説明

複写防止積層材

【課題】レーザープリンター等で印刷可能で、印刷した原稿の文字、図柄の視認性に優れ、原稿を複写、特に写真モード設定や最淡濃度設定等で複写しても、原稿内容が判読できないようにした複写防止積層材を提供する。
【解決手段】表面に鏡面層を有する基材10に、偏光インク層20、出力データ層30を順次設けてなり、偏光インク層が、平均粒子径1μm以下に分散された着色顔料を含む、波長460nm〜570nm間に吸収を持つ赤色偏光インクと波長500nm〜640nm間に吸収を持つ青色偏光インクを混合した紫色偏光インクからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿書類を複写機で複写した場合に、その内容が判読できないようにするための複写防止積層材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、重要書類、機密文書などの原稿書類内容が外部へ漏洩しないために、複写機で複写しても判読できないようにしたコピー防止用紙として、基材シートにアルミニウムを蒸着してなるアルミ蒸着シートに、印刷適性を有する印刷下地層を、重ね合わせて形成されたものがある。
【0003】
複写機で原稿を複写すると、複写機の光源から原稿に照射された光が、アルミ蒸着面で鏡面反射を起こすため、受光部で受光されにくくなる。
【0004】
このため複写物の背景が黒くなり、原稿内容の判読をできなくする方法(特許文献1、特許文献2)が開示されている。
【0005】
また、原稿に着色フイルムの貼着を利用した方法(特許文献3、特許文献4)、原稿の画像部と非画像部との色相および明度を利用した方法(特許文献5)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−225088号 公報
【特許文献2】特開平8−39730号 公報
【特許文献3】特開昭60−48065号 公報
【特許文献4】特開昭64−42678号 公報
【特許文献5】特開昭60−244588号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の複写防止用紙は、用紙表面に金属光沢があり、原稿を見る際に、原稿の文字、図柄の視認性が劣り、下地の反射と緒物体の反射ハイライトで眼が疲れるという問題があり、さらに、原稿を複合機の写真モード設定、最淡濃度設定等の特別な機能設定で複写した場合に、原稿情報がうっすらと見えて内容の判読が可能になり、複写防止効果が不十分であるという問題がある。
【0008】
また、特許文献3及び特許文献4の原稿に着色フイルムの貼着を利用した方法、特許文献5の原稿の画像部と非画像部との色相および明度を利用した方法は、原稿の文字、図柄の視認性が劣るという問題がある。
【0009】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、原稿の文字、図柄の視認性が劣り、下地の反射と緒物体の反射ハイライトで眼が疲れるという問題がなく、また原稿を複合機の写真モード設定、最淡濃度設定等の特別な機能設定で複写しても、原稿内容の判読ができない複写防止積層材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
課題を解決するために、請求項1記載の本発明による複写防止積層材は、基材上に反射鏡面層、偏光インク層、出力データ層を順次設けてなり、偏光インク層が、平均粒子径1μm以下に分散された着色顔料を含む、波長460nm〜570nm間に吸収を持つ赤色偏光インクと、波長500nm〜640nm間に吸収を持つ青色偏光インクを、混合した紫色偏光インクからなることを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の複写防止積層材は、基材上に反射鏡面層、偏光インク層、出力データ層、接着層、偏光フイルム層を順次設けてなり、該偏光インク層は、平均粒子径1μm以下に分散された着色顔料を含む、波長500nm〜640nm間に吸収を持つ青色偏光インクからなり、且つ、該偏光フイルム層が、茶色、又は、黄色の偏光フイルムからなることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の複写防止積層材は、基材上に反射鏡面層、偏光インク層、接着層、偏光フイルム層、出力データ層を順次設けてなり、該偏光インク層は、平均粒子径1μm以下に分散された着色顔料を含む、波長500nm〜640nm間に吸収を持つ青色偏光インクからなり、且つ、該偏光フイルム層が、茶色、又は、黄色の偏光フイルムからなることを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の複写防止積層材は、基材上に反射鏡面層、偏光インク層、接着層、偏光フイルム層、出力データ層を順次設けてなり、該偏光インク層は、平均粒子径1μm以下に分散された着色顔料を含む、波長460nm〜570nm間に吸収を持つ赤色偏光インクからなり、且つ、該偏光フイルム層が、黒色の偏光フイルムからなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、基材上に少なくとも反射鏡面層と、平均粒子径1μm以下に分散された着色顔料を含む、特定波長に吸収を持つ偏光インク層を設けた積層材、または、該偏光インク層上に、偏光フイルム層を設けた積層材としたことで、原稿の視認性が良好で、下地の反射鏡面と緒物体の反射ハイライトで眼が疲れるといった問題がなくなる
【0015】
さらに原稿を、モノクロ複合機やカラー複合機の写真モード設定や最淡濃度設定といった特別な機能設定で複写した場合でも、原稿の内容を判読することができなかった。つまり機密漏洩防止原稿用素材として利用価値がある複写防止積層材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の複写防止積層材A群の実施例を示すもので、該積層材の断面図である。
【図2】本発明の複写防止積層材B群の実施例を示すもので、該積層材の断面図である。
【図3】本発明の複写防止積層材C群の実施例を示すもので、該積層材の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明における複写防止積層材の実施形態について説明する。
本発明において、基材としては、天然紙、合成紙等の紙類やプラスチックフイルム等が使用でき、紙類の場合材質的な制約は特に無い。
【0018】
プラスチックフイルムの具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン、ポリスチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等からなるフイルムが挙げられ、複合機を走行できる材質を適宜選択することができる。
【0019】
本発明において、反射鏡面層は、基材の表面に光沢を有するものであって、金属又は非金属の何れかからなるものであってもよいが、金属からなるものが好ましい。該金属としては、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、チタニウム、クロム合金(ステンレス)等及びこれらを含有する合金が好ましい。特に、視認性及び複写防止効果が優れることから、金、銀、銅、アルミニウム及びこれらを含有する合金が好ましい。
【0020】
該非金属としては、木材、樹脂、ガラス、タイル、石、紙、絹糸等を挙げることができる。
【0021】
なお、基材自体が、光沢を有する表面を備えている場合は、そのまま反射鏡面層として使用できる。例えば、アルミニウム箔、アルミ蒸着紙、金箔、銀箔、銅箔、クロム箔等が挙げられる。
【0022】
基材に鏡面層を形成する方法としては、特に限定されるものではないが、金属蒸着、金属メッキ、金属貼り合わせ、金属錬込み、スパッタリング又は金属塗装等の方法を挙げることができる。
【0023】
本発明において、偏光インクは、下層に鏡面を有する素材に積層することで発色し、使用している顔料は、平均粒子径が1μm以下に分散された着色顔料からなる。この顔料の作用により、反射光がコントロールされて、明度減衰や色彩の変化が生じる特徴のある偏光インクとなる。
【0024】
偏光インクは、白、黒、青、赤、黄などの単色、色を混合した中間色など様々な色を作成することが出来る。
【0025】
偏光インクの積層方法としては、公知のスクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等の印刷方法やバーコート法、グラビア法、ロールコート法等の塗布方法を用いることができるが、オフセット印刷が好適である。
【0026】
本発明における偏光インクとしては、波長460nm〜570nm間に吸収を持ち、好ましくは波長505nm及び545nmに吸収ピークを持ち、平均粒子径1μm以下に分散された赤色顔料を配合した赤色偏光インク、波長500nm〜640nm間に吸収を持ち、好ましくは波長570nm及び640nmに吸収ピークを持つ、平均粒子径1μm以下に分散された青色顔料を配合した青色偏光インク、又は、赤色偏光インク/青色偏光インク=1/1、赤色偏光インク/青色偏光インク=1/2の割合で混合した紫色偏光インクを挙げることができる。
【0027】
なお、赤色顔料、青色顔料は、下記の何れかのものより使用できる。
赤色顔料は、例えば、C.l.Plgment Red 1、2、3、7、9、14、41、48:1、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、97、122、123、146、149、168、177、178、179、180、184、185、187、192、200、202、208、210、215、216、217、220、223、224、226、227、228、240、246、254、255、264、272、279、及びベンガラが挙げられる。青色顔料は、例えば、C.l.Plgment Blue 15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22、60、64、80が挙げられる。
【0028】
本発明において、偏光フイルムを積層する為に使用する接着層は、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系等の接着性樹脂および粘着性樹脂が挙げられる。
【0029】
接着層の積層量は、固形付着量0.5g/m以上あればよいが、より好ましくは、0.5〜10g/mである。0.5g/mより小さくなると、剥がれなどの接着不良を生じる問題、10g/mより大きくなると、印刷時の走行不良を生じる問題がある。
【0030】
なお、該接着層の積層方法としては、公知のスクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等の印刷方法やバーコート法、グラビア法、ロールコート法等の塗布方法を用いることができるが、バーコート法が好適である。
【0031】
本発明において、偏光フイルムは、主にポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素や染料を染色・吸着させ、延伸・配向させ、ある振動方向の偏光のみを通過させるという偏光性能を持たせた、透明性の黒色、紫色、青色、茶色、黄色、薄赤色の偏光フイルムを挙げることができる。
【実施例】
【0032】
以下に、本発明の具体的な実施例を記載する。なお、本発明は、実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【実施例1】
【0033】
図1は、請求項1に記載の基材上に反射鏡面層、偏光インク層、出力データ層を順次設けた積層材(以下A群とする)の実施例を示す断面図である。基材上に鏡面層を有する市販の銀色系鏡面シート10(リンテック(株)製:Super Stick ラベル FNSツヤ)に、赤色偏光インク(KFトリニティ(株)製:ルミニスト(登録商標) UWR−182SH)を、100%DUTYのオフセット印刷で、固形付着量4g/m相当の赤色偏光インク層20を積層した積層材A−1を得た。次に、同様の基材の上に、積層材A−1の赤色偏光インク層20のみを、青色偏光インク層20(KFトリニティ(株)製:ルミニスト(登録商標) UWB−108SHS)とした積層材A−2、さらに、積層材A−1の赤色偏光インク層20のみを、該赤色偏光インク/該青色偏光インク=1/1の割合で混合した紫色偏光インク層20とした積層材A−3、該赤色偏光インク/該青色偏光インク=1/2の割合で混合した紫色偏光インク層20とした積層材A−4を作成した。
【0034】
積層材A−1〜A−4の上面に、レーザープリンター(モノクロ)で出力データ層30を印刷し、原稿A−1〜A−4を得た。これらの原稿視認性を目視で判定し、結果を表1に示した。
【実施例2】
【0035】
図2は、請求項2に記載の基材上に反射鏡面層、偏光インク層、出力データ層、接着層、偏光フイルム層を順次設けた積層材(以下B群とする)の実施例を示す断面図である。実施例1記載の青色偏光インクを使用した積層材A−2に、出力データ層30を印刷した原稿A−2の上に、アクリル系樹脂の接着剤を、バーコート法により、固形付着量5.0g/m相当塗工した接着層40、その上部に紫色偏光フイルム層50を積層した積層材B−1を得た。
【0036】
次に前記積層材B−1の紫色偏光フイルム層50のみを、青色偏光フイルム層50とした積層材B−2、茶色偏光フイルム層50とした積層材B−3、黄色偏光フイルム層50とした積層材B−4、薄赤色偏光フイルム層50とした積層材B−5を得た。これら積層材B−1〜B−5の視認性を目視で判定し、結果を表1に示した。
【実施例3】
【0037】
図3は、請求項3、請求項4に記載の基材上に反射鏡面層、偏光インク層、接着層、偏光フイルム層、出力データ層を順次設けた積層材(以下C群とする)の実施例を示す断面図である。実施例1記載の赤色偏光インクを使用した積層材A−1上に、アクリル系樹脂の接着剤を、バーコート法により、固形付着量5.0g/m相当塗工した接着層40、その上部に黒色偏光フイルム層50を積層した積層材C−1を作成した。
【0038】
また、実施例1記載の青色偏光インクを使用した積層材A−2上に、アクリル系樹脂の接着剤を、バーコート法により、固形付着量5.0g/m相当塗工した接着層40、その上部に紫色偏光フイルム層50を積層した積層材C−2を作成した。さらに、積層材C−2の紫色偏光フイルム層50のみを、青色偏光フイルム層50とした積層材C−3、茶色偏光フイルム層50とした積層材C−4、黄色偏光フイルム層50とした積層材C−5、薄赤色偏光フイルム層50とした積層材C−6を得た。
【0039】
積層材C−1〜C−6の上面に、レーザープリンター(モノクロ)で出力データ30を印刷し、原稿C−1〜C−6を得た。これらの原稿視認性を目視で判定し、結果を表1に示した。
【0040】
(比較例)
基材上に鏡面層を有する市販の複写防止シートの上面に、レーザープリンター(モノクロ)で出力データを印刷し、原稿とした。この原稿視認性を目視で判定し、結果を表1に示した。
【0041】
複写防止効果評価として、実施例1〜実施例3、及び比較例で作成した各原稿をモノクロ複合機(シャープ(株)製:モノクロ複合機 MX−M423F)の通常モード設定/普通濃度設定、写真モード設定/最淡濃度設定でのモノクロコピー、カラー複合機(富士ゼロックス(株)製:カラー複合機 DocuCentre C2101)の写真モード設定/最淡濃度設定のカラーコピーにより複写物を得た。これら複写物の原稿内容の判読性を目視で判定し、結果を表1に示した。
【0042】
表1における原稿視認性評価結果は、原稿の文字、図柄の視認性、下地の反射と緒物体の反射ハイライトを目視で観察して、○:原稿の文字、図柄の視認性が良く、下地の反射と緒物体の反射ハイライトで眼が疲れない、×:原稿の文字、図柄の視認性が劣り、下地の反射と緒物体の反射ハイライトで眼が疲れる、の2段階で評価した。
【0043】
複写防止効果評価結果は、複写物を目視で観察して、○:原稿データ内容の判読が不能、△:原稿データらしいものの影が見られるが内容の判読は不能、×:原稿データ内容が判読できるもの、の3段階で評価した。
【0044】
【表1】

【0045】
鏡面層をもつ基材に、出力データを印刷した従来技術相当の比較例の原稿は、印刷部以外の鏡面からの反射光が強く眩しいため、視認性が悪く、目が疲れるものであった。また、その原稿の複写物は、モノクロコピー普通濃度では、鏡面層での反射による複写防止効果で、原稿データ内容の判読ができなかったが、モノクロコピー写真モード設定/最淡濃度、カラーコピー写真モード設定/最淡濃度では、複写防止効果が不十分で原稿データ内容の判読をすることができた。
【0046】
実施例1〜3で作成したA群、B群、C群全ての原稿は、鏡面からの反射光が明度軽減され、その結果、視認性がよく、目が疲れにくい原稿を得られた。本発明の複写防止積層材を使用した原稿の視認性は、偏光インク層、又は、偏光インク層+偏光フイルム層を通過する際の光の明度軽減や色彩変化の効果によるものである。
【0047】
複写防止効果の評価については、A群における赤偏光インク層(A−1)及び青偏光インク層(A−2)、B群における青偏光インク層+紫偏光フイルム層(B−1)、青偏光インク層+青偏光フイルム層(B−2)、青偏光インク層+薄赤偏光フイルム層(B−5)、C群における青偏光インク層+紫偏光フイルム層(C−2)、青偏光インク層+青偏光フイルム層(C−3)、青偏光インク層+薄赤偏光フイルム層(C−6)で、複写防止効果が不十分であり、従来技術相当の比較例と同様に原稿データ内容の判読をすることができた。
【0048】
A群における赤/青配合偏光インク層(A−3、A−4)、B群における青偏光インク層+茶偏光フイルム層(B−3)、青偏光インク層+黄偏光フイルム層(B−4)、C群における赤偏光インク層+黒偏光フイルム層(C−1)、青偏光インク層+茶偏光フイルム(C−4)、青偏光インク層+黄偏光フイルム層(C−5)では、複写防止効果が十分あり、原稿データ内容の判読をすることができないことを確認した。
【0049】
A群にある積層材では、偏光インク層の色彩によって複写防止効果のあるもの、無いものがあることが確認された。つまり、偏光インクによる明度軽減や色彩変化といった効果が、複写防止に影響を与えるものであり、その中で、A−3、A−4の赤偏光インクと青偏光インクとを混合して作成した紫色偏光インクが、特に複写防止効果を十分に満足するものであることを見出した。
【0050】
B群、C群にある積層材では、偏光インク層の上に、出力データを印刷した後、接着層+偏光フイルム層を設けた場合と、偏光インク層の上に、接着層+偏光フイルム層を設けた後、出力データを印刷した場合と、積層順の違いはあるが、赤色偏光インク層と黒色偏光フイルム層、青色偏光インク層と茶色偏光フイルム層、青色偏光インク層と黄色偏光フイルム層とを組み合わせた積層材が、複写防止効果が優れることを見出した。
【符号の説明】
【0051】
10 銀色系基材(基材+鏡面層)
20 偏光インク層
30 出力データ層
40 接着層
50 偏光フイルム層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材上に反射鏡面層、偏光インク層、出力データ層を順次設けてなり、偏光インク層が、平均粒子径1μm以下に分散された着色顔料を含む、波長460nm〜570nm間に吸収を持つ赤色偏光インクと、波長500nm〜640nm間に吸収を持つ青色偏光インクを、混合した紫色偏光インクからなることを特徴とする複写防止積層材。
【請求項2】
基材上に反射鏡面層、偏光インク層、出力データ層、接着層、偏光フイルム層を順次設けてなり、該偏光インク層は、平均粒子径1μm以下に分散された着色顔料を含む、波長500nm〜640nm間に吸収を持つ青色偏光インクからなり、且つ、該偏光フイルム層が、茶色、又は、黄色の偏光フイルムからなることを特徴とする複写防止積層材。
【請求項3】
基材上に反射鏡面層、偏光インク層、接着層、偏光フイルム層、出力データ層を順次設けてなり、該偏光インク層は、平均粒子径1μm以下に分散された着色顔料を含む、波長500nm〜640nm間に吸収を持つ青色偏光インクからなり、且つ、該偏光フイルム層が、茶色、又は、黄色の偏光フイルムからなることを特徴とする複写防止積層材。
【請求項4】
基材上に反射鏡面層、偏光インク層、接着層、偏光フイルム層、出力データ層を順次設けてなり、該偏光インク層は、平均粒子径1μm以下に分散された着色顔料を含む、波長460nm〜570nm間に吸収を持つ赤色偏光インクからなり、且つ、該偏光フイルム層が、黒色の偏光フイルムからなることを特徴とする複写防止積層材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−1108(P2013−1108A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−143510(P2011−143510)
【出願日】平成23年6月13日(2011.6.13)
【出願人】(000109037)ダイニック株式会社 (55)
【Fターム(参考)】