記録装置、その制御方法及びプログラム
【課題】ファイル名が作成できない理由で記録できなくなる事態を回避できるようにする。
【解決手段】書き換え可能な記録媒体(1)を他の記録媒体(2)に交換した場合、「通し番号」が設定されているかどうかを判定し、「通し番号」が設定されている場合、交換した記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体であるかどうかを判定する。その結果、記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体である場合、ファイル名の決定方法を「通し番号」から「オートリセット」に自動的に変更する。例えば記録媒体(1)にディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0102.JPG」のファイルまで記録した後、記録媒体(2)に交換すると、記録媒体(2)には「オートリセット」に則ってディレクトリ名「100yyyyy」、ファイル名「YYYY0001.JPG」のファイルが記録される。
【解決手段】書き換え可能な記録媒体(1)を他の記録媒体(2)に交換した場合、「通し番号」が設定されているかどうかを判定し、「通し番号」が設定されている場合、交換した記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体であるかどうかを判定する。その結果、記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体である場合、ファイル名の決定方法を「通し番号」から「オートリセット」に自動的に変更する。例えば記録媒体(1)にディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0102.JPG」のファイルまで記録した後、記録媒体(2)に交換すると、記録媒体(2)には「オートリセット」に則ってディレクトリ名「100yyyyy」、ファイル名「YYYY0001.JPG」のファイルが記録される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラ等により撮影された画像や映像を所定の規則に従ってファイル形式で記録媒体に格納するのに利用して好適な記録装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル技術の発展等に伴い、撮影した画像情報や映像情報を電子的に処理するデジタルカメラが普及してきている。このようなデジタルカメラでは、撮影レンズを通過した被写体光束がCCD等の固体撮像素子に到達して形成される被写体像を電気信号に変換して画像信号として出力する。そして、固体撮像素子から出力された画像信号に画像処理回路内でさまざまな変換処理を施し、最終的にはメモリカード等の記録媒体に画像ファイルとして保存する。
【0003】
デジタルカメラの記録媒体上の画像ファイルを管理する規格としては、カメラファイルシステム規格であるDCF(JEIDA規格:Design rule for Camera File system)が現在主流となっている。また、記録媒体上の映像ファイルを管理する規格としては、SD−Video、AVCHDといった規格が広く知られている。
【0004】
一般的にデジタルカメラでは、DCF規格に則り、ファイルを番号付きのファイル名で管理する。すなわち、記録メディア内にあるディレクトリ名やファイル名は重複しない番号で管理され、記録順にファイル番号を一つずつ増やしてファイル名を作成している。DCF規格では、ディレクトリ名はxxxyyyyy(xxx:100〜999までの数値、y:任意の文字)、ファイル名はYYYYXXXX(XXXX:0001〜9999までの数値、Y:任意の文字)から構成される。カメラによっては、前回記録したディレクトリ番号、ファイル番号を内蔵メモリに記憶しておくことにより、記録媒体を交換してもディレクトリ番号、ファイル番号が引き継がれ、記録媒体によらず、番号を重複させない機能が存在している。同時にこの機能を無効にする切換え手段を備えている場合、新たな記録媒体には、最初のディレクトリ番号、ファイル番号(例えば100yyyyyディレクトリ、YYYY0001.JPGファイル)を割り当てて、画像データを記録することも可能である。
【0005】
しかしながら、上記ファイルシステム規格では、ファイル及びディレクトリの命名規則に制限があるため、実際の記録媒体がメモリフルとなっていないにも関わらず、新規ファイルや新規ディレクトリが生成できないといった現象が発生する。デジタルカメラには、ディレクトリ名「999yyyyy」、ファイル名「YYYY9999」のファイルまで記録した場合は、これ以降の記録を禁止するものもある。そのため、撮影中にディレクトリ番号とファイル番号が上限に達したら、撮影を続けるために一度記録媒体を初期化し、これらの番号をリセットさせる必要がある。
【0006】
【特許文献1】特開2003−150929号公報
【特許文献2】特開2003−158645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一般的には、カード型半導体メモリやDVD−RWのように何度も書き換え可能な記録媒体に対して画像データを記録することが多い。その一方で、安価なDVD−Rや、その他一度しかデータ記録することができない記録媒体に対して画像データを記録する機会が今後、増加していくことが予想される。
【0008】
このようなライトワンスの記録媒体にファイルを記録する場合、ディレクトリ番号、ファイル番号が上限に達してしまうと、上述したようにそれ以降の撮影を禁止してしまうデジタルカメラでは撮影ができなくなってしまう。その上、ライトワンスの記録媒体であるため、初期化しリセットすることができず、空き容量があるにもかかわらず、その記録媒体を用いて新たな画像を撮影できなくなってしまう可能性がある。
【0009】
この種の問題に関して、記録されているファイル構成を解析し、使用されていないディレクトリ番号とファイル番号を探し出して、使用されていないディレクトリ番号とファイル番号を用いて記録する方法がある。しかしながら、記録されている画像を再生する場合、ディレクトリ番号及びファイル番号の小さい方から再生するために、再生される画像の順番と撮影した順番が異なってしまう、つまり、時系列が崩れてしまうという問題がある。
【0010】
特許文献1では、ファイル番号が上限に達したら未使用のディレクトリや新たに作成したディレクトリに記録を続行する方法が提案されている。しかしながら、特許文献2では、記録中にファイル番号が上限に達してしまっても記録を続行できる利点があるが、ファイル番号と記録順の時系列が崩れてしまう。また、今まで記録してきたフォルダやファイル名と異なる文字列を持つフォルダやファイル名として記録されてしまうため、記録後のファイル整理が煩雑になってしまうおそれがある
【0011】
また、特許文献2では、ファイルの格納規格に基づき記録媒体に作成可能な作成可能ファイル数を算出し、記録媒体の残容量に基づき記録媒体に記録可能な記録可能枚数を算出する。そして、これら両ファイル数を比較し、いずれか少ない方の数値を撮影可能枚数として表示すると共に、その旨を警告し対処方法を表示する。ここでの対処方法とは、ディレクトリ番号を小さい順に初期値から振りなおす方法又はディレクトリ名称を変更する方法である。
【0012】
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、ファイル名が作成できない理由で記録できなくなる事態を回避できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の記録装置は、書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部を備えた記録装置であって、前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する際の番号付きのファイル名を決定する決定手段と、前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段とを備え、前記装着部に装着される記録媒体が交換され、書き換え可能な記録媒体と書き換え不能な記録媒体とが入れ替わった場合に、前記決定手段はファイル名の決定方法を変更することを特徴とする。
本発明の別の記録装置は、書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部を備えた記録装置であって、ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリと、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法を実行する決定手段と、前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段と、前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行う警告手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の記録装置の制御方法は、書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部と、前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する際の番号付きのファイル名を決定する決定手段と、前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、前記装着部に装着される記録媒体が交換され、書き換え可能な記録媒体と書き換え不能な記録媒体とが入れ替わった場合に、前記決定手段でのファイル名の決定方法を変更するステップを有することを特徴とする。
本発明の別の記録装置の制御方法は、書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部と、ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリと、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法を実行可能な決定手段と、前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段とを備えた記録装置の制御方法であって、前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行うステップを有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する際の番号付きのファイル名を決定する決定手段と、前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段としてコンピュータを機能させ、前記装着部に装着される記録媒体が交換され、書き換え可能な記録媒体と書き換え不能な記録媒体とが入れ替わった場合に、前記決定手段はファイル名の決定方法を変更することを特徴とする。
本発明の別のプログラムは、書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部と、ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリと、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法を実行する決定手段と、前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段と、前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行う警告手段としてコンピュータを機能させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、書き換え不能な記録媒体にファイルを記録する場合に、ファイル名が作成できない理由で記録できなくなる事態を回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1に、第1の実施形態に係るデジタルカメラの構成を示す。デジタルカメラ100は、システムを制御するシステムコントローラ101と、各機能を処理するブロックとにより構成される。
【0016】
102は撮像部であり、光学系とその光学系を制御するためのモータ、撮像素子等により構成される。カメラ100を用いて映像を記録する際、撮像部102を通過した外光は撮像素子の面上に光学像を結像し、撮像素子により電気信号に変換される。103は画像音声処理部であり、撮像素子により変換された電気信号をデジタルデータに変換する。
【0017】
104は記録媒体インターフェイス、105はカメラ本体の装着部に着脱可能に装着される記録媒体(記録メディア)である。装着部には記録媒体105として書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体(ライトワンスの記録媒体)がいずれも装着可能となっている。画像音声処理部103により変換されたデジタルデータは記録媒体インターフェイス104を経由して記録媒体105に記録される。106は記録媒体105の装着状態を検出する記録媒体検出部である。107はカメラ本体に内蔵された記録媒体であり、画像音声処理部103により変換されたデジタルデータは記録媒体107に記録されることもある。
【0018】
108は表示部であり、記録媒体105(もしくは107)に記録されたデータを再生する際、記録媒体105(もしくは107)から読み出されたデータは画像音声処理部103により表示に最適なデータに変換された後、表示部108に表示される。
【0019】
109は音声出力部であり、カメラ内部の状態をユーザに知らせるための警告音や映像再生時の音声を出力する。警告やカメラの動作状態は、同時に表示部108にも表示される。
【0020】
110はユーザ操作部であり、ユーザはカメラ100の操作をユーザ操作部110によって行うことができる。111はバッテリの充電制御を行う充電池インターフェイスである。
【0021】
図2、図3は、第1の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。以下に述べる各手段は、システムコントローラ101がプログラムに従って動作することにより実現される。
【0022】
図2は、撮影時の基本的な動作を説明するフローチャートである。デジタルカメラ100において、装着部に記録媒体(1)が装着された状態で静止画撮影を行うと(ステップS101)、画像データのファイルを記録媒体(1)に記録する処理を行う。
【0023】
ファイルを記録する際に、記録するディレクトリ名及びファイル名を決定する必要がある。ファイル名の決定方法には大きく分けると「通し番号」及び「オートリセット」の2種類がある。
【0024】
「通し番号」では、同一のカメラで撮影したファイル名が記録媒体によらず重複しないようにする。具体的には、ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリを備え、内蔵メモリに記憶されている番号情報と、装着部に装着された記録媒体105に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する。より詳細には、内蔵メモリに記憶されている番号情報と、装着部に装着された記録媒体105に格納されている最大ファイル番号とを比較して、大きいほうに+1した番号を割り当てる。なお、この「通し番号」が本発明でいう第1の決定方法に相当するものである。
【0025】
「オートリセット」では、内蔵メモリに記憶されている番号情報を用いずに、装着部に装着された記録媒体105に格納されているファイルの番号を参照することによりファイル名に割り当てる番号を決定する。より詳細には、装着部に装着された記録媒体105に格納されている最大ファイル番号に+1した番号を割り当てる。なお、この「オートリセット」が本発明でいう第2の決定方法に相当するものである。
【0026】
これら2つのファイル名の決定方法は、図4に示すようなメニュー画面において選択設定することが可能である。
【0027】
「通し番号」を選択した場合、図5に示すように、記録媒体(1)に対して撮影を繰り返し行い、ファイル名「YYYY0102.JPG」のファイルを記録した後、記録媒体(2)に交換し、撮影を行うと、ファイル名「YYYY0103.JPG」のファイルが作成、記録される。一方、「オートリセット」を選択した場合は、図6に示すように、記録媒体(1)に対して撮影を繰り返し行い、ファイル名「YYYY0102.JPG」のファイルを記録した後、記録媒体(2)に交換し、撮影を行うと、「YYYY0001.JPG」のファイルが作成、記録される。
【0028】
図2に説明を戻して、次に、ファイル名の決定方法として「通し番号」が設定されているかどうかを判定する(ステップS102)。
【0029】
ステップS102において「通し番号」が設定されている場合、カメラ100で前回記録したディレクトリ番号、ファイル番号[PRNo]を内蔵メモリから読み出し、記録媒(1)内にある最大のディレクトリ番号、ファイル番号[FMAX]と比較する(ステップS103)。そして、[PRNo]の方が大きければ([PRNo]>[FMAX])、[PRNo]+1をファイル番号としてファイル名を生成し(ステップS104)、記録制御手段により記録媒体(1)にファイルを記録する(ステップS106)。一方、[FMAX]の方が大きければ([PRNo]≦[FMAX])、[FMAX]+1をファイル番号としてファイル名を生成し(ステップS105)、記録制御手段により記録媒体(1)にファイルを記録する(ステップS106)。
【0030】
また、ステップS102において「通し番号」ではなく「オートリセット」が設定されている場合、[FMAX]+1をファイル番号としてファイル名を生成し(ステップS105)、記録制御手段により記録媒体(1)にファイルを記録する(ステップS106)。
【0031】
ファイルを記録した後、記録したディレクトリ番号、ファイル番号を[PRNo]に記憶する(ステップS107)。
【0032】
次に、ファイルを記録した記録媒体(1)がライトワンスの記録媒体であるかどうかを判定する(ステップS108)。ステップS108において記録媒体(1)がライトワンスの記録媒体でない場合、すなわち書き換え可能な記録媒体である場合、書き換え可能な記録媒体に対して最後に記録したディレクトリ番号、ファイル番号として、現在記録したディレクトリ番号、ファイル番号を[BUFNo]に記憶しておく(ステップS109)。
【0033】
なお、図2のフローチャートでは、ライトワンスの記録媒体を利用しているときに「通し番号」が設定される状況もあるが、後述する第3の実施形態のようにライトワンスの記録媒体でも「通し番号」が選択できるようにする場合もありうる。また、あえてユーザ選択により「通し番号」を選択できるようにする場合もありうる。さらに、ライトワンスの記録媒体を利用した場合に「オートリセット」となる場合、図2の説明は書き換え可能な記録媒体を使っている場合の説明となるが(ステップS108の判定は必ずNoとなる)、ライトワンスの記録媒体を利用するときの設計を考慮して、図2のフローチャートの記載としたものである。
【0034】
図3は、書き換え可能な記録媒体(1)を他の記録媒体(2)に交換するときの動作を説明するフローチャートである。記録媒体(1)を記録媒体(2)に交換した場合(ステ
ップS201)、「通し番号」が設定されているかどうかを判定する(ステップS202)。ステップS202において「通し番号」が設定されている場合、交換した記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体であるかどうかを判定する(ステップS203)。
【0035】
ステップS203において記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体である場合、ファイル名の決定方法を「通し番号」から「オートリセット」に自動的に変更する(ステップS204)。一方、ステップS203において記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体でない場合、すなわち書き換え可能な記録媒体である場合、書き換え可能な記録媒体に対して最後に記録したディレクトリ番号、ファイル番号[BUFNo]を前回記録したディレクトリ番号、ファイル番号[PRNo]に保持する(ステップS205)。
【0036】
ここで、「通し番号」が設定されている状態で、記録媒体(1)が書き換え可能な記録媒体、記録媒体(2)も書き換え可能な記録媒体であったとする。そして、図5に示すように、記録媒体(1)にディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0102.JPG」のファイルまで記録したとする。この場合、記録媒体(2)に交換後、撮影を行うと、記録媒体(2)には「通し番号」に則ってディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0103.JPG」のファイルが記録される。
【0037】
それに対して、「通し番号」が設定されている状態で、記録媒体(1)が書き換え可能な記録媒体、記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体であったとする。そして、図6に示すように、記録媒体(1)にディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0102.JPG」のファイルまで記録したとする。この場合、記録媒体(2)に交換後、撮影を行うと、記録媒体(2)には「通し番号」から変更された「オートリセット」に則ってディレクトリ名「100yyyyy」、ファイル名「YYYY0001.JPG」のファイルが記録される。
【0038】
さらに、その後、ライトワンスの記録媒体(2)を書き換え可能な記録媒体(3)に交換すると、「オートリセット」から「通し番号」に自動的に変更される。記録媒体(3)に交換後、撮影を行うと、[BUFNo]にディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0102.JPG」という情報が保持されているので、図7に示すように、記録媒体(3)には「通し番号」に則ってディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0103.JPG」のファイルが記録されることになる。
【0039】
ライトワンスの記録媒体では、後の編集作業は困難であり、ファイルに飛び飛びの番号が割り当てられたり、急に大きな番号が割り当てられたりすることは好ましくない。特に大きな番号が割り当てられると、空き容量があるにもかかわらずファイルを記録できなくなる事態が生じうる。本発明を適用したデジタルカメラでは、ファイル名の決定方法が「通し番号」に設定されている状態で、書き換え可能な記録媒体からライトワンスの記録媒体に交換された場合、「オートリセット」に自動的に変更することにより、このような事態を回避することができる。
【0040】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を説明する。なお、デジタルカメラの構成は第1の実施形態と同様であり(図1)、ここでは説明を省略する。
【0041】
図8、図9は、第2の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。図8は、撮影時の基本的な動作を説明するフローチャートである。デジタルカメラ100において、装着部に記録媒体(1)が装着された状態で静止画撮影を行うと(ステップS301)、画像データのファイルを記録媒体(1)に記録する処理を行う。
【0042】
次に、ファイル名の決定方法として「通し番号」が設定されているかどうかを判定する(ステップS302)。
【0043】
ステップS302において「通し番号」が設定されている場合、カメラ100で前回記録したディレクトリ番号、ファイル番号[PRNo]を内蔵メモリから読み出し、記録媒(1)内にある最大のディレクトリ番号、ファイル番号[FMAX]と比較する(ステップS303)。そして、[PRNo]の方が大きければ([PRNo]>[FMAX])、[PRNo]+1をファイル番号としてファイル名を生成し(ステップS304)、記録媒体(1)にファイルを記録する(ステップS306)。一方、[FMAX]の方が大きければ([PRNo]≦[FMAX])、[FMAX]+1をファイル番号としてファイル名を生成し(ステップS305)、記録媒体(1)にファイルを記録する(ステップS306)。
【0044】
また、ステップS302において「通し番号」ではなく「オートリセット」が設定されている場合、[FMAX]+1をファイル番号としてファイル名を生成し(ステップS305)、記録媒体(1)にファイルを記録する(ステップS306)。
【0045】
ファイルを記録した後、記録したディレクトリ番号、ファイル番号を[PRNo]に記憶する(ステップS307)。
【0046】
次に、ファイルを記録した記録媒体(1)がライトワンスの記録媒体であるかどうかを判定する(ステップS308)。ステップS308において記録媒体(1)がライトワンスの記録媒体でない場合、すなわち書き換え可能な記録媒体である場合、書き換え可能な記録媒体に対して最後に記録したディレクトリ番号、ファイル番号として、現在記録したディレクトリ番号、ファイル番号を[BUFNo]に記憶しておく(ステップS309)。一方、ステップS308において記録媒体1がライトワンスの記録媒体である場合、ライトワンスの記録媒体に対して撮影した回数を保持している[CNT]に+1を加え、[CNT]を更新する(ステップS310)。
【0047】
図9は、書き換え可能な記録媒体(1)を他の記録媒体(2)に交換するときの動作を説明するフローチャートである。記録媒体(1)を記録媒体(2)に交換した場合(ステップS401)、「通し番号」が設定されているかどうかを判定する(ステップS402)。ステップS402において「通し番号」が設定されている場合、交換した記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体であるかどうかを判定する(ステップS403)。
【0048】
ステップS403において記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体である場合、ファイル名の決定方法を「通し番号」から「オートリセット」に自動的に変更する(ステップS404)。一方、ステップS403において記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体でない場合、すなわち書き換え可能な記録媒体である場合、書き換え可能な記録媒体に対して最後に記録したディレクトリ番号、ファイル番号[BUFNo]を前回記録したディレクトリ番号、ファイル番号[PRNo]に保持する(ステップS405)。さらに、[PRNo]に対し、前回書き換え可能な記録媒体で最後に撮影してから、ライトワンスの記録媒体で撮影した回数[CNT]を加えて、[PRNo]に保持し(ステップS406)、[CNT]をクリアする(ステップS407)。
【0049】
ここで、「通し番号」が設定されている状態で、記録媒体(1)が書き換え可能な記録媒体、記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体であったとする。そして、図10に示すように、記録媒体(1)にディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0102.JPG」のファイルまで記録したとする。この場合、記録媒体(2)に交換後、撮影を行うと、記録媒体(2)には「通し番号」から変更された「オートリセット」に則ってディレクトリ名「100yyyyy」、ファイル名「YYYY0001.JPG」のファイルが記録される。
【0050】
さらに、その後、ライトワンスの記録媒体(2)を書き換え可能な記録媒体(3)に交換すると、「オートリセット」から「通し番号」に自動的に変更される。記録媒体(3)に交換後、撮影を行うと、[BUFNo]にディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0102.JPG」という情報が保持され、[CNT]に1が保持されているので、記録媒体(3)にはディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0104.JPG」のファイルが記録されることになる。
【0051】
このように、第2の実施形態では、「通し番号」が設定されている状態で、書き換え可能な記録媒体(1)をライトワンスの記録媒体(2)に交換後、さらに記録媒体(2)を書き換え可能な記録媒体(3)に交換して、「オートリセット」から「通し番号」に戻ったときに、「オートリセット」によりファイル名に割り当てた番号を内蔵メモリに反映させることができる。
【0052】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態を説明する。上記第1、2の実施形態では、「通し番号」に設定されている状態で、書き換え可能な記録媒体からライトワンスの記録媒体に交換された場合、「オートリセット」に自動的に変更する例を説明した。第3の実施形態では、「通し番号」に設定されている状態で、書き換え可能な記録媒体からライトワンスの記録媒体に交換された場合、警告を行う例を説明する。なお、デジタルカメラの構成は第1の実施形態と同様であり(図1)、ここでは説明を省略する。
【0053】
図11は、書き換え可能な記録媒体(1)を他の記録媒体(2)に交換するときの動作を説明するフローチャートである。記録媒体(1)を記録媒体(2)に交換した場合(ステップS501)、「通し番号」が設定されているかどうかを判定する(ステップS502)。ステップS502において「通し番号」が設定されている場合、交換した記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体であるかどうかを判定する(ステップS503)。
【0054】
ステップS503において記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体である場合、警告処理を行う(ステップS504)。この警告処理については後述する。一方、ステップS503において記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体でない場合、すなわち書き換え可能な記録媒体である場合、書き換え可能な記録媒体に対して最後に記録したディレクトリ番号、ファイル番号[BUFNo]を前回記録したディレクトリ番号、ファイル番号[PRNo]に保持する(ステップS505)。
【0055】
ここで、既述したが、DCF規格では、ルートディレクトリ「DCIM」以下に、3桁の100〜999までの数字と5桁の任意の文字列から構成されるディレクトリ名、例えば「100CANON」を作成する。また、各ディレクトリには4桁の任意の文字列と0001〜9999までの数字で構成されたファイル、例えば「IMG_0001.JPG」が記録される。この規格上の最大ファイル名は「999CANON/IMG_9999.JPG」となる(図12を参照)。ただし、ファイル名の生成規則はユーザの利便性を考慮して定められるためDCF規格の範囲内で独自に決めることができる。そのため最大ファイル番号は必ずしもDCF規格の最大のファイル番号となるわけではない。
【0056】
本実施形態では、ファイル名の決定方法が「通し番号」に設定されている状態で、書き換え可能な記録媒体からライトワンスの記録媒体に交換された場合、ファイル番号が上限に達することを事前にかつ適切なタイミングでユーザに知らせるものである。
【0057】
まず、最大ファイル番号に達するまでの残りファイル数(作成可能ファイル数)Aの算出について述べる。ファイル数算出手段は、現在のディレクトリ番号をDIRnow、現在のファイル番号をFILEnow、最大ディレクトリ番号をDIRmax、ディレクトリ毎の最小ファイル番号をFILEmin、最大ファイル番号をFILEmaxとすると、作成可能ファイル数(A)FILEremを次式で求める。
FILErem=(DIRmax−DIRnow)×(FILEmax−FILEmin+1)+(FILEmax−FILEnow)
【0058】
現在のファイル名が"998CANON/IMG_0100.JPG"で、DIRmax=999、FILEmin=0001、FILEmax=1000とすると、上述した式を用いて作成可能ファイル数Aは1900ファイルと算出される。
【0059】
次に、記録媒体に記録可能なファイル数(記録可能ファイル数)Bの算出について述べる。図13に示すように、まず、記録媒体残容量取得手段によって、装着された記録媒体105の残容量(記録可能残量)を取得する(ステップS601)。
【0060】
次に、画質設定取得手段によって、現在設定されている解像度と画質を取得する(ステップS602)。ユーザはカメラで撮影する画像の解像度と画質を選択することができ、各設定の標準ファイルサイズは、例えば表1に示す標準画像サイズテーブルのようになっている。JPEGを始めとする圧縮可能なファイルのファイルサイズは絵柄によって異なるため、ここでは経験的に求められた平均的なファイルサイズを採用する。
【0061】
【表1】
【0062】
また、画質設定取得手段によって、標準画像サイズテーブルから設定に対応する標準画像サイズを取得する(ステップS603)。
【0063】
そして、ステップS601において取得した記録可能残量とステップS603において取得した標準画像サイズより記録可能ファイル数Bを求める(ステップS604)。記録可能残量をSIZErem、標準画像サイズをSIZEstdとすると、記録可能ファイル数(B)FILEremは次式で求められる。
FILErem=SIZErem/SIZEstd
【0064】
ファイル数比較手段は、上述したようにして求めた作成可能ファイル数Aと記録可能ファイル数Bとを比較する。その結果、記録可能ファイル数Bが作成可能ファイル数Aを上回っている場合、このまま撮影を継続すると記録媒体が一杯になる前にファイル番号の上限に達してしまうおそれがあると判断する。
【0065】
図14は、図11のステップS504の警告処理のフローチャートである。警告処理では、装着部に装着されたライトワンスの記録媒体(2)の残容量に応じて、警告の要否を判定する。
【0066】
まず、交換した記録媒体2に記録されているファイルを解析し、上述したようにして作成可能ファイル数Aを算出する(ステップS701)。
【0067】
また、交換した記録媒体2の残容量を求めて、上述したようにして記録可能ファイル数Bを算出する(ステップS702)。
【0068】
そして、ステップS701とステップS702において求めたファイル数の比較を行い(ステップS703)、記録可能ファイル数Bが作成可能ファイル数Aを上回っている場合、警告を行う(ステップS704)。警告としては、このまま撮影を継続すると記録媒体が一杯になる前にファイル番号の上限に達してしまうおそれがある旨を表示部108に表示する。
【0069】
本実施形態では、「通し番号」に設定されている状態で、書き換え可能な記録媒体からライトワンスの記録媒体に交換された場合、警告を行う例を述べたが、以下に述べるように、各種動作中に警告を行うようにしてもよい。
【0070】
図15を参照して、記録媒体の認識時の警告の手順を説明する。記録媒体の認識は、記録媒体105が装着されたときか、カメラ100の電源が入りシステムが起動したときに行われる。システムコントローラ101は記録媒体105の装着状態を監視しており(ステップS801)、装着検知されたら記録媒体105にアクセスするための認識処理を行う(ステップS802)。
【0071】
続いて、記録媒体105に記録されているファイルを解析し(ステップS803)、ファイル番号の最も大きい物を最終ファイルとする。ここで取得した番号の続きに次回記録するファイル番号を設定するとともに最大ファイル番号までのファイル数(作成可能ファイル数A)を算出する(ステップS804)。
【0072】
また、記録媒体105の残容量を求めて、そこから記録可能ファイル数Bを算出する(ステップS805)。
【0073】
そして、ステップS804とステップS805において求めたファイル数の比較を行い(ステップS806)、記録可能ファイル数Bが作成可能ファイル数Aを上回っている場合、警告を行う(ステップS807)。警告としては、このまま撮影を継続すると記録媒体が一杯になる前にファイル番号の上限に達してしまうおそれがある旨を表示部108に表示する。この比較結果はカメラ本体内の揮発性記憶媒体に記憶される(ステップS808)。
【0074】
次に、図16を参照して、画像記録時の警告の手順を説明する。ユーザの操作により記録処理によって画像データが作成され(ステップS901)、ファイル番号作成手段によって作成されたファイル番号からファイル名を作成して(ステップS902)、記録媒体への書き込みを行う(ステップS903)。ファイルが増えたことにより作成可能ファイル数Aを更新する(ステップS904)。
【0075】
また、記録媒体105の残容量を取得し(ステップS905)、そこから記録可能ファイル数Bを算出する(ステップS906)。
【0076】
そして、ステップS904とステップS906において求めたファイル数の比較を行い(ステップS907)、記録可能ファイル数Bが作成可能ファイル数Aを上回っている場合、警告を行う(ステップS908)。警告としては、このまま撮影を継続すると記録媒体が一杯になる前にファイル番号の上限に達してしまうおそれがある旨を表示部108に表示する。この比較結果はカメラ本体内の揮発性記憶媒体に記憶される(ステップS909)。
【0077】
次に、図17を参照して、ファイル消去時の警告の手順を説明する。ファイル消去とは、再生中の画像を1枚消去する場合、記録媒体の画像を全て消去する場合、記録媒体のフォーマットを行う場合等の操作を行うことである。ユーザ操作によりファイルが消去されたら(ステップS1001)、ファイルが減ったことにより作成可能ファイル数Aの計算を行う(ステップS1002)。
【0078】
また、記録媒体105の残容量を取得し(ステップS1003)、そこから記録可能ファイル数Bを算出する(ステップS1004)。
【0079】
そして、ステップS1002とステップS1004において求めたファイル数の比較を行い(ステップS1005)、記録可能ファイル数Bが作成可能ファイル数Aを上回っている場合、警告を行う(ステップS1006)。警告としては、このまま撮影を継続すると記録媒体が一杯になる前にファイル番号の上限に達してしまうおそれがある旨を表示部108に表示する。この比較結果はカメラ本体内の揮発性記憶媒体に記憶される(ステップS1007)。
【0080】
次に、図18を参照して、外部機器の接続時の警告の手順を説明する。システムコントローラ101は外部機器の接続を監視しており(ステップS1101)、外部機器が接続されると接続処理を行う(ステップS1102)。外部機器接続時はファイル数の増減がないので、既に計算された比較結果のみを取得し(ステップS1103)、ファイル数の比較(ステップS1104)と、必要に応じた警告を行う(ステップS1105)。
【0081】
次に、図19を参照して、画質設定の変更時の警告の手順を説明する。ユーザの操作により画質が変更された場合(ステップS1201)、画質設定取得手段により画質設定状態を取得し(ステップS1202)、標準画像サイズテーブルから標準画像サイズを取得する(ステップS1203)。画質設定では作成可能ファイル数Aの変動はないので、最新の作成可能ファイル数Aを取得する(ステップS1204)。
【0082】
また、記録媒体105の残容量を取得し(ステップS1205)、そこから記録可能ファイル数Bを算出する(ステップS1206)。
【0083】
そして、ステップS1204とステップS1206において求めたファイル数の比較を行い(ステップS1207)、記録可能ファイル数Bが作成可能ファイル数Aを上回っている場合、警告を行う(ステップS1208)。警告としては、このまま撮影を継続すると記録媒体が一杯になる前にファイル番号の上限に達してしまうおそれがある旨を表示部108に表示する。この比較結果はカメラ本体内の揮発性記憶媒体に記憶される(ステップS1209)。
【0084】
以上、ファイル番号に関する警告を表示する処理に関する流れを説明してきたが、作成可能ファイル数が十分にある場合、例えば1万ファイル以上あるときは行う必要はない。
【0085】
また、撮影中の警告では、1ファイル撮影ごとに警告が出るとユーザが煩わしさを感じるため、警告を一度表示したら次の記録媒体の着脱まで警告アイコンのみの表示を行うようにする。表示内容については次に述べる。
【0086】
図20、21は、ファイル番号警告に関する表示例である。カメラはモード判別手段によって、撮影モードと再生モードを判別する。ファイル番号警告表示はモードによって異なり、記録残ファイル数が情報として必要になるカメラモードでは警告文字を表示した上でアイコンを常に表示させる。また、再生モードではアイコンのみの表示となる。
【0087】
図20(a)にはカメラ撮影モードにおけるプレビュー画面を示す。右上に示されている数値は装着されている記録媒体の記録可能残枚数である。各種撮影に関する設定内容は画面左にアイコンで並べられている。このとき作成可能ファイル数Aが3000枚であると仮定する。
【0088】
図20(b)には画像サイズの設定画面を示す。ユーザはユーザ操作部110を使用して、L(ラージ)、M(ミドル)、S(スモール)の3種類から選択撮影サイズを選択できる。また、この変更に伴い残容量の再計算を行い、記録可能残枚数も変化する。
【0089】
図20(c)には画質設定画面を示す。ここでは3段階の画質、S.FINE(最高画質)、FINE(高画質)、NORMAL(普通画質)から選択できる。画質をNORMALに設定した場合、記録可能残枚数はさらに増え4000枚となる。このとき、作成可能ファイル数Aの3000枚をはじめて超えるため、図20(d)に示すように、ファイル番号警告が出る。警告は文字列と説明文、さらに右上に警告アイコン51が表示される。なお、文字列は規定時間表示された後消え、右上の警告アイコン51のみの表示となる(図20(e)を参照)。撮影中やカメラの電源立ち上げ時にファイル警告が出る場合、図20(d)と同じ表示となる。
【0090】
図21(a)には再生撮影モードにおける表示画面を示す。右上にディレクトリ番号とファイル番号、全画像数と現在の表示画像の分子分母で表示される。図21(b)に示すように、再生モードでの作成可能ファイル数警告は右上に表示される警告アイコン51のみとなっている。
【0091】
図21(c)には外部器機接続処理中の表示画面を示す。外部器機接続中の文字列が中央に表示され、ユーザに接続処理中であることを知らせる。外部器機の接続が確立したら、図21(d)に示すように、左上のアイコンが外部器機接続中のアイコンに切り換わる。図21(e)に示すように、外部器機の接続が確立した時点でファイル番号警告を表示する条件であれば、警告文字列と説明文字列、右上の警告アイコン51が表示される。接続された器機がパーソナルコンピュータ等のデータを移動させることのできる器機であるならば、ユーザにファイルの移動、バックアップを促すように説明文字列は「ファイルのバックアップを取ってください」となる。図21(f)に示すように、外部器機接続定常状態では右上の警告アイコン51のみ表示される。
【0092】
なお、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給することによっても達成される。この場合、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。
【0093】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0094】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0095】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけに限らない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現されてもよい。
【0096】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる形態でもよい。この場合メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】第1の実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図3】第1の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図4】ファイル名の決定方法を設定するメニュー画面の例を示す図である。
【図5】ファイル構成例を示す図である。
【図6】ファイル構成例を示す図である。
【図7】ファイル構成例を示す図である。
【図8】第2の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図9】第2の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図10】ファイル構成例を示す図である。
【図11】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図12】ファイル構成例を示す図である。
【図13】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図14】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図15】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図16】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図17】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図18】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図19】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図20】ファイル番号警告に関する表示例を示す図である。
【図21】ファイル番号警告に関する表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0098】
100:デジタルカメラ
101:システムコントローラ
102:撮像部
103:画像音声処理部
104:記録媒体インターフェイス
105:記録媒体
106:記録媒体検出部
107:内蔵された記録媒体
108:表示部
109:音声出力部
110:ユーザ操作部
111:充電池インターフェイス
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラ等により撮影された画像や映像を所定の規則に従ってファイル形式で記録媒体に格納するのに利用して好適な記録装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル技術の発展等に伴い、撮影した画像情報や映像情報を電子的に処理するデジタルカメラが普及してきている。このようなデジタルカメラでは、撮影レンズを通過した被写体光束がCCD等の固体撮像素子に到達して形成される被写体像を電気信号に変換して画像信号として出力する。そして、固体撮像素子から出力された画像信号に画像処理回路内でさまざまな変換処理を施し、最終的にはメモリカード等の記録媒体に画像ファイルとして保存する。
【0003】
デジタルカメラの記録媒体上の画像ファイルを管理する規格としては、カメラファイルシステム規格であるDCF(JEIDA規格:Design rule for Camera File system)が現在主流となっている。また、記録媒体上の映像ファイルを管理する規格としては、SD−Video、AVCHDといった規格が広く知られている。
【0004】
一般的にデジタルカメラでは、DCF規格に則り、ファイルを番号付きのファイル名で管理する。すなわち、記録メディア内にあるディレクトリ名やファイル名は重複しない番号で管理され、記録順にファイル番号を一つずつ増やしてファイル名を作成している。DCF規格では、ディレクトリ名はxxxyyyyy(xxx:100〜999までの数値、y:任意の文字)、ファイル名はYYYYXXXX(XXXX:0001〜9999までの数値、Y:任意の文字)から構成される。カメラによっては、前回記録したディレクトリ番号、ファイル番号を内蔵メモリに記憶しておくことにより、記録媒体を交換してもディレクトリ番号、ファイル番号が引き継がれ、記録媒体によらず、番号を重複させない機能が存在している。同時にこの機能を無効にする切換え手段を備えている場合、新たな記録媒体には、最初のディレクトリ番号、ファイル番号(例えば100yyyyyディレクトリ、YYYY0001.JPGファイル)を割り当てて、画像データを記録することも可能である。
【0005】
しかしながら、上記ファイルシステム規格では、ファイル及びディレクトリの命名規則に制限があるため、実際の記録媒体がメモリフルとなっていないにも関わらず、新規ファイルや新規ディレクトリが生成できないといった現象が発生する。デジタルカメラには、ディレクトリ名「999yyyyy」、ファイル名「YYYY9999」のファイルまで記録した場合は、これ以降の記録を禁止するものもある。そのため、撮影中にディレクトリ番号とファイル番号が上限に達したら、撮影を続けるために一度記録媒体を初期化し、これらの番号をリセットさせる必要がある。
【0006】
【特許文献1】特開2003−150929号公報
【特許文献2】特開2003−158645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一般的には、カード型半導体メモリやDVD−RWのように何度も書き換え可能な記録媒体に対して画像データを記録することが多い。その一方で、安価なDVD−Rや、その他一度しかデータ記録することができない記録媒体に対して画像データを記録する機会が今後、増加していくことが予想される。
【0008】
このようなライトワンスの記録媒体にファイルを記録する場合、ディレクトリ番号、ファイル番号が上限に達してしまうと、上述したようにそれ以降の撮影を禁止してしまうデジタルカメラでは撮影ができなくなってしまう。その上、ライトワンスの記録媒体であるため、初期化しリセットすることができず、空き容量があるにもかかわらず、その記録媒体を用いて新たな画像を撮影できなくなってしまう可能性がある。
【0009】
この種の問題に関して、記録されているファイル構成を解析し、使用されていないディレクトリ番号とファイル番号を探し出して、使用されていないディレクトリ番号とファイル番号を用いて記録する方法がある。しかしながら、記録されている画像を再生する場合、ディレクトリ番号及びファイル番号の小さい方から再生するために、再生される画像の順番と撮影した順番が異なってしまう、つまり、時系列が崩れてしまうという問題がある。
【0010】
特許文献1では、ファイル番号が上限に達したら未使用のディレクトリや新たに作成したディレクトリに記録を続行する方法が提案されている。しかしながら、特許文献2では、記録中にファイル番号が上限に達してしまっても記録を続行できる利点があるが、ファイル番号と記録順の時系列が崩れてしまう。また、今まで記録してきたフォルダやファイル名と異なる文字列を持つフォルダやファイル名として記録されてしまうため、記録後のファイル整理が煩雑になってしまうおそれがある
【0011】
また、特許文献2では、ファイルの格納規格に基づき記録媒体に作成可能な作成可能ファイル数を算出し、記録媒体の残容量に基づき記録媒体に記録可能な記録可能枚数を算出する。そして、これら両ファイル数を比較し、いずれか少ない方の数値を撮影可能枚数として表示すると共に、その旨を警告し対処方法を表示する。ここでの対処方法とは、ディレクトリ番号を小さい順に初期値から振りなおす方法又はディレクトリ名称を変更する方法である。
【0012】
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、ファイル名が作成できない理由で記録できなくなる事態を回避できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の記録装置は、書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部を備えた記録装置であって、前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する際の番号付きのファイル名を決定する決定手段と、前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段とを備え、前記装着部に装着される記録媒体が交換され、書き換え可能な記録媒体と書き換え不能な記録媒体とが入れ替わった場合に、前記決定手段はファイル名の決定方法を変更することを特徴とする。
本発明の別の記録装置は、書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部を備えた記録装置であって、ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリと、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法を実行する決定手段と、前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段と、前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行う警告手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の記録装置の制御方法は、書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部と、前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する際の番号付きのファイル名を決定する決定手段と、前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、前記装着部に装着される記録媒体が交換され、書き換え可能な記録媒体と書き換え不能な記録媒体とが入れ替わった場合に、前記決定手段でのファイル名の決定方法を変更するステップを有することを特徴とする。
本発明の別の記録装置の制御方法は、書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部と、ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリと、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法を実行可能な決定手段と、前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段とを備えた記録装置の制御方法であって、前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行うステップを有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する際の番号付きのファイル名を決定する決定手段と、前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段としてコンピュータを機能させ、前記装着部に装着される記録媒体が交換され、書き換え可能な記録媒体と書き換え不能な記録媒体とが入れ替わった場合に、前記決定手段はファイル名の決定方法を変更することを特徴とする。
本発明の別のプログラムは、書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部と、ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリと、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法を実行する決定手段と、前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段と、前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行う警告手段としてコンピュータを機能させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、書き換え不能な記録媒体にファイルを記録する場合に、ファイル名が作成できない理由で記録できなくなる事態を回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1に、第1の実施形態に係るデジタルカメラの構成を示す。デジタルカメラ100は、システムを制御するシステムコントローラ101と、各機能を処理するブロックとにより構成される。
【0016】
102は撮像部であり、光学系とその光学系を制御するためのモータ、撮像素子等により構成される。カメラ100を用いて映像を記録する際、撮像部102を通過した外光は撮像素子の面上に光学像を結像し、撮像素子により電気信号に変換される。103は画像音声処理部であり、撮像素子により変換された電気信号をデジタルデータに変換する。
【0017】
104は記録媒体インターフェイス、105はカメラ本体の装着部に着脱可能に装着される記録媒体(記録メディア)である。装着部には記録媒体105として書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体(ライトワンスの記録媒体)がいずれも装着可能となっている。画像音声処理部103により変換されたデジタルデータは記録媒体インターフェイス104を経由して記録媒体105に記録される。106は記録媒体105の装着状態を検出する記録媒体検出部である。107はカメラ本体に内蔵された記録媒体であり、画像音声処理部103により変換されたデジタルデータは記録媒体107に記録されることもある。
【0018】
108は表示部であり、記録媒体105(もしくは107)に記録されたデータを再生する際、記録媒体105(もしくは107)から読み出されたデータは画像音声処理部103により表示に最適なデータに変換された後、表示部108に表示される。
【0019】
109は音声出力部であり、カメラ内部の状態をユーザに知らせるための警告音や映像再生時の音声を出力する。警告やカメラの動作状態は、同時に表示部108にも表示される。
【0020】
110はユーザ操作部であり、ユーザはカメラ100の操作をユーザ操作部110によって行うことができる。111はバッテリの充電制御を行う充電池インターフェイスである。
【0021】
図2、図3は、第1の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。以下に述べる各手段は、システムコントローラ101がプログラムに従って動作することにより実現される。
【0022】
図2は、撮影時の基本的な動作を説明するフローチャートである。デジタルカメラ100において、装着部に記録媒体(1)が装着された状態で静止画撮影を行うと(ステップS101)、画像データのファイルを記録媒体(1)に記録する処理を行う。
【0023】
ファイルを記録する際に、記録するディレクトリ名及びファイル名を決定する必要がある。ファイル名の決定方法には大きく分けると「通し番号」及び「オートリセット」の2種類がある。
【0024】
「通し番号」では、同一のカメラで撮影したファイル名が記録媒体によらず重複しないようにする。具体的には、ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリを備え、内蔵メモリに記憶されている番号情報と、装着部に装着された記録媒体105に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する。より詳細には、内蔵メモリに記憶されている番号情報と、装着部に装着された記録媒体105に格納されている最大ファイル番号とを比較して、大きいほうに+1した番号を割り当てる。なお、この「通し番号」が本発明でいう第1の決定方法に相当するものである。
【0025】
「オートリセット」では、内蔵メモリに記憶されている番号情報を用いずに、装着部に装着された記録媒体105に格納されているファイルの番号を参照することによりファイル名に割り当てる番号を決定する。より詳細には、装着部に装着された記録媒体105に格納されている最大ファイル番号に+1した番号を割り当てる。なお、この「オートリセット」が本発明でいう第2の決定方法に相当するものである。
【0026】
これら2つのファイル名の決定方法は、図4に示すようなメニュー画面において選択設定することが可能である。
【0027】
「通し番号」を選択した場合、図5に示すように、記録媒体(1)に対して撮影を繰り返し行い、ファイル名「YYYY0102.JPG」のファイルを記録した後、記録媒体(2)に交換し、撮影を行うと、ファイル名「YYYY0103.JPG」のファイルが作成、記録される。一方、「オートリセット」を選択した場合は、図6に示すように、記録媒体(1)に対して撮影を繰り返し行い、ファイル名「YYYY0102.JPG」のファイルを記録した後、記録媒体(2)に交換し、撮影を行うと、「YYYY0001.JPG」のファイルが作成、記録される。
【0028】
図2に説明を戻して、次に、ファイル名の決定方法として「通し番号」が設定されているかどうかを判定する(ステップS102)。
【0029】
ステップS102において「通し番号」が設定されている場合、カメラ100で前回記録したディレクトリ番号、ファイル番号[PRNo]を内蔵メモリから読み出し、記録媒(1)内にある最大のディレクトリ番号、ファイル番号[FMAX]と比較する(ステップS103)。そして、[PRNo]の方が大きければ([PRNo]>[FMAX])、[PRNo]+1をファイル番号としてファイル名を生成し(ステップS104)、記録制御手段により記録媒体(1)にファイルを記録する(ステップS106)。一方、[FMAX]の方が大きければ([PRNo]≦[FMAX])、[FMAX]+1をファイル番号としてファイル名を生成し(ステップS105)、記録制御手段により記録媒体(1)にファイルを記録する(ステップS106)。
【0030】
また、ステップS102において「通し番号」ではなく「オートリセット」が設定されている場合、[FMAX]+1をファイル番号としてファイル名を生成し(ステップS105)、記録制御手段により記録媒体(1)にファイルを記録する(ステップS106)。
【0031】
ファイルを記録した後、記録したディレクトリ番号、ファイル番号を[PRNo]に記憶する(ステップS107)。
【0032】
次に、ファイルを記録した記録媒体(1)がライトワンスの記録媒体であるかどうかを判定する(ステップS108)。ステップS108において記録媒体(1)がライトワンスの記録媒体でない場合、すなわち書き換え可能な記録媒体である場合、書き換え可能な記録媒体に対して最後に記録したディレクトリ番号、ファイル番号として、現在記録したディレクトリ番号、ファイル番号を[BUFNo]に記憶しておく(ステップS109)。
【0033】
なお、図2のフローチャートでは、ライトワンスの記録媒体を利用しているときに「通し番号」が設定される状況もあるが、後述する第3の実施形態のようにライトワンスの記録媒体でも「通し番号」が選択できるようにする場合もありうる。また、あえてユーザ選択により「通し番号」を選択できるようにする場合もありうる。さらに、ライトワンスの記録媒体を利用した場合に「オートリセット」となる場合、図2の説明は書き換え可能な記録媒体を使っている場合の説明となるが(ステップS108の判定は必ずNoとなる)、ライトワンスの記録媒体を利用するときの設計を考慮して、図2のフローチャートの記載としたものである。
【0034】
図3は、書き換え可能な記録媒体(1)を他の記録媒体(2)に交換するときの動作を説明するフローチャートである。記録媒体(1)を記録媒体(2)に交換した場合(ステ
ップS201)、「通し番号」が設定されているかどうかを判定する(ステップS202)。ステップS202において「通し番号」が設定されている場合、交換した記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体であるかどうかを判定する(ステップS203)。
【0035】
ステップS203において記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体である場合、ファイル名の決定方法を「通し番号」から「オートリセット」に自動的に変更する(ステップS204)。一方、ステップS203において記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体でない場合、すなわち書き換え可能な記録媒体である場合、書き換え可能な記録媒体に対して最後に記録したディレクトリ番号、ファイル番号[BUFNo]を前回記録したディレクトリ番号、ファイル番号[PRNo]に保持する(ステップS205)。
【0036】
ここで、「通し番号」が設定されている状態で、記録媒体(1)が書き換え可能な記録媒体、記録媒体(2)も書き換え可能な記録媒体であったとする。そして、図5に示すように、記録媒体(1)にディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0102.JPG」のファイルまで記録したとする。この場合、記録媒体(2)に交換後、撮影を行うと、記録媒体(2)には「通し番号」に則ってディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0103.JPG」のファイルが記録される。
【0037】
それに対して、「通し番号」が設定されている状態で、記録媒体(1)が書き換え可能な記録媒体、記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体であったとする。そして、図6に示すように、記録媒体(1)にディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0102.JPG」のファイルまで記録したとする。この場合、記録媒体(2)に交換後、撮影を行うと、記録媒体(2)には「通し番号」から変更された「オートリセット」に則ってディレクトリ名「100yyyyy」、ファイル名「YYYY0001.JPG」のファイルが記録される。
【0038】
さらに、その後、ライトワンスの記録媒体(2)を書き換え可能な記録媒体(3)に交換すると、「オートリセット」から「通し番号」に自動的に変更される。記録媒体(3)に交換後、撮影を行うと、[BUFNo]にディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0102.JPG」という情報が保持されているので、図7に示すように、記録媒体(3)には「通し番号」に則ってディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0103.JPG」のファイルが記録されることになる。
【0039】
ライトワンスの記録媒体では、後の編集作業は困難であり、ファイルに飛び飛びの番号が割り当てられたり、急に大きな番号が割り当てられたりすることは好ましくない。特に大きな番号が割り当てられると、空き容量があるにもかかわらずファイルを記録できなくなる事態が生じうる。本発明を適用したデジタルカメラでは、ファイル名の決定方法が「通し番号」に設定されている状態で、書き換え可能な記録媒体からライトワンスの記録媒体に交換された場合、「オートリセット」に自動的に変更することにより、このような事態を回避することができる。
【0040】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を説明する。なお、デジタルカメラの構成は第1の実施形態と同様であり(図1)、ここでは説明を省略する。
【0041】
図8、図9は、第2の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。図8は、撮影時の基本的な動作を説明するフローチャートである。デジタルカメラ100において、装着部に記録媒体(1)が装着された状態で静止画撮影を行うと(ステップS301)、画像データのファイルを記録媒体(1)に記録する処理を行う。
【0042】
次に、ファイル名の決定方法として「通し番号」が設定されているかどうかを判定する(ステップS302)。
【0043】
ステップS302において「通し番号」が設定されている場合、カメラ100で前回記録したディレクトリ番号、ファイル番号[PRNo]を内蔵メモリから読み出し、記録媒(1)内にある最大のディレクトリ番号、ファイル番号[FMAX]と比較する(ステップS303)。そして、[PRNo]の方が大きければ([PRNo]>[FMAX])、[PRNo]+1をファイル番号としてファイル名を生成し(ステップS304)、記録媒体(1)にファイルを記録する(ステップS306)。一方、[FMAX]の方が大きければ([PRNo]≦[FMAX])、[FMAX]+1をファイル番号としてファイル名を生成し(ステップS305)、記録媒体(1)にファイルを記録する(ステップS306)。
【0044】
また、ステップS302において「通し番号」ではなく「オートリセット」が設定されている場合、[FMAX]+1をファイル番号としてファイル名を生成し(ステップS305)、記録媒体(1)にファイルを記録する(ステップS306)。
【0045】
ファイルを記録した後、記録したディレクトリ番号、ファイル番号を[PRNo]に記憶する(ステップS307)。
【0046】
次に、ファイルを記録した記録媒体(1)がライトワンスの記録媒体であるかどうかを判定する(ステップS308)。ステップS308において記録媒体(1)がライトワンスの記録媒体でない場合、すなわち書き換え可能な記録媒体である場合、書き換え可能な記録媒体に対して最後に記録したディレクトリ番号、ファイル番号として、現在記録したディレクトリ番号、ファイル番号を[BUFNo]に記憶しておく(ステップS309)。一方、ステップS308において記録媒体1がライトワンスの記録媒体である場合、ライトワンスの記録媒体に対して撮影した回数を保持している[CNT]に+1を加え、[CNT]を更新する(ステップS310)。
【0047】
図9は、書き換え可能な記録媒体(1)を他の記録媒体(2)に交換するときの動作を説明するフローチャートである。記録媒体(1)を記録媒体(2)に交換した場合(ステップS401)、「通し番号」が設定されているかどうかを判定する(ステップS402)。ステップS402において「通し番号」が設定されている場合、交換した記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体であるかどうかを判定する(ステップS403)。
【0048】
ステップS403において記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体である場合、ファイル名の決定方法を「通し番号」から「オートリセット」に自動的に変更する(ステップS404)。一方、ステップS403において記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体でない場合、すなわち書き換え可能な記録媒体である場合、書き換え可能な記録媒体に対して最後に記録したディレクトリ番号、ファイル番号[BUFNo]を前回記録したディレクトリ番号、ファイル番号[PRNo]に保持する(ステップS405)。さらに、[PRNo]に対し、前回書き換え可能な記録媒体で最後に撮影してから、ライトワンスの記録媒体で撮影した回数[CNT]を加えて、[PRNo]に保持し(ステップS406)、[CNT]をクリアする(ステップS407)。
【0049】
ここで、「通し番号」が設定されている状態で、記録媒体(1)が書き換え可能な記録媒体、記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体であったとする。そして、図10に示すように、記録媒体(1)にディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0102.JPG」のファイルまで記録したとする。この場合、記録媒体(2)に交換後、撮影を行うと、記録媒体(2)には「通し番号」から変更された「オートリセット」に則ってディレクトリ名「100yyyyy」、ファイル名「YYYY0001.JPG」のファイルが記録される。
【0050】
さらに、その後、ライトワンスの記録媒体(2)を書き換え可能な記録媒体(3)に交換すると、「オートリセット」から「通し番号」に自動的に変更される。記録媒体(3)に交換後、撮影を行うと、[BUFNo]にディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0102.JPG」という情報が保持され、[CNT]に1が保持されているので、記録媒体(3)にはディレクトリ名「101yyyyy」、ファイル名「YYYY0104.JPG」のファイルが記録されることになる。
【0051】
このように、第2の実施形態では、「通し番号」が設定されている状態で、書き換え可能な記録媒体(1)をライトワンスの記録媒体(2)に交換後、さらに記録媒体(2)を書き換え可能な記録媒体(3)に交換して、「オートリセット」から「通し番号」に戻ったときに、「オートリセット」によりファイル名に割り当てた番号を内蔵メモリに反映させることができる。
【0052】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態を説明する。上記第1、2の実施形態では、「通し番号」に設定されている状態で、書き換え可能な記録媒体からライトワンスの記録媒体に交換された場合、「オートリセット」に自動的に変更する例を説明した。第3の実施形態では、「通し番号」に設定されている状態で、書き換え可能な記録媒体からライトワンスの記録媒体に交換された場合、警告を行う例を説明する。なお、デジタルカメラの構成は第1の実施形態と同様であり(図1)、ここでは説明を省略する。
【0053】
図11は、書き換え可能な記録媒体(1)を他の記録媒体(2)に交換するときの動作を説明するフローチャートである。記録媒体(1)を記録媒体(2)に交換した場合(ステップS501)、「通し番号」が設定されているかどうかを判定する(ステップS502)。ステップS502において「通し番号」が設定されている場合、交換した記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体であるかどうかを判定する(ステップS503)。
【0054】
ステップS503において記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体である場合、警告処理を行う(ステップS504)。この警告処理については後述する。一方、ステップS503において記録媒体(2)がライトワンスの記録媒体でない場合、すなわち書き換え可能な記録媒体である場合、書き換え可能な記録媒体に対して最後に記録したディレクトリ番号、ファイル番号[BUFNo]を前回記録したディレクトリ番号、ファイル番号[PRNo]に保持する(ステップS505)。
【0055】
ここで、既述したが、DCF規格では、ルートディレクトリ「DCIM」以下に、3桁の100〜999までの数字と5桁の任意の文字列から構成されるディレクトリ名、例えば「100CANON」を作成する。また、各ディレクトリには4桁の任意の文字列と0001〜9999までの数字で構成されたファイル、例えば「IMG_0001.JPG」が記録される。この規格上の最大ファイル名は「999CANON/IMG_9999.JPG」となる(図12を参照)。ただし、ファイル名の生成規則はユーザの利便性を考慮して定められるためDCF規格の範囲内で独自に決めることができる。そのため最大ファイル番号は必ずしもDCF規格の最大のファイル番号となるわけではない。
【0056】
本実施形態では、ファイル名の決定方法が「通し番号」に設定されている状態で、書き換え可能な記録媒体からライトワンスの記録媒体に交換された場合、ファイル番号が上限に達することを事前にかつ適切なタイミングでユーザに知らせるものである。
【0057】
まず、最大ファイル番号に達するまでの残りファイル数(作成可能ファイル数)Aの算出について述べる。ファイル数算出手段は、現在のディレクトリ番号をDIRnow、現在のファイル番号をFILEnow、最大ディレクトリ番号をDIRmax、ディレクトリ毎の最小ファイル番号をFILEmin、最大ファイル番号をFILEmaxとすると、作成可能ファイル数(A)FILEremを次式で求める。
FILErem=(DIRmax−DIRnow)×(FILEmax−FILEmin+1)+(FILEmax−FILEnow)
【0058】
現在のファイル名が"998CANON/IMG_0100.JPG"で、DIRmax=999、FILEmin=0001、FILEmax=1000とすると、上述した式を用いて作成可能ファイル数Aは1900ファイルと算出される。
【0059】
次に、記録媒体に記録可能なファイル数(記録可能ファイル数)Bの算出について述べる。図13に示すように、まず、記録媒体残容量取得手段によって、装着された記録媒体105の残容量(記録可能残量)を取得する(ステップS601)。
【0060】
次に、画質設定取得手段によって、現在設定されている解像度と画質を取得する(ステップS602)。ユーザはカメラで撮影する画像の解像度と画質を選択することができ、各設定の標準ファイルサイズは、例えば表1に示す標準画像サイズテーブルのようになっている。JPEGを始めとする圧縮可能なファイルのファイルサイズは絵柄によって異なるため、ここでは経験的に求められた平均的なファイルサイズを採用する。
【0061】
【表1】
【0062】
また、画質設定取得手段によって、標準画像サイズテーブルから設定に対応する標準画像サイズを取得する(ステップS603)。
【0063】
そして、ステップS601において取得した記録可能残量とステップS603において取得した標準画像サイズより記録可能ファイル数Bを求める(ステップS604)。記録可能残量をSIZErem、標準画像サイズをSIZEstdとすると、記録可能ファイル数(B)FILEremは次式で求められる。
FILErem=SIZErem/SIZEstd
【0064】
ファイル数比較手段は、上述したようにして求めた作成可能ファイル数Aと記録可能ファイル数Bとを比較する。その結果、記録可能ファイル数Bが作成可能ファイル数Aを上回っている場合、このまま撮影を継続すると記録媒体が一杯になる前にファイル番号の上限に達してしまうおそれがあると判断する。
【0065】
図14は、図11のステップS504の警告処理のフローチャートである。警告処理では、装着部に装着されたライトワンスの記録媒体(2)の残容量に応じて、警告の要否を判定する。
【0066】
まず、交換した記録媒体2に記録されているファイルを解析し、上述したようにして作成可能ファイル数Aを算出する(ステップS701)。
【0067】
また、交換した記録媒体2の残容量を求めて、上述したようにして記録可能ファイル数Bを算出する(ステップS702)。
【0068】
そして、ステップS701とステップS702において求めたファイル数の比較を行い(ステップS703)、記録可能ファイル数Bが作成可能ファイル数Aを上回っている場合、警告を行う(ステップS704)。警告としては、このまま撮影を継続すると記録媒体が一杯になる前にファイル番号の上限に達してしまうおそれがある旨を表示部108に表示する。
【0069】
本実施形態では、「通し番号」に設定されている状態で、書き換え可能な記録媒体からライトワンスの記録媒体に交換された場合、警告を行う例を述べたが、以下に述べるように、各種動作中に警告を行うようにしてもよい。
【0070】
図15を参照して、記録媒体の認識時の警告の手順を説明する。記録媒体の認識は、記録媒体105が装着されたときか、カメラ100の電源が入りシステムが起動したときに行われる。システムコントローラ101は記録媒体105の装着状態を監視しており(ステップS801)、装着検知されたら記録媒体105にアクセスするための認識処理を行う(ステップS802)。
【0071】
続いて、記録媒体105に記録されているファイルを解析し(ステップS803)、ファイル番号の最も大きい物を最終ファイルとする。ここで取得した番号の続きに次回記録するファイル番号を設定するとともに最大ファイル番号までのファイル数(作成可能ファイル数A)を算出する(ステップS804)。
【0072】
また、記録媒体105の残容量を求めて、そこから記録可能ファイル数Bを算出する(ステップS805)。
【0073】
そして、ステップS804とステップS805において求めたファイル数の比較を行い(ステップS806)、記録可能ファイル数Bが作成可能ファイル数Aを上回っている場合、警告を行う(ステップS807)。警告としては、このまま撮影を継続すると記録媒体が一杯になる前にファイル番号の上限に達してしまうおそれがある旨を表示部108に表示する。この比較結果はカメラ本体内の揮発性記憶媒体に記憶される(ステップS808)。
【0074】
次に、図16を参照して、画像記録時の警告の手順を説明する。ユーザの操作により記録処理によって画像データが作成され(ステップS901)、ファイル番号作成手段によって作成されたファイル番号からファイル名を作成して(ステップS902)、記録媒体への書き込みを行う(ステップS903)。ファイルが増えたことにより作成可能ファイル数Aを更新する(ステップS904)。
【0075】
また、記録媒体105の残容量を取得し(ステップS905)、そこから記録可能ファイル数Bを算出する(ステップS906)。
【0076】
そして、ステップS904とステップS906において求めたファイル数の比較を行い(ステップS907)、記録可能ファイル数Bが作成可能ファイル数Aを上回っている場合、警告を行う(ステップS908)。警告としては、このまま撮影を継続すると記録媒体が一杯になる前にファイル番号の上限に達してしまうおそれがある旨を表示部108に表示する。この比較結果はカメラ本体内の揮発性記憶媒体に記憶される(ステップS909)。
【0077】
次に、図17を参照して、ファイル消去時の警告の手順を説明する。ファイル消去とは、再生中の画像を1枚消去する場合、記録媒体の画像を全て消去する場合、記録媒体のフォーマットを行う場合等の操作を行うことである。ユーザ操作によりファイルが消去されたら(ステップS1001)、ファイルが減ったことにより作成可能ファイル数Aの計算を行う(ステップS1002)。
【0078】
また、記録媒体105の残容量を取得し(ステップS1003)、そこから記録可能ファイル数Bを算出する(ステップS1004)。
【0079】
そして、ステップS1002とステップS1004において求めたファイル数の比較を行い(ステップS1005)、記録可能ファイル数Bが作成可能ファイル数Aを上回っている場合、警告を行う(ステップS1006)。警告としては、このまま撮影を継続すると記録媒体が一杯になる前にファイル番号の上限に達してしまうおそれがある旨を表示部108に表示する。この比較結果はカメラ本体内の揮発性記憶媒体に記憶される(ステップS1007)。
【0080】
次に、図18を参照して、外部機器の接続時の警告の手順を説明する。システムコントローラ101は外部機器の接続を監視しており(ステップS1101)、外部機器が接続されると接続処理を行う(ステップS1102)。外部機器接続時はファイル数の増減がないので、既に計算された比較結果のみを取得し(ステップS1103)、ファイル数の比較(ステップS1104)と、必要に応じた警告を行う(ステップS1105)。
【0081】
次に、図19を参照して、画質設定の変更時の警告の手順を説明する。ユーザの操作により画質が変更された場合(ステップS1201)、画質設定取得手段により画質設定状態を取得し(ステップS1202)、標準画像サイズテーブルから標準画像サイズを取得する(ステップS1203)。画質設定では作成可能ファイル数Aの変動はないので、最新の作成可能ファイル数Aを取得する(ステップS1204)。
【0082】
また、記録媒体105の残容量を取得し(ステップS1205)、そこから記録可能ファイル数Bを算出する(ステップS1206)。
【0083】
そして、ステップS1204とステップS1206において求めたファイル数の比較を行い(ステップS1207)、記録可能ファイル数Bが作成可能ファイル数Aを上回っている場合、警告を行う(ステップS1208)。警告としては、このまま撮影を継続すると記録媒体が一杯になる前にファイル番号の上限に達してしまうおそれがある旨を表示部108に表示する。この比較結果はカメラ本体内の揮発性記憶媒体に記憶される(ステップS1209)。
【0084】
以上、ファイル番号に関する警告を表示する処理に関する流れを説明してきたが、作成可能ファイル数が十分にある場合、例えば1万ファイル以上あるときは行う必要はない。
【0085】
また、撮影中の警告では、1ファイル撮影ごとに警告が出るとユーザが煩わしさを感じるため、警告を一度表示したら次の記録媒体の着脱まで警告アイコンのみの表示を行うようにする。表示内容については次に述べる。
【0086】
図20、21は、ファイル番号警告に関する表示例である。カメラはモード判別手段によって、撮影モードと再生モードを判別する。ファイル番号警告表示はモードによって異なり、記録残ファイル数が情報として必要になるカメラモードでは警告文字を表示した上でアイコンを常に表示させる。また、再生モードではアイコンのみの表示となる。
【0087】
図20(a)にはカメラ撮影モードにおけるプレビュー画面を示す。右上に示されている数値は装着されている記録媒体の記録可能残枚数である。各種撮影に関する設定内容は画面左にアイコンで並べられている。このとき作成可能ファイル数Aが3000枚であると仮定する。
【0088】
図20(b)には画像サイズの設定画面を示す。ユーザはユーザ操作部110を使用して、L(ラージ)、M(ミドル)、S(スモール)の3種類から選択撮影サイズを選択できる。また、この変更に伴い残容量の再計算を行い、記録可能残枚数も変化する。
【0089】
図20(c)には画質設定画面を示す。ここでは3段階の画質、S.FINE(最高画質)、FINE(高画質)、NORMAL(普通画質)から選択できる。画質をNORMALに設定した場合、記録可能残枚数はさらに増え4000枚となる。このとき、作成可能ファイル数Aの3000枚をはじめて超えるため、図20(d)に示すように、ファイル番号警告が出る。警告は文字列と説明文、さらに右上に警告アイコン51が表示される。なお、文字列は規定時間表示された後消え、右上の警告アイコン51のみの表示となる(図20(e)を参照)。撮影中やカメラの電源立ち上げ時にファイル警告が出る場合、図20(d)と同じ表示となる。
【0090】
図21(a)には再生撮影モードにおける表示画面を示す。右上にディレクトリ番号とファイル番号、全画像数と現在の表示画像の分子分母で表示される。図21(b)に示すように、再生モードでの作成可能ファイル数警告は右上に表示される警告アイコン51のみとなっている。
【0091】
図21(c)には外部器機接続処理中の表示画面を示す。外部器機接続中の文字列が中央に表示され、ユーザに接続処理中であることを知らせる。外部器機の接続が確立したら、図21(d)に示すように、左上のアイコンが外部器機接続中のアイコンに切り換わる。図21(e)に示すように、外部器機の接続が確立した時点でファイル番号警告を表示する条件であれば、警告文字列と説明文字列、右上の警告アイコン51が表示される。接続された器機がパーソナルコンピュータ等のデータを移動させることのできる器機であるならば、ユーザにファイルの移動、バックアップを促すように説明文字列は「ファイルのバックアップを取ってください」となる。図21(f)に示すように、外部器機接続定常状態では右上の警告アイコン51のみ表示される。
【0092】
なお、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給することによっても達成される。この場合、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。
【0093】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0094】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0095】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけに限らない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現されてもよい。
【0096】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる形態でもよい。この場合メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】第1の実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図3】第1の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図4】ファイル名の決定方法を設定するメニュー画面の例を示す図である。
【図5】ファイル構成例を示す図である。
【図6】ファイル構成例を示す図である。
【図7】ファイル構成例を示す図である。
【図8】第2の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図9】第2の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図10】ファイル構成例を示す図である。
【図11】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図12】ファイル構成例を示す図である。
【図13】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図14】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図15】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図16】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図17】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図18】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図19】第3の実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。
【図20】ファイル番号警告に関する表示例を示す図である。
【図21】ファイル番号警告に関する表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0098】
100:デジタルカメラ
101:システムコントローラ
102:撮像部
103:画像音声処理部
104:記録媒体インターフェイス
105:記録媒体
106:記録媒体検出部
107:内蔵された記録媒体
108:表示部
109:音声出力部
110:ユーザ操作部
111:充電池インターフェイス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部を備えた記録装置であって、
前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する際の番号付きのファイル名を決定する決定手段と、
前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段とを備え、
前記装着部に装着される記録媒体が交換され、書き換え可能な記録媒体と書き換え不能な記録媒体とが入れ替わった場合に、前記決定手段はファイル名の決定方法を変更することを特徴とする記録装置。
【請求項2】
ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリを備え、
前記決定手段は、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法と、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報を用いずに、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号を参照することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第2の決定方法とを実行することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態にあるときに、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、前記決定手段は前記第1の決定方法から前記第2の決定方法に変更することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記装着部に装着される記憶媒体が書き換え不能な記録媒体から書き換え可能な記録媒体に交換された場合に、前記決定手段は前記第2の決定方法から前記第1の決定方法に戻すことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
前記装着部に装着される記憶媒体が書き換え不能な記録媒体から書き換え可能な記録媒体に交換されて、前記第2の決定方法から前記第1の決定方法に戻した際に、前記第2の決定方法によりファイル名に割り当てた番号を前記内蔵メモリに反映させることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
【請求項6】
前記第1の決定方法は、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されている最大ファイル番号とを比較して、大きいほうに+1した番号を割り当てる決定方法であり、前記第2の決定方法は、前記装着部に装着された記録媒体に格納されている最大ファイル番号に+1した番号を割り当てる決定方法であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項7】
書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部を備えた記録装置であって、
ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリと、
前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法を実行する決定手段と、
前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段と、
前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行う警告手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項8】
前記警告手段は、前記装着部に装着された書き換え不能な記録媒体の残容量に応じて、警告の要否を判定することを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
【請求項9】
前記決定手段は、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報を用いずに、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号を参照することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第2の決定方法も実行でき、
前記警告手段は、前記決定手段が前記第2の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行わないことを特徴とする請求項7又は8に記載の記録装置。
【請求項10】
前記第1の決定方法は、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されている最大ファイル番号とを比較して、大きいほうに+1した番号を割り当てる決定方法であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項11】
前記第2の決定方法は、前記装着部に装着された記録媒体に格納されている最大ファイル番号に+1した番号を割り当てる決定方法であることを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
【請求項12】
ファイルに割り当てる番号には上限が定められていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項13】
前記決定手段及び前記記録制御手段はDCF規格に準じたものであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項14】
書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部と、
前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する際の番号付きのファイル名を決定する決定手段と、
前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
前記装着部に装着される記録媒体が交換され、書き換え可能な記録媒体と書き換え不能な記録媒体とが入れ替わった場合に、前記決定手段でのファイル名の決定方法を変更するステップを有することを特徴とする記録装置の制御方法。
【請求項15】
書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部と、
ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリと、
前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法を実行する決定手段と、
前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段とを備えた記録装置の制御方法であって、
前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行うステップを有することを特徴とする記録装置の制御方法。
【請求項16】
書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する際の番号付きのファイル名を決定する決定手段と、
前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段としてコンピュータを機能させ、
前記装着部に装着される記録媒体が交換され、書き換え可能な記録媒体と書き換え不能な記録媒体とが入れ替わった場合に、前記決定手段はファイル名の決定方法を変更することを特徴とするプログラム。
【請求項17】
書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部と、
ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリと、
前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法を実行する決定手段と、
前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段と、
前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行う警告手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項1】
書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部を備えた記録装置であって、
前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する際の番号付きのファイル名を決定する決定手段と、
前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段とを備え、
前記装着部に装着される記録媒体が交換され、書き換え可能な記録媒体と書き換え不能な記録媒体とが入れ替わった場合に、前記決定手段はファイル名の決定方法を変更することを特徴とする記録装置。
【請求項2】
ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリを備え、
前記決定手段は、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法と、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報を用いずに、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号を参照することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第2の決定方法とを実行することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態にあるときに、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、前記決定手段は前記第1の決定方法から前記第2の決定方法に変更することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記装着部に装着される記憶媒体が書き換え不能な記録媒体から書き換え可能な記録媒体に交換された場合に、前記決定手段は前記第2の決定方法から前記第1の決定方法に戻すことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
前記装着部に装着される記憶媒体が書き換え不能な記録媒体から書き換え可能な記録媒体に交換されて、前記第2の決定方法から前記第1の決定方法に戻した際に、前記第2の決定方法によりファイル名に割り当てた番号を前記内蔵メモリに反映させることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
【請求項6】
前記第1の決定方法は、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されている最大ファイル番号とを比較して、大きいほうに+1した番号を割り当てる決定方法であり、前記第2の決定方法は、前記装着部に装着された記録媒体に格納されている最大ファイル番号に+1した番号を割り当てる決定方法であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項7】
書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部を備えた記録装置であって、
ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリと、
前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法を実行する決定手段と、
前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段と、
前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行う警告手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項8】
前記警告手段は、前記装着部に装着された書き換え不能な記録媒体の残容量に応じて、警告の要否を判定することを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
【請求項9】
前記決定手段は、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報を用いずに、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号を参照することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第2の決定方法も実行でき、
前記警告手段は、前記決定手段が前記第2の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行わないことを特徴とする請求項7又は8に記載の記録装置。
【請求項10】
前記第1の決定方法は、前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されている最大ファイル番号とを比較して、大きいほうに+1した番号を割り当てる決定方法であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項11】
前記第2の決定方法は、前記装着部に装着された記録媒体に格納されている最大ファイル番号に+1した番号を割り当てる決定方法であることを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
【請求項12】
ファイルに割り当てる番号には上限が定められていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項13】
前記決定手段及び前記記録制御手段はDCF規格に準じたものであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項14】
書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部と、
前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する際の番号付きのファイル名を決定する決定手段と、
前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
前記装着部に装着される記録媒体が交換され、書き換え可能な記録媒体と書き換え不能な記録媒体とが入れ替わった場合に、前記決定手段でのファイル名の決定方法を変更するステップを有することを特徴とする記録装置の制御方法。
【請求項15】
書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部と、
ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリと、
前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法を実行する決定手段と、
前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段とを備えた記録装置の制御方法であって、
前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行うステップを有することを特徴とする記録装置の制御方法。
【請求項16】
書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する際の番号付きのファイル名を決定する決定手段と、
前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段としてコンピュータを機能させ、
前記装着部に装着される記録媒体が交換され、書き換え可能な記録媒体と書き換え不能な記録媒体とが入れ替わった場合に、前記決定手段はファイル名の決定方法を変更することを特徴とするプログラム。
【請求項17】
書き換え可能な記録媒体及び書き換え不能な記録媒体を装着可能な装着部と、
ファイル名に割り当てる番号を決定するために用いる番号情報を記憶する内蔵メモリと、
前記内蔵メモリに記憶されている番号情報と、前記装着部に装着された記録媒体に格納されているファイルの番号とを比較することによりファイル名に割り当てる番号を決定する第1の決定方法を実行する決定手段と、
前記決定手段で決定されたファイル名を用いて前記装着部に装着された記録媒体にファイルを記録する記録制御手段と、
前記決定手段が前記第1の決定方法を実行する状態で、前記装着部に装着される記録媒体が書き換え可能な記録媒体から書き換え不能な記録媒体に交換された場合、警告を行う警告手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2010−50851(P2010−50851A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−214680(P2008−214680)
【出願日】平成20年8月22日(2008.8.22)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月22日(2008.8.22)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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