説明

設備機器管理装置、設備機器管理システム及び設備機器管理方法

【課題】本発明の課題は、設備機器に関する不要な故障データの出力を防止することにある。
【解決手段】設備機器管理装置10では、受信部11で受信した一の設備機器60の識別情報と第1の故障コードとを含む故障データを第1格納部16に格納する。一方、修理中である設備機器60の識別情報と第2の故障コードと修理の進捗状況を示すデータと、を含む修理進捗データは、第2格納部17に格納される。判断部13は、第2格納部17を参照し、一の設備機器60の識別情報及び第1の故障コードと修理中である設備機器60の識別情報及び第2の故障コードとが一致するかどうかを判断する。一致すると判断した場合、処理部14は、第1格納部16の故障データに修理進捗データの進捗状況を示すデータを加えることにより、故障データを更新する。出力部15は、第1格納部16の故障データのうち、進捗状況に応じた故障データを抽出し、出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設備機器管理装置、設備機器管理システム及び設備機器管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビルなどの建造物に設置された空調設備、冷凍・冷蔵設備或いはその他の設備機器の状態を監視し、制御する設備機器管理システムが知られている。このような設備機器管理システムでは、運転データ等に基づき、設備機器における所定の故障を示すコード(以下、故障コードを称する。)を生成し、管理者や修理担当者等が表示された各設備機器の故障コードを確認して修理の要否の判断を行っている(特許文献1:特開2006−190077号公報参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記故障コードは、設備機器側から通報される場合、その設備機器が故障状態から脱するまで、すなわち修理が完了するまで定期的かつ自動的に管理装置に通報される。したがって、管理装置側では設備機器の故障コードを多数蓄積することなる。更に、管理装置側では、故障コードの通報から修理が完了する間の修理の進捗状況を入力され、格納している。しかし、管理者や修理担当者が蓄積された多数の故障データを確認しつつその修理の進捗状況を確認して、修理の要否等を判断することは、無駄な作業を増やし、煩雑となる。
【0004】
そこで、本発明は、設備機器に関して蓄積された故障データのうち、不要な故障データの出力を防止することができる設備機器管理装置、設備機器管理システム及び設備機器管理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1発明に係る設備機器管理装置は、ネットワークを介して、複数の設備機器の制御装置と通信可能に設置され、設備機器を監視し、制御する設備機器管理装置であって受信部と、第1格納部と、第2格納部と、判断部と、処理部と、出力部と、を備える。受信部は、一の設備機器の識別情報と第1の故障コードとを含む故障データを受信する。第1格納部は、故障データを格納する。第2格納部は、修理中である設備機器の識別情報と第2の故障コードと修理の進捗状況を示すデータとを含む修理進捗データを格納する。判断部は、第2格納部を参照し、上記一の設備機器の識別情報及び第1の故障コードと、修理中である設備機器の識別情報及び第2の故障コードと、が一致するかどうかを判断する。処理部は、判断部が一致すると判断した場合、第1格納部の故障データに修理進捗データの進捗状況を示すデータを加えることにより、故障データを更新する。出力部は、第1格納部の故障データのうち、進捗状況に応じた故障データを抽出し、出力する。
【0006】
ここで、第1格納部及び第2格納部は、例えば、内部メモリやコンピュータに接続される外部メモリにより構成され、単一のメモリであってもよいし、複数のメモリから構成されていてもよい。
【0007】
また、判断部が、上記一の設備機器の識別情報と修理中である設備機器の識別情報が一致しないと判断した場合、或いは識別情報が一致した場合でも第1の故障コードと第2の故障コードが一致しないと判断した場合は、処理部は、第1格納部の故障データを更新しない。
【0008】
ここでは、不要な故障データが表示されるのを防ぐことができる。
【0009】
第2発明に係る設備機器管理装置は、第1発明に係る設備機器管理装置であって、修理進捗データの入力、更新又は削除を受け付ける入力部と、同入力部からの指令に応じて第2格納部の修理進捗データを入力、更新又は削除を実行させる第2の処理部と、を備える。
【0010】
第3発明に係る設備機器管理装置は、第1発明に係る設備機器管理装置であって、進捗状況を示すデータは、修理の進捗状況に応じた複数の進捗レベルを含み、出力部は更に、進捗レベルに応じて故障データを抽出し、出力する。
【0011】
第4発明に係る設備機器管理装置は、第1発明に係る設備機器管理装置であって、判断部が一致すると判断した場合、処理部は、故障データにフラグを付し、出力部は、フラグに応じて故障データを抽出し、出力する。
【0012】
第5発明に係る設備機器管理装置は、第1発明に係る設備機器管理装置であって、第1格納部の故障データのうち、進捗状況を示すデータが加えられていない故障データをメール送信するメール送信部を更に備える。
【0013】
第6発明に係る設備機器管理システムは、請求項1から5のいずれかに記載の設備機器管理装置と、制御装置と、制御装置に接続された複数の設備機器と、を備える。
【0014】
ここで、制御装置に接続された設備機器とは、制御装置が設備機器の内部に設けられている場合、設備機器の制御部の一部として組み込まれている場合、及び独立した装置として設備機器に有線又は無線で接続されている場合のいずれをも含む。
【0015】
第7発明に係る設備機器管理方法は、ネットワークを介して、複数の設備機器の制御装置と通信可能に設置され、設備機器を監視し、制御する設備機器管理方法であって、受信ステップと、故障データ格納ステップと、修理進捗データ格納ステップと、判断ステップと、処理ステップと、出力ステップと、を備える。受信ステップにおいては、一の設備機器の識別情報と第1の故障コードとを含む故障データを受信する。故障データ格納ステップにおいては、故障データを格納する。修理進捗データ格納ステップにおいては、修理中である設備機器の識別情報と第2の故障コードと修理の進捗状況を示すデータとを含む修理進捗データを格納する。判断ステップにおいては、上記一の設備機器の識別情報及び第1の故障コードと、修理中である設備機器の識別情報及び第2の故障コードと、が一致するかどうかを判断する。処理ステップにおいては、判断ステップにおいて一致すると判断された場合、故障データに修理進捗データの進捗状況を示すデータを加えることにより、故障データを更新する。出力ステップにおいては、故障データのうち、進捗状況に応じた故障データを抽出し、出力する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、設備機器に関して蓄積された故障データのうち、不要な故障データの出力を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る設備機器管理システムの全体図。
【図2】同実施形態に係る管理装置の概略構成図。
【図3】同実施形態に係る管理装置のデータ格納部の内容を示す図。
【図4】同実施形態に係るアダプタ装置の概略構成図。
【図5】同実施形態に係る管理装置による処理の流れを示すフローチャート。
【図6】同実施形態に係る管理装置による処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
1.実施形態
1.1.設備機器管理システムの全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る設備機器管理システム1を示す。
【0019】
設備機器管理システム1は、管理装置10と、アダプタ装置20と、空調機60と、を備える。管理装置10は、ネットワーク30を介して複数の施設Fに設置されたアダプタ装置20と通信可能に設置されている。なお、ここでは、設備機器として空調機60のみを例に挙げているが、設備機器には冷凍・冷蔵設備、その他の運転の監視・制御の対象となり得る設備機器も含まれる。
【0020】
管理装置10は、遠隔の管理センター等に配され、複数箇所の設備機器を管理する中央管理装置である。管理装置10は、公衆ネットワーク等のネットワーク30を介して、アダプタ装置20と通信を行う。
【0021】
アダプタ装置20は、空調機60の制御装置であり、空調機60が設置された施設F内の空調用通信線80の一ノードとして配されている。なお、本実施形態では、アダプタ装置20は、機器毎に接続されている。
【0022】
1.2.管理装置
図2は、管理装置10の構成を概略的に示す。管理装置10は、受信部11と、修理進捗データ処理部12と、判断部13と、故障データ処理部14と、出力部15と、故障データ格納部16(第1格納部)と、修理進捗データ格納部17(第2格納部)と、を有する。また、管理装置10は、入力部40と、表示部50と、メール送信部70とを有する。
【0023】
受信部11は、アダプタ装置20より各空調機60の故障データを受信する。故障データは、該当する空調機60の識別情報、故障コード(第1の故障コード)及び故障の発生日時等のデータを含む。故障コードは、空調機60の故障内容(例えば、圧力異常、温度異常等)をコード化したものである。当該コードを特定することにより、管理者や修理担当者は、当該空調機60の故障内容を把握することができる。
【0024】
修理進捗データ処理部12は、入力部40から入力された修理進捗データの入力、更新、先に格納された修理進捗データの削除を実行させる。ここで、修理進捗データは、該当する空調機60の識別情報と、故障コード(第2の故障コード)と、修理進捗状況を示すデータとを含む。修理進捗状況を示すデータとは、当該空調機60の故障コードに対応する故障に対して、修理中、修理の手配中、未対応のいずれかの進捗レベルを示すデータである。
【0025】
判断部13は、受信部11が故障データを受信すると、修理進捗データ格納部17を参照し、受信した故障データの識別情報と故障コードと、修理進捗データ格納部17の識別情報と故障コードとが一致するかどうかを判断する。
【0026】
故障データ処理部14は、判断部13による判断に応じて、故障データ格納部16中の当該識別情報に対応する故障データを更新する。具体的には、判断部13が受信した故障データの識別情報と故障コードと、修理進捗データ格納部17の識別情報と故障コードとが一致すると判断した場合は、当該故障データに修理進捗状況を示すデータを加え、表示フラグを付加する。ここで、進捗状況を示すデータとは、修理が「未対応」、「手配中」、「修理中」のいずれかを示すデータである。
【0027】
出力部15は、入力部40からの出力指令に応じて、故障データ格納部16中の故障データのうち、表示フラグのある故障データのみを抽出し、出力する。
【0028】
修理進捗データ格納部17は、図3(a)に示す内容のデータ値を修理進捗データとして格納する。故障データ格納部16は、図3(b)に示す内容のデータ値を故障データとして格納する。なお、図示は省略しているが、図3(b)において、修理進捗データが付されない故障データの「修理進捗状況」には、「未対応」に対応するデータ値を入れてもよいし、データ値を入れなくともよい。
【0029】
入力部40は、修理進捗データの入力、更新又は削除を受け付ける。表示部50は、出力部15により抽出された故障データを表示する。メール送信部70は、出力部15により抽出された故障データをメール送信してもよい。送信されたメールは、当該空調機60のユーザの登録されたメールアドレスに送信される。
【0030】
以上の構成及び機能を有する管理装置10は、例えば次のような構成を有するコンピュータである。受信部11、修理進捗データ処理部12、判断部13、故障データ処理部14、及び出力部15は、それぞれの処理を記載したプログラムとそのプログラムを実行するCPUやI/O等を含む制御部により実現される。故障データ格納部16及び修理進捗データ格納部17は、内部メモリやコンピュータに接続される外部メモリにより実現され、単一のメモリであってもよいし、複数のメモリから構成されていてもよい。入力部40は、キーボードやマウス等の入力手段である。表示部50は、ディスプレイ等の表示手段である。また、メール送信部70は、所定のメール送受信プログラムをインストールした他のコンピュータを接続することにより実現してもよいし、管理装置10にそのプログラムをインストールして実行してもよい。
【0031】
なお、管理装置10は、単一の装置に限定されず、コンピュータ装置を複数接続したシステムであってもよい。
【0032】
1.3.アダプタ装置
図4に示すように、アダプタ装置20は、受信部21と、送信部22と、制御部23と、メモリ24と、を備える。
【0033】
受信部21は、ネットワーク30を介して管理装置10から制御データやその他所定のデータを受信する。受信部21はまた、センサ等を介して取得された、空調機60の運転データや制御部23により生成される故障コードを受信する。送信部22は、メモリ24に蓄積した運転データや故障コードを管理装置10に所定時間間隔(例えば2時間毎)に送信する。メモリ24は、空調機60のセンサ等から送信される運転データや故障コードを蓄積するとともに、管理装置10から受信した制御データ等を蓄積する。制御部23は、運転データの異常等から故障コードを生成する。制御部23はまた、修理の完了が入力される、すなわち故障状態が解消されると、故障コードを消去する。
【0034】
アダプタ装置20は、例えば次のような構成を有するコンピュータである。受信部21、送信部22及び制御部23は、メモリ24等に保存されたプログラムとそのプログラムを実行するCPUやI/O等により実現される。アダプタ装置20は、空調機60の内部に設けられた装置であってもよいし、空調機60の制御部の一部として組み込まれていてもよい。或いは、アダプタ装置20は、独立した装置として空調機に有線又は無線で接続されていてもよい。
【0035】
1.4.空調機
空調機60は、例えば、個別空調方式の室内機、室外機や、セントラル空調方式による大型空調機である。
【0036】
1.5.管理装置の処理内容
図5及び6は、本実施形態に係る管理装置10を主体とした各処理の流れを示すフローチャートである。図5は、故障データの更新処理を示す。図6(a)は、修理進捗データの入力、更新及び削除処理を示す。図6(b)は、故障データの出力処理を示す。
【0037】
まず、図5(a)の故障データの更新処理を説明する。
【0038】
S110ステップ:受信部11は、アダプタ装置20から送信された故障データを受信する。
【0039】
S111ステップ:故障データ処理部14は、受信部11から取得した故障データを故障データ格納部16に格納する。
【0040】
S112ステップ:受信部11が故障データを受信したことに応じて、判断部13は、修理進捗データ格納部17を参照する。
【0041】
S113ステップ:判断部13は、参照した修理進捗データ格納部17において、受信部11から取得した故障データの識別情報及び故障コードと一致するデータがあるかどうかを判断する。一致するデータがある場合はS114ステップに進む。一方、判断部13は、参照した修理進捗データ格納部17において、識別情報が一致するデータがない場合、或いは識別情報が一致しても故障コードが一致するデータがない場合は、処理を終了する。すなわち、この場合、S111ステップにおいて故障データ格納部16に格納されたデータに対し、修理進捗状況に関するデータの更新はされない。
【0042】
S114ステップ:故障データ処理部14は、判断部13による一致するとの判断結果により、故障データ格納部16の故障データを更新する。具体的には、故障データに対し、修理進捗状況を示すデータを加えることにより更新する。故障データ処理部14はまた、更新した故障データに表示フラグを付ける。
【0043】
次に、図6(a)の修理進捗データの入力処理を説明する。
【0044】
S120ステップ:管理者や修理担当者等により入力部40を介して、入力操作がなされる。
【0045】
S121ステップ:修理進捗データ処理部12は、入力操作が、修理進捗データの入力か、削除かを判断する。なお、この入力には更新も含まれる。入力の場合は、入力された修理進捗データを修理進捗データ格納部17に格納する。削除である場合は、該当する修理進捗データを削除する。
【0046】
次に、図6(b)の故障データの出力処理を示す。
【0047】
S130ステップ:出力部15は、入力部40からの出力指令を受ける。
【0048】
S131ステップ:出力部15は、故障データ格納部16にアクセスし、格納された故障データのうち表示フラグを有する故障データを抽出し、出力する。
【0049】
S132ステップ:表示部50は、抽出された故障データを表示する。
【0050】
なお、上記処理の流れは一例であり、その処理手順は上記のものに限定されるものではない。
【0051】
1.6.実施形態の効果
上記実施形態による管理装置10によれば、故障データ格納部16の故障データは修理進捗データが付されることにより更新され、更に表示フラグが付されることにより、故障データを確実に管理しつつ不要な故障データが出力、表示されるのを防ぐことができる。
【0052】
2.変形例
2.1.
上記実施形態においては、故障コードを含む故障データはアダプタ装置20からネットワークを介して送信されている。これに代えて、管理装置10が故障コードを含む故障データを生成してもよい。この場合、管理装置10は、アダプタ装置20から空調機60の運転データを収集し、所定の手段により同運転データから異常の発生の有無を解析し、故障コードを生成し、識別情報とともに受信部11に送信する。
【0053】
2.2.
上記実施形態においては、管理装置10は、故障データ格納部16と修理進捗データ格納部17とを有する。これに代えて、これらの格納部はデータベースとして統合的に構成されてもよい。
【0054】
2.3.
上記実施形態においては、故障データは修理進捗状況データがない場合、すなわち修理が「未対応」である場合は表示フラグを付していなかったが、本発明はこれに限定されない。複数の進捗レベル、例えば「未対応」と「手配中」に表示フラグを付したり、「未対応」のみ表示フラグを付したりするなど多様に設定できる。
【0055】
また、進捗レベルはこれらの3つのレベルに限定されず、レベルの数を多くしたり少なくしたりすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、設備機器に関して蓄積された故障データのうち、不要な故障データの出力を防止することができる。
【符号の説明】
【0057】
1 設備機器管理システム
10 管理装置(設備機器管理装置)
11 受信部
12 修理進捗データ処理部(第2の処理部)
13 判断部
14 故障データ処理部(処理部)
15 出力部
16 故障データ格納部(第1格納部)
17 修理進捗データ格納部(第2格納部)
20 アダプタ装置(制御装置)
21 受信部
22 送信部
23 制御部
24 メモリ
30 ネットワーク
40 入力部
50 表示部
60 空調機(設備機器)
70 メール送信部
80 空調用通信線
【先行技術文献】
【特許文献】
【0058】
【特許文献1】特開2006−190077号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク(30)を介して、複数の設備機器(60)の制御装置(20)と通信可能に設置され、前記設備機器(60)を監視し、制御する設備機器管理装置(10)であって、
一の設備機器(60)の識別情報と第1の故障コードとを含む故障データを受信する受信部(11)と、
前記故障データを格納する第1格納部(16)と、
修理中である設備機器(60)の識別情報と第2の故障コードと修理の進捗状況を示すデータと、を含む修理進捗データを格納する第2格納部(17)と、
前記第2格納部(17)を参照し、前記一の設備機器(60)の識別情報及び前記第1の故障コードと、前記修理中である設備機器(60)の識別情報及び前記第2の故障コードと、が一致するかどうかを判断する判断部(13)と、
前記判断部(13)が一致すると判断した場合、前記第1格納部(16)の前記故障データに前記修理進捗データの前記進捗状況を示すデータを加えることにより、前記故障データを更新する処理部(14)と、
前記第1格納部(16)の故障データのうち、前記進捗状況に応じた故障データを抽出し、出力する出力部(15)と、
を備える、設備機器管理装置(100)。
【請求項2】
前記修理進捗データの入力、更新又は削除を受け付ける入力部(40)と、
前記入力部(40)からの指令に応じて前記第2格納部(17)の前記修理進捗データを入力、更新又は削除を実行させる第2の処理部(12)と、
を備える、請求項1に記載の設備機器管理装置(100)。
【請求項3】
前記進捗状況を示すデータは、前記修理の進捗状況に応じた複数の進捗レベルを含み、
前記出力部(15)は更に、前記進捗レベルに応じて前記故障データを抽出し、出力する、
請求項1に記載の設備機器管理装置(100)。
【請求項4】
前記判断部(13)が一致すると判断した場合、前記処理部(14)は、前記故障データにフラグを付し、
前記出力部(15)は、前記フラグに応じて、前記故障データを抽出し、出力する、
請求項1に記載の設備機器管理装置(100)。
【請求項5】
前記第1格納部(16)の故障データのうち、前記進捗状況を示すデータが加えられていない故障データをメール送信するメール送信部(70)、
を更に備える、請求項1に記載の設備機器管理装置(100)。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の設備機器管理装置(10)と、
前記制御装置(20)と、
前記制御装置(20)に接続された前記複数の設備機器(60)と、
を備える、
設備機器管理システム。
【請求項7】
ネットワーク(30)を介して、複数の設備機器(60)の制御装置(20)と通信可能に設置され、前記設備機器(60)を監視し、制御する設備機器管理方法であって、
一の設備機器(60)の識別情報と第1の故障コードとを含む故障データを受信する受信ステップと、
前記故障データを格納する故障データ格納ステップと、
修理中である設備機器(60)の識別情報と第2の故障コードと修理の進捗状況を示すデータと、を含む修理進捗データを格納する修理進捗データ格納ステップと、
前記一の設備機器(60)の識別情報及び前記第1の故障コードと、前記修理中である設備機器(60)の識別情報及び前記第2の故障コードと、が一致するかどうかを判断する判断ステップと、
前記判断ステップにおいて一致すると判断された場合、前記故障データに前記修理進捗データの前記進捗状況を示すデータを加えることにより、前記故障データを更新する処理ステップと、
前記故障データのうち、前記進捗状況に応じた故障データを抽出し、出力する出力ステップと、
を備える、設備機器管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−40033(P2010−40033A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−149050(P2009−149050)
【出願日】平成21年6月23日(2009.6.23)
【特許番号】特許第4404163号(P4404163)
【特許公報発行日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】