説明

記録装置及び記録方法

【課題】 記録媒体に対して画像信号を1フィールドずつ間欠記録すると同時に、記録媒体を再生したときに表示される画像の解像度を良好なものとする。
【解決手段】 TGコントローラ33による制御されるTG31が、撮像部2から、奇数フィールドの画像信号Oddと偶数フィールドの画像信号Evenとを1回ずつ交互に読み出し、キャプチャコントローラ53によって制御されるメモリコントローラ12が、上記撮像部2から読み出された画像信号を所定の回数おきにメモリ5に記録し、上記キャプチャコントローラ53によって制御される位相コントローラ52が、上記メモリ5に記録された画像信号の空間位相を1ライン分ずらして読み出し、読み出された画像信号を、記録媒体コントローラ13によって記録媒体6に記録する。上記位相コントローラ52は、上記撮像部2から読み出された画像信号を奇数回おきに記録するときに、上記メモリ5に偶数回目に記録された画像信号又は奇数回目に記録された画像信号のうちどちらかの位相をずらす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばビデオカメラなどによって出力された画像信号を、記録媒体に対して間欠的に記録する記録装置及び記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えばビデオカメラなどが被写体を撮像して出力した画像信号を、ビデオテープやハードディスクなどの記録媒体に対して間欠的に記録する間欠記録装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
当該間欠記録装置では、先ず、供給された画像信号を、フレームメモリに対して所定時間毎に1フレームずつ記録する。次に、所定フレーム分の画像信号がフレームメモリに対して記録される毎に、CPU(Central Processing Unit)がフレームメモリに対して記録されている画像信号を読み出す。そして、VTR(Video Tape Recorder)が、CPUによって読み出された後にデジタルアナログ変換された画像信号を、ビデオテープに対して記録する。
【0004】
【特許文献1】特開平01−296869号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、1フレームの画像信号は、図26に示すように、奇数フィールドの画像信号Oddと、偶数フィールドの画像信号Evenからなる。したがって、記録媒体に対して画像信号を間欠的に記録するときには、1フィールド毎に画像信号を記録することにより、記録媒体の容量を半分にすることができる。
【0006】
そこで、図27に示すような、記録媒体に対して所定時間毎に1フィールド分の画像信号を記録する間欠記録装置200の開発が進められている。
【0007】
間欠記録装置200では、図28に示すように、先ず、タイミングジェネレータ(以下、TGという。)201が、撮像部202から画像信号Oddと画像信号Evenとを交互に読み出す。次に、メモリコントローラ203が、所定のフィールドおきに、メモリ204に対して、TG201によって読み出された信号を記録する。そして、メモリ204に対して2フィールド分の信号が記録されると、メモリコントローラ203がメモリ204に記録された画像信号を読み出す。メモリコントローラ203によって読み出された画像信号は、記録媒体205に対して記録される。
【0008】
しかしながら、メモリコントローラ203がメモリ204に対して、TG201によって読み出された画像信号を2n+1(但し、nは自然数)フィールドおきに記録すると、記録媒体205には、画像信号Evenのみ、又は図29に示すように画像信号Oddのみが記録される。
【0009】
画像信号Evenのみが記録されている記録媒体205を再生すると、モニタ(図示せず。)には、Evenフィールドのみから生成された画像が表示される。また、画像信号Oddのみが記録されている記録媒体205を再生すると、モニタには、Oddフィールドのみから生成された画像が表示される。したがって、画像信号Evenのみ、又は画像信号Oddのみが記録されている記録媒体205を再生すると、画像の解像度が悪くなる。
【0010】
すなわち、メモリ204に対してa(aは自然数。)回目に記録される画像信号がTG201によって読み出されてから、メモリ204に対してa+1回目に記録される画像信号がTG201によって読み出されるまでの時間(以下、間欠時間という。)が、TG201によって2n+1(nは0以上の整数。)フィールドの画像信号が読み出されている時間に相当する条件で、画像信号を記録媒体205に対して記録したときには、記録媒体205を再生すると、画像の解像度が悪くなる。画像の解像度が悪いと、例えば、ユーザが画像を観て映し出されているものを確認することが困難となるなどの不都合が生じる虞がある。
【0011】
本発明は、以上説明した従来の実状を鑑みて提案されたものであり、記録媒体に対して、画像信号を1フィールドずつ間欠的に記録することが可能であり、且つ間欠時間に拘わらず、当該記録媒体を再生したときに表示される画像の解像度が良好なものとなる記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る記録装置は、画像信号を生成する画像信号生成手段と、上記画像信号生成手段から、奇数フィールドの画像信号と偶数フィールドの画像信号とを1回ずつ交互に読み出す第1の画像信号読み出し手段と、上記第1の画像信号読み出し手段によって出力された画像信号が一時的に記録される記録部と、上記記録部に対して上記第1の画像読み出し手段によって読み出された画像信号を所定の回数おきに記録する第1の記録手段と、上記記録部に対して記録された画像信号の空間位相を1ライン分ずらす位相制御手段と、上記記録部に対して記録された画像信号を読み出す第2の画像信号読み出し手段と、上記第2の画像信号読み出し手段によって読み出された画像信号を、記録媒体に対して記録する第2の記録手段とを備え、上記位相制御手段は、上記第1の記録手段が、上記記録部に対して、上記第1の画像読み出し手段によって読み出された画像信号を奇数回おきに記録するときに、上記記録部に対して偶数回目に記録された画像信号又は奇数回目に記録された画像信号のうちどちらかの位相をずらすことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る記録方法は、画像信号を生成する画像信号生成手段と、画像信号を一時的に記録する記録部を備える記録装置における記録方法であり、上記画像信号生成手段から、奇数フィールドの画像信号と偶数フィールドの画像信号とを1回ずつ交互に読み出す第1の画像信号読み出しステップと、上記記録部に対して、上記第1の画像読み出しステップで読み出された画像信号を所定の回数おきに記録する第1の記録ステップと、
上記記録部に対して記録された画像信号の空間位相を1ライン分ずらす位相制御ステップと、上記記録部に対して記録された画像信号を読み出す第2の画像信号読み出しステップと、上記第2の画像信号読み出しステップで読み出された画像信号を、記録媒体に対して記録する第2の記録ステップとを備え、上記位相制御ステップでは、上記第1の記録ステップにおいて、上記記録部に対して、上記第1の画像読み出しステップで読み出された画像信号を奇数回おきに記録するときに、上記記録部に対して偶数回目に記録された画像信号又は奇数回目に記録された画像信号のうちどちらかの位相をずらすことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る記録装置及び記録方法は、間欠時間を制御することが可能であり、且つ記録媒体に対して、奇数フィールドの画像信号と偶数フィールドの画像信号とを交互に記録することができる。
【0015】
したがって、本発明に係る記録装置及び記録方法によって画像信号が間欠的に記録された記録媒体を再生したときには、奇数フィールドの画像信号と偶数フィールドの画像信号とから1フレーム分の画像が生成できるために、解像度の高い画像を表示することができる。すなわち、本発明に係る間欠記録装置は、間欠時間を制御することが可能であるとともに、間欠時間に拘わらず解像度の高い画像を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下では、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
第1の実施の形態
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0018】
図1に示すように、本発明を適用した間欠記録装置1は、被写体を撮像して画像信号を生成する撮像部2と、撮像部2によって生成された画像信号を所定のタイミングで1フィールドずつ読み出すタイミングジェネレータ(以下、TGという。)3と、撮像部2から供給された画像信号をアナログデジタル変換(以下、A/D変換という。)するA/D変換部4と、A/D変換部4から供給された画像信号を一時的に記録するメモリ(記録部)5と、メモリ5から読み出された画像信号を記録する記録媒体6と、各部を制御するコントローラ7とを備える。
【0019】
記録媒体6としては、例えばハードディスクや、ビデオテープデコーダ、光ディスクなどが使用できる。
【0020】
コントローラ7は、TG3による撮像部2からの画像信号の読み出しを制御するTGコントローラ11と、メモリ5に対する画像信号の記録やメモリ5に記憶されている画像信号の読み出しを行うメモリコントローラ12と、記録媒体6に対してメモリコントローラ12から読み出された信号を記録する記録媒体コントローラ13と、メモリコントローラ12がメモリ5に対して画像信号を記録するタイミングを示す信号を生成してTGコントローラ11及びメモリコントローラ12に供給するタイミング発生器14とを備える。
【0021】
本実施の形態では、間欠記録装置1は、TG3によって読み出された信号を、3フィールドおきにメモリ5に対して記録している。言い換えると、メモリ5に対してa(aは自然数。)回目に記録される画像信号がTG3によって読み出されてから、メモリ5に対してa+1回目に記録される画像信号がTG3によって読み出されるまでの時間(以下、間欠時間という。)が、TG3によって3フィールドの画像信号が読み出されている時間に相当する。なお、以下では、間欠時間を、間欠時間の間に読み出される画像信号のフィールド数で示す。
【0022】
すなわち、本実施の形態では、タイミング発生器14は、3フィールドおきに信号を生成し、TGコントローラ11とメモリコントローラ12とに供給する。
【0023】
TGコントローラ11は、タイミング発生器14から信号が供給される毎に、TG3によって撮像部2から読み出される画像信号が切り替わるように、TG3を制御する。
【0024】
具体的に説明すると、TGコントローラ11では、TG3によって読み出される画像信号が奇数フィールドの画像信号Oddであるか偶数フィールドの画像信号Evenであるかを示すtg_modeが設定される。tg_modeは、TG3によって読み出される画像信号が画像信号OddであるときにはOddと設定され、TG3によって読み出される画像信号が画像信号EvenであるときにはEvenと設定される。
【0025】
TGコントローラ11は、タイミング発生器14から信号が供給される毎にtg_modeの設定を変えることで、TG3によって撮像部2から読み出される画像信号を切り替える。詳述すると、TG3が画像信号Oddを読み出しているときにタイミング発生器14から信号が供給されたときには、tg_modeの設定をOddからEvenに変更することで、TG3に偶数フィールドの画像信号Evenを読み出させ、TG3が画像信号Evenを読み出しているときにタイミング発生器14から信号が供給されたときには、tg_modeの設定をEvenからOddに変更することで、TG3に画像信号Oddを読み出させる。
【0026】
すなわち、本実施の形態では、TGコントローラ11は、TG3が画像信号Oddを4フィールド連続して読み出すことと、画像信号Evenを4フィールド連続して読み出すこととを交互に行うように、TG3を制御する。
【0027】
メモリコントローラ12は、TG3によって読み出された画像信号を、所定フィールド数おきにメモリ5に対して記録すること(以下、WRITEという。)、メモリ5に記録された画像信号を記録媒体6に対して記録するために読み出すこと(以下、READという。)を行う。本実施の形態では、メモリコントローラ12は、TG3によって読み出された画像信号を、3フィールドおきにメモリ5に対して記録する。なお、メモリコントローラ12がメモリ5に対してアクセスしないことをIDLEという。
【0028】
また、メモリコントローラ12は、WRITEのときにメモリ5に対して何フィールドの画像信号が記録されたかを示すカウンタであるwrite_count1及びwrite_count2と、READのときにメモリ5から何フィールドの画像信号が読み出されたかを示すread_count1及びread_count2とを備える。write_count1及びread_count1は、メモリコントローラ設定モードで使用され、write_count2及びread_count2は、メモリアクセス処理で使用される。なお、メモリコントローラ設定モード及びメモリアクセス処理については後述する。
【0029】
さらに、メモリコントローラ12では、メモリ5に記録可能な画像信号のフィールド数を示すmemory_max、メモリ5に対して記録されている画像信号のフィールド数を示すwrite_max、動作がWRITE,READ,IDLEのいずれかであることを示すmemory_command、TG3が次に画像信号を読み出したときのメモリコントローラ12の動作を示すnext_modeの設定が行われる。なお、next_modeにはIDLE又はREADのみが設定され、WRITEは設定されない。
【0030】
記録媒体コントローラ13は、メモリ5に記録された画像信号を読み出し、記録媒体6に対して記録する。記録媒体コントローラ13では、記録媒体6に対して画像信号を記録するか否かを示すrec_commandが設定される。記録媒体6に対して画像信号を記録するときにはrec_commandは「記録」と設定され、記録媒体6に対して画像信号を記録しないときにはrec_commandは「停止」と設定される。
【0031】
つぎに、間欠記録装置1が被写体を撮像して得られた画像信号を間欠記録するときの、コントローラ7の動作について説明する。
【0032】
TG3が撮像部2から1フィールドの画像信号を読み出すと、最初に、図2に示すように、ステップS1において、TGコントローラ11の設定を行うTGコントローラ設定モードとなる。
【0033】
具体的に説明すると、先ず、図3に示すように、ステップS11において、TGコントローラ11が、タイミング発生器14から信号が供給されたか否かを判断する。タイミング発生器14から信号が供給されたときにはステップS12へ進み、タイミング発生器14から信号が供給されないときには、TGコントローラ設定モードを終了する。
【0034】
次に、ステップS12において、tg_modeがOddであるか判断される。tg_modeがOddであるときにはステップS13へ進み、tg_modeがEvenであるときにはステップS14へ進む。
【0035】
次に、ステップS13では、tg_modeをEvenに設定する。また、ステップS14では、tg_modeをOddに設定する。そして、TGコントローラ設定モードを終了させる。
【0036】
TGコントローラ設定モードが終了すると、ステップS2に進み、メモリコントローラ12の設定を行うメモリコントローラ設定モードとなる。
【0037】
具体的に説明すると、先ず、図4に示すように、ステップS201において、メモリコントローラ12が、タイミング発生器14から信号が供給されたか否かを判断する。タイミング発生器14から信号が供給されたときにはステップS202へ進み、WRITE設定モードとなる。また、タイミング発生器14から信号が供給されていないときにはステップS220へ進む。
【0038】
次に、ステップS202において、メモリコントローラ12が、write_count1の数値に1を加算する。次に、ステップS203において、write_count2の数値をwrite_count1の数値と同じ数値に設定する。次に、ステップS204において、write_maxをwrite_count1の数値と同じ数値に設定する。
【0039】
次に、ステップS205において、write_count1の数値がmemory_maxで示された数値以上であるか否かを判断する。write_count1の数値がmemory_maxで示された数値未満であるときにはステップS206へ進み、write_count1の数値がmemory_maxで示された数値以上であるときにはステップS207へ進む。
【0040】
ステップS206では、next_modeをIDLEに設定し、ステップS210へ進む。
【0041】
また、ステップS207では、next_modeをREADに設定する。次に、ステップS208において、write_count1を0に設定する。次に、ステップS209において、read_count1を0に設定し、ステップS210へ進む。
【0042】
次に、ステップS210では、memory_commandをWRITEに設定する。そして、メモリコントローラ設定モードを終了させる。
【0043】
一方、ステップS220では、next_modeがREADであるか否かを判断する。next_modeがREADでなくIDLEであるときにはステップS221に進み、IDLE設定モードとなる。また、READであるときにはステップS231に進み、READ設定モードとなる。
【0044】
ステップS221では、memory_commandをIDLEに設定する。そして、メモリコントローラ設定モードを終了させる。
【0045】
また、ステップS231では、read_count1の数値に1を加算する。そして、ステップS232では、read_count2の数値をread_count1の数値と同じとする。
【0046】
次に、ステップS233では、read_count1の数値がwrite_maxの数値以上であるか否かを判断する。read_count1の数値がwrite_maxの数値以上であるときにはステップS234に進み、read_count1の数値がwrite_maxの数値未満であるときにはステップS237に進む。
【0047】
次に、ステップS234では、next_modeをIDLEに設定する。次に、ステップS235において、read_count1を0に設定する。次に、ステップS236において、write_count1を0に設定し、ステップS237に進む。
次に、ステップS237では、memory_commandをREADに設定する。そして、メモリコントローラ設定モードを終了させる。
【0048】
メモリコントローラ設定モードが終了すると、ステップS3に進み、記録媒体コントローラ13の設定を行う記録媒体コントローラ設定モードとなる。
具体的に説明すると、先ず、図5に説明するように、先ず、ステップS31において、memory_commandがREADであるか否かを判断する。memory_commandがREADであるときにはステップS32に進み、rec_commandを「記録」に設定して記録媒体コントローラ設定モードを終了させる。また、memory_commandがREADでないときにはステップS33に進み、rec_commandを「停止」に設定して記録媒体コントローラ設定モードを終了させる。
【0049】
記録媒体コントローラ設定モードが終了すると、ステップS4に進み、TGアクセス処理を行う。
【0050】
具体的に説明すると、図6に説明するように、先ず、ステップS41で、tg_modeがOddであるか否かを判断する。tg_modeがOddであるときにはステップS42に進み、TG3に画像信号Oddを読み出させて、TGアクセス処理を終了させる。また、tg_modeがEvenであるときにはステップS43に進み、TG3に画像信号Evenを読み出させて、TGアクセス処理を終了させる。
【0051】
TGアクセス処理が終了すると、ステップS5に進み、メモリアクセス処理を行う。
【0052】
具体的に説明すると、先ず、図7に示すように、ステップS51で、memory_commandがWRITEであるか否かを判断する。memory_commandがWRITEであるときにはステップS52に進み、memory_commandがREAD又はIDLEであるときにはステップS54に進む。
【0053】
次に、ステップS52において、メモリコントローラ12は、write_count2の数値から、メモリ5における画像信号の記録位置を示すアドレスを算出する。
【0054】
次に、ステップS53において、メモリコントローラ12は、メモリ5に対して、ステップS52で算出されたアドレスの位置に、A/D変換部4から供給された画像信号を記録する。そして、メモリアクセス処理を終了させる。
【0055】
また、ステップS54においては、memory_commandがREADであるか否かを判断する。memory_commandがREADであるときにはステップS55に進み、memory_commandがIDLEであるときにはメモリアクセス処理を終了させる。
【0056】
次に、ステップS55において、メモリコントローラ12は、read_count2の数値から、メモリ5から読み出す画像信号が記録されている位置を示すアドレスを算出する。
【0057】
次に、ステップS56において、メモリコントローラ12は、メモリ5から、ステップS55で算出されたアドレスの位置に記録されている画像信号を読み出す。そして、メモリアクセス処理を終了させる。
【0058】
メモリアクセス処理が終了すると、ステップS6に進み、記録媒体アクセス処理を行う。
【0059】
具体的に説明すると、図8に示すように、先ず、ステップS61において、rec_commandが「記録」であるか否かを判断する。「記録」であるときにはステップS62に進み、「停止」であるときにはS63に進む。
【0060】
次に、ステップS62では、記録媒体コントローラ13は、メモリ5から読み出された画像信号を記録媒体6に対して記録する。そして、記録媒体アクセス処理を終了する。
【0061】
また、ステップS63では、記録媒体コントローラ13は、メモリ5から読み出された画像信号を、記録媒体6に対して記録することを停止する。そして、記録媒体アクセス処理を終了させる。
【0062】
コントローラ7が以上説明した動作を行うことにより、TG3は、図9に示すように、画像信号Oddをm(但し、mは2以上の自然数。)回連続して読み出すことと、画像信号Evenをm回連続して読み出すこととを、交互に行う。また、メモリコントローラ12は、メモリ5に対して画像信号をm−1フィールドおきに書き込む。さらに、記録媒体コントローラ13は、記録媒体6に対して、撮像部2によって撮像された画像信号を、m−1フィールドおきに記録(以下、間欠記録という。)する。
【0063】
したがって、図10に示すように、記録媒体6に対しては、画像信号Oddと画像信号Evenとが交互に間欠記憶される。
【0064】
本実施の形態では、m=4とされているので、TG3は、画像信号Oddを4回読み出すことと画像信号Evenを4回連続して読み出すこととを、交互に行う。また、メモリコントローラ12は、メモリ5に対して画像信号を3フィールドおきに書き込む。さらに、記録媒体コントローラ13は、記録媒体6に対して、撮像部2によって撮像された画像信号を3フィールドおきに記録する。
【0065】
以上説明したように、間欠記録装置1によれば、TGコントローラ11がTG3によって読み出される画像信号を制御することで、間欠時間を制御することが可能であり、間欠時間に拘わらず、記録媒体6に対して、画像信号Oddと画像信号Evenとを交互に記録することができる。すなわち、間欠時間が奇数フィールド分であるときにも、画像信号Oddと画像信号Evenとを交互に間欠記録することができる。
【0066】
したがって、間欠記録装置1によって画像信号が間欠記録された記録媒体6を再生したときには、間欠時間に拘わらず画像信号Oddと画像信号Evenとから1フレーム分の画像が生成できるために、記録媒体6に対して1フィールド毎に画像信号を間欠記録しているにも拘わらず、解像度の高い画像を表示することができる。すなわち、本発明を適用した間欠記録装置1は、間欠時間を自在に設定することが可能であるとともに、解像度の高い画像を生成することができる。
【0067】
第2の実施の形態
つぎに、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0068】
なお、以下の説明では、図1に示す間欠記録装置1と同等な構成、部位、機能について説明を省略し、また、図面において同じ符号を付する。
【0069】
図11に示すように、本発明を適用した間欠記録装置30は、撮像部2が生成した画像信号から画像信号Oddと画像信号Evenとを交互に読み出すTG31と、各部を制御するコントローラ32とを備える。
【0070】
コントローラ32は、TG31による画像信号の読み出しを制御するTGコントローラ33と、メモリコントローラ12を制御するキャプチャコントローラ34とを備える。
【0071】
TGコントローラ33は、TG31が撮像部2から画像信号Oddと画像信号Evenとを交互に読み出すように、TG31を制御する。
【0072】
キャプチャコントローラ34は、メモリコントローラ12がA/D変換部4から供給された画像信号をメモリ5に対して記録するタイミング、及びメモリコントローラ12がメモリ5に記録された画像信号を読み出すタイミングを制御する。具体的に説明すると、キャプチャコントローラ34は、メモリコントローラ12がメモリ5に対して1フィールド目に画像信号を記録してから2フィールド目に画像信号を記録するまでの時間がt1−1フィールドとなり、メモリ5に対して2フィールド目に画像信号を記録した後に2フィールド分の画像信号を読み出し、再度1フィールド目に画像信号を記録するまでの時間がt1+1フィールドとなるように、メモリコントローラ12を制御する。なお、t1は定数であり、撮像部2からTG31によって読み出された画像信号のフィールド数で示される。本実施の形態では、t1=3とされている。すなわち、t1−1=2となり、t1+1=4となる。
【0073】
キャプチャコントローラ34は、メモリコントローラ12がメモリ5に対して1フィールド分の画像信号を記録してから次にメモリ5に対して1フィールド分の画像信号を記録するまでの時間t2を数えるカウンタであるcapture_countを備える。メモリコントローラ12がメモリ5に対して1フィールド目に画像信号を記録してから2フィールド目に画像信号を記録するまでの時間t2は、t1−1であり、メモリコントローラ12がメモリ5に対して2フィールド目に画像信号を記録した後に2フィールド分の画像信号を読み出し、再度1フィールド目に画像信号を記録するまでの時間t2は、t1+1である。capture_countは、TG31が撮像部2から画像信号を1回読み出す毎に数値を1つずつ増やし、t2と同じ数になったら0にリセットする。
【0074】
また、キャプチャコントローラ34は、メモリコントローラ12によってWRITEが行われているときにメモリ5に対して記録された画像信号が、メモリ5に対して1フィールド目に記録された画像信号であるか2フィールド目の画像信号であるかを示すcapture_numberの設定を行う。capture_numberが0であるときにはメモリ5に対して記録された画像信号が1フィールド目に記録された画像信号であることを示し、capture_numberが1であるときにはメモリ5に対して記録された画像信号が2フィールド目に記録された画像信号であることを示す。
【0075】
さらに、キャプチャコントローラ34は、メモリコントローラ12がA/D変換部4によって供給された画像信号をメモリ5に対して記録するタイミングであるか否かを示すcapture_flagの設定を行う。capture_flagが0であるときには、メモリコントローラ12がA/D変換部4によって供給された画像信号をメモリ5に対して記録するタイミングではないことを示し、capture_flagが1であるときには、メモリコントローラ12がA/D変換部4によって供給された画像信号をメモリ5に対して記録するタイミングであることを示す。
【0076】
つぎに、間欠記録装置30が、被写体を撮像して得られた画像信号を間欠記録するときの、コントローラ32の動作について説明する。
【0077】
TG31が撮像部2から1フィールドの画像信号を読み出すと、最初に、図12に示すように、ステップS301において、キャプチャコントローラ34の設定を行う第1のキャプチャコントローラ設定モードとなる。第1のキャプチャコントローラ設定モードでは、capture_countの更新とcapture_flagの設定を行う。
【0078】
具体的に説明すると、図13に示すように、先ず、ステップS311で、capture_numberが0であるか否かを判断する。capture_numberが0であると判断したときにはステップS312へ進み、capture_numberが1であると判断したときには、ステップS313へ進む。
【0079】
次に、ステップS312では、間欠時間t2を、t1から1を減算した数値に設定する。本実施の形態ではt1=3とされているため、t2=2に設定される。すなわち、メモリ5に対して1フィールド目が記録されてから2フィールド目が記録されるまで時間を2フィールドに設定する。そして、ステップS314に進む。
【0080】
また、ステップS313では、t2を、t1に1を加算し数値に設定する。本実施の形態では、t2は4に設定される。すなわち、メモリ5に対して2フィールド目が記録した後に2フィールド分の画像信号を読み出し、再度1フィールド目に画像信号を記録するまでの時間を4フィールドに設定する。そして、ステップS314に進む。
【0081】
次に、ステップS314では、capture_countに1を加算する。
【0082】
次に、ステップS315では、capture_countの値がt2以上であるか否かを判断する。t2以上であるときにはステップS316に進み、t2未満であるときにはステップS318に進む。
【0083】
次に、ステップS316では、capture_flagを1とする。すなわち、A/D変換部4から供給された画像信号をメモリ5に対して記録するタイミングであるという設定を行う。そして、ステップS317に進み、capture_countを0にする。そして、第1のキャプチャコントローラ設定モードを終了させる。
【0084】
また、ステップS318では、capture_flagを0とする。すなわち、A/D変換部4から供給された画像信号をメモリ5に対して記録するタイミングではないという設定を行う。そして、第1のキャプチャコントローラ設定モードを終了させる。
【0085】
第1のキャンプチャコントローラ設定モードが終了すると、ステップS302に進み、キャプチャコントローラ34の設定を行う第2のキャプチャコントローラ設定モードとなる。第2のキャプチャコントローラ設定モードでは、capture_numberの設定が行われる。
【0086】
具体的に説明すると、図14に示すように、先ず、ステップS321において、capture_flagが1であるか否かを判断する。capture_flagが1であるときにはステップS322に進み、capture_flagが0であるときには第2のキャプチャコントローラ設定モードを終了させる。
【0087】
次に、ステップS322において、capture_numberが0であるか否かを判断する。capture_numberが0であるときにはステップS323に進み、capture_numberが1であるときにはステップS324に進む。
【0088】
次に、ステップS323において、capture_numberを0に設定する。そして、第2のキャプチャコントローラ設定モードを終了させる。
【0089】
また、ステップS324において、capture_numberを1に設定する。そして、第2のキャプチャコントローラ設定モードを終了させる。
【0090】
第2のキャプチャコントローラ設定モードを終了させると、ステップS303に進み、メモリコントローラ12の設定が行われるメモリコントローラ設定モードになる。
【0091】
具体的に説明すると、図15に示すように、先ず、ステップS331において、capture_flagが1であるか否かを判断する。capture_flagが0であるときにはステップS202に進み、capture_flagが1であるときにはステップS220に進む。ステップS202以下の処理及びステップS220以下の処理は、第1の実施の形態で説明したステップS3のメモリコントローラ設定モードにおける処理と同じであるため、説明を省略する。
【0092】
メモリコントローラ設定モードが終了すると、ステップS304に進み、記録媒体コントローラ設定モードになる。ステップS304で行われる処理は、第1の実施の形態で説明したステップS3の記録媒体コントローラ設定モードにおける処理と同じであるため、説明を省略する。
【0093】
記録媒体コントローラ設定モードが終了すると、ステップS305に進み、TGアクセス処理を行う。
【0094】
具体的に説明すると、TGコントローラ33は、図16に示すように、ステップS351において、TG31によって読み出されている画像信号が画像信号Oddであるか否かを判断する。TG31が画像信号Oddを読み出しているときにはステップS352に進み、画像信号Evenを読み出しているときにはステップS353に進む。
【0095】
次に、ステップS352において、TGコントローラ33は、TG31に対して画像信号Evenを読み出すように指示する。TG31は、TGコントローラ33の指示に従って画像信号Evenを読み出す。そして、TGアクセス処理を終了させる。
【0096】
また、ステップS353において、TGコントローラ33は、TG31に対して画像信号Oddを読み出すように指示する。TG31は、TGコントローラ33の指示に従って画像信号Oddを読み出す。そして、TGアクセス処理を終了させる。
【0097】
TGアクセス処理が終了すると、ステップS306に進み、メモリアクセス処理を行う。次に、ステップS307に進み、記録媒体アクセス処理を行う。ステップS306のメモリアクセス処理、及びステップS307の記録媒体アクセス処理は、第1の実施の形態で説明したステップS6のメモリアクセス処理、及びステップS7の記録媒体アクセス処理と同じであるので、説明を省略する。
【0098】
コントローラ32が以上説明した動作を行うことにより、TG31は、図17に示すように、画像信号Oddと画像信号Evenとを交互に読み出す。また、メモリコントローラ12は、メモリ5に対して画像信号が記録されてからt1−1フィールド後に出力された画像信号をメモリ5に対して記録することと、t1+1フィールド後に出力された画像信号をメモリ5に対して記録してメモリ5から2フィールド分の画像信号を読み出すこととを交互に行う。
【0099】
したがって、図18に示すように、記録媒体6に対しては、画像信号Oddと画像信号Evenとが交互に間欠記憶される。
【0100】
以上説明したように、間欠記録装置30によれば、メモリコントローラ12がメモリ5に対して画像信号を記録するタイミングを制御することで、間欠時間を制御することが可能であり、記録媒体6に対して、画像信号Oddと画像信号Evenとを交互に記録することができる。
【0101】
したがって、間欠記録装置30によって画像信号が間欠記録された記録媒体6を再生したときには、画像信号Oddと画像信号Evenとから1フレーム分の画像が生成できるために、記録媒体6に対して1フィールド毎に画像信号を間欠記録しているにも拘わらず、解像度の高い画像を表示することができる。すなわち、本発明を適用した間欠記録装置1は、間欠時間を制御することが可能であるとともに、解像度の高い画像を生成することができる。
【0102】
第3の実施の形態
つぎに、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0103】
なお、以下の説明では、第1の実施の形態で説明した間欠記録装置1及び第2の実施の形態で説明した間欠記録装置30と同等な構成、部位、機能について説明を省略し、また、図面において同じ符号を付する。
【0104】
図19に示すように、本発明を適用した間欠記録装置50は、各部を制御するコントローラ51を備える。コントローラ51は、メモリ5に記録された画像信号の位相をずらす位相コントローラ52と、メモリコントローラ12及び位相コントローラ52を制御するキャプチャコントローラ53とを備える。
【0105】
位相コントローラ52は、メモリ5に記録された画像信号を構成する各ラインの画像信号の空間位相を1ライン分ずらすことにより、奇数フィールドの画像信号Oddから偶数フィールドの画像信号Evenを生成すること、並びに偶数フィールドの画像信号Evenから奇数フィールドの画像信号Oddを生成することを行う。位相コントローラ52は、キャプチャコントローラ53からの制御に基づいて動作する。
【0106】
位相コントローラ52では、メモリ5に記録された画像信号に対して位相を1ライン分ずらすか否かを示すphase_flagを設定する。位相コントローラ53は、phase_flagが1であるときにメモリ5に対して記録された画像信号の位相を1ライン分ずらし、phase_flagが0であるときにメモリ5に対して記録された画像信号の位相をずらさない。
【0107】
キャプチャコントローラ53は、メモリコントローラ12がA/D変換部4から供給された画像信号をメモリ5に対して記録するタイミング、メモリコントローラ12がメモリ5に記録された画像信号を読み出すタイミング、及び位相コントローラ52がメモリ5に記録された画像信号を構成する各ラインの画像信号の位相を1ライン分ずらすタイミングを制御する。
【0108】
キャプチャコントローラ53では、間欠時間t3を示すinterval_timeが設定されている。interval_timeは、TG31が撮像部2から画像信号を読み出した回数を数える。
【0109】
また、キャプチャコントローラ53は、間欠時間t3を数えるカウンタであるcapture_countを備える。capture_countは、TG31が撮像部2から画像信号を1回読み出す毎に数値を1つずつ増やし、interval_timeで設定されている数値と同じ値になったら0にリセットされる。
【0110】
さらに、キャプチャコントローラ53は、capture_number及びcapture_flagの設定を行う。capture_number及びcapture_flagは、第2の実施の形態のキャプチャコントローラ34で設定されるものと同じであるので、説明を省略する。
【0111】
つぎに、間欠記録装置50が、被写体を撮像して得られた画像信号を間欠記録するときの、コントローラ51の動作について説明する。
【0112】
TG31が撮像部2から1フィールドの画像信号を読み出すと、図20に示すように、最初に、ステップS401において、キャプチャコントローラ53の設定が行われる第1のキャプチャコントローラ設定モードとなる。第1のキャプチャコントローラ設定モードでは、capture_countの更新とcapture_flagの設定を行う。
【0113】
具体的に説明すると、図21に示すように、先ず、ステップS411において、capture_countに1を加算する。
【0114】
次に、ステップS412において、capture_countの値がinterval_timeに設定されている数値以上であるか否かを判断する。interval_timeに設定されている数値以上であるときにはステップS413に進み、interval_timeに設定されている数値未満であるときにはステップS415に進む。
【0115】
次に、ステップS413では、capture_flagを1とする。すなわち、A/D変換部4から供給された画像信号をメモリ5に対して記録するタイミングであるという設定を行う。そして、ステップS414に進み、capture_countを0にする。そして、第1のキャプチャコントローラ設定モードを終了させる。
【0116】
また、ステップS415では、capture_flagを0とする。すなわち、A/D変換部4から供給された画像信号をメモリ5に対して記録するタイミングではないという設定を行う。そして、第1のキャプチャコントローラ設定モードを終了させる。
【0117】
第1のキャンプチャコントローラ設定モードが終了すると、ステップS402に進み、第2のキャプチャコントローラ設定モードとなる。次に、ステップS403に進み、メモリコントローラ設定モードとなる。ステップS402の第2のキャプチャコントローラ設定モード、及びステップS403のメモリコントローラ設定モードは、第2の実施の形態で説明したステップS302の第2のキャプチャコントローラ設定モード、及びステップS303のメモリコントローラ設定モードと同じなので、説明を省略する。
【0118】
メモリコントローラ設定モードが終了すると、ステップS404に進み、位相コントローラ設定モードとなる。
【0119】
具体的に説明すると、図22に示すように、先ず、ステップS441において、capture_flagが1であるか否かを判断する。capture_flagが1であるときにはステップS442に進み、capture_flagが0であるときにはステップS445に進む。
【0120】
次に、ステップS442において、capture_numberが1であるか否かを判断する。capture_numberが1であるときにはステップS443に進み、capture_numberが0であるときにはステップS445に進む。
【0121】
次に、ステップS443において、interval_timeが奇数であるか否かを判断する。interval_timeが奇数であるときにはステップS444に進み、interval_timeが偶数であるときにはステップS445に進む。
【0122】
次に、ステップS444において、phase_flagを1に設定する。そして、位相コントローラ設定モードを終了させる。
【0123】
また、ステップS445において、phase_flagを0に設定する。そして、位相コントローラ設定モードを終了させる。
【0124】
位相コントローラ設定モードが終了すると、ステップS405に進み、記録媒体コントローラ設定モードとなる。次に、ステップS406に進み、TGアクセス処理を行う。次に、ステップS407に進み、メモリアクセス処理を行う。ステップS405の記録媒体コントローラ設定モード及びステップS407のメモリアクセス処理は、第1の実施の形態におけるステップS3の記録媒体コントローラ設定モード及びステップS5のメモリアクセス処理と同じであるので、説明を省略する。また、ステップS406のTGアクセス処理は、第2の実施の形態におけるステップS305のTGアクセス処理と同じであるので、説明を省略する。
【0125】
メモリアクセス処理が終了すると、ステップS408に進み、位相アクセス処理を行う。
【0126】
具体的に説明すると、図23に示すように、先ず、ステップS481において、phase_flagが1であるか否かを判断する。phase_flagが1であるときにはステップS482に進み、phase_flagが0であるときには位相アクセス処理を終了させる。
【0127】
次に、ステップS482において、メモリ5に記録された画像信号を構成する各ラインの画像信号の空間位相を1ライン分ずらす。そして、位相アクセス処理を終了させる。
【0128】
位相アクセスが終了すると、ステップS409に進み、記録媒体アクセス処理を行う。ステップS409の記録媒体アクセス処理は、第1の実施の形態で説明したステップS6の記録媒体アクセス処理と同じであるので、説明を省略する。
【0129】
コントローラ51が以上説明した動作を行うことにより、図24に示すように、TG31は、画像信号Oddと画像信号Evenとを交互に読み出す。次に、メモリコントローラ12は、メモリ5に対して間欠時間t3おきに1フィールドの画像信号を記録する。次に、位相コントローラ52が、メモリ5に対して2フィールド目に記録された画像信号の空間位相をずらす。次に、メモリコントローラ12は、メモリ5から1フィールド目に記録された画像信号と2フィールド目に記録された画像信号とを読み出す。そして、記録媒体コントローラ13が、メモリコントローラ12によって読み出された画像信号を、記録媒体6に対して記録する。
【0130】
したがって、間欠記録装置50によれば、間欠時間に拘わらず、図25に示すように、記録媒体6に対して、画像信号Oddと画像信号Evenとを交互に間欠記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態の間欠記録装置を示すブロック図である。
【図2】同間欠記録装置が画像信号を間欠記録するときの動作を示すフローチャートである。
【図3】TGコントローラ設定モード時の動作を示すフローチャートである。
【図4】メモリコントローラ設定モード時の動作を示すフローチャートである。
【図5】記録媒体コントローラ設定モード時の動作を示すフローチャートである。
【図6】TGアクセス処理時の動作を示すフローチャートである。
【図7】メモリアクセス処理時の動作を示すフローチャートである。
【図8】記録媒体アクセス処理時の動作を示すフローチャートである。
【図9】同間欠記録装置で、画像信号が読み出されたり記録されたりするタイミングを示す図である。
【図10】同間欠記録装置によって、記録媒体に対して画像信号Oddと画像信号Evenとを交互に記録できることを示す図である。
【図11】本発明を適用した第2の実施の形態の間欠記録装置を示すブロック図である。
【図12】同間欠記録装置が画像信号を間欠記録するときの動作を示すフローチャートである。
【図13】第1のキャプチャコントローラ設定モード時の動作を示すフローチャートである。
【図14】第2のキャプチャコントローラ設定モード時の動作を示すフローチャートである。
【図15】メモリコントローラ設定モード時の動作を示すフローチャートである。
【図16】TGアクセス処理時の動作を示すフローチャートである。
【図17】同間欠記録装置で、画像信号が読み出されたり記録されたりするタイミングを示す図である。
【図18】同間欠記録装置によって、記録媒体に対して画像信号Oddと画像信号Evenとを交互に記録できることを示す図である。
【図19】本発明を適用した第3の実施の形態の間欠記録装置を示すブロック図である。
【図20】同間欠記録装置で、画像信号が読み出されたり記録されたりするタイミングを示す図である。
【図21】第1のキャプチャコントローラ設定モード時の動作を示すフローチャートである。
【図22】位相コントローラ設定モード時の動作を示すフローチャートである。
【図23】位相アクセス処理時の動作を示すフローチャートである。
【図24】同間欠記録装置で、画像信号が読み出されたり記録されたりするタイミングを示す図である。
【図25】1フレームの画像信号が画像信号Oddと画像信号Evenとから生成されていることを示す図である。
【図26】同間欠記録装置によって、記録媒体に対して画像信号Oddと画像信号Evenとを交互に記録できることを示す図である。
【図27】従来の間欠記録装置を示すブロック図である。
【図28】同間欠記録装置で、画像信号が読み出されたり記録されたりするタイミングを示す図である。
【図29】同間欠記録装置によって、記録媒体に対して画像信号Oddと画像信号Evenとを交互に記録できることを示す図である。
【符号の説明】
【0132】
1,30,50 間欠記録装置、2 撮像部、3,31 タイミングジェネレータ、4 A/D変換部、5 メモリ、6 記録媒体、7,32,51 コントローラ、11,33 TGコントローラ、12 メモリコントローラ、13 記録媒体コントローラ、14 タイミング発生器、34,53 キャプチャコントローラ、52 位相コントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像信号を生成する画像信号生成手段と、
上記画像信号生成手段から、奇数フィールドの画像信号と偶数フィールドの画像信号とを1回ずつ交互に読み出す第1の画像信号読み出し手段と、
上記第1の画像信号読み出し手段によって出力された画像信号が一時的に記録される記録部と、
上記記録部に対して上記第1の画像読み出し手段によって読み出された画像信号を所定の回数おきに記録する第1の記録手段と、
上記記録部に対して記録された画像信号の空間位相を1ライン分ずらす位相制御手段と、
上記記録部に対して記録された画像信号を読み出す第2の画像信号読み出し手段と、
上記第2の画像信号読み出し手段によって読み出された画像信号を、記録媒体に対して記録する第2の記録手段とを備え、
上記位相制御手段は、上記第1の記録手段が、上記記録部に対して、上記第1の画像読み出し手段によって読み出された画像信号を奇数回おきに記録するときに、上記記録部に対して偶数回目に記録された画像信号又は奇数回目に記録された画像信号のうちどちらかの位相をずらすこと
を特徴とする記録装置。
【請求項2】
画像信号を生成する画像信号生成手段と、画像信号を一時的に記録する記録部を備える記録装置における記録方法であり、
上記画像信号生成手段から、奇数フィールドの画像信号と偶数フィールドの画像信号とを1回ずつ交互に読み出す第1の画像信号読み出しステップと、
上記記録部に対して、上記第1の画像読み出しステップで読み出された画像信号を所定の回数おきに記録する第1の記録ステップと、
上記記録部に対して記録された画像信号の空間位相を1ライン分ずらす位相制御ステップと、
上記記録部に対して記録された画像信号を読み出す第2の画像信号読み出しステップと、
上記第2の画像信号読み出しステップで読み出された画像信号を、記録媒体に対して記録する第2の記録ステップとを備え、
上記位相制御ステップでは、上記第1の記録ステップにおいて、上記記録部に対して、上記第1の画像読み出しステップで読み出された画像信号を奇数回おきに記録するときに、上記記録部に対して偶数回目に記録された画像信号又は奇数回目に記録された画像信号のうちどちらかの位相をずらすこと
を特徴とする記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2008−252928(P2008−252928A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−133608(P2008−133608)
【出願日】平成20年5月21日(2008.5.21)
【分割の表示】特願2002−368625(P2002−368625)の分割
【原出願日】平成14年12月19日(2002.12.19)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】