説明

試料保管装置

【課題】液体窒素容器内部に多層の回転テーブルを設置して複数の試料保管ボックスを多層の回転テーブルに保管し、空間利用の効率が越等な効果を提供する。
【解決手段】回転軸100と、中央上部に上向きに突出し、前記回転軸が挿入されるように上部円筒部が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸が挿入されるように下部円筒部が形成される回転テーブルと、前記回転テーブルの上面を分割するように少なくとも一つが前記回転テーブルの上面に形成される分割部材と、その一側が前記下部円筒部の外周面の一側にヒンジ結合部によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部を形成して固定隙間角を形成させる固定部材400と、前記上部円筒部の外周面に沿って形成され、前記固定部材の下端が挿入されるように複数の挿入ホールが形成される掛け部材500を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は試料保管装置に関するものであり、特に、液体窒素容器内部に多層の回転テーブルを設置して複数の試料保管ボックスを多層の回転テーブルに保管することによって、空間利用の効率が越等な効果を提供する試料保管装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な試料保管装置は液体酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガスなどを保存する。特に、超低温液体窒素の-196℃を利用して臍帯血(胎盤とへその緒にある血液)、遺伝子、組職細胞、骨髓、受精卵、白血球、心臓弁膜、各種微生物、及び細胞などを長期的に低温保存する装置である。
【0003】
従来の試料保管装置は液体窒素容器10のカバ―20を開いて円筒入口30から内部に保管している試料保管ボックスを出納する。
【0004】
前記のような従来の試料保管装置たちは複数の試料保管ボックスを保管するためには液体窒素容器が大きくなければならなく、これによる液体窒素容器の製造原価が上昇するので、費用負担が大きくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明は、前記のような従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、本発明の目的は、回転軸に回転テーブルを挿入して複数の試料保管ボックスを積層することによって、空間の利用効率を極大化させることができる試料保管装置を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、回転軸に複数の回転テーブルを積層する場合を備えて、分割部材貫通ホール及び視野確保ホールを形成し、該当の分割部材貫通ホールに固定棒を挿入して少なくとも一つ以上の回転テーブルを固定させて回転テーブルたちが同時に回転できると共に、視野確保ホールが該当の試料保管ボックスの上側に位置することによって、同時に回転する回転テーブルたちの下側に位置した回転テーブル内に保管された試料保管ボックスを容易く出納することができる試料保管装置を提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、ベアリングを上部回転ユニットと下部回転ユニットとの間に、下部回転ユニット2000が複数個で構成される場合には、下部回転ユニットと下部回転ユニットとの間にそれぞれ形成して円滑な回転が可能な試料保管装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的等を果たすための本発明による本発明の一実施例による試料保管装置は、回転軸100と、中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つが前記回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400と、前記上部円筒部210の外周面に沿って形成され、前記固定部材400の下端が挿入されるように複数の挿入ホール510が形成される掛け部材500と、を含んで構成されることを特徴とする。
【0009】
前記の目的等を果たすための本発明による本発明の他の実施例による試料保管装置は、回転軸100と、中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つが前記回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400と、前記上部円筒部210の外周面に沿って形成され、前記固定部材400の下端が挿入されるように複数の挿入ホール510が形成される掛け部材500と、前記分割部材300に一定の間隔で少なくとも一つ以上形成される分割部材貫通ホール310と、を含んで構成されることを特徴とする。
【0010】
ここで、前記回転テーブル、分割部材、固定部材、掛け部材を一組みにして前記回転軸100に挿入して複数個を積層することを特徴とする。
【0011】
また、前記回転テーブル、分割部材、固定部材、掛け部材を一組にして前記回転軸100に挿入して複数個を積層する場合、中央に回転軸100が貫通されるように軸挿入ホールが形成され、上部円筒部上部210に形成されるベアリング600をもっと含んで構成されることを特徴とする。
【0012】
また、前記回転テーブル、分割部材、固定部材、掛け部材を一組にして前記回転軸100に挿入して複数個を積層する場合、上側に位置した前記回転テーブルには前記分割部材により分割されたいずれか一つの区域に視野確保ホール250を形成させることを特徴とする。
【0013】
前記の目的等を果たすための本発明による本発明のさらに他の実施例による試料保管装置は、回転軸100と、中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つが前記回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400とを含んで構成される上部回転ユニット1000と、 中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つが前記回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400と、前記上部円筒部210の外周面に沿って形成され、前記固定部材400の下端が挿入されるように複数の挿入ホール510が形成される掛け部材500とを含んで構成されて前記回転軸100に挿入されるが、前記上部回転ユニット1000の下側に形成される下部回転ユニット2000と、を含んで構成され、前記下部回転ユニット2000を少なくとも一つ積層することを特徴とする。
【0014】
前記の目的等を果たすための本発明による本発明のさらに他の実施例による試料保管装置は、回転軸100と、中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つが前記回転テーブル200の上面に形成される分割部材と、
その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400とを含んで構成される上部回転ユニット1000と、 中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つが前記回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400と、前記上部円筒部210の外周面に沿って形成され、前記固定部材400の下端が挿入されるように複数の挿入ホール510が形成される掛け部材500とを含んで構成されて前記回転軸100に挿入されるが、前記上部回転ユニット1000の下側に形成される下部回転ユニット2000と、を含んで構成され、前記下部回転ユニット2000を少なくとも一つ積層することを特徴とし、中央に前記回転軸100が貫通されるように軸挿入ホールが形成され、前記上部円筒部上部210に形成されるベアリング600を前記上部回転ユニット1000と前記下部回転ユニット2000との間に、下部回転ユニット2000が複数個で構成される場合には前記下部回転ユニットと下部回転ユニットとの間に形成させることを特徴とする。
【0015】
ここで、前記分割部材に一定の間隔で少なくとも一つ形成される分割部材貫通ホール310を含んで構成されることを特徴とする。
【0016】
また、最下側に形成される前記回転テーブルを除いた回転テーブルには分割部材により分割されたいずれか一つの区域に視野確保ホール250を形成させることを特徴とする。
【0017】
また、前記分割部材貫通ホールに、固定棒700を挿入して少なくとも一つの回転テーブルを固定させることを特徴とする。
【0018】
また、前記固定隙間角がある方向に回転の時、回転テーブルの底面にかかるようになって上側に形成された回転テーブル及び下側に形成された回転テーブルが同時に回転するようになることを特徴とする。
【0019】
また、前記固定隙間角がある方向の反対方向に回転の時、回転テーブルの底面にかからなくなって上側に形成された回転テーブルの回転が自由になることを特徴とする。
【0020】
また、前記視野確保ホール250の角度は、0度ないし45度であることを特徴とする。
【0021】
また、前記視野確保ホール250の角度は、45度ないし90度であることを特徴とする。
【0022】
また、前記視野確保ホール250の角度は、90度ないし180度であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
前記で説明したように、本発明は回転軸に回転テーブルを挿入して複数の試料保管ボックスを積層することによって、空間の利用効率を極大化させることができる試料保管装置を提供する有用な効果がある。
【0024】
また、回転軸に複数の回転テーブルを積層する場合を備えて、分割部材貫通ホール及び視野確保ホールを形成し、該当の分割部材貫通ホールに固定棒を挿入して少なくとも一つ以上の回転テーブルを固定させて回転テーブルたちが同時に回転できると共に、視野確保ホールが該当の試料保管ボックスの上側に位置することによって、同時に回転する回転テーブルたちの下側に位置した回転テーブル内に保管された試料保管ボックスを容易く出納することができる試料保管装置を提供する有用な効果がある。
【0025】
さらに、ベアリングを上部回転ユニットと下部回転ユニットとの間に、下部回転ユニットが複数個で構成される場合には、下部回転ユニットと下部回転ユニットとの間にそれぞれ形成して円滑な回転が可能な試料保管装置を提供する有用な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】一般的な試料保管装置の外形を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例による試料保管装置の上部回転ユニットの斜視図である。
【図3】本発明の一実施例による試料保管装置の下部回転ユニットの斜視図である。
【図4】本発明の一実施例による試料保管装置の下部回転ユニットが複数個で構成される場合にベアリングの位置を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施例による上部回転ユニットと複数の下部回転ユニットを回転軸に結合した試料保管装置の斜視図である。
【図6】本発明の一実施例による上部回転ユニットと複数の下部回転ユニットを回転軸に結合した試料保管装置の断面図である。
【図7】本発明の一実施例による上部回転ユニットと複数の下部回転ユニットを回転軸に結合した試料保管装置内に保管された試料保管ボックスを出納する例を示す例示図である。
【図8】本発明の一実施例による上部回転ユニットと複数の下部回転ユニットを回転軸に結合した試料保管装置の分解斜視図である。
【図9】本発明の一実施例による試料保管装置の固定部材が固定部材にかかる例を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以上のような本発明の目的と別の特徴及び長所などは次に参照する本発明の好適な実施例に対する以下の説明から明確になるであろう。
【0028】
図2は本発明の一実施例による試料保管装置の上部回転ユニットの斜視図である。
【0029】
図2に図示したように、試料保管装置の上部回転ユニット1000は、中央上部に上向きに突出し、回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、
前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つ以上が回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、
その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400とを基本的に構成している。
【0030】
必要によって前記上部円筒部210の外周面に沿って形成され、前記固定部材400の下端が挿入されるように複数の挿入ホール510が形成される掛け部材500をもっと含んで構成することもできる。
【0031】
具体的に説明すれば、前記回転テーブル200は中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される。
【0032】
この時、図3に図示した下部回転ユニット2000と回転軸100に上下に挿入される場合に下部回転ユニット2000に安着されている複数個の試料保管ボックス900を出納するためには前記上部及び下部回転ユニットの回転テーブル200には分割部材300によって分割されたいずれか一つの区域に視野確保ホール250を形成して願う位置にある試料保管ボックスを出納する。
【0033】
図3は本発明の一実施例による試料保管装置の下部回転ユニットの斜視図である。
【0034】
図3に図示したように、前記下部回転ユニット2000は、中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、
前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つ以上が回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、
その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によってヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400と、
前記上部円筒部210の外周面に沿って形成され、前記固定部材400の下端が挿入されるように複数の挿入ホール510が形成される掛け部材500とを含んで構成されて前記回転軸100に挿入されるが、前記上部回転ユニット1000の下側に形成するようになる。
【0035】
この時、中央に回転軸100が貫通されるように軸挿入ホールが形成され、上部円筒部上部210に形成されるベアリング600を前記上部回転ユニット1000と下部回転ユニット2000との間に、図4に図示したように、下部回転ユニット2000が複数個で構成される場合には下部回転ユニットと下部回転ユニットとの間に形成させる。
【0036】
前記ベアリング600を形成して回転テーブル200の円滑な回転を遂行することができる。
【0037】
また、前記分割部材300に一定の間隔で少なくとも一つ以上形成される分割部材貫通ホール310を含んで構成されることを特徴とする。
【0038】
図5は本発明の一実施例による上部回転ユニットと複数の下部回転ユニットを回転軸に結合した試料保管装置の斜視図である。
【0039】
図6は本発明の一実施例による上部回転ユニットと複数の下部回転ユニットを回転軸に結合した試料保管装置の断面図である。
【0040】
図5ないし図6に図示したように、本発明による試料保管装置は、
回転軸100と、
中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、
前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つ以上が回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、
その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によってヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400とを含んで構成される上部回転ユニット1000と、
中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、
前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つ以上が回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、
その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によってヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400と、
前記上部円筒部210の外周面に沿って形成され、前記固定部材400の下端が挿入されるように複数の挿入ホール510が形成される掛け部材500を含んで構成されて前記回転軸100に挿入されるが、前記上部回転ユニット1000の下側に形成される下部回転ユニット2000と、を含んで構成され、前記下部回転ユニット2000を少なくとも一つ以上を積層することを特徴とする。
【0041】
図面に図示したように、前記複数の下部回転ユニット2000の中で最下端に位置した下部回転ユニットには固定部材400を設置構成しなくても良く、前記上部回転ユニット1000には掛け部材500を形成することもできるが、形成しなくても関係ない。
【0042】
図7は本発明の一実施例による上部回転ユニットと複数の下部回転ユニットを回転軸に結合した試料保管装置内に保管された試料保管ボックスを出納する例を示す例示図であり、 図8は本発明の一実施例による上部回転ユニットと複数の下部回転ユニットを回転軸に結合した試料保管装置の分解斜視図である。
【0043】
図7及び図8に図示したように、例えば、上から3番目の回転テーブルのある一領域に試料保管ボックス900が位置しているし、これを管理者が確認して出納するためには、上部回転ユニットに形成された視野確保ホール250と上部回転ユニットのすぐ下側に位置した下部回転ユニットに形成された視野確保ホール250とを一致させると、3番目の回転テーブルに安着された複数個の試料保管ボックス900を見られるようになる。
【0044】
前記視野確保ホール250の角度は、一つの試料保管ボックス900を見られる角度ならば良いが、視野確保が重要な場合には視野確保次元で90度ないし180度を形成させることもできる。
【0045】
また、一定の空間を経済的に確保するために視野確保ホールの角度が狭いほど試料保管ボックスを保管する場所が広くなる。
【0046】
しかし、試料保管ボックス900を出納するための最大空間は確保しなければならない。
【0047】
視野確保ホール250は視野確保だけではなく、試料保管ボックス900の通路なので、試料保管ボックスの大きさより若干広くなければならない。
【0048】
したがって、視野確保ホール250の角度は0度ないし15度、15度ないし30度、30度ないし60度、60度ないし90度、90度ないし180度あるいは0度ないし45度、45度ないし90度、90度ないし180度などのように、試料保管ボックスの大きさによって柔軟に対応して形成される。
【0049】
また、図面に示したように、回転テーブル200たちの回転の時、上部回転ユニットを回転させ、またその下部回転ユニットを回転させる煩わしさを解決しようと多数の分割部材貫通ホールたち310の中からいずれか一つを選択して固定棒700を挿入して上部回転ユニット1000と3番目の下部回転ユニット上側に位置した下部回転ユニット2000が同時に回転するようになる。
【0050】
前述したように、回転軸100に複数の回転テーブル200を挿入して複数個を回転軸100に積層することができるので、試料保管装置の空間の利用効率を極大化させることができる。
【0051】
図9は本発明の一実施例による試料保管装置の固定部材が掛け部材にかかる例を示す例示図である。
【0052】
図9に図示したように、本発明の固定部材400はその一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させることを特徴としている。
【0053】
前記固定隙間角430は固定部材400と上側に形成された回転テーブル間の角度を意味する。
【0054】
また、前記掛け部材500は上部円筒部210の外周面に沿って形成され、前記固定部材400の下端が挿入されるように複数の挿入ホール510が形成されることを特徴としている。
【0055】
この時、前記挿入ホール510は突出部と突出部520との間に形成される。
【0056】
前述した固定隙間角430を形成することによって、回転の時、突出部520の上端へ上がるようになり、反対に回転させれば、突出部520の横面に接触されてこれ以上の角度がないので、上側に形成された回転テーブル底面と接触されて上側に形成された回転テーブルの回転により下側に形成された回転テーブルも一緒に回転するようになる。
【0057】
すなわち、固定部材400によって、いずれか一つの方向へ上側に形成された回転テーブルと下側に形成された回転テーブルが同時に回転するようになる。
【0058】
結局、固定部材400が形成されることによって、上側に形成された回転テーブルと下側に形成された回転テーブルを同時に回転させることができる。
【0059】
一方、前記固定隙間角430の反対には緩衝角440が形成される。前記緩衝角は0度以上であるが、前記固定隙間角430よりは小さな角度を維持しなければならない。即ち、前記固定隙間角430よりは絶対に小さくなる。
【0060】
図9を具体的に説明すれば、前記上側に形成された回転テーブルを固定隙間角430がある方向へ回転する場合、回転テーブルの底面にかかるようになって上側に形成された回転テーブル及び下側に形成された回転テーブルが同時に回転するようになる。また、上側に形成された回転テーブルを前記固定隙間角430がある方向の反対方向すなわち、前記緩衝角440方向へ回転する場合、回転テーブルの底面にかからなくなるので、上側に形成された回転テーブルの回転が自由になる。
【符号の説明】
【0061】
100 回転軸
200 回転テーブル
210 上部円筒部
220 下部円筒部
300 分割部材
400 固定部材
500 固定部材
510 挿入ホール
1000 上部回転ユニット
2000 下部回転ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料保管装置において、
回転軸100と、
中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、
前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つが前記回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、
その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400と、
前記上部円筒部210の外周面に沿って形成され、前記固定部材400の下端が挿入されるように複数の挿入ホール510が形成される掛け部材500と、
を含んで構成されることを特徴とする試料保管装置。
【請求項2】
試料保管装置において、
回転軸100と、
中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、
前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つが前記回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、
その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400と、
前記上部円筒部210の外周面に沿って形成され、前記固定部材400の下端が挿入されるように複数の挿入ホール510が形成される掛け部材500と、
前記分割部材300に一定の間隔で少なくとも一つ以上形成される分割部材貫通ホール310と、
を含んで構成されることを特徴とする試料保管装置。
【請求項3】
前記回転テーブル、分割部材、固定部材、掛け部材を一組みにして前記回転軸100に挿入して複数個を積層することを特徴とする請求項1又は2に記載の試料保管装置。
【請求項4】
前記回転テーブル、分割部材、固定部材、掛け部材を一組にして前記回転軸100に挿入して複数個を積層する場合、中央に回転軸100が貫通されるように軸挿入ホールが形成
され、上部円筒部上部210に形成されるベアリング600をもっと含んで構成されることを特徴とする請求項3に記載の試料保管装置。
【請求項5】
前記回転テーブル、分割部材、固定部材、掛け部材を一組にして前記回転軸100に挿入して複数個を積層する場合、上側に位置した前記回転テーブルには前記分割部材により分割されたいずれか一つの区域に視野確保ホール250を形成させることを特徴とする請求項3に記載の試料保管装置。
【請求項6】
試料保管装置において、
回転軸100と、
中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、
前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つが前記回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、
その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400とを含んで構成される上部回転ユニット1000と、
中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、
前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つが前記回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、
その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400と、
前記上部円筒部210の外周面に沿って形成され、前記固定部材400の下端が挿入されるように複数の挿入ホール510が形成される掛け部材500とを含んで構成されて前記回転軸100に挿入されるが、前記上部回転ユニット1000の下側に形成される下部回転ユニット2000と、
を含んで構成され、前記下部回転ユニット2000を少なくとも一つ積層することを特徴とする試料保管装置。
【請求項7】
試料保管装置において、
回転軸100と、
中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、
前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つが前記回転テーブル200の上面に形成される分割部材と、
その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400とを含んで構成される上部回転ユニット1000と、
中央上部に上向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように上部円筒部210が形成され、中央下部に下向きに突出し、前記回転軸100が挿入されるように下部円筒部220が形成される回転テーブル200と、
前記回転テーブル200の上面を分割するように少なくとも一つが前記回転テーブル200の上面に形成される分割部材300と、
その一側が前記下部円筒部220の外周面の一側にヒンジ結合部410によりヒンジ結合され、その底部が下部円筒部下端より下向きに突出し、その上端側に傾斜部420を形成して固定隙間角430を形成させる固定部材400と、
前記上部円筒部210の外周面に沿って形成され、前記固定部材400の下端が挿入されるように複数の挿入ホール510が形成される掛け部材500とを含んで構成されて前記回転軸100に挿入されるが、前記上部回転ユニット1000の下側に形成される下部回転ユニット2000と、
を含んで構成され、前記下部回転ユニット2000を少なくとも一つ積層することを特徴とし、中央に前記回転軸100が貫通されるように軸挿入ホールが形成され、前記上部円筒部上部210に形成されるベアリング600を前記上部回転ユニット1000と前記下部回転ユニット2000との間に、下部回転ユニット2000が複数個で構成される場合には前記下部回転ユニットと下部回転ユニットとの間に形成させることを特徴とする試料保管装置。
【請求項8】
前記分割部材に一定の間隔で少なくとも一つ形成される分割部材貫通ホール310を含んで構成されることを特徴とする請求項6又は7に記載の試料保管装置.
【請求項9】
最下側に形成される前記回転テーブルを除いた回転テーブルには分割部材により分割されたいずれか一つの区域に視野確保ホール250を形成させることを特徴とする請求項6又は7に記載の試料保管装置。
【請求項10】
前記分割部材貫通ホールに、固定棒700を挿入して少なくとも一つの回転テーブルを固定させることを特徴とする請求項8に記載の試料保管装置。
【請求項11】
前記固定隙間角がある方向に回転の時、回転テーブルの底面にかかるようになって上側に形成された回転テーブル及び下側に形成された回転テーブルが同時に回転するようになることを特徴とする請求項6又は7に記載の試料保管装置。
【請求項12】
前記固定隙間角がある方向の反対方向に回転の時、回転テーブルの底面にかからなくなって上側に形成された回転テーブルの回転が自由になることを特徴とする請求項6又は7に記載の試料保管装置。
【請求項13】
前記視野確保ホール250の角度は、0度ないし45度であることを特徴とする請求項5又は9に記載の試料保管装置。
【請求項14】
前記視野確保ホール250の角度は、45度ないし90度であることを特徴とする請求項5又は9に記載の試料保管装置。
【請求項15】
前記視野確保ホール250の角度は、90度ないし180度であることを特徴とする請求項5又は9に記載の試料保管装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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