のそれぞれは、後のパウチ10(5)、10(6)によって押え付けられる。最後に、図3Dに示すように、第4辺S4に沿って、パウチ10(7)が、第3辺S3にある直前のパウチ10(6)の上にスパウト12(7)を乗せて重ねられ、パウチ10(8)が、前のパウチ10(7)の上にスパウト12(8)を乗せて重ねられるとともに、パウチ10(8)のスパウト12(8)と逆側の部分が第1辺S1のパウチ10(1)、10(2)のスパウト12(1)、12(2)のある部分の上に重ねられる。この状態で、パウチ10(7)の線状ファスナ14(7)は、後のパウチ10(8)によって押え付けられるが、パウチ10(8)の線状ファスナ14(8)は、他のパウチによって押え付けられていない。
【0027】
前記第2パウチグループGP2では、図4A〜図4Dに示すように、カートン箱100の仕切り板111上に、四角形の第1辺S1に沿って2個のパウチ10、第2辺S2に沿って3個のパウチ10、第3辺S3に沿って2個のパウチ10、第4辺に沿って3個のパウチ10の合計10個のパウチ10が順次配列されて詰め込まれる。
【0028】
図4A〜図4Dにおいて、各パウチ10は、第1パウチグループGP1の場合と同様に、四角形の連続する第1辺S1、第2辺S2、第3辺S3及び第4辺S4に沿って第1辺S1から連続的に前のパウチ10の上にスパウト14を乗せて重ねられる。そして、第4辺S4では、図4Dに示すように、パウチ10(8)が、第3辺S3にある直前のパウチ10(7)の上にスパウト12(8)を乗せて重ねられ、パウチ10(9)が、前のパウチ10(8)の上にスパウト12(9)を乗せて重ねられ、更に、パウチ(10)が、前のパウチ10(9)の上にスパウト12(10)を重ねて重ねられるとともに、パウチ10(10)のスパウト12(10)と逆側の部分が第1辺S1のパウチ10(1)、10(2)のスパウト12(1)、12(2)のある部分の上に重ねられる。
【0029】
前述したようなパウチ10の梱包構造では、第1パウチグループGP1と第2パウチグループGP2との間に余分な空間を設けることなく単に仕切り板111を介してそれらが重ねられるようになるので、梱包材料の節約及び箱体(カートン箱100)の小型化を図ることができる。
【0030】
また、緩衝部材110の上、及び仕切り板111の上に四角形の連続する第1辺S1、第2辺S2、第3辺S3及び第4辺S4に沿ってパウチを1つずつ重ねていくことにより第1パウチグループGP1及び第2パウチグループGP2を形成することができるようになるので、第1パウチグループGP1の8個のパウチ10及び第2パウチグループGP2の10個のパウチ10をカートン箱100内にロボット等により容易に自動梱包することができるようになる。
【0031】
更に、第1パウチグループGP1において、4つの辺S1、S2、S3、S4のそれぞれに配列されるパウチ10の数は、同じ2個であるので、8個のパウチ10の全体としての凹凸や傾きを小さい状態にすることができる。特に、第4辺S4においては、他のパウチによって線状ファスナ12(8)の部分が押え付けられない最後のパウチ10(8)については、線状ファスナ12(8)側の端部の下に2つのパウチ10(1)、10(2)が位置し、線状ファスナ12(8)と逆側の端部の下にパウチ10(6)によって多少持ち上げられた1つのパウチ10(7)が位置することから、その線状ファスナ12(8)側の端部とその逆側の端部とでの高低差は僅かなものとなり得る。このため、図5に示すように、第2パウチグループGP2による仕切り板111を介しての荷重により、他のパウチによって押え付けられることないパウチ10(8)の線状ファスナ14(8)の部分(図1における部分E2)が仕切り板111によって押え付けられるようになる。
【0032】
更に、第2パウチグループGP1のパウチ10の数は、10個で、第1パウチグループGP2おパウチ10の数(8個)より大きいので、第1パウチグループGP1のパウチの数と同数またはそれより少ない数の場合に比べて、第1パウチグループGP1の各パウチ10に対してより大きい荷重をかけることができる。従って、前述したように他のパウチによって押え付けられることない第4辺S4の最後のパウチ10(8)の線状ファスナ14(8)の部分(図1における部分E2)が仕切り板111によってより確実に押え付けられるようになる。
【0033】
その結果、カートン箱100が落下した場合に、第1パウチグループGP1における第4辺の最後のパウチ10(8)を除く各パウチ10については、スパウト12側の部分(図1における部分E1)が第2パウチグループGP2の荷重により押されても、線状ファスナ12の部分が他のパウチによって押え付けられているので、パウチ10の急激な内圧上昇によって線状ファスナ12が破損してしまうことを防止することができる。また、他のパウチによって押え付けられることのない第4辺のパウチ10(8)についても、第2パウチグループGP2の荷重がかかる仕切り板111によって確実に押え付けられているので、同様に、パウチ10の急激な内圧上昇によって線状ファスナ12が破損してしまうことを防止することができる。
【0034】
なお、第1パウチグループGP1において、第4辺S4の最後のパウチ10(8)のスパウト12(8)と逆側の部分が、第1辺S1に沿って配列された2つの(全ての)パウチ10(1)、10(2)に重なるものであったが、第1辺S1に沿って配列された一部のパウチ、例えば、パウチ10(1)だけに重なるものであってもよい。
【0035】
また、第1パウチグループGP1の上側に配置される第2パウチグループGP2の各パウチ10には、上方から荷重がかからない構造であるので、第4辺の最後のパウチ10(10)の線状ファスナ14(10)の部分が他のパウチによって押え付けられなくても、カートン箱100の落下時に、極端に大きい力が作用することがない。このため、線状ファスナ14(10)の破損には至らない。この第2パウチグループGP1を構成するパウチ10の配列は、図4A〜図4Bに示したものに限らず、自動梱包が可能であれば、どのようなものであてもよい。
【0036】
図1に示す構造のパウチ10(例えば、容量300ml用)は、図6に示すように、カートン箱100に詰め込むことができる(本発明の第2の実施の形態に係る袋状容器(パウチ)の梱包構造)。この場合、カートン箱100に、緩衝部材110が納められ、緩衝部材110上に10個(複数)のパウチ10が第1パウチグループGP1として詰め込まれ、更に、仕切り板111を挟んで、14個(複数)のパウチ10が第2パウチグループGP2として詰め込まれ、第2パウチグループGP2の上に押さえ板112が乗せられてカートン箱100の蓋が閉じられる。
【0037】
第2パウチグループGP2の荷重がかかる下段側の第1パウチグループGP1では、10個のパウチ10が、前述した第2パウチグループGP2の場合と同様に、図4A〜図4Dに示すように配列される。即ち、カートン箱100の仕切り板111上に、四角形の第1辺S1に沿って2個のパウチ10、第2辺S2に沿って3個のパウチ10、第3辺S3に沿って2個のパウチ10、第4辺に沿って3個のパウチ10の合計10個のパウチ10が順次配列されて詰め込まれる。そして、四角形の連続する第1辺S1、第2辺S2、第3辺S3及び第4辺S4に沿って第1辺S1から連続的に各パウチ10が前のパウチの上にスパウト12を乗せて重ねられ、第4辺S4の最後のパウチ10(10)のスパウト12(10)と逆側の端部が第1辺S1のパウチ10(1)、10(2)の上に重ねられている。
【0038】
第2パウチグループGP2では、カートン箱100の仕切り板111上に、四角形の第1辺S1に沿って3個のパウチ10、第2辺S2に沿って4個のパウチ10、第3辺S3に沿って3個のパウチ10、第4辺に沿って4個のパウチ10の合計14個のパウチ10が順次配列されて詰め込まれる。そして、第1パウチグループGP1と同様に、四角形の連続する第1辺S1、第2辺S2、第3辺S3及び第4辺S4に沿って第1辺S1から連続的に各パウチ10が前のパウチの上にスパウト12を乗せて重ねられ、第4辺S4の最後のパウチ10のスパウト12(10)と逆側の端部が第1辺S1の3つのパウチ10の上に重ねられている。
【0039】
本発明の第2の実施の形態に係る袋状容器(パウチ)の梱包構造によれば、第1の実施の形態の場合(図2〜図4D参照)と同様に、包装材料の節約及び箱体(カートン箱100)の小型化を図ることができるとともに、各パウチ10をカートン箱100内により容易に自動梱包することができるようになる。
【0040】
また、第1パウチグループGP1において(図4A〜図4D参照)、四角形の4つの辺S1、S2、S3、S4のうち、対向する第2辺S2及び第4辺S4に沿って配列されるパウチ10の数は3個で同じであり、対向する第1辺S1及び第3辺S3に沿って配列されるパウチ10の数も2個で同じある。その結果、第1辺S1及び第3辺S3のそれぞれに沿って配列されるパウチ10の数(2個)と、それに隣接する第2辺及び第4辺のそれぞれに配列されるパウチ10の数(3個)との差は1個となる。このように、対向する2辺のパウチ10の数が同じであって、隣接する2辺のパウチ10の数の差が1となるので、4つの辺S1、S2、S3、S4に配列される10個のパウチ10の全体としての凹凸や傾きを比較的小さい状態とすることができる。特に、第4辺S4においては、他のパウチによって線状ファスナ12(10)の部分が押え付けられない最後のパウチ10(10)については、線状ファスナ12(10)側の端部の下に2つのパウチ10(1)、10(2)が位置し、線状ファスナ12(10)と逆側の端部の下に2つのパウチ10(9)、10(8)が位置することから、その線状ファスナ12(10)側の端部とその逆側の端部とでの高低差は僅かなものとなり得る。このため、第1の実施の形態の場合(図5参照)と同様に、第2パウチグループGP2による仕切り板111を介しての荷重により、他のパウチによって押え付けられることないパウチ10(10)の線状ファスナ14(10)の部分(図1における部分E2)が仕切り板111によって押え付けられるようになる。
【0041】
更に、第2パウチグループGP1のパウチ10の数は、14個で、第1パウチグループGP2おパウチ10の数(10個)より大きいので、第1パウチグループGP1のパウチの数と同数またはそれより少ない数の場合に比べて、第1パウチグループGP1の各パウチ10に対してより大きい荷重をかけることができる。従って、前述したように他のパウチによって押え付けられることない第4辺S4の最後のパウチ10(10)の線状ファスナ14(10)の部分(図1における部分E2)が仕切り板111によってより確実に押え付けられるようになる。
【0042】
その結果、カートン箱100が落下した場合に、第1パウチグループGP1における第4辺の最後のパウチ10(10)についても、第2パウチグループGP2の荷重がかかる仕切り板111によって確実に押え付けられているので、パウチ10の急激な内圧上昇によって線状ファスナ12が破損してしまうことを防止することができる。
【0043】
なお、前述した各実施の形態では、複数のパウチ10が配列されたパウチグループは2つであったが、更に多くのパウチを更に多くのパウチグループに分けて梱包することができる。その場合、最上段のパウチグループ以外のパウチグループにおいては、その複数のパウチ10を、図3A〜図3Dや図4A〜図4Dに示すような方法にて配列することができる。また、各パウチグループのパウチ10の数は、前述した第1の実施の形態や第2の実施の形態の場合の数に限られるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上、説明したように、本発明に係る袋状容器の梱包構造は、梱包材料の節約及び箱体の小型化が図れるとともに、注出口及び開閉部を有する部材を備えた複数の袋状容器を箱体内に注出口及び開閉部を有する部材をより確実に保護できる状態でロボット等により自動梱包をより容易に行うことができるという効果を有し、パウト及び線状ファスナを備えたパウチを内容物の充填された状態で箱体内に詰める際の梱包構造として有用である。
【符号の説明】
【0045】
10 パウチ(袋状容器)
11 パウチ本体(袋体)
12 スパウト(注出口)
13 シール部
13a 吊り下げ部
13b 切欠き
14 線状ファスナ
15 吊り下げ孔
100 カートン箱
110 緩衝部材
111 仕切り板
112 押さえ板
GP1 第1パウチグループ(第1袋状容器)
GP2 第2パウチグループ(第2袋状容器)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋体の一端部に注出口を備え、前記袋体の内側の所定部位に当該袋体内の空間を前記注出口の有る側と無い側とに分けるように開閉部を有する部材が設けられ、前記袋体内の前記注出口の有る側の空間に内容物が充填された袋状容器を複数箱体内に詰める際の当該袋状容器の梱包構造であって、
複数の袋状容器が配列された第1袋状容器グループと、該第1袋状容器グループの上側に配置され、複数の袋状容器が配列された第2袋状容器グループとが仕切り板にて仕切られた状態で重ねられ、
前記第2袋状容器グループの袋状容器の数は、前記第1袋状容器グループの袋状容器の数より大きく、
前記第1袋状容器グループでは、
四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って前記第1辺から連続的に各袋状容器が前の袋状容器の上に注出口を乗せて重ねられ、第4辺の最後の袋状容器の注出口と逆側の端部が第1辺の袋状容器の上に重ねられた構造となり、
対向する2辺の袋状容器の数が同じであって、隣接する2辺の袋状容器の数の差が1または0である袋状容器の梱包構造。
【請求項2】
前記第1袋状容器グループでは、対向する第2辺及び第4辺それぞれに配列される袋状容器の数は、対向する第1辺及び第3辺それぞれに配列される袋状容器の数より大きい請求項1記載の袋状容器の梱包構造。
【請求項3】
前記第1袋状容器グループでは、対向する第2辺及び第4辺それぞれに配列される袋状容器の数は、対向する第1辺及び第3辺それぞれに配列される袋状容器の数と同じ請求項1記載の袋状容器の梱包構造。
【請求項4】
前記第1袋状容器グループの上側に配置される前記第2袋状容器グループでは、
四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って前記第1辺から連続的に各袋状容器が前の袋状容器の上に注出口を載せて重ねられ、第4辺の最後の袋状容器の注出口と逆側の端部が第1辺の袋状容器の上に重ねられた構造となる請求項1乃至3のいずれかに記載の袋状容器の梱包構造。
【請求項1】
袋体の一端部に注出口を備え、前記袋体の内側の所定部位に当該袋体内の空間を前記注出口の有る側と無い側とに分けるように開閉部を有する部材が設けられ、前記袋体内の前記注出口の有る側の空間に内容物が充填された袋状容器を複数箱体内に詰める際の当該袋状容器の梱包構造であって、
複数の袋状容器が配列された第1袋状容器グループと、該第1袋状容器グループの上側に配置され、複数の袋状容器が配列された第2袋状容器グループとが仕切り板にて仕切られた状態で重ねられ、
前記第2袋状容器グループの袋状容器の数は、前記第1袋状容器グループの袋状容器の数より大きく、
前記第1袋状容器グループでは、
四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って前記第1辺から連続的に各袋状容器が前の袋状容器の上に注出口を乗せて重ねられ、第4辺の最後の袋状容器の注出口と逆側の端部が第1辺の袋状容器の上に重ねられた構造となり、
対向する2辺の袋状容器の数が同じであって、隣接する2辺の袋状容器の数の差が1または0である袋状容器の梱包構造。
【請求項2】
前記第1袋状容器グループでは、対向する第2辺及び第4辺それぞれに配列される袋状容器の数は、対向する第1辺及び第3辺それぞれに配列される袋状容器の数より大きい請求項1記載の袋状容器の梱包構造。
【請求項3】
前記第1袋状容器グループでは、対向する第2辺及び第4辺それぞれに配列される袋状容器の数は、対向する第1辺及び第3辺それぞれに配列される袋状容器の数と同じ請求項1記載の袋状容器の梱包構造。
【請求項4】
前記第1袋状容器グループの上側に配置される前記第2袋状容器グループでは、
四角形の連続する第1辺、第2辺、第3辺及び第4辺に沿って前記第1辺から連続的に各袋状容器が前の袋状容器の上に注出口を載せて重ねられ、第4辺の最後の袋状容器の注出口と逆側の端部が第1辺の袋状容器の上に重ねられた構造となる請求項1乃至3のいずれかに記載の袋状容器の梱包構造。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5】
【図6】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2012−140132(P2012−140132A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−291858(P2010−291858)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000003768)東洋製罐株式会社 (1,150)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000003768)東洋製罐株式会社 (1,150)
【Fターム(参考)】
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