説明

複合メディア・プレーヤおよびコンピュータ・コントローラ

複合コンピュータ・メディア・プレーヤおよびコンピュータ・コントローラが、開示される。本装置は、主要ハウジング上のメディア制御部と、主要ハウジングの中のプロセッサとを有する主要ハウジングを含んでいる。マス・ストレージ・デバイスをプロセッサに接続するための入力ポートがあり、それによりプロセッサは、その上のメディア・ファイルに対してアクセスできる。光ディスク・リーダがハウジングの中に配置され、プロセッサに接続され、それによりプロセッサは、その上のメディア・ファイルに対してアクセスできる。メディア・ファイルは、メディア制御部によって再生可能であり、制御可能であり、混合可能であり、そして修正可能である。本装置は、プロセッサに接続されて、リッスンし、または閲覧するためのメディア・ファイルを出力する、主要ハウジング上のメディア出力ポートをさらに含んでいる。本装置をコンピュータに接続するための入力ポートが含まれ、それにより本装置は、その上で実行されるソフトウェアを制御することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メディア・プレーヤと、他のデバイス、すなわちコンピュータおよびその上にロードされたソフトウェアを制御するためのコントローラに関する。とりわけ、本発明は、ユーザのニーズに応じて様々なモードで動作することができる複合メディア・プレーヤ・デバイスおよびコンピュータ・コントローラ・デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
先行技術においては、様々なデバイスを使用して、オーディオ・ファイルやビデオ・ファイルなどのメディア・ファイルを再生し、制御することが、よく知られている。例えば、そのようなメディアは、ターンテーブルまたはVCRが使用される場合におけるアナログのやり方で再生することができる。しかしながら、今日では、そのようなメディア・ファイルは、一般的にデジタル形式で記憶され、再生される。本開示は、オーディオ・ファイルに関連して対処されることになるが、本発明を使用して、適切な修正を伴うビデオ・ファイルを再生することができることを理解すべきである。
【0003】
デジタル・ファイルは、一般に光メディア(例えば、CD)と、ハード・ドライブと、RAMと、他のデジタル・メディア上に記憶される。ユーザ、とりわけディスク・ジョッキーは、どのようにしてこれらのファイルを管理し、再生することができるかについての特定のニーズを有する。最も重要なことに、ディスク・ジョッキーは、どのようにしてこれらのファイルを再生し、管理することができるかにおける柔軟性を必要とする。
【0004】
前述のことを考慮して、任意の形態のデジタル・ファイルを再生し、管理することができるメディア・プレーヤおよびコントローラについての必要性が存在する。光ディスク上に記憶されるデジタル・ファイルにアクセスし、再生し、修正する(例えば、デジタル的にスクラッチする)ことができるメディア・デバイスについての必要性が存在する。マス・ストレージ・クラス・デバイス・モードで機能することができる外付けハード・ドライブ、RAMデバイス、ポータブル・メディア・プレーヤなど、マス・ストレージ・クラス・デバイス上に記憶されるデジタル・ファイルにアクセスし、再生し、修正する(例えば、デジタル的にスクラッチする)ことができるメディア・デバイスについての必要性が存在する。それに接続されたコンピュータ上に記憶されるデジタル・ファイルにアクセスし、再生し、修正する(例えば、デジタル的にスクラッチする)ことができるメディア・デバイス、ならびにその上のメディアを制御するコンピュータ上の制御ソフトウェアについてのさらなる必要性も存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の装置は、先行技術のデバイスよりもより柔軟であり、機能的である、新しい新規の複合メディア・プレーヤおよびコンピュータ・コントローラを提供する。さらに、本発明の装置は、ミキシング、等化、デジタル・スクラッチング、他などによる再生された信号を修正する能力を含んでいる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1に、本発明の装置は、光ディスク(CD)を再生することができる。その受信のためのスロットが、提供され、ここでは、オーディオCD、ならびに例えばmp3、wma、aac、oggなど、その上に符号化されたファイルを有するデータCDを読み取ることができる内部CDプレーヤが提供される。詳細な説明は、光CDから読み取られるオーディオの完全制御と再生に関する追加の詳細を含んでいる。大きな中央ホイールは、再生信号の制御およびスクラッチングのために使用することができる。制御の完全な特徴の組については、詳細な説明の中で詳細に論じられる。
【0007】
第2に、マス・ストレージ・クラス・モードで動作する外付けハード・ドライブやポータブル・メディア・プレーヤなどのマス・ストレージ・クラス・デバイスは、本装置に接続することができ、その結果、本装置は、取り付けられたマス・ストレージ・クラス・デバイス上に記憶されるメディア・ファイルに対するアクセスを獲得することができる。この場合においては、以上と同様に本装置は、そのデジタル・スクラッチング、ミキシング、およびサウンド強調を含めて、その上のファイルを再生し、修正し、そして管理することができる。
【0008】
さらにまた、本発明の装置は、別のデバイスについてのコントローラとして、動作することができる。例えば、本装置は、適切なPCドライバを有するUSB相互接続、IEEE−1394相互接続、または他の相互接続を経由してPCなどのコンピュータ上のソフトウェアを制御するMIDIコントローラとして動作することができる。MIDI制御データは、その上で実行されるソフトウェアによる使用のためにPCのI/Oサブシステムに対して直接にこれらのプロトコルによって送信することができる。このモードで使用されるときに、本装置は、その上で実行される与えられたソフトウェア・アプリケーションのためにPC上のキーボード・アクションとマウス・アクションとを置き換えることができる。例えば、ディスク・ジョッキーまたはデジタル・オーディオ・ワークステーションDAWソフトウェア・アプリケーションは、メディア・ファイルを再生し、管理し、そして修正するPC上で実行することができる。これらのソフトウェア・アプリケーションの多くは、トランスポート制御部と、コンピュータ上で、あるいはそれに接続されたストレージ・デバイス上で使用可能なファイルをデジタル的にスクラッチする能力とを含んでいる。一例として、中央ホイールを使用して、DAWによって制御されているメディア・ファイルをデジタル的にスクラッチすることができる。そのようなオペレーションは、マウスまたはキーボードで効果的に実行することが事実上不可能である。また、DAWアプリケーションにロードされる与えられたトラックにおけるキュー・ロケーションを制御する要望が存在する可能性もある。本発明の装置の中央制御ホイールを使用して、現在のトラックにおけるキューまたは現在のタイム・ポイントを簡単に移動させることができる。これは、この目的のためには不便なマウスまたはキーボードを使用することに対する代替案である。
【0009】
本発明のこれらおよび他の特徴、態様および利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、および添付図面を参照してよりよく理解されるようになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1を参照すると、本発明の複合メディア・プレーヤおよびコンピュータ・コントローラの好ましい実施形態が、10に全体的に示されている。本発明の複合メディア・プレーヤおよびコンピュータ・コントローラ10は、上面14と、フロント・パネル16と、リヤ・パネル18とを有するハウジング12を含んでいる。ハウジング12の上面14は、一般に複合メディア・プレーヤ10およびディスプレイ画面20を動作させるためのすべての制御部を含んでいる。リヤ・パネル18上において、複合メディア・パネルは、複合メディア・プレーヤ10が、パーソナル・コンピュータと、他のディスク・ジョッキーのオーディオ・デバイスおよびビジュアル・デバイス(図示されず)とに接続されることを可能にする様々な入出力コネクタのすべてを含んでいる。図3において最もよく見られる、複合メディア・プレーヤ10のフロント・パネル16は、CDディスクやDVDディスクなどの光メディアについてのスロット・ローディング光ドライブ22を含むことが好ましい。
【0011】
次に図2を参照すると、複合メディア・プレーヤ10のハウジング12の上面14上に、LCDディスプレイ20があり、このLCDディスプレイは、複合メディア・プレーヤ10のオペレーションに関連したすべてのステータス情報とファンクションを表示する。例えば、CDテキスト(使用可能な場合)と、ID3タグ情報と、効果設定は、すべてここで示されている。
【0012】
ハウジングの上面のおおよそ中央には、大きなジョグ・ホイール24が目立つように配置されている。ジョグ・ホイール24は、互いに別々に移動可能な内側部分26と外側部分28とを含んでいる。ホイール24の内側部分26は、スクラッチし、キューし、そしてメディア・トラックを介してサーチするために使用することができる。ホイール24の外側部分28を使用して、一時的ピッチ・ベンド効果を選択されたメディア・トラックに対して適用することができる。
【0013】
ジョグ・ホイール24に隣接して、再生制御部30がある。再生制御部30は、複合メディア・プレーヤ10を呼び出して、選択されたメディア・トラックを再生することを開始する。再生制御部30のアクティブ化のすぐ後に、メディア・トラックは、キュー・ポイントまたは一時停止の最後のポイントのいずれかから再生を開始することになる。複合メディア・プレーヤ10が再生している間に再生制御部30をアクティブにすることは、最後に設定されたキュー・ポイントからメディア・トラックを再開することになり、このキュー・ポイントを使用して、「スタッタ」効果を生成することができる。
【0014】
一時停止制御部32が、さらに含まれている。一時停止制御部32は、再生中にメディア・トラックを再生することを停止させる。一時停止制御部32のアクティブ化に追随して再生制御部30をアクティブにすることは、新しいキュー・ポイントを設定する。ジョグ・ホイール24を使用してスクラッチまたはスタッタリングの効果をメディア・トラックに対して適用しながら一時停止制御部32をアクティブにすること、およびホールドすることは、現在のポジションでメディア・トラックを停止させ、ディスク・ジョッキーがループ・インまたはキュー・ポイントを取り込むことを可能にする。
【0015】
キュー制御部34が、さらに含まれている。キュー制御部34は、最後に設定されたキュー・ポイントにメディア・トラックを戻し、一時停止させる。キュー・ポイントは、複合メディア・プレーヤ10が、一時停止させられ、次いで再生制御部30が、アクティブにさせられた最後の場所である。キュー制御部34を二度目にアクティブにすることは、このポイントの一時的な再生を可能にする。ディスク・ジョッキーは、ジョグ・ホイール24を使用することにより、キュー・ポイントを簡単に編集することができる。ディスク・ジョッキーがジョグ・ホイール24を回転するときに、メディア・トラックは、再生する。ジョグ・ホイール24を停止させること、および再生制御部30をアクティブにすることにより、新しいキュー・ポイントが、設定される。ジョグ・ホイール24は、ジョグ・ホイール24のファンクションと、現在再生しているメディア・トラックのビートに応じて様々なパターンで点灯することができるLED25のリングによって取り囲まれる。
【0016】
イジェクト制御部36が、さらに含まれている。イジェクト制御部36をアクティブにすることは、光ドライブ22に現在ロードされている光メディアを、それがもしあれば、イジェクトする。光メディア上のメディア・トラックが、現在メディア・プレーヤによって再生されている場合、この制御部36は、効果を有してはいない。複合メディア・プレーヤ10が、以下でさらに詳細に説明されるUSBマスタ・モードにある場合、イジェクト制御部36をアクティブにすることにより、ディスク・ジョッキーは、USBポート92の1つに接続されたUSBデバイス(図示されず)を安全に取り外すことができるようになる。
【0017】
ブレーキ調整ノブ38と、開始時間調整ノブ40が、さらに含まれている。これらのノブ38、40を使用して、再生制御部30がアクティブにされるときにメディア・トラックが再生を開始する速度、あるいは一時停止制御部32がアクティブにされるときにメディア・トラックが停止する速度をそれぞれ調整する。
【0018】
ブリープ/リバース・スイッチ42が、さらに含まれている。ブリープ/リバース・スイッチ42により、複合メディア・プレーヤ10は、2つのモード、「ブリープ」モードおよびリバース・モードのうちの一方でメディア・トラックを逆方向に再生することができるようになる。「ブリープ」モードにおいては、メディア・トラックは、メディアが正常に進み続ける間に逆方向に再生することになる。ディスク・ジョッキーがスイッチ42を解放するときに、メディア・トラックは、それが、ディスク・ジョッキーがそのスイッチを入れなかった場合にそうであったであろう場所で再生することを続ける。「リバース」モードにおいては、メディア・トラックは、本当に逆方向に再生する。ディスク・ジョッキーがスイッチ42を解放した後に、メディア・トラックは、「リバース」モード再生が終了した場所から順方向再生を再開する。
【0019】
スクラッチ制御部44が、さらに含まれている。スクラッチ制御部44は、それぞれスクラッチ・モードをオンまたはオフにする。スクラッチ・モードがオンである場合、スクラッチ制御部44は、点灯することになり、そしてジョグ・ホイール24の内側部分28により、ディスク・ジョッキーは、ジョグ・ホイール24の内側部分28が回転させられるときに、まるでそれがターンテーブルであるかのようにメディア・トラックに対してスクラッチのような効果を適用することができるようになる。スクラッチ・モードがオフである場合には、ジョグ・ホイール24の内側部分28は、それが回転させられるときにピッチ・ベンドとして機能する。
【0020】
タップ制御部46が、さらに含まれている。メディア・トラックのビートに合わせてタップ制御部46をアクティブにすることは、ビルト・イン・ビート・パー・ミニュット(「BPM」)カウンタが、メディア・トラックの適切なテンポを検出することを助ける。タップ制御部46をアクティブにし、約2秒にわたってホールドすることは、BPMカウンタがリセットし、再計算するようにする。
【0021】
F/Xセレクタ・スイッチ48が、さらに含まれている。このトグルスイッチ48を使用して、メディア・トラックに適用すべき様々なあらかじめプログラムされた効果から選択し、これについてはさらに以下で説明される。
【0022】
F/X制御部50が、さらに含まれている。F/X制御部50をアクティブにすることは、F/Xセレクタ・スイッチ48の効果モードをオンまたはオフにする。F/X制御部50が点灯する場合、効果モードは、オンである。
【0023】
ウェット/ドライ・フェーダ制御部52が、さらに含まれている。ウェット/ドライ・フェーダ制御部52は、効果のどれだけ多くが、出力を介して経路指定されるメディア・トラックの最終混合物に混合されるかを調整する。フェーダ制御部の0%側または「ドライ」側は、引き起こされたメディア・トラックより少ないもの、そして元のメディア・トラックよりも多いものを可能にするが、フェーダ制御部の100%側または「ウェット」側は、引き起こされたメディア・トラックよりも多いものを、そして元のメディア・トラックよりも少ないものを最終混合物に追加する。
【0024】
パラメータ・ノブ54は、F/X制御部50とF/Xセレクタ・スイッチ48と一緒に機能している。パラメータ・ノブ54は、F/Xセレクタ・スイッチ48とF/X制御部50の設定に応じて複数の効果を有する。デフォルトで、パラメータ・ノブ54を回転させることは、F/Xセレクタ・スイッチ48を用いて現在選択されている効果のパラメータを調整する。F/Xセレクタ・スイッチ48を使用して、望ましい効果を選択する。F/X制御部50は、F/Xセレクタ・スイッチ48をアクティブにし、そして非アクティブにする。ウェット/ドライ・フェーダ制御部52を使用して、混合物における効果の存在を調整する。ほとんどの効果は、パラメータ・ノブを回転させながらパラメータ・ノブ54をホールドダウンすることによりBPMカウンタの比に同期させることができ、あるいはパラメータ・ノブをホールドダウンすることなしにパラメータ・ノブ54を回転させることにより、手動で制御することができる。
【0025】
使用可能な6つの特別な効果が存在する。第1の効果は、特定の周波数の音楽だけをユーザに再生させる分離(帯域通過)フィルタである。パラメータ・ノブ54の回転は、フィルタ周波数を移動させる。パラメータ・ノブ54を回転させながらパラメータ・ノブ54を押し下げることは、周波数に対する粗調整を実行する。パラメータ・ノブ54を下にホールドせずにパラメータ・ノブ54をただ回転させることは、フィルタ周波数の微調整を実行する。
【0026】
第2の特別な効果は、エコーであり、このエコーは、リバーブ効果を生成する。エコーのレートは、パラメータ・ノブ54を用いて調整することができる。パラメータリブ54を回転させながらパラメータ・ノブ54を下にホールドすることにより、ユーザは、BPMカウンタの比にその効果を同期させることができるようになる。
【0027】
第3の特別な効果は、チョップであり、このチョップは、音楽を伴う時にミュート・ボタンをオンおよびオフにすることをシミュレートする。その効果の速度は、パラメータ・ノブ54を回転させることにより制御され、パラメータ・ノブ54を回転させながらパラメータ・ノブ54を押し下げることにより、BPMカウンタの比に同期させることもできる。
【0028】
第4の特別な効果は、パンであり、このパンは、BPMカウンタのテンポ、または手動で選択された速度のいずれかに基づいて右側のスピーカ・チャネル、次いで左側のスピーカ・チャネルを再生することを交互に行う。レートを設定するためには、パラメータ・ノブ54を回転させる。BPMカウンタの比に対してその効果の速度を同期させることは、パラメータ・ノブ54を回転させながらパラメータ・ノブ54を押し下げることにより達成することができる。
【0029】
第5の特別な効果は、フェイザーであり、このフェイザーは、スイーピング位相シフタ効果をメディア・トラックに対して適用する。フェイザーは、フェイザーがエンハーモニックであり、より多くの「スウッシング」サウンドを有することを除いて、下記に説明されるフランジャ効果に類似している。この効果の速度は、パラメータ・ノブ54を回転させることにより制御され、ノブ54を回転させながらノブ54を押し下げることによりBPMカウンタの比に同期させることもできる。
【0030】
第6の特別な効果は、フランジャであり、このフランジャは、頭上を通過するジェット・エンジンを連想させる、フェイザーよりも顕著なハーモニック・サウンドを伴うスイーピング効果を引き起こす。その効果の速度は、パラメータ・ノブ54を回転させることにより制御され、ノブ54を回転させながらノブ54を押し下げることによりBPMカウンタの比に同期させることもできる。他の設定は、パラメータ・ノブ54を回転させながら適切なボタンを下にホールドすることにより調整することができる。
【0031】
時間制御部56が、さらに含まれている。時間制御部56は、ディスプレイ20をトグルさせて、経過時間、現在のメディア・トラック上に残っている時間、あるいは全体の再生順序のうちの残っている時間を示す。
【0032】
プログラム制御部58が、さらに含まれている。プログラム制御部58は、光ドライブ22にロードされる現在のメディアの再生順序または「プログラム」を指定するために使用される。プログラム制御部58をアクティブにすることにより、プログラム・モードに入る。次いで、ディスク・ジョッキーは、トラック選択ノブ60を操作して、そのプログラムについての第1の歌を選択する。プログラム制御部58は、そのメディアに記憶するために再びアクティブにされる。これらのステップを同じ方法で反復して、完全なプログラムをアセンブルする。再生制御部30をアクティブにすることにより、ユーザがプログラムについて選択した順序で、選択されたメディア・トラックを再生することが開始される。パラメータ・ノブ54を回転させながらプログラム制御部58をアクティブにすること、およびホールドすることは、メニュー・オプションのリストを呼び出す。
【0033】
第1のオプションは、5つのユーザ選択可能設定(オン、オフ、1s、2s、3s)を含む次トラック・フェード時間オプションである。このオプションにより、ディスク・ジョッキーは、1つのメディア・トラックから次のメディア・トラックへと自動的にフェードさせることができるようになる。このオプションをオンにした後に、ディスク・ジョッキーは、パラメータ選択ノブ54を使用して約1秒から3秒までの望ましいフェード時間を入力するように促される。
【0034】
第2のオプションは、スクラッチ遅延オプションであり、このスクラッチ遅延オプションは、ジョグ・ホイール24をスクラッチ・モードで解放するときにスクラッチ効果をメディア・トラックに対して適用することに対してわずかな遅延、または瞬間的な遅延をアクティブにする。
【0035】
第3のオプションは、リモート・スタート・オプションであり、このリモート・スタート・オプションは、複合メディア・プレーヤ10が、リモート・スタート・ケーブル(図示されず)を使用して別のデバイスによって開始されることを可能にする。
【0036】
第4のオプションは、パワーオン再生オプションであり、このパワーオン再生オプションは、パワーが複合メディア・プレーヤ10に対してオンにされるとすぐに、光ディスク・プレーヤ22が再生することを開始するようにさせる。
【0037】
第5のオプションは、メモ・オール・クリア・オプションであり、このメモ・オール・クリア・オプションは、すべての記憶されたキュー・ポイントと、以前に記憶され、または設定されたループ・ポイント情報とをクリアする。
【0038】
第6のオプションは、スリープ・モードであり、このスリープ・モードは、入れられるときに、約2、3分の非アクティビティの後に複合メディア・プレーヤ10を「スリープ」状態にする。
【0039】
第7のオプションは、プリセット・クリアであり、このプリセット・クリアは、すべてのグローバル・パラメータをそれらのデフォルト設定へとリセットする。
【0040】
第8のオプションとして、ファームウェア・バージョン番号は、プログラム制御部58を同時にアクティブにし、ホールドしながらパラメータ・ノブ54を押すことにより表示することもできる。
【0041】
第9のオプションは、パワーオン・デモであり、このパワーオン・デモにおいては、このオプションがオンであるときに、複合メディア・プレーヤは、「デモ・モード」で動作し、ここでは、ジョグ・ホイールLED25は、そのユニットがパワーオンされるとすぐにあるパターンで点灯する。
【0042】
ソース制御部62が、さらに含まれている。メディア・トラックのソースは、入力ソースを選択するために同時にパラメータ・ノブ54を回転させながら、ソース制御部62をアクティブにすること、およびホールドすることにより選択することができる。とりわけ、光ディスク・ドライブ22、USBポート92に接続された光デバイス、あるいは複合メディア・プレーヤ10は、さらに下記に説明されるコンピュータ・コントローラ・モードに入れることができる。しかしながら、複合メディア・プレーヤ10が、現在メディア・トラックを再生している場合には、ソース制御部62は、機能しない。
【0043】
リコール/リストア制御部64が、さらに含まれている。約2秒にわたってリコール/リストア制御部64をアクティブにすること、およびホールドすることにより、キュー・ポイントを特定の光ディスクのメディア・トラックについて記憶することが可能になる。光ディスクについて複数のキューの組を記憶することができる。キューの組は、光ディスクについて順次に番号づけられる。記憶されたキュー・ポイントを有する光ディスクが挿入されるときに、ディスプレイは、プリセットされた「使用可能なキュー・ポイント」が存在することを指し示すことになる。記憶されたキュー・ポイントを呼び戻すために、ディスク・ジョッキーは、リコール/リストア制御部64をアクティブにする。キュー・ポイントの複数の組が特定の光ディスクについて保存されている場合、ディスク・ジョッキーは、パラメータ・ノブ54を使用して、記憶されたキューの組を循環させ、そして望ましいキューの組を選択することができる。
【0044】
バック制御部66が、さらに含まれている。フォルダを用いて構成されたファイル・システムを含むUSBポート92のうちの1つに接続された光ディスク・ドライブ22にロードされた光ディスク、あるいはストレージ・デバイスをナビゲートするときに、バック制御部66は、ディスク・ジョッキーが以前のレベル(またはフォルダ)へと、あちこちにナビゲートすることを可能にする。
【0045】
再生モード制御部68が、さらに含まれている。再生モード制御部68は、4つのプレーバック・モードのうちの1つを設定する。シングル・モードは、選択されたメディア・トラックを再生し、次いで一時停止し、次のトラックにキューを行う。シングル/リプレイ・モードは、手動で停止されるまで、現在の歌を反復する。ランダム・モードは、光ディスク・ドライブ22にロードされた光ディスク上のすべてのメディア・トラックをランダムな順序で再生する。連続再生モードは、光ディスク・ドライブ22にロードされた光ディスク上のすべての歌を順番に再生し、次いでその先頭から再生を反復する。
【0046】
トラック選択ノブ60が、さらに含まれている。トラック選択ノブ60は、メディア・トラックからメディア・トラックへと、スキップするために、そしてフォルダ・ナビゲーションのために、また「エンター」ボタンとして使用される。
【0047】
シフト制御部70が、さらに含まれている。シフト制御部70は、さらに下記に説明される、複合メディア・プレーヤ10のループする機能と共に使用される。シフト制御部70により、ディスク・ジョッキーは、ループを半分にカットし、あるいはループを二重にすることができるようになる。スマート・ループ機能がオンである場合には、しかしながら1ビートの最小の長さが必要とされる。
【0048】
1組のループ制御が、さらに含まれている。とりわけ、ループ・イン制御部72、ループ・アウト制御部74、およびリループ制御部76が、提供される。これらのボタン72、74、76は、開始ループ・ポイントおよび終了ループ・ポイント(ループ・インおよびループ・アウト)を定義するために、あるいは以前に定義されたループをリプレイし、または再開する(リループ)ために使用される。
【0049】
デフォルトで、「ループ・イン」ポイントは、メディア・トラックの先頭に自動的に設定される。メディア・トラック内に新しい「ループ・イン」ポイントを定義するために、メディア・トラックが望ましいポイントに到達するときに、ループ・イン制御部72をアクティブにする。ループ・イン制御部72におけるインジケータが、新しい「ループ・イン」ポイントが設定されていることを指し示して、点灯することになる。リループ制御部76におけるインジケータはまた、ディスク・ジョッキーがそれをアクティブにして、直ちに「ループ・イン」ポイントに戻ることができることを指し示して、点灯することにもなる。ループ・イン・ポイントは、この場合にもループ・イン制御部72をアクティブにすることにより、変更することができる。
【0050】
メディア・トラックが再生している間に、最初にループ・アウト制御部74をアクティブにすることは、ループ・アウト制御部74におけるインジケータがブリンクするようにさせ、複合メディア・プレーヤ10が、「ループ・イン」ポイントから出発して、「ループ・アウト」ポイントにおいて終了するシームレス・ループにおいてメディア・トラックを再生するようにさせる。ループを解放し、または終了するために、ループ・アウト制御部74は、二度目にアクティブにすることができる。メディア・トラックが以前に設定されたループ・アウト・ポイントを通過するときに、再生は、順方向に再開される。ループ・アウト制御部74におけるインジケータは、ループが、今やリループする目的のためにメモリの中にあることを指し示して、連続して点灯したままになる。
【0051】
リループ制御部76をアクティブにすることは、(反復してタップされる場合に)ループ・イン・ポイントから再生を反復し、あるいは「スタッタする」。ループが以前に設定されている場合、それは、ループが、ループ・アウト制御部74をアクティブにすることによって解放されるまで、そのループを再生し、反復する。
【0052】
1組の3つのトリガ・ボタン78が、さらに含まれている。これらのボタン78は、3つのユーザ選択可能モードのために使用され、レコード・ボタン80をホールドすること、およびパラメータ・ノブ54を回転させることにより選択される。さらに、レコード・ボタン80は、サンプルを記録し、ホット・スタート・ポイントを設定するために3つの割当て可能なトリガ・ボタンと一緒に使用される。モード・ボタン82を押すことにより、3つのトリガ・ボタン78についての望ましいモードも変更することができる。とりわけ、それらのモードは、LOOP−2と、HOT CUEと、SAMPLEとの間で循環することができる。
【0053】
LOOP−2モードにおいて、3つのトリガ・ボタン78は、上記に以上で説明されるループ制御部と同様に振る舞う別の組のループ・ボタンとしての役割を果たす。これは、ディスク・ジョッキーに2つの完全に別個の組のループ・ポイントを設定する能力を与える。
【0054】
HOT CUEモードにおいては、各トリガ・ボタン78についてそれぞれ1つの、3つまでの「ホット・キュー・ポイント」を設定することができる。これらは、トリガ・ボタン78が押されるときに、複合メディア・プレーヤ10が、直ちに定義済みのホット・キュー・ポイントへとジャンプし、再生を開始することを除いて、通常のキュー・ポイントと類似している。
【0055】
ホット・キュー・ポイントを定義するために、レコーディングの準備を行うためにレコード・ボタン80をアクティブにし、次いで望ましいトリガ・ボタン78を押す。複合メディア・プレーヤ10は、そのポイントから前方へメディア・トラックを記録し、その特定のトリガ・ボタン78に接続されたメモリ・バッファに対してそのメディア・トラックを割り当てる。レコーディングを終了し、直ちにホット・キュー・ポイントから再生することを開始するために、ディスク・ジョッキーは、この場合にも同じトリガ・ボタン78をただ押すだけである。
【0056】
SAMPLEモードにおいては、約5秒の長さまでのオーディオ・サンプルを、3つのトリガ・ボタン78のおのおのの上で記録することができる。
【0057】
サンプルを記録するために、レコード・ボタン80を押し、そして解放して、レコーディングの準備を行い、次いで3つのトリガ・ボタン78のうちの1つを押す。次いで、複合メディア・プレーヤ10は、選択されたトリガ・ボタン78が再び押されて、レコーディングを停止するか、あるいはバッファが、サンプル・スペースを使い果たすかのいずれかまで、レコーディングを開始する。
【0058】
サンプルをプレーバックするために、適切なトリガ・ボタン78が押される。それらに割り当てられたサンプルを有するボタン78は、点灯したインジケータを有するのに対して、割り当てられていないトリガ・ボタン78では、インジケータは、暗いままである。
【0059】
ユーザが3つのサンプル・トリガ・ボタン78のおのおのについて選択することができる3つのプレーバック・オプションも存在する。モードを選択するために、ディスク・ジョッキーは、同時にパラメータ・ノブ54を回転させて、望ましいオプションを選択しながら、レコード・ボタン80および望ましいトリガ・ボタン78を押し、そしてホールドする。選択されたオプションを修正するために、ディスク・ジョッキーは、パラメータ・ノブ54を押し下げ、そして解放し、次いでパラメータ・ノブ54を望ましい設定値まで回転させる。もう一度パラメータ・ノブ54を押し下げることにより、そのオプション選択へとロックされる。
【0060】
第1のサンプル・オプションは、サンプル・インサートであり、このサンプル・インサートは、サンプルが現在再生しているメディア・トラック・ソースをオーバーライドすることになるかどうか、あるいはそのサンプルが現在再生しているメディア・トラック・ソースと一緒に混合されることになるかどうかを決定する。サンプル・インサート・オプションが「オン」では、サンプルは、再生しているメディア・トラックをオーバーライドすることになるが、「オフ」では、サンプルは、再生しているメディア・トラックと混合されることになる。
【0061】
第2のオプションは、サンプル・リバースであり、このサンプル・リバースは、オンであるときに、サンプルを逆順に再生する。
【0062】
第3のオプションは、ミックス・バリューであり、このミックス・バリューは、0〜100の設定値を含んでいる。この設定値は、プレーバックされるときにサンプルのボリュームを制御する。
【0063】
サーチ制御部84が、さらに含まれている。入れられるときに、複合メディア・プレーヤ10は、サーチ・モードに置かれ、このサーチ・モードにより、ジョグ・ホイール24の内側部分28を使用して、現在のトラックを介して速くスキャンすることができるようになる。ジョグ・ホイール24が約10秒にわたってタッチされない場合、サーチ・モードは、自動的に終了することになる。サーチ速度は、サーチ制御部84をアクティブにすること、およびホールドすることと、パラメータ・ノブ54を回転させることにより、調整することができる。
【0064】
ピッチ・フェーダ86が、さらに含まれており、このピッチ・フェーダは、メディア・トラックの速度を制御するために使用される。ピッチ・フェーダ86を「+」に向かって移動させることは、メディア・トラックのテンポをスピードアップさせるが、「−」に向かって移動させることは、そのテンポをスローダウンさせる。ピッチ調整のパーセンテージは、ディスプレイ20上に示される。
【0065】
ピッチ/キーロック・ボタン88が、さらに含まれている。ピッチ/キーロック・ボタン88は、キーロック・モードをイネーブルすること、およびディスエーブルすることと同様にピッチ・フェーダ86の範囲を制御する。ピッチ/キーロック・ボタン88を押すこと、および解放することは、+/−6%、12%、25%および100%のピッチ・フェーダ86の設定値を巡回させる。ピッチ・フェーダ86は、100%を選択した後に、もう一度ピッチ/キーロック・ボタン88を押すことによりディスエーブルすることができ、これは、ピッチ・フェーダを0%に効果的に設定する。キーロック・モードを入れるために、ピッチ/キーロック・ボタン88は、約2秒にわたってホールドされる。この機能により、メディア・トラックの速度は、キーを変化させることなく変更することができるようになる。メディア・トラックのキーは、キーロックが入れられたときにピッチ・フェーダ86が設定されたどのようなポジションにもロックする。メディア・トラックのキーは、パラメータ・ノブ54を回転させながら、ピッチ/キーロック・ボタン88を押すこと、およびホールドすることにより、手動で変更することができる。
【0066】
1対のピッチ・ベンド・ボタン90が、さらに含まれており、このピッチ・ベンド・ボタンは、アップ・ボタン90またはダウン・ボタン90が、それぞれホールドされる限りは、より高速への、またはより低速へのメディア・トラックの速度に対する簡単な調整を可能にする。ピッチ・ベンド・ボタン90は、同じテンポであるが、少し異なる拍子においてヒットするビートを有する可能性がある2つのメディア・トラックのビートをマッチングさせる助けをする高速速度調整のために有用である。
【0067】
次に図4に示される複合メディア・プレーヤ10のリヤ・パネル18を参照すると、USB入力ポート92が、さらに含まれている。USB入力ポート92により、USBストレージ・デバイス(図示されず)は、これらのオプショナルなUSBストレージ・デバイス上に記憶されるメディア・ファイルをさらに読み取り、プレーバックするように複合メディア・プレーヤ10に接続することができるようになる。これらのオプショナルなデバイスは、外部のハード・ディスク・ドライブと、追加の着脱可能メディア・ドライブと、ポータブル/パーソナル・メディア再生デバイスとすることができる。
【0068】
USBスレーブ・ポート94が、さらに含まれており、このUSBスレーブ・ポートにより、複合メディア・プレーヤは、パーソナル・コンピュータ(図示されず)に接続することができるようになる。複合メディア・プレーヤ10は、USBヒューマン・インターフェース・デバイス・プロトコルを使用してUSBコントローラ・デバイスとして使用することができる。しかしながら、このポートは、標準シリアル・ポートとして構成することもでき、またMIDIプロトコルも実施することができる。
【0069】
出力ポート96が、さらに含まれている。出力ポート96は、複合メディア・プレーヤ10が、RCA回線レベル接続を受け入れるように設計されるスピーカ・システムに、あるいは任意のデバイスに接続されることを可能にする1対のRCAジャックであることが好ましい。
【0070】
デジタル出力ポート98が、さらに含まれている。デジタル出力ポート98は、デジタル信号が、S/PDIF(ソニー/フィリップス・デジタル・インターフェース・フォーマット(Sony/Phillips Digital Interface Format))信号を受け入れるように設計されたデバイスに送られることを可能にするRCAタイプ・コネクタであることも好ましい。デジタル出力ポート98は、カラオケ・デコーダに接続されて、CD+G互換ディスクからグラフィックスを再生成することもできる。
【0071】
フェーダ・スタート・コネクタ100が、さらに含まれている。このコネクタ100は、フェーダ・スタート互換のミキサまたはリモート・スイッチへとプラグするために使用される。フェーダ・スタート互換ミキサ上のクロスフェーダが、複合メディア・プレーヤ10がオンである側に移動されるたびごとに、複合メディア・プレーヤは、再生することを開始することになる。フェーダがその側からひき離されるときには、複合メディア・プレーヤ10は、再生することを停止する。フットスイッチはまた、創造的ミキシング技法のために、このコネクタ100に取り付けることもできる。複合メディア・プレーヤ10と一緒に機能することになる2つのタイプのフットスイッチが存在する。第1は、典型的なオン/オフ・プッシュボタン・スイッチであり、一般にギター増幅器上でチャネルをスイッチングするために使用される。第2のタイプは、キーボード・サステイン・ペダルとして一般的に使用されるモーメンタリ・フットスイッチである。
【0072】
リレー・コネクタ102が、さらに含まれており、このリレー・コネクタにより、2つの互換メディア・プレーヤ10は、メディア・トラックが、それぞれの各プレーヤ10上で終了するときに、一方のユニットから他方のユニットへ、そして逆へと再生を交互に行うことができるようになる。リレー・モードは、モード・ボタン68を保持すること、およびパラメータ・ノブ54を望ましい設定値まで回転させることにより、オンおよびオフに変化させることができる。
【0073】
リヤ・パネル18は、スタンダード・パワー・プラグ・コネクタ104と、複合メディア・プレーヤ10をオンおよびオフにするパワー・ボタン106とを含んでもいる。
【0074】
様々なコネクタ、ノブ、ボタンおよびスライダが指し示されることを理解すべきである。しかしながら、これらは、これらは、好ましいコンフィギュレーションであり、他のコンフィギュレーションも、本発明により、考慮されている。例えば、USB接続が好ましいが、IEEE−1394(ファイヤワイヤまたはiLinkとしても知られている)接続を使用することも可能である。同様に、RCAコネクタが好ましいが、例えば、光接続も使用することができる。スライダがフェーディングするためには好ましいが、そのようなオペレーションは、ノブによって実行することもできる。
【0075】
すべての制御部は、中央内部マイクロプロセッサによって中央集中して動作させられる。マイクロプロセッサは、ハウジング12の中に存在し、メディア・ファイルの処理を取り扱う。複合メディア・プレーヤ10のハウジングの上面14上の制御部は、マイクロプロセッサに電気的に相互接続される。同様に、マイクロプロセッサは、内部光ドライブ22に電気的に接続され、その内部光ドライブを制御する。1つまたは複数(複数のものが接続される場合)のメディア・ストレージ・デバイスはまた、ハウジング12のリヤ・パネル18上に設けられたUSBポート92または他の相互接続を介してマイクロプロセッサに電気的に相互接続される。
【0076】
したがって、本発明は、ディスク・ジョッキーによって動作させることが簡単である、ディスク・ジョッキーのための複合メディア・プレーヤおよびコンピュータ・コントローラを提供する問題に対する固有のソリューションを提供し、そしてディスク・ジョッキーが実行するときに慣れ、頼みにするようになっている制御部および特徴の多くを含んでいることを理解することができる。
【0077】
様々な変更および修正は、本発明の精神を逸脱することなく、例示の実施形態に対して行うことができることが、当業者により理解されるであろう。すべてのそのような修正および変更は、添付の特許請求の範囲の範囲によって限定される場合を除き、本発明の範囲内に含まれるように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の装置の好ましい実施形態の斜視図である。
【図2】本発明の装置の好ましい実施形態の平面図である。
【図3】本発明の装置の好ましい実施形態の正面図である。
【図4】本発明の装置の好ましい実施形態の背面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上にメディア制御部を有する主要ハウジングと、
プロセッサと、
前記主要ハウジングの中の前記プロセッサに対してマス・ストレージ・デバイスを接続するための入力ポートであって、それにより前記プロセッサは、その上のメディア・ファイルにアクセスできる、入力ポートと、
前記ハウジングの中に配置され、前記プロセッサに接続される光ディスク・リーダであって、それにより前記プロセッサは、その上のメディア・ファイルにアクセスできる、光ディスク・リーダと、
前記メディア制御部によって再生可能であり、制御可能であり、混合可能であり、修正可能である前記メディア・ファイルと、
リッスンし、または閲覧するためのメディア・ファイルを出力する、前記主要ハウジング上の、そして前記プロセッサに接続されるメディア出力ポートと、
装置をコンピュータに接続するための入力ポートであって、それにより装置は、その上で実行されるソフトウェアを制御することができる、入力ポートと
を備える複合コンピュータ・メディア・プレーヤおよびコンピュータ・コントローラ。
【請求項2】
デジタル効果を前記メディア・ファイルに適用するための内側部分および外側部分を有するジョグ・ホイールと、
前記外側部分から別々に回転可能である前記内側部分と、
前記内側部分から別々に回転可能である前記外側部分と
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記デジタル効果は、キューイングと、スクラッチングと、サーチングと、ピッチ・ベンドとから成る群から選択される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記装置のステータスおよびオペレーションを指し示す複数のインディシアを有するディスプレイをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記入力ポートは、USBポートであり、装置は、USBヒューマン・インターフェース・デバイス・プロトコルを経由してコンピュータに接続する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記入力ポートは、シリアル・ポートであり、装置は、MIDIプロトコルを経由してコンピュータに接続する、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記メディア出力ポートを介して出力について選択される前記メディア・ファイルにデジタル効果を適用するための特別な効果セレクタをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記デジタル効果は、分離フィルタ、エコー、チョップ、パン、フェイザー、およびフランジャから成る群から選択される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
追加のホット・キュー・ポイントをループさせ、設定し、そしてメディア・サンプルを記録し、プレーバックするための複数のユーザ設定可能なトリガ・ボタンをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
3つのユーザ設定可能なトリガ・ボタンが存在する、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
上にメディア制御部を有する主要ハウジングと、
プロセッサと、
前記主要ハウジングの中の前記プロセッサに対してマス・ストレージ・デバイスを接続するための入力ポートであって、それにより前記プロセッサは、その上のメディア・ファイルにアクセスできる、入力ポートと、
前記ハウジングの中に配置され、前記プロセッサに接続される光ディスク・リーダであって、それにより前記プロセッサは、その上のメディア・ファイルにアクセスできる、光ディスク・リーダと、
前記メディア制御部によって再生可能であり、制御可能であり、混合可能であり、修正可能である前記メディア・ファイルと、
デジタル効果を前記メディア・ファイルに適用するためのジョグ・ホイール、デジタル効果を前記メディア・ファイルに適用するための特別な効果セレクタ、および追加のホット・キュー・ポイントをループさせ、設定し、そしてメディア・サンプルを記録しプレーバックするための複数のユーザ設定可能なトリガ・ボタンを含む前記メディア制御部と、
リッスンし、または閲覧するためのメディア・ファイルを出力する、前記主要ハウジング上の、そして前記プロセッサに接続されるメディア出力ポートと、
装置をコンピュータに接続するための入力ポートであって、それにより装置は、USBヒューマン・インターフェース・デバイス・プロトコルを経由してその上で実行されるソフトウェアを制御することができる、入力ポートと
を備える複合コンピュータ・メディア・プレーヤおよびコンピュータ・コントローラ。
【請求項12】
前記ジョグ・ホイールは、内側部分および外側部分を含み、
前記内側部分は、前記外側部分から別々に回転可能であり、
前記外側部分は、前記内側部分から別々に回転可能である、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記デジタル効果は、キューイング、スクラッチング、サーチング、およびピッチ・ベンドから成る群から選択される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記装置のステータスおよびオペレーションを指し示す複数のインディシアを有するディスプレイをさらに備える、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記デジタル効果は、分離フィルタ、エコー、チョップ、パン、フェイザー、およびフランジャから成る群から選択される、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
3つのユーザ設定可能なトリガ・ボタンが存在する、請求項11に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−531809(P2009−531809A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−503229(P2009−503229)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【国際出願番号】PCT/US2007/065305
【国際公開番号】WO2007/112422
【国際公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願人】(506231537)ヌマーク インダストリーズ,エルエルシー (5)
【Fターム(参考)】