説明

設置ユニットおよび容器回転用部材

【課題】容器を周方向に回転させる回転機能を、陳列装置に対しより安価に付与する。
【解決手段】陳列装置30は、商品名、商標名などの識別標記23を含む図柄が印刷されたフィルムFが外周面に装着され且つ飲料が内部に充填された容器20が載せられる載置部31と、容器20の移動経路を形成するとともに容器20の移動を案内する複数の仕切り部材32とを備えている。また陳列装置30は、載置部31の一側辺に沿って配置され、容器20の移動を停止させる、好ましくは透明に形成される規制板34を備えている。さらに陳列装置30は、容器20を回転させ容器20に付された識別標記23を前方に向ける回転ユニット50を備えている。この回転ユニット50は、仕切り部材32や載置部31とは別の部品として構成され、互いに隣接する一対の仕切り部材32の上部に載せられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器を陳列する陳列装置に設置される設置ユニット等に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばコンビニエンスストアなどにおいては、飲料缶やペットボトルなど飲料が充填された容器が、例えば陳列ケースに収容された陳列装置に縦置きに載せられて販売される。
そしてこのような陳列装置は、例えば、容器自身の自重により陳列ケースの前方に容器が移動するように傾斜した状態で配置される。そして、手前側(最前列)の1つの容器を抜き取ると、後続の容器が自重で手前側に移動する。
ここで陳列装置の容器が載せられる箇所には、容器の滑りの良さから例えばプラスチックの平板が設けられる。また、近年では回転可能なローラを多数配置した陳列装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、容器の補充は陳列装置の後方側から行うのが一般的であるが、手前側からの容器の投入を可能とするとともに、奥側に移動した容器が、再度手前側に移動し陳列される陳列装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。さらに、容器に関するものとして、缶底に形成された環状凸部の内周壁に、内側凹部と縦リブとが円周方向に交互に形成された缶が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−155701号公報
【特許文献2】米国特許第6502408号
【特許文献3】特開2000−211624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、容器の外面には、商品名や商標名などの標記が設けられるが、この標記が購入者の取り出し方向に向いていないと、商品の識別がしにくくなるとともに、商品の陳列時の見栄えが悪くなる。このため、容器を陳列する陳列装置では、例えば陳列装置の前方側など、標記が所定の方向に向いていることが好ましい。
ここで、移動する容器の外周面に対し抗力することによって容器を周方向に回転させることができ、容器に付された標記を当初の方向とは異なる方向に向けることができる。ところで容器を回転させる機能を有した専用の陳列装置を開発/設置する場合、既存の陳列装置を利用する場合に比べコストがかかるようになる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が適用される設置ユニットは、外面に標記が付された容器を容器の取り出し部まで移動させ陳列する陳列装置に設置可能な設置ユニットであって、移動する容器を周方向に回転させる回転機構と、陳列装置に対し装着されるとともに回転機構を支持する支持部材と、を備える設置ユニットである。
【0006】
ここで、支持部材は、取り出し部まで移動する容器の移動経路に沿うように設けられた第1の側壁部と、第1の側壁部と対向するとともに容器の移動経路に沿うように設けられた第2の側壁部と、容器の移動経路の上方に設けられ、第1の側壁部と第2の側壁部とに支持される天井部と、を備えていることを特徴とすることができる。また、支持部材は、容器の移動経路に沿うように設置され移動する容器のガイドを行うとともに移動経路と移動経路に隣接する他の移動経路との間に配置された仕切り部材をさらに有し、且つ、仕切り部材と一体で形成されていることを特徴とすることができる。また、天井部は、第1の側壁部に取り付けられた第1の部位と第2の側壁部に取り付けられた第2の部位とに分割可能に構成されていることを特徴とすることができる。また、天井部は、第1の側壁部および第2の側壁部とは別部材で構成され取り外し可能に設けられていることを特徴とすることができる。また、天井部は、第1の側壁部および第2の側壁部と一体で形成されていることを特徴とすることができる。
【0007】
また、陳列装置には、取り出し部まで移動する容器をガイドするとともに容器の移動経路と移動経路に隣接する他の移動経路との間に配置された仕切り部材が設けられ、支持部材は、仕切り部材に載せることができるように構成されていることを特徴とすることができる。また、支持部材は、仕切り部材の上部に載せられる第1の側壁部と、仕切り部材に隣接して設けられた他の仕切り部材の上部に載せられる第2の側壁部と、容器の移動経路の上方に設けられ、第1の側壁部と第2の側壁部とに支持される天井部と、を備えていることを特徴とすることができる。また、第1の側壁部、第2の側壁部、および天井部の各々は、別々の部材で構成されていることを特徴とすることができる。
【0008】
また、第1の側壁部および第2の側壁部の各々は、溝を有し、第1の側壁部の溝に仕切り部材が差し込まれ、第2の側壁部の溝に他の仕切り部材が差し込まれることで、支持部材が固定されることを特徴とすることができる。また、天井部は、第1の側壁部および第2の側壁部と一体で形成されていることを特徴とすることができる。また、支持部材は、容器の移動経路の一方の側方側に設けられるとともに移動経路に対峙して設けられた側面を有し、回転機構は、支持部材の側面に取り付けられていることを特徴とすることができる。また、回転機構は、容器の移動経路の上方に設けられる天井部に設けられていることを特徴とすることができる。また、回転機構は、支持部材から取り外し可能に設けられていることを特徴とすることができる。
【0009】
他の観点から捉えると、本発明が適用される設置ユニットは、外面に標記が付された容器の移動経路を略平行に配置された一対の仕切り部材を用いて形成し投入された容器を移動経路に沿って移動させ陳列する陳列装置に設置可能な設置ユニットであって、一対の仕切り部材のうちの一方の仕切り部材に固定される第1の固定部と、一対の仕切り部材のうちの他方の仕切り部材に固定される第2の固定部と、第1の固定部が一方の仕切り部材に固定され第2の固定部が他方の仕切り部材に固定された場合に容器の移動経路上に位置し、移動経路を移動する容器を周方向に回転させる回転機構と、を備える設置ユニットである。
【0010】
ここで、回転機構は、移動経路の側方から移動経路上に突出する複数の突出部を備え、容器に形成され容器の外周面と交差する関係で配置された面に対し突出部を接触させ容器を周方向に回転させることを特徴とすることができる。また、交差する関係で配置された面と突出部とが接触するように容器を誘導する誘導部を更に備えることを特徴とすることができる。さらに、回転機構は、容器の標記が特定の方向を向いていない場合に容器の予め定められた部位を下方から支持し容器を傾斜させる傾斜部と、傾斜部により傾斜した容器の外周面に接触し容器に対し抗力を付与する抗力付与部とを備え、抗力付与部から容器に抗力を付与することで容器を周方向に回転させることを特徴とすることができる。
【0011】
また、回転機構は、容器の標記が特定の方向を向いていない場合に容器の予め定められた部位を下方から支持する支持部を有し、支持部を用いて容器を傾斜させるとともに、予め定められた部位を支持部に対して滑らせ又は予め定められた部位に対し支持部から抗力を付与し容器を周方向に回転させることを特徴とすることができる。また、容器の移動経路の上方に設けられ且つ第1の固定部と第2の固定部とを接続する接続部を更に備え、第1の固定部、第2の固定部、および接続部のいずれか一つは交換可能に設けられていることを特徴とすることができる。さらに、一対の仕切り部材のうちの片方の仕切り部材に隣接して設けられ移動経路に隣接する第2の移動経路を形成する第3の仕切り部材に固定される第3の固定部と、第1の固定部が一方の仕切り部材に固定され第2の固定部が他方の仕切り部材に固定され第3の固定部が第3の仕切り部材に固定された場合に第2の移動経路上に位置し、第2の移動経路を移動する容器を周方向に回転させる第2の回転機構と、を更に備えることを特徴とすることができる。また本発明を容器回転用部材と捉えた場合、本発明が適用される容器回転用部材は、外面に標記が付された容器を容器の取り出し部まで予め定められた移動経路に沿って移動させ陳列する陳列装置に設置可能な設置ユニットに装着される装着部と、装着部が設置ユニットに装着されることにより位置決めされ、移動経路を移動する容器を周方向に回転させる回転部と、を備える容器回転用部材である。また本発明を設置ユニットと捉えた場合、本発明が適用される設置ユニットは、外面に標記が付された容器を容器の取り出し部まで移動させ陳列する陳列装置に設置可能な設置ユニットであって、移動する容器を周方向に回転させる回転機構と、回転機構とは別体で形成され、陳列装置に対し装着されるとともに回転機構を支持する支持部材と、を有し、支持部材は、容器が移動する移動経路の一方側にて陳列装置に固定される第1の固定部材と、容器が移動する移動経路の他方側にて陳列装置に固定される第2の固定部材と、容器が移動する移動経路の上方に設けられ、第1の固定部材と第2の固定部材とを接続する接続部材と、を備え、支持部材は、第1の固定部材、第2の固定部材、および接続部材が組み立てられることで形成されており、設置ユニットは、回転機構および組み立てにより形成された支持部材が組み立てられることで形成されていることを特徴とする設置ユニットである。
【発明の効果】
【0012】
本発明を採用しない場合に比べ、容器を周方向に回転させる回転機能を、陳列装置に対しより安価に付与可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る陳列装置の概略構成を示した図である。
【図2】陳列装置の上面図および右側面図である。
【図3】陳列装置の正面図である。
【図4】容器を説明するための図である。
【図5】容器を説明するための図である。
【図6】陳列装置における容器の動作を説明するための図である。
【図7】容器の他の動作例を示した図である。
【図8】容器の他の動作例を示した図である。
【図9】容器の他の構成例を示した図である。
【図10】容器の他の構成例を示した図である。
【図11】陳列装置における容器の動作を示した図である。
【図12】容器の変形例を示した図である。
【図13】容器の変形例を示した図である。
【図14】容器の他の変形例を示した図である。
【図15】容器の他の変形例を示した図である。
【図16】陳列装置における容器の動作を示した図である。
【図17】陳列装置の他の一形態を示した図である。
【図18】陳列装置の他の一形態を示した図である。
【図19】容器の他の一形態を示した図である。
【図20】陳列装置の他の一形態を示した図である。
【図21】陳列装置の他の一形態を示した図である。
【図22】陳列装置の他の一形態を示した図である。
【図23】陳列装置の他の一形態を示した図である。
【図24】容器の動作を説明するための図である。
【図25】容器の動作を説明するための図である。
【図26】容器の他の一形態を示した図である。
【図27】陳列装置の他の一形態を示した図である。
【図28】陳列装置の他の一形態を示した図である。
【図29】陳列装置の他の一形態を示した図である。
【図30】陳列装置の他の一形態を示した図である。
【図31】容器の動作を説明するための図である。
【図32】容器の動作を説明するための図である。
【図33】回転ユニットの他の一形態を説明するための図である。
【図34】回転ユニットの他の一形態を説明するための図である。
【図35】回転ユニットの配置態様を示した図である。
【図36】陳列装置の他の一形態を示す図である。
【図37】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図38】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図39】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図40】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図41】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図42】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図43】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図44】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図45】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図46】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図47】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図48】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図49】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図50】陳列装置の他の形態を示した図である。
【図51】陳列装置の他の形態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る陳列装置の概略構成を示した図である。
同図(A)に示すように本実施形態における陳列装置30は、商品名、商標名など他の商品と識別するための識別標記23を含む図柄が印刷されたフィルムFが外周面に装着され且つ飲料が内部に充填された容器20が載せられる載置部31と、容器20の移動経路(移動路)を形成するとともに容器20の移動を案内する複数の仕切り部材32とを備えている。なお仕切り部材32は、容器20の移動経路とこの移動経路に隣接する他の移動経路との間に配置され、容器20が列状に配列される一の領域と、容器20が同じく列状に配列される他の領域とを仕切る機能を有している。
【0015】
ここで仕切り部材32は、容器20が移動する移動方向と直交する方向である陳列装置30の幅方向において並んで配置されている。また各々の仕切り部材32は、略平行に配置されている。さらに各々の仕切り部材32は、板状に形成されるとともに載置部31の容器載置面31Aと直交する関係で配置されている。さらに、各々の仕切り部材32は、長手方向における一端部および他端部且つ下部に、不図示の突起を備えている。そして各仕切り部材32は、この突起が載置部31に形成された孔31Bに挿入されることで載置部31に固定されている。
【0016】
また陳列装置30は、載置部31の一側辺に沿って配置され、容器20の移動を停止させる、好ましくは透明に形成される規制板34を備えている。また、陳列装置30には、容器20を回転させ容器20に付された識別標記23を前方に向ける回転ユニット50(設置ユニットの一例)が設置されている。この回転ユニット50は、仕切り部材32や載置部31とは別の部品として構成され、互いに隣接する一対の仕切り部材32の上部に載せられている。このように、回転ユニット50を別部材として構成した場合、既存の陳列装置30に対して容器20の回転機能を付与できる。付言すると、回転ユニット50を別部材として構成した場合、容器20の回転機能を有した専用の陳列装置30を開発、設計等せずに済む。
【0017】
ここで陳列装置30は、同図(B)に示すように、コンビニエンスストア、スーパーマーケットなどに設置される陳列ケース10の内部に収納される。この陳列ケース10は、直方体状に形成されたケース本体部10Aと、このケース本体部10Aに対して開閉可能に設けられたドア10Bとにより主要部が構成されている。ここで陳列装置30は、陳列ケース10に設けられた棚(不図示)の上に載せられる。この際、陳列装置30は、規制板34が設けられた側がドア10B側に位置するように設置される。また陳列装置30の載置部31は、規制板34が設けられた側が、規制板34が設けられた側とは反対側よりも下方に位置するように配置される。即ち、陳列装置30の載置部31は、陳列ケース10の後方側から容器20が取り出される前方側(取り出し部側)に向かって下り傾斜した状態で配置される。
【0018】
ここで本実施形態における陳列ケース10は、後方側にもドアが設けられ(不図示)、後方側も開放可能となっている。そしてこの後方側より陳列装置30に容器20が投入される。即ち、陳列ケース10の後方側および陳列装置30の後方側に容器20の投入部が設けられた構成となっている。そして、投入された容器20は載置部31上をドア10B側に向かって移動する。なお、本明細書では、ドア10B側を前方側(前方)と称しドア10Bとは反対側を後方側(後方)と称する場合がある。また、陳列ケース10の幅方向(容器20が移動する方向に直交する方向)を横方向、幅方向と称する場合がある。
【0019】
陳列装置30についてさらに説明する。
図2は、陳列装置30の上面図および右側面図を示している。図3は、陳列装置30の正面図である。なおこれらの図では、陳列装置30のうち回転ユニット50(図1参照)が設けられている箇所の図示を行っている。
【0020】
本実施形態における陳列装置30では、図2(A)に示すように、容器載置面31Aに、複数のロール状部材311が設けられている。詳細に説明すると、複数のロール状部材311が前後方向に沿って並べられた第1ローラ列312と、同じく複数のロール状部材311が前後方向に沿って並べられた第2ローラ列313とが、載置部31に設けられている。各々のロール状部材311は、容器20の移動経路に沿った回転が可能なように設けられており、容器20を前方へ円滑に移動させる。
【0021】
また、陳列装置30は、上記のとおり、容器20を回転させ容器20に付された識別標記23を前方に向ける回転ユニット50を備えている。ここで回転ユニット50は、図2に示すように、容器20の移動経路の側方からこの移動経路に突出する突出部の一例としての第1ピン521〜第6ピン526、第1ピン521〜第6ピン526を支持する支持部材600を備えている。ここで第1ピン521〜第6ピン526は、容器20を周方向に回転させる回転機構として捉えることもできる。
【0022】
支持部材600は、図3(A)に示すように、板状に形成され一方の仕切り部材32(以下、「左仕切り部材32」と称する)に固定された第1脚部610(第1の固定部の一例、第1の固定部材の一例、第1の側壁部の一例)と、同じく板状に形成され他方の仕切り部材32(以下、「右仕切り部材32」と称する)に固定された第2脚部620(第2の固定部の一例、第2の固定部材の一例、第2の側壁部の一例)と、一端部が第1脚部610に接続され他端部が第2脚部620に接続され容器20の移動経路の上方に位置する板状の天井部630(接続部の一例、接続部材の一例)とを備えている。なお、以下の実施形態では、板状の天井部630について説明するが、図3(B)に示すように、天井部630は、上方向に凸な曲線形状のトンネル状(アーチ状)部材で形成することができる。ここで第1脚部610は、下端部に溝640を備えており、この溝640に対し左仕切り部材32が差し込まれることで左仕切り部材32に対し固定されている。また、第2脚部620も、下端部に溝640を備えており、この溝640に対し右仕切り部材32が差し込まれることで右仕切り部材32に対し固定されている。なお溝640は、仕切り部材32に対する支持部材600の移動を規制する規制部として捉えることができる。
【0023】
ここで、第1ピン521〜第6ピン526は、第2脚部620の内側面から突出し且つ容器20の移動経路に向かって突出している。また本実施形態では、図2にも示すように、容器20の移動方向最上流側に第1ピン521が配置され、移動方向最下流側に第6ピン526が配置されている。また、第1ピン521〜第6ピン526の各々は、一定の間隙をおいて配置されている。また本実施形態では、第1ピン521が載置部31の最も近くに配置され、第6ピン526が載置部31から最も離れた箇所に位置している。付言すれば第1ピン521〜第6ピン526は、高さ方向における位置が互いにずらされて配置されている。
【0024】
ここで図2および図3では、理解を容易にするため、第1ピン521〜第6ピン526のずれを実際のずれよりも大きく表示している。なお図3(C)に示すように、第1ピン521〜第6ピン526の各々は、根本に向かうに従い径(直径)が大きくなるように形成しておいた方が、強度の面でより好ましい。
【0025】
また、一対の仕切り部材32の上に載せられた回転ユニット50は、ねじなどの締結具を利用して載置部31や仕切り部材32に固定することもできる。また本実施形態における回転ユニット50は、樹脂により形成されるとともに射出成形により形成されている。
さらに、第1脚部610、第2脚部620、天井部630、および第1ピン521〜第6ピン526は一体で形成されている。このため、容器20が第1ピン521〜第6ピン526に接触したとしても(詳細は後述)、第1ピン521〜第6ピン526の変位等が生じにくくなっている。そしてこの場合、容器20の予め定められた箇所(後述の平坦面等)に対し第1ピン521〜第6ピン526がより確実に接触する(詳細は後述)。
【0026】
なお、陳列装置30は図37に示すように構成することもできる。
図37は、陳列装置30の他の形態を示した図である。なお同図(A)は陳列装置30の上面図であり、同図(B)は同図(A)のA−A線における断面図である。同図(B)に示すように、本陳列装置30では、右仕切り部材32の上面に、上方に向かって突出する突起321が設けられている。また第2脚部620には、突起321が入り込むことが可能な凹部621が設けられている。上記では、溝640に仕切り部材32を差し込むことで支持部材600の移動を規制したが、図37に示すように、突起321を凹部621に入り込ませることでも支持部材600の移動を規制することができる。
【0027】
また陳列装置30は図38に示すように構成することもできる。
図38は、陳列装置30の他の形態を示した図である。なお同図(A)は陳列装置30の上面図であり、同図(B)は同図(A)のA−A線における断面図である。同図(B)に示すように、本陳列装置30では、第2脚部620の後端部に、下方に向かって突出する突出部622を設けている。本図に示す陳列装置30では、この突出部622が右仕切り部材32の端面に突き当たることで支持部材600の前方への移動が規制される。
【0028】
また陳列装置30は図39に示す構成とすることもできる。
図39は、陳列装置30の他の形態を示した図である。より具体的には、陳列装置30の正面図である。同図に示すように、第1脚部610、第2脚部620、および天井部630の各々を別部材で構成し、第1脚部610、第2脚部620、および天井部630の各々を取り外し可能に設けることもできる。この場合、例えば、天井部630をより幅の大きい天井部630に取り替えることが可能となり、右仕切り部材32と左仕切り部材32との間隔が大きい場合(不図示)にも、支持部材600を陳列装置30に装着可能となる。また、例えば、仕切り部材32の厚みが大きい場合に、溝640の幅が大きい第1脚部610、第2脚部620に取り替えることが可能となり、厚みが大きい仕切り部材32(不図示)に対し支持部材600を装着可能となる。
【0029】
また、図40(陳列装置30の他の形態を示した図)に示すように、第1ピン521〜第6ピン526を取り外せるように設けることもできる。この場合、容器20の形状等に合わせ、例えば、より長い第1ピン521〜第6ピン526に取り替えることができる。
また、第1ピン521〜第6ピン526を取り外せるように設けた場合、後述する第1ガイド51(図20参照)、第2ガイド52などを取り付けることも可能となる。なお、第1ピン521〜第6ピン526のうちの一方の端部は、設置ユニットとして機能する回転ユニット50に装着される装着部として捉えることができる。また、第1ピン521〜第6ピン526のうちの他方の端部は、上記一方の端部が回転ユニット50に装着された際に位置決めされ、容器20を周方向に回転させる回転部として捉えることができる。また第1ピン521〜第6ピン526は、容器回転用部材として捉えることができる。
【0030】
なお図40では、第1ピン521〜第6ピン526の各々が取り外し可能に設けられた例を説明したが、図41(陳列装置30の他の形態を示した図)に示すように、第1ピン521〜第6ピン526の6本のピンをまとめて取り外せる構成とすることもできる。本構成では、第1ピン521〜第6ピン526の6本のピンをまとめて支持する板状のピン支持部材690が設けられている。そして本構成では、ピン支持部材690が第2脚部620に形成された凹部623に嵌め込まれることで、第1ピン521〜第6ピン526が第2脚部620に固定されている。なお本構成では、例えば、第1ピン521〜第6ピン526の取り付け位置が異なるピン支持部材690(符号41A参照)を凹部623に嵌め込むことで1ピン521〜第6ピン526の位置をずらすことができる。また、例えば、長さの異なる第1ピン521〜第6ピン526(不図示)が取り付けられたピン支持部材690(不図示)を凹部623に嵌め込むことで第1ピン521〜第6ピン526の先端部の位置を異ならせることができる。
【0031】
次いで容器20について説明する。
図4および図5は、容器20を説明するための図である。なお、図4(A)は容器20の正面図を示し、同図(B)は容器20の左側面図を示している。また、図5(A)は容器20の背面図を示し、同図(B)は容器20の右側面図を示している。また、図4(A)、(B)、図5(A)、(B)の各々の上部に表示した図は、A−A線における断面図を示している。
【0032】
本実施形態における容器20は、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂材料により形成された容器を例示している。例えば、このような容器20は、樹脂材料を用いた射出成形(ブロー成形)法、樹脂材料を用いてプリフォームを成形後、これをブロー成形する方法により製造することができる。
図4(A)に示すように本実施形態における容器20は、上部に開口(飲み口)を有し且つ筒状に形成され内部に飲料が充填された容器本体21と、容器本体21の開口を塞ぐキャップ22とを備えている。また容器本体21の外周面には、フィルムFが装着されている。なお、容器本体21は、上部側の径が底部側の径よりも小さくなっている。即ち、容器本体21は、上部側が縮径された状態となっている。
【0033】
ここでフィルムFには、同図(A)に示すように、商品名、商標名など他の商品と識別するための識別標記23が印刷されている。また容器20は、容器本体21の上部に(キャップ22の下部に)、容器本体21の外周面から容器本体21の径方向に環状に突出した突出部24を備えている。ここで、この突出部24は、容器本体21と一体に形成されている。
【0034】
さらに容器20は、突出部24の下部に、第2突出部25を備えている。ここで、この第2突出部25の突出量は、突出部24の突出量よりも小さくなっている。この場合、第2突出部25が突出部24よりも突出している場合に比べ、キャップ22を操作をする際のユーザの手指が第2突出部25に引っ掛かりにくくなる。また、第2突出部25は、図4(A)の断面図に示すように、識別標記23が設けられた側から識別標記23が設けられた側とは反対側にかけて、容器本体21に巻き付くように設けられている。付言すれば、識別標記23が設けられた側から反対側に向かって時計回り方向に沿って設けられている。さらに説明すると、第2突出部25は、容器本体21の周方向における所定範囲内に設けられている。
【0035】
さらに説明すると、容器20は、容器20を識別標記23が設けられた側から眺めた場合に(図4(A)参照)、容器20の右側面側に、第2突出部25が設けられていない構成となっている。付言すると、第2突出部25が設けられている高さ方向の位置において、容器20の右側面側は(第2突出部25に隣接する領域は)、容器本体21が露出する状態となっている。さらに説明すると、容器本体21の右側面に対する接線且つ容器20の正面側から背面側に向かう接線であって上記第2突出部25が設けられた高さ位置を通る接線(図4(A)の断面図参照)よりも容器20の右方側には、第2突出部25が設けられていない構成となっている。
【0036】
また、第2突出部25は、その下面が階段状に形成されており、複数の段部を備えた構成となっている。詳細に説明すると、第2突出部25は、時計回り方向に進むに従い高さが減少するように、その下面が階段状に形成されている。このため、本実施形態における第2突出部25は、その下部に、高さ方向における位置が互いに異なる第1平坦面251〜第6平坦面256を備えた構成となっている。付言すると、第2突出部25は、高さ方向における位置が互いに異なりまた容器本体21の周方向における位置が互いに異なる複数の端面を有している。
【0037】
ここで、第1平坦面251〜第6平坦面256の各々は、図4(A)に示すように、容器本体21の外周面に対して交差する関係(略直交する関係)で配置されている。また、第1平坦面251は、図4(A)に示すように、識別標記23が設けられた側に位置している。また、第6平坦面256は、図5(A)に示すように、識別標記23が設けられた側とは反対側に位置している。また、第2平坦面252〜第5平坦面255は、第1平坦面251から第6平坦面256に向かって、第2平坦面252、第3平坦面253、第4平坦面254、第5平坦面255の順に設けられている。さらに、容器20の周方向において、第1平坦面251〜第6平坦面256は所定の角度毎に設けられている。また、第1平坦面251が最も下部に位置し、第6平坦面256が最も上部に位置している。なお、上記第2突出部25や後述する第1突起241〜第5突起245は、容器20の形成時に形成することができる。また、例えば、樹脂片や金属片などの部材を別途貼付等したりして形成することができる。
【0038】
次いで陳列装置30における容器20の動作について説明する。付言すると、回転ユニット50による容器20の回転動作について説明する。
図6は、陳列装置30(回転ユニット50)における容器20の動作を説明するための図である。なお、本図では、見やすくするため、第1ローラ列312、第2ローラ列313、仕切り部材32、支持部材600等の図示を省略している。
【0039】
同図の符号5Aに示すように、識別標記23が右斜め前方を向いた状態で容器20が陳列装置30に投入された場合、第1ピン521に対し第1平坦面251が突き当たるようになる。これによって容器20には回転力が付与され、容器20は反時計回りに回転を行うようになる。次いで容器20の前方への移動に伴い、第2ピン522に対し第2平坦面252が突き当たり(符号5B参照)、容器20は同様に反時計回りの回転を行う。
【0040】
その後、容器20は、第3ピン523に第3平坦面253が突き当たり、第4ピン524に第4平坦面254が突き当たり、第5ピン525に第5平坦面255が突き当たることで、周方向の回転を順次行っておく。そして最終的に、第6平坦面256が第6ピン526に突き当たることで(符号5C参照)、識別標記23が前方を向くようになる。その後、容器20は、載置部31上をスライドし陳列装置30の前方に到達する。
【0041】
本実施形態では、識別標記23と第2突出部25(第1平坦面251〜第6平坦面256)が設けられた領域とが予め定められた位置関係を有して配置されている。また、識別標記23と第2突出部25が設けられていない領域も予め定められた位置関係を有して配置されている。具体的には、識別標記23が一方向を向いている場合に、第2突出部25が設けられていない領域がこの一方向と直交する方向を向くようになっている。
【0042】
このため本実施形態では、識別標記23が前方以外の方向を向いている場合には容器20が回転し、識別標記23が前方を向いている場合には容器20は回転を行わない。付言すると、識別標記23が前方に向いていない状態で容器20の投入を行ったとしても、陳列装置30の前方側に容器20が達した際に識別標記23を前方に向いた状態となる。即ち本実施形態では、容器20を陳列装置30に投入する投入者が特別な操作をしないでも、識別標記23が前方を向くこととなる。
【0043】
なお上記では説明を省略したが、第1ピン521〜第6ピン526の各々は、高さ方向における位置が予め調整されている。即ち、第1ピン521と第1平坦面251とが突き当たるように、第2ピン522と第2平坦面252とが突き当たるように、第3ピン523と第3平坦面253とが突き当たるように、第1ピン521〜第3ピン523の各々は、高さ方向における位置が予め調整されている。また、第4ピン524と第4平坦面254とが突き当たるように、第5ピン525と第5平坦面255とが突き当たるように、第6ピン526と第6平坦面256とが突き当たるように、第4ピン524〜第6ピン526の各々は、高さ方向における位置が予め調整されている。
【0044】
次いで容器20の他の動作例を説明する。
図7、図8は、容器20の他の動作例を示した図である。
図7(A)に示すように、識別標記23が陳列装置30の後方側を向いた状態で容器20が投入された場合、第3平坦面253が陳列装置30の前方を向いた状態となる。そして容器20は前方へ移動することとなるが、この第3平坦面253は、第1ピン521、第2ピン522(図2(B)も参照)の上方を通過するようになる。このため、容器20は、回転せずに第3ピン523まで到達する。そして、容器20はこの第3ピン523から回転力を受け上記と同様に回転を行う。そして容器20は、上記と同様に、識別標記23が前方を向いた状態で陳列装置30の前方に到達する。
【0045】
また例えば図7(B)に示すように、識別標記23が左斜め前方を向いた状態で容器20が投入された場合、第6平坦面256が陳列装置30の前方を向いた状態となる。そして容器20は前方へ移動することとなるが、この第6平坦面256は、第1ピン521〜第5ピン525(図2(B)も参照)の上方を通過するようになる。このため、容器20は、回転せずに第6ピン526まで到達する。そして、容器20はこの第6ピン526から回転力を受け上記と同様に回転を行う。そして容器20は、上記と同様に、識別標記23が前方を向いた状態で陳列装置30の前方に到達する。
【0046】
さらに例えば図8に示すように、識別標記23が前方を向いた状態で容器20が投入される場合もある。この場合、容器20の側面であって第1ピン521〜第6ピン526が配置された側と対向する側面には、第2突出部25が存在しない状態となる。付言すれば、第2突出部25が存在しない領域(面)と、第1ピン521〜第6ピン526が配置された側とが対峙するようになる。さらに付言すれば、第1ピン521〜第6ピン526に突き当たる第1平坦面251〜第6平坦面256が、容器20の図中右側面側に位置しない状態となる。このため、容器20は、回転を行うことなく陳列装置30の前方まで到達する。即ち、識別標記23が前方を向いた状態を維持したまま陳列装置30の前方まで到達する。
【0047】
ここで、上記では一つの容器20を投入した場合の動作を説明したが、陳列装置30に既に複数の容器20が陳列されている場合には、先頭に位置する容器20の取り出しを行うと、この容器20の分、空間が形成される。そして、この空間に向かって2番目の容器20が移動するようになる。また、この2番目の容器20に後続する容器20の移動も開始される。この際、各容器20は、第1ピン521〜第6ピン526により回転し、各容器20の識別標記23が前方を向くようになる。
【0048】
なお容器20は次のような形態とすることもできる。
図9、図10は、容器20の他の構成例を示した図である。なお、図9(A)は容器20の正面図を示し、同図(B)は容器20の左側面図を示している。また、図10(A)は容器20の背面図を示し、同図(B)は容器20の右側面図を示している。また、図9(A)、(B)、図10(A)、(B)の各々の上部に表示した図は、A−A線における断面図を示している。
【0049】
本実施形態における容器20は、突出部24の下部に、この突出部24から下方に突出する棒状の第1突起241〜第5突起245を備えている。ここで第1突起241〜第5突起245は、容器20の周方向に沿って設けられている。また、第1突起241〜第5突起245は、容器20の周方向(時計回り方向)において、第1突起241、第2突起242、第3突起243、第4突起244、第5突起245、の順に設けられている。さらに、第1突起241〜第5突起245は、ほぼ等間隔に配置されている。
【0050】
また第1突起241は、識別標記23が設けられた側であって容器20の右側面側に設けられている(図9(A)参照)。また、第5突起245は、識別標記23が設けられた側とは反対側であって容器20の右側面側に設けられている(図9(A)の断面図参照)。また、第2突起242〜第4突起244は、第1突起241と第5突起245との間に配置されている。
【0051】
さらに、突出部24からの突出量は、第1突起241が最も大きく、次いで第2突起242となっている。また、第3突起243の突出量は、第2突起242よりも小さく、第4突起244の突出量は、第3突起243よりも小さくなっている。そして、第5突起245の突出量が最も小さくなっている。なお本実施形態における容器20においても、容器本体21の接線(図4(A)も参照)よりも右方側にはいずれの突起も設けられていない。
【0052】
次いで、本実施形態における容器20の動作について説明する。
図11は、陳列装置30における容器20の動作を示した図である。例えば、同図の符号21Aに示すように、識別標記23が右斜め前方を向いた状態で容器20が陳列装置30に投入された場合、第1ピン521に対し第1突起241が突き当たるようになる。これによって容器20には回転力が付与され、容器20は反時計回りに回転を行うようになる。次いで容器20の前方への移動に伴い、第2ピン522に対し第2突起242が突き当たり(符号21B参照)、容器20は同様に反時計回りの回転を行う。
【0053】
その後、容器20は、第3ピン523に第3突起243が突き当たり、第4ピン524に第4突起244が突き当たることで、周方向の回転を順次行う。そして最終的に、第5突起245が第5ピン525に突き当たることで(符号21C参照)、識別標記23が前方を向くようになる。その後、容器20は、載置部31上をスライドし陳列装置30の前方に到達する。ここで、本図に示した陳列装置30では、突起(第1突起241〜第5突起245)の数に対応させて、ピンの数を5本としている。なお、本形態では、第1突起241〜第5突起245の5つの突起、第1ピン521〜第5ピン525の5本のピンを設けた場合を一例に説明したが、突起およびピンは適宜数を増やすことが可能である。突起およびピンの数を増やすことにより、容器20の回転がより滑らかになる。
【0054】
また、容器20は次のような構成とすることもできる。
図12、図13は、容器20の変形例を示した図である。なお、図12(A)は容器20の正面図を示し、同図(B)は容器20の左側面図を示している。また、図13(A)は容器20の背面図を示し、同図(B)は容器20の右側面図を示している。また、図12(A)、(B)、図13(A)、(B)の各々の上部に表示した図は、A−A線における断面図を示している。
【0055】
これらの図に示す容器20では、第1突起241〜第5突起245を棒状とせず板状(リブ状)としている。また、第1突起241〜第5突起245の各々は、放射状に配置されている。また、第1突起241〜第5突起245の各々は、突出部24のみではなく容器本体21によっても支持されている。このため、本変形例における容器20では、第1突起241〜第5突起245の強度を、図9、図10で示した態様に比して高めることができる。
【0056】
さらに容器20は次のような形態とすることもできる。
図14、図15は、容器20の他の変形例を示した図である。なお、図14(A)は容器20の正面図を示し、同図(B)は容器20の左側面図を示している。また、図15(A)は容器20の背面図を示し、同図(B)は容器20の右側面図を示している。また、図14(A)、(B)、図15(A)、(B)の各々の上部に表示した図は、A−A線における断面図である。
【0057】
上記では、第1突起241〜第5突起245の各々の高さを異ならせるとともに、陳列装置30における第1ピン521〜第5ピン525の高さを異ならせた。一方で、第1突起241〜第5突起245の高さ方向における寸法を、図14、図15に示すように等しくしてもよい。換言すると、第1突起241〜第5突起245の高さ方向における寸法に差を付けない構成とすることもできる。また、陳列装置30における第1ピン521〜第5ピン525の高さ(第1ピン521〜第5ピン525の載置部31からの高さ)を等しくすることができる。
【0058】
ここで図16は、陳列装置30における容器20の動作(回転ユニット50による容器20の動作)を示した図である。なお、本図における陳列装置30では、第1ピン521〜第5ピン525の高さを異ならせず、載置部31からほぼ等しい高さ位置に第1ピン521〜第5ピン525を配置している。
【0059】
ここで例えば、同図(A)に示すように、識別標記23が右斜め前方を向いた状態で容器20が投入された場合、まず第1突起241が第1ピン521に突き当たる。これによって容器20は反時計回りの回転を行う。その後、容器20は、第2突起242が第2ピン522に突き当たり、第3突起243が第3ピン523に突き当たり、第4突起244が第4ピン524に突き当たることで、順次回転を行う。そして、容器20は、第5突起245が第5ピン525に突き当たることで更に回転する。この結果、識別標記23が前方を向くようになる。
【0060】
また、例えば、同図(B)に示すように、識別標記23が後方を向いた状態で容器20が投入された場合、まず第3突起243が第1ピン521に突き当たる。これによって容器20は反時計回りの回転を行う。その後、容器20は、第4突起244が第2ピン522に突き当たり、第5突起245が第3ピン523に突き当たることで、順次回転を行う。これによって、識別標記23が前方を向くようになる。そしてこの場合、第1突起241〜第5突起245が設けられていない部位が、第1ピン521〜第5ピン525が配置された側に対向する状態となる。この結果、容器20は、残りの第4ピン524、第5ピン525に突き当たることなく前方へ移動していく。
【0061】
また、陳列装置30は次のような構成とすることもできる。
図17および図18は、陳列装置30の他の一形態を示した図である。なお図17(A)は陳列装置30の上面図であり、同図(B)は陳列装置30の右側面である。また図18は陳列装置30の正面図である。なお、上記にて説明した実施形態と同様の機能については、同様の符号を用いここではその説明を省略する。また図17(B)では支持部材600の図示を省略している。
【0062】
本実施形態の陳列装置30は、上記と同様に回転ユニット50を備えている。そして本実施形態における回転ユニット50は、容器20の第1平坦面251〜第6平坦面256(第1突起241〜第5突起245)が第1ピン521〜第6ピン526に突き当たるように容器20を誘導する誘導部材55(誘導部の一例)を備えている。
【0063】
誘導部材55は、図18に示すように、第1ピン521〜第6ピン526よりも上方に配置されている。また誘導部材55は、図18に示すように、容器20に設けられたキャップ22に接触可能に設けられておりキャップ22の外周面に接触することで容器20の誘導を行う。また誘導部材55は、図17(A)に示すように、予め定められた間隙をおいて互いに対向配置されるとともに容器20の移動経路に沿って設けられた第1誘導部材55Aおよび第2誘導部材55Bとから構成されている。なお第1誘導部材55Aおよび第2誘導部材55Bは、天井部630と一体で形成されている。
【0064】
ここで、第1誘導部材55Aおよび第2誘導部材55Bの各々は、板状に形成されるとともに、図17(A)に示すように、第1ピン521よりも容器20の移動方向上流側に湾曲部552を有している。また第1誘導部材55Aおよび第2誘導部材55Bの各々は、湾曲部552よりも容器20の移動方向下流側に、仕切り部材32などと略平行に設けられたストレート部551を有している。ここで第1誘導部材55Aの湾曲部552は、容器20の移動方向上流側に向かうに従い第2誘導部材55Bから離れるように曲率を有して形成されている。また第2誘導部材55Bの湾曲部552は、容器20の移動方向上流側に向かうに従い第1誘導部材55Aから離れるように曲率を有して形成されている。
【0065】
本実施形態では、容器20の移動経路の両側に設けられている仕切り部材32の配置間隔よりも容器20の直径の方が小さくなっている。このため容器20が一方の仕切り部材32に寄った状態で投入される場合があり、このまま容器20が進行していくと、第1ピン521〜第6ピン526に対し上記第1平坦面251〜第6平坦面256が突き当たらない事態が生じてしまう。そこで本実施形態では、上記誘導部材55を用いて容器20の誘導を行い、第1ピン521〜第6ピン526に対し第1平坦面251〜第6平坦面256(図9〜10、図12〜15で示した容器20を用いた場合には第1突起241〜第5突起245)が突き当たるようにしている。
【0066】
より具体的に説明すると、右仕切り部材32側に寄った状態の容器20を、第2誘導部材55Bにより左仕切り部材32側に誘導し、第1ピン521〜第6ピン526に対し第1平坦面251〜第6平坦面256が突き当たるようにしている。また、左仕切り部材32側に寄った状態の容器20を、第1誘導部材55Aにより右仕切り部材32側に誘導し、第1ピン521〜第6ピン526に対し第1平坦面251〜第6平坦面256が突き当たるようにしている。
【0067】
また容器20および陳列装置30は、次のような構成とすることもできる。
図19は、容器20の他の一形態を示した図であり、図20〜図23は、陳列装置30の他の一形態を示した図である。なお図19(A)は容器20の正面図を示し、同図(B)は同図(A)のA−A線における断面を示している。また図20は陳列装置30の上面図を示し、図21(A)は陳列装置30の正面図を示し、図21(B)は陳列装置30の背面図を示している。また、図22(A)は、陳列装置30の右側から第2ガイド52を眺めた場合の図であり、同図(B)は、陳列装置30の左側から第1ガイド51を眺めた場合の図である。なお、上記にて説明した実施形態と同様の機能については、同様の符号を用いここではその説明を省略する。
【0068】
まず図19を参照し容器20について説明する。本実施形態における容器20は、上記と同様、上部に開口(飲み口)を有し且つ筒状に形成され内部に飲料が充填された容器本体21と、容器本体21の開口を塞ぐキャップ22とを備えている。また容器本体21の外周面には、フィルムFが装着されている。
【0069】
ここでキャップ22は、その外周面に、キャップ22の高さ方向に沿って形成された凸部、同じく高さ方向に沿って形成された凹部を有している。この凸部および凹部は複数設けられるとともに、キャップ22の周方向において交互に配置されている。またフィルムFには、同図(A)、(B)に示すように、商品名、商標名など他の商品と識別するための第1識別標記23a、第2識別標記23bが印刷されている(なお本明細書においては、以下単に「識別標記23」と称する場合がある。)。ここで、第1識別標記23aおよび第2識別標記23bは、同一の形態でもいいし異なる形態とすることもできる。なお第1識別標記23aおよび第2識別標記23bは、容器20の周方向において、位相が180°ずれた状態で配置されている。
【0070】
また容器20は、上記と同様、容器本体21の上部に(キャップ22の下部に)、容器本体21の外周面から容器本体21の径方向に突出した突出部24を備えている。この突出部24は、同図(B)に示すように、直径D2を有した円の一部が切り欠かれた形状となっている。付言すれば、突出部24は、直径D2を有した円の一部に面削ぎ状の部位が設けられた状態となっている。更に説明すれば、突出部24は、直径D2を有した円の一部に、第1平坦部248が設けられ、他の一部に、第2平坦部249が設けられた状態となっている。
【0071】
ここで、第1平坦部248および第2平坦部249は、互いに平行となる関係で配置されている。また、第1平坦部248と第2平坦部249とは、上記直径D2の大きさよりも小さい距離D1をおいて配置されている。さらに、識別標記23との関係を説明すると、第1平坦部248および第2平坦部249は、第1識別標記23aおよび第2識別標記23bに対し、位相が90°ずれた状態で配置されている。
【0072】
さらに説明すると、第1識別標記23a又は第2識別標記23bが陳列装置30(図20参照)の前方を向いた際における突出部24の幅はD1となる。また、第1識別標記23a又は第2識別標記23bが陳列装置30の幅方向を向いた際における突出部24の幅はD2となる。さらに説明すると、第1識別標記23a又は第2識別標記23bが向いている方向における突出部24の幅はD2となり、第1識別標記23a又は第2識別標記23bが向いている方向と直交する方向における突出部24の幅はD2よりも小さいD1となる。さらに説明すると、第1識別標記23a又は第2識別標記23bが付された側から容器20を眺めた場合に、突出部24は、奥行き方向の寸法がD2となり、幅方向の寸法がこのD2よりも小さいD1となる。
【0073】
次に陳列装置30について説明する。
本実施形態における陳列装置30の回転ユニット50は、陳列装置30の前後方向に沿って設けられた第1ガイド51(抗力付与部の一例)と、第2ガイド52(傾斜部の一例)とを有している。なお、この第1ガイド51は、図21(A)に示すように第1脚部610の内側面に接続された支持部材53により支持されている。また、第2ガイド52は、第2脚部620の内側面に接続された支持部材54により支持されている。
【0074】
第1ガイド51は、板状の部材により構成され、載置部31の上方に設けられている。
また、第1ガイド51は、図20に示すように、前方側に第1傾斜部511を有し、後方側に第2傾斜部512を有している。ここで第1傾斜部511は、図21(A)に示すように、図中左上側の一端部の方が図中右下側の他端部よりも上方に位置するように、且つ、この一端部の方が他端部よりも左側に位置するように傾斜して配置されている。付言すれば、第1傾斜部511は、陳列装置30の載置部31から離れるに従い第1脚部610に接近するように傾斜して配置されている。
【0075】
また第1傾斜部511は、キャップ22の外周面が接触する(詳細は後述)接触面511a(図20参照)に、複数の凸部および凹部を有している。なお接触面511aは、図21(A)に示すように、陳列装置30の載置部31から離れるに従い容器20の移動経路の側方(図21(A)中左方向)に接近するように傾斜した状態となっている。付言すれば、接触面511aは、容器20の移動経路の側方に向かうに従い載置部31から離れるように傾斜した状態となっている。更に付言すれば、接触面511aは、第1脚部610側に傾斜して配置され、斜め上方を向くように配置されている。
【0076】
また接触面511aに形成された凸部および凹部は、図20に示すように、陳列装置30の前後方向と直交する方向に沿って形成されるとともに、陳列装置30の前後方向において、交互に配置されている。そして本実施形態では、キャップ22の外周面が接触面511aに接触した状態にあると、キャップ22の外周面に形成された凹凸と、接触面511aに形成された凹凸とが噛み合うようになる。この結果、容器20における左方側の移動が抑制され(容器20の左側に抗力が付与され)、容器20は周方向の回転を行う(詳細は後述)。
【0077】
第2傾斜部512は、陳列装置30の後方側に向かうに従い、第1脚部610に接近するように配置されている。付言すれば第2ガイド52との間に形成される間隙が拡がるように配置されている。なお、第2傾斜部512には、上記凹凸が設けられていないが、この第2傾斜部512にも凹凸を付与することができる。この第2傾斜部512は、陳列装置30に投入された容器20を第2ガイド52側に誘導する。
【0078】
一方、第2ガイド52は、円柱状の部材により構成され、載置部31の上方に設けられている。また、第2ガイド52は、第1ガイド51との間に間隙を有し且つ第1ガイド51に対向配置されている。この第2ガイド52は、その前方に直線状に形成されたストレート部528を有し、その後方に傾斜部529を有している。
【0079】
傾斜部529は、陳列装置30の後方側に向かうに従い第2脚部620に接近するように配置されている。また、傾斜部529は、陳列装置30の後方側に向かうに従い載置部31に接近するように配置されている。付言すれば、陳列装置30の前方に向かうに従い載置部31から離れるように配置されている。また傾斜部529は、その端部(図20中上端部)が、投入された容器20の突出部24(図19(A)参照)よりも下方に位置するように配置されている。この傾斜部529は、投入された容器20を第1ガイド51側に誘導する。また、傾斜部529およびストレート部528は、後述するように容器20に傾斜を付与する。
【0080】
図23を参照して第1ガイド51および第2ガイド52についてさらに説明する。なお、同図(A)は図20のA−A線における断面図であり、同図(B)は図20のB−B線における断面図であり、同図(C)は図20のC−C線における断面図である。なおこれらの図においては、支持部材600の図示を省略している。
【0081】
上記のとおり第2ガイド52には、傾斜部529が設けられ、そしてこの傾斜部529は、陳列装置30の後方側に向かうに従い載置部31に接近するように配置されている。
即ち、陳列装置30の前方に向かうに従い載置部31から離れるように配置されている。
付言すれば、傾斜部529と載置部31との離間距離が陳列装置30の前方に向かうに従い大きくなるように、傾斜部529は配置されている。例えば図23(A)にて載置部31と傾斜部529との離間距離がH1であった場合に、図23(B)では離間距離がH2(>H1)となり、図23(C)では離間距離がH3(>H2>H1)となる。また、第1ガイド51と第2ガイド52との水平方向の距離W1,W2,W3は、W1>W2>W3の関係になっている。
【0082】
本実施形態では、識別標記23が移動経路の側方を向いた状態(前方以外の方向を向いた状態)で容器20が陳列装置30に投入されると、容器20の右方側が傾斜部529により持ち上げられ、容器20は左方側に傾くようになる。そしてこの傾きによって、容器20のキャップ22が第1ガイド51に接触し、容器20が回転するようになる。そして識別標記23が前方を向くと、キャップ22が第1ガイド51から離間し、容器20は識別標記23が前方を向いた状態で前方に移動していく。
【0083】
図24、図25(容器20の動作を説明するための図)を用いて容器20の動作について詳細に説明する。なお、図24(A)は、図23(A)で示した回転ユニット50と容器20とを示した図であり、図24(B)は、図23(B)で示した回転ユニット50と容器20とを示した図であり、また、図24(C)は、図23(C)で示した回転ユニット50と容器20とを示した図である。
【0084】
図24(A)に示すように、識別標記23が移動経路の側方を向いた状態で投入された容器20が、第1ガイド51の第2傾斜部512と第2ガイド52の傾斜部529との間に達すると、容器20の突出部24の下部に傾斜部529が位置する状態となる。そして本実施形態では、傾斜部529が、上記のとおり載置部31から離れるように傾斜した状態で配置されているために、容器20に傾斜が付与される。
【0085】
詳細には、容器20の前方への移動に伴い突出部24の下部に傾斜部529が接触する。そして、容器20がさらに前方へ移動するのに伴い、突出部24が傾斜部529に持ち上げられるようになる(同図(B)参照)。これにより容器20は、第2傾斜部512(第1ガイド51)側に傾くようになる。そして、容器20は、突出部24が傾斜部529により更に持ち上げられることで更に傾くようになり、同図(C)に示すように、キャップ22の外周面であってキャップ22の上部側が第1傾斜部511(第1ガイド51)の接触面511aに接触する。これによりキャップ22の外周面における凹凸と、第1傾斜部511の接触面511aにおける凹凸との間で噛み合いが生じる。
【0086】
その後、容器20は、図25(A)の矢印6Dに示すように周方向の回転を開始し更に前方へ移動していく。そして同図(B)に示すように識別標記23(第2識別標記23b)が前方を向く状態となると、ストレート部528(第2ガイド52)による突出部24の支持が解除される。付言すれば、識別標記23が前方を向く状態となると、突出部24の第1平坦部248あるいは第2平坦部249(図19(B)参照)が、ストレート部528と対峙するようになり、第2ガイド52による突出部24の支持が解除される。
【0087】
この結果、図25(B)、(C)に示すように、容器20の上部側(キャップ22側)がストレート部528(第2ガイド52)側に移動するようになり、キャップ22と第1傾斜部511(第1ガイド51)とが離間するようになる。これにより、容器20への回転力の付与も解除される。そして、容器20は同図(C)に示す姿勢を維持した状態で前方へスライドしていく。即ち、容器20は、識別標記23が前方を向いた状態を維持したまま陳列装置30の前方まで移動していく。なお、第2ガイド52(ストレート部528)には、フッ素樹脂など摺動抵抗を減じる素材を貼付等しておくことがより好ましい。識別標記23が前方を向いた容器20の第2ガイド52による再回転をより抑制可能となるからである。
【0088】
本実施形態では、図24(A)に示したように、例えば第2識別標記23bが側方を向いた状態で容器20が載置部31に置かれたとしても、前方に達する段階において、第2識別標記23bが前方に向くようになる。このため、第2識別標記23bが前方に向いていない状態で容器20の載置(投入)を行ったとしても、陳列装置30の前方側に容器20が達した際に第2識別標記23bを前方に向いた状態となる。即ち本実施形態でも、容器20を陳列装置30に投入する投入者が特別な操作をしないでも、識別標記23が前方を向くこととなる。なお、識別標記23が前方を向いた状態で容器20が投入された場合には、第2ガイド52の傾斜部529による突出部24の持ち上げが行われない。このため、キャップ22と第1ガイド51との接触も行われず、容器20は投入されたときの姿勢を維持したまま(識別標記23が前方を向いた状態を維持したまま)陳列装置30の前方へ移動していく。
【0089】
また、容器20および陳列装置30は、次のような構成とすることもできる。
図26は、容器20の他の一形態を示した図であり、図27〜図30は、陳列装置30の他の一形態を示した図である。なお本実施形態の容器20(図26に示す容器20)は、図19にて説明した容器20と同様の構成を有している。このため、容器20についての詳細な説明は省略する。また図27は、陳列装置30の上面図を示し、図28(A)は陳列装置30の正面図を示し、図28(B)は陳列装置30の背面図を示している。また、図29は、陳列装置30の右側から陳列装置30を眺めた場合の図である。なお上記にて説明した実施形態と同様の機能については同様の符号を用い、ここではその説明を省略する。
【0090】
本実施形態における陳列装置30は、上記と同様、陳列装置30の前後方向に沿って設けられた第1ガイド51と、第2ガイド52(支持部の一例)とを有している。なお、第1ガイド51は、図28(A)に示すように、第1脚部610に対し直接取り付けられている。付言すると、第1ガイド51は第1脚部610と一体で形成されている。一方、第2ガイド52は、第2脚部620の内側面に接続された支持部材54により支持されている。
【0091】
第1ガイド51は、円柱状に形成され、載置部31の上方に設けられている。また、容器20の移動経路に沿って設けられている。さらに、容器20の移動経路の一方の側方側に設けられている。また、第2ガイド52も、円柱状の部材により構成され、載置部31の上方に設けられている。また、第2ガイド52は、第1ガイド51との間に間隙を有する状態で設けられている。さらに、容器20の移動経路に沿って設けられるとともに容器20の移動経路の他方の側方側に設けられている。この第2ガイド52は、その前方に直線状に形成されたストレート部528を有し、その後方に傾斜部529を有している。
【0092】
傾斜部529は、陳列装置30の後方側に向かうに従い第2脚部620に接近するように配置されている。また、傾斜部529は、陳列装置30の後方側に向かうに従い載置部31に接近するように配置されている。付言すれば、陳列装置30の前方に向かうに従い載置部31から離れるように配置されている。また傾斜部529は、その端部(図27中上端部)が、投入された容器20の突出部24(図26(A)参照)における下面よりも下方に位置するように配置されている。この傾斜部529は、投入された容器20を第1ガイド51側に誘導する。また、傾斜部529およびストレート部528は、後述するように容器20を下方から持ち上げ容器20に傾斜を付与する。
【0093】
ここで図30を参照して第1ガイド51および第2ガイド52について更に詳細に説明する。なお、図30(A)は図27のA−A線における断面図であり、図30(B)は図27のB−B線における断面図であり、図30(C)は図27のC−C線における断面図である。なお本図では、支持部材600および第1ガイド51の図示を省略している。
【0094】
上記のとおり第2ガイド52には、傾斜部529が設けられ、この傾斜部529は、陳列装置30の後方側に向かうに従い載置部31に接近するように配置されている。付言すれば、傾斜部529と容器載置面31Aとの離間距離が陳列装置30の前方に向かうに従い大きくなるように、傾斜部529は配置されている。例えば図30(A)にて容器載置面31Aと傾斜部529の上面との離間距離がH1であった場合に、図30(B)では離間距離がH2(>H1)となり、図30(C)では離間距離がH3(>H2>H1)となる。ここで、離間距離H1は、容器20の底面から突出部24の下面までの距離H10(図26(A)参照)よりも小さい。また、離間距離H3は、この距離H10よりも大きい。なお、第1ガイド51(本図では不図示)は、容器載置面31Aとほぼ平行となるように配置されている。
【0095】
本実施形態でも、識別標記23が移動経路の側方を向いた状態(前方以外の方向を向いた状態)で容器20が陳列装置30に投入されると、容器20の右方側が第2ガイド52により持ち上げられ(突出部24の右方側が第2ガイド52により下方から押圧され)、容器20は左方側に傾くようになる。また、容器20に第2ガイド52が接触すると、容器20は回転するようになる。そして識別標記23が前方を向くと、第2ガイド52による持ち上げが解除され、容器20は識別標記23が前方を向いた状態で前方に移動していく。
【0096】
図31、図32(容器20の動作を説明するための図)を用いて容器20の動作について詳細に説明する。なお、図31(A)は、図30(A)で示した回転ユニット50と容器20とを示した図であり、図31(B)は、図30(B)で示した回転ユニット50と容器20とを示した図であり、また、図31(C)は、図30(C)で示した回転ユニット50と容器20とを示した図である。
【0097】
図31(A)に示すように、識別標記23が移動経路の側方を向いた状態で投入された容器20が、第2ガイド52の傾斜部529に達すると、容器20の突出部24の下部に傾斜部529が位置する状態となる。そして本実施形態では、傾斜部529が、上記のとおり、載置部31から離れるように傾斜した状態で配置されているために、容器20が前方へ進むことにより突出部24の下面に傾斜部529が接触し、容器20に傾斜が付与される。付言すれば、容器本体21のうち第2ガイド52が設けられている側が容器載置面31Aから離間する。また、突出部24の下面に傾斜部529が接触することによりこの突出部24に抗力が付与される。そしてこの抗力によって、容器20(容器本体21)の回転が開始される。
【0098】
詳細には、容器20の前方への移動に伴い突出部24の下部に傾斜部529が接触する(同図(B)参照)。これにより容器20に対し抗力が付与されるようになり、容器20は上方から見て反時計回り方向(周方向)に回転するようになる(図中矢印参照)。また、容器20が更に前方へ移動するのに伴い、突出部24がストレート部528に持ち上げられるようになる(同図(C)参照)。これにより容器20は、第1ガイド51側に傾くようになる。また、容器載置面31Aと容器20との接触面積が低下するために容器20がより回転しやすくなる。
【0099】
なお、容器20をストレート部528により持ち上げた際、容器20はこのストレート部528から離れる方向(左仕切り部材32側)に移動する場合がある。このため、本実施形態では、容器20の外周面に接触可能な位置に第1ガイド51を設けている。これにより容器20の移動が規制され、容器20とストレート部528(第2ガイド52)との接触が維持される。
【0100】
その後、容器20は、図32(A)に示すような回転を継続しながら前方へ移動していく。これにより第1識別標記23aが次第に前方を向くようになる。そして同図(B)に示すように識別標記23(第1識別標記23a)が前方を向く状態となると、ストレート部528(第2ガイド52)による突出部24の支持(持ち上げ)が解除される。付言すれば、識別標記23が前方を向く状態となると、突出部24の第1平坦部248あるいは第2平坦部249(図26(B)参照)(突出部24の切り欠き)が、ストレート部528と対峙するようになり、第2ガイド52による突出部24の支持が解除される。さらに説明すれば、図32(B)、(C)に示すように、第2ガイド52(ストレート部528)による突出部24の支持が解除され、容器20の上部側(キャップ22側)がストレート部528(第2ガイド52)側に移動するようになる。これにより、容器20への回転力の付与も解除される。なお、容器20の上部側がストレート部528側に移動すると、ストレート部528の上面(突出部24を支持する支持面)よりも下方に突出部24の下面が位置するようになる(同図(C)参照)。
【0101】
その後、容器20は同図(C)に示す姿勢を維持した状態で前方へスライドしていく。
即ち、容器20は、識別標記23が前方を向いた状態を維持したまま陳列装置30の前方まで移動していく。
【0102】
本実施形態では、図31(A)に示したように、例えば第1識別標記23aが側方を向いた状態で容器20が容器載置面31Aに置かれたとしても、前方に達する段階において、第1識別標記23aが前方に向くようになる。このため、第1識別標記23aが前方に向いていない状態で容器20の載置(投入)を行ったとしても、陳列装置30の前方側に容器20が達した際に第1識別標記23aを前方に向いた状態となる。即ち本実施形態では、容器20を陳列装置30に投入する投入者が特別な操作をしないでも、識別標記23が前方を向くこととなる。
【0103】
なお、識別標記23が前方を向いた状態で容器20が投入された場合には、傾斜部529による突出部24の持ち上げが行われない。このため、容器20は投入されたときの姿勢を維持したまま(識別標記23が前方を向いた状態を維持したまま)陳列装置30の前方へ移動していく。
【0104】
また、上記では、第2ガイド52により容器20が支持された際、容器20が反時計回り方向に回転する場合を説明したが、第1ガイド51、第2ガイド52、容器20の表面性状等によっては、容器20が時計回り方向に回転する場合もある。
【0105】
例えば、容器20が第2ガイド52により持ち上げられるとともに第1ガイド51により支持される際、容器20には第1ガイド51からも抗力が付与されることとなる。そしてこの抗力が、第2ガイド52により付与される抗力よりも大きい場合、容器20は、時計回り方向に回転することとなる。また、容器20が第2ガイド52により持ち上げられた際、容器20は、右方側が第2ガイド52により支持されるとともに、左方側は容器載置面31Aに接触した状態となる。この場合において、容器載置面31Aから付与される抗力が大きい場合などにおいては、容器20と第2ガイド52との間で滑りが生じ、容器20は時計回り方向に回転することになる。
【0106】
また、回転ユニット50は次のように構成することもできる。図33および図34は、回転ユニット50の他の一形態を説明するための図である。なお図33は、陳列装置30の上面図であり、図34は陳列装置30の正面図である。
【0107】
本実施形態における回転ユニット50は、第1脚部610および第2脚部620に加え、この第1脚部610と第2脚部620との間に第3脚部650を備えている。また本実施形態における回転ユニット50は、陳列装置30に設けられた2つの容器移動経路(第1の容器移動経路、この第1の容器移動経路に隣接する第2の容器移動経路)の各々に対応可能なように第1ピン521〜第6ピン526を2組有している。ここで一方の第1ピン521〜第6ピン526は第2の回転機構として捉えることができる。
【0108】
そして本実施形態では、第1脚部610が一の仕切り部材32に固定され、第2脚部620がこの一の仕切り部材32とは異なる他の仕切り部材32に固定される。そして第3脚部650は、上記一の仕切り部材32と上記他の仕切り部材32との間に位置する仕切り部材32に固定される。なお本実施形態における第1脚部610は第1の固定部として捉えることができ、第3脚部650は第2の固定部として捉えることができ、第2脚部620は第3の固定部として捉えることができる。
【0109】
図3等で示した回転ユニット50を、図35(回転ユニット50の配置態様を示した図)のように隣接させて2つ設けた場合、陳列装置30の幅寸法が大きくなる。本実施形態の構成によれば、陳列装置30の幅寸法を小さくできる。付言すると、脚部の個数を4つから3つに減らせるため、陳列装置30の幅寸法を小さくできる。ここで図34では2つのレーン(容器移動経路)に対応した回転ユニット50を例示したが、3つの以上のレーンに対応可能な回転ユニット50とすることもできる。なお図33および図34では、第1ピン521〜第6ピン526が設けられた回転ユニット50を例示したが、回転ユニット50には上述の第1ガイド51や第2ガイド52を設けることもできる。
【0110】
また図36(陳列装置30の他の一形態を示す図)に示すように、回転ユニット50における第1脚部610と左仕切り部材32とを一体で形成することもできる。また同図に示すように、第2脚部620と右仕切り部材32とを一体で形成することもできる。なお、陳列装置30の載置部31に設けられている孔31B(図1参照)の位置は、陳列装置30の製造メーカ毎に異なることが多い。このため、図36に示した構成の場合、一の製造メーカの陳列装置30に対して回転ユニット50を設置できるが、他の製造メーカの陳列装置30に対しては回転ユニット50を設置できないという事態が生じうる。このため、回転ユニット50と仕切り部材32とは別体で構成しておき、回転ユニット50を仕切り部材32の上部に載せる態様が汎用性の点でより好ましいと言える。なお上記では説明を省略したが、容器20の種類や大きさ毎に回転ユニット50を用意しておくと、各種調整が省略可能となり、陳列装置30に対し容器20の回転機能を速やかに付与可能となる。
【0111】
なお、図42(A)に示すように、第1脚部610(第2脚部620側も同様)の下端部に、仕切り部材32を嵌め込むことが可能な嵌め込み部641を設けることもできる。本実施形態では、この嵌め込み部641に仕切り部材32が嵌め込まれている。さらに、本実施形態では、仕切り部材32の上縁であって第1脚部610の前方側に位置する部位および第1脚部610の後方側に位置する部位に、クリップ状の規制部材(不図示)が取り付けられている。本実施形態では、この規制部材に対し第1脚部610の前端部および後端部が突き当たることで、支持部材600の移動が規制されるようになっている。
【0112】
また、同図(B)に示すように、第1脚部610(第2脚部620側も同様)の下端部に、仕切り部材32を挟んだ状態で保持する保持部642を設けても良い。この場合、上記のような規制部材(不図示)を設けなくても、この保持部642が仕切り部材32を保持するので、仕切り部材32に対する支持部材600の移動を規制することができる。なお、保持部642の先端部に、例えばゴム部材などの摩擦係数の大きい弾性部材642aを設けることにより、仕切り部材32に対する支持部材600の移動をさらに強く規制することができる。
【0113】
また陳列装置30は図43に示す構成とすることもできる。
図43は、陳列装置30の他の形態を示した図であり、陳列装置30の側面図である。なお、同図(A)は支持部材600を陳列装置30の後方側に設けた場合を示した図であり、同図(B)は支持部材600を陳列装置30の前後方向における中央部に設けた場合の図である。
【0114】
同図(A)、(B)に示すように、本陳列装置30では、第1脚部610、第2脚部620の各々に、下方に向かって突出する凸部612が設けられている。また、仕切り部材32の上面には、凸部612を嵌め込むことが可能な凹部322が設けられている。そして本実施形態では、凸部612を凹部322に嵌め込むことで仕切り部材32に対する支持部材600の移動を規制することができるようになっている。より詳細には、陳列装置30の前後方向および左右方向における移動を規制することができるようになっている。なお本実施形態では、第1脚部610と第2脚部620とは同様の構成となっているので、第1脚部610と第2脚部620とを入れ替えることができる。また同図(A)に示すように、凹部322は陳列装置30の前方側にも設けられているため、支持部材600は陳列装置30の前方側に設置することもできる。
【0115】
また陳列装置30は図44に示す構成とすることもできる。
図44は、陳列装置30の他の形態を示した図である。なお、同図(A)は本陳列装置30の仕切り部材32を説明するための図であり、同図(B)は陳列装置30の側面図である。本陳列装置30では、同図(A)に示すように、仕切り部材32が並行に配置された2枚の板状部材32a,32bで構成されている。また本実施形態では、この2枚の板状部材32a,32bの間に第1脚部610(第2脚部620側も同様)が差し込まれるようになっている。さらに、例えばクリップなどの、2枚の板状部材32a,32bを側方から押圧する押圧部材670を、第1脚部610の前方側および後方側に設けている。そして本実施形態では、この押圧部材670により支持部材600の移動を規制している。
【0116】
また陳列装置30は図45に示す構成とすることもできる。
図45は、陳列装置30の他の形態を示した図である。本陳列装置30では、図44と同様に、仕切り部材32が並行に配置された2枚の板状部材32a,32bで構成されている。ここで、本陳列装置30では、上記と同様、この2枚の板状部材32a,32bの間に第1脚部610(第2脚部620側も同様)が差し込まれるようになっている。また、板状部材32a,32bの間に、支持部材600の移動を規制するための板状の規制部材660を挿入している。そして本実施形態では、接着剤等により規制部材660を板状部材32a,32bに固定することで、支持部材600の移動を規制している。
【0117】
ここで、上記の説明と一部重複するが、本陳列装置30に設置された支持部材600および仕切り部材32は、以下の形態とすることができる。まず、図46に示すように、第1脚部610、第2脚部620、仕切り部材32、および天井部630が一体として形成された形態を挙げることができる。
【0118】
また図47に示したように、天井部630がその中央部にて分割された形態を挙げることができる。この実施形態では、左仕切り部材32、第1脚部610、および天井部630の左側領域630aが一体で形成され、また、右仕切り部材32、第2脚部620、および天井部630の右側領域630bが一体で形成されている。この態様の場合、第1脚部610、第2脚部620、仕切り部材32、および天井部630が一体で形成される場合に比べて金型を小さくできるので、支持部材600が容易かつ低コストで製造可能となる。
【0119】
また、図48に示したように、第1脚部610、第2脚部620、および天井部630が一体として形成された形態を挙げることができる。この実施形態では、左仕切り部材32が別部材で構成されている。また、右仕切り部材32が別部材で構成されている。このため本実施形態では、仕切り部材32の高さを容易に変更でき、支持部材600の高さを容易に調整することができる。さらに本実施形態では、左仕切り部材32と第1脚部610とが別々に構成され、右仕切り部材32と第2脚部620とが別々に構成されている。このため、仕切り部材32の厚みが大きい場合でも、溝640(図3参照)の幅が大きい第1脚部610、第2脚部620に取り替えることが容易となる。また、第1脚部610、第2脚部620、仕切り部材32、および天井部630の全てを一体として形成する場合に比べて金型が小さくできるので、支持部材600が容易かつ低コストで製造可能となる。
【0120】
また、図47でも説明したが、図49に示すように、天井部630がその中央部にて分割された形態を挙げることができる。この実施形態では、図47と同様、第1脚部610と天井部630の左側領域630aとが一体で形成され、第2脚部620と天井部630の右側領域630bとが一体で形成されている。この態様では、第1脚部610、第2脚部620、および天井部630の3つの部材を形成するのではなく、第1脚部610と左側領域630aとが一体となった一つの部材、第2脚部620と右側領域630bとが一体となった他の一つの部材の2つの部材を形成することとなる。このため、本実施形態では作成する金型の数を減らすことができる。
【0121】
また、図50に示すように、第1脚部610と左仕切り部材32とが一体として形成され、第2脚部620と右仕切り部材32とが一体として形成され、且つ、天井部630が第1脚部610および第2脚部620とは別体で形成された形態を挙げることができる。
本実施形態では、第1脚部610、第2脚部620、天井部630の各々が別部材で構成されているため、第1脚部610と第2脚部620との間隔を容易に変更することができる。また、第1脚部610、第2脚部620、仕切り部材32、および天井部630が一体として形成されている場合に比べて金型が小さくできるので、支持部材600が容易かつ低コストで製造可能となる。
【0122】
さらに、図51に示すように、第1脚部610、第2脚部620、天井部630、および仕切り部材32の各々が別部材で構成された形態を挙げることができる。本実施形態では、まず、右仕切り部材32と左仕切り部材32とが別部材で構成されているため、右仕切り部材32と左仕切り部材32との間隔を容易に変更することができる。また、第1脚部610と左仕切り部材32とが別部材で構成され、第2脚部620と右仕切り部材32とが別部材で構成されているので、仕切り部材32の高さを容易に変更でき、支持部材600の高さを容易に調整することができる。また、仕切り部材32の厚みが大きい場合に、溝640(図3参照)の幅が大きい第1脚部610、第2脚部620に取り替えることが容易となる。また、第1脚部610、第2脚部620、仕切り部材32、および天井部630が一体として形成される場合に比べて金型を小さくできるので、支持部材600が容易かつ低コストで製造可能となる。
【符号の説明】
【0123】
20…容器、23…識別標記、30…陳列装置、32…仕切り部材、50…回転ユニット、51…第1ガイド、52…第2ガイド、55…誘導部材、251〜256…第1平坦面〜第6平坦面、521〜526…第1ピン〜第6ピン、600…支持部材、610…第1脚部、620…第2脚部、640…溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外面に標記が付された容器を当該容器の取り出し部まで移動させ陳列する陳列装置に設置可能な設置ユニットであって、
移動する前記容器を周方向に回転させる回転機構と、
前記陳列装置に対し装着されるとともに前記回転機構を支持する支持部材と、
を備える設置ユニット。
【請求項2】
前記支持部材は、
前記取り出し部まで移動する前記容器の移動経路に沿うように設けられた第1の側壁部と、
前記第1の側壁部と対向するとともに前記容器の前記移動経路に沿うように設けられた第2の側壁部と、
前記容器の前記移動経路の上方に設けられ、前記第1の側壁部と前記第2の側壁部とに支持される天井部と、
を備えていることを特徴とする請求項1記載の設置ユニット。
【請求項3】
前記支持部材は、前記容器の前記移動経路に沿うように設置され移動する当該容器のガイドを行うとともに当該移動経路と当該移動経路に隣接する他の移動経路との間に配置された仕切り部材をさらに有し、且つ、当該仕切り部材と一体で形成されていることを特徴とする請求項2記載の設置ユニット。
【請求項4】
前記天井部は、前記第1の側壁部に取り付けられた第1の部位と前記第2の側壁部に取り付けられた第2の部位とに分割可能に構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の設置ユニット。
【請求項5】
前記天井部は、前記第1の側壁部および前記第2の側壁部とは別部材で構成され取り外し可能に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の設置ユニット。
【請求項6】
前記天井部は、前記第1の側壁部および前記第2の側壁部と一体で形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の設置ユニット。
【請求項7】
前記陳列装置には、前記取り出し部まで移動する前記容器をガイドするとともに当該容器の移動経路と当該移動経路に隣接する他の移動経路との間に配置された仕切り部材が設けられ、
前記支持部材は、前記仕切り部材に載せることができるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の設置ユニット。
【請求項8】
前記支持部材は、
前記仕切り部材の上部に載せられる第1の側壁部と、
前記仕切り部材に隣接して設けられた他の仕切り部材の上部に載せられる第2の側壁部と、
前記容器の前記移動経路の上方に設けられ、前記第1の側壁部と前記第2の側壁部とに支持される天井部と、
を備えていることを特徴とする請求項7記載の設置ユニット。
【請求項9】
前記第1の側壁部、前記第2の側壁部、および前記天井部の各々は、別々の部材で構成されていることを特徴とする請求項8記載の設置ユニット。
【請求項10】
前記第1の側壁部および前記第2の側壁部の各々は、溝を有し、
前記第1の側壁部の前記溝に前記仕切り部材が差し込まれ、前記第2の側壁部の前記溝に前記他の仕切り部材が差し込まれることで、前記支持部材が固定されることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の設置ユニット。
【請求項11】
前記天井部は、前記第1の側壁部および前記第2の側壁部と一体で形成されていることを特徴とする請求項8乃至10の何れかに記載の設置ユニット。
【請求項12】
前記支持部材は、前記容器の移動経路の一方の側方側に設けられるとともに当該移動経路に対峙して設けられた側面を有し、
前記回転機構は、前記支持部材の前記側面に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の設置ユニット。
【請求項13】
前記回転機構は、前記容器の前記移動経路の上方に設けられる前記天井部に設けられていることを特徴とする請求項2乃至6、8乃至11の何れかに記載の設置ユニット。
【請求項14】
前記回転機構は、前記支持部材から取り外し可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の設置ユニット。
【請求項15】
外面に標記が付された容器の移動経路を略平行に配置された一対の仕切り部材を用いて形成し投入された当該容器を当該移動経路に沿って移動させ陳列する陳列装置に設置可能な設置ユニットであって、
前記一対の仕切り部材のうちの一方の仕切り部材に固定される第1の固定部と、
前記一対の仕切り部材のうちの他方の仕切り部材に固定される第2の固定部と、
前記第1の固定部が前記一方の仕切り部材に固定され前記第2の固定部が前記他方の仕切り部材に固定された場合に前記容器の前記移動経路上に位置し、当該移動経路を移動する当該容器を周方向に回転させる回転機構と、
を備える設置ユニット。
【請求項16】
前記回転機構は、前記移動経路の側方から当該移動経路上に突出する複数の突出部を備え、前記容器に形成され当該容器の外周面と交差する関係で配置された面に対し当該突出部を接触させ当該容器を前記周方向に回転させることを特徴とする請求項15記載の設置ユニット。
【請求項17】
前記交差する関係で配置された面と前記突出部とが接触するように前記容器を誘導する誘導部を更に備えることを特徴とする請求項16記載の設置ユニット。
【請求項18】
前記回転機構は、前記容器の前記標記が特定の方向を向いていない場合に当該容器の予め定められた部位を下方から支持し当該容器を傾斜させる傾斜部と、当該傾斜部により傾斜した当該容器の外周面に接触し当該容器に対し抗力を付与する抗力付与部とを備え、当該抗力付与部から当該容器に当該抗力を付与することで当該容器を前記周方向に回転させることを特徴とする請求項15記載の設置ユニット。
【請求項19】
前記回転機構は、前記容器の前記標記が特定の方向を向いていない場合に当該容器の予め定められた部位を下方から支持する支持部を有し、当該支持部を用いて当該容器を傾斜させるとともに、当該予め定められた部位を当該支持部に対して滑らせ又は当該予め定められた部位に対し当該支持部から抗力を付与し当該容器を前記周方向に回転させることを特徴とする請求項15記載の設置ユニット。
【請求項20】
前記容器の前記移動経路の上方に設けられ且つ前記第1の固定部と前記第2の固定部とを接続する接続部を更に備え、
前記第1の固定部、前記第2の固定部、および前記接続部のいずれか一つは交換可能に設けられていることを特徴とする請求項15乃至19の何れかに記載の設置ユニット。
【請求項21】
前記一対の仕切り部材のうちの片方の仕切り部材に隣接して設けられ前記移動経路に隣接する第2の移動経路を形成する第3の仕切り部材に固定される第3の固定部と、
前記第1の固定部が前記一方の仕切り部材に固定され前記第2の固定部が前記他方の仕切り部材に固定され前記第3の固定部が前記第3の仕切り部材に固定された場合に前記第2の移動経路上に位置し、当該第2の移動経路を移動する前記容器を周方向に回転させる第2の回転機構と、
を更に備えることを特徴とする請求項15乃至20の何れかに記載の設置ユニット。
【請求項22】
外面に標記が付された容器を当該容器の取り出し部まで予め定められた移動経路に沿って移動させ陳列する陳列装置に設置可能な設置ユニットに装着される装着部と、
前記装着部が前記設置ユニットに装着されることにより位置決めされ、前記移動経路を移動する前記容器を周方向に回転させる回転部と、
を備える容器回転用部材。
【請求項23】
外面に標記が付された容器を当該容器の取り出し部まで移動させ陳列する陳列装置に設置可能な設置ユニットであって、
移動する前記容器を周方向に回転させる回転機構と、
前記回転機構とは別体で形成され、前記陳列装置に対し装着されるとともに前記回転機構を支持する支持部材と、
を有し、
前記支持部材は、
前記容器が移動する移動経路の一方側にて前記陳列装置に固定される第1の固定部材と、
前記容器が移動する移動経路の他方側にて前記陳列装置に固定される第2の固定部材と、
前記容器が移動する移動経路の上方に設けられ、前記第1の固定部材と前記第2の固定部材とを接続する接続部材と、
を備え、
前記支持部材は、前記第1の固定部材、前記第2の固定部材、および前記接続部材が組み立てられることで形成されており、
前記設置ユニットは、前記回転機構および前記組み立てにより形成された前記支持部材が組み立てられることで形成されていることを特徴とする設置ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【公開番号】特開2011−235077(P2011−235077A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−174443(P2010−174443)
【出願日】平成22年8月3日(2010.8.3)
【出願人】(000002004)昭和電工株式会社 (3,251)
【出願人】(000186854)昭和アルミニウム缶株式会社 (155)
【Fターム(参考)】