説明

記録装置、及び再生装置

【課題】 よりユーザの利便性を向上させることが出来る記録装置、及び再生装置を提供する。
【解決手段】 コンテンツの記録装置(11)は、記録するコンテンツを入力し、コンテンツを暗号化するための鍵を生成する。記録装置は、生成した鍵を用いてコンテンツを暗号化し、生成した鍵を第1の記録媒体(19)に記録し、暗号化したコンテンツのデータを第2の記録媒体(33)に記録する。さらに、記録装置は、第2の記録媒体に第1の記録媒体に記録した鍵により復号可能なコンテンツが記録されていることを示す情報を含む管理情報を第1の記録媒体に記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、コンテンツを記録媒体に録画する記録装置、及び再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
映像、または音楽などのコンテンツ(プログラム)を圧縮したデータを、記録媒体に記録する記録装置が一般的に普及している。この記録装置は、記録媒体として、例えば、Hard Disk Drive(HDD)などの磁気ディスク、またはDigital Versatile Disk(DVD)などの光ディスクを用いる。また、記録装置は、記録媒体に記録されているコンテンツの再生要求がある場合、記録媒体に記録されているコンテンツを復号し、再生する。
【0003】
近年、再生されるコンテンツを表示するための表示装置の大画面化に伴い、より高解像度の映像、及び、より高音質の音楽を記録再生することができる装置の需要が高まっている。
【0004】
また、近年、例えばSDカードなどの半導体メモリの大容量化が進められている。この為、記録媒体としてのSDカードに高解像度の映像、及び、高音質の音楽を記録する記録装置が実用化されている。さらに、上記した複数種類の記録媒体のいずれかを選択し、選択した記録媒体にコンテンツを記録する記録装置が実用化されている。
【0005】
例えば、コンテンツの記録中に、記録を行っている記録媒体の容量が不足する場合、記録装置は、別の記録媒体を選択し、コンテンツの続きを継続記録する。しかし、この場合、記録したコンテンツが異なる記録媒体に分散された状態となる。
【0006】
例えば、特許文献1には、コンテンツが分散されることによる不便を解決するために、コンテンツの記録後にダビングを行うことにより、分散記録されたコンテンツを統合する装置が開示されている。この装置は、コンテンツの記録後に、継続記録したコンテンツを当初ユーザが所望した記録媒体と同種の記録媒体にダビングする。即ち、この装置は、コンテンツのコピーとムーブとを繰り返すことにより、コンテンツの統合を実現する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−328146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここで、上記したようなコンテンツには、コピー可能な回数が予め設定されているコンテンツが存在する。このようなコンテンツの記録を行う場合、上記の特許文献1に記載されている装置は、コピーとムーブとを繰り返すことにより、コピー可能な回数を消費するという問題がある。
【0009】
そこで、本発明の一形態における目的は、上記した問題点を解決するものであり、よりユーザの利便性を向上させることが出来る記録装置、及び再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態としての記録装置は、コンテンツを入力する入力手段と、前記入力手段により入力されるコンテンツを暗号化するための鍵を生成する鍵生成手段と、前記入力手段により入力されるコンテンツを前記鍵生成手段により生成する鍵を用いて暗号化する暗号化手段と、前記鍵生成手段により生成した鍵を第1の記録媒体に記録し、前記暗号化手段により暗号化したコンテンツのデータを第2の記録媒体に記録する記録手段と、前記第2の記録媒体に前記第1の記録媒体に記録した鍵により復号可能なコンテンツが記録されていることを示す情報を含む管理情報を前記第1の記録媒体に記録する管理情報記録手段と、を具備する。
【0011】
また、本発明の一実施形態としての再生装置は、第2の記録媒体から管理情報及びコンテンツを読み出す第1の読み出し手段と、前記第1の読み出し手段により読み出した前記管理情報に基づいて、前記コンテンツを復号可能な鍵が第1の記録媒体に記録されているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により、前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツを復号可能な鍵が第1の記録媒体に記録されていると判断する場合、前記コンテンツを復号可能な鍵を前記第1の記録媒体から読み出す第2の読み出し手段と、前記第1の読み出し手段により読み出した前記コンテンツを前記第2の読み出し手段により読み出した前記鍵を用いて復号する復号手段と、前記復号手段により復号したコンテンツを出力する出力手段と、を具備する。
【発明の効果】
【0012】
この発明の一形態によれば、よりユーザの利便性を向上させることが出来る記録装置、及び再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る放送受信装置の構成例を説明するためのブロック図である。
【図2】図2は、図1に示す放送受信装置の制御部の機能を説明するための説明図である。
【図3】図3は、図1に示すSDカードのデータ構造の例について説明する為の説明図である。
【図4】図4は、図1に示すSDカードのデータ構造の例について説明する為の説明図である。
【図5】図5は、図1に示すHDDのデータ構造の例について説明する為の説明図である。
【図6】図6は、図4に示すプログラムの管理ファイルの例について説明する為の説明図である。
【図7】図7は、図4に示すプログラム情報の管理ファイルの例について説明する為の説明図である。
【図8】図8は、図1に示すHDDのデータ構造の他の例について説明する為の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図を参照しながら、本発明の一実施形態に係る記録装置、及び再生装置ついて詳細に説明する。なお、本実施形態では、記録装置、及び再生装置として放送受信装置を例に挙げて説明する。本実施形態における放送受信装置は、所定の容量の記録媒体、例えばSDカードなどの半導体メモリに、映像または音楽などのコンテンツを記録する装置である。放送受信装置は、地上アナログ放送、地上ディジタル放送、衛星ディジタル放送、及び有線放送などの配信業者から供給される番組などのコンテンツを受信し、ユーザにより設定される画質及び音質に基づいてコンテンツを記録する。
【0015】
なお、上記の映像は、動画、静止画、及び、テキストを主体とする文字放送等を含む。また、記録装置、及び再生装置は、コンテンツの記録及び再生を行う装置であれば如何なるものであっても本発明を適用することができる。また、記録装置、及び再生装置の備える各手段は、ハードウエアで実現するものであってもよいし、CPU(またはMPU)に代表されるマイクロコンピュータ等を用いて、ソフトウエアで実現するものであってもよい。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る放送受信装置11の構成例を説明するためのブロック図である。
放送受信装置11は、入力端子44、チューナ45、PSK復調器46、信号処理部47、入力端子49、チューナ50、OFDM復調器51、アナログチューナ68、及びアナログ復調器69を備えている。入力端子44、チューナ45、PSK復調器46、信号処理部47、入力端子49、チューナ50、OFDM復調器51、アナログチューナ68、及びアナログ復調器69は、コンテンツが入力される入力手段として機能する。なお、ここでは、入力手段は、1組の入力端子と、チューナと、復調器とにより構成される。
【0017】
入力端子44は、アンテナ43により受信されたディジタル放送信号をチューナ45に供給する。アンテナ43は、BS/CSディジタル放送受信用のアンテナである。アンテナ43は、衛星デジタルテレビジョン放送信号を受信する。
【0018】
チューナ45は、衛星ディジタル放送用のチューナである。チューナ45は、入力端子44に入力されるディジタル放送信号のチューニングを行う。チューナ45は、チューニングしたディジタル放送信号をPSK(Phase Shift Keying)復調器46に送信する。
【0019】
PSK復調器46は、ディジタル放送信号の復調を行う。PSK復調器46は、復調したディジタル放送信号を信号処理部47に入力する。
【0020】
入力端子49は、アンテナ48により受信されたディジタル放送信号をチューナ50に供給する。アンテナ48は、地上ディジタル放送受信用のアンテナである。アンテナ48は、地上デジタルテレビジョン放送信号を受信する。
【0021】
チューナ50は、地上ディジタル放送用のチューナである。チューナ50は、入力端子49に入力されるディジタル放送信号のチューニングを行う。チューナ50は、チューニングしたディジタル放送信号をOFDM(Orthogonal Frequency DIVISION MULTIPLEXING)復調器51に送信する。
【0022】
OFDM復調器51は、ディジタル放送信号の復調を行う。OFDM復調器51は、復調したディジタル放送信号を信号処理部47に出力する。
【0023】
なお、アンテナ48は、地上波アナログ放送信号も受信可能である。アンテナ48により受信された地上波アナログ放送信号は、図示しない分配器によって分配されて、アナログチューナ68に供給される。
【0024】
アナログチューナ68は、受信したアナログ放送信号のチューニングを行う。アナログチューナ68は、チューニングしたアナログ放送信号をアナログ復調器69に送信する。
【0025】
アナログ復調器69は、アナログ放送信号の復調を行う。アナログ復調器69は、復調したアナログ放送信号を信号処理部47に出力する。
【0026】
信号処理部47は、信号処理手段として機能する。信号処理部47は、PSK復調器46およびOFDM復調器51から受信したディジタル放送信号に、ディジタル信号処理を施す。即ち、信号処理部47は、ディジタル放送信号をデータ信号、映像信号、及び音声信号に分離する。信号処理部47は、OSD(On Screen Display)信号生成部54にデータ信号を供給する。信号処理部47は、グラフィック処理部52に映像信号を出力する。信号処理部47は、音声処理部53に音声信号を出力する。
【0027】
また、信号処理部47は、アナログ復調器69から受信した放送信号を、所定のフォーマットのディジタルの映像信号及び音声信号に変換する。信号処理部47は、ディジタルに変換した映像信号をグラフィック処理部52に出力する。また、信号処理部47は、ディジタル変換した音声信号を音声処理部53に出力する。
また信号処理部47は、ライン入力端子からの入力信号をディジタル変換する。
【0028】
また、放送受信装置11は、グラフィック処理部52、音声処理部53、OSD信号生成部54、映像処理部55、映像表示器14、およびスピーカ15を備えている。
【0029】
OSD信号生成部54は、制御部56の制御に従って、GUI(Graphical User Interface)画面などを表示するためのOSD信号を生成する。
【0030】
また、OSD信号生成部54は、信号処理部47から受信したデータ信号を本装置11に適したフォーマットのOSD信号に変換する。OSD信号生成部54は、OSD信号をグラフィック処理部52に出力する。
【0031】
グラフィック処理部52は、信号処理部47から受信したディジタルの映像信号のデコード処理を行う。グラフィック処理部52は、デコードした映像信号とOSD信号生成部54から受信したOSD信号とを重ね合わせて合成する。グラフィック処理部52は、合成した信号を映像処理部55に出力する。
【0032】
また、グラフィック処理部52は、デコードした映像信号とOSD信号とのいずれかを、映像処理部55に選択的に出力することもできる。若しくは、グラフィック処理部52は、映像信号とOSD信号とがそれぞれ画面の半分を構成するように組み合わせて出力することもできる。
【0033】
映像処理部55は、グラフィック処理部52から入力された信号を、映像表示器14で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換する。映像処理部55は、アナログに変換した映像信号を映像表示器14に出力する。映像表示器14は、受信した映像信号を表示する。
【0034】
音声処理部53は、信号処理部47から受信した音声信号を、スピーカ15で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換する。音声処理部53は、アナログに変換した音声信号をスピーカ15に出力する。スピーカ15は、受信した音声信号を再生する。
【0035】
またさらに、放送受信装置11は、操作部16、及び受光部18を備えている。操作部16、及び受光部18は、それぞれ操作入力手段として機能する。操作部16は、ユーザからの操作入力により操作信号を生成する。操作部16は、生成した操作信号を制御部56に供給する。
【0036】
受光部18は、リモートコントローラ17からの操作信号を受信する。受光部18は、リモートコントローラ17から受信した操作信号を制御部56に供給する。
【0037】
リモートコントローラ17は、電源キー、入力切換キー、衛星ディジタル放送チャンネルのダイレクト選局キー、地上波放送チャンネルのダイレクト選局キー、クイックキー、カーソルキー、決定キー、番組表キー、ページ切換キー、チャンネルアップダウンキー、音量調整キー、およびオフタイマーキー等を備えている。リモートコントローラ17は、ユーザからの操作入力に基づいて操作信号を生成し、受光部18に供給する。
【0038】
またさらに、放送受信装置11は、制御部56、ROM57、RAM58、及び不揮発性メモリ59を備えている。制御部56は、放送受信装置11の各部の動作を制御する。制御部56は、CPU等を備えている。制御部56は、操作部16、または受光部18から供給される操作信号に基づいて、種々の処理を行う。
【0039】
ROM57は、本装置11のシステム制御プログラム及び各種処理プログラムなどを記憶している。RAM58は、CPUのワークメモリとして機能する。不揮発性メモリ59は、本装置11の動作制御に必要な各種の設定情報及び制御情報等を記憶している。
【0040】
即ち、制御部56は、操作部16、または受光部18から供給される操作信号に基づいて、ROM57に記憶されているプログラムを起動する。制御部56は、不揮発性メモリ59に記憶されている制御情報及び設定情報に基づき、処理を実行し、装置各部の動作を制御する。
【0041】
またさらに、放送受信装置11は、LAN端子21、LAN端子22、USB端子23、カードインターフェース(I/F)60、カードホルダ61、通信I/F64、通信I/F65、及びUSB I/F66を備えている。
【0042】
カードホルダ61は、カードI/F60を介して制御部56に接続されている。カードホルダ61は、半導体メモリとしてのSDカード19を装着することができる。このSDカード19は、携帯可能な記憶媒体である。制御部56は、カードホルダ61に装着されたSDカード19の記憶内容をカードI/F60を介して読み取る。また、制御部56は、種々のコンテンツのデータをカードI/F60を介してSDカード19に書き込むことができる。
【0043】
制御部56は、SDカード19から読み取った映像または音楽などのコンテンツを映像表示器14、または、スピーカ15により出力することが出来る。
【0044】
LAN端子21及びLAN端子22は、LANケーブルを装着することが出来る。通信I/F64及び通信I/F65は、LAN端子21及びLAN端子22に接続されたLANケーブルによりデータの送受信を行なう事ができる。
【0045】
LAN端子21及びLAN端子22に接続される外部機器は、例えば、PC(Personal Computer)、またはリード及びライトに対応した光ディスクドライブなどがある。制御部56は、通信I/F64及び通信I/F65を介して接続される外部機器と情報の伝達を行うことができる。
【0046】
この場合、制御部56は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバとして機能する。即ち、制御部56は、LAN端子21若しくはLAN端子22に接続される外部機器にIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御する。
【0047】
また例えば、LAN端子21若しくはLAN端子22がブロードバンドルータに接続されている場合、制御部56は、ブロードバンドルータを介してネットワークに接続することができる。
【0048】
USB(Universal Serial Bus)端子23は、USB I/F66を介して制御部56に接続されている。USB端子23は、一般的なUSB対応ポートである。即ち、制御部56は、USB端子23接続された携帯電話、デジタルカメラ、及びHDD等とデータ通信を行なう事ができる。図1に示す例では、HDD31がUSB端子23に接続されている。
【0049】
なお、LAN端子21及びLAN端子22にHDD31が接続される構成であってもよい。LANを介して接続される場合、HDD31は、イーサネット(登録商標)、またはNAS(Network Attached Storage)などに対応する構成を備える。この場合、制御部56は、LAN端子21若しくはLAN端子22に接続されるHDD31にIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御する。これにより、制御部56は、LANケーブルを介して接続されるHDD31とデータの送受信を行なう事ができる。
【0050】
さらに、放送受信装置11は、内蔵型のHDD32を備えていても良い。HDD32は、内部のバスなどを介して制御部56に接続される。制御部56は、HDD31と同様に、HDD32ともデータ通信を行うことができる。なお、ここでは、HDD31とHDD32とを総じてHDD33と称する。
【0051】
制御部56は、HDD33に画像や音楽、放送番組等のコンテンツのデータを格納することができる。また、制御部56は、HDD33に格納された画像や音楽、放送番組等のデータを読み出し、映像表示器14及びスピーカ15に出力することができる。また、制御部56は、HDD33に対して情報を記録することができる。
【0052】
即ち、制御部56は、SDカード19、またはHDD33にコンテンツを記録することが出来る。即ち、制御部56は、コンテンツを記録する録画先の記録媒体を選択し、選択した記録媒体にコンテンツを記録する。
【0053】
図2は、図1に示す制御部56が備える機能を説明する為のブロック図である。
図2に示すように、制御部56は、録画制御部561、管理情報生成部562、再生制御部563、及びコピー制御部564を備える。
【0054】
録画制御部561は、コンテンツを記録媒体に記録する動作を統合的に制御する。録画制御部561は、鍵生成手段、暗号化手段、及び記録手段として機能する。管理情報生成部562は、記録するコンテンツを管理するための管理情報を生成する。管理情報生成部562は、管理情報記録手段として機能する。再生制御部563は、記録媒体に記録されているコンテンツを、管理情報生成部562により生成される管理情報に基づいて再生する。コピー制御部564は、記録媒体内におけるコンテンツのコピーを制御する。
【0055】
例えば、SDカード19、またはHDD33のいずれかの記録媒体にコンテンツのMedia Object(MO)を記録する場合、録画制御部561は、コンテンツに付加される付加情報に基づいて、暗号化すべきか否かを判断する。暗号化を行う場合、録画制御部561は、例えば乱数によりタイトル鍵(Title Key)を生成する。また、録画制御部561は、コンテンツに付加される付加情報(例えば使用許可情報)に基づいて、使用ルール(Usage Rule)を生成する。
【0056】
MOは、コンテンツ内の映像または音楽などのデータである。タイトル鍵は、MOを暗号化する為の鍵である。使用ルールは、MOを用いる処理を行う場合における制限事項(例えば、再生制限、コピー可能な回数など)を示す情報である。
【0057】
録画制御部561は、生成したタイトル鍵を用いてMOの暗号化を行う。録画制御部561は、暗号化したMOをSDカード19、またはHDD33などの記録媒体に記録する。さらに、録画制御部561は、暗号化されたMOを記録した記録媒体に、使用ルールとタイトル鍵とを記録する。なお、MOの記録を行う記録媒体は、例えばユーザによる操作入力に基づいて予め選択される。
【0058】
例えば、録画制御部561は、SDカード19に対して記録を行う場合、暗号化されたMOをSDカード19の通常領域(User Area)に記録し、使用ルールとタイトル鍵とをSDカード19の保護領域(Protected Area)に記録する。なお、通常領域は、ユーザによる操作によりアクセス可能な領域である。例えば、放送受信装置11は、ユーザによる操作に基づいて通常領域にアクセスし、通常領域に記録されているファイルのリストを映像表示器14に表示することができる。また、保護領域は、ユーザによる操作ではアクセスすることができない領域である。
【0059】
また、録画制御部561は、HDD33に対して記録を行う場合、暗号化されたMOをHDD33に記録し、使用ルールとタイトル鍵とをHDD33に保護状態で記録する。なお、保護状態とは、ユーザによる操作により追加、複製、変更、及び削除などが不可能な状態である。
【0060】
管理情報生成部562は、記録媒体に記録されるコンテンツの管理情報を生成する。管理情報生成部562は、生成した管理情報を記録媒体に記録する。管理情報は、例えば、記録媒体に記録されているプログラム(コンテンツ)のMOの数を示す情報、各MOのファイル識別子、ファイルサイズ、バージョン情報、及びプログラム情報などを含む。管理情報生成部562は、記録媒体に記録されるプログラム、及びプログラムのMOが変更される毎に記録媒体に記録されている管理情報を更新する。
【0061】
再生制御部563は、記録媒体に記録されているプログラムのMOを、タイトル鍵を用いて復号し、映像表示器14に表示するように各部を制御する。再生制御部563は、記録媒体に記録されているあるMOの再生指示が入力される場合、暗号化されたMOと、管理情報とを記録媒体から読み出し、対応するタイトル鍵と使用ルールとを特定する。再生制御部563は、特定したタイトル鍵を用いてMOの復号を行い、使用ルールに基づいて復号したMOの再生を行う。なお、再生制御部563は、読み出し手段及び復号手段として機能する。
【0062】
また、コピー制御部564は、あるMOの複製指示が入力される場合、コピー先の記録媒体にMOをコピーする。コピーを行う場合、コピー制御部564は、コピーする暗号化されたMOと、管理情報とを読み出し、対応するタイトル鍵と使用ルールとを特定する。コピー制御部564は、特定したタイトル鍵を用いてコピーするMOの復号を行う。また、コピー制御部564は、別のタイトル鍵を生成し、生成したタイトル鍵を用いて復号したMOを暗号化する。コピー制御部564は、暗号化したMOと生成した鍵とをコピー先の記録媒体に記録する。さらに、コピー制御部564は、コピー元のMOの使用ルールの更新を行い、コピー先のMOの使用ルールを生成してコピー先の記録媒体に記録する。
【0063】
なお、放送受信装置11は、SDカード19にコンテンツを記録する場合、コンテンツをSDカード19に記録する為のSD_HDAV形式で暗号化する。また、放送受信装置11は、HDD33にコンテンツを記録する場合、コンテンツをHDD33に記録する為のHDD_HDAV形式で暗号化する。
【0064】
上記した処理により、放送受信装置は、コンテンツを保護した状態で記録、及びコピーを行う事ができる。
【0065】
ここで、例えば、SDカード19にコンテンツを記録している途中でSDカード19の空き容量がなくなる場合、放送受信装置11は、例えばHDD33などの他の記録媒体を選択し、記録を行う。
【0066】
図3乃至図5は、図1に示すSDカード19及びHDD33に記録されるデータについて説明する為の説明図である。なお、ここでは、プログラム002(PRG002)のコンテンツの記録中にSDカード19の空き容量が無くなり、続きをHDD33に記録する例について説明する。
【0067】
図3は、図1に示すSDカード19の保護領域(Protected Area)に記録されるデータについて説明する為の説明図である。図4は、図1に示すSDカード19の通常領域(User Area)に記録されるデータについて説明する為の説明図である。図5は、図1に示すHDD33に記録されるデータについて説明する為の説明図である。
【0068】
図3に示すように、SDカード19の保護領域には、SD_HDAVディレクトリ301が構成される。SD_HDAVディレクトリ301には、Title Key and Usage Rule Master Manager File(TKURMMG)302と、1つまたは複数のTitle Key and Usage Rule Manager File(TKURMG)303、304、305…が格納される。
【0069】
SD_HDAVディレクトリ301は、SD_HDAV形式で暗号化されたコンテンツの鍵に関する情報を格納するためのディレクトリである。
【0070】
TKURMMG302は、SD_HDAVディレクトリ301を管理するための情報を格納するファイルである。
【0071】
TKURMG303は、Title Key and Usage Rule Manager Information(TKURMGI)と250個のTitle Key and Usage Rule Entry(TKURE)とを備える。TKURMGIは、250個のTKUREの使用状況を保持するための情報である。TKUREは、1つのタイトル鍵と1つの使用ルールとを保持する。タイトル鍵は、上記したように、コンテンツのMOの暗号化及び復号に用いる鍵である。使用ルールは、上記したように、MOを用いる処理を行う場合における制限事項(例えば、再生制限、コピー可能な回数など)を示す情報である。
【0072】
また、図4に示すように、SDカード19の通常領域には、SD_HDAVディレクトリ401が構成される。SD_HDAVディレクトリ401には、Manager Information Directory(MGR_INFO)402と、1つまたは複数のProgram Directory(PRG001、PRG002、・・・)403、404、・・・とが格納される。
【0073】
MGR_INFO402は、Management Data File(MGR_DATA)405とProgram Manager File(PRG_MGR)406とが格納される。MGR_DATA405は、SD_HDAVディレクトリ401を管理するための情報を格納するファイルである。MGR_DATA405は、例えば、記録したフォーマットのバージョン情報、及びメタデータなどを格納する。PRG_MGR406は、SD_HDAVディレクトリ401内の各プログラムを管理する為の情報を保持する。
【0074】
図6は、図4に示すPRG_MGR406に含まれる情報について説明する為の説明図である。
図6に示すように、PRG_MGR406は、DataType601、DataSize602、Version603、NumPrg604、及びPRG_ATTR605などの情報を保持する。
【0075】
DataType601は、ファイル識別子である。DataSize602は、ファイルのサイズを示す情報である。Version603は、バージョンを示す情報である。NumPrg604は、SD_HDAVディレクトリ401内のプログラムの数を示す情報である。PRG_ATTR605は、プログラム情報である。
【0076】
また、図4に示すように、プログラムディレクトリ403は、PRG001に関するデータを格納するディレクトリである。プログラムディレクトリ403には、Program Information File(PRG_INFO)407、Media Object Data File(MO)408、Media Object Information File(MOI)409が格納される。
【0077】
PRG_INFO407は、プログラムディレクトリ403に格納されているMOを管理するための情報である。MO408は、上記したように、例えば、Video、Audio Streamなどのデータである。MOI409は、MO408の詳細情報である。なお、1つのプログラムディレクトリに複数のMOが含まれる場合がある。この場合、MO408及びMOI409が複数格納される。
【0078】
プログラムディレクトリ404は、PRG002に関するデータを格納するディレクトリである。プログラムディレクトリ404に格納されるデータは、プログラムディレクトリ403に格納されるデータと同種のデータである。即ち、プログラムディレクトリ404には、PRG_INFO410、MO411、及びMOI412が格納される。
【0079】
図7は、図4に示すPRG_INFO407及び410に含まれる情報について説明する為の説明図である。
図7に示すように、PRG_INFO407及び410は、DataType701、DataSize702、Version703、MO_INFO704、MOID705、TKUREINDEX706、MoDuration707、MARKER708、及びPRG_EXT709などの情報を保持する。
【0080】
DataType701は、ファイル識別子である。DataSize702は、ファイルのサイズを示す情報である。Version703は、バージョンを示す情報である。
【0081】
MO_INFO704は、プログラムディレクトリに格納されているMOの情報として、MOID705、TKUREINDEX706、及びMoDuration707を保持する。MOID705は、MOのIDを示す情報である。TKUREINDEX706は、MOに対応するTKUREのインデックスを示す情報である。MoDuration707は、MOの再生時間を示す情報である。なお、プログラムが複数のMOを含む場合、各MOに対応するようにMO_INFO704が複数作成される。
【0082】
MARKER708は、マーカー、即ち再生開始位置を示す情報である。PRG_EXT709は、プログラムの属性情報である。
【0083】
また、上記したように、プログラム002(PRG002)のコンテンツの記録中にSDカード19の空き容量が無くなる場合、HDD33に続きが録画される。この為、図5に示すように、HDD33にSD_HDAVディレクトリ501が構成される。
【0084】
SD_HDAVディレクトリ501には、プログラムディレクトリ502が構成される。プログラムディレクトリ502は、PRG002に関するデータを格納するディレクトリである。プログラムディレクトリ502に格納されるデータは、MO503、MOI504、及びManager Information List(MO_INFO List)505が格納される。
【0085】
MO503は、SDカード19に格納されているPRG002のMO411の続きのデータである。MOI504は、MO503の詳細情報である。MO_INFO List505は、プログラムディレクトリ502以下に格納されているMOの情報の管理ファイルである。即ち、MO_INFO List505には、プログラムディレクトリ502に存在するMOのID、MOに対応するTKUREのインデックスを示す情報、及び再生時間などの情報のリストが含まれている。
【0086】
異なる記録媒体にコンテンツの記録を行う場合の放送受信装置11の動作について説明する。なお、プログラム002(PRG002)のMO#1までがSDカード19に記録可能であり、MO#1の続きのMO#2をHDD33に記録すると仮定する。
【0087】
録画制御部561は、まずSD_HDAVディレクトリ301及び401を作成する。録画制御部561は、タイトル鍵を生成し、MO#1を暗号化する。また、録画制御部561は、MO#1に関する使用ルールを生成し、タイトル鍵と使用ルールとを対応付けてMO#1に対応するTKURE#1を作成する。録画制御部561は、TKURE#1をSDカード19の保護領域の例えばTKURMG303に格納する。
【0088】
また、録画制御部561は、記録するプログラムのディレクトリ(ここではプログラムディレクトリ404)をSDカード19のSD_HDAVディレクトリ401に作成する。録画制御部561は、暗号化したMO#1をSDカード19の通常領域のプログラムディレクトリ404のMO411に格納する。さらに、録画制御部561は、MO#1の詳細情報であるMOI#1を作成し、プログラムディレクトリ404のMOI412に格納する。
【0089】
また、録画制御部561は、タイトル鍵を生成し、MO#2を暗号化する。また、録画制御部561は、MO#2に関する使用ルールを生成し、MO#2に対応付けてタイトル鍵と使用ルールとをTKURE#2として格納する。録画制御部561は、TKURE#2をSDカード19の保護領域の例えばTKURMG304に格納する。
【0090】
録画制御部561は、SD_HDAVディレクトリ501及びプログラムディレクトリ502をHDD33に作成する。この場合、録画制御部561は、SD_HDAVディレクトリ501にSDカード19を特定するための情報(例えばSDカード19のメディアID)を付記する。録画制御部561は、暗号化したMO#2をHDD33のプログラムディレクトリ502のMO503に格納する。
【0091】
なお、管理情報生成部562は、MO#1の続きがHDD33に記録されていることを示す情報をPRG_INFOに付加する。管理情報生成部562は、例えば、PRG_INFO410のPRG_EXT709に、MO#2が記録されているHDD33のIDを示す情報、及びMO#2のIDを示す情報を格納する。
【0092】
さらに、管理情報生成部562は、MO#2に対応するTKURE#2のインデックスを示す情報をPRG_INFO410内のMO_INFO#2に追加する。またさらに、管理情報生成部562は、MO_INFO#2の情報をHDD33のMO_INFO LIST505にも記録する。
【0093】
上記したように、録画制御部561は、SDカード19に記録するMO及びHDD33に記録するMOをSDカード19に応じた暗号方式で暗号化し、SDカード19及びHDD33にそれぞれ記録する。管理情報生成部562は、SDカード19に記録されているMOの続きが格納されている記憶媒体を特定するための情報をSDカード19に記録する。また、HDD33にSDカード19のMediaIDの情報を付加する。さらに、録画制御部561は、SDカード19に記録したMOとHDD33に記録したMOとに対応するタイトル鍵をSDカード19の保護領域に記録する。
【0094】
上記のようにプログラムを記録することにより、1つのプログラムを異なる記録媒体に記録し、且つ、それぞれの記録媒体に記録されるMOの関連付けを行うことができる。
【0095】
次に、異なる記録媒体に記録されているコンテンツの再生を行う場合の放送受信装置11の動作について説明する。ここでは、SDカード19からプログラム002を再生すると仮定する。また、プログラム002のMO#1までがSDカード19に記録されており、MO#1の続きのMO#2がHDD33に記録されていると仮定する。
【0096】
まず、再生制御部563は、操作指示に応じてSDカード19のプログラムディレクトリ404から、暗号化されたMO#1と、PRG_INFO410とを読み出す。再生制御部563は、PRG_INFO410のMO_INFO704を参照し、TKUREINDEX706を読み出す。再生制御部563は、SDカード19の保護領域にアクセスし、TKUREINDEX706により特定されるTKUREを読み出す。再生制御部563は、読み出したTKUREを用いてMO#1の復号を行い、復号したMO#1の再生を行う。
【0097】
また、再生制御部563は、PRG_INFO410のPRG_EXT709にMO#1の続きがHDD33に記録されていることを示す情報が格納されているか否か判断する。この場合、再生制御部563は、判断手段として機能する。PRG_INFO410のPRG_EXT709にMO#1の続きがHDD33に記録されていることを示す情報が格納されていると判断する場合、再生制御部563は、続きのMO#2が格納されているHDD33にアクセスする。
【0098】
再生制御部563は、続きのMOを他の記録媒体から読み出す場合、MO_INFOの比較を行う。即ち、再生制御部563は、SDカード19のPRG_INFO410の中のMO_INFO#2と、HDD33のMO_INFO LIST505の中のMO_INFO#2とが一致する場合、MO#2とMO_INFO#2とが対応していると判断する。
【0099】
再生制御部563は、HDD33からMO#2を読み出し、MO_INFO#2により特定されるTKUREをSDカード19の保護領域から読み出す。再生制御部563は、読み出したTKUREを用いてMO#2の復号を行い、MO#1の再生が完了した後に復号したMO#2を再生する。再生制御部563は、再生を行う場合、復号したMOを映像表示器14、及びスピーカ15などに出力する。この場合、再生制御部563は、出力手段として機能する。
【0100】
上記したように、再生制御部563は、SDカード19に記録されているMO411と、このMOに対応するタイトル鍵とを読み出し、MO411を復号し、再生する。また、再生制御部563は、PRG_INFO410を確認し、MO411の続きが他の記録媒体に記録されているか否か判断する。他の記録媒体に続きが記録されている場合、再生制御部563は、PRG_INFO410を参照して続きが記録されている記録媒体を特定し、特定した記録媒体から続きのMOであるMO503を読み出す。再生制御部563は、PRG_INFO410からMO503に対応するタイトル鍵を特定し、SDカード19からタイトル鍵を読み出し、MO503を復号し、再生する。
【0101】
上記のようにプログラムを再生することにより、再生制御部563は、異なる記録媒体に記録されている複数のMOをシームレスに再生することが出来る。
【0102】
なお、上記の実施形態では、プログラムの記録の途中でSDカード19の空き容量が足りなくなる場合に他の記録媒体に続きを記録する構成について説明したが、プログラム毎に他の記録媒体に記録を行う構成であってもよい。
【0103】
例えば、SDカード19にプログラムを記録する操作入力があるとする。この場合、録画制御部561は、SDカード19に記録するプログラムの容量とSDカード19の空き容量とを比較し、SDカード19の空き容量がSDカード19に記録するプログラムの容量より少ない場合、HDD33を選択してプログラムを記録する。
【0104】
なお、SDカード19にはプログラム001とプログラム002とが記録されており、SD_HDAVディレクトリ301及び401が作成されているとする。
【0105】
録画制御部561は、タイトル鍵を生成し、記録するプログラム(プログラム003)のMO#1を暗号化する。また、録画制御部561は、MO#1に関する使用ルールを生成し、MO#1に対応付けてタイトル鍵と使用ルールとをTKURE#3に格納する。録画制御部561は、TKURE#3をSDカード19の保護領域の例えばTKURMG305に格納する。
【0106】
また、録画制御部561は、記録するプログラムのディレクトリ(ここではプログラムディレクトリ506)をHDD33のSD_HDAVディレクトリ501に作成する。録画制御部561は、暗号化したMO#1をプログラムディレクトリ506のMO508に格納する。さらに、録画制御部561は、MO#1の詳細情報であるMOI#1を作成し、プログラムディレクトリ506のMOI509に格納する。
【0107】
さらに、管理情報生成部562は、HDD33にSD_HDAV形式で記録したプログラムが存在することを示す情報をSDカード19のMGR_INFO402のPRG_MGR406のPRG_ATTR605に記載する。即ち、管理情報生成部562は、HDD33に記録するプログラム003に対応するPRG_ATTR#3を作成し、PRG_ATTR605に記録する。
【0108】
また、管理情報生成部562は、HDD33に記録したプログラムの管理情報であるPRG_INFOを作成する。管理情報生成部562は、作成したPRG_INFOをHDD33のプログラムディレクトリ506のPRG_INFO507に格納する。
【0109】
また、管理情報生成部562は、プログラム003のMO#1に対応するTKURE#3のインデックスを示す情報をHDD33のMO_INFO_LIST510、またはPRG_INFO507に格納する。
【0110】
上記したように、録画制御部561は、プログラムをSDカード19に記録する操作入力がある場合、当該プログラムを記録可能か否か判断する。記録が不可能である場合、録画制御部561は、プログラムのMOをSDカード19に応じた暗号方式で暗号化し、HDD33に記録する。管理情報生成部562は、HDD33にSD_HDAV形式で暗号化されたプログラムが記録されていることを示す情報をSDカード19にプログラム管理情報として記録する。
【0111】
また、上記したようにプログラム毎に他の記録媒体に記録したプログラムの再生を行う場合、再生制御部563は、SDカード19に記録されているPRG_MGR406を読み出し、HDD33に記録されているプログラムを認識する。
【0112】
再生制御部563は、PRG_MGR406の情報に基づいて、HDDのプログラムディレクトリ506に記録されているPRG_INFO507、及びMO508を読み出す。再生制御部563は、PRG_INFO507の記載内容に基づいてMO508に対応するTKUREを特定する。再生制御部563は、特定したTKUREをSDカード19の保護領域から読み出す。再生制御部563は、読み出したTKUREを用いてMO508を復号し、再生する。
【0113】
上記のようにプログラムを記録することにより、例えば、コピー制御部564によりHDD33に記録したプログラムをSDカード19にコピーする場合の処理がより効率的になる。即ち、コピー制御部564は、HDD33に格納されているプログラムディレクトリ506以下をSDカード19の通常領域のSD_HDAVディレクトリ401にコピーすることにより、プログラムのコピーを行うことができる。
【0114】
この場合、コピー制御部564は、HDD33に記録されている暗号化されたコンテンツのMOをSDカード19にコピーまたは移動することにより、マージング処理を行うことが出来る。即ち、コピー制御部564は、マージング手段として機能する。
【0115】
通常、HDD33に記録されているコンテンツを復号し、SDカード19に応じた形式で暗号化し、SDカード19に保存する必要があった。しかし、上記の例では、録画制御部561は、SDカード19に保存する操作入力が有る場合にSDカード19に応じた形式で暗号化してHDD33に記録する。即ち、SDカード19に応じた形式にプログラムを変換する必要がない。
【0116】
例えば、従来の構成によると、記録するプログラムがコピー可能な回数が予め設定されているプログラムである場合、プログラムの復号と暗号化とを行う際にコピー可能回数が消費される。しかし、上記の例のように、プログラムのデータのみをコピーする場合、コピー可能回数が消費されない。これにより、コピー可能回数を有効に活用することが出来る。この結果、よりユーザの利便性を向上させることが出来る記録装置、及び再生装置を提供することができる。
【0117】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0118】
11…放送受信装置、14…映像表示器、15…スピーカ、16…操作部、17…リモートコントローラ、18…受光部、19…SDカード、21…LAN端子、22…LAN端子、23…USB端子、31…HDD、32…HDD、33…HDD、43…アンテナ、44…入力端子、45…チューナ、46…PSK復調器、47…信号処理部、48…アンテナ、49…入力端子、50…チューナ、51…OFDM復調器、52…グラフィック処理部、53…音声処理部、54…OSD信号生成部、55…映像処理部、56…制御部、57…ROM、58…RAM、59…不揮発性メモリ、61…カードホルダ、68…アナログチューナ、69…アナログ復調器、561…録画制御部、562…管理情報生成部、563…再生制御部、564…コピー処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力されるコンテンツを暗号化するための鍵を生成する鍵生成手段と、
前記入力手段により入力されるコンテンツを前記鍵生成手段により生成する鍵を用いて暗号化する暗号化手段と、
前記鍵生成手段により生成した鍵を第1の記録媒体に記録し、前記暗号化手段により暗号化したコンテンツのデータを第2の記録媒体に記録する記録手段と、
前記第2の記録媒体に前記第1の記録媒体に記録した鍵により復号可能なコンテンツが記録されていることを示す情報を含む管理情報を前記第1の記録媒体に記録する管理情報記録手段と、
を具備することを特徴とするコンテンツの記録装置。
【請求項2】
前記記録手段は、前記第1の記録媒体に前記暗号化されたコンテンツのデータの一部を記録し、前記暗号化されたコンテンツのデータの残りの部分を前記第2の記録媒体に記録することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
【請求項3】
前記記録手段は、前記第1の記録媒体に前記暗号化されたコンテンツのデータを記録できない場合に、前記鍵生成手段により生成した鍵を第1の記録媒体に記録し、前記暗号化手段により暗号化したコンテンツのデータを第2の記録媒体に記録することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項4】
前記記録手段は、前記暗号化手段により暗号化したコンテンツのデータを前記第1の記録媒体に記録し、前記第1の記録媒体の空き容量が無くなる場合に前記コンテンツのデータの続きを前記第2の記録媒体に記録することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項5】
前記暗号化手段は、前記第1の記録媒体に記録するコンテンツのデータを第1の暗号鍵を用いて暗号化し、前記第2の記録媒体に記録するコンテンツのデータを第2の暗号鍵を用いて暗号化し、
前記記録手段は、前記第1の暗号鍵と前記第2の暗号鍵とを前記第1の記録媒体に記録することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項6】
前記管理情報記録手段は、前記コンテンツの続きのデータを第2の記録媒体に記録する場合、前記第1の記録媒体に記録するコンテンツの続きのデータが前記第2の記録媒体に記録されていることを示す情報と、前記第2の記録媒体に記録されるコンテンツのデータを特定するための情報とを含む管理情報を前記第1の記録媒体に記録することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
【請求項7】
前記記録手段は、前記コンテンツの続きのデータを第2の記録媒体に記録する場合、前記第2の記録媒体に前記第1の記録媒体を特定するための情報を付加することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
【請求項8】
前記記録手段は、前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツのデータが前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツのデータの続きであるか否かを確認するための情報を記録することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
【請求項9】
前記記録手段は、前記第1の記録媒体の空き容量と記録するコンテンツの容量とに基づいて、前記第1の記録媒体に前記コンテンツを記録することができるか否かを判断し、前記第1の記録媒体に前記コンテンツのデータを記録できないと判断する場合、前記鍵生成手段により生成した鍵を第1の記録媒体に記録し、前記暗号化手段により暗号化したコンテンツのデータを第2の記録媒体に記録することを特徴とすることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項10】
前記記録手段は、前記コンテンツのデータを第2の記録媒体に記録する場合、前記第2の記録媒体に前記鍵を記録する前記第1の記録媒体を特定するための情報を付加することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項11】
前記第2の記録媒体に記録されている暗号化された前記コンテンツのデータを前記第1の記録媒体にコピーまたは移動することにより、マージング処理を行うマージング手段をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項12】
第2の記録媒体から管理情報及びコンテンツを読み出す第1の読み出し手段と、
前記第1の読み出し手段により読み出した前記管理情報に基づいて、前記コンテンツを復号可能な鍵が第1の記録媒体に記録されているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツを復号可能な鍵が第1の記録媒体に記録されていると判断する場合、前記コンテンツを復号可能な鍵を前記第1の記録媒体から読み出す第2の読み出し手段と、
前記第1の読み出し手段により読み出した前記コンテンツを前記第2の読み出し手段により読み出した前記鍵を用いて復号する復号手段と、
前記復号手段により復号したコンテンツを出力する出力手段と、
を具備することを特徴とするコンテンツの再生装置。
【請求項13】
前記第1の読み出し手段は、前記第2の記録媒体から前記コンテンツと前記管理情報を読み出し、
前記第2の読み出し手段は、第1の暗号鍵と前記コンテンツと第2の暗号鍵とを前記第2の記憶媒体から読み出し、
前記復号手段は、前記第2の読み出し手段により読み出した前記第1の暗号鍵を用いて前記第2の記録媒体から読み出した前記コンテンツを復号し、前記第2の読み出し手段により読み出した前記第2の暗号鍵を用いて前記第1の記録媒体から読み出した前記コンテンツを復号し、
前記出力手段は、前記第2の記録媒体から読み出した前記コンテンツの出力が完了した後に前記第1の記録媒体から読み出した前記コンテンツを出力する、
ことを特徴とする請求項12に記載の再生装置。
【請求項14】
前記第1の読み出し手段は、前記第2の記録媒体に記録されている前記管理情報に基づいて、前記第1の記録媒体に記録されているコンテンツと、前記第2の記録媒体に記録されているコンテンツとを特定し、
前記第2の読み出し手段は、前記第2の記録媒体に記録されている前記管理情報に基づいて、前記第1の暗号鍵と前記第2の暗号鍵とを特定する、
ことを特徴とする請求項12に記載の再生装置。
【請求項15】
前記復号手段は、前記第1の記憶媒体に記録されているコンテンツ情報と、前記第2の記憶媒体に記録されているコンテンツ情報とが一致する場合に、前記コンテンツの復号を行なう、
ことを特徴とする請求項12に記載の再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−96331(P2011−96331A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−251176(P2009−251176)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】