説明

記憶デバイスをアドレスしたコンテンツにおいてアプリケーション特有のマネージメント・ポリシーを実行する方法

コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスにあるアプリケーション特有マネージメント・ポリシーの実行を開示する。ある実施例を挙げると、コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスに記憶された各データオブジェクトは、複数のデータセットの1つに関連づけられる。対応のデータセット特有マネージメント・ポリシーは、前記複数のデータセットの少なくとも各サブセットに関連づけられる。適用可能なデータセット特有マネージメント・ポリシーは、対応のデータセット特有マネージメント・ポリシーに関連づけていた各データセットのデータオブジェクトに適用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して言えばデータ記憶に関係し、より詳しくは、記憶デバイスをアドレスしたコンテンツにおいてアプリケーション特有のマネージメント・ポリシーを実行することが開示されている。
(関連出願)
「CONTENT ADDRESSED STORAGE DEVICE WITH WEB SERVICES INTERFACE」という表題の同時係属の米国出願が、引用としてここにその全体を組み入れられ、また、「CONTENT ADDRESSED STORAGE DEVICE CONFIGURED TO MAINTAIN CONTENT ADDRESS MAPPING」という表題の同時係属の米国出願が、引用としてここにその全体を組み入れられる。
【背景技術】
【0002】
コンテンツ・アドレス・ストレージ(CAS)デバイスは、典型的には多くのソースからの固定コンテンツをネットワーク経由のストレージサーバーに記憶する。マサチューセッツ州のHopkintonにあるEMCTM社で製造販売されているCenteraTMCASデバイスはその一例である。通常、アプリケーションは記憶されるべきデータをCASデバイスへ送信する。CASデバイスは、記憶されるコンテンツの少なくとも一部に基づいて“コンテンツ・アドレス(CA)”を計算することにより、記憶場所を決定する。その後、CASデバイスは、その選択された場所にコンテンツを記憶し、データを送信したアプリケーションにそのコンテンツ・アドレスを戻す。コンテンツ・アドレスはクレーム確認などに用いられ、記憶アプリケーション(即ち、理論的には、CAを提供する別のアプリケーション)が前に記憶したコンテンツを検索できるようにする(そして、あるときは、削除などの制限されたオペレーションを実行する)。
【0003】
典型的なCASデバイスの場合、同じマネージメント・ポリシー(例えば、データ保持ポリシー)がソースにかかわらず全てのデータに適用される。典型的なCASデバイスは、本来のファイルシステムや、特定のソース(例えば、アプリケーション)から来る特有のデータオブジェクトを識別する他の方法を何ら有していない。しかしながら、多くの場合、異なるポリシーが、コンテンツ、及び/又はアプリケーション若しくはデータを生成したり記憶したりする他のプロセス等に左右されながら異なるデータに適用され得る。最新のCASデバイスの場合、より制限的な(例えば、最長保持期間)ポリシーが全データに適用され、保持されているデータに結果として表れる。例えば、要求されたものより長い保持期間、不必要に記憶ソースを拘束し、それ以外で他のデータを記憶するためにその記憶ソースを使用する。それゆえ、データ保持ポリシーなどのアプリケーション(又は他のデータセット)特有のマネージメント・ポリシーを、CASデバイスに記憶されたデータに対して適用する方策に向けての必要性があった。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は様々な方法で実現し得る。様々な方法とは、プロセス、装置、システム、合成物、あるいは、コンピュータで読み取り可能なメディア(例えば、コンピュータ読み取り可能記録媒体、又は、プログラム命令が光もしくは電気的な通信リンクに送られるネットワーク等)を含むものである。本明細書では、このような実現方法や本発明がとり得る他の形式を技術として言及する。一般に、開示された処理ステップの順序は発明の範囲で変わり得る。
【0005】
本発明の一又は複数の実施例の詳細な説明が、本発明の原理を示した添付図に従って開示される。そのような実施例に関連して本発明を記載するが、本発明は開示した実施例に限るものではない。発明の範囲は請求項のみにより限定され、発明は多数の代替案、修正、あるいは均等物を含む。本発明の完全な理解を得るため、以下に幾つかの具体的な詳細を説明する。これらの詳細は例を示すためのものであり、本発明は、説明した詳細に関わらず請求項に従い実現され得る。明確さを目的として、本発明を不必要に不明瞭にしないようにするため、本発明に関連する技術分野で知られている技術構成については詳細には説明しない。
本発明の様々な実施例は、以下の詳細な説明及び添付の図面において開示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明は、コンテンツ・アドレス・ストレージ(CAS)デバイスにおいてアプリケーション特有のマネージメント・ポリシーを実行することを開示する。一実施例を挙げると、コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスに記憶された各データオブジェクトが、複数のデータセットの1つに関連する。対応のデータセット特有のマネージメント・ポリシーが、少なくとも上記複数のデータセットの各サブセットに関連する。適用され得るデータセット特有のマネージメント・ポリシーを各データセットのデータオブジェクトに適合させ、上記データセットのデータオブジェクトに対応のデータセット特有のマネージメント・ポリシーを関連づける。
【0007】
図1は、コンテンツ・アドレス・ストレージ(CAS)デバイスにおいてアプリケーション特有のマネージメント・ポリシーを実行する実施例で使用されるプロセスのフローチャートである。保存(又は他のデータマネージメント)ポリシー、或いは特定のアプリケーション(又は他のソース)によってCASデバイスに記憶されるデータに適用できるルールを受信する(102)。ルール(又はポリシー)は、CASデバイスでアプリケーション(又は他のソース)と関連づけられる(104)。ある実施例では、テーブル、データベース、又はそのようなルールやポリシーを追跡するために維持された他のデータリポジトリにある1以上のエントリを作ることによって、保存(又は他のマネージメント)ルール或いはポリシーを対応アプリケーション(又は他のデータソース)と関連づける。
【0008】
図2は、アプリケーション特有のマネージメント・ポリシーを実行するように構成されたCASデバイスでデータを受信し且つ処理する実施例において使用されるプロセスのフローチャートである。データを受信する(202)。このデータを記憶する(204)。ある実施例の場合、データを記憶することは、データコンテンツの少なくとも一部に基づきコンテンツ・アドレスを計算すること、及びコンテンツ・アドレスに関連した記憶ロケーションにデータを記憶することを含む。CASデバイスにデータを記憶した記憶ロケーションに関連したコンテンツ・アドレスを、CASデバイス上でデータを送信したアプリケーション(又は他のソース)と関連づける(206)。ある実施例においては、206は、テーブル又はCASデバイス上の送信アプリケーション(又は他のソース)と関連した他のデータリポジトリ内に、コンテンツ・アドレスを送信アプリケーション(又は他のソース)と関連づけるエントリを作ることを含む。日付/時刻などのデータが記憶され、付加的情報も記録される実施例もある。
【0009】
ある実施例の場合、送信アプリケーション(又は他のソース)がコンテンツマップ(content map)を維持するようCASデバイスを構成する。このコンテンツマップは、CASデバイス上のアプリケーションによって記憶された各データオブジェクトに関するコンテンツ・アドレスを、対応のローカルデータオブジェクト識別子(例えば、ファイル名及び/又はパス)と関連づけ、上記識別子によって、データオブジェクトが送信アプリケーションに関連したローカルホスト上で既知となる。これについては、引用によりここに組み入れられる同時係属の米国特許出願(代理人整理番号No.LEGAP034)に詳細に記載されている。ある実施例において、コンテンツ・アドレスと206で行われる送信アプリケーションとの間の関連性は、送信アプリケーションのためにコンテンツマップにエントリを作ることを含む。オペレーションの結果は送信アプリケーション(又は他のソース)へ戻される(208)、その後、プロセスは終了する。ある実施例では、データが正常に記憶される場合、レポートはオペレーションが正常に完了したことの表示を含んでいる。
【0010】
図3は、アプリケーション特有のマネージメント・ポリシーを実行する実施例で使用されるCASデバイスを説明するブロック図である。関連するアプリケーション識別番号“234”を有するアプリケーションA(302)と、関連するアプリケーション識別番号“456”を有するアプリケーションB(304)は、ネットワーク(例えば、TCP/IPネットワーク)306を介してCASデバイス308と接続する。アプリケーション識別子(例えば、“234”及び“456”)がCASデバイス308で生成され、記憶することになっているCASデバイス308にデータを送信する各アプリケーションを一意的に識別する。他の実施例の場合、送信アプリケーション自身、又はサードパーティは、アプリケーション識別子を生成することができる。
【0011】
CASデバイス308は、アプリケーション302及び304などのアプリケーションによる記憶のために送信されたデータオブジェクトを記憶する。CASデバイス308は、どのデータオブジェクトが送信アプリケーション又は他のソースによって送信されたかを追跡するように構成されている。図3に示す例の場合、CASデバイス308に記憶されたデータオブジェクト312の第1のセットを含むデータオブジェクトがアプリケーションA(302)と関連し、そして、データオブジェクト314の第2のセットを含むデータオブジェクトがアプリケーションB(304)と関連する。
【0012】
CASデバイス308は、ポリシーテーブル316を含み、そこではCASデバイス308にデータを記憶した各アプリケーションに関連した保存(又は他の管理)ポリシーがリスト化されている。例示したように、ポリシーテーブル316は、アプリケーションA(302)によって記憶されたデータが12ヶ月間保存されることになっているのに対して、アプリケーションB(304)によって記憶されたデータがほんの6週間しか保存されないことを示す。CASデバイス308は、CASデバイス308に記憶されたデータオブジェクトをモニタリングすることによって、そしてデータオブジェクトに関連するデータセット(例えば、送信アプリケーション)に適用できる保存期間がいったん満了するとデータオブジェクトを削除することによって(または適用できるポリシーに依存して他の適切なアクションをとることによって)、ポリシーテーブル316にリスト化された保存(又は他の管理)ポリシーを実行するように構成される。例えば、保存ポリシーの場合、ある実施例では、CASデバイス308は各セットのデータオブジェクトを周期的にスキャンし、データセットに関連づけられた保存期間よりも長い期間、CASデバイス308に保存されてきたそれらのオブジェクトを削除するよう構成される。詳細については後述する。
【0013】
図3に示した例において、異なる管理(例えば、保存)ポリシーが、各データオブジェクトに関連した個々の送信アプリケーションに基づいて異なるデータオブジェクトに適用される一方で、他の実施例では、異なる管理ポリシーが、他の及び/又は付加的な特性によって定義された異なるデータセット上で実行され得る。上記特性としては、例えば、コード、フラグ、又は送信ソースによって提供される指示に基づく特性があり、特定のデータオブジェクトを1以上のデータセット特有のマネージメント・ポリシーを実行する目的で、送信アプリケーションの識別以外を基礎として関連づけてデータセットを指示する。
【0014】
ある実施例では、CASデバイス308は、ネットワークインタフェースカード(NIC)などの通信インタフェースを有し、ネットワーク306経由でアプリケーション302及び304との通信を容易にする。さらにCASデバイス308は、ポリシーテーブル316を記憶するためのメモリと、どのデータが送信アプリケーション(又は他のソース)に関連しているかを追跡するための1以上のコンテンツマップとを含み、1以上の記憶ノードはアプリケーション302及び304(例えば、データセット312及び314)などのアプリケーションによってCASデバイス308に送信されたデータを記憶するよう構成される。また、1以上のプロセッサがCASデバイス308のデータ記憶、復元、及び管理機能、並びにここで説明したアプリケーション特有のマネージメント・オペレーションを実行するよう構成される。1以上のプロセッサは、上述した機能及びオペレーション、及び/又は特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブル論理デバイス、又は同様に構成された他のデバイスを実行するソフトウェアによって構成された汎用プロセッサ(例えば、CPU)を含むことができる。
【0015】
図4は、コンテンツ・アドレス・ストレージ(CAS)デバイスに記憶されたデータに対してアプリケーション(又は他のデータセット)特有のマネージメント・ポリシーを適用する実施例で使用されるプロセスを説明するフローチャートである。このプロセスは第1のデータセット、例えば、特定アプリケーションによってCASデバイスに記憶したデータオブジェクトを含むデータセットにより開始する(402)。データセットのデータオブジェクトに適用できる保存(又は他の管理)ルール又はポリシーが既知であるか否かが判断される(404)。データセット特有ルール又はポリシーが未知の場合(例えば、図3のポリシーテーブル316などのポリシーテーブルにあるデータセットに関するエントリがない)、デフォルトルールが適用される(406)。セット内の各データオブジェクトをチェックし、例えば、デフォルトの保存期間以上そのデータが記憶されているか否かを判断する。仮にデータセット特有ルール又はポリシーが既知の場合(404)、データセット特有ルール又はポリシー(例えば、保存期間)がそのデータセット内のデータオブジェクトに対して適用される(408)。適用可能なデータセット特有ルール又はデフォルトルールがひとたび適用されたならば、まさに処理されたデータセットが図4(410)のプロセスの現在の繰り返しにおいて処理されることが要求された最後のデータセットであるかを判断する。ある実施例では、図4のプロセスを周期的(例えば、1時間ごと、1日ごと、1週間ごとなど)に実行する。そして、CASデバイスに記憶されたデータセットのすべては上述した期間を基本に周期的に繰り返す。まさに完了したデータセットが処理された最後のものではないとき、図4のプロセスは次のデータセットへ進み処理され(412)、そして404〜410がそのデータセットのために繰り返される。まさに完了したデータセットが処理された最後のものであるとき(410)、プロセスは終了する(414)。
【0016】
図5は、CASデバイスに記憶されたデータのセットに対してデータセット(例えば、アプリケーション)特有のマネージメント(例えば、保存)規則又はポリシーを適用する実施例で使用されるプロセスのフローチャートである。図5のプロセスは、図4のインプリメント406及び408に対する一実施例で使用される。このプロセスはデータセットの第1のデータオブジェクトを処理することによって開始する(502)。データオブジェクトが、適用できる保存期間よりも長い期間、CASデバイスに記憶されているか否かを判断する(504)。もしそうであれば、データオブジェクトは削除される(506)。そうでない場合は、データオブジェクトは維持される(508)。まさに処理されたデータオブジェクトがそのセットの最後のデータオブジェクトであるか否かを判断する(510)。もしそうでない場合、プロセスはセット内の次のデータオブジェクトに進み(512)、そして504〜510がそのデータオブジェクトに関して繰り返される。まさに処理されたデータオブジェクトがそのセットの最後のデータオブジェクトである場合(510)、プロセスは終了する(514)。
【0017】
ここで述べたアプローチを用いて、CASデバイスにデータを記憶するアプリケーションが上述したデータに関する保存及び/又は他の管理ポリシーを実行するよう構成されることを要しない。そのかわりに、CASデバイス自体は、送信アプリケーション(又は他のデータセット)特有さを基本として上述したポリシーを実行することができる。
【0018】
先の実施例においては、理解を明確にすることを目的として詳細に説明したのであるが、本発明はこの詳細さに限定されるものではない。本発明を実行する多くの代替的な方法がある。開示した明細書は、限定的に解釈されるものではなく例示的にみなされるものである。
【0019】
本発明は添付図面における例示された方法で説明されたが、これに限定されるものではない。なお、図面においては、同様の要素には同一の参照番号を付している。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】コンテンツ・アドレス・ストレージ(CAS)デバイスにおいてアプリケーション特有のマネージメント・ポリシーを実行する実施例で使用されるプロセスのフローチャートである。
【図2】アプリケーション特有のマネージメント・ポリシーを実行するように構成されたCASデバイスでデータを受信し且つ処理する実施例において使用されるプロセスのフローチャートである。
【図3】アプリケーション特有のマネージメント・ポリシーを実行する実施例で使用されるCASデバイスを説明するブロック図である。
【図4】コンテンツ・アドレス・ストレージ(CAS)デバイスに記憶されたデータに対してアプリケーション(又は他のデータセット)特有のマネージメント・ポリシーを適用する実施例で使用されるプロセスを説明するフローチャートである。
【図5】CASデバイスに記憶されたデータのセットに対してデータセット(例えば、アプリケーション)特有のマネージメント(例えば、保存)規則又はポリシーを適用する実施例で使用されるプロセスのフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスに記憶されたデータに関して1以上のデータセット特有マネージメント・ポリシーを実行する方法であって、
前記コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスに記憶された各データオブジェクトを複数のデータセットの1つに関連づける処理と、
前記複数のデータセットの少なくとも各サブセットに、対応のデータセット特有マネージメント・ポリシーを関連づける処理と、
対応のデータセット特有マネージメント・ポリシーをそのデータセットに関係するデータセット特有マネージメント・ポリシーに関連づけていた各データセットのデータオブジェクトに適用する処理と、を含む方法。
【請求項2】
前記コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスに記憶された各データオブジェクトを複数のデータセットの1つに関連づける処理が、各データオブジェクトと、そのデータオブジェクトを受信したアプリケーションとを関連づけることを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスに記憶された各データオブジェクトを複数のデータセットの1つに関連づける処理が、各データオブジェクトと、そのデータオブジェクトを受信したアプリケーションに関係するアプリケーション識別子とを関連づけることを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーを受信する処理と、
前記受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーが適用する対応のデータセットと、当該受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーとを関連づける処理と、をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーが適用する対応のデータセットと、当該受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーとを関連づける処理が、ポリシーテーブルにエントリを作ることを含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーが適用する対応のデータセットと、当該受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーとを関連づける処理が、前記データセット特有マネージメント・ポリシーを受信した送信アプリケーションと、前記受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーとを関連づけることを含む請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記マネージメント・ポリシーは、データ保存ポリシーを含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスであって、
(a)1以上のデータセット特有マネージメント・ポリシーを記憶するよう構成されたメモリと、
(b)(i)前記コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスに記憶された各データオブジェクトを複数のデータセットの1つに関連づけ、
(ii)前記複数のデータセットの少なくとも各サブセットに、対応のデータセット特有マネージメント・ポリシーを関連づけ、
(iii)対応のデータセット特有マネージメント・ポリシーをそのデータセットに関係するデータセット特有マネージメント・ポリシーに関連づけていた各データセットのデータオブジェクトに適用するよう構成されたプロセッサと、
を備えたコンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイス。
【請求項9】
各データオブジェクトと、そのデータオブジェクトを受信したアプリケーションとを関連づけることによって、前記コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスに記憶された各データオブジェクトを複数のデータセットの1つに関連づけるよう前記プロセッサを構成した請求項8に記載のコンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイス。
【請求項10】
各データオブジェクトと、そのデータオブジェクトを受信したアプリケーションに関係するアプリケーション識別子とを関連づけることによって、前記コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスに記憶された各データオブジェクトを複数のデータセットの1つに関連づけるよう前記プロセッサを構成した請求項8に記載のコンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイス。
【請求項11】
前記プロセッサが、更に、
受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーを受信し、且つ
前記受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーが適用する対応のデータセットと、当該受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーとを関連づけるように構成された請求項8に記載のコンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイス。
【請求項12】
前記プロセッサが、ポリシーテーブルにエントリを作ることによって、
前記受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーが適用する対応のデータセットと、当該受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーとを関連づけるように構成された請求項11に記載のコンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイス。
【請求項13】
前記プロセッサが、前記データセット特有マネージメント・ポリシーを受信した送信アプリケーションと、前記受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーとを関連づけることによって、
前記受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーが適用する対応のデータセットと、当該受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーとを関連づけるように構成された請求項11に記載のコンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイス。
【請求項14】
前記マネージメント・ポリシーは、データ保存ポリシーを含む請求項8に記載のコンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイス。
【請求項15】
コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスに記憶されたデータに関して、1以上のデータセット特有マネージメント・ポリシーを実行する、コンピュータ読み出し可能な媒体に組み込まれたコンピュータプログラム製品であって、
前記コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスに記憶された各データオブジェクトを、複数のデータセットの1つに関連づける命令と、
前記複数のデータセットの少なくとも各サブセットに、対応のデータセット特有マネージメント・ポリシーを関連づける命令と、
対応のデータセット特有マネージメント・ポリシーをそのデータセットに関係するデータセット特有マネージメント・ポリシーに関連づけていた各データセットのデータオブジェクトに適用する命令と、を含むコンピュータプログラム製品。
【請求項16】
前記コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスに記憶された各データオブジェクトを複数のデータセットの1つに関連づける命令が、各データオブジェクトと、そのデータオブジェクトを受信したアプリケーションとを関連づけることを含む請求項15に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項17】
前記コンテンツ・アドレス・ストレージ・デバイスに記憶された各データオブジェクトを複数のデータセットの1つに関連づける命令が、各データオブジェクトと、そのデータオブジェクトを受信したアプリケーションに関係するアプリケーション識別子とを関連づけることを含む請求項15に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項18】
受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーを受信する命令と、
前記受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーが適用する対応のデータセットと、当該受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーとを関連づける命令と、をさらに含む請求項15に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項19】
前記受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーが適用する対応のデータセットと、当該受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーとを関連づける命令が、ポリシーテーブルにエントリを作ることを含む請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項20】
前記受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーが適用する対応のデータセットと、当該受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーとを関連づける命令が、前記データセット特有マネージメント・ポリシーを受信した送信アプリケーションと、前記受信したデータセット特有マネージメント・ポリシーとを関連づけることを含む請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項21】
前記マネージメント・ポリシーは、データ保存ポリシーを含む請求項15に記載のコンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−519361(P2008−519361A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540154(P2007−540154)
【出願日】平成17年11月7日(2005.11.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/040376
【国際公開番号】WO2006/052938
【国際公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(507024769)イーエムシー コーポレイション (13)
【Fターム(参考)】