装飾されたフェルール及びそれを用いたゴルフクラブ
【課題】装飾を施すことにより強度を下げることなく、破損し難く、フェルールの作用効果を減殺せずに、装飾効果が高く、容易且廉価に製造でき、煌びやかな光りを放つことによって著しく人の目を惹き、楽しんで使用できるゴルフクラブ及びそれに用いるフェルールを提供する。
【解決手段】フェルール１の表面の一部に、フェルール１の円周上に亘って凹部７を形成し、該凹部７に反射性立体的装飾部材６を固着した。
【解決手段】フェルール１の表面の一部に、フェルール１の円周上に亘って凹部７を形成し、該凹部７に反射性立体的装飾部材６を固着した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、装飾を施したフェルール及びそれを用いたゴルフクラブに関し、特に、その表面に反射性立体的装飾部材を固着したことを特徴とするフェルール及びそれを用いたゴルフクラブに関する。
【背景技術】
【０００２】
フェルールはソケットとも云われ、ゴルフクラブのゴルフヘッドのシャフト接続部であるホゼル部の先端に取り付け、ボールインパクト時のシャフトの衝撃を和らげる効果を有するものである。
【０００３】
このようなフェルールは、主に樹脂を用いて若しくは、金属に樹脂を被覆して成形されているが、従来からその外観には殆んど装飾が施されず、デザイン性や装飾性に欠けたものであった。
【０００４】
そこで、装飾効果を高めるために、合成樹脂製径小管部と合成樹脂製径大管部の間に金属箔等の金属色中間層を介装して一体化した装飾リングを、ソケット管の軸方向断面適宜箇所に固着して構成した装飾ソケットが提案されている（特許文献１参照。）。
【０００５】
又、軸心方向に分割形成されたソケット本体の、分割された筒体間に金属製の装飾リングを設けたソケットが提案されている（特許文献２参照。）。
【０００６】
【特許文献１】実公昭５５−２１７１０号公報
【特許文献２】登録実用新案第３１０３７４８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
このように、従来のフェルールは、一連のリング状の模様を設けた単純なデザインの物であり、やはり、意匠性や装飾性に欠け、煌びやかな光りを放つことがなく、人の目を惹きつけるほどのものではなく、デザイン性は低く、装飾効果も低いものであった。
【０００８】
特に、最近女性ゴルファーが増え、ウェアーやゴルフ用の小物等のゴルフ用品にお洒落な製品が多数提供され、お洒落の楽しみもあることに比べ、ゴルフクラブは機能性のみ追及され、装飾性に欠けると共に、楽しんで使用出来るものではなかった。
【０００９】
又、従来のフェルールは、分割されて装飾リングが介装されているので、強度的に弱く、破損し易く、又、上述のようなフェルールの作用効果を減殺してしまうといった、欠点があった。又、多数の工程を経て成形され、製造工程が複雑で、コストが嵩むといった欠点もあった。
【００１０】
そこで、本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、装飾を施すことにより強度を下げることなく、破損し難く、フェルールの作用効果を減殺せずに、装飾効果が高く、容易且廉価に製造でき、煌びやかな光りを放つことによって著しく人の目を惹き、楽しんで使用できるゴルフクラブ及びそれに用いるフェルールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
上記課題を解決するための手段としての本発明は、フェルールの表面に反射性立体的装飾部材を固着したことを特徴とするフェルールである。
【００１２】
又、上記フェルールにおいて、フェルールの表面の一部に凹部を形成し、該凹部に前記前記反射性立体的装飾部材を固着したことを特徴とするフェルールである。
【００１３】
又、上記フェルールにおいて、前記凹部が、フェルールの円周上に亘って設けられていることを特徴とするフェルールである。
【００１４】
又、上記フェルールにおいて、前記凹部の短手方向の幅が２ｍｍ以上５ｍｍ以下であり、深さが０．２ｍｍ以上２ｍｍ以下であることを特徴とするフェルールである。
【００１５】
又、上記フェルールにおいて、前記反射性立体的装飾部材の幅が０．５ｍｍ以上３ｍｍ以下であることを特徴とするフェルールである。
【００１６】
又、上記フェルールにおいて、前記反射性立体的装飾部材が透明樹脂粒状物又は／及び金属粒状物であることを特徴とするフェルールである。
【００１７】
又、上記フェルールにおいて、前記透明樹脂粒状物は、薄く着色されていることを特徴とするフェルールである。
【００１８】
又、上記フェルールにおいて、前記透明樹脂粒状物の樹脂がアクリル樹脂で有ることを特徴とするフェルールである。
【００１９】
更に、上記何れかのフェルールを備えたことを特徴とするゴルフクラブである。
【発明の効果】
【００２０】
以上のような本発明によれば、フェルールの表面に反射性立体的装飾部材を固着したので、強度を下げることなく、破損し難く、フェルールの作用効果を減殺せずに、容易且廉価に装飾を施すことが可能となった。又、煌びやかな光りを放つことによって、デザイン性や装飾効果を向上させることが可能となり、著しく人の目を惹き、楽しんで使用できるゴルフクラブを提供することが可能となった。
【００２１】
又、フェルールの表面の一部に凹部を形成し、該凹部に前記反射性立体的装飾部材を固着したので、反射性立体的装飾部材が剥がれにくく、固定強度を向上させることが出来た。
【００２２】
又、前記凹部が、フェルールの円周上に亘って設けられているので、見栄えが良く、よりデザイン性を向上させることが可能となった。
【００２３】
又、前記凹部の短手方向の幅が２ｍｍ以上５ｍｍ以下であり、深さが０．２ｍｍ以上２ｍｍ以下であるので、反射性立体的装飾部材の固定が容易且確実となった。
【００２４】
又、前記反射性立体的装飾部材の幅が０．５ｍｍ以上３ｍｍ以下であるので、ゴルフプレーに支障をきたすことなく、デザイン性や装飾効果を向上させることが可能となった。
【００２５】
又、前記反射性立体的装飾部材が透明樹脂粒状物又は／及び金属粒状物であるので、より煌びやかな光りを放つ事によって、よりデザイン性を向上させることが可能となった。
【００２６】
又、前記透明樹脂粒状物は、薄く着色されているので、より煌びやかな光りを放つことによって、よりデザイン性を向上させることが可能となった。
【００２７】
又、前記透明樹脂粒状物の樹脂がアクリル樹脂で有るので、変色が少なく、長期に亘ってより煌びやかな光りを放つことが可能となった。
【００２８】
又、上記何れかのフェルールを備えたことを特徴とするゴルフクラブであるので、ゴルフクラブにおいて、上述のような効果を有することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２９】
以下本発明を図に従って詳細に説明する。ゴルフクラブ１０はシャフト２の上端部にグリップ３が設けられ、シャフト２の下端部がヘッド４と一体成形されたホゼル４１に挿入され、フェルール１がシャフト２下端部のホゼル４１への挿入部を被覆して装着されている。フェルール１には、凹部７が設けられ、凹部７に接着層９を介して反射性立体的装飾部材６が固着されている。該反射性立体的装飾部材６はフェルール１を装飾する装飾体となるもので、単独で用いてもよく、複数を用いて花柄や連続模様等の一体模様の装飾体としてもよい。
【００３０】
フェルール１は下端方向（ホゼル４１方向）に拡径する逆テーパー状であり、内部にシャフト２を挿通するための挿通孔１９を備えた筒状体である。また、フェルール１のシャフト４を通す挿通孔１９の内径は、下方（ホゼル４１方向）の内径が上方の内径より小さい方が好ましい。逆に、肉厚は、下方の方が厚肉で、上方の方が薄肉の形状と成っている。
【００３１】
フェルール１の材質は特に限定されないが、セルロイド樹脂を用いることが好ましい。勿論、熱可塑性樹脂を用いて射出成形法で製造することも可能であるが、金型を用いて製造するために、フェルールの表面に離型剤が付着し、充分な洗浄が必要となり、製造工程が煩雑化し、コストが嵩んでしまう。一方、セルロイド樹脂でフェルールを製造する場合には、切削加工で製造するため、フェルールの表面に離型剤が残らず、洗浄工程が不要であり、又、反射性立体的装飾部材６の接着にも好ましいからである。
【００３２】
反射性立体的装飾部材６は、反射性、光沢性を備えた、樹脂粒状物、特に透明樹脂粒状物、金属粒状物、ガラス、宝石、模造宝石等を用いることが出来る。又、これらが樹脂、金属コーティングされた樹脂或いは金属等により連接されてチェーン状になったものも使用できる。
【００３３】
樹脂粒状物に用いる樹脂としては、反射性、光沢性を備える樹脂であれば、特に限定されずに使用可能であるが、透明性の有る樹脂、更には薄く着色された樹脂を使用することにより、煌びやかな光りを放つことができ、よりデザイン性、装飾性が高まるので好ましい。又、特に透明度が高く、変色の少ないアクリル樹脂が好ましい。又、一般的なウレタン樹脂は、柔軟性があり、好ましいが、長い年月が経つと黄変するので、黄変しにくいタイプのウレタン樹脂を使用すると好ましい。
【００３４】
ウレタン樹脂として、２液型ポリウレタン樹脂が挙げられ、これは主剤のポリオールと硬化剤のポリイソシアネートを使用時に混合する常温硬化型樹脂である。使用するポリオールには、分子内に水酸基を有するアクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリウレタンポリオール等があり、ポリイソシアネートプレポリマーには使用する原料イソシアネートにより多数の種類があるが、その中で、一般に芳香族イソシアネート系のものは紫外線によって黄変し易く、好ましくないが、キシリレンジイソシアネート系、イソホロンジイソシアネート系、ヘキサメチレンジイソシアネート系のものは黄変しにくい特徴があり好ましい。
【００３５】
また、金属粒状物は、一般に樹脂より比重が重いため、固着する分量によっては、ゴルフクラブのバランス等に影響を及ぼすことがあるので、金属粒状物としては、比較的比重の小さい金属、例えばアルミニウムやチタニウムを用いることが好ましい。
【００３６】
又、同様の理由から、金属粒状物として、樹脂粒状物に金属被膜をコーティングしたものを用いることが出来る。この被膜となる金属は、アルミニウムやチタニウム等の軽金属が好ましい。例えば、ウレタン系エラストマーにアルミコーティングをしたり、アクリル樹脂にチタンコーティングをすることで、金属光沢を持たせ煌びやかにすることができる。
【００３７】
模造宝石としては、ラインストーンが好適に使用出来る。このラインストーンはガラス製の模造宝石であり、金、鉄、マンガンなどを混ぜて、青、赤、緑、紫等様々な色とすることができるものである。
【００３８】
尚、反射性立体的装飾部材６のうち、透明性のあるものの場合、裏面に金属を貼り付けて反射を増すようにすることにより、より一層煌びやかとなり好ましい。
【００３９】
反射性立体的装飾部材６の形状は、凹部７に受容さる範囲では特に限定されないが、接着面の反対側、即ち表面は、球面の一部の様な曲面を有するか、ダイヤモンドカットの様な複数のカット面を持つことで、光の反射を利用して、見た目にも綺麗に見せることができる。又、反射性立体的装飾部材６の裏面、即ちフェルール１に対向する面は、平面でもよいが、対向するフェルールの凸状の曲面、即ち凹部７の底面７１に対応した一律の凹状の曲面を有していることが好ましい。このような構成とすることで、接着が容易となり、固定強度が向上するからである。
【００４０】
又、反射性立体的装飾部材６の縦及び横の幅は特に限定されないが、個々の粒状体では０．５ｍｍ以上３ｍｍ以下程度とすることが好ましい。このように幅を狭くしたのは、円筒状のフェルール１の円周上に貼付するため、あまり大きいと、特に反射性立体的装飾部材６の裏面が平面である場合、貼付部分の粘着部分で対応出来ず、左右に大きな浮きができ、外れ易くなるためである。尚、反射性立体的装飾部材６の縦又は／及び横の幅を凹部７の短手方向の幅と略同一として、反射性立体的装飾部材６を凹部７に嵌合し、固定強度を高めることとしてもよい。
【００４１】
フェルール１の表面の一部に形成された凹部７は、該凹部７に反射性立体的装飾部材６を固着することにより、反射性立体的装飾部材６を剥がれ難くし、固定強度を向上させる為に設けたものである。このような構成とすることで、反射性立体的装飾部材６が、例えばキャディーバッグからゴルフクラブを引き抜く時等に、引っ掛かって外れない様にすることが可能である。
【００４２】
この凹部７の形状、数、位置は特に限定されず、所望形状、数、箇所に設ければよい。具体例としては、図２（ａ）に示すように、縦断面Ｌ字状に構成したり、図２（ｂ）に示すように、縦断面コの字状に形成することが出来る。又、図３（ａ）に示すように、フェルール１の円周上に亘って設けたり、図３（ｂ）に示すように、フェルール１の円周上の一部に設けたり、図３（ｃ）に示すように、フェルール１の上下方向に長く設けたり、図３（ｄ）に示すように、方形或いは円形状に設けることが出来る。更に、これらを適宜組合わせて構成することが出来る。特に、フェルール１の周上に亘って設けると、見栄えが良く、好ましい。又、凹部７の底面７１、即ち反射性立体的装飾部材６と対向する面は側面視直線状となるように形成することにより、反射性立体的装飾部材６を貼付し易く、且安定的に固定されるので好ましい。
【００４３】
凹部７の短手方向の幅が、狭すぎると反射性立体的装飾部材６を貼付しにくくなり、幅が広すぎると、フェルール１と反射性立体的装飾部材６との接合部分に外部の物が引っ掛かり易くなり、好ましくない。従って、凹部７の短手方向の幅Ｗを２ｍｍ以上５ｍｍ以下とすることが好ましい。
【００４４】
通常、フェルール１の厚みは２．５〜３ｍｍなので、凹部７を深く掘りすぎて、凹部７部分の肉厚Ｎを０．５ｍｍ以下にすると、シャフト２の先端から挿入する時に、薄肉部分が割れることがあるので、好ましくない。従って、凹部７の深さＤが０．２ｍｍ以上２ｍｍ以下の範囲が好ましい。
【００４５】
更に、凹部７の深さＤと反射性立体的装飾部材６の高さの関係は特に限定されないが、反射性立体的装飾部材６の高さに比べて凹部７の深さＤが深すぎると、反射性立体的装飾部材６を貼付し難くなり、逆に浅いと、反射性立体的装飾部材６に外部の物が当たりやすくなって、剥がれやすくなる。その為、図４（ｂ）で示すように、反射性立体的装飾部材６が少し突出する程度の深さでもよいが、図４（ｃ）で示すように、反射性立体的装飾部材６の高さより僅かに深く、反射性立体的装飾部材６が凹部７に完全に埋没する程度に構成することが好ましい。
【００４６】
フェルール１への反射性立体的装飾部材６の接着は、フェルール１へ接着剤を塗布して接着層９を設け、接着層９上に反射性立体的装飾部材６を圧着する方法の他、反射性立体的装飾部材６の裏面に予め接着剤を設け、超音波振動或いは加熱により接着剤を溶融させて接着する方法、反射性立体的装飾部材６が樹脂製の場合には、接着剤を用いずに超音波振動或いは加熱により溶着させる方法等を用いることが出来る。更に、図５に示すように、凹部７に受容される形状で構成された合成樹脂製等の可撓性シート８を用いることが出来る。可撓性シート８は、一面に予め反射性立体的装飾部材６を上述のような方法により固定すると共に、他面に接着層９を設けて構成し、該可撓性シート８をフェルール１へ接着する。この場合、複数の反射性立体的装飾部材６を用い、予め花柄等の形状や連続模様等一連の模様を形成させておくことが出来るので、装飾体の製造が簡易化、容易化される。
【００４７】
尚、図４（ａ）で示すように、反射性立体的装飾部材６はフェルール１の表面に凹部を設けずに、直接固着することとしてもよい。
【実施例１】
【００４８】
アイアンゴルフクラブ１０に関して、本発明を実施した。先ず、フェルール１は、セルロイドを削りだして作成した。フェルール１の大きさは、高さ２５ｍｍ、上部外径１１ｍｍ、上部内径９．１５ｍｍ、下部外径１３．８ｍｍ、下部内径８．９ｍｍ、シャフト２先端径は、塗装込みで直径９．０ｍｍのものを使用した。シャフト２先端のホゼル４１内に収まる部分を紙ヤスリで、塗装部分を削り取った。
【００４９】
フェルール１は、下端部において、外径部から内径部に向かって上方へ削り込みをしてあり、ホゼル部先端との当接時に隙間が空きにくい構造とした。そして、内径部分に下方へ突起した円周部（厚さ０．７ｍｍ、高さ１ｍｍ）を設けた。突起部分は、フェルールの上端の内径より、小さく、厚みが薄いので、シャフト２に密着して、ずれにくい構造と成っている。フェルール１の凹部７は、下端部から３ｍｍの位置から幅５ｍｍ、深さ下端部側１ｍｍ、上端側０．５ｍｍとして切欠いた。
【００５０】
次に、フェルール１をシャフト２前端に適量（２８ｍｍ）ほどの所に挿入して、接着剤を着けて、ホゼル４１内にシャフト２先端を挿入し、固定した。シャフト２とヘッド４が完全に接着固定された後、凹部７に接着剤を塗布し、やや水色がかった透明なアクリル樹脂のダイヤモンドカットの様に多面カットした粒状物、およそ縦及び横幅２．５ｍｍ程度のものを６個、フェルール１の凹部７に貼り付けた。
【００５１】
この結果、フェルールの強度を下げることなく、破損し難く、フェルールの作用効果を減殺せずに、装飾効果が高く、容易且廉価に製造でき、煌びやかな光りを放つことによって著しく人の目を惹き、楽しんで使用できるゴルフクラブとなった。
【図面の簡単な説明】
【００５２】
【図１】本発明一実施例側面図
【図２】本発明フェルールの凹部形状を示す側面図であり、（ａ）は断縦面Ｌ字状（ｂ）は縦断面コの字状の凹部を示す。
【図３】本発明フェルールの凹部形状を示す斜視図であり、（ａ）は円周に亘った凹部（ｂ）は円周の一部の凹部、（ｃ）は上下方向に長い凹部（ｄ）は方形或いは円形状の凹部を示す。
【図４】本発明一実施例部分側面図であり、（ａ）は凹部を設けない構成、（ｂ）は装飾部材が凹部から突出した構成、（ｃ）は装飾部材が凹部に完全に埋まった構成を示す。
【図５】本発明他実施例部分断面図
【図６】本発明ゴルフクラブ一実施例側面図
【符号の説明】
【００５３】
１ フェルール
２ シャフト
３ グリップ
４ ヘッド
４１ ホゼル
６ 反射性立体的装飾部材
７ 凹部
８ 可撓性シート
９ 接着層
１０ ゴルフクラブ
１９ 挿通孔
【技術分野】
【０００１】
本発明は、装飾を施したフェルール及びそれを用いたゴルフクラブに関し、特に、その表面に反射性立体的装飾部材を固着したことを特徴とするフェルール及びそれを用いたゴルフクラブに関する。
【背景技術】
【０００２】
フェルールはソケットとも云われ、ゴルフクラブのゴルフヘッドのシャフト接続部であるホゼル部の先端に取り付け、ボールインパクト時のシャフトの衝撃を和らげる効果を有するものである。
【０００３】
このようなフェルールは、主に樹脂を用いて若しくは、金属に樹脂を被覆して成形されているが、従来からその外観には殆んど装飾が施されず、デザイン性や装飾性に欠けたものであった。
【０００４】
そこで、装飾効果を高めるために、合成樹脂製径小管部と合成樹脂製径大管部の間に金属箔等の金属色中間層を介装して一体化した装飾リングを、ソケット管の軸方向断面適宜箇所に固着して構成した装飾ソケットが提案されている（特許文献１参照。）。
【０００５】
又、軸心方向に分割形成されたソケット本体の、分割された筒体間に金属製の装飾リングを設けたソケットが提案されている（特許文献２参照。）。
【０００６】
【特許文献１】実公昭５５−２１７１０号公報
【特許文献２】登録実用新案第３１０３７４８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
このように、従来のフェルールは、一連のリング状の模様を設けた単純なデザインの物であり、やはり、意匠性や装飾性に欠け、煌びやかな光りを放つことがなく、人の目を惹きつけるほどのものではなく、デザイン性は低く、装飾効果も低いものであった。
【０００８】
特に、最近女性ゴルファーが増え、ウェアーやゴルフ用の小物等のゴルフ用品にお洒落な製品が多数提供され、お洒落の楽しみもあることに比べ、ゴルフクラブは機能性のみ追及され、装飾性に欠けると共に、楽しんで使用出来るものではなかった。
【０００９】
又、従来のフェルールは、分割されて装飾リングが介装されているので、強度的に弱く、破損し易く、又、上述のようなフェルールの作用効果を減殺してしまうといった、欠点があった。又、多数の工程を経て成形され、製造工程が複雑で、コストが嵩むといった欠点もあった。
【００１０】
そこで、本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、装飾を施すことにより強度を下げることなく、破損し難く、フェルールの作用効果を減殺せずに、装飾効果が高く、容易且廉価に製造でき、煌びやかな光りを放つことによって著しく人の目を惹き、楽しんで使用できるゴルフクラブ及びそれに用いるフェルールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
上記課題を解決するための手段としての本発明は、フェルールの表面に反射性立体的装飾部材を固着したことを特徴とするフェルールである。
【００１２】
又、上記フェルールにおいて、フェルールの表面の一部に凹部を形成し、該凹部に前記前記反射性立体的装飾部材を固着したことを特徴とするフェルールである。
【００１３】
又、上記フェルールにおいて、前記凹部が、フェルールの円周上に亘って設けられていることを特徴とするフェルールである。
【００１４】
又、上記フェルールにおいて、前記凹部の短手方向の幅が２ｍｍ以上５ｍｍ以下であり、深さが０．２ｍｍ以上２ｍｍ以下であることを特徴とするフェルールである。
【００１５】
又、上記フェルールにおいて、前記反射性立体的装飾部材の幅が０．５ｍｍ以上３ｍｍ以下であることを特徴とするフェルールである。
【００１６】
又、上記フェルールにおいて、前記反射性立体的装飾部材が透明樹脂粒状物又は／及び金属粒状物であることを特徴とするフェルールである。
【００１７】
又、上記フェルールにおいて、前記透明樹脂粒状物は、薄く着色されていることを特徴とするフェルールである。
【００１８】
又、上記フェルールにおいて、前記透明樹脂粒状物の樹脂がアクリル樹脂で有ることを特徴とするフェルールである。
【００１９】
更に、上記何れかのフェルールを備えたことを特徴とするゴルフクラブである。
【発明の効果】
【００２０】
以上のような本発明によれば、フェルールの表面に反射性立体的装飾部材を固着したので、強度を下げることなく、破損し難く、フェルールの作用効果を減殺せずに、容易且廉価に装飾を施すことが可能となった。又、煌びやかな光りを放つことによって、デザイン性や装飾効果を向上させることが可能となり、著しく人の目を惹き、楽しんで使用できるゴルフクラブを提供することが可能となった。
【００２１】
又、フェルールの表面の一部に凹部を形成し、該凹部に前記反射性立体的装飾部材を固着したので、反射性立体的装飾部材が剥がれにくく、固定強度を向上させることが出来た。
【００２２】
又、前記凹部が、フェルールの円周上に亘って設けられているので、見栄えが良く、よりデザイン性を向上させることが可能となった。
【００２３】
又、前記凹部の短手方向の幅が２ｍｍ以上５ｍｍ以下であり、深さが０．２ｍｍ以上２ｍｍ以下であるので、反射性立体的装飾部材の固定が容易且確実となった。
【００２４】
又、前記反射性立体的装飾部材の幅が０．５ｍｍ以上３ｍｍ以下であるので、ゴルフプレーに支障をきたすことなく、デザイン性や装飾効果を向上させることが可能となった。
【００２５】
又、前記反射性立体的装飾部材が透明樹脂粒状物又は／及び金属粒状物であるので、より煌びやかな光りを放つ事によって、よりデザイン性を向上させることが可能となった。
【００２６】
又、前記透明樹脂粒状物は、薄く着色されているので、より煌びやかな光りを放つことによって、よりデザイン性を向上させることが可能となった。
【００２７】
又、前記透明樹脂粒状物の樹脂がアクリル樹脂で有るので、変色が少なく、長期に亘ってより煌びやかな光りを放つことが可能となった。
【００２８】
又、上記何れかのフェルールを備えたことを特徴とするゴルフクラブであるので、ゴルフクラブにおいて、上述のような効果を有することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２９】
以下本発明を図に従って詳細に説明する。ゴルフクラブ１０はシャフト２の上端部にグリップ３が設けられ、シャフト２の下端部がヘッド４と一体成形されたホゼル４１に挿入され、フェルール１がシャフト２下端部のホゼル４１への挿入部を被覆して装着されている。フェルール１には、凹部７が設けられ、凹部７に接着層９を介して反射性立体的装飾部材６が固着されている。該反射性立体的装飾部材６はフェルール１を装飾する装飾体となるもので、単独で用いてもよく、複数を用いて花柄や連続模様等の一体模様の装飾体としてもよい。
【００３０】
フェルール１は下端方向（ホゼル４１方向）に拡径する逆テーパー状であり、内部にシャフト２を挿通するための挿通孔１９を備えた筒状体である。また、フェルール１のシャフト４を通す挿通孔１９の内径は、下方（ホゼル４１方向）の内径が上方の内径より小さい方が好ましい。逆に、肉厚は、下方の方が厚肉で、上方の方が薄肉の形状と成っている。
【００３１】
フェルール１の材質は特に限定されないが、セルロイド樹脂を用いることが好ましい。勿論、熱可塑性樹脂を用いて射出成形法で製造することも可能であるが、金型を用いて製造するために、フェルールの表面に離型剤が付着し、充分な洗浄が必要となり、製造工程が煩雑化し、コストが嵩んでしまう。一方、セルロイド樹脂でフェルールを製造する場合には、切削加工で製造するため、フェルールの表面に離型剤が残らず、洗浄工程が不要であり、又、反射性立体的装飾部材６の接着にも好ましいからである。
【００３２】
反射性立体的装飾部材６は、反射性、光沢性を備えた、樹脂粒状物、特に透明樹脂粒状物、金属粒状物、ガラス、宝石、模造宝石等を用いることが出来る。又、これらが樹脂、金属コーティングされた樹脂或いは金属等により連接されてチェーン状になったものも使用できる。
【００３３】
樹脂粒状物に用いる樹脂としては、反射性、光沢性を備える樹脂であれば、特に限定されずに使用可能であるが、透明性の有る樹脂、更には薄く着色された樹脂を使用することにより、煌びやかな光りを放つことができ、よりデザイン性、装飾性が高まるので好ましい。又、特に透明度が高く、変色の少ないアクリル樹脂が好ましい。又、一般的なウレタン樹脂は、柔軟性があり、好ましいが、長い年月が経つと黄変するので、黄変しにくいタイプのウレタン樹脂を使用すると好ましい。
【００３４】
ウレタン樹脂として、２液型ポリウレタン樹脂が挙げられ、これは主剤のポリオールと硬化剤のポリイソシアネートを使用時に混合する常温硬化型樹脂である。使用するポリオールには、分子内に水酸基を有するアクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリウレタンポリオール等があり、ポリイソシアネートプレポリマーには使用する原料イソシアネートにより多数の種類があるが、その中で、一般に芳香族イソシアネート系のものは紫外線によって黄変し易く、好ましくないが、キシリレンジイソシアネート系、イソホロンジイソシアネート系、ヘキサメチレンジイソシアネート系のものは黄変しにくい特徴があり好ましい。
【００３５】
また、金属粒状物は、一般に樹脂より比重が重いため、固着する分量によっては、ゴルフクラブのバランス等に影響を及ぼすことがあるので、金属粒状物としては、比較的比重の小さい金属、例えばアルミニウムやチタニウムを用いることが好ましい。
【００３６】
又、同様の理由から、金属粒状物として、樹脂粒状物に金属被膜をコーティングしたものを用いることが出来る。この被膜となる金属は、アルミニウムやチタニウム等の軽金属が好ましい。例えば、ウレタン系エラストマーにアルミコーティングをしたり、アクリル樹脂にチタンコーティングをすることで、金属光沢を持たせ煌びやかにすることができる。
【００３７】
模造宝石としては、ラインストーンが好適に使用出来る。このラインストーンはガラス製の模造宝石であり、金、鉄、マンガンなどを混ぜて、青、赤、緑、紫等様々な色とすることができるものである。
【００３８】
尚、反射性立体的装飾部材６のうち、透明性のあるものの場合、裏面に金属を貼り付けて反射を増すようにすることにより、より一層煌びやかとなり好ましい。
【００３９】
反射性立体的装飾部材６の形状は、凹部７に受容さる範囲では特に限定されないが、接着面の反対側、即ち表面は、球面の一部の様な曲面を有するか、ダイヤモンドカットの様な複数のカット面を持つことで、光の反射を利用して、見た目にも綺麗に見せることができる。又、反射性立体的装飾部材６の裏面、即ちフェルール１に対向する面は、平面でもよいが、対向するフェルールの凸状の曲面、即ち凹部７の底面７１に対応した一律の凹状の曲面を有していることが好ましい。このような構成とすることで、接着が容易となり、固定強度が向上するからである。
【００４０】
又、反射性立体的装飾部材６の縦及び横の幅は特に限定されないが、個々の粒状体では０．５ｍｍ以上３ｍｍ以下程度とすることが好ましい。このように幅を狭くしたのは、円筒状のフェルール１の円周上に貼付するため、あまり大きいと、特に反射性立体的装飾部材６の裏面が平面である場合、貼付部分の粘着部分で対応出来ず、左右に大きな浮きができ、外れ易くなるためである。尚、反射性立体的装飾部材６の縦又は／及び横の幅を凹部７の短手方向の幅と略同一として、反射性立体的装飾部材６を凹部７に嵌合し、固定強度を高めることとしてもよい。
【００４１】
フェルール１の表面の一部に形成された凹部７は、該凹部７に反射性立体的装飾部材６を固着することにより、反射性立体的装飾部材６を剥がれ難くし、固定強度を向上させる為に設けたものである。このような構成とすることで、反射性立体的装飾部材６が、例えばキャディーバッグからゴルフクラブを引き抜く時等に、引っ掛かって外れない様にすることが可能である。
【００４２】
この凹部７の形状、数、位置は特に限定されず、所望形状、数、箇所に設ければよい。具体例としては、図２（ａ）に示すように、縦断面Ｌ字状に構成したり、図２（ｂ）に示すように、縦断面コの字状に形成することが出来る。又、図３（ａ）に示すように、フェルール１の円周上に亘って設けたり、図３（ｂ）に示すように、フェルール１の円周上の一部に設けたり、図３（ｃ）に示すように、フェルール１の上下方向に長く設けたり、図３（ｄ）に示すように、方形或いは円形状に設けることが出来る。更に、これらを適宜組合わせて構成することが出来る。特に、フェルール１の周上に亘って設けると、見栄えが良く、好ましい。又、凹部７の底面７１、即ち反射性立体的装飾部材６と対向する面は側面視直線状となるように形成することにより、反射性立体的装飾部材６を貼付し易く、且安定的に固定されるので好ましい。
【００４３】
凹部７の短手方向の幅が、狭すぎると反射性立体的装飾部材６を貼付しにくくなり、幅が広すぎると、フェルール１と反射性立体的装飾部材６との接合部分に外部の物が引っ掛かり易くなり、好ましくない。従って、凹部７の短手方向の幅Ｗを２ｍｍ以上５ｍｍ以下とすることが好ましい。
【００４４】
通常、フェルール１の厚みは２．５〜３ｍｍなので、凹部７を深く掘りすぎて、凹部７部分の肉厚Ｎを０．５ｍｍ以下にすると、シャフト２の先端から挿入する時に、薄肉部分が割れることがあるので、好ましくない。従って、凹部７の深さＤが０．２ｍｍ以上２ｍｍ以下の範囲が好ましい。
【００４５】
更に、凹部７の深さＤと反射性立体的装飾部材６の高さの関係は特に限定されないが、反射性立体的装飾部材６の高さに比べて凹部７の深さＤが深すぎると、反射性立体的装飾部材６を貼付し難くなり、逆に浅いと、反射性立体的装飾部材６に外部の物が当たりやすくなって、剥がれやすくなる。その為、図４（ｂ）で示すように、反射性立体的装飾部材６が少し突出する程度の深さでもよいが、図４（ｃ）で示すように、反射性立体的装飾部材６の高さより僅かに深く、反射性立体的装飾部材６が凹部７に完全に埋没する程度に構成することが好ましい。
【００４６】
フェルール１への反射性立体的装飾部材６の接着は、フェルール１へ接着剤を塗布して接着層９を設け、接着層９上に反射性立体的装飾部材６を圧着する方法の他、反射性立体的装飾部材６の裏面に予め接着剤を設け、超音波振動或いは加熱により接着剤を溶融させて接着する方法、反射性立体的装飾部材６が樹脂製の場合には、接着剤を用いずに超音波振動或いは加熱により溶着させる方法等を用いることが出来る。更に、図５に示すように、凹部７に受容される形状で構成された合成樹脂製等の可撓性シート８を用いることが出来る。可撓性シート８は、一面に予め反射性立体的装飾部材６を上述のような方法により固定すると共に、他面に接着層９を設けて構成し、該可撓性シート８をフェルール１へ接着する。この場合、複数の反射性立体的装飾部材６を用い、予め花柄等の形状や連続模様等一連の模様を形成させておくことが出来るので、装飾体の製造が簡易化、容易化される。
【００４７】
尚、図４（ａ）で示すように、反射性立体的装飾部材６はフェルール１の表面に凹部を設けずに、直接固着することとしてもよい。
【実施例１】
【００４８】
アイアンゴルフクラブ１０に関して、本発明を実施した。先ず、フェルール１は、セルロイドを削りだして作成した。フェルール１の大きさは、高さ２５ｍｍ、上部外径１１ｍｍ、上部内径９．１５ｍｍ、下部外径１３．８ｍｍ、下部内径８．９ｍｍ、シャフト２先端径は、塗装込みで直径９．０ｍｍのものを使用した。シャフト２先端のホゼル４１内に収まる部分を紙ヤスリで、塗装部分を削り取った。
【００４９】
フェルール１は、下端部において、外径部から内径部に向かって上方へ削り込みをしてあり、ホゼル部先端との当接時に隙間が空きにくい構造とした。そして、内径部分に下方へ突起した円周部（厚さ０．７ｍｍ、高さ１ｍｍ）を設けた。突起部分は、フェルールの上端の内径より、小さく、厚みが薄いので、シャフト２に密着して、ずれにくい構造と成っている。フェルール１の凹部７は、下端部から３ｍｍの位置から幅５ｍｍ、深さ下端部側１ｍｍ、上端側０．５ｍｍとして切欠いた。
【００５０】
次に、フェルール１をシャフト２前端に適量（２８ｍｍ）ほどの所に挿入して、接着剤を着けて、ホゼル４１内にシャフト２先端を挿入し、固定した。シャフト２とヘッド４が完全に接着固定された後、凹部７に接着剤を塗布し、やや水色がかった透明なアクリル樹脂のダイヤモンドカットの様に多面カットした粒状物、およそ縦及び横幅２．５ｍｍ程度のものを６個、フェルール１の凹部７に貼り付けた。
【００５１】
この結果、フェルールの強度を下げることなく、破損し難く、フェルールの作用効果を減殺せずに、装飾効果が高く、容易且廉価に製造でき、煌びやかな光りを放つことによって著しく人の目を惹き、楽しんで使用できるゴルフクラブとなった。
【図面の簡単な説明】
【００５２】
【図１】本発明一実施例側面図
【図２】本発明フェルールの凹部形状を示す側面図であり、（ａ）は断縦面Ｌ字状（ｂ）は縦断面コの字状の凹部を示す。
【図３】本発明フェルールの凹部形状を示す斜視図であり、（ａ）は円周に亘った凹部（ｂ）は円周の一部の凹部、（ｃ）は上下方向に長い凹部（ｄ）は方形或いは円形状の凹部を示す。
【図４】本発明一実施例部分側面図であり、（ａ）は凹部を設けない構成、（ｂ）は装飾部材が凹部から突出した構成、（ｃ）は装飾部材が凹部に完全に埋まった構成を示す。
【図５】本発明他実施例部分断面図
【図６】本発明ゴルフクラブ一実施例側面図
【符号の説明】
【００５３】
１ フェルール
２ シャフト
３ グリップ
４ ヘッド
４１ ホゼル
６ 反射性立体的装飾部材
７ 凹部
８ 可撓性シート
９ 接着層
１０ ゴルフクラブ
１９ 挿通孔
【特許請求の範囲】
【請求項１】
フェルールの表面に反射性立体的装飾部材を固着したことを特徴とするフェルール。
【請求項２】
前記フェルールの表面の一部に凹部を形成し、該凹部に前記反射性立体的装飾部材を固着したことを特徴とする請求項１に記載のフェルール。
【請求項３】
前記凹部が、フェルールの円周上に亘って設けられていることを特徴とする請求項２に記載のフェルール。
【請求項４】
前記凹部の短手方向の幅が２ｍｍ以上５ｍｍ以下であり、深さが０．２ｍｍ以上２ｍｍ以下であることを特徴とする請求項２又は３に記載のフェルール。
【請求項５】
前記反射性立体的装飾部材の幅が０．５ｍｍ以上３ｍｍ以下であることを特徴とする請求項１から４のうち何れか１項に記載のフェルール。
【請求項６】
前記反射性立体的装飾部材が透明樹脂粒状物又は／及び金属粒状物であることを特徴とする請求項１から５のうち何れか１項に記載のフェルール。
【請求項７】
前記透明樹脂粒状物は、薄く着色されていることを特徴とする請求項６に記載のフェルール。
【請求項８】
前記透明樹脂粒状物の樹脂がアクリル樹脂で有ることを特徴とする請求項６又は７に記載のフェルール。
【請求項９】
請求項１から８のうち何れかに記載のフェルールを備えたことを特徴とするゴルフクラブ。
【請求項１】
フェルールの表面に反射性立体的装飾部材を固着したことを特徴とするフェルール。
【請求項２】
前記フェルールの表面の一部に凹部を形成し、該凹部に前記反射性立体的装飾部材を固着したことを特徴とする請求項１に記載のフェルール。
【請求項３】
前記凹部が、フェルールの円周上に亘って設けられていることを特徴とする請求項２に記載のフェルール。
【請求項４】
前記凹部の短手方向の幅が２ｍｍ以上５ｍｍ以下であり、深さが０．２ｍｍ以上２ｍｍ以下であることを特徴とする請求項２又は３に記載のフェルール。
【請求項５】
前記反射性立体的装飾部材の幅が０．５ｍｍ以上３ｍｍ以下であることを特徴とする請求項１から４のうち何れか１項に記載のフェルール。
【請求項６】
前記反射性立体的装飾部材が透明樹脂粒状物又は／及び金属粒状物であることを特徴とする請求項１から５のうち何れか１項に記載のフェルール。
【請求項７】
前記透明樹脂粒状物は、薄く着色されていることを特徴とする請求項６に記載のフェルール。
【請求項８】
前記透明樹脂粒状物の樹脂がアクリル樹脂で有ることを特徴とする請求項６又は７に記載のフェルール。
【請求項９】
請求項１から８のうち何れかに記載のフェルールを備えたことを特徴とするゴルフクラブ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２００８−１５４６２２（Ｐ２００８−１５４６２２Ａ）
【公開日】平成２０年７月１０日（２００８．７．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−３４３４５８（Ｐ２００６−３４３４５８）
【出願日】平成１８年１２月２０日（２００６．１２．２０）
【出願人】（５９２０１４１０４）ブリヂストンスポーツ株式会社 (652)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年７月１０日（２００８．７．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１２月２０日（２００６．１２．２０）
【出願人】（５９２０１４１０４）ブリヂストンスポーツ株式会社 (652)
【Ｆターム（参考）】
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