説明

記録装置および記録装置への入力方法

【課題】 デジカメダイレクト等のスタンドアロン的な使用においても、PCを介さずにヘッドレジ調整、等の調整、用紙サイズ・紙種・印字モード・ヘッド紙間、等の設定を簡単・迅速・正確に行うことができるプリンターを提供する。
【解決手段】 キャリッジとその近傍に指標を設け、操作者がプリントアウト結果を元に、キャリッジを所定位置に移動させ、調整・設定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、等の記録装置に関するもので、キャリッジ位置による選択肢選択可能な記録装置及びその操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタはパソコン等に接続され、パソコンからの印字情報に基づき印刷を行なう。しかしながら、近年、デジカメダイレクト等でパソコンを介さずにデジカメから直接印刷できる機能が付加されてきた。そこで、従来はパソコンからの情報入力を行なっていたヘッドのレジ調整、用紙種類の選択、印字モードの選択、等をどうするかが大きな課題になる。
【0003】
この場合の上記パソコンからの情報入力方法に変わるものとして、1.デジタルカメラからの入力、2.液晶モニターを搭載しキーなどで入力、3.自動調整、検出センサーを搭載、等が考えられる。
【0004】
又、別の従来例としては、用紙のサイズ及び種類を自動的に検出する機能を有するプリンタの例が、例えば特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2004−129221号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来例において、次のような課題があった。
【0006】
(1)1.の場合は、デジカメがその機能を持たなければ、機能できず、デジカメによっては対応できない等の問題が発生する。
【0007】
(2)2.3の場合は、プリンタ体のコストアップになってしまう。
【0008】
本発明は、前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、コストをかけない簡単な構成、制御でスタンドアローン使用時のプリンタに所定の入力情報を簡単かつ正確で迅速に入力できる記録装置及び操作方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、記録媒体を搬送する手段と、この記録媒体上に記録を行う記録手段と、この記録手段を搭載し、前記記録媒体搬送方向と直角走査するキャリッジ、前記キャリッジの位置を検出する手段、を有する記録装置において、記録装置のキャリッジ走査部分の近傍固定部に、指標を設け、この指標に合わせ操作者がキャリッジを移動させることで、記録装置に所定の情報を入力することを特徴とする。
【0010】
前記キャリッジ走査部分の近傍固定部に設けた指標に一致するように、キャリッジ上にも指標を設けたことを特徴とする。
【0011】
前記記録装置側への情報入力内容が記録手段のレジ合わせ用の補正データーであることを特徴とする。
【0012】
前記記録装置側への情報入力内容が印字モードであることを特徴とする。
【0013】
記記録装置側への情報入力内容が印字用紙であることを特徴とする。
【0014】
前記記録装置側への情報入力内容がヘッド紙間設定であることを特徴とする。
前記記録装置側への情報入力内容をプリントアウトし、この情報に基づき操作者がキャリッジを移動させ、所定情報を入力することを特徴とする。
【0015】
そして、前記プリントアウトする際に、所定の情報が異なる位置にレイアウトされていることを特徴とする。
【0016】
前記キャリッジに操作者がキャリッジを掴み、移動できるような摘みを設けたことを特徴とする。
【0017】
前記キャリッジを操作者が掴み、移動させる際に、キャリッジ駆動モーターの励磁を切ることを特徴とする。
【0018】
または、前記キャリッジを操作者が掴み、移動させる際に、キャリッジの位置変動を検出し、キャリッジ駆動モーターを駆動させ、キャリッジ移動の操作力をアシストすることを特徴とする。
【0019】
あるいは、前記キャリッジを操作者が移動させる際に、操作キーを押すことでキャリッジを移動させることを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、コストをかけない簡単な構成、制御でスタンドアローン使用時のプリンタに所定の入力情報を簡単かつ正確で迅速に入力できることである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば以下の効果がある。
【0022】
(1)プリンタ固定部近傍およびキャリッジに指標を入れるだけで、所定の情報入力を行なうことができるので、コストをかけない簡単な構成、制御でスタンドアローン使用時の情報入力対応が可能である。
【0023】
(2)情報入力内容をプリントアウトし、この情報に基づき操作者がキャリッジを移動させ、所定情報を入力することができるので、操作者が迷うことなく、迅速かつ正確な情報入力が可能である。
【0024】
(3)前記プリントアウトする際に、所定の情報が異なる位置にレイアウトされているので、1枚の用紙を使ってプリントと操作を繰り返すことができるので、用紙が無駄にならない。
【0025】
(4)操作者がキャリジを掴んで移動する際も、モーターの励磁を切ったり、アシスト力を与えたりすることで、軽い力で移動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
(実施例1)
本発明の実施例1を図1〜図9に沿って説明する。図1、図2は本発明の第1実施例における記録装置の斜視図、図3、4は本発明の第1実施例における記録装置の機構部の斜視図、図5は本発明の第1実施例における断面図、図6〜図9はキャリッジ位置による選択肢選択と操作方法に関する図である。
【0027】
本発明の記録装置1は、給紙装置2、送紙部3、排紙部4、キャリッジ部5、クリーニング部6、記録ヘッド7、電気部5から構成されている。そこで、これらを項目に分けて概略を順次述べていく。
【0028】
(A)給紙部
給紙部2はシート材Pを積載する圧板21、シート材Pを給紙する給紙ローラー28、シート材Pを分離する分離ローラー241、シート材Pを積載位置に戻す為の戻しレバー22、等がベース20に取り付けられる構成となっている。
【0029】
積載されたシート材Pを保持する為の給紙トレイ26が、ベース20または外装に取り付けられている。給紙トレイ26は多段式で使用時は引出して用いる。
【0030】
給紙ローラー28は断面円弧の棒状をしている。用紙基準よりに1つの分離ローラーゴムが設けられており、これによってシート材を給紙する。給紙ローラー28への駆動は、給紙部2に設けられた専用給紙モーター273から駆動伝達ギア271、遊星ギア272によって伝達される。
【0031】
前記圧板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けられて、シート材Pの積載位置を規制している。圧板21はベース20に結合された回転軸を中心に回転可能で、圧板バネ212により給紙ローラー28に付勢される。給紙ローラー28と対向する圧板21の部位には、積載最終近くののシート材Pの重送を防止する人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離シート213が設けられている。圧板21は圧板カム241によって、給紙ローラー28に、当接、離間できるように構成されている。
【0032】
さらに、ベース20には、シート材Pを一枚ずつ分離するための分離ローラー241を取り付けた分離ローラーホルダー24が分離ベース20に設けられた回転軸を中心に回転可能で、分離ローラーバネ242により給紙ローラー28に付勢される。分離ローラー241は、クラッチバネ243が取り付けられ、所定以上の負荷がかかると、分離ローラー241が取り付けられた部分が、回転できる構成になっている。分離ローラー241は分離ローラーリリースシャフト242とコントロールカム25によって、給紙ローラー28に、当接、離間できるように構成されている。これらの圧板21、戻しレバー22、分離ローラー241の位置はASFセンサー29によって検知されている。
【0033】
また、シート材Pを積載位置に戻す為の戻しレバー25は、回転可能にベース20に取り付けられ、解除方向に戻しレバーバネ221で付勢されている。シート材Pを戻す時は、前記コントロールカム25によって回転するように構成されている。
【0034】
以上の構成を用いて給紙する状態を以下に説明する。
【0035】
通常の待機状態では、圧板28は圧板カム214でリリースされ、分離ローラー241はコントロールカム25でリリースされ、戻しレバー22はシート材Pを戻し、積載時にシート材Pが奥に入らないように、積載口を塞ぐような積載位置に設けられている。この状態から、給紙が始まると、モーター駆動によって、まず、分離ローラー241が給紙ローラー28に当接する。そして、戻しレバー22がリリースされ、圧板21が給紙ローラー28に当接する。この状態で、シート材Pの給紙が開始される。シート材Pはベース20に設けられた前段分離部201で制限され、シート材Pの所定枚数のみが給紙ローラー28と分離ローラー241から構成されるニップ部に送られる。送られたシート材Pはこのニップ部で分離され、最上位のシート材Pのみが搬送される。
【0036】
シート材Pが、後述の搬送ローラー36、ピンチローラー37まで到達すると、圧板21は圧板カム213によって、分離ローラー28はコントロールカム25によって、リリースされる。戻しレバー22はコントロールカム25によって、積載位置に戻る。この時、給紙ローラー28と分離ローラー241から構成されるニップ部に到達していたシート材Pを積載位置まで、戻すことができる。
【0037】
(B)送紙部
曲げ起こした板金からなるシャーシー11に送紙部3が取り付けられている。送紙部3はシート材Pを搬送する搬送ローラ36とPEセンサー32を有している。搬送ローラー36は金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構成であり、両軸の金属部分を軸受け38で受け、シャーシー11に取り付けられている。搬送ローラー36には回転時の負荷を与え安定した搬送が行えるために軸受け38と搬送ローラー36の間に搬送ローラーテンションバネ381が設けられて、搬送ローラー36を付勢することで所定の負荷を与えている。
【0038】
搬送ローラー36には従動する複数のピンチローラー37が当接して設けられている。ピンチローラー37はピンチローラーホルダ30に保持され、ピンチロラーバネ31で付勢することで、ピンチローラー37が搬送ローラー36に圧接し、シート材Pの搬送力を生み出している。この時、ピンチローラーホルダ30の回転軸がシャーシー8の軸受けに取り付けられ、そこを中心に回転する。さらに、シート材Pが搬送されてくる送紙部3の入口にはシート材Pをガイドするペーパーガイドフラッパー33及びプラテン34が配設されている。また、ピンチローラーホルダ30にはシートPの先端、後端検出をPEセンサ−32に伝えるPEセンサーレバー321が設けられている。プラテン34はシャーシー11に取り付けられ、位置決めされる。ペーパーガイドフラッパー33は、搬送ローラー36と勘合し、摺動する軸受け部331を中心に回転可能で、シャーシー11に当接することで位置決めされる。
【0039】
また、プラテン34の紙基準側にはシート材Pの端部を覆う紙押さえ341が設けられている。これによって、端部か変形、またはカールしたシート材Pにおいても端部が浮き上がってキャリッジ50、または記録ヘッド7と干渉しないようにしている。さらに、搬送ローラー36のシート材搬送方向における下流側には、画像情報に基づいて画像を形成する記録ヘッド7が設けられている。
【0040】
上記構成において、送紙部3に送られたシート材Pはピンチローラーホルダ30及びペーパーガイドフラッパー33に案内されて、搬送ローラー36とピンチローラー37とのローラー対に送られる。この時、PEセンサ−レバ−35搬送されてきたシート材Pの先端を検知して、これによりシート材Pの印字位置を求めている。また、シート材Pは搬送モーター35によりローラー対36、37が回転することでプラテン34上を搬送される。プラテン34上には、搬送基準面になるリブが形成されており、記録ヘッド7とのギャップを管理しているのと、後述の排紙部と合わせて、シート材Pの浪打を制御することで、浪打が大きくならないように構成されている。
【0041】
搬送ローラー36への駆動は、DCモーターからなる搬送モーター35の回転力をタイミングベルト351で搬送ローラー36の軸上に設けたプーリー361に伝達している。また、搬送ローラー36の軸上には、搬送ローラー36による搬送量を検出する為の150〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードホイール362が設けられており、それを読み取るエンコーダーセンサー363がコードホイール362の隣接する位置のシャーシー11に取り付けられている。
【0042】
なお、記録ヘッド7は各色インクタンク別体の交換可能なインクタンクが搭載されたインクジェット記録ヘッドが用いられている。この記録ヘッド7は、ヒータ等によりインクに熱を与えることが可能となっている。そして、この熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって記録ヘッド7のノズル70からインクが吐出されてシート材P上に画像が形成される。
【0043】
(C)キャリッジ部
キャリッジ部5は、記録ヘッド7を取り付けるキャリッジ50を有している。そしてキャリッジ50は、シート材Pの搬送方向にたいして直角方向に往復走査させるためのガイドシャフト52及びキャリッジ50の後端を保持して記録ヘッド7とシート材Pとの隙間を維持するガイドレール111によって支持されている。なお、このガイドシャフト52はシャーシー11に取り付けられている。ガイドレール111はシャーシー11に一体に形成されている。ガイドレール111のキャリッジ50との摺動側には、SUS等の薄板の摺動シート53が張設され、摺動音の低減を行っている。
【0044】
また、キャリッジ50はシャーシー11に取り付けられたキャリッジモーター54によりタイミングベルト541を介して駆動される。このタイミングベルト541は、アイドルプーリー542によって張設、支持されている。タイミングベルト542はキャリッジ50とゴム等からなるダンパー55を介して結合されており、キャリッジモーター54等の振動を減衰することで、画像ムラ等を低減している。そして、キャリッジ50の位置を検出する為の150〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードストリップ561がタイミングベルト541と平行に設けられている。さらに、それを読み取るエンコーダーセンサー56がキャリッジ50に搭載したキャリッジ基板92に設けられている。このキャリッジ基板92には、記録ヘッド7と電気的な接続を行う為のコンタクト921も設けられている。また、キャリッジ50には、電気基板9から記録ヘッド7ヘ信号を伝えるためのフレキシブル基板57を備えている。
【0045】
記録ヘッド7をキャリッジ50に固定する為に、キャリッジ50には、位置決めの為の突き当て部501と押し付け、固定する為の押圧手段511が設けられている。押圧手段511はヘッドセットレバー51に搭載され、ヘッドセットレバー51を回転支点中心に回して、セットする際に、記録ヘッド7に作用する構成になっている。
【0046】
また、ガイドシャフト52の両端には偏心カム521が設けられており、キャリッジ昇降モーター59の駆動により、ギア列591を介し、偏心カム521まで駆動を伝達することによってガイドシャフト52を上下に昇降させることができる。このことによって、キャリッジ50を昇降させ、厚みの異なるシート材Pに対しても最適なギャップを構成することができる。
【0047】
上記構成において、シート材Pに画像形成する時は、画像形成する行位置(シート材Pの搬送方向の位置)にローラー対36、37がシート材Pを搬送すると共にキャリッジモーター80によりキャリッジ50を画像形成する列位置(シート材Pの搬送方向と垂直な位置)に移動させて、記録ヘッド7を画像形成位置に対向させる。その後、電気基板9からの信号により記録ヘッド7がシート材Pに向けてインクを吐出して画像が形成される。
【0048】
(D)排紙部
排紙部4は、2本の排紙ローラー40、41、排紙ローラー40、41に所定圧で当設、従動して回転可能な如く構成された拍車42、搬送ローラーの駆動を排紙ローラー40、41伝達する為のギア列、等から構成されている。
【0049】
排紙ローラー40、41はプラテン34に取り付けられている。上流側の排紙ローラー40は金属軸に、複数のゴム部401を設けている。搬送ローラーからの駆動がアイドラギアを介し、排紙ローラー40に伝達されることによって駆動される。排紙ローラー41は樹脂の軸にエラストマーの弾性体411を複数取り付けた構成になっている。排紙ローラー41への駆動は、排紙ローラー40からアイドラギアを介して伝達される。
【0050】
拍車42はSUSの薄板で周囲に凸形状を複数設けたものを樹脂部と一体成型され、拍車ホルダー43に取り付けられている。コイルバネを棒状に設けた拍車バネ44によって、拍車42は拍車ホルダー43への取り付けと、排紙ローラー40、41等への押圧を行っている。拍車は前記排紙ローラー40、41のゴム部、弾性体部に対応する位置に設けられ、主にシート材Pの搬送力を生み出す役割のものと、その間の前記排紙ローラー40、41のゴム部401、弾性体部411が無い位置に設け、主にシート材Pが印字される時の浮き上がりを抑える役割のものがある。
【0051】
前記排紙ローラー40、41の間には、シート材Pの両端を持ち上げ、前記排紙ローラー40、41の先でシート材Pを保持し、先出のシート材P上の印字を擦る事でダメージを与えない為の紙端サポート45が設けられている。先端にコロ451が設けられた樹脂部材が紙端サポートバネ452によって付勢され、コロ451を所定圧で、シート材Pに押し付けることで、シート材Pの両端を持ち上げ、こしを作ることで、保持できるように構成されている。
【0052】
以上の構成によって、キャリッジ部5で画像形成されたシート材Pは、前記排紙ローラー41と拍車42とのニップに挟まれ、搬送されて排紙トレイ46に排出される。排紙トレイ46は、複数に分割され、後述の下ケース99の下部に収納できる構成になっている。使用時は、引出して使用する。排紙トレイ46は先端に向けて高さが上がり、更にその両端は高さが高く構成され、排出されたシート材Pの積載性向上、印字面の擦れ防止を可能としている。
【0053】
(E)クリ−ニング部
クリーニング部6は、記録ヘッド7のクリーニングを行うポンプ60と記録ヘッド7の乾燥を抑えるためのキャップ61、記録ヘッド7のノズル周辺のフェイス面をクリーニングするブレード62、などから構成されている。
専用のクリーニングモーター69を有し、一方向の回転でポンプが作動し、別のもう一方向の回転でブレード62動作、キャップ61昇降動作が作用するようにワンウェークラッチ691が設けられている。
【0054】
ポンプ60は2本のチューブ67をポンプコロ68でしごくことで負圧を発生させるように構成され、キャップ61から、ポンプ60へは、途中弁65などを介して接続されている。キャップ61を記録ヘッド7密着させた状態でポンプ60を作用させると記録ヘッド7から不要なインク等を吸引するように構成されている。キャップ61部分には、吸引後のヘッド7のフェース面のインク残りを削減する為に、キャップ吸収体611が設けられている。その為、ここにインクが残り固着して弊害が出ないように、キャップ61を開けた状態で、キャップ61に残っているインクを吸引するようにしている。前記ポンプ60で吸引された廃インクは後述の下ケース99に設けられた廃インク吸収体991に吸収・保持される。
【0055】
ブレード62動作、キャップ61昇降動作、弁65の開閉、等の一連の動作は、軸上に複数のカムを設けたメインカム63で制御される。それぞれの部位のカム、アームがメインカムに作用され、所定の動作を行う。メインカム63の位置は、フォトインタラプタ等の位置検出センサー64で検出することができる。キャップ61の降時に、ブレード62がキャリッジ5走査方向に垂直に移動し、記録ヘッド7のフェース面をクリーニングする。ブレード62は、記録ヘッド7のノズル近傍をクリーニングするものと、フェース面全体をクリーニングするものと、複数設けられている。そして、一番奥に移動した際に、ブレードクリーナー66へ当接することで、ブレード62自身へ付着したインクなどを、除去することができる。
【0056】
(F)外装部
前述までの各ユニットはシャーシー11に組み込まれ、プリンタの機構部分を形成している。その回りを覆うように外装を取り付けている。外装は、主に、下ケース99、上ケース98、アクセスカバー97、コネクタカバー96、フロントカバー95から構成されている。
【0057】
下ケース99の下部には、排紙トレイレール992が設けられ、分割された排紙トレイ46が収納可能に構成されている。また、フロントカバー95は非使用時に排紙口を塞ぐ構成になっている。
【0058】
上ケース98には、アクセスカバー97が取り付けられ、回動可能に構成されている。上ケースの上面の一部は開口部を有しており、この位置で、インクタンク71、および記録ヘッド7を交換可能に構成されている。さらに、アクセスカバーの開閉を検知する為の、ドアスイッチレバー981、LEDの光を伝達・表示するLEDガイド982、基板のSWに作用するキースイッチ983等が上ケース98に設けられている。さらに、上ケース98には、多段式の給紙トレイ26が回動可能に取り付けられている。給紙部が使われない時は、給紙トレイ26は収納すれば、給紙部のカバーにもなるように構成されている。
【0059】
また、上ケース98と下ケース99は、弾性を持った勘合爪で取り付けられている。その間のコネクタ部分が設けられている部分をコネクタカバー96が覆っている。
【0060】
次に本発明に関わるキャリッジ位置による選択肢選択と操作方法について詳細に図6〜図9を用いて説明する。
【0061】
図6は本体固定部に設けた指標80とキャリッジ50に設けた指標81の説明図である。図に示すように、上ケース98の開口部前面に指標80が刻印またはシールの貼り付けで設けられている。内容は、本体に向かって左から1から5までの数字が等間隔で並んでいる。キャリッジ50には、前記指標80に対応する部分に、指標80に向かって三角の頂点が下になるように刻印またはシールで指標81が設けられている。
【0062】
さらに、図6に示すように、操作レバー51には、操作者がキャリッジ50を操作できるような摘まみ82が設けられている。
【0063】
また、キーSW983は、電源をONOFFするメインSWキー983Aとリセットなどを行なうレジュームキー983Bから構成され、LED983については、緑とオレンジの2色を点灯できる構成になっている。
【0064】
図7にスタンドアローン時のヘッドレジ調整の操作方法フローチャートを示す。S101において操作者がレジュームキー983Bを押し続けると、LED982が点滅を開始する。点滅した回数が所定回数でキーを解除すれば、スタンドアローン使用時の「単独入力モード」に入る。この状態で、用紙をASFにセットし、レジュームキー983Bを押す。(S102)そして、入力モードの一覧がプリントアウトされる。(S103)図8にプリントアウトの結果を示す。入力モードには、1:ヘッドレジ調整、2:用紙種類・サイズ、3:印字モード、4:ヘッド紙間距離設定、5:入力終了がある。次に、そのモードの選択を行なう。ここでは、1:ヘッドレジ調整の場合を説明する。キャリッジ50を“1”のヘッドレジ調整に合わせる。使用頻度が高い2:用紙種類・サイズがデフォルト設定されているので、キャリッジ50上の指標81は指標80の“2”を指している。ここで、操作者は操作レバー51に設けた摘まみ82を掴み、指標81を指標80の“1”に合うように、キャリッジ50を移動させる。移動させた状態でレジュームキー983Bを押す。(S104)以上で、ヘッドレジ調整モードが選択された。
【0065】
上記キャリッジ50を操作者が移動させる際に、キャリッジモーター54の励磁は切った状態でオープン状態になっている。従って、キャリッジ50操作時に大きな力が必要にはならない。
【0066】
次に、先程の用紙をASFにセットし、レジュームキー983Bを押す。(S112)そして、再度用紙は給紙され、今度はレジ調整パターンを印刷する。(S113)図9にプリントアウトの結果を示す。色間、双方向、等の4つの調整項目が有り、一番合っている状態の番号部分が均一にムラ無い状態になっている。この状態でLEDが1回転点滅を開始する。このことで、レジ調整パターン“A”の入力状態であることが分かる。印刷結果に応じて、キャリッジ50をレジ調整が一番合っているポジションに移動させ、レジュームキー983Bを押す。(S114)これでレジ調整パターン“A”の調整が終了した。次に、レジ調整パターン“B”、“C”、“D”でも同様の操作を行い、調整を終了させる。この時LEDはそれぞれのモードで2、3、4回点滅を行なうのでそれぞれのどのモードであることが分かるようになっている。(S115、S116、S117)ここで、パターン“A”は黒の双方向レジ、“B”はシアンの双方向レジ、“C”はマゼンタの双方向レジ、“D“は黒・カラー間の横レジ、“E”はカラー間の横レジである。
【0067】
この状態で、プリンターはS104の入力モード選択状態になる。ここで、5:入力終了(S110)を選択すると、「単独入力モード」から抜けられる。2:用紙種類・サイズ(S105)を選択すると、「用紙種類・サイズ設定」になる(S106)。3:印字モード(S107)を選択すると、「印字モード」(S108)、4:ヘッド紙間距離設定(S109)を選択すると「ヘッド紙間距離設定」(S110)に入ることができ、所定の入力を行なうことができる。
【0068】
尚、ここで入力された設定は、EEPROMに記憶され、設定を変更しない限り変わらないようになっている。
【0069】
以上より、プリンタ固定部近傍およびキャリッジに指標を入れるだけで、所定の情報入力を行なうことができるので、コストをかけない簡単な構成、制御でスタンドアローン使用時の情報入力対応が可能である。
【0070】
さらに、情報入力内容をプリントアウトし、この情報に基づき操作者がキャリッジを移動させ、所定情報を入力することができるので、操作者が迷うことなく、迅速かつ正確な情報入力が可能である。
【0071】
(実施例2)
前記実施例に於ては、ヘッドレジ調整のみの説明であったが、ここではそれ以外のモードについて説明する。さらに、前記実施例においては、操作者が直接キャリッジ50を掴み移動させていたが、キー操作によって移動させても良い。
【0072】
図10にスタンドアローン時のヘッドレジ調整以外の操作方法フローチャートを示す。各々に処理部分のみを示している。それ以外は図7に示すように、第一実施例とまったく同じである。
【0073】
まず、「用紙種類・サイズ」の処理について述べる。図10に示すように、第一実施例でレジ調整までプリントアウトした先程の用紙をASFにセットし、レジュームキー983Bを押す。(S201)再度用紙は給紙され、今度は後述する用紙種類・サイズ設定の選択肢が印刷される。(S202)図11にプリントアウトの結果を示す。この印刷位置は、他のモードでの印刷位置と異なるので、一連の入力動作をやっても1枚の用紙で全てを行なうことができるので、用紙を無駄にすることが無い。
【0074】
この状態でLEDが1回転点滅を開始する。このことで、「紙種」の入力状態であることが分かる。1:フォト用紙、2:光沢紙、3:コート紙、4:OHP、5:普通紙のどれかを選択する。デフォルトは1:フォト用紙が設定されているので、キャリッジ50は指標80の“1”の位置にいる。ここで、他の用紙を選択したい場合は、メインスイッチ983Aを押す。1回押すと指標80“2”の位置にキャリッジが移動し、その後押すごとに指標80の“3”、“4”、“5”、“1”、“2”、と移動して行く。例えば、コート紙を選択すれば2回押して、キャリッジ50を指標80の“3”の位置まで移動させて、レジュームキー983Bを押して、用紙設定される。(S203)次に、LEDが2回点滅に変わり、「サイズ」の入力状態になる。1:L判、2:2L判、3:はがき(4“×6”)、4:A4、5:LTRのどれかを選択する。デフォルトは1:L判が設定されている。ここも、上記と同様にキー操作でキャリッジを移動して、サイズを設定する。(S204)以上が終了した時点で、ここの処理を抜ける。
【0075】
次に、「印字モード」設定処理について述べる。先程の用紙をASFにセットし、レジュームキー983Bを押す。(S205)そして、再度用紙は給紙され、今度は後述する印字モードの選択肢が印刷された。(S206)図12にプリントアウトの結果を示す。この印刷位置も、他のモードでの印刷位置と異なるので、今までの印刷と重なることは無い。
【0076】
この状態でLEDが1回転点滅を開始する。このことで、「印字モード」の入力状態であることが分かる。1:はやい、2:標準、3:きれい、4:最高品位のどれかを選択する。デフォルトは2:標準が設定されているので、キャリッジ50は指標80の“2”の位置にいる。ここで、他のモードを選択したい場合は、上述のごとくメインスイッチ983Aを押し、所定位置にキャリッジを移動させる。ここで、レジュームキー983Bを押して、印字モードが設定される。(S207)
次に、「ヘッド紙間」設定処理について述べる。先程の用紙をASFにセットし、レジュームキー983Bを押す。(S208)そして、再度用紙は給紙され、今度は後述するヘッド紙間設定の選択肢が印刷された。(S209)図13にプリントアウトの結果を示す。この印刷位置も、他のモードでの印刷位置と異なるので、今までの印刷と重なることは無い。
【0077】
この状態でLEDが1回転点滅を開始する。このことで、「ヘッド紙間設定」の入力状態であることが分かる。1:小、2:中、3:大のどれかを選択する。デフォルトは2:中が設定されているので、キャリッジ50は指標80の“2”の位置にいる。ここで、他のモードを選択したい場合は、上述のごとくメインスイッチ983Aを押し、所定位置にキャリッジを移動させる。ここで、レジュームキー983Bを押して、ヘッド紙間が設定される。(S210)
以上により、複数の入力設定においても、簡単にかつ迅速に入力が可能である。また、プリントアウトする際に、所定の情報が異なる位置にレイアウトされているので、1枚の用紙を使ってプリントと操作を繰り返すことができるので、用紙が無駄にならない。さらに、キーによるキャリッジ移動を行なうことで、キャリッジがかなり大きな場合などの対応も可能である。
【0078】
その他の構成、作用については前記実施例と同様である。
【0079】
(実施例3)
前記実施例1に於ては、操作者がキャリッジ50を動かす場合に、キャリッジモーター54の励磁を切っていたが、動く挙動を検知し、キャリッジモーター54に駆動をかけ、アシスト力を与えても良い。
【0080】
図14その動作のフローチャートを示す。
【0081】
S301で設定が終了されたかどうかを確認する。ここでは、レジュームキー983Bが押され、設定がされた場合になる。設定が終了前の場合は、S302でキャリッジ50が操作者に動かされ、位置が変化したかどうかを見ており、位置が変化した場合は、操作が入ったと考え、S303で移動されている方向を判断し、その方向の回転方向に弱電流を流す。(S304、S305)この電流値は、これだけではキャリッジ50は動かすことができない値であり、操作者の操作力と合わせてキャリッジ50を動かすことになる。従って、操作者はキャリッジ50が一度動き始めると、軽い力で動かし続けることが可能である。キャリッジ50が所定位置に置かれ、停止したら電流を止める。(S306、S307)
その他の構成、作用については前記実施例と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の第1実施例における記録装置の斜視図。
【図2】本発明の第1実施例における記録装置の斜視図。
【図3】本発明の第1実施例における記録装置の機構部の斜視図。
【図4】本発明の第1実施例における記録装置の機構部の斜視図。
【図5】本発明の第1実施例における記録装置の断面図。
【図6】本発明の第1実施例におけるキャリッジと本体の指標部分の説明図。
【図7】本発明の第1実施例における単独入力モード時のヘッドレジ調整フローチャート図。
【図8】本発明の第1実施例における単独入力モード設定時のプリントアウト結果。
【図9】本発明の第1実施例におけるレジ調整パターンを追加印刷したプリントアウト結果。
【図10】本発明の第2実施例における単独入力モード時の用紙種類・サイズ、印字モード、ヘッド紙間設定フローチャート図。
【図11】本発明の第2実施例における用紙種類・サイズ入力設定時のプリントアウト結果。
【図12】本発明の第2実施例における印字モード入力設定時のプリントアウト結果。
【図13】本発明の第2実施例におけるヘッド紙間入力設定時のプリントアウト結果。
【図14】本発明の第3実施例におけるキャリッジモーターアシスト駆動フローチャート図。
【符号の説明】
【0083】
1 記録装置
2 給紙装置
3 送紙部
4 排紙部
5 キャリッジ部
6 クリーニング部
7 記録ヘッド
8 CD搬送部
9 電気部
11 シャーシー
111 ガイドレール
20 ベース
201 前段分離部
21 圧板
211 ローレット部
212 圧板バネ
213 分離シート
214 圧板カム
22 戻しレバー
221 戻しレバーバネ
23 可動サイドガイド
231 シートガイド部
232 ローレット対応部
233 操作部
24 分離ローラーホルダー
241 分離ローラー
242 分離ローラーバネ
243 分離ローラークラッチ
244 分離ローラーリリースシャフト
245 分離ローラー軸
25 コントロールカム
26 給紙トレイ
27 駆動部
271 駆動伝達ギア
272 遊星ギア
273 給紙モーター
28 給紙ローラー
281 給紙ローラーゴム
29 ASFセンサー
30 ピンチローラーホルダ
31 ピンチローラーバネ
32 PEセンサー
321 PEセンサーレバー
33 ペーパーガイドフラッパー
331 軸受け部
34 プラテン
341 紙押さえ
342 搬送ローラー取り付け部
343 シャーシ取り付け軸
344 トレイガイド検出センサー
35 搬送モーター
36 搬送ローラー
361 プーリー
362 コードホイール
37 ピンチローラー
38 軸受け
381 ローラーテンションバネ
39 エンコーダーセンサー
40 排紙ローラー1
41 排紙ローラー2
42 拍車
43 拍車ホルダー
44 拍車バネ
45 紙端サポート
451 紙端サポートコロ
452 紙端サポートバネ
46 排紙トレイ
50 キャリッジ
501 突き当て部
51 ヘッドセットレバー
511 ヘッド押圧手段
52 ガイドシャフト
521 偏心カム
53 摺動シート
54 キャリッジモーター
541 タイミングベルト
542 アイドルプーリー
55 キャリッジダンパー
56 エンコーダーセンサー
561 コードストリップ
57 フレキシブル基板
58 キャリッジ昇降モーター
581 駆動ギア列
59 トレイ位置検出センサー
60 ポンプ
61 キャップ
611 キャップ吸収体
62 ブレード
63 メインカム
64 位置検出センサー
65 弁
66 ブレードクリーナー
67 チューブ
68 ポンプコロ
69 クリーニングモーター
691 ワンウェイクラッチ
7 記録ヘッド
71 インクタンク
80 本体固定部指標
81 キャリッジ指標
82 キャリッジ操作用摘まみ
91 メイン基板
92 キャリッジ基板
921 コンタクト
95 フロントカバー
96 コネクタカバー
97 アクセスカバー
98 上ケース
981 ドアスイッチレバー
982 LEDガイド
983 キースイッチ
983A メインスイッチ
983B レジュームキー
99 下ケース
991 廃インク吸収体
992 排紙トレイレール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を搬送する手段と、この記録媒体上に記録を行う記録手段と、この記録手段を搭載し、前記記録媒体搬送方向と直角走査するキャリッジ、前記キャリッジの位置を検出する手段、を有する記録装置において、
記録装置のキャリッジ走査部分の近傍固定部に、指標を設け、この指標に合わせ操作者がキャリッジを移動させることで、記録装置に所定の情報を入力することを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記キャリッジ走査部分の近傍固定部に設けた指標に一致するように、キャリッジ上にも指標を設けたことを特徴とする請求項1の記録装置。
【請求項3】
前記記録装置側への情報入力内容が記録手段のレジ合わせ用の補正データーであることを特徴とする請求項1の記録装置。
【請求項4】
前記記録装置側への情報入力内容が印字モードであることを特徴とする請求項1の記録装置。
【請求項5】
前記記録装置側への情報入力内容が印字用紙であることを特徴とする請求項1の記録装置。
【請求項6】
前記記録装置側への情報入力内容がヘッド紙間設定であることを特徴とする請求項1の記録装置。
【請求項7】
前記記録装置側への情報入力内容をプリントアウトし、この情報に基づき操作者がキャリッジを移動させ、所定情報を入力することを特徴とする請求項1の記録装置。
【請求項8】
前記プリントアウトする際に、所定の情報が異なる位置にレイアウトされていることを特徴とする請求項6の記録装置。
【請求項9】
前記キャリッジに操作者がキャリッジを掴み、移動できるような摘みを設けたことを特徴とする請求項1の記録装置。
【請求項10】
前記キャリッジを操作者が掴み、移動させる際に、キャリッジ駆動モーターの励磁を切ることを特徴とする請求項1の記録装置。
【請求項11】
前記キャリッジを操作者が掴み、移動させる際に、キャリッジの位置変動を検出し、キャリッジ駆動モーターを駆動させ、キャリッジ移動の操作力をアシストすることを特徴とする請求項1の記録装置。
【請求項12】
前記キャリッジを操作者が移動させる際に、操作キーを押すことでキャリッジを移動させることを特徴とする請求項1の記録装置。
【請求項13】
請求項1〜12記録装置において、操作者がキャリッジを移動させ、所定情報を入力することを特徴とする記録装置への入力方法。
【請求項14】
請求項3、7の記録装置において、レジ合わせ用のテストパターンを印字した後に、テストパターンの印字結果に基づいて、操作者がキャリッジを移動させ、レジ合わせ補正データーの情報を入力することを特徴とする記録装置への入力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−142605(P2006−142605A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−334504(P2004−334504)
【出願日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】