説明

試験機

【課題】 試験機用ソフトウエアがインストールされた後においても、ユーザが試験機の構成等に応じて容易に確認メッセージの内容を編集および作成することが可能な試験機を提供する。
【解決手段】 試験機の構成に対応する複数の確認メッセージを記憶するとともに、記憶された確認メッセージに基づいて確認メッセージを表示する試験機において、ユーザが、予め記憶された確認メッセージの内容を編集し、または、新たに確認メッセージの内容を作成する確認メッセージ編集部61と、確認メッセージ編集部61により編集または作成された確認メッセージの内容を記憶する記憶部7と、確認メッセージ編集部61により編集または作成された確認メッセージの内容を表示する表示部4とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、確認メッセージを表示可能な試験機に関し、また、試験機用ソフトウエアのプログラムに従って試験機を制御する制御装置を備える試験機において、オペレータに試験機の準備状況等の確認を促すための確認メッセージを表示する試験機に関する。
【背景技術】
【0002】
材料や構造物の疲労・耐久試験等を行う試験機において、パーソナルコンピュータと、パーソナルコンピュータにインストールされた試験機用ソフトウエアに従って試験機を制御する制御装置と、を備えた材料試験機が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
このような試験機を用いて試験を行う前には、試験中の事故発生を未然に防止して安全に試験を行うために、その試験機の種類および構成に対応する安全確認事項を列記した安全シートに従って安全確認が行われている。そして、このような試験機では、確実に安全
確認作業を行った上で試験が実行されるように、試験開始前に安全確認を促す確認メッ
セージをパーソナルコンピュータの表示部に表示するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−200958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の材料試験機では、パーソナルコンピュータへソフトウエアをインストールした後に、試験機の種類等に基づく設定を不要とするため、試験機用ソフトウエアのインストール時に、試験機の種類や型式を自動設定している。このため、表示部に表示させる確認メッセージも、試験機の種類や型式に対応するものが自動設定されることになる。しかしながら、それらの確認メッセージの内容は、標準的な装置構成の試験機を基準に作られたものであるため、特殊な装置構成や、オプションとして追加された構成等に対応する確認メッセージを表示することはできなかった。このため、安全確認に漏れが生じる可能性があった。
【0006】
また、試験機用ソフトウエアについては、特許文献1に記載されているように、試験機を使用する目的以外でその調査等を行うことが制限されているため、ユーザは試験機用ソフトウエアがインストールされた後に、確認メッセージの表示に関して改変を加えることはできなかった。
【0007】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、試験機用ソフトウエアがインストールされた後においても、ユーザが試験機の構成等に応じて容易に確認メッセージの内容を編集および作成することが可能な試験機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、試験機の構成に対応する複数の確認メッセージを記憶するとともに、記憶された確認メッセージに基づいて確認メッセージを表示する試験機において、試験機本体と、入力部と、記憶部と、表示部と、試験機本体に通信可能に接続されたコンピュータとを備え、前記コンピュータは、前記入力部からの入力に応じて、予め記憶された確認メッセージの内容を記述したファイルを前記表示部に表示し、当該ファイルの確認メッセージの内容を編集し、または、新たに確認メッセージの内容を作成して、前記記憶部に格納するとともに、前記記憶部に格納された前記確認メッセージの内容を記述したファイル内の確認メッセージの内容を前記表示部に表示することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記コンピュータは、試験実行前に確認メッセージを前記表示部に表示する。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記コンピュータは、試験を実行するか否かを選択するための選択ボタンを作成し、前記表示部に選択ボタンを表示させ、前記入力部から試験実行のための選択ボタンが選択された場合に、試験を実行する。
【0011】
請求項4に記載の発明は、試験機本体と、試験機本体に通信可能に接続され、試験機用
ソフトウエアのプログラムに従って制御を実行する制御装置を備え、試験機の構成に対応する複数の確認メッセージを記憶するとともに、記憶された確認メッセージに基づいて確認メッセージを表示する試験機において、入力部と、表示部と、記憶部と、コンピュータとを備え、前記コンピュータは、前記入力部からの入力に応じて、予め記憶された確認メッセージの内容を記述したファイルを前記表示部に表示させ、当該ファイルの確認メッセージの内容を編集し、または、新たに確認メッセージの内容を作成して前記記憶部に格納し、前記記憶部に格納された前記確認メッセージの内容を記述したファイル内の確認メッセージの内容を試験実行前に前記表示部に表示し、前記入力部からの入力に応じて、前記確認メッセージの内容を記述したファイル内に記述された前記確認メッセージに対して試験を実行するか否かの選択内容を、選択ボタンとして前記表示部に表示し、前記入力部より入力された前記選択ボタンの選択信号を、前記制御装置に送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1および請求項4に記載の発明によれば、ユーザが、予め記憶された確認メッセージの内容を編集し、または、新たに確認メッセージの内容を作成することができることから、標準的な構成の試験機を設置した後に、さらに追加した付属部品等に関する確認メッセージを表示させたり、試験機を設置している施設の安全基準に応じた確認メッセージを表示させたりすることを、ユーザレベルで容易に行うことができる。このため、安全に試験を実行することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、試験実行前に確認メッセージを表示することから、試験実行前の安全確認の漏れを防止し、試験中の事故の発生をさらに有効に防止することができる。
【0014】
請求項3および請求項4に記載の発明によれば、確認メッセージとともに試験を実行するか否かの選択ボタンを表示することから、安全確認が不十分な場合には、試験がそのまま実行されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明の第1実施形態に係る試験機の概要図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係る試験機の試験動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の第1実施形態における確認メッセージ一覧71の内容例を示す図である。
【図4】この発明の第1実施形態に係る確認メッセージの表示例を示す図である。
【図5】この発明の第2実施形態に係る試験機の概要図である。
【図6】この発明の第2実施形態における確認メッセージ一覧171の内容例を示す図である。
【図7】この発明の第2実施形態に係る確認メッセージの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。最初に試験機の構成について説明する。図1は、この発明の第1実施形態に係る試験機の概要図である。
【0017】
この試験機は、疲労・耐久試験等の試験実行前に、試験機の構成に対応する確認メッセージを表示する材料試験機であり、試験機本体1と、試験機本体1の動作を制御するとともに計測信号を受信する制御装置2と、制御装置2に接続されたオペレーション部3とを備える。
【0018】
試験機本体1は、基台11と、この基台11上に立設された左右一対のねじ棹12と、左右一対のねじ棹12と螺合するナット部を備え、ねじ棹12に対して昇降するクロスヘッド15とを備える。クロスヘッド15には、上つかみ具16が付設されており、基台11には下つかみ具17が付設されている。試験片18は、その両端をこれらの上つかみ具16および下つかみ具17により把持される。
【0019】
基台11内にはモータ23が備えられ、一対のねじ棹12は、図示しない同期機構とモータ23の駆動により同期して回転する。そして、一対のねじ棹12が同期して回転することにより、クロスヘッド15は、一対のねじ棹12の軸芯方向に昇降する。
【0020】
クロスヘッド15と上つかみ具16との間には、ロードセル24が配設されており、試験片18に負荷される試験力は、ロードセル24により検出される。また、試験片18の上下の標点間の変位量は、変位計25で検出される。
【0021】
この試験機において制御手段として機能する制御装置2は、ロードセル24および変位計25からの信号を受信し、ロードセル24および変位計25からの信号に基づいて、モータ23の駆動制御信号を作成する。これにより、モータ23の回転が制御され、引張等の各種材料試験が行われる。
【0022】
オペレーション部3は、制御装置2との間で通信可能に接続されており、試験機の構成に対応する複数の確認メッセージを記憶する記憶部7と、記憶された確認メッセージに基づいて確認メッセージを表示するCRT等の表示部4、キーボード等の入力部5、制御部6を備える。なお、オペレーション部3は、その筐体内にRAM、ROM、CPUを備えるパーソナルコンピュータに、試験機用ソフトウエアをインストールすることにより、各部を機能させている。
【0023】
また、制御部6は、確認メッセージ編集部61と、確認メッセージ画面作成部62と、選択ボタン作成部63を備える。確認メッセージ編集部61は、予め記憶させておいた試験機の構成に対応する複数の確認メッセージを記載したcsv形式のファイルを記憶部7から読み出し、その内容の編集等を行う。また、確認メッセージ画面作成部62は、記憶部7に記憶されている複数の確認メッセージを記載したcsv形式のファイルに基づいて、表示部4に表示する確認メッセージ画面の作成を行う。さらに、選択ボタン作成部63では、確認メッセージに対応させた選択ボタンの作成および確認メッセージ画面への組込みが行われる。
【0024】
以下、この確認メッセージ編集動作を含む試験動作について説明する。図2は、この発明の第1実施形態に係る試験機の試験動作を示すフローチャートである。図3は、この発明の第1実施形態における確認メッセージ一覧71の内容例を示す図であり、図4は、この発明の第1実施形態に係る確認メッセージの表示例を示す図である。
【0025】
この試験機を使用して最初に試験を行うときには、最初に、図1に示す表示部4に試験準備画面を表示する。ここで、確認メッセージ編集を行う場合には(ステップS1)、図
1に示す確認メッセージ編集部61において確認メッセージの編集等を行う(ステップS2)。なお、確認メッセージの編集・作成は、試験機の設置時や試験機の構成変更等を行ったとき等、必要な場合にのみ行えばよく、ステップS1およびS2を試験の度に行う必要はない。
【0026】
確認メッセージの編集・作成(ステップS2)は、予め記憶部7にcsv形式のファイルとして記憶させておいた確認メッセージ一覧を読み出し、表示部4に表示させ、その内容を、入力部5を使用して書換え、書換え後の内容をさらに記憶部7に記憶させることにより行う。
【0027】
図3に示すように、確認メッセージ一覧71は、確認メッセージと、確認メッセージとともに表示する選択ボタンの種類との対応付けを、確認メッセージ一覧71の左側の列の番号、すなわち、確認メッセージの表示順に記述した表である。
【0028】
図1の試験機の概要図からわかるように、この試験機は試験機の構成として試験表示灯を備えていない。このため、予め記憶部7に記憶させている確認メッセージ一覧には、一般的に、図3に示す確認メッセージ一覧71のうち、その左側の列の番号1および3の行の内容が記述されており、試験機の構成に対応していない試験表示灯の点灯確認を促す番号2の確認メッセージの内容は記述されていない。しかし、この実施形態では、確認メッセージの表示順が2番目となる番号2の行に「試験表示灯を点灯してください」という確認メッセージを追加している。この確認メッセージは、確認メッセージ画面作成部62により作成される。すなわち、この試験機を設置する施設の安全管理上、例えば、試験を行う部屋の入り口に試験表示灯を設置し試験中には試験表示灯を点灯させなければならない等の規則が定められている場合等には、予め記憶させておいた試験機の構成に対応する確認メッセージ以外に、試験開始前の確認事項として試験表示灯の点灯確認を促す確認メッセージを表示させる必要性に対応させたものである。
【0029】
また、例えば、特開2000−162104公報に記載されたようなストレインゲージ式伸び計を使用した計測を同時に行いたい場合には、「固定金具が外れていることを確認してください」という内容の確認メッセージを表示させる必要性が生じてくる。このような場合にも、上述したような、確認メッセージの編集・作成を行うことにより、ユーザの必要に応じた確認メッセージを表示させることができるようになる。このような確認メッセージを表示することにより、伸び計の破損や試験失敗の確率を減少させることができる。
【0030】
内容を編集した後の確認メッセージ一覧71は、新たなcsv形式のファイルとして編集前の確認メッセージ一覧ファイルとは別に記憶部7に記憶される。そして、入力部5により試験しようとする試験片18の大きさ・厚み等の被検体情報入力を行うとともに、クロスヘッド15の移動速度等の試験条件設定を行う(ステップS3)。
【0031】
しかる後、実行しようとする試験において表示させたい確認メッセージを記述している確認メッセージ一覧ファイル、この実施形態では、確認メッセージ一覧71の内容を記述しているcsv形式のファイルを選択する(ステップS4)ことで、後述する確認メッセージ表示(ステップS6)に対応付けられる確認メッセージ一覧ファイルが決定される。そして、この選択された確認メッセージ一覧ファイルの内容に基づいて、図1に示す、確認メッセージ画面作成部62により確認メッセージが作成されることになる。なお、「試験表示灯を点灯して下さい」という確認メッセージ表示が必要なければ、予め記憶部7に記憶させておいた通常のcsv形式のファイルを確認メッセージ画面作成用のファイルとして選択すればよい(ステップS4)。
【0032】
次に、入力部5から試験開始の入力が行われると(ステップS5)、確認メッセージ画面作成部62により作成された確認メッセージ画面が、図3に示す確認メッセージ一覧71の表示順の番号にしたがって表示部4に表示される(ステップS6)。
【0033】
図4に示す確認メッセージ表示例では、確認メッセージ画面80内に、確認メッセージ81と、OKボタン82と、キャンセルボタン83を表示させている。すなわち、図3に示す確認メッセージ一覧71では、それぞれの確認メッセージに対して、その後の試験実行フローを続行するか否かの選択ボタンの表示内容も記述している。したがって、図4では、この確認メッセージ一覧71の記述に基づいて、図1に示す選択ボタン作成部63によりOKボタン82とキャンセルボタン83を作成し、さらに確認メッセージ画面にこれらのボタンを組み込んだ状態の確認メッセージ画面80を表示部4に表示している。なお、この実施形態では、選択ボタンとしてOKボタン82とキャンセルボタン83を表示しているが、例えば「戻る」等、他の選択肢を表示するようにしてもよい。
【0034】
確認メッセージ画面は、確認メッセージ一覧71の番号1、2、3、が付された1行ごとにそれぞれ順次表示される。なお、図4の表示例の確認メッセージ81の内容「試験表示灯を点灯してください」は、確認メッセージ一覧71の番号2に対応している。そして、すべての確認メッセージに対してOKボタン82を選択する入力がされると(ステップS7)、試験が実行される(ステップS8)。
【0035】
なお、確認メッセージに対して一度でもキャンセルボタン83の入力が行われれば(ステップS7)、その時点で試験開始の入力情報はキャンセルされ、被検体情報入力・試験条件設定(ステップS3)に再度戻る。
【0036】
次に、この発明の第2実施形態について説明する。図5は、この発明の第2実施形態に係る試験機の概要図である。なお、上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0037】
この試験機は、ジャッキシステムと呼ばれる複数のアクチュエータを備えた構造体の疲労・耐久試験等を行う構造物試験機である。この試験機における試験機本体100は、アクチュエータ110a、110bと、これらアクチュエータの動力源としての油圧源101を備える。アクチュエータ110a、110bにはロードセル124a、124bが配設されており、構造体118に負荷される試験力は、ロードセル124a、124bにより検出される。また、各アクチュエータ110a、110bは管路121、122を介して油圧源101に接続されている。
【0038】
また、この試験機における制御装置2は、ロードセル124a、124bからの信号を受信し、ロードセル124a、124bからの信号等に基づいて、油圧源101を制御する制御信号作成する。
【0039】
この種の構造物試験機においては、試験しようとする構造物の大きさ、形状に応じて、試験に使用するアクチュエータの数も異なってくる。このため、その試験において稼動させる必要のないアクチュエータに対しては、油圧の供給を遮断して試験を行っている。図5には、アクチュエータを2個備える試験機の概要を示しているが、この試験機による試験において、アクチュエータ110aのみを使用する設定としている場合には、未使用アクチュエータ110bへの油圧供給が停止されていることの確認を促すメッセージを、試験実行前に確認メッセージ画面に表示させるようにしている。
【0040】
この実施形態での確認メッセージの表示に関して、図6および図7を参照して説明する。図6は、この発明の第2実施形態における確認メッセージ一覧171の内容例を示す図
であり、図7は、この発明の第2実施形態に係る確認メッセージの表示例を示す図である。
【0041】
この実施形態では、図6に示すように、上述した確認メッセージ編集・作成工程(ステップS2)により、未使用アクチュエータ110bへの油圧供給が停止されていることの確認を促すメッセージとして、確認メッセージの表示順が2番目となる番号2の行に「油圧供給停止を確認してください」という確認メッセージを確認メッセージ一覧171に追加している。
【0042】
この確認メッセージ一覧171に基づいて確認メッセージ画面が作成されると、確認メッセージ一覧171において追加された確認メッセージは、図7に示すように、確認メッセージ画面80内には「油圧供給停止を確認してください」という内容の確認メッセージ181が表示される。
【0043】
そして、第1実施形態の場合と同様に、すべての確認メッセージに対してOKボタン82を選択する入力がされると(ステップS7)、試験が実行される(ステップS8)。
【0044】
なお、上述した第1および第2実施形態では、いずれも、試験機本体とは別に制御装置2を備える構成の試験機を例示したが、この発明はこれに限定されるものではなく、制御装置を省いた構成の試験機においても適用できる。
【0045】
また、上述した第1および第2実施形態では、確認メッセージに追加する内容として、試験表示灯の点灯や、油圧供給停止確認等を例示したが、高温での試験を行うために試験機の構成に恒温槽を追加した場合には、この追加した恒温槽に関する確認メッセージを表示させるよう確認メッセージ編集・作成を行えばよい。また、試験機の構成に追加される可能性のある装置や試験に使用する治具等の部品の種類を試験機用ソフトウエアに登録することで、それらの部品等に対応した確認メッセージを抽出して、試験前に表示させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1 試験機本体
2 制御装置
3 オペレーション部
4 表示部
5 入力部
6 制御部
7 記憶部
11 基台
12 ねじ棹
13 ヨーク
15 クロスヘッド
16 上つかみ具
17 下つかみ具
18 試験片
23 モータ
24 ロードセル
25 変位計
61 確認メッセージ編集部
62 確認メッセージ画面作成部
63 選択ボタン作成部
71 確認メッセージ一覧
80 確認メッセージ画面
100 試験機本体
101 油圧源
110 アクチュエータ
121 管路
122 管路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験機の構成に対応する複数の確認メッセージを記憶するとともに、記憶された確認メッセージに基づいて確認メッセージを表示する試験機において、
試験機本体と、入力部と、記憶部と、表示部と、試験機本体に通信可能に接続されたコンピュータとを備え、
前記コンピュータは、前記入力部からの入力に応じて、予め記憶された確認メッセージの内容を記述したファイルを前記表示部に表示し、当該ファイルの確認メッセージの内容を編集し、または、新たに確認メッセージの内容を作成して、前記記憶部に格納するとともに、前記記憶部に格納された前記確認メッセージの内容を記述したファイル内の確認メッセージの内容を前記表示部に表示することを特徴とする試験機。
【請求項2】
請求項1に記載の試験機において、
前記コンピュータは、試験実行前に確認メッセージを前記表示部に表示する試験機。
【請求項3】
請求項2に記載の試験機において、
前記コンピュータは、試験を実行するか否かを選択するための選択ボタンを作成し、前記表示部に選択ボタンを表示させ、
前記入力部から試験実行のための選択ボタンが選択された場合に、試験を実行する試験機。
【請求項4】
試験機本体と、試験機本体に通信可能に接続され、試験機用ソフトウエアのプログラムに従って制御を実行する制御装置を備え、試験機の構成に対応する複数の確認メッセージを記憶するとともに、記憶された確認メッセージに基づいて確認メッセージを表示する試験機において、
入力部と、表示部と、記憶部と、コンピュータとを備え、
前記コンピュータは、
前記入力部からの入力に応じて、予め記憶された確認メッセージの内容を記述したファイルを前記表示部に表示させ、当該ファイルの確認メッセージの内容を編集し、または、新たに確認メッセージの内容を作成して前記記憶部に格納し、
前記記憶部に格納された前記確認メッセージの内容を記述したファイル内の確認メッセージの内容を試験実行前に前記表示部に表示し、
前記入力部からの入力に応じて、前記確認メッセージの内容を記述したファイル内に記述された前記確認メッセージに対して試験を実行するか否かの選択内容を、選択ボタンとして前記表示部に表示し、
前記入力部より入力された前記選択ボタンの選択信号を、前記制御装置に送信することを特徴とする試験機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−194192(P2012−194192A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−153371(P2012−153371)
【出願日】平成24年7月9日(2012.7.9)
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3156453号
【原出願日】平成21年8月21日(2009.8.21)
【出願人】(000001993)株式会社島津製作所 (3,708)
【Fターム(参考)】