記録装置と記録装置のためのプログラム
【課題】記録されたキャプチャ画像を再生する際、ユーザの目がポインティングデバイスのカーソルの動きに追従しやすいように記録する記録装置を提供する。
【解決手段】操作画面をキャプチャするキャプチャ画像を生成して記録する記録装置1は、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいてカーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定部15と、移動距離に基づいて積算移動距離を計数する移動距離積算部19と、積算移動距離が設定された目標移動距離に達する毎にキャプチャ信号を出力するキャプチャ信号出力部21と、キャプチャ信号に基づいて前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成部22と、を備える。
【解決手段】操作画面をキャプチャするキャプチャ画像を生成して記録する記録装置1は、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいてカーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定部15と、移動距離に基づいて積算移動距離を計数する移動距離積算部19と、積算移動距離が設定された目標移動距離に達する毎にキャプチャ信号を出力するキャプチャ信号出力部21と、キャプチャ信号に基づいて前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成部22と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置とそのような記録装置のためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、イントラネットやローカルエリアネットワーク等のネットワークの普及と共に、ネットワークに接続されたコンピュータ端末の監視やネットワークを利用した授業等の目的として、遠隔にあるコンピュータ端末の操作状況を確認するケースが増加している。このような目的を達成する技術の一つとして、コンピュータ端末の操作画面をキャプチャし、そのキャプチャ画像を確認することにより、コンピュータ端末の操作状況を把握する技術がある(例えば、特許文献1)。この特許文献1に係る遠隔制御システムでは、遠隔制御サーバとクライアント端末が通信ネットワークを介して接続されており、遠隔制御サーバにおいてクライアント端末からのアクセス要求情報を受け付ける構成としている。クライアント端末ではモニタに表示されている画像データを遠隔制御サーバに送信し、遠隔制御サーバでは受信した画像データをモニタに表示すると共に、遠隔制御サーバのキャプチャ画像記録手段が、クライアント端末の画面をキャプチャ画像として、所定のインターバルで操作ログに記録し、この記録後に遠隔制御サーバのログ再生処理部が操作ログに記録されたキャプチャ画像の再生を行っている。しかしながら、この特許文献1に係る技術では、単にキャプチャ画像を再生するだけであり、例えば、再生画面内にマウスカーソルがあり、そのマウスカーソルが素早く移動した場合には、再生画面を見ている人がマウスカーソルを見失ってしまうといった問題があった。
【0003】
【特許文献1】特開2006−108947号公報(段落番号0051等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上記問題に鑑み、記録されたキャプチャ画像を再生する際、ユーザの目がポインティングデバイスのカーソルの動きに追従しやすいように記録する記録装置とそのような記録装置のためのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本目的を達成するための本発明に係る、操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置の特徴構成は、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定部と、前記移動距離に基づいて積算移動距離を計数する移動距離積算部と、前記積算移動距離が設定された目標移動距離に達する毎にキャプチャ信号を出力するキャプチャ信号出力部と、前記キャプチャ信号に基づいて前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成部と、を備える点にある。
【0006】
このような特徴構成とすれば、ポインティングデバイスのカーソルが、一定距離進む毎にキャプチャ画像を生成することができるため、カーソルの移動距離が一定となるようにキャプチャ画像を記録することが可能となる。したがって、操作画面においてカーソルの動きが不規則であっても、記録されたキャプチャ画像を読み出して再生するだけでカーソルの移動が一定となるように再生できるため、カーソルの視認が容易となり、ユーザがカーソルを見失うことなく目で追いかけやすくすることができる。
【0007】
また、前記記録装置は、前記操作画面を区画毎に分割する操作画面分割部を備えると共に、前記目標移動距離が、前記区画毎に設定されると好適である。
【0008】
このような構成であれば、操作画面分割部によって操作画面を区画毎に分割し、当該分割された区画毎に設定された目標移動距離に、ポインティングデバイスのカーソルの積算移動距離が到達する毎に操作画面からキャプチャ画像を生成するため、カーソルの位置に応じてキャプチャ画像を生成するタイミングを変更することができる。
【0009】
また、前記記録装置は、前記目標移動距離が、前記区画毎に分割された区画内に表示される表示物に応じて変更されると好適である。
【0010】
このような構成であれば、所定区画内に表示物として、例えば操作対象として注視すべきアイコンやアプリケーションのウィンドウ等がある場合には目標移動距離を小さく設定することにより、その区画内にカーソルが位置する場合にはキャプチャ画像をより多く生成することができる。したがって、再生時においてカーソルの動きを細かく再生することができ、カーソルの動きをより注意して見ることができる。
【0011】
また、本目的を達成するための本発明に係る、操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置の他の特徴構成は、前記操作画面を区画毎に分割する操作画面分割部と、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定部と、前記区画毎に移動距離係数を決定する移動距離係数決定部と、前記移動距離と前記移動距離係数とに基づいて、移動ポイントを算定する移動ポイント算定部と、前記移動ポイントが予め設定された生成ポイントに達する毎に出力されるキャプチャ信号の信号出力タイミングに基づいて、前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成部と、を備える点にある。
【0012】
このような特徴構成であれば、カーソルの移動距離と移動距離係数とに基づいて演算された移動ポイントに応じてキャプチャ画像の生成を容易に行うことができる。したがって、操作画面においてカーソルの動きが不規則であっても、そのままキャプチャ画像格納部から読み出すだけでカーソルの移動を区画毎に設定された移動距離係数に応じて再生できるため、カーソルの視認が容易となり、カーソルを見失うことなく目で追いかけやすくすることができる。また、区画毎に移動距離係数が設定されるため、例えば重要度の低い区画では移動距離係数を大きく設定することにより、生成するキャプチャ画像を減らすことが可能となる。したがって、記録容量を低減することができる。
【0013】
更に、本発明では、操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置に好適に用いられるプログラムも権利範囲としており、そのコンピュータプログラムの特徴構成は、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定機能と、前記移動距離に基づいて積算移動距離を計数する移動距離積算機能と、前記積算移動距離が設定された目標移動距離に達する毎にキャプチャ信号を出力するキャプチャ信号出力機能と、前記キャプチャ信号に基づいて前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成機能と、をコンピュータに実行させる点にある。
【0014】
また、本発明では、記録装置のための他のプログラムも権利範囲としており、そのコンピュータプログラムは、前記操作画面を区画毎に分割する操作画面分割機能と、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定機能と、前記区画毎に移動距離係数を決定する移動距離係数決定機能と、前記移動距離と前記移動距離係数とに基づいて、移動ポイントを算定する移動ポイント算定機能と、前記移動ポイントが予め設定された生成ポイントに達する毎に出力されるキャプチャ信号の信号出力タイミングに基づいて、前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成機能と、をコンピュータに実行させる点にある。
【0015】
これらの記録装置のためのプログラムも、上述した本発明の対象としての記録装置と同様に、上述した作用効果を得ることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
1.第一の実施形態
以下、本発明の第一の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る記録装置1の構成を示した図である。本記録装置1は、モニタ1Aとポインティングデバイス1Bとを備え、このモニタ1Aには、ユーザの操作に伴う操作画面が表示される。また、この操作画面にはポインティングデバイス1BのカーソルCuも表示され、このカーソルCuの移動はユーザの操作に応じて速く動いたり、ゆっくり動いたり、停止したりする。本記録装置1は、このような一定のスピードで移動していないカーソルCuの移動が、一定となるように、モニタ1Aに表示される操作画面からキャプチャ画像を生成する機能を備えている。以下、当該機能について説明する。
【0017】
図2は、本実施形態に係る記録装置1の概略構成を模式的に示したブロック図である。本記録装置1は、表示物情報を格納する表示物情報格納部10と、カーソル位置情報を取得するカーソル位置情報取得部11と、操作ログ情報を格納する操作ログ情報格納部12とを備える。また、記録装置1は、位置評価値算定部14、カーソル移動距離算定部15、目標移動距離設定部17、移動距離比較部18、移動距離積算部19、操作ログ判定部20、キャプチャ信号出力部21、キャプチャ画像生成部22、キャプチャ画像格納部23の各機能部も備える。以下、本記録装置1の各部の構成について説明する。
【0018】
1−1.表示物情報格納部
表示物情報格納部10は、表示物情報を格納する。表示物とは、モニタ1Aに表示される操作画面に含まれるアイコンやタスクバーやアプリケーションのウィンドウ等である。そして、表示物情報とは、操作画面における表示物の位置を示す情報である。即ち、アイコンの座標を表すアイコン情報や、スタートボタンを含むタスクバーの座標を表すタスクバー情報や、アプリケーションのウィンドウの座標を表すウィンドウ情報からなる。また、この表示物情報には、上述の表示物の位置を示す情報の他に、その表示物の内容、重要度等に関する情報も含まれる。表示物の内容とは、その表示物の種別を示し、具体的にはアイコンやタスクバーやウィンドウ等の種別を示す。そして、重要度は、その表示物が操作画面において、どの程度の重要性があるかを規定するものである。この重要度は、重要であるか否かを2段階で示すようにしても良いし、3段階以上で段階的に表しても良い。
【0019】
1−2.カーソル位置情報取得部
カーソル位置情報取得部11は、カーソル位置情報を取得する。カーソル位置情報は、操作画面上でのポインティングデバイス1BのカーソルCuの位置を示す情報(位置情報)であり、記録装置1におけるユーザのカーソル操作に基づいて生成される。カーソル位置情報には、カーソルCuの位置情報が取得された取得時間と、その取得時間におけるカーソルCuのx座標及びy座標とからなる座標情報とが含まれる。
【0020】
1−3.操作ログ情報格納部
操作ログ情報格納部12は、操作ログ情報を格納する。操作ログ情報は、記録装置1を使用するユーザの操作内容や操作時間等に基づいて記録される操作ログからなる。したがって、記録装置1は、この操作ログ情報からユーザの操作状況を認識することが可能である。
【0021】
1−4.位置評価値算定部
位置評価値算定部14は、カーソル位置情報と表示物情報とに基づいてカーソルCuの位置評価値の算定を行う。この位置評価値は、カーソルCuの位置と表示物の位置との関係を規定する値であり、具体的には、カーソルCuがアイコンやタスクバーやアプリケーションのウィンドウ等の表示物上にあれば高くなる。例えば、カーソルCuがアイコン上に位置する場合にはアプリケーションの起動やフォルダを開く操作等の前段階である可能性が高く、タスクバー上に位置する場合にはアプリケーションの起動等の前段階である可能性が高い。また、カーソルCuがアプリケーションのウィンドウ上に位置する場合には、アプリケーションを操作している可能性が高い。このように、カーソルCuが予め設定された所定位置(表示物)上に位置している、即ちカーソル位置が所定位置に一致すると、重要な操作が行われる可能性があるとして、重要度を高くすることが可能である。したがって、位置評価値に基づいてこのような操作を事前に予測することが可能となる。一方、カーソルCuが、アイコン上やタスクバー上やウィンドウ上の何れにも位置しない場合には、カーソルCuが、それ以外の領域上で静止しているか、或いはそれ以外の領域上を移動しているかの何れかである可能性が高いことから、アプリケーションやファイルの操作等がされていないと予測することができる。このような位置評価値は、後述のキャプチャ信号出力部21に出力される。
【0022】
1−5.カーソル移動距離算定部
カーソル移動距離算定部15は、操作画面上でのポインティングデバイス1BのカーソルCuの位置を示すカーソル位置情報に基づいてカーソルCuの移動距離の算定を行う。上述のようにカーソルCuの位置情報からなるカーソル位置情報はカーソル位置情報取得部11により取得される。したがって、カーソル移動距離算定部15はカーソル位置情報取得部11が取得したカーソル位置情報を用いてカーソルCuの移動距離を算定する。カーソルCuの移動距離は、カーソルCuが移動した距離を示す値であり、カーソル位置情報に含まれるカーソルCuのx座標及びy座標から算定される。
【0023】
1−6.移動距離積算部
移動距離積算部19は、カーソルCuの移動距離に基づいて積算移動距離の計数を行う。積算移動距離は、カーソルCuの移動距離を積算して求められ、後述のキャプチャ信号出力部21から移動距離積算部19にキャプチャ信号が入力されるまで継続して積算される。そして、キャプチャ信号が移動距離積算部19に入力されると積算移動距離はクリアされ、ゼロから積算される。
【0024】
1−7.目標移動距離設定部
目標移動距離設定部17は、目標移動距離の設定を行う。目標移動距離は、本記録装置1がキャプチャ画像を生成するタイミングを決定する際に用いられる値である。詳細は後述するが、本記録装置1は少なくともカーソルCuの積算移動距離が、当該目標移動距離に到達する毎に、キャプチャ画像生成部22が操作画面からキャプチャ画像を生成する。本実施形態においては、目標移動距離は、操作画面内において一様に設定される。
【0025】
1−8.移動距離比較部
移動距離比較部18は、目標移動距離設定部17により設定された目標移動距離と移動距離積算部19により計数された積算移動距離との比較を行う。この比較結果は、積算移動距離が目標移動距離に達する毎に後述のキャプチャ信号出力部21に出力される。
【0026】
1−9.操作ログ判定部
操作ログ判定部20は、操作ログ情報格納部12に格納される操作ログ情報に基づいて、記録装置1で行われた操作の判定を行う。操作ログ判定部20は、操作ログ情報が操作ログ情報格納部12に格納されるタイミングに合わせて操作の判定を行う。そして、ユーザによりアプリケーションの起動等の特定の操作が行われたと判定すると、キャプチャ信号出力部21に対して、特定の操作が行われたことを示す判定信号を出力する。
【0027】
1−10.キャプチャ信号出力部
キャプチャ信号出力部21は、積算移動距離が設定された目標移動距離に達する毎にキャプチャ信号を出力する。キャプチャ信号は、後述のキャプチャ画像生成部22が、キャプチャ画像を生成するタイミングとなる信号である。また、このように積算移動距離が設定された目標移動距離に達した場合には、上述のように移動距離積算部19が計数している積算移動距離をクリアするために、移動距離積算部19に対してもキャプチャ信号が出力される。一方、位置評価値算定部14によりカーソルCuが表示物上に位置すると算定された場合や、操作ログ判定部20によりユーザによりアプリケーションの起動等の特定の操作が行われたと判定された場合にも、キャプチャ信号出力部21はキャプチャ信号を出力する。なお、このような場合は、キャプチャ信号は付加的な出力であることから、積算移動距離をクリアする必要がないため、キャプチャ信号は移動距離積算部19には出力されない。
【0028】
1−11.キャプチャ画像生成部
キャプチャ画像生成部22は、キャプチャ信号に基づいて操作画面からキャプチャ画像の生成を行う。キャプチャ信号は、上述のキャプチャ信号出力部21からキャプチャ画像生成部22に対して出力される。ここで、モニタ1Aには、図示しない表示画面生成部により生成された画像データに基づいた画像が表示される。この表示画面生成部とモニタ1Aとの間で、VRAM25は画像データの送受を行う。したがって、実際には、VRAM25が扱う操作画面は、操作画面データであるが、本発明においては両者を区別する必要がないため、以降の説明においては特に断りがない限り、操作画面データも操作画面として扱うこととする。上述のように、VRAM25には、モニタ1Aに表示されるユーザの操作状況を示す操作画面が設定される。この操作画面から、キャプチャ画像生成部22はキャプチャ信号が出力された時刻に対応する操作画面をキャプチャしてキャプチャ画像を生成する。キャプチャ画像の生成は、種々の公知技術を用いて行うと好適である。
【0029】
1−12.キャプチャ画像格納部
キャプチャ画像格納部23は、キャプチャ画像生成部22により生成されたキャプチャ画像を記録する。キャプチャ画像格納部23には、上述のように本記録装置1が備える各機能部により種々の処理が行われ、カーソルCuの移動距離が一定となるようなタイミングで生成されたキャプチャ画像が記録される。したがって、ユーザはキャプチャ画像格納部23に記録されるキャプチャ画像を順次読み出して再生するだけで、カーソルCuの移動が一定となるように再生を行うことができるため、ユーザの目をカーソルCuの動きに追従しやすくできる。
【0030】
1−13.キャプチャ画像の生成過程
次に、本記録装置1が、操作画面からキャプチャ画像を生成する生成課程について図を用いて説明する。図3は、モニタ1Aに表示される操作画面である。なお、図3は、(a)から(l)まで、取得時間t1からt12としてコマ送り画像のように示しているが、実際の操作画面はこのようなコマ送り画像ではなく、連続した画像からなる操作画面であり、ここでは、一例として1秒毎に一時記録された画像として図示している。取得時間t1からt4の間に取得された(a)の画面から(d)の画面ではカーソルCuの移動があるが、取得時間t4からt5の間では(d)の画面から(e)の画面に示されるようにカーソルCuの移動が見られない。また、同様に、取得時間t5からt12の間は(e)の画面から(l)の画面に示されるようにカーソルCuの移動がある。
【0031】
図4は、カーソル位置情報取得部11により取得されたカーソル位置情報の一例を示している。カーソル位置情報は、操作画面上でのカーソルCuの位置を示す情報であり、カーソルCuの位置情報を取得した取得時間と、その取得時間におけるx座標及びy座標とからなる座標情報とが含まれる。図4の例では、取得時間はt1からt12としている。その取得間隔は一例として1秒毎としているが、実際には、順次リアルタイムでカーソル位置情報がカーソル位置情報取得部11により取得される。なお、本実施形態においては、操作画面の領域を1024×768(dot)の領域とし、領域の左下のx座標が0、y座標が0と、領域の右上のx座標が1024、y座標が768としている。しかしながら、これに限定されず、異なる領域の操作画面に対して、本発明を適用することも可能であるし、領域の左下以外の位置を基準座標とすることも当然に可能である。
【0032】
次に、図4について説明する。15時15分30秒(取得時間t1)の時には、カーソルCuがx座標740、y座標221の位置にあることを示す。そして、15時15分31秒(取得時間t2)の時には、カーソルCuがx座標575、y座標262の位置にあることを示す。したがって、この間でカーソルCuが移動していることがわかる。以下、ユーザにより行われるポインティングデバイス1Bの操作に応じて、リアルタイムでカーソルCuの位置情報がカーソル位置情報取得部11により取得される。なお、図3(d)の画面から(e)の画面で説明したように、15時15分33秒(取得時間t4)から15時15分34秒(取得時間t5)の間では、カーソルCuの位置情報(x座標190、y座標452)が変わっていない。したがって、このカーソル位置情報により、この間にはカーソルCuの移動がないことがわかる。
【0033】
図5は、カーソルCuの移動距離の算定結果である。図4に示されるカーソル位置情報がカーソル位置情報取得部11により取得されるタイミングに合わせて、カーソル移動距離算定部15は、カーソルCuの移動距離の算定を行う。具体的には、図4において、取得時間t1及びt2におけるカーソル位置情報が取得されると、図5に示されるように取得時間t1からt2におけるx座標の移動距離「x1−x2」とy座標の移動距離「y1−y2」とが、夫々「−165」dot、「41」dotとして演算され、そして、この時間における移動距離が「170」dotとして求められる。次に、取得時間t3におけるカーソル位置情報が取得されると、取得時間t2からt3におけるx座標の移動距離「x2−x3」とy座標の移動距離「y2−y3」とが、夫々「−115」dot、「60」dotとして演算され、そして、この時間における移動距離が「130」dotとして求められる。以下、同様にカーソル位置情報の取得に合わせて行われ、カーソルCuの移動距離が算定される。なお、本実施形態における移動距離の負の符号は、x座標では操作画面内において右から左への移動を示し、y座標では操作画面内の上から下への移動を示すが、基準座標の設定により決まるものであり、これに限定されるものではない。
【0034】
図6は、図5に示される移動距離の算定結果から、移動距離を積算して求められた積算移動距離計数結果と、それに対応するキャプチャ信号の出力タイミングを図示したものである。ここで、座標情報はdot単位で取得されていることから、移動距離や積算移動距離の単位も「dot」となる。なお、この単位は「dot」に限るものではなく、画面上の長さ(例えば、インチやcm)等を使用することも可能である。
【0035】
本実施形態においては目標移動距離が「300」dotとして設定されている場合の例として説明する。取得時間t1からt2までの間の積算移動距離は、取得時間t1からt2までの間の移動距離が「170」dotであるため、「170」dotである。この段階では積算移動距離が目標移動距離に達していないため、キャプチャ信号出力部21からキャプチャ信号は出力されない。即ち、キャプチャ信号は「Low」である。ここで、カーソルCuが、この状態から「130」dot移動すると、積算移動距離が目標移動距離「300」dotに達する。取得時間t2における積算移動距離(「170」dot)からカーソルCuが「130」dot移動した時が取得時間t3である、即ち積算移動距離が取得時間t3で「300」dotに達したため、キャプチャ信号出力部21がキャプチャ画像生成部22にキャプチャ信号を出力する。即ち、キャプチャ信号が「High」となる。キャプチャ画像生成部22にキャプチャ信号が出力されると、キャプチャ画像生成部22はVRAM25にある操作画面のうち、キャプチャ信号を出力させたタイミングに対応する操作画面からキャプチャ画像を生成する。この時に生成されたキャプチャ画像は図7(b)のようになる。なお、図7(a)は開始時点の操作画面としてキャプチャ画像格納部23に記録されたキャプチャ画像である。また、キャプチャ信号は移動距離積算部19に対しても出力され、このキャプチャ信号に応じて移動距離積算部19の積算移動距離がクリアされる。したがって、取得時間t3以降の積算移動距離計数は、「0」から始まることとなる。
【0036】
図6に示されるように、取得時間t3以降、移動距離積算部19は、引き続き「0」からカーソルCuの積算移動距離を計数し、次にカーソルCuの積算移動距離が「300」dotとなった時、即ち取得時間t4の時にキャプチャ信号として「High」が出力される。このキャプチャ信号に応じてキャプチャ画像生成部22は、VRAM25にある操作画面のうち、キャプチャ信号を出力させたタイミングに対応する操作画面からキャプチャ画像を生成し、図7(c)示されるようなキャプチャ画像がキャプチャ画像格納部23に記録される。以降、同様にカーソル位置情報に基づいて積算移動距離が計数される。
【0037】
ここで、図6において、取得時間t5からt6までの間の積算移動距離は「145」dotである。しかしながら、キャプチャ信号として「High」が出力されている。これは、取得時間t6に対応する操作画面において、カーソルCuが表示物(アイコン)上に位置するため、位置評価値算定部14が当該時刻(t6)におけるカーソルCuの位置評価値を高く算定したことに起因する。このように積算移動距離が目標移動距離に達していなくても、位置評価値算定部14により位置評価値が高いと算定されれば、キャプチャ信号出力部21はキャプチャ信号を出力する。したがって、当該取得時間t6に対応する操作画面からキャプチャ画像生成部22は図7(d)のようなキャプチャ画像を生成し、キャプチャ画像格納部23に記録する。また、この場合には、キャプチャ信号はカーソルCuが表示物上に位置するため付加的に出力されたものであるため、移動距離積算部19に対してキャプチャ信号は出力されない。したがって、積算移動距離はクリアされず、継続して計数される。
【0038】
以下、同様に処理が行われ、積算移動距離が目標移動距離に達する毎や、位置評価値が高く算定される毎や、図示はしないが操作ログ判定部20の判定結果に基づいてユーザにより特定の操作が行われる毎に、キャプチャ画像がキャプチャ画像格納部23に記録される。このようにしてキャプチャ画像格納部23に記録されたキャプチャ画像を図7に示す。本記録装置1が備える再生機能(図示しない)により、キャプチャ画像格納部23に記録されているキャプチャ画像を順次、読み出して再生することにより、ユーザの目がカーソルCuの動きに追従しやすいように再生することが可能となる。
【0039】
1−14.キャプチャ画像の生成方法
次に、本実施形態に係る記録装置1において実行されるキャプチャ画像生成処理の手順について説明する。図8は、本実施形態に係るキャプチャ画像生成処理の全体の手順を示すフローチャートである。以下に説明するキャプチャ画像生成処理の手順は、上記の記録装置1の各機能部を構成するハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方の組み合わせにより実行される。
【0040】
まず、目標移動距離設定部17により目標移動距離が設定される(ステップ#01)。当該目標移動距離は、予め所定の値に設定しておくことも可能であるし、ユーザが所望する値を入力デバイス(例えばキーボード等)で入力して設定することも可能である。次に、位置評価値算定部14が、カーソル位置情報取得部11により取得されたカーソル位置情報を抽出し(ステップ#02)、カーソルCuが操作画面に表示されるアイコンやタスクバーやアプリケーションのウィンドウ等の表示物上にあるか否かの算定を行う。この表示物の座標を示す情報は、表示物情報として表示物情報格納部10に格納されている。
【0041】
そして、カーソル移動距離算定部15が、カーソル位置情報に基づいて、カーソルCuの移動距離の算定を行う(ステップ#03)。次に、移動距離積算部19が移動距離算定結果に基づいて積算移動距離の計数を行い(ステップ#04)、移動距離比較部18が得られた積算移動距離と目標移動距離設定部17により設定された目標移動距離との比較を行う(ステップ#05)。積算移動距離が目標移動距離に達していれば(ステップ#06:Yes)、キャプチャ信号出力部21は、移動距離積算部19にキャプチャ信号を出力する(ステップ#07)。そして、このキャプチャ信号を受けて、移動距離積算部19は、計数している積算移動距離をクリアする(ステップ#08)。
【0042】
また、キャプチャ信号が、キャプチャ信号出力部21からキャプチャ画像生成部22に出力されると(ステップ#09)、キャプチャ画像生成部22は、VRAM25からキャプチャ信号を出力させたカーソル位置情報に対応する操作画面をキャプチャしてキャプチャ画像を生成し、キャプチャ画像格納部23に記録する(ステップ#10)。そして、処理を継続しない場合には(ステップ#11:Yes)、終了する。
【0043】
ステップ#06において、積算移動距離が目標移動距離に達していなければ(ステップ#06:No)、表示物情報とカーソル位置情報とから、位置評価値算定部14が、カーソルCuが表示物上にあるか否かの算定を行う。カーソルCuが表示物等の所定位置上にあれば(ステップ#12:No)、キャプチャ信号出力部21はキャプチャ信号をキャプチャ画像生成部22に出力する(ステップ#09)。一方、カーソルCuが所定位置上になければ(ステップ#12:Yes)、操作ログ判定部20が操作ログ情報格納部12に格納されている操作ログ情報を抽出し(ステップ#13)、プログラムが起動されたか否かの確認を行い、その判定結果をキャプチャ信号出力部21に出力する。プログラムが起動されていれば(ステップ#14:No)、キャプチャ信号出力部21はキャプチャ信号をキャプチャ画像生成部22に出力する(ステップ#09)。一方、プログラムが起動されていなければ(ステップ#14:Yes)、ステップ#11から処理を継続する。
【0044】
ステップ#11において、処理を継続する場合には(ステップ11:No)、目標移動距離の変更をするか否かの確認を行う。目標移動距離を変更しない場合には(ステップ#15:Yes)、ステップ#02から処理を継続する。一方、目標移動距離を変更する場合には(ステップ#15:No)、ユーザが所望する目標移動距離に変更し(ステップ#16)、ステップ#01から処理を継続する。上記フローにより、カーソルCuの動きが一定となるようにキャプチャ画像を記録することが可能となり、記録されたキャプチャ画像を再生する際にユーザがカーソルCuを見失うといった問題を生じないようにすることができる。
【0045】
ここで、プログラムが起動されていないにも拘らず(ステップ#14:Yes)、処理を継続しない場合には(ステップ#11:Yes)、最後に判定を行ったカーソル位置情報に対応する操作画面からキャプチャ画像を生成し、キャプチャ画像格納部23に記録しても良い。
【0046】
2.第二の実施形態
次に、本発明に係る第二の実施形態について説明する。図9は、第二の実施形態に係る記録装置1の概略構成を模式的に示した図である。第一の実施形態では目標移動距離が操作画面内において一様に設定されるとして説明したが、第二の実施形態は、操作画面が区画毎に分割され、当該区画毎に目標移動距離が設定される点において、第一の実施形態と異なる。第二の実施形態に係る位置評価値算定部14が算定する位置評価値、目標移動距離設定部17が設定する目標移動距離、操作画面分割部26が行う操作画面の分割以外の各機能部等の構成については第一の実施形態と同様である。そのため、以下では位置評価値算定部14、目標移動距離設定部17、操作画面分割部26を中心に説明する。なお、本説明に記載の符号は、第一の実施形態における説明に用いた符号と同様のものを用いて説明する。
【0047】
2−1.位置評価値算定部
位置評価値算定部14は、第一の実施形態と同様、カーソル位置情報と表示物情報とに基づいてカーソルCuの位置評価値の算定を行う。この位置評価値は、第一の実施形態と同様、カーソルCuの位置と表示物の位置との関係を規定する値であり、具体的には、カーソルCuがアイコンやタスクバーやアプリケーションのウィンドウ等の表示物上にあれば高くなる。また、本実施形態においては、位置評価値算定部14は位置評価値の他に操作画面重要度の算定も行う。この操作画面重要度は、表示物情報により操作画面の重要度を示す値である。具体的には、表示物が存在する操作画面領域の操作画面重要度は高くなり、表示物情報に応じて変化する。そして、この操作画面重要度に応じて、目標移動距離設定部17は区画毎の目標移動距離の設定を変更することも可能である。詳細は、後述する。
【0048】
2−2.操作画面分割部
操作画面分割部26は、操作画面を区画毎に分割する。操作画面を区画毎に分割した一例を図10に示す。図10においては、操作画面のx座標とy座標とを夫々4分割し、16個の区画になるように分割しているが、これに限定されるもではなく、また、等分割されることに限定されるものでもない。
【0049】
2−3.目標移動距離設定部
目標移動距離設定部17は、操作画面分割部26により分割された区画毎に目標移動距離を設定する。目標移動距離設定部17により区画毎に設定された目標移動距離の一例を図11に示す。目標移動距離の設定は、図11に示されるように全区画に対して行われる。また、目標移動距離設定部17は、位置評価値算定部14が算定した操作画面重要度に応じて、区画の目標移動距離の設定を変更することも可能である。図11に示されるように、操作画面分割部26によって分割された区画(例えば図10における区画1、区画5、及び区画9)に表示物であるアイコン等がある場合には、表示物が存在する操作画面の操作画面重要度が高くなる。したがって、この操作画面重要度に応じて、目標移動距離設定部17は目標移動距離を短く設定する。ここで、座標情報はdot単位で取得されていることから、移動距離や積算移動距離の単位も「dot」となる。なお、この単位は「dot」に限るものではなく、画面上の長さ(例えば、インチやcm)等を使用することも可能である。
【0050】
2−4.キャプチャ画像の生成方法
次に、本実施形態に係る記録装置1において実行されるキャプチャ画像生成処理の手順について説明する。図12は、本実施形態に係るキャプチャ画像生成処理の全体の手順を示すフローチャートである。以下に説明するキャプチャ画像生成処理の手順は、上記の記録装置1の各機能部を構成するハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方の組み合わせにより実行される。
【0051】
まず、操作画面分割部26が、モニタ1Aに操作画面を表示する領域を区画毎に分割する(ステップ#01)。そして、目標移動距離設定部17が、分割された区画毎に目標移動距離の設定を行う(ステップ#02)。この際、別途、目標移動距離入力部(図示しない)によりユーザが所望する目標移動距離を設定することも可能である。
【0052】
次に、位置評価値算定部14が、カーソル位置情報取得部11に取得されたカーソル位置情報を抽出する(ステップ#03)。そして、当該カーソル位置情報に基づいて、カーソルCuの移動が他の区画への移動であるか否かの確認を行う。カーソルCuの移動が他の区画への移動でなければ(ステップ#04:Yes)、以降のステップの処理が継続される。一方、カーソルCuの移動が他の区画への移動であれば(ステップ#04:No)、カーソルCuの移動先である区画の目標移動距離が読み込まれ、目標移動距離として設定される(ステップ#05)。そして、以降のステップの処理が継続される。そして、カーソル移動距離算定部15が、カーソル位置情報取得部11に取得されたカーソル位置情報に基づいて、カーソルCuの移動距離の算定を行う(ステップ#06)。
【0053】
次に、移動距離積算部19が移動距離算定結果に基づいて積算移動距離の計数を行い(ステップ#07)、移動距離比較部18が、得られた積算移動距離と目標移動距離設定部17により設定された目標移動距離との比較を行う(ステップ#08)。積算移動距離が目標移動距離に達していれば(ステップ#09:Yes)、キャプチャ信号出力部21は、移動距離積算部19にキャプチャ信号を出力する(ステップ#10)。そして、このキャプチャ信号を受けて、移動距離積算部19は、計数している積算移動距離をクリアし(ステップ#11)、処理を継続する。
【0054】
キャプチャ信号が、キャプチャ信号出力部21からキャプチャ画像生成部22に出力されると(ステップ#12)、キャプチャ画像生成部22は、VRAM25からキャプチャ信号を出力させたカーソル位置情報に対応する操作画面をキャプチャしてキャプチャ画像を生成し、キャプチャ画像格納部23に記録する(ステップ#13)。そして、処理を継続しない場合には(ステップ#14:Yes)、終了する。
【0055】
また、ステップ#09において、積算移動距離が目標移動距離に達していない場合には(ステップ#09:No)、表示物情報とカーソル位置情報とから、位置評価値算定部14が、カーソルCuが表示物上にあるか否かの算定を行う。カーソルCuが表示物等の所定位置上にあれば(ステップ#15:No)、キャプチャ信号出力部21はキャプチャ信号をキャプチャ画像生成部22に出力する(ステップ#12)。一方、カーソルCuが所定位置上になければ(ステップ#15:Yes)、操作ログ判定部20が操作ログ情報格納部12に格納されている操作ログ情報を抽出し(ステップ#16)、プログラムが起動されたか否かの確認を行い、その判定結果をキャプチャ信号出力部21に出力する。プログラムが起動されていれば(ステップ#17:No)、キャプチャ信号出力部21はキャプチャ信号をキャプチャ画像生成部22に出力する(ステップ#12)。一方、プログラムが起動されていなければ(ステップ#17:Yes)、ステップ#14から処理を継続する。
【0056】
ここで、プログラムが起動されていないにも拘らず(ステップ#17:Yes)、処理を継続しない場合には(ステップ#14:Yes)、最後に判定を行ったカーソル位置情報に対応する操作画面からキャプチャ画像を生成し、キャプチャ画像格納部23に記録しても良い。
【0057】
3.その他の実施形態
上記実施形態では、表示物情報が、アイコンの座標を表すアイコン情報と、タスクバーの座標を表すタスクバー情報と、アプリケーションのウィンドウの座標を示すウィンドウ情報とからなるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。これら以外にユーザが画面上の任意の場所を指定することも当然に可能である。このような構成であっても、指定された位置にカーソルCuがある場合には位置評価値算定部14の算定した位置評価値に応じて、キャプチャ信号出力部21がキャプチャ信号を出力することは可能である。
【0058】
上記実施形態では、操作ログ判定部20が、操作ログ情報格納部12から抽出された操作ログ情報にプログラムの起動を表す操作ログがあるか否かの確認を行い、該操作ログがあればキャプチャ信号出力部がキャプチャ信号を出力するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。プログラムの起動以外にも、例えば、ファイルの削除や移動やコピー等のファイル操作等の特定の操作を示す操作ログがある場合にもキャプチャ信号を出力することは当然に可能である。
【0059】
上記実施形態では、位置評価値算定部14によりカーソルCuが表示物上に位置すると算定された場合や、操作ログ判定部20によりユーザによりアプリケーションの起動等の特定の操作が行われたと判定された場合には、付加的にキャプチャ信号が出力されるとして説明した。そして、この場合には、キャプチャ信号が付加的な出力であることから、積算移動距離をクリアしないとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。カーソルCuが表示物上に位置すると算定された場合や、ユーザによりアプリケーションの起動等の特定の操作が行われたと判定された場合にも、キャプチャ信号を移動距離積算部19に出力し、積算移動距離をクリアする構成とすることも、当然に可能である。
【0060】
上記実施形態では、キャプチャ画像生成部22は、VRAM25にある操作画面をキャプチャしてキャプチャ画像を生成するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、VRAM25の替わりに、RAM又はこれに準ずる記憶部を構成し、これらに一時記憶されている操作画面をキャプチャしてキャプチャ画像を生成することも当然に可能である。
【0061】
上記第二の実施形態では、操作画面分割部26によって分割された区画に表示物としてのアイコンがある場合には、目標移動距離設定部17が、目標移動距離を短く設定するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、区画内に位置するアイコンの数に応じて目標移動距離を変化させることも当然に可能である。また、区画毎の分割は図10に示されるような四角形に限らず、多角形や円形等で行うことも可能である。
【0062】
上記第二の実施形態では、キャプチャ信号が、積算移動距離が区画毎に設定された目標移動距離に達する毎に出力されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、カーソルCuが区画を横切った際にキャプチャ信号を出力するように構成することも、当然に可能である。
【0063】
上記第二の実施形態におけるフローチャートのステップ#04にてカーソル位置情報に基づきカーソルCuが他の区画への移動であるか否かを判定するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、カーソル位置情報から区画を特定し、その区画の目標移動距離を取得するように構成することも可能である。
【0064】
上記第二の実施形態では、操作画面分割部26は、表示物に基づいて操作画面を複数の区画に分割するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、操作画面のうち表示物が表示される表示情報領域と、その表示情報領域以外の領域とに分割することができる。図13に示されるように、アイコンが並ぶ領域(アイコン領域とする)と、アイコン領域を除いた領域(非アイコン領域とする)とに分けられる。そして、アイコン領域にカーソルCuが位置する場合には、アプリケーションやファイルの操作等が行われる可能性が高いことから、目標移動距離を短く設定することができると共に、非アイコン領域においては分割された区画毎に目標移動距離を設定することができる。更に、図13のように設定された状態から、図14のようにアイコン領域が大きくなった場合には、非アイコン領域において目標移動距離を再設定するようにすることも可能である。或いは、アプリケーションの起動等により表示物が表示される領域が変化すると、それに伴い分割される区間および目標移動距離が変更されるように構成することも可能である。
【0065】
また、上記第二の実施形態では、操作画面重要度に応じて、目標移動距離設定部17は区画の目標移動距離の設定を変更すると説明したが、操作画面重要度を用いずに、目標移動距離を設定することも可能である。
【0066】
上記第二の実施形態において、カーソルCuの移動距離に基づいてキャプチャ画像の生成を行うとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、カーソルCuの移動距離をポイント値(移動ポイント:P)に置き換え、当該ポイント値に応じてキャプチャ画像の生成を行うように構成することも可能である。このような場合には、移動距離係数決定部が区画毎に移動距離係数Kを設定し、移動ポイント算定部が当該移動距離係数Kとカーソル移動距離算定部15が演算したカーソルCuの移動距離とに応じて、例えば、P=K×移動距離で示されるような移動ポイントPを算定する。この移動距離係数Kの値は、区画毎に変動するようにして、予め設定された所定の生成ポイントに達する毎に、キャプチャ信号出力部21がキャプチャ信号を出力するように構成しても良い。ここで、生成ポイントとは、キャプチャ画像を生成するタイミングの決定に用いられる指標であり、上述の第一の実施形態に係る目標移動距離に対応するものである。また、当該生成ポイントは操作画面内において一定となるように予め設定し、移動距離係数Kをパラメータとして区画毎に設定することによりキャプチャ画像を生成するタイミングを変更することが可能である。例えば、重要度の低い区画では移動距離係数K=0.5、重要度の高い区画では移動距離係数K=1として設定し、そして、生成ポイントを100として設定した場合には、移動ポイントP=100になった際にキャプチャ画像を生成すると、重要度の高い区画では移動距離=100毎にキャプチャ画像が生成されるのに対し、低い区画では移動距離=200毎にキャプチャ画像が生成される。このように構成すると、同じ移動距離では重要度の低い区画の方が高い区画に比べてキャプチャ画像の生成を少なくすることができる。したがって、記録容量の低減も可能となる。
【0067】
また、上記第二の実施形では、図12のフローチャートのステップ#14において、処理を継続する場合には(ステップ#14:No)、ステップ#03から処理を継続するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、アプリケーション等を立ち上げることにより、区画が変化した場合には、ステップ#01から処理を継続するような構成とすることも、当然に可能である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明に係る記録装置の構成を模式的に示した図
【図2】第一の実施形態に係る記録装置の概略構成を模式的に示したブロック図
【図3】第一の実施形態に係る操作画面の一例を示した図
【図4】第一の実施形態に係るカーソル位置情報の一例を示した図
【図5】第一の実施形態に係るカーソルの移動距離の算定結果の一例を示した図
【図6】第一の実施形態に係る積算移動距離の計数結果とキャプチャ信号の出力タイミングの一例を示した図
【図7】第一の実施形態に係る操作画面から生成されたキャプチャ画像の一例を示す図
【図8】第一の実施形態に係るカーソルの移動距離に応じてキャプチャ画像を生成するためのフローチャート図
【図9】第二の実施形態に係る記録装置の概略構成を模式的に示したブロック図
【図10】操作画面を区画毎に分割した一例を示す図
【図11】区画毎に設定された目標移動距離の一例を示す図
【図12】第二の実施形態に係るカーソルの移動距離に応じてキャプチャ画像を生成するためのフローチャート図
【図13】その他の実施形態に係るアイコン領域を除いて区画毎に分割した一例を示す図
【図14】アイコン領域が大きくなった場合に区画毎に再分割した一例を示す図
【符号の説明】
【0069】
1:記録装置
10:表示物情報格納部
11:カーソル位置情報取得部
12:操作ログ情報格納部
14:位置評価値算定部
15:カーソル移動距離算定部
17:目標移動距離設定部
18:移動距離比較部
19:移動距離積算部
20:操作ログ判定部
21:キャプチャ信号出力部
22:キャプチャ画像生成部
23:キャプチャ画像格納部
25:VRAM
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置とそのような記録装置のためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、イントラネットやローカルエリアネットワーク等のネットワークの普及と共に、ネットワークに接続されたコンピュータ端末の監視やネットワークを利用した授業等の目的として、遠隔にあるコンピュータ端末の操作状況を確認するケースが増加している。このような目的を達成する技術の一つとして、コンピュータ端末の操作画面をキャプチャし、そのキャプチャ画像を確認することにより、コンピュータ端末の操作状況を把握する技術がある(例えば、特許文献1)。この特許文献1に係る遠隔制御システムでは、遠隔制御サーバとクライアント端末が通信ネットワークを介して接続されており、遠隔制御サーバにおいてクライアント端末からのアクセス要求情報を受け付ける構成としている。クライアント端末ではモニタに表示されている画像データを遠隔制御サーバに送信し、遠隔制御サーバでは受信した画像データをモニタに表示すると共に、遠隔制御サーバのキャプチャ画像記録手段が、クライアント端末の画面をキャプチャ画像として、所定のインターバルで操作ログに記録し、この記録後に遠隔制御サーバのログ再生処理部が操作ログに記録されたキャプチャ画像の再生を行っている。しかしながら、この特許文献1に係る技術では、単にキャプチャ画像を再生するだけであり、例えば、再生画面内にマウスカーソルがあり、そのマウスカーソルが素早く移動した場合には、再生画面を見ている人がマウスカーソルを見失ってしまうといった問題があった。
【0003】
【特許文献1】特開2006−108947号公報(段落番号0051等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上記問題に鑑み、記録されたキャプチャ画像を再生する際、ユーザの目がポインティングデバイスのカーソルの動きに追従しやすいように記録する記録装置とそのような記録装置のためのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本目的を達成するための本発明に係る、操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置の特徴構成は、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定部と、前記移動距離に基づいて積算移動距離を計数する移動距離積算部と、前記積算移動距離が設定された目標移動距離に達する毎にキャプチャ信号を出力するキャプチャ信号出力部と、前記キャプチャ信号に基づいて前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成部と、を備える点にある。
【0006】
このような特徴構成とすれば、ポインティングデバイスのカーソルが、一定距離進む毎にキャプチャ画像を生成することができるため、カーソルの移動距離が一定となるようにキャプチャ画像を記録することが可能となる。したがって、操作画面においてカーソルの動きが不規則であっても、記録されたキャプチャ画像を読み出して再生するだけでカーソルの移動が一定となるように再生できるため、カーソルの視認が容易となり、ユーザがカーソルを見失うことなく目で追いかけやすくすることができる。
【0007】
また、前記記録装置は、前記操作画面を区画毎に分割する操作画面分割部を備えると共に、前記目標移動距離が、前記区画毎に設定されると好適である。
【0008】
このような構成であれば、操作画面分割部によって操作画面を区画毎に分割し、当該分割された区画毎に設定された目標移動距離に、ポインティングデバイスのカーソルの積算移動距離が到達する毎に操作画面からキャプチャ画像を生成するため、カーソルの位置に応じてキャプチャ画像を生成するタイミングを変更することができる。
【0009】
また、前記記録装置は、前記目標移動距離が、前記区画毎に分割された区画内に表示される表示物に応じて変更されると好適である。
【0010】
このような構成であれば、所定区画内に表示物として、例えば操作対象として注視すべきアイコンやアプリケーションのウィンドウ等がある場合には目標移動距離を小さく設定することにより、その区画内にカーソルが位置する場合にはキャプチャ画像をより多く生成することができる。したがって、再生時においてカーソルの動きを細かく再生することができ、カーソルの動きをより注意して見ることができる。
【0011】
また、本目的を達成するための本発明に係る、操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置の他の特徴構成は、前記操作画面を区画毎に分割する操作画面分割部と、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定部と、前記区画毎に移動距離係数を決定する移動距離係数決定部と、前記移動距離と前記移動距離係数とに基づいて、移動ポイントを算定する移動ポイント算定部と、前記移動ポイントが予め設定された生成ポイントに達する毎に出力されるキャプチャ信号の信号出力タイミングに基づいて、前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成部と、を備える点にある。
【0012】
このような特徴構成であれば、カーソルの移動距離と移動距離係数とに基づいて演算された移動ポイントに応じてキャプチャ画像の生成を容易に行うことができる。したがって、操作画面においてカーソルの動きが不規則であっても、そのままキャプチャ画像格納部から読み出すだけでカーソルの移動を区画毎に設定された移動距離係数に応じて再生できるため、カーソルの視認が容易となり、カーソルを見失うことなく目で追いかけやすくすることができる。また、区画毎に移動距離係数が設定されるため、例えば重要度の低い区画では移動距離係数を大きく設定することにより、生成するキャプチャ画像を減らすことが可能となる。したがって、記録容量を低減することができる。
【0013】
更に、本発明では、操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置に好適に用いられるプログラムも権利範囲としており、そのコンピュータプログラムの特徴構成は、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定機能と、前記移動距離に基づいて積算移動距離を計数する移動距離積算機能と、前記積算移動距離が設定された目標移動距離に達する毎にキャプチャ信号を出力するキャプチャ信号出力機能と、前記キャプチャ信号に基づいて前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成機能と、をコンピュータに実行させる点にある。
【0014】
また、本発明では、記録装置のための他のプログラムも権利範囲としており、そのコンピュータプログラムは、前記操作画面を区画毎に分割する操作画面分割機能と、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定機能と、前記区画毎に移動距離係数を決定する移動距離係数決定機能と、前記移動距離と前記移動距離係数とに基づいて、移動ポイントを算定する移動ポイント算定機能と、前記移動ポイントが予め設定された生成ポイントに達する毎に出力されるキャプチャ信号の信号出力タイミングに基づいて、前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成機能と、をコンピュータに実行させる点にある。
【0015】
これらの記録装置のためのプログラムも、上述した本発明の対象としての記録装置と同様に、上述した作用効果を得ることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
1.第一の実施形態
以下、本発明の第一の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る記録装置1の構成を示した図である。本記録装置1は、モニタ1Aとポインティングデバイス1Bとを備え、このモニタ1Aには、ユーザの操作に伴う操作画面が表示される。また、この操作画面にはポインティングデバイス1BのカーソルCuも表示され、このカーソルCuの移動はユーザの操作に応じて速く動いたり、ゆっくり動いたり、停止したりする。本記録装置1は、このような一定のスピードで移動していないカーソルCuの移動が、一定となるように、モニタ1Aに表示される操作画面からキャプチャ画像を生成する機能を備えている。以下、当該機能について説明する。
【0017】
図2は、本実施形態に係る記録装置1の概略構成を模式的に示したブロック図である。本記録装置1は、表示物情報を格納する表示物情報格納部10と、カーソル位置情報を取得するカーソル位置情報取得部11と、操作ログ情報を格納する操作ログ情報格納部12とを備える。また、記録装置1は、位置評価値算定部14、カーソル移動距離算定部15、目標移動距離設定部17、移動距離比較部18、移動距離積算部19、操作ログ判定部20、キャプチャ信号出力部21、キャプチャ画像生成部22、キャプチャ画像格納部23の各機能部も備える。以下、本記録装置1の各部の構成について説明する。
【0018】
1−1.表示物情報格納部
表示物情報格納部10は、表示物情報を格納する。表示物とは、モニタ1Aに表示される操作画面に含まれるアイコンやタスクバーやアプリケーションのウィンドウ等である。そして、表示物情報とは、操作画面における表示物の位置を示す情報である。即ち、アイコンの座標を表すアイコン情報や、スタートボタンを含むタスクバーの座標を表すタスクバー情報や、アプリケーションのウィンドウの座標を表すウィンドウ情報からなる。また、この表示物情報には、上述の表示物の位置を示す情報の他に、その表示物の内容、重要度等に関する情報も含まれる。表示物の内容とは、その表示物の種別を示し、具体的にはアイコンやタスクバーやウィンドウ等の種別を示す。そして、重要度は、その表示物が操作画面において、どの程度の重要性があるかを規定するものである。この重要度は、重要であるか否かを2段階で示すようにしても良いし、3段階以上で段階的に表しても良い。
【0019】
1−2.カーソル位置情報取得部
カーソル位置情報取得部11は、カーソル位置情報を取得する。カーソル位置情報は、操作画面上でのポインティングデバイス1BのカーソルCuの位置を示す情報(位置情報)であり、記録装置1におけるユーザのカーソル操作に基づいて生成される。カーソル位置情報には、カーソルCuの位置情報が取得された取得時間と、その取得時間におけるカーソルCuのx座標及びy座標とからなる座標情報とが含まれる。
【0020】
1−3.操作ログ情報格納部
操作ログ情報格納部12は、操作ログ情報を格納する。操作ログ情報は、記録装置1を使用するユーザの操作内容や操作時間等に基づいて記録される操作ログからなる。したがって、記録装置1は、この操作ログ情報からユーザの操作状況を認識することが可能である。
【0021】
1−4.位置評価値算定部
位置評価値算定部14は、カーソル位置情報と表示物情報とに基づいてカーソルCuの位置評価値の算定を行う。この位置評価値は、カーソルCuの位置と表示物の位置との関係を規定する値であり、具体的には、カーソルCuがアイコンやタスクバーやアプリケーションのウィンドウ等の表示物上にあれば高くなる。例えば、カーソルCuがアイコン上に位置する場合にはアプリケーションの起動やフォルダを開く操作等の前段階である可能性が高く、タスクバー上に位置する場合にはアプリケーションの起動等の前段階である可能性が高い。また、カーソルCuがアプリケーションのウィンドウ上に位置する場合には、アプリケーションを操作している可能性が高い。このように、カーソルCuが予め設定された所定位置(表示物)上に位置している、即ちカーソル位置が所定位置に一致すると、重要な操作が行われる可能性があるとして、重要度を高くすることが可能である。したがって、位置評価値に基づいてこのような操作を事前に予測することが可能となる。一方、カーソルCuが、アイコン上やタスクバー上やウィンドウ上の何れにも位置しない場合には、カーソルCuが、それ以外の領域上で静止しているか、或いはそれ以外の領域上を移動しているかの何れかである可能性が高いことから、アプリケーションやファイルの操作等がされていないと予測することができる。このような位置評価値は、後述のキャプチャ信号出力部21に出力される。
【0022】
1−5.カーソル移動距離算定部
カーソル移動距離算定部15は、操作画面上でのポインティングデバイス1BのカーソルCuの位置を示すカーソル位置情報に基づいてカーソルCuの移動距離の算定を行う。上述のようにカーソルCuの位置情報からなるカーソル位置情報はカーソル位置情報取得部11により取得される。したがって、カーソル移動距離算定部15はカーソル位置情報取得部11が取得したカーソル位置情報を用いてカーソルCuの移動距離を算定する。カーソルCuの移動距離は、カーソルCuが移動した距離を示す値であり、カーソル位置情報に含まれるカーソルCuのx座標及びy座標から算定される。
【0023】
1−6.移動距離積算部
移動距離積算部19は、カーソルCuの移動距離に基づいて積算移動距離の計数を行う。積算移動距離は、カーソルCuの移動距離を積算して求められ、後述のキャプチャ信号出力部21から移動距離積算部19にキャプチャ信号が入力されるまで継続して積算される。そして、キャプチャ信号が移動距離積算部19に入力されると積算移動距離はクリアされ、ゼロから積算される。
【0024】
1−7.目標移動距離設定部
目標移動距離設定部17は、目標移動距離の設定を行う。目標移動距離は、本記録装置1がキャプチャ画像を生成するタイミングを決定する際に用いられる値である。詳細は後述するが、本記録装置1は少なくともカーソルCuの積算移動距離が、当該目標移動距離に到達する毎に、キャプチャ画像生成部22が操作画面からキャプチャ画像を生成する。本実施形態においては、目標移動距離は、操作画面内において一様に設定される。
【0025】
1−8.移動距離比較部
移動距離比較部18は、目標移動距離設定部17により設定された目標移動距離と移動距離積算部19により計数された積算移動距離との比較を行う。この比較結果は、積算移動距離が目標移動距離に達する毎に後述のキャプチャ信号出力部21に出力される。
【0026】
1−9.操作ログ判定部
操作ログ判定部20は、操作ログ情報格納部12に格納される操作ログ情報に基づいて、記録装置1で行われた操作の判定を行う。操作ログ判定部20は、操作ログ情報が操作ログ情報格納部12に格納されるタイミングに合わせて操作の判定を行う。そして、ユーザによりアプリケーションの起動等の特定の操作が行われたと判定すると、キャプチャ信号出力部21に対して、特定の操作が行われたことを示す判定信号を出力する。
【0027】
1−10.キャプチャ信号出力部
キャプチャ信号出力部21は、積算移動距離が設定された目標移動距離に達する毎にキャプチャ信号を出力する。キャプチャ信号は、後述のキャプチャ画像生成部22が、キャプチャ画像を生成するタイミングとなる信号である。また、このように積算移動距離が設定された目標移動距離に達した場合には、上述のように移動距離積算部19が計数している積算移動距離をクリアするために、移動距離積算部19に対してもキャプチャ信号が出力される。一方、位置評価値算定部14によりカーソルCuが表示物上に位置すると算定された場合や、操作ログ判定部20によりユーザによりアプリケーションの起動等の特定の操作が行われたと判定された場合にも、キャプチャ信号出力部21はキャプチャ信号を出力する。なお、このような場合は、キャプチャ信号は付加的な出力であることから、積算移動距離をクリアする必要がないため、キャプチャ信号は移動距離積算部19には出力されない。
【0028】
1−11.キャプチャ画像生成部
キャプチャ画像生成部22は、キャプチャ信号に基づいて操作画面からキャプチャ画像の生成を行う。キャプチャ信号は、上述のキャプチャ信号出力部21からキャプチャ画像生成部22に対して出力される。ここで、モニタ1Aには、図示しない表示画面生成部により生成された画像データに基づいた画像が表示される。この表示画面生成部とモニタ1Aとの間で、VRAM25は画像データの送受を行う。したがって、実際には、VRAM25が扱う操作画面は、操作画面データであるが、本発明においては両者を区別する必要がないため、以降の説明においては特に断りがない限り、操作画面データも操作画面として扱うこととする。上述のように、VRAM25には、モニタ1Aに表示されるユーザの操作状況を示す操作画面が設定される。この操作画面から、キャプチャ画像生成部22はキャプチャ信号が出力された時刻に対応する操作画面をキャプチャしてキャプチャ画像を生成する。キャプチャ画像の生成は、種々の公知技術を用いて行うと好適である。
【0029】
1−12.キャプチャ画像格納部
キャプチャ画像格納部23は、キャプチャ画像生成部22により生成されたキャプチャ画像を記録する。キャプチャ画像格納部23には、上述のように本記録装置1が備える各機能部により種々の処理が行われ、カーソルCuの移動距離が一定となるようなタイミングで生成されたキャプチャ画像が記録される。したがって、ユーザはキャプチャ画像格納部23に記録されるキャプチャ画像を順次読み出して再生するだけで、カーソルCuの移動が一定となるように再生を行うことができるため、ユーザの目をカーソルCuの動きに追従しやすくできる。
【0030】
1−13.キャプチャ画像の生成過程
次に、本記録装置1が、操作画面からキャプチャ画像を生成する生成課程について図を用いて説明する。図3は、モニタ1Aに表示される操作画面である。なお、図3は、(a)から(l)まで、取得時間t1からt12としてコマ送り画像のように示しているが、実際の操作画面はこのようなコマ送り画像ではなく、連続した画像からなる操作画面であり、ここでは、一例として1秒毎に一時記録された画像として図示している。取得時間t1からt4の間に取得された(a)の画面から(d)の画面ではカーソルCuの移動があるが、取得時間t4からt5の間では(d)の画面から(e)の画面に示されるようにカーソルCuの移動が見られない。また、同様に、取得時間t5からt12の間は(e)の画面から(l)の画面に示されるようにカーソルCuの移動がある。
【0031】
図4は、カーソル位置情報取得部11により取得されたカーソル位置情報の一例を示している。カーソル位置情報は、操作画面上でのカーソルCuの位置を示す情報であり、カーソルCuの位置情報を取得した取得時間と、その取得時間におけるx座標及びy座標とからなる座標情報とが含まれる。図4の例では、取得時間はt1からt12としている。その取得間隔は一例として1秒毎としているが、実際には、順次リアルタイムでカーソル位置情報がカーソル位置情報取得部11により取得される。なお、本実施形態においては、操作画面の領域を1024×768(dot)の領域とし、領域の左下のx座標が0、y座標が0と、領域の右上のx座標が1024、y座標が768としている。しかしながら、これに限定されず、異なる領域の操作画面に対して、本発明を適用することも可能であるし、領域の左下以外の位置を基準座標とすることも当然に可能である。
【0032】
次に、図4について説明する。15時15分30秒(取得時間t1)の時には、カーソルCuがx座標740、y座標221の位置にあることを示す。そして、15時15分31秒(取得時間t2)の時には、カーソルCuがx座標575、y座標262の位置にあることを示す。したがって、この間でカーソルCuが移動していることがわかる。以下、ユーザにより行われるポインティングデバイス1Bの操作に応じて、リアルタイムでカーソルCuの位置情報がカーソル位置情報取得部11により取得される。なお、図3(d)の画面から(e)の画面で説明したように、15時15分33秒(取得時間t4)から15時15分34秒(取得時間t5)の間では、カーソルCuの位置情報(x座標190、y座標452)が変わっていない。したがって、このカーソル位置情報により、この間にはカーソルCuの移動がないことがわかる。
【0033】
図5は、カーソルCuの移動距離の算定結果である。図4に示されるカーソル位置情報がカーソル位置情報取得部11により取得されるタイミングに合わせて、カーソル移動距離算定部15は、カーソルCuの移動距離の算定を行う。具体的には、図4において、取得時間t1及びt2におけるカーソル位置情報が取得されると、図5に示されるように取得時間t1からt2におけるx座標の移動距離「x1−x2」とy座標の移動距離「y1−y2」とが、夫々「−165」dot、「41」dotとして演算され、そして、この時間における移動距離が「170」dotとして求められる。次に、取得時間t3におけるカーソル位置情報が取得されると、取得時間t2からt3におけるx座標の移動距離「x2−x3」とy座標の移動距離「y2−y3」とが、夫々「−115」dot、「60」dotとして演算され、そして、この時間における移動距離が「130」dotとして求められる。以下、同様にカーソル位置情報の取得に合わせて行われ、カーソルCuの移動距離が算定される。なお、本実施形態における移動距離の負の符号は、x座標では操作画面内において右から左への移動を示し、y座標では操作画面内の上から下への移動を示すが、基準座標の設定により決まるものであり、これに限定されるものではない。
【0034】
図6は、図5に示される移動距離の算定結果から、移動距離を積算して求められた積算移動距離計数結果と、それに対応するキャプチャ信号の出力タイミングを図示したものである。ここで、座標情報はdot単位で取得されていることから、移動距離や積算移動距離の単位も「dot」となる。なお、この単位は「dot」に限るものではなく、画面上の長さ(例えば、インチやcm)等を使用することも可能である。
【0035】
本実施形態においては目標移動距離が「300」dotとして設定されている場合の例として説明する。取得時間t1からt2までの間の積算移動距離は、取得時間t1からt2までの間の移動距離が「170」dotであるため、「170」dotである。この段階では積算移動距離が目標移動距離に達していないため、キャプチャ信号出力部21からキャプチャ信号は出力されない。即ち、キャプチャ信号は「Low」である。ここで、カーソルCuが、この状態から「130」dot移動すると、積算移動距離が目標移動距離「300」dotに達する。取得時間t2における積算移動距離(「170」dot)からカーソルCuが「130」dot移動した時が取得時間t3である、即ち積算移動距離が取得時間t3で「300」dotに達したため、キャプチャ信号出力部21がキャプチャ画像生成部22にキャプチャ信号を出力する。即ち、キャプチャ信号が「High」となる。キャプチャ画像生成部22にキャプチャ信号が出力されると、キャプチャ画像生成部22はVRAM25にある操作画面のうち、キャプチャ信号を出力させたタイミングに対応する操作画面からキャプチャ画像を生成する。この時に生成されたキャプチャ画像は図7(b)のようになる。なお、図7(a)は開始時点の操作画面としてキャプチャ画像格納部23に記録されたキャプチャ画像である。また、キャプチャ信号は移動距離積算部19に対しても出力され、このキャプチャ信号に応じて移動距離積算部19の積算移動距離がクリアされる。したがって、取得時間t3以降の積算移動距離計数は、「0」から始まることとなる。
【0036】
図6に示されるように、取得時間t3以降、移動距離積算部19は、引き続き「0」からカーソルCuの積算移動距離を計数し、次にカーソルCuの積算移動距離が「300」dotとなった時、即ち取得時間t4の時にキャプチャ信号として「High」が出力される。このキャプチャ信号に応じてキャプチャ画像生成部22は、VRAM25にある操作画面のうち、キャプチャ信号を出力させたタイミングに対応する操作画面からキャプチャ画像を生成し、図7(c)示されるようなキャプチャ画像がキャプチャ画像格納部23に記録される。以降、同様にカーソル位置情報に基づいて積算移動距離が計数される。
【0037】
ここで、図6において、取得時間t5からt6までの間の積算移動距離は「145」dotである。しかしながら、キャプチャ信号として「High」が出力されている。これは、取得時間t6に対応する操作画面において、カーソルCuが表示物(アイコン)上に位置するため、位置評価値算定部14が当該時刻(t6)におけるカーソルCuの位置評価値を高く算定したことに起因する。このように積算移動距離が目標移動距離に達していなくても、位置評価値算定部14により位置評価値が高いと算定されれば、キャプチャ信号出力部21はキャプチャ信号を出力する。したがって、当該取得時間t6に対応する操作画面からキャプチャ画像生成部22は図7(d)のようなキャプチャ画像を生成し、キャプチャ画像格納部23に記録する。また、この場合には、キャプチャ信号はカーソルCuが表示物上に位置するため付加的に出力されたものであるため、移動距離積算部19に対してキャプチャ信号は出力されない。したがって、積算移動距離はクリアされず、継続して計数される。
【0038】
以下、同様に処理が行われ、積算移動距離が目標移動距離に達する毎や、位置評価値が高く算定される毎や、図示はしないが操作ログ判定部20の判定結果に基づいてユーザにより特定の操作が行われる毎に、キャプチャ画像がキャプチャ画像格納部23に記録される。このようにしてキャプチャ画像格納部23に記録されたキャプチャ画像を図7に示す。本記録装置1が備える再生機能(図示しない)により、キャプチャ画像格納部23に記録されているキャプチャ画像を順次、読み出して再生することにより、ユーザの目がカーソルCuの動きに追従しやすいように再生することが可能となる。
【0039】
1−14.キャプチャ画像の生成方法
次に、本実施形態に係る記録装置1において実行されるキャプチャ画像生成処理の手順について説明する。図8は、本実施形態に係るキャプチャ画像生成処理の全体の手順を示すフローチャートである。以下に説明するキャプチャ画像生成処理の手順は、上記の記録装置1の各機能部を構成するハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方の組み合わせにより実行される。
【0040】
まず、目標移動距離設定部17により目標移動距離が設定される(ステップ#01)。当該目標移動距離は、予め所定の値に設定しておくことも可能であるし、ユーザが所望する値を入力デバイス(例えばキーボード等)で入力して設定することも可能である。次に、位置評価値算定部14が、カーソル位置情報取得部11により取得されたカーソル位置情報を抽出し(ステップ#02)、カーソルCuが操作画面に表示されるアイコンやタスクバーやアプリケーションのウィンドウ等の表示物上にあるか否かの算定を行う。この表示物の座標を示す情報は、表示物情報として表示物情報格納部10に格納されている。
【0041】
そして、カーソル移動距離算定部15が、カーソル位置情報に基づいて、カーソルCuの移動距離の算定を行う(ステップ#03)。次に、移動距離積算部19が移動距離算定結果に基づいて積算移動距離の計数を行い(ステップ#04)、移動距離比較部18が得られた積算移動距離と目標移動距離設定部17により設定された目標移動距離との比較を行う(ステップ#05)。積算移動距離が目標移動距離に達していれば(ステップ#06:Yes)、キャプチャ信号出力部21は、移動距離積算部19にキャプチャ信号を出力する(ステップ#07)。そして、このキャプチャ信号を受けて、移動距離積算部19は、計数している積算移動距離をクリアする(ステップ#08)。
【0042】
また、キャプチャ信号が、キャプチャ信号出力部21からキャプチャ画像生成部22に出力されると(ステップ#09)、キャプチャ画像生成部22は、VRAM25からキャプチャ信号を出力させたカーソル位置情報に対応する操作画面をキャプチャしてキャプチャ画像を生成し、キャプチャ画像格納部23に記録する(ステップ#10)。そして、処理を継続しない場合には(ステップ#11:Yes)、終了する。
【0043】
ステップ#06において、積算移動距離が目標移動距離に達していなければ(ステップ#06:No)、表示物情報とカーソル位置情報とから、位置評価値算定部14が、カーソルCuが表示物上にあるか否かの算定を行う。カーソルCuが表示物等の所定位置上にあれば(ステップ#12:No)、キャプチャ信号出力部21はキャプチャ信号をキャプチャ画像生成部22に出力する(ステップ#09)。一方、カーソルCuが所定位置上になければ(ステップ#12:Yes)、操作ログ判定部20が操作ログ情報格納部12に格納されている操作ログ情報を抽出し(ステップ#13)、プログラムが起動されたか否かの確認を行い、その判定結果をキャプチャ信号出力部21に出力する。プログラムが起動されていれば(ステップ#14:No)、キャプチャ信号出力部21はキャプチャ信号をキャプチャ画像生成部22に出力する(ステップ#09)。一方、プログラムが起動されていなければ(ステップ#14:Yes)、ステップ#11から処理を継続する。
【0044】
ステップ#11において、処理を継続する場合には(ステップ11:No)、目標移動距離の変更をするか否かの確認を行う。目標移動距離を変更しない場合には(ステップ#15:Yes)、ステップ#02から処理を継続する。一方、目標移動距離を変更する場合には(ステップ#15:No)、ユーザが所望する目標移動距離に変更し(ステップ#16)、ステップ#01から処理を継続する。上記フローにより、カーソルCuの動きが一定となるようにキャプチャ画像を記録することが可能となり、記録されたキャプチャ画像を再生する際にユーザがカーソルCuを見失うといった問題を生じないようにすることができる。
【0045】
ここで、プログラムが起動されていないにも拘らず(ステップ#14:Yes)、処理を継続しない場合には(ステップ#11:Yes)、最後に判定を行ったカーソル位置情報に対応する操作画面からキャプチャ画像を生成し、キャプチャ画像格納部23に記録しても良い。
【0046】
2.第二の実施形態
次に、本発明に係る第二の実施形態について説明する。図9は、第二の実施形態に係る記録装置1の概略構成を模式的に示した図である。第一の実施形態では目標移動距離が操作画面内において一様に設定されるとして説明したが、第二の実施形態は、操作画面が区画毎に分割され、当該区画毎に目標移動距離が設定される点において、第一の実施形態と異なる。第二の実施形態に係る位置評価値算定部14が算定する位置評価値、目標移動距離設定部17が設定する目標移動距離、操作画面分割部26が行う操作画面の分割以外の各機能部等の構成については第一の実施形態と同様である。そのため、以下では位置評価値算定部14、目標移動距離設定部17、操作画面分割部26を中心に説明する。なお、本説明に記載の符号は、第一の実施形態における説明に用いた符号と同様のものを用いて説明する。
【0047】
2−1.位置評価値算定部
位置評価値算定部14は、第一の実施形態と同様、カーソル位置情報と表示物情報とに基づいてカーソルCuの位置評価値の算定を行う。この位置評価値は、第一の実施形態と同様、カーソルCuの位置と表示物の位置との関係を規定する値であり、具体的には、カーソルCuがアイコンやタスクバーやアプリケーションのウィンドウ等の表示物上にあれば高くなる。また、本実施形態においては、位置評価値算定部14は位置評価値の他に操作画面重要度の算定も行う。この操作画面重要度は、表示物情報により操作画面の重要度を示す値である。具体的には、表示物が存在する操作画面領域の操作画面重要度は高くなり、表示物情報に応じて変化する。そして、この操作画面重要度に応じて、目標移動距離設定部17は区画毎の目標移動距離の設定を変更することも可能である。詳細は、後述する。
【0048】
2−2.操作画面分割部
操作画面分割部26は、操作画面を区画毎に分割する。操作画面を区画毎に分割した一例を図10に示す。図10においては、操作画面のx座標とy座標とを夫々4分割し、16個の区画になるように分割しているが、これに限定されるもではなく、また、等分割されることに限定されるものでもない。
【0049】
2−3.目標移動距離設定部
目標移動距離設定部17は、操作画面分割部26により分割された区画毎に目標移動距離を設定する。目標移動距離設定部17により区画毎に設定された目標移動距離の一例を図11に示す。目標移動距離の設定は、図11に示されるように全区画に対して行われる。また、目標移動距離設定部17は、位置評価値算定部14が算定した操作画面重要度に応じて、区画の目標移動距離の設定を変更することも可能である。図11に示されるように、操作画面分割部26によって分割された区画(例えば図10における区画1、区画5、及び区画9)に表示物であるアイコン等がある場合には、表示物が存在する操作画面の操作画面重要度が高くなる。したがって、この操作画面重要度に応じて、目標移動距離設定部17は目標移動距離を短く設定する。ここで、座標情報はdot単位で取得されていることから、移動距離や積算移動距離の単位も「dot」となる。なお、この単位は「dot」に限るものではなく、画面上の長さ(例えば、インチやcm)等を使用することも可能である。
【0050】
2−4.キャプチャ画像の生成方法
次に、本実施形態に係る記録装置1において実行されるキャプチャ画像生成処理の手順について説明する。図12は、本実施形態に係るキャプチャ画像生成処理の全体の手順を示すフローチャートである。以下に説明するキャプチャ画像生成処理の手順は、上記の記録装置1の各機能部を構成するハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方の組み合わせにより実行される。
【0051】
まず、操作画面分割部26が、モニタ1Aに操作画面を表示する領域を区画毎に分割する(ステップ#01)。そして、目標移動距離設定部17が、分割された区画毎に目標移動距離の設定を行う(ステップ#02)。この際、別途、目標移動距離入力部(図示しない)によりユーザが所望する目標移動距離を設定することも可能である。
【0052】
次に、位置評価値算定部14が、カーソル位置情報取得部11に取得されたカーソル位置情報を抽出する(ステップ#03)。そして、当該カーソル位置情報に基づいて、カーソルCuの移動が他の区画への移動であるか否かの確認を行う。カーソルCuの移動が他の区画への移動でなければ(ステップ#04:Yes)、以降のステップの処理が継続される。一方、カーソルCuの移動が他の区画への移動であれば(ステップ#04:No)、カーソルCuの移動先である区画の目標移動距離が読み込まれ、目標移動距離として設定される(ステップ#05)。そして、以降のステップの処理が継続される。そして、カーソル移動距離算定部15が、カーソル位置情報取得部11に取得されたカーソル位置情報に基づいて、カーソルCuの移動距離の算定を行う(ステップ#06)。
【0053】
次に、移動距離積算部19が移動距離算定結果に基づいて積算移動距離の計数を行い(ステップ#07)、移動距離比較部18が、得られた積算移動距離と目標移動距離設定部17により設定された目標移動距離との比較を行う(ステップ#08)。積算移動距離が目標移動距離に達していれば(ステップ#09:Yes)、キャプチャ信号出力部21は、移動距離積算部19にキャプチャ信号を出力する(ステップ#10)。そして、このキャプチャ信号を受けて、移動距離積算部19は、計数している積算移動距離をクリアし(ステップ#11)、処理を継続する。
【0054】
キャプチャ信号が、キャプチャ信号出力部21からキャプチャ画像生成部22に出力されると(ステップ#12)、キャプチャ画像生成部22は、VRAM25からキャプチャ信号を出力させたカーソル位置情報に対応する操作画面をキャプチャしてキャプチャ画像を生成し、キャプチャ画像格納部23に記録する(ステップ#13)。そして、処理を継続しない場合には(ステップ#14:Yes)、終了する。
【0055】
また、ステップ#09において、積算移動距離が目標移動距離に達していない場合には(ステップ#09:No)、表示物情報とカーソル位置情報とから、位置評価値算定部14が、カーソルCuが表示物上にあるか否かの算定を行う。カーソルCuが表示物等の所定位置上にあれば(ステップ#15:No)、キャプチャ信号出力部21はキャプチャ信号をキャプチャ画像生成部22に出力する(ステップ#12)。一方、カーソルCuが所定位置上になければ(ステップ#15:Yes)、操作ログ判定部20が操作ログ情報格納部12に格納されている操作ログ情報を抽出し(ステップ#16)、プログラムが起動されたか否かの確認を行い、その判定結果をキャプチャ信号出力部21に出力する。プログラムが起動されていれば(ステップ#17:No)、キャプチャ信号出力部21はキャプチャ信号をキャプチャ画像生成部22に出力する(ステップ#12)。一方、プログラムが起動されていなければ(ステップ#17:Yes)、ステップ#14から処理を継続する。
【0056】
ここで、プログラムが起動されていないにも拘らず(ステップ#17:Yes)、処理を継続しない場合には(ステップ#14:Yes)、最後に判定を行ったカーソル位置情報に対応する操作画面からキャプチャ画像を生成し、キャプチャ画像格納部23に記録しても良い。
【0057】
3.その他の実施形態
上記実施形態では、表示物情報が、アイコンの座標を表すアイコン情報と、タスクバーの座標を表すタスクバー情報と、アプリケーションのウィンドウの座標を示すウィンドウ情報とからなるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。これら以外にユーザが画面上の任意の場所を指定することも当然に可能である。このような構成であっても、指定された位置にカーソルCuがある場合には位置評価値算定部14の算定した位置評価値に応じて、キャプチャ信号出力部21がキャプチャ信号を出力することは可能である。
【0058】
上記実施形態では、操作ログ判定部20が、操作ログ情報格納部12から抽出された操作ログ情報にプログラムの起動を表す操作ログがあるか否かの確認を行い、該操作ログがあればキャプチャ信号出力部がキャプチャ信号を出力するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。プログラムの起動以外にも、例えば、ファイルの削除や移動やコピー等のファイル操作等の特定の操作を示す操作ログがある場合にもキャプチャ信号を出力することは当然に可能である。
【0059】
上記実施形態では、位置評価値算定部14によりカーソルCuが表示物上に位置すると算定された場合や、操作ログ判定部20によりユーザによりアプリケーションの起動等の特定の操作が行われたと判定された場合には、付加的にキャプチャ信号が出力されるとして説明した。そして、この場合には、キャプチャ信号が付加的な出力であることから、積算移動距離をクリアしないとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。カーソルCuが表示物上に位置すると算定された場合や、ユーザによりアプリケーションの起動等の特定の操作が行われたと判定された場合にも、キャプチャ信号を移動距離積算部19に出力し、積算移動距離をクリアする構成とすることも、当然に可能である。
【0060】
上記実施形態では、キャプチャ画像生成部22は、VRAM25にある操作画面をキャプチャしてキャプチャ画像を生成するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、VRAM25の替わりに、RAM又はこれに準ずる記憶部を構成し、これらに一時記憶されている操作画面をキャプチャしてキャプチャ画像を生成することも当然に可能である。
【0061】
上記第二の実施形態では、操作画面分割部26によって分割された区画に表示物としてのアイコンがある場合には、目標移動距離設定部17が、目標移動距離を短く設定するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、区画内に位置するアイコンの数に応じて目標移動距離を変化させることも当然に可能である。また、区画毎の分割は図10に示されるような四角形に限らず、多角形や円形等で行うことも可能である。
【0062】
上記第二の実施形態では、キャプチャ信号が、積算移動距離が区画毎に設定された目標移動距離に達する毎に出力されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、カーソルCuが区画を横切った際にキャプチャ信号を出力するように構成することも、当然に可能である。
【0063】
上記第二の実施形態におけるフローチャートのステップ#04にてカーソル位置情報に基づきカーソルCuが他の区画への移動であるか否かを判定するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、カーソル位置情報から区画を特定し、その区画の目標移動距離を取得するように構成することも可能である。
【0064】
上記第二の実施形態では、操作画面分割部26は、表示物に基づいて操作画面を複数の区画に分割するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、操作画面のうち表示物が表示される表示情報領域と、その表示情報領域以外の領域とに分割することができる。図13に示されるように、アイコンが並ぶ領域(アイコン領域とする)と、アイコン領域を除いた領域(非アイコン領域とする)とに分けられる。そして、アイコン領域にカーソルCuが位置する場合には、アプリケーションやファイルの操作等が行われる可能性が高いことから、目標移動距離を短く設定することができると共に、非アイコン領域においては分割された区画毎に目標移動距離を設定することができる。更に、図13のように設定された状態から、図14のようにアイコン領域が大きくなった場合には、非アイコン領域において目標移動距離を再設定するようにすることも可能である。或いは、アプリケーションの起動等により表示物が表示される領域が変化すると、それに伴い分割される区間および目標移動距離が変更されるように構成することも可能である。
【0065】
また、上記第二の実施形態では、操作画面重要度に応じて、目標移動距離設定部17は区画の目標移動距離の設定を変更すると説明したが、操作画面重要度を用いずに、目標移動距離を設定することも可能である。
【0066】
上記第二の実施形態において、カーソルCuの移動距離に基づいてキャプチャ画像の生成を行うとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、カーソルCuの移動距離をポイント値(移動ポイント:P)に置き換え、当該ポイント値に応じてキャプチャ画像の生成を行うように構成することも可能である。このような場合には、移動距離係数決定部が区画毎に移動距離係数Kを設定し、移動ポイント算定部が当該移動距離係数Kとカーソル移動距離算定部15が演算したカーソルCuの移動距離とに応じて、例えば、P=K×移動距離で示されるような移動ポイントPを算定する。この移動距離係数Kの値は、区画毎に変動するようにして、予め設定された所定の生成ポイントに達する毎に、キャプチャ信号出力部21がキャプチャ信号を出力するように構成しても良い。ここで、生成ポイントとは、キャプチャ画像を生成するタイミングの決定に用いられる指標であり、上述の第一の実施形態に係る目標移動距離に対応するものである。また、当該生成ポイントは操作画面内において一定となるように予め設定し、移動距離係数Kをパラメータとして区画毎に設定することによりキャプチャ画像を生成するタイミングを変更することが可能である。例えば、重要度の低い区画では移動距離係数K=0.5、重要度の高い区画では移動距離係数K=1として設定し、そして、生成ポイントを100として設定した場合には、移動ポイントP=100になった際にキャプチャ画像を生成すると、重要度の高い区画では移動距離=100毎にキャプチャ画像が生成されるのに対し、低い区画では移動距離=200毎にキャプチャ画像が生成される。このように構成すると、同じ移動距離では重要度の低い区画の方が高い区画に比べてキャプチャ画像の生成を少なくすることができる。したがって、記録容量の低減も可能となる。
【0067】
また、上記第二の実施形では、図12のフローチャートのステップ#14において、処理を継続する場合には(ステップ#14:No)、ステップ#03から処理を継続するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、アプリケーション等を立ち上げることにより、区画が変化した場合には、ステップ#01から処理を継続するような構成とすることも、当然に可能である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明に係る記録装置の構成を模式的に示した図
【図2】第一の実施形態に係る記録装置の概略構成を模式的に示したブロック図
【図3】第一の実施形態に係る操作画面の一例を示した図
【図4】第一の実施形態に係るカーソル位置情報の一例を示した図
【図5】第一の実施形態に係るカーソルの移動距離の算定結果の一例を示した図
【図6】第一の実施形態に係る積算移動距離の計数結果とキャプチャ信号の出力タイミングの一例を示した図
【図7】第一の実施形態に係る操作画面から生成されたキャプチャ画像の一例を示す図
【図8】第一の実施形態に係るカーソルの移動距離に応じてキャプチャ画像を生成するためのフローチャート図
【図9】第二の実施形態に係る記録装置の概略構成を模式的に示したブロック図
【図10】操作画面を区画毎に分割した一例を示す図
【図11】区画毎に設定された目標移動距離の一例を示す図
【図12】第二の実施形態に係るカーソルの移動距離に応じてキャプチャ画像を生成するためのフローチャート図
【図13】その他の実施形態に係るアイコン領域を除いて区画毎に分割した一例を示す図
【図14】アイコン領域が大きくなった場合に区画毎に再分割した一例を示す図
【符号の説明】
【0069】
1:記録装置
10:表示物情報格納部
11:カーソル位置情報取得部
12:操作ログ情報格納部
14:位置評価値算定部
15:カーソル移動距離算定部
17:目標移動距離設定部
18:移動距離比較部
19:移動距離積算部
20:操作ログ判定部
21:キャプチャ信号出力部
22:キャプチャ画像生成部
23:キャプチャ画像格納部
25:VRAM
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置において、
前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定部と、前記移動距離に基づいて積算移動距離を計数する移動距離積算部と、前記積算移動距離が設定された目標移動距離に達する毎にキャプチャ信号を出力するキャプチャ信号出力部と、前記キャプチャ信号に基づいて前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成部と、を備える記録装置。
【請求項2】
前記操作画面を区画毎に分割する操作画面分割部を備えると共に、
前記目標移動距離が、前記区画毎に設定される請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記目標移動距離が、前記区画毎に分割された区画内に表示される表示物に応じて変更される請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置において、
前記操作画面を区画毎に分割する操作画面分割部と、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定部と、前記区画毎に移動距離係数を決定する移動距離係数決定部と、前記移動距離と前記移動距離係数とに基づいて、移動ポイントを算定する移動ポイント算定部と、前記移動ポイントが予め設定された生成ポイントに達する毎に出力されるキャプチャ信号の信号出力タイミングに基づいて、前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成部と、を備える記録装置。
【請求項5】
操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置のためのプログラムにおいて、
前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定機能と、前記移動距離に基づいて積算移動距離を計数する移動距離積算機能と、前記積算移動距離が設定された目標移動距離に達する毎にキャプチャ信号を出力するキャプチャ信号出力機能と、前記キャプチャ信号に基づいて前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成機能と、をコンピュータに実行させる記録装置のためのプログラム。
【請求項6】
操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置のためのプログラムにおいて、
前記操作画面を区画毎に分割する操作画面分割機能と、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定機能と、前記区画毎に移動距離係数を決定する移動距離係数決定機能と、前記移動距離と前記移動距離係数とに基づいて、移動ポイントを算定する移動ポイント算定機能と、前記移動ポイントが予め設定された生成ポイントに達する毎に出力されるキャプチャ信号の信号出力タイミングに基づいて、前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成機能と、をコンピュータに実行させる記録装置のためのプログラム。
【請求項1】
操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置において、
前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定部と、前記移動距離に基づいて積算移動距離を計数する移動距離積算部と、前記積算移動距離が設定された目標移動距離に達する毎にキャプチャ信号を出力するキャプチャ信号出力部と、前記キャプチャ信号に基づいて前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成部と、を備える記録装置。
【請求項2】
前記操作画面を区画毎に分割する操作画面分割部を備えると共に、
前記目標移動距離が、前記区画毎に設定される請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記目標移動距離が、前記区画毎に分割された区画内に表示される表示物に応じて変更される請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置において、
前記操作画面を区画毎に分割する操作画面分割部と、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定部と、前記区画毎に移動距離係数を決定する移動距離係数決定部と、前記移動距離と前記移動距離係数とに基づいて、移動ポイントを算定する移動ポイント算定部と、前記移動ポイントが予め設定された生成ポイントに達する毎に出力されるキャプチャ信号の信号出力タイミングに基づいて、前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成部と、を備える記録装置。
【請求項5】
操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置のためのプログラムにおいて、
前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定機能と、前記移動距離に基づいて積算移動距離を計数する移動距離積算機能と、前記積算移動距離が設定された目標移動距離に達する毎にキャプチャ信号を出力するキャプチャ信号出力機能と、前記キャプチャ信号に基づいて前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成機能と、をコンピュータに実行させる記録装置のためのプログラム。
【請求項6】
操作画面をキャプチャして生成されたキャプチャ画像を記録する記録装置のためのプログラムにおいて、
前記操作画面を区画毎に分割する操作画面分割機能と、前記操作画面上でのポインティングデバイスのカーソルの位置を示すカーソル位置情報に基づいて前記カーソルの移動距離を算定するカーソル移動距離算定機能と、前記区画毎に移動距離係数を決定する移動距離係数決定機能と、前記移動距離と前記移動距離係数とに基づいて、移動ポイントを算定する移動ポイント算定機能と、前記移動ポイントが予め設定された生成ポイントに達する毎に出力されるキャプチャ信号の信号出力タイミングに基づいて、前記操作画面からキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成機能と、をコンピュータに実行させる記録装置のためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−80644(P2009−80644A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−249408(P2007−249408)
【出願日】平成19年9月26日(2007.9.26)
【出願人】(599108242)Sky株式会社 (257)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月26日(2007.9.26)
【出願人】(599108242)Sky株式会社 (257)
【Fターム(参考)】
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