説明

視聴対象出力装置、および視聴対象出力装置の動作方法

【課題】次GUIボタンによって次視聴対象が出力されると、その次GUIボタンの配置位置には付加GUIボタンが出力表示され、先に次GUIボタンを操作するために置いたマウスカーソルなどのポジションを動かすことなく、そのまま付加GUIボタンを押してコメントなどの付加情報を出力させることができる視聴対象出力装置を提供する。
【解決手段】ページ送りボタンなどの次の視聴対象の出力操作用のボタン(次GUIボタン)への操作入力を受付けて次ページが出力表示されると、そのページ送りボタンのGUI上の表示位置に、コメントなどの付加情報表示用のボタン(付加GUIボタン)を配置表示する機能を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばコメント付きの電子書籍コンテンツ等のように、付加情報が関連付けられている視聴対象に関して、視聴対象ならびに付加情報を好適に視聴者に対して出力するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子書籍などのテキストコンテンツや、動画コンテンツ、音声(音楽)コンテンツなど視聴対象となるコンテンツを再生出力する視聴対象出力装置が提供されている。また、当該視聴対象の一部に、注釈などの付加情報が関連付けられている場合がある。具体的には、例えばテキストコンテンツの専門用語に、その意味内容を示す注釈が付加されていたり、あるいは連続再生される動画/音楽コンテンツに、そのコンテンツの他の視聴者が任意に投稿した感想コメントが付加されていたりする、という具合である。
【0003】
そしてテキストコンテンツであれば、例えばその用語にカーソルを合わせると当該コメントが表示され、その意味を視聴者が把握することができる。また、動画/音楽コンテンツであれば、当該動画や音楽の再生後などに他の視聴者の感想コメントを確認し、その視聴感想を共有することができる。
【0004】
また特許文献1には、端末を利用して視聴者が電子書籍コンテンツの所定領域に付加したコメントなどを電子書籍サーバにて収集し更新蓄積して、電子書籍コンテンツの閲覧時には当該コメントを配信表示させるようにすることで、コメントを視聴者間で共有するとともに、コメントは随時収集、更新されて蓄積されるので、電子書籍の紙面をコミュニティ化することができる電子書籍システムが開示されている。
【0005】
ところで、上記電子書籍などの視聴対象に関連付けられた付加情報をどのタイミングで表示するかについて、所定のタイミングで自動的に表示する以外の方法として、視聴者から任意の操作を受け付けることをトリガーとして、その操作入力の受付タイミングで表示する方法が挙げられる。例えば、前述のように電子書籍テキスト中のコメントが付加された箇所を明示しておき、視聴者がそこにカーソルを合わせるなどするとそれをトリガーとしてコメントを表示する方法や、コンテンツの表示ボタンとは別にコメント表示ボタンなどを用意しておき、そのコメント表示ボタンの操作受付をトリガーとしてコメント(付加情報)を表示する方法などである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3165543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし上記のように所定の操作をトリガーとして付加情報を表示する場合、以下のような課題がある。
【0008】
すなわち、例えば電子書籍コンテンツであればページ送り操作、動画/音声コンテンツであれば次の動画/音声コンテンツの再生開始操作のように、次の視聴対象を出力させるための操作(次出力操作)の入力と、上記付加情報の出力のための所定の操作(付加出力操作)の入力とが別々に要求されている。そのため付加出力操作を行うためには、次出力操作用のボタン上に置いているマウスなどのポインティングデバイスのカーソルを、GUI上での付加出力操作用ボタンの配置位置に移動させる必要がある、という課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の課題を解決するために、本発明は、例えばページ送りボタンなどの次出力操作用のボタン(次GUIボタン)への操作入力を受付けて次ページが出力表示されると、そのページ送りボタンのGUI上の表示位置に、付加出力操作用のボタン(付加GUIボタン)を配置表示する機能を備える視聴対象出力装置を提供する。
【0010】
具体的に、付加情報と関連付け可能な視聴対象を順次出力可能な視聴対象出力部と、次視聴対象の出力命令を受付ける次GUIボタンを用いた次出力命令受付部と、付加情報の出力命令を受付ける付加GUIボタンを用いた付加出力命令受付部と、次GUIボタンの入力受付があった場合に、略同じGUI位置に付加GUIボタンを出力するためのGUIボタン出力制御部と、を有する視聴対象出力装置を提供する。また、このような視聴対象出力装置の動作方法も提供する。
【0011】
また、上記構成に加えて、視聴対象に付加情報が関連付けられているか判断する付加情報判断部と、次視聴対象に付加情報が関連付けられていると判断された場合に前記GUIボタン出力制御部を機能させる第一GUIボタン出力制御部活性化部と、をさらに有する視聴対象出力装置も提供する。
【0012】
また、上記構成に加えて、次GUIボタン表示状態でその次GUIボタンが連打されたか連打判断部と、連打判断部で連打がされたとの判断結果である場合に、前記GUIボタン出力制御部を機能させない第二GUIボタン出力制御部活性化部をさらに有する視聴対象出力装置も提供する。
【0013】
また、上記構成に加えて、前視聴対象のみの出力命令を受付ける前GUIボタンを用いた前出力命令受付部をさらに有し、前GUIボタンと次GUIボタンとは隣接して表示されるよう出力される視聴対象出力装置も提供する。
【発明の効果】
【0014】
以上のような構成をとる本発明によって、次GUIボタンによって次視聴対象が出力されると、その次GUIボタンの配置位置には付加GUIボタンが出力表示されることになる。したがって視聴者は、先に次GUIボタンを操作するために置いたマウスカーソルなどのポジションを動かすことなく、そのまま付加GUIボタンを押してコメントなどの付加情報を出力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施例1の視聴対象出力装置における付加情報付の視聴対象の表示遷移、および各GUIボタンの表示遷移の一例を表す図
【図2】実施例1の視聴対象出力装置における付加情報付の視聴対象の表示遷移、および各GUIボタンの表示遷移のつづきの一例を表す図
【図3】実施例1の視聴対象出力装置における機能ブロックの一例を表す図
【図4】実施例1の視聴対象出力装置での視聴対象と付加情報の関連付けを説明するための管理テーブルデータの一例を表す図
【図5】実施例1の視聴対象出力装置におけるハードウェア構成の一例を表す図
【図6】実施例1の視聴対象出力装置における処理の流れの一例を表すフローチャート
【図7】実施例2の視聴対象出力装置における付加情報付の視聴対象の表示遷移、および各GUIボタンの表示遷移の一例を表す図
【図8】実施例2の視聴対象出力装置における機能ブロックの一例を表す図
【図9】実施例2の視聴対象出力装置における処理の流れの一例を表すフローチャート
【図10】実施例2以外の視聴対象出力装置における付加情報付の視聴対象の表示遷移、および各GUIボタンの表示遷移の一例を表す図
【図11】実施例3の視聴対象出力装置における機能ブロックの一例を表す図
【図12】実施例3の視聴対象出力装置における処理の流れの一例を表すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0017】
なお、実施例1は、主に請求項1,4,5について説明する。また、実施例2は、主に請求項2について説明する。また、実施例3は、主に請求項3について説明する。
【0018】
≪実施例1≫
<概要>
図1および図2は、本実施例の視聴対象出力装置におけるコメント付きの電子書籍コンテンツの表示遷移、および進むボタン(ページ送りボタン)や戻るボタン、コメント表示ボタンなどで構成されるGUIの表示遷移の一例を表す図である。
【0019】
まず、この図1(a)にあるように、視聴対象出力装置のディスプレイには、電子書籍コンテンツである「鬼退治」の1ページ目が表示され、さらにGUIとして「進む」ボタンと「戻る」ボタンが表示されている。なお、この1ページ目にはコメントなどは関連付けられておらずコメントの表示は無い。そして1ページ目を読み終えた視聴者は、画面上のGUIの「進む」ボタンにマウスカーソルなどを合わせクリックする。
【0020】
すると図1(b)に示すように、本実施例の視聴対象出力装置のディスプレイには次の2ページ目が表示される。なお、この2ページ目にはコメントなどが付加されているがこの時点でコメントは表示されない。そして本視聴対象出力装置では、先の「進む」ボタンの位置(図1(a)参照)に、その進むボタンに替えて「コメント表示」ボタンが表示されることを特徴とする。
【0021】
したがって、この2ページ目を読み終えた視聴者は、「進む」ボタンをクリックした際のカーソル位置を動かすことなく、そのまま「コメント表示」ボタンにクリックすることができる。すると、図2(a)に示すように、本実施例の視聴対象出力装置のディスプレイには、この2ページ目に付加されている「この当時の柴刈りは・・・」などのコメントが、例えば吹き出し表示などの形態で表示される。
【0022】
そしてこのコメントなどが表示されている状態においては、さらに「コメント表示」ボタンのあったGUIの位置(図1(b)参照)に、その「コメント表示」ボタンに替えて「進む」ボタンが表示されると良い。このようにして視聴者は、ここでもカーソルのポジションを移動させることなくそのまま「進む」ボタンをタッチし、図2(b)に示すように、次の3ページ目を表示させることができる。
【0023】
以上のように、本実施例の視聴対象出力装置によって、視聴者は操作の際に操作ボタン上に置いたカーソルなどのポジションをほとんど動かすことなく、次視聴対象の出力命令の操作入力と付加情報の出力命令の操作入力を行うことができる。
【0024】
<機能的構成>
図3は、本実施例の視聴対象出力装置における機能ブロックの一例を表す図である。なお、本視聴対象出力装置は、視聴対象のデータや付加情報のデータを内蔵記録装置や可搬型の記録媒体から読み出しスタンドアロンで動作するものであっても良いし、特許文献1の端末のようにネットワークに接続され、それらデータをネットワーク上のサーバ装置から取得するものであっても良い。
【0025】
また、以下に記載する本装置の機能ブロックは、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUや主メモリ、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CDやDVDなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、情報入力に利用される入力デバイス、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部、またその外部周辺装置用のインターフェース、通信用インターフェース、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、ユーザ・インターフェース用アプリケーションなどが挙げられる。そして主メモリ上に展開したプログラムに従ったCPUの演算処理によって、入力デバイスやその他インターフェースなどから入力され、メモリやハードディスク上に保持されているデータなどが加工、蓄積されたり、上記各ハードウェアやソフトウェアを制御するための命令が生成されたりする。あるいは本装置の機能ブロックは専用ハードウェアによって実現されてもよい。
【0026】
また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
【0027】
そして、この図3にあるように、本実施例の「視聴対象出力装置」(0300)は、「視聴対象出力部」(0301)と、「次出力命令受付部」(0302)と、「付加出力命令受付部」(0303)と、「GUIボタン出力制御部」(0304)と、を有する。
【0028】
「視聴対象出力部」(0301)は、付加情報と関連付け可能な視聴対象を順次出力可能な機能を有し、例えば出力装置や視聴対象データの処理回路(視聴対象が視覚に対するコンテンツであればディスプレイや画像処理回路、聴覚に対するコンテンツであればスピーカなどや音声処理回路)、CPU(中央演算装置)、そして視聴対象出力プログラムなどで実現することができる。
【0029】
また「視聴対象」とは、視覚あるいは聴覚を利用して視聴者に享受されるコンテンツをいい、例えば電子書籍などのテキストデータや画像データ、動画データ、音声(音楽)データなどで構成されるコンテンツが挙げられる。そして「付加情報」とは、このような視聴対象に対して付加されている情報をいい、視聴対象に付加されているものであれば、その内容や付加経路、データ形式などは特に限定しない。
【0030】
付加情報としては、例えば、電子書籍コンテンツに対して、文章中の専門用語に著者がテキスト形式で説明コメントや、文章中の地名に一般視聴者が投稿した当該場所の写真や動画などが挙げられる。また動画/音声コンテンツに対して、その動画/音声に関する説明テキストや感想テキスト、あるいはその動画や音声の内容やジャンルなどが類似するおすすめコンテンツへのリンクなども挙げられる。
【0031】
そして、このような付加情報が視聴対象に関連付けられていることで、当該視聴対象の出力に合わせて、後述する付加GUIボタンの操作受付により付加情報も出力される、という具合である。
【0032】
図4に示すのは、この視聴対象と付加情報の関連付けを説明するための管理テーブルデータの一例を表す図である。この図にあるように、例えば視聴対象である電子書籍コンテンツ「鬼退治」の2ページ目のイメージファイル内で例えば右上を原点とするXY座標系で示される基準座標値(15,24)にある「柴刈り」というテキストに対して、「当時の柴刈りは・・・」といった説明テキストが付加情報として関連付けられている。なお、この基準座標値は、例えばイメージファイル右上原点を(0、0)、左下頂点を(100,100)とした場合の軸上割合座標値や、イメージファイルを標準倍率(倍率100%)で表示した際のピクセル表示座標値などで示すことができる。また当該ページが拡大表示や縮小表示された場合は、その拡大縮小率で上記基準座標値を積算または除算することで拡大/縮小後の付加情報の関連付けられている座標位置を特定する。あるいは、15ページ目そのものには、主人公とイヌ、サル、キジが鬼退治に出発する様子を示す挿絵データが付加情報として関連付けられていても良い。
また、視聴対象が文字列からなるテキストデータであれば、当該ページの何文字目または電子書籍コンテンツの先頭から何文字目という形で付加情報の関連付け箇所を特定するよう管理テーブルデータが構成されても良い。また、視聴対象が例えば「マンガ」などのように複数のコマ画像の集合で1ページを構成するものである場合、マンガ全体の何番目のコマかを示すコマ番号IDやそのコマ画像上を示す位置情報と、コメントなどの付加情報とが関連付けられていても良い。あるいは、視聴対象であるその他書籍コンテンツに挿入されている図表や(上記付加情報の挿絵ではない)挿絵に付加情報が関連付けられている場合も、同様にその図表や挿絵が全体で何番目のものかを示す挿入画像番号IDやその図表や挿絵上を示す位置情報と付加情報とが関連付けられていても良い。
【0033】
あるいは、視聴対象である音楽コンテンツ「交響曲第一番 第一楽章」に対して、「アレグロ。ホ短調。生命の息吹を感じさせる雄大な・・・」といったライナーノーツ1が付加情報として関連付けられ、「交響曲第一番 第二楽章」に対して、「アンダンテ。ハ長調。ゆったりとしたハーモニーから・・・」といったライナーノーツ2が付加情報として関連付けられている、という具合である。
なお、この図4は視聴対象と付加情報の関連付けの管理形態を概念的に説明するためのものであり、通常管理テーブルデータ中には付加情報IDのみが示され、例えば別途テーブルデータ中で付加情報IDと当該IDで識別される付加情報(コメント内容を示すテキストデータなど)の関連付けが示される、いわゆる「リレーショナルデータベース」の形式で構築されると良い。
【0034】
そしてこの視聴対象出力部では、このような視聴対象を順次出力する機能を有する。「順次出力」とは、例えば視聴対象が電子書籍であれば1ページずつ出力するという具合に、一のコンテンツを所定分量で分割した部分単位で出力することが挙げられる。あるいは例えば視聴対象が動画や音声であれば、第一楽章や第一話の次に第二楽章や第二話を出力するという具合に、複数のコンテンツからなるコンテンツ群を一の視聴対象として、コンテンツ単位で出力することも挙げられる。
【0035】
そしてそのために、本実施例の視聴対象出力装置は、その視聴対象を単位ずつで順次出力するための操作ボタン(次GUIボタン)を備える。つまり、視聴者は次の視聴対象を視聴したい場合には、当該次GUIボタンの操作入力を行う必要があることを1つの特徴とする。
なお、上記順次出力する単位と、その単位の複数で構成される視聴対象をどのように切り分けるかは設計事項であって、例えば図4に示す第一楽章と第二楽章のそれぞれを別々のコンテンツIDではなく一つのコンテンツID「交響曲第一番」で識別される視聴対象の一部(部分単位)として設定しても良い。
【0036】
「次出力命令受付部」(0302)は、次視聴対象の出力命令を受付ける次GUIボタンを用いたユーザ・インターフェースであり、例えばマウスやキーボード、タッチパネルなどの各種入力デバイスや、CPU、そして次出力命令受付プログラムなどによって実現することができる。また「次GUIボタン」としては、例えば電子書籍コンテンツであればページ送りボタン(ページ形式で構成されるコンテンツで次のページを表示するためのGUIボタン)やテキストの表示領域を移動させるスクロール操作用ボタン(スクロールバー)などが挙げられる。あるいは動画/音声コンテンツであれば、次チャプターや次トラックの再生開始/スキップボタンなどが挙げられる。
【0037】
そしてタッチパネルであれば視聴者からのタッチ操作や、カーソル操作であればマウスクリックなどによって、この次GUIボタンの操作入力が受付けられると、前述の視聴対象出力部の機能によって次の視聴対象が順次出力される、という具合である。
【0038】
また、この次GUIボタンは、後述するように別のボタン(付加GUIボタン)と配置位置が略同じとなるように構成されていることを特徴とし、したがって例えばタッチパネルや、あるいはプログラムによるボタン機能書換え可能なボタン群などを利用して次GUIボタンと付加GUIボタンを任意の略同じ位置へ出力可能なように構成されている。
【0039】
「付加出力命令受付部」(0303)は、付加情報の出力命令を受付ける付加GUIボタンを用いたユーザ・インターフェースであり、例えばマウスやキーボード、タッチパネルなどの各種入力デバイスや、CPU、そして付加出力命令受付プログラムなどによって実現することができる。
【0040】
そして、この付加GUIボタンへの操作入力が受付けられると、視聴対象出力装置のディスプレイやスピーカなどを介して付加情報が出力される、という具合である。なお、ディスプレイ上での付加情報の出力態様は特に限定しない。図2で示すように、例えば表示コンテンツに重畳して別ウィンドウなどで出力表示しても良いし、当該コンテンツの出力を終了し、付加情報のみを出力する形態なども挙げられる。
【0041】
「GUIボタン出力制御部」(0304)は、次GUIボタンの入力受付があった場合に、略同じGUI位置に付加GUIボタンを出力するための機能を有し、例えばCPU、そしてGUIボタン出力制御プログラムなどによって実現することができる。
【0042】
具体的には、前記次GUIボタンの表示位置情報としてディスプレイ上の座標情報を取得し、その座標情報に対して付加GUIボタンが出力されるよう制御する、という具合である。あるいは、GUIボタンの位置が固定であるのであれば、当該固定位置のボタンの機能として、次の視聴対象を出力する機能から付加情報を出力する機能に切替える(操作入力検知で出力される操作信号を切替える)ように制御することで、上記GUIボタン出力制御部を実現することもできる。
【0043】
そして上記図1と図2を用いて説明したように、本実施例の視聴対象出力装置では、まず次GUIボタンの入力受付に応じて次の視聴対象が表示される。そして、その次の視聴対象が出力された状態でのGUI画面には、このGUIボタン出力制御部の上記機能によって、先の次GUIボタンの表示位置と略同じGUI位置に付加GUIボタンが出力される、という具合である。
【0044】
このようにして本実施例の視聴対象出力装置は、操作の際のカーソルや指などのポジションをほとんど視聴者に動かせることなく、次視聴対象の出力命令の操作入力と付加情報の出力命令の操作入力を行わせることができる。
【0045】
<その他の機能的構成>
また本実施例の視聴対象出力装置は、「前出力命令受付部」をさらに有していても良い。「前出力命令受付部」は、前視聴対象のみの出力命令を受付ける前GUIボタンを用いたユーザ・インターフェースであり、図1や図2に示すようにその前GUIボタンと次GUIボタンとは隣接して表示されるよう出力される。
【0046】
そして、「前GUIボタン」では、例えば「戻る」ボタン(ページ戻しボタン)のように前視聴対象のみの出力命令であるので、このボタンの入力受付によって付加情報が出力されない。つまり、一度閲覧確認した付加情報については、前GUIボタンによって前視聴対象が出力された状態では表示されないことを特徴とする。これによって、視聴者は一度見た付加情報を、戻る操作(前視聴対象の出力操作)のたびに見ずにすむ。
【0047】
<ハードウェア構成>
図5は、上記機能的な各構成要件をハードウェアとして実現した際の、視聴対象出力装置における構成の一例を表す概略図である。この図を利用して視聴対象およびGUIボタンの出力処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0048】
この図にあるように、視聴対象出力装置は、「CPU」(0501)と「主メモリ」(0502)とを有する。そしてこの「CPU」と「主メモリ」は、各種処理を実行するための演算を行い、また各機能部に関するプログラムの解釈によって次出力命令受付部や付加出力命令受付部、GUIボタン出力制御部の機能を実現する。さらに、視聴対象出力装置は、視聴対象出力部である「ディスプレイ」(0503)や「スピーカ」(0504)を備えている。
【0049】
また、視聴対象であるコンテンツデータと付加情報、及びその関連付けを示す管理テーブルデータなどを保持する「フラッシュメモリ」(0505)などをさらに備えている。もちろん前述のように、視聴対象出力装置がネットワークに接続されるものであれば「ネットワーク接続回路」を有し、ネットワーク上のサーバにコンテンツデータや付加情報、管理テーブルデータなどが蓄積されていても良い。そしてそれらが「システムバス」や「通信網」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0050】
また、「主メモリ」にはプログラムが読み出され、「CPU」は読み出された当該プログラムを参照し、プログラムで示される手順に従い各種演算処理を実行する。また、この「主メモリ」や「フラッシュメモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」の演算処理においては、そのアドレスを特定し格納されているデータにアクセスすることで、データを用いた演算処理を行うことが可能になっている。
【0051】
ここで、視聴者からのコンテンツ出力開始の操作入力などを受付け、「CPU」は視聴対象出力プログラムを解釈する。そしてその解釈結果にしたがった演算処理および命令出力によって、「フラッシュメモリ」からコンテンツデータを「主メモリ」に読み出し、「ディスプレイ」に表示する。
【0052】
また「CPU」は次出力命令受付プログラムを解釈し、その解釈結果にしたがい「ディスプレイ」にGUIとして次GUIボタンをコンテンツとともに表示する。
【0053】
そして「ディスプレイ」上に表示された各種GUIボタンへのカーソル操作などを検出すると、その検出位置をもとにした「CPU」の演算処理によって、どのGUIボタンへの操作入力であるか判別する。そして次GUIボタンへの操作入力であるとの判別結果であった場合、「CPU」は、その操作入力をトリガーとする視聴対象出力プログラムの解釈結果にしたがい、次のページや次の楽章といった次視聴対象を「ディスプレイ」に出力表示する。
【0054】
また、それとともに「CPU」はGUIボタン出力制御プログラムを解釈し、それにしたがって先の次GUIボタンのディスプレイ上の表示位置(座標情報)を取得する。そしてGUIとして付加GUIボタンを、「ディスプレイ」上の当該表示位置に、前記出力されているコンテンツとともに表示する。
【0055】
そして、次のページの読了や次の楽章の再生が終了し、視聴者からの付加GUIボタンの操作入力を受付けると、「CPU」は付加出力命令受付プログラムを解釈する。そしてその解釈結果にしたがった演算処理によって、「フラッシュメモリ」に保持されている図4に示すような管理テーブルデータを参照し、当該視聴対象に関連付けられている付加情報を特定する。そして特定した付加情報を「ディスプレイ」に出力表示する、という具合である。また付加情報を出力表示している状態で、「CPU」は次出力命令受付プログラムを解釈し、その付加情報が表示されているディスプレイ上に次GUIボタンを表示しても良い。
【0056】
<処理の流れ>
図6は、本実施例の視聴対象出力装置における処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、上記のような計算機の各ハードウェア構成によって実行されるステップであっても良いし、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0057】
この図にあるように、まず、付加情報と関連付け可能な視聴対象に対する出力開始ボタンや次GUIボタンの受付などに応じて、ディスプレイやスピーカなどから当該視聴対象を出力する(ステップS0601)。また視聴対象の出力に合わせて、ディスプレイ上などに次GUIボタンを出力表示する(ステップS0602)。なお、ステップS0602では、表示中の視聴対象に付加情報が関連付けられているか否かに関わらず、次GUIボタンの前に付加GUIボタンを表示し、付加GUIボタンの入力受付後に次GUIボタンを表示しても良い。
【0058】
その後、視聴者からの次GUIボタンの操作入力を受付けると、次視聴対象を出力するとともに、例えば次GUIボタンの表示位置情報を取得するなどして、その次GUIボタンと略同じGUI位置に付加GUIボタンを出力する(ステップS0603)。そして、その付加GUIボタンの入力受付に応じて、表示されている視聴対象に関連付けられている付加情報を出力する(ステップS0604)。
【0059】
<効果の簡単な説明>
以上のように、本実施例の視聴対象出力装置によって、次GUIボタンの操作入力受付に応じて次視聴対象が出力されると、その次GUIボタンの配置位置には付加GUIボタンが出力表示される。したがって視聴者は次視聴対象を視聴し終わるなどしたタイミングで、先に次GUIボタンを操作するために置いたカーソルや手指のポジションを動かすことなく、そのまま付加GUIボタンを押してコメントなどの付加情報を出力させることができる。
【0060】
≪実施例2≫
<概要>
本実施例は、上記実施例を基本として、次GUIボタンの操作に応じて出力される次視聴対象に「付加情報が関連付けられている」場合には付加GUIボタンを表示させ、「関連付けられていない」場合には付加GUIボタンを表示させないことを特徴とする視聴対象出力装置である。
【0061】
図7は、本実施例の視聴対象出力装置における視聴対象の表示遷移、および各GUIボタンの表示遷移の一例を表す図である。この図7(a)に示すように、1ページ目の視聴対象が出力されている状態での次GUIボタンへのカーソル操作などによって、図7(b)に示すように、次の2ページ目の視聴対象がディスプレイに表示される。このとき、2ページ目に付加情報が関連付けられている場合、そのGUI表示は、図7(b)のGUI表示のパターン(1)に示すように、「付加GUIボタン」(コメント表示ボタン)が表示される。
【0062】
一方、2ページ目に付加情報が関連付けられていない場合、図7(b)のGUI表示のパターン(2)に示すように、付加GUIボタンは表示されずに「次GUIボタン」(進むボタン)が表示される、という具合である。
【0063】
<機能的構成>
図8は、本実施例の視聴対象出力装置における機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の「視聴対象出力装置」(0800)は、実施例1を基本として「視聴対象出力部」(0801)と、「次出力命令受付部」(0802)と、「付加出力命令受付部」(0803)と、「GUIボタン出力制御部」(0804)と、を有する。なおこれら構成要件については、上記実施例で記載済みであるので説明は省略する。
【0064】
そして、本実施例の「視聴対象出力装置」は、さらに「付加情報判断部」(0805)と、「第一GUIボタン出力制御部活性化部」(0806)と、を有することを特徴とする。
【0065】
「付加情報判断部」(0805)は、視聴対象に付加情報が関連付けられているか判断する機能を有し、例えばCPUや付加情報判断プログラムなどによって実現することができる。具体的には、最初の視聴対象の出力開始を示す操作の受付や、次GUIボタンの操作の受付によって出力される視聴対象の識別情報(例えばページ数情報など)を取得する。そして、内蔵記録装置やネットワーク上のサーバ装置から取得した図4に示すような管理テーブルデータを、その識別情報をキーとして検索し、付加情報が関連付けられているか判断する、という具合である。
【0066】
あるいは、視聴対象であるコンテンツデータの例えばヘッダ情報などに、付加情報の関連付けを示すフラグ情報が含まれていれば、その視聴対象を取得した際にヘッダ情報を参照し、付加情報が関連付けられているか否かを判断しても良い。
【0067】
「第一GUIボタン出力制御部活性化部」(0806)は、次視聴対象に付加情報が関連付けられていると判断された場合に前記GUIボタン出力制御部を機能させることを特徴とし、例えばCPUや第一GUIボタン出力制御部活性化プログラムなどによって実現することができる。
【0068】
具体的に、上記付加情報判断部での判断処理によって「次視聴対象に付加情報が関連付けられている」との判断結果が得られた場合にのみ、CPUはGUIボタン出力制御プログラムを実行する、あるいはGUIボタン出力制御部を実現するハードウェア構成に対する実行命令を出力する、という具合である。
【0069】
このようにして、本実施例の視聴対象出力装置では、視聴対象に付加情報が関連付けられている場合にのみ付加GUIボタンの出力がなされる。したがって視聴者はGUIボタンの表示形態を見て、当該出力されている視聴対象に付加情報が関連付けられているか否かをすぐに把握することができる。また視聴対象に付加情報が関連付けられていない場合には、付加GUIボタンの出力がなされないので、視聴者はそのまま次GUIボタンの操作入力をすることで、次視聴対象の出力をさせることができる。
【0070】
<処理の流れ>
図9は、本実施例の視聴対象出力装置における処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、上記のような計算機の各ハードウェア構成によって実行されるステップであっても良いし、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0071】
この図にあるように、まず、上記実施例1で説明したような処理の流れにより、視聴対象の出力や次GUIボタンの出力表示などが行われる(ステップS0901)。その後、視聴者からの次GUIボタンの操作入力を受付けると、次視聴対象に付加情報が関連付けられているか否かを、例えば図4に示すような管理テーブルデータや視聴対象データのヘッダ情報などを参照し判断する(ステップS0902)。
【0072】
そして、付加情報が関連付けられているとの判断結果である場合には、次視聴対象を出力するとともに、例えば次GUIボタンの表示位置情報を取得するなどして、その次GUIボタンと略同じGUI位置に付加GUIボタンを出力する(ステップS0903A)。そして、その付加GUIボタンの入力受付に応じて、表示されている視聴対象に関連付けられている付加情報を出力する(ステップS0904A)。
【0073】
また、付加情報が関連付けられていないとの判断結果である場合には、次視聴対象を出力する一方で、付加GUIボタンの出力は行わずに次GUIボタンをそのままの位置で出力する(ステップS0903B)。
【0074】
<効果の簡単な説明>
以上のように、本実施例の視聴対象出力装置では視聴対象に付加情報が関連付けられていない場合には付加GUIボタンの出力がなされない。したがって視聴者はそのまま次GUIボタンの操作入力をすることで、次視聴対象の出力をさせることができる。
【0075】
<実施例2以外のGUIボタンの出力制御の一例>
なお、実施例1などの視聴対象出力装置(付加情報判断部や第一GUIボタン出力制御部活性化部を備えない視聴対象出力装置)においては、実施例2とは異なり、視聴対象に付加情報が関連付けられていなくても付加GUIボタンを出力するよう構成しても良い。
【0076】
図10は、実施例2以外の視聴対象出力装置における視聴対象の表示遷移、および各GUIボタンの表示遷移の一例を表す図である。ここで1ページ目の視聴対象が出力されている状態での次GUIボタンへのカーソル操作などによって、図10(a)に示すように、次の2ページ目の視聴対象がディスプレイに表示される。このとき、2ページ目に付加情報が関連付けられているか否かに関わらず、そのGUI表示では、この図に示すように、「付加GUIボタン」(コメント表示ボタン)が表示される。
【0077】
そして付加GUIボタンの操作入力がなされると、付加情報がある場合には、図10(b)に示すように、付加情報をディスプレイに表示するとともに次GUIボタンをその付加GUIボタンの略同じGUI位置に出力する。また付加情報がない場合には、図10(c)に示すように、ディスプレイの表示は何も変えないまま、次GUIボタンをその付加GUIボタンの略同じGUI位置に出力する、という具合である。
【0078】
このように構成した場合、次視聴対象を出力するためには、付加情報のある無しに関わらず付加GUIボタンと次GUIボタンを押す必要がある。つまり、次視聴対象の出力のための操作手順を「ボタンを2回押すこと」という操作手順に統一することができ、視聴者の操作感を統一し操作ミスを減らすなどの効果が期待できる。
【0079】
なお上記構成をとる場合、「付加情報判断部」をさらに備え、視聴対象に付加情報が関連付けられていないとの判断結果である場合には出力する付加GUIボタンの表示を例えばグレーアウトなどとなるよう制御して、付加情報は無いことを視聴者に分かるよう通知する構成としても良い。
【0080】
≪実施例3≫
<概要>
本実施例は上記実施例を基本として、次GUIボタンが連打された場合には、たとえ次視聴対象に付加情報が関連付けられていたとしても、付加GUIボタンではなく、次GUIボタンを次視聴対象の出力に合わせて出力表示することを特徴とする視聴対象出力装置である。
【0081】
<機能的構成>
図11は、本実施例の視聴対象出力装置における機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の「視聴対象出力装置」(1100)は、実施例1を基本として「視聴対象出力部」(1101)と、「次出力命令受付部」(1102)と、「付加出力命令受付部」(1103)と、「GUIボタン出力制御部」(1104)と、を有する。また、実施例2を基本として、図示しない「付加情報判断部」と、「第一GUIボタン出力制御部活性化部」と、を有していても良い。なおこれら構成要件については、上記実施例で記載済みであるので説明は省略する。
【0082】
そして、本実施例の「視聴対象出力装置」は、さらに「連打判断部」(1105)と、「第二GUIボタン出力制御部活性化部」(1106)と、を有することを特徴とする。
【0083】
「連打判断部」(1105)とは、次GUIボタン表示状態でその次GUIボタンが連打されたか判断する機能を有し、例えばCPUや連打判断プログラムによって実現することができる。具体的に、次GUIボタンの操作入力によって出力される信号を、所定時間内に連続して(他の出力信号を挟まずに)受信したか否かを判断することで、次GUIボタンが連打されたかを判断する、という具合である。
【0084】
「第二GUIボタン出力制御部活性化部」(1106)は、連打判断部で連打がされたとの判断結果である場合に、前記GUIボタン出力制御部を機能させない機能を有し、例えばCPUや第二GUIボタン出力制御部活性化プログラムによって実現することができる。
【0085】
具体的に、上記連打判断部での判断処理によって「次GUIボタンが連打された」との判断結果が得られた場合には、CPUはGUIボタン出力制御プログラムを実行せずに、あるいはGUIボタン出力制御部を実現するハードウェア構成に対する実行命令を出力せずに、次視聴対象の出力に係る処理を実行する、という具合である。
【0086】
このようにして、本実施例の視聴対象出力装置では、次GUIボタンが連打された場合には、たとえそれに応じて出力される次視聴対象に付加情報が関連付けられていたとしても付加GUIボタンの出力がなされない。したがって視聴者は付加情報を閲覧せずに視聴対象のみを視聴したい場合には、次GUIボタンを連打することで視聴対象の出力のみをさせることができる。
【0087】
<処理の流れ>
図12は、本実施例の視聴対象出力装置における処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、上記のような計算機の各ハードウェア構成によって実行されるステップであっても良いし、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。
【0088】
この図にあるように、まず、上記実施例1で説明したような処理の流れにより、視聴対象の出力や次GUIボタンの出力表示などが行われる(ステップS1201)。その後、視聴者からの次GUIボタンの操作入力を受付けると、その操作入力が連打であるか否かを判断する(ステップS1202)。
【0089】
そして、連打であるとの判断結果である場合には、次視聴対象を出力するとともに、その次視聴対象に付加情報が関連付けられていたとしても付加GUIボタンの出力は行わずに次GUIボタンをそのままの位置で出力する(ステップS1203)。なお、連打ではないとの判断結果である場合には、次視聴対象を出力するとともに、次GUIボタンと略同じGUI位置に付加GUIボタンを出力すると良い。あるいは実施例2の処理の流れのように、次視聴対象に付加情報が関連付けられているか否かを判断し、付加情報が関連付けられているとの判断結果である場合に、次視聴対象を出力するとともに、次GUIボタンと略同じGUI位置に付加GUIボタンを出力する処理の流れとしても良い。
【0090】
<効果の簡単な説明>
以上のように、本実施例の視聴対象出力装置では次GUIボタンが連打された場合には、たとえそれに応じて出力される次視聴対象に付加情報が関連付けられていたとしても付加GUIボタンの出力がなされない。したがって視聴者は付加情報を閲覧せずに視聴対象のみを視聴したい場合には、次GUIボタンを連打することで視聴対象の出力のみをさせることができる。
【符号の説明】
【0091】
0300 視聴対象出力装置
0301 視聴対象出力部
0302 次出力命令受付部
0303 付加出力命令受付部
0304 GUIボタン出力制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
付加情報と関連付け可能な視聴対象を順次出力可能な視聴対象出力部と、
次視聴対象の出力命令を受付ける次GUIボタンを用いた次出力命令受付部と、
付加情報の出力命令を受付ける付加GUIボタンを用いた付加出力命令受付部と、
次GUIボタンの入力受付があった場合に、略同じGUI位置に付加GUIボタンを出力するためのGUIボタン出力制御部と、
を有する視聴対象出力装置。
【請求項2】
視聴対象に付加情報が関連付けられているか判断する付加情報判断部と、
次視聴対象に付加情報が関連付けられていると判断された場合に前記GUIボタン出力制御部を機能させる第一GUIボタン出力制御部活性化部と、
をさらに有する請求項1に記載の視聴対象出力装置。
【請求項3】
次GUIボタン表示状態でその次GUIボタンが連打されたか判断する連打判断部と、
連打判断部で連打がされたとの判断結果である場合に、前記GUIボタン出力制御部を機能させない第二GUIボタン出力制御部活性化部をさらに有する請求項1又は2に記載の視聴対象出力装置。
【請求項4】
前視聴対象のみの出力命令を受付ける前GUIボタンを用いた前出力命令受付部をさらに有し、
前GUIボタンと次GUIボタンとは隣接して表示されるよう出力される請求項1から3のいずれか一に記載の視聴対象出力装置。
【請求項5】
付加情報と関連付け可能であって、かつ順次出力される視聴対象の次視聴対象の出力命令を受付ける次GUIボタンを出力する次GUIボタン出力ステップと、
次GUIボタンの入力受付があった場合に、次視聴対象を出力するとともに、次GUIボタンと略同じGUI位置に、付加情報の出力命令を受付ける付加GUIボタンを出力するGUIボタン出力制御ステップと、
付加GUIボタンの入力受付に応じて、表示されている視聴対象に関連付けられている付加情報を出力する付加情報出力ステップと、
を計算機に実行させる視聴対象出力装置の動作方法。
【請求項6】
付加情報と関連付け可能であって、かつ順次出力される視聴対象の次視聴対象の出力命令を受付ける次GUIボタンを出力する次GUIボタン出力ステップと、
次GUIボタンの入力受付があった場合に、次視聴対象に付加情報が関連付けられているか否か判断する判断ステップと、
次視聴対象に付加情報が関連付けられているとの判断結果である場合に、次視聴対象を出力するとともに、次GUIボタンと略同じGUI位置に、付加情報の出力命令を受付ける付加GUIボタンを出力するGUIボタン出力制御ステップと、
付加GUIボタンの入力受付に応じて、表示されている視聴対象に関連付けられている付加情報を出力する付加情報出力ステップと、
を計算機に実行させる視聴対象出力装置の動作方法。
【請求項7】
付加情報と関連付け可能であって、かつ順次出力される視聴対象の次視聴対象の出力命令を受付ける次GUIボタンを出力する次GUIボタン出力ステップと、
次GUIボタンの入力受付があった場合に、次視聴対象を出力するとともに、次GUIボタンと略同じGUI位置に、付加情報の出力命令を受付ける付加GUIボタンを出力するGUIボタン出力制御ステップと、
付加GUIボタンの入力受付に応じて、表示されている視聴対象に関連付けられている付加情報を出力する付加情報出力ステップと、
を視聴対象出力装置にて実行させるプログラム。
【請求項8】
付加情報と関連付け可能であって、かつ順次出力される視聴対象の次視聴対象の出力命令を受付ける次GUIボタンを出力する次GUIボタン出力ステップと、
次GUIボタンの入力受付があった場合に、次視聴対象に付加情報が関連付けられているか否か判断する判断ステップと、
次視聴対象に付加情報が関連付けられているとの判断結果である場合に、次視聴対象を出力するとともに、次GUIボタンと略同じGUI位置に、付加情報の出力命令を受付ける付加GUIボタンを出力するGUIボタン出力制御ステップと、
付加GUIボタンの入力受付に応じて、表示されている視聴対象に関連付けられている付加情報を出力する付加情報出力ステップと、
を視聴対象出力装置にて実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−58109(P2013−58109A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−196515(P2011−196515)
【出願日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【出願人】(598138327)株式会社ドワンゴ (97)
【Fターム(参考)】