説明

試験手順に基づくワークフローを有する試験機

試験機システム(8)および試験機システム(8)を操作するための方法は、試験手順要素を配設するように、グラフィカルユーザインターフェース(47)を使用して作成される試験手順に、容易に利用可能なワークフロープログラムを使用するステップを含む。一実施形態では、試験機システムは、試験を試験片に適用し、そこから測定値を取得するように構成される。試験機は、グラフィカルユーザインターフェースを有する、少なくとも1つのコンピュータを含む。試験手順発生器は、少なくとも1つのコンピュータ上で動作するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
以下の議論は、一般的背景技術情報のために提供されるものにすぎず、請求対象の範囲を決定する際の補助として使用されることを意図するものではない。
【0002】
材料または装置の試験等、試験を行う多数のタイプの機械がある。そのような試験機は、多数の処理ステップを伴う、比較的複雑な試験手順を行うように構成され得る。プロセスフローは、条件分岐を伴う交錯した並列型手順、ループバック、およびプロセスフローの多くのより異なる構成であり得る。
【0003】
現在の試験パラダイムでは、試験(実際のハードウェアの中の、またはシミュレーションの間の)は、大部分は、連続的、事象駆動、またはデータフロー駆動方法を使用して作成される。連続的方法は限定的であり得るが、その一方で、事象駆動およびデータフロー駆動方法は過度に複雑になり得る。
【0004】
さらに、試験シーケンスを変更するステップは、連続的方法では限定的であり、事象駆動またはデータフロー駆動方法では長い時間と労力を要する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書の発明の概要および要約は、以下の発明を実施するための形態にさらに記載される、一連の概念を簡略形態で紹介するために提供される。本発明の概要および要約は、請求される主題の重要となる特徴または不可欠な特徴を識別する、あるいは請求される主題の範囲を判断する補助として使用されることが意図されるものではない。請求される主題は、背景技術に留記される一部または全部の不利点を解決する実装に限定されない。
【0006】
概して、試験フロー設計者のために、ハードウェア試験手順の作成を容易にするステップを提供する方法およびシステムへのニーズが存在する。
【0007】
このニーズおよび他のニーズは、ハードウェアまたはシミュレーション試験用の試験フローを作成し、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)と、GUIに連結され、GUIに試験アクティビティを図に表示させるように構成されるプロセッサとを備え、GUI上の試験アクティビティを表示された試験フローの中に連結し、試験アクティビティが、ハードウェアまたはシミュレーション試験において実施されるように、プロセッサによって試験フロー中に対応して連結されるようにシステムを提供する、本明細書に開示する実施形態が合致する。
【0008】
本明細書に開示する実施形態は、試験環境内において、一例として市販されている製品であるMicrosoft Workflow Foundationに具体化されるような、ワークフロープログラム技術を使用する。試験アクティビティは、グラフィックツールセットとして試験フロー技術者に提供される。試験アクティビティは、GUIの表面上でドラッグおよびドロップすることができる。この設計表面上で一度はドラッグおよびドロップすると、アイコンによって表わされる試験アクティビティを任意の所望の様式で、制御し、操作し、配列することができる。
【0009】
本発明の一部の一般的な側面として、試験機システムおよび試験機システムを操作するための方法は、試験手順要素を配設するように、グラフィカルユーザインターフェースを使用して作成される試験手順に、容易に利用可能なワークフロープログラムを使用するステップを含む。
【0010】
一実施形態では、試験機システムは、試験を試験片に適用し、そこから測定値を取得するように構成される。試験機は、グラフィカルユーザインターフェースを有する、少なくとも1つのコンピュータを含む。試験手順発生器は、少なくとも1つのコンピュータ上で動作するように構成される。試験手順発生器は、グラフィカルユーザインターフェースを使用してユーザ入力を受信し、接続されたグラフィックアイコンによって表される試験手順を作成するように構成される、ワークフロープログラムを含む。試験手順発生器は、試験手順を表す、人間によって可読なテキスト出力を出力するように構成される。試験機は、試験を試験片に適用するように構成される、制御可能な要素を含む。システムコントローラは、少なくとも1つのコンピュータ上で動作し、かつテキスト出力に関連するデータを受信し、試験手順によって定義されるように制御可能な要素を制御するように構成される。
【0011】
別の実施形態では、試験機システムは、試験を試験片に適用し、そこから測定値を取得するように構成される。試験機は、グラフィカルユーザインターフェースを有する、少なくとも1つのコンピュータを含む。試験手順発生器は、少なくとも1つのコンピュータ上で動作するように構成される。試験手順発生器は、グラフィカルユーザインターフェースを使用してユーザ入力を受信し、接続されたグラフィックアイコンによって表される試験手順を作成するように構成される、ワークフロープログラムを含む。試験手順発生器は、試験手順を表す、人間によって可読なテキスト出力を出力するように構成される。アクチュエータアセンブリを備える試験機は、試験片に負荷を印加するか、または試験片を変位させるように構成される。実行エンジンモジュールは、少なくとも1つのコンピュータ上で動作するように構成され、実行エンジンは、テキスト出力を受信し、試験手順によって定義されるようにアクチュエータアセンブリを制御するように、基礎として使用するためのコマンドを提供するように構成される。
【0012】
また別の実施形態として、試験手順に従って試験機を制御するためのコンピュータ実装方法が提供される。試験機は、複数のモジュールを含み、モジュールの各々は、試験手順の要素に対応する。方法は、試験手順の要素を表す、接続されたグラフィックアイコンを使用して試験手順を構成するように、グラフィカルユーザインターフェースを用いてコンピュータ上でワークフロープログラムを操作するステップと、試験手順を表す、人間によって可読な形態でテキスト出力データを生成するように、ワークフロープログラムを操作するステップと、テキスト出力の一部分に基づいて、複数のモジュールのうちの選択されたモジュールを開始するように、テキスト出力データにアクセスするステップであって、モジュールは、試験片に動作可能に連結される制御可能な要素を制御するように構成されるステップとを含む。
【0013】
またさらなる側面では、試験機システムは、試験を試験片に適用し、そこから測定値を取得するように構成される。試験機システムは、少なくとも1つのコンピュータを含む。コンピュータは、グラフィカルユーザインターフェースを有する。試験機は、試験を試験片に適用するように構成される、制御可能な要素を有する。試験手順発生器は、少なくとも1つのコンピュータ上で動作するように構成される。試験手順発生器は、グラフィカルユーザインターフェースを使用してユーザ入力を受信し、制御可能な要素を制御するための対応するアクティビティを表す、接続されたグラフィックアイコンによって表される試験手順を作成するように構成される、ワークフロープログラムを含む。また別の側面では、試験手順に従って試験機を制御するための、コンピュータ実装方法が提供される。方法は、試験手順のアクティビティを表す、接続されたグラフィックアイコンを使用して試験手順を構成するように、グラフィカルユーザインターフェースを用いてコンピュータ上でワークフロープログラムを操作するステップと、ワークフロープログラムから出力を取得し、配設されたグラフィックアイコンに従って試験機を制御するように、出力を使用するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、概略試験機のブロック図である。
【図2】図2は、ある開示する実施形態に従う試験機用の試験フロー手順を作成するための、システムのある構成要素を図示するブロック図である。
【図3】図3−10は、本明細書に開示する実施形態を採用する、試験フロー作成中のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)からの例示的スクリーンショットを示す。
【図4】図3−10は、本明細書に開示する実施形態を採用する、試験フロー作成中のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)からの例示的スクリーンショットを示す。
【図5】図3−10は、本明細書に開示する実施形態を採用する、試験フロー作成中のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)からの例示的スクリーンショットを示す。
【図6】図3−10は、本明細書に開示する実施形態を採用する、試験フロー作成中のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)からの例示的スクリーンショットを示す。
【図7】図3−10は、本明細書に開示する実施形態を採用する、試験フロー作成中のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)からの例示的スクリーンショットを示す。
【図8】図3−10は、本明細書に開示する実施形態を採用する、試験フロー作成中のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)からの例示的スクリーンショットを示す。
【図9】図3−10は、本明細書に開示する実施形態を採用する、試験フロー作成中のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)からの例示的スクリーンショットを示す。
【図10】図3−10は、本明細書に開示する実施形態を採用する、試験フロー作成中のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)からの例示的スクリーンショットを示す。
【図11】図11−12は、例示的ワークフローシナリオのブロック図を示す。
【図12】図11−12は、例示的ワークフローシナリオのブロック図を示す。
【図13】図13は、試験手順発生器、システムコントローラ、およびサーボコントローラのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
試験機で使用するための試験フロー手順の作成は、試験フロー手順を調整することが困難で時間がかかり、今まで厄介であった。そのため、技術を有する試験開発者の支援なしでは、試験機のユーザが機械によって行われる試験を修正する能力が制限されてきた。本開示の実施形態は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)と、GUIに連結され、GUIに試験アクティビティを図で表示させるように構成されるプロセッサとを備え、GUI上の試験アクティビティを、表示される試験フローに連結し、試験アクティビティを、ハードウェアまたはシミュレーション試験で実施されるように、プロセッサによって試験フローの中に対応して連結する、ハードウェアまたはシミュレーション試験用の試験フローを作成するためのシステムを提供することによって、少なくとも一部、これらの懸念に対処し解決する。
【0016】
図1は、試験機12を制御することに使用される試験手順を生成するための、試験手順発生器9を備える試験機システム8を示している。試験機12は、工場または物理的システム10を含む。例示的実施形態では、物理的システム10は、概して、アクチュエータシステム、モータ等の制御可能な要素を含む。本明細書では、アクチュエータシステム13は、サーボコントローラ14およびアクチュエータ15(油圧、空気圧、および/または電気)を備える。図1の概略図では、アクチュエータ15は、好適な機械インターフェース16を介して試験片18に連結される1つ以上のアクチュエータを表す。サーボコントローラ14は、アクチュエータ15を操作し、次に試験片18に起動信号を送るために、アクチュエータコマンド信号19をサーボ弁25に提供する。サーボコントローラ14は、採用されるアクチュエータのタイプを制御することに好適な設計から成ることには留意すべきである。好適なフィードバック15Aは、アクチュエータ15からサーボコントローラ14へ、または他のセンサから提供され得る。変位センサ、歪みゲージ、加速度計等、試験片18上の1つ以上のリモートトランスデューサ20は、測定または実応答21を提供する。システムコントローラ23は、サーボコントローラ14への入力としてドライブ17に応答して、フィードバックとして実応答21を受信する。図1の図では、信号17は基準信号であり、信号19は操作された変数(作動した装置へのコマンド)であり、信号15Aはフィードバック変数である。単一チャネルの場合について図1に示しているが、N個のフィードバック構成要素を備える信号15Aと、M個の操作された変数構成要素を備える信号19とを伴う、複数チャネルの実施形態が一般的であり、本発明の別の実施形態として考察する。試験片18は、限定するものではないが、材料のサンプル、基礎構造、または構成要素等、いくつもの形態を取ることができる。通常、試験片18に印加され得るか、または付与され得る負荷のタイプは、別々にまたは同時に印加される1以上の自由度の引張、圧縮、および/または捩りを含む。または代替として、試験片18は、別々にまたは同時に印加される1以上の自由度の制御された変位を受け得る。
【0017】
アクチュエータシステム13を伴って図示しているが、これは、限定とみなされるべきではない。本明細書に開示する実施形態によって、異なるタイプの試験機用の試験フローの作成を可能にするので、試験機12は、いくつかの異なる機械のうちの任意のものであり得る。これらは、試験材料、耐久性、装置の操作性、特性の測定等のための機械を含むことができる。本明細書に開示する実施形態に従う、試験フロー作成プロセスの普遍的な性質によって、いくつもの異なる試験機に対して、試験フローの作成または修正の適用性および容易性を提供する。
【0018】
試験手順発生器9、サーボコントローラ14、およびシステムコントローラ23は、デジタルおよび/またはアナログコンピュータ上に各々実装されることができる。図2および関連する議論により、試験手順発生器9、サーボコントローラ14、およびシステムコントローラ23が各々実装され得る、好適なコンピュータ環境の簡潔で一般的な説明を提供する。必要とされてはいないが、試験手順発生器9およびシステムコントローラ23について、コンピュータ19によって実行可能であるプログラムモジュール等のコンピュータにより実行可能な命令との一般的な関連において記載する。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを行うか、または特定の曖昧なデータタイプを実装する、ルーチンプログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造等を含む。プログラムモジュールが、ブロック図を使用して以下に図示されている。当業者は、以下の記述およびブロック図を、コンピュータにより可読な媒体に記憶することが可能なコンピュータにより実行可能な命令に実装することができる。さらに、当業者は、本発明がマルチプロセッサシステム、ネットワークパーソナルコンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ等を含む、他のコンピュータシステム構成を伴い実施されてもよいことを理解するであろう。本発明の側面はまた、分散型コンピュータ環境において実施されてもよく、タスクは、通信ネットワークを介してリンクされる遠隔の処理装置によって行われる。分散型コンピュータ環境では、プログラムモジュールは、ローカルおよび遠隔メモリ記憶装置の両方に設置されてもよい。
【0019】
図2に示すコンピュータ19は、中央処理装置(CPU)27、メモリ33、およびシステムバス35を有する、従来のコンピュータを備え、メモリ33を含む種々のシステム構成要素をCPU27に連結させる。システムバス35は、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺機器用バス、および種々のバスアーキテクチャのいずれかを使用するローカルバスを含む、数タイプのバス構造のうちのいずれかであってもよい。メモリ33は、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)を含む。立ち上げ中等にコンピュータ19内の要素間で情報を転送することに役立つ、基本ルーチンを含有する基本入/出力(BIOS)は、ROMに記憶される。ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、光ディスクドライブ等の記憶装置37は、システムバス35に連結され、プログラムおよびデータの記憶に使用される。磁気カセット、フラッシュメモリカード、デジタルビデオディスク、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ等の、コンピュータによりアクセス可能である、他のタイプのコンピュータで可読な媒体はまた、記憶装置として使用されてもよいことは、当業者によって理解されるはずである。通常、プログラムは、付随データを伴ってまたは伴わずに、記憶装置37の少なくとも1つから、メモリ33の中にロードされる。
【0020】
キーボード41およびポインティング装置(マウス)43等の入力装置は、ユーザが、コンピュータ19にコマンドを提供することを可能にする。モニタ45または他のタイプの出力装置はさらに、好適なインターフェースを介してシステムバス35に接続され、ユーザにフィードバックを提供する。モニタ45がタッチスクリーンである場合、ポインティング装置43はそれと共に組み込まれ得る。モニタ45、および一般的には対応するソフトウェアドライバを伴うマウス等の入力ポインティング装置43は、上記のように、試験手順発生器9を伴うと特に有用であるコンピュータ19用のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)47を形成する。
【0021】
試験手順発生器9およびシステムコントローラ23の各々におけるインターフェース49は、試験手順発生器9とシステムコントローラ23との間の通信を可能にする。同様に、システムコントローラ23およびサーボコントローラ14の各々のインターフェース49は、システムコントローラ23とサーボコントローラ14との間の通信を可能にする。インターフェース49はまた、上記のように、信号19を送信するか、または信号15および21を受信することに使用される回路を表す。一般に、そのような回路は、当該分野において周知であるように、デジタル/アナログ(D/A)およびアナログ/デジタル(A/D)変換器を備える。サーボコントローラ14はまた、よく知られるように、デジタル管理を伴うかまたは伴わないアナログコントローラを備えることができる。試験手順発生器9、コントローラ23、およびコントローラ14の機能は、1つのコンピュータシステムに組み合わせることができる。別のコンピュータ環境では、コントローラ14は、別のコンピュータのネットワークバス上で動作可能なシングルボードコンピュータであり、コントローラ23または別の管理コンピュータであり得る。図2の概略図は、概して、これらのおよび他のコンピュータ環境を表すことを意図している。
【0022】
試験機(12)用の試験フローの作成または修正は、通常、現在の方法の複雑性または制限に起因して、技術を有する試験開発者を必要とするであろう。これにより、ユーザが提供される試験手順によって制約される場合がある。試験機が送達され、顧客によって操作される時、顧客は、既に提供された試験手順によって制約を受ける。その試験機に対して試験手順を修正することが望まれる場合、試験機を操作するソフトウェアプログラムの命令行を修正するために、経験のあるプログラマおよび試験開発者が必要である。試験機12に対する初期プログラムを提供する関連においても、類似の懸念が生じる。
【0023】
実施形態は、試験手順を作成するために、システムの一部として「ワークフロー」タイププログラムを採用する。ワークフローを作成するワークフローエンジンの概念は既知である。他のワークフロータイプのプログラムを使用することもできるが、一実施形態では、ワシントン州、レドモンドのMicrosoft CorporationのMicrosoft Workflow Foundationが、本開示の試験手順作成システム内で採用される。
【0024】
ワークフローは、本明細書では具体的に、試験機の制御可能な要素を制御するために、始まり、終わり、および開始から終了までの連続的フローを伴う、動作のフローチャートとみなすことができる。ワークフローは、同時にあるいは条件またはループ化に基づいて動作する並行分岐を組み込むことができるが、最終的に、初期動作から最終動作まで進行する。ワークフローのブロックは、事象、動作、条件、およびステップを備える。事象は、ワークフローを始めるか、または開始するものである。動作は、ワークフロー内において行われるアクティビティである。規則は、その条件が真実である場合にのみ、関連動作が行われる条件を確立し得るように、条件は条件付きロジックと相互動作する。ワークフローにおけるステップに対して、単一または複数の条件があり得る。ステップはワークフローを構成し、各ステップは、いくつもの動作および関連条件を含有することができる。
【0025】
ワークフロー要素の各々、すなわち、事象、動作、条件、およびステップは、ワークフロープログラムの編集能力を使用するワークフロータイプのプログラムを使用して、定義することができる。ワークフロープログラムは、それに対して、事象、動作、条件、およびステップが、必要に応じて対応する属性および/またはプロパティ(固定または変数)で定義されることができる一般的テンプレートを提供する。グラフィックアイコンは、必要に応じて各々に割り当てられ、グラフィックアイコンを相互接続し、試験手順の代表であるアクティビティのフローチャート(視覚的図示)にレンダリングするように、GUIインターフェースを使用して、ドラッグおよびドロップされることが可能になる。
【0026】
手短に言えば、試験機12に関して、試験手順フローを制御する要素は、「If Else条件」アクティビティ、「並行経路」アクティビティ、またはおよび「Whileループ」アクティビティを含む。これらの制御要素の各々は、階層的性質で、さらに他の事象、動作、条件、およびステップを含むことができる。「If Else条件」は、真または偽の値を求める条件式に基づいて、試験手順用の1つの可能な経路を作成する。式が真と評価する場合、試験手順は「If」経路に従う。式が偽と評価する場合、試験手順は「Else」経路に従う。評価された条件は、オペレータからの応答の結果であり得るか、または特定の試験値または条件の評価であり得る。試験手順に対して「If Else条件」アクティビティである場合には、手順が従う2つの可能な経路が自動的に作成される。各経路は、ゼロ以上のアクティビティを含有することができる。
【0027】
「並行経路」アクティビティによって、試験手順内の代替および並行経路を使用することが可能になる。各並行経路は、その経路内で連続的に起動する一連のアクティビティを含有することができる。経路におけるアクティビティは、他の並行経路のアクティビティと同時に、または他の並行経路のアクティビティから独立して起動する。デフォルト設定で、全並行経路の全アクティビティが完了すると、アクティビティが完了する。任意で、全並行経路の全アクティビティの一覧より選択された、1つ以上のアクティビティが完了すると、アクティビティが完了すると規定する。
【0028】
「Whileループ」アクティビティは、定義された条件が真と評価する限りにおいて、「Whileループ」アクティビティ内で定義されるアクティビティを繰り返し起動する。定義された条件が、ループの最初または繰り返しにおいて偽である場合、Whileループアクティビティは起動しない。試験された条件は、オペレータからの応答の結果、あるいは特定値または条件の評価であり得る。
【0029】
例として、試験機12と共に使用することができるアクティビティには、以下を含む。
【0030】
「滞留」アクティビティは、制御信号に特定の持続時間の間、水準を保持するように命令する。
【0031】
「傾斜路(Ramp)」アクティビティは、特定の時間内において、それの現在の終了レベル状態から特定の終了レベルまで制御信号に命令する。
【0032】
「サイクル」アクティビティは、制御信号に、特定のサイクル数の間、特定の波の形状を使用して、特定の周波数で2つの異なる終了レベル間を循環するように命令する。2つの終了レベルが1つのサイクルを形成する。サイクル数は、必要とされる終了レベルの数を決定する。周波数は、終了レベルを達成するために必要とされる速度を決定する。
【0033】
「カスタム波形」アクティビティは、一連の傾斜路および保持部分を使用する制御チャネルに、カスタム台形波形を構成するように命令する。各傾斜路は異なる持続時間および終了レベルを有することができ、各保持は異なる持続時間を有することができる。傾斜路部分の形状は直線である。サイクル数によって、カスタム波形全体が何回生成されるかが決定される。
【0034】
「データ取得」アクティビティは、選択された信号に対してデータを蓄積する。アクティビティは、少なくとも1つのトリガーおよび1つの信号を必要とする。トリガーは、データポイントを取得(例えば、値が選択された量だけ変化する時という指定された時に、選択されたサンプル量を取得)するための方法を定義する。取得するデータポイントの総数は、指示することができる。データ取得アクティビティは通常、前述の滞留、傾斜路、サイクル、およびカスタム波形と並行である。
【0035】
上に示すデータの取得以外において、事象を検出することができる。有用な事象は、計算される変数が、サイクルにおいて特定の量より大きく変化する時に、または2つの値の比較が、定義されたサイクル数の間、定義された割合内で一定である時に、安定的なサイクルが検出されることを含むものがある。同様に、上限または下限が信号の中に検出され得る。また、特定のプログラム状態が検出され得るか、または状態の変化が起こる時に検出され得る。アクティビティ、事象、または本明細書に記載する試験手順要素の他の形態は、負荷(力および/またはトルク)を試験片に印加するか、または試験片の変位を制御することに特に有用であるアクチュエータアセンブリを有する試験機を含む、多くの異なるタイプの試験機に関連することができることに留意すべきである。本明細書に記載するこれらのアクティビティ、事象等は、作成および使用することができる、試験手順要素のうちのいくつかを単に図示している。当業者は、試験の任意の形態に対する上記ワークフロープログラムを使用して、これらのアクティビティおよび他のアクティビティを生成することができ、本明細書に記載する試験手順要素は、限定とみなされるべきではない。付録は、データ取得、上記アクティビティ、およびワークフロー環境で試験手順を生成することに有用である他のアクティビティに関して、より多くの情報を提供する。必要に応じて、各アクティビティは、アクティビティを視覚的に表すように、グラフィックアイコンを含むであろう。各アクティビティのプロパティは、設定するか、または規定することが可能であるかのいずれかである。
【0036】
図3〜10は、(図13)を使用して試験手順を作成または修正することを可能にする、グラフィックツールセットの要素の例示的なスクリーンショットである。これらのスクリーンショットの中のワークフローは例示でしかなく、単に記載する要素のうちのいくつかを使用して、試験手順作成の例を提供するにすぎない。試験手順を作成するための試験手順エディタモジュール53は、メモリ33または記憶装置37の中に位置し、プロセッサ27によってアクセスすることができる。
【0037】
図3は、例示的試験手順を作成中の、GUI47のスクリーンショットを図示している。試験手順エディタモジュール53は、試験アクティビティが手順フローの中に配置されると、試験アクティビティを視覚的に図示する試験エディタウィンドウ32を有するスクリーン30を提供する。例えば、図3は、試験エディタウィンドウ32内の手順に追加されていた試験アクティビティ34として、傾斜路信号の適用を示している。この試験アクティビティは、傾斜路信号試験アクティビティ用のアイコンをドラッグおよびドロップするか、または試験アクティビティのメニューよって傾斜路信号を選択する等、従来のGUI技術によって、試験エディタウィンドウ32上に提供することができる。言い換えると、試験アクティビティは、マウス操作および他の操作手法等、ナビゲーション指標に応答する。
【0038】
試験手順エディタモジュール53は、以下に記載する他のボタンおよびウィンドウを提供する。例えば、ボタン36は、図10に最もよく見られるように、起動すると、異なる試験手順、または既に作成されており開いてもよいその部分を表示する、プロジェクトエクスプローラボタンである。この領域はまた、特定のタイプの試験のための事前に設定されたテンプレートを提供してもよく、ユーザはそこから、そのようなテンプレートを選択して、次いで試験手順を作成およびカスタマイズすることができる。
【0039】
図3に戻って参照すると、ツールボックスボタン38は、グラフィック方法で試験手順を作成または修正するために、試験作成者またはユーザによって用いられるグラフィックツールボックス44を提供する。図示される実施形態において、グラフィックツールボックス44は、コマンドアクティビティ、データアクティビティ、試験制御アクティビティ、試験フロー、エディタ、および一般的なアクティビティをそこから選択することができるメニューを含む。種々のアクティビティおよびグラフィックツールボックス44の他の特徴は、ポインティングおよびクリック、または他の入力方法論によって選択することができる。
【0040】
現在選択されているアクティビティのプロパティの一覧を提供する、プロパティボタン42が提供される。ある実施形態では、ユーザは、ボックス42Aのうちの1つを介して選択されたアクティビティのプロパティを選択または修正することができる。この場合、表示名ボックスには「傾斜路」と記載され、傾斜路形状は「傾斜路」等となる。
【0041】
図4は、グラフィックツールボックス44の試験フロー部分からの「If Else条件」アクティビティ46の選択を図示している。「If Else条件」46が、最初にテキストエディタウィンドウ36の中にドラッグされ位置している時、分岐の各々の中は空である。テキストエディタウィンドウ32の中に配置された後、分岐の各々は、所望のアクティビティ、事象、条件、および/またはステップで埋めることができる。このサンプル例では、2つの異なる傾斜路アクティビティ48、50のうちの1つを、条件に応じて行うことができる。試験片サイズに関する論理チェックに基づいて、1kNに対する傾斜路(試験アクティビティ48)または10kNに対する傾斜路(試験アクティビティ50)のいずれかが実行される。
【0042】
「並行経路」アクティビティ52が、図5に図示されている。これは、グラフィックツールボックス44の試験フロー部分から選択され得る。「並行経路」アクティビティ52が最初に、テキストエディタウィンドウ36の中にドラッグされ位置している時、分岐の各々の中は空である。テキストエディタウィンドウ32の中に配置された後、分岐の各々は、所望のアクティビティ、事象、条件、および/またはステップで埋めることができる。その名前が示す通り、この試験フロー選択アクティビティにより、アクティビティ、事象、条件、および/またはステップのうちの2セットを並行して発生させる。図示する単純な例では、データ取得アクティビティ56のみが実行されている一方で、傾斜路アクティビティ54も実行されている。データ取得トリガープロパティボックス58は、図5に示すように、データ取得トリガーのあるプロパティの入力を可能にするように、提供されてもよい。
【0043】
図6は、グラフィックツールボックス44の試験フロー部分から選択された「Whileループ」アクティビティを60示す、スクリーンショットを図示している。「Whileループ」アクティビティ60は、最初にテキストエディタウィンドウ36の中にドラッグされ位置している時には空である。テキストエディタウィンドウ32の中に配置された後、分岐の各々は、所望のアクティビティ、事象、条件、および/またはステップで埋めることができる。「Whileループ」アクティビティを選択することにより、アクティビティ、あるいはアクティビティ、事象、条件、および/またはステップの1セットが、条件が合致している間は実行されるよう、図6の滞留アクティビティ62等にように行われるであろう。条件は、温度<200のようにボックス64に図示される。故に、この場合には、温度が200℃より低い間、コマンドは以前の負荷レベルで一定に保持される。
【0044】
図7は、組み合わせられたコマンドおよびデータ取得アクティビティを図示している。そのような場合には、サイクルデータ取得アクティビティ66等のアクティビティは、上に示したように、コマンドを展開し、同時にデータを取得するであろうし、ユーザによって定義され、取得されたデータに由来する変数を計算するように構成することができる。図7では、変数マッピングウィンドウ68に対するサイクル計算が示され、変数を信号マッピングおよび追加サイクル変数計算に提供する。サイクルコマンドおよびデータ取得のプロパティが、プロパティボタン42を選択した後、プロパティセクションを介して提供される。
【0045】
図8では、グラフィックツールボックス44のエディタセクションから選択された、変数入力70が示されている。変数入力70により、コマンドアクティビティ定義パラメータは、ユーザ入力に依存させられ得るか、または計算された変数を処理させられ得る。プロパティボタン42を選択することもでき、それによって、メッセージ72を提起し、詳細が図8に示される終了レベルに進入してもよい。
【0046】
図9は、組み合わせられたコマンドおよびデータ取得アクティビティを伴う、シナリオのスクリーンショットを図示している。この場合、アクティビティは、コマンドを展開し同時にデータを取得し、かつ取得されたデータに由来する変数を計算することもできる。
【0047】
図10は、完成した試験フロー、または試験手順を示している。この図から理解することができるように、複雑なユーザおよび計算に依存する手順は、上記のツールを用いて、ASTM業界標準試験を行うために作成することができる。
【0048】
個別の試験手順は、開始および終了を有するであろう。例えば、低サイクル破壊試験においては、サイクル的負荷は、試験片が壊れる(すなわち、破壊する)まで、試験片に印加されるであろう。この試験用の試験手順は、論理的核実験アクティビティの1セット、および試験アクティビティの順序を決定する条件の1セットを備えるであろう。試験アクティビティは、1つ以上の供給源を伴ってもよい。供給源は、試験オペレータまたはハードウェアユニットであり得る。ユーザ定義およびシステム定義変数の1セットは、試験手順内の実行順序に影響を与える条件を制御する。
【0049】
図11および12は、いくつかのワークフローシナリオについて記載している。特に、図11は、並行アクティビティ、「AND結合(And Join)」を伴うシナリオを示している。このアクティビティには、アクティビティの2つ以上の単一の後続分岐への統合が存在する。全ての子分岐アクティビティは、次の分岐に進む前に、完了されなくてはならない。故に、図11の例では、利用可能な試験アクティビティの間から選択された試験アクティビティ80は、「子」試験アクティビティ82、84を開始する。子試験アクティビティ82、84は、システム供給源を共有し、互いに独立して起動する。しかしながら、試験アクティビティ86は、子試験アクティビティ82、84の両方が完成する時にのみ、実行されるものである。そのようなワークフローシナリオは、コマンドアクティビティおよびデータ取得アクティビティを並行して起動している時に発生する場合がある。
【0050】
図12は、取り消し弁別子のシナリオの例を示し、そこにはアクティビティの2つ以上の分岐の単一の後続分岐への統合が存在する。アクティビティ実行シーケンスは、子アクティビティ90、92を開始する試験アクティビティ88を含む。試験アクティビティ90が第1に完了する場合、試験アクティビティ94は実行を開始し、試験アクティビティ92は取り消される。試験アクティビティ92が第1に完了する場合、試験アクティビティ94は実行を開始し、試験アクティビティ90は取り消される。ユーザは、試験手順の設計段階中に、弁別子アクティビティを規定する。これらの場合には、弁別子は、試験アクティビティ90または試験アクティビティ92のいずれかであり得る。このシナリオにより、コマンドアクティビティ、データ取得アクティビティ、および限界検出アクティビティを並行して起動する適用性が見出される。自然に限界が動くか、またはコマンドが停止する場合、並行分岐の実行も停止するべきである。
【0051】
プログラム制御アクティビティは、試験を停止することに使用することができる。実行の際には、このアクティビティは、電源を切り、試験を停止して、ユーザログの中の入力の記録を取るようにプログラムすることができる。この試験アクティビティは、限界がユーザによって設定された値を超えると、プログラム制御アクティビティが、局の電源を止めるように構成されるというシナリオに適用性を見出す。
【0052】
試験手順が作成されると、試験エディタウィンドウ上の試験アクティビティアイコンを単に移動することによって、グラフィックで容易に編集することができる。個々の試験アクティビティと関連付けられるパラメータは、関連するプロパティまたはパラメータを定義するように、スクリーンエディタおよび前に記載した対応するスクリーン/ウィンドウの使用を介して、容易に変更することができる。したがって、システムは、試験機用の試験手順の作成および即時の修正を可能にする、使用が簡単な直感的ツールを提供する。
【0053】
試験手順の作成に続いて、試験手順発生器9を使用して、試験機12に作成された試験手順に従って試験を行わせる。いくつかの操作ボタン96がGUI上に提供され(例えば、図3参照)、起動、保持、停止用のボタンを含む、試験手順の管理を提供する。
【0054】
図13を参照すると、概して、試験手順エディタモジュール53は、試験手順に存在し、試験手順エディタモジュール53を使用して、ユーザによって開発されるアクティビティ、条件、事象、および/またはステップの各々を表す情報を含む、メモリ33ならびに/あるいは記憶装置37に記憶される、ファイル、データベース等の試験手順データ55を生成する。上記のような「ワークフロー」タイプのプログラムを使用する時、そのようなプログラムが、モニタ、プリンタ上に通常レンダリングされるプロセスを表す、絵によるワークフロー(例えば、構築プリヘクトにおけるワークフロー)を作成することによく使用されるか、またはデータが、必要とされる時間、材料等を計算するために、スプレッドシートに出力されるので、試験手順データは、システムコントローラ23を直接実行することができる、機械の形態または言語ではない。本発明の一側面は、試験手順を生成するそのようなプログラムを使用し、そのようなプログラムによって提供される形態の出力(試験手順データ55)を取り出し、試験機12を制御するためにデータを解釈するステップである。そのようなプログラムは容易に利用可能であるので、試験手順を開発し、そのような試験手順を実行するために特に設計されるカスタムエディタを設計する必要がない。
【0055】
試験手順エディタモジュール53が提供する試験手順の1つの有用な形態は、人間によって可読なテキスト(ASCII(情報交換標準コード)文字等の他の記号を伴うまたは伴わない英数字を使用する)の形態である。テキストは、認識できる単語および/または頭字語を含むことができ、「parallel_1」、「rampA」、「data_acq」等の、試験手順要素を示す記号を伴うか、または伴わない他の英数字に埋め込まれ得る。一実施形態では、試験手順データ55は、例えば、文書に現れ得る要素を定義し、文書に現れ得る属性を定義し、子要素である要素を定義し、子要素の順序を定義し、子要素の数を定義し、要素および属性に対するデータタイプを定義し、数個のみに名を付けるように、要素および属性に対するデフォルトならびに固定値を定義する、XMLスキーマおよびタグに基づくXML文書といった、マークアップ言語文書の形態である。
【0056】
概して、試験手順データ55を図示する単純な例として、図5用の試験手順データ55は以下を含むであろう。
<Procedure>
<Parallel>
<Ramp>
・・・
</Ramp>
<Data_Acquisition>
・・・
</Data_Acquisition>
</Parallel>
</Procedure>
式中、「・・・」は、アクティビティの各々の属性に関連する。
【0057】
図示される実施形態では、試験手順発生器9はまた、試験手順実行エンジン57を含む。「起動試験」ボタンが起動すると、試験手順実行エンジン57は、試験手順データ55にアクセスし、試験手順データ55を解釈するステップを含む試験手順を実行し、属性および/またはそのパラメータに従い、試験機12の稼動に適用可能な試験手順データ55の中のアクティビティ、条件、事象、およびステップの各々を行うようタスクモジュールを開始するために、システムコントローラ23と通信する。一実施形態では、実行エンジン57は、全フィードバックを監視するステップ、実行のために必要な中間値を計算するステップ、ユーザ等によって定義された値を計算するステップ、およびユーザによって構成される全ての所望される表示をレンダリングするステップを含む、試験手順の実行に好適なコマンドを直接生成するように構成され得るが、さらなる実施形態では、実行エンジン57は、試験手順を実行するために、アクティビティ、条件、事象、およびステップの多くを行うために、システムコントローラ23上において動作可能なタスクモジュールを開始し実行するように、システムコントローラ23にコールまたはコマンドを提供する。システムコントローラ23上で動作可能な各タスクモジュールは、アクティビティ、条件、事象、またはステップを完了するために、独立して動作するように設計される(しかし、必要な場合には、他のタスクモジュールからの入力を受信)。実行エンジン57は、必要な場合、例えば、ユーザが、フィードバック信号に基づく計算を備えるスクリーン上に表示されるであろう、変数を定義していた時、稼働中にタスクモジュールの各々からフィードバックを受信してもよい。(ユーザは、マッピングされた関係がその時保持され、実行エンジン57によって使用される場合、何の変数が使用されるべきか、何の信号が使用されるべきかを定義する。Microsoft WorkFlow Foundation等のワークフロープログラムは、実行エンジン57が所望のデータをレンダリングすることを可能にする、アプリケーションプログラムインターフェース(API)等の、入力アクセスポイント、すなわち、「フック」を提供する。)実行エンジン57は、また、アクティビティ、条件、事象、またはステップの各々が、システムコントローラ23上で起動する対応するタスクモジュールに基づいて完了した時に、表示を受信するであろう。当業者によって理解されるように、実行エンジン57はまた、望ましい場合には、システムコントローラ23上で動作するように構成することができる。
【0058】
図5の例示的実施形態では、試験手順データ55の起動ボタンが、実行エンジン57によってアクセスされ、概して、試験手順を監督するように構成される、対応する「起動」タスクモジュール61を開始する時に、ユーザによって開始され得るように、「停止」または「保持」を行う。その後、実行エンジン57は、試験手順データ55において定義された並行稼動に従って、試験機12を制御するように構成される「並行」タスクモジュール63を開始するであろう。「並行」タスクモジュール63は、アクティビティ、条件、事象、またはステップが、並行分岐において完了し、並行アクティビティの属性および/またはパラメータに従って完了した時に、折り返し報告するであろう。
【0059】
並行分岐におけるアクティビティ、条件、事象、またはステップの必ずしも全てではないが、多くは、対応するタスクモジュールを実行エンジン57によってシステムコントローラ23上で開始させる。この場合のいくつかにおいては、「傾斜路」タスクモジュール65および「データ取得」タスクモジュール67が開始させられる。これらのタスクモジュールの各々は、それら各々のタスクの各々を行うように、個々のモジュールとして動作するが、各々は、さらに、それらが関連する「並行」タスクモジュール63によって監督される。試験手順の完全な論理は、必要であれば、モニタ45上の試験手順の実行および/または表示に対するデータを受信している間に、対応するタスクモジュール(階層的、かつ同一のタスクモジュールを異なる理由で開始し、異なる属性またはパラメータ下で動作する)を開始することにより、実行エンジン57によって実装される。
【0060】
「傾斜路」タスクモジュール65、「データ取得」モジュール69、および「滞留」、「サイクル」、「カスタム波形」等のアクティビティに対応する他のタスクモジュールのようなタスクモジュールは、例えば、必要な場合には、アクチュエータ15を制御する好適なコマンド信号を獲得するように、動作しサーボコントローラ14に信号を提供するように構成されることは留意されるべきである。故に、試験手順の稼働中、実行エンジン57とシステムコントローラ23のタスクモジュールとの間には通信が存在する一方で、タスクモジュールは、サーボコントローラ14と通信する。加えて、実行エンジン57は、データをレンダリングし、望ましい場合には、試験手順を開始、保持、および停止するために、試験手順の稼働中、ワークフロープログラム起動モジュール73と通信する。
【0061】
本発明は、好ましい実施形態を参照して記載されたが、当業者は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、形態および詳細に変更を加えてもよいことを認識するであろう。例えば、上述の実施形態は各々、車両の両側に2つの別個の指示体を含むが、これは、限定とみなされるべきではない。さらなる実施形態では、1つ以上の支持体が、車両の両側に提供可能である。加えて、各支持体は、車両上の1つ以上の点に接続し得る。
【0062】
(付録)
(コマンドアクティビティにおけるデータ取得)
(複数データ取得アクティビティにおける種々の使用)
複数データ取得アクティビティは、1つの複合データ取得アクティビティに追加することができる。例えば、指定時刻に動作するアクティビティおよび1つ以上の極大極小アクティビティが、複合アクティビティにおいて発生してもよい。しかしながら、変数は、所与のデータ取得アクティビティにおける、1つの信号データ計算のみで算出することができる。アプリケーションがアクティビティを行う時、各信号変数は特有であり、1つの計算のみから値を受信する。
【0063】
(種々のマッピングについて)
サイクル、逐点、およびグループデータ取得アクティビティは、変数を信号にマッピングする必要がある。
【0064】
4タイプのデータは、データ取得のために選択された各信号に対して計算することができる。データタイプは、平均、最小、最大、および配列である。変数が、信号データにマッピングされる場合、データは、データ取得アクティビティに対するプロパティの中で選択または定義されるそれらのサイクルに対して、試験起動中に計算される。取得された各サイクルに対するデータ値は、起動時間表示において使用することができ、試験後、解析のために記憶される。代替として、ユーザ定義変数は、任意の信号データ計算にもマッピングすることができる。
【0065】
(サイクルプロパティ)
サイクルデータは、各サイクルの最後に記憶される。グループデータは、ステップまたは部分等の各境界で記憶される。非サイクルデータは、データ取得の最後に記憶される。データ取得では、サイクル選択は、解析のために取得するサイクルを選択することに使用される。
【0066】
(10年ごとのサイクル(対数))
サイクルが示されるか、または10年ごとに取得される、増分を規定する。サイクルカウントは、10の倍数(例えば、10、100、1000等)である対数目盛りの数十年(logarithmic decades)に分割される。アプリケーションは、10年後のサイクルの数を10年ごとのサイクルの数で割り、10年後のサイクルを参照することができる増分を決定する。例えば、10が規定され、試験が105サイクルの長さである場合には、サイクルの総数は、30年代に及ぶことになる。最初の10年では、サイクル増分は1(10/10=1)であり、サイクル1、2、3、4、5、6、7、8、9,10に等しい。2番目の10年では、サイクル増分は10(100/10=10)であり、サイクル10、20、30、40、50、60、70、80、90、100に等しい。3番目の10年では、サイクル増分は100(1000/10=100)であり、サイクル100に等しい。次の増分の前に、試験は終了する。
【0067】
(n回に1回のサイクル(線形))
サイクルが示されるか、またはアクティビティ全体にわたり取得される、増分を規定する。例えば、10が規定され、試験が105サイクルの長さである場合には、サイクル10、20、30、40、50、60、70、80、90、または100が示されるか、または取得され得る。
【0068】
(特定サイクルの指定)
示すかまたは取得する、一連のサイクル数を規定する。各サイクル数は、空間によって分離されなくてはならない。
【0069】
(サイクル変更基準変数)
選択された変数の変化を監視し、その後、変数が特定の量より多く逸脱する時には、サイクルデータを示すか、または取得する。試験において定義される、任意の1つの変数を選択することができる。試験において定義される、任意の1つの変数を選択することができる。変数が選択された後、その大きさが現れ、変化の量を規定することが可能になる。変化の量は、示された大きさに対する数値で、または変数で規定することができる。
【0070】
(基準閾値の変更)
サイクル変更基準変数に対する逸脱の量を規定する。変化の量は、示された大きさに対する数値で、または変数で規定することができる。
【0071】
間隔の更新(表示のためのみ) データを示すことができる速度を規定する。これは、他の方法では多くのCPU容量を必要とする高周波数のサイクルで全データポイントを示すことができない、高速試験に有用である。
【0072】
バッファサイズ 監視するデータポイントの総数を規定する。
【0073】
(逐点データ取得について)
逐点データ取得により、試験の起動では、取得アクティビティの一部として、各データポイントの値を記憶する。値は、起動時間、後処理、および解析アクティビティに利用可能になる。
【0074】
サイクルの開始 試験が開始するか、または再開する事象において、何回のサイクルを取得するかを規定する。例えば、10を規定し、試験は50サイクルの長さである。ユーザは、30サイクルで試験を停止し再開する。アプリケーションは、サイクル0〜10および30〜40までのデータを保存する。
【0075】
最終サイクル 試験が停止する前、すなわち、最後にまたは試験中に、取得するサイクルの数を規定する。中止は、ユーザ、事象動作、またはシステムインターロックによって開始することができる。例えば、10を規定し、試験は50サイクルの長さである。ユーザが、30サイクルで試験を停止し再開する場合、アプリケーションは、サイクル0〜10および30〜40の間、データを保存する。
【0076】
指数変数 その間、データが試験中にアクティビティのために取得される、サイクルの全カウント数を記憶するように、配列変数を規定する。
【0077】
(アクティビティ)
(サイクルアクティビティ)
サイクルアクティビティは、特定の周波数で、特定の波の形状を使用して、特定のサイクル数の間、2つの異なる終了レベルの間を循環するように制御信号に命令する。2つの終了レベルは1つのサイクルを形成する。サイクルの数は、終了レベルの必要とされる数を決定する。周波数は、終了レベルを達成することに必要な速度を決定する。2つの終了レベルを循環するための方法は、制御モードによって制御され、力、歪み、または変位の点において規定することができる。終了レベルは、印加する力または歪みの量、あるいは変位する距離を規定する一方、周波数は、終了レベルに達成することにかかるべき速度を規定する。波形は、信号の形状を規定し、各終了レベル間のコマンド速度のタイプも統制し、それによって、一定の線形速度(傾斜路形状と同様)または変動速度(正弦形状と同様)を生みだすことができる。サイクルの最後の数では、手次における次のアクティビティが起動される。
【0078】
(サイクルアクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別するように、名前を規定する。
【0079】
波形 信号の形状を規定する。形状は、各終了レベル間のコマンド速度が、一定の線形速度(傾斜路形状と同様)または変動速度(正弦形状と同様)のいずれであるかを決定する。選択肢は、四角、傾斜路、正弦、真四角、真傾斜路、真正弦である。
【0080】
周波数 各サイクルを完成するように、速度を規定する。
【0081】
サイクルの数 終了レベルの数を規定する。
【0082】
補償器 選択されたチャネル用の制御ループの追跡および精度を向上させるように、補償器を規定する。
【0083】
(補償器なし)
静的および動的空ペーシング−静的空ペーシングにより、コマンドをその部分境界に保持し、センサフィードバックがその目標極大値により何度も達することを可能にする。動的空ペーシングにより、コマンドの周波数を減少し、センサフィードバックがより何度もコマンドを追跡することを可能にする。
【0084】
極大極小振幅制御−任意の振幅ロールオフまたは平均レベルの発散に対するサイクルコマンドフィードバックを監視する。極大極小振幅制御は、フィードバック信号の中に振幅ロールオフを検出した場合には、コマンドの振幅を増加させる。この補償器は、フィードバック信号の中に平均レベルの発散を検出した場合には、平均コマンドレベルを調整する。
極大極小相−コマンドおよびセンサフィードバックの振幅ならびに位相追跡を向上させる。極大極小位相は、極大極小振幅制御とは異なり、位相誤差を補正する。極大極小位相は、非線形片上に優れた振幅追跡を提供する。極大極小位相は、フィードバック信号の中に平均レベルの発散を検出した場合には、平均コマンドレベルを調整する。
【0085】
制御モード 選択されたチャネル用の制御ループで使用するように、フィードバックのタイプを規定する。
【0086】
終了レベル1および2 その間をコマンド信号が選択された制御モードの間に循環する、2つの終了レベルを規定する。
【0087】
位相遅れ チャネルからチャネルへ、このアクティビティにより生成された波形の位相関係を規定する。
【0088】
(データ取得アクティビティとのサイクル)
データ取得アクティビティとのサイクルは、1つに組み合わせられた、2つのアクティビティである。これらのアクティビティは、サイクルアクティビティ、データ取得アクティビティである。
【0089】
サイクルアクティビティ 特定の周波数で、特定の波の形状を使用して、特定のサイクルの数の間、2つの異なる終了レベル間を循環するように命令するように、サイクルアクティビティを使用する。2つの終了レベルは1つのサイクルを形成する。サイクルの数は、終了レベルの必要とされる数を決定する。周波数は、終了レベルを達成することに必要な速度を決定する。
【0090】
(データ取得アクティビティ)
データ取得アクティビティを使用して、収集するデータ、およびその収集方法を定義する。
【0091】
(カスタム波形アクティビティ)
カスタム波形アクティビティは、一連の傾斜路および保持部分を使用する制御チャネルに、カスタム台形波形を構成するように命令する。各傾斜路は、異なる持続時間および終了レベルを有することができ、各保持は、異なる持続時間を有することができる。傾斜路部分の形状は線形である。サイクルの数は、カスタム波形全体を何回生成するかを決定する。
【0092】
(カスタム波形アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別するように、特有の名前を規定する。
【0093】
サイクルの数 カスタム波形の繰り返しの回数を規定する。
【0094】
補償器 選択されたチャネル用の制御ループの追跡および精度を向上させるように、補償器を規定する。
【0095】
(選択肢:)
(補償器なし)
静的および動的空ペーシング−静的空ペーシングにより、コマンドをその部分境界に保持する。その結果として、センサフィードバックはその目標極大値に達する回数をより多く有する。動的空ペーシングにより、コマンドの周波数を減少する。その結果として、センサフィードバックは、コマンドを追跡する回数をより多く有する。
【0096】
チャネル一覧 アクティビティに使用することを望む、チャネルまたは複数のチャネルを規定する。
【0097】
制御モード 選択されたチャネル用の制御ループで使用されるように、フィードバックのタイプを規定する。
【0098】
波の形状 波形部分形状として傾斜路または保持を規定する。傾斜路部分は、形状において線形である。
【0099】
持続時間傾斜路−傾斜路がその終了レベルに達することにかかる持続時間を規定する。
【0100】
保持−部分がその現在の状態を保持する持続時間を規定する。
【0101】
終了レベル 傾斜路部分に対する終了レベルを規定する。
【0102】
(データ取得アクティビティを伴うカスタム波形)
データ取得アクティビティを伴うカスタム波形は、2つのアクティビティ、すなわち、カスタム波形アクティビティおよびデータ取得アクティビティを組み合わせる。
【0103】
(カスタム波形アクティビティ)
カスタム波形アクティビティを使用して、一連の傾斜路および保持部分を使用する制御チャネルに、カスタム台形波形を生成するよう命令する。各傾斜路は、異なる持続時間および終了レベルを有することができ、各保持は、異なる持続時間を有することができる。傾斜路部分の形状は線形である。サイクルの数は、アプリケーションがカスタム波形を何回生成するかを決定する。1つの制御モードは、カスタム波形全体に対して規定される。
【0104】
(データ取得アクティビティ)
データ取得アクティビティを使用して、収集するデータのタイプ、およびその収集方法を定義する。少なくとも1つのデータ取得アクティビティを追加しなくてはならず、複数のデータ取得アクティビティを追加することができる。各データ取得アクティビティは、特有の名前、トリガータイプ、および監視するサイクルの数を有さなくてはならない。
【0105】
(滞留アクティビティ)
滞留アクティビティは、制御信号に、特定の持続時間、レベルを保持するように命令する。レベルを保持するための方法は、制御モードによって制御される。設定には、力、歪み、または変位を含む。滞留アクティビティの開始時に、制御信号は現在のフィードバックレベルに設定される。選択された制御モードは、特定の時間に対してそのレベルを維持する。
【0106】
(滞留アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別するように、名前を規定する。
【0107】
持続時間 レベルがその現在の状態を保持するべき期間を規定する。
【0108】
チャネル一覧 滞留アクティビティが適用する、チャネルまたは複数のチャネルを規定する。
【0109】
制御モード 各チャネルに対する制御モードのタイプを規定する。
【0110】
(傾斜路アクティビティ)
傾斜路アクティビティは、特定の時間内で、その現在の終了レベル状態から特定の終了レベルまで、制御信号に命令する。終了レベルを獲得することに使用される方法は、制御モードによって決定され、力、歪み、または変位の点において規定することができる。終了レベルは、印加される力または歪みの量、あるいは変位される距離を規定する。持続時間は、傾斜路がその終了レベルを達成することにかけるべき時間を規定する。傾斜路形状は信号形状を規定し、持続時間内のコマンド速度のタイプを統制する。コマンド速度は、一定(傾斜路形状と同様)または可変(正弦形状と同様)であり得る。持続時間の最後には、手次における次のアクティビティが起動する。
【0111】
(傾斜路アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別するように、名前を規定する。
【0112】
傾斜路形状 傾斜路コマンド信号用の形状を規定する。形状は、終了レベルコマンドが、持続時間中に適用される速度を決定する。傾斜路形状の選択肢は、四角、傾斜路、正弦、真四角、真傾斜路、真正弦である。
【0113】
持続時間 傾斜路がその終了レベルを達成することにかかるはずの持続時間を規定する。
【0114】
補償器 選択されたチャネルに対する制御ループの追跡および精度を向上させるように、補償器を規定する。選択肢は以下の通りである。
【0115】
(補償器なし)
静的および動的空ペーシング−静的空ペーシングは、コマンドをその部分境界に保持する。その結果として、センサフィードバックは、その目標極大値に達することにより多くの時間を有する。動的空ペーシングはコマンドの周波数を減少させる。その結果として、センサフィードバックは、コマンドを追跡することにより多くの時間を有する。
【0116】
チャネル一覧 アクティビティに使用するように、チャネルまたは複数のチャネルを規定する。
【0117】
制御モード 選択されたチャネル用の制御ループにおいて使用するように、フィードバックのタイプを規定する。
【0118】
終了レベル 制御モードに対して終了レベルを規定する。
【0119】
(データ取得アクティビティ)
データ取得アクティビティは、選択された信号のためにデータを蓄積する。アクティビティは、少なくとも1つのトリガーおよび1つの信号を必要とする。トリガーは、データポイントを取得するための方法を定義する。バッファサイズは、取得するデータポイントの総数を定義する。手順では、データ取得アクティビティは、通常、コマンドアクティビティのうちの1つと連動する並行経路アクティビティである。
【0120】
(データ取得アクティビティプロパティ)
表示名 試験エディタの中に表示する、アクティビティ用の名前を規定する。
【0121】
バッファサイズ 監視するデータポイントの総数を規定する。このプロパティは、測定の数値および単位で、または変数で規定することができる。トリガー一覧
信号一覧 データ取得アクティビティにおいて処理される信号を規定する。
【0122】
(データ取得トリガープロパティ)
トリガータイプ 特定の信号用のデータを収集する方法を決定するように、トリガータイプを規定する。選択肢は、時限、デルタレベル、極大極小、および最小最大を含む。
【0123】
時限データ取得は、ユーザ設定の周波数(サンプル速度)で選択された信号に値を記録する。
【0124】
デルタレベルは、基準信号がある量だけ変化する時、選択された信号の中のデータを取得する。
【0125】
極大極小データ取得は、アプリケーションが、規定された基準信号の中の極大または極小を検出する時、選択された信号の値を記録する。雑音帯域は、アプリケーションが極大または極小データポイントを検出する前に、信号がどのくらい変化しなくてはならないかを定義する。雑音帯域よりも少ない信号の変化は、取得されない。
【0126】
最小最大データ取得は、基準信号と共に選択された信号を監視する。基準信号は、最も小さい値および大きい値に対して監視される。雑音帯域は、アプリケーションが最小または最大データポイントを検出する前に、信号がどのくらい変化しなくてはならないかを定義する。値は、超過する時に置き換えられる。
【0127】
(サイクル変化検出アクティビティ)
サイクル変化検出アクティビティは、基準サイクルに対する変数計算が、許される特定の差より大きく変化する時を定義する。変化をもたらすサイクル情報は、結果のサイクル変数の中に記憶される。試験手順における次のアクティビティは、変化検出器がトリガーされるまで発生し得ない。
【0128】
(サイクル変化検出アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別する名前を規定する。
【0129】
許される差 基準値および式の間で許される差の量を規定する変数を規定する。許される差を超過する時、サイクルカウント数は結果サイクル変数の中に記録される。
【0130】
基準サイクル 比較が始まるサイクルを規定する。このプロパティは、数をタイプすることによって、または変数を参照することによって設定することができる。
【0131】
基準値 式変数と比較する変数を規定する。
【0132】
式 基準値変数と比較する変数を規定する。
【0133】
結果サイクル 変化をもたらしたサイクル情報を記憶するように使用する変数を規定する。一覧は「カウント」の大きさを有する変数のみを示す。
【0134】
(デジタル入力アクティビティ)
デジタル入力アクティビティは、デジタル入力信号条件状態−高すぎるまたは低すぎる信号、あるいは低から高または高から低への遷移を監視し、それに応答するように設定することができる。アクティビティは、1つの信号がその定義された状態に達する場合に、動作をもたらすように設定することができる。
【0135】
(デジタル入力アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別するように、特有の名前を規定する。
【0136】
監視 アクティビティに対して監視するタイプを設定する。:1回−入力の確認が1回行われる。条件が1回の確認によって検出される場合にのみ、動作はトリガーされる。継続−入力の継続的な確認が行われる。確認のうちのいずれかが、条件に合致することを検出する場合に、動作がトリガーされる。
【0137】
トリガー時期 トリガー条件を設定する。いずれかのデジタル事象が発生−信号条件が合致する場合、監視される事象のうちのいずれか1つは、動作をトリガーすることができる。全てのデジタル事象が発生−全ての監視される信号は、発生するアクティビティトリガーに対する、それらの信号条件に達さなくてはならない。
【0138】
動作 なすべき動作を規定する。:なし−発生する動作はなし。表示−メッセージが生成され、オペレータに示される。局電源オフ−局の電源が切られる。全ての試験が終了する。インターロック−インターロックが生成される。プログラム停止インターロック−プログラムが停止し、インターロックが生成される。プログラム保持インターロック−プログラムが保持され、インターロックが生成される。プログラム保持−プログラムが保持される。プログラム停止−プログラムが停止する。
【0139】
デジタル入力一覧 アクティビティによって監視される、特定のデジタル入力を規定する。各デジタル入力は、特定の状態に対して監視され得る。なし−信号は監視されない。低から高−デジタル信号は低から高へ変化する。高から低−デジタル信号は高から低へ変化する。片方−デジタル信号は、低から高へまたは高から低へ変化する。チャネル高−デジタル信号が高すぎる。チャネル低−デジタル信号が低すぎる。
【0140】
(限界検出アクティビティ)
限界検出アクティビティは、試験の起動中に信号および変数を監視し、それらの値を定義された上限および下限に対して比較する。単一の極限事象または複数の極限事象に応答するように、限界検出アクティビティを構成する。
【0141】
(限界検出アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別するように、特有の名前を規定する。
【0142】
設定>完了 いずれかの限界を選択し、その限界に達する任意の単一の監視される品目に基づいて、限界検出にトリガーさせる。全ての限界を選択し、全ての監視される品目がそれらの限界に達する場合にのみ、限界検出にトリガーさせる。
【0143】
設定>ログ 極限事象が、情報、警告、またはエラーとして記録を取られているかを選択する。
【0144】
信号限界 監視されるべき信号を選択する。
【0145】
変数限界 監視されるべき変数を選択する。
【0146】
変数限界>比較モード 限界に対して定義された値を設定する絶対値を選択する。関連を選択し、アクティビティが開始する時、その値に関連する限界を設定する。
【0147】
下限>動作 下限条件が合致する場合に取る動作を規定する。:無効化−限界を無効にする。表示する−限界表示が生成され、オペレータに示される。プログラム保持−プログラムを保持する。プログラム停止インターロック−プログラムが停止し、インターロックが生成される。プログラム停止−プログラムが停止する。プログラム保持インターロック−プログラムを保持し、インターロックが生成される。インターロック−インターロックが生成される。局電源オフ−局の電源は切られる。全ての試験が終了する。
【0148】
下限>値 極限事象をトリガーするための値を規定する。監視される値がこの値を下回る場合、極限事象が発生する。
【0149】
上限>動作 上限条件が合致する場合に取る動作を規定する。:無効化−限界を無効にする。表示する−限界表示が生成され、オペレータに示される。プログラム保持−プログラムを保持する。プログラム停止インターロック−プログラムが停止し、インターロックが生成される。プログラム停止−プログラムが停止する。プログラム保持インターロック−プログラムを保持し、インターロックが生成される。インターロック−インターロックが生成される。局電源オフ−局の電源は切られる。全ての試験が終了する。
【0150】
上限>値 極限事象をトリガーするための値を規定する。監視される値がこの値を越える場合、極限事象が発生する。
【0151】
(安定サイクル検出アクティビティ)
安定サイクル検出アクティビティは、試験の安定サイクル用のパラメータを定義する。安定サイクルは、2つの変数の相対値を比較することによって決定される。値の比較が、定義されたサイクルの数に対する定義された率内で一定の時に、安定サイクルが達成される。安定が達成されるサイクル数は、結果サイクル変数の中に記憶される。手次における次のアクティビティは、安定サイクルが確立するまで、発生することはできない。
【0152】
(安定サイクル検出アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別するように、名前を規定する。
【0153】
割合変化 最小式(Formula min)および最大式(Formula max)の間で許容可能な変化の割合を規定する。このプロパティは、数字を打ち込むことによって、または変数を参照することによって設定することができる。
【0154】
サイクルの数 コマンドサイクルが「安定的」とみなされるように、割合変化がそのパラメータ内である、連続サイクルの数を規定する。このプロパティは、数字を打ち込むことによって、または変数を参照することによって設定することができる。
【0155】
最小式および最大式(Formula minimum and maximum) 比較される値を規定する。値の比較がサイクルの数に対して割合変化内である時、安定サイクルが達成される。
【0156】
(状態変化検出アクティビティ)
状態変化検出アクティビティは、特定のプログラム状態を確認する。アクティビティは、通常、他のアクティビティと並行して発生し、あるアクティビティが失敗した場合、他のアクティビティを限定するか、または経路を提供する。例えば、並行経路は、停止条件に対して監視する状態変化検出アクティビティを含有する。試験が停止した場合、ユーザ停止変数は真に設定される。
【0157】
(状態変化検出プロパティ)
表示名 検出事象を識別するように、名前を規定する。
【0158】
起動中 手順が機械を制御し、波形を展開している。
【0159】
停止済み 手順およびコントローラアクチュエータが、完全に停止している。
【0160】
保持 試験手順がコントローラ上でアクティビティを一時停止する状態。アクチュエータは移動していないが、試験は起動ボタンをクリックすることによって継続することができる。
【0161】
開始 停止済みおよび起動中の間の遷移状態。
【0162】
停止 起動中または保持中、および停止済みの間の遷移状態。
【0163】
保持中 起動中および保持中の間の遷移状態。
【0164】
再開 保持および起動中の間の遷移状態。
【0165】
(事象待ちアクティビティ)
事象待ちアクティビティは、試験フローが真となる条件を待つべき時を示すことに使用される。事象待ちは、条件が合致する時に終わる、遮断アクティビティであり、それより下にあるアクティビティが実行されるのを赤脳にする。ユーザを単純な値を提供するように促すために、パラメータ入力アクティビティを使用する。既存の計算を評価するために、変数計算選択を使用する。
【0166】
(事象待ちプロパティ)
表示名 事象手順を識別する名前を規定する。
【0167】
条件 事象条件を規定する。
【0168】
(自動オフセットアクティビティ)
選択されたフィードバック信号のグループに自動オフセットを適用するように、自動オフセットアクティビティを使用する。
【0169】
フィードバックオフセット フィードバックオフセットは、コントローラによって使用されるフィードバック信号を、調整器が出力するゼロに変更する。
【0170】
(自動オフセットアクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別するように、特有の名前を規定する。
【0171】
信号一覧 自動オフセットアクティビティにおいて処理される信号を規定する。
【0172】
(リセットサイクルカウントアクティビティ)
リセットサイクルカウントアクティビティは、試験が処理中の間に、選択されたチャネル用のサイクルカウンタを、ゼロにリセットする。試験の開始時は、サイクルカウントはゼロである。リセットサイクルカウントアクティビティは、試験手順の後半に、サイクルカウントをゼロへと強制することを可能にする。
【0173】
(リセットサイクルカウントプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別するように、特有の名前を規定する。
【0174】
チャネル このアクティビティが試験手順において発生する時に、ゼロに設定されたそのサイクルカウントを有するチャネルを規定する。
【0175】
(計算パラメータ設定アクティビティ)
計算パラメータ設定アクティビティは、コントローラ計算パラメータの値を変化させる。このアクティビティは、計算された信号および出力の処理に対する支援を提供する。物理的特性は、コントローラ試験レベルで変化することであり、例えば、力信号はある温度で変化しうる。
【0176】
(計算パラメータ設定アクティビティプロパティ)
表示名 ユーザインターフェースの中に見られるように、変化変数を識別する名前を規定する。この名前は、アルファベットおよび全ての他の文字を含有することができる。
【0177】
パラメータ 内容は変数定義による。
【0178】
設定値 値を規定する。
【0179】
(制御事象設定アクティビティ)
制御事象設定アクティビティを使用して、コントローラで動作をトリガーし、試験条件またはユーザ入力に基づいてメッセージの記録を随意に取る。動作の一覧はコントローラに依存する。このアクティビティは、通常、ユーザ入力を含有する試験条件または変数を評価する、If−Else条件アクティビティと連動して使用する。例えば、アクティビティは、試験を終了するか、コントローラによって支援される動作をトリガーするか、またはメッセージをログに書き込む。このアクティビティは、状態変化検出アクティビティと連動して使用され、後続のアクティビティを継続する前に、変化が発生したかどうかを決定する。例えば、制御事象設定アクティビティは、プログラム保持動作をトリガーすることができる。
【0180】
(制御事象設定アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別する名前を規定する。
【0181】
動作 アクティビティによって行われる動作を規定する。動作の一覧は、コントローラ依存である。通常動作は以下を含む。:なし−結果として生じる動作は発生しない。メッセージのみ−メッセージが、ユーザに対して表示され、ログに随意に記録されるが、他の動作は発生しない。プログラム保持−プログラムを保持する。プログラム停止インターロック−プログラムが停止し、インターロックが生成される。プログラム停止−プログラムが停止する。プログラム保持インターロック−プログラムを保持し、インターロックが生成される。インターロック−インターロックが生成される。局電源オフ−局の電源は切られる。全ての試験が終了する。
【0182】
〜としてログを取る アクティビティのログを取るべきか否か、およびアクティビティは診断、情報、警告、エラー、または重大か否かを規定する。
【0183】
メッセージ オペレータに表示し、随意でログに記録されるメッセージを作成する。
【0184】
(デジタル出力設定アクティビティ)
デジタル出力設定アクティビティは、選択されたデジタル出力信号の状態を、オンまたはオフのいずれかに設定する。デジタル出力の状態は、デジタル出力設定アクティビティの異なる発生によって変化しない場合に、アクティビティが試験手順で遭遇し、その状態にとどまる時を設定する。
【0185】
(デジタル出力設定アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別するように、特有の名前を規定する。
【0186】
デジタル信号 信号を規定する。
【0187】
値 デジタル出力に必要とされる状態を規定する。
【0188】
(範囲および設定点設定アクティビティ)
範囲および設定点設定アクティビティは、コントローラの中のチャネルの範囲および設定点プロパティに、新しい値を設定する。範囲は、コマンド波形に関する乗算調整であり、設定点は、コマンド波形に関するオフセット調整である。これを使用して、計算またはオペレータの入力に基づいて、コマンド波形の振幅を制御する。
【0189】
1度の監視 1度のアクティビティは、規定された設定点および範囲をコントローラに即座に設定し、その後閉じる。これを使用して、コントローラに送信するように値を生成する計算と共に、Whileループ内に初期値または場所を設定する。
【0190】
継続的監視 継続的なアクティビティは、範囲および設定点値に対する特定の変数を監視し、変数値が変化する時にいつでも、それらをコントローラに設定する。アクティビティは、アクティビティが含有される並行アクティビティが、別の分岐から閉じられるまで起動する。
【0191】
(範囲および設定点設定プロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別する名前を規定する。
【0192】
監視 このアクティビティが、設定点および範囲をコントローラに、一度または継続して押し出すか否かを規定する。
【0193】
チャネル チャネルを規定し、アクティビティに使用する。
【0194】
制御モード チャネル制御ループで使用するように、制御フィードバック用のコントローラ特定モードを規定する。各制御モードは、それ自体の設定点を有する。しかしながら、チャネル上の全ての制御モードは、共に接続されるそれらの範囲を有する。
【0195】
範囲 コントローラによってコマンドチャネルに適用される、スカラ乗算を規定する。
【0196】
設定点 コントローラによってコマンドチャネルに適用される、オフセットを規定する。
【0197】
(If−Else条件アクティビティ)
If−Else条件アクティビティは、真または偽と評価する条件式に基づいて、試験手順に対して2つの可能な経路を作成する。式が真と評価する場合、試験手順は「If」の経路に続く。式が偽と評価する場合、試験手順は「Else」経路に続く。評価された条件は、オペレータからの応答の結果であり得るか、または特定の値または条件の評価であり得る。手順が続くべき2つの可能な経路は、If−Else条件アクティビティが、試験手順に追加される時、自動的に作成される。各経路は、If−Then条件および他の アクティビティを含む、ゼロ以上のアクティビティを含むことができる。
【0198】
(If−Else条件アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別する名前を規定する。各個々の分岐はまた、表示名プロパティを有する。
【0199】
条件 真または偽と評価しなくてはならない条件を規定する。変数、オペレータ、関数を使用することができる。
【0200】
(並行経路アクティビティ)
並行経路アクティビティは、試験手順内の代替および並行経路を使用することを可能にする。各並行経路は、その経路内で連続的に起動する、一連のアクティビティを含有することができる。経路におけるアクティビティは、他の並行経路におけるアクティビティを、同時にまたは独立して起動する。
【0201】
(並行経路アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別する名前を規定する。各並行経路は、表示名プロパティを有する。
【0202】
内容編集 以下を含む、並行経路が管理されうるグラフィカルユーザインターフェースを使用することに注意する。:左へ移動−選択された経路を左へ移す。右へ移動−選択された経路を右へ移す。分岐を追加−新しいからの経路をアクティビティに追加する。切り取り−並行経路またはアクティビティを削除し、それをクリップボードに保存する。コピー−並行経路またはアクティビティをコピーする。貼り付け−並行経路またはアクティビティを貼り付ける。削除−選択された経路およびその内容を削除する。プロパティ−並行経路アクティビティプロパティスクリーンを開く。
【0203】
(Whileループアクティビティ)
Whileループアクティビティは、定義された条件が真と評価する限り、そのアクティビティ内で定義されたアクティビティを繰り返し起動する。定義された条件が、ループの開始または繰り返しの時点で偽の場合、Whileループアクティビティは起動しない。試験された条件は、オペレータからの応答、または特定の値または条件の評価の結果であり得る。
【0204】
(Whileループアクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別する名前を規定する。Whileループアクティビティの内部経路は、それ自体の表示名プロパティを有する。
【0205】
条件 真または偽と評価しなくてはならない条件を規定する。変数、オペレータ、関数を使用することができる。
【0206】
(カスタムメッセージウィンドウアクティビティ)
カスタムメッセージウィンドウアクティビティは、メッセージをオペレータに表示し、オペレータの応答を記録する。
【0207】
(カスタムメッセージウィンドウアクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別するように、特有の名前を規定する。
【0208】
メッセージ作成 メッセージを規定する。
【0209】
ウィンドウの大きさ>幅 ピクセルでメッセージウィンドウの幅を規定する。
【0210】
ウィンドウの大きさ>高さ ピクセルでメッセージウィンドウの高さを規定する。
【0211】
ボタン ボタンなし、はい、いいえ、OK、キャンセル等、もしある場合には、ボタンのタイプを規定する。
【0212】
ボタン配置 ボタンをどのように整列させるか規定する。
【0213】
結果変数 提示すべき変数を規定する。
【0214】
(パラメータ入力アクティビティ)
パラメータ入力アクティビティを使用して、値を1つ以上の変数に割り当てる。アクティビティが起動する時、選択された変数およびそれらの現在の値の一覧が示される。必要に応じて変数値を編集することができる。パラメータ入力アクティビティは、単純な値のみを受け入れる。計算または他の変数の参照の数値は求めない。
【0215】
(パラメータ入力アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別する名前を規定する。
【0216】
メッセージ オペレータへのメッセージまたはプロンプトを規定する。
【0217】
変数一覧 オペレータ入力が必要とされるのはどの変数かを規定する。
【0218】
(変数割り当てアクティビティ)
変数割り当てアクティビティを使用して、明確に計算し、試験の中で値を1つ以上の変数に割り当てる。If−ElseまたはWhileループ等のアクティビティ用の選択肢一覧と共に、変数を使用する計算を追加することもできる。各変数には、変数の値を設定する計算を提供しなくてはならない。計算は、単純な値、別の変数の参照、または他の変数を参照することができる計算された値であり得る。ユーザに入力を促すことも行うことができる。
【0219】
(変数割り当てアクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別するように、特有の名前を規定する。
【0220】
変数一覧 名前、値、およびアクティビティで計算される変数の単位を一覧として示す。
【0221】
(変数計算アクティビティ)
変数計算アクティビティは、アクティビティに割り当てられた全ての変数を、それらの現在値に対して計算する。
【0222】
(変数計算アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別する名前を規定する。
【0223】
変数一覧 変数を規定する。
【0224】
(起動報告アクティビティ)
起動報告アクティビティは、割り当てられた報告レイアウトに基づいて、試験報告を生成する。
【0225】
(起動報告アクティビティプロパティ)
表示名 手次におけるアクティビティを識別する名前を規定する。
【0226】
報告レイアウト アクティビティに対して、現在割り当てられた報告レイアウトを表示する。
【0227】
(ログメッセージアクティビティ)
ログメッセージアクティビティは、試験がアクティビティを行う時、メッセージログに項目を書き入れる。記入には、テキストおよび1つ以上の単一値変数を含有することができる。
【0228】
(待機アクティビティ)
待機アクティビティを使用して、特定の時間、試験手順を休止する。以下の手段で待機アクティビティを使用することができる。:変数を用いて−試験の開始時にプロンプトで求められる時に、待機時間を入力する。試験手順が待機アクティビティに達すると、試験は、入力アクティビティで設定された変数を使用し、特定時間休止する。リテラル値を用いて−手順が待機アクティビティに達すると、試験は、待機アクティビティプロパティウィンドウを介して設定された特定の時間待つように、待機アクティビティのための時間を規定する。制御アクティビティとして−並行経路に待機アクティビティを、制御アクティビティとして配置する。その経路の中の待機アクティビティより下の任意のアクティビティも待つが、並行経路のアクティビティは起動し続ける。手順を停止する場合、待機アクティビティもまた停止する。手順を再び開始する時、待機アクティビティも再開するが、待機アクティビティに対して規定された時間の残りの間のみである。
【0229】
(待機アクティビティプロパティ)
表示名 手次における待機アクティビティを識別する名前を規定する。
【0230】
持続時間 どのくらいの持続する待機時間を望むかを規定する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験を試験片に適用し、そこから測定値を取得するように構成される、試験機システムであって、該試験機システムは、
少なくとも1つのコンピュータであって、該コンピュータは、グラフィカルユーザインターフェースを有する、コンピュータと、
該少なくとも1つのコンピュータ上で動作するように構成される試験手順発生器であって、該試験手順発生器は、該グラフィカルユーザインターフェースを使用してユーザ入力を受信し、接続されたグラフィックアイコンによって表される試験手順を作成するように構成されるワークフロープログラムを含み、該試験手順発生器は、該試験手順を表す人間によって可読なテキスト出力を出力するように構成される、試験手順発生器と、
試験を試験片に適用するように構成される制御可能な要素を有する試験機と、
該少なくとも1つのコンピュータ上で動作するように構成されるシステムコントローラであって、該テキスト出力に関連するデータを受信し、該試験手順によって定義されるように該制御可能な要素を制御するように構成される、システムコントローラと
を備える、試験機システム。
【請求項2】
前記システムコントローラは、複数のモジュールを備え、該モジュールの各々は、該試験手順の要素に対応し、前記試験機は、前記少なくとも1つのコンピュータ上で動作するようにさらに構成される実行エンジンモジュールをさらに備え、前記実行エンジンは、前記テキスト出力を受信し、該テキスト出力の一部分に基づいて選択されたモジュールを開始するコマンドを提供するように構成される、請求項1に記載の試験機システム。
【請求項3】
前記複数のモジュールのうちの第1のモジュールは、複数の制御フロー分岐の中の試験手順制御フローを実行するように構成される、請求項2に記載の試験機システム。
【請求項4】
前記複数のモジュールのうちの第2のモジュールは、前記制御可能な要素を制御するように構成される、請求項3に記載の試験機システム。
【請求項5】
前記第2のモジュールは、前記フロー制御分岐のうちの1つの一部である、請求項4に記載の試験機システム。
【請求項6】
前記実行エンジンモジュールは、前記複数のモジュールのうちの少なくともいくつかから、前記試験片において行われる試験を示すデータを受信し、前記グラフィカルユーザインターフェースを介して前記ユーザにレンダリングするために、前記ワークフロープログラムに前記データを提供するように構成される、請求項5に記載の試験機システム。
【請求項7】
前記実行エンジンモジュールは、前記複数のモジュールのうちの少なくともいくつかからの、前記試験片において行われる試験を示す受信されたデータに基づいて、値を計算するように構成される、請求項6に記載の試験機システム。
【請求項8】
前記テキスト出力は、マークアップ言語を備える、請求項6に記載の試験機システム。
【請求項9】
前記マークアップ言語は、XMLを備える、請求項8に記載の試験機システム。
【請求項10】
前記試験機は、アクチュエータアセンブリを備える、請求項6に記載の試験機システム。
【請求項11】
前記試験機は、少なくとも1つのアクチュエータと、該アクチュエータを制御するように構成されるサーボコントローラとを備え、前記システムコントローラは、前記第2のモジュールの稼動に基づいて、該アクチュエータに入力を提供するように、該サーボコントローラに動作可能に連結される、請求項10に記載の試験機システム。
【請求項12】
前記複数のモジュールは、階層的な態様で動作するように構成される、請求項2に記載の試験機システム。
【請求項13】
試験を試験片に適用し、そこから測定値を取得するように構成される試験機システムであって、該試験機システムは、
少なくとも1つのコンピュータであって、該コンピュータは、グラフィカルユーザインターフェースを有する、コンピュータと、
該少なくとも1つのコンピュータ上で動作するように構成される試験手順発生器であって、該試験手順発生器は、該グラフィカルユーザインターフェースを使用してユーザ入力を受信し、接続されたグラフィックアイコンによって表される試験手順を作成するように構成され、該試験手順発生器は、該試験手順を表す人間によって可読なテキスト出力を出力するように構成される、試験手順発生器と、
該試験片に負荷を印加するか、または該試験片を変位させるように構成されるアクチュエータアセンブリを備える試験機と、
該少なくとも1つのコンピュータ上で動作するように構成される実行エンジンモジュールであって、該実行エンジンは、該テキスト出力を受信し、該試験手順によって定義されるように該アクチュエータアセンブリを制御するための基礎として使用するためのコマンドを提供するように構成される、実行エンジンモジュールと
を備える、試験機システム。
【請求項14】
前記実行エンジンモジュールは、前記試験片において行われる試験を示すデータを受信し、前記グラフィカルユーザインターフェースを介してユーザにレンダリングするために、前記ワークフロープログラムに該データを提供するように構成される、請求項13に記載の試験機システム。
【請求項15】
前記実行エンジンモジュールは、前記複数のモジュールのうちの少なくともいくつかからの前記試験片において行われる試験を示す、受信されたデータに基づいて、値を計算するように構成される、請求項14に記載の試験機システム。
【請求項16】
複数のモジュールをさらに備え、該モジュールの各々は、前記試験手順の要素に対応し、前記実行エンジンモジュールは、前記少なくとも1つのコンピュータ上で動作するように構成され、該実行エンジンは、前記テキスト出力を受信し、該テキスト出力の一部分に基づいて選択されたモジュールを開始するコマンドを提供するように構成される、請求項13に記載の試験機システム。
【請求項17】
前記複数のモジュールのうちの第1のモジュールは、複数の制御フロー分岐の中の試験手順制御フローを実行するように構成される、請求項16に記載の試験機システム。
【請求項18】
前記複数のモジュールのうちの第2のモジュールは、前記制御可能な要素を制御するように構成される、請求項17に記載の試験機システム。
【請求項19】
前記第2のモジュールは、前記フロー制御分岐のうちの1つの一部である、請求項18に記載の試験機システム。
【請求項20】
前記実行エンジンモジュールは、前記複数のモジュールのうちの少なくともいくつかから、前記試験片において行われる試験を示すデータを受信し、前記グラフィカルユーザインターフェースを介してユーザにレンダリングする前記ワークフロープログラムに該データを提供するように構成される、請求項19に記載の試験機システム。
【請求項21】
前記実行エンジンモジュールは、前記複数のモジュールのうちの少なくともいくつかからの、前記試験片において行われる試験を示す受信されたデータに基づいて、値を計算するように構成される、請求項20に記載の試験機システム。
【請求項22】
前記複数のモジュールは、階層的に動作するように構成される、請求項21に記載の試験機システム。
【請求項23】
試験手順に従って試験機を制御するコンピュータ実装方法であって、該試験機は、複数のモジュールを有し、該モジュールの各々は、該試験手順の要素に対応し、該方法は、
該試験手順の要素を表す、接続されたグラフィックアイコンを使用して試験手順を構成するように、グラフィカルユーザインターフェースを用いてコンピュータ上でワークフロープログラムを操作することと、
該試験手順を表す、人間によって可読な形態でテキスト出力データを生成するように前記ワークフロープログラムを操作することと、
該テキスト出力の一部分に基づいて、該複数のモジュールのうちの選択されたモジュールを開始するために、該テキスト出力データにアクセスすることであって、該モジュールは、試験片に動作可能に連結される制御可能な要素を制御するように構成される、ことと
を含む、方法。
【請求項24】
前記テキスト出力は、階層的な態様で配設された試験要素を備え、アクセスすることは、階層的な態様で前記複数のモジュールのうちのモジュールを開始することを含む、請求項23に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項25】
前記複数のモジュールのうちの少なくともいくつかから、前記試験片において行われる試験を示すデータを受信することと、前記グラフィカルユーザインターフェースを介してユーザにレンダリングする前記ワークフロープログラムに該データを提供することとをさらに含む、請求項24に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項26】
前記複数のモジュールのうちの少なくともいくつかからの、前記試験片において行われる試験を示す受信されたデータに基づいて、値を計算することをさらに含む、請求項25に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項27】
試験を試験片に適用し、そこから測定値を取得するように構成される試験機システムであって、
少なくとも1つのコンピュータであって、グラフィカルユーザインターフェースを有するコンピュータと、
試験を試験片に適用するように構成される制御可能な要素を有する試験機と、
該少なくとも1つのコンピュータ上で動作するように構成される試験手順発生器であって、該試験手順発生器は、該グラフィカルユーザインターフェースを使用してユーザ入力を受信し、該制御可能な要素を制御する、対応するアクティビティを表す接続されたグラフィックアイコンによって表される試験手順を作成するように構成されるワークフロープログラムを含む、試験手順発生器と
を備える、試験機システム。
【請求項28】
前記試験手順は、並行経路を含み、前記グラフィックアイコンのうちの1つにおいて、2つの分岐を有する並行経路を表し、第1のアクティビティは、第1の分岐を備え、第2のアクティビティは、第2の分岐を備える、請求項27に記載の試験機。
【請求項29】
前記第1のアクティビティは、前記制御可能な要素を制御することを含み、前記第2のアクティビティは、データ取得を含む、請求項28に記載の試験機。
【請求項30】
前記グラフィックアイコンのうちの1つにおいて、ループを表し、アクティビティは、該ループの中に位置する、請求項27に記載の試験機。
【請求項31】
前記試験手順は、2つの経路を伴う条件を含み、前記グラフィックアイコンのうちの1つにおいて、2つの分岐を有する該条件を表し、第1のアクティビティは、第1の分岐を含み、第2のアクティビティは、第2の分岐を含む、請求項27に記載の試験機。
【請求項32】
試験手順に従って試験機を制御するコンピュータ実装方法であって、該方法は、
試験手順のアクティビティを表す接続されたグラフィックアイコンを使用して該試験手順を構成するために、グラフィカルユーザインターフェースを用いてコンピュータ上でワークフロープログラムを操作することと、
該ワークフロープログラムから出力を取得し、該配設されたグラフィックアイコンに従って該試験機を制御するために該出力を使用することと
を含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2012−503262(P2012−503262A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−528065(P2011−528065)
【出願日】平成21年9月22日(2009.9.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/057826
【国際公開番号】WO2010/033983
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(505383383)エムティーエス システムズ コーポレイション (18)
【Fターム(参考)】