説明

触感マウス

【課題】マウス等のパソコン入力装置を、長時間使用した際、疲労感を軽減する。
【解決手段】スイッチ部を手操作して信号を発生し、この信号をパソコンに出力するパソコン入力装置であり、前記パソコン入力装置の底部には移動を感知する光学式装置を設けたマウスにおいて、表面外側に先端の形状が球面で、前記球面の大きさは直径が0.5ミリから10ミリまでの大きさの球面形状を持つ突起を複数設けたことによって、手に突起で軽く接触させてつぼに軽く刺激を与え、疲労感を軽減する方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
パソコンのマウス等の、スイッチ部を手操作して信号を発生し、この信号をパソコンに出力するパソコン入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種のパソコン入力装置、例えばマウスは、略卵形状の、主に硬いプラスチック素材にスイッチを配置したものである。また、キーボードは、指の接触部に固いプラスチック素材を用いている。
【0003】
このような従来のマウスは、オペレータの手の大きさや持ち方が様々であるにもかかわらず、一定の形状、大きさであるので、オペレータによっては、マウスを長時間使用すると手が痛くなるというような問題点があった。そこで、実開平6−56831が開示されている。
【特許文献1】実開平6−56831
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献においては、マウスを柔軟性材料で外側からカバーで覆う技術が、開示されている。この技術は、マウスが柔軟性材料で覆われているので、オペレータの手のひらに応じて全体形状が変形して対応でき,長時間使用による疲労感が軽減できるものである。
ここで、上記文献とは別な方向で、手などに突起で軽く接触させてつぼに軽く刺激を与え、疲労感を軽減する方法を考えたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
スイッチ部を手操作して信号を発生し、この信号をパソコンに出力するパソコン入力装置であり、前記パソコン入力装置の底部には移動を感知する光学式装置を設けたマウスにおいて、表面外側に先端の形状が球面で、前記球面の大きさは直径が0.5ミリから10ミリまでの大きさの球面形状を持つ突起を複数設けたことによって、課題を解決するものである。
また、前記マウスにおいて、中ほどに回転可能なローラーを設置し、前記ローラーの表面に複数の突起を設けるようにしてもよい。
また、前記マウスにおいて、前記突起がスプリング機能によってマウス外部表面より、手の押圧によって出入りするようにしてもよい。
また、前記マウスにおいて、球体の表面に複数の突起を設け、前記突起の先端には、前記球体を回転可能にするためにボールペン先端の構造と同様にボールベアリングを設け、前記球体の突起先端から直径方向反対の突起先端までの直径と同じ程度の直径を持つ凹部状の球面を前記マウスの中ほどに形成し、前記凹部状の球面の中で、前記球体が方向自在に回転できるようにしてもよい。
また、前記触感マウスの底部の脱着可能な台座を取り外し、前記球体を回転させると回転に応じて前記球体の下部が机上面と接触して、前記触感マウスが移動することによって、パソコンのマウスポインタが移動するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0006】
手のひらには足つぼと同様に、多数のつぼが集まっている。このつぼを軽く刺激し、また手の触感神経を軽く刺激するので、心地よい触感を受ける。このことによって疲労感を軽減できる。また、血液循環を促進し、かつ筋肉を解すなどの効果を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の触感マウスは、図1で示されるようにパソコン入力装置のマウスに関したもので、略卵状で、底部にはマウスのX軸方向及びY軸方向の移動量を検出する光学センサーを備え、先端部には2つのボタンスイッチが設けられ、前記スイッチの間には、パソコン画面の移動を操作するスクロールが取り付けられている。
【0008】
本発明の実施例図1では、触感マウス1を軽く握った状態で手のひらに突起2が接触するようになっている。
【0009】
本発明の第2実施例では、突起2を持ったローラー3が、触感マウス1の中ほどに設けられており、手のひらで回転させたり、マウスの構造が無線方式であるならば、触感マウス1を持って手のひらや手の甲、または手足などいろいろな場所をローラーで刺激することができる。
【0010】
図3は、本発明に係わる触感マウスのスプリング形式の突起2を示す断面図である。この触感マウスを持って手足を押圧した場合、突起2が強く接触している場所は、突起2が引っ込むので平均した突起2の圧力がかけられる。
【0011】
本発明の第3実施例では、突起2を持った球体4が、触感マウス1の中ほどに設けられており、手のひらで回転させたり、マウスの構造が無線方式であるならば、触感マウス1を持って手のひらや手の甲、または手足などいろいろな場所を球体4の突起2で刺激することができる。この突起2をもった球体4は、回転方向が自在で、ローラーとはまた違った刺激を与えることができる。
【0012】
図5は、本発明に係わる触感マウスの第3実施例の要部断面図である。ベアリング突起5は、突起2の先端にボールベアリング6が設けられており、自在に回転できるようになっている。ボールベアリング6は、ステンレス製でステンレス製の受け皿の上で回転するようになっている。外観はボールペンの先端と同じような形状となっている。ベアリング6とステンレス製の受け皿とは、点接触しており摩擦力を減少させる構造となっている。球体4は、ベアリング突起5の作用で方向自在に回転できるようになっている。
また、台座7を取り付けた状態では、球体4を回転させても球体4が机上面と接触しないので、触感マウス1は移動しないが、台座7を取り外して、球体4を回転させるとマウスが移動して、それに応じて画面のマウスポインタが移動するようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係わる触感マウスの実施例を示す斜視図
【図2】本発明に係わる触感マウスの第2実施例を示す斜視図
【図3】本発明に係わる触感マウスのスプリング形式の突起2を示す断面図
【図4】本発明に係わる触感マウスの第3実施例を示す斜視図
【図5】本発明に係わる触感マウスの第3実施例の要部断面図である。
【符号の説明】
【0014】
1 触感マウス
2 突起
21 スプリング
3 ローラー
4 球体
5 ベアリング突起
6 ボールベアリング
7 台座


【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチ部を手操作して信号を発生し、この信号をパソコンに出力するパソコン入力装置であり、前記パソコン入力装置の底部には移動を感知する光学式装置を設けたマウスにおいて、表面外側に先端の形状が球面で、前記球面の大きさは直径が0.5ミリから10ミリまでの大きさの球面形状を持つ突起を複数設けたことを特徴とする触感マウス。
【請求項2】
前記マウスにおいて、中ほどに回転可能なローラーを設置し、前記ローラーの表面に複数の突起を設けたことを特徴とする請求項1記載の触感マウス。
【請求項3】
前記マウスにおいて、前記突起がスプリング機能によってマウス外部表面より、手の押圧によって出入りすることを特徴とする請求項1及び請求項2のすくなくとも1つ記載の触感マウス。
【請求項4】
前記マウスにおいて、球体の表面に複数の突起を設け、前記突起の先端には、前記球体を回転可能にするためにボールペン先端の構造と同様にボールベアリングを設け、前記球体の突起先端から直径方向反対の突起先端までの直径と同じ程度の直径を持つ凹部状の球面を前記マウスの中ほどに形成し、前記凹部状の球面の中で、前記球体が方向自在に回転できることを特徴とする請求項1記載の触感マウス。
【請求項5】
請求項4記載の触感マウスにおいて、前記触感マウスの底部の脱着可能な台座を取り外し、前記球体を回転させると回転に応じて前記球体の下部が机上面と接触して、前記触感マウスが移動することによって、パソコンのマウスポインタが移動することを特徴とする触感マウス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−53910(P2011−53910A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−202193(P2009−202193)
【出願日】平成21年9月2日(2009.9.2)
【特許番号】特許第4446118号(P4446118)
【特許公報発行日】平成22年4月7日(2010.4.7)
【出願人】(309008756)
【Fターム(参考)】