説明

複合機

【課題】 この発明は、ファクシミリの着信があったことをユーザに知らせるための表示灯を操作表示ユニットに設けることができるとともに、ファクシミリ装置から遠くにいるユーザに対してファクシミリの着信があったことをユーザに知らせることができる複合機を提供することを目的とする。
【解決手段】 少なくとも複写機能およびファクシミリ機能を備えた複合機において、操作表示面がほぼ上方を向いている状態位置と、操作表示面がほぼ前方を向いている状態位置とに位置変更自在に、操作表示ユニットが複合機本体に取り付けられており、操作表示ユニットにファクシミリの着信があったことをユーザに知らせるための表示灯が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、少なくとも複写機能およびファクシミリ機能を備えた複合機に関する。
【背景技術】
【0002】
ファクシミリ機能と複写機能とを備えた複合機において、ファクシミリの着信があったことをユーザに知らせるためのLED(以下、FAX着信通知用LEDという)が、操作表示ユニットではなく、複合機本体の前面に設けられているものがある。FAX着信通知用LEDを操作表示ユニットではなく、複合機本体の前面に設けている理由は、次の通りである。つまり、操作表示ユニットは上向きに取り付けられているため、操作表示ユニットにFAX着信通知用LEDを設けた場合には、FAX着信通知用LEDが点灯せしめられても、複合機から遠くにいるユーザから見えないからである。
【0003】
このような複合機では、FAX着信通知用LEDを、操作表示ユニットとは別に設ける必要があるため、その製造、組み立てが簡単でないという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、ファクシミリの着信があったことをユーザに知らせるための表示灯を操作表示ユニットに設けることができるとともに、ファクシミリ装置から遠くにいるユーザに対してファクシミリの着信があったことをユーザに知らせることができる複合機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明による複合機は、少なくとも複写機能およびファクシミリ機能を備えた複合機において、操作表示面がほぼ上方を向いている状態位置と、操作表示面がほぼ前方を向いている状態位置とに位置変更自在に、操作表示ユニットが複合機本体に取り付けられており、操作表示ユニットにファクシミリの着信があったことをユーザに知らせるための表示灯が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
この発明によれば、ファクシミリの着信があったことをユーザに知らせるための表示灯を操作表示ユニットに設けることができるとともに、ファクシミリ装置から遠くにいるユーザに対してファクシミリの着信があったことをユーザに知らせることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、この発明をファクシミリ機能と複写機能とを備えた複合機に適用した場合の実施例について説明する。
【実施例1】
【0008】
図1は、複合機の外観を示している。
【0009】
複合機1の前面上部には、左右方向にのびかつ上面が湾曲状に形成されたユニット取り付け部2が形成されている。ユニット取り付け部2には、下面がユニット取り付け部2の上面と同様な湾曲状に形成された横長の操作表示ユニット3が取り付けられている。
【0010】
操作表示ユニット3には、ファクシミリの着信があったときに点滅せしめられるFAX着信通知用LED31が設けられている。
【0011】
ユーザは、操作表示ユニット3の位置(傾き)を変更できるようになっている。つまり、ユーザは、複合機1を使用するときには、操作表示ユニット3の操作表示面を上から見やすいようにするために、図1に示すように操作表示ユニット3の操作表示面がほぼ上方を向いてる状態位置(以下、第1位置という)に操作表示ユニット3の位置を設定することができる。
【0012】
また、ユーザは、複合機1を使用していないときには、FAX着信通知用LED31が複合機1から離れた位置からでも見えるように、図2に示すように操作表示ユニット3の操作表示面がほぼ前方を向いてる状態位置(以下、第2位置という)に、操作表示ユニット3の位置を設定することができる。
【0013】
操作表示ユニット3の位置の変更方法について説明する。たとえば、図3および図4に示すように、ユニット取り付け部2に縦長孔4を開けておく。また、操作表示ユニット3の裏面の縦長孔4に対応する位置には、ねじ孔5を開けておく。そして、ユニット取り付け部2の裏側からボルト6のねじ部を縦長孔4に貫通させ、操作表示ユニット3のねじ孔5にボルト6のねじ部をゆるくねじ嵌める。そして、操作表示ユニット3を第1位置(図3参照)または第2位置(図4参照)に位置決めしてから、ボルト6を締め付ける。これにより、操作表示ユニット3を第1位置または第2位置に固定することができる。
【0014】
操作表示ユニット3の位置を変更したい場合には、ボルト6を緩めた後、操作表示ユニット3を変更したい位置に位置決めしてから、ボルト6を締め付ければよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】複合機の外観を示し、操作表示ユニットの操作表示面がほぼ上方を向いてる位置に操作表示ユニットが位置している場合の斜視図である。
【図2】複合機の外観を示し、操作表示ユニットの操作表示面がほぼ前方を向いてる位置に操作表示ユニットが位置している場合の斜視図である。
【図3】操作表示ユニット3の位置の変更方法を説明するための説明図である。
【図4】操作表示ユニット3の位置の変更方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0016】
1 複合機
2 ユニット取り付け部
3 操作表示ユニット
4 縦長孔
5 ねじ孔
6 ボルト
31 FAX着信通知用LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも複写機能およびファクシミリ機能を備えた複合機において、操作表示面がほぼ上方を向いている状態位置と、操作表示面がほぼ前方を向いている状態位置とに位置変更自在に、操作表示ユニットが複合機本体に取り付けられており、操作表示ユニットにファクシミリの着信があったことをユーザに知らせるための表示灯が設けられている複合機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−14376(P2006−14376A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−263796(P2005−263796)
【出願日】平成17年9月12日(2005.9.12)
【分割の表示】特願平11−243832の分割
【原出願日】平成11年8月30日(1999.8.30)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】