説明

複数の音波発生機能を有する生検プローブ装置

生検プローブ装置(14)は、長手軸を有し、サンプル受けノッチ(52)を有する細長いサンプル受けメンバ(38)を有する。細長いサンプル受けメンバ及びカッティングカニューレ(40)は、第1の相対的位置(62)及び第2の相対的位置(64)の間の長手軸に従ってもう一方と相対的に移動可能である。第1の音波発生機能(68、70、72)は、細長いサンプル受けメンバに設置され、第2の音波発生機能(74、76、78)は、カッティングカニューレに設置されている。第1の音波発生機能は、細長いサンプル受けメンバ及びカッティングカニューレが第1の相対的位置にある場合に、第2の音波発生機能の長手方向の配列にある。第1の音波発生機能は、細長いサンプル受けメンバ及びカッティングカニューレが第2の相対的位置にある場合に、第2の音波発生機能の長手方向の配列の外にある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の音波発生機能を有する、医療装置に、さらに詳細には、生検プローブ装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
生検は、生検される組織損傷の細胞が癌であるかどうかを診断することを援助するために患者に施され得る。従来の生検装置は、ドライバアセンブリに取り外し可能に取り付けられた使い捨ての生検プローブ装置の駆動構成に駆動可能に連結する1若しくは複数のドライバを有する手持ちのドライバアセンブリを有する。生検プローブ装置は、サンプリングされる組織を受けるためのサンプルポートを有する生検カニューレ、例えば、針と、サンプルポートで受けられる組織を切除するためのカッティングカニューレと、を一般的に有している。
【0003】
先行技術では、挿入及び患者の体腔の内部における案内をしている針の所定の部分の位置のリアルタイムの監視を提供するための超音波画像処理システムを適用するために粗面を有する針のような手術器具を設置されていることが知られている。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、超音波画像処理を適用する場合に、生検プローブ要素の相対的な移動の視覚化を強化するために複数の音波発生機能を有する生検プローブ装置を備える。
【0005】
本発明は、この一態様で、生検プローブ機構に向かう。生検プローブ装置は、長手軸を有し、サンプル受けノッチを有する細長いサンプル受けメンバを有する。カッティングカニューレは、サンプル受けメンバと同軸上に配置されている。細長いサンプル受けメンバ及びカッティングカニューレは、第1の相対的位置及び第2の相対的位置の間の長手軸に従ってのもう一方と相対的に移動可能である。複数の音波発生機能は、第1の音波発生機能及び第2の音波発生機能を含む。第1の音波発生機能は、細長いサンプル受けメンバに設置され、第2の音波発生機能は、カッティングカニューレに設置されている。第1の音波発生機能は、細長いサンプル受けメンバ及びカッティングカニューレが第1の相対的位置にある場合に、第2の音波発生機能の長手方向の配列にある。第1の音波発生機能は、細長いサンプル受けメンバ及びカッティングカニューレが第2の相対的位置にある場合に、第2の音波発生位置の長手方向の配列の外にある。
【0006】
本発明は、これらのその他の形態として、超音波画像処理に適用する生検プローブ装置に案内される。生検プローブ装置は、長手軸を有し、サンプル受けノッチを有する細長いサンプル受けメンバを有する。カッティングカニューレは、サンプル受けメンバと同軸上に設置されている。細長いサンプル受けメンバ及びカッティングカニューレは、サンプル受けノッチがカッティングカニューレによって閉じられた第1の相対的位置と、サンプル受けノッチが開いている第2の相対的位置との間の長手軸に従ってもう1方に相対的に移動可能である。複数の音波発生機能は、第1の音波発生機能の一式から成る長手方向に間隔を空けた2つの音波発生機能の間に設置されているサンプル受けノッチを有し、サンプル受けメンバに設置された第1の長手方向に間隔を空けた音波発生機能の一式を有する。
【0007】
本発明は、これらのほかの形態において、超音波装置に連結して適用するために生検装置に案内される。生検装置は、ドライバアセンブリに連結されたドライバアセンブリ及び生検プローブ装置を有する。ドライバアセンブリは、生検プローブ装置を通して駆動操作を提供される。生検プローブ装置は、長手軸を有する細長いサンプル受けメンバ及びサンプル受けメンバの同軸上に設置されたカッティングカニューレを有している。細長いサンプル受けメンバは、第1の音波発生機能を有している。カッティングカニューレは、第2の音波発生機能を有している。細長いサンプル受けメンバ及びカッティングカニューレは、第1の相対的位置及び第2の相対的位置の間のドライバアセンブリの制御によってもう一方に相対的に移動可能である。細長いサンプル受けメンバ及びカッティングカニューレが、第1の音波発生機能及び第2の音波発生機能に関連する単一合成の音波発生の反射の生成を促進するために第1の相対的位置にある場合に、第1の音波発生機能は、第2の音波発生機能の長手方向の配列にある。第1の音波発生機能は、細長いサンプル受けメンバ及びカッティングカニューレが、第1の音波発生機能及び第2の音波発生機能に関連する個別の音波発生の反射の生成を促進するための第2の相対的位置にある場合に、第2の音波発生機能の長手方向の配列の外にある。
【0008】
前述の、その他の特長、この発明の効果、これらを達成するための方法は、さらに明確になるだろうし、本発明は、付随の図面と併せて提供された本発明の実施の形態の後述を参照することによってよりよく理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、一部を図式的に表された内部要素を曝すように生検ドライバアセンブリを除いた側面を伴う生検ドライバアセンブリに取り付けられた生検プローブ装置を有する生検装置の側面図である。
【図2A】図2Aは、サンプル受けノッチを開いた状態の、複数の音波発生機能を有する図1の生検装置の生検プローブの一部分の側面図である。
【図2B】図2Bは、図2Aの生検プローブの一部分の斜視図である。
【図3】図3は、サンプル受けノッチを閉じた状態の、図1の生検装置の生検プローブの一部分の側面図である。
【図4】図4は、超音波画像処理を適用する生検方法での図1の生検装置の適用の概略図である。
【図5】図5は、超音波画像処理を適用する音波発生機能の位置の観察によって視覚化されたサンプル受けノッチの開口の初期段階の概略図である。
【図6】図6は、超音波画像処理を適用する音波発生機能の位置の観察によって視覚化されたサンプル受けノッチの開口の中間段階の概略図である。
【図7】図7は、超音波画像処理を適用する音波発生機能の位置の観察によって視覚化されたサンプル受けノッチの開口の最終段階の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
対応する参照符号は、複数の図を通して対応する部分を示す。ここで詳細に説明された例示は、本発明の一例の実施の形態を説明し、このような例示は、幾つかの方法で本発明の範囲を限定するように解釈されるべきではない。
【0011】
図面、及び特に図1を参照して、本発明の実施形態に従って構成された生検装置10が示されている。
図1を参照して、生検装置10は、駆動アセンブリ12及び生検プローブ機構14を有する。駆動アセンブリ12は、生検プローブ機構14を通して駆動制御を実行される。駆動アセンブリ12は、使用者、例えば、医師によって把持されるように構成された、例えば、人間工学的に設計されたハウジング16を有する。駆動アセンブリ12に駆動可能であるように連結されている生検プローブ機構14を有する、ハウジング16は、生検プローブ機構14は、駆動ドライバ12に取り付けられた場合に、生検プローブ機構14が少なくとも部分的に設置されたコンパートメント18を規定する。
【0012】
駆動アセンブリ12は、使用者からの、例えば、1つ若しくは複数の押しボタンを通じた操作コマンドを受信するためにハウジング16に関連して使用者に対して外側から接近可能なように設置されたユーザインターフェイス20をさらに有し、使用者に情報を表示するためのディスプレイ、例えば、1つ若しくは複数のライト又はLCD(液晶ディスプレイ)も有し得る。コントローラ22は、例えば、ワイヤケーブル、プリント回路、などのような通信回線24を介してユーザインターフェイス20に通信可能なように連結されている。コントローラ22は、例えば、生検方法の間に生検組織サンプルの採取に関連する機能を実行するためにプログラム命令を実行するためのマイクロプロセッサ及び関連するメモリ(図示せず)を有し得る。
【0013】
ハウジング16の内部に電気的機械ドライブ26及び圧力源28が含まれる。電気的機械ドライブ26は、例えば、ワイヤケーブル、プリント回路のような通信回線30を介してコントローラ22に電気的通信で接続されている。電気的機械ドライブ26は、生検プローブ機構14及び圧力源28を選択的及び稼働的に制御するための生検プローブ機構14及び圧力源に駆動可能なように連結(破線で描画されている)されている。電気機械的ドライブ26は、例えば、生検プローブ機構14及び/若しくは圧力源28を稼働させるために、回転動作を直線状動作に変換する線形ドライブ(例えば、ウォームギア配置、ランクアンドオピニオン配置、ソレノイド−スライド配置、など)と、1つ若しくは複数のギア、ギア列、ベルト/プーリ配置、など、を有する回転ドライブと、を有する
圧力源28は、例えば、螺動ポンプ、ダイヤフラムポンプ、シリンジ型のポンプ、などであり得る。圧力源28は、ドライバアセンブリ12に取り外せないように一体化され得る、若しくは、他の方法として、生検プローブ機構14の1部分に取り外せないように一体化され得る。いずれにせよ、圧力源28は、生検プローブ機構14、例えば、コンジット32を介して流体連結で結合され、負の圧力(真空)を生じ、且つ同様の実施形態で正の圧力も生じ得る。
【0014】
生検プローブ機構14は、一般的にユニットとして使い捨てを意図し、単独の患者に使用を意図される。生検プローブ機構14は、生検プローブ36を取り付けられたフレーム34を有する。生検プローブ36は、細長いサンプル受けメンバ38及びカッティングカニューレ40は、フレーム34に同軸ケーブルのユニットとして取り付けられている。本実施形態において、例えば、サンプル受けメンバ38は、共に移動可能なように連結されているカッティングカニューレ40及びサンプル受けメンバ38を有する、フレーム34に固定して取り付けられる、そしてカッティングカニューレ40は、フレーム34に移動可能なように取り付けられている。
【0015】
サンプル受けメンバ38及びカッティングカニューレ40の各々は、例えば、ステンレススティール、チタン、若しくはニッケル合金で形成され得る。フレーム34は、例えば、プラスティックで形成され得る。
【0016】
サンプル受けメンバ38及びカッティングカニューレ40は、長手軸42に従って同軸上に配置され、長手軸42に従ってもう一方に関連して移動可能である。図1に示される本実施形態において、例えば、カッティングカニューレ40は、ルーメン44を有する円筒型チューブ及び先端カッティングエッジ46として形成される。サンプル受けメンバ38は、カッティングカニューレ40のルーメン44に設置されるので、サンプル受けメンバ38は、カッティングカニューレ40の内部で長手方向にスライドする。
【0017】
本実施形態で、サンプル受けメンバ38は、例えば、近位端48を有する細長い円筒チューブ、遠位端50、サンプル受けノッチ52及び(破線で示される)ルーメン54のように、形成され得る。本実施形態において、貫通先端56は、遠位端50に設置される。長手軸42は、ルーメン54の中央部で近位端48と遠位端50とを通って延長している。
【0018】
当業者は、カッティングカニューレ40の内部でスライド可能なように設置されるサンプル受けメンバ38を有する一例の実施形態の構成の代わりとして、また、カッタカニューレ40はサンプル受けメンバ38のチューブと共にスライド可能なように設置される大きさにされ得ることを理解するだろう。
【0019】
サンプル受けノッチ52は、例えば、サンプル受けノッチ52がサンプル受けメンバ38の内側60中に延長するようにサンプル受けメンバ38の側壁58の部分(図2Bを参照)を機構加工することによって、サンプル受けメンバ38で形成される。サンプル受けノッチ52は、サンプル受けメンバ38の遠位端50の近くに設置されている。サンプル受けノッチ52は、生検方法の間に、生検が行われ、組織から採取された組織サンプルを収集するための組織を受ける。サンプル受けノッチ52は、時々サンプルチャンバとして参照もされ得る。サンプル受けメンバ38のサンプル受けノッチ52は、コンジット32を介して圧力源28の流体管路に連結される。しかし、生検装置10の幾つかの設計は、圧力源を活用されない。
【0020】
図2A、2B及び3でも参照されるように、サンプル受けメンバ38及びカッティングカニューレ40は、サンプル受けノッチ52はカッティングカニューレによって閉じられている第1の相対的位置62(図3)と、サンプル受けノッチ52が開いている第2の相対的位置64(図2A及び図2B)と、の間の長手軸42に従ってもう一方に関連して移動可能であり得る。“閉じた”という用語は、通路が生検プローブ36の外側の領域からサンプル受けノッチ52を介してサンプル受けメンバ38の内側60への通路が存在しないことを意味する。“開いた”という用語は、生検プローブ36の外側の領域からサンプル受けノッチ52を介してサンプル受けメンバ38の内側60へ妨げるものない通路が存在することを意味する。
【0021】
図2A及び2Bに示されるように、生検プローブ機構14の生検プローブ36は、複数の音波発生機能66を有する。一例の本実施形態で、複数の音波発生機能66は、2つの個別の音波発生機能70、72を有する第1の音波発生機能66の一式と、2つの個別の音波発生機能76、78を有する第2の音波発生機能74の一式と、を含む。
【0022】
一例の本実施形態で、複数の音波発生機能66の各音波発生機能70、72、76、78は、超音波画像処理の間の単独の音波発生の反射を形成する少なくとも1つの円周のバンド、即ち、1つの円周のバンド、若しくは代わりにしっかりと間隔を空けられた複数の円周のバンド、の代表である。円周の音波発生バンドは、関連する物質の円周の周囲に、部分的に若しくは完全に拡張し得ることが予測される。また、各円周の音波発生バンドは、円周で連続的な、円周で区切られた若しくは不規則な形状である。各音波発生機能70、72、76、78は、超音波画像処理の間に周囲の領域のそれからはっきりと区別できる対照的な音波発生の反射を供給するために、例えば、粗面、埋め込まれた材料、機械加工されたパターン及び部分的なコーティング、で形成され得る。
【0023】
図2A、2B及び3に示された実施形態で、第1の音波発生機能68の一式の2つの音波発生機能70、72は、長手方向に距離D1の間隔を空けられ、サンプル受けメンバ38で設置されている。サンプル受けノッチ52は、2つの長手方向で間隔を空けられた音波発生機能70、72の間に設置されている。即ち、音波発生機能の1つ、例えば、音波発生機能70は、サンプル受けノッチ52の末端部に設置され、その他の音波発生機能、例えば、音波発生機能72は、サンプル受けノッチ52の近くに設置されている。
【0024】
第2の音波発生機能74の一式の音波発生機能76、78は、距離D2で長手方向に間隔を空けられて、カッティングカニューレ40に設置されている。本実施形態で、第1の音波発生機能68の一式の2つの長手方向に間隔を空けられた音波発生機能70、72の間隔距離D1は、第2の音波発生機能74の一式の2つの長手方向に間隔を空けられた音波発生機能76、78の間隔距離D2と同等である。
【0025】
従って、細長いサンプル受けメンバ38及びカッティングカニューレ40が相対的位置64にある場合に、図2A及び図2Bに示すように、第1の音波発生機能68の一式は、音波発生機能74の一式の長手方向へ配列の外であるように、第1の音波機能68の一式及び第2の音波機能74の一式の両方は、超音波的に明らかである、即ち、4つの音波発生機能70、72、76、78は、超音波的に明らかである4つの対応する音波発生の反射を生成する。
【0026】
反対に、細長いサンプル受けメンバ38及びカッタカニューレ40は、相対的位置62にある場合に、図3に示されるように、第1の音波機能68の一式は、第2の音波機能74の一式の長手方向に配置してあり、音波発生機能の一式の1つ(即ち、2つの音波発生の反射)は、超音波的に明らかである、即ち、2つの音波発生バンドは、超音波的に明らかである。従って、生検プローブ36は、患者の組織に配置された場合に、超音波画像を見る医師は、サンプル受けノッチ52がカッティングカニューレ40の先端カッティングエッジ46を通り過ぎて遠位に延長されているかに関わらず、サンプル受けメンバ38のサンプル受けノッチ52が関心の障害に隣接して配置されたかどうかと、サンプル受けノッチ52が開いて若しくは閉じられているかどうかと、を容易に判別できる。
【0027】
他の方法で説明すると、細長いサンプル受けメンバ38及びカッティングカニューレ40が相対的位置64にある場合に、図2A及び2Bに示されるように、サンプル受けメンバ38の音波発生機能70は、カッティングカニューレ40の音波発生機能76の長手方向への配列の外にあり、サンプル受けメンバ38の音波発生機能72はカッティングカニューレ40の音波発生機能78の長手方向の配列の外にあり、従って4つの音波発生の反射、例えば、バンドは、超音波的に明らかである。
【0028】
反対に、細長いサンプル受けメンバ38及びカッティングカニューレ40は相対的位置62にある場合に、図3に示すように、サンプル受けメンバ38の音波発生機能70は、カッティングカニューレ40の音波発生機能76の長手方向への配置にあり、サンプル受けメンバ38の音波発生機能72は、カッティングカニューレ40の音波発生機能78の長手方向への配置にあり、従って2つの音波発生の反射は、超音波的に明らかである。図3を通して音波発生機能70、72は、カッティングカニューレ40で全体を被覆されていることを留意すべきであり、音波発生機能70、72は、カッティングカニューレ40を通してさらに超音波的に明らかであり、従って第1の相対的位置62(図3)でのサンプル受けメンバ38及びカッティングカニューレ40の相対的位置は、ただ2つの音波発生バンドが音波発生機能配置に従って超音波的に明らかであることを確認される。
【0029】
従って、前述された構成の一態様は、サンプル受けメンバ38に関連する音波機能70、72は、サンプル受けノッチ52の範囲の輪郭を示すこということであり、従って医師は、サンプルノ受けノッチ52が開口若しくは閉口かに関わらず、サンプル受けメンバ38に対応するサンプル受けメンバ38の部分の正確な位置を超音波画像によって知るだろう。
【0030】
その他の一態様は、インターフェイスの事象でのように、サンプル受けノッチ52の開いている若しくは閉じている間の生検プローブ36のサンプル受けメンバ38及びカッティングカニューレ40の相対的位置の確認についてである。例えば、カッタカニューレ40で被覆されているときでさえサンプル受けメンバ38の音波発生機能70、72は超音波的に明らかであるので、以下で詳細に記載するように、サンプル受けメンバ38のサンプル受けノッチ52の開口若しくは閉口の経過を追うことができる。
【0031】
図4乃至7も参照して、例えば、サンプル受けノッチ52が閉じられ(図3に示された相対的位置)、生検プローブ36が、生検を取得する目的で患者の組織TSへ、手動若しくは貫通射撃でのいずれか一方で、挿入されることを前提として、生検プローブ36の位置は、超音波装置80を適用して観測されている。患者へ生検プローブ機構14の生検プローブ36の挿入に備えて、例えば、カッティングカニューレ40が、サンプル受けメンバ38の(図1の極めて細い線で示された)サンプル受けノッチ52を被覆するために長手方向の軸42に従って線状に移動するようにコントローラ22及び電機機械的ドライブ26によって操作される。駆動中に、手動挿入若しくは貫通射撃のいずれか一方によって、使用者が生検部分に組織TSを通る接続通路を設置するために生検プローブ36の貫通先端56を適用し得る。
【0032】
最初に、図4に図式的に示されるように、医師は、図3に示される相対的位置62での音波発生機能の配置に従って、音波発生機能70及び音波発生機能76に関連する単独の合成の音波発生の反射70、76として、且つ音波発生機能72及び音波発生機能78に関連する第2の単独の合成の音波発生の反射72、78として、2つの音波発生の反射、例えば、バンドを観測するだろう。2つの合成の音波発生の反射70、76及び72、78は、関心の障害LSの位置に関連してサンプル受けノッチ52を正確に配置するために適用され得る。
【0033】
従って、カッティングカニューレ40は、このため、サンプル受けノッチ52を曝すように長手軸42に従って線状に移動するために、コントローラ22及び電気機械的ドライブ26によって操作される。図5で図式的に示されるように、サンプル受けノッチ52の開口の間に、例えば、サンプル受けメンバ38に関連するカッティングカニューレ40の後退によって、医師は、音波発生機能70、72、76、78に対応する、4つの音波発生の反射、例えば、バンドを観測するだろう。図5に示されるように、カッティングカニューレ40の音波発生機能76は、サンプル受けノッチ52の音波発生機能70に近接し、カッティングカニューレ40の音波発生機能76及びサンプル受けメンバ38の音波発生機能72の間の距離D3は、図6に示されるように、3つの音波発生の反射が観測されるまで減少する。カッティングカニューレ40の音波発生機能76は、合成の音波発生機能の反射72、76を発生するためにサンプル受けメンバ38の音波発生機能72の、且つ超音波的にも明らかである個別の音波発生機能70及び78の長手方向の配置にある場合に、3つの音波発生の反射が、観測される。
【0034】
その後直ぐに、サンプル受けメンバ38に関連するカッティングカニューレ40のさらに相対的移動において、4つの音波発生の反射は、図2A及び図2Bに示すように、サンプル受けメンバ38の音波発生機能72に近接されているカッティングカニューレ40の音波発生機能76で、且つ、サンプル受けノッチ52が開き、相対的位置64が到達されるまで増大するサンプル受けメンバ38の音波発生機能72及びカッティングカニューレ40の音波発生機能76の間の距離D4で、再び観測される。
【0035】
従って、サンプル受けノッチ52で真空を規定するために圧力源28を起動し、その結果、サンプル受けノッチ52へ障害LSの全部若しくは一部分を引き込む。カッティングカニューレ40は、このとき、図3に示すように、サンプル受けメンバ38及びカッティングカニューレ40の相対的位置62が基準に達せられるまで、サンプル受けノッチ52を閉じて、例えば、覆って、サンプル受けノッチ52の組織を断ち切るように長手方向の軸42に従って線状に移動するためにコントローラ22及び電気機械的ドライブ26によって操作される。また、カッティングカニューレ40は、カッティングカニューレ40の幾分かの前進で回転若しくは振動、又は独立して操作され得る。カッティング工程の間、即ち、サンプル受けノッチ52の閉鎖の間に、音波発生機能70、72、76及び78の位置は、サンプル受けノッチ52の開口に関連する前述の超音波観測の逆になるだろう。
【0036】
組織サンプルが収集されており、生検プローブ36が患者から引き抜かれ得る。
本発明は、実施形態に関連して開示された間に、本発明は、この開示の精神と範囲の中でさらに改良され得る。例えば、幾つかの応用において、サンプル受けメンバ及びカッティングカニューレの各々の単独の音波発生機能を有することが望まれ得る。また、例えば、幾つかの応用において、さらにサンプル受けメンバ及びカッティングカニューレの各々の2つの音波発生機能以上を有することが望まれ得る。この応用は、結果として、幾つかの種類、適用、その一般原則を適用した発明の適合を包含することが予測される。さらに、この応用は、本発明に関連し、添付された請求項の範囲に含まれる技術で既知若しくは従来のやり方であるような本開示からのこのような発展を包含することが予測される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の相対位置及び第2の相対位置の間の長手軸に従ってもう一方に関連して移動できる、当該長手軸方向を有し、サンプル受けノッチを備えた細長いサンプル受けメンバ及び当該サンプル受けメンバと同軸上に配置されたカッティングカニューレと、
前記細長いサンプル受けメンバに設置された第1の音波発生機能と前記カッティングカニューレに設置された第2の音波発生機能とを含む複数の音波発生機能と、を具備し、
前記第1の音波発生機能は、前記細長いサンプル受けメンバ及び前記カッティングカニューレが前記第1の相対位置にある場合に、前記第2の音波発生機能と長手方向に配列にあり、
前記第1の音波発生機能は、前記細長いサンプル受けメンバ及び前記カッティングカニューレが前記第2の相対位置にある場合に、前記第2の音波発生機能への長手方向の配列の外にある、生検プローブ装置。
【請求項2】
前記サンプル受けメンバは、近位端及び遠位端を有し、
前記サンプル受けノッチは、前記遠位端に隣接して設置され、
前記複数の音波発生機能は、前記サンプル受けメンバに設置された第3の音波発生機能を含み、
前記第1の音波発生機能及び前記第3の音波発生機能の1つは、前記サンプル受けノッチに遠位部分に設置され、前記第1の音波発生機能及び前記第3の音波発生機能のもう一方は、前記サンプル受けノッチに近位部分に設置される、請求項1の生検プローブ装置。
【請求項3】
前記複数の音波発生機能は、前記第2の音波発生機能から離れて間隔を空けられた位置で前記カッティングカニューレに設置された第4の音波発生機能を含み、
前記第3の音波発生機能は、前記細長いサンプル受けメンバ及び前記カッティングカニューレは前記第1の相対位置にある場合に、前記第4の音波発生機能に長手方向に配列し、
前記第3の音波発生機能は、前記細長いサンプル受けメンバ及び前記カッティングカニューレは前記第2の相対位置にある場合に、前記第4の音波発生機能への長手方向の配列の外にある、請求項2の生検プローブ装置。
【請求項4】
前記複数の音波発生機能の各音波発生機能は、少なくとも1つの円周の音波発生バンドを有する、請求項1の生検プローブ装置。
【請求項5】
前記複数の音波発生機能の各音波発生機能は、超音波画像処理の間に周囲の領域からはっきりと区別できる音波発生の反射を発生させるために、粗面、埋め込み材、機械加工された模様及び微粒子のコーティングの少なくとも1つで形成されている、請求項1の生検プローブ装置。
【請求項6】
使い捨てユニットとして構成されている、請求項1の生検プローブ装置。
【請求項7】
前記生検プローブ装置を駆動するためのドライバを有する生検装置に一体化されている、請求項1の生検プローブ装置。
【請求項8】
サンプル受けノッチがカッティングカニューレによって閉じられる第1の相対的位置と、当該サンプル受けノッチが開いた第2の相対的位置と、の間の長手軸に従ってもう一方に関連して移動できる、長手軸を有し、当該サンプル受けノッチを有する細長いサンプル受けメンバ及び当該サンプル受けメンバと同軸上に配置されたカッティングカニューレと、
前記サンプル受けメンバに設置された第1の長手方向に離された音波発生機能の一式を有し、前記第1の音波発生機能の一式の2つの長手方向に離された音波発生機能の間に配置されている前記サンプル受けノッチを有する複数の音波発生装置と、を具備する超音波画像処理に適用される生検プローブ装置。
【請求項9】
前記カッティングカニューレに設置された第2の音波発生機能の一式を有する前記複数の音波発生機能と、
前記細長いサンプル受けメンバ及び前記カッティングカニューレが前記第1の相対的位置にある場合に、前記第1の音波発生機能の一式は、音波発生機能の一式の1つのみが超音波的に明らかであるように前記第2の音波発生機能の一式の長手方向へ配列され、
前記細長いサンプル受けメンバ及び前記カッティングカニューレが前記第2の相対的位置にある場合に、前記第1の音波発生機能の一式は、前記第1の音波発生機能の一式及び前記第2の音波発生機能の一式の両方が超音波的に明らかであるように前記第2の音波発生機能の一式の長手方向への配列の外にある、請求項8の生検プローブ装置。
【請求項10】
前記複数の音波発生機能の各音波発生機能は、少なくとも1つの円周の音波発生バンドを有する、請求項9の生検プローブ装置。
【請求項11】
前記複数の音波発生機能の各音波発生機能は、超音波画像処理の間の周囲の領域からはっきりと区別できる音波発生の反射を発生させるために、粗面、組み込み材、機械加工パターン及び微粒子のコーティングの少なくとも1つで形成されている、請求項8の生検プローブ装置。
【請求項12】
使い捨てユニットとして構成されている、請求項8の生検プローブ装置。
【請求項13】
前記生検プローブ装置を駆動するためのドライバを有する生検装置に一体化されている、請求項8の生検プローブ装置。
【請求項14】
ドライバアセンブリと、
前記ドライバアセンブリに連結された生検プローブ装置と、具備し、
前記ドライバアセンブリは、前記生検プローブ装置を通って駆動操作を提供し、
前記生検プローブ装置は、長手軸と前記サンプル受けメンバと同軸上に配置されたカッティングカニューレを有する細長いサンプル受けメンバとを有し、
前記細長いサンプル受けメンバは、第1の音波発生機能を有し、
前記カッティングカニューレは、第2の音波発生機能を有し、
前記細長いサンプル受けメンバ及び前記カッティングカニューレは、第1の相対的位置及び第2の相対的位置の間の前記ドライバアセンブリの制御によってもう一方に関連して移動でき、
前記第1の音波発生機能は、前記細長いサンプル受けメンバ及び前記カッティングカニューレは前記第1の音波発生機能及び前記第2の音波発生機能に関連する単一合成の音波発生の反射の生成を促進する前記第1の相対的位置にある場合に、前記第2の音波発生機能の長手方向に配列され、
前記第1の音波発生機能は、前記細長いサンプル受けメンバ及び前記カッティングカニューレは前記第1の音波発生機能及び前記第2の音波発生機能に関連する個別の音波発生の反射の生成を促進する前記第2の相対的位置にある場合に、前記第2の音波発生機能の長手方向の配列の外にある、超音波装置に連結して適用される生検装置。
【請求項15】
前記サンプル受けメンバは、近位端及び遠位端を有し、
前記サンプル受けノッチは、前記遠位端に隣接して設置され、
前記サンプル受けメンバは、第3の音波発生機能を有し、前記第1の音波発生機能及び前記第3の音波発生機能の1つは、前記サンプル受けノッチに対して遠位に設置され、前記第1の音波発生機能及び前記第3の音波発生機能のもう1方は、前記サンプル受けノッチに対して近位に設置されている、請求項14の生検装置。
【請求項16】
前記カッティングカニューレは、前記第2の音波発生機能から離れて間隔を空けられた第4の音波発生機能を有し、
前記細長いサンプル受けメンバ及び前記カッティングカニューレが前記第1の相対的位置にある場合に、前記第3の音波発生機能は、前記第3の音波発生機能及び前記第4の音波発生機能に関連して単一合成の音波発生の反射の生成を促進するために前記第4の音波発生機能の長手方向の配列にあり、
前記細長いサンプル受けメンバ及び前記カッティングカニューレが前記第2の相対的位置にある場合に、前記第3の音波発生機能は、前記第3の音波発生機能及び前記第4の音波発生機能に関連して個別の音波発生の反射の生成を促進するために前記第4の音波発生機能の長手方向の配列の外にある、請求項15の生検装置。
【請求項17】
各音波発生機能は、少なくとも1つの円周の音波発生バンドを有する、請求項14の生検装置。
【請求項18】
各円周の音波発生バンドは、超音波画像処理の間の周囲の領域からのはっきりと区別できる音波発生の反射を提供するために、粗面、埋め込み材、機械加工パターン及び微粒子のコーティングの少なくとも1つで形成されている、請求項17の生検装置。
【請求項19】
使い捨てユニットで構成されている、請求項14の生検装置。
【請求項20】
前記サンプル受けノッチは、前記第1の相対的位置にある場合に前記カッティングカニューレによって閉じられ、前記サンプル受けノッチは、前記第2の相対的位置にある場合に開いている、請求項14の生検装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−515567(P2013−515567A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546041(P2012−546041)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/060482
【国際公開番号】WO2011/087691
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(591018693)シー・アール・バード・インコーポレーテッド (106)
【氏名又は名称原語表記】C R BARD INCORPORATED
【Fターム(参考)】