説明

複合熱源機

【課題】給湯用の第1燃焼部2−1と給湯以外の用途(例えば、暖房用)の第2燃焼部2−2とを備える複合熱源機であって、第1燃焼部の最大燃焼量と第2燃焼部の最大燃焼量との合計が家庭で使用する場合の上限として望まれる所定の規定燃焼量(例えば、60000kcal/h)を超えるものにおいて、第1と第2の両バーナの合計燃焼量を規定燃焼量以下に保つことができるようにし、且つ、ユーザに不便をかけないようにする。
【解決手段】第1燃焼部2−1と第2燃焼部2−2との同時運転時に、第1燃焼部2−1の燃焼量を要求燃焼量に合致するように制御しつつ、第2燃焼部2−2の燃焼量を両燃焼部2−1,2−2の合計燃焼用が規定燃焼量を超えないように制限する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯用の第1熱交換器及び第1熱交換器を加熱する第1バーナを有する第1燃焼部と、温水を循環させる給湯以外の用途の第2熱交換器及び第2熱交換器を加熱する第2バーナを有する第2燃焼部とを備える複合熱源機に関する。
【背景技術】
【0002】
ガス燃焼機器においては、最大燃焼量(最大インプット)の値によって家庭用ガス燃焼機器と業務用ガス燃焼機器とに区分されており、最大燃焼量が78000kcal/hを超えると業務用ガス燃焼機器として区分され、種々の法規上の制約を受ける。最大燃焼量が78000kcal/h以下であれば、家庭用ガス燃焼機器に区分されるが、実際には、家庭用の一般的なガス配管やガスメータの能力等による制約で、最大燃焼量は60000kcal/h以下にすることが望まれている。
【0003】
ここで、給湯用の第1燃焼部と給湯以外の用途の例えば暖房用の第2燃焼部とを備える複合熱源機において、第1燃焼部のバーナ(第1バーナ)の最大燃焼量を45000kcal/h、第2燃焼部のバーナ(第2バーナ)の最大燃焼量を15000kcal/hとすれば、第1バーナと第2バーナとを共に最大燃焼量で燃焼させても合計燃焼量は60000kcal/hとなり、家庭で使用しても何ら問題はない。然し、最近の家庭は出湯栓の設置個数が多く、大きな給湯能力が要求されるようになっており、第1バーナの最大燃焼量を大きくする必要性があることから、第1と第2の両バーナを共に最大燃焼量で燃焼させた場合の合計燃焼量が60000kcal/hを超えてしまうことがある。例えば、28号の給湯能力を得るには、給湯用の第1バーナの最大燃焼量を52500kcal/hにすることが必要になり、暖房用の第2バーナの最大燃焼量を15000kcal/hにした場合には、第1バーナと第2バーナとを共に最大燃焼量で燃焼させると合計燃焼量が67500kcal/hとなって、家庭で使用した場合、ガス配管やガスメータの能力不足で不具合を生ずる可能性がある。
【0004】
そこで、従来、第1バーナの最大燃焼量と第2バーナの最大燃焼量との合計が60000kcal/hを超える複合熱源機において、給湯用の第1燃焼部と暖房用の第2燃焼部との同時運転時、第1と第2の両バーナの合計燃焼量が60000kcal/hを超えるようになった場合には、出湯量を自動的に絞ることにより給湯負荷を減少させて第1バーナの燃焼量を減少させ、第1と第2の両バーナの合計燃焼量を60000kcal/h以下に保つようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特公平8−27073号公報(0024、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来例では、第1と第2の両バーナの合計燃焼量が60000kcal/hを超えるようになった場合、出湯量がユーザの意図に係りなく減少されてしまうことになり、ユーザに不便をかける。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、ユーザに不便をかけることなく第1と第2の両バーナの合計燃焼量を家庭で使用する場合の上限として望まれる所定の規定燃焼量(例えば、60000kcal/h)以下に保つことができるようにした複合熱源機を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、給湯用の第1熱交換器及び第1熱交換器を加熱する第1バーナを有する第1燃焼部と、温水を循環させる給湯以外の用途の第2熱交換器及び第2熱交換器を加熱する第2バーナを有する第2燃焼部とを備える複合熱源機であって、第1バーナの最大燃焼量と第2バーナの最大燃焼量との合計が所定の規定燃焼量を超えるものにおいて、第1燃焼部と第2燃焼部との同時運転時に、第1バーナの燃焼量を要求燃焼量に合致するように制御しつつ、第2バーナの燃焼量を第1バーナの燃焼量と第2バーナの燃焼量との合計が前記規定燃焼量を超えないように制限する制御手段を備えることを特徴とする。
【0008】
上記の構成によれば、第1燃焼部と第2燃焼部との同時運転時における第1と第2の両バーナの合計燃焼量は規定燃焼量以下に保たれ、規定燃焼量が60000kcal/hであれば、複合熱源機を家庭で使用しても何ら問題を生じない。そして、第1バーナの燃焼量は要求燃焼量(給湯負荷に対応する燃焼量)に制御されるため、出湯温度及び出湯量がユーザの意図に係りなく低下することはなく、ユーザに不快感を与えることが防止される。尚、第2バーナの燃焼量は要求燃焼量よりも減少されることがあるが、第2熱交換器は温水を循環させるものであるため、第2バーナの燃焼量が減少しても、循環する温水の温度は左程低下せず、ユーザが受ける影響は第1バーナの燃焼量を減少させる場合に比し小さく、また、第2バーナの燃焼量が要求燃焼量よりも減少されるのは、給湯負荷がかなり高くなった場合だけで稀であり、実使用でユーザに不便をかけることは殆どない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、単一の缶体1内に、給湯用の第1燃焼部2−1と暖房用の第2燃焼部2−2とを設けた1缶2水路式の複合熱源機を示している。第1と第2の両燃焼部2−1,2−2は仕切り壁3で区画されている。第1燃焼部2−1には、第1バーナ3−1とその上方の第1熱交換器4−1とが設けられ、第2燃焼部2−2には、第2バーナ3−2とその上方の第2熱交換器4−2とが設けられている。
【0010】
各熱交換器4−1,4−2は、缶体1の奥行方向(図1の紙面直交方向)に多数列設した吸熱フィン4aと、これら吸熱フィン4aを貫通する蛇行形状の吸熱管4bとで構成される。第1熱交換器4−1の吸熱管4bには、図示しないが、上流側の給水管と下流側の出湯管とが接続されており、出湯管の下流端の出湯栓を開いて第1熱交換器4−1に通水したとき、第1バーナ4−1に点火されて、出湯栓から設定温度の湯が出湯される。第2熱交換器4−2の吸熱管4bは、図示しないが、往き管と戻り管とを介して床暖房等の暖房回路(図示せず)に接続されており、暖房回路に第2熱交換器4−2を介して湯水を循環させて、暖房を行う。
【0011】
各バーナ3−1,3−2は、夫々、缶体1の奥行方向に長手の単位バーナ3aを横方向に複数列設して構成されており、これら各単位バーナ3aに各バーナ3−1,3−2用のガスマニホールド3bに設けた各ノズル3cを介してガスが供給される。尚、暖房よりも給湯の方が大きな加熱能力を要求されるため、各バーナ3−1,3−2を構成する単位バーナ3aの個数は第1バーナ3−1の方が多くなっている。そして、本実施形態では、第1バーナ3−1の最大燃焼量は、28号の給湯能力を得るのに必要な52500kcal/hに設定され、第2バーナ3−2の最大燃焼量は15000kcal/hに設定されている。
【0012】
第1と第2の各燃焼部2−1,2−2の下部には、各バーナ3−1,3−2の配置部に対し分布板5で仕切られた第1と第2の各給気室6−1,6−2が設けられている。そして、各給気室6−1,6−2に各別の燃焼ファン7−1,7−2を接続し、各燃焼ファン7−1,7−2からの燃焼用空気が各給気室6−1,6−2から分布板5に形成した多数の分布孔5aを介して各燃焼部2−1,2−1に供給されるようにしている。各バーナ3−1,3−2の燃焼排気は、各熱交換器4−1,4−2に導かれ、各熱交換器4−1,4−2で熱交換した後、両熱交換器4−1,4−2の上側の共通の排気フード8に流れ、排気フード8に形成した排気口8aから外部に排出される。
【0013】
各バーナ3−1,3−2のガスマニホールド3bに接続される各バーナ3−1,3−2用のガス供給路31−1,31−2には、夫々、元弁32−1,32−2とガバナ33−1,33−2と比例弁34−1,34−2とが介設されている。これら元弁32−1,32−2と比例弁34−1,34−2は燃焼ファン7−1,7−2と共に制御手段たるコントローラ9で制御される。出湯栓を開いて第1熱交換器4−1に通水すると、コントローラ9により第1バーナ3−1用の元弁32−1が開弁されて第1バーナ3−1に点火され、給湯運転が行われる。給湯運転時、コントローラ9は、設定湯温と第1熱交換器4―1への入水温度と通水量とから求められる給湯負荷に対応する燃焼量(要求燃焼量)を算出し、要求燃焼量に対応する量の燃焼用空気が第1燃焼部2−1に供給されるように第1燃焼ファン7−1を制御すると共に、第1バーナ3−1の燃焼量が要求燃焼量に一致するように第1バーナ3−1用の比例弁34−1を制御する。また、図外の暖房スイッチがオンされ、暖房回路を介して第2熱交換器4−2に湯水が循環されると、コントローラ9により第2バーナ3−2用の元弁32−2が開弁されて第2バーナ3−2に点火され、暖房運転が行われる。暖房運転時、コントローラ9は暖房負荷に対応する燃焼量(要求燃焼量)を算出し、要求燃焼量に対応する量の燃焼用空気が第2燃焼部2−2に供給されるように第2燃焼ファン7−2を制御すると共に、第2バーナ3−2の燃焼量が要求燃焼量に一致するように第2バーナ3−2用の比例弁34−2を制御する。
【0014】
ここで、給湯と暖房の同時運転時、第1と第2の両バーナ3−1,3−2が共に最大燃焼量で燃焼されると、両バーナ3−1,3−2の合計燃焼量が67500kcal/hとなって、家庭で使用する場合の上限として望まれる60000kcal/hを超え、家庭で使用した場合、ガス配管やガスメータの能力不足で不具合を生ずる可能性がある。そこで、本実施形態では、コントローラ9により両バーナ3−1,3−2の合計燃焼量を所定の規定燃焼量たる60000kcal/h以下に保つための燃焼量制限制御を行っている。
【0015】
以下、この制御の詳細を図2を参照して説明する。先ず、S1のステップで暖房運転中であるか否かを判別し、暖房運転中であれば、S2のステップで給湯運転中であるか否かを判別する。そして、給湯運転中でないとき、即ち、暖房単独運転時は、S4のステップに進み、第2バーナ3−2の燃焼量GDが暖房側の要求燃焼量GDcmdに一致するように第2バーナ3−2用の比例弁34−2を制御する。
【0016】
また、給湯運転中であるとき、即ち、暖房及び給湯の同時運転時は、S3のステップに進み、給湯側の要求燃焼量GKcmdと暖房側の要求燃焼量GDcmdとの合計が所定の上限値YG以下であるか否かを判別する。上限値YGは、制御の応答遅れで合計燃焼量が一時的にでも60000kcal/hを超えることがないように、60000kcal/hより若干低い値、例えば、59500kcal/hに設定される。図2には示されていないが、コントローラ9は、第1バーナ3−1の燃焼量が給湯側の要求燃焼量GKcmdに一致するように第1バーナ3−1用の比例弁34−1を制御しており、GKcmd+GDcmd≦YGであれば、第2バーナ3−2を暖房側の要求燃焼量GDcmdで燃焼させても、両バーナ3−1,3−2の合計燃焼量は上限値YG以下になる。そこで、GKcmd+GDcmd≦YGであれば、暖房単独運転時と同様にS4のステップに進み、第2バーナ3−2の燃焼量GDが暖房側の要求燃焼量GDcmdに一致するように第2バーナ3−2用の比例弁34−2を制御する。
【0017】
一方、GKcmd+GDcmd>YGであれば、S5のステップに進み、第2バーナ3−2の燃焼量GDが上限値YGから給湯側の要求燃焼量GKcmdを減算した値になるように第2バーナ3−2用の比例弁34−2を制御する。尚、図1に示されている各バーナ3−1,3−2の燃焼状態はS5のステップに進んだときの状態である。
【0018】
以上の制御によれば、暖房と給湯の同時運転時であっても、第1と第2の両バーナ3−1,3−2の合計燃焼量は60000kcal/h以下に保たれる。また、給湯用の第1バーナ3−1の燃焼量は要求燃焼量GKcmdに制御されるため、出湯温度及び出湯量がユーザの意図に係りなく低下することはなく、ユーザに不快感を与えることが防止される。尚、第2バーナ3−2の燃焼量は要求燃焼量GDcmdよりも減少されることがあるが、第2熱交換器4−2は温水を循環させるものであるため、第2バーナ3−2の燃焼量が減少しても、循環する温水の温度は左程低下せず、暖房温度の変化は僅かになり、ユーザが受ける影響は給湯用の第1バーナ3−1の燃焼量を減少させる場合に比し小さい。また、第2バーナ3−2の燃焼量が要求燃焼量GDcmdよりも減少されるのは、給湯負荷がかなり高くなった場合だけで稀であり、実使用でユーザに不便をかけることは殆どない。
【0019】
図3は複合熱源機の第2実施形態を示しており、上記第1実施形態と同様の部材には上記と同一の符号を付している。第2実施形態の複合熱源機は低コストタイプであって、仕切り壁3が省略されており、単一の燃焼ファン7から単一の給気室6を介して第1と第2の両燃焼部2−1,2−2に燃焼用空気を供給している。また、第1と第2の両熱交換器4−1,4−2の吸熱フィン4a,4aを共通のフィン40で構成し、この共通フィン40の両熱交換器4−1,4−2の境界部に、両熱交換器4−1,4−2間の熱伝導を抑制する切欠き41を形成している。更に、第1バーナ3−1用のガス供給路31−1と第2バーナ用3−2用のガス供給路31−2との上流側の共通ガス通路31に、元弁32とガバナ33と比例弁34とを介設している。また、第1バーナ3−1用のガスマニホールド3bを2分し、2分されたガスマニホールド3bの各部分に第1バーナ3−1用のガス供給路31−1を夫々能力切換弁35−1,35−1を介して接続し、同様に、第2バーナ3−2用のガスマニホールド3bも2分し、2分されたガスマニホールド3bの各部分に第2バーナ3−2用のガス供給路31−2を夫々能力切換弁35−2,35−2を介して接続している。
【0020】
第2実施形態のものにおいても、上記第1実施形態と同様に、コントローラ9により両バーナ3−1,3−2の合計燃焼量を60000kcal/h以下に保つための燃焼量制限制御を行っている。その詳細は、図4に示す通りであり、先ず、S11のステップで暖房運転中であるか否かを判別し、暖房運転中であれば、S12のステップで給湯運転中であるか否かを判別する。そして、給湯運転中でないとき、即ち、暖房単独運転時は、S14のステップに進み、第2バーナ3−2の燃焼量GDが暖房側の要求燃焼量GDcmdに一致するように比例弁34を制御する。
【0021】
また、給湯運転中であるとき、即ち、暖房及び給湯の同時運転時は、S13のステップに進み、給湯側の要求燃焼量GKcmdと暖房側の要求燃焼量GDcmdとの合計が所定の上限値YG(=59500kcal/h)以下であるか否かを判別する。そして、GKcmd+GDcmd≦YGであれば、S15のステップに進み、第2バーナ3−2の燃焼量GDが暖房側の要求燃焼量GDcmdに近い値になるように、第2バーナ3−2用の能力切換弁35−2,35−2を開閉制御する。ここで、給湯運転中は、第1バーナ3−1の燃焼量が給湯側の要求燃焼量GKcmdに一致するように比例弁34を制御しており、この比例弁34の制御で第2バーナ3−2の燃焼量が変化してしまう。そこで、比例弁34の開度増加により、第2バーナ3−2用の両能力切換弁35−2,35−2を開弁した状態では第2バーナ3−2の燃焼量GDが要求燃焼量GDcmdを大幅に上回る場合は、第2バーナ3−2用の一方の能力切換弁35−2を閉弁し、また、比例弁34の開度減少により、第2バーナ3−2用の一方の能力切換弁35−2を閉弁した状態では第2バーナ3−2の燃焼量GDが要求燃焼量GDcmdを大幅に下回る場合は、第2バーナ3−2用の両能力切換弁35−2,35−2を開弁する。
【0022】
GKcmd+GDcmd>YGであれば、S16のステップに進み、第2バーナ3−2用の一方の能力切換弁35−2を閉弁する。これによれば、第2バーナ3−2の燃焼量はその最大燃焼量である15000kcal/hの半分以下になり、第1バーナ3−1がその最大燃焼量である52500kcal/hで燃焼されていても、合計燃焼量は60000kcal/h以下に保たれる。尚、図3に示されている各バーナ3−1,3−2の燃焼状態はS16のステップに進んだときの状態である。
【0023】
尚、上記実施形態では、第1バーナ3−1の最大燃焼量が52500kcal/h、第2バーナ3−2の最大燃焼量が15000kcal/hになっているが、これに限るものではなく、第1バーナ3−1の最大燃焼量を60000kcal/h以下の範囲でより大きくし、例えば、給湯能力30号相当の55000kcal/hにすることも可能である。この場合、第2実施形態のものでは、暖房と給湯の同時運転時に第1バーナ3−1を最大燃焼量で燃焼させると、第2バーナ3−2用の一方の能力切換弁35−2を閉弁しても合計燃焼量が60000kcal/hを超えてしまうことがある。この場合は、S16のステップで第2バーナ3−2用の両能力切換弁35−2,35−2を閉弁する。
【0024】
また、ガス配管やガスメータの能力に余裕がある家庭用の複合熱源機として、第1バーナ3−1の最大燃焼量と第2バーナ3−2の最大燃焼量の合計が家庭用ガス燃焼機器の燃焼量の上限である78000kcal/hを超える熱源機を製造する場合は、規定燃焼量を78000kcal/hとし、上記上限値YGを78000kcal/hまたはこれより若干低い値に設定して、上記と同様の制御を行えば良い。
【0025】
以上、第2燃焼部2−2を暖房用とする複合熱源機に本発明を適用した実施形態について説明したが、第2燃焼部2−2を風呂の追焚き用の燃焼部とする複合熱源機、更には、第2燃焼部2−2を暖房兼風呂追焚き用の燃焼部とする複合熱源機にも同様に本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明熱源機の第1実施形態の構成を示す説明図。
【図2】第1実施形態のものにおける燃焼量制限のための制御を示すフロー図。
【図3】本発明熱源機の第2実施形態の構成を示す説明図。
【図4】第2実施形態のものにおける燃焼量制限のための制御を示すフロー図。
【符号の説明】
【0027】
2−1…第1燃焼部、2−2…第2燃焼部、3−1…第1バーナ、3−2…第2バーナ、4−1…第1熱交換器、4−2…第2熱交換器、9…コントローラ(制御手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給湯用の第1熱交換器及び第1熱交換器を加熱する第1バーナを有する第1燃焼部と、温水を循環させる給湯以外の用途の第2熱交換器及び第2熱交換器を加熱する第2バーナを有する第2燃焼部とを備える複合熱源機であって、第1バーナの最大燃焼量と第2バーナの最大燃焼量との合計が所定の規定燃焼量を超えるものにおいて、
第1燃焼部と第2燃焼部との同時運転時に、第1バーナの燃焼量を要求燃焼量に合致するように制御しつつ、第2バーナの燃焼量を第1バーナの燃焼量と第2バーナの燃焼量との合計が前記規定燃焼量を超えないように制限する制御手段を備えることを特徴とする複合熱源機。
【請求項2】
前記規定燃焼量は60000kcal/hであることを特徴とする請求項1記載の複合熱源機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−38401(P2006−38401A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−222403(P2004−222403)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(000115854)リンナイ株式会社 (1,534)
【Fターム(参考)】