説明

試料から取得された3次元データセットを解析する方法、システム及びコンピュータ・プログラムプロダクト

時間の経過中に試料から取得された3次元データセットを解析する方法が提供される。第1の3次元データセットは、第1の時間に試料から取得される。第1の体積強度投影(VIP)画像が、第1の3次元データセットから作成される。1つ又は複数の第1の目印が、第1のVIP画像の中で同定及び登録される。第2の3次元データセットは、第1の時間とは異なる第2の時間に試料から取得される。第2のVIP画像が、第2の3次元データセットから作成される。1つ又は複数の第1の目印が、第2のVIP画像の中で同定及び登録される。第1及び第2のVIP画像は、第1及び第2のVIP画像内の登録された1つ又は複数の第1の目印に基づいて整列される。関連したシステム及びコンピュータ・プログラムプロダクトも提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権主張]
本願は、2005年8月1日に出願された米国仮出願第60/704,343号(代理人整理番号第9526−5PR)からの優先権を主張するものである。この仮出願の開示内容は、この参照によって本明細書に引用したものとする。
【0002】
[発明の分野]
本発明はイメージング・システムに関し、具体的には、光学コヒーレンス・イメージング・システムに関する。
【背景技術】
【0003】
光コヒーレンス・トモグラフィ(OCT)は、試料、例えば、組織、ガラスなどを撮像する手法である。OCTにおける最近の進歩は撮像速度を増加し、大きな画像集合、例えば、3次元体積を比較的迅速に生成させる。OCTは、典型的には高速、非接触、及び非破壊性であるから、短い時間尺度、例えば、1.0秒に満たない動的変化、ミバエ心管の鼓動を撮像し、長い時間尺度、数日以上、組織が発達するか介入に応答する時間の間に起こる生理的変化を撮像するのに有用である。
【0004】
OCTを使用して撮像する多様なアプローチが知られている。そのようなシステムは、フーリエ領域OCT(FD−OCT)及び時間領域OCT(TD−OCT)として特徴づけられる。FD−OCTは、一般的に、掃引源(SS)及びスペクトル領域(SD)を含む。SDシステムは、一般的に、分光計と組み合わされた広帯域光源を使用し、掃引レーザ源及び光ダイオードを使用しない。TDシステムは、一般的に、時間が経過する間のミラー又は参照源の移動に依存し、撮像されている試料から戻る光子をゲートするコヒーレンス深度を提供することによって、撮像深度を制御する。各々のシステムは広帯域光源を使用し、深度又は軸方向で達成可能な解像度を指示する低実効コヒーレンスを生成する。
【0005】
これらの撮像手法は、光低コヒーレンス・反射率測定法(OLCR)の一般分野から引き出され、時間領域手法は光コヒーレンス領域反射率測定法から引き出され、掃引光源手法は光周波数領域反射率測定法から引き出され、スペクトル領域手法は「スペクトルレーダ」と呼ばれてきた。
【0006】
時間領域システムとは対照的に、FD−OCTにおいて、撮像深度は、獲得されたスペクトル間のフーリエ変換関係によって決定され、物理的に走査されるミラーの範囲によっては決定されず、それにより試料内の全撮像深度からの光子を同時に獲得することができる。具体的には、FD−OCTにおいて、スペクトルの標本化要素間の光周波数間隔が撮像深度の制御に使用され、標本化間隔が狭くなると、それだけ深い撮像能力を提供する。
【0007】
OCTを使用して、時間の経過中に正確な定量測定を行うことは困難である。これは、特に、異なる時間に行われる測定が、確実に試料内の同じ箇所から行われることが難しいからである。
【0008】
FD−OCT手法が出現したことにより、実用的3D画像を生成して、これらの3D画像から平面の正面画像を生成することが可能となる。正面観察画を生成し、この正面観察画上で看取される目印に深度分解能特徴を相関づける1つの手法は、Simultaneous acquisition of sectional and fundus ophthalmic images with spectral−domain optical coherence tomography by Jiao et al.(24 January 2005/Vol.13,No.2/OPTICS EXPRESS 445)で説明される。この内容は、参照によって全体を記述されるかのように、本明細書に組み込まれる。
【発明の開示】
【0009】
本発明の幾つかの実施形態は、時間の経過中に試料から取得された3次元データセットを解析する方法を提供する。第1の3次元データセットは、第1の時間に試料から取得される。第1の正面観察画又は体積強度投影(VIP)画像は、第1の3次元データセットから作成される。1つ又は複数の第1の目印が、第1のVIP画像の中で同定及び登録される。第2の3次元データセットは、第1の時間とは異なる第2の時間に試料から取得される。第2のVIP画像は、第2の3次元データセットから作成される。1つ又は複数の第1の目印が、第2のVIP画像の中で同定及び登録される。第1及び第2のVIP画像は、第1及び第2のVIP画像内の登録された1つ又は複数の第1の目印に基づいて整列される。
【0010】
本発明の更なる実施形態において、3次元データセット内の1つ又は複数の主題区域が、第1のVIP画像に対して登録されてよい。第1及び第2のVIP画像は、登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて整列され、第2の3次元データセットの中で第1の3次元データセットの登録された主題区域を特定し、第1及び第2の時間におけるそれぞれの第1及び第2の3次元データセット内の登録された主題区域の比較を可能にする。
【0011】
本発明の更なる実施形態において、第1の3次元データセットの登録された主題区域の属性が測定されてよく、第2の3次元データセットの特定された主題区域の属性が測定されてよい。登録及び特定された主題区域の測定された属性は比較され、第1及び第2の時間における主題区域の比較を可能にする。本発明のある実施形態において、第1及び第2の3次元データセットは、光コヒーレンス・トモグラフィ(OCT)データセットであってよい。
【0012】
本発明の幾つかの実施形態において、第2の3次元データセットが回転され、第2の3次元データセットの軸を第1の3次元データセットの軸に整列し、回転された3次元データセットを取得してよい。回転されたVIP画像は、回転された3次元データセットに基づいて作成されてよい。
【0013】
本発明の更なる実施形態において、1つ又は複数の主題区域が、第1の3次元データセットの中で第1のVIP画像に対して登録されてよい。1つ又は複数の第1の目印は、回転されたVIP画像の上で登録及び同定されてよい。第1及び回転されたVIP画像は、第1及び回転されたVIP画像内の登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて整列されてよい。第1及び回転されたVIP画像は、登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて整列され、回転された3次元データセットの中で、第1の3次元データセットの登録された主題区域を特定し、第1及び回転された画像のそれぞれの登録された主題区域と特定された主題区域との比較を可能にしてよい。
【0014】
本発明の更なる実施形態において、第1の3次元データセットの登録された主題区域の属性が測定され、回転された3次元データセットの特定された主題区域の属性が測定されてよい。登録及び特定された共通主題区域の測定された属性は比較され、第1及び回転された3次元データセット内の主題区域の比較を可能にしてよい。
【0015】
本発明の幾つかの実施形態は、試料から取得された3次元データセットを解析する方法を提供する。この方法は、第1の時間に試料から第1の3次元データセットを取得することを含む。第1の体積強度投影(VIP)画像が、第1の3次元データセットから作成される。第2の3次元データセットは、第1の時間とは異なる第2の時間に試料から取得される。第2の3次元データセットは回転されて、第2の3次元データセットの軸を第1の3次元データセットの軸に整列し、回転された3次元データセットを取得する。回転されたVIP画像は、回転された3次元データセットに基づいて作成される。
【0016】
本発明の更なる実施形態において、1つ又は複数の第1の目印が、第1のVIP画像の中で同定及び登録されてよい。第1の3次元データセット内の1つ又は複数の主題区域が、第1のVIP画像に対して登録されてよい。1つ又は複数の第1の目印が、回転されたVIP画像の上で同定及び登録されてよい。第1及び回転されたVIP画像は、第1及び回転されたVIP画像内の登録された1つ又は複数の第1の目印に基づいて整列されてよい。第1及び回転されたVIP画像は、登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて整列され、回転された3次元データセットの中で、第1の3次元データセット内の登録された主題区域を特定し、第1及び第2の時間における登録及び特定された主題区域の比較を可能にしてよい。
【0017】
本発明の更なる実施形態において、第1の3次元データセットの登録された主題区域の属性が測定され、回転された3次元データセットの特定された主題区域の属性が測定されてよい。登録及び特定された主題区域の測定された属性は比較され、第1及び回転された3次元データセット内の主題区域の比較を可能にする。本発明のある実施形態において、第1、第2、及び回転された3次元データセットは、光コヒーレンス・トモグラフィ(OCT)データセットである。
【0018】
本発明の幾つかの実施形態は、時間の経過中に試料から取得されたデータセットを解析する方法を提供する。この方法は、第1及び第2の3次元データセットからそれぞれ作成された第1及び第2の体積強度投影(VIP)画像の中で1つ又は複数の目印を同定及び登録することを含む。第1及び第2のVIP画像は、登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて整列され、第1及び第2の3次元データセット内の共通主題区域を特定し、第1及び第2の時間におけるそれぞれの第1及び第2の3次元データセット内の共通主題区域の比較を可能にしてよい。
【0019】
本発明の実施形態は、上記で主として方法の実施形態に関して説明されたが、システム及びコンピュータ・プログラムプロダクトの実施形態も、本明細書の中で提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
ここで、本発明の実施形態が示される添付の図面を参照して、本発明が更に完全に説明される。しかし、本発明は、多くの代替の形態で具体化されてよく、本明細書で記述される実施形態に限定されると解釈されてはならない。図面の説明を通して、同様の番号は同様の要素を意味する。
【0021】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的だけに使用され、本発明を限定することは意図されない。本明細書で使用されるように、単数形態「a」、「an」、及び「the」は、そうでないことを文脈が明瞭に示さない限り、複数形態も含むことが意図される。「備える」及び/又は「備えている」は、この明細書で使用されるとき、記述された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又はコンポーネントの存在を指定するが、1つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/又はこれらの群の存在又は付加を排除しないことを理解すべきである。本明細書で使用されるように、「及び/又は」の用語は、1つ又は複数の関連列挙品目の任意及び全ての組み合わせを含む。
【0022】
そうでないことを定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術及び科学用語を含む)は、本発明が属する当業者によって普通に理解されるものと同じ意味を有する。更に理解されるように、用語、例えば、普通に使用される辞書で定義される用語は、関連技術及び本明細書の文脈における意味と首尾一貫する意味を有するものと解釈されるべきであり、本明細書で明白に定義されない限り、理想化又は過度に形式的な意味では解釈されない。
【0023】
様々な要素を説明するため、第1、第2などの用語が本明細書で使用されるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきでないことが理解される。これらの用語は、1つの要素を他の要素から区別するためだけに使用される。したがって、下記で説明される第1の要素は、本発明の教示から逸脱することなく第2の要素を呼ぶ用語としてよい。
【0024】
本発明は、方法、システム、及び/又はコンピュータ・プログラムプロダクトとして具体化されてよい。したがって、本発明は、ハードウェア及び/又はソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなど)で具体化されてよい。更に、本発明は、コンピュータで使用可能又はコンピュータで読み取り可能な記憶メディア上のコンピュータ・プログラムプロダクトの形態を取ってよい。コンピュータで使用可能又はコンピュータで読み取り可能な記憶メディアは、このメディアの中にコンピュータで使用可能又はコンピュータで読み取り可能なプログラム・コードを具体化され、これらのプログラム・コードは命令実行システムによって使用されるか、これと結合している。この文書の文脈において、コンピュータで使用可能又はコンピュータで読み取り可能なメディアは、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用されるか、これらと結合しているプログラムを含有、記憶、通信、伝搬、又は運搬することのできる任意のメディアであってよい。
【0025】
コンピュータで使用可能又はコンピュータで読み取り可能なメディアは、例えば、非限定的に、電子、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体システム、装置、デバイス、又は伝搬メディアであってよい。コンピュータ読み取り可能メディアの更に具体的な例(限定的なリスト)は、次のものを含む。即ち、1つ又は複数の配線を有する電気接続、持ち運び可能なコンピュータ・ディスケット、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能及びプログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、及び持ち運び可能なコンパクト・ディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)である。コンピュータ使用可能又はコンピュータ読み取り可能なメディアは、プログラムが印刷される紙又は他の適切なメディアであってよいことに注意すべきである。なぜなら、プログラムは、例えば、紙又は他のメディアの光学走査によって電子的に捕獲され、次いでコンパイルされ、解釈され、又は、必要であれば、適切なやり方で処理され、その後コンピュータ・メモリの中に記憶されるからである。
【0026】
本発明は、下記で、本発明の実施形態に従ったデバイス、方法、及びコンピュータ・プログラムプロダクトを示すブロック図及び/又はフローチャートを参照して説明される。ブロック内に書かれた機能/行為は、動作例の中に書かれた順序から外れて起こってよいことを理解すべきである。例えば、連続するように示された2つのブロックは実際には同時に実行され、又はブロックは、時には、包含される機能/行為に依存して逆の順序で実行されてよい。
【0027】
ここで図1〜図11に関して、本発明の幾つかの実施形態が説明される。本明細書で説明されるように、本発明の幾つかの実施形態は、本明細書では体積強度投影(VIP)画像と呼ばれるサーフェイス投影画像を使用する方法、システム、及びコンピュータ・プログラムプロダクトを提供する。これらの画像は、異なる時間に取られた試料の複数のデータセットを整列するため、光コヒーレンス・トモグラフィ(OCT)データから生成される。本発明の幾つかの実施形態に従ったVIP画像は、更に、本発明の範囲から逸脱することなく合計ボクセル投影、眼底画像などと呼ばれてよいことが理解される。本発明の幾つかの実施形態に従った方法、システム、及びコンピュータ・プログラムプロダクトの使用は、異なる時間に行われた試料の測定が、試料内の同一又は実質的に同一の場所から行われる尤度を増加するか、可能性として保証する。本発明の様々な実施形態が下記で説明されるが、実施形態の中には、OCTデータセットからVIP画像を生成し、異なる時間に取られたデータセットを整列し、及び/又は画像を回転して、異なる観察画を取得する能力を提供するOCTシステムのハードウェア及び/又はソフトウェアが含まれる。
【0028】
OCTイメージング・システムは、2つの一般的カテゴリに分類されてよい。即ち、参照アーム内の移動ミラー又はプリズムが試料内の現在のイメージング深度場所を決定する時間領域OCT(TD−OCT)、及び参照アームが長さにおいて固定され、試料内のイメージング深度場所を変更するデータが波長スペクトル上で獲得されるフーリエ領域OCT(FD−OCT)である。FD−OCTは、典型的には、更に、2つのカテゴリ、即ち、被掃引源OCT(SS−OCT)及びスペクトル領域OCT(SD−OCT)に分類される。SS−OCTの場合、狭線幅レーザが、典型的には、時間経過波長として掃引され、異なる波長で試料に質問する。SD−OCTの場合、広帯域(低コヒーレンス)源、例えば、超光速(superluminscent)ダイオード(SLD)が、典型的には、分光計と組み合わせて使用される。これら又は他の機能的に類似したハードウェア実現の任意のものが使用されて、本発明の範囲から逸脱することなくVIP画像を生成するために使用されるデータを生成してよいことが理解される。
【0029】
更に、本発明の幾つかの実施形態は、本明細書において、OCTイメージング・システムを使用して生成されたデータセットに関して説明されるが、本発明の範囲から逸脱することなく、任意の3次元データセットが使用されてよいことが理解される。例えば、超音波データ及び/又は磁気共鳴イメージング(MRI)データが幾つかの実施形態で使用されてよい。
【0030】
OCTシステムは、典型的には、試料上の特定の側面位置における深度データを獲得することによって動作する。これはA走査と呼ばれる。OCTビームは、前述した様々な深度調節アプローチの任意のものによって試料に対して移動され、深度データの他のセットが獲得される。深度画像のこれらの連続は結合されて2D画像を形成する。これはB走査と呼ばれてよい。本発明の範囲から逸脱することなく、任意の走査パターンが一般的に使用されてよい。例えば、普通に使用される走査パターンは、線形及び円形走査パターンを含む。1つだけの方向ではなく2つの方向を走査することによって、データの3次元体積が獲得される。再び、任意の走査パターンが一般的に使用されて3次元画像を作成し得る。例えば、普通に使用される3次元走査パターンは、長方形、放射状直線の集合、及び同心円の集合を含む。
【0031】
OCTデータは、試料内の各深度における所与の点での後方散乱反射率の測定値である。言い換えれば、画像内のコントラストは、一般的に、試料内の後方散乱反射率の変動に起因する。抽出される所望の画像集合は、サブサーフェイス散乱データのサーフェイス投影である。このタイプの画像を生成する1つの方法は、A走査でOCTデータを合計することによる。この値は、その特定の側面位置における全反射率である。これを体積走査に適用することによって、2D画像が作成される。このタイプの画像は、網膜走査のOCTデータセットから生成されるとき、眼底画像と呼ばれる。一般的に、このタイプの画像はVIP画像と呼ばれる。本発明の幾つかの実施形態において、この画像は本質的に試料の黒白像である。
【0032】
本発明の様々な例示的実施形態は、本明細書において、VIP画像に基づく整列を参照して説明される。VIP画像はOCTデータから作成されるので、VIP画像上の画素とOCTデータセット内のA走査との間には直接の相関が存在する。例えば、A走査の限定されたサブセットを合計するか、及び/又は走査情報の特定の使用に適したある選択機能でA走査の合計を重みづけることによって、有用なVIP類似画像を生成する他のアルゴリズムが本発明の幾つかの実施形態で使用されてよい。
【0033】
幾つかの実施形態において、VIP画像がほぼリアルタイムで生成されるとき、VIP画像は試料に関してOCTシステムを整列するために使用されてよい。整列VIP画像は、より低い側面解像度で獲得されてよく、これはVIP画像が作成される速度を増加させる。この画像によって、ユーザはOCTデータに基づいてシステムを整列し、従ってOCTデータセットの下調べを提供する。幾つかの実施形態におけるこのアプローチは、試料をOCTシステムへ可視的に整列しようとする試み、又は整列のためにビデオカメラを使用することよりも正確であるかもしれない。
【0034】
複数のOCTデータセットが取られ、VIP画像はデータセットから生成されるので、本発明の幾つかの実施形態によれば、異なる時間に取られたOCTデータセットを整列し、異なる時間に取られた様々なデータセット内で観察された主題の病変(標的)が試料内の同じ場所から来ることを可能性として保証するため、VIP画像を使用することができる。画像を整列するため、試料内の1つ又は複数の目印が同定及び使用されてよい。本明細書で使用される「目印」とは試料の要素を意味し、要素の場所は時間の経過中に顕著には変化せず、例えば、眼球試料内の網膜血管の分岐点が目印であってよい。目印の場所は時間の経過中に顕著には変化しないので、標的の場所は目印に関して参照されてよく、したがって同一又は類似の場所が将来において特定される。
【0035】
例えば、網膜(眼球試料)からのOCTデータセットにおいて、VIP又は眼底画像は、典型的には、血管、視神経頭、及び窩の場所を明らかに示す。本発明の幾つかの実施形態に従って、血管及び/又は視神経頭を目印として使用し、異なる時間に同じ人から取られた2つ以上の網膜画像は、目印を整列することによって整列される。試料を整列するための自由度は、例えば、X及びYでの並行移動、シータでの回転、及び/又はX及びYでの拡大縮小を含んでよい。
【0036】
本明細書で使用されるように、VIP平面は個々のA走査に直交する。しかし、幾つかの実施形態において、任意の他の平面は走査軸の周りの3自由度回転によって定義されてよい。次いでこの平面は、目印同定の参照平面となり、後続の画像は、これら3つの追加自由度を適用して元の画像と整列されてよい。
【0037】
一度、整列されると、1つ又は複数の測定が1つ又は複数のデータセット上の一般的に参照眼底平面に直交する方向で行われ、特定の測定については各データセット内の同じ場所で行われる。これらの測定は、関心事の殆ど全ての値、相対的散乱強度、例えば、層の厚さ、2点間の距離、空隙又は特徴の体積、及び変化の時間速度の測定、及び/又はドップラー血流測定を含むことができる。1つ又は複数の目印に対する1つ又は複数の特定点の場所を時間に従って測定することによって、既知の時間間隔における位置の変化、及び既知の時間間隔における速度の変化から、速度及び加速度を計算することができる。
【0038】
本発明の幾つかの実施形態が説明される例として、本明細書では網膜OCTが説明されるが、本発明の幾つかの実施形態は、任意の3次元データセットについて動作することが理解される。そのような3次元データセットには、OCTデータセット、例えば、内視鏡応用でのOCT顕微鏡及びOCTシステムからのデータセットが含まれる。本発明の幾つかの実施形態において、試料内の目印は、試料の一部分、例えば、網膜内の血管及び/又は人工導入目印、例えば、MEMS試料中に開けられた孔又は組織試料内の外科導入ペレット又は塗布目印であってよく、これらは本発明の範囲から逸脱しない。
【0039】
本発明の幾つかの実施形態において、OCT画像獲得の場所は、VIP画像の生成、更には複数画像の整列、更にはデータセットからの関心事測定値の獲得から、時間的及び空間的に分離されてよい。例えば、毎日の画像を獲得するため、持ち運び可能OCTイメージング・システムを動物施設の中で使用することができる。毎日の画像はネットワークを介して中央サーバへ転送され、一週間に一度、全てのデータが処理されて、網膜厚の縦方向測定値が生成される。
【0040】
本発明の幾つかの実施形態において、プロセスの自動化レベルは変化してよい。特定の実施形態において、画像を獲得するため本明細書で説明される全ての動作はソフトウェアで自動化されるが、変動する縮小自動化が幾つかの実施形態で提供されても、本発明の範囲から逸脱しない。例えば、幾つかの実施形態において、X及びYの平行移動、回転、及び/又は、X及びYの拡大縮小を含むコンピュータ・スクリーン上で、ユーザは複数のVIP画像を整列してよい。更に、関心事の測定の決定は、ユーザ入力に基づいてよく、及び/又はソフトウェアの中で自動的に起こってよい。
【0041】
本発明の様々な実施形態の詳細は、図1〜図11に関して説明される。最初に図1を参照して、本発明の幾つかの実施形態に従って使用されるのに適したデータ処理システム100の例示的実施形態が説明される。データ処理システム100は、典型的には、ユーザ・インタフェース144、例えば、キーボード、キーパッド、タッチパッドなど、I/Oデータ・ポート146、及びプロセッサ138と通信するメモリ136を含む。I/Oデータ・ポート146は、データ処理システム100と他のコンピュータ・システム又はネットワークとの間で情報を転送するために使用される。これらのコンポーネントは、通常のコンポーネント、例えば、多くの通常のデータ処理システムで使用されるコンポーネントであってよい。通常のデータ処理システムは、本明細書で説明される動作を行うように構成されてもよい。
【0042】
ここで図2を参照して、本発明の幾つかの実施形態に従ったデータ処理システム100のより詳細なブロック図が説明される。プロセッサ138は、アドレス/データ・バス248を介してメモリ136と通信し、アドレス/データ・バス249を介してI/Oデータ・ポート146と通信する。プロセッサ138は、任意の市販又は特注のマイクロプロセッサであってよい。メモリ136はメモリ・デバイスの全体的階層を表し、メモリ・デバイスは、データ処理システム100の機能を実現するために使用されるソフトウェア及びデータを含有する。メモリ136は、非限定的に、次のタイプのデバイスを含むことができる。即ち、キャッシュ、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、SRAM、及びDRAMである。
【0043】
図2で示されるように、メモリ136は、データ処理システム100で使用されるソフトウェア及びデータの幾つかのカテゴリを含んでよい。即ち、オペレーティング・システム252、アプリケーション・プログラム254、入力/出力(I/O)デバイス・ドライバ258、及びデータ256である。当業者によって理解されるように、オペレーティング・システム252は、データ処理システムと一緒に使用されるのに適した任意のオペレーティング・システム、例えば、OS/2、AIX、又はInternational Business Machines Corporation,Armonk,NYからのzOS、Microsoft Corporation,Redmond,WAからのWindows(登録商標)95、Windows(登録商標)98、Windows(登録商標)2000、又はWindows(登録商標)XP、Unix(登録商標)、又はLinuxであってよい。I/Oデバイス・ドライバ258は、典型的には、ソフトウェア・ルーチンを含む。このソフトウェア・ルーチンは、オペレーティング・システム252を介してアプリケーション・プログラム254からアクセスされ、デバイス、例えば、I/Oデータ・ポート146及びある一定のメモリ136のコンポーネントと通信する。アプリケーション・プログラム254は、データ処理システム100の様々な特徴を実現するプログラムを表し、好ましくは、本発明の幾つかの実施形態に従った動作をサポートする少なくとも1つのアプリケーションを含む。最後に、データ256は、アプリケーション・プログラム254、オペレーティング・システム252、I/Oデバイス・ドライバ258、及びメモリ136に常駐する他のソフトウェア・プログラムによって使用される静的又は動的データを表す。
【0044】
図2で示されるように、本発明の幾つかの実施形態に従ったデータ256は、試料、例えば、眼球から取得された3次元データセット250及び255を含んでよい。データ256はデータセット250及び255の2つの集合のみを含むが、本発明の実施形態はこの構成に限定されない。1つのデータセット又は3つ以上のデータセットが存在しても、本発明の範囲から逸脱しない。
【0045】
図2で更に示されるように、アプリケーション・プログラム254は、本発明の幾つかの実施形態に従って、データセット獲得モジュール221、体積強度投影(VIP)モジュール222、登録モジュール223、整列モジュール224、比較モジュール225、及び回転モジュール226を含んでよい。本発明は、図2のアプリケーション・プログラムであるデータセット獲得モジュール221、VIPモジュール222、登録モジュール223、整列モジュール224、比較モジュール225、及び回転モジュール226を参照して例示されるが、当業者によって理解されるように、他の構成も利用されてよく、依然として本発明の教示から利益を得る。例えば、データセット獲得モジュール221、VIPモジュール222、登録モジュール223、整列モジュール224、比較モジュール225、及び回転モジュール226は、更に、オペレーティング・システム252又はデータ処理システム100の論理部分の中に組み込まれてよい。したがって、本発明は、図2の構成に限定されると解釈されてはならず、本明細書で説明される動作を実行することのできる任意の構成を包含するように意図される。
【0046】
更に、データセット獲得モジュール221、VIPモジュール222、登録モジュール223、整列モジュール224、比較モジュール225、及び回転モジュール226は、単一のデータ処理システムの中で示されているが、当業者によって理解されるように、そのような機能は、1つ又は複数のデータ処理システムの間で分散されてよい。こうして、本発明は、図1及び図2で示される構成に限定されると解釈されてはならず、データ処理システム間の他の配列及び/又は機能分割によって提供されてよい。
【0047】
具体的には、データセット獲得モジュール221は、試料から3次元データセットを取得するように構成される。3次元データセットは、任意のタイプの3次元データ、例えば、ソノグラム・データ、MRIデータ、及び/又はOCTデータであってよい。データセットは、異なる時間に試料から取得されてよい。異なる時間に取られた試料のデータセット、例えば、人の眼球のデータセットを有することによって、試料を比較し、時間の経過中に試料内で変化が生じたかどうかを決定することができる。例えば、第1の3次元データセットは第1の時間に試料から取得され、第2の3次元データセットは、第1の時間とは異なる第2の時間に、試料から取得されてよい。
【0048】
一度、1つ又は複数のデータセットが取得されると、体積強度投影(VIP)モジュール222は、3次元データセットからVIP画像を作成するように構成されてよい。例えば、第1のVIP画像は第1の3次元データセットから作成され、第2のVIP画像は第2の3次元データセットから作成されてよい。
【0049】
第1及び第2のVIP画像の比較を可能にするため、登録モジュール223は、VIP画像内の1つ又は複数の目印を同定及び登録するように構成されてよい。前述したように、目印とは試料の要素を意味し、目印の場所は時間の経過中に顕著には変化しない。例えば、眼球試料における網膜血管の分岐点は目印であってよい。目印の場所は時間の経過中に顕著には変化しないから、試料の場所は目印に関して参照され、従って後で更に説明されるように、これらの同一又は類似の場所は将来において特定可能である。
【0050】
本発明の幾つかの実施形態において、登録モジュール223は、更に、第1のVIP画像内の1つ又は複数の主題区域を登録するように構成されてよい。本明細書で使用されるように、「主題区域」とは、試料内で関心事とする任意の区域、例えば、ガン細胞を含む試料区域を意味する。この主題区域は、様々な時間に取られたVIP画像の中で、VIP画像上に登録された目印に対する主題区域関係によって特定されてよい。
【0051】
整列モジュール224は、図5に関して下記で更に説明されるように、VIP画像内の登録された1つ又は複数の目印に基づいて第1及び第2のVIP画像を整列するように構成されてよい。具体的には、整列モジュールは、第1及び第2のVIP画像内の登録された1つ又は複数の目印に基づいて第1及び第2のVIP画像を整列するように構成される。整列モジュール224は、更に、登録された1つ又は複数の目印に基づいて第1及び第2のVIP画像を整列し、第2の3次元データセットの中で第1の3次元データセットの登録された主題区域を特定し、第1及び第2のそれぞれの時間における第1及び第2の3次元データセット内の登録された主題区域の比較を可能にするように構成されてよい。こうして、本発明の幾つかの実施形態によれば、時間の経過中に試料内の主題区域の変化がモニタされ、モニタされている状態が同じか、良くなったか、又は悪くなったかを決定することを可能にする。
【0052】
比較モジュール225は、第1の3次元データセットの登録された主題区域の属性を測定するように構成されてよい。本明細書で使用されるように、主題区域の属性は、関心事とされる主題区域の任意の態様であってよい。例えば、主題区域の属性は、ガンに冒された区域のサイズであってよい。比較モジュール225は、更に、第1の3次元データセット内の登録された主題区域に基づいて第2の3次元データセット内で特定された主題区域の属性を測定するように構成されてよい。本発明の幾つかの実施形態において、比較モジュール225は、登録及び特定された主題区域の測定された属性を比較し、第1及び第2の時間における主題区域の比較を可能にするように構成されてよい。こうして、本発明の幾つかの実施形態によれば、異なる時間に作成されて試料の主題区域を含有する3次元データセットが比較される。この比較は、例えば、モニタされた状態が同じか、悪くなっているか、良くなっているかを決定するために使用されてよい。
【0053】
本発明の幾つかの実施形態において、回転モジュール226は、3次元データセットを回転して、3次元データセットの軸を第2の3次元データセットの軸と整列するように構成されてよい。例えば、第1の3次元データセットの軸は回転されて、第1の3次元データセットの軸を第2の3次元データセットの軸と整列し、回転された3次元データセットを取得する。本発明のこれらの実施形態において、VIPモジュール222は、更に、回転された3次元データセットに基づいて、回転されたVIP画像を作成するように構成されてよい。
【0054】
本発明の幾つかの実施形態において、登録モジュール223は、更に、第1のVIP画像内の1つ又は複数の主題区域を登録し、回転されたVIP画像上の1つ又は複数の目印を同定及び登録するように構成されてよい。整列モジュール224は、更に、第1及び回転されたVIP画像内の登録された1つ又は複数の目印に基づいて第1及び回転されたVIP画像を整列し、登録された1つ又は複数の目印に基づいて第1及び回転されたVIP画像を整列し、回転された3次元データセット内で第1の3次元データセット内の登録された主題区域を特定し、第1及び回転された3次元データセットのそれぞれの登録された主題区域と特定された主題区域との比較を可能にするように構成されてよい。
【0055】
ここで眼底画像に関して、本発明の例示的実施形態が説明される。眼底画像は、網膜のOCT画像から生成するVIPである。本発明の実施形態は、本明細書では眼底画像に関して説明されるが、本発明の実施形態はこの構成に限定されない。例えば、本発明の範囲から逸脱することなく任意のVIP画像が使用されてよい。
【0056】
ここで図3を参照して、本発明の幾つかの実施形態に従ったOCTシステムを例示する概略ブロック図が説明される。図1で示されるように、OCTシステムは、コンピュータ実行ソフトウェア300及びOCTイメージング・システム301を含む。図1は、更に、コンピュータ300上で実行するソフトウェア(メモリ)のコンポーネント302を示す。図示されるように、コンピュータ300はOCTイメージング・システム301へ接続される。コンピュータは、メモリ302の中に常駐するソフトウェアを実行する。メモリ302内の様々なソフトウェア・モジュールは、特に、生データを処理して、302aでOCT画像データセット、例えば、A走査、B走査、及び/又は体積画像302aを作成し、302bでOCTデータセットから眼底又はVIP画像を生成し、302cでデータをユーザ・ディスプレイ、例えば、モニタなどへ表示し、及び/又は302dでデータを記憶する。
【0057】
ここで図4を参照して、本発明の幾つかの実施形態に従った眼底画像の作成を例示する概略図が説明される。図4で示されるように、OCTデータセット400は、生のスペクトル・データ410を取り、DCスペクトル411を減じ、残りのスペクトルを二乗して合計し、全反射率412の測定数値に到達することによって眼底画像401へ変換されてよい。これは3次元データセットのA走査について反復され、2D画像(眼底画像)401を生成する。同じ手続きを使用して、2D B走査402から1D線画像403を生成することができる。
【0058】
ここで図5を参照して、本発明の幾つかの実施形態に従った2つの画像の整列を例示する概略図が説明される。図5で示されるように、一度、眼底画像が生成されると、眼底画像上の目印510を使用して複数のOCTデータセットを整列することができる。具体的には、眼底画像1 500の2つの目印に対する点で、特定のA走査501からの測定値が取られる。第2のOCTデータセットは後の時間に獲得され、眼底画像2 502はこのデータセットから生成される。2つの眼底画像500及び502を整列することによって、同じ測定場所が決定され、同じ場所からの第2のA走査503が選択される。これは、任意の数のOCTデータセット及び眼底画像について働く。更に、目印510の数は変化することができ、獲得される測定値は様々な実施形態でほとんどどのようなものでもよい。そのような測定値の中には、厚さの測定値、距離の測定値、体積の測定値、ドップラー血流の測定値、及び/又は他の測定値が含まれる。
【0059】
ここで図6を参照して、本発明の幾つかの実施形態に従って2つ以上の画像を整列する方法を例示するフローチャートが説明される。図6で示されるように、動作はOCT画像データセットを検索及び/又は獲得することから始まる(ブロック600)。眼底画像はブロック600で生成されてよい。目印は、例えば、前述したように眼底画像を使用して同定される(ブロック601)。画像は移動及び拡大縮小されて、同定された目印に基づいて整列を提供する(ブロック602)。整列された画像からデータが抽出される(ブロック603)。
【0060】
ここで図7を参照すると、本発明の幾つかの実施形態に従ってA走査に直交すると共にA走査に対して回転された眼底画像を示す概略図が説明される。図7で示された実施形態は、幾つかの様相において、図4を参照して説明された実施形態に対応する。しかし、図7の実施形態において、眼底画像平面701はA走査700に対して1、2、及び/又は3軸で回転される。眼底画像平面701は、複数のOCTデータセットを参照及び整列するための目印702を含むように示され、縦方向データ抽出の手続きは概して同じままである。
【0061】
本発明の幾つかの実施形態に従った動作は、図8〜図13のフローチャートに関して、ここで説明される。最初に図8を参照して、時間の経過中に試料から取得された3次元データセットを解析する動作が説明される。動作は、第1の時間に試料から第1の3次元データセットを取得することによって、ブロック800で始まる。3次元データセットは任意の3次元データセットであってよく、本発明の範囲から逸脱することはない。例えば、3次元データセットは、ソノグラム・データ、MRIデータ、及び/又はOCTデータであってよい。第1のVIP画像は第1の3次元データセットから作成される(ブロック810)。1つ又は複数の第1の目印が第1のVIP画像の上に登録されてよい(ブロック820)。目印は試料の要素であり、これらの要素の場所は時間の経過中に顕著には変化しない。例えば、眼球試料内の網膜は目印である。第2の3次元データセットは、第1の時間とは異なる第2の時間に試料から取得される(ブロック830)。第2のVIP画像は第2の3次元データセットから作成される(ブロック840)。1つ又は複数の目印が第2のVIP画像の中で同定及び登録される(ブロック850)。第1及び第2のVIP画像は、図5に関して前に説明したように、第1及び第2のVIP画像内の登録された1つ又は複数の目印に基づいて整列されてよい(ブロック860)。
【0062】
本発明の更なる実施形態に従った動作は、図9のフローチャートに関してここで説明される。図9で示されるように、1つ又は複数の主題区域が、第1のVIP画像の中で登録されてよい(ブロック925)。前述したように、主題区域は試料内で関心事とする任意の区域である。第2の3次元データセットは回転され、第2の3次元データセットの軸を第1の3次元データセットの軸に整列し、回転された3次元データセットを取得する(ブロック935)。回転されたVIP画像は、回転された3次元データセットに基づいて作成されてよい(ブロック945)。1つ又は複数の第1の目印が、回転されたVIP画像の中で同定及び登録されてよい(ブロック955)。
【0063】
第1及び回転されたVIP画像は、第1及び回転されたVIP画像内の登録された1つ又は複数の第1の目印に基づいて整列されてよい(ブロック965)。本発明の幾つかの実施形態において、整列は、登録された1つ又は複数の第1の目印に基づいて第1及び回転されたVIP画像を整列し、回転された3次元データセット内で第1の3次元データセット内の登録された主題区域を特定し、第1及び回転された3次元データセットのそれぞれの登録された主題区域と特定された主題区域との比較を可能にすることを含んでよい。
【0064】
第1の3次元データセットの登録された主題区域の属性が測定され、回転された3次元データセットの特定された主題区域の属性が測定されてよい(ブロック975)。登録及び特定された共通主題区域の測定された属性が比較され、第1及び回転された3次元データセット内の主題区域の比較を可能にする(ブロック985)。
【0065】
本発明の更なる実施形態に従って試料から取得された3次元データセットを解析する動作が、ここで図10のフローチャートに関して説明される。動作は、第1の時間に試料から第1の3次元データセットを取得することによって、ブロック1000で始まる。第1の体積強度投影(VIP)画像が、第1の3次元データセットから作成される(ブロック1010)。第2の3次元データセットは、第1の時間とは異なる第2の時間に試料から取得される(ブロック1023)。第2の3次元データセットは回転され、第2の3次元データセットの軸を第1の3次元データセットの軸に整列し、回転された3次元データセットを取得する(ブロック1033)。回転されたVIP画像は、回転された3次元データセットに基づいて作成される(ブロック1043)。
【0066】
本発明の更なる実施形態に従って時間の経過中に試料から取得されたデータセットを解析する動作は、図11のフローチャートに関してここで説明される。動作は、第1及び第2の3次元データセットからそれぞれ作成された第1及び第2のVIP画像内の1つ又は複数の目印を同定及び登録することによって、ブロック1120で始まる。第1及び第2のVIP画像は、登録された少なくとも1つの目印に基づいて整列され、第1及び第2の3次元データセット内の共通主題区域を特定し、それぞれ第1及び第2の時間における第1及び第2の3次元データセット内の共通主題区域の比較を可能にする(ブロック1147)。
【0067】
本発明の更なる実施形態に従って時間の経過中に試料から取得されたデータセットを解析する動作が、図12のフローチャートに関してここで説明される。動作は、第1の3次元データセットから第1の体積画像を獲得することによって、ブロック1200で始まる。体積画像は所望の観察軸に対応するかどうかが決定される(ブロック1205)。体積画像が所望の観察軸に対応しないことが決定されると(ブロック1205)、3次元データセットは所望の観察軸が取得されるまでイメージング軸の周りで回転及び補間され(ブロック1210)、動作は下記で説明されるブロック1215へ進む。
【0068】
他方、体積画像が所望の観察軸に対応することが決定されると(ブロック1205)、観察軸に垂直な正平面を有するVIP画像が作成される(ブロック1215)。1つ又は複数の目印がVIP画像の上で同定されてよい(ブロック1220)。1つ又は複数の主題区域(標的病変)の場所は、VIP画像上の1つ又は複数の目印に対して登録されてよい(ブロック1225)。
【0069】
第2又は次の体積画像が獲得される(ブロック1230)。第2又は次の体積画像は所望の観察軸に対応するかどうかが決定される(ブロック1235)。第2又は次の体積画像は所望の観察軸に対応しないことが決定されると(ブロック1235)、3次元データセットは所望の観察軸が取得されるまでイメージング軸の周りで回転及び補間され(ブロック1240)、動作は下記で説明されるブロック1245へ進む。
【0070】
他方、第2又は次の体積画像は所望の観察軸に対応することが決定されると(ブロック1235)、観察軸に垂直な正平面を有する第2又は次のVIP画像が作成される(ブロック1245)。1つ又は複数の目印が第2又は次のVIP画像の上で同定されてよい(ブロック1250)。1つ又は複数の主題区域(標的病変)の場所は、VIP画像上の1つ又は複数の目印に対して登録されてよい(ブロック1255)。第1及び第2のVIP画像の主題区域の属性は、前述したように比較されてよい(ブロック1260)。ブロック1230〜1260の動作は、全ての画像が処理されるまで反復する。
【0071】
本発明の更なる実施形態に従って時間の経過中に試料から取得されたデータセットを解析する動作は、図13のフローチャートに関してここで説明される。動作は、第1の3次元データセットから第1の体積画像を獲得することによって、ブロック1300で始まる。3次元データセットの軸は回転され(ブロック1305)、規則的格子へ補間されてよい(ブロック1310)。第1のVIP画像が作成される(ブロック1315)。1つ又は複数の目印が第1のVIP画像の上で同定及び登録されてよい(ブロック1320)。1つ又は複数の主題区域(標的病変)の場所は、第1のVIP画像上の1つ又は複数の目印に対して登録されてよい(ブロック1325)。
【0072】
第2又は次の体積画像が獲得される(ブロック1330)。第2又は次の3次元データセットの軸は回転され、第1のVIP画像の方位とマッチする(ブロック1335)。第2又は次の体積画像の3次元データは、規則的格子へ補間されてよい(ブロック1340)。第2又は次のVIP画像が作成される(ブロック1345)。1つ又は複数の目印が第2又は次のVIP画像の上で同定及び登録されてよい(ブロック1350)。1つ又は複数の主題区域(標的病変)の場所は、第1のVIP画像内の登録された主題区域に基づいて第2又は次のVIP画像の中で特定されてよい(ブロック1355)。第1及び第2のVIP画像の主題区域の属性は、前述したように比較されてよい(ブロック1360)。ブロック1330〜1360の動作は、全ての画像が処理されるまで反復してよい。
【0073】
図面及び明細書において、本発明の実施形態が開示された。特定の用語が使用されたが、それらの用語は一般的及び説明的な意味でのみ使用され、限定を目的とするものではない。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲で記述される。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の幾つかの実施形態に従ったデータ処理システムのブロック図である。
【図2】本発明の幾つかの実施形態に従ったデータ処理システムのより詳細なブロック図である。
【図3】本発明の幾つかの実施形態に従った光コヒーレンス・トモグラフィ(OCT)システムを示す概略ブロック図である。
【図4】本発明の幾つかの実施形態に従った眼底画像の作成を示す概略図である。
【図5】本発明の幾つかの実施形態に従った2つの画像の整列を示す概略図である。
【図6】本発明の幾つかの実施形態に従った2つ以上の画像を整列する方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明の幾つかの実施形態に従って、A走査に直交し、A走査に対して回転された眼底画像を示す概略図である。
【図8−13】本発明の様々な実施形態に従って試料から取得された3次元データセットを解析する動作を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時間の経過中に試料から取得された3次元データセットを解析する方法であって、
第1の時間に試料から第1の3次元データセットを取得するステップと、
前記第1の3次元データセットから第1の体積強度投影(VIP)画像を作成するステップと、
前記第1のVIP画像の中において少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するステップと、
前記第1の時間とは異なる第2の時間に試料から第2の3次元データセットを取得するステップと、
前記第2の3次元データセットから第2のVIP画像を作成するステップと、
前記第2のVIP画像の中において少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するステップと、
前記第1及び第2のVIP画像内の登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて、前記第1及び第2のVIP画像を整列するステップと
を含む方法。
【請求項2】
第1のVIP画像の中で少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するステップが、第1の3次元データセットの中で少なくとも1つの主題区域を登録することによって後続され、
整列するステップが、更に、登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び第2のVIP画像を整列し、第2の3次元データセットの中で第1の3次元データセットの登録された主題区域を特定し、第1及び第2の時間におけるそれぞれの第1及び第2の3次元データセットの登録された主題区域の比較を可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1のVIP画像の登録された主題区域の属性を測定するステップと、
第2のVIP画像の特定された主題区域の属性を測定するステップと、
登録及び特定された主題区域の測定された属性を比較するステップであって、第1及び第2の時間における主題区域の比較を可能にする、ステップと
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
第1及び第2の3次元データセットが光コヒーレンス・トモグラフィ(OCT)データセットである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第2の3次元データセットを回転し、第2の3次元データセットの軸を第1の3次元データセットの軸に整列して、回転された3次元データセットを取得するステップと、
前記回転された3次元データセットに基づいて、回転されたVIP画像を作成するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第1のVIP画像の中で少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するステップが、第1の3次元データセットの中で少なくとも1つの主題区域を登録することによって後続され、更に、
回転された3次元データセットの上で少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するステップと、
第1及び回転されたVIP画像の中の登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び回転されたVIP画像を整列するステップであって、整列するステップの中には、登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び回転されたVIP画像を整列し、回転された3次元データセットの中で、第1の3次元データセット内の登録された主題区域を特定し、第1及び回転された3次元データセットのそれぞれの登録された主題区域と特定された主題区域との比較を可能にする、ステップと
を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
第1の3次元データセットの登録された主題区域の属性を測定するステップと、
回転された3次元データセットの特定された主題区域の属性を測定するステップと、
登録及び特定された共通主題区域の測定された属性を比較するステップであって、第1及び回転された3次元データセット内の主題区域の比較を可能にする、ステップと
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
試料から取得された3次元データセットを解析する方法であって、
第1の時間に試料から第1の3次元データセットを取得するステップと、
第1の3次元データセットから第1の体積強度投影(VIP)画像を作成するステップと、
第1の時間とは異なる第2の時間に試料から第2の3次元データセットを取得するステップと、
第2の3次元データセットを回転し、第2の3次元データセットの軸を第1の3次元データセットの軸に整列して、回転された3次元データセットを取得するステップと、
回転された3次元データセットに基づいて、回転されたVIP画像を作成するステップと
を含む方法。
【請求項9】
第1のVIP画像の中で少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するステップと、
第1の3次元データセットの中で少なくとも1つの主題区域を登録するステップと、
回転されたVIP画像の上で少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するステップと、
第1及び回転されたVIP画像内の登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び回転されたVIP画像を整列するステップであって、整列するステップの中には、登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び回転されたVIP画像を整列し、回転された3次元データセットの中で第1の3次元データセット内の登録された主題区域を特定し、第1及び第2の時間における登録及び特定された主題区域の比較を可能にする、ステップと
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1の3次元データセットの登録された主題区域の属性を測定するステップと、
回転された3次元データセットの特定された主題区域の属性を測定するステップと、
登録及び特定された主題区域の測定された属性を比較するステップであって、第1及び回転された3次元データセットの中の主題区域の比較を可能にする、ステップと
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
第1、第2及び回転された3次元データセットが、光コヒーレンス・トモグラフィ(OCT)データセットである、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
試料から取得された3次元データセットを解析するコンピュータ・プログラムプロダクトであって、コンピュータ読み取り可能メディアの中に具体化されたコンピュータ・プログラム・コードを備え、コンピュータ・プログラム・コードが、請求項8に記載の方法を実行するように構成されたプログラム・コードを備えるコンピュータ・プログラムプロダクト。
【請求項13】
請求項8に記載の方法を実行するように構成されたコンピュータ・システム。
【請求項14】
時間の経過中に試料から取得されたデータセットを解析する方法であって、
第1及び第2の3次元データセットから作成されたそれぞれの第1及び第2の体積強度投影(VIP)画像の中で少なくとも1つの目印を同定及び登録するステップと、
登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び第2のVIP画像を整列するステップであって、第1及び第2の3次元データセットの中で共通主題区域を特定し、第1及び第2の時間における第1及び第2の3次元データセットのそれぞれの共通主題区域の比較を可能にする、ステップと
含む、方法。
【請求項15】
時間の経過中に試料から取得されたデータセットを解析するコンピュータ・プログラムプロダクトであって、
コンピュータ読み取り可能メディアの中に具体化されたコンピュータ・プログラム・コードを備え、前記コンピュータ・プログラム・コードが、請求項14に記載の方法を実行するように構成されたプログラム・コードを備える、コンピュータ・プログラムプロダクト。
【請求項16】
請求項14に記載の方法を実行するように構成されたコンピュータ・システム。
【請求項17】
時間の経過中に試料から取得された3次元データセットを解析するシステムであって、
第1の時間に試料から第1の3次元データセットを取得し、第1の時間とは異なる第2の時間に試料から第2の3次元データセットを取得するように構成されたデータセット獲得モジュールと、
第1の3次元データセットから第1の体積強度投影(VIP)画像を作成し、第2の3次元データセットから第2のVIP画像を作成するように構成された体積強度投影(VIP)モジュールと、
第1のVIP画像内の少なくとも1つの第1の目印及び第2のVIP画像内の少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するように構成された登録モジュールと、
第1及び第2のVIP画像内の登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び第2のVIP画像を整列するように構成された整列モジュールと
を備えるシステム。
【請求項18】
登録モジュールが、更に第1の3次元データセット内の少なくとも1つの主題区域を登録するように構成され、整列モジュールが、更に、登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び第2のVIP画像を整列し、第2の3次元データセットの中で第1の3次元データセットの登録された主題区域を特定し、第1及び第2のそれぞれの時間における第1及び第2のVIP内の登録された主題区域の比較を可能にするように構成された、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
第1の3次元データセットの登録された主題区域の属性を測定し、
第2の3次元データセットの特定された主題区域の属性を測定し、
登録及び特定された主題区域の測定された属性を比較するステップであって、第1及び第2の時間における主題区域の比較を可能にする
ように構成された比較モジュールを更に備える、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
第1及び第2の3次元データセットが、光コヒーレンス・トモグラフィ(OCT)データセットである、請求項17に記載のシステム。
【請求項21】
第2の3次元データセットを回転し、第2の3次元データセットの軸を第1の3次元データセットの軸に整列して、回転された3次元データセットを取得するように構成された回転モジュールを更に備え、VIPモジュールが、更に、回転された3次元データセットに基づいて、回転されたVIP画像を作成するように構成された、請求項17に記載のシステム。
【請求項22】
登録モジュールが、更に、第1の3次元データセット内の少なくとも1つの主題区域を登録し、回転されたVIP画像の上の少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するように構成され、整列モジュールが、更に、第1及び回転されたVIP画像内の登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び回転されたVIP画像を整列し、登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び回転されたVIP画像を整列して、回転された3次元データセットの中で第1の3次元データセット内の登録された主題区域を特定し、第1及び回転された3次元データセットのそれぞれの登録された主題区域と特定された主題区域との比較を可能にするように構成された、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
第1の3次元データセットの登録された主題区域の属性を測定し、
回転された3次元データセットの特定された主題区域の属性を測定し、
登録及び特定された主題区域の測定された属性を比較するステップであって、第1及び回転された3次元データセット内の主題区域の比較を可能にする
ように構成された比較モジュールを更に備える、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
時間の経過中に試料から取得された3次元データセットを解析するコンピュータ・プログラムプロダクトであって、
コンピュータ読み取り可能プログラム・コードが具体化されたコンピュータ読み取り可能記憶メディアを有し、前記コンピュータ読み取り可能プログラム・コードが、
第1の時間に試料から第1の3次元データセットを取得するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
第1の3次元データセットから第1の体積強度投影(VIP)画像を作成するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
第1のVIP画像の中で少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
第1の時間とは異なる第2の時間に試料から第2の3次元データセットを取得するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
第2の3次元データセットから第2のVIP画像を作成するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
第2のVIP画像内で少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
第1及び第2のVIP画像内の登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び第2のVIP画像を整列するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと
を備えるコンピュータ・プログラムプロダクト。
【請求項25】
第1の3次元データセット内の少なくとも1つの主題区域を登録するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードを更に備え、整列するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードが、更に、登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び第2のVIP画像を整列し、第2の3次元データセットの中で第1の3次元データセットの登録された主題区域を特定して、第1及び第2の時間における第1及び第2の3次元データセット内のそれぞれの登録された主題区域の比較を可能にすることを備える、請求項24に記載のコンピュータ・プログラムプロダクト。
【請求項26】
第1の3次元データセットの登録された主題区域の属性を測定するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
第2の3次元データセットの特定された主題区域の属性を測定するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
登録及び特定された主題区域の測定された属性を比較し、第1及び第2の時間における主題区域の比較を可能にするように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと
を更に備える、請求項25に記載のコンピュータ・プログラムプロダクト。
【請求項27】
第1及び第2の3次元データセットが光コヒーレンス・トモグラフィ(OCT)データセットである、請求項24に記載のコンピュータ・プログラムプロダクト。
【請求項28】
第2の3次元データセットを回転して第2の3次元データセットの軸を第1の3次元データセットの軸に整列し、回転された3次元データセットを取得するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
回転された3次元データセットに基づいて、回転されたVIP画像を作成するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと
を更に備える、請求項24に記載のコンピュータ・プログラムプロダクト。
【請求項29】
第1の3次元データセット内の少なくとも1つの主題区域を登録するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
回転されたVIP画像の上の少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
第1及び回転されたVIP画像内の登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び回転されたVIP画像を整列し、登録された少なくとも1つの第1の目印に基づいて第1及び回転されたVIP画像を整列して、回転された3次元データセットの中で第1の3次元データセット内の登録された主題区域を特定し、第1及び回転された3次元データセットのそれぞれの登録された主題区域と特定された主題区域との比較を可能にするように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと
を更に備える、請求項28に記載のコンピュータ・プログラムプロダクト。
【請求項30】
第1の3次元データセットの登録された主題区域の属性を測定するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
回転された3次元データセットの特定された主題区域の属性を測定するように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
登録及び特定された主題区域の測定された属性を比較し、第1及び回転された3次元データセット内の主題区域の比較を可能にするように構成されたコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと
を更に備える、請求項29に記載のコンピュータ・プログラムプロダクト。
【請求項31】
時間の経過中に試料から取得された3次元データセットを解析する方法であって、
第1の時間に試料から第1の3次元データセットを取得するステップと、
第1の3次元データセットから第1の体積強度投影(VIP)画像を作成するステップと、
第1のVIP画像上の少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するステップと、
第1の3次元データセット内の主題区域を第1のVIP画像の上に登録するステップと、
第1の時間とは異なる第2の時間に第2の3次元データセットを取得するステップと、
第2の3次元データセットから第2のVIP画像を作成するステップと、
第2のVIP画像の上で少なくとも1つの第1の目印を同定及び登録するステップと、
第1のVIP及び第2のVIP画像の上に登録された第1の少なくとも1つの目印の間で整列を引き出すステップと、
第1の3次元データセットから引き出された少なくとも1つの目印の登録及び第1及び第2のVIP画像間の整列に基づいて、第2の3次元データセットの中で、第1の3次元データセット内に登録された主題区域を特定するステップと
含む、方法。
【請求項32】
第1の時間に取得された第1の3次元データセット内の登録された主題区域の属性を測定するステップと、
第2の時間に取得された第2のデータセット内の特定された主題区域の属性を測定するステップと、
登録及び特定された主題区域の属性を比較するステップであって、第1及び第2の時間における主題区域の比較を可能にする、ステップと
を更に含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
第2の3次元データセットを回転し、第2の3次元データセットの軸を第1の3次元データセットの軸に整列して、回転された3次元データセットを提供するステップと、
回転された3次元データセットから、回転されたVIP画像を作成するステップと、
回転されたVIP画像上の少なくとも1つの目印を同定及び登録するステップと、
第1及び回転されたVIP画像上の少なくとも1つの目印の間で整列を引き出すステップと、
第1の3次元データセットから引き出された少なくとも1つの目印の登録及び第1及び回転されたVIP画像の間の整列に基づいて、回転された3次元データセットの中で第1の3次元データセット内に登録された主題区域を特定するステップと
を更に含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
第1の3次元データセット内の登録された主題区域の属性を測定するステップと、
回転された3次元データセット内の特定された主題区域の属性を測定するステップと、
第1及び回転されたデータセット内の登録及び特定された主題区域の属性を比較するステップと
を更に含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
第1の3次元データセットを軸の周りで回転するステップと、
回転された第1の3次元データセットを規則的格子へ補間するステップと、
回転された第1の3次元データセットから、回転されたVIP画像を作成するステップと、
回転されたVIP画像の上で少なくとも1つの第2の目印を同定及び登録するステップと、
回転された3次元データセット内の第2の主題区域を、回転されたVIP画像の上の目印へ登録するステップと、
第1及び第2の時間とは異なる第3の時間に第3の3次元データセットを取得するステップと、
第3の3次元データセットの方位を第1の回転された3次元データセットに対して回転及び整列するステップと、
回転及び整列された第3の3次元データセットから第3のVIP画像を作成するステップと、
第3のVIP画像の上で少なくとも1つの第2の目印を同定及び登録するステップと、
回転されたVIP及び第3のVIP画像の上に登録された第2の少なくとも1つの目印の間で整列を引き出すステップと、
回転された3次元データセットから引き出された少なくとも1つの第2の目印の登録及び回転及び第3のVIP画像間の整列に基づいて、第3の3次元データセットの中で、回転された3次元データセット内に登録された主題区域を特定するステップと
を更に含む、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
回転された3次元データセット内の登録された主題区域の属性を測定するステップと、
第3の3次元データセット内の特定された主題区域の属性を測定するステップと、
回転及び第3のデータセットのそれぞれの登録及び特定された主題区域の属性を比較するステップと
を更に含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
第1の3次元データセットが軸の周りで回転されて、回転された第1の3次元データセットを提供し、回転された第1の3次元データセットから第1のVIP画像が作成され、第2の3次元データセットが、回転された第1の3次元データセットに整列された軸の周りで回転されて、回転された第2の3次元データセットを提供し、回転された第2の3次元データセットから第2のVIP画像が作成される、請求項31に記載の方法。
【請求項38】
第1の回転された3次元データセット内の登録された主題区域の属性を測定するステップと、
第2の3次元データセット内の特定された主題区域の属性を測定するステップと、
回転された第1及び第2のデータセットのそれぞれの登録及び特定された主題区域の属性を比較するステップと
を更に含む、請求項37に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2009−503544(P2009−503544A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−525059(P2008−525059)
【出願日】平成18年7月31日(2006.7.31)
【国際出願番号】PCT/US2006/029535
【国際公開番号】WO2007/016397
【国際公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(508027811)バイオプティジェン,インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】