説明

要介護支援者の立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りの連結方法および動作補助具

【課題】要介護支援者の立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りの連結方法および動作補助具を提供する。
【解決手段】ほぼ平行に相対峙する一対の支柱10、10間の上下方向に複数本の横桟11Aと11Bが連結され、支柱10の下端はベース板12にほぼ垂直に支持されて成る立ち上がり動作補助具1と、上下にほぼ平行に相対峙して一対をなす水平方向の手摺り材材20、21の間に複数本の縦桟22、23が連結されて成る横移動用手摺り2とを共通に使用可能に連結する方法であって、二つのソケット部を平行に配置して成る連結具3の二つのソケット部内に、立ち上がり動作補助具1のいずれかの支柱10、及び横移動用手摺り2のいずれかの縦桟22をそれぞれ通して連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、高齢者や要介護支援者ら(以下、単に要介護支援者らと略す。)の立ち上がり動作を補助する補助具と、立ち上がった要介護支援者が掴まって歩行する動作を補助する横移動用手摺りとを一連の設備品として使用可能に連結する方法と、前記方法により立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りとを一連の設備品に連結して構成した動作補助具の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
要介護支援者らは、ベッドから降りて立ち上がる動作、或いは座った姿勢から立ち上がる動作を補助する補助具が必要である。そして、立ち上がった後にはその立ち姿勢で目的の場所へ横移動するために、掴まり歩きを補助する横移動用手摺りが必要である。
従来、要介護支援者がベッドから降りて立ち上がる動作、或いは座った姿勢から立ち上がる動作を補助する補助具は、例えば下記の特許文献1或いは2に開示されて公知であり、実用にも供されている。
一方、要介護支援者らが立ち上がった姿勢で目的の場所へ横移動する掴まり歩きを補助する横移動用手摺りに関しても、従来、各種各様の手摺りが用途、機能に応じて種々公知であり、実用に供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3127542号公報
【特許文献2】特開2000−279449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したように、要介護支援者らの立ち上がり動作を補助する補助具、あるいは立ち上がったけれども足下がおぼつかない姿勢・体勢で目的の場所へ横移動する掴まり歩きを補助する横移動用手摺りもそれぞれ種々公知であり、実用に供されている。しかし、現状は立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りはそれぞれが別個に独立した設備品として構成され使用されているにすぎない。
ところが、要介護支援者らにしてみると、座った姿勢から立ち上がるときは、それなりの目的があり、多くの場合は立ち上がった後にはそのまま目的の場所へ横移動して用を達することまでを希望していることが多い。しかし、従来の立ち上がり動作補助具、あるいは横移動用手摺りは、それぞれが別個独立の設備品として構成されているから、立ち上がった姿勢になって、目的の場所へ横移動して用を達するためには、横移動用手摺りまで誰かに介助してもらう必要がある。つまり、立ち上がり動作補助具と、掴まり歩きを補助する横移動用手摺りとは、繋がって用意されていて初めて実用的といえるのであり、現状は使用上に甚だ不便であると云われている。
【0005】
したがって、本発明の目的は、要介護支援者らの立ち上がり動作を補助する立ち上がり補助具と、立ち上がった要介護支援者らが立った姿勢のまま目的の場所へ横移動する掴まり歩きを補助する横移動用手摺りとを、一連に利用できるように繋がった設備品として使用可能に構成する連結方法と、および前記連結方法の実施により、立ち上がり補助具と横移動用手摺りとを一連の設備品として連結した構成の動作補助具を提供することである。
本発明の次の目的は、既に別個独立の設備品として入手し既存して使用に供されている立ち上がり補助具と横移動用手摺りとを、必要に応じて一連の設備品として使用できるように連結する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決する手段として、請求項1に記載した発明に係る要介護支援者の立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りの連結方法は、
ほぼ平行に相対峙する一対の支柱10、10間の上下方向に複数本の横桟11Aと11Bが連結され、前記支柱10の下端はベース板12にほぼ垂直に支持されて成る立ち上がり動作補助具1と、上下にほぼ平行に相対峙して一対をなす水平方向の手摺り材材20、21の間に複数本の縦桟22、23が連結されて成る横移動用手摺り2とを共通に使用可能に連結する方法であって、
二つのソケット部30、30を平行に配置して成る連結具3の二つのソケット部30内に、前記立ち上がり動作補助具1のいずれかの支柱10、及び横移動用手摺り2のいずれかの縦桟22をそれぞれ通して連結することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載した発明に係る要介護支援者の立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りの連結方法は、
ほぼ平行に相対峙する一対の支柱10、10間の上下方向に複数本の横桟11A、11Bが連結され、前記支柱10の下端はベース板12にほぼ垂直に支持されて成る立ち上がり動作補助具1と、上下にほぼ平行に相対峙して一対をなす水平方向の手摺り材20、21の間に複数本の縦桟22、23が連結されて成る横移動用手摺り2とを共通に使用可能に連結する方法であって、
二つのソケット部30、30を平行に配置すると共に各ソケット部30は主部31と分割片32とで構成した連結具3の各分割片32を分離して、各主部31の二つのソケット部30、30内にそれぞれ、前記立ち上がり動作補助具1のいずれかの支柱10、及び横移動用手摺り2のいずれかの縦桟22をそれぞれ入れ込み、各分割片32で挟み主部31と結合することにより連結することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載した要介護支援者の立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りの連結方法において、
立ち上がり動作補助具1のいずれかの支柱10と、横移動用手摺り2のいずれかの縦桟22とは、二つのソケット部30、30を平行に配置した構成の連結具3により平行状態に、且つ回転可能状態に連結することを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載した発明に係る要介護支援者の動作補助具は、
ほぼ平行に相対峙する一対の支柱10、10間の上下方向に複数本の横桟11A、11Bが連結され、前記支柱10の下端はベース板12にほぼ垂直に支持されて成る立ち上がり動作補助具1と、上下にほぼ平行に相対峙して一対をなす水平方向の手摺り材20、21の間に複数本の縦桟22、23が連結されて成る横移動用手摺り2とを共通に使用可能に連結して成るもので、
前記立ち上がり動作補助具1のいずれかの支柱10と、横移動用手摺り2のいずれかの縦桟22とが、二つのソケット部30、30を平行に配置した構成の連結具3により平行状態に、且つ回転可能状態に連結されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項4に記載した要介護支援者の動作補助具において、
立ち上がり動作補助具1の支柱10をベッド4のフレーム40へ係止する係止具5を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1〜3の発明に係る立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りの連結方法、および請求項4、5の発明に係る要介護支援者の動作補助具によれば、立ち上がり動作補助具1と横移動用手摺り2とを一連の設備品に連結して共通に使用可能に構成する上に、その連結部を回転することで所望する設置態様で使用できる。よって、要介護支援者らは、座った姿勢から立ち上がる動作を、立ち上がり動作補助具1の助けを借りて自分で立ち上がることができる上に、立ち上がった姿勢になると、次には横移動用手摺り2に沿い掴まり歩きをしてそのまま目的の場所へ横移動して用を達することができる。したがって、介護支援者による助け、要介護の頻度を減らして周囲の他人の負担を大幅に軽減できる。その一方では、要介護支援者自身にとって、自立した日常生活の回復と実行に大きく役立つ。
また、請求項2、3の発明に係る立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りとの連結方法によれば、既に別個独立の設備品として入手して既存し使用に供されている立ち上がり補助具1と横移動用手摺り2とが有れば、無駄に買い増すこと無く、必要に応じて一連の設備品に連結して使用できるから、新規購入の必要が無く、既存品の更なる利用により経済的効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明により立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りとを連結して構成した動作補助具の使用状態を示した斜視図である。
【図2】立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りとを連結して構成した動作補助具の展開した正面図である。
【図3】連結具の一例を分解して示した斜視図である。
【図4】図1の使用状態における立ち上がり動作補助具とベッドとの係止構造を示した側面図である。
【図5】図1の使用状態における立ち上がり動作補助具とベッドとの係止構造を拡大して示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ほぼ平行に相対峙する一対の支柱10、10間の上下方向に複数本の横桟11A、11Bが連結され、前記支柱10の下端はベース板にほぼ垂直に支持されて成る立ち上がり動作補助具1と、上下にほぼ平行に相対峙して一対をなす水平方向の手摺り材20、21の間に複数本の縦桟22、23が連結されて成る横移動用手摺り2とを共通に使用可能に連結する方法として実施する。
即ち、二つのソケット部30、30を平行に配置して成る連結具3の二つのソケット部30、30内に、前記立ち上がり動作補助具1のいずれかの支柱10、及び横移動用手摺り2のいずれかの縦桟22(又は23、以下同じ。)をそれぞれ通して連結する。
この場合、立ち上がり動作補助具1のいずれかの支柱10と、横移動用手摺り2のいずれかの縦桟22とは、二つのソケット部を30、30を平行に配置した構成の連結具3により平行状態に、且つ回転可能状態に連結する。
【実施例1】
【0012】
次に、本発明を図示した実施例に基づいて説明する。
図1と図2は、本発明の連結方法により、要介護支援者の立ち上がり動作補助具1と横移動用手摺り2とを連結具3で一連に連結して成る動作補助具の構成と使用例を示している。
図示した立ち上がり動作補助具1は、例えば300mm程度の間隔を開けてほぼ平行に相対峙させた一対の垂直な支柱10、10間の上下方向に、図示例の場合では、最頂部を連結する1本の横桟11Aと、中間部を連結する2本の横桟11Bとによる合計3本の横桟を使用して連結し、高さが600mm程度の縦枠が形成されている。前記各支柱10、10の下端はそれぞれ、水平なベース板12に対しほぼ垂直に接合して支持させた構成とされ、水平なベース板12により床上に垂直姿勢に安定に自立し、要介護支援者が掴まって立ち上がる際の安定な補助具として機能する構成とされている。因みに、この立ち上がり動作補助具1の基本的構成は、上記特許文献1の立ち上がり動作補助具と大差ない。
【0013】
次に、図示した横移動用手摺り2は、上下に約200mm程度の間隔を開けてほぼ平行に相対峙させた水平方向に一対をなす手摺り20、21の間に、図示例の場合は前記手摺り20、21の両端部を連結する2本の縦桟22と、それよりも少し内方に寄った位置で一対をなす手摺り20、21を上下方向に連結させた2本の縦桟23とによる合計4本の縦桟22、23が連結されて、水平方向に約1200mm程度の長さを有する細長い枠組みが形成されている。そして、前記内方寄り2本の縦桟23、23同士の間の中間部を水平方向に連結する1本の横桟24が連結され、要介護支援者が掴まり歩きをしても安全な強度と剛性を発揮する平板形状の枠組みに構成されている。
因みに本実施例の場合は、上記立ち上がり動作補助具1を構成する支柱10と3本の横桟11Aと11B、および横移動用手摺り2を構成する手摺り20と縦桟22、23並びに横桟24にはそれぞれ、薄肉鋼管の外周面に接着剤を塗布し、その上にAAS樹脂等を薄く均一な層状に被覆した、外径がφ32程度の樹脂被覆接着鋼管が骨材として好適に使用されている。、各骨材は、やはりAAS樹脂等又は金属で成形した各種形態の連結具により安全で手触りの良い構成に組み立てられている。もっとも、構成材料を前記のものに特定する趣旨ではなく、適宜に好適な材料、製品を使用して実施すれば良い。
また、図1、図2に示した動作補助具は、横移動用手摺り2の両端部に2個の立ち上がり動作補助具1、1を連結して構成されており、床面上の高さを600mm程度とし、横移動用手摺り2の左右方向長さを1200mm程度、図2に示す左右2個の立ち上がり動作補助具1、1の中央部間の寸法を1500mm程度の大きさに構成されている。もっとも前記の大きさは、使用者の身長や体格、そして、使用態様に応じてその大きさが適宜に設計し製作される。
【0014】
上記立ち上がり動作補助具1の一方の支柱10と、横移動用手摺り2の両端部に位置する縦桟22とを連結する連結具3としては、具体的には図3に示した構成のものが好適である。これは例えば特開2009−24784号公報に開示した棒材連結具と基本的構成を同じくするものである。
即ち、連結具3は、万が一にも下方へずり下がることを防止する手段として、ソケット部30の全長を、図2に示したとおり、横桟11A、11Bを支柱10と連結した上下の連結具間にぴったり嵌る長さとする。そして、二つのソケット部30、30は、その約半分を平行な配置に形成した主部31と、同ソケット部30の残り半分を形成した2個の分割片32、32とで構成されている。各分割片32は、主部31に対して、ソケット部30を円形に完成する態様に組み合わせ、ボルト33を主部31へねじ込んで締結することで、立ち上がり動作補助具1のいずれかの支柱10と、横移動用手摺り2のいずれかの縦桟22とを連結できる構成である。勿論、ボルト33を緩めて抜き外せば、分割片32を分離して前記の連結を解くことも自在にできる。つまり、この連結具3を使用すると、各主部31と分割片32との間の二つのソケット部30、30内にそれぞれ、立ち上がり動作補助具1のいずれかの支柱10と、及び横移動用手摺り2のいずれかの縦桟22とをそれぞれ連結することが自在にできる。よって特に言えば、既存する立ち上がり動作補助具1と、横移動用手摺り2とを連結して、本願発明の動作補助具に改造して使用できるのである。
【0015】
また、連結具3は、横移動用手摺り2の縦桟22を連結するソケット部30の締め付け力が、その縦桟22が回転自在となる弱めの締め付け力となるように設計しておく。一方、立ち上がり動作補助具1の支柱10を連結するソケット部30は、その締め付け力を回転不可となるように強く設計した構成とする。前記構成の連結具3を使用して立ち上がり動作補助具1と横移動用手摺り2との連結を行うと、横移動用手摺り2の縦桟22が一つの回転軸に決まるので、横移動用手摺り2の両端に連結した2個の立ち上がり動作補助具1、1を好ましい場所へ好ましい平面配置に設置することに好適となる。
【0016】
もっとも、立ち上がり動作補助具1の支柱10と、横移動用手摺り2の縦桟22とを連結する連結具3は、図3に示した構成のものに限るという意味ではない。当初から二つのソケット部が完全円形に構成され、支柱10と縦桟22とは各ソケット部の長手方向に通して連結する構成の公知の連結具を使用して、本願発明の動作補助具を新規製品として製作し実施することもできる。
また、立ち上がり動作補助具1のいずれかの支柱10と、横移動用手摺り2のいずれかの縦桟22とを連結する連結具3としては更に、二つのソケット部30、30を平行に配置した構成の連結具3で支柱10と縦桟22とを平行状態に連結することは当然として、その上で、連結具3の上述した構造的、又は機能的な特徴を利用して、支柱10と縦桟22とをそれぞれソケット部30に対して回転可能状態に連結して実施することも好ましい。例えば図3の連結具3において、ボルト33の締結力を一旦緩めて支柱10又は縦桟22のいずれか一方若しくは双方をそれぞれソケット部30に対して回転可能状態とし、望ましい回転位置を決めた上で、その後再びボルト33の締結力を高めて本締め状態にする使用態様も考えられる。かくすると、図1が分かりやすいように、本願発明の動作補助具を構成する横移動用手摺り2と、その両端部に連結した二つの立ち上がり動作補助具1、1の平面配置関係を、望ましい使用態様に設定して使用することができる。例えば図1の使用例で云えば、ベッド4に接近した位置の立ち上がり動作補助具1を利用して立ち上がった要介護支援者は、部屋の出入り口であるドア5まで伝い歩きできるように横移動用手摺り2を配設した使用態様を容易に実現して使用できる。
いずれの実施態様でも、図2に示すとおり、立ち上がり動作補助具1の頂部の横桟11Aと、横移動用手摺り2の上位の手摺り20とは同一の高さレベルとなるように構成し連結して、要介護支援者の使用に便利で安全な動作補助具とすることに努める。
【0017】
上記したとおり、立ち上がり動作補助具1は、本質的に支柱10の下端を支持するベース板12により床面上に安定状態に自立する構成であるから、要介護支援者が掴まって立ち上がる際の動作を助ける、安心して寄りかかれる補助具として機能する。
しかし、図1に例示したように、本発明の動作補助具をベッド4の脇に設置して使用する際には、より好適な使用態様を実現する手段として、本発明の動作補助具は、次のようにも構成し使用することができる。
即ち、少なくとも一方の立ち上がり動作補助具1の支柱10の下部には、立ち上がり動作補助具1の支柱10をベッド4のフレームへ係止させてベッド4に使用時の反力をとる係止具5を備えている。
前記係止具5は、立ち上がり動作補助具1の支柱10をベッド4のフレームへ係止させてベッド4に使用時の反力をとれるなら、如何なる構成であっても良い。図4と図5に例示した係止具5は、回転ノブ50を手で回すして支柱10へ締め込むことで同支柱10へ固定でき、逆に回して緩めることで前記固定を解除し支柱10に沿って上下動できる可動筒体51に、水平方向へ突き出す係止腕52を設けた構成である。因みに、前記構成の係止具5は、例えば上記特許文献1に開示した立ち上がり動作補助具の係止手段とほぼ共通する。つまり、回転ノブ50を手で回して固定を解き、可動筒体51を上下させることで係止腕52をベッド4のフレーム40の下縁へきっちり当てがう。その上で回転ノブ50を回して固定すると、立ち上がり補助具1とベッド4との係止状態が得られる。かくすると、立ち上がり動作補助具1へ掴まった要介護支援者が思いがけず大きな体重を掛けても、ベッド4の重量により立ち上がり動作補助具1の転倒に対する反力が十分に与えられ、安定で安心な使用状態が得られる。
【0018】
以上に本発明を図示した実施例に基づいて説明したが、本発明は上述した実施例の構成に限定されるものではない。当業者が必要に応じて通常行う設計変更その他の応用範囲で様々な実施態様が可能であることを念の為に申し添える。
【符号の説明】
【0019】
1 立ち上がり動作補助具
2 横移動用手摺り
10 支柱
11(11A、11B) 横桟
12 ベース板
20、21 手摺り材
22、23 縦桟
3 連結具
30 ソケット部
31 主部
32 分割片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ほぼ平行に相対峙する一対の支柱間の上下方向に複数本の横桟が連結され、前記支柱の下端はベース板にほぼ垂直に支持されて成る立ち上がり動作補助具と、上下にほぼ平行に相対峙して一対をなす水平方向の手摺り材の間に複数本の縦桟が連結されて成る横移動用手摺りとを共通に使用可能に連結する方法であって、
二つのソケット部を平行に配置して成る連結具の二つのソケット部内に、前記立ち上がり動作補助具のいずれかの支柱、及び横移動用手摺りのいずれかの縦桟をそれぞれ通して連結することを特徴とする、要介護支援者の立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りの連結方法。
【請求項2】
ほぼ平行に相対峙する一対の支柱間の上下方向に複数本の横桟が連結され、前記支柱の下端はベース板にほぼ垂直に支持されて成る立ち上がり動作補助具と、上下にほぼ平行に相対峙して一対をなす水平方向の手摺り材の間に複数本の縦桟が連結されて成る横移動用手摺りとを共通に使用可能に連結する方法であって、
二つのソケット部を平行に配置すると共に各ソケット部は主部と分割片とで構成した連結具の各分割片を分離して、各主部の二つのソケット部内にそれぞれ、前記立ち上がり動作補助具のいずれかの支柱、及び横移動用手摺りのいずれかの縦桟をそれぞれ入れ込み、各分割片で挟み主部と結合することにより連結することを特徴とする、要介護支援者の立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りの連結方法。
【請求項3】
立ち上がり動作補助具のいずれかの支柱と、横移動用手摺りのいずれかの縦桟とは、二つのソケット部を平行に配置した構成の連結具により平行状態に、且つ回転可能状態に連結することを特徴とする、請求項1又は2に記載した要介護支援者の立ち上がり動作補助具と横移動用手摺りの連結方法。
【請求項4】
ほぼ平行に相対峙する一対の支柱間の上下方向に複数本の横桟が連結され、前記支柱の下端はベース板にほぼ垂直に支持されて成る立ち上がり動作補助具と、上下にほぼ平行に相対峙して一対をなす水平方向の手摺り材の間に複数本の縦桟が連結されて成る横移動用手摺りとを共通に使用可能に連結して成るもので、
前記立ち上がり動作補助具のいずれかの支柱と、横移動用手摺りのいずれかの縦桟とが、二つのソケット部を平行に配置した構成の連結具により平行状態に、且つ回転可能状態に連結されていることを特徴とする、要介護支援者の動作補助具。
【請求項5】
立ち上がり動作補助具の支柱をベッドのフレームへ係止する係止具を備えていることを特徴とする、請求項4に記載した要介護支援者の動作補助具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−220851(P2010−220851A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−72070(P2009−72070)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000245830)矢崎化工株式会社 (47)
【Fターム(参考)】