説明

被記録材給送用カセット、記録装置

【課題】被記録材の収容動作の際における該被記録材の先端位置揃え機能と、給送動作の際における分離機能の両方を発揮できる被記録材給送用カセットを提供すること。
【解決手段】記録装置本体2に着脱可能な被記録材給送用カセット3であって、送り出される被記録材の先端と対向し、収容される被記録材の先端と接触する第1姿勢47と、第1姿勢よりも被記録材の送り出し方向に倒れて被記録材給送用カセットの底面に対して所定の傾斜角を成す第2姿勢49をとり得る内壁45と、内壁の第1姿勢と第2姿勢を記録装置本体に対する着脱操作によって切り換える切換え機構51とを備え、前記切換え機構は、記録装置本体に装着する時、内壁45の第1姿勢を保持する第1位置67から第2姿勢に移行させる第2位置69に移動し、記録装置本体から取り外す時、前記第2位置から前記第1位置に移動するスライダー61と、カム81と、カムフォロア83とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被記録材を積畳状態で収容可能で記録装置本体に着脱可能な被記録材給送用カセット及び該被記録材給送用カセットを備えた記録装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンター、レーザープリンター、複写機、ファクシミリ等を含む記録装置には、多数枚の被記録材(以下、「用紙」ともいう)を積畳状態で収容し、記録装置本体(以下、「プリンター本体」ともいう)に対して装着して使用することができる着脱可能な被記録材給送用カセット(以下、「給送用カセット」ともいう)を備えた機種が多数存在している。
前記給送用カセットには、収容される用紙の先端縁を当接させて該用紙の先端位置を揃える機能と、最上位の1枚の用紙のみが引き出されるように最上位の用紙と後続の次位以降の用紙とを分離する分離機能とが求められ、それらの機能を担う内壁が設けられている。
【0003】
従来の内壁の構造は、下記の特許文献1や特許文献2に示すように、内壁を用紙の給送方向に所定角度傾けて傾斜面を形成し、該傾斜面に用紙の先端縁を突き当てて最上位の用紙と後続の用紙とを分離する構造になっている。
この種の内壁は構造が簡単で安価であり、しかも必要な分離性能が得られることから、給送用カセット用の内壁の構造として広く採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−117362号公報
【特許文献2】特開平7−267416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記特許文献1や特許文献2に開示されている内壁は、給送用カセットのカセット本体に対して基本的に固定状態で設けられており、所望の分離性能が得られるように内壁の傾斜角度を設定すると、前述した用紙の先端位置を揃える機能が不充分となる問題があった。具体的には、ユーザーが被記録材給送用カセットに用紙をセットして用紙の先端位置を揃える際に、内壁が傾斜面となっているので用紙の「突き当て感」に乏しく、ユーザーが必要以上に用紙を内壁側に押し込んでしまうため、用紙の先端縁が内壁を乗り越えてしまい、給送不良を引き起こす場合があった。
【0006】
本発明の目的は、被記録材の収容動作の際における該被記録材の先端位置を揃える機能と、給送動作の際における被記録材の分離機能の両方を発揮できる被記録材給送用カセットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために本発明に係る被記録材給送用カセットの第1の態様は、被記録材を積畳状態で収容可能で記録装置本体に着脱可能な被記録材給送用カセットであって、送り出される被記録材の先端と対向し、収容される被記録材の先端と接触する第1姿勢と、前記第1姿勢よりも被記録材の送り出し方向に倒れて前記被記録材給送用カセットの底面に対して所定の傾斜角を成す第2姿勢をとり得る内壁と、前記内壁の第1姿勢と第2姿勢を記録装置本体に対する着脱操作によって切り換える切換え機構とを備え、前記切換え機構は、記録装置本体に装着する時、前記内壁の第1姿勢を保持する第1位置から該内壁の第1姿勢の保持を解除して当該内壁を第2姿勢に移行させる第2位置に移動し、記録装置本体から取り外す時、前記第2位置から前記第1位置に移動するスライダーと、前記スライダーに設けられ、前記内壁の第1姿勢を保持するカム高さの保持作用面を有するカムと、前記内壁に設けられ、前記カムの保持作用面に当接することで第2姿勢をとっていた当該内壁を第1姿勢に移行させるカムフォロアと、を備えていることを特徴とするものである。
ここで、被記録材について使用する「先端」とは、被記録材の給送方向前方の端部を意味する。よって、「後端」とは被記録材の給送方向後方の端部を意味する。
【0008】
本態様によれば、内壁がカセット本体に対して固定された状態で設けられていた従来の被記録材給送用カセットと違って、内壁が積畳状態の被記録材の先端位置を揃える機能(以下「先端揃え機能」ということがある)を発揮するときの第1姿勢と、最上位の被記録材と次位以降の被記録材とを分離する機能(以下「分離機能」ということがある)を発揮するときの第2姿勢とを切り換えることができるように構成されている。
従って、固定された1つの姿勢で前記先端揃え機能と前記分離機能の両機能を発揮させていた従来の被記録材給送用カセットに比べて、本態様によれば前記両機能を効果的に発揮させることができる。
【0009】
また、前記内壁の第1姿勢と第2姿勢とを切り換える切換え機構の構成部材として、記録装置本体に対するカセット本体の装着操作と、取外し操作とによって、それぞれ第1位置と第2位置とに移動し得るスライダーを採用したことにより、別途の動力を設けることなく、着脱式の被記録材給送用カセットについて通常行う着脱操作を利用して前記内壁の第1姿勢と第2姿勢とを自動的に切り換えることが可能になる。
また、前記スライダーの第1位置と第2位置間の移動によってカム高さが変化するカムと、当該カムに当接することで前記内壁を第1姿勢に移行させて保持するカムフォロアとを具備することで、比較的簡単な構造で前記スライダーの動きを内壁の動きに変換し、内壁の第1姿勢を保持することが可能になる。
【0010】
尚、前記内壁は、揺動支点を中心に前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で揺動可能に構成することが望ましい。このように構成することで、被記録材の先端縁に当接する内壁の内壁面の傾斜角度が揺動支点を中心とする内壁の揺動角度によって変化する。そして、内壁が第1姿勢をとったときの内壁面の傾斜角度を被記録材の先端位置を揃えることに適した角度に設定し、内壁が第2姿勢をとったときの内壁面の傾斜角度を被記録材の分離に適した角度に設定すれば、内壁を揺動させるだけの比較的簡単な構造によって内壁に第1姿勢と第2姿勢をとらせることが可能になる。
【0011】
本発明に係る被記録材給送用カセットの第2の態様は、前記第1の態様において、前記内壁は、前記第1姿勢においては収容される被記録材の先端と当接することにより当該先端を揃えるよう機能し、前記第2姿勢においては被記録材の給送時に最上位の被記録材と次位以降の被記録材との分離を行うよう機能するものであることを特徴とするものである。
【0012】
本態様によれば、内壁の前記先端揃え機能と前記分離機能の両機能を効果的に発揮させることができる。
【0013】
本発明に係る被記録材給送用カセットの第3の態様は、前記第1の態様または第2の態様において、前記スライダーは、前記被記録材給送用カセットの底部を一部凹陥して形成した摺動凹部に係合して、前記第1位置と前記第2位置との間で前記着脱の操作方向に摺動可能に設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
本態様によれば、前記スライダーは、被記録材給送用カセットの装着及び取外し方向と同じ着脱方向に摺動でき、前記第1位置と第2位置との間ではカセット本体の動きに制約を受けることなく自由に移動できるようになる。従って、被記録材給送用カセットを記録装置本体に装着する方向に移動させると、スライダーはカセット本体の移動方向と逆に相対移動して前記内壁を第2姿勢に移行させる第2位置に自動的に移動して停止する。
一方、被記録材給送用カセットを記録装置本体から取外す方向に移動させると、スライダーはカセット本体の移動方向と逆に相対移動して前記内壁を第1姿勢に移行させて保持する第1位置に自動的に移動して停止するようになる。
【0015】
本発明に係る被記録材給送用カセットの第4の態様は、前記第1の態様から第3の態様のいずれか一つの態様において、前記カムは、前記保持作用面を有する水平保持部と、前記水平保持部から徐々にカム高さが低くなる傾斜案内面を有する傾斜案内部と、を備えていることを特徴とするものである。
【0016】
本態様によれば、内壁が第1姿勢をとっているときの保持状態が水平保持部によって安定して保たれ、内壁が第1姿勢から第2姿勢に移行する移行開始時の動きと、内壁が第2姿勢から第1姿勢に移行する移行終了時の動きが、傾斜案内部によって案内されることで円滑になる。
【0017】
本発明に係る被記録材給送用カセットの第5の態様は、前記第1の態様から第4の態様のいずれか一つの態様において、前記カムフォロアは、前記内壁が第1姿勢をとっているときに前記保持作用面と平行になって当接する基端当接面を備えていることを特徴とするものである。
【0018】
本態様によれば、前記内壁が第1姿勢をとっているときのカムとカムフォロアの当接が保持作用面と基端当接面とによる面での当接になるので、第1姿勢に移行した内壁の保持状態が安定し確実になる。
【0019】
本発明に係る被記録材給送用カセットの第6の態様は、前記第1の態様から第5の態様のいずれか一つの態様において、前記内壁に対して第2姿勢をとる方向に付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とするものである。
【0020】
本態様によれば、内壁が第1姿勢をとっている時以外の第2姿勢移行時、あるいは移行途中の状態の内壁の姿勢が安定し、内壁が第1姿勢から第2姿勢に移行する際の動きが円滑になる。
また、第1姿勢と第2姿勢間の移動の途中で内壁の揺動が停止する不具合が解消される。
【0021】
本発明に係る被記録材給送用カセットの第7の態様は、前記第1の態様から第6の態様のいずれか一つの態様において、前記内壁と前記切換え機構は、前記被記録材給送用カセットの幅方向の両側にそれぞれ設けられていることを特徴とするものである。
【0022】
本態様によれば、1組のスライダーが受け持つ内壁の負荷が小さくなるので、内壁の揺動が円滑になる。また、スライダーの幅寸法が小さくさなるので被記録材給送用カセットとの摺接面積が小さくなり、スライダーの動きも円滑になる。
更に、内壁やスライダーを被記録材給送用カセットの幅方向に長く形成すると、部品の寸法精度や撓み等の影響を受け易くなるが、本態様のように左右に分断して各別に内壁と切換え機構を設ければ、これらの影響を受けにくくなり、内壁とスライダーの円滑な移動が容易かつ確実に実行されるようになる。
【0023】
本発明の第8の態様は、被記録材を積畳状態で収容可能な被記録材給送用カセットが着脱可能に装着される記録装置であって、前記被記録材給送用カセットは、前記第1の態様から第7の態様のいずれか一つの態様の被記録材給送用カセットであることを特徴とするものである。
【0024】
本態様によれば、被記録材給送用カセットに対して適用される前記第1の態様から第7の態様のいずれか一つの態様の作用、効果が記録装置に対して適用できるようになる。従って、操作が簡単で被記録材の安定した給送が可能な記録装置が提供できるようになり、延いては高品質の記録が円滑に連続して実行できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施例に係る被記録材給送用カセットを備えた記録装置を示す分解斜視図。
【図2】本発明の実施例に係る被記録材給送用カセットを装着する途中の状態の記録装置を示す側断面図。
【図3】本発明の実施例に係る被記録材給送用カセットを装着した状態の記録装置を示す側断面図。
【図4】本発明の実施例に係る被記録材給送用カセットを示す内壁が第1姿勢に移行して保持されている時の斜視図。
【図5】同上、内壁が第2姿勢に移行した時の斜視図。
【図6】本発明の実施例に係る被記録材給送用カセットの右端側の内壁周辺を示す内壁が第1姿勢に移行して保持されている時の斜視図。
【図7】同上、内壁が第2姿勢に移行した時の斜視図。
【図8】本発明の実施例に係る被記録材給送用カセットの右端側の内壁と切換え機構を示す図6中のA−A線で切断した状態の斜視図。
【図9】本発明の実施例に係る被記録材給送用カセットの右端側の内壁周辺を示す平面図。
【図10】(A)(B)は本発明の実施例に係る被記録材給送用カセットの作動態様を段階的に示す側断面図。
【図11】図10に続く段階を示す側断面図。
【図12】(A)(B)は本発明の他の実施例に係る被記録材給送用カセットの作動態様を示す側断面図。
【図13】(A)(B)は本発明の更に他の実施例に係る被記録材給送用カセットの作動態様を示す側断面図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図1から図11に示す実施例に基づいて、本発明に係る被記録材給送用カセット3と該被記録材給送用カセット3を備えた記録装置1の構成と前記被記録材給送用カセット3の作動態様について具体的に説明する。
最初に図1から図3に基づいて本発明の実施例に係る被記録材給送用カセット3が装着される本発明の実施例に係る記録装置1の基本的構成について説明する。
【0027】
図示の記録装置1は、一例としてA3ノビサイズまでの用紙Pに対応できるインクジェットプリンター1(「記録装置」と同じ符号を使用する)であって、該インクジェットプリンター1のプリンター本体2(「記録装置本体」と同じ符号を使用する)の一例として下部に着脱可能な後述する本発明の実施例に係る被記録材給送用カセット3が上下に2段、装着されている。
そして、これらの給送用カセット3は、プリンター本体2の前面の下部に形成されているカセット用開口9に装着され、該カセット用開口9から取り出されるように構成されている。
【0028】
また、プリンター本体2の前面上部の一例として中央には、各種の操作を実行する時に使用する操作ボタンとモニターとを備える操作部5が設けられており、該操作部5の下方に記録が実行された用紙Pを排出する排出用開口6と、排出された用紙Pを支える排出用スタッカー7とが設けられている。
更に、プリンター本体2の上部には、原稿となる用紙や写真等が該原稿に記録された画像を電子データとして読み取るスキャナー8が設けられている。
【0029】
プリンター本体2の内部には、給送用カセット3に収容された用紙Pを搬送経路11に導く給送装置13と、搬送経路11に導かれた用紙Pを記録実行領域15に導き、記録が実行された用紙Pを前述した、排出用スタッカー7上に排出させる搬送装置17と、記録実行領域15に導かれた用紙Pの被記録面に記録を実行する記録実行装置19とが配設されている。
このうち、給送装置13は、揺動支点Oを中心に揺動する揺動アーム21と、該揺動アーム21の先端部に配設されているピックアップローラー23と、該ピックアップローラー23を回転駆動する図示しない駆動モーターと、該駆動モーターの出力軸の回転を前記ピックアップローラー23の駆動軸24に伝える図示しないギア輪列と、前記揺動アーム21を図2、図3中、時計回りに揺動させて前述したピックアップローラー23を前記給送用カセット3に収容されている最上位の用紙Pに当接させる図示しない揺動駆動装置と、を備えることによって一例として構成されている。
【0030】
搬送装置17は、搬送経路11のU字状の反転部12に配設されている大径の駆動ローラーである反転ローラー25と、該反転ローラー25に圧接して所定の大きさの摩擦抵抗を付与して重送された用紙Pの分離を行うリタードローラー26と、前記反転ローラー25に圧接して従動回転する搬送経路11の順経路11aと復経路11bとにそれぞれ配置されている2つのガイドローラー27、28と、前記記録実行領域15の上流位置に設けられている一対のニップローラーによって構成されている搬送用ローラー29と、前記記録実行領域15の下流位置に設けられている一対のニップローラーによって構成されている排出用ローラー30と、これらの各ローラーの駆動ローラーを回転駆動する図示しない駆動モーターと、該駆動モーターの出力軸の回転を前記各駆動ローラーに伝達する図示しないギア輪列と、を備えることによって一例として構成されている。
【0031】
また、記録実行装置19は、各色のインクを吐出して所望の記録を実行する記録ヘッド31と、該記録ヘッド31を搭載して用紙Pの搬送方向と交差する幅方向Bに往復移動するキャリッジ33と、記録実行領域15に供給された用紙Pの被支持面を支えて前記記録ヘッド31と記録が実行される用紙Pとの間に所定のギャップを規定する支持部材35と、を備えることによって基本的に構成されている。
【0032】
[実施例](図1〜図11参照)
このようにして構成されるインクジェットプリンター1に対して装着される本発明の実施例に係る給送用カセット3は、多数枚の用紙Pを積畳状態で収容し得る先端面に給送用開口41を備えたカセット本体43と、前記給送用開口41の一部を閉塞するように前記カセット本体43に対して可動状態で設けられる内壁45と、前記内壁45の第1姿勢47と第2姿勢49を前記カセット用開口9に対する着脱操作によって切り換える切換え機構51と、を備えることによって基本的に構成されている。
【0033】
カセット本体43は、後端面と左右の側端面及び底面が閉塞され、先端面と上面が開放された浅底の矩形トレイ状の部材で、前記開放された上面の一部には図示しないカバーが着脱自在或いは開閉自在に設けられている。
また、カセット本体43の内部には、カセット本体43内に収容される用紙Pの左右の側端縁に当接して当該用紙Pの側端位置を位置決めする幅方向Bに接近、離反可能な側端エッジガイド53L、53Rと、当該用紙Pの後端縁に当接して当該用紙Pの後端位置を位置決めする前後方向(着脱方向)Aに摺動可能な後端エッジガイド55と、が設けられている。
【0034】
また、前記カセット本体43は、収容する用紙Pのサイズに応じて前後方向Aに伸縮できるように構成されており、前記カセット本体43の後端面(プリンター本体2に装着された状態では前面になる)には、カセット本体43を伸縮させる際に手を掛けて取っ手として使用する凹陥部57を一例として中央に備えるパネル59が設けられている。
また、前記カセット本体43の給送用開口41寄りの底部の左右には、後述するスライダー61L、61Rと係合する摺動凹部63L、63Rが形成されており、該摺動凹部63L、63Rの先端位置には、後述するスライダー61L、61Rの第1位置67を決めるストッパー65が設けられている。
【0035】
この他、カセット本体43の左右の側壁71L、71Rの基部と、カセット本体43の底部には、次に述べる内壁45の揺動軸73を支持する軸受部75が設けられている。
前記内壁45と切換え機構51は、カセット本体43の左右に分断された状態で2組設けられており、これらを区別する場合にはカセット本体43の左端側に設けられているものを内壁45L、切換え機構51Lと記し、カセット本体43の右端側に設けられているものを内壁45R、切換え機構51Rと記す。
【0036】
前記内壁45は、一例として矩形平板状の部材で、揺動軸73を下端部に設け、該揺動軸73を揺動支点として、図2、図4、図6及び図10(A)に示す第1姿勢47と、図3、図5、図7及び図11(D)に示す第2姿勢49との間で揺動可能に設けられている。
尚、前記内壁45の第1姿勢47は、用紙Pを給送用カセット3に収容(セット)するとき、積畳状態の用紙Pの先端縁37を内壁45の内壁面46に当接させて用紙Pの先端位置を揃える際にとる姿勢である。
【0037】
具体的には、図示のようなカセット本体43の底面に対して垂直な垂直姿勢や前記用紙Pの先端位置を揃えることができる前記垂直姿勢を中心とする一定角度の範囲の立設姿勢を第1姿勢47とすることができる。
一方、前記内壁45の第2姿勢49は、用紙Pの給送時に最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pの先端縁37を内壁45の内壁面46に突き当てて分離するときにとる姿勢である。
【0038】
具体的には、図示のように内壁45の上部が用紙Pの給送方向Cに幾分、偏倚した傾斜姿勢が第2姿勢49であり、当該第2姿勢49をとったときの内壁45の傾斜角度θは、一例として45°〜85°の範囲内で、用紙Pの厚さや種類等の違いに応じて適宜の角度に設定される。
また、前記内壁45の揺動支点となる揺動軸73の一部には、前記内壁45が常時、第2姿勢49をとるように付勢する付勢部材の一例である捩りコイルバネ77のコイル部が外嵌しており、該コイル部の一端から延びる係止片が前記内壁45の内壁面46の一部に係止され、該コイル部の他端から延びる係止片が前記カセット本体43の底部の一部に係止されている。
【0039】
また、図4、図5に示す左端側の内壁45Lの基部には、カセット本体43の幅方向Bの中央付近に水平に張り出す延長杆99が一体に設けられている。そして、該延長杆99の先端には鉤状の補助レバー101が設けられていて、該補助レバー101の内壁面102が前記内壁45の内壁面46と同じ傾斜角度θで前後方向Aの同じ位置に設定されている。
因みに、前記補助レバー101は、サイズの小さな用紙Pを使用した場合に用紙Pの先端縁37が左右の内壁45の内壁面46に突き当たる作用長が短かくなって、当該内壁45の所望の動作が不安定になるのを防止する目的で設けられている。
【0040】
切換え機構51は、前記カセット本体43の底部に形成した摺動凹部63に係合して前後方向Aに摺動可能に設けられるスライダー61と、該スライダー61に対して設けられ、前記内壁45の第1姿勢47を保持するカム高さHの保持作用面79を有するカム81と、前記内壁45に対して設けられ、前記カム81の保持作用面79に当接することで第2姿勢49をとっていた内壁45を第1姿勢47に移行させるカムフォロア83と、を具備することによって基本的に構成されている。
【0041】
このうち、スライダー61は、前記摺動凹部63に係合する一例として幅方向Bに長い矩形ブロック状の部材で、本実施例に係る給送用カセット3を前記カセット用開口9に装着する時、前記内壁45の第1姿勢47を保持する第1位置67から、前記内壁45の第1姿勢47の保持を解除して前記内壁45を第2姿勢49に移行させる第2位置69に移動する。この移動は、記録装置本体2の対応する位置に設けられている押込み作用部(図示せず)が当接する(度当る)ことによって行われるようになっている。
また、本実施例に係る給送用カセット3をカセット用開口9から取り外す時、スライダー61は、前記第2位置69から前記第1位置67に移動する。この移動は、本実施例では、スライダー61の奥部に配設されている付勢部材(図示せず)の付勢力(復位力)によって行われるようになっている。
【0042】
尚、前記スライダー61の第1位置67は、スライダー61の先端面61aが前述した摺動凹部63の先端側の端部に設けられているストッパー65に当接することによって設定され、一方、前記スライダー61の第2位置69は、スライダー61の後端面61bが摺動凹部63の後端側の端部に設けられる図示しないストッパーに当接することによって設定されている。尚、前記スライダー61の第2位置69は、当該スライダー61と係合する内壁45を介して、該先端面45の第2姿勢49を設定する図示しないストッパーに前記内壁45が当接することによって設定されるようにしてもよい。
【0043】
また、前記カム81は、前記保持作用面79を有する水平保持部80と、前記水平保持部80の給送用開口41側の端部から給送用開口41に向って徐々にカム高さHが低くなる傾斜案内面85を有する傾斜案内部86と、を備えることによって一例として構成されている。
また、前記カムフォロア83は、前記内壁45が第1姿勢47をとっているときに前記保持作用面79と平行になって当接する基端当接面87を備えることによって一例として構成されている。
【0044】
次に、このようにして構成される本実施例に係る給送用カセット3の作動態様を給送用カセット3に用紙Pをセットするセット時(1)と、用紙Pがセットされた給送用カセット3をカセット用開口9に装着する装着時(2)と、カセット用開口9に装着されていた給送用カセット3をカセット用開口9から取り外す取外し時(3)とに分けて説明する。
【0045】
(1)セット時(図10(A)参照)
給送用カセット3に用紙Pをセットする場合には、カセット用開口9に装着されている給送用カセット3をカセット用開口9から引き抜いて外部に取り外す。
次に、カセット本体43の開放された上面を覆っている図示しないカバーを取り外し、側端エッジガイド53と後端エッジガイド55のロックを外して拡張状態にする。また、セットする用紙Pのサイズが大きく収縮状態のカセット本体43にセットできない場合には、カセット本体43のロックを外してカセット本体43を伸長状態にする。
【0046】
そして、記録の実行に使用する積畳状態の用紙Pの先端縁37を第1姿勢47に位置している内壁45の内壁面46に突き当てて、即ち当接させて用紙Pの先端位置を揃えつつカセット本体43上に当該用紙Pをセットする。
尚、この際、カムフォロア83下面の基端当接面87がカム81の水平保持部80上面の保持作用面79に当接した状態になっており、前記内壁45の第1姿勢47が保持されているため、ユーザーは当該用紙Pの先端位置を揃える際に「突き当て感」を実感しつつ行える。
【0047】
次に、拡張状態にした側端エッジガイド53と後端エッジガイド55を当該用紙Pのサイズに合わせて収縮させ、当該用紙Pの左右の側端位置と後端位置の位置決め完了後、再び側端エッジガイド53と後端エッジガイド55をロックする。
そして、前記取り外したカバーを再びカセット本体43の上面に被せる。
【0048】
(2)装着時(図10(B)〜図11(D)参照)
続いて用紙Pがセットされた給送用カセット3をプリンター本体2の前面のカセット用開口9から用紙Pの給送方向Cに移動させ、給送用カセット3をカセット用開口9の奥部までしっかりと挿し込んで装着する。
この際、前記スライダー61は、記録装置本体2の前記押込み作用部に度当ってそのままの位置に留まろうとするため、前記カセット本体43の装着方向である前方への移動と逆の後方に相対移動する。そして、スライダー61が図10(B)の位置に来ると、カムフォロア83の基端当接面87は、カム81の保持作用面79から傾斜案内面85へと接触位置が移動し、前記内壁45の第1姿勢47での保持状態が解除されて、捩りコイルバネ77による付勢力によって第2姿勢49に向けての揺動を開始する。
【0049】
スライダー61が更に移動して図11(C)の位置に来ると、カム81とカムフォロア83との当接状態が解除されるため、前記内壁45は、スライダー61側からの負荷抵抗を受けることなく円滑に揺動するようになる。
そして、スライダー61が図11(D)に示す第2位置69に到達したところで、該スライダー61の相対移動が終了し、前記内壁45の揺動も終了して当該内壁45は第2姿勢49に移行する。
【0050】
内壁45が第2姿勢49に移行したときの内壁45の内壁面46は、最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pとを分離する分離傾斜面になるので、当該分離傾斜面によって用紙Pに対して重送を防止する分離が実行される。
尚、用紙Pの紙種や厚さ等の性状の違いによって前記内壁45による分離だけでは充分に分離できず、搬送経路11に重送されて供給された用紙Pについては、前述したリタードローラー26による分離が実行されて最上位の1枚の用紙Pのみが記録実行領域15に供給されるようになっている。
【0051】
(3)取外し時(図10(A)(B)、図11(D)参照)
給送用カセット3の前面のパネル59の凹陥部57に手を掛けてカセット用開口9に装着されている給送用カセット3をカセット用開口9から引き抜いて外部に取り外す。
この際、前記スライダー61は、前記度当り状態が解除されるので、前記付勢部材による付勢力(復位力)を受けて前記カセット本体43の取外し方向である後方への移動と逆の前方に相対移動する。そして、スライダー61が図11(D)に示す第2位置69から図10(B)の位置に来ると、カムフォロア83の基端当接面87がカム81の傾斜案内面85に当接するようになり、前記内壁45は捩りコイルバネ77の付勢力に抗して徐々に揺動を開始して第2姿勢49から第1姿勢47へと移行する揺動軌跡をとる。
【0052】
スライダー61が更に移動すると、カムフォロア83の基端当接面87は、カム81の傾斜案内面85から保持作用面79へと接触点が移動し、前記内壁45は揺動速度を速めて、図10(A)に示す第1姿勢47に移行する。
そして、前記スライダー61の先端面61aがストッパー65に当接して第1位置67に至ると、スライダー61の移動が停止して前記内壁45は、前記カムフォロア83の基端当接面87と前記カム81の保持作用面79との当接による保持作用によって第1姿勢47で保持された状態になる。
【0053】
そして、このようにして構成される本実施例に係る給送用カセット3によれば、用紙Pをカセット本体43にセットするとき、用紙Pの先端縁37が内壁45に突き当たった感覚を伴って用紙Pの先端位置を揃えることが可能になる。
また、用紙Pがセットされた給送用カセット3をプリンター本体2に装着するとき、当該装着の操作を実行するだけで前記内壁45を最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pとを分離する所望の分離性能を発揮し得る状態に移行させることが可能になる。
従って、内壁45の姿勢を変化させる別途の動力を必要とすることなく、構造と操作が簡単な被記録材給送用カセット3を提供できるようになる。
【0054】
[他の実施例]
本発明に係る被記録材給送用カセット3及び該被記録材給送用カセット3を備えた記録装置1は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
【0055】
例えば、前記実施例の場合には、図11(C)(D)に示すように、内壁45とスライダー61とが互いの動きに拘束されないでそれぞれ個別に移動することができる状態が存在するが、図12、図13に示す他の実施例のように、内壁45とスライダー61の動きを一連の行程を通じて関連付けて移動できるようにすることも可能である。
【0056】
このうち、図12に示す被記録材給送用カセット3Aは、カム81Aの傾斜案内面85を給送方向C側に延ばし、カムフォロア83Aの先端部に常時、前記傾斜案内面85に転接するコロ89を設けた実施例である。
この実施例の場合には、図12(A)に示すように、前記内壁45が第1姿勢47に移行して保持されている状態では、カムフォロア83Aの基端当接面87がカム81Aの保持作用面79上に位置し面接触した状態になっており、前記コロ89は傾斜案内面85上の保持作用面79寄りに位置し線接触した状態になっている。
【0057】
また、スライダー61が移動を開始すると、内壁45も連動して揺動するようになり、カムフォロア83Aの基端当接面87とコロ89は接触する位置を変えながらカム81Aの傾斜案内面85上を移動して行く。
そして、スライダー61が第2位置69に到達した図12(B)に示す状態では、内壁45は第2姿勢49に移行し、この状態でもカムフォロア83Aのコロ89は、カム81Aの傾斜案内面85上に位置し、当接した状態になっている。
【0058】
また、図13に示す被記録材給送用カセット3Bは、内壁45とスライダー61及びカム81とカムフォロア83の構成は前記図1〜図11に示す実施例と同じであるが、内壁45とスライダー61とが連動して動くようにするリンク機構91が両者の間に設けられている点で前記実施例と構成を異にしている。
具体的には、リンク機構91は、内壁45に設けた支持点Qから延びる揺動ロッド93と、該揺動ロッド93に外嵌する摺動子95と、一端が該摺動子95に回転可能に接続され、他端が前記スライダー61に接続されて前後方向Aに摺動する摺動ロッド97と、を備えることによって一例として構成されている。
【0059】
この実施例の場合には、スライダー61が第1位置67に位置し内壁45が第1姿勢47をとっている図13(A)に示す状態では、前記揺動ロッド93は自由端側を給送方向Cに偏倚させた傾斜姿勢をとっており、前記摺動ロッド97も給送方向Cに移動した状態になっている。
また、この状態からスライダー61を第2位置69に向けて移動させると、前記揺動ロッド93は内壁45と共に図中、反時計方向に揺動するようになり、前記摺動ロッド97もスライダー61と共に図中、右方に移動する。
【0060】
また、スライダー61が第2位置69に到達すると、図13(B)に示すように、内壁45は第2姿勢49に移行し、前記揺動ロッド93は垂直姿勢に近い状態になり、前記摺動ロッド97は後端位置に到達する。
そして、このようにして構成される図12、図13に示す被記録材給送用カセット3A、3Bによっても、前記図1〜図11に示す実施例と同様の作用、効果が発揮でき、更に図12、図13に示す実施例の場合には、スライダー61の位置と内壁45の傾斜角度θとが一連の行程を通じて関連付けられているので、スライダー61と内壁45の動作が安定する。
【0061】
この他、本発明の被記録材給送用カセット3は、前述したインクジェットプリンター以外の他の記録装置1に適用することが可能であり、内壁45と切換え機構51をカセット本体43の幅方向Bの左右に2組設ける構成に代えて、カセット本体43の幅方向Bの全長に亘って形成される1組の内壁45と切換え機構51とによって構成することが可能である。
【符号の説明】
【0062】
1 インクジェットプリンター(記録装置)、2 プリンター本体(記録装置本体)、
3 被記録材給送用カセット(給送用カセット)、5 操作部、6 排出用開口、
7 排出用スタッカー、8 スキャナー、 9 カセット用開口、11 搬送経路、
11a 順経路、11b 復経路、12 反転部、13 給送装置、
15 記録実行領域、17 搬送装置、19 記録実行装置、21 揺動アーム、
23 ピックアップローラー、24 駆動軸、25 反転ローラー、
26 リタードローラー、27 ガイドローラー、28 ガイドローラー、
29 搬送用ローラー、30 排出用ローラー、31 記録ヘッド、
33 キャリッジ、35 支持部材、37 先端縁、41 給送用開口、
43 カセット本体、45 内壁、46 内壁面、47 第1姿勢、
49 第2姿勢、51 切換え機構、53 側端エッジガイド、
55 後端エッジガイド、57 凹陥部、 59 パネル、61 スライダー、
61a 先端面、61b 後端面、63 摺動凹部、65 ストッパー、
67 第1位置、69 第2位置、71 側壁、73 揺動軸、75 軸受部、
77 捩りコイルバネ(付勢部材)、79 保持作用面、80 水平保持部、
81 カム、83 カムフォロア、85 傾斜案内面、86 傾斜案内部、
87 基端当接面、89 コロ、91 リンク機構、93 揺動ロッド、
95 摺動子、97 摺動ロッド、99 延長杆、101 補助レバー、
102 内壁面、P 用紙(被記録材)、 A 前後方向、B 幅方向、
O 揺動支点、C 給送方向、θ 傾斜角度、H カム高さ、Q 支持点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被記録材を積畳状態で収容可能で記録装置本体に着脱可能な被記録材給送用カセットであって、
送り出される被記録材の先端と対向し、収容される被記録材の先端と接触する第1姿勢と、前記第1姿勢よりも被記録材の送り出し方向に倒れて前記被記録材給送用カセットの底面に対して所定の傾斜角を成す第2姿勢をとり得る内壁と、
前記内壁の第1姿勢と第2姿勢を記録装置本体に対する着脱操作によって切り換える切換え機構と、を備え、
前記切換え機構は、
記録装置本体に装着する時、前記内壁の第1姿勢を保持する第1位置から該内壁の第1姿勢の保持を解除して当該内壁を第2姿勢に移行させる第2位置に移動し、記録装置本体から取り外す時、前記第2位置から前記第1位置に移動するスライダーと、
前記スライダーに設けられ、前記内壁の第1姿勢を保持するカム高さの保持作用面を有するカムと、
前記内壁に設けられ、前記カムの保持作用面に当接することで第2姿勢をとっていた当該内壁を第1姿勢に移行させるカムフォロアと、
を備えていることを特徴とする被記録材給送用カセット。
【請求項2】
請求項1に記載された被記録材給送用カセットにおいて、
前記内壁は、前記第1姿勢においては収容される被記録材の先端と当接することにより当該先端を揃えるよう機能し、前記第2姿勢においては被記録材の給送時に最上位の被記録材と次位以降の被記録材との分離を行うよう機能するものであることを特徴とする被記録材給送用カセット。
【請求項3】
請求項1または2に記載された被記録材給送用カセットにおいて、
前記スライダーは、前記被記録材給送用カセットの底部を一部凹陥して形成した摺動凹部に係合して、前記第1位置と前記第2位置との間で前記着脱の操作方向に摺動可能に設けられていることを特徴とする被記録材給送用カセット。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載された被記録材給送用カセットにおいて、
前記カムは、前記保持作用面を有する水平保持部と、
前記水平保持部から徐々にカム高さが低くなる傾斜案内面を有する傾斜案内部と、を備えていることを特徴とする被記録材給送用カセット。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載された被記録材給送用カセットにおいて、
前記カムフォロアは、前記内壁が第1姿勢をとっているときに前記保持作用面と平行になって当接する基端当接面を備えていることを特徴とする被記録材給送用カセット。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載された被記録材給送用カセットにおいて、
前記内壁に対して第2姿勢をとる方向に付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする被記録材給送用カセット。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載された被記録材給送用カセットにおいて、
前記内壁と前記切換え機構は、前記被記録材給送用カセットの幅方向の両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする被記録材給送用カセット。
【請求項8】
被記録材を積畳状態で収容可能な被記録材給送用カセットが着脱可能に装着される記録装置であって、
前記被記録材給送用カセットは、請求項1〜7のいずれか一項に記載された被記録材給送用カセットであることを特徴とする記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−201442(P2012−201442A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−65942(P2011−65942)
【出願日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】