説明

試料を希釈する装置

本発明は試料を希釈するための装置に関し、希釈液を計量分配するための末端部(9)と、希釈液が容器内に送り込まれるのを可能にするよう末端部(9)の出口(93,94)が容器の開口より上に位置する第一位置と、出口(93,94)が容器から更に離れる第二位置との間で、容器支持体(6)に対して末端部を支持し且つ移動するために、基部(2)から上向きに延びる直立部(12)を有する手段とを含む。本発明によれば、出口(93,94)の第二位置は、第一の側方にあり、直立部は、基部に対して固定され、直立部(12)は、末端部を支持するために、その上方端部にカバー(13)を有し、カバー(13)は、前記位置の間で、直立部上で回転可能であり、前記位置の間でカバー(13)を回転するための回転モータが、カバー(13)及び/又は直立部(12)の内側に収容される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試料の希釈のための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
そのような装置は、所定の希釈率を得るために、試料を収容する容器に希釈液を導入するために使用される。
【0003】
試料が固形であるならばミキサとして知られる他の」装置内で以前に選択的に破砕された試料を備える、結果として得られる混合物は、試験室による微生物学的な分析を受けなければならない。
【0004】
その装置は、通常、試料を収容する容器を受け入れるための支持体を含み、そこでは、末端部が希釈液を計量分配しなければならない。
【0005】
異なる希釈装置が知られている。
【0006】
文献EP−A−1 707 939は、重量希釈装置を記載し、そこでは、希釈液のポケットが、試料を収容するバッグの開口の上に垂直に固定されている。制御回路の制御の下で希釈液をバッグ内に落下するために、ポケットの下方出口管に弁が設けられている。
【0007】
文献US−A−4 350 186は、ポンプを介してタンクによって希釈液が供給される第一急速弁及び第二低速弁を介して希釈液を容器内に送るために、容器内の試料を希釈するための装置を記載している。それらの弁は、金属バー及び水平バーによって容器より上に支持されており、容器は秤量装置を含む基部上に配置されている。装置は係止線を有するコントローラを含み、係止線は断続器に結合され、断続器は基部のシャーシに固定され、断続器が閉塞され且つそれら弁が容器より上にあるようバーが回転されるとき、それは水平部材に固定されたそれらの弁が動作することを可能にする。
【0008】
試料の希釈のための装置以外の装置も知られている。
【0009】
文献EP−B−1 029 808は、液体製品、例えば、化粧品物質用の配給ヘッドに関し、そこでは、製品の配給弁の開放を制御するべき押しボタンを押し得るよう位置決め手段を手動で回転しなければならないのは使用者である。
【0010】
文献WO−2007/113 561は、支持体に固定され且つ支持体に取り付けられるモータによって作動される注射器を使用する試料の準備のための装置を記載している。
【0011】
文献US−A−2 853 210は、外部本体を備えるボトルから液体を配給するための装置に関し、使用者は、配給位置と閉塞位置との間を通るよう、内部本体に対して外部本体を手動で回転しなければならない。
【0012】
文献FR−A−2 579 749は、回路内を連続的に循環する液体製品のサンプリング及び希釈のための自動装置を記載している。
【0013】
文献EP−B−0 251 744は、流体の配給のための装置に関し、央軌のカバーに固定される2つのポンプを含み、それらの一方は、供給されるべき特定量の流体を増分的に測定するためのモータを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、試料を希釈するための装置において、試料を収容する容器及び希釈液を容器に導入するための装置の両方の容易な取扱いを行うことである。
【0015】
他の目的は、試料を希釈するための装置において、希釈液が容器内の特定レベルに達するという事実の故に、容器内の希釈作業が完了されるときに、並びに、容器が引っ込められるときに、希釈液の配給のための末端部が試料液によって或いは試料の粒子によって汚染されるのを防止することである。
【0016】
他の目的は、試料を希釈するための装置の人間工学を向上することである。
【0017】
他の目的は、試料を希釈するための装置の製造コストを削減することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の目的は、試料を希釈するための装置であり、当該装置は、
− 試料を収容しなければならない容器を受け入れるために基部の上に設けられ且つ上方開口を有する少なくとも1つの支持体と、
− 希釈液のための出口を含む、希釈液の配給のための少なくとも1つの末端部と、
− 制御手段を備える、所定の量に従って末端部に前記希釈液を運搬するためのシステムと、
− 第一位置及び第二位置の一方及び他方の間で末端部を支持体に対して支持するために基部から上に延びる直立部を含む手段とを含み、第一位置において、末端部の出口は、希釈液が末端部を介して容器に送られることを可能にするよう容器の開口より上にあり、第二位置において、末端部の出口は、第一位置よりも容器から更に離れ、末端部の出口の第二位置は、その第一位置に対して横方向にあり、直立部は、支持体に対して基部上に固定され、直立部は、末端部の支持体として働くカバーによって覆われ、カバーは、第一位置及び第二位置の一方又は他方の間で直立部上に回転可能に取り付けられ、第一位置及び第二位置の一方及び他方の間でカバーを回転するためのモータが、カバー及び/又は直立部の内側に収容される。
【0019】
本発明の実施態様によれば、以下の通りである。
【0020】
− モータは、カバーの下で直立部の上方部分内に配置される。
【0021】
− カバーは、直立部の上方部分の外表面の反対側に配置される外表面を含む。
【0022】
− 末端部は、それをカバーに取り付ける働きをする部分に対して屈曲される出口を有する。
【0023】
− カバーは、末端部の取外し可能な取付けのために少なくとも1つの部材を含み、この取付部材は、モータに対するカバーの回転接続部としても作用する。
【0024】
− モータは、第一位置及び第二位置の一方及び他方の間でカバー及び末端部を回転するために結合手段によってカバーと一致して回転するようにされる心棒を回転し得る。
【0025】
− 結合手段は、心棒に固定される片を含み、カバーは、末端部の取外し可能な取付けのための手段を含み、心棒に固定される片への取付部としても働く。
【0026】
− 第一ストップ及び第二ストップのそれぞれに対するストップ部材の支持体によって第一位置及び第二位置のそれぞれにおいてカバーの回転を停止するために、カバーは、直立部に対して固定される少なくとも1つのストップ部材と協働する第一ストップ及び第二ストップを含む。
【0027】
− 当該装置は、ストップ部材が関連するストップに接触する前にモータの回転を停止するための自動制御手段と協働する第一位置及び/又は第二位置の接近を検出する手段を含む。
【0028】
− 接近を検出する手段は、カバー内に配置される孔又は壁の存在を検出するために光学的であり、孔及び壁を境界付ける縁部の検出は、ストップ部材が関連するストップに接触することなしに、第一位置及び/又は第二位置に近接して配置されるカバーの角位置に対応する。
【0029】
本発明は、添付の図面を参照して非限定的な実施例によってのみ与えられる以下の記載からより良好に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】第一希釈液配給位置にある本発明に従った希釈装置の実施態様を概略的に示す斜視図であり、
【図2】希釈液配給のない第二位置にある図1に従った装置を概略的に示す斜視図である。
【図3】図1及び図2の装置に対する希釈液の配給のための末端部の支持及び移動装置を概略的に示す斜視図である。
【図4】図3に従った末端部の支持及び移動装置を概略的に示す分解斜視図である。
【図5】図3及び図4に従った末端部の支持装置の上方部分の内部を概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図面において、本発明に従った希釈装置1は、装置の異なる素子、特に以下の素子を支持する基部2を含む。
【0032】
− 制御モニタ4と制御ボタン5とを含む制御パネル3。
【0033】
− 希釈されるべき試料を収容しなければならない容器6のための支持体6。
【0034】
− 容器が支持体6上にあるときに容器の内容物(中身)の秤量システム。支持体6とベース2の内側に配置される秤量システム(図示せず)との間には、機械的接続手段7が設けられる。
【0035】
− パイプ101,102を介して、希釈液タンク(図示せず)から関連する末端部91に希釈液を送るために、例えば、基部2の1つ又はそれよりも多くの側21,22に配置される、1つ又はそれよりも多くのポンプ8、例えば、蠕動ポンプ81。パイプ101,102は、蠕動ポンプの場合には、可撓である。
【0036】
− 末端部又は複数の末端部91,92の支持及び移動のための装置11。
【0037】
もちろん、素子3、4、及び、5以外の装置の動作の如何なる他の種類の制御インターフェースをも提供し得る。
【0038】
パイプを介して単一のタンクから末端部に希釈液を送るための単一の末端部、パイプ、及び、関連するポンプ、或いは、複数のパイプを介して複数のタンクから複数の末端部を介して異なる種類の希釈液を配給するために、幾つかの末端部、パイプ、ポンプ、及び、関連する希釈液のポンプを提供し得る。以下では、末端部又は複数の末端部は、参照番号9によって概ね指し示され、関連するパイプ又は複数のパイプは、参照番号100によって概ね指し示され、関連するポンプ又は複数のポンプは、参照番号8によって概ね指し示される。
【0039】
制御インターフェース3、支持体6、及び、装置11は、例えば、基部2上で前から後に互いに配置されている。
【0040】
試料を収容し希釈液を受け入れなければならず且つ希釈液の導入のために支持体6上に少なくとも一時的に固定されなければならない容器(図示せず)は、希釈液の通過のための上方開口を含み、例えば、柔軟なプラスチック材料製のバッグによって形成される。この場合には、支持体6は、例えば、例えば、右から左に延びる2つの垂直な平行な板61,62によって形成され、2つの垂直な平行な板61,62は、容器のための上方通路及び側方通路を作り出すために離間し、例えば、板と一体物に作製される下方部分63によって共に接合されており、下方部分63は、秤量システムに接続される。
【0041】
容器の内容物の秤量システム及び使用者による制御インターフェース3は、例えば、ボタン5の故にインターフェース3上で選択される希釈率に守るよう、所定量に従った末端部9内の希釈液の運搬のためのコンベヤシステムに接続され、この希釈率は、モニタ4上に表示される。
【0042】
末端部の支持及び移動のための装置11は、基部2上に固定される直立部12を含み、この直立部12は、例えば、円筒形、具体的には、例証されるように、円形である。直立部12は、末端部9を支持するための回転カバー13によって覆われている。
【0043】
図2に例証される第二の休止位置において、カバー13及び末端部9は、例えば、(例証されるように)横方向位置において右に、或いは、直立部12の前方に配置される支持体6に対して左に、末端部9及びその希釈液出口93,94が容器の支持体6から離れるように位置付けられる。この第二位置は、末端部9に送る希釈液のない場合に対応し、且つ、装置の停止位置に対応している。使用者が装置を始動することを欲するときには、使用者はインターフェース3に指令を送信し、使用者が欲する希釈率を選択し、且つ/或いは、それによって課される希釈率で装置を始動する。
【0044】
次に、カバー13は、直立部12上で図2の第二の休止位置から図1に例証される第一の活性位置に回転する。この第一位置において、末端部9の出口93,94は、例えば、例証される実施態様における板61,62の間で、容器の開口より上にあり、且つ、支持体6より上にある。
【0045】
基部2内に設けられる作動手段が、パイプ100を介して希釈液を末端部9に送るために、ポンプ8を自動的に作動する。次に、希釈液は、その関連する出口93,94を介して末端部9から出て、容器内に到達する。末端部9を介して容器に送り込まれる希釈液の量は、既知のように、使用者によって実行される秤量及び使用者によって選択される希釈率の関数として作動手段によって自動的に計算される。
【0046】
例えば、容器が空のときに第一秤量が実行され、バッグに導入される試料の重量を決定するために第二秤量が完了され、秤量は、希釈率の関数として決定される希釈液の量に従って容器への希釈液の導入の間に実行される。
【0047】
末端部の出口93,94は、カバー13からある距離に設置され、カバー13を越える。末端部9の出口93,94は、例えば、希釈液を送るために出口が取り付けられるその長手部分95,96に対して屈曲される。この長手部分95,96は、例えば、カバー13に固定される。カバー13は、例えば、この目的のために、その上方表面に、例えば、各末端部のために1つ又はそれよりも多くのクリップ131によって形成される、末端部9を固定するための手段131を含む。
【0048】
カバー13を回転するための駆動モータ14が、直立部12の上方部分121内に収容される。少なくとも、カバー13の反対側に配置される直立部12の部分は、円筒形であり且つ円形であり、例証される実施態様において直立部12の上方端部122によって形成されるこの部分に対するカバー13の回転を可能にする。
【0049】
例証される実施態様において、カバー13は、直立部12の上方部分121を取り囲み、例えば、半シェルによって形成され、その外壁132は、上方部分121の外表面に対して位置付けられ、頂部から底部に偶発的に放射される液体が直立部12に侵入するのを防止する。
【0050】
例証される実施態様において、支持体6は、例えば、前方に対して方向付けられる、直立部12とインターフェース3との間の基部2の頂部の空洞部71内の手段7によって支持され、容器の側部に偶発的に放射される液体がインターフェース3又は基部2及び直立部12の残部の汚すのを防止する。直立部12の基部72は、例えば、中空部71の縁部より上に配置され、例えば、直立部12と中空部71との間の基部2の上方表面74は、前方に対して、即ち、直立部12から中空部71に向かって傾斜されている。
【0051】
直立部12は、例えば、底部から頂部に中空であり、例えば、管状である。モータ14は、プラテン15を用いて直立部12内に固定され、プラテン自体は、取付手段16によって上方部分21に固定される。プラテン15は、例えば、上方端部122の外径に対応する直径のディスク形態であって、直立部12の頂部に載り、取付手段16は、例えば、上方端部122の対応するネジ山16b内に適合される1つ又はそれよりも多くのネジによって形成される。モータ14は、直立部12の上方部分121内でプラテン15の下に如何なる適切な手段によっても保持される。モータ14は、接続手段19を用いてカバー13の回転と一致して心棒18を回転する。これらの回転接続手段19は、例えば、心棒18とカバー13との間の単一片又は結合ワッシャ19によって形成される。例証される実施態様において、ワッシャ19は、例えば、心棒18の周りの横方向ネジ19aによって固定される。クリップ若しくは複数のクリップ131又は末端部9をカバー13に取り付けるあらゆる他の取付手段は、例えば、クリップ又は複数のクリップ131を通過し且つ結合片19の上方表面上に配置されるネジ山19c内に螺入されるネジ19bのような結合片19への取付手段19bを用いて、末端部又は複数の末端部9を取り付け働き、及び、末端部又は複数の末端部9を結合片19に並びに回転心棒18に取り付ける働きを同時に行い、カバー13は、その上方表面133に、それらの縁部でのクリップ131の通過及び支持のための1つ又はそれよりも多くの孔134を含む。カバー13の上方表面133は、その縁部の一方及び/又は他方に、関連する末端部9の長手部分95,96を受け入れ且つ位置付けるための溝を含み、その手段131は、例えば、溝135の2つの部分の間の上方表面133の中央部分に配置される。その出口93,94から離れるその端部に、末端部9の中央部分95,96は、末端部9への希釈液の進入のためにパイプ100に取り付けられる屈曲区域97,98によって延長される。カバー13の後方縁部の溝135は、末端部9の進入区域97,98の受入れ及び位置付けのための溝137によって下向きに延長される。
【0052】
図5に例証される実施態様において、カバー13の内部は、それぞれ第一位置及び第二位置にある第一及び第二の回転ストップ21,22を含み、これらのストップ21,22は、例えば、プラテン15の頂部を越えて突出するピン23によって形成される、直立部12に固定されるストップ部材23と協働する。ストップ21及び22の間の部材23の通路のためのゾーン24が第一位置及び第二位置の一方及び他方の間の回転中にカバー13内に設けられる。
【0053】
カバー13の第一位置及び第二位置の接近を検出する手段が直立部12に設けられる。これらの接近検出手段30は、例えば、カバー13内に配置される対応部分31と協働し、接近検出手段30は、第一位置及び第二位置付近への回転中の移動を検出する。これらの検出手段30は、例えば、カバー13内に設けられ且つ第一位置及び第二位置に対して位置付けられる壁又は孔31の存在を検出するために光学的である。例証される実施態様では、例えば、第一位置と関連付けられる第一孔311が設けられ、この第一孔311は、検出手段30の光信号に対する障壁を形成する壁313によって、第二位置と関連付けられる第二孔312と分離されるのに対し、孔311,312は、この検出に対する障壁を形成しない。孔311,312及び壁313は、少なくとも部分的に心棒18を取り囲むカバー13の内壁内に設けられる。この第一位置に達する前に並びに部材23が第一ストップ21に接触する前に、第二位置から第一位置へのカバー13の回転中に検出手段30と会うよう、遮断壁313から第一孔311を分離する第一縁部314は、第一ストップ21に対して位置付けられる。同様に、第二位置に到達する前に並びに部材23が第二ストップ22と接触する前に、第一位置から第二位置への回転中に検出手段30と会うよう、遮断壁313から第二孔312を分離する第二縁部315は第二ストップ22に対して位置付けられる。検出手段30は、例えば、プラテン15に固定される光学フォークによって形成され、光学フォークは、遮断壁313が第一位置及び第二位置の間のフォーク30の2つの歯316,317の間にあるときに、孔311,312及び遮断壁313を遮断し得る。検出手段30による、第二位置から第一位置への回転中の第一縁部314の交差の検出は、適切な自動手段によって、モータ14の回転停止を引き起こし、カバー13及び末端部9の回転を停止させる。検出手段30による、第一位置から第二位置への回転中の第二縁部315の交差の検出は、適切な自動手段によって、モータ14の回転の停止を引き起こし、カバー13及び末端部9の回転を停止させる。
【0054】
例証される実施態様では、弾性素子40が、カバー13への結合のための手段19の下で、モータ14によって駆動される回転心棒18上に挿入され、第一位置又は第二位置に到達するときに部材23がストップ21又は22に対するときに、モータ14の回転が完全に停止されない事態において、直立部12上でカバー13を強化する場合に、それらの間にある程度の自由度を許容する。例えば、これらの手段40は、例えば、心棒18の基部を取り囲む下方リング41と手段19の下方表面との間で心棒18について螺旋状に螺刻される圧縮バネによって形成される。
【0055】
電気の供給及びモータの制御のために並びに電気の供給及び手段30によって送信される回転検出信号の受信のために、基部12内に配置される装置の制御ユニットへの電気接続の手段が設けられる。モータ14は、選択的に、そのロータとカバー13と一致して回転する回転心棒18との間にモータ減速装置17を含む。
【0056】
使用者によるインターフェース3の作動に応答して、希釈液を計量分配するためにカバー13及び末端部9を第二の休止位置から第一の活性位置に移動し、次に、規定投与量でこの計量分配を停止し、そして、カバー13及び末端部9を第一の活性位置から第二の休止位置に再び移動するための自動手段が基部12内に設けられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料を希釈するための装置であって、
前記試料を収容しなければならない容器を受け入れるために基部の上に設けられ且つ上方開口を有する少なくとも1つの支持体と、
前記希釈液のための出口を含む、前記希釈液の配給のための少なくとも1つの末端部と、
制御手段を備える、所定の量に従って前記末端部に前記希釈液を運搬するためのシステムと、
第一位置及び第二位置の一方及び他方の間で前記末端部を前記支持体に対して支持するために前記基部から上に延びる直立部を含む手段とを含み、前記第一位置において、前記末端部の前記出口は、前記末端部を介して前記希釈液を前記容器に送ることを許容するよう、前記容器の開口より上にあり、前記第二位置において、前記末端部の前記出口は、前記第一位置よりも前記容器から更に離れ、
前記第一位置及び前記第二位置の一方及び他方の間で前記希釈液の配給のための前記末端部の支持体として働くカバーを前記直立部に対して回転するために、前記カバー及び/又は前記直立部の内側に収容される回転モータを含み、前記末端部の前記出口の前記第二位置は、その第一位置に対して横方向にあり、前記直立部は、前記支持体に対して前記基部上に固定され、且つ、前記第一位置及び前記第二位置の一方又は他方の間で前記直立部上に回転可能に取り付けられる前記カバーによって覆われることを特徴とする、
装置。
【請求項2】
前記モータは、前記カバーの下で前記直立部の上方部分内に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記カバーは、前記直立部の前記上方部分の外表面の反対側に配置される外表面を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記末端部は、前記カバーへの取付部として作用する部分に対して屈曲される出口を有することを特徴とする、請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記カバーは、前記末端部の取外し可能な取付けのために少なくとも1つの取付部材を含み、該取付部材は、回転における前記モータに対する前記カバーの接続部としても作用することを特徴とする、請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記モータは、前記第一位置及び前記第二位置の一方及び他方の間で前記カバー及び前記末端部を回転するために結合手段によって前記カバーと一致して回転するようにされる心棒を回転可能であることを特徴とする、請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記結合手段は、前記心棒に固定される片を含み、前記カバーは、前記末端部の取外し可能な取付けのための手段を含み、前記心棒に固定される前記片への取付部としても作用することを特徴とする、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記直立部に対して固定される少なくとも1つのストップ部材と協働する第一ストップ及び第二ストップを含み、前記カバーは、前記第一ストップ及び前記第二ストップのそれぞれに対する前記ストップ部材の支持体によって、前記第一位置及び前記第二位置のそれぞれにおいて前記カバーの回転を停止することを特徴とする、請求項1乃至7のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記ストップ部材が前記関連するストップに接触する前に前記モータの回転を停止するための自動制御手段と協働する前記第一位置及び/又は前記第二位置の接近を検出する手段を含むことを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記接近を検出する手段は、前記カバー内に配置される孔又は壁の存在を検出するために光学的であり、前記孔及び壁を境界付ける縁部の検出は、前記ストップ部材が前記関連するストップに接触することなしに、前記第一位置及び/又は前記第二位置に近接して配置される前記カバーの角位置に対応することを特徴とする、請求項9に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−522235(P2011−522235A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510990(P2011−510990)
【出願日】平成21年5月26日(2009.5.26)
【国際出願番号】PCT/EP2009/056380
【国際公開番号】WO2009/144226
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【出願人】(510316659)
【Fターム(参考)】