説明

複数のセルを有するカラー表示スクリーン

カラー表示スクリーンは、複数のセル(2)を有する。夫々のセル(2)は、第1の色の第1の出力光及び第2の色の第2の出力光を供給する能力を有する画素(P)と、光学表示制御信号(Li)を電気信号(I)に変換するための感光性デバイス(D)とを有する。光学表示制御信号(Li)は、第1の出力光及び第2の出力光を制御するよう、第1の出力光及び第2の出力光に関する情報を含む。感光性デバイス(D)は、第1及び第2の出力光に関する情報をデコードするためのデコーダ(DM)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のセルを有するカラー表示スクリーンに関する。本発明はまた、複数のセルを有するカラー表示スクリーンを有する表示システム、及び表示スクリーンの集合に関する。
【背景技術】
【0002】
GB2118803A1は、光源及び画像増感スクリーンを有する表示装置を開示する。スクリーンは、複数のセルを有する。夫々のセルは、電子発光放射体及び感光性デバイスを有する。光源は、走査レーザにより光セルの配列を走査し、それによって、スクリーン上に表示されるべき画像に従って、異なる程度で夫々の感光性デバイスをそのビームにより照射する。照射に従って、感光性デバイスは、放射体の光出力を制御するよう配置される。スクリーンのラインに沿う水平方向において、赤、緑及び青の光を発生させる放射体を有するセルの集合が、夫々配置される。レーザがスクリーンの1つのラインを走査すると、スクリーンは、赤、緑及び青の光に対する連続的な放射が発生すべきである連続的な光出力の量に対応する照射を供給する必要がある。これは、レーザが連続的なセルを走査する間に、光源の即時切替えを要する。更に、正確なトラッキングが、スクリーン上でのレーザのビームの位置と、連続的なセルの所望の照射に対応するレベルへのレーザ出力の即時切替えとの間で必要とされる。正確なトラッキングを得るために、トラッキングシステムがスクリーン上でのレーザの位置に関する光源へのフィードバックを提供するために必要とされる。トラッキングシステムがスクリーン上で画像の正確な再生を確実にするために必要とされることが、表示装置の欠点である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、トラッキングシステム不要の上記形式のカラー表示スクリーンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、夫々のセルが、第1の色の第1出力光及び第2の色の第2の出力光を供給する能力を有する画素と、前記第1の出力光及び前記第2の出力光を制御するように、前記第1の出力光及び前記第2の出力光に関する情報を有する光学表示制御信号を電気信号に変換し、前記第1の出力光及び前記第2の出力光に関する情報をデコードするためのデコード手段を有する感光性デバイスを有することで実現される。感光性デバイスは、情報をデコードするための手段を有するので、前記デバイスは、出力光がデバイスによって受信された光学画像制御信号に含まれた情報で制御されるべきであることを決定することができる。故に、スクリーン上での光学画像制御信号及びセルの位置の間のトラッキングを提供する必要性はない。光学画像制御信号は、例えば、スクリーンをライン毎に繰り返し走査し走査ビームであっても良く、あるいは、制御すべきセルの夫々に対する光学画像制御信号を同時に発生させる発生源からも発せられても良い。スクリーン上の光学画像制御信号の径が感光性デバイスのピッチよりも大きい限り、感光性デバイスは、この光学画像制御信号を受信して、光学画像制御信号に含まれる情報を、対応する出力光を供給するそれらの対応する画素へ導くことができる。画素は、また、2色よりも多数の色の出力光を供給する能力を有しても良い。画素は、1つ又はそれ以上のサブ画素を有しても良い。夫々のサブ画素は、特定の色を供給する。画素は、また、多色のサブ画素を有しても良い。多色のサブ画素は、その駆動電圧に依存して、異なる色を供給する能力を有する。
【0005】
一実施例において、前記光学表示制御信号は、前記第1の出力光に関する情報を有し、第1のスペクトラムを有する第1の光学表示制御信号と、前記第2の出力光に関する情報を有し、第2のスペクトラムを有する第2の光学表示制御信号とを有し、前記デコード手段は、前記第1の光学表示制御信号にフィルタをかける第1の波長感受フィルタと、前記第2の光学表示制御信号にフィルタをかける第2の波長感受フィルタとを有する。故に、第1及び第2の出力光に関する情報が異なるスペクトラムによってエンコードされる場合には、デコード手段は、波長感受フィルタを用いる簡単な方法で実現され得る。デコード手段は、第1及び第2の光学表示制御信号が同時に存在し、且つ、それらの信号が順次に伝送される場合に、正確に機能する。
【0006】
前記セルは、他の感光性デバイスを有し、前記画素は、前記第1の出力光を供給する第1のサブ画素を有し、該第1のサブ画素は、第1の波長感受フィルタを有するデコード手段を夫々が有する前記感光性デバイス及び前記他の感光性デバイスへ結合されている。同じサブ画素へ結合された1つよりも多い感光性デバイスを設けることによって、それらの感光性デバイス間のピッチは、より小さくなり、それによって、スクリーン上でより小さな径の光学画像制御信号を有する光学表示制御信号のデコードが可能となり、且つ/あるいは、対応する出力光を制御するよう電気信号を増大させる。
【0007】
一実施例において、前記光学表示制御信号は、前記第1の出力光及び第2の出力光に関する情報を連続的に有し、前記デコード手段は、前記光学表示制御信号に連続的に含まれる情報と同期して、前記画素の第1の出力光及び第2の出力光をアクティブにする手段を有する。第1及び第2の出力光に関する情報が順次に伝送される場合に、特定の出力光に対応する情報は、光学表示制御信号に連続的に含まれる情報と同期してこの出力光をアクティブにすることによって、この特定の出力光に対して使用可能である。第1の出力光及び第2の出力光をアクティブにする手段は、全てのセル又はセルの組に対して1つの供給の回路を有しても良く、これは、非常に費用効果がある。同期化は、光学表示制御信号を供給する同じ発生源から受信可能な光学又は電気信号を介して得られても良い。同期化は、また、光学表示制御信号自体から得られても良い。
【0008】
前記アクティブにする手段は、前記複数のセルの全ての感光性デバイスに共通の第1のスイッチ及び第2のスイッチを有しても良い。前記画素は、第1のサブ画素及び第2のサブ画素を有し、前記複数のセルの第1のサブ画素の夫々は、前記第1のスイッチを介して第1の電源電圧へ結合され、前記複数のセルの第2のサブ画素の夫々は、前記第2のスイッチを介して第2の電源電圧へ結合され、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、前記情報と同期して、動作可能である。第1の電源電圧を第1のスイッチを介して第1のサブ画素へ結合することにより第1のサブ画素の夫々をアクティブにすることによって、第1のサブ画素は、第1のサブ画素へ結合された夫々の感光性デバイスによって受信される光学表示制御信号に依存して、出力光を供給することができる。第1の電源電圧が第1のサブ画素へ結合されるように第1のスイッチの動作を同期させることによって、第1の出力光に関する情報が受信される間に、第1のサブ画素は、第1の出力光に関する情報に対応して第1の出力光を供給する。第2の電源電圧が第2のサブ画素へ結合されないように第2のスイッチの動作を同時に同期させることによって、第2のサブ画素が第1の出力光に関する情報に応じて第2の出力光を供給しないことが確実にされる。同様に、第2の出力光に関する情報が受信される間に、第2のスイッチは閉じられ、第1のスイッチは開けられる。第1の電源電圧及び第2の電源電圧は異なる電圧であっても良いが、1つの共通電圧であっても良い。
【0009】
前記感光性デバイスは、感光性素子を更に有し、一方、前記デコード手段は、前記第1の出力光及び前記第2の出力光に関する情報の間で逐次、前記感光性素子をリセットするリセットスイッチを更に有する場合が有利である。リセットスイッチを加えることによって、感光性素子は、特定の出力光に関する情報が光学表示制御信号に存在する時間期間の開始の十分前に、所定の状態へリセットされても良い。この方法では、感光性デバイスは、その時間期間の間に供給される情報に従って、対応するサブ画素へのみ電気信号を供給する。故に、この時間期間の間の電気信号は、感光性素子の状態を変更した前の情報に、もはや依存しない。
【0010】
前記画素は、第1のサブ画素及び第2のサブ画素を有し、前記感光性素子は、前記第1のサブ画素へ結合され、前記光学表示制御信号は、第1のフレーム期間では前記第1の出力光に関する情報を、及び第2のフレーム期間では前記第2の出力光に関する情報を有し、前記デコード手段は、前記第1のフレーム期間の間に前記第1の出力光に関する情報をデコードし、前記第1のフレーム期間の間のデコードに依存して、前記第2のフレーム期間の間に前記第1のサブ画素を駆動するように構成される場合が有利である。第1のフレーム期間の間に第1の出力光に対応する情報をデコードすることによって、複数のセルの夫々の感光性素子は、それが結合されたサブ画素に対する情報を受信することができる。対応するサブ画素を駆動するために、続くフレーム期間の間にのみこの情報を用いることによって、夫々のサブ画素は、一定の時間期間、即ち、フレーム期間の間に駆動される。2色よりも多い色が伝送される場合には、夫々のサブ画素は、2つ又はそれ以上のフレーム期間の間に駆動されても良い。駆動は、また、フレーム期間の間になされても良く、このとき、デコードがなされる。この場合に、複数のセルの特定の出力光に関する情報が連続して伝送されると、特定のサブ画素の駆動の持続期間は、伝送列におけるこの特定のサブ画素の情報の位置に依存しうる。結果として、画素の出力光の量は、ある程度まで、スクリーン上の画素の位置に依存しうる。この最後の場合の利点は、夫々の色が、順次に供給されるのではなくて、夫々のフレームの間に供給される点である。故に、カラー・フラッシュ効果とも呼ばれる、連続した色の視認性を潜在的に妨げることは、回避される。更に、スクリーン上の画素の位置への依存は、多数の方法で低減されうる。1つの方法は、高速なアドレス指定を適用することである。これによって、サブ画素は、先ず第1に、所望のレベルの出力光を供給するように設定され、その後、アドレス指定の時間よりも通常長い所定の時間期間の間に、サブ画素は、この所望のレベルの出力を供給し続ける。第2の方法は、第1及び第2の出力光に関する情報の前処理を適用することであり、それによって、サブ画素がスクリーン上のその位置に依存してその出力光を供給する時間の持続期間の差を考慮する。第3の方法は、走査リセットを適用することである。これによって、ライン又はラインの組は、連続して、同時にではなく、リセットされる。更に、上記方法の組み合わせを適用することが可能である。
【0011】
一実施例において、前記第1の出力光及び前記第2の出力光のうちの少なくとも1つに関する情報は、前記光学表示制御信号の変調であり、前記デコード手段は、前記光学表示制御信号の変調を復調する手段を有する。この場合、光学表示制御信号の発生源は、単色発生源であっても良い。更に、共通のリセットが、感光性デバイスをリセットするために複数のセル、及び/又は画像に関する情報が伝送される前の画素へ印加されても良い。
【0012】
前記変調を復調する手段は、前記光学表示制御信号の交流成分を復調するよう構成されても良い。交流成分は、簡単な回路を用いて、容易に復調可能である。
【0013】
前記第1の波長感受フィルタは、前記画素の層によって形成されても良い。波長感受フィルタとしての画素の層を用いることによって、より少ない処理ステップでスクリーンを制御することができる。
【0014】
本発明の表示スクリーンは、複数のセルの夫々の画素によって供給する光を伝えるための前面部を有しても良い。複数のセルの夫々の感光性デバイスは、前面部から見て外方に向くスクリーンの側に置かれた発生源からの光学表示制御信号を受信するよう構成される。背面投影を適用することは、光学表示制御信号の発生源がスクリーンの後ろに隠されているという利点を有する。
【0015】
代替的には、スクリーンは、前面投影のために配置されても良い。感光性デバイスは、前面部に配置される。
【0016】
画素は、別の光発生源及び自発光画素からの光を伝送又は反射する形式から成っても良い。
【0017】
本発明のスクリーンの複数のセルの感光性デバイスは、目に見えない光又は可視光の光学表示制御信号を受信するよう構成されても良い。可視光スペクトラムの外側の光学表示制御信号を発生させる発生源を適用する場合に、光学表示制御信号とスクリーン内の画素により変調されたと可視光との間の干渉が回避される。更に、このようなスクリーンは、周囲の照明状態に敏感ではない。
【0018】
本発明は、上記カラー表示スクリーンを有する表示システムと、光学表示制御信号を感光性デバイスへ伝送するための光学画像発生源とを更に提供する。
【0019】
前記光学画像発生源は、投影装置又はレーザースキャナであっても良い。
【0020】
本発明は、タイル模様で互いに隣接して配置されたカラー表示スクリーンの集合を更に提供する。夫々の表示スクリーンは、10よりも少ないオーダーである少数の接続のみを有するので、表示部の集合の対応する接続を相互接続することは比較的容易である。この少数の接続により、タイル模様で互いに隣接する表示スクリーンを並べることも比較的容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明のこれら及び他の態様を、図面を参照して明瞭として、説明する。
【0022】
異なる図で同じ参照符号が見られるのは、同じ信号、又は同じ機能を実行する素子を参照するためである。
【0023】
図1で示されている表示システム6は、表示スクリーン5及び光学画像発生源3を有する。表示スクリーンは、表示パネル1を有する。表示パネル1は、行及び列のマトリクス状に配置された複数のセル2を有する。パネル1は、夫々のセル2が外部の光学画像発生源3を介してアドレス指定されるので、如何なる行又は列の電極も必要としない。発生源3は、セル2の夫々によって受け取られる光学表示制御信号Liを供給する。このため、セル2は、行及び列での構造とは異なる如何なる任意の構造で配置されても良い。例えば、放射状、対角線状、又は円状の構造のような他の構造が適用されても良い。セル2は、また、多様な形状を有しても良い。パネル1は、リセット信号RSと、例えば、
リセット電圧VR、
第一の電源電圧V1、及び
第二の電源電圧V2、
のような、幾つかの電圧とを受けるための接続を有する。リセット信号RS及び電圧は、パネル1の夫々のセル2へ結合されている。表示システムの動作を、セル(2)の実施例を参照して説明する。
【0024】
図2に示されているように、セル2は、感光性デバイスD及び画素Pを有する。セル2は、発生源3からの光学表示制御信号Liを受ける。セル2の感光性デバイスDを介して、光学表示制御信号Liは、電気信号Iに変換される。セル2の画素Pは、第1の色の第1の出力光Lo1と、第2の色の第2の出力光Lo2とを供給する。第1及び第2の出力光Lo1、Lo2は、電気信号Iにより制御される。感光性デバイスDは、光学表示制御信号Liと比較して、第1及び第2の出力光Lo1、Lo2に関する情報をデコードするデコード手段DMを更に有する。従って、光学表示制御信号Liがスクリーン5に達する位置で、デコード手段DMは、感光性デバイスが、所望の色の光を供給するように、画素Pを駆動する電気信号Iを供給すること、を確実にする。これは、光源3及び表示スクリーン5を整列すること、又は光学表示制御信号Liが特定の色に結合された感光性デバイスに正確に達することを確実にするためにトラッキングシステムを提供することが、必要とされないことを意味する。デコード手段DM(又は少なくともその主要部分)は、図3に示す波長感受フィルタによって、図8に示す光学表示制御信号Liの変調をデコードするデコード手段によって、あるいは、図5に示す光学表示制御信号Liと同期して動作可能なスイッチによって、形成されても良い。
【0025】
図3に示したセル2の感光性デバイスDは、第1の波長感受フィルタF1及び第2の波長感受フィルタF2、又は夫々のフィルタF1、F2が結合された感光性デバイスDの対応する感光性素子SE1、SE2を有するデコード手段DMを有する。感光性素子SE1、SE2は、光学表示制御信号Liを電子出力信号に変換する。光学表示制御信号Liは、第1の出力光に関する情報を有し、第1のスペクトラムを有する第1の光学表示制御信号Li1と、第2の出力光に関する情報を有し、第2のスペクトラムを有する第2の光学表示制御信号Li2とを有する。第1の波長感受フィルタF1は、第1の光学表示制御信号Li1にフィルタをかけるように構成されており、第2の波長感受フィルタF2は、第2の光学表示制御信号Li2にフィルタをかけるように構成されている。フィルタリングにより、十分に第1のスペクトラム及び第2のスペクトラムの夫々の範囲内にある波長は、十分に第1及び第2の夫々のスペクトラムの外にあるフィルタ及びブロッキング波長を通過することが可能である。感光性素子SE1、SE2は、フィルタをかけられた第1の光学表示制御信号Li1及び第2の光学表示制御信号Li2を、画素Pを制御する電気信号Iに変換する。画素Pは、第1の出力光Lo1を供給する第1のサブ画素SP1と、第2の出力光Lo2を供給する第2のサブ画素SP2とを有しても良い。この場合には、電気信号Iは、2つの別々の信号であって、第1の電気信号は、感光性素子の第1の1つSE1又はSE2から発生して、第1の出力光に関する情報に対応し、第2の電気信号は、感光性素子の第2の1つSE2又はSE1から発生して、第2の出力光に関する情報に対応する。第1の電気信号は、第1の出力光Lo1を制御するために第1のサブ画素SP1へ結合され、第2の電気信号は、第2の出力光Lo2を制御するために第2のサブ画素SP2へ結合される。代替的には(図示せず。)、画素Pは、多色画素であっても良い。この場合には、多色画素は、感光性素子SE1、SE2の第1及び第2の1つから発生する信号の組み合わせによって制御されても良い。
【0026】
サブ画素及びこのようなサブ画素を駆動する回路の例並びに感光性素子の例は、本願に援用されている欧州特許出願03101909.4及び03101366.7に開示されている。
【0027】
波長感受フィルタは、液晶型ディスプレイで使用されるカラーフィルタによって、あるいは、カラー有機LEDディスプレイに対して使用される放射ポリマーによって、形成されても良い。この場合には、光学表示制御信号Liは、可視的波長の範囲内のスペクトラムを有する。
【0028】
図4に示したセル2は、2つの感光性デバイスDを有する。夫々のデバイスは、第1の感光性素子SE1へ結合された第1の波長感受フィルタF1を有するデコード手段DMを有する。画素Pは、第1のサブ画素SP1及び第2のサブ画素SP2を有する。2つの感光性デバイスDの夫々の第1の感光性素子SE1から発生する電気信号Iは、光出力Lo1が2つの感光性デバイスによってデコードされる第1の出力光に関する情報の和に十分に比例するように、サブ画素SP1へ供給される。セル2は、また、2以上の感光性デバイスDを有しても良い。夫々の感光性デバイスDは、図3に示した2つ又はそれ以上の異なる波長感受フィルタF1、F2を有しても良い。
【0029】
図5に示したセル2において、感光性デバイスDは、感光性素子SE及びデコード手段DMを有する。デコード手段DMは、画素Pの第1の出力光Lo1及び第2の出力光Lo2をアクティブにする手段MFAを有する。光学表示制御信号Liは、第1の出力光に関する情報及び第2の出力光に関する情報を連続的に有する。感光性素子SEは、光学表示制御信号Liを、アクティブにする手段MFAへ結合された電気出力信号に変換する。アクティブにする手段MFAは、1つのアクティブ化回路MFAであっても良い。アクティブ化回路MFAは、複数のセル2の夫々に対して共通である。アクティブにする手段MFAは、光学表示制御信号Liに連続的に含まれる情報に同期して、画素Pの第1の出力光Lo1及び第2の出力光Lo2をアクティブにする。
【0030】
図5に示した実施例では、アクティブにする手段MFAは、複数のセル2の全ての感光性デバイスに対して共通である第1のスイッチS1及び第2のスイッチS2を有する。画素(P)は、第1のサブ画素SP1及び第2のサブ画素SP2を有する。複数のセル2の第1のサブ画素SP1の夫々は、第1のスイッチS1を介して第1の電源電圧V1へ結合される。複数のセル2の第2のサブ画素SP2の夫々は、第2のスイッチS2を介して第2の電源電圧V2へ結合される。第1のスイッチS1及び第2のスイッチS2は、光学表示制御信号Liに含まれる第1の出力光に関する情報及び第2の出力光に関する情報に同期して動作可能である。感光性デバイスは、この情報を、第1のサブ画素SP1及び第2のサブ画素SP2へ結合されている電気信号Iに変換する。第1の出力光に関する情報が第1の時間間隔の間に受け取られている間に、第2サブ画素SP2は、第2のスイッチS2を介して第2のサブ画素SP2への第2の電源電圧V2の供給を中断することによってディアクティブにされる。この時間間隔の間に、第1のサブ画素SP1は、第1のスイッチS1を介して第1の電源電圧V1を第1のサブ画素SP1へ結合することによってアクティブにされる。このようにして、第1のサブ画素SP1が第1の出力光に関する情報によって制御されることが確実にされる。同様に、第2のサブ画素SP2は、第2の出力光に関する情報によって制御される。
【0031】
デコード手段DMは、第1の出力光及び第2の出力光に関する情報の間で逐次、感光性素子SEをリセットするためのリセットスイッチSRを更に有しても良い。このような感光性素子SE及びリセットスイッチSRを有する回路の実施例は、上述した欧州特許出願03101909.4及び03101366.7に開示されている。
【0032】
図6は、セル2の一部の回路図を示す。セルは、基準電圧Vref、第1の電源電圧V1、接地レベルであっても良い他の電源電圧、画素リセット電圧VPR、リセット電圧VR及びリセット信号RSを受信する端子を有する。基準電圧Vrefの端子とノードVDとの間には、トランジスタT1が、光学表示制御信号Liを受信するために、感光性素子SEに直列に結合されている。キャパシタCは、基準電圧VrefとノードVDとの間に結合されている。駆動トランジスタDTの主要端子は、第1の電源電圧V1へ結合されている。駆動トランジスタDTの制御端子は、ノードVDへ結合されている。駆動トランジスタの他の主要端子は、第2のトランジスタT2の主要端子へ結合されている。第2のトランジスタT2の他の主要端子は、第1の出力光Lo1を供給するために、第1のサブ画素SP1の第1の端子へ結合されている。第1のサブ画素の第2の端子は、接地レベルへ結合されている。第1のサブ画素の第1の主要端子は、第3のトランジスタT3の主要端子へ結合されている。第3のトランジスタT3の他の主要端子は、画素リセット電圧VPRへ結合されている。リセットスイッチSRは、その主要端子を介してノードVDとリセット電圧VRとの間に結合されている。リセット信号RSは、第1のトランジスタT1、第2のトランジスタT2及び第3のトランジスタT3の制御端子へ結合されている。更に、リセット信号RSは、高域通過フィルタHPFを介して、リセットスイッチSRの制御端子へ結合されている。
【0033】
以下、図6に示したセル2の実施例の動作を、図7に示した時間tの関数として波形を参照して説明する。
【0034】
第1のフレーム期間Tf1の間に、リセット信号RSの低電位(low)から高電位(high)への遷移は、高域通過フィルタHPFを介して、短パルスSRSをもたらす。短パルスSRSの間に、リセットスイッチSRは閉じられる。リセットスイッチSRを介して、リセット電圧VRはノードVDへ結合される。リセット電圧VRは一定電圧であっても良い。結果として、電圧VDは、瞬時にリセット電圧VRのレベルへ達する。リセット電圧VRは、望ましくは、第1の電源電圧V1に十分に等しく、一方、基準電圧Vrefは、望ましくは、第1の電源電圧V1よりも低い。代替的には(図示せず。)、リセット信号を変換するよう高域通過フィルタHPFを適用する代わりに、短パルスSRSに対応する別のリセット信号が供給されても良い。
【0035】
第1のフレーム期間Tf1の間に、第2のトランジスタT2が、リセット信号RSによってオフとされて、駆動トランジスタDTからの如何なる電流も遮断する。第3のトランジスタT3は、リセット信号RSによってオンとされて、第1のサブ画素SP1の両端の電圧を、第1のサブ画素SP1が第1の出力光Lo1を供給しないような値へリセットする。更に、リセット信号RSは、第1のトランジスタT1をオンとし、それによって、感光性素子SEが、感光性素子によって受信された光学表示制御信号Liに依存してキャパシタCを放電することを可能にする。結果として、ノードVDの電圧は、短パルスSRSの後に下がり始める。故に、ノードVDの電圧は、第1のフレーム期間の間に、光学表示制御信号Liに依存して、リセット電圧VRから、より低い値へと下がる。
【0036】
光学表示制御信号Liが受信されない場合には、キャパシタCは放電されないので、ノードVDの電圧は、曲線“L=0”で表されるように、一定のままである。光学表示制御信号Liが最大レベルLmaxに対応する場合には、キャパシタCは、第1のフレーム期間Tf1の間にほぼ完全に放電され、結果として、“Li=Lmax”で表された曲線が得られる。光学表示制御信号Liが零と最大レベルLmaxの間のレベルに対応する場合には、キャパシタCは、第1のフレーム期間Tf1の間に部分的に放電され、結果として、“0<Li<Lmax”で表される曲線が得られる。
【0037】
第2のフレーム期間Tf2の間に、リセット信号RSは低電位(low)であり、それによって、第1のトランジスタT1及び第3のトランジスタT3がオフとされたままであり、一方、第2のトランジスタT2はオンとされる。リセットスイッチSRは、短パルスにより影響を及ぼされず、開いたままである。
【0038】
結果として、第2のフレーム期間Tf2の間に、電流ILは、駆動トランジスタDT及び第一のサブ画素SP1を流れる。この電流ILは、ノードVDの電圧に依存する。この電圧は、キャパシタCが、駆動トランジスタDTの制御端子を流れる電流が無視できる場合に、その充電を続けるので、第2のフレーム期間Tf2の間に、ほぼ不変なままである。故に、駆動トランジスタDTは、第2のフレーム期間Tf2の間に、その制御端子において、第1のフレーム期間Tf1の間に受信された光学表示制御信号Liに比例する一定電圧を十分に受ける。
【0039】
Li=Lmaxの場合には、電流ILは、第2のフレーム期間Tf2の間、その最大レベルにあり、最大レベルを有する第1のサブ画素SP1の第1の出力光Lo1をもたらす。Li=0の場合には、電流ILは、零のままであって、第1のサブ画素SP1は、第1の出力光Lo1を供給しない。0<Li<Lmaxの場合には、電流ILは、第2のフレーム期間Tf2の間、中間値にあるので、第1のサブ画素SP1は、第1の出力光Lo1の中間レベルを供給する。故に、第2のフレーム期間Tf2の間に第1のサブ画素SP1によって供給される第1の出力光Lo1のレベルは、第1のフレーム期間TF1の間に受信される光学表示制御信号Liに比例する。
【0040】
故に、光学表示制御信号Liが、連続的なフレーム期間Tf1、Tf2、Tf3において、夫々、第1、第2及び第3の出力光に関する情報を伝送する場合には、図6の実施例では、第1のサブ画素は、第2のフレーム期間Tf2及び第3のフレーム期間Tf3の間に第1の出力光Lo1を供給する。同様に、第2のフレーム期間の間は高電位(high)を有する他のリセット信号RSを受信し、第2の出力光Lo2を供給する第2のサブ画素SP2を有する図6と同じ回路は、第2のフレーム期間Tf2の間に受けた出力光に関する情報に基づいて、第3のフレーム期間Tf3及びその直後のフレームの間に第2の出力光Lo2を供給する。
【0041】
代替的には、図6の回路では、第2のトランジスタT2が削除されても良く、それによって、駆動トランジスタを直接的に第1のサブ画素SP1へ結合する。第1のサブ画素SP1が第1のフレーム期間Tf1の間に出力光を供給しないことを確実とするために、第1の電源電圧V1は、例えば、図5に示した共通の第1のスイッチS1を用いて、この期間の間、接続を切られている。
【0042】
代替的には、図6の回路は、第2のトランジスタT2をオンとする高電位のリセット信号RSを有することによって及び短パルスSRSをリセット信号RSの代わりに第3のトランジスタT3の制御端子へ結合することによって、変形されても良い。結果として、フレーム期間Tf1の開始時に、第1のサブ画素SP1の両端の電圧は、急速に画素リセット電圧VPRへリセットされる。第1のフレーム期間Tf1の間、駆動トランジスタは導通しているので、電流ILが第1のサブ画素SP1を流れる。電流ILは、上述したように、ノードVDの電圧に依存する。結果として、第1のサブ画素は、第1のフレーム期間Tf1の間に、この第1のフレーム期間Tf1の間に受信された光学表示制御信号Liに依存するレベルへ充電される。第2及び第3のフレーム期間Tf2、Tf3の間に、第2のトランジスタT2は、リセット信号RSによってオフとされ、第1のサブ画素の両端の電圧は一定のままである。故に、第1のフレーム期間Tf1の間に、第1のサブ画素SP1は、出力光Lo1を供給し始める。第1のサブ画素SP1は、第1のフレーム期間Tf1の終了時に到達したレベルで、第2の及び第3のフレーム期間Tf2、Tf3の間、出力光Lo1を供給し続ける。
【0043】
図8に示したセル2の実施例において、光学表示制御信号Liは、第1の出力光及び第2の出力光のうちの少なくとも1つに関する情報で変調される。デコード手段DMは、光学表示制御信号Liの変調を復調する手段DEMを有する。光学表示制御信号Liは、最初に、感光性素子SEによって電気出力信号に変換される。電気出力信号は、復調手段DEMへ供給される。例えば、振幅変調、パルス幅変調又はパルス振幅変調のような、光学表示制御信号Liの変調及び復調手段による対応する復調の如何なる周知の方法が適用されても良い。復調された出力は、対応するサブ画素へ結合された1つ又はそれ以上の電気信号Iであっても良い。
【0044】
パルス振幅変調をなされた光学表示制御信号Liを復調するためのデコード手段DMを有するセルの実施例を図9に示す。セル2は、感光性デバイスDへ結合された基準電圧Vrefと、駆動トランジスタDTの主要端子へ結合された第1の電源電圧V1とを受けるための端子を有する。駆動トランジスタDTの他の主要端子は、画素Pの第1のサブ画素SP1の第1の端子へ結合されている。第1のサブ画素SP1の第2の端子は、接地レベルであっても良い他の電源電圧へ結合されている。
【0045】
光セルは、第3のスイッチS3及び第3の感光性素子SE3の第1の直列接続と、第4のスイッチS4及び第4の感光性素子SE4の第2の直列接続と、キャパシタCと、リセットスイッチSRとを有する。リセットスイッチSRは、図9に示したように、トランジスタにより形成されても良い。第1の直列接続は、接地であっても良い電源電圧とノードVDとの間に結合されている。キャパシタC及び第2の直列接続は、基準電圧VrefとノードVDとの間で並列結合されている。ノードVDは、また、リセットスイッチSRの第1の主要端子へ及び駆動トランジスタDTの制御端子へ結合されている。リセットスイッチSRの第2の主要端子は、リセット電圧VRへ結合されている。リセットスイッチSRの制御端子は、リセット信号RSを受信するための端子へ結合されている。
【0046】
図9の光学表示制御信号Liは、図10に示したように変調される。時間tの関数として光学表示制御信号Liの振幅は、直流成分LiDCと、振幅においてパルス変調された交流成分LiACを有する。交流成分LiACは、フレーム期間Tfよりも小さな回数である周期時間Tacを有する。フレーム期間Tfは、全ての画像に関する情報が光学表示制御信号Liを介して伝送される時間周期である。リセット信号RSは、新しいフレーム期間Tfの開始前に、1つのパルスをリセットスイッチSRへ供給する。このパルスの間に、リセットスイッチSRは、導通して、リセット電圧VRをノードVDへ結合する。結果として、キャパシタCは、ノードVDがリセット電圧VRのレベルに達するまで、急速に充電される。リセットパルスの終了時に、リセットスイッチSRはオフとされる。フレーム期間Tfの残りの期間の間にキャパシタCを充電又は放電することは、第1及び第2の直列接続に依存する。光学表示制御信号Liが周期時間Tacの間に高い振幅を有する間は、第3のスイッチS3は閉じられ、第4のスイッチS4は開けられる。光学表示制御信号Liが周期時間Tacの間に低い振幅を有する間は、第3のスイッチS3は開けられ、第4のスイッチS4は閉じられる。結果として、キャパシタCは、光学表示制御信号Liが低い振幅を有する間に放電され、光学表示制御信号Liが高い振幅を有する間に充電される。光学表示制御信号Liの低い振幅及び高い振幅の持続期間の割合並びに高い振幅と低い振幅との間の差に依存して、キャパシタCは、フレーム期間の間に放電される。従って、ノードVDの電圧は、フレーム期間Tfの開始時のその電圧に対するフレーム期間Tfの終了時の電圧差dVDを有する。この電圧差dVDは、光学表示制御信号Liの高い振幅と低い振幅との間の差に比例し、第1のサブ画素SP1を駆動するために使用されても良い。故に、電圧差dVDをもたらす交流成分LiACは、第1のサブ画素SP1を制御するために使用されても良く、一方、直流成分LiDCは、他のサブ画素SP2(図示せず。)を制御するために使用されても良い。
【0047】
留意すべきは、上述した実施例は本発明を説明しているのであって、限定しているわけでなく、当業者は添付の特許請求の範囲の適用範囲から外れずに多数の別の実施例を設計できることである。特許請求の範囲において、括弧内に置かれた如何なる参照符号も請求項を限定するように解釈されるべきではない。動詞“有する”の使用及びその活用は、請求項で示された以外の要素又はステップの存在を認めないわけではない。各要素の前に付けられた冠詞“一つの”は、このような要素が複数個存在することを認めないわけではない。幾つかの手段を列挙された装置クレームにおいて、これらの手段の幾つかは、ハードウェアの同一の物品によって具現化されても良い。特定の方法が相互に異なる従属請求項で列挙されるという事実は、それらの方法の組み合わせが有利に使用されえないことを示すわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明に従う表示システムの一実施例のブロック図を示す。
【図2】本発明に従う表示スクリーンに適用されるセルの実施例のブロック図を示す。
【図3】本発明に従う表示スクリーンに適用されるセルの実施例のブロック図を示す。
【図4】本発明に従う表示スクリーンに適用されるセルの実施例のブロック図を示す。
【図5】本発明に従う表示スクリーンに適用されるセルの実施例のブロック図を示す。
【図6】本発明に従う表示スクリーンに適用されるセルの一部の実施例の回路図である。
【図7】図6の回路図の波形を示す。
【図8】本発明に従う表示スクリーンに適用されるセルの実施例のブロック図を示す。
【図9】図8に示されたセルの一部の実施例の回路図を示す。
【図10】図9の回路図の波形を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のセルを有するカラー表示スクリーンであって、
夫々のセルは:
第1の色の第1出力光及び第2の色の第2の出力光を供給する能力を有する画素;及び
前記第1の出力光及び前記第2の出力光を制御するように、前記第1の出力光及び前記第2の出力光に関する情報を有する光学表示制御信号を電気信号に変換し、前記第1の出力光及び前記第2の出力光に関する情報をデコードするためのデコード手段を有する感光性デバイス;
を有することを特徴とするカラー表示スクリーン。
【請求項2】
前記光学表示制御信号は、前記第1の出力光に関する情報を有し、第1のスペクトラムを有する第1の光学表示制御信号と、前記第2の出力光に関する情報を有し、第2のスペクトラムを有する第2の光学表示制御信号とを有し、
前記デコード手段は、前記第1の光学表示制御信号にフィルタをかける第1の波長感受フィルタと、前記第2の光学表示制御信号にフィルタをかける第2の波長感受フィルタとを有する、
ことを特徴とする請求項1記載のカラー表示スクリーン。
【請求項3】
夫々のセルは、他の感光性デバイスを有し、
前記画素は、前記第1の出力光を供給する第1のサブ画素を有し、
該第1のサブ画素は、第1の波長感受フィルタを有するデコード手段を夫々が有する前記感光性デバイス及び前記他の感光性デバイスへ結合されている、
ことを特徴とする請求項1記載のカラー表示スクリーン。
【請求項4】
前記光学表示制御信号は、前記第1の出力光及び第2の出力光に関する情報を連続的に有し、
前記デコード手段は、前記光学表示制御信号に連続的に含まれる情報と同期して、前記画素の第1の出力光及び第2の出力光をアクティブにする手段を有する、
ことを特徴とする請求項1記載のカラー表示スクリーン。
【請求項5】
前記アクティブにする手段は、前記複数のセルの感光性デバイスの全てに共通する第1のスイッチ及び第2のスイッチを有し、
前記画素は、第1のサブ画素及び第2のサブ画素を有し、
前記複数のセルの第1のサブ画素の夫々は、前記第1のスイッチを介して第1の電源電圧へ結合され、
前記複数のセルの第2のサブ画素の夫々は、前記第2のスイッチを介して第2の電源電圧へ結合され、
前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、前記情報と同期して、動作可能である、
ことを特徴とする請求項4記載のカラー表示スクリーン。
【請求項6】
前記感光性デバイスは、感光性素子を更に有し、
前記デコード手段は、前記第1の出力光及び前記第2の出力光に関する情報の間で逐次、前記感光性素子をリセットするリセットスイッチを更に有する、
ことを特徴とする請求項4記載のカラー表示スクリーン。
【請求項7】
前記画素は、第1のサブ画素及び第2のサブ画素を有し、
前記感光性素子は、前記第1のサブ画素へ結合され、
前記光学表示制御信号は、第1のフレーム期間では前記第1の出力光に関する情報を、及び第2のフレーム期間では前記第2の出力光に関する情報を有し、
前記デコード手段は、前記第1のフレーム期間の間に前記第1の出力光に関する情報をデコードし、前記第1のフレーム期間の間のデコードに依存して、前記第2のフレーム期間の間に前記第1のサブ画素を駆動するように構成される、
ことを特徴とする請求項4記載のカラー表示スクリーン。
【請求項8】
前記第1の出力光及び前記第2の出力光のうちの少なくとも1つに関する情報は、前記光学表示制御信号の変調であり、
前記デコード手段は、前記光学表示制御信号の変調を復調する手段を有する、
ことを特徴とする請求項1記載のカラー表示スクリーン。
【請求項9】
前記変調を復調する手段は、前記光学表示制御信号の交流成分を復調するよう構成される、ことを特徴とする請求項8記載のカラー表示スクリーン。
【請求項10】
前記第1の波長感受フィルタは、前記画素の層によって形成される、ことを特徴とする請求項2記載のカラー表示スクリーン。
【請求項11】
請求項1記載のカラー表示スクリーンと、前記光学表示制御信号を前記感光性デバイスへ伝送する光学画像発生源と、を有するカラー表示システム。
【請求項12】
前記光学画像発生源は、投影装置又はレーザースキャナである、ことを特徴とする請求項11記載のカラー表示システム。
【請求項13】
当該カラー表示スクリーンは、タイル模様で互いに隣接して配置される、ことを特徴とする請求項1記載のカラー表示スクリーンの集合。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−507000(P2007−507000A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527537(P2006−527537)
【出願日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051778
【国際公開番号】WO2005/032149
【国際公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】