複合コンテナから液体を分配するための装置、およびそのようなコンテナを液体で満たす方法
本発明は、液体がその中に受容される柔軟な内側コンテナおよびその内部にコンテナが固着される、形状を保持する外側コンテナから成る複合コンテナを含む、液体の分配用装置に関する。この装置はさらに複合コンテナに接続され、少なくとも1つの流出チャンネルおよびその内部に収容されたバルブを含むタップユニットを含む。該内側コンテナは分配開口部を有し、外側コンテナには該分配開口部を包む首が提供される。該内側コンテナは分配開口部の位置、および分配開口部から離れた少なくとも1つの位置で外側コンテナに接続される。該外側コンテナは首から離れた位置で置換媒体を流入させるための少なくとも1つの受入入口を有する。該タップユニットは内側コンテナの分配開口部に密封して収容される。本発明はさらにそのような容器を液体で満たす方法に関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合コンテナから液体を分配するための装置に関する。液体を飲み物として、特にはビールのような炭酸飲料を飲み物として認識することができる。
【0002】
ビールのような炭酸飲料を注ぐことができる様々な装置が既に知られている。飲食店では、ビールは専門の装置を使用して出されるが、その代わりとして家で注ぐための装置を使用することが近年大幅に増加した。最もよく知られていたホームタップ装置は比較的複雑であり高価である。これは、特にはそれらが独自の冷却装置とともに提供されるからである。
【0003】
さらに、家庭用の小さな小樽に接続できる単純なタップ機構も知られている。しかしながら、通常横位置で、冷却装置の中でこれらの小樽を維持しなければならない。その後、従来のタップ機構は横になった小樽を空にすることができないので、使用のたびに冷却装置から小樽を取り出さなければならない。
【0004】
さらには、ほとんどの先行技術のホームタップシステムは「滴り(dripping)」に関する問題に苦しむ。1杯のビールを注いだ後に、いくらかの液体が流出チャンネル内に残り、これらの残りは徐々に解放され、その結果滴りを引き起こす。ホームタップシステムはキッチン調理台上で、または冷却装置の中で通常維持されるので、そのような滴りはさびに結びつき、有害である。さらに、流出チャンネルに残った液体はかびまたはバクテリアを増大させ、結局腐食を引き起こすことがある。
【0005】
本発明は液体、特には炭酸飲料の、分配のための改良され単純化された装置を提供することを目的とする。この目的は、請求項1に記載されるような装置により達成される。装置の好ましい実施態様は、従属する請求項2−16の主題を形成する。
【0006】
さらに本発明は、上記に記載されたタイプの装置中で使用できる複合コンテナを液体で満たす方法に関する。液体、特には炭酸飲料で従来の小樽を充填することは、しばしば問題を生ずる。したがって、本発明は、液体でコンテナを充填する、改良された方法を提供するというさらなる目的を有している。本発明によれば、この目的は請求項17に記載された方法で達成される。本発明にかかる方法の好ましい変法は、従属する請求項18および19に記載される。
【0007】
本発明は、添付図面を参照しつついくつかの実施態様に基づいて説明される。添付図面においては、対応する部分は100だけ増加した参照数字によって同定される:
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、組み立てられた状態の本発明の第一の実施態様による装置の透視図を示す。
【図2】図2は、タップユニット(tap unit)を備えたコンテナが圧力ユニットにどのようにマウントされるかを示す図である。
【図3】図3は、図2の圧力ユニットの部分的に切り取られた透視図である。
【図4】図4は、コンテナの上部およびその上にマウントされたタップユニットの―部の断面透視図である。
【図5】図5は、コンテナの上部およびその上にマウントされた閉位置のタップユニットの、長さ方向の断面図である。
【図6】図6は注いでいる最中の図5に対応する図である。
【図7】図7は、タップユニットの代替実施態様の図6の中の線VII−VIIに沿った断面図である。
【図8】図8は、装置の中で使用される複合コンテナの予備形成の異なる工程を示す。
【図9】図9は、装置の中で使用される複合コンテナの予備形成の異なる工程を示す。
【図10】図10は、装置の中で使用される複合コンテナの予備形成の異なる工程を示す。
【図11】図11はその最終フォームに膨張された複合コンテナを示す図である。
【図12】図12は、コンテナの受入開口部(admitting opening)への置換媒体のソースの接続を示す図である。
【図13】図13は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図14】図14は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図15】図15は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図16】図16は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図17】図17は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図18】図18は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図19】図19は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図20】図20は、使用の準備ができた、充填された状態のコンテナを示す図である。
【図21A】図21Aは、使用する準備ができている、本発明の代替実施態様にかかる、コンテナの上部およびタップユニットの長さ方向の断面図である。
【図21B】図21Bは図21Aの位置にある流出弁および流出チャンネルの詳細な拡大図である。
【図22A】図22Aは、流出弁が開放される直前の、タッピングが始まる時のタップユニットとコンテナの、図21Aに対応する図である。
【図22B】図22Bは、流出弁が開放される直前の、タッピングが始まる時のタップユニットとコンテナの、図21Bに対応する図である。
【図23A】図23Aは、流出弁が開かれるが、エアレーティングバルブ(aerating valve)が閉じられている場合の、タッピング中のタップユニットとコンテナの、図21Aに対応する図である。
【図23B】図23Bは、流出弁が開かれるが、エアレーティングバルブが閉じられている場合の、タッピング中のタップユニットとコンテナの、図21Bに対応する図である。
【図24A】図24Aは、流出弁が閉まっており、エアレーティングバルブが開かれている場合の、タッピング後の、流出チャンネルを吹き出している間のタップユニットとコンテナの、図21Aに対応する図である。
【図24B】図24Bは、流出弁が閉まっており、エアレーティングバルブが開かれている場合の、タッピング後の、流出チャンネルを吹き出している間のタップユニットとコンテナの、図21Bに対応する図である。
【0009】
液体の分配用の装置1は複合コンテナ2および、それに接続しているタップユニット3を含む。環4がコンテナ2の頂部に配置され、2つのハンドル5を画定し、その中にタップユニット3が収容される。同様に環6がコンテナ2の下側に配置され、コンテナ2の貯蔵および移動中の基部として作用する。コンテナ2はさらに、下側に圧力ユニット7と分離可能に接続されることができる手段を備える。たとえば圧力ユニット7の上面の凹部9と差し込み結合を形成する突起8の形態であることができる。
【0010】
圧力ユニット7は、電動機11によって運転されるポンプ10を含む。この電動機11は、例えばそれぞれが1.5Vの4個の単3電池のような多くの電池12によって駆動される。圧力ユニット7にはさらに制御手段が提供される。これはポンプ10の電動機11に接続され、またそれはコンテナ2の圧力を検出するための受信手段に接続される。示された例において、制御手段および圧力検出部は、いわゆる圧力スタット(pressostat)13により一緒に成形される。この圧力スタットは、コンテナ2内の圧力が液体へ溶解されたガス(例えば二酸化炭素)の飽和圧力より常に高くなるように設定される。これによりガスは溶液中に残留し、液体はその味と特徴を保持する。ポンプ10は配管(図に示されない)によって空気入口14に接続される。それは次に、圧力ユニット7の中心の接続開口部15に接続される。この接続開口部15はガスケット16によって包まれ、以下に記載されるコンテナ2の受入開口部17に接続できる。
【0011】
タップユニット3はストッパーボデー18を備え、このストッパーボデーは環状のガスケット27を使用して、コンテナ2の分配開口部(dispensing opening)28に密封して配置することができる。その中をバルブ20が上下に移動されることができる、垂直に走る中央の開口部19が、このストッパーボデー18内に画定される。中央の開口部19は、円すい形に先細になる部分19Cによって接続される2つの円筒部品19Aおよび19Bを有している。バルブ20は同様の形態を有していて、3つのガスケット環21A−21Cが提供される。バルブ20の中には垂直のボア22が形成され、これに固く直っすぐなディップチューブ23が接続される。この垂直ボアに対して横に位置するのは、バルブ20の流出部分を画定する、第二のボア24である。
【0012】
同様に、流出チャンネル26が収容される水平の開口部25がストッパーボデー18の中に形成される。バルブ20がその開放位置に移る時(図6)、この水平の開口部25は、バルブ20の第二のボア24との接続される。さらにストッパーボデー18の中には、それの上部の側へ延び、それはエアレーティング開口部を形成する、第二の垂直の開口部29が形成される。流出チャンネル26のエアレーティングは、タッピングの終わりにバルブ20を閉じた後に、腐食に至ることのある、減圧によりそこに液体が残ることを防ぐ。バルブ20と所定のシーケンスで操作されなければならないバルブ30が、このエアレーティング開口部29の中に収容される。この目的のために、2つのバルブ20、30は相互に接続されて1つのユニットを形成する。これは、シャフト31を介して旋回可能に共有される操作要素32に接続され、ついでシャフト33を介して環4に旋回可能に接続される。最後に、凹部34、35も、操作要素32およびストッパーボデー18内に形成され、その凹部間でリセットスプリング(図示されない)に張力を加えることができる。
【0013】
代替実施態様(図7)では、第2のボア24は、他の方法で流出チャンネル26と反対の方向に向けられ、ボア24はバルブ20のまわりの環状の配管36によってチャネル26に接続される。この方法では、コンテナ2からの液体の流出はよりよくガイドされる。また、コンテナ2中の液体が加圧下にあり、その内部に溶解された二酸化炭素または別のガスを含む場合、過度の発泡が防がれる。
【0014】
コンテナ2は、柔軟な内側コンテナ37および形状を保持する外側コンテナ38から成る複合コンテナである。「形状を保持する」との用語は、外側コンテナ38が安定であり、任意の正常な使用状況において遭遇する負荷の下では顕著な変形をしないことを示すように意図される。内側コンテナ37は、たとえば比較的柔らかいプラスチック、たとえばPPで作ることができる。一方、たとえばPETのようなより硬いプラスチックが外側コンテナ38用に選ばれる。内側コンテナ37と外側コンテナ38の間の剛性の差は、材料がそれ自身同じか、少なくとも関係がある場合、異なる材料厚さを利用して達成できる。内側コンテナ37および外側コンテナ38は、射出成形によって予備成形し、そして次に、それらの最終形状に膨張することができる。内側コンテナ37および外側コンテナ38は異なる方法で互いに接続できる。
【0015】
示された例においては、内部のコンテナ37はその分配開口部28において、外側コンテナの首39に接続される。その際さらに少なくとも1つの他の接続が、分配開口部28から遠い位置で2つのコンテナ37、38の間で形成される。示された例において、これは機械的な接続である。内側コンテナ37および外側コンテナ38は、ここでは別々に射出成形され、その後一方が他方内へ差し込まれる(図8)。内側コンテナ37のチップ形の接続要素41は、ここでは外側コンテナ38の受入開口部17を通り、フリーな狭い環状のギャップ46を残す。
【0016】
その後、キャップ40がこのチップ形状の結合要素41の上に配置され(図9)、スピン溶接によってそれに取り付けられた(図10)。キャップ40は、置換媒体用のバルブ42の一部を形成する。それは出願人の非予備公開オランダ特許出願第1034419号に、より詳細に記載される。その内容は本出願に含まれるものと認められるべきである。内側コンテナ37および外側コンテナ38が互いにこのように接続される場合、それらはバルブ42および環6がそれにマウントされ、最終形状に膨張できる。
【0017】
チップ形状の接続要素41により接続し、ついでスピン溶接されたキャップ40は、内側コンテナ37および外側コンテナ38が加圧された置換媒体の導入によってさらされる負荷に耐えるように十分に強い。
【0018】
タップユニット103の代替実施態様(図21)では、流出チャンネル126は分配部分147を有している。例示の実施態様において、それはボールジョイント148によって水平部149に接続され、それは、ベンド151の広げられた部分150へクランプされる。このベンド151は、階段状の円筒状のエアレーティングバルブ130上にスナップではめられるノブ152の一部を形成する。
【0019】
ベンド151の垂直の部分は、エアレーティングバルブ130の内壁153内へ伸び、その中に流出弁120も固着される。流出弁120も階段状の円筒として形成され、1つの脚がバルブ120の狭い部品を通って軸方向に延びるT−形のチャネル154を備える。別の脚は、バルブ120のより広い部品を通って横に延び、両側でそれの周囲に延びる。
【0020】
流出弁120およびエアレーティングバルブ130は、2つの部品で作られるハウジング155内にスライド可能に接合され、ハウジングの内側下部156はコンテナの首139内につるされ、外側の上部157は、接続手段158によって首139に固着される。エアレーティングバルブ130は2つのガスケット環159A、159Bを有している。それは上部のハウジング部分157の内壁160および下部のハウジング部品156の外側の壁161とそれぞれ協力する。流出弁120は3つのガスケット環121A−121Cを有しており、これらは内側ハウジング部品156の階段状の内壁162の様々な部品と協力する。
【0021】
内側ハウジング部品156はトレー163の中に配置され、これもコンテナの首139につるされる。このトレー163は、その底部に開口164を有している。それはコンテナ102の内部に接続される。トレー126の底に、ディップチューブ123が、タップユニット103にコンテナ102の底部からの液体を輸送するために固着される。
【0022】
タップユニット103は、上部のハウジング部品157の一番上で横軸133の周りを旋回可能なハンドル132によって操作されることができる。このハンドル132は、ハンドル132がそのシャフト133のまわりで回転する場合に、ノブ152を押すエンゲージ部分165を有している。ハンドル134は、ハンドル132がその閉止位置にある場合、ノブ152の端部を下からエンゲージする2つのアーム166をさらに含む。このようにしてノブ152の動きは妨げられる。
【0023】
エアレーティングバルブ130は流出チャンネル126を、流出弁120が閉じられた後、内側コンテナ137と外側コンテナ138の間のスペースRの中にある置換媒体に接続するように配置される。この目的のために、タップユニット103は、エアレーティングバルブ130および内側ハウジング部品156が接する、中間のチャンバ167を含んでいる。流出弁120が開かれる場合(図23)、この中間のチャンバ167はスペースRに接続され、流出弁120が閉まっている場合(図24)、流出チャンネル126に接続される。このようにして、制限された量の置換媒体が、流出チャンネル126ヘ導かれる。
【0024】
スペースRと中間のチャンバ167の接続は、外側コンテナ138の首139内に画定されるチャネル168、外側コンテナ138の首139と内側コンテナ137の首169の間の空間、内側コンテナの首169の複数の開口170、下部ハウジング部品156内の対応する複数の開口171、および下部ハウジング部品156および上部ハウジング部品157の間のギャップによって形成される。エアレーティングバルブ130の最も下のガスケット環159Bが、内部ハウジング部品156の外部の壁161の厚くなった部品172から解放されるとすぐに、その接続が開放される。その後中間のチャンバ167は置換媒体で充填される。
【0025】
中間のチャンバ167と流出チャンネル126の接続は、内部のハウジング部品156の内壁162の複数の開口173によって形成される。それは、壁の多少広げられた部品内へ、T−形のチャネル154によって延びる。流出弁120の中央のガスケット環121Bが内壁162のこの広げられた部品に達するとすぐに、この接続が解放される。その後に、中間のチャンバ167から流出チャンネル126を通り、周辺地域に置換媒体が流れ込むことができる。流出チャンネル126に残るすべての液体がかくして吹出される。流出チャンネル126の空気流入がタッピング直後に起こるので、グラスはまだ流出チャンネル126の下にある。その結果、外に吹き出される残りの液体は、ガラスの中に捕捉される。
【0026】
コンテナ2を充填するために、圧力下にある置換媒体のソース、例えば圧搾空気が、最初にニップル43のような手段によりバルブ42に接続される(図12)。その後、空気は環状のギャップ46を通り、内側コンテナ37と外側コンテナ38の間のスペースRへ押される。それによって内側コンテナ37はほとんど完全に圧縮される(図13)。ピン41のまわりの内側コンテナ37の多少厚くなった底部だけが、その形状を保持する。その後、ノズル45を備えた充填配管44は、分配開口部28内に置かれ(図14)、液体は配管44を通って内側コンテナ37内に射出される(図15、16)。空気は、スペースRからここで押し出され、受入開口部17を通ってコンテナ2から排出される。液体に溶かされたガスの飽和圧力以上にスペースR中の空気の圧力を保持することによって、充填中に泡の生成を防ぐことが可能である。
【0027】
内側コンテナ37が完全に充填された時(図17)、充填配管44は分離される(図18)。また、内側コンテナ37は分配開口部28内へタップユニット3のストッパーボデー18を固定することにより密封される(図19)。その後、タップユニット3および環4の残りの部分を、コンテナ2にマウントすることができる。それにより使用の準備ができる。
【0028】
タップユニット3を備えたコンテナ2は、炭酸飲料だけでなく、内容物が環境に暴露されないことが重要である他の飲料、例えばブドウ酒またはフルーツジュースなどに使用できる。圧力ユニット7を使用して分配することは勿論可能である。また液体が注がれて出た場合、周囲環境の空気は、容易に内側コンテナ37と外側コンテナ38の間のスペースRへ入ることができる。
【0029】
本発明は、このように液体、特には炭酸飲料および/または圧力下にある液体の分配のための構造上単純な装置を提供する。そのコンテナは容易に交換できる。さらに液体のエージングを、複合コンテナの構造により防ぐことができる。液体中に溶かされたガスの漏出を防ぐために、単純な方法で圧力下にそれを維持できる。コンテナの首での接続に加えて、第二の位置での内側コンテナと外側コンテナの接続は、内部のコンテナが分配する開口部の近くでつぶれ、液体の一部をトラッピングすることを防ぐ。すべての側から等圧力下で内側コンテナ中の液体を維持する置換媒体と協力して、これは、内側コンテナが完全に空になることを可能にする。流出チャンネルのエアレーションは、外気または置換媒体の一部を使用することのいずれかによって、流出チャンネルを清潔にしておき、滴りを防ぐ。また、最後に、コンテナは容易に充填される。本発明は実施態様に即して説明されたが、本発明がそれらに制限されないことは明白である。本発明の範囲は以下の特許請求の範囲によって画定される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合コンテナから液体を分配するための装置に関する。液体を飲み物として、特にはビールのような炭酸飲料を飲み物として認識することができる。
【0002】
ビールのような炭酸飲料を注ぐことができる様々な装置が既に知られている。飲食店では、ビールは専門の装置を使用して出されるが、その代わりとして家で注ぐための装置を使用することが近年大幅に増加した。最もよく知られていたホームタップ装置は比較的複雑であり高価である。これは、特にはそれらが独自の冷却装置とともに提供されるからである。
【0003】
さらに、家庭用の小さな小樽に接続できる単純なタップ機構も知られている。しかしながら、通常横位置で、冷却装置の中でこれらの小樽を維持しなければならない。その後、従来のタップ機構は横になった小樽を空にすることができないので、使用のたびに冷却装置から小樽を取り出さなければならない。
【0004】
さらには、ほとんどの先行技術のホームタップシステムは「滴り(dripping)」に関する問題に苦しむ。1杯のビールを注いだ後に、いくらかの液体が流出チャンネル内に残り、これらの残りは徐々に解放され、その結果滴りを引き起こす。ホームタップシステムはキッチン調理台上で、または冷却装置の中で通常維持されるので、そのような滴りはさびに結びつき、有害である。さらに、流出チャンネルに残った液体はかびまたはバクテリアを増大させ、結局腐食を引き起こすことがある。
【0005】
本発明は液体、特には炭酸飲料の、分配のための改良され単純化された装置を提供することを目的とする。この目的は、請求項1に記載されるような装置により達成される。装置の好ましい実施態様は、従属する請求項2−16の主題を形成する。
【0006】
さらに本発明は、上記に記載されたタイプの装置中で使用できる複合コンテナを液体で満たす方法に関する。液体、特には炭酸飲料で従来の小樽を充填することは、しばしば問題を生ずる。したがって、本発明は、液体でコンテナを充填する、改良された方法を提供するというさらなる目的を有している。本発明によれば、この目的は請求項17に記載された方法で達成される。本発明にかかる方法の好ましい変法は、従属する請求項18および19に記載される。
【0007】
本発明は、添付図面を参照しつついくつかの実施態様に基づいて説明される。添付図面においては、対応する部分は100だけ増加した参照数字によって同定される:
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、組み立てられた状態の本発明の第一の実施態様による装置の透視図を示す。
【図2】図2は、タップユニット(tap unit)を備えたコンテナが圧力ユニットにどのようにマウントされるかを示す図である。
【図3】図3は、図2の圧力ユニットの部分的に切り取られた透視図である。
【図4】図4は、コンテナの上部およびその上にマウントされたタップユニットの―部の断面透視図である。
【図5】図5は、コンテナの上部およびその上にマウントされた閉位置のタップユニットの、長さ方向の断面図である。
【図6】図6は注いでいる最中の図5に対応する図である。
【図7】図7は、タップユニットの代替実施態様の図6の中の線VII−VIIに沿った断面図である。
【図8】図8は、装置の中で使用される複合コンテナの予備形成の異なる工程を示す。
【図9】図9は、装置の中で使用される複合コンテナの予備形成の異なる工程を示す。
【図10】図10は、装置の中で使用される複合コンテナの予備形成の異なる工程を示す。
【図11】図11はその最終フォームに膨張された複合コンテナを示す図である。
【図12】図12は、コンテナの受入開口部(admitting opening)への置換媒体のソースの接続を示す図である。
【図13】図13は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図14】図14は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図15】図15は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図16】図16は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図17】図17は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図18】図18は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図19】図19は、コンテナの充填の異なる工程を示す図である。
【図20】図20は、使用の準備ができた、充填された状態のコンテナを示す図である。
【図21A】図21Aは、使用する準備ができている、本発明の代替実施態様にかかる、コンテナの上部およびタップユニットの長さ方向の断面図である。
【図21B】図21Bは図21Aの位置にある流出弁および流出チャンネルの詳細な拡大図である。
【図22A】図22Aは、流出弁が開放される直前の、タッピングが始まる時のタップユニットとコンテナの、図21Aに対応する図である。
【図22B】図22Bは、流出弁が開放される直前の、タッピングが始まる時のタップユニットとコンテナの、図21Bに対応する図である。
【図23A】図23Aは、流出弁が開かれるが、エアレーティングバルブ(aerating valve)が閉じられている場合の、タッピング中のタップユニットとコンテナの、図21Aに対応する図である。
【図23B】図23Bは、流出弁が開かれるが、エアレーティングバルブが閉じられている場合の、タッピング中のタップユニットとコンテナの、図21Bに対応する図である。
【図24A】図24Aは、流出弁が閉まっており、エアレーティングバルブが開かれている場合の、タッピング後の、流出チャンネルを吹き出している間のタップユニットとコンテナの、図21Aに対応する図である。
【図24B】図24Bは、流出弁が閉まっており、エアレーティングバルブが開かれている場合の、タッピング後の、流出チャンネルを吹き出している間のタップユニットとコンテナの、図21Bに対応する図である。
【0009】
液体の分配用の装置1は複合コンテナ2および、それに接続しているタップユニット3を含む。環4がコンテナ2の頂部に配置され、2つのハンドル5を画定し、その中にタップユニット3が収容される。同様に環6がコンテナ2の下側に配置され、コンテナ2の貯蔵および移動中の基部として作用する。コンテナ2はさらに、下側に圧力ユニット7と分離可能に接続されることができる手段を備える。たとえば圧力ユニット7の上面の凹部9と差し込み結合を形成する突起8の形態であることができる。
【0010】
圧力ユニット7は、電動機11によって運転されるポンプ10を含む。この電動機11は、例えばそれぞれが1.5Vの4個の単3電池のような多くの電池12によって駆動される。圧力ユニット7にはさらに制御手段が提供される。これはポンプ10の電動機11に接続され、またそれはコンテナ2の圧力を検出するための受信手段に接続される。示された例において、制御手段および圧力検出部は、いわゆる圧力スタット(pressostat)13により一緒に成形される。この圧力スタットは、コンテナ2内の圧力が液体へ溶解されたガス(例えば二酸化炭素)の飽和圧力より常に高くなるように設定される。これによりガスは溶液中に残留し、液体はその味と特徴を保持する。ポンプ10は配管(図に示されない)によって空気入口14に接続される。それは次に、圧力ユニット7の中心の接続開口部15に接続される。この接続開口部15はガスケット16によって包まれ、以下に記載されるコンテナ2の受入開口部17に接続できる。
【0011】
タップユニット3はストッパーボデー18を備え、このストッパーボデーは環状のガスケット27を使用して、コンテナ2の分配開口部(dispensing opening)28に密封して配置することができる。その中をバルブ20が上下に移動されることができる、垂直に走る中央の開口部19が、このストッパーボデー18内に画定される。中央の開口部19は、円すい形に先細になる部分19Cによって接続される2つの円筒部品19Aおよび19Bを有している。バルブ20は同様の形態を有していて、3つのガスケット環21A−21Cが提供される。バルブ20の中には垂直のボア22が形成され、これに固く直っすぐなディップチューブ23が接続される。この垂直ボアに対して横に位置するのは、バルブ20の流出部分を画定する、第二のボア24である。
【0012】
同様に、流出チャンネル26が収容される水平の開口部25がストッパーボデー18の中に形成される。バルブ20がその開放位置に移る時(図6)、この水平の開口部25は、バルブ20の第二のボア24との接続される。さらにストッパーボデー18の中には、それの上部の側へ延び、それはエアレーティング開口部を形成する、第二の垂直の開口部29が形成される。流出チャンネル26のエアレーティングは、タッピングの終わりにバルブ20を閉じた後に、腐食に至ることのある、減圧によりそこに液体が残ることを防ぐ。バルブ20と所定のシーケンスで操作されなければならないバルブ30が、このエアレーティング開口部29の中に収容される。この目的のために、2つのバルブ20、30は相互に接続されて1つのユニットを形成する。これは、シャフト31を介して旋回可能に共有される操作要素32に接続され、ついでシャフト33を介して環4に旋回可能に接続される。最後に、凹部34、35も、操作要素32およびストッパーボデー18内に形成され、その凹部間でリセットスプリング(図示されない)に張力を加えることができる。
【0013】
代替実施態様(図7)では、第2のボア24は、他の方法で流出チャンネル26と反対の方向に向けられ、ボア24はバルブ20のまわりの環状の配管36によってチャネル26に接続される。この方法では、コンテナ2からの液体の流出はよりよくガイドされる。また、コンテナ2中の液体が加圧下にあり、その内部に溶解された二酸化炭素または別のガスを含む場合、過度の発泡が防がれる。
【0014】
コンテナ2は、柔軟な内側コンテナ37および形状を保持する外側コンテナ38から成る複合コンテナである。「形状を保持する」との用語は、外側コンテナ38が安定であり、任意の正常な使用状況において遭遇する負荷の下では顕著な変形をしないことを示すように意図される。内側コンテナ37は、たとえば比較的柔らかいプラスチック、たとえばPPで作ることができる。一方、たとえばPETのようなより硬いプラスチックが外側コンテナ38用に選ばれる。内側コンテナ37と外側コンテナ38の間の剛性の差は、材料がそれ自身同じか、少なくとも関係がある場合、異なる材料厚さを利用して達成できる。内側コンテナ37および外側コンテナ38は、射出成形によって予備成形し、そして次に、それらの最終形状に膨張することができる。内側コンテナ37および外側コンテナ38は異なる方法で互いに接続できる。
【0015】
示された例においては、内部のコンテナ37はその分配開口部28において、外側コンテナの首39に接続される。その際さらに少なくとも1つの他の接続が、分配開口部28から遠い位置で2つのコンテナ37、38の間で形成される。示された例において、これは機械的な接続である。内側コンテナ37および外側コンテナ38は、ここでは別々に射出成形され、その後一方が他方内へ差し込まれる(図8)。内側コンテナ37のチップ形の接続要素41は、ここでは外側コンテナ38の受入開口部17を通り、フリーな狭い環状のギャップ46を残す。
【0016】
その後、キャップ40がこのチップ形状の結合要素41の上に配置され(図9)、スピン溶接によってそれに取り付けられた(図10)。キャップ40は、置換媒体用のバルブ42の一部を形成する。それは出願人の非予備公開オランダ特許出願第1034419号に、より詳細に記載される。その内容は本出願に含まれるものと認められるべきである。内側コンテナ37および外側コンテナ38が互いにこのように接続される場合、それらはバルブ42および環6がそれにマウントされ、最終形状に膨張できる。
【0017】
チップ形状の接続要素41により接続し、ついでスピン溶接されたキャップ40は、内側コンテナ37および外側コンテナ38が加圧された置換媒体の導入によってさらされる負荷に耐えるように十分に強い。
【0018】
タップユニット103の代替実施態様(図21)では、流出チャンネル126は分配部分147を有している。例示の実施態様において、それはボールジョイント148によって水平部149に接続され、それは、ベンド151の広げられた部分150へクランプされる。このベンド151は、階段状の円筒状のエアレーティングバルブ130上にスナップではめられるノブ152の一部を形成する。
【0019】
ベンド151の垂直の部分は、エアレーティングバルブ130の内壁153内へ伸び、その中に流出弁120も固着される。流出弁120も階段状の円筒として形成され、1つの脚がバルブ120の狭い部品を通って軸方向に延びるT−形のチャネル154を備える。別の脚は、バルブ120のより広い部品を通って横に延び、両側でそれの周囲に延びる。
【0020】
流出弁120およびエアレーティングバルブ130は、2つの部品で作られるハウジング155内にスライド可能に接合され、ハウジングの内側下部156はコンテナの首139内につるされ、外側の上部157は、接続手段158によって首139に固着される。エアレーティングバルブ130は2つのガスケット環159A、159Bを有している。それは上部のハウジング部分157の内壁160および下部のハウジング部品156の外側の壁161とそれぞれ協力する。流出弁120は3つのガスケット環121A−121Cを有しており、これらは内側ハウジング部品156の階段状の内壁162の様々な部品と協力する。
【0021】
内側ハウジング部品156はトレー163の中に配置され、これもコンテナの首139につるされる。このトレー163は、その底部に開口164を有している。それはコンテナ102の内部に接続される。トレー126の底に、ディップチューブ123が、タップユニット103にコンテナ102の底部からの液体を輸送するために固着される。
【0022】
タップユニット103は、上部のハウジング部品157の一番上で横軸133の周りを旋回可能なハンドル132によって操作されることができる。このハンドル132は、ハンドル132がそのシャフト133のまわりで回転する場合に、ノブ152を押すエンゲージ部分165を有している。ハンドル134は、ハンドル132がその閉止位置にある場合、ノブ152の端部を下からエンゲージする2つのアーム166をさらに含む。このようにしてノブ152の動きは妨げられる。
【0023】
エアレーティングバルブ130は流出チャンネル126を、流出弁120が閉じられた後、内側コンテナ137と外側コンテナ138の間のスペースRの中にある置換媒体に接続するように配置される。この目的のために、タップユニット103は、エアレーティングバルブ130および内側ハウジング部品156が接する、中間のチャンバ167を含んでいる。流出弁120が開かれる場合(図23)、この中間のチャンバ167はスペースRに接続され、流出弁120が閉まっている場合(図24)、流出チャンネル126に接続される。このようにして、制限された量の置換媒体が、流出チャンネル126ヘ導かれる。
【0024】
スペースRと中間のチャンバ167の接続は、外側コンテナ138の首139内に画定されるチャネル168、外側コンテナ138の首139と内側コンテナ137の首169の間の空間、内側コンテナの首169の複数の開口170、下部ハウジング部品156内の対応する複数の開口171、および下部ハウジング部品156および上部ハウジング部品157の間のギャップによって形成される。エアレーティングバルブ130の最も下のガスケット環159Bが、内部ハウジング部品156の外部の壁161の厚くなった部品172から解放されるとすぐに、その接続が開放される。その後中間のチャンバ167は置換媒体で充填される。
【0025】
中間のチャンバ167と流出チャンネル126の接続は、内部のハウジング部品156の内壁162の複数の開口173によって形成される。それは、壁の多少広げられた部品内へ、T−形のチャネル154によって延びる。流出弁120の中央のガスケット環121Bが内壁162のこの広げられた部品に達するとすぐに、この接続が解放される。その後に、中間のチャンバ167から流出チャンネル126を通り、周辺地域に置換媒体が流れ込むことができる。流出チャンネル126に残るすべての液体がかくして吹出される。流出チャンネル126の空気流入がタッピング直後に起こるので、グラスはまだ流出チャンネル126の下にある。その結果、外に吹き出される残りの液体は、ガラスの中に捕捉される。
【0026】
コンテナ2を充填するために、圧力下にある置換媒体のソース、例えば圧搾空気が、最初にニップル43のような手段によりバルブ42に接続される(図12)。その後、空気は環状のギャップ46を通り、内側コンテナ37と外側コンテナ38の間のスペースRへ押される。それによって内側コンテナ37はほとんど完全に圧縮される(図13)。ピン41のまわりの内側コンテナ37の多少厚くなった底部だけが、その形状を保持する。その後、ノズル45を備えた充填配管44は、分配開口部28内に置かれ(図14)、液体は配管44を通って内側コンテナ37内に射出される(図15、16)。空気は、スペースRからここで押し出され、受入開口部17を通ってコンテナ2から排出される。液体に溶かされたガスの飽和圧力以上にスペースR中の空気の圧力を保持することによって、充填中に泡の生成を防ぐことが可能である。
【0027】
内側コンテナ37が完全に充填された時(図17)、充填配管44は分離される(図18)。また、内側コンテナ37は分配開口部28内へタップユニット3のストッパーボデー18を固定することにより密封される(図19)。その後、タップユニット3および環4の残りの部分を、コンテナ2にマウントすることができる。それにより使用の準備ができる。
【0028】
タップユニット3を備えたコンテナ2は、炭酸飲料だけでなく、内容物が環境に暴露されないことが重要である他の飲料、例えばブドウ酒またはフルーツジュースなどに使用できる。圧力ユニット7を使用して分配することは勿論可能である。また液体が注がれて出た場合、周囲環境の空気は、容易に内側コンテナ37と外側コンテナ38の間のスペースRへ入ることができる。
【0029】
本発明は、このように液体、特には炭酸飲料および/または圧力下にある液体の分配のための構造上単純な装置を提供する。そのコンテナは容易に交換できる。さらに液体のエージングを、複合コンテナの構造により防ぐことができる。液体中に溶かされたガスの漏出を防ぐために、単純な方法で圧力下にそれを維持できる。コンテナの首での接続に加えて、第二の位置での内側コンテナと外側コンテナの接続は、内部のコンテナが分配する開口部の近くでつぶれ、液体の一部をトラッピングすることを防ぐ。すべての側から等圧力下で内側コンテナ中の液体を維持する置換媒体と協力して、これは、内側コンテナが完全に空になることを可能にする。流出チャンネルのエアレーションは、外気または置換媒体の一部を使用することのいずれかによって、流出チャンネルを清潔にしておき、滴りを防ぐ。また、最後に、コンテナは容易に充填される。本発明は実施態様に即して説明されたが、本発明がそれらに制限されないことは明白である。本発明の範囲は以下の特許請求の範囲によって画定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体の分配用装置であって、
液体がその中に受容される柔軟な内側コンテナ、およびその内部にコンテナが固着される、形状を保持する外側コンテナから成る複合コンテナ、並びに
該複合コンテナに接続され、少なくとも1つの流出チャンネルおよびその内部に収容されたバルブを含むタップユニットを含み、
該内側コンテナは分配開口部を有し、該外側コンテナには該分配開口部を包む首が提供され、
該内側コンテナは分配開口部の位置、および分配開口部から離れた少なくとも1つの位置で該外側コンテナに接続され、
該外側コンテナは首から離れた位置で置換媒体を流入させるための少なくとも1つの受入入口を有し、
該タップユニットが該内側コンテナの該分配開口部に密封して収容される、液体の分配用装置。
【請求項2】
該内側コンテナが前記受入入口の位置で外側コンテナに接続される、請求項1記載の装置。
【請求項3】
該内側コンテナが、前記受入入口を通って突き出る接続要素手段により、該外側コンテナに接続される、請求項2記載の装置。
【請求項4】
該置換媒体を加圧する目的で、該外側コンテナの該受入入口に接続されたユニットを備える、請求項1から3のいずれか1項記載の装置。
【請求項5】
圧力ユニットがモーターで駆動されるポンプを含む、請求項4記載の装置。
【請求項6】
該ポンプの駆動が電池式の電動機により行われる、請求項5記載の装置。
【請求項7】
該ポンプの駆動装置に接続された制御手段であって、該内側コンテナの圧力検出手段の信号を受信するために接続される制御手段を備える、請求項5または6記載の装置。
【請求項8】
該圧力ユニットが外側コンテナに分離可能に接続された、請求項4から7のいずれか1項記載の装置。
【請求項9】
該タップユニットが、該分配開口部内に収容されるストッパーボデーを含み、その内部にバルブが受容される中央開口部が提供され、流出チャンネルが該中央開口部に対して実質的に垂直方向に延びる、請求項1から8のいずれか1項記載の装置。
【請求項10】
該中央の開口部に接続され、該内側コンテナ中を相当な長さで伸びる、堅いディップチューブを備える、請求項9記載の装置。
【請求項11】
前記タップユニットが流出チャンネルに接続され、バルブによって閉鎖できる、エアレーティング開口部を備える、請求項1から10のいずれか1項記載の装置。
【請求項12】
該エアレーティングバルブおよび流出弁が所定のシーケンスで操作できる、請求項11記載の装置。
【請求項13】
該エアレーティングバルブおよび該流出弁と共同作用する、共有される操作要素を備える、請求項12記載の装置。
【請求項14】
該エアレーティング開口部が外気と連絡する、請求項11から13のいずれか1項記載の装置。
【請求項15】
該エアレーティング開口部が該置換媒体と連絡する、請求項11から13のいずれか1項記載の装置。
【請求項16】
該流出弁が開かれる場合には該内側コンテナと該外側コンテナの間のスペースと接続され、該流出弁が閉まっている場合には該流出チャンネルと接続される、中間のチャンバを備える、請求項15記載の装置。
【請求項17】
以下の工程を含む複合コンテナを液体で満たす方法、特には請求項1から16のいずれか1項記載の装置において使用される複合コンテナを液体で満たす方法:
外側コンテナの受入入口を置換媒体のソースと接続する工程、
内側コンテナと該外側コンテナの間に画定される空間を置換媒体で満たす工程、
液体の充填用配管を該内側コンテナの分配開口部へ接続する工程、
該分配開口部を通して該内側コンテナ内に液体を射出する工程、ここで該置換媒体は受入入口を通って該外側コンテナから強制的に排出される、
該内側コンテナが十分に充填された場合に、該分配開口部から充填配管をはずす工程、および
タップユニットをその内部に配置することにより該分配開口部を閉鎖する工程。
【請求項18】
該液体が充填配管を通って内側コンテナ内に射出された時の圧力下で、該置換媒体が該内側コンテナと該外側コンテナの間のスペースへ導入される、請求項17記載の方法。
【請求項19】
該液体がその内部に溶解されたガスを含み、該置換媒体が該内側コンテナと該外側コンテナの間のスペースへ導入される圧力は、液体中のガスの飽和圧力より高く設定される、請求項18記載の方法。
【請求項1】
液体の分配用装置であって、
液体がその中に受容される柔軟な内側コンテナ、およびその内部にコンテナが固着される、形状を保持する外側コンテナから成る複合コンテナ、並びに
該複合コンテナに接続され、少なくとも1つの流出チャンネルおよびその内部に収容されたバルブを含むタップユニットを含み、
該内側コンテナは分配開口部を有し、該外側コンテナには該分配開口部を包む首が提供され、
該内側コンテナは分配開口部の位置、および分配開口部から離れた少なくとも1つの位置で該外側コンテナに接続され、
該外側コンテナは首から離れた位置で置換媒体を流入させるための少なくとも1つの受入入口を有し、
該タップユニットが該内側コンテナの該分配開口部に密封して収容される、液体の分配用装置。
【請求項2】
該内側コンテナが前記受入入口の位置で外側コンテナに接続される、請求項1記載の装置。
【請求項3】
該内側コンテナが、前記受入入口を通って突き出る接続要素手段により、該外側コンテナに接続される、請求項2記載の装置。
【請求項4】
該置換媒体を加圧する目的で、該外側コンテナの該受入入口に接続されたユニットを備える、請求項1から3のいずれか1項記載の装置。
【請求項5】
圧力ユニットがモーターで駆動されるポンプを含む、請求項4記載の装置。
【請求項6】
該ポンプの駆動が電池式の電動機により行われる、請求項5記載の装置。
【請求項7】
該ポンプの駆動装置に接続された制御手段であって、該内側コンテナの圧力検出手段の信号を受信するために接続される制御手段を備える、請求項5または6記載の装置。
【請求項8】
該圧力ユニットが外側コンテナに分離可能に接続された、請求項4から7のいずれか1項記載の装置。
【請求項9】
該タップユニットが、該分配開口部内に収容されるストッパーボデーを含み、その内部にバルブが受容される中央開口部が提供され、流出チャンネルが該中央開口部に対して実質的に垂直方向に延びる、請求項1から8のいずれか1項記載の装置。
【請求項10】
該中央の開口部に接続され、該内側コンテナ中を相当な長さで伸びる、堅いディップチューブを備える、請求項9記載の装置。
【請求項11】
前記タップユニットが流出チャンネルに接続され、バルブによって閉鎖できる、エアレーティング開口部を備える、請求項1から10のいずれか1項記載の装置。
【請求項12】
該エアレーティングバルブおよび流出弁が所定のシーケンスで操作できる、請求項11記載の装置。
【請求項13】
該エアレーティングバルブおよび該流出弁と共同作用する、共有される操作要素を備える、請求項12記載の装置。
【請求項14】
該エアレーティング開口部が外気と連絡する、請求項11から13のいずれか1項記載の装置。
【請求項15】
該エアレーティング開口部が該置換媒体と連絡する、請求項11から13のいずれか1項記載の装置。
【請求項16】
該流出弁が開かれる場合には該内側コンテナと該外側コンテナの間のスペースと接続され、該流出弁が閉まっている場合には該流出チャンネルと接続される、中間のチャンバを備える、請求項15記載の装置。
【請求項17】
以下の工程を含む複合コンテナを液体で満たす方法、特には請求項1から16のいずれか1項記載の装置において使用される複合コンテナを液体で満たす方法:
外側コンテナの受入入口を置換媒体のソースと接続する工程、
内側コンテナと該外側コンテナの間に画定される空間を置換媒体で満たす工程、
液体の充填用配管を該内側コンテナの分配開口部へ接続する工程、
該分配開口部を通して該内側コンテナ内に液体を射出する工程、ここで該置換媒体は受入入口を通って該外側コンテナから強制的に排出される、
該内側コンテナが十分に充填された場合に、該分配開口部から充填配管をはずす工程、および
タップユニットをその内部に配置することにより該分配開口部を閉鎖する工程。
【請求項18】
該液体が充填配管を通って内側コンテナ内に射出された時の圧力下で、該置換媒体が該内側コンテナと該外側コンテナの間のスペースへ導入される、請求項17記載の方法。
【請求項19】
該液体がその内部に溶解されたガスを含み、該置換媒体が該内側コンテナと該外側コンテナの間のスペースへ導入される圧力は、液体中のガスの飽和圧力より高く設定される、請求項18記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21A】
【図21B】
【図22A】
【図22B】
【図23A】
【図23B】
【図24A】
【図24B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21A】
【図21B】
【図22A】
【図22B】
【図23A】
【図23B】
【図24A】
【図24B】
【公表番号】特表2011−506209(P2011−506209A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−536382(P2010−536382)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【国際出願番号】PCT/EP2008/010429
【国際公開番号】WO2009/074285
【国際公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(510158990)ディスペンシング テクノロジーズ ビー.ブイ. (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【国際出願番号】PCT/EP2008/010429
【国際公開番号】WO2009/074285
【国際公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(510158990)ディスペンシング テクノロジーズ ビー.ブイ. (2)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]